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JP2004204170A - Polybutylene terephthalate resin composition and molding - Google Patents

Polybutylene terephthalate resin composition and molding Download PDF

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JP2004204170A
JP2004204170A JP2002377699A JP2002377699A JP2004204170A JP 2004204170 A JP2004204170 A JP 2004204170A JP 2002377699 A JP2002377699 A JP 2002377699A JP 2002377699 A JP2002377699 A JP 2002377699A JP 2004204170 A JP2004204170 A JP 2004204170A
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terephthalate resin
weight
resin composition
filler
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a polybutylene terephthalate resin composition with excellent moldability and mold releasability, which gives a molding exhibiting very good appearance and paintability in addition to high rigidity. <P>SOLUTION: The polybutylene terephthalate resin composition is obtained by formulating 40-150 pts.wt. of mixed fillers ((C) + (D)) comprising (C) a glass fiber and (D) one or more fillers selected from (D-1) an acicular filler having 40-200μm average fiber length and (D-2) a granular or platy filler having 5-60μm particle size, and (E) 0.1-5 pts.wt. of an ester compound comprising a ≥26C aliphatic carboxylic acid as a main constituent to 100 pts.wt. of a resin component comprising (A) 95-55 wt.% of a modified polybutylene terephthalate resin containing 5-30 mol% isophthalic acid unit and having 0.60-0.80 intrinsic viscosity (IV) and (B) 5-45 wt.% of a polycarbonate resin. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はポリブチレンテレフタレート樹脂組成物およびそれを成形してなる成形品に関する。さらに詳しくは、本発明は高い剛性を有するのみならず、成形品が非常に良好な外観を示し、更に成形性、離型性、塗装性に優れたポリブチレンテレフタレート樹脂組成物に関する。
【0002】
本発明の樹脂組成物は自動車、建築、電気・電子機器およびその他の諸工業の分野で、高い剛性が要求される内外装部品に好適に用いられ、特に高剛性かつ良好な外観が必要な自動車内外装部品であるドアミラーまたはインナーミラー用のステー、アウターハンドルおよびワイパー部品等に好適に用いられる。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
結晶性熱可塑性ポリエステル樹脂、例えばポリアルキレンテレフタレート樹脂等は機械的性質、電気的性質、その他物理的・化学的特性に優れ、かつ、加工性が良好であるがゆえにエンジニアリングプラスチックとして自動車、電気・電子部品等の広汎な用途に使用されている。
【0004】
かかる結晶性熱可塑性ポリエステル樹脂は、単独でも種々の成形品に用いられているが、利用分野によってはその性質、特に機械的性質を改善する目的で、様々な強化剤、添加剤を配合することが行われてきた。そして、高い機械的強度、剛性の要求される分野においては、ガラス繊維、カーボン繊維等に代表される繊維状の強化剤を用いることが周知である。
【0005】
しかしながら、繊維状強化剤を含む結晶性熱可塑性ポリエステル樹脂は、機械的強度、剛性等は確かに改善されるが、得られる成形品の表面外観が強化充填剤自体の浮き出しや、強化充填剤による流動性の低下によるフローマーク等により、不良となることがあり、良好な外観を得ることが困難である。
【0006】
特にポリブチレンテレフタレートの如く、結晶性の高いポリマーを用いる場合には、成形時の結晶化に伴い、金型への転写性も悪いため、満足する外観を得ることは困難である。
【0007】
また、意匠や機能上の目的から成形品の形状が複雑化することに伴い、単純な平板形状ではなく、リブやボスが配置された成形品が実用的に用いられるが、この場合、リブやボスの裏側にあたる部分は樹脂の収縮量や強化充填剤の配向に由来するヒケ等の外観不良を発生しやすく、満足する外観を得ることが困難である。
【0008】
これらの問題を解決する方法として、強化系ポリブチレンテレフタレート樹脂にポリエチレンテレフタレート(特許文献1)やポリカーボネート(特許文献2)等の異種ポリマーを配合することが提案されている。
【0009】
しかしながら、特許文献1のポリエチレンテレフタレートを配合する方法では、光沢は改善されるもののガラス繊維浮きやヒケの改善が不充分であり、またバリ発生等、成形性が悪化し、後加工が必要になる不具合や成形サイクルの遅延があり実用性に問題がある。また、ヒケのレベルも薄肉の成形片では悪くはないが、大型の実用部品では流動性が不充分となりヒケが改善されないという不具合があった。
【0010】
特許文献2の変性ポリブチレンテレフタレートにポリカーボネート、結晶化核剤等を配合した組成物では、比較的良好な外観・ヒケ・成形性のバランスをとることが可能であるが、そらに良好な外観・成形性(特に離型性)の向上が望まれてきている。
【0011】
また、表面外観の問題を解決するためには、タルク・炭酸カルシウム等の微粉末充填剤を添加する方法等が知られているが、このような微粉末充填剤では高い機械的強度、剛性を得ることはできない。
【0012】
一方、自動車の外板用途で際立った良光沢と耐衝撃性のバランスを実現させるために、ポリアルキレンテレフタレートや芳香族ポリカーボネートに特定の形状を有する針状の微粒子状無機質添加剤を配合することも提案されているが(特許文献3)、構造部材として好適な機械的強度や剛性が得られず、またヒケ、成形性等の改善レベルも不充分であった。
【0013】
更に、かかる分野の部品成形においては、良外観を得る目的で、樹脂温度を上げ、組成物の流動性を向上させる方法、あるいは金型温度を上げることで結晶化速度を遅らせ、転写性を向上させる方法等が一般的に用いられているが、かかる成形面での改良には限界があり、無理に樹脂温度を上げると、樹脂が熱分解し、ガスの発生・金型汚染等を引き起こす。また金型温度を上げることにより成形サイクル時間が長くなり、量産性が損なわれるなどの問題があった。また、成形性を改善するために、エステル化合物やワックス等を離型剤として用いることも一般的に知られているが、かかる離型剤の配合は塗装の乗りを悪化させるため、かかる分野での使用については制約があった。
【0014】
そのため、高い機械的強度、剛性を有し、良好な外観を有し離型性が良好であり、かつ塗装性にも優れた材料の開発が望まれていた。
【0015】
【特許文献1】
特開平8−120166号公報
【特許文献2】
特開平9−291204号公報
【特許文献3】
特開平7−149948号公報
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記課題に鑑み、強化充填剤を添加したポリブチレンテレフタレート樹脂組成に関して優れた表面外観性、成形性を得るため鋭意検討した。その結果、特定の変性ポリブチレンテレフタレート共重合体にポリカーボネート樹脂を併用し、かつ特定の強化充填剤と離型剤を併用することにより、多量の無機充填剤を配合しながら、得られた成形品表面は充填剤浮きが目立ち難く、非常に良好な外観を有し、かつ優れた成形性、塗装性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0017】
即ち、本発明は
(A) 5〜30モル%のイソフタル酸ユニットを含有する固有粘度(IV)が0.60〜0.80の変性ポリブチレンテレフタレート樹脂95〜55重量%と、
(B) ポリカーボネート樹脂5〜45重量%からなる樹脂成分 100重量部に対し、
(C) ガラス繊維と、
(D) 平均繊維長40〜200 μm の針状充填剤(D-1) 、粒子径5〜60μm の粒子状もしくは板状充填剤(D-2) から選ばれる1種以上とからなる混合充填剤((C) +(D) )40〜150 重量部及び
(E) 炭素数26以上の脂肪族カルボン酸を主たる構成成分とするエステル化合物0.1 〜5重量部
を配合してなるポリブチレンテレフタレート樹脂組成物である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、順次本発明の樹脂材料の構成成分について詳しく説明する。
【0019】
まず、本発明の樹脂材料の基体樹脂である(A) 変性ポリブチレンテレフタレート樹脂とはテレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体と炭素数4のアルキレングリコールまたはそのエステル形成性誘導体を重縮合反応して得られるポリブチレンテレフタレートを主成分とし、これに5〜30モル%のイソフタル酸をコモノマーユニットとして導入した共重合体である。イソフタル酸は、エステル形成可能な誘導体、例えばジメチルエステルの如き低級アルコールエステルの形で重縮合に使用し、コポリマー成分として導入することも可能である。
【0020】
ここでイソフタル酸コモノマーユニットの導入量は5〜30モル%であり、好ましくは10〜30モル%であり、特に好ましくは10〜20モル%である。導入量が5モル%未満では、結晶性が高いため、金型への転写性が悪く、充分な外観を得ることが困難である。また導入量が30モル%を超えると、本来のポリブチレンテレフタレートの優位点である強度および熱安定性の低下が大きく、かつ結晶化が著しく低下、遅延されることで、成形サイクルの低下、離型性の低下を引き起こし、実用的に用いられない問題を生じる。
【0021】
本発明で用いられる変性ポリブチレンテレフタレート樹脂は、溶剤としてo−クロロフェノールを用い、25℃で測定した固有粘度(IV)が0.60〜0.80(dl/g)、好ましくは0.60〜0.70の範囲であることが重要である。IV値が0.60より小さい場合、著しく靱性が低下し好ましくない。また、IV値が0.80より大きい場合、流動性が低下し良外観が得られず好ましくない。
【0022】
また本発明では、離型性の向上や成形サイクルの短縮を目的として、上記変性ポリブチレンテレフタレート樹脂に少量の未変性ポリブチレンテレフタレート樹脂を添加したものを(A) 成分として使用してもよい。未変性ポリブチレンテレフタレート樹脂の添加量は、変性及び未変性ポリブチレンテレフタレート樹脂の総重量に対して、好ましくは0〜15重量%であり、変性ポリブチレンテレフタレート樹脂に含まれるイソフタル酸ユニット量が5〜30モル%であり、かつ添加後のポリブチレンテレフタレート樹脂のIV値が0.60〜0.80の範囲であれば、何れの粘度の未変性ポリブチレンテレフタレート樹脂も用いることが可能である。押出し、成形条件によってIV値が変化するが、成形品のIV値が上記範囲内であれば本組成物として特に問題はない。
【0023】
次に本発明では、(B) ポリカーボネート樹脂が添加される。
【0024】
ポリカーボネート樹脂は、溶剤法、即ち、塩化メチレン等の溶剤中で公知の酸受容体、分子量調整剤の存在下、二価フェノールとホスゲンのようなカーボネート前駆体との反応又は二価フェノールとジフェニルカーボネートのようなカーボネート前駆体とのエステル交換反応によって製造することができる。ここで、好適に使用し得る二価フェノールとしてはビスフェノール類があり、特に2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、即ちビスフェノールAが好ましい。また、ビスフェノールAの一部又は全部を他の二価フェノールで置換したものであってもよい。ビスフェノールA以外の二価フェノールとしては、例えばハイドロキノン、4,4 −ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルのような化合物又はビス(3,5 −ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5 −ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンのようなハロゲン化ビスフェノール類を挙げることができる。これら二価フェノールは二価フェノールのホモポリマー又は2種以上のコポリマーであってもよい。更に本発明で用いるポリカーボネート樹脂は多官能性芳香族化合物を二価フェノール及び/又はカーボネート前駆体と反応させた熱可塑性ランダム分岐ポリカーボネートであってもよい。
【0025】
本発明に用いるポリカーボネートは特に高流動性のものが好ましく、溶融粘度(300 ℃、剪断速度1000sec-1)が0.20〜0.50 kPa・sec の範囲のポリカーボネートが好ましく用いられ、より好ましくは0.20〜0.30 kPa・sec のものである。
ポリカーボネートの溶融粘度が0.20未満では物性低下が著しく、また0.50を超えると流動性の大幅な低下が生じ、好ましくない。
【0026】
又、ポリカーボネート(B) の添加量は、(A) 、(B) 成分の合計中、5〜45重量%、好ましくは10〜40重量%である。過少の場合は本発明の目的とする成形品の良好な外観(特にひけ)が劣り、過大の場合は成形サイクルの増加、離型性の悪化等、成形上の問題が生じ好ましくない。
【0027】
変性したポリブチレンテフタレート共重合体を単独に使用しても、ある程度外観は改善されるものの、その効果は充分ではなく、また強度低下および熱安定性の低下が大きく、強化剤の添加効果が減少する。また未変性のポリブチレンテレフタレート樹脂にポリカーボネート樹脂を添加した場合も外観改良の効果は認められるものの、その効果は充分でなく、大量に無機充填剤を添加した場合、充填剤の表面への浮き出しを抑制することは困難である。
【0028】
次に本発明で用いられる混合充填剤((C) +(D) )は、ガラス繊維(C) と、平均繊維長40〜200 μm の針状充填剤(D-1) 、粒子径5〜60μm の粒子状もしくは板状充填剤(D-2) から選ばれる1種以上との混合物であり、機械的強度、剛性および耐熱性、電気的性質等の性能に優れた成形品を得るために必須とされる成分である。強化充填剤として繊維状充填剤を単独で用いる場合、機械的特性は良好であるが、微小な凹凸状外観が目立ち外観上好ましくない。また、その他の粒子状もしくは板状充填剤を単独で用いる場合、機械的特性の低下を招き、また充填剤の大量配合により流動性の低下を招くことから、いずれも好ましくない。
【0029】
ガラス繊維(C) としては、Aガラス、Eガラス、ジルコニア成分含有の耐アルカリガラス組成や、チョツプドストラント、ロービングガラス等の配合時のガラス繊維の形態を問わず、公知のいかなるガラス繊維も使用可能である。
【0030】
特に代表的なガラス繊維としては、繊維径5〜18μm のEガラス製ガラス繊維が好ましく用いられ、特に好ましくは繊維径9〜14μm のEガラス製ガラス繊維である。
【0031】
次に、針状充填剤(D-1) としては、平均繊維長40〜200 μm 、好ましくは60〜180 μm 、特に好ましくは80〜180 μm 、平均繊維径6〜14μm のケイ酸カルシウムが好ましいものとして挙げられる。
【0032】
また、粒子状もしくは板状充填剤(D-2) としては、粒子径5〜60μm 、好ましくは10〜55μm 、アスペクト比20〜50のマイカ、例えばフロゴバイトまたはマスコトバイトが、高い機械的特性を保持した上でなおかつ良外観を得るため好ましく用いられる。
【0033】
(C) +(D) 成分の混合充填剤の配合量は、(A) 成分と(B) 成分からなる樹脂成分の合計 100重量部に対し、40〜150 重量部、好ましくは60〜150 重量部である。特に好ましくは、(C) 成分が50〜120 重量部で、(D-1) 成分及び/又は(D-2) が5〜30重量部の場合である。
【0034】
(C) +(D) 成分の配合量が過小であると、外観は良好ではあるが、機械的強度や剛性(曲げ弾性率)が低く実用に耐えない、。また、過大であると、靱性の低下から機械的強度の低下を招き、また流動性の悪化や金型への転写性の悪化、充填剤の浮きなどが生じ、成形品外観を著しく悪化させるため好ましくない。
【0035】
又、これらの充填剤の使用にあたっては、必要ならば収束剤又は表面処理剤を使用することが望ましい。この例を示せば、エポキシ系化合物、アクリル系化合物、イソシアネート系化合物、シラン系化合物、チタネート系化合物等の官能性化合物がいずれも好ましく用いられる。これ等の化合物は予め表面処理又は収束処理を施して用いるか、又は材料調製の際同時に添加してもよい。また、併用される官能性表面処理剤の使用量は、充填剤に対し0〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%である。
【0036】
次に本発明に用いられる(E) 炭素数26以上の脂肪族カルボン酸を主たる構成成分とするエステル化合物としては、炭素数26以上の脂肪族カルボン酸と1価又は多価アルコールのエステルが好ましく用いられる。
【0037】
炭素数が26未満の脂肪酸を構成成分とするエステル化合物を用いた場合、離型性は良好となるが、成形品表面への染み出しの影響からか、塗装性の低下が生じ好ましくない。
【0038】
特に好ましくは、モンタン酸エステルを70重量%以上含む脂肪酸エステルであり、モンタン酸と炭素数18〜36の1価の脂肪族アルコールのエステル、モンタン酸とエチレングリコール、グリセリンの部分エステル及び/又はフルエステル等が用いられる。
【0039】
(E) 成分のエステル化合物の配合量は、(A) 成分と(B) 成分からなる樹脂成分の合計 100重量部に対し、0.1 〜5重量部、好ましくは0.3 〜3重量部、特に好ましくは0.5 〜2重量部である。
【0040】
さらに本発明の組成物には、その目的に応じ所望の特性を付与するために、一般に熱可塑性樹脂等に添加される公知の物質を更に添加併用することができる。
例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の安定剤、帯電防止剤、滑剤、離型剤、結晶化核剤、染料や顔料等の着色剤、潤滑剤、可塑剤等を配合することが可能である。特に酸化防止剤は本発明の組成物の熱安定性を向上させるため、有効であり、具体的には、ヒンダードフェノール系、アミン系、リン系、チオエーテル系等の化合物が使用できる。
【0041】
その中でもヒンダードフェノール系化合物およびリン系化合物の1種または2種以上の併用が効果的である。
【0042】
特にリン系安定剤の添加は(A) 変性ポリブチレンテレフタレート樹脂と(B) ポリカーボネート樹脂のエステル交換を抑制する効果が高く、得られた組成物はより高い熱安定性を示す。
【0043】
ここで使用する酸化防止剤の添加量は、(A) 変性ポリブチレンテレフタレート樹脂と(B) ポリカーボネート樹脂との合計100 重量部あたり0.01〜5重量部であり、好ましくは0.05〜3重量部である。
【0044】
また、成形性を改善する目的で、ボロンナイトライド、タルク等の公知の無機結晶化核剤や、ロジン酸誘導体、エステル金属塩等の公知の有機結晶化核剤を用いることが可能であり、(A) 変性ポリブチレンテレフタレート樹脂と(B) ポリカーボネート樹脂との合計100 重量部あたり好ましくは0.01〜2重量部が配合される。
【0045】
かかる公知の物質は、1種のみでなく2種以上を併用してもよい。
【0046】
更に又、樹脂成分として本発明の目的を阻害しない範囲で他の熱可塑性樹脂(例えばアクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイドなど)、熱硬化性樹脂(例えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂など)、軟質熱可塑性樹脂(例えばエチレン/エチルアクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリエステルエラストマーなど)を添加することもでき、これらの樹脂は、1種のみでなく2種以上を併用してもよい。
【0047】
本発明の組成物の調製は、従来の樹脂組成物調製法として一般に用いられる設備と方法により容易に調製される。例えば、各成分を混合した後、1軸又は2軸の押出機により練込押出してペレットを調製し、しかる後成形する方法、一旦組成の異なるペレットを調製し、そのペレットを所定量混合して成形に供し成形後に目的組成の成形品を得る方法、成形機に各成分の1又は2以上を直接仕込む方法等、何れも使用できる。また、樹脂成分の一部を細かい粉体としてこれ以外の成分と混合し添加することは、これらの成分の均一配合を行う上で好ましい方法である。
【0048】
樹脂を金型に充填するための成形法としては、射出成形法、押出圧縮成形法等があるが射出成形法が一般的である。
【0049】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0050】
尚、以下の例に示した物性評価の測定法は次の通りである。
(1)物性
a.流動性
東洋精機製作所製キャピログラフを使用して測定した溶融粘度を流動性として評価した。詳細な条件は以下の通りである。
【0051】
測定ポイント;SR=1000
温度;260 ℃
キャピラリー;径φ1.0
長さ;20mm
b.引張強度
ISO−527(試験片ISOタイプ型;厚み4mm)に準じて測定した。
c.曲げ強度・弾性率
ISO−178に準じて測定した。
【0052】
また外観状態および成形性については下記の方法にて測定した。
(2)表面外観
図1に示すモデル試験金型(自動車アウトドアハンドルエスカッション)を用いて下記条件にて成形したサンプルの表面状態を観察し評価した。
【0053】
成形機 住友重機械工業(株)製SG−150U SYCAP−MIV
(成形条件)
シリンダー温度(℃) ノズル 265−265−265−250
射出圧力 80MPa
射出速度 35mm/sec
金型温度 95℃
a.表面外観−1
上記成形サンプルの表面状態を目視にて観察し、充填剤の表面への浮き出し状態を評価し、下記点数をつけた。
【0054】
5;表面全体に充填剤の浮きが全くなく、均一な表面を示す
4;表面一部に充填剤の浮きがほんの僅かに見られる
3;表面一部に充填剤の浮きが見られる
2;表面数カ所に充填剤の浮きが多く見られる
1;表面全体に充填剤の浮きが激しく見られる
b.表面外観−2
上記成形サンプルのボス裏のひけレベルの状態を目視観察および輪郭形状測定機((株)ミツトヨ製SV600)にて評価し、下記点数をつけた。
【0055】
5;表面にひけマークが全く見られず、ひけレベルがほとんど0μm である
4;表面に僅かにひけが見られ、ひけレベルが5μm 以下である
3;表面に多少ひけが見られ、ひけレベルが5〜10μm である
2;表面にひけが見られ、ひけレベルが10〜20μm である
1;表面に大きくひけが見られ、ひけレベルが20μm 以上である
c.表面外観−3
上記成形サンプルの表面状態を目視にて観察し、表面のゆず肌(みかん肌)状態を評価し、下記点数をつけた。
【0056】
5;表面全体が平滑で均一である
4;表面にほんの僅かに細かい凹凸が見られる
3;表面に多少凹凸が見られる
2;表面に大きな凹凸が見られる
1;表面に大きな凹凸が見られ、且つうねりのある表面を示す
(3)成形性
図1に示すモデル試験金型(自動車アウトドアハンドルエスカッション)を用いて、下記の基本条件にて安定成形後、冷却時間を短縮し連続成形性を評価した。
【0057】
成形機 住友重機械工業(株)製SG−150U SYCAP−MIV
(基本成形条件)
シリンダー温度(℃) ノズル 265−265−265−250
射出圧力 80MPa
射出速度 35mm/sec
金型温度 95℃
成形サイクル;射出・保圧時間12sec 、冷却時間23sec 、中間時間15sec
a.成形性−1(成形サイクル)
上記基本成形条件にて成形が安定した後、冷却時間を徐々に短縮し、各時間の連続成形性を調べる。金型開き時のスプルー及びランナーの折れが発生しない最短冷却時間を限界成形サイクルとする。
b.成形性−2(離型性)
上記基本成形条件にて成形が安定した後、冷却時間を徐々に短縮した時の成形品の離型性を調べる。離型時の突出しピン跡が発生しない最短冷却時間を離型性とする。
(4)塗装性
下記条件で成形した120mm ×120mm ×3t平板に関西ペイント(株)製の二液ウレタン塗料(レタンPG60)をコート塗装し、80℃×30分乾燥後、一昼夜放置し、JIS K5400に準拠し碁盤目試験を行い塗装性を評価した。
【0058】
成形機 住友重機械工業(株)製SG−150U SYCAP−MIV
(基本成形条件)
シリンダー温度(℃) ノズル 265−265−265−250
射出圧力 80MPa
射出速度 35mm/sec
金型温度 95℃
成形サイクル;射出・保圧時間15sec 、冷却時間20sec 、中間時間15sec
実施例1〜11、比較例1〜14
表1〜2に示す各成分を表1〜2に示す割合で二軸押出機(日本製鋼製TEX30)に供給し、シリンダー温度260 ℃で溶融混練し、ペレット化した。得られたペレット状のポリエステル樹脂組成物を用いて上記各種評価を行った。結果を表1〜2に示す。
【0059】
尚、実施例・比較例で用いた各成分の詳細は以下の通りである。
(A) 変性ポリブチレンテレフタレート樹脂
(A-1) ;ジメチルイソフタレートを12.5モル%共重合することにより変性したポリブチレンテレフタレート共重合体(IV=0.65);ウィンテックポリマー(株)製200JP
(A-2) ;ジメチルイソフタレートを12.5モル%共重合することにより変性したポリブチレンテレフタレート共重合体(IV=0.85);上記(A-1) を用いて、窒素通気下で170 ℃×40時間の固相重合処理を行ってIVを調整したもの
(A-0) ;未変性ポリブチレンテレフタレー樹脂(IV=0.65);ウィンテックポリマー(株)製200FP
(B) ポリカーボネート樹脂
三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製ユーピロンH−3000
(C) 、(D) 充填剤
・(C) ガラス繊維
日東紡(株)、CS3PE941、平均繊維径13μm
・(D-1) 針状充填剤
(D-1-1) ウォラストナイト、NYCO Minerals,Inc NAGLOS8(平均繊維径8μm 、平均繊維長136 μm 、アスペクト比17)
(D-1-2) ウォラストナイト、NYCO Minerals,Inc NAGLOS12(平均繊維径12μm 、平均繊維長156 μm 、アスペクト比13)
(D'-1-1)ウォラストナイト、NYCO Minerals,Inc NAGLOS4(平均繊維径4μm 、平均繊維長32μm 、アスペクト比8)
(D'-1-2)ウォラストナイト、NYCO Minerals,Inc NYAD G(平均繊維径40μm 、平均繊維長600 μm 、アスペクト比15)
・(D-2) 粒子状・板状充填剤
(D-2-1) フロゴバイト、(株)レプコ、S−325(平均径27μm 、アスペクト比30)
(D-2-2) マスコバイト、(株)レプコ、M−200W(平均径50μm 、アスペクト比40)
(D-2-3) マスコバイト、(株)レプコ、M−325W(平均径27μm 、アスペクト比40)
(D'-2-1)マスコバイト、(株)山口雲母工業所、マイカ粉A−11(平均径2〜3μm )
(D'-2-2)マスコバイト、(株)レプコ、M−100W(平均径65μm 、アスペクト比50)
(E) エステル化合物
(E-1) モンタン酸のエステルワックス、クラリアントジャパン(株)、Luzawax-EP、リコルブWE1
(E-2) モンタン酸のエステルワックス、ヘキストインダストリー(株)、コルブWE4
(E'-1)ソルビタン脂肪酸エステル、理研ビタミン(株)、リケマールB−150
(E'-2)ペンタエリスリトールテトラステアレート、日本油脂(株)、ユニスターH−476
【0060】
【表1】

Figure 2004204170
【0061】
【表2】
Figure 2004204170
【0062】
【発明の効果】
以上述べたように本発明のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物は特定組成の共重合ポリブチレンテレフタレートにポリカーボネート樹脂をブレンドし、更に特定充填剤を添加することにより、高い機械強度、剛性を有し、良好な成形性、離型性、塗装性を有しながら、非常に優れた成形品外観を示す。この組成物によって得られる成形品は特に高強度かつ良好な外観が要望される自動車・電機および建材等の内外装部品に応用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例において表面外観の評価に用いたモデル試験金型の形状を示す図である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a polybutylene terephthalate resin composition and a molded product obtained by molding the same. More specifically, the present invention relates to a polybutylene terephthalate resin composition having not only high rigidity but also a molded article having a very good appearance, and further having excellent moldability, mold release properties and coatability.
[0002]
INDUSTRIAL APPLICABILITY The resin composition of the present invention is suitably used for interior and exterior parts requiring high rigidity in the fields of automobiles, architecture, electric / electronic devices and other various industries, particularly automobiles requiring high rigidity and good appearance. It is suitably used for stays, outer handles, wiper parts and the like for door mirrors or inner mirrors as interior and exterior parts.
[0003]
Problems to be solved by the prior art and the invention
Crystalline thermoplastic polyester resins, such as polyalkylene terephthalate resins, are excellent in mechanical properties, electrical properties, and other physical and chemical properties, and have good workability. It is used for a wide range of applications such as parts.
[0004]
Such a crystalline thermoplastic polyester resin is used alone in various molded articles, but depending on the application field, various reinforcing agents and additives may be blended for the purpose of improving its properties, particularly mechanical properties. Has been done. In fields requiring high mechanical strength and rigidity, it is well known to use a fibrous reinforcing agent represented by glass fiber, carbon fiber and the like.
[0005]
However, the crystalline thermoplastic polyester resin containing a fibrous reinforcing agent, although the mechanical strength, rigidity, etc. are certainly improved, the surface appearance of the obtained molded product is raised by the reinforcing filler itself, or the reinforcing filler is It may be defective due to a flow mark or the like due to a decrease in fluidity, and it is difficult to obtain a good appearance.
[0006]
In particular, when a polymer having high crystallinity, such as polybutylene terephthalate, is used, it is difficult to obtain a satisfactory appearance because the crystallization during molding causes poor transferability to a mold.
[0007]
In addition, as the shape of the molded product becomes complicated for design and functional purposes, a molded product having ribs and bosses is practically used instead of a simple flat plate shape. A portion corresponding to the back side of the boss is liable to cause poor appearance such as sink marks due to the amount of resin shrinkage or orientation of the reinforcing filler, and it is difficult to obtain a satisfactory appearance.
[0008]
As a method for solving these problems, it has been proposed to mix a different polymer such as polyethylene terephthalate (Patent Document 1) or polycarbonate (Patent Document 2) with a reinforced polybutylene terephthalate resin.
[0009]
However, in the method of blending polyethylene terephthalate disclosed in Patent Document 1, although the gloss is improved, the improvement of glass fiber floating and sink is insufficient, and the moldability such as generation of burrs deteriorates, and post-processing is required. There are defects and delays in the molding cycle, causing problems in practicality. In addition, although the level of sink marks is not bad for a thin molded piece, there is a problem that large-sized practical parts have insufficient fluidity to improve sink marks.
[0010]
In the composition obtained by blending polycarbonate, a crystallization nucleating agent, and the like with the modified polybutylene terephthalate of Patent Document 2, it is possible to balance relatively good appearance, sink mark, and moldability. Improvement in moldability (particularly mold release property) has been desired.
[0011]
Further, in order to solve the problem of surface appearance, a method of adding a fine powder filler such as talc and calcium carbonate is known, but such a fine powder filler has high mechanical strength and rigidity. I can't get it.
[0012]
On the other hand, in order to achieve a remarkable balance between good gloss and impact resistance in automotive outer panel applications, polyalkylene terephthalate or aromatic polycarbonate may be blended with needle-shaped fine particulate inorganic additives having a specific shape. Although proposed (Patent Literature 3), suitable mechanical strength and rigidity as structural members were not obtained, and the level of improvement in sink marks, moldability, and the like was also insufficient.
[0013]
Furthermore, in part molding in this field, in order to obtain a good appearance, a method of increasing the resin temperature and improving the fluidity of the composition, or increasing the mold temperature to reduce the crystallization rate and improve the transferability Although such a method is generally used, there is a limit to such improvement in the molding surface, and if the resin temperature is forcibly increased, the resin is thermally decomposed, generating gas and contaminating the mold. In addition, there is a problem that the molding cycle time is increased by increasing the mold temperature, and mass productivity is impaired. Further, in order to improve the moldability, it is generally known to use an ester compound or a wax as a release agent. There were restrictions on the use of.
[0014]
Therefore, development of a material having high mechanical strength and rigidity, having a good appearance, good releasability, and excellent coating properties has been desired.
[0015]
[Patent Document 1]
JP-A-8-120166 [Patent Document 2]
JP-A-9-291204 [Patent Document 3]
JP-A-7-149948
[Means for Solving the Problems]
In view of the above problems, the present inventors have made intensive studies on polybutylene terephthalate resin compositions to which a reinforcing filler has been added in order to obtain excellent surface appearance and moldability. As a result, by using a specific modified polybutylene terephthalate copolymer together with a polycarbonate resin, and using a specific reinforcing filler and a release agent together, a molded article obtained while blending a large amount of inorganic fillers The present inventors have found that the surface of the filler is hardly noticeable, has a very good appearance, and has excellent moldability and coatability, thereby completing the present invention.
[0017]
That is, the present invention
(A) 95 to 55% by weight of a modified polybutylene terephthalate resin having an intrinsic viscosity (IV) of 0.60 to 0.80 containing 5 to 30 mol% of an isophthalic acid unit;
(B) 100 parts by weight of a resin component comprising 5 to 45% by weight of a polycarbonate resin,
(C) glass fiber,
(D) Mixed filling comprising needle-like filler (D-1) having an average fiber length of 40 to 200 μm and one or more particles or plate-like fillers (D-2) having a particle diameter of 5 to 60 μm. Agent ((C) + (D)) 40-150 parts by weight and
(E) A polybutylene terephthalate resin composition containing 0.1 to 5 parts by weight of an ester compound containing an aliphatic carboxylic acid having 26 or more carbon atoms as a main component.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the components of the resin material of the present invention will be described in detail.
[0019]
First, the modified polybutylene terephthalate resin (A), which is a base resin of the resin material of the present invention, is obtained by a polycondensation reaction between terephthalic acid or an ester-forming derivative thereof and an alkylene glycol having 4 carbon atoms or an ester-forming derivative thereof. Is a copolymer having polybutylene terephthalate as a main component and 5 to 30 mol% of isophthalic acid introduced therein as a comonomer unit. Isophthalic acid is used for the polycondensation in the form of an ester-forming derivative, for example a lower alcohol ester such as a dimethyl ester, and can also be introduced as a copolymer component.
[0020]
Here, the introduction amount of the isophthalic acid comonomer unit is 5 to 30 mol%, preferably 10 to 30 mol%, particularly preferably 10 to 20 mol%. When the amount is less than 5 mol%, the crystallinity is high, so that the transferability to a mold is poor, and it is difficult to obtain a sufficient appearance. If the amount exceeds 30 mol%, the strength and thermal stability, which are the advantages of the original polybutylene terephthalate, are greatly reduced, and the crystallization is significantly reduced and delayed. This causes a reduction in moldability and causes a problem that is not practically used.
[0021]
The modified polybutylene terephthalate resin used in the present invention has an intrinsic viscosity (IV) measured at 25 ° C. of 0.60 to 0.80 (dl / g), preferably 0.60 to 0.70, using o-chlorophenol as a solvent. This is very important. When the IV value is smaller than 0.60, the toughness is remarkably reduced, which is not preferable. On the other hand, when the IV value is larger than 0.80, the fluidity is lowered and a good appearance cannot be obtained, which is not preferable.
[0022]
Further, in the present invention, a resin obtained by adding a small amount of an unmodified polybutylene terephthalate resin to the above-mentioned modified polybutylene terephthalate resin may be used as the component (A) for the purpose of improving the releasability and shortening the molding cycle. The addition amount of the unmodified polybutylene terephthalate resin is preferably 0 to 15% by weight based on the total weight of the modified and unmodified polybutylene terephthalate resin, and the amount of the isophthalic acid unit contained in the modified polybutylene terephthalate resin is 5%. Unmodified polybutylene terephthalate resin having any viscosity can be used as long as the polybutylene terephthalate resin has an IV value of 0.60 to 0.80 after addition. Although the IV value changes depending on the extrusion and molding conditions, there is no particular problem as the present composition as long as the IV value of the molded product is within the above range.
[0023]
Next, in the present invention, (B) a polycarbonate resin is added.
[0024]
Polycarbonate resin is a solvent method, that is, in a solvent such as methylene chloride, a known acid acceptor, in the presence of a molecular weight modifier, the reaction of a dihydric phenol with a carbonate precursor such as phosgene or dihydric phenol and diphenyl carbonate And a transesterification reaction with a carbonate precursor such as Here, bisphenols are preferably used as the dihydric phenol, and 2,2-bis (4-hydroxyphenyl) propane, that is, bisphenol A is particularly preferable. Further, bisphenol A may be obtained by partially or entirely substituting another dihydric phenol. Examples of dihydric phenols other than bisphenol A include hydroquinone, 4,4-dihydroxydiphenyl, bis (4-hydroxyphenyl) alkane, bis (4-hydroxyphenyl) cycloalkane, bis (4-hydroxyphenyl) sulfide, bis ( Compounds such as 4-hydroxyphenyl) sulfone, bis (4-hydroxyphenyl) sulfoxide, bis (4-hydroxyphenyl) ether or bis (3,5-dibromo-4-hydroxyphenyl) propane, bis (3,5- Halogenated bisphenols such as dichloro-4-hydroxyphenyl) propane can be mentioned. These dihydric phenols may be homopolymers or copolymers of two or more dihydric phenols. Further, the polycarbonate resin used in the present invention may be a thermoplastic random branched polycarbonate obtained by reacting a polyfunctional aromatic compound with a dihydric phenol and / or a carbonate precursor.
[0025]
The polycarbonate used in the present invention is preferably one having high fluidity, and a polycarbonate having a melt viscosity (300 ° C., shear rate 1000 sec −1 ) in the range of 0.20 to 0.50 kPa · sec is preferably used, and more preferably 0.20 to 0.30 kPa. -It is for sec.
If the melt viscosity of the polycarbonate is less than 0.20, the physical properties are significantly reduced, and if it exceeds 0.50, the fluidity is greatly reduced, which is not preferable.
[0026]
The amount of the polycarbonate (B) added is 5 to 45% by weight, preferably 10 to 40% by weight, based on the total of the components (A) and (B). If the amount is too small, the good appearance (especially sink mark) of the molded article intended for the present invention is inferior. If the amount is too large, molding problems such as an increase in molding cycle and deterioration in mold release properties are undesirable.
[0027]
Even if the modified polybutylene terephthalate copolymer is used alone, the appearance is improved to some extent, but the effect is not sufficient, and the strength and thermal stability are greatly reduced, and the effect of adding the toughening agent is reduced. Decrease. Although the effect of improving the appearance is also observed when a polycarbonate resin is added to an unmodified polybutylene terephthalate resin, the effect is not sufficient, and when a large amount of an inorganic filler is added, the filler emerges on the surface. It is difficult to control.
[0028]
Next, the mixed filler ((C) + (D)) used in the present invention is composed of a glass fiber (C), an acicular filler (D-1) having an average fiber length of 40 to 200 μm, and a particle diameter of 5 to 5 μm. A mixture with one or more fillers selected from 60μm particulate or platy filler (D-2) to obtain molded products with excellent performance such as mechanical strength, rigidity, heat resistance, and electrical properties. It is an essential component. When the fibrous filler alone is used as the reinforcing filler, the mechanical properties are good, but the fine irregular appearance is conspicuous and is not preferable in appearance. Further, when other particulate or plate-like fillers are used alone, the mechanical properties are lowered, and a large amount of the fillers causes the flowability to be lowered.
[0029]
As the glass fiber (C), A glass, E glass, an alkali-resistant glass composition containing a zirconia component, a chopped strand, a glass fiber at the time of blending roving glass, etc. Can be used.
[0030]
As a particularly typical glass fiber, an E glass glass fiber having a fiber diameter of 5 to 18 μm is preferably used, and an E glass glass fiber having a fiber diameter of 9 to 14 μm is particularly preferable.
[0031]
Next, the needle-like filler (D-1) is preferably calcium silicate having an average fiber length of 40 to 200 μm, preferably 60 to 180 μm, particularly preferably 80 to 180 μm, and an average fiber diameter of 6 to 14 μm. Are listed.
[0032]
As the particulate or plate-like filler (D-2), mica having a particle size of 5 to 60 μm, preferably 10 to 55 μm, and an aspect ratio of 20 to 50, such as phlogovite or mascot bite, has high mechanical properties. It is preferably used in order to obtain a good appearance after holding.
[0033]
The mixing amount of the filler (C) + (D) is 40 to 150 parts by weight, preferably 60 to 150 parts by weight, based on 100 parts by weight of the total of the resin components (A) and (B). Department. Particularly preferably, the component (C) is 50 to 120 parts by weight and the component (D-1) and / or (D-2) is 5 to 30 parts by weight.
[0034]
If the amount of the component (C) + (D) is too small, the appearance is good, but the mechanical strength and rigidity (flexural modulus) are low, and the product is not practical. Also, if it is excessive, the mechanical strength is reduced due to the decrease in toughness, and the flowability and transferability to the mold are deteriorated, the filler is floated, etc., and the appearance of the molded product is significantly deteriorated. Not preferred.
[0035]
When using these fillers, it is desirable to use a sizing agent or a surface treatment agent if necessary. If this example is shown, all functional compounds, such as an epoxy compound, an acrylic compound, an isocyanate compound, a silane compound and a titanate compound, are preferably used. These compounds may be used after being subjected to a surface treatment or a convergence treatment in advance, or may be added simultaneously with the preparation of the material. The amount of the functional surface treating agent used in combination is 0 to 10% by weight, preferably 0.05 to 5% by weight, based on the filler.
[0036]
Next, (E) an ester compound having an aliphatic carboxylic acid having 26 or more carbon atoms as a main component is preferably an ester of an aliphatic carboxylic acid having 26 or more carbon atoms and a monohydric or polyhydric alcohol. Used.
[0037]
When an ester compound containing a fatty acid having less than 26 carbon atoms as a component is used, the releasability is good, but the coating property is undesirably reduced due to the influence of seepage on the molded product surface.
[0038]
Particularly preferred are fatty acid esters containing at least 70% by weight of montanic acid esters, such as esters of montanic acid and monohydric aliphatic alcohols having 18 to 36 carbon atoms, and partial esters and / or fullerenes of montanic acid and ethylene glycol and glycerin. Esters and the like are used.
[0039]
The compounding amount of the ester compound as the component (E) is 0.1 to 5 parts by weight, preferably 0.3 to 3 parts by weight, particularly preferably 0.3 to 3 parts by weight, based on a total of 100 parts by weight of the resin component comprising the components (A) and (B). It is 0.5 to 2 parts by weight.
[0040]
Further, in order to impart desired properties according to the purpose, a known substance generally added to a thermoplastic resin or the like can be further added to the composition of the present invention.
For example, stabilizers such as antioxidants, ultraviolet absorbers, and light stabilizers, antistatic agents, lubricants, mold release agents, crystallization nucleating agents, coloring agents such as dyes and pigments, lubricants, and plasticizers are compounded. It is possible. In particular, antioxidants are effective for improving the thermal stability of the composition of the present invention, and specifically, compounds such as hindered phenol, amine, phosphorus, and thioether compounds can be used.
[0041]
Among them, one or more of a hindered phenol compound and a phosphorus compound are effective in combination.
[0042]
In particular, the addition of a phosphorus-based stabilizer is highly effective in suppressing the transesterification between the (A) modified polybutylene terephthalate resin and (B) the polycarbonate resin, and the resulting composition exhibits higher thermal stability.
[0043]
The amount of the antioxidant used here is 0.01 to 5 parts by weight, preferably 0.05 to 3 parts by weight per 100 parts by weight of the total of (A) the modified polybutylene terephthalate resin and (B) the polycarbonate resin. .
[0044]
Further, for the purpose of improving the moldability, a known inorganic crystal nucleating agent such as boron nitride and talc, and a known organic crystal nucleating agent such as a rosin acid derivative and an ester metal salt can be used. Preferably, 0.01 to 2 parts by weight per 100 parts by weight of the total of (A) the modified polybutylene terephthalate resin and (B) the polycarbonate resin is blended.
[0045]
Such known substances may be used alone or in combination of two or more.
[0046]
Further, other thermoplastic resins (for example, acrylic resin, fluororesin, polyamide, polyacetal, polysulfone, polyphenylene oxide, etc.) and thermosetting resins (for example, phenolic resin, melamine resin, etc.) as a resin component within a range not to impair the object of the present invention. , Polyester resins, silicone resins, epoxy resins, etc.) and soft thermoplastic resins (eg, ethylene / ethyl acrylate, ethylene / vinyl acetate copolymer, polyester elastomer, etc.), and only one of these resins can be used. Alternatively, two or more kinds may be used in combination.
[0047]
The composition of the present invention can be easily prepared by equipment and methods generally used as a conventional method for preparing a resin composition. For example, after mixing the respective components, kneading and extruding with a single-screw or twin-screw extruder to prepare pellets, and then molding, pellets having a different composition are prepared once, and the pellets are mixed in a predetermined amount. Any method can be used, such as a method of providing a molded article having a desired composition after molding and a method of directly charging one or more of each component to a molding machine. Further, mixing and adding a part of the resin component as a fine powder with other components is a preferable method for uniformly mixing these components.
[0048]
As a molding method for filling a resin into a mold, there are an injection molding method, an extrusion compression molding method and the like, and an injection molding method is generally used.
[0049]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples, but the present invention is not limited thereto.
[0050]
In addition, the measuring method of the physical property evaluation shown in the following examples is as follows.
(1) Physical properties a. Fluidity The melt viscosity measured using a Toyo Seiki Seisakusho Capillograph was evaluated as fluidity. Detailed conditions are as follows.
[0051]
Measurement point; SR = 1000
Temperature: 260 ° C
Capillary; diameter φ1.0
Length: 20mm
b. The tensile strength was measured according to ISO-527 (test piece ISO type type; thickness 4 mm).
c. Flexural strength / modulus Measured according to ISO-178.
[0052]
The appearance and formability were measured by the following methods.
(2) Surface appearance The surface condition of a sample molded under the following conditions using a model test mold (automobile outdoor handle escutcheon) shown in FIG. 1 was observed and evaluated.
[0053]
Molding machine SG-150U SYCAP-MIV manufactured by Sumitomo Heavy Industries, Ltd.
(Molding condition)
Cylinder temperature (° C) Nozzle 265-265-265-250
Injection pressure 80MPa
Injection speed 35mm / sec
Mold temperature 95 ℃
a. Surface appearance-1
The surface condition of the molded sample was visually observed, the state of the filler protruding from the surface was evaluated, and the following scores were given.
[0054]
5: no filler floating on the entire surface, showing a uniform surface 4; filler floating only slightly on part of the surface 3; filler floating on part of the surface 2: surface The floating of the filler is frequently observed in several places 1; The floating of the filler is strongly observed on the entire surface b. Surface appearance-2
The state of the sink level at the back of the boss of the molded sample was visually observed and evaluated by a contour shape measuring device (SV600 manufactured by Mitutoyo Corporation), and the following scores were given.
[0055]
5: No sink mark was seen on the surface, and the sink mark level was almost 0 μm. 4; Slight sink mark was seen on the surface, and sink mark was 5 μm or less. 3: Some sink marks were seen on the surface, and the sink level was low. 5 to 10 μm 2; sink mark is observed on the surface and sink mark level is 10 to 20 μm 1; large sink mark is observed on the surface and sink mark level is 20 μm or more c. Surface appearance-3
The surface state of the molded sample was visually observed, and the surface citron skin (orange skin) state was evaluated, and the following points were given.
[0056]
5: The entire surface is smooth and uniform 4; Slightly fine irregularities are seen on the surface 3; Some irregularities are seen on the surface 2; Large irregularities are seen on the surface 1; Large irregularities are seen on the surface (3) Formability Using a model test mold (automobile outdoor handle escutcheon) shown in FIG. 1, after stable molding under the following basic conditions, shorten the cooling time and evaluate the continuous moldability. did.
[0057]
Molding machine SG-150U SYCAP-MIV manufactured by Sumitomo Heavy Industries, Ltd.
(Basic molding conditions)
Cylinder temperature (° C) Nozzle 265-265-265-250
Injection pressure 80MPa
Injection speed 35mm / sec
Mold temperature 95 ℃
Molding cycle: Injection / holding time 12sec, cooling time 23sec, intermediate time 15sec
a. Moldability-1 (Molding cycle)
After the molding is stabilized under the above basic molding conditions, the cooling time is gradually reduced, and the continuous moldability at each time is examined. The minimum cooling time during which the sprue and runner do not break when the mold is opened is defined as the limit molding cycle.
b. Moldability-2 (Releaseability)
After the molding is stabilized under the above basic molding conditions, the releasability of the molded article when the cooling time is gradually reduced is examined. The shortest cooling time during which no protrusion pin marks are generated at the time of release is defined as the release property.
(4) Coatability A two-part urethane paint (Rethane PG60) manufactured by Kansai Paint Co., Ltd., which is molded under the following conditions and coated under the following conditions, is coated and dried. A grid test was performed in accordance with K5400 to evaluate the coatability.
[0058]
Molding machine SG-150U SYCAP-MIV manufactured by Sumitomo Heavy Industries, Ltd.
(Basic molding conditions)
Cylinder temperature (° C) Nozzle 265-265-265-250
Injection pressure 80MPa
Injection speed 35mm / sec
Mold temperature 95 ℃
Molding cycle: Injection / holding time 15sec, cooling time 20sec, intermediate time 15sec
Examples 1 to 11, Comparative Examples 1 to 14
The components shown in Tables 1 and 2 were supplied to a twin screw extruder (TEX30 manufactured by Nippon Steel) at the ratios shown in Tables 1 and 2, melt-kneaded at a cylinder temperature of 260 ° C., and pelletized. The above various evaluations were performed using the obtained pellet-shaped polyester resin composition. The results are shown in Tables 1 and 2.
[0059]
The details of each component used in Examples and Comparative Examples are as follows.
(A) Modified polybutylene terephthalate resin
(A-1): a polybutylene terephthalate copolymer modified by copolymerizing 12.5 mol% of dimethyl isophthalate (IV = 0.65); 200JP, manufactured by Wintech Polymer Co., Ltd.
(A-2); a polybutylene terephthalate copolymer modified by copolymerizing 12.5 mol% of dimethyl isophthalate (IV = 0.85); using the above (A-1) at 170 ° C. × 40 IV adjusted by performing solid phase polymerization for a long time
(A-0); unmodified polybutylene terephthalate resin (IV = 0.65); 200FP manufactured by Wintech Polymer Co., Ltd.
(B) Polycarbonate resin Iupilon H-3000 manufactured by Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation
(C), (D) Filler ・ (C) Glass fiber Nitto Boseki Co., Ltd., CS3PE941, average fiber diameter 13μm
・ (D-1) Needle filler
(D-1-1) Wollastonite, NYCO Minerals, Inc NAGLOS8 (average fiber diameter 8μm, average fiber length 136μm, aspect ratio 17)
(D-1-2) Wollastonite, NYCO Minerals, Inc NAGLOS12 (average fiber diameter 12μm, average fiber length 156μm, aspect ratio 13)
(D'-1-1) Wollastonite, NYCO Minerals, Inc NAGLOS4 (average fiber diameter 4 μm, average fiber length 32 μm, aspect ratio 8)
(D'-1-2) Wollastonite, NYCO Minerals, Inc NYAD G (average fiber diameter 40μm, average fiber length 600μm, aspect ratio 15)
・ (D-2) Particulate / plate filler
(D-2-1) Frogobite, Repco Corporation, S-325 (Average diameter 27μm, aspect ratio 30)
(D-2-2) Maskovite, Repco Corporation, M-200W (average diameter 50μm, aspect ratio 40)
(D-2-3) Maskovite, Repco Co., Ltd., M-325W (average diameter 27 μm, aspect ratio 40)
(D'-2-1) Maskovite, Mica Yamaguchi Mfg. Co., Ltd., mica powder A-11 (average diameter 2-3 μm)
(D'-2-2) Maskovite, Repco Co., Ltd., M-100W (average diameter 65μm, aspect ratio 50)
(E) Ester compound
(E-1) Montanic acid ester wax, Clariant Japan KK, Luzawax-EP, Recolub WE1
(E-2) Montanic acid ester wax, Hoechst Industry Co., Ltd., Kolb WE4
(E'-1) Sorbitan fatty acid ester, RIKEN VITAMIN CO., LTD., LIQUEMAL B-150
(E'-2) pentaerythritol tetrastearate, NOF Corporation, Unistar H-476
[0060]
[Table 1]
Figure 2004204170
[0061]
[Table 2]
Figure 2004204170
[0062]
【The invention's effect】
As described above, the polybutylene terephthalate resin composition of the present invention has high mechanical strength and rigidity by blending a polycarbonate resin with copolymerized polybutylene terephthalate of a specific composition and further adding a specific filler. While having excellent moldability, mold release properties, and paintability, it shows a very excellent molded product appearance. Molded articles obtained from this composition are particularly applied to interior and exterior parts such as automobiles / electric machines and building materials that require high strength and good appearance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing the shape of a model test mold used for evaluating the surface appearance in Examples.

Claims (5)

(A) 5〜30モル%のイソフタル酸ユニットを含有する固有粘度(IV)が0.60〜0.80の変性ポリブチレンテレフタレート樹脂95〜55重量%と、
(B) ポリカーボネート樹脂5〜45重量%からなる樹脂成分 100重量部に対し、
(C) ガラス繊維と、
(D) 平均繊維長40〜200 μm の針状充填剤(D-1) 、粒子径5〜60μm の粒子状もしくは板状充填剤(D-2) から選ばれる1種以上とからなる混合充填剤((C) +(D) )40〜150 重量部及び
(E) 炭素数26以上の脂肪族カルボン酸を主たる構成成分とするエステル化合物0.1 〜5重量部
を配合してなるポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
(A) 95 to 55% by weight of a modified polybutylene terephthalate resin having an intrinsic viscosity (IV) of 0.60 to 0.80 containing 5 to 30 mol% of an isophthalic acid unit;
(B) 100 parts by weight of a resin component comprising 5 to 45% by weight of a polycarbonate resin,
(C) glass fiber,
(D) Mixed filling consisting of acicular filler (D-1) having an average fiber length of 40 to 200 μm and one or more selected from particulate or plate-like fillers (D-2) having a particle diameter of 5 to 60 μm. Agent ((C) + (D)) 40-150 parts by weight and
(E) A polybutylene terephthalate resin composition containing 0.1 to 5 parts by weight of an ester compound containing an aliphatic carboxylic acid having 26 or more carbon atoms as a main component.
(D-1) 針状充填剤が珪酸カルシウムである請求項1記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。(D-1) The polybutylene terephthalate resin composition according to claim 1, wherein the acicular filler is calcium silicate. (D-2) 粒子状もしくは板状充填剤がフロゴバイトまたはマスコトバイトである請求項1又は2記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。(D-2) The polybutylene terephthalate resin composition according to claim 1 or 2, wherein the particulate or plate-like filler is phlogovite or mascotite. (E) エステル化合物が、モンタン酸エステルを70重量%以上含む脂肪酸エステルである請求項1〜3の何れか1項記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。The polybutylene terephthalate resin composition according to any one of claims 1 to 3, wherein the (E) ester compound is a fatty acid ester containing at least 70% by weight of a montanic acid ester. 請求項1〜4の何れか1項記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を成形してなる、ドアミラーまたはインナーミラー用のステー、アウターハンドルおよびワイパー部品より選ばれる自動車装飾部品である成形品。A molded article, which is an automotive decorative part selected from a stay for a door mirror or an inner mirror, an outer handle, and a wiper part, obtained by molding the polybutylene terephthalate resin composition according to any one of claims 1 to 4.
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