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JP2004294363A - ガスセンサユニット - Google Patents

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JP2004294363A JP2003089789A JP2003089789A JP2004294363A JP 2004294363 A JP2004294363 A JP 2004294363A JP 2003089789 A JP2003089789 A JP 2003089789A JP 2003089789 A JP2003089789 A JP 2003089789A JP 2004294363 A JP2004294363 A JP 2004294363A
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Abstract

【課題】ケーシングの外部から内部に水滴の侵入を防止することができ、且つガスセンサの応答性が良好なガスセンサユニットを提供する。
【解決手段】本発明のガスセンサユニット100は、ガスセンサ素子131と、ガスセンサ素子131を収納し、第1〜第9通気孔111〜119及びガス流路125を有するケーシング101と、通気性及び撥水性を有し、ガス流路125の途中においてガス流路125を閉塞するフィルタ140とを備える。ケーシング101は、第1〜第9通気孔111〜119を構成するガス導入部110であって、異物がケーシング101の外部からガス流路125内に侵入するのを防止するガス導入部110を有する。フィルタ140は、ケーシング101の外部からフィルタ140の厚さ方向に見たときに第1〜第9通気孔111〜119を通じて直接見うる位置に、ガス導入部110と間隙を空けて配置されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスセンサ素子がケーシング内に収納されたガスセンサユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ガスセンサ素子がケーシング内に収納されたガスセンサユニットとして、様々なものが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。これらのガスセンサユニットとしては、例えば、自動車等のボディや車両用空調装置のダクトに取付けられて、外気中の排気ガス濃度の変化を検知するものが挙げられる。具体的には、外気中の排気ガス濃度の変化が所定レベル以上となると、自動的にフラップの開閉を切り替えて内外気モードを制御する機構に用いられている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−184817号公報(第1図〜第5図)
【特許文献2】
特開2002−318217号公報(第1,2図)
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1のガスセンサユニットでは、ケーシング外部から水滴がケーシング内部に侵入し、ガスセンサ素子に付着しないようにするため、ガスセンサ素子を包囲するキャップを設けている。このキャップには、外気をケーシング内部に導入するための通気孔が形成されているが、この通気孔から侵入した水滴がガスセンサ素子まで達しないようにするために内壁を設け、ガス流路を屈曲させている。ところが、キャップに内壁を設けてガス流路を屈曲させているため、通気孔から導入されたガスが速やかにガスセンサ素子まで導かれず、ガスセンサの応答性が悪かった。
【0005】
また、特許文献2のガスセンサユニットでは、図9に示すように、通気孔411〜413からケーシング401の内部に水滴が侵入しても、その水滴がガスセンサ素子131まで達しないようにするため、ケーシング401の内部のガス流路425のうち通気孔411〜413とガスセンサ素子131との間に防水性のフィルタ140を設けている。さらに、このフィルタ140は、ケーシング401の外部から通気孔411〜413を通じてフィルタ140の厚さ方向(Z方向)に直接見えない位置に配置されている。このようにして、通気孔411〜413から勢いよく水滴がケーシング401の内部に侵入した場合でも、その水滴がフィルタ140に直接当たることなく減速されてフィルタ140に達するようにしていた。ところが、このような構造では、通気孔411〜413から導入したガスもフィルタ140に直接達しないため、その分、ガスセンサの応答性が低下する虞があった。
【0006】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、ケーシングの外部から内部に水滴の侵入を防止することができ、且つガスセンサの応答性が良好なガスセンサユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
その解決手段は、環境気体中の特定のガスの濃度変化を検知するガスセンサ素子と、上記ガスセンサ素子を収納するケーシングであって、上記ケーシングの外部から上記環境気体を導入する通気孔、及び上記ケーシングの外部から上記通気孔を通じて導入された上記環境気体を上記ガスセンサ素子まで導くガス流路、を有するケーシングと、通気性及び撥水性を有し、上記ガス流路の途中において上記ガス流路を閉塞するフィルタと、を備えるガスセンサユニットであって、上記ケーシングは、上記通気孔を構成するガス導入部であって、異物が上記ケーシング外部から上記ガス流路内に侵入するのを防止するガス導入部を有し、上記フィルタは、上記ケーシング外部から上記フィルタの厚さ方向に見たときに上記通気孔の少なくとも一部を通じて直接見うる位置に、上記ガス導入部と間隙を空けて配置されてなるガスセンサユニットである。
【0008】
本発明のガスセンサユニットは、通気性及び撥水性を有し、ガス流路の途中においてガス流路を閉塞するフィルタを備えている。このため、通気孔から導入した環境気体をガスセンサ素子まで導入しつつも、通気孔からケーシング内部に水滴が侵入した場合には、その水滴がガスセンサ素子まで達することがない。
さらに、通気孔を構成するガス導入部は、異物がケーシング外部からガス流路内に侵入するのを防止する。このため、例えば、ガスセンサユニットを車両に取付ける際、取付工具等でフィルタを損傷してしまうことを防止できる。あるいは、車両走行中に外部から飛散してきた小石、砂粒等によって、フィルタが損傷してしまうことも防止できる。
【0009】
さらに、本発明のガスセンサユニットでは、フィルタは、ケーシング外部からフィルタの厚さ方向に見たときに通気孔の少なくとも一部を通じて直接見うる位置に配置されている。このため、通気孔からガス流路内に侵入したガスは、速やかにフィルタまで導かれることとなるので、ガスセンサの応答性が良好となる。
【0010】
さらに、このフィルタは、通気孔を構成するガス導入部と間隙を空けて配置されている。このため、フィルタの気体透過面を最大限に活用することができ、環境気体が透過し易くなるので、さらに、ガスセンサの応答性が良好となる。具体的には、フィルタをガス導入部に接触させて配置する場合に比して、フィルタのうちガス導入部と接触する部分が無くなり、その部分についても環境気体が通過するようになるので、導入した環境気体を効率よくガスセンサ素子まで導くことができる。 なお、ガス導入部は、ケーシングの他の部位と一体に成形しても良いし、別体で設けても良い。
【0011】
さらに、上記のガスセンサユニットであって、前記通気孔を構成する前記ガス導入部は、前記フィルタの厚さ方向に延びる第1仮想方向線のいずれかが、上記ガス導入部に当たることなく、上記通気孔の少なくともいずれかを貫通可能な形態を有し、且つ、外部から上記フィルタの厚さ方向に直交する方向に進む第2仮想方向線のいずれかが、上記ガス導入部に当たることなく上記通気孔の少なくともいずれかの内部に入りうる形態を有するガスセンサユニットとすると良い。
【0012】
本発明のガスセンサユニットでは、通気孔を構成するガス導入部は、フィルタの厚さ方向に延びる第1仮想方向線のいずれかが自身に当たることなく通気孔の少なくともいずれかを貫通可能な形態を有している。このため、外部からフィルタの厚さ方向に進んでくる環境気体を、速やかにガス流路内に導入することができる。さらに、このガス導入部は、外部からフィルタの厚さ方向に直交する方向に進む第2仮想方向線のいずれかが、自身に当たることなく通気孔の少なくともいずれかの内部に入りうる形態を有している。このため、外部からフィルタの厚さ方向に直交する方向に進んでくる環境気体を、ガス流路内に導入し易くなる。従って、本発明のガスセンサユニットは、外部からフィルタの厚さ方向に進んでくる環境気体だけでなく、これに直交する方向に進んでくる環境気体をもガス流路内に導入し易くなるのでさらに、ガスセンサの応答性が良好となる。
【0013】
なお、本発明のガスセンサユニットとしては、ガス導入部の形態をフィルタの厚さ方向に突出した凸型籠形状としたものが挙げられる。この場合、第1仮想方向線及び第2仮想方向線のいずれもが、ガス導入部に当たることなく、通気孔となる籠の編み目の少なくともいずれかを貫通可能となる。あるいは、ガス導入部の形態をフィルタの厚さ方向に突出した格子形状としても良い。この場合、第1仮想方向線が、ガス導入部に当たることなく通気孔となる格子の空隙部分の少なくともいずれかを貫通可能となり、外部から進んでくる第2仮想方向線は、ガス導入部に当たることなく上記空隙部分の内部に入りうる。
【0014】
さらに、前記のガスセンサユニットであって、前記通気孔の少なくともいずれかは、前記フィルタの厚さ方向に開口する厚さ方向開口部を有し、上記厚さ方向開口部を有する通気孔を含む上記通気孔の少なくともいずれかは、上記フィルタの厚さ方向に直交する方向に開口する直交方向開口部を有するガスセンサユニットとすると良い。
【0015】
本発明のガスセンサユニットは、通気孔の少なくともいずれかは、フィルタの厚さ方向に開口する厚さ方向開口部を有する。このため、外部からフィルタの厚さ方向に進んでくる環境気体を、厚さ方向開口部から速やかにガス流路内に導入することができる。さらに、厚さ方向開口部を有する通気孔を含む通気孔の少なくともいずれかは、フィルタの厚さ方向に直交する方向に開口する直交方向開口部を有する。このため、外部からフィルタの厚さ方向に直交する方向に進んでくる環境気体を、直交方向開口部から速やかにガス流路内に導入することができる。
従って、本発明のガスセンサユニットは、外部からフィルタの厚さ方向に進んでくる環境気体だけでなく、これに直交する方向に進んでくる環境気体をもガス流路内に導入し易くなるので、さらに、ガスセンサの応答性が良好となる。
【0016】
さらに、前記のガスセンサユニットであって、前記ガス導入部は、前記フィルタの厚さ方向に突出した凸型籠形状であるガスセンサユニットとすると良い。
ガス導入部をこのような形状とすることで、外部からフィルタの厚さ方向に進んでくる環境気体だけでなく、これに直交する方向に進んでくる環境気体をもガス流路内に速やかに導入することができるのでさらに、ガスセンサの応答性が良好となる。
【0017】
さらに、上記いずれかのガスセンサユニットであって、前記ケーシングは、その外面に前記通気孔の少なくともいずれかと連結する排水溝を有するガスセンサユニットとすると良い。
【0018】
本発明のガスセンサユニットは、ケーシングの外面に通気孔の少なくともいずれかと連結する排水溝を有している。このため、水滴等によって通気孔に水の膜が形成され、通気孔が閉塞された場合でも、その水滴等は排水溝を通じてケーシング外部に排出されるので、少なくともいずれかの通気孔について通気を確保できる。このため、水滴によって通気孔(または、全ての通気孔)が閉塞され、通気孔から環境気体が導入できなくなる事態を回避することができる。
【0019】
さらに、上記のガスセンサユニットであって、前記排水溝は、その延長方向に直交する方向の断面がV字形状であるガスセンサユニットとすると良い。
【0020】
本発明のガスセンサユニットでは、排水溝は、その延長方向に直交する方向の断面がV字形状である。このような形状の排水溝は、通気孔に溜まった水を適切に外部に誘導して排出することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本発明の第1の実施の形態であるガスセンサユニット100について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本実施形態1のガスセンサユニット100の上面図、図2はその側面図であり、図1のB矢視図に相当する。図1,図2に示すように、ガスセンサユニット100は、第1ケーシング部材150、第2ケーシング部材160、ガスセンサ130、配線基板135を有する。ガスセンサ130及び配線基板135は、第1ケーシング部材150と第2ケーシング部材160とを組合わせて一体となったケーシング101内に収納されている。
【0022】
第1ケーシング部材150は、樹脂一体成型した蓋形状で、ガスセンサ130を収容するガスセンサ収容部120、外気(環境気体)をケーシング101内に導入するガス導入部110、外部装置と電気的に接続するための端子コネクタ部152、第2ケーシング部材160に嵌め合わされて第2ケーシング部材160の開口を閉塞する蓋部153を有している。なお、ガスセンサ収容部120、端子コネクタ部152は、蓋部153の外面から突出して形成されており、ガスセンサ収容部120の天井をなす部位にガス導入部110が設けられている。
第2ケーシング部材160は、樹脂一体成型した箱形状で、ガスセンサユニット100を自動車のボディや車両用空調装置のダクト等に取付けるための取付け部162を有している。
【0023】
配線基板135は、ガラス布基材エポキシ樹脂からなり、ガスセンサ130等の電子部品を搭載している。
ガスセンサ130は、アルミナ基板に第1,第2感ガス体及び電気ヒータ素子を実装したガスセンサ素子131とこれを包囲する外筒132とを有する。第1感ガス体は、NOx等の酸化性ガスの濃度変化によりセンサ抵抗値が変化するものである(例えば、WO3を主体に構成したもの)。第2感ガス体は、HC、CO等の還元性ガスの濃度変化によりセンサ抵抗値が変化するものである(例えば、SnO2を主体に構成したもの)。電気ヒータ素子は、第1,第2感ガス体を加熱するためのものである。なお、本発明の実施形態では、ガスセンサ130として、フィガロ技研株式会社製、NO.TGS2201のガスセンサを用いている。
【0024】
ここで、図2のC矢視拡大図に相当するガス導入部110及びガスセンサ収容部120の上面視拡大図を図3(a)に示し、その側面視部分断面図(図2のD部拡大図に相当する)を図3(b)に示す。
図3に示すように、ガスセンサ収容部120の内側天井面120dには、通気性及び撥水性を有するフィルタ140が固着されており、ガス導入部110からガスセンサ素子131までのガス流路125の途中においてガス流路125を閉塞している。このため、ガス導入部110から導入したガスをガスセンサ素子131まで導入しつつも、ガス導入部110から水滴が侵入した場合には、その水滴がガスセンサ素子131及び配線基板135まで達することがない。
【0025】
フィルタ140としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレンの多孔質繊維構造体(例えば、ジャパンゴアテックス株式会社製、ゴアテックス(商標名))を用いることができる。なお、本発明の実施形態では、フィルタ140の表面に撥油剤を塗布することで、フィルタ140は通気性及び撥水性のほか撥油性をも有している。また、本発明の実施形態では、シート状をなすフィルタ140の外周近傍の表面を、超音波溶着等により、ガスセンサ収容部120の内側天井面120dに固着している。
また、本発明の実施形態では、フィルタ140の厚さ方向をZ方向(図3(b)中下方向)、Z方向に直交する方向のうちガスセンサ収容部120から端子コネクタ部152に向かう方向をY方向(図3(b)中紙面に直交する方向で手前から奥に向かう方向)、Z方向及びY方向に直交する方向をX方向(図3(b)中右から左に向かう方向)とする。
【0026】
ガス導入部110は、ガスセンサ収容部120の外側天井面120bから突出した凸型籠形状であり、第1〜第9通気孔111〜119を構成している。この第1〜第9通気孔111〜119は、異物(取付工具、小石、砂粒等)の侵入を防止可能な大きさに形成されている。このため、ガス導入部110は、異物がケーシング101の外部から第1〜第9通気孔111〜119を通じてガス流路125内に侵入するのを防止できる。具体的には、例えば、ガスセンサユニット100を車両に取付ける際、取付工具等でフィルタ140を損傷してしまうことを防止できる。あるいは、車両走行中に外部から飛散してきた小石、砂粒等によって、フィルタ140が損傷してしまうことも防止できる。
【0027】
さらに、ケーシング101の外部から第1〜第9通気孔111〜119を通じてZ方向にケーシング101の内部を見たとき、第1〜第9通気孔111〜119を通じてフィルタ140を直接見ることができる。すなわち、第1〜第9通気孔111〜119とフィルタ140との間には、Z方向に向かう外気の流れを遮るものがない。このため、通気孔111〜119からガス流路125内に侵入した外気は、速やかにフィルタ140まで導かれることとなる。
【0028】
さらに、図3(b)に示すように、フィルタ140は、ガス導入部110と間隙G1を空けて配置されている。このため、フィルタ140の気体透過面(詳細には、フィルタ140の表面のうち、ガスセンサ収容部120の内側天井面120dと重なり合う部分を除いた全ての表面)を最大限に活用することができ、外気が透過し易くなる。具体的には、フィルタ140をガス導入部110に接触させて配置する場合に比して、フィルタ140のうちガス導入部110と接触する部分が無くなる分、その部分についても外気が通過するようになるので、導入した外気を効率よくガスセンサ素子131まで導くことができる。
【0029】
さらに、図3(b)に示すように、ガス導入部110は、Z方向に延びる第1仮想方向線L1がガス導入部110に当たることなく第1〜第9通気孔111〜119を貫通する形態を有している。換言すれば、第1〜第9通気孔111〜119は、Z方向(フィルタ140の厚さ方向)に開口する厚さ方向開口部を有している。例えば、第1〜第9通気孔111〜119を代表して、第6通気孔116の斜視図を図3(a)に拡大して示すように、第6通気孔116は、厚さ方向開口部116bを有している。このため、外部からZ方向に進んできた外気を、速やかにガス流路125内に導入することができる。
【0030】
さらには、図3(a)に示すように、ガス導入部110は、第1仮想方向線L1に直交する第2仮想方向線L2がガス導入部110に当たることなく、第1〜第4,第6〜第9通気孔111〜114,116〜119を貫通する形態を有している。換言すれば、第1〜第4,第6〜第9通気孔111〜114,116〜119は、Z方向(フィルタ140の厚さ方向)に直交する方向(XY平面に沿う方向)に開口する直交方向開口部をも有している。例えば、これらの代表として、第6通気孔116の斜視図を図3(a)に拡大して示すように、第6通気孔116は、直交方向開口部116cをも有している。このため、外部からZ方向に進んできた外気だけでなく、これに直交する方向(X方向、Y方向などXY平面に沿う方向)に進んできた外気をもガス流路125内に速やかに導入することができる。
【0031】
さらに、ガスセンサ収容部120の外側天井面120b及び外周面120cには、第1〜第4排水溝121〜124が形成されている。第1排水溝121は第6通気孔116と連結し、第2排水溝122は第8通気孔118と連結し、第3排水溝123は第4通気孔114と連結し、第4排水溝124は第2通気孔112と連結している。このため、水滴等によって第1〜第9通気孔111〜119に水の膜が形成され、第1〜第9通気孔111〜119が閉塞された場合でも、少なくとも第2,4,6,8通気孔112,114,116,118を閉塞する水は、第1〜第4排水溝121〜124を通じてケーシング101の外部に排出される。これにより、少なくとも第2,4,6,8通気孔112,114,116,118については通気を確保することができるので、水滴等によって第1〜第9通気孔111〜119が閉塞され、ガスが導入できなくなる事態を回避することができる。
【0032】
さらに、第1〜第4排水溝121〜124は、その延長方向に直交する方向の断面がV字形状である。このような形状の第1〜第4排水溝121〜124は、第2通気孔112等に溜まった水を適切に外部に誘導して排出できる。
【0033】
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態であるガスセンサユニット200について、図4を参照しつつ説明する。本実施形態2のガスセンサユニット200は、実施形態1のガスセンサユニット100と比較して、ガス導入部の形状が異なり、その他の部分については同様である。従って、実施形態1と異なる部分を中心に説明し、同様な部分については説明を省略または簡略化する。
【0034】
図4に示すように、本実施形態2のガス導入部210は、ガスセンサ収容部120の外側天井面120bから突出した格子形状であり、第1〜第9通気孔211〜219を構成している。この第1〜第9通気孔211〜219は、実施形態1と同様に、異物の侵入を防止可能な大きさに形成されている。このため、ガス導入部210は、異物がケーシング201の外部から第1〜第9通気孔211〜219を通じてガス流路225内に侵入するのを防止できる。
【0035】
さらに、ケーシング201の外部から第1〜第9通気孔211〜219を通じてZ方向にケーシング201の内部を見たとき、実施形態1と同様に、第1〜第9通気孔211〜219を通じてフィルタ140を直接見ることができる。すなわち、第1〜第9通気孔211〜219とフィルタ140との間には、Z方向に向かう外気の流れを遮るものがない。このため、通気孔211〜219からガス流路225内に侵入した外気は、速やかにフィルタ140まで導かれることとなる。
【0036】
さらに、図4(b)に示すように、フィルタ140は、ガス導入部210と間隙G2を空けて配置されている。このため、フィルタ140の気体透過面(詳細には、フィルタ140の表面のうち、ガスセンサ収容部120の内側天井面120dと重なり合う部分を除いた全ての表面)を最大限に活用することができ、外気が透過し易くなる。具体的には、フィルタ140をガス導入部210に接触させて配置する場合に比して、フィルタ140のうちガス導入部210と接触する部分が無くなる分、その部分についても外気が通過するようになるので、導入した外気を効率よくガスセンサ素子131まで導くことができる。
【0037】
さらに、図4(b)に示すように、ガス導入部210は、Z方向に延びる第1仮想方向線L1がガス導入部210に当たることなく第1〜第9通気孔211〜219を貫通する形態を有している。換言すれば、第1〜第9通気孔211〜219は、Z方向(フィルタ140の厚さ方向)に開口する厚さ方向開口部を有している。例えば、第1〜第9通気孔211〜219を代表して、第6通気孔216の斜視図を図4(a)に拡大して示すように、第6通気孔216は、厚さ方向開口部216bを有している。このため、外部からZ方向に進んできた外気を、速やかにガス流路225内に導入することができる。
【0038】
さらには、図4(a)に示すように、ガス導入部210は、外部からフィルタ140の厚さ方向に直交する方向に進む第2仮想方向線L2が、ガス導入部210に当たることなく、第1〜第4,第6〜第9通気孔211〜214,216〜219の内部に入る形態を有している。換言すれば、第1〜第4,第6〜第9通気孔211〜214,216〜219は、Z方向(フィルタ140の厚さ方向)に直交する方向(XY平面に沿う方向)に開口する直交方向開口部を有している。例えば、これらを代表して、第6通気孔216の斜視図を図4(aに拡大して示すように、第6通気孔216は、直交方向開口部216cをも有している。このため、外部からZ方向に進んでくる外気だけでなく、これに直交する方向(X方向、Y方向などXY平面に沿う方向)に進んでくる外気をもガス流路225内に導入し易くなる。
【0039】
(実施形態3)
次に、本発明の第3の実施の形態であるガスセンサユニット300について、図5を参照しつつ説明する。本実施形態3のガスセンサユニット300も、実施形態1のガスセンサユニット100と比較して、ガス導入部の形状が異なり、その他の部分については同様である。従って、実施形態1と異なる部分を中心に説明し、同様な部分については説明を省略または簡略化する。
【0040】
図5に示すように、本実施形態3のガス導入部310は、ガスセンサ収容部320の外側天井面320bの中心部分を格子形状にしたものであり、第1〜第9通気孔311〜319を構成している。この第1〜第9通気孔311〜319は、実施形態1と同様に、異物の侵入を防止可能な大きさに形成されている。このため、ガス導入部310は、異物がケーシング301の外部から第1〜第9通気孔311〜319を通じてガス流路325内に侵入するのを防止できる。
【0041】
さらに、ケーシング301の外部から第1〜第9通気孔311〜319を通じてZ方向にケーシング301の内部を見たとき、実施形態1と同様に、第1〜第9通気孔311〜319を通じてフィルタ140を直接見ることができる。すなわち、第1〜第9通気孔311〜319とフィルタ140との間には、Z方向に向かう外気の流れを遮るものがない。このため、通気孔311〜319からガス流路325内に侵入した外気は、速やかにフィルタ140まで導かれることとなる。
【0042】
さらに、図5(b)に示すように、フィルタ140は、ガス導入部310と間隙G3を空けて配置されている。具体的には、ガス導入部310は、ガスセンサ収容部320の外側天井面320bの中心部分を格子形状したものであるが、ガス導入部310の板厚をガスセンサ収容部320の天井部320fの板厚に比して薄くすることで、フィルタ140とガス導入部310との間に間隙G3を設けている。このため、フィルタ140の気体透過面を最大限に活用することができ、外気が透過し易くなる。具体的には、例えば、ガス導入部310とガスセンサ収容部320の天井部320fとの板厚を同一にし、フィルタ140をガス導入部310に接触させて配置する場合に比して、フィルタ140のうちガス導入部310と接触する部分が無くなる。このため、その部分についても外気が通過するようになるので、導入した外気を効率よくガスセンサ素子131まで導くことができる。
【0043】
(比較形態)
本比較形態のガスセンサユニット400も、実施形態1のガスセンサユニット100と比較して、ガス導入部の形状が異なり、その他の部分については同様である。図9に示すように、本比較形態のガス導入部410は、ガスセンサ収容部120の外側天井面120bから突出した有底円筒形状であり、第1〜第3通気孔411〜413を構成している。第1〜第3通気孔411〜413も、実施形態1と同様に、異物の侵入を防止可能な大きさに形成されている。
【0044】
ところで、第1〜第3通気孔411〜413は、ガス導入部410の外周部410bに形成されている。従って、ガス導入部410は、Z方向に直交する方向(X方向及びY方向)に延びる第2仮想方向線L2が第1〜第3通気孔411〜413を貫通する形態とされている。換言すれば、第1〜第3通気孔411〜413は、X方向及びY方向に開口している。ところが、ガス導入部410の天井部410cは、通気孔が形成されておらず、閉塞されている。
【0045】
このような実施形態1〜3及び比較形態のガスセンサユニット100〜400について、以下のようなガス検知試験を行った。
まず、ガスセンサ素子131に備えられた電気ヒータ素子に5V相当の電力を投入して定常的に加熱させる。次いで、図示しない公知のガス供給装置を用いて、空気を、ガスセンサユニット100〜400に対しX,Y,Zの3方向(図3,図4,図5,図9参照)にそれぞれ供給する。具体的には、ガス供給装置から延設された直径24mmのガス供給パイプの吹き出口をガスセンサユニット100〜400のガス導入部110〜410に向け、温度30℃、相対湿度50%RHの空気を15リットル/分の流量で供給する。そして、所定のタイミングでガス供給装置内で空気とNO2ガスとを混合し、この混合気を供給してからガスセンサユニット100〜400でガス検知信号が出力されるまでの時間(以下、検知時間ともいう)を測定した。なお、混合気中のNO2ガス濃度を0.3ppm、0.5ppm、1.0ppmの3種類に設定し、他は同一条件として、それぞれガス検知試験を行った。
【0046】
このようなガス検知試験の結果を図6〜図8のグラフに示す。図6は、空気とNO2ガスとの混合気を、ガスセンサユニット100〜400に対しX方向に供給したときの試験結果を示している。図7はY方向、図8はZ方向にそれぞれ混合気を供給したときの試験結果を示している。なお、実施形態1のガスセンサユニット100と実施形態2のガスセンサユニット200とは、試験結果が同等となったので、実施形態1のガスセンサユニット100の試験結果を代表して図6〜図8のグラフに示している。
【0047】
まず、混合気をX方向に供給した場合について、図6を参照して検討する。
比較形態のガスセンサユニット400と実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300との結果を比較すると、混合気中のNO2濃度が0.3ppm、0.5ppm、1.0ppmのいずれの場合においても、比較形態のガスセンサユニット400に比して、実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300は検知時間が短く、応答性が良好であった。特に、実施形態3のガスセンサユニット300は、通気孔がX方向に開口していないにも拘わらず、通気孔がX方向に開口する比較形態のガスセンサユニット400に比して、検知時間が短く、応答性が良好となった。
【0048】
この結果から、実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300のように、ケーシングの外部から通気孔を通じてZ方向にケーシングの内部を見たとき、通気孔を通じてフィルタを直接見ることができる構造とすることで(図3,図4,図5,図9参照)、X方向に進んでくる混合気中のNO2に対してガスセンサの応答性が良好になることがわかった。
【0049】
さらに、実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300をそれぞれ比較すると、実施形態1,2のガスセンサユニット100,200は、実施形態3のガスセンサユニット300に比して検知時間が短く、応答性が良好となった。この結果から、ガス導入部を、Z方向に延びる第1仮想方向線L1だけでなくX方向に延びる第2仮想方向線L2も通気孔の内部に入る形態(図3,図4,図5参照)、換言すれば、Z方向に開口する厚さ方向開口部だけでなくX方向に開口する直交方向開口部をも有する構造とすることで、X方向に進んでくる混合気をガス流路内に導入し易くなることがわかった。
【0050】
次に、混合気をY方向に供給した場合について、図7を参照して検討する。
比較形態のガスセンサユニット400と実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300との結果を比較すると、X方向の場合と同様に、混合気中のNO2濃度が0.3ppm、0.5ppm、1.0ppmのいずれの場合においても、比較形態のガスセンサユニット400に比して、実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300は検知時間が短く、応答性が良好であった。特に、実施形態3のガスセンサユニット300は、通気孔がY方向に開口していないにも拘わらず、通気孔がY方向に開口する比較形態のガスセンサユニット400に比して、検知時間が短く、応答性が良好となった。
【0051】
この結果から、実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300のように、ケーシングの外部から通気孔を通じてZ方向にケーシングの内部を見たとき、通気孔を通じてフィルタを直接見ることができる構造とすることで、Y方向に進んでくる混合気中のNO2に対してガスセンサの応答性が良好になることがわかった。
【0052】
さらに、実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300をそれぞれ比較すると、X方向の場合と同様に、実施形態1,2のガスセンサユニット100,200は、実施形態3のガスセンサユニット300に比して検知時間が短く、応答性が良好となった。この結果から、ガス導入部を、Z方向に延びる第1仮想方向線L1だけでなくY方向に延びる第2仮想方向線L2も通気孔の内部に入る形態、換言すれば、Z方向に開口する厚さ方向開口部だけでなくY方向に開口する直交方向開口部をも有する構造とすることで、Y方向に進んでくる混合気をガス流路内に導入し易くなることがわかった。
【0053】
次に、混合気をZ方向に供給した場合について、図8を参照して検討する。
比較形態のガスセンサユニット400と実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300との結果を比較すると、混合気中のNO2濃度が0.3ppm、0.5ppm、1.0ppmのいずれの場合においても、比較形態のガスセンサユニット400に比して、実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300は検知時間が短く、応答性が良好であった。この結果から、実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300のように、ケーシングの外部から通気孔を通じてZ方向にケーシングの内部を見たとき、通気孔を通じてフィルタを直接見ることができる構造とすることで、Z方向に進んでくる混合気中のNO2に対しガスセンサの応答性が良好になることがわかった。
【0054】
また、混合気をZ方向に供給した場合は、X,Y方向に供給した場合に比して、比較形態のガスセンサユニット400と実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300との検知時間の差が大きくなった。これは、比較形態のガスセンサユニット400には、Z方向に開口する通気孔が形成されていないので、Z方向に進んでくる混合気を導入し難いためと考えられる。
【0055】
また、X,Y,Zの3方向のいずれの場合においても、混合気中のNO2濃度が低くなるほど、比較形態のガスセンサユニット400と実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300との検知時間の差が大きくなることがわかった。すなわち、実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300は、比較形態のガスセンサユニット400に比して、僅かな特定ガス(NO2)の濃度変化を速やかに検知できることがわかった。
【0056】
以上の結果から、ケーシングの外部から通気孔を通じてZ方向にケーシングの内部を見たとき、通気孔を通じてフィルタを直接見ることができる構造とすることで、外気の進行方向に拘わらず、通気孔からガス流路内に侵入した外気を速やかにフィルタまで導くことができ、ガスセンサの応答性が良好になることがわかった。
【0057】
以上において、本発明を実施形態1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300では、ガス導入部110〜310をガスセンサ収容部120,320(第1ケーシング部材)と一体に形成した。しかし、ガス導入部110〜310とガスセンサ収容部120,320(第1ケーシング部材)とを別体に形成して、別途、ガス導入部110〜310をガスセンサ収容部120,320(第1ケーシング部材)に固着するようにしても良い。
【0058】
また、実施形態1〜3のガスセンサユニット100〜300では、ガス導入部110〜310を凸型籠形状あるいは格子状として、第1〜第9通気孔111〜119,211〜219,311〜319の開口形状を略矩形状とした。しかし、通気孔の開口形状は、矩形状に限らず、円形状、楕円形状等いずれの形状としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にかかるガスセンサユニット100の上面図である。
【図2】実施形態1にかかるガスセンサユニット100の側面図であり、図1のB矢視図である。
【図3】実施形態1にかかるガスセンサユニット100の要部を示す図であり、(a)はガス導入部110及びガスセンサ収容部120の上面視拡大図(図2のC矢視拡大図)、(b)はその側面視部分断面図(図2のD部拡大図)である。
【図4】実施形態2にかかるガスセンサユニット200の要部を示す図であり、(a)はガス導入部210及びガスセンサ収容部120の上面視拡大図(図2のC矢視拡大図に相当)、(b)はその側面視部分断面図(図2のD部拡大図に相当)である。
【図5】実施形態3にかかるガスセンサユニット300の要部を示す図であり、(a)はガス導入部310及びガスセンサ収容部320の上面視拡大図(図2のC矢視拡大図に相当)、(b)はその側面視部分断面図(図2のD部拡大図に相当)である。
【図6】実施形態1〜3及び比較形態にかかるガスセンサユニット100〜400について行ったガス検知試験のうち、X方向に混合気を供給した場合の結果を示すグラフである。
【図7】実施形態1〜3及び比較形態にかかるガスセンサユニット100〜400について行ったガス検知試験のうち、Y方向に混合気を供給した場合の結果を示すグラフである。
【図8】実施形態1〜3及び比較形態にかかるガスセンサユニット100〜400について行ったガス検知試験のうち、Z方向に混合気を供給した場合の結果を示すグラフである。
【図9】比較形態にかかるガスセンサユニット400の要部を示す図であり、(a)はガス導入部410及びガスセンサ収容部420の上面視拡大図(図2のC矢視拡大図に相当)、(b)はその側面視部分断面図(図2のD部拡大図に相当)である。
【符号の説明】
100,200,300,400 ガスセンサユニット
110,210,310,410 ガス導入部
111,112,113,114,115,116,117,118,119,211,212,213,214,215,216,217,218,219,311,312,313,314,315,316,317,318,319,411,412,413 通気孔
120,220,320,420 ガスセンサ収容部
121,122,123,124,221,222,223,224,321,322,323,324 排水溝
125b,225b,325b,425b 第1ガス流路
125c,225c,325c,425c 第2ガス流路
131 ガスセンサ素子
140 フィルタ
101,201,301,401 ケーシング
150 第1ケーシング部材
160 第2ケーシング部材

Claims (6)

  1. 環境気体中の特定のガスの濃度変化を検知するガスセンサ素子と、
    上記ガスセンサ素子を収納するケーシングであって、
    上記ケーシングの外部から上記環境気体を導入する通気孔、及び
    上記ケーシングの外部から上記通気孔を通じて導入された上記環境気体を上記ガスセンサ素子まで導くガス流路、を有するケーシングと、
    通気性及び撥水性を有し、上記ガス流路の途中において上記ガス流路を閉塞するフィルタと、
    を備えるガスセンサユニットであって、
    上記ケーシングは、上記通気孔を構成するガス導入部であって、異物が上記ケーシング外部から上記ガス流路内に侵入するのを防止するガス導入部を有し、
    上記フィルタは、上記ケーシング外部から上記フィルタの厚さ方向に見たときに上記通気孔の少なくとも一部を通じて直接見うる位置に、上記ガス導入部と間隙を空けて配置されてなる
    ガスセンサユニット。
  2. 請求項1に記載のガスセンサユニットであって、
    前記通気孔を構成する前記ガス導入部は、
    前記フィルタの厚さ方向に延びる第1仮想方向線のいずれかが、上記ガス導入部に当たることなく、上記通気孔の少なくともいずれかを貫通可能な形態を有し、且つ、
    外部から上記フィルタの厚さ方向に直交する方向に進む第2仮想方向線のいずれかが、上記ガス導入部に当たることなく上記通気孔の少なくともいずれかの内部に入りうる形態を有する
    ガスセンサユニット。
  3. 請求項1に記載のガスセンサユニットであって、
    前記通気孔の少なくともいずれかは、前記フィルタの厚さ方向に開口する厚さ方向開口部を有し、
    上記厚さ方向開口部を有する通気孔を含む上記通気孔の少なくともいずれかは、上記フィルタの厚さ方向に直交する方向に開口する直交方向開口部を有する
    ガスセンサユニット。
  4. 請求項1に記載のガスセンサユニットであって、
    前記ガス導入部は、前記フィルタの厚さ方向に突出した凸型籠形状である
    ガスセンサユニット。
  5. 請求項1〜請求項4に記載のガスセンサユニットであって、
    前記ケーシングは、その外面に前記通気孔の少なくともいずれかと連結する排水溝を有する
    ガスセンサユニット。
  6. 請求項5に記載のガスセンサユニットであって、
    前記排水溝は、その延長方向に直交する方向の断面がV字形状である
    ガスセンサユニット。
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