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JP2004204449A - 床板材と床構造 - Google Patents

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JP2004204449A
JP2004204449A JP2002371477A JP2002371477A JP2004204449A JP 2004204449 A JP2004204449 A JP 2004204449A JP 2002371477 A JP2002371477 A JP 2002371477A JP 2002371477 A JP2002371477 A JP 2002371477A JP 2004204449 A JP2004204449 A JP 2004204449A
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清孝 東濱
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Abstract

【課題】屋外などのように水に濡れる頻度の多い木製床における床板材と床構造に関し、施工品質の低下を来すことなしに、排水性の良い床構造と床板材を実現する。
【解決手段】床板材の長手方向の片方の側端を凹溝状に形成し、他方の側端に凸条に形成すると共に、前記凹溝の深さより前記凸条の突出量を大きくしてある。そして、前記の凹溝に、隣接する床板材の他方の側端に形成した凸条を嵌入すると共に、前記凸条の根元側の部分は前記凹溝に嵌入させずに残すことによって、排水溝を形成する。このように凹溝に嵌入できない凸条の根元側に貫通孔を開けておくことによって、下側への排水を容易にする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、屋外などのように水に濡れる頻度の多い木製床における床板材と床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平11−280237号公報に記載のように、複数枚の床板を、防水仕上げされた床下地上に横に並べて配置し、 それら床板の側方に連続して排水溝を形成して成る屋外床の構造において、各床板間の目地下方に、その目地と平行する凹溝を形成し、 各凹溝の一端を前記の排水溝と連続させた屋外床が提案されている。
【0003】この屋外床構造によると、床板の下面を複雑な形状とする必要はなく、 床板の製造コストを極力抑えることができると共に、床板間の目地下方に凹溝を形成して、その凹溝で床板間から浸入する水を受け排水するため、防水性能の向上が図れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各床板の下側に、防水仕上げされた床下地を設ける必要があり、また各床板の側方に連続して排水溝を形成したり、各床板間の目地下方に、その目地と平行する凹溝を形成し、 さらに各凹溝の一端を前記の排水溝と連続させる必要があり、構造が複雑で高価となる。
【0005】屋外における木製板張りの床をデッキフローリングと呼んでいるが、見た目に温かみが感じられるので採用希望が多い。ところが、屋外の場合は、雨に濡れるため、特別に排水の配慮が必要であるが、前記のように、床板材の他に複雑な排水構造を設けることはコスト高となる。
【0006】前記のような排水構造を採用しないで、各床板材を密接させて張ると、水はけが悪くなると共に、水を吸収して膨れるため、床が反ってしまったりする。したがって、水を吸って膨れたりし難い、硬質の板が使用される。
【0007】しかしながら、硬質の板を用いても、反りを確実に防止することは困難である。この問題は、隣接する各板の間に隙間を設ければ、水はけが良くなると共に、水はけが良くなることで、反りも抑制できる。しかしながら、隣接する床板の間に、床下まで貫通する隙間を開けることは、施工品質が低下することになり、避けなければならない。
【0008】本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、施工品質の低下を来すことなしに、排水性の良い床構造と床板材を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、床板材の長手方向の片方の側端を凹溝状に形成し、他方の側端を、隣接する床板材の前記の凹溝に嵌入できるサイズの凸条に形成すると共に、前記凹溝の深さより前記凸条の突出量を大きくしてなることを特徴とする床板材である。
【0010】このように、床板材の長手方向の片方の側端を凹溝状に形成し、他方の側端を、隣接する床板材の前記の凹溝に嵌入できるサイズの凸条に形成すると共に、前記凹溝の深さより前記凸条の突出量を大きくしてあるため、この床板材を敷設する際に、側端の凸条を隣接する床板材の凹溝に嵌入させることによって、凸条の根元側の、凹溝に嵌入できない部分が排水溝となる。
【0011】したがって、隣接する床板材の間に裏面まで貫通する隙間を開けることなしに、排水溝に排水を集めて、効果的に排水できる。その結果、床板材が水分を吸収して膨れたり、反ったりするのを効果的に抑制できる。
【0012】請求項2は、請求項1に記載の凸条の、隣接する床板材の凹溝に嵌入できない根元側に、排水用の貫通孔を開けてあることを特徴とする床板材である。
【0013】このように、前記凸条の、隣接する床板材の凹溝に嵌入できない根元側に、排水用の貫通孔を開けてあるため、この床板材を敷設した場合、前記の凸条の根元側に形成された排水溝に流れ込んだ水を、貫通孔によって効果的に下面側に流出させ、排水できる。
【0014】請求項3は、請求項1または請求項2に記載の床板材の片面は平坦に形成され、他方の面は凹凸状に形成されていることを特徴とする床板材である。
【0015】このように、前記の床板材の片面は平坦に形成され、他方の面は凹凸状に形成されているため、この床板材を敷設する場合に、敷設場所に応じて、あるいは施主の要望などに応じて、平坦面または凹凸面のどちら側を上向きにして敷設してもよい。
【0016】請求項4は、床板材の長手方向の片方の側端に形成した凹溝に、隣接する床板材の他方の側端に形成した凸条を嵌入すると共に、前記凸条の根元側の部分は前記凹溝に嵌入させずに、排水溝として残してなることを特徴とする床構造である。凸条の突出量が凹溝の深さより大きい場合は、凹溝に嵌入できずに余った部分に排水溝が形成されるが、凸条の突出量が凹溝の深さと同程度か凹溝の深さより小さい場合は、凸条の根元の位置で、隣接する床板材の間にスペーサ部材を挿入した状態で、各床板材を根太に固定することによって、排水溝を容易に一定幅に形成できる。
【0017】このように、床板材の長手方向の片方の側端に形成した凹溝に、隣接する床板材の他方の側端に形成した凸条を嵌入すると共に、前記凸条の根元側の部分は前記凹溝に嵌入させずに、排水溝として残した床構造になっているため、床板面上の水はこの排水溝に流れ込むことになり、排水が容易になる。その結果、床板材が水分を吸収して膨れたり反ったりするのを効果的に抑制できる。
【0018】請求項5は、請求項4に記載の凹溝の深さより前記凸条の突出量を大きくすることによって、前記凸条を前記凹溝の奥まで嵌入しても、前記凸条の根元側の部分は前記凹溝に嵌入させずに、排水溝として残してなることを特徴とする床構造である。
【0019】このように、前記凹溝の深さより前記凸条の突出量を大きくすることによって、前記凸条を前記凹溝の奥まで嵌入しても、前記凸条の根元側の部分は前記凹溝に嵌入させずに、排水溝として残してあるため、前記凹溝の奥まで凸条を嵌入して隣接する床板間の連結性の向上を図った構造にしても、床面上の水が排水溝に流れ込んで効果的に排水される。
【0020】請求項6は、請求項5に記載の凸条の、隣接する床板材の凹溝に嵌入できない根元側に、排水用の貫通孔を開けてあることを特徴とする請求項5に記載の床構造である。
【0021】このように、前記凸条の、隣接する床板材の凹溝に嵌入できない根元側に、排水用の貫通孔を開けてあるため、凸条の上に形成された排水溝に流れ込んだ水が貫通孔から容易に下側に抜けるため、排水がより確実となる。
【0022】請求項7は、請求項4、請求項5または請求項6に記載の床の片面は平坦に形成され、他方の面は凹凸状に形成されていることを特徴とする床構造である。
【0023】このように、床の片面は平坦に形成され、他方の面は凹凸状に形成されているため、敷設場所に応じて、あるいは施主の要望などに応じて、平坦面および凹凸面のどちら側でも上向きにして敷設でき、選択幅が広がる。
【0024】請求項8は、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7に記載の凸条の根元の隅部から釘を根太に打ち込んで固定してなることを特徴とする床構造である。
【0025】このように、前記凸条の根元の隅部から釘を根太に打ち込んで固定した床構造にすると、固定釘が床面の上に露出しないので、見栄えが良くなるだけでなく、釘に引っ掛かったりする危険もなく、安全な木製床構造を実現できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に本発明による床板材と床構造が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明よる床板材を1枚だけ示した斜視図である。この床板材Pは、上面1は凹凸になっている。すなわち、図示例の場合は、蒲鉾状の凸条を連続的に無数に形成することによって、断面形状が波形に形成されている。これに対し、裏面すなわち下面2は、平坦に形成されている。使用に際しては、どちら側を上にしてもよい。
【0027】この床板材Pは、その長手方向の片方の側端を凹溝状に形成することによって、凹溝3を形成してある。これに対し、他方の側端には凸条4を形成してある。この床板材Pは、図2、図3のように、床板材Pの凸条4を隣接する床板材Pの凹溝3に嵌入させることによって敷設する。したがって、各床板材の凸条4は、隣接する床板材の凹溝3に嵌入できるサイズに形成されている。そして、各床板材P…における凹溝3…並びに凸条4…は、同じ寸法になっていることは言うまでもない。
【0028】また、この凸条4の突出量Xは、凹溝の深さと同じ寸法にしたり、凹溝3の深さより小さめ目にすることも不可能ではないが、後述する排水溝6を形成するために、突出量Xを凹溝3の深さより大きくするのが望ましい。
【0029】凸条4には、排水用に細長い貫通孔5を開けてある。この床板材Pの長さは特に限定されないが、通常は120cmから300cm程度まで例えば60cm置きに規格化されているため、貫通孔5は例えば30cm程度のピッチで複数個開けておくのが望ましい。
【0030】この床板材Pの板厚は2〜3cm程度が適している。幅寸法は、特に限定されないが、例えば7〜8cmから20cm程度まで、いろいろ可能である。材質も特に限定されないが、硬質材、例えばインドネシア産のウリンやブラジル産のイペーなどが適している。
【0031】図2は、前記の床板材Pを複数枚敷設した状態の平面図である。敷設に際しては、前記の凹溝3に隣接する床板材の凸条4を嵌入させるが、凸条4を凹溝3の奥まで嵌入させても、凸条4の突出量Xが凹溝3の深さより大きいため、凸条4の根元の上に排水用の溝6が形成される。
【0032】図3は、このように敷設した状態の拡大断面図である。図2における貫通孔5の無い位置を断面にすると、図3(1)のようになる。すなわち、凸条4の突出量Xが凹溝3の深さより大きいため、凸条4を凹溝3に嵌入した状態では、凸条4の根元の部分が凹溝3中に入りきらないで、幅Wだけ余ってしまう。
【0033】このように凸条4の根元側の余った部分が図2における排水溝6となる。なお、凸条4の突出量Xが凹溝3の深さと同程度か小さい場合でも、凸条4を凹溝3中に浅く嵌入させれば、排水溝6を形成できるが、凹溝3の奥まで嵌入しない場合は、隣接する床板材同士の結合強度が低下する恐れがある。ただし、図5のように接着剤11で根太9に接着すれば、特に支障は無い。
【0034】図2における貫通孔5の位置を断面にすると、図3(2)のようになる。すなわち、凸条4の根元側に細長い貫通孔5が開けてあるため、凸条4を凹溝3中に嵌入した状態では、排水溝6の位置に貫通孔5が位置することになる。その結果、床板上面から排水溝6に流れ込んだ水は、貫通孔5から下側に抜けて流れ落ちることになり、排水溝6中に長期間水が溜まることはない。
【0035】貫通孔5を開けない場合は、各排水溝6の両端に集水排水溝を設けた構造にすれば、各排水溝6中の水は両端の集水排水溝に流入し、この集水排水溝を経由して外部に排水することも可能である。
【0036】あるいは、図4のように、凸条4を部分的に又は全長に渡って薄くすると共に、先端に切り欠き8を形成して迂回排水路を形成し、排水溝6中の水を下側に導くことも可能である。すなわち、凸条4の上下の面に凹部7・7を形成すると、凸条4部分の板厚が部分的に又は全長に渡って薄くなる。そのため、この凸条4を隣接する床板材の凹溝3に嵌入すると、凸条4上の排水溝6中に流れ込んだ水は、凸条4の上面の凹部7から先端の切り欠き8を経て、凸条4の下面の凹部7側に回り込む。そして、下側に流下する。
【0037】このような凸条4の薄肉部は、貫通孔5と同様に例えば30cm程度のピッチで設ける。凹部7・7の幅は、貫通孔5の長さと同程度でよく、例えば3〜5cm程度でよい。深さも任意であるが、例えば1〜3mmでよい。
【0038】なお、凸条4の上下両面の互いに平行な凹部7・7に代えて、鎖線7a、7aで示すようなテーパ状の傾斜水路に形成してもよい。また、凹溝3側も、鎖線凹部7a、7aと対応する位置のみ、鎖線のようにラッパ状に開いた形状にしてもよい。
【0039】図5は、各床板材の根太への固定部の断面図である。各床板材Pの下側には、例えば60cm程度の間隔で根太9を配置してあり、この根太に各床板材Pを釘付けする。その際、端部に位置する床板材の凸条4の根元の隅部から釘10を根太9に打ち込んで固定する。すなわち、図5のように隅部に釘10を当てて、矢印a1方向に打ち込む。
【0040】そして、根太9上で、隣接する次の床板材Pの凹溝3側を前記の先に釘止めした床板材の凸条4側に押しつけて、前記凹溝3中に前記凸条4を嵌入させることによって、凹溝3側を凸条4側に支持し固定する。なお、床板材Pは接着剤11で根太9に接着固定することもできるし、釘止めと接着を併用することもできる。
【0041】図4のような凹部7、7や傾斜凹部7a、7a、切り欠き8を凸条4の全長に形成した場合は、全長に渡って凹溝3との間に迂回排水路となる隙間ができるので、凹溝3と凸条4との結合力は期待できないが、接着剤11で根太9に接着固定すれば、特に問題はない。このように、全長に渡って隙間を形成する場合は、排水溝6となる位置にスペーサ部材を挿入した状態で接着剤11で固定すれば、隙間を一定に形成できる。
【0042】図5のように、凸条4の根元の隅部から釘10を打ち込むと、引っ込んでいる隅部に釘の頭部が位置するため、従来のように各床板材の上面から釘を打ち込む場合と違って、釘の頭部が床面に露出して外観を損ねたり、突出して危険を伴うなどの恐れがない。
【0043】なお、隅部に打ち込む釘の種類は特に限定されないが、錆が発生しないように、ステンレス製が適している。また、釘の形状は、通常の釘のほか、U釘なども適している。
【0044】以上のように、本発明の床板材を用いて敷設した場合は、床面上に雨が降ったりしても、直ちに隣接する床板材間に凸条4の上に形成された排水溝6に流れ込み、次いで貫通孔5や迂回排水路から流れ落ちて、下側に排水されるので、排水溝6中が長期間水浸しになったりすることはない。その結果、床板材が水を吸収して膨れ、床面が反ったりすることも抑制できる。
【0045】床板材Pは、片面は平坦2になっており、他方の面1は凹凸状に形成されているため、敷設場所に応じて、あるいは施主の要望などに応じて、平坦面2および凹凸面1のどちら側でも上向きに敷設できる。凹凸面1を上向きにすると、滑り防止になると共に、全面が水浸しになるのを防げる。
【0046】なお、本発明による床構造は、船などにも適用できるが、建物のアウトデッキやベランダ、渡り廊下、船着場、浮き桟橋などにも適用でき、また簀の子などにも適用できる。あるいは、体育用やスポーツ用の施設などにも適用できる。また、雨に濡れる恐れのない室内にも利用することは可能である。
【0047】
【発明の効果】
請求項1のように、床板材の長手方向の片方の側端を凹溝状に形成し、他方の側端を隣接する床板材の前記の凹溝に嵌入できるサイズの凸条に形成すると共に、前記凹溝の深さより前記凸条の突出量を大きくしてあるため、この床板材を敷設する際に、側部の凸条を隣接する床板材の凹溝に嵌入させることによって、凸条の根元側の凹溝に嵌入できない部分が排水溝となる。
【0048】したがって、隣接する床板材の間に裏面まで貫通する隙間を開けることなしに、排水溝を形成して、排水を確保することができる。その結果、床板材が水分を吸収して膨れるのを効果的に抑制できる。
【0049】請求項2のように、前記凸条の、隣接する床板材の凹溝に嵌入できない根元側に、排水用の貫通孔を開けてあるため、この床板材を敷設した場合、前記の凸条の根元側に形成された排水溝に流れ込んだ水を貫通孔によって効果的に下面側に流出させ、排水できる。
【0050】請求項3のように、前記の床板材の片面は平坦に形成され、他方の面は凹凸状に形成されているため、この床板材を敷設する場合に、敷設場所に応じて、あるいは施主の要望などに応じて、平坦面および凹凸面のどちら側を上向きにして敷設してもよい。
【0051】請求項4のように、床板材の長手方向の片方の側端に形成した凹溝状に、隣接する床板材の他方の側端を形成した凸条を嵌入すると共に、前記凸条の根元側の部分は前記凹溝に嵌入させずに、排水溝として残した床構造になっているため、この排水溝によって、排水を確保することができ、その結果、床板材が水分を吸収して膨れるのを効果的に抑制できる。
【0052】請求項5のように、前記凹溝の深さより前記凸条の突出量を大きくすることによって、前記凸条を前記凹溝の奥まで嵌入しても、前記凸条の根元側の部分は前記凹溝に嵌入させずに、排水溝として残してあるため、前記凹溝の奥まで凸条を嵌入して隣接する床構造の連結性の向上を図った構造にしても、排水溝によって効果的に排水できる。
【0053】請求項6のように、前記凸条の、隣接する床板材の凹溝に嵌入できない根元側に、排水用の貫通孔を開けてあるため、凸条の上に形成された排水溝に流れ込んだ水が貫通孔から容易に下側に抜けるため、排水がより確実となる。
【0054】請求項7のように、床の片面は平坦に形成され、他方の面は凹凸状に形成されているため、敷設場所に応じて、あるいは施主の要望などに応じて、平坦面および凹凸面のどちら側でも上向きにして敷設でき、選択幅が広がる。
【0055】請求項8のように、前記凸条の根元の隅部から釘を根太に打ち込んで固定した床構造にすると、固定釘が床面の上に露出しないので、見栄えが良くなるばかりでなく、釘に引っ掛かったりする危険もなく、安全な床構造を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よる床板材を1枚だけ示した斜視図である。
【図2】前記の床板材を複数枚敷設した状態の平面図である。
【図3】(1)図は、図2のA−A位置の断面図であり、(2)図は、図2のB−B位置の断面図である。
【図4】貫通孔に代わる迂回排水路を示す図である。
【図5】床板材の根太への固定部の断面図である。
【符号の説明】
P 床板材
1 凹凸面
2 平坦面
3 凹溝
4 凸条
5 貫通孔
6 排水溝
7 凹部
8 切り欠き
9 根太
10 釘
11 接着剤

Claims (8)

  1. 床板材の長手方向の片方の側端を凹溝状に形成し、他方の側端を、隣接する床板材の前記の凹溝に嵌入できるサイズの凸条に形成すると共に、前記凹溝の深さより前記凸条の突出量を大きくしてなることを特徴とする床板材。
  2. 前記凸条の、隣接する床板材の凹溝に嵌入できない根元側に、排水用の貫通孔を開けてあることを特徴とする請求項1に記載の床板材。
  3. 前記床板材の片面は平坦に形成され、他方の面は凹凸状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の床板材。
  4. 床板材の長手方向の片方の側端に形成した凹溝に、隣接する床板材の他方の側端に形成した凸条を嵌入すると共に、前記凸条の根元側の部分は前記凹溝に嵌入させずに、排水溝として残してなることを特徴とする床構造。
  5. 前記凹溝の深さより前記凸条の突出量を大きくすることによって、前記凸条を前記凹溝の奥まで嵌入しても、前記凸条の根元側の部分は前記凹溝に嵌入させずに、排水溝として残してなることを特徴とする請求項4に記載の床構造。
  6. 前記凸条の、隣接する床板材の凹溝に嵌入できない根元側に、排水用の貫通孔を開けてあることを特徴とする請求項5に記載の床構造。
  7. 前記の床の片面は平坦に形成され、他方の面は凹凸状に形成されていることを特徴とする請求項4、請求項5または請求項6に記載の床構造。
  8. 前記凸条の根元の隅部から釘を根太に打ち込んで固定してなることを特徴とする請求項4、請求項5、請求項6または請求項7に記載の床構造。
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