JP2004204220A - 塗布洗浄用液体洗剤製品 - Google Patents
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Abstract
【効果】 本発明によれば、塗布洗濯時に優れた洗浄性能に加えて、衣類の広範囲の部位に高い除菌効果を有し、使用性がよい塗布洗浄用液体洗剤製品を得ることができる。
【選択図】 なし
Description
(A)成分のアニオン界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、脂肪酸又はその塩等が挙げられる。
挙げられる。
R−C6H4−SO3M (1)
(式中、Rは炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基、MはNa、K、1/2Mg、NH4、アミンを示す。)
なお、アミンとしては、モノエタノールアミン(以下、MEA)、ジエタノールアミン(以下、DEA)、トリエタノールアミン(以下、TEA)が挙げられる。
R−OSO3M (2)
(式中、R及びMは上記と同じ。)
R−CH=CH(CH2)nSO3M (3)
(式中、R及びMは上記と同じ。nは0〜5を示す。)
R1COOM (5)
(式中、R1は炭素数8〜22の飽和もしくは不飽和の直鎖状又は分岐状の1価炭化水素基を示す。Mは水素原子又はNa、K、1/2Mg、NH4、アミンを示す。)
R2−X−O−(AO)mR3 (6)
(式中、R2は炭素数7〜21の飽和又は不飽和の1価炭化水素基であり、直鎖又は分岐状のいずれでもよい。Xは−CH2−又は−CO−、AOは、下記EO、PO及びBOからなる群から選ばれる1種又は2種以上の基、mは、AOの平均付加モル数を示し5〜50、好ましくは10〜20であり、R3は水素原子又は炭素数4以下の直鎖もしくは分岐鎖状の1価炭化水素基を示す。)
表1〜4に記載の組成物を下記製法に準じて調製し、下記に記載の容器に充填した塗布洗浄用液体洗剤製品を調製し、下記方法で洗浄性能、除菌力、容器からの吐出性を評価した。結果を表1〜4に併記する。
1Lビーカーに、イオン交換水を入れ、水混和性溶媒、アニオン界面活性剤、脂肪酸又は予め定法でケン化した脂肪酸塩を添加混合した。中和の必要性に応じて、アルカリ金属の水酸化物(例えば水酸化カリウム)、アルカノールアミン(例えばトリエタノールアミン)等を添加した。最後にノニオン界面活性剤、pH調整剤等を加えて、液体洗剤組成物を得た。なお調製は、室温(加温無し)で、最終組成物として800gスケールで行い、混合にはスリーワンモーター(HEIDON社製)を用い、回転速度200rpmで、各成分が均一に分散するまで行った。なお、洗剤組成物のpHを7〜11の範囲になるように調整した。
容器A:実公平2−56160号公報に記載の容器
シャワー中栓を用いて液滴を塗布した。
容器B:特開平11−105909号公報に記載の容器
液体の組成物を泡状にして布に塗布した。
容器C:特開2001−207193号公報に記載の容器
トリガー式ポンプディスペンサーを用い、泡及び液滴を塗布した。
(1)評価布の調製
i.泥汚れ汚染布の調製
三方が原の泥50gをイオン交換水1Lに溶解し、超音波洗浄機で20分間、さらにホモジナイザーにて5分間分散し蒸発皿に移した。そこに綿#60(11cm×16cm)をピンセットで挟んで20回布を浸漬、引き上げを繰り返し、ローラーで脱水した後、電気乾燥機(105℃)で30分間乾燥した。乾燥後、汚染布の両面をスポンジで25回づつポリッシングして泥粒子を均一にして汚染布を得た。
三方が原の泥40g(インジケーターとして使用)、トリオレイン(純正化学製試薬1級)60gをイオン交換水1Lに溶解し、超音波洗浄機で20分間、さらにホモジナイザーにて5分間分散し蒸発皿に移した。そこに綿#60(11cm×16cm)をピンセットで挟んで20回布を浸漬、引き上げを繰り返し、ローラーで脱水した後、電気乾燥機(105℃)で30分間乾燥した。乾燥後、汚染布の両面をスポンジで25回づつポリッシングして泥粒子を均一にして油汚れ汚染布を得た。
日東紅茶(黄色パッケージ)80gを3リットルのイオン交換水中で約15分煮沸後、紅茶葉をのり抜きしたサラシ木綿で濾して得られたろ液に、平織り木綿布(♯100)を浸し、約15分間煮沸した。煮沸後、約2時間放置して木綿布を取り出して自然乾燥させた。次いで、この木綿布を、洗液の色が紅茶色がなくなるまで水洗して、脱水しプレスして紅茶汚れ汚染布を得た。
予め5cm×5cmに裁断した泥汚れ汚染布10枚、油汚れ汚染布10枚及び紅茶汚れ汚染布10枚(実施例17〜21)をそれぞれ一枚の肌シャツ(綿100% BVD製)に対して泥汚染布2枚、油汚染布2枚ずつ縫い付けた。各種容器に充填した液体洗剤組成物を、汚染布表面から約5〜15cmの距離より噴霧した。なお洗剤塗布量はそれぞれの汚染布に対して、例えば、トリガー容器の場合トリガーの引き回数等により適時調整した。
次いで、二槽式洗濯機(三菱電機(株)製CW−C30A1−1)に、水温25℃、硬度5°DH(イオン交換水に塩化カルシウムを添加して調整)に調整した水30Lを満たし、汚染布を縫い付け洗浄液を塗布した肌シャツ5枚と無地肌シャツ2枚(浴比調整用)の合計1kgを投入した。次いで標準水量で10分間洗浄を行い、脱水した。その後水温25℃、硬度5°DHの水で1分間すすいだ。すすぎの操作は合計2回行った。その後、汚染布を肌シャツから取り外し、アイロンで乾燥した。この様にして得られた洗浄前後の汚染布の反射率、清浄布として泥汚れ汚染布及び油汚れ汚染布の作製に用いた綿#60布の反射率を色差計(形式Σ90、日本電色(株)製)で測定し、以下の式から洗浄率を算出し、泥汚れ汚染布の洗浄率を泥洗浄率(%)、油汚れ汚染布の洗浄率を油洗浄率(%)、紅茶汚れ汚染布の洗浄率(%)とした。
洗浄率(%)=(A/B)×100
上記式中、A:洗浄前汚染布のK/S−洗浄後汚染布のK/S
B:洗浄前汚染布のK/S−清浄布のK/S
K/S=(1−R)2/2R
R:色差計で測定した反射率
(1)試験布の調製
人体の足裏周りに存在する菌を評価菌に用いた。具体的な操作としては、綿/ポリエステル混紡靴下を、パネラーとして30才代成人男性に着用させ、その上に運動靴を履かせた。6時間後、運動靴及び靴下を脱がせ、靴下のつま先部分を3cm×5cmのチップに裁断し試験布とした。その際、右足靴下から得た試験布を液体洗剤組成物試験に、左足靴下から得た試験布を空試験に用いた。
(2)除菌力の評価
試験布に液体洗剤組成物を洗浄性能の評価と同様に、各種の容器を用いて洗剤組成物の塗布量(3cm×5cmのチップに対し)を適時変えながら塗布した。10分静置後、試験布を100mLの0.85%食塩水に入れ10分間撹拌を行い、さらに0.85%食塩水を新しいものに換えて3分間撹拌を合計2回行い、洗剤組成物を試験布より除去した。脱水後、試験布を50mLのSCDLP液体培地に入れ、抽出器(形式:Pro−Media SHIIM)で試験布中に残存する菌を抽出し抽出液を得た。
この抽出液を定法に従い、生理食塩水で1〜5乗に希釈し、TSA培地に接種し、37℃で24時間培養して生菌数を測定した。
次に空試験として、生理食塩水を各種の容器に入れ同様の操作を行い、TSA培地に接種し37℃で24時間培養して生菌数を測定した。表中には除菌性能を下記評価基準で示す。
空試験に対する残菌数が1/100未満又は残菌数が全く無いものを本発明の高い除菌効果を有する洗剤と定義し、◎で標記した。同様に残菌数が1/10〜1/100の範囲で低下したものを○、1/10を超えて菌数が残存したものを×で標記した。本発明の除菌効果を有する洗剤組成物とはこの試験法で○以上の効果を有する物と定義する。
表1〜4に記載の液体洗剤組成物を表1〜4に記載の容器に充填し、それぞれの容器から液体洗剤組成物を吐出させたときの吐出性を下記評価基準で評価した。
<吐出性の評価基準>
○:泡状、液滴状となり吐出可能
×:泡状、液滴上にならず吐出不可
(A)成分
<アニオン界面活性剤>
LAS−MEA:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸モノエタノールアミン塩:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(ライオン(株)製ライポンLH−200(純分96%))をモノエタノールアミン(三井化学(株)製モノエタノールアミンMEA)で中和したもの。
LAS−Na:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
LAS−K:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸カリウム
LAS−TEA:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸モノエタノールアミン塩:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(ライオン(株)製ライポンLH−200(純分96%))をトリエタノールアミン:日本触媒(株) 商品名 トリエタノールアミンS−80で中和したもの。
AOS−Na:α−オレフィンスルホン酸ナトリウム塩:ライオン(株)製、商品名リポランLB−440)
AS−Na:アルキル硫酸ナトリウム塩、ライオン(株)製、商品名サンノールLM−1130
<脂肪酸及びその塩>
C12K:日本油脂(株)製ラウリン酸(商品名 NAA122)を水酸化カリウムで中和したもの。
C12TEA:日本油脂(株)製ラウリン酸(商品名 NAA122)をトリエタノールアミンで中和したもの。
C181K:ライオンオレオケミカル(株)製オレイルメチルエステル(商品名 パステルM181)を48%水酸化カリウム水溶液で中和したもの。
C181MEA:日本油脂(株)オレイン酸(商品名 エキストラオレイン)をモノエタノールアミンで中和したもの。
C181DEA:日本油脂(株)オレイン酸(商品名 エキストラオレイン)をジエタノールアミンで中和したもの。
C181TEA:日本油脂(株)オレイン酸(商品名 エキストラオレイン)をトリエタノールアミンで中和したもの。
パーム油TEA:パーム油脂肪酸(ライオン(株)実験室品)をトリエタノールアミンで中和したもの。
ヤシ油TEA:ヤシ油脂肪酸(ライオン(株)実験室品)をトリエタノールアミンで中和したもの。
(A)成分中和用のアルカリ剤
モノエタノールアミン:三井化学(株)製 商品名 モノエタノールアミンMEA
ジエタノールアミン:三井化学(株)製 商品名 DEA80、純分80%
トリエタノールアミン:日本触媒(株)製 商品名 トリエタノールアミンS−80、純分80%
水酸化カリウム:旭硝子(株) 商品名 液体可性カリ、純分48%
エタノール:純度99.5%日本エタノール製
エチレングリコール:純度98.5%三菱化学(株)製
プロピレングリコール:旭硝子(株)製
フェニルポリオキシエチレンアルコール:純分90% 三洋化成工業(株) 商品名サンファインPH−20
ブチレングリコール:1,3−ブチレングリコール ダイセル化学工業(株)製
<ノニオン界面活性剤>
C12/14AE5:平均EO付加数5:ヤシ油アルコールにEOを付加したもの、ライオン化学(株)製
C13AE5:平均EO付加数5
C13AE15:平均EO付加数12
C13AE1503:平均EO付加数15、平均PO付加数3
:上記C13AE5、C13AE15及びC13AE1503は、高級アルコールエトキシレート(三菱化学(株)商品名ダイヤドール13)に定法によりEO、POを付加したもの。
C12MEE15:パステルM12 平均EO付加数15
C181MEE15:パステルM181 平均EO付加数15
:上記C12MEE15、C181MEE15は、メチルエステル(ライオンオレオケミカル(株)商品名パステルM12、パステルM181)を定法によりEOを付加したもの。
レオックス:ヤシ油アルコール平均EO付加数9、(ライオン(株)商品名レオックスCC90)
POE硬化ひまし油:日本エマルジョン(株)製、商品名EMALEX HC−20W
<香料>
香料A:特開2002−146399号公報記載の表11〜18に記載の香料組成物A
香料B:特開2002−146399号公報記載の表11〜18に記載の香料組成物B
香料C:特開2002−146399号公報記載の表11〜18に記載の香料組成物C
香料D:特開2002−146399号公報記載の表11〜18に記載の香料組成物D
<その他>
クエン酸:(扶桑化学工業(株)製)
ヒドロキシエタンジホスホン酸:ALBRIGHT&WILSON(株)製、商品名BRIQUEST ADPA−60A
四ホウ酸ナトリウム:Borax(株)製、商品名Neobor
p−メトキシフェノール:川口化学工業(株)製、商品名 MQ−F
Claims (4)
- (A)アニオン界面活性剤3〜30質量%、(B)水混和性溶媒10〜40質量%を含有する液体洗浄剤組成物を、該組成物を液滴又は泡状に吐出させる容器に充填してなることを特徴とする塗布洗浄用液体洗剤製品。
- (B)成分の水混和性溶媒が炭素原子、水素原子及び酸素原子からなるアルコール系親水性溶媒であることを特徴とする請求項1記載の塗布洗浄用液体洗剤製品。
- さらに、(C)過酸化水素0.5〜10質量%を配合してなる液体洗浄剤組成物であることを特徴とする請求項1又は2記載の塗布洗浄用液体洗剤製品。
- 除菌効果を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の塗布洗浄用液体洗剤製品。
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