JP2004291911A - Pneumatic tire - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サイドウォール部を備える空気入りタイヤに関し、特に、サイドウォール部の耐久性を損なわずにサイド外観(黒色度)が改良される空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)従来は、サイド外観改良のため、EPDMを配合するか(例えば、特開平01−135850号公報明細書)、又は老化防止剤を配合すること(例えば、特開昭61−044004号公報明細書)等が知られている。しかし、これらは、オゾンクラックによる外観の低下を防止するか、又は老化防止剤による変色抑制が主目的である。
【0003】
(2)また、複層構造のサイドウォールの最外層において、WAXを配合するか(例えば、特開平04−108007号公報明細書)、老化防止剤を変量するか(例えば、特開昭63−112636号公報)、又はサイドゴムを2層にして表面を耐オゾン性ゴムとすること(特開平10−35212号公報明細書)等が知られている。しかし、これらは、サイドウォールの黒色度そのものを向上させるものではない。
【0004】
(3)さらに、色(黒色度)に関してのものとしては、窒素吸着比表面積(以下、「N2SA」と称する。)が80〜450m2/g(その他のカーボンブラック特性値の規定あり)のカーボンブラックを配合するか(例えば、特許文献1参照)、DBPが300cm3/100g以上のカーボンブラック/ケッチェンブラックを配合するもの(例えば、特許文献2参照)が知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−293035号公報明細書
【特許文献2】
特表2002−531661号公報明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、前述の特許文献1記載の技術では、N2SAの大きなカーボンブラックを配合したゴム組成物は、黒色度は向上するものの、概して硬く、発熱も大きくなり、屈曲の大きなタイヤサイドウォール(単層)には使えないことを見出した。なお、特許文献2は、カーボンブラックの多孔質な点に着目して、ワックス等の移行を防止することを目的とするものであり、カーボンブラック自体によって黒色度の向上を図るものではない。
【0007】
サイドウォールの黒色度そのものを向上させるには、比表面積の大きなカーボンブラックを使用することが有効だが、同時に高発熱となり、タイヤの耐久性や転がり抵抗が悪化する懸念が生じる。また、比表面積の非常に大きいインク用カラーカーボンは、ゴム補強性に乏しくタイヤ耐久性を確保できない問題点がある。
【0008】
本発明の課題は、サイドウォール部の耐久性を損なうことなく、黒色度を向上させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、サイドウォール部を備える空気入りタイヤにおいて、前記サイドウォール部が外側ゴム層と内側ゴム層とを備えており、前記外側ゴム層が、150m2/g以上のN2SAの外側ゴム層用カーボンブラックを含有し、かつ、前記内側ゴム層が、ゴム成分100質量部に対して、100m2/g以下のN2SAの内側ゴム層用カーボンブラック30〜60質量部を含有していることを特徴する空気入りタイヤに係るものである。
【0010】
本発明は、サイドウォール部の最外層の外側ゴム層に、所定の比表面積の大きなカーボンブラックを配合し、外側ゴム層の内側の内側ゴム層に所定の比表面積の小さいカーボンブラックを配合することで、耐久性を損なうことなく黒色度を向上さ得るタイヤが得られるという知見に基づくものである。
【0011】
本発明では、サイドウォール部は外側ゴム層と内側ゴム層とを備えており、外側ゴム層が所定の外側ゴム層用カーボンブラックを含有し、かつ、内側ゴム層が所定の内側ゴム層用カーボンブラックを含有している。
【0012】
本発明によれば、外側ゴム層の黒色度を向上させつつ、内側ゴム層によって外側ゴム層の発熱を抑えることができ、耐久性と黒色度とを両立させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。
(1)空気入りタイヤ
サイドウォール部を備え、このサイドウォール部を複数層のゴム層から形成し、多層化したものである。トラックバス用タイヤ、乗用車用タイヤ、安全タイヤ等の種々のタイヤが含まれる。
【0014】
(2)サイドウォール部
複数層の層構造を有することができ、複数のゴム層からなることができ、また、他の材質の層を含むことができる。外側ゴム層と内側ゴム層とを備える。
【0015】
サイドウォール部を単一層とし、高比表面積のカーボンブラック(以下、「C/B」と称する。)を配合すると、発熱性が著しく悪化し、特に、200m2/g を超えるN2SAのものの単一層では、発熱が大きいことにより、亀裂成長性が極端に悪化する。
【0016】
したがって、サイドウォール部の多層化により、内層には、耐発熱性と耐久性とを両立した通常の配合を適用するが、最外層表面に黒色度を優先した配合を適用することで、従来にない低発熱性、高耐久性及び高黒色度を同時に満たすことが可能となる。
【0017】
(3)外側ゴム層
サイドウォール部の外側部に配置される。サイドウォール部の最外層のゴム層として配置することができる。所定の外側ゴム層用C/Bを含有する。外側ゴム層用C/Bは、それ自体で、外側ゴム層の黒色度を向上させる働きをする。
【0018】
外側ゴム層は、150m2/g以上のN2SAの外側ゴム層用C/Bを含有する。C/Bが150m2/g 未満のN2SAだと、黒色度に明確な向上効果が得られない。
【0019】
好ましくは、外側ゴム層は、ゴム成分100質量部に対して、外側ゴム層用C/B30〜100質量部を含有する。30質量部未満だと、黒色度改良効果が得られ難い。100質量部を超えると、分散が悪化し、耐久性に劣ってくる可能性がある。
【0020】
好ましくは、外側ゴム層は、0.1〜2mmの厚みを有する。0.1mm未満では、黒色度の良化が見られず、2mmを超えると、耐発熱性及び耐久性に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0021】
外側ゴム層には、所定のC/B以外、当業者に公知の各種ポリマー等のゴム成分/充填剤/軟化剤/ワックス/老化防止剤/加硫促進剤/加硫剤等を用いることができ、特に制限はない。
【0022】
(4)内側ゴム層
サイドウォール部の内側部に配置され、外側ゴム層の内側に配置される。外側ゴム層への高比表面積C/Bの添加による耐久性の低下を補う働きをする限り、外側ゴム層に直接接触してもよく、他の層が外側ゴム層と内側ゴム層との間に介在してもよい。
【0023】
内側ゴム層は、ゴム成分100質量部に対して、100m2/g以下のN2SAの内側ゴム層用C/B30〜60質量部を含有することができる。内側ゴム層は、通常のC/Bの配合等とすることができ、外側ゴム層の発熱を抑制するか、又は外側ゴム層の放熱を促進するようになる。内側ゴム層も、外側ゴム層と同様に、種々の公知の添加剤等を用いることができる。
【0024】
【実施例】
本発明を、図面を参照して、実施例及び比較例に基づき、より一層詳細に説明する。
図1は黒色度とtanδとの関係を示すグラフである。図2は黒色度と耐亀裂成長との関係を示すグラフである。
【0025】
(実施例1)
PSR205/60R15のサイズ、サイドウォールの最外層ゲージ(タイヤ最大幅位置)1.5mm、内層ゲージ(タイヤ最大幅位置)1.2mmのタイヤを試作する。タイヤは、表1に示すような基本配合に表2に示すようなC/Bを配合したゴム組成物からなるサイドウォール部を備える。最外層用C/Bは、Raven 1500 コロンビヤン(商品名、N2SA:180m2/g)をゴム成分100質量部に対し50質量部用い、内層用C/Bは、通常のN550(商品名、N2SA:43m2/g)をゴム成分100質量部に対し50質量部用いる。
【0026】
(実施例2)
表2に示すように、実施例1において、Raven 1500 コロンビヤンをRaven 2500 ULTRAコロンビヤン(商品名、N2SA:270m2/g)に変える以外は、実施例1と同様にしてタイヤを製造する。
【0027】
(実施例3)
表2に示すように、実施例2において、最外層用C/Bの配合量を30質量部に変える以外は、実施例2と同様にしてタイヤを製造する。
【0028】
(実施例4)
表2に示すように、実施例1において、最外層用C/Bを、ゴム成分100質量部に対して30質量部用いる以外は、実施例1と同様にしてタイヤを製造する。
【0029】
(比較例1)
表2に示すように、実施例1において、サイドウォールを、最外層と内層との2層構造とすることなく、単層から形成し、C/Bは通常のN550(商品名、N2SA:43m2/g)をゴム成分100質量部に対し50質量部用いる以外は、実施例1と同様にしてタイヤを製造する。
【0030】
(比較例2)
表2に示すように、比較例1において、C/Bを、通常のN550(商品名、N2SA:43m2/g)からRaven 1500コロンビヤン(商品名、N2SA:180m2/g)に変える以外は、比較例1と同様にしてタイヤを製造する。
【0031】
(比較例3)
表2に示すように、比較例1において、C/Bを、通常のN550(商品名、N2SA:43m2/g)からRaven 2500 ULTRAコロンビヤン(商品名、N2SA:270m2/g)に変える以外は、比較例1と同様にしてタイヤを製造する。
【0032】
(性能試験)
実施例1〜4及び比較例1〜3のタイヤを、各種の試験に供する。結果を表2にまとめて示す。
黒色度は、試作タイヤのサイド部を、分光測色系CM−2002[ミノルタ(株)製]を用いて測定を行ない、JIS Z8729に定めるところに従って、表色指数L*値を求め、比較例1を基準にして指標化する[比較例1のL*÷各々のL*×100]。指標値の大きい方が、黒色度は優れる。注):L*は小さいほど黒色度が優れる。
耐亀裂成長性は、試作タイヤの最大幅位置に、長さ6mm、深さ1mmのキズを所定の治具を用いて一定に入れ、内圧250kPa・荷重670kg・速度60km/hrの条件にてドラム走行させ、2万km走行後の亀裂長さを、比較例1を基準にして指標化する[比較例1の亀裂長さ÷各々の亀裂長さ×100]。指標の数値の小きい方が耐亀裂成長性は劣る。
tanδは、試作タイヤの最大幅位置から、幅5mm、長さ20mm、厚さ1.6mm(外層ゴム0.8mm及び内層ゴム0.8mm)のシートを切り出し、試料とする。この試料について、上島製作所(株)製スペクトロメーターを用い、チャック間距離10mm、初期歪200マイクロメートル(ミクロン)、動的歪1%、周波数50Hz、測定温度25℃で測定し、比較例1を基準(100)にして指標化する。数値が大きいほど発熱が大きい。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
表2、図1及び図2に示すように、比較例1〜3は、サイドウォールが単一層で構成される場合であり、比較例1に比べて、高N2SAのC/Bを適用すると(比較例2及び3)、黒色度は向上するが、発熱(tanδ)が悪化し、亀裂成長も悪化する。それに対し、実施例1〜4、特に、実施例2及び3は、サイドウォールを2層構造とし、外層のみに高N2SAC/Bを適用することで、黒色度を比較例2及び3と同様に向上させながら、かつタイヤでの耐発熱性、耐亀裂成長性を損なわないことが明らかである。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、空気入りタイヤにおいて、低発熱性及び耐久性を損なうことなく、外観(黒色度)の向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】黒色度とtanδとの関係を示すグラフである。
【図2】黒色度と耐亀裂成長との関係を示すグラフである。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic tire having a sidewall portion, and more particularly to a pneumatic tire having an improved side appearance (blackness) without impairing durability of the sidewall portion.
[0002]
[Prior art]
(1) Conventionally, in order to improve the side appearance, EPDM is blended (for example, JP-A-01-135850) or an antioxidant is blended (for example, JP-A-61-044004). Description) is known. However, these are mainly intended to prevent the appearance from being deteriorated due to ozone cracks or to suppress discoloration by an antioxidant.
[0003]
(2) In the outermost layer of the sidewall having a multilayer structure, WAX is blended (for example, JP-A-04-108007), or an antioxidant is varied (for example, JP-A-63-108). Japanese Patent Application Laid-Open No. 112636/112) or two layers of side rubber and an ozone-resistant rubber surface (Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-35212) are known. However, these do not improve the blackness of the sidewall itself.
[0004]
(3) Further, regarding the color (blackness), the nitrogen adsorption specific surface area (hereinafter, referred to as “N 2 SA”) is 80 to 450 m 2 / g (other carbon black characteristic values are specified). blending carbon black or (for example, see Patent Document 1), DBP those formulating the above carbon black / Ketjen black 300 cm 3/100 g (for example, see Patent Document 2) is known.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-293035 [Patent Document 2]
Japanese Unexamined Patent Publication No. 2002-531661
[Problems to be solved by the invention]
According to the technique described in Patent Document 1 described above, the rubber composition containing carbon black having a large N 2 SA improves the blackness, but is generally hard, generates a large amount of heat, and has a large flexion on the tire side. It was found that it could not be used for a wall (single layer). Patent Document 2 aims at preventing migration of wax and the like by focusing on the porous point of carbon black, and does not attempt to improve blackness by using carbon black itself.
[0007]
In order to improve the blackness of the sidewall itself, it is effective to use carbon black having a large specific surface area, but at the same time, high heat is generated, and there is a concern that tire durability and rolling resistance may be deteriorated. In addition, the color carbon for ink having a very large specific surface area has a problem that the rubber reinforcement is poor and tire durability cannot be secured.
[0008]
An object of the present invention is to improve blackness without impairing the durability of the sidewall portion.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a pneumatic tire having a sidewall portion, wherein the sidewall portion has an outer rubber layer and an inner rubber layer, and the outer rubber layer has an N 2 SA outer rubber of 150 m 2 / g or more. The carbon rubber for a rubber layer contains 30 to 60 parts by mass of carbon black for an inner rubber layer of N 2 SA of 100 m 2 / g or less based on 100 parts by mass of a rubber component. The present invention relates to a pneumatic tire characterized in that:
[0010]
In the present invention, a carbon black having a predetermined specific surface area is blended into the outermost outer rubber layer of the sidewall portion, and a carbon black having a predetermined specific surface area is blended into the inner rubber layer inside the outer rubber layer. Thus, it is based on the finding that a tire capable of improving blackness without impairing durability can be obtained.
[0011]
In the present invention, the side wall portion has an outer rubber layer and an inner rubber layer, the outer rubber layer contains a predetermined carbon black for the outer rubber layer, and the inner rubber layer has a predetermined carbon black for the inner rubber layer. Contains black.
[0012]
According to the present invention, while improving the blackness of the outer rubber layer, the heat generation of the outer rubber layer can be suppressed by the inner rubber layer, and both durability and blackness can be achieved.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described.
(1) A pneumatic tire side wall portion is provided, and the side wall portion is formed from a plurality of rubber layers to form a multilayer. Various tires such as truck bus tires, passenger car tires, and safety tires are included.
[0014]
(2) The side wall portion may have a layer structure of a plurality of layers, may include a plurality of rubber layers, and may include a layer of another material. An outer rubber layer and an inner rubber layer are provided.
[0015]
When the side wall portion is formed as a single layer and a high specific surface area carbon black (hereinafter, referred to as “C / B”) is blended, the heat build-up is remarkably deteriorated, and particularly, those of N 2 SA exceeding 200 m 2 / g. In a single layer, the heat generation is large, so that the crack growth is extremely deteriorated.
[0016]
Therefore, by the multi-layer of the side wall part, the inner layer is applied with a normal composition that achieves both heat resistance and durability.However, by applying a composition that prioritizes blackness on the outermost layer surface, it is conventionally possible. Low heat build-up, high durability and high blackness can be simultaneously satisfied.
[0017]
(3) Outer rubber layer The outer rubber layer is arranged on the outer side of the sidewall portion. It can be arranged as the outermost rubber layer of the sidewall portion. Contains a predetermined outer rubber layer C / B. The outer rubber layer C / B functions by itself to improve the blackness of the outer rubber layer.
[0018]
The outer rubber layer contains 150 m 2 / g or more of N 2 SA C / B for the outer rubber layer. When C / B is less than 150 m 2 / g, N 2 SA cannot provide a clear improvement in blackness.
[0019]
Preferably, the outer rubber layer contains 30 to 100 parts by mass of C / B for the outer rubber layer based on 100 parts by mass of the rubber component. If the amount is less than 30 parts by mass, it is difficult to obtain a blackness improving effect. If it exceeds 100 parts by mass, dispersion may be deteriorated and durability may be poor.
[0020]
Preferably, the outer rubber layer has a thickness of 0.1 to 2 mm. If the thickness is less than 0.1 mm, no improvement in blackness is observed, and if it exceeds 2 mm, heat resistance and durability may be adversely affected.
[0021]
For the outer rubber layer, rubber components such as various polymers known to those skilled in the art / filler / softening agent / wax / antiaging agent / vulcanization accelerator / vulcanizing agent may be used in addition to the predetermined C / B. Yes, there is no particular limitation.
[0022]
(4) Inner Rubber Layer The inner rubber layer is disposed inside the sidewall portion and inside the outer rubber layer. As long as the addition of the high specific surface area C / B to the outer rubber layer compensates for the decrease in durability, the outer rubber layer may be in direct contact with the outer rubber layer. May be interposed.
[0023]
The inner rubber layer may contain 30 to 60 parts by mass of the inner rubber layer C / B of N 2 SA of 100 m 2 / g or less based on 100 parts by mass of the rubber component. The inner rubber layer can be made of a usual mixture of C / B or the like, and suppresses heat generation of the outer rubber layer or promotes heat radiation of the outer rubber layer. As with the outer rubber layer, various known additives and the like can be used for the inner rubber layer.
[0024]
【Example】
The present invention will be described in more detail based on examples and comparative examples with reference to the drawings.
FIG. 1 is a graph showing the relationship between blackness and tan δ. FIG. 2 is a graph showing the relationship between blackness and crack growth resistance.
[0025]
(Example 1)
A tire having a size of PSR205 / 60R15, an outermost layer gauge of the sidewall (tire maximum width position) of 1.5 mm, and an inner layer gauge (tire maximum width position) of 1.2 mm is prototyped. The tire is provided with a sidewall portion made of a rubber composition in which C / B as shown in Table 2 is added to a basic formulation as shown in Table 1. The C / B for the outermost layer uses 50 parts by mass of Raven 1500 Colombian (trade name, N 2 SA: 180 m 2 / g) for 100 parts by mass of the rubber component, and the C / B for the inner layer is ordinary N550 (trade name) , N 2 SA: 43 m 2 / g) is used in an amount of 50 parts by mass based on 100 parts by mass of the rubber component.
[0026]
(Example 2)
As shown in Table 2, a tire is manufactured in the same manner as in Example 1 except that Raven 1500 Colombian is changed to Raven 2500 ULTRA Colombian (trade name, N 2 SA: 270 m 2 / g).
[0027]
(Example 3)
As shown in Table 2, a tire is manufactured in the same manner as in Example 2, except that the amount of C / B for the outermost layer is changed to 30 parts by mass.
[0028]
(Example 4)
As shown in Table 2, a tire is manufactured in the same manner as in Example 1, except that 30 parts by mass of the outermost layer C / B is used with respect to 100 parts by mass of the rubber component.
[0029]
(Comparative Example 1)
As shown in Table 2, in Example 1, the sidewall was formed from a single layer without having the two-layer structure of the outermost layer and the inner layer, and the C / B was a normal N550 (trade name, N 2 SA). : 43 m 2 / g) is used in the same manner as in Example 1 except that 50 parts by mass is used for 100 parts by mass of the rubber component.
[0030]
(Comparative Example 2)
As shown in Table 2, in Comparative Example 1, C / B was changed from ordinary N550 (trade name, N 2 SA: 43 m 2 / g) to Raven 1500 Colombian (trade name, N 2 SA: 180 m 2 / g). A tire was manufactured in the same manner as in Comparative Example 1 except that the tire was changed to.
[0031]
(Comparative Example 3)
As shown in Table 2, in Comparative Example 1, C / B was changed from normal N550 (trade name, N 2 SA: 43 m 2 / g) to Raven 2500 ULTRA Colombian (trade name, N 2 SA: 270 m 2 / g). )), Except that the tire is manufactured in the same manner as in Comparative Example 1.
[0032]
(performance test)
The tires of Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 3 are subjected to various tests. The results are summarized in Table 2.
The blackness was measured by measuring the side portion of the prototype tire using a spectral colorimetric system CM-2002 [manufactured by Minolta Co., Ltd.], and the colorimetric index L * value was determined according to JIS Z8729. 1 is used as an index [L * of Comparative Example 1 {each L * × 100]. The larger the index value, the better the blackness. Note): The smaller the L *, the better the blackness.
The crack growth resistance is determined by placing a scratch of 6 mm in length and 1 mm in depth at the maximum width position of the prototype tire using a predetermined jig, and setting the drum under the conditions of an internal pressure of 250 kPa, a load of 670 kg, and a speed of 60 km / hr. After traveling, the crack length after traveling 20,000 km is indexed with reference to Comparative Example 1 [Crack length of Comparative example 1 ÷ each crack length × 100]. The smaller the index value, the lower the crack growth resistance.
As for tan δ, a sheet having a width of 5 mm, a length of 20 mm, and a thickness of 1.6 mm (outer rubber 0.8 mm and inner rubber 0.8 mm) is cut out from the maximum width position of the prototype tire as a sample. This sample was measured using a spectrometer manufactured by Ueshima Seisakusho Co., Ltd. at a distance between chucks of 10 mm, an initial strain of 200 micrometers (microns), a dynamic strain of 1%, a frequency of 50 Hz, and a measurement temperature of 25 ° C. It is indexed with reference (100). The larger the value, the greater the heat generation.
[0033]
[Table 1]
[0034]
[Table 2]
[0035]
As shown in Table 2, FIG. 1 and FIG. 2, Comparative Examples 1 to 3 are cases where the sidewalls are formed of a single layer, and a higher N 2 SA C / B is applied compared to Comparative Example 1. Then (Comparative Examples 2 and 3), the blackness is improved, but the heat generation (tan δ) is worsened and the crack growth is worsened. On the other hand, Examples 1-4 and especially Examples 2 and 3 have a two-layered sidewall structure and apply high N 2 SAC / B only to the outer layer, so that the blackness is compared with Comparative Examples 2 and 3. It is clear that the heat resistance and the crack growth resistance of the tire are not impaired while being similarly improved.
[0036]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, in a pneumatic tire, the improvement of an external appearance (blackness) can be implement | achieved, without impairing low heat build-up and durability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing the relationship between blackness and tan δ.
FIG. 2 is a graph showing the relationship between blackness and crack growth resistance.
Claims (4)
前記サイドウォール部が外側ゴム層と内側ゴム層とを備えており、前記外側ゴム層が、150m2/g以上の窒素吸着比表面積(N2SA)の外側ゴム層用カーボンブラックを含有し、かつ、前記内側ゴム層が、ゴム成分100質量部に対して、100m2/g以下のN2SAの内側ゴム層用カーボンブラック30〜60質量部を含有していることを特徴する空気入りタイヤ。In a pneumatic tire having a sidewall portion,
The sidewall portion includes an outer rubber layer and an inner rubber layer, and the outer rubber layer contains carbon black for an outer rubber layer having a nitrogen adsorption specific surface area (N 2 SA) of 150 m 2 / g or more, And the inner rubber layer contains 30 to 60 parts by mass of carbon black for the inner rubber layer of N 2 SA of 100 m 2 / g or less based on 100 parts by mass of the rubber component. .
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009119994A (en) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Bridgestone Corp | Pneumatic tire |
WO2020032001A1 (en) * | 2018-08-10 | 2020-02-13 | 株式会社ブリヂストン | Tire |
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2003
- 2003-03-28 JP JP2003090009A patent/JP2004291911A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009119994A (en) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Bridgestone Corp | Pneumatic tire |
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