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JP2004231868A - 被洗浄物の洗浄方法 - Google Patents

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JP2004231868A
JP2004231868A JP2003024191A JP2003024191A JP2004231868A JP 2004231868 A JP2004231868 A JP 2004231868A JP 2003024191 A JP2003024191 A JP 2003024191A JP 2003024191 A JP2003024191 A JP 2003024191A JP 2004231868 A JP2004231868 A JP 2004231868A
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washing
cleaned
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JP2003024191A
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Kiyotaka Hiki
清隆 比気
Norifumi Yamaguchi
憲史 山口
Takashi Yamazaki
孝 山崎
Takao Suzuki
孝雄 鈴木
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Teepol Diversey KK
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Abstract

【課題】環境負荷が少なく、作業安全性に優れるとともに洗浄性能に優れた被洗浄物の洗浄方法を提供する。
【解決手段】特定の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物と、漂白剤とを、洗浄タンク内で混合することにより、25℃におけるpH(JIS−Z−8802:1984「pH測定方法」)が6〜9となる洗浄液を調製し、その洗浄液を用いて被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、すすぎ工程とを備えるようにした。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動洗浄機を用いて、食器、コップ、陶磁器、金属、プラスチック、金属等の食器や調理器具等の被洗浄物を洗浄する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ホテル、レストラン、学校、病院、飲食店、給食会社、会社の食堂等において、使用後の食器を効率よく洗浄するため、自動食器洗浄機が広く用いられている。また、食器に限らず、各種製造工場,加工工場等においても、器具や容器、流通に用いられるプラスチックコンテナ等を洗浄するために自動洗浄機が用いられている。
【0003】
上記自動洗浄機を用いた洗浄方法としては、以下に述べるように、用いる洗浄剤組成物をある程度限定した上で、各種の方法が提案されている。
【0004】
例えば、食器等の被洗浄物を、まず特定の中性〜弱アルカリ性の洗浄剤で洗浄し、ついで特定のアルカリ性洗浄剤で洗浄して水ですすいだ後乾燥することにより、ウォータースポットを殆ど残すことのない自動食器洗い機による食器類の洗浄法が、特開昭54−82853号公報に開示されている(特許文献1参照)。
【0005】
また、金属製食器を浸漬液に浸漬して浸漬処理した後、食器洗浄機で機械洗浄処理を施し、つぎに、界面活性剤を含有する仕上げ剤による仕上げ処理によって、水滴跡やしみの残存しない洗浄処理を行う金属製食器の洗浄方法が、特開昭62−117521号公報に開示されている(特許文献2参照)。
【0006】
さらに、多数の食器を収納したコンテナをそのまま浸漬しうる浸漬槽を設けて洗浄液を溜め、そこに、食器を収納したコンテナごと浸漬し、浸漬槽の底部に設けた移動コンベアによって仕上洗浄機に搬送することにより、仕上洗浄機の負担を軽くし、清潔な食器として処理する食器の洗浄処理方法とその装置が、特開平1−297033号公報に開示されている(特許文献3参照)。
【0007】
また、特定の無機アルカリ水溶液と有機酸を含む有機酸水溶液とから構成されるプラスチック樹脂成型食器の洗浄組成物と、上記無機アルカリ水溶液中にプラスチック樹脂成型食器を浸漬して水ですすいだ後、上記有機酸水溶液中にプラスチック樹脂成型食器を浸漬して水ですすぐようにしたプラスチック樹脂成型食器の洗浄方法が、特開2001−271095号公報に開示されている(特許文献4参照)。
【0008】
さらに、主成分としての液体、粉末または固形の洗浄剤(a)と、この洗浄剤と併用される補助洗浄成分としての特定の非イオン界面活性剤(b)とを、配合割合(a:b)が100:10〜20(重量比)となるよう組み合わせてなる、分離された2種以上の洗浄剤成分からなる洗剤およびその洗剤の供給装置が特許第2921791号に開示されている(特許文献5参照)。
【0009】
また、特定の低泡性非イオン界面活性剤と、洗浄ビルダ−と、炭素数6〜10の脂肪族カルボン酸とを必須成分とし、単一の洗浄剤として完全な溶解性とその溶液安定性を有するとともに、油分等に対し有効な洗浄力および充分な抑泡性を呈し、さらに含有成分に基づく異臭の発生等の弊害を有しない自動食器洗浄機用洗浄剤が特許第2937635号に開示されている(特許文献6参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開昭54−82853号公報
【特許文献2】
特開昭62−117521号公報
【特許文献3】
特開平1−297033号公報
【特許文献4】
特開2001−271095号公報
【特許文献5】
特許第2921791号
【特許文献6】
特許第2937635号
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの洗浄方法に用いる洗浄剤組成物には、いずれも、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属塩が5質量%(以下「%」と略す)以上含有されており、そのような洗浄剤は、「医薬用外劇物」となり、安全性の点から専門的な知識や取り扱いに注意を要する。また、上記水酸化アルカリ金属塩は、ガラス製食器表面を浸食したり、アルミ製食器・調理器具を黒変させるおそれがあることや、万が一に飛散し皮膚に付着した際には強い刺激性を与えるといった問題がある。
【0012】
また、こうした水酸化アルカリ金属塩やケイ酸塩、炭酸塩といったアルカリ剤を、洗浄剤組成物に配合することによって、油汚れに対する洗浄性能を向上させることができる反面、事業所の規模、排水量、設備、関係条例等によっては、アルカリ排水の処理が必要になるという問題もある。
【0013】
そこで、アルカリ剤の濃度を低くした洗浄剤を用い、それに伴う洗浄力の低下を、手洗いによる洗浄作業や漂白剤等に1昼夜漬け込むといった洗浄作業で補うことも一部で行われているが、時間、労力、コストの負担が大きく、問題の解決にはなっていない。
【0014】
これに対し、最近、上記水酸化アルカリ金属塩に代わるマイルドなアルカリ剤でありながら、油脂汚れに対して高い洗浄性能を有する各種界面活性剤の配合が検討されている。しかし、その多くが、高起泡性のためポンプを介したノズル噴射式の機械洗浄に適していなかったり、アルカリと組み合わせると容易に分解してしまう等の問題を有しており、充分な性能のものは殆ど得られていないのが実情である。
【0015】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、環境負荷が少なく、作業安全性に優れるとともに洗浄性能に優れた被洗浄物の洗浄方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、食器・調理器具等の被洗浄物を自動洗浄機を用いて洗浄する方法において、下記の(A)〜(D)成分を下記の割合で含有する自動洗浄機用液体洗浄剤組成物と、漂白剤とを、洗浄タンク内で混合することにより、25℃におけるpH(JIS−Z−8802:1984「pH測定方法」、以下同じ)が6〜9となる洗浄液を調製し、その洗浄液を用いて被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、すすぎ工程とを備えた被洗浄物の洗浄方法を第1の要旨とする。
(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、プルロニック型ブロックポリマー、リバースプルロニック型ブロックポリマー、多価アルコールのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物およびグリセリンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物から選ばれる少なくとも一種の非イオン界面活性剤37〜83%。
(B)キレート剤0.1〜3%。
(C)水溶性溶剤5〜30%。
(D)水。
【0017】
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記自動洗浄機用液体洗浄剤組成物における(A)成分の非イオン界面活性剤の一部として、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールおよびポリオキシエチレンアセチレニック・グリコールエーテルの少なくとも一方が用いられている被洗浄物の洗浄方法を第2の要旨とし、上記自動洗浄機用液体洗浄剤組成物における(B)成分のキレート剤が、マレイン酸およびアクリル酸の少なくとも一方を単量体とする重合体、その共重合体およびその水溶性アルカリ塩から選ばれる少なくとも一種である被洗浄物の洗浄方法を第3の要旨とし、上記自動洗浄機用液体洗浄剤組成物における(C)成分の水溶性溶剤が、プロピレングリコール、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレングリコールおよびグリセリンから選ばれる少なくとも一種である被洗浄物の洗浄方法を第4の要旨とする。
【0018】
そして、本発明は、漂白剤を水もしくは湯で希釈してなる漂白剤希釈液に、食器・調理器具等の被洗浄物を浸漬して所定時間維持する前洗浄工程と、上記被洗浄物を自動洗浄機にかけ、上記自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を用いて洗浄する本洗浄工程と、すすぎ工程とを備えた被洗浄物の洗浄方法を第5の要旨とする。
【0019】
また、本発明は、食器・調理器具等の被洗浄物を自動洗浄機にかけ、上記自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を用いて洗浄する本洗浄工程と、漂白剤を水もしくは湯で希釈してなる漂白剤希釈液に、上記被洗浄物を浸漬して所定時間維持する後洗浄工程と、すすぎ工程とを備えた被洗浄物の洗浄方法を第6の要旨とする。
【0020】
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、漂白剤が、次亜塩素酸塩およびイソシアヌル酸塩から選ばれる少なくとも一種の塩素系漂白剤であって、上記洗浄液または上記漂白剤希釈液における有効塩素濃度が10〜150mg/Lである被洗浄物の洗浄方法を第7の要旨とし、漂白剤が、過硫酸塩および過酸化水素から選ばれる少なくとも一種の酸素系漂白剤であって、上記洗浄液または上記漂白剤希釈液における有効酸素濃度が50〜400mg/Lである被洗浄物の洗浄方法を第8の要旨とする。
【0021】
また、本発明は、前洗浄工程を、シンクおよび予洗槽の少なくとも一方を用いて行うようにした被洗浄物の洗浄方法を第9の要旨とし、後洗浄工程を、シンクおよび多槽式自動洗浄機において本洗浄工程に使用される洗浄槽以降に設けられた洗浄槽またはすすぎ槽の少なくとも一つを用いて行うようにした被洗浄物の洗浄方法を第10の要旨とし、それらのなかでも、特に、上記前洗浄工程または後洗浄工程に用いられるシンク、予洗槽および多槽式自動洗浄機において本洗浄工程に使用される洗浄槽以降に設けられた洗浄槽またはすすぎ槽の少なくとも一つが、加温装置,保温装置,撹拌装置,超音波振動板装置から選ばれる少なくとも一つの装置を備えている被洗浄物の洗浄方法を第11の要旨とする。
【0022】
また、本発明は、それらのなかでも、特に、上記すすぎ工程において、グリセリン脂肪酸エステル,ショ糖脂肪酸エステル,ポリグリセリン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレン脂肪酸エステル,ソルビタン脂肪酸エステルおよびプロピレングリコール脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種のエステル類を含有する自動洗浄機用乾燥仕上げ剤を用いる被洗浄物の洗浄方法を第12の要旨とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
まず、本発明に用いられる自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、プルロニック型ブロックポリマー、リバースプルロニック型ブロックポリマー、多価アルコールのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物およびグリセリンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物から選ばれる少なくとも一種の非イオン界面活性剤と、(B)キレート剤と、(C)水溶性溶剤と、(D)水とを含有するものである。
【0025】
上記(A)成分におけるポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、炭素数が6〜24の直鎖または分岐のアルコールにエチレンオキサイド(ポリオキシエチレン;EO)を2〜20モル付加したポリオキシエチレンアルキルエーテルがあげられる。
【0026】
また、上記ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、炭素数が6〜24の直鎖または分岐のアルコールにエチレンオキサイド(ポリオキシエチレン;EO)を1〜40モルとプロピレンオキサイド(ポリオキシプロピレン;PO)1〜50モルとを付加したポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルがあげられる。
【0027】
さらに、上記プルロニック型ブロックポリマーとしては、平均分子量が500〜10,000の範囲にあり、EO/POの重量比が0.25〜4.0の範囲にあるプルロニック型ブロックポリマーがあげられる。
【0028】
そして、上記リバースプルロニック型ブロックポリマーとしては、平均分子量が500〜10,000の範囲にあり、EO/POの重量比が0.05〜1の範囲にあるリバースプルロニック型ブロックポリマーがあげられる。
【0029】
また、上記多価アルコールのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物としては、トリメチロールプロパンにエチレンオキサイド3〜45モルとプロピレンオキサイド15〜120モルとを付加したものがあげられ、上記グリセリンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物としては、グリセリンにエチレンオキサイド3〜45モルとプロピレンオキサイド15〜120モルとを付加したものがあげられる。
【0030】
また、上記(A)成分の非イオン界面活性剤の一部として、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールおよびポリオキシエチレンアセチレニック・グリコールエーテルの少なくとも一方、あるいはこれらの誘導体、異性体(以下、「(A′)成分」という)を用いることが好適である。そして、ポリオキシエチレンアセチレニック・グリコールエーテルにおけるポリオキシエチレンの付加モル数は、1〜4であることが好ましく、他成分とのバランスや消泡性能向上の点から、ポリオキシエチレン(1.3)アセチレニック・グリコールエーテル〔( )内は、付加モル数〕が好ましく用いられる。
【0031】
上記(A′)成分の配合量は、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜3%の範囲に設定することが好適である。すなわち、0.1%未満の配合量では、所望の消泡性能や汚れに対する浸透効果が乏しくなるおそれがあり、3%を超えると全体のバランスが悪くなり、他成分との相乗効果がそれ以上得られにくくなるからである。
【0032】
このような(A)成分である非イオン界面活性剤(A′成分を含む)の配合量は、液体洗浄剤組成物全体に対し、37〜83%の範囲内に設定される。すなわち、37%未満の配合量では、所望の洗浄性能に乏しく、また、洗浄剤がコンパクトなものとならずコスト的にも不利である。一方、83%を超えると、全体としてのバランスが悪くなるとともに、他成分との相乗効果がそれ以上得られないからである。
【0033】
また、上記(B)成分であるキレート剤としては、マレイン酸およびアクリル酸の少なくとも一方を単量体とする重合体や共重合体、並びにその水溶性アルカリ塩、ニトリロ三酢酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、イミノジ酢酸ナトリウムなどのアミノカルボン酸塩、トリポリリン酸ナトリウム、オルソリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム等のリン酸塩、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、グルコン酸等の有機酸およびこれらのアルカリ金属塩等があげられる。これらは、単独で用いても2種以上を併用してもよいが、経済性の点から、単独で用いることが特に好ましい。
【0034】
そして、上記キレート剤のなかでも、マレイン酸、アクリル酸の少なくとも一方を単量体とする重合体または共重合体並びにその水溶性アルカリ塩が好ましく、マレイン酸重合体、アクリル酸重合体、マレイン酸とアクリル酸との共重合体およびこれらの水溶性アルカリ金属塩があげられる。水溶性アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩があげられるが、なかでも、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。特に、ポリマレイン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸とマレイン酸との共重合体のナトリウム塩が、好適に用いられる。
【0035】
なお、マレイン酸重合体、アクリル酸重合体、マレイン酸とアクリル酸との共重合体の水溶性アルカリ金属塩は、市販品から選択することもできるが、例えばポリマレイン酸ナトリウムであれば、ポリマレイン酸に水酸化ナトリウムを添加(中和)することにより、適宜調製することができる。よって、水酸化ナトリウムと水酸化カリウムを加える場合には、任意の比で、ポリマレイン酸ナトリウムとポリマレイン酸カリウムとの混合物を得ることができる。
【0036】
そして、マレイン酸重合体、アクリル酸重合体およびその水溶性アルカリ金属塩の平均分子量は、600〜15,000のものが好適に用いられ、特に好ましくは1,000〜15,000のものが用いられる。また、マレイン酸とアクリル酸の共重合体およびその水溶性アルカリ金属塩の平均分子量としては、1,000〜100,000のものが好適に用いられ、特に好ましくは50,000〜80,000のものが用いられる。上記重合体および共重合体の水溶性アルカリ金属塩は、全てが中和された塩であっても、部分的に中和された塩であってもよい。
【0037】
上記(B)成分のキレート剤の配合量は、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜3%の範囲内に設定される。すなわち、0.1%未満の配合量では、所望の再汚染防止効果や洗浄性能に乏しく、また、3%を超えると、全体としてのバランスが悪くなり、貯蔵安定性が低下すると共に、他成分との相乗効果がそれ以上得られないからである。なお、特に、0.5〜3%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
【0038】
また、上記(C)成分の水溶性溶剤としては、プロピレングリコール、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレグリコール、グリセリンがあげられる。これらは、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。なかでも、貯蔵安定性、臭い、安全性等の点から、プロピレングリコール、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、グリセリンが好ましく、特に、油汚れに対する洗浄性能、コスト面から、プロピレングリコールが好適に用いられる。
【0039】
上記(C)成分の水溶性溶剤の配合量は、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物全体に対し、5〜30%の範囲内に設定される。すなわち、5%未満の配合量では、所望の貯蔵安定性や洗浄性能に乏しく、また、30%を超えると、全体としてのバランスが悪くなり、貯蔵安定性が低下すると共に、他成分との相乗効果がそれ以上得られないからである。なお、特に、10〜20%の範囲に設定することが、効果の点で好適である。
【0040】
さらに、上記(D)成分の「水」は、本発明に用いられる自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を構成する各成分に由来する結晶水や水溶液の形で含まれる水と外から加えられる水との総和であり、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物全体が100%となるよう配合される。
【0041】
なお、本発明に用いられる自動洗浄機用液体洗浄剤組成物には、任意成分として、pH調整剤、染料、香料、金属腐食抑制剤、殺菌剤、消臭剤、帯電防止剤等を用いることができる。
【0042】
このうち、pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属塩、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等のケイ酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩があげられる。なかでも、貯蔵安定性とコスト面から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属塩が好ましく用いられる。ちなみに、本発明に用いられる自動洗浄機用液体洗浄剤組成物は、25℃におけるpHが6〜8となるよう調整することが好ましい。
【0043】
一方、本発明に用いられる漂白剤としては、特に限定するものではないが、通常、塩素系漂白剤または酸素系漂白剤が好適に用いられる。
【0044】
上記塩素系漂白剤としては、次亜塩素酸ナトリウム,次亜塩素酸カリウム等の次亜塩素酸塩、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム,トリクロロイソシアヌル酸ナトリウムなどのイソシアヌル酸塩、安定化二酸化塩素等があげられる。なかでも、本発明に用いられる自動洗浄機用液体洗浄剤組成物との相乗効果による洗浄性能の向上の点から、次亜塩素酸ナトリウムが特に好ましい。次亜塩素酸ナトリウムとしては、通常、市販のものを用いることができ、例えば、商品名:(登録商標)アロンクリン(有効塩素12%、東亞合成社製)、商品名:次亜塩素酸ソーダー低食塩次亜(有効塩素12%、旭硝子社製)、商品名:旭硝子の次亜塩素酸ソーダ(有効塩素4〜12%、旭硝子社製)等があげられる。
【0045】
これら市販の次亜塩素酸ナトリウムは、通常、有効塩素濃度6〜13%を主成分とし、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ剤0.1〜1%、塩化ナトリウム1〜12%を含有しているものである。
【0046】
そして、上記塩素系漂白剤を、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物と混合して洗浄液として調製する場合、あるいは前洗浄工程もしくは後洗浄工程において漂白剤希釈液として調製する場合、それらの液の有効塩素濃度は、10〜150mg/Lとなるよう設定することが好ましい。有効塩素濃度が10mg/L未満である場合には、洗浄性能の相乗効果が得られず、また、150mg/Lを超える場合には、食器・調理器具等の被洗浄物を傷めるおそれがあり好ましくない。
【0047】
また、前記酸素系漂白剤としては、過硫酸アンモニウム,過硫酸ナトリウム,過硫酸カリウム等の過硫酸塩、過酸化水素水、過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウム等があげられ、なかでも、過硫酸塩、過酸化水素水が好ましい。そして、上記酸素系漂白剤を、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物と混合して洗浄液として調製する場合、あるいは前洗浄工程もしくは後洗浄工程において漂白剤希釈液として調製する場合、それらの液の有効酸素濃度は、50〜400mg/Lとなるよう設定することが好ましい。有効酸素濃度が50mg/L未満である場合には、洗浄性能の相乗効果が得られず、また、400mg/Lを超える場合には、食器・調理器具等の被洗浄物を傷めるおそれがあり好ましくない。
【0048】
つぎに、本発明の被洗浄物の洗浄方法について説明する。本発明の洗浄方法としては、例えばつぎのような3通りの方法があげられる。
【0049】
まず第1の被洗浄物の洗浄方法は、前記自動洗浄機用液体洗浄剤組成物と漂白剤とを洗浄タンク内で混合することにより、25℃におけるpHが6〜9となる洗浄液を調製し、その洗浄液を用いて被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、すすぎ工程とを、少なくとも備えた方法である。
【0050】
上記本洗浄工程は、自動洗浄機によって行われるものであり、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物と漂白剤とを洗浄タンク内で混合した洗浄液で、食器・調理器具等の被洗浄物を洗浄した後で、自動洗浄機によるすすぎ工程がなされる。
【0051】
なお、上記本洗浄工程は、自動洗浄機に設定された洗浄温度と洗浄時間に相当した条件で行われ、自動洗浄機のタイプや機種にもよるが、通常、40〜65℃で45秒〜3分程度行われる。そして、すすぎ工程も、自動洗浄機に設定されたすすぎ温度とすすぎ時間に相当した条件で行われ、自動洗浄機のタイプや機種にもよるが、通常、70〜90℃で10秒〜30秒程度行われる。
【0052】
また、上記すすぎ工程では、すすぎ水として、水もしくは湯をそのままで用いてもよいし、水もしくは湯に、適宜の自動洗浄機用乾燥仕上げ剤を、すすぎ水量に対して1/5,000〜1/25,000の濃度(%)で添加したものを用いてもよい。
【0053】
上記自動洗浄機用乾燥仕上げ剤としては、グリセリン脂肪酸エステル,ショ糖脂肪酸エステル,ポリグリセリン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレン脂肪酸エステル,ソルビタン脂肪酸エステル,プロピレングリコール脂肪酸エステル等があげられる。これらは、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
【0054】
つぎに、第2の被洗浄物の洗浄方法としては、漂白剤を水もしくは湯で希釈してなる漂白剤希釈液に、食器・調理器具等の被洗浄物を浸漬して所定時間維持する前洗浄工程と、上記被洗浄物を自動洗浄機にかけ、上記自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を用いて洗浄する本洗浄工程と、自動洗浄機によるすすぎ工程とを、少なくとも備えた方法である。
【0055】
上記前洗浄工程には、シンクおよび予洗槽の少なくとも一方を利用することができる。これらのシンク、予洗槽には、加温装置,保温装置,撹拌装置,超音波振動板装置等を付設したものもあり、それらの付設装置を利用すると、より効果的に前洗浄工程を行うことができる。
【0056】
そして、上記前洗浄工程における漂白剤希釈液の温度は、タンパク質汚れの温度変性(熱変性)を防止し、タンパク質汚れを効果的に膨潤させるために、40℃以下に設定することが好ましく、特に、作業効率の点から20〜40℃に設定することが好適である。なお、上記漂白剤希釈液のpHは、6〜9に調製することが好適である。
【0057】
上記前洗浄工程を行う時間は、汚れの量や食器・調理器具等の処理量にもよるが、通常、3〜30分間に設定することが好適である。3分未満では、前洗浄による汚れ膨潤・除去効果が充分に得られないおそれがあり、逆に、30分を超えると、作業効率が低下するからである。
【0058】
さらに、第3の被洗浄物の洗浄方法としては、食器・調理器具等の被洗浄物を自動洗浄機にかけ、前記自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を用いて洗浄する本洗浄工程と、漂白剤を水もしくは湯で希釈してなる漂白剤希釈液に、上記被洗浄物を浸漬して所定時間維持する後洗浄工程と、自動洗浄機によるすすぎ工程とを備えている。
【0059】
上記後洗浄工程は、シンクや多槽式自動食器洗浄機において本洗浄工程に使用される洗浄槽以降に設けられた洗浄槽またはすすぎ槽の少なくとも一つが利用される。
【0060】
上記シンク、多槽式自動食器洗浄機において本洗浄工程に使用される洗浄槽以降に設けられた洗浄槽またはすすぎ槽には、加温装置,保温装置,撹拌装置,超音波振動板装置等を付設したものもあり、それらの付設装置を利用すると、より効果的に後洗浄工程を行うことができる。
【0061】
そして、上記後洗浄工程における漂白剤希釈液の温度は、タンパク質汚れの温度変性(熱変性)を防止し、タンパク質汚れを効果的に膨潤させるために、40℃以下に設定することが好ましく、特に、作業効率の点から20〜40℃に設定することが好適である。なお、上記漂白剤希釈液のpHは、前洗浄に用いる場合と同様、6〜9に調製することが好適である。
【0062】
上記後洗浄工程を行う時間は、汚れの量や食器・調理器具等の処理量にもよるが、通常、1〜10分間に設定することが好適である。1分未満では、後洗浄による汚れ膨潤・除去効果が充分に得られないおそれがあり、逆に、10分を超えると、作業効率が低下するからである。
【0063】
なお、上記第2、第3の被洗浄物の洗浄方法において、「シンク」とは、食品衛生法により厨房内等に設置が義務づけられているもので、一般的に40〜200リットル容量のものが用いられる。
【0064】
また、「予洗槽」とは、一般的に、60〜1,000リットル容量(大規模調理施設にあっては、1,000〜15,000リットル容量)のものが用いられ、自動食器洗浄機の食器導入口の前に設けられたもの、多槽式コンベア食器洗浄機の予洗槽、大規模調理施設における機械式洗浄装置における食器導入口に付設された予洗槽や同装置における洗浄工程とすすぎ工程との間に設けられた浸漬槽などがあげられる。このほか、食器・調理器具等を運搬するための台車に付設された下膳用コンテ・キャリー等を用いることもできる。
【0065】
そしてまた、上記本洗浄工程に用いる「自動洗浄機」としては、ドアタイプ、ラックコンベアタイプ、フライトコンベアタイプ、フードタイプ、アンダーカウンタータイプ、フィル&ダンプタイプなどがあげられ、食器・調理器具等の自動洗浄に用いられるものであれば、どのようなタイプのものであっても差し支えない。
【0066】
そして、上記第2、第3の被洗浄物の洗浄方法において、本洗浄工程に続くすすぎ工程では、すでに述べたように、すすぎ水として、水もしくは湯を用いてもよいし、水もしくは湯に、適宜の自動洗浄機用乾燥仕上げ剤を添加したものを用いてもよい。
【0067】
本発明の被洗浄物の洗浄方法によれば、従来のアルカリ性浸漬剤組成物やアルカリ性の自動洗浄機用洗浄剤では、適宜、廃水処理設備等に応じて、洗浄廃液を酸で中和する作業が必要であったところ、このような中和作業が不要で、手間を要しない。加えて、本発明の洗浄方法において用いられる、洗浄液、漂白剤希釈液、すすぎ水のpHが、6〜9の範囲にあるために、ガラス製食器やアルミニウム製食器・調理器具の表面はもとより、食器類の表面に金線、銀線や絵柄の施された被洗浄物に対しても悪影響を及ぼすことがなく、すすぎ後の仕上がり性にも優れている。
【0068】
したがって、本発明の被洗浄物の洗浄方法は、ガラス、陶磁器、金属、プラスチック等の硬表面の洗浄用途に適している。また、食器に限らず、各種製造工場,加工工場等における器具や容器、流通に用いられるプラスチックコンテナ等を洗浄するための自動洗浄機用途としても使用可能である。このほか、飲料用のガラス瓶・ビール瓶等の容器洗浄、金属表面洗浄にも好ましく用いることができる。特に、ホテル、レストラン、学校、病院、飲食店、給食会社、会社の食堂等における食器・調理器具等の洗浄に好適である。
【0069】
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
【0070】
【実施例】
まず、実施例に先立ち、後記の表1に示す組成の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物1〜4を調製した。なお、表1において用いた成分の詳細は、以下の通りである。
【0071】
〔A成分〕
非イオン界面活性剤1;
ポリオキシエチレン(P=8)直鎖アルキル(C9〜C11)エーテル
HLB=13.9 曇点=80℃
商品名:ネオドール91−8T(シェルジャパン社製)
【0072】
非イオン界面活性剤2;
ポリオキシエチレン(P=15)ポリオキシプロピレン(q=9)直鎖アルキル(C=14、15)エーテル
EO/PO重量比=1.26
試作品
【0073】
非イオン界面活性剤3;
ポリオキシエチレン(P=8)ポリオキシプロピレン(q=6)直鎖アルキル(C=12、13)エーテル
EO/PO重量比=1.01 曇点=31℃
商品名:ペポールAS−054C(東邦化学工業社製)
【0074】
非イオン界面活性剤4;
下記一般式(1)で表されるポリオキシエチレン(m=4)ポリオキシプロピレン(q=38)直鎖アルキル(C16〜C18)エーテル
EO/PO重量比=0.08
商品名:アデカトールLG−299(旭電化工業社製)
【0075】
【化1】
Figure 2004231868
【0076】
非イオン界面活性剤5;
下記化学式(2)で表されるトリメチロールプロパンEO,PO付加物
平均分子量=4,500 EO/PO重量比=0.21
試作品
【0077】
【化2】
Figure 2004231868
【0078】
非イオン界面活性剤6;
2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール
商品名:サーフィノール104(日信化学工業社製)
【0079】
非イオン界面活性剤7;
ポリオキシエチレン(1.3)アセチレニック・グリコールエーテル
商品名:サーフィノール420(日信化学工業社製)
【0080】
〔B成分〕
ポリマレイン酸ナトリウム;
平均分子量=1,800
試作品
【0081】
ポリマレイン酸1;
平均分子量=1,600
商品名:ノンポールPMA50W(日本油脂株式会社製)
【0082】
【表1】
Figure 2004231868
【0083】
また、漂白剤として、下記の4種類のものを用意した。
〔漂白剤〕
漂白剤1:次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素12%品)
商品名:アロンクリン(東亞合成社製)
漂白剤2:過硫酸ナトリウム
商品名:過硫酸ナトリウムSPS(旭電化工業社製)
漂白剤3:過酸化水素水
商品名:HYDROGEN PEROXIDE(日本パーオキシド社製)
漂白剤4:ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム(有効塩素60%品)
商品名:ハイライト60G(日産化学工業社製)
【0084】
【実施例1〜11、比較例1〜3】
上記自動洗浄機用液体洗浄剤組成物1〜4と漂白剤1〜4とを用い、表2〜5に示す条件で、自動食器洗浄機を用いて洗浄を行った。なお、実施例1〜11、比較例1、2については、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物と漂白剤とを洗浄タンク内で混合した洗浄液で被洗浄物を洗浄し、ついですすぎを行った。比較例3については、漂白剤を使用せず、自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物のみで洗浄し、ついですすぎを行った。そして、以下の4つの項目(洗浄性、環境負荷、被洗浄物への影響、仕上がり性)について、下記の方法にしたがって評価し、その結果を表2〜5に併せて示した。
【0085】
〔洗浄性〕
・試験方法
まず、65℃のお湯で30分加温して作った半熟卵を汚れ1とし、ご飯40gとレトルト食品(牛丼の具、吉野家ディー・アンド・シーYH社製)20gと、上記汚れ1の20gとを充分に混合したものを汚れ2とした。そして、汚れ1、2をそれぞれ2g取って、磁器製丼(直径18cm×高さ6cm)の内面にまんべんなく塗布し、40分間放置したのち、表2〜5の条件で洗浄を行った。本洗浄工程・すすぎ工程の条件はつぎの通りであり、下記の評価基準により判定した。
【0086】
○本洗浄工程・すすぎ工程の条件
自動食器洗浄機用洗剤:中性液体洗浄剤組成物(表中の表示による)
洗剤濃度 :0.05%
洗浄温度 :60℃
洗浄時間 :35秒
休止時間 :3秒
すすぎ時間:10秒
すすぎ温度:80℃
すすぎ水量:4リットル
乾燥仕上げ剤:リンスAD(使用濃度は、1/10,000)
なお、実施例11は乾燥仕上げ剤を使用しない場合である。
【0087】
・評価基準
◎ :汚れの残留が認められない。
○ :90%以上の汚れ除去。
△ :70%以上90%未満の汚れ除去。
× :50%以上70%未満の汚れ除去。
××:50%未満の汚れ除去。
【0088】
〔環境負荷〕
・試験方法
pHメーター(pH METER F−12、堀場製作所社製)を用いて、JIS Z−8802:1984にしたがい、上記洗浄試験における洗浄液のpHを測定し、下記の評価基準により判定した。
・評価基準
○ :pHが6〜9の範囲にあり、廃水の中和作業を必要としない。
× :pHが6未満であるか、9を超えるものであるため、廃水の中和作業を必要とする。
【0089】
〔被洗浄物への影響〕
・試験方法
上絵付け絵皿を用いて上記洗浄試験を100回繰り返した後の状態を、目視により、下記の評価基準により判定した。
・評価基準
○ :退色や腐食は認められない。
△ :わずかな退色が認められる。
× :退色・腐食が認められる。
【0090】
〔仕上がり性〕
・試験方法
下記表2〜5の条件で、業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に洗浄液を調整し、下記の条件で運転した。そして、後記に示す被洗浄物であるガラスコップを10個一組として洗浄し、洗浄後の仕上がり性能を後記の評価基準で評価した。
*運転条件
洗剤濃度 :0.05%
洗浄温度 :60℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:43秒、すすぎ15秒)
使用水の硬度:(CaCOとして)70〜80ppm
被洗浄物 :200ml容積のガラスコップ(佐々木硝子社製)に牛乳を注いだ後、5分間放置した。ついで、牛乳を捨てた後、水ですすぐことなく30分間風乾した。
・評価基準
◎:ウォータースポットが全くみられない。
○:ウォータースポットが1〜2個みられる。
△:ウォータースポットが3〜5個みられる。
×:ウォータースポットが6個以上みられる。
【0091】
【表2】
Figure 2004231868
【0092】
【表3】
Figure 2004231868
【0093】
【表4】
Figure 2004231868
【0094】
【表5】
Figure 2004231868
【0095】
【実施例12〜22、比較例4〜6】
つぎに、前記表1に示す自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物1〜4と、前記漂白剤1〜4とを用いて、表6〜9に示す条件で、自動食器洗浄機を用いて洗浄を行った。なお、実施例12〜22、比較例4、5については、まず、漂白剤を用いて前洗浄を行い、つぎに、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を用いて被洗浄物を本洗浄したのち、すすぎを行った。比較例6については、漂白剤を使用せず、40℃のお湯だけで前洗浄を行った。そして、以下の4つの項目(洗浄性、環境負荷、被洗浄物への影響、仕上がり性)について、下記の方法にしたがって評価し、その結果を表6〜9に併せて示した。
【0096】
〔洗浄性〕
・試験方法
まず、65℃のお湯で30分加温して作った半熟卵を汚れ1とし、ご飯40gとレトルト食品(牛丼の具、吉野家ディー・アンド・シーYH社製)20gと、上記汚れ1の20gとを充分に混合したものを汚れ2とした。そして、汚れ1、2をそれぞれ2g取って、磁器製丼(直径18cm×高さ6cm)の内面にまんべんなく塗布し、40分間放置したのち、下記前洗浄工程の条件およびおよび表6〜9の条件で前洗浄し、自動食器洗浄機にて、下記本洗浄工程・すすぎ工程の条件および表6〜9の条件で洗浄した。
【0097】
○前洗浄工程の条件
浸漬槽 :シンク(900mm×750mm×800mm、HSI―97B、日本調理器社製)
前洗浄温度 :40℃
前洗浄時間 :5分
【0098】
そして、浸漬槽から取り出した丼を10個一組として、業務用の自動食器洗浄機(サニジェットSD88GY、日本洗浄機社製)に装填し、下記の運転条件で本洗浄工程およびすすぎ工程にかけて洗浄した。取り出した丼を目視により観察し、後記の評価基準で評価した。
【0099】
○本洗浄工程・すすぎ工程の条件
自動食器洗浄機用洗剤:液体洗浄剤組成物(表中の表示による)
洗剤濃度 :0.05%
洗浄温度 :60℃
洗浄時間 :35秒
休止時間 :3秒
すすぎ時間:10秒
すすぎ温度:80℃
すすぎ水量:4リットル
乾燥仕上げ剤:リンスAD(使用濃度は、1/10,000)
なお、実施例22は乾燥仕上げ剤を使用しない場合である。
【0100】
・評価基準
実施例1〜11、比較例1〜3の場合と同じ。
【0101】
〔環境負荷〕
・試験方法、評価基準とも、実施例1〜11、比較例1〜3の場合と同じ。
【0102】
〔仕上がり性〕
・試験方法
上記前洗浄工程条件および表6〜9の条件で前洗浄した後、業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に洗浄液を調整し、下記の条件で運転し本洗浄を行った。そして、後記に示す被洗浄物であるガラスコップを10個一組として洗浄し、洗浄後の仕上がり性能を後記の評価基準で評価した。
*運転条件
洗剤濃度 :0.05%
洗浄温度 :60℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:43秒、すすぎ15秒)
使用水の硬度:(CaCOとして)70〜80ppm
被洗浄物 :200ml容積のガラスコップ(佐々木硝子社製)に牛乳を注いだ後、5分間放置した。ついで、牛乳を捨てた後、水ですすぐことなく30分間風乾した。
・評価基準
実施例1〜11、比較例1〜3の場合と同じ。
【0103】
【表6】
Figure 2004231868
【0104】
【表7】
Figure 2004231868
【0105】
【表8】
Figure 2004231868
【0106】
【表9】
Figure 2004231868
【0107】
【実施例23〜33、比較例7〜9】
つぎに、前記表1に示す自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物1〜4と、前記漂白剤1〜4とを用いて、表10〜13に示す条件で、自動食器洗浄機を用いて洗浄を行った。なお、実施例23〜33、比較例7、8については、まず、自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を用いて被洗浄物を本洗浄を行い、つぎに、漂白剤を用いて後洗浄を行ったのち、すすぎを行った。比較例9については、漂白剤を使用せず、40℃のお湯だけで後洗浄を行った。そして、以下の4つの項目(洗浄性、環境負荷、被洗浄物への影響、仕上がり性)について、下記の方法にしたがって評価し、その結果を表10〜13に併せて示した。
【0108】
〔洗浄性〕
実施例12〜22、比較例4〜6における試験方法において、前洗浄工程の条件を、そのまま、後洗浄工程の条件とした。それ以外は全て前記の場合と同様にして、試験を行い、評価した。
【0109】
〔環境負荷〕
・試験方法、評価基準とも、実施例1〜22、比較例1〜6の場合と同じ。
【0110】
〔仕上がり性〕
実施例12〜22、比較例4〜6における試験方法において、前洗浄工程の条件を、そのまま、後洗浄工程の条件とした。それ以外は全て前記の場合と同様にして、試験を行い、評価した。
【0111】
【表10】
Figure 2004231868
【0112】
【表11】
Figure 2004231868
【0113】
【表12】
Figure 2004231868
【0114】
【表13】
Figure 2004231868
【0115】
上記の結果から、実施例はいずれも、上記全ての評価項目において、比較例に比べて優れた特性を示すことがわかる。
【0116】
【発明の効果】
以上のように、本発明の被洗浄物の洗浄方法は、特定の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物と漂白剤とを用いており、洗浄液等の液性がpH6〜9となるため、廃水処理施設の微生物への影響低減,中和処理施設への負荷低減等の環境負荷の軽減、作業安全性に優れている。また、すすぎ後の仕上がりが良好で、被洗浄物を損なうことがない。特に、上記特定の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物と漂白剤とを組み合わせることにより、洗浄工程全体として、最大限に環境負荷を低減させながら、アルカリ性自動洗浄機用洗浄剤を用いたときと遜色のない洗浄性能と低泡性能を達成することができる。
【0117】
したがって、本発明の被洗浄物の洗浄方法は、食器、ガラス、陶磁器、金属、プラスチック等の硬表面の洗浄用途や、食器に限らず、各種製造工場,加工工場等における器具や容器、流通に用いられるプラスチックコンテナ等を洗浄するための自動洗浄機用途としても使用可能である。この外、飲料用のガラス瓶・ビール瓶等の容器洗浄、金属表面洗浄等に、広く用いることができる。特に、ホテル、レストラン、学校、病院、飲食店、給食会社、会社の食堂等における食器・調理器具等の洗浄に用いることが好適である。

Claims (12)

  1. 食器・調理器具等の被洗浄物を自動洗浄機を用いて洗浄する方法において、下記の(A)〜(D)成分を下記の割合で含有する自動洗浄機用液体洗浄剤組成物と、漂白剤とを、洗浄タンク内で混合することにより、25℃におけるpH(JIS−Z−8802:1984「pH測定方法」)が6〜9となる洗浄液を調製し、その洗浄液を用いて被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、すすぎ工程とを備えたことを特徴とする被洗浄物の洗浄方法。
    (A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、プルロニック型ブロックポリマー、リバースプルロニック型ブロックポリマー、多価アルコールのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物およびグリセリンのエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物から選ばれる少なくとも一種の非イオン界面活性剤37〜83質量%。
    (B)キレート剤0.1〜3質量%。
    (C)水溶性溶剤5〜30質量%。
    (D)水。
  2. 上記自動洗浄機用液体洗浄剤組成物における(A)成分の非イオン界面活性剤の一部として、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールおよびポリオキシエチレンアセチレニック・グリコールエーテルの少なくとも一方が用いられている請求項1記載の被洗浄物の洗浄方法。
  3. 上記自動洗浄機用液体洗浄剤組成物における(B)成分のキレート剤が、マレイン酸およびアクリル酸の少なくとも一方を単量体とする重合体、その共重合体およびその水溶性アルカリ塩から選ばれる少なくとも一種である請求項1または2記載の被洗浄物の洗浄方法。
  4. 上記自動洗浄機用液体洗浄剤組成物における(C)成分の水溶性溶剤が、プロピレングリコール、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレングリコールおよびグリセリンから選ばれる少なくとも一種である請求項1〜3のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法。
  5. 漂白剤を水もしくは湯で希釈してなる漂白剤希釈液に、食器・調理器具等の被洗浄物を浸漬して所定時間維持する前洗浄工程と、上記被洗浄物を自動洗浄機にかけ、請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を用いて洗浄する本洗浄工程と、すすぎ工程とを備えたことを特徴とする被洗浄物の洗浄方法。
  6. 食器・調理器具等の被洗浄物を自動洗浄機にかけ、請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動洗浄機用液体洗浄剤組成物を用いて洗浄する本洗浄工程と、漂白剤を水もしくは湯で希釈してなる漂白剤希釈液に、上記被洗浄物を浸漬して所定時間維持する後洗浄工程と、すすぎ工程とを備えたことを特徴とする被洗浄物の洗浄方法。
  7. 漂白剤が、次亜塩素酸塩およびイソシアヌル酸塩から選ばれる少なくとも一種の塩素系漂白剤であって、上記洗浄液または上記漂白剤希釈液における有効塩素濃度が10〜150mg/Lである請求項1〜6のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法。
  8. 漂白剤が、過硫酸塩および過酸化水素から選ばれる少なくとも一種の酸素系漂白剤であって、上記洗浄液または上記漂白剤希釈液における有効酸素濃度が50〜400mg/Lである請求項1〜6のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法。
  9. 前洗浄工程を、シンクおよび予洗槽の少なくとも一方を用いて行うようにした請求項5記載の被洗浄物の洗浄方法。
  10. 後洗浄工程を、シンクおよび多槽式自動洗浄機において本洗浄工程に使用される洗浄槽以降に設けられた洗浄槽またはすすぎ槽の少なくとも一つを用いて行うようにした請求項6記載の被洗浄物の洗浄方法。
  11. 上記前洗浄工程または後洗浄工程に用いられるシンク、予洗槽および多槽式自動洗浄機において本洗浄工程に使用される洗浄槽以降に設けられた洗浄槽またはすすぎ槽の少なくとも一つが、加温装置,保温装置,撹拌装置,超音波振動板装置から選ばれる少なくとも一つの装置を備えている請求項9または10記載の被洗浄物の洗浄方法。
  12. 上記すすぎ工程において、グリセリン脂肪酸エステル,ショ糖脂肪酸エステル,ポリグリセリン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレン脂肪酸エステル,ソルビタン脂肪酸エステルおよびプロピレングリコール脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種のエステル類を含有する自動洗浄機用乾燥仕上げ剤を用いる請求項1〜11のいずれか一項に記載の被洗浄物の洗浄方法。
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