JP2004297205A - 品質情報転送方法およびその方法を利用可能なパケット転送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハンドオーバーの際、端末の通信品質が一時的に劣化する。
【解決手段】ハンドオーバー元基地局20において、ハンドオーバー検出部60により端末10のハンドオーバーが検出されると、QoS情報管理部58は、端末10との間の通信の品質を規定したQoS情報を、有線ネットワークインタフェース50を介して、ハンドオーバー先基地局30へ転送する。一方、ハンドオーバー先基地局30のQoS情報管理部58は、ハンドオーバー元基地局20から転送されるQoS情報を受け取り、そのQoS情報をパケット転送スケジューリング部62へ供給する。パケット転送スケジューリング部62では、ハンドオーバー呼のために、新たに送信待ちパケットキューを追加し、転送されたQoS情報にもとづいてハンドオーバー呼のスケジューリング優先順位を判断する。
【選択図】 図3
【解決手段】ハンドオーバー元基地局20において、ハンドオーバー検出部60により端末10のハンドオーバーが検出されると、QoS情報管理部58は、端末10との間の通信の品質を規定したQoS情報を、有線ネットワークインタフェース50を介して、ハンドオーバー先基地局30へ転送する。一方、ハンドオーバー先基地局30のQoS情報管理部58は、ハンドオーバー元基地局20から転送されるQoS情報を受け取り、そのQoS情報をパケット転送スケジューリング部62へ供給する。パケット転送スケジューリング部62では、ハンドオーバー呼のために、新たに送信待ちパケットキューを追加し、転送されたQoS情報にもとづいてハンドオーバー呼のスケジューリング優先順位を判断する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットワークの品質制御技術に関し、特にネットワークにおける品質情報転送方法と、その方法を利用可能なパケット転送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブロードバンドのネットワークが一般ユーザに普及し、画像や音声を利用したピア・ツウ・ピアによるリアルタイム通信や、映像を用いたストリーミング配信などネットワーク資源を多用するサービスの利用が盛んになっている。それに伴い、ユーザのネットワークサービスの品質に対する意識が高まり、品質の劣化にはユーザはたいへん敏感になってきており、ベストエフォート型のサービスを提供してきたインターネットにも、QoS(Quality of Service)の保証が強く求められている。また、ネットワークの利用形態としてパーソナルコンピュータ以外に、携帯電話やモバイル端末の利用も増えてきており、無線によるネットワークへのアクセスの機会が増えている。
【0003】
特に移動通信システムにおいては、端末のハンドオーバーにより通信経路が動的に変更され、ネットワークサービスの品質に影響するため、ハンドオーバーを考慮したネットワークサービスの品質制御が必要である。たとえば、特許文献1には、QoS情報を判断してハンドオーバー制御方式を選択するハンドオーバー方法および装置が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−159036号公報 (全文、第1−7図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
無線の基地局やアクセスポイントなどのネットワークノードに複数の端末が接続され、サーバからのマルチメディアストリームなどのデータを受信している状況で、端末の移動によりハンドオーバーが起こると、ハンドオーバー元のネットワークノードでは、端末との通信の品質制御が行われていても、ハンドオーバー先のネットワークノードではただちに端末との通信の品質制御を開始することができない。そのため、ハンドオーバー後の端末においてマルチメディアストリームの受信品質が一時的に劣化することになる。また、ハンドオーバー先のネットワークノードに他の端末が接続して、マルチメディアストリームを受信している場合、新たにハンドオーバーした端末が通信を開始することにより、既存のマルチメディアストリームの受信品質にも一時的に急激な劣化が生じる。
【0006】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたもので、その目的は、ハンドオーバーの際にハンドオーバー先のネットワークノードにおいて端末との通信品質を制御することのできる品質情報転送方法およびその方法を利用可能なパケット転送装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は品質情報転送方法に関する。この方法は、ハンドオーバー元のネットワークノードと前記端末間の通信を規定する品質情報をハンドオーバー先のネットワークノードに転送し、ハンドオーバー先のネットワークノードにおけるパケット転送の品質制御を前記品質情報に基づいて変更する。ネットワークノードとは、無線の基地局やアクセスポイントなど、端末との間で無線によってデータを送受信する装置である。品質情報により、ネットワークノードが端末との間で行う通信の品質の要求レベルなどが規定され、ハンドオーバー元のネットワークノードにおいてこの品質情報にもとづいて端末との間で送受信されるパケットの品質制御が行われる。
【0008】
前記端末が前記ハンドオーバー元のネットワークノードに前記ハンドオーバー先のネットワークノードの識別情報を通知して、前記ハンドオーバー先のネットワークノードへの前記品質情報の転送を要求してもよい。端末があらかじめハンドオーバー先のネットワークノードを知ることができる場合には、この方法により、ハンドオーバー元のネットワークノードと端末間の通信の品質情報をハンドオーバー先のネットワークノードに前もって転送しておくことで、端末のハンドオーバーの直後から、ハンドオーバー先のネットワークノードで端末との通信の品質制御を行うことができるようになる。
【0009】
本発明の別の態様も品質情報転送方法に関する。この方法は、端末のハンドオーバーの後、ハンドオーバー元のネットワークノードと前記端末間の通信を規定する品質情報をハンドオーバー先のネットワークノードに転送し、ハンドオーバー先のネットワークノードにおけるパケット転送の品質制御を前記品質情報に基づいて変更する。
【0010】
前記端末が前記ハンドオーバー先のネットワークノードに対して前記ハンドオーバー元のネットワークノードの識別情報を通知して、前記ハンドオーバー元のネットワークノードからの前記品質情報の転送を要求してもよい。端末はハンドオーバーの後、自分が新たに通信を開始したハンドオーバー先のネットワークノードを知ることができるから、そのノードの識別情報をハンドオーバー元のネットワークノードに通知することにより、ハンドオーバー元のネットワークノードがハンドオーバー先のネットワークノードへ品質情報を転送することが可能となる。
【0011】
本発明のさらに別の態様はパケット転送装置に関する。この装置は、端末との間でパケットを送受信するパケット送受信部と、所定の品質情報に基づいて前記パケットの転送品質を制御するパケット転送制御部と、前記端末から受信されたパケットの解析結果にもとづき、前記端末のハンドオーバーを検出するハンドオーバー検出部と、前記パケット転送制御部で利用される前記品質情報を前記端末のハンドオーバー先のネットワークノードに転送する品質情報管理部とを含む。パケット転送装置は、無線の基地局やアクセスポイントなどのネットワークノードに実現されるものである。
【0012】
前記ハンドオーバー検出部は、前記端末から受信されたパケットからハンドオーバー先のネットワークノードの識別情報を抽出し、前記識別情報により前記ハンドオーバー先のネットワークノードを特定してもよい。前記ハンドオーバー検出部は、前記端末の移動方向から前記ハンドオーバー先のネットワークノードを予測してもよい。ネットワークノードがアダプティブアレイ・アンテナをもち、現在通信中の端末の方向を検出し、端末の移動方向を予測してもよい。前記ハンドオーバー検出部は、ネットワークノードは隣接する他のネットワークノードに関する情報をもち、予測された端末の移動方向に位置するネットワークを特定してもよい。
【0013】
前記ハンドオーバー検出部は、隣接するネットワークノードに対して発行された前記端末の検索要求に対する応答によって前記ハンドオーバー先のネットワークノードを特定してもよい。この検索要求において、ハンドオーバー元のネットワークノードは、ハンドオーバー前の端末の識別情報をもとに、隣接するネットワークノードに同じ端末が新たに通信を開始したかどうかを問い合わせて、その応答結果によって端末のハンドオーバー先を特定することができる。
【0014】
本発明のさらに別の態様もパケット転送装置に関する。この装置は、端末との間でパケットを送受信するパケット送受信部と、前記端末から受信されたパケットの解析結果にもとづき、前記端末のハンドオーバーを検出するハンドオーバー検出部と、前記端末のハンドオーバー元のネットワークノードから前記品質情報の転送を受ける品質情報管理部と、前記品質情報管理部から与えられる前記品質情報にもとづいて前記パケットの転送品質を制御する品質制御部とを含む。
【0015】
前記ハンドオーバー検出部は、前記端末から受信されたパケットからハンドオーバー元のネットワークノードの識別情報を抽出し、前記品質情報管理部は前記識別情報により特定されるハンドオーバー元のネットワークノードから前記品質情報の転送を受けてもよい。
【0016】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、実施の形態に係る移動体通信のネットワークの全体構成を示す。端末10は、最初、ハンドオーバー元基地局20に無線で接続し、インターネット12にアクセスしてサーバの提供するサービスを受けたり、他の端末とデータのやりとりを行ったりする。インターネット12は、ルータ14で接続された相互接続ネットワークであり、ハンドオーバー元基地局20は、有線の回線を介してルータ14に接続している。端末10が移動すると、端末10はハンドオーバー先基地局30にハンドオーバーして通信を継続する。ハンドオーバー先基地局30も有線の回線を介してインターネット12のルータ14に接続しており、端末10がハンドオーバー前からインターネット12から受けていたサービスを継続して提供することができる。
【0018】
図2は、端末10の構成を示す。端末10は、たとえば、モバイル端末、PDA(Personal Data Assistant)などの携帯電子機器、データ通信機能をもつ携帯電話などである。パケット送受信部46は、無線によりハンドオーバー元基地局20またはハンドオーバー先基地局30との間でパケットを送受信する。受信データ解析部42は、パケット送受信部46により受信されるパケットの損失率や遅延時間などの統計情報を解析する。
【0019】
ハンドオーバー検出部40は、受信データ解析部42による解析結果から端末10のハンドオーバーを検知する。たとえば、パケットの損失率が高くなったことから、端末10がハンドオーバーする直前にあることが検知される。また、ハンドオーバー検出部40は、無線の電波強度が弱くなったことからハンドオーバーする直前にあることを検知することもできる。ハンドオーバー検出部40がハンドオーバーを検出すると、送信データ生成部44は、ハンドオーバー先基地局30の識別情報を通知するためのメッセージを生成し、パケット送受信部46がそのメッセージをハンドオーバー元基地局20に送信する。
【0020】
ハンドオーバー検出部40は、端末10がハンドオーバーした後に、ハンドオーバーを検出することもできる。たとえば、ハンドオーバーにより接続先がハンドオーバー元基地局20からハンドオーバー先基地局30に変わるため、通信相手の識別情報を確認することにより、ハンドオーバーの検出が可能である。この場合は、送信データ生成部44は、ハンドオーバー後に、ハンドオーバー先基地局30の識別情報を通知するためのメッセージを生成することになる。
【0021】
図3は、パケット転送装置の一例としてのハンドオーバー元基地局20およびハンドオーバー先基地局30の構成を示す。ハンドオーバー元基地局20とハンドオーバー先基地局30は同じ構成をもち、端末10のハンドオーバー時における動作が異なるだけであるから、ここではこれらを区別することなく、構成を説明し、動作を説明するときには適宜ハンドオーバー元基地局20とハンドオーバー先基地局30を区別して説明する。同図に示す構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた品質情報転送機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0022】
有線ネットワークインタフェース50は、ルータ14との間でパケットの送受信を行う。送信データ生成部54は、有線ネットワークインタフェース50において受信されたデータを無線リンクで端末10へ送信するためのパケットを生成し、パケット転送スケジューリング部62へ供給する。パケット転送スケジューリング部62は、QoS情報管理部58から供給されるQoS情報にもとづいて、送信データ生成部54から供給されたパケットのスケジューリングを行う。QoS情報は、端末が送受信するデータが音声や映像などのマルチメディアストリームである場合、符号化方式、ビットレート、PESQ(Perceptual Evaluation of Speech Quality)値やR値などの音声品質、フレームレートや画像サイズなどの映像品質などである。
【0023】
パケット送受信部56は、パケット転送スケジューリング部62によりスケジューリングされたパケットを端末10へ送信する。送信データ生成部54は、パケットの転送品質の制御が必要でない場合、パケット転送スケジューリング部62を経ないで直接、パケット送受信部56にパケットを与える。
【0024】
受信データ解析部52は、パケット送受信部56により端末10から受信されたパケットを解析して、パケットの損失率や再送回数などの統計情報を取得する。ハンドオーバー検出部60は、受信データ解析部52の解析結果にもとづいて端末10のハンドオーバーを検出する。たとえば、端末10から受信されるパケットの損失率が高くなると、端末10がハンドオーバー直前にあることがわかる。また、ハンドオーバー検出部60は、アダプティブアレイ・アンテナをもち、電波強度から端末のハンドオーバーを予測するとともに、端末の移動方向を検出するように構成することもできる。その場合、ハンドオーバー検出部60は、隣接する他のネットワークノードに関する情報をもち、ハンドオーバー先を特定する。
【0025】
ハンドオーバー元基地局20において、ハンドオーバー検出部60により端末10のハンドオーバーが検出されると、QoS情報管理部58は、端末10との間の通信の品質を規定したQoS情報を、有線ネットワークインタフェース50を介して、ハンドオーバー先基地局30へ転送する。一方、ハンドオーバー先基地局30におけるQoS情報管理部58は、有線ネットワークインタフェース50を介して、ハンドオーバー元基地局20から転送されるQoS情報を受け取り、そのQoS情報を管理するとともに、パケット転送スケジューリング部62へ供給する。
【0026】
ハンドオーバー先基地局30におけるパケット転送スケジューリング部62では、ハンドオーバー呼のために、新たに送信待ちパケットキューを追加して、転送されたQoS情報にもとづいてハンドオーバー呼のスケジューリング優先順位を判断する。たとえば、ハンドオーバー呼がリアルタイム系のメディアであれば、スケジューリング優先順位を他の呼よりも高くする。また、パケット転送スケジューリング部62は、転送されたQoS情報からハンドオーバー呼が必要とする通信帯域を見積もり、そのために必要な帯域を確保する。QoS情報に使用帯域に関する記述があればそれにもとづいて通信帯域を確保し、そうでなければフレームレートや音声コーデック種別などから必要な帯域を推定して確保する。
【0027】
以上の構成のハンドオーバー元基地局20とハンドオーバー先基地局30の間のQoS情報の転送手順を説明する。本実施の形態では、端末10のハンドオーバーの際に、QoS情報がハンドオーバー元基地局20からハンドオーバー先基地局30へ転送されるが、QoS情報転送手順は、以下の4つの場合に分けられる。
(1)基地局がハンドオーバー先を検出し、QoS情報がハンドオーバー前に転送される場合、
(2)端末がハンドオーバー先を通知し、QoS情報がハンドオーバー前に転送される場合、
(3)端末のハンドオーバー後に、端末がハンドオーバー先を通知し、QoS情報が転送される場合、
(4)端末のハンドオーバー後に、基地局がハンドオーバー先を検出し、QoS情報が転送される場合。
以下、この順にQoS情報転送手順を説明する。
【0028】
図4は、ハンドオーバー元基地局20により端末10のハンドオーバーが検出され、ハンドオーバー前にQoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。ハンドオーバー元基地局20の受信データ解析部52は、端末10から受信するデータを解析する(S10)。この解析の結果にもとづいて、ハンドオーバー検出部60は、端末10のハンドオーバーを予測する(S12)。もし、端末10のハンドオーバーが予測される場合(S12のY)、QoS情報管理部58は、パケット転送スケジューリング部62において端末10へのパケット転送のスケジューリングに用いられているQoS情報をハンドオーバー先基地局30に転送する(S14)。このときQoS情報がインターネット12を経由してハンドオーバー元基地局20からハンドオーバー先基地局30へ転送される(S16)。端末10のハンドオーバーが予測されない場合(S12のN)、ステップS10に戻り、受信データの解析を続ける。
【0029】
ハンドオーバー先基地局30では、ハンドオーバー元基地局20から送信されるQoS情報を受信する(S70)。QoS情報管理部58は、受信したQoS情報をパケット転送スケジューリング部62へ提供し、パケット転送スケジューリング部62におけるパケット転送スケジューリング方式をそのQoS情報にもとづいて更新する(S72)。転送されたQoS情報をパケット転送スケジューリング部62におけるパケット転送スケジューリングに反映することで、端末10のハンドオーバーに備えることができる。その後、端末10がハンドオーバーして、ハンドオーバー先基地局30と無線通信を開始する(S18)。もっとも端末10のハンドオーバーのタイミングはこれよりも早くなることもある。
【0030】
送信データ生成部54は、有線ネットワークインタフェース50において受信したパケットを無線リンクで端末10へ転送するためにパケットを生成する(S74)。パケット転送スケジューリング部62は端末10へ転送するパケットをスケジューリングする(S76)。パケット送受信部56は端末10へスケジューリングされたパケットを転送する(S78)。
【0031】
図5は、端末10によりハンドオーバーが検出され、ハンドオーバー前にQoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。端末10のハンドオーバー検出部40が電界強度の変化や受信パケットの損失率などからハンドオーバーを予知する(S20)。端末10は、ハンドオーバー先の識別情報を現在通信中のハンドオーバー元基地局20へ通知する(S22)。ハンドオーバー先の識別情報を含むQoS情報転送要求メッセージがハンドオーバー元基地局20へ送信される(S24)。ハンドオーバー元基地局20のQoS情報管理部58は、QoS情報転送要求メッセージに含まれるハンドオーバー先の識別情報をもとに、ハンドオーバー先基地局30を特定し、パケット転送スケジューリング部62において端末10との通信の品質制御に用いられているQoS情報をハンドオーバー先基地局30に転送する(S26)。QoS情報を含むメッセージがインターネット12を介してハンドオーバー元基地局20からハンドオーバー先基地局30へ転送される(S28)。これ以降、ハンドオーバー先基地局30において、図4のステップS70〜S78が実行され、ハンドオーバーしてくる端末10との間で、転送されたQoS情報にもとづいた通信が継続される。
【0032】
図6は、端末10のハンドオーバー後、端末10によりハンドオーバー先にハンドオーバー元の識別情報が通知され、QoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。まず、ハンドオーバー元基地局20と通信していた端末10がハンドオーバー先基地局30にハンドオーバーする(S30)。端末10は、それまで通信していたハンドオーバー元基地局20の識別情報をハンドオーバー先基地局30へ通知する(S32)。ハンドオーバー元基地局20の識別情報を含むQoS情報転送要求メッセージが端末10からハンドオーバー先基地局30へ送信される(S34)。
【0033】
ハンドオーバー先基地局30のQoS情報管理部58は、QoS情報転送要求メッセージからハンドオーバー元基地局20の識別情報を取得し、ハンドオーバー元基地局20に端末10の通信のQoS情報を要求する(S36)。QoS情報リクエストメッセージがインターネット12を経由してハンドオーバー先基地局30からハンドオーバー元基地局20へ送信される(S38)。ハンドオーバー元基地局20のQoS情報管理部58は、QoS情報要求メッセージを受け取り、パケット転送スケジューリング部62が端末10と通信していたときのQoS情報をハンドオーバー先基地局30に転送する(S40)。QoS情報を含むメッセージがインターネット12を介してハンドオーバー元基地局20からハンドオーバー先基地局30へ転送される(S42)。以降、ハンドオーバー先基地局30において図4のステップS70〜S78が実行され、ハンドオーバー後の端末10との間で、転送されたQoS情報にもとづいた通信が継続される。
【0034】
図7は、端末10のハンドオーバー後、ハンドオーバー元基地局20によりハンドオーバー先が検出され、QoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。まず、ハンドオーバー元基地局20と通信していた端末10がハンドオーバー先基地局30へハンドオーバーする(S50)。ハンドオーバー元基地局20がハンドオーバー後の端末10の検索を行う(S52)。この検索は、ハンドオーバー元基地局20から隣接する基地局へ端末の検索メッセージを送信することで行われる(S54)。端末の検索メッセージを受信したハンドオーバー先基地局30は応答メッセージをハンドオーバー元基地局20へ返信する(S56)。これにより、ハンドオーバー元基地局20のQoS情報管理部58は端末10のハンドオーバー先を特定し、パケット転送スケジューリング部62が端末10との通信において利用していたQoS情報をハンドオーバー先基地局30へ転送する(S58)。QoS情報を含むメッセージがインターネット12を経由してハンドオーバー元基地局20からハンドオーバー先基地局30へ転送される(S60)。以降、ハンドオーバー先基地局30において図4のステップS70〜S78が実行され、ハンドオーバー後の端末10との間で、転送されたQoS情報にもとづいた通信が継続される。
【0035】
以上述べたように、本実施の形態によれば、端末のハンドオーバーの際にQoS情報をハンドオーバー元からハンドオーバー先に転送することにより、マルチメディアストリームなどの受信品質をハンドオーバーの前後で維持することができる。特に端末のハンドオーバーに先立ってQoS情報が転送される場合は、ネットワークノードでは転送されたQoS情報にもとづいてハンドオーバーしてくる端末のためにあらかじめスケジューリング方式を変更したり、帯域を確保したりできるため、ハンドオーバーによるタイムラグがなく、通信品質を維持することができる。また、端末がハンドオーバー後にハンドオーバー先のネットワークノードとの間でQoS情報をやりとりしたり、ハンドオーバー先のネットワークノードにQoS要求を新たに行う必要がないため、QoSの再交渉の手間を省くことができ、また、端末とネットワークノード間の無線リンクによる通信コストも削減できる。
【0036】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0037】
そのような変形例として、上記の説明では、パケット転送装置の一例として無線基地局を説明したが、パケット転送装置は、無線LANにおけるアクセスポイントとして構成されてもよい。また、上記の説明では、端末のハンドオーバー元とハンドオーバー先の基地局は有線のネットワークにより接続されていたが、基地局間の通信形態は無線、有線を問わない。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、ハンドオーバーの際に端末の通信品質の劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る移動体通信のネットワークの全体構成図である。
【図2】図1の端末の構成図である。
【図3】図1のハンドオーバー元基地局およびハンドオーバー先基地局の構成図である。
【図4】ハンドオーバー元基地局により端末のハンドオーバーが検出され、ハンドオーバー前にQoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。
【図5】端末によりハンドオーバーが検出され、ハンドオーバー前にQoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。
【図6】端末のハンドオーバー後、端末によりハンドオーバー先にハンドオーバー元の識別情報が通知され、QoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。
【図7】端末のハンドオーバー後、ハンドオーバー元基地局によりハンドオーバー先が検出され、QoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
10 端末、 12 インターネット、 14 ルータ、 20 ハンドオーバー元基地局、 30 ハンドオーバー先基地局、 40 ハンドオーバー検出部、 42 受信データ解析部、 44 送信データ生成部、 46 パケット送受信部、 50 有線ネットワークインタフェース、 52 受信データ解析部、 54 送信データ生成部、 56 パケット送受信部、 58 QoS情報管理部、 60 ハンドオーバー検出部、 62 パケット転送スケジューリング部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットワークの品質制御技術に関し、特にネットワークにおける品質情報転送方法と、その方法を利用可能なパケット転送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブロードバンドのネットワークが一般ユーザに普及し、画像や音声を利用したピア・ツウ・ピアによるリアルタイム通信や、映像を用いたストリーミング配信などネットワーク資源を多用するサービスの利用が盛んになっている。それに伴い、ユーザのネットワークサービスの品質に対する意識が高まり、品質の劣化にはユーザはたいへん敏感になってきており、ベストエフォート型のサービスを提供してきたインターネットにも、QoS(Quality of Service)の保証が強く求められている。また、ネットワークの利用形態としてパーソナルコンピュータ以外に、携帯電話やモバイル端末の利用も増えてきており、無線によるネットワークへのアクセスの機会が増えている。
【0003】
特に移動通信システムにおいては、端末のハンドオーバーにより通信経路が動的に変更され、ネットワークサービスの品質に影響するため、ハンドオーバーを考慮したネットワークサービスの品質制御が必要である。たとえば、特許文献1には、QoS情報を判断してハンドオーバー制御方式を選択するハンドオーバー方法および装置が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−159036号公報 (全文、第1−7図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
無線の基地局やアクセスポイントなどのネットワークノードに複数の端末が接続され、サーバからのマルチメディアストリームなどのデータを受信している状況で、端末の移動によりハンドオーバーが起こると、ハンドオーバー元のネットワークノードでは、端末との通信の品質制御が行われていても、ハンドオーバー先のネットワークノードではただちに端末との通信の品質制御を開始することができない。そのため、ハンドオーバー後の端末においてマルチメディアストリームの受信品質が一時的に劣化することになる。また、ハンドオーバー先のネットワークノードに他の端末が接続して、マルチメディアストリームを受信している場合、新たにハンドオーバーした端末が通信を開始することにより、既存のマルチメディアストリームの受信品質にも一時的に急激な劣化が生じる。
【0006】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたもので、その目的は、ハンドオーバーの際にハンドオーバー先のネットワークノードにおいて端末との通信品質を制御することのできる品質情報転送方法およびその方法を利用可能なパケット転送装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は品質情報転送方法に関する。この方法は、ハンドオーバー元のネットワークノードと前記端末間の通信を規定する品質情報をハンドオーバー先のネットワークノードに転送し、ハンドオーバー先のネットワークノードにおけるパケット転送の品質制御を前記品質情報に基づいて変更する。ネットワークノードとは、無線の基地局やアクセスポイントなど、端末との間で無線によってデータを送受信する装置である。品質情報により、ネットワークノードが端末との間で行う通信の品質の要求レベルなどが規定され、ハンドオーバー元のネットワークノードにおいてこの品質情報にもとづいて端末との間で送受信されるパケットの品質制御が行われる。
【0008】
前記端末が前記ハンドオーバー元のネットワークノードに前記ハンドオーバー先のネットワークノードの識別情報を通知して、前記ハンドオーバー先のネットワークノードへの前記品質情報の転送を要求してもよい。端末があらかじめハンドオーバー先のネットワークノードを知ることができる場合には、この方法により、ハンドオーバー元のネットワークノードと端末間の通信の品質情報をハンドオーバー先のネットワークノードに前もって転送しておくことで、端末のハンドオーバーの直後から、ハンドオーバー先のネットワークノードで端末との通信の品質制御を行うことができるようになる。
【0009】
本発明の別の態様も品質情報転送方法に関する。この方法は、端末のハンドオーバーの後、ハンドオーバー元のネットワークノードと前記端末間の通信を規定する品質情報をハンドオーバー先のネットワークノードに転送し、ハンドオーバー先のネットワークノードにおけるパケット転送の品質制御を前記品質情報に基づいて変更する。
【0010】
前記端末が前記ハンドオーバー先のネットワークノードに対して前記ハンドオーバー元のネットワークノードの識別情報を通知して、前記ハンドオーバー元のネットワークノードからの前記品質情報の転送を要求してもよい。端末はハンドオーバーの後、自分が新たに通信を開始したハンドオーバー先のネットワークノードを知ることができるから、そのノードの識別情報をハンドオーバー元のネットワークノードに通知することにより、ハンドオーバー元のネットワークノードがハンドオーバー先のネットワークノードへ品質情報を転送することが可能となる。
【0011】
本発明のさらに別の態様はパケット転送装置に関する。この装置は、端末との間でパケットを送受信するパケット送受信部と、所定の品質情報に基づいて前記パケットの転送品質を制御するパケット転送制御部と、前記端末から受信されたパケットの解析結果にもとづき、前記端末のハンドオーバーを検出するハンドオーバー検出部と、前記パケット転送制御部で利用される前記品質情報を前記端末のハンドオーバー先のネットワークノードに転送する品質情報管理部とを含む。パケット転送装置は、無線の基地局やアクセスポイントなどのネットワークノードに実現されるものである。
【0012】
前記ハンドオーバー検出部は、前記端末から受信されたパケットからハンドオーバー先のネットワークノードの識別情報を抽出し、前記識別情報により前記ハンドオーバー先のネットワークノードを特定してもよい。前記ハンドオーバー検出部は、前記端末の移動方向から前記ハンドオーバー先のネットワークノードを予測してもよい。ネットワークノードがアダプティブアレイ・アンテナをもち、現在通信中の端末の方向を検出し、端末の移動方向を予測してもよい。前記ハンドオーバー検出部は、ネットワークノードは隣接する他のネットワークノードに関する情報をもち、予測された端末の移動方向に位置するネットワークを特定してもよい。
【0013】
前記ハンドオーバー検出部は、隣接するネットワークノードに対して発行された前記端末の検索要求に対する応答によって前記ハンドオーバー先のネットワークノードを特定してもよい。この検索要求において、ハンドオーバー元のネットワークノードは、ハンドオーバー前の端末の識別情報をもとに、隣接するネットワークノードに同じ端末が新たに通信を開始したかどうかを問い合わせて、その応答結果によって端末のハンドオーバー先を特定することができる。
【0014】
本発明のさらに別の態様もパケット転送装置に関する。この装置は、端末との間でパケットを送受信するパケット送受信部と、前記端末から受信されたパケットの解析結果にもとづき、前記端末のハンドオーバーを検出するハンドオーバー検出部と、前記端末のハンドオーバー元のネットワークノードから前記品質情報の転送を受ける品質情報管理部と、前記品質情報管理部から与えられる前記品質情報にもとづいて前記パケットの転送品質を制御する品質制御部とを含む。
【0015】
前記ハンドオーバー検出部は、前記端末から受信されたパケットからハンドオーバー元のネットワークノードの識別情報を抽出し、前記品質情報管理部は前記識別情報により特定されるハンドオーバー元のネットワークノードから前記品質情報の転送を受けてもよい。
【0016】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、実施の形態に係る移動体通信のネットワークの全体構成を示す。端末10は、最初、ハンドオーバー元基地局20に無線で接続し、インターネット12にアクセスしてサーバの提供するサービスを受けたり、他の端末とデータのやりとりを行ったりする。インターネット12は、ルータ14で接続された相互接続ネットワークであり、ハンドオーバー元基地局20は、有線の回線を介してルータ14に接続している。端末10が移動すると、端末10はハンドオーバー先基地局30にハンドオーバーして通信を継続する。ハンドオーバー先基地局30も有線の回線を介してインターネット12のルータ14に接続しており、端末10がハンドオーバー前からインターネット12から受けていたサービスを継続して提供することができる。
【0018】
図2は、端末10の構成を示す。端末10は、たとえば、モバイル端末、PDA(Personal Data Assistant)などの携帯電子機器、データ通信機能をもつ携帯電話などである。パケット送受信部46は、無線によりハンドオーバー元基地局20またはハンドオーバー先基地局30との間でパケットを送受信する。受信データ解析部42は、パケット送受信部46により受信されるパケットの損失率や遅延時間などの統計情報を解析する。
【0019】
ハンドオーバー検出部40は、受信データ解析部42による解析結果から端末10のハンドオーバーを検知する。たとえば、パケットの損失率が高くなったことから、端末10がハンドオーバーする直前にあることが検知される。また、ハンドオーバー検出部40は、無線の電波強度が弱くなったことからハンドオーバーする直前にあることを検知することもできる。ハンドオーバー検出部40がハンドオーバーを検出すると、送信データ生成部44は、ハンドオーバー先基地局30の識別情報を通知するためのメッセージを生成し、パケット送受信部46がそのメッセージをハンドオーバー元基地局20に送信する。
【0020】
ハンドオーバー検出部40は、端末10がハンドオーバーした後に、ハンドオーバーを検出することもできる。たとえば、ハンドオーバーにより接続先がハンドオーバー元基地局20からハンドオーバー先基地局30に変わるため、通信相手の識別情報を確認することにより、ハンドオーバーの検出が可能である。この場合は、送信データ生成部44は、ハンドオーバー後に、ハンドオーバー先基地局30の識別情報を通知するためのメッセージを生成することになる。
【0021】
図3は、パケット転送装置の一例としてのハンドオーバー元基地局20およびハンドオーバー先基地局30の構成を示す。ハンドオーバー元基地局20とハンドオーバー先基地局30は同じ構成をもち、端末10のハンドオーバー時における動作が異なるだけであるから、ここではこれらを区別することなく、構成を説明し、動作を説明するときには適宜ハンドオーバー元基地局20とハンドオーバー先基地局30を区別して説明する。同図に示す構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた品質情報転送機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0022】
有線ネットワークインタフェース50は、ルータ14との間でパケットの送受信を行う。送信データ生成部54は、有線ネットワークインタフェース50において受信されたデータを無線リンクで端末10へ送信するためのパケットを生成し、パケット転送スケジューリング部62へ供給する。パケット転送スケジューリング部62は、QoS情報管理部58から供給されるQoS情報にもとづいて、送信データ生成部54から供給されたパケットのスケジューリングを行う。QoS情報は、端末が送受信するデータが音声や映像などのマルチメディアストリームである場合、符号化方式、ビットレート、PESQ(Perceptual Evaluation of Speech Quality)値やR値などの音声品質、フレームレートや画像サイズなどの映像品質などである。
【0023】
パケット送受信部56は、パケット転送スケジューリング部62によりスケジューリングされたパケットを端末10へ送信する。送信データ生成部54は、パケットの転送品質の制御が必要でない場合、パケット転送スケジューリング部62を経ないで直接、パケット送受信部56にパケットを与える。
【0024】
受信データ解析部52は、パケット送受信部56により端末10から受信されたパケットを解析して、パケットの損失率や再送回数などの統計情報を取得する。ハンドオーバー検出部60は、受信データ解析部52の解析結果にもとづいて端末10のハンドオーバーを検出する。たとえば、端末10から受信されるパケットの損失率が高くなると、端末10がハンドオーバー直前にあることがわかる。また、ハンドオーバー検出部60は、アダプティブアレイ・アンテナをもち、電波強度から端末のハンドオーバーを予測するとともに、端末の移動方向を検出するように構成することもできる。その場合、ハンドオーバー検出部60は、隣接する他のネットワークノードに関する情報をもち、ハンドオーバー先を特定する。
【0025】
ハンドオーバー元基地局20において、ハンドオーバー検出部60により端末10のハンドオーバーが検出されると、QoS情報管理部58は、端末10との間の通信の品質を規定したQoS情報を、有線ネットワークインタフェース50を介して、ハンドオーバー先基地局30へ転送する。一方、ハンドオーバー先基地局30におけるQoS情報管理部58は、有線ネットワークインタフェース50を介して、ハンドオーバー元基地局20から転送されるQoS情報を受け取り、そのQoS情報を管理するとともに、パケット転送スケジューリング部62へ供給する。
【0026】
ハンドオーバー先基地局30におけるパケット転送スケジューリング部62では、ハンドオーバー呼のために、新たに送信待ちパケットキューを追加して、転送されたQoS情報にもとづいてハンドオーバー呼のスケジューリング優先順位を判断する。たとえば、ハンドオーバー呼がリアルタイム系のメディアであれば、スケジューリング優先順位を他の呼よりも高くする。また、パケット転送スケジューリング部62は、転送されたQoS情報からハンドオーバー呼が必要とする通信帯域を見積もり、そのために必要な帯域を確保する。QoS情報に使用帯域に関する記述があればそれにもとづいて通信帯域を確保し、そうでなければフレームレートや音声コーデック種別などから必要な帯域を推定して確保する。
【0027】
以上の構成のハンドオーバー元基地局20とハンドオーバー先基地局30の間のQoS情報の転送手順を説明する。本実施の形態では、端末10のハンドオーバーの際に、QoS情報がハンドオーバー元基地局20からハンドオーバー先基地局30へ転送されるが、QoS情報転送手順は、以下の4つの場合に分けられる。
(1)基地局がハンドオーバー先を検出し、QoS情報がハンドオーバー前に転送される場合、
(2)端末がハンドオーバー先を通知し、QoS情報がハンドオーバー前に転送される場合、
(3)端末のハンドオーバー後に、端末がハンドオーバー先を通知し、QoS情報が転送される場合、
(4)端末のハンドオーバー後に、基地局がハンドオーバー先を検出し、QoS情報が転送される場合。
以下、この順にQoS情報転送手順を説明する。
【0028】
図4は、ハンドオーバー元基地局20により端末10のハンドオーバーが検出され、ハンドオーバー前にQoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。ハンドオーバー元基地局20の受信データ解析部52は、端末10から受信するデータを解析する(S10)。この解析の結果にもとづいて、ハンドオーバー検出部60は、端末10のハンドオーバーを予測する(S12)。もし、端末10のハンドオーバーが予測される場合(S12のY)、QoS情報管理部58は、パケット転送スケジューリング部62において端末10へのパケット転送のスケジューリングに用いられているQoS情報をハンドオーバー先基地局30に転送する(S14)。このときQoS情報がインターネット12を経由してハンドオーバー元基地局20からハンドオーバー先基地局30へ転送される(S16)。端末10のハンドオーバーが予測されない場合(S12のN)、ステップS10に戻り、受信データの解析を続ける。
【0029】
ハンドオーバー先基地局30では、ハンドオーバー元基地局20から送信されるQoS情報を受信する(S70)。QoS情報管理部58は、受信したQoS情報をパケット転送スケジューリング部62へ提供し、パケット転送スケジューリング部62におけるパケット転送スケジューリング方式をそのQoS情報にもとづいて更新する(S72)。転送されたQoS情報をパケット転送スケジューリング部62におけるパケット転送スケジューリングに反映することで、端末10のハンドオーバーに備えることができる。その後、端末10がハンドオーバーして、ハンドオーバー先基地局30と無線通信を開始する(S18)。もっとも端末10のハンドオーバーのタイミングはこれよりも早くなることもある。
【0030】
送信データ生成部54は、有線ネットワークインタフェース50において受信したパケットを無線リンクで端末10へ転送するためにパケットを生成する(S74)。パケット転送スケジューリング部62は端末10へ転送するパケットをスケジューリングする(S76)。パケット送受信部56は端末10へスケジューリングされたパケットを転送する(S78)。
【0031】
図5は、端末10によりハンドオーバーが検出され、ハンドオーバー前にQoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。端末10のハンドオーバー検出部40が電界強度の変化や受信パケットの損失率などからハンドオーバーを予知する(S20)。端末10は、ハンドオーバー先の識別情報を現在通信中のハンドオーバー元基地局20へ通知する(S22)。ハンドオーバー先の識別情報を含むQoS情報転送要求メッセージがハンドオーバー元基地局20へ送信される(S24)。ハンドオーバー元基地局20のQoS情報管理部58は、QoS情報転送要求メッセージに含まれるハンドオーバー先の識別情報をもとに、ハンドオーバー先基地局30を特定し、パケット転送スケジューリング部62において端末10との通信の品質制御に用いられているQoS情報をハンドオーバー先基地局30に転送する(S26)。QoS情報を含むメッセージがインターネット12を介してハンドオーバー元基地局20からハンドオーバー先基地局30へ転送される(S28)。これ以降、ハンドオーバー先基地局30において、図4のステップS70〜S78が実行され、ハンドオーバーしてくる端末10との間で、転送されたQoS情報にもとづいた通信が継続される。
【0032】
図6は、端末10のハンドオーバー後、端末10によりハンドオーバー先にハンドオーバー元の識別情報が通知され、QoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。まず、ハンドオーバー元基地局20と通信していた端末10がハンドオーバー先基地局30にハンドオーバーする(S30)。端末10は、それまで通信していたハンドオーバー元基地局20の識別情報をハンドオーバー先基地局30へ通知する(S32)。ハンドオーバー元基地局20の識別情報を含むQoS情報転送要求メッセージが端末10からハンドオーバー先基地局30へ送信される(S34)。
【0033】
ハンドオーバー先基地局30のQoS情報管理部58は、QoS情報転送要求メッセージからハンドオーバー元基地局20の識別情報を取得し、ハンドオーバー元基地局20に端末10の通信のQoS情報を要求する(S36)。QoS情報リクエストメッセージがインターネット12を経由してハンドオーバー先基地局30からハンドオーバー元基地局20へ送信される(S38)。ハンドオーバー元基地局20のQoS情報管理部58は、QoS情報要求メッセージを受け取り、パケット転送スケジューリング部62が端末10と通信していたときのQoS情報をハンドオーバー先基地局30に転送する(S40)。QoS情報を含むメッセージがインターネット12を介してハンドオーバー元基地局20からハンドオーバー先基地局30へ転送される(S42)。以降、ハンドオーバー先基地局30において図4のステップS70〜S78が実行され、ハンドオーバー後の端末10との間で、転送されたQoS情報にもとづいた通信が継続される。
【0034】
図7は、端末10のハンドオーバー後、ハンドオーバー元基地局20によりハンドオーバー先が検出され、QoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。まず、ハンドオーバー元基地局20と通信していた端末10がハンドオーバー先基地局30へハンドオーバーする(S50)。ハンドオーバー元基地局20がハンドオーバー後の端末10の検索を行う(S52)。この検索は、ハンドオーバー元基地局20から隣接する基地局へ端末の検索メッセージを送信することで行われる(S54)。端末の検索メッセージを受信したハンドオーバー先基地局30は応答メッセージをハンドオーバー元基地局20へ返信する(S56)。これにより、ハンドオーバー元基地局20のQoS情報管理部58は端末10のハンドオーバー先を特定し、パケット転送スケジューリング部62が端末10との通信において利用していたQoS情報をハンドオーバー先基地局30へ転送する(S58)。QoS情報を含むメッセージがインターネット12を経由してハンドオーバー元基地局20からハンドオーバー先基地局30へ転送される(S60)。以降、ハンドオーバー先基地局30において図4のステップS70〜S78が実行され、ハンドオーバー後の端末10との間で、転送されたQoS情報にもとづいた通信が継続される。
【0035】
以上述べたように、本実施の形態によれば、端末のハンドオーバーの際にQoS情報をハンドオーバー元からハンドオーバー先に転送することにより、マルチメディアストリームなどの受信品質をハンドオーバーの前後で維持することができる。特に端末のハンドオーバーに先立ってQoS情報が転送される場合は、ネットワークノードでは転送されたQoS情報にもとづいてハンドオーバーしてくる端末のためにあらかじめスケジューリング方式を変更したり、帯域を確保したりできるため、ハンドオーバーによるタイムラグがなく、通信品質を維持することができる。また、端末がハンドオーバー後にハンドオーバー先のネットワークノードとの間でQoS情報をやりとりしたり、ハンドオーバー先のネットワークノードにQoS要求を新たに行う必要がないため、QoSの再交渉の手間を省くことができ、また、端末とネットワークノード間の無線リンクによる通信コストも削減できる。
【0036】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0037】
そのような変形例として、上記の説明では、パケット転送装置の一例として無線基地局を説明したが、パケット転送装置は、無線LANにおけるアクセスポイントとして構成されてもよい。また、上記の説明では、端末のハンドオーバー元とハンドオーバー先の基地局は有線のネットワークにより接続されていたが、基地局間の通信形態は無線、有線を問わない。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、ハンドオーバーの際に端末の通信品質の劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る移動体通信のネットワークの全体構成図である。
【図2】図1の端末の構成図である。
【図3】図1のハンドオーバー元基地局およびハンドオーバー先基地局の構成図である。
【図4】ハンドオーバー元基地局により端末のハンドオーバーが検出され、ハンドオーバー前にQoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。
【図5】端末によりハンドオーバーが検出され、ハンドオーバー前にQoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。
【図6】端末のハンドオーバー後、端末によりハンドオーバー先にハンドオーバー元の識別情報が通知され、QoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。
【図7】端末のハンドオーバー後、ハンドオーバー元基地局によりハンドオーバー先が検出され、QoS情報が転送される手順を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
10 端末、 12 インターネット、 14 ルータ、 20 ハンドオーバー元基地局、 30 ハンドオーバー先基地局、 40 ハンドオーバー検出部、 42 受信データ解析部、 44 送信データ生成部、 46 パケット送受信部、 50 有線ネットワークインタフェース、 52 受信データ解析部、 54 送信データ生成部、 56 パケット送受信部、 58 QoS情報管理部、 60 ハンドオーバー検出部、 62 パケット転送スケジューリング部。
Claims (12)
- 端末のハンドオーバーに先だって、ハンドオーバー元のネットワークノードと前記端末間の通信を規定する品質情報をハンドオーバー先のネットワークノードに転送し、ハンドオーバー先のネットワークノードにおけるパケット転送の品質制御を前記品質情報に基づいて変更することを特徴とする品質情報転送方法。
- 前記端末が前記ハンドオーバー元のネットワークノードに前記ハンドオーバー先のネットワークノードの識別情報を通知して、前記ハンドオーバー先のネットワークノードへの前記品質情報の転送を要求することを特徴とする請求項1に記載の品質情報転送方法。
- 前記ハンドオーバー元のネットワークノードが前記端末の移動方向から前記ハンドオーバー先のネットワークノードを予測して前記品質情報を転送することを特徴とする請求項1に記載の品質情報転送方法。
- 端末のハンドオーバーの後、ハンドオーバー元のネットワークノードと前記端末間の通信を規定する品質情報をハンドオーバー先のネットワークノードに転送し、ハンドオーバー先のネットワークノードにおけるパケット転送の品質制御を前記品質情報に基づいて変更することを特徴とする品質情報転送方法。
- 前記端末が前記ハンドオーバー先のネットワークノードに対して前記ハンドオーバー元のネットワークノードの識別情報を通知して、前記ハンドオーバー元のネットワークノードからの前記品質情報の転送を要求することを特徴とする請求項4に記載の品質情報転送方法。
- 前記ハンドオーバー元のネットワークノードが隣接するネットワークノードに対して前記端末の検索要求を発行し、その検索要求に対する応答によって前記ハンドオーバー先のネットワークノードを特定して前記品質情報を転送することを特徴とする請求項4に記載の品質情報転送方法。
- 端末との間でパケットを送受信するパケット送受信部と、
所定の品質情報にもとづいて前記パケットの転送品質を制御するパケット転送制御部と、
前記端末から受信されたパケットの解析結果にもとづき、前記端末のハンドオーバーを検出するハンドオーバー検出部と、
前記パケット転送制御部で利用される前記品質情報を前記端末のハンドオーバー先のネットワークノードに転送する品質情報管理部とを含むことを特徴とするパケット転送装置。 - 前記ハンドオーバー検出部は、前記端末から受信されたパケットからハンドオーバー先のネットワークノードの識別情報を抽出し、前記識別情報により前記ハンドオーバー先のネットワークノードを特定することを特徴とする請求項7に記載のパケット転送装置。
- 前記ハンドオーバー検出部は、前記端末の移動方向から前記ハンドオーバー先のネットワークノードを予測することを特徴とする請求項7に記載のパケット転送装置。
- 前記ハンドオーバー検出部は、隣接するネットワークノードに対して発行された前記端末の検索要求に対する応答によって前記ハンドオーバー先のネットワークノードを特定することを特徴とする請求項7に記載のパケット転送装置。
- 端末との間でパケットを送受信するパケット送受信部と、前記端末から受信されたパケットの解析結果にもとづき、前記端末のハンドオーバーを検出するハンドオーバー検出部と、
前記端末のハンドオーバー元のネットワークノードから品質情報の転送を受ける品質情報管理部と、
前記品質情報管理部から与えられる前記品質情報にもとづいて前記パケットの転送品質を制御するパケット転送制御部とを含むことを特徴とするパケット転送装置。 - 前記ハンドオーバー検出部は、前記端末から受信されたパケットからハンドオーバー元のネットワークノードの識別情報を抽出し、前記品質情報管理部は前記識別情報により特定されるハンドオーバー元のネットワークノードから前記品質情報の転送を受けることを特徴とする請求項11に記載のパケット転送装置。
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