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JP2004284427A - サスペンションメンバ取付構造 - Google Patents

サスペンションメンバ取付構造 Download PDF

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JP2004284427A
JP2004284427A JP2003076776A JP2003076776A JP2004284427A JP 2004284427 A JP2004284427 A JP 2004284427A JP 2003076776 A JP2003076776 A JP 2003076776A JP 2003076776 A JP2003076776 A JP 2003076776A JP 2004284427 A JP2004284427 A JP 2004284427A
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JP
Japan
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suspension member
vehicle
vehicle body
inclined surface
mounting
Prior art date
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Pending
Application number
JP2003076776A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Watanabe
明義 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】衝突後半における車両減速特性を向上する。
【解決手段】フロントサスペンションメンバ10の後方取付部14には、車体前後方向に延びる長孔とされた取付孔20が形成されており、この取付孔20には車体下方からボルト22が挿通されている。フロントサスペンションメンバ10における後方取付部14の車体前方側の部位にはロアアーム42の後端部42Aを支持するブッシュ取付部40が形成されており、ブッシュ取付部40における後壁部40Cの上部には、車体前方上側から車体後方下側に向かって傾斜したサスペンションメンバ傾斜面50が形成されている。一方、サスペンションメンバ傾斜面50と対向するフロントサイドメンバ16の部位には、車体前方上側から車体後方下側に向かって傾斜したボデー側傾斜面52が形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はサスペンションメンバ取付構造に係り、特に、ロアアームが取付けられボデーに取付けるサスペンションメンバ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のサスペンションメンバ取付構造としては、車両前突時に、サスペンションメンバのボデーへの後方側取付部において、ボデーとの結合部が切離されると共に、前記後方側取付部の車体後方側に形成された傾斜部に沿ってサスペンションメンバが下方に移動する構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−329045号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなサスペンションメンバ取付構造では、車両前突時における衝突前半において、サスペンションメンバのボデーへの後方側取付部と、ボデーとの結合部が切離される。このため、前記後方側取付部の車体後方側に形成された傾斜部にサスペンションメンバが干渉した時点で、サスペンションメンバのボデーへの後方側取付部が車体下方へ容易に落下する。この結果、衝突後半における車両減速特性が低下する。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、衝突後半における車両減速特性を向上できるサスペンションメンバ取付構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明におけるサスペンションメンバ取付構造は、サスペンションメンバに設けられロアアームの後端部を支持するロアアーム後端支持部と、
前記サスペンションメンバにおける前記ロアアーム後端支持部と別の部位に設けられ、車体前後方向に延びる長孔とされた取付孔を有するボデーへの取付部と、
前記取付孔に挿通され前記サスペンションメンバをボデーに車体下方から支持すると共に、車体下方へ所定値以上の荷重が作用した場合には、ボデーから外れる締結部材と、
前記サスペンションメンバにおける前記ボデーへの取付部の車体前方側に形成され、車体前方上側から車体後方下側に向かって傾斜したサスペンションメンバ傾斜面と、
前記サスペンションメンバ傾斜面に車体後方側において略平行に対峙するボデー側の部位に形成されたボデー側傾斜面と、
を有することを特徴とする。
【0007】
従って、車両前突時に、エンジン、トランスミッション等のエンジンルーム内の部材が車体後方へ移動し、サスペンションメンバと干渉すると、サスペンションメンバは、車体前後方向に延びる長孔とされた取付孔を有するボデーへの取付部において、締結部材によって車体下方から支持された状態で取付孔に沿って車体後方へ水平移動する。その後、サスペンションメンバのボデーへの取付部の車体前方側に形成された車体前方上側から車体後方下側に向かって傾斜したサスペンションメンバ傾斜面と、このサスペンションメンバ傾斜面に車体後方側において略平行に対峙するボデー側の部位に形成されたボデー側傾斜面と、が干渉すると、サスペンションメンバに入力された車体後方の入力が前記傾斜面に沿った車体前方上側から車体後方下側に向かう入力へと変化する。従って、締結部材には、車体下方に向かって所定値以上の荷重が作用し、締結部材がボデーから外れるため、サスペンションメンバが更に後側下方へ移動する。この結果、衝突後半においてサスペンションメンバは破壊することなく、エンジン、トランスミッション等のエンジンルーム内の部材を確実に受け止め、車室部の変形を少なくすることができると共に、最終的に締結部材がサスペンションメンバとともにボデーから外れることで、エンジン、トランスミッション等のエンジンルーム内の部材を受け止めた際の衝突後半における高い減速加速度を低減することができる。更に、サスペンションメンバが車体後方へ大きく移動することにより変形ストロークを増やすこともできる。このため、衝突後半における車両減速特性を向上できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明におけるサスペンションメンバ取付構造の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0009】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印INは車幅内側方向を、矢印UPは車両上方方向を示す。
【0010】
図5に示される如く、本実施形態のフロントサスペンションメンバ10は、前部の車幅方向両端部に形成された前方取付部12と、後部の車幅方向両端部に形成された後方取付部14において、ボデーとしての左右のフロントサイドメンバ16に取付けられている。なお、本実施形態の車両はアルミボデーとされており、フロントサスペンションメンバ10及びフロントサイドメンバ16はアルミ合金で構成されている。
【0011】
図1に示される如く、フロントサスペンションメンバ10の後方取付部14には、車体前後方向に延びる長孔とされた取付孔20が形成されており、この取付孔20には車体下方からサスペンションメンバ10をフロントサイドメンバ16に固定する締結部材としてのボルト22が挿通されている。
【0012】
図2に示される如く、ボルト22は、取付孔20の車体後端20A側に配設されている。また、ボルト22にはワッシャ24が取付けられており、ワッシャ24が、後方取付部14における取付孔20の外周部14Aに当接している。
【0013】
従って、フロントサスペンションメンバ10の後方取付部14に車体前方側から車体後方側に向かってボルト22の締結力より大きい所定値以上の入力(矢印F)が入力された場合には、フロントサスペンションメンバ10の後方取付部14がボルト22対して車体後方へ相対移動するようになっている。
【0014】
図1に示される如く、フロントサイドメンバ16のキック部下端後側近傍の部位における下壁部16Aには、ボルト22の螺子部22Aが挿通する貫通孔30が形成されており、下壁部16Aの上面には、貫通孔30と同軸的にナット32が配設されている。また、ナット32は、下壁部16Aの上面に形成した凸部16Bと下壁部16Aの上面に配設したブラケット34によって、フロントサイドメンバ16に固定されている。
【0015】
なお、フロントサイドメンバ16の内部に配設されたリインフォースメント36の下壁部36Aには、ボルト22の螺子部22Aとの干渉を防止する切欠38が形成されている。
【0016】
フロントサスペンションメンバ10における後方取付部14とは別の部位、例えば、フロントサスペンションメンバ10における後方取付部14の車体前方側の部位にはブッシュ取付部40が形成されている。このブッシュ取付部40の側断面形状は、開口部を車体前方へ向けた略コ字状となっており、略コ字状内には、ロアアーム42の後端部42Aが挿入されている。
【0017】
ロアアーム42の後端部42Aは、フロントサスペンションメンバ10のブッシュ取付部40における下壁部40Aと上壁部40Bとを挿通するボルト46にブッシュ44を介して連結されており、ボルト46は上壁部40Bの上面に配設したナット48が螺合している。
【0018】
フロントサスペンションメンバ10のブッシュ取付部40における後壁部40Cの上部には、車体前方上側から車体後方下側に向かって傾斜したサスペンションメンバ傾斜面50が形成されている。一方、サスペンションメンバ傾斜面50と対向するフロントサイドメンバ16の部位には、車体前方上側から車体後方下側に向かって傾斜したボデー側傾斜面52が形成されており、サスペンションメンバ傾斜面50とボデー側傾斜面52とは略平行に対峙している。
【0019】
従って、フロントサスペンションメンバ10が取付孔20に沿って車体後方へ所定距離水平移動した場合には、サスペンションメンバ傾斜面50とボデー側傾斜面52とが干渉するようになっている。
【0020】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0021】
本実施形態では、車両前突時に、図5に二点鎖線で示される如く、エンジン、トランスミッション等のエンジン内の部材54が車体後方(図5矢印A方向)へ移動し、サスペンションメンバ10と干渉し、サスペンションメンバ10を車体後方へ押圧する(この際、本実施形態の車両はアルミボデーであるため、スチールボデーのように大きく変形させることができない)。
【0022】
この結果、図2に示される如く、フロントサスペンションメンバ10の後方取付部14に車体前方側から車体後方側に向かってボルト22の締結力より大きい所定値以上の入力(矢印F)が入力されると、図3に示される如く、フロントサスペンションメンバ10の後方取付部14がボルト22対して車体後方へ相対移動する。
【0023】
この際、フロントサスペンションメンバ10の後方取付部14は、ボルト22に取付けられたワッシャ24によって下方から支持されているため、フロントサスペンションメンバ10の後方取付部14は、車体下方に落下することなく、車体後方へ水平移動する。
【0024】
その後、フロントサスペンションメンバ10の後方取付部14が、所定距離水平移動すると、サスペンションメンバ傾斜面50とボデー側傾斜面52とが干渉(面接触)する。
【0025】
このため、エンジン、トランスミッション等のエンジンルーム内の部材からサスペンションメンバ10に入力された車体後方への入力(図3の矢印F1)が、サスペンションメンバ傾斜面50とボデー側傾斜面52とに沿った車体前方上側から車体後方下側に向かう入力(図4の矢印F2)へと変化する。
【0026】
この結果、ワッシャ24を介してボルト22には、車体下方へ向かって所定値以上の荷重(図4の矢印F3)が作用し、フロントサイドメンバ16の下壁部16Aが破断し、ボルト22がフロントサスペンションメンバ10の後方取付部14及びナット32とともに抜け落ちる。このため、サスペンションメンバ10は更に後側下方へ移動する。
【0027】
よって、本実施形態では、衝突後半においてサスペンションメンバ10は破壊することなく、エンジン、トランスミッション等のエンジンルーム内の部材を確実に受け止め、車室部の変形を少なくすることができると共に、サスペンションメンバ10をフロントサイドメンバ16に固定するボルト22がフロントサスペンションメンバ10の後方取付部14及びナット32とともに抜け落ちることで、エンジン、トランスミッション等のエンジンルーム内の部材を受け止めた際の高い減速加速度を低減することができる。更に、サスペンションメンバ10が車体後方へ大きく移動することにより変形ストロークを増やすこともできる。
【0028】
この結果、フロントサスペンションメンバのボデーへの後方取付部と、ロアアームの後端部を支持するブッシュ取付部とを同一部位とした比較構造における衝突後半における車両減速特性G2(図6の二点鎖線)に比べて、本実施形態の衝突後半における車両減速特性G1(図6の実線)は、車両発生Gが低減し且つ変形ストロークが増加する。このため、本実施形態のサスペンションメンバ取付構造では、衝突後半における車両減速特性を向上できる。
【0029】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明におけるサスペンションメンバ取付構造は、サスペンションメンバに設けられロアアームの後端部を支持するロアアーム後端支持部と、サスペンションメンバにおけるロアアーム後端支持部と別の部位に設けられ、車体前後方向に延びる長孔とされた取付孔を有するボデーへの取付部と、取付孔に挿通されサスペンションメンバをボデーに車体下方から支持すると共に、車体下方へ所定値以上の荷重が作用した場合には、ボデーから外れる締結部材と、サスペンションメンバにおけるボデーへの取付部の車体前方側に形成され、車体前方上側から車体後方下側に向かって傾斜したサスペンションメンバ傾斜面と、サスペンションメンバ傾斜面に車体後方側において略平行に対峙するボデー側の部位に形成されたボデー側傾斜面と、を有するため、衝突後半における車両減速特性を向上できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るサスペンションメンバ取付構造を示す側断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るサスペンションメンバ取付構造の作用説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るサスペンションメンバ取付構造の作用説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るサスペンションメンバ取付構造が適用された車両前部を示す平面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るサスペンションメンバ取付構造が適用された車両の車両減速特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 フロントサスペンションメンバ
14 フロントサスペンションメンバの後方取付部
16 フロントサイドメンバ(ボデー)
20 取付孔
22 ボルト(締結部材)
24 ワッシャ(締結部材)
32 ナット(締結部材)
40 フロントサイドメンバのブッシュ取付部
42 ロアアーム
50 サスペンションメンバ傾斜面
52 ボデー側傾斜面

Claims (1)

  1. サスペンションメンバに設けられロアアームの後端部を支持するロアアーム後端支持部と、
    前記サスペンションメンバにおける前記ロアアーム後端支持部と別の部位に設けられ、車体前後方向に延びる長孔とされた取付孔を有するボデーへの取付部と、
    前記取付孔に挿通され前記サスペンションメンバをボデーに車体下方から支持すると共に、車体下方へ所定値以上の荷重が作用した場合には、ボデーから外れる締結部材と、
    前記サスペンションメンバにおける前記ボデーへの取付部の車体前方側に形成され、車体前方上側から車体後方下側に向かって傾斜したサスペンションメンバ傾斜面と、
    前記サスペンションメンバ傾斜面に車体後方側において略平行に対峙するボデー側の部位に形成されたボデー側傾斜面と、
    を有することを特徴とするサスペンションメンバ取付構造。
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