[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2004284448A - 乗員保護装置 - Google Patents

乗員保護装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004284448A
JP2004284448A JP2003077280A JP2003077280A JP2004284448A JP 2004284448 A JP2004284448 A JP 2004284448A JP 2003077280 A JP2003077280 A JP 2003077280A JP 2003077280 A JP2003077280 A JP 2003077280A JP 2004284448 A JP2004284448 A JP 2004284448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microcomputer
power supply
state
battery
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003077280A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukiyasu Ueno
之靖 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003077280A priority Critical patent/JP2004284448A/ja
Publication of JP2004284448A publication Critical patent/JP2004284448A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】バッテリからの電力遮断後、所定時間が経過したら省電力モードに移行するECUにおいて、制御処理を適切な処理能力で実行することが可能な乗員保護装置を提供する。
【解決手段】ECU2は、第1マイクロコンピュータ60により車両における正面衝突および側面衝突を検出し、その検出結果に基づいて点火装置80、90への点火を制御する。また、第2マイクロコンピュータ70により車両におけるロールオーバを検出し、その検出結果に基づいて点火装置80、90への点火を制御する。さらに第2マイクロコンピュータ70は、バッテリ51からの電力供給が遮断されていないかどうか監視し、バッテリ51からの電力供給の遮断が検出された場合には、遮断後所定時間が経過したら、スイッチ34を操作することにより、バックアップコンデンサ31から第1マイクロコンピュータ60に供給される電力を遮断する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両において衝突あるいは事故発生時の衝撃に対して乗員を保護する乗員保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両において衝突や事故が発生した際に乗員を保護する装置として、エアバッグを展開させることにより乗員の頭部を保護するエアバッグ装置や、シートベルトの弛みを巻き取るプリテンショナなどが知られている。このような乗員保護装置は、エアバッグの展開やプリテンショナの駆動を制御する制御装置(ECU)を備えており、このECUは、車両上に配設されたセンサからの信号などに基づいて、車両の衝突を検出し、必要に応じてエアバッグを展開させたり、プリテンショナを駆動したりする。
【0003】
近年では、乗員保護装置は、正面衝突や前席側面衝突に加えて、後席側面衝突やロールオーバに対しても乗員保護機能を備えるようになっており、これに伴って、乗員保護装置が備えるセンサの数やエアバッグの数、プリテンショナの数が増加し、その結果、乗員保護装置による消費電力が増加している。
【0004】
乗員保護装置は、通常は車両に搭載されているバッテリを電源として作動するが、衝突時の衝撃による電源ラインの断線やバッテリの破損などによりバッテリからの電力供給が遮断された場合には、ECU内に搭載されているバックアップコンデンサ(バックアップ電源)を用いて、エアバッグの展開やプリテンショナの駆動を行うようになっている。
【0005】
乗員保護装置がバックアップコンデンサからの電力供給により作動する時間は、正面衝突および側面衝突のみを検出する乗員保護装置では、衝突発生後100〜150msほどであるのに対して、ロールオーバを検出する乗員保護装置においては、ロールオーバ発生後1sほどであり、またこの場合、上記のようにセンサなども多く備えていることから、大きな容量のバックアップコンデンサが必要となる。
【0006】
そこで、バッテリからの電力遮断後、所定時間が経過したら、ECU内のマイクロコンピュータの動作モードを通常モードから低消費電力モードに切り替えるなどして、ECUを省電力モードで作動させることにより、衝突後の消費電力を削減することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このようにして、正面衝突や側面衝突に関する処理が終了した時点で、ECUを省電力モードに切り替えることにより、バックアップコンデンサからの限られた電力供給により乗員保護装置が作動可能な時間が長くなり、その結果、より低容量のバックアップコンデンサを用いたロールオーバの検出、およびその結果に基づくエアバッグの展開やプリテンショナの駆動が可能となる。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−227556号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、省電力モードで作動中のECUにおいては、低消費電力モードで作動するマイクロコンピュータによってロールオーバに関する処理が実行されることになり、このような低消費電力モードのときには通常モードに比較して処理能力が劣るため、ロールオーバに関する処理が速度などの点で適切に実行されない恐れがあった。
【0009】
本発明は、上記点に鑑みなされたものであり、バッテリからの電力遮断後、所定時間が経過したら省電力モードに移行するECUにおいて、制御処理を適切な処理能力で実行することが可能な乗員保護装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の乗員保護装置は、車両に搭載されたバッテリと、バッテリからの電力供給が遮断された場合に電源として用いられるバックアップ電源と、車両における側面衝突を含む複数の形態の車両事象発生時に乗員を保護する保護手段と、バッテリまたはバックアップ電源から供給される電力により車両における側面衝突を検出し、その検出結果に基づいて保護手段の起動を制御する第1マイクロコンピュータと、バッテリまたはバックアップ電源から供給される電力により車両における側面衝突を除く形態の保護手段の起動が必要な車両事象を検出し、その検出結果に基づいて保護手段の起動を制御する第2マイクロコンピュータと、第1マイクロコンピュータによる消費電力が第1レベルである第1状態と第1マイクロコンピュータによる消費電力が第1レベルより低い第2レベルである第2状態とのいずれかの状態に切り替えることができる切替手段と、バッテリからの電力供給が遮断された場合に、遮断直後の所定時間の間は切替手段を第1状態に制御し、所定時間経過後は切替手段を第2状態に制御する切替制御手段とを備えている。
【0011】
このように、バッテリからの電力供給遮断後、所定時間が経過したら、第1マイクロコンピュータによる消費電力がより低い第2レベルである第2状態への切り替えを行うことにより、衝突後の消費電力を削減することができる。また、第1マイクロコンピュータは、衝突後50msほどで終了する側面衝突の検出およびその結果に基づく保護手段の起動制御を実行するため、例えばバッテリからの電力供給遮断後50msを超える所定時間が経過した後に第1マイクロコンピュータによる消費電力がより低い第2レベルとなるように切り替えを行えば、このような側面衝突に関連する処理を適切な処理能力で実行することができる。
【0012】
また、側面衝突を除く形態の保護手段の起動が必要な車両事象の検出およびその結果に基づく保護手段の起動制御のための処理は、例えば、そのような処理のうち、前記所定時間までに終了する処理は第1マイクロコンピュータによって実行し、前記所定時間までに終了しないような処理は第2マイクロコンピュータによって実行するように構成すれば、これらの処理も適切に実行することができる。
【0013】
切替手段は、請求項2記載のように、第1マイクロコンピュータへ電力が供給される電力供給状態と、第1マイクロコンピュータへの電力供給を遮断する電力遮断状態とのいずれかの状態に切り替えることができるように構成されているとよい。このように、バッテリからの電力遮断後、所定時間で第1マイクロコンピュータへの電力供給を遮断することにより、衝突後の消費電力を効果的に削減することができる。また、側面衝突に関連する処理など、衝突後、前記所定時間が経過するまでに終了するような処理を第1マイクロコンピュータにより実行し、前記所定時間までに終了しないような処理は第2マイクロコンピュータにより実行するようにすれば、これらの処理の適切な実行を妨げることはない。
【0014】
あるいは、請求項3記載のように、切替手段は、第1マイクロコンピュータが通常消費電力モードで作動する状態と、第1マイクロコンピュータが通常消費電力モードより消費電力が低い低消費電力モードで作動する状態とのいずれかの状態に切り替えることができるように構成されていてもよい。このように、バッテリからの電力供給遮断後、所定時間で第1マイクロコンピュータを低消費電力モードに切り替えることにより、衝突後の消費電力を削減することができる。また、側面衝突に関連する処理など、衝突後、前記所定時間が経過するまでに終了するような処理を第1マイクロコンピュータにより実行し、前記所定時間までに終了しないような処理や、それほど高い処理速度を要求されないような処理は第2マイクロコンピュータにより実行するようにすれば、これらの処理の適切な実行を妨げることはない。
【0015】
第1マイクロコンピュータは、側面衝突に関連する処理だけでなく、請求項4記載のように、少なくとも保護手段における異常を検出する診断処理を実行するようにしてもよい。このような診断処理は、衝突の検出およびそれに基づく保護手段の起動制御を行う判定処理に比較して、それほど高い処理速度を必要とされず、また、診断処理は主にはマイクロコンピュータの作動開始時に初期診断として実行され、その後は、判定処理が優先して実行される。そのため、このような診断処理は、バッテリからの電力供給遮断後所定時間で消費電力がより低い第2レベルとなるように切り替えられる第1マイクロコンピュータによってでも、適切に実行することが可能である。
【0016】
さらに、請求項5記載のように、第1マイクロコンピュータにより、車両における正面衝突の検出、およびその検出結果に基づく保護手段の起動制御を実行するようにしてもよい。このような正面衝突に関連する処理は衝突後150msほどで終了するため、例えばバッテリからの電力供給遮断後150msを超える所定時間が経過した後に第1マイクロコンピュータによる消費電力がより低い第2レベルとなるように切り替えを行えば、第1マイクロコンピュータによって正面衝突に関連する処理を適切に実行することが可能である。
【0017】
あるいは、請求項6記載のように、正面衝突に関連する処理を第2マイクロコンピュータにより実行するように構成してもよい。このような構成によると、側面衝突に関連する処理を実行する第1マイクロコンピュータを、バッテリからの電力供給遮断後50msほどの早い時点で、消費電力がより低い第2レベルとなるように切り替えることが可能であり、これにより衝突後の消費電力を効果的に削減することができる。
【0018】
また、請求項7記載のように、車両におけるロールオーバの検出、およびその検出結果に基づく保護手段の起動制御は、第2マイクロコンピュータにより実行するように構成するとよい。
【0019】
上記のように、側面衝突に関連する処理は衝突後50msほどで終了し、正面衝突に関連する処理は衝突後150msほどで終了するのに対して、ロールオーバに関連する処理は1sほどを要するため、ロールオーバに関連する処理を第2マイクロコンピュータにより実行するように構成すると、バッテリからの電力供給遮断後50msあるいは150msほどの時点で、第1マイクロコンピュータを、消費電力がより低い第2レベルとなるように切り替えることが可能であり、これにより衝突後の消費電力を削減することができる。また、ロールオーバに関連する処理は第2マイクロコンピュータによって、適切に実行することができる。
【0020】
請求項8記載の乗員保護装置は、車両に搭載されたバッテリと、バッテリからの電力供給が遮断された場合に電源として用いられるバックアップ電源と、車両における衝突発生時に乗員を保護する保護手段と、バッテリまたはバックアップ電源から供給される電力により、少なくとも保護手段における異常を検出する診断処理を実行する第1マイクロコンピュータと、バッテリまたはバックアップ電源から供給される電力により車両における衝突を検出し、その検出結果に基づいて保護手段の起動を制御する第2マイクロコンピュータと、第1マイクロコンピュータによる消費電力が第1レベルである第1状態と第1マイクロコンピュータによる消費電力が第1レベルより低い第2レベルである第2状態とのいずれかの状態に切り替えることができる切替手段と、バッテリからの電力供給が遮断された場合に、遮断直後の所定時間の間は切替手段を第1状態に制御し、所定時間経過後は切替手段を第2状態に制御する切替制御手段とを備えている。
【0021】
このように、バッテリからの電力供給遮断後、所定時間が経過したら、第1マイクロコンピュータによる消費電力がより低い第2レベルである第2状態への切り替えを行うことにより、衝突後の消費電力を削減することができる。
【0022】
また、第1マイクロコンピュータにより実行される診断処理は、上記のように、衝突の検出およびそれに基づく保護手段の起動制御を行う判定処理に比較して、それほど高い処理速度を必要とされず、また、診断処理は主にはマイクロコンピュータの作動開始時に初期診断として実行され、その後は、判定処理が優先して実行される。そのため、このような診断処理は、バッテリからの電力供給遮断後所定時間で消費電力がより低い第2レベルとなるように切り替えられる第1マイクロコンピュータによってでも、適切に実行することが可能である。
【0023】
衝突の検出およびその結果に基づく保護手段の起動制御は、第2マイクロコンピュータによって適切に実行することが可能であり、またこの場合、請求項9記載のように、車両における側面衝突、正面衝突、ロールオーバの少なくとも1つの検出、およびその結果に基づく保護手段の起動制御を実行することができる。
【0024】
切替手段は、請求項10記載のように、第1マイクロコンピュータへ電力が供給される電力供給状態と、第1マイクロコンピュータへの電力供給を遮断する電力遮断状態とのいずれかの状態に切り替えることができるように構成されているとよい。このように、バッテリからの電力遮断後、所定時間で第1マイクロコンピュータへの電力供給を遮断することにより、衝突後の消費電力を効果的に削減することができる。
【0025】
あるいは、請求項11記載のように、切替手段は、第1マイクロコンピュータが通常消費電力モードで作動する状態と、第1マイクロコンピュータが通常消費電力モードより消費電力が低い低消費電力モードで作動する状態とのいずれかの状態に切り替えることができるように構成されていてもよい。このように、バッテリからの電力供給遮断後、所定時間で第1マイクロコンピュータを低消費電力モードに切り替えることにより、衝突後の消費電力を削減することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る乗員保護装置は、3列シートの車両に搭載されて、車両の正面衝突、側面衝突およびロールオーバを検出し、必要であれば、プリテンショナによりシートベルトの弛みを巻き取り、さらにエアバッグを展開させることにより、これらの衝突や事故に対して乗員を保護する。図1は乗員保護装置1の全体構成を示している。
【0027】
乗員保護装置1は、制御装置(ECU)2を備えており、このECU2には、エアバッグを展開させるインフレータ8内の点火装置(スクイブ)80とプリテンショナ9を駆動する点火装置90が接続されており、さらに、外部センサ3が接続されている。外部センサ3は、側面衝突時の衝撃に応じた加速度を検出する側面衝突検出用センサ5、正面衝突時の衝撃に応じた加速度を検出する正面衝突検出用センサ6、車両のロール状態を検出するロールオーバ検出用センサ7からなる。
【0028】
図2は車両におけるECU2および外部センサ3の配置を示している。ECU2は、車室内前方中央部のフロアトンネル上に配設される。側面衝突検出用センサ5は、1列目シートに対応して左右のBピラー付近にそれぞれ配設される加速度センサ5A、5Bと、2列目シートに対応して左右のCピラー付近にそれぞれ配設される加速度センサ5C、5Dと、3列目シートに対応して左右のDピラー付近にそれぞれ配設される加速度センサ5E、5Fとからなる。
【0029】
正面衝突検出用センサ6は、車両前方の左右にそれぞれ配設される加速度センサ6A、6Bからなる。ロールオーバ検出用センサ7は、車両の前後方向に延びる軸線回りの回転角速度を検出するロールレートセンサ7A、車両の上下方向の加速度を検出する上下加速センサ7B、車両の左右方向の加速度を検出する横加速度センサ7Cからなる。
【0030】
ロールレートセンサ7Aは例えば運転席下に配置される。横加速度センサ7Cは、車両の左右に対する中心線上のシート2列目と3列目の間あたりに配置され、ロールオーバの検出のためだけでなく、シート2列目や3列目における側面衝突を検出するための第2センサとしても用いられる。上下加速度センサ7Bは、車両の左右に対する中心線上に、横加速度センサ7Cに並べて配置される。
【0031】
これらのセンサ5A〜5F、6A、6B、7A〜7Cは、検出した加速度あるいは回転角速度を示すレベル信号をECU2に出力する。
【0032】
図3は車両におけるエアバッグおよびプリテンショナ9の配置を示している。車両内には、正面衝突発生時に展開される右フロントエアバッグ8Aおよび左フロントエアバッグ8B、1列目シートにおける右側および左側の側面衝突発生時にそれぞれ展開される右サイドエアバッグ8Cおよび左サイドエアバッグ8D、2列目シートにおける右側および左側の側面衝突発生時にそれぞれ展開される右サイドエアバッグ8Eよび左サイドエアバッグ8F、3列目シートにおける右側および左側の側面衝突発生時にそれぞれ展開される右サイドエアバッグ8Gおよび左サイドエアバッグ8Hが設けられており、さらに右側面衝突発生時およびロールオーバ発生時に展開される右カーテンエアバッグ8I、左側面衝突発生時およびロールオーバ発生時に展開される左カーテンエアバッグ8Jが設けられている。
【0033】
これらの各エアバッグ8A〜8Jは、これを展開させるための点火装置(スクイブ)80を備えたインフレータ8と共にエアバッグモジュールとして配置されている。図1には点火装置80を1つだけ示したが、実際には各エアバッグ8A〜8Jが個々に点火装置80を備えている。
【0034】
プリテンショナ9は、1列目右側シートに設けられて、正面衝突発生時、右側面衝突発生時、ロールオーバ発生時に駆動される右プリテンショナ9A、1列目左側シートに設けられて、正面衝突発生時、左側面衝突発生時、ロールオーバ発生時に駆動される左プリテンショナ9Bからなる。プリテンショナ9A、9Bは点火装置90を備えており、この点火装置90を点火させることにより駆動することができる。図1には点火装置90を1つだけ示したが、実際には各プリテンショナ9A、9Bが個々に点火装置90を備えている。
【0035】
ECU2は、その内部に、第1マイクロコンピュータ60および第2マイクロコンピュータ70を有しており、これらのマイクロコンピュータ60、70は、それぞれ、バスを介して互いに接続されたCPU、ROM、RAM、I/Oポートなど(図示せず)を備えている。
【0036】
さらに、ECU2は、内部センサ4として、側面衝突時の衝撃に応じた加速度を検出する側面衝突検出用センサ40、正面衝突時の衝撃に応じた加速度を検出する正面衝突検出用センサ41、車両のロール状態を検出するロールオーバ検出用センサ42を備えている。
【0037】
第1マイクロコンピュータ60には、外部センサ3のうち、側面衝突検出用センサ5および正面衝突検出用センサ6からの信号が入力され、さらに、内部センサ4のうち、側面衝突検出用センサ40および正面衝突検出用センサ41からの信号が入力される。
【0038】
また、第2マイクロコンピュータ70には、外部センサ3のうち、ロールオーバ検出用センサ7からの信号が入力され、さらに、内部センサ4のうち、ロールオーバ検出用センサ42からの信号が入力される。
【0039】
ECU2は、車両のイグニションスイッチ50がONにされると、バッテリ51から電力が供給されて作動するようになっている。ECU2は、昇圧回路30およびバックアップコンデンサ(バックアップ電源)31を備えており、昇圧回路30はバッテリ電圧を所定の駆動電圧(例えば25V)に変換して、乗員保護装置1の各部に供給する。マイクロコンピュータ60、70には、昇圧回路30からの駆動電圧がレギュレータ32によって5Vに降圧されて供給される。
【0040】
レギュレータ32と第1マイクロコンピュータ60の間には、例えばFETなどによって構成されるスイッチ34が設けられており、このスイッチ34の開閉を第2マイクロコンピュータ70によって制御することにより、第1マイクロコンピュータ60へ電力が供給される状態(電力供給状態)と電力供給が遮断される状態(電力遮断状態)とのいずれかの状態に切り替えることができるようになっている。
【0041】
バックアップコンデンサ31は、昇圧回路30からの出力により充電され、衝突の衝撃による電源ラインの断線やバッテリ51の破損などによりバッテリ51からの電力供給が遮断された場合には、このバックアップコンデンサ31から乗員保護装置1の各部に電力が供給される。
【0042】
第1マイクロコンピュータ60は、ROMに記憶されているプログラムをCPUによって実行することにより、点火判定処理および診断処理を実行する。
【0043】
点火判定処理においては、ECU2外部の側面衝突検出用センサ5および正面衝突検出用センサ6からの信号、およびECU2内部の側面衝突検出用センサ40および正面衝突検出用センサ41からの信号を、所定のタイミング(例えば0.5ms)で読み込んで、これらの信号に基づいて、側面衝突および正面衝突を検出し、その検出結果に基づいて、プリテンショナ9A、9Bを駆動する必要があるか否か、エアバッグ8A〜8Jを展開させる必要があるか否かを判定する。
【0044】
その判定の結果、必要であれば点火回路22に制御信号を出力することにより、点火装置80、90を点火させて、これにより、プリテンショナ9A、9Bを駆動し、エアバッグ8A〜8Jを展開させる。
【0045】
この点火判定処理においては、車両の正面衝突および側面衝突は、それぞれ外部センサ5、6と内部センサ40、41の両方に基づいて正面衝突あるいは側面衝突が検出された場合にのみ、実際にそのような衝突が発生したと判定される。このように、外部センサ5、6にのみ、あるいはECU2にのみ、衝撃が与えられても、エアバッグ8A〜8Jやプリテンショナ9A、9Bは作動しないようになっており、このようにして誤作動が防止される。
【0046】
診断処理においては、ECU2の外部および内部の側面衝突検出用センサ5、40および正面衝突検出用センサ6、41、さらに各エアバッグ8A〜8Jおよびプリテンショナ9A、9Bの点火装置80、90における異常の有無を監視し、さらに電源系の異常を監視して、異常を検出した場合には、警告灯(図示せず)を点灯させることにより、乗員に対して異常を表示する。
【0047】
第2マイクロコンピュータ70は、ROMに記憶されているプログラムをCPUによって実行することにより、点火判定処理、診断処理、および電源監視処理を実行する。
【0048】
点火判定処理においては、ECU2外部のロールオーバ検出用センサ7からの信号、およびECU2内部のロールオーバ検出用センサ42からの信号を、所定のタイミング(例えば0.5ms)で読み込んで、これらの信号に基づいて、オールオーバを検出し、その検出結果に基づいて、プリテンショナ9A、9Bを駆動する必要があるか否か、エアバッグ8I、8Jを展開させる必要があるか否かを判定する。
【0049】
その判定の結果、必要であれば点火回路22に制御信号を出力することにより、点火装置80、90を点火させて、これにより、プリテンショナ9A、9Bを駆動し、エアバッグ8I、8Jを展開させる。この点火判定処理においては、車両のロールオーバは、それぞれ外部センサ7と内部センサ42の両方に基づいてロールオーバが検出された場合にのみ、実際にロールオーバが発生したと判定される。
【0050】
診断処理においては、ECU2の外部および内部のロールオーバ検出用センサ7、42における異常の有無を監視し、異常を検出した場合には、警告灯(図示せず)を点灯させることにより、乗員に対して異常を表示する。
【0051】
電源監視処理においては、バッテリ51からの電力供給が遮断されていないかどうかを監視し、遮断された場合には、遮断後所定時間(例えば150ms)経過したら、スイッチ34を操作することにより、バックアップコンデンサ31から第1マイクロコンピュータ60へ供給される電力を遮断する。
【0052】
図4は電源監視処理の手順を示している。ステップ100において、バッテリ電圧のA/D変換値が所定の閾値以下であるか否かに基づいて、バッテリ51からの電力供給が遮断されているか否かを判定する。NO判定した場合は、ステップ100における判定を繰り返し実行し、これにより、バッテリ51が遮断されていないかどうか監視する。
【0053】
ステップ100においてYESと判定した場合は、つまりバッテリ51からの電力供給の遮断が検出された場合には、ステップ120において、バッテリ51からの電力供給遮断後、150msが経過したか否か判定する。NOと判定した場合は、遮断後の経過時間が150msを超えるまで、ステップ120における判定を繰り返し実行する。
【0054】
ステップ120においてYESと判定した場合は、つまり、バッテリ51からの電力供給遮断後の経過時間が150msを超えた場合は、ステップ130において、スイッチ34へOFF信号を出力することにより、バックアップコンデンサ31から第1マイクロコンピュータ60へ供給される電力を遮断し、電源監視処理を終了する。
【0055】
本実施形態の乗員保護装置においては、このように、正面衝突および側面衝突に関連する処理を第1マイクロコンピュータ60により実行し、ロールオーバに関連する処理を第2マイクロコンピュータ70により実行し、バッテリ51からの電力供給遮断後150ms経過したら、第1マイクロコンピュータ60への電力供給を遮断することにより、ECU2は省電力モードに移行する。このようにして衝突後の消費電力を削減することにより、より低容量のバックアップコンデンサを用いても、ロールオーバに関連処理を実行することが可能になる。また、ECU2が省電力モードに移行した後も、ロールオーバに関連する処理は第2マイクロコンピュータ70によって、適切な処理能力により実行される。
【0056】
本実施形態における第2マイクロコンピュータ70は、本発明の第2マイクロコンピュータおよび切替制御手段に対応している。また、本実施形態におけるスイッチ34は本発明の切替手段に対応しており、エアバッグ8A〜8Jおよびプリテンショナ9A、9Bは、本発明の保護手段に対応している。
【0057】
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態に係る乗員保護装置の全体構成を示している。上記第1実施形態では、バッテリ51からの電力供給遮断後、150ms経過したら、第2マイクロコンピュータ20の制御により、バックアップコンデンサ31から第1マイクロコンピュータ60に供給される電力を遮断したが、これに対して、本実施形態においては、第1マイクロコンピュータ61として、スリープモードなどの低消費電力モードを備えたものを採用し、バッテリ51からの電力供給遮断後、150ms経過したら、第1マイクロコンピュータ61は、自身の制御により、通常消費電力モードから低消費電力モードに切り替わる。
【0058】
従って、本実施形態においては、レギュレータ32と第1マイクロコンピュータ61の間にスイッチ34は設けられておらず、また、第2マイクロコンピュータ71は判定処理と診断処理のみ実行し、第1マイクロコンピュータ61は判定処理と診断処理、さらに電源監視処理を実行する。その他の部分の構成は上記第1実施形態と同様であり、また、判定処理および診断処理は、第1マイクロコンピュータ61および第2マイクロコンピュータ71によって上記第1実施形態と同様にして実行される。
【0059】
図6は、第1マイクロコンピュータ61により実行される電源監視処理の手順を示している。ステップ100において、バッテリ電圧のA/D変換値が所定の閾値以下であるか否かに基づいて、バッテリ51からの電力供給が遮断されているか否かを判定する。NO判定した場合は、ステップ100における判定を繰り返し実行し、これにより、バッテリ51からの電力供給が遮断されていないかどうか監視する。
【0060】
ステップ100においてYESと判定した場合は、つまりバッテリ51からの電力供給の遮断が検出された場合には、ステップ120において、バッテリ51からの電力供給遮断後、150msが経過したか否か判定する。NOと判定した場合は、遮断後の経過時間が150msを超えるまで、ステップ120における判定を繰り返し実行する。
【0061】
ステップ120においてYESと判定した場合は、つまり、バッテリ51からの電力供給遮断後の経過時間が150msを超えた場合は、ステップ135において、第1マイクロコンピュータ61(自身)を低消費電力モードに切り替えて、電源監視処理を終了する。
【0062】
本実施形態の乗員保護装置においては、このように、正面衝突および側面衝突に関連する処理を第1マイクロコンピュータ61により実行し、ロールオーバに関連する処理を第2マイクロコンピュータ71により実行し、バッテリ51からの電力供給遮断後150ms経過したら、第1マイクロコンピュータ61が低消費電力モードに切り替わることにより、ECU2は省電力モードに移行する。このようにして衝突後の消費電力を削減することにより、より低容量のバックアップコンデンサを用いても、ロールオーバに関連する処理を実行することが可能になる。
【0063】
またECU2が省電力モードに移行した後も、ロールオーバに関連する処理は通常消費電力モードで作動する第2マイクロコンピュータ71において、適切な処理能力により実行される。
【0064】
本実施形態における第1マイクロコンピュータ61は、本発明の第1マイクロコンピュータ、切替手段、および切替制御手段に対応している。
【0065】
(第3実施形態)
図7は本発明の第3実施形態に係る乗員保護装置の全体構成を示している。上記第1実施形態では、第1マイクロコンピュータ60により正面衝突に関連する処理および側面衝突に関連する処理を実行し、第2マイクロコンピュータ70によりロールオーバに関連する処理を実行し、診断処理は第1マイクロコンピュータ60と第2マイクロコンピュータ70で分担して実行したが、これに対して、本実施形態では、第1マイクロコンピュータ62により、乗員保護装置1全体の診断処理を実行し、第2マイクロコンピュータ72により、正面衝突、側面衝突、ロールオーバに関連する判定処理を実行する。また、第2マイクロコンピュータ72により電源監視処理を実行し、バッテリ51からの電力供給遮断後、即座に(0msで)第1マイクロコンピュータ62への電力供給を遮断する。
【0066】
第1マイクロコンピュータ62により実行される診断処理は、具体的には、点火回路22を介して点火装置80、90における故障を検出したり、あるいは、点火回路22内のトランジスタのオン故障やオフ故障を検出する。さらに電源系や外部センサ3および内部センサ4に関する診断も行う。異常を検出した場合には、警告灯10を点灯させることにより、乗員に対して異常を表示する。
【0067】
第2マイクロコンピュータ72は、上記第1実施形態において第1マイクロコンピュータ60により実行されるのと同様にして、正面衝突に関連する処理および側面衝突に関連する判定処理を実行し、また上記第1実施形態において第2マイクロコンピュータ70により実行されるのと同様にして、ロールオーバに関連する判定処理を実行する。このとき、衝突あるいはロールオーバが発生したと判断した場合には、加速度データや演算データなどを、不揮発性メモリ20に記憶する。
【0068】
さらに、第2マイクロコンピュータ72は、図8に示す手順により電源監視処理を実行する。ステップ100において、バッテリ電圧のA/D変換値が所定の閾値以下であるか否かに基づいて、バッテリ51が遮断されているか否かを判定する。NO判定した場合は、ステップ100における判定を繰り返し実行し、これにより、バッテリ51が遮断されていないかどうか監視する。
【0069】
ステップ100においてYESと判定した場合は、つまりバッテリ51からの電力供給の遮断が検出された場合には、ステップ130において、スイッチ34へOFF信号を出力することにより、バックアップコンデンサ31から第1マイクロコンピュータ62へ供給される電力を遮断し、電源監視処理を終了する。
【0070】
本実施形態の乗員保護装置においては、このように、診断処理を第1マイクロコンピュータ62により実行し、正面衝突、側面衝突、およびロールオーバに関連する処理を第2マイクロコンピュータ72により実行する。バッテリ51からの電力供給遮断後、即座に第1マイクロコンピュータ62への電力供給を遮断し、これによりECU2は省電力モードに移行する。このようにして衝突後の消費電力を削減することにより、より低容量のバックアップコンデンサを用いても、ロールオーバに関連する処理を実行することが可能になる。
【0071】
またECU2が省電力モードに移行した後も、ロールオーバに関連する処理は通常消費電力モードで作動する第2マイクロコンピュータ72において、適切な処理能力により実行される。
【0072】
本実施形態における第2マイクロコンピュータ72は、本発明の第2マイクロコンピュータおよび切替制御手段に対応しており、本実施形態におけるスイッチ34は、本発明の切替手段に対応している。
【0073】
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限定されることなく、つぎのように種々の変形が可能である。
【0074】
上記第3実施形態においては、バッテリ51からの電力供給遮断後、第1マイクロコンピュータ62への電力供給が遮断される構成であったが、上記第2実施形態と同様に、第1マイクロコンピュータ62が自身を低消費電力モードに切り替える構成であってもよい。
【0075】
上記第1および第3実施形態においては、第2マイクロコンピュータ70、72により電源監視処理を実行し、これにより、第1マイクロコンピュータ60、62への電力供給を遮断するためのスイッチ34の制御を行ったが、このような電源監視処理を第1マイクロコンピュータ60、62により実行してもよい。この場合、第1マイクロコンピュータ60、62が本発明の切替制御手段に対応する。
【0076】
また、上記第2実施形態において、第1マイクロコンピュータ61は、電源監視処理を実行し、バッテリ51からの電力供給遮断後150ms経過すると、自身の制御により低消費電力モードに移行したが、第2マイクロコンピュータ71により電源監視処理を実行し、これにより、バッテリ51からの電力供給遮断後150ms経過したら、第2マイクロコンピュータ71から第1マイクロコンピュータ61に低消費電力モードへの移行を指示する信号を出力し、この信号に応えて、第1マイクロコンピュータ61が低消費電力モードに自身を移行させてもよい。この場合、第2マイクロコンピュータ71が本発明の切替制御手段に対応する。
【0077】
あるいは、第2マイクロコンピュータ71はバッテリ51からの電力供給の遮断を検出した時点で、遮断検出信号を第1マイクロコンピュータ61に出力し、第1マイクロコンピュータ61は、遮断検出信号の受信後、150ms経過したら、自身を低消費電力モードに移行させてもよい。この場合は、第1マイクロコンピュータ61および第2マイクロコンピュータ71が、本発明の切替制御手段に対応する。
【0078】
上記第1および第2実施形態においては、第1マイクロコンピュータ60、61により側面衝突および正面衝突に関連する処理を実行し、第2マイクロコンピュータ70、71によりロールオーバに関連する処理を実行したが、第1マイクロコンピュータ60、61により側面衝突に関連する処理のみを実行し、第2マイクロコンピュータ70、71により正面衝突およびロールオーバに関連する処理を実行するようにしてもよい。この場合、バッテリ51からの電力供給遮断後、50msが経過した時点で、第2マイクロコンピュータ70がスイッチ34を制御することにより第1マイクロコンピュータ60への電力供給を遮断するか、あるいは第1マイクロコンピュータ61が自身を低消費電力モードに切り替える。
【0079】
またこの場合、第1マイクロコンピュータ60への電力供給の遮断、あるいは第1マイクロコンピュータ61の低消費電力モードへの切り替えは、バッテリ51からの電力供給遮断後、即座に(0msで)行うようにしてもよい。側面衝突発生時に電源ラインの断線やバッテリの破損が生じることは極めてまれであるため、バッテリ51からの電力供給が遮断した時点で、正面衝突かロールオーバが発生したと判断することができる。そこで、バッテリ51からの電力供給遮断後、即座に第1マイクロコンピュータ60への電力供給を遮断したり、あるいは第1マイクロコンピュータ61を低消費電力モードへ切り替えることにより、ECU2を省電力モードに移行させると、衝突後の消費電力をさらに削減することができ、より低容量のバックアップコンデンサを用いても、正面衝突やロールオーバに関連する処理を実行することが可能となる。
【0080】
上記第1および第2実施形態において、診断処理は第1マイクロコンピュータ60、61と第2マイクロコンピュータ70、71により分担して実行されたが、乗員保護装置1全体の診断を第1マイクロコンピュータ60、61により実行するようにしてもよい。この場合、第1マイクロコンピュータ60、61には、ロールオーバ検出用センサ7、42からの信号も入力されることになる。
【0081】
上記実施形態では、正面衝突や側面衝突の発生時だけでなく、ロールオーバ発生時にも乗員を保護する乗員保護装置に本発明を適用したが、正面衝突や側面衝突の発生時にのみ乗員を保護する乗員保護装置に本発明を適用することもできる。この場合、第1マイクロコンピュータ60、61により側面衝突に関連する処理を実行し、第2マイクロコンピュータ70、71により正面衝突に関連する処理を実行して、バッテリ51からの電力供給遮断後、50msで第1マイクロコンピュータ60への電力供給を遮断するか、あるいは第1マイクロコンピュータ61を低消費電力モードに切り替えるとよい。
【0082】
また、第1マイクロコンピュータ62により診断処理を実行し、第2マイクロコンピュータ72により側面衝突および正面衝突に関連する処理を実行して、バッテリ51からの電力供給遮断後、即座に第1マイクロコンピュータ62への電力供給を遮断するか、あるいは第1マイクロコンピュータ62を低消費電力モードに切り替えてもよい。
【0083】
正面衝突の発生時にのみ乗員を保護する乗員保護装置に本発明を適用してもよく、この場合、第1マイクロコンピュータ62により診断処理を実行し、第2マイクロコンピュータ72により正面衝突に関連する処理を実行して、バッテリ51からの電力供給遮断後、即座に第1マイクロコンピュータ62への電力供給を遮断するか、あるいは第1マイクロコンピュータ62を低消費電力モードに切り替える。
【0084】
上記実施形態では、センサ5〜7は検出した加速度あるいは回転角速度を示す信号を出力するものであったが、検出した加速度あるいは回転角速度が所定の閾値を超えたか否かを判定して、その判定結果を示す信号を出力するものであってもよい。
【0085】
上記実施形態では、3列シートの車両に搭載される乗員保護装置に本発明を適用したが、2列シートの車両に搭載される乗員保護装置に本発明を適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る乗員保護装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】車両におけるECUおよびセンサの配置を示す図である。
【図3】車両におけるエアバッグおよびプリテンショナの配置を示す図である。
【図4】ECUにより実行される電源監視処理のフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態に係る乗員保護装置の全体構成を示すブロック図である。
【図6】ECUにより実行される電源監視処理のフローチャートである。
【図7】本発明の第3実施形態に係る乗員保護装置の全体構成を示すブロック図である。
【図8】ECUにより実行される電源監視処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 乗員保護装置
2 ECU
3 外部センサ
4 内部センサ
8A〜8J エアバッグ (保護手段)
9A、9B プリテンショナ (保護手段)
60 第1マイクロコンピュータ
61 第1マイクロコンピュータ (切替手段、切替制御手段)
62 第1マイクロコンピュータ
70 第2マイクロコンピュータ (切替制御手段)
71 第2マイクロコンピュータ
72 第2マイクロコンピュータ (切替制御手段)
31 バックアップコンデンサ (バックアップ電源)
34 スイッチ (切替手段)
51 バッテリ

Claims (11)

  1. 車両に搭載されたバッテリと、
    前記バッテリからの電力供給が遮断された場合に電源として用いられるバックアップ電源と、
    前記車両における側面衝突を含む複数の形態の車両事象発生時に乗員を保護する保護手段と、
    前記バッテリまたは前記バックアップ電源から供給される電力により、前記車両における側面衝突を検出し、その検出結果に基づいて前記保護手段の起動を制御する第1マイクロコンピュータと、
    前記バッテリまたは前記バックアップ電源から供給される電力により、前記車両における側面衝突を除く形態の前記保護手段の起動が必要な車両事象を検出し、その検出結果に基づいて前記保護手段の起動を制御する第2マイクロコンピュータと、
    前記第1マイクロコンピュータによる消費電力が第1レベルである第1状態と、前記第1マイクロコンピュータによる消費電力が前記第1レベルより低い第2レベルである第2状態とのいずれかの状態に切り替えることができる切替手段と、
    前記バッテリからの電力供給が遮断された場合に、遮断直後の所定時間の間は前記切替手段を前記第1状態に制御し、前記所定時間の経過後は前記切替手段を前記第2状態に制御する切替制御手段とを備えた乗員保護装置。
  2. 前記第1状態は前記第1マイクロコンピュータへ電力が供給される電力供給状態であり、前記第2状態は前記第1マイクロコンピュータへの電力供給を遮断する電力遮断状態であることを特徴とする請求項1記載の乗員保護装置。
  3. 前記第1状態は、前記第1マイクロコンピュータが通常消費電力モードで作動する状態であり、前記第2状態は、前記第1マイクロコンピュータが前記通常消費電力モードより消費電力が低い低消費電力モードで作動する状態であることを特徴とする請求項1記載の乗員保護装置。
  4. 前記第1マイクロコンピュータは、少なくとも前記保護手段における異常を検出する診断処理を実行することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の乗員保護装置
  5. 前記第1マイクロコンピュータは、前記車両における正面衝突を検出して、その検出結果に基づいて前記保護手段の起動を制御することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
  6. 前記第2マイクロコンピュータは、前記車両における正面衝突を検出して、その検出結果に基づいて前記保護手段の起動を制御することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
  7. 前記第2マイクロコンピュータは、前記車両におけるロールオーバを検出して、その検出結果に基づいて前記保護手段の起動を制御することを特徴とする請求項5または6記載の乗員保護装置。
  8. 車両に搭載されたバッテリと、
    前記バッテリからの電力供給が遮断された場合に電源として用いられるバックアップ電源と、
    前記車両における衝突発生時に乗員を保護する保護手段と、
    前記バッテリまたは前記バックアップ電源から供給される電力により、少なくとも前記保護手段における異常を検出する診断処理を実行する第1マイクロコンピュータと、
    前記バッテリまたは前記バックアップ電源から供給される電力により、前記車両における衝突を検出し、その検出結果に基づいて前記保護手段の起動を制御する第2マイクロコンピュータと、
    前記第1マイクロコンピュータによる消費電力が第1レベルである第1状態と、前記第1マイクロコンピュータによる消費電力が前記第1レベルより低い第2レベルである第2状態とのいずれかの状態に切り替えることができる切替手段と、
    前記バッテリからの電力供給が遮断された場合に、遮断直後の所定時間の間は前記切替手段を前記第1状態に制御し、前記所定時間の経過後は前記切替手段を前記第2状態に制御する切替制御手段とを備えた乗員保護装置。
  9. 前記第2マイクロコンピュータは、前記車両における側面衝突、正面衝突、ロールオーバの少なくとも1つを検出して、その検出結果に基づいて前記保護手段の起動を制御することを特徴とする請求項8記載の乗員保護装置。
  10. 前記第1状態は前記第1マイクロコンピュータへ電力が供給される電力供給状態であり、前記第2状態は前記第1マイクロコンピュータへの電力供給を遮断する電力遮断状態であることを特徴とする請求項8または9記載の乗員保護装置。
  11. 前記第1状態は、前記第1マイクロコンピュータが通常消費電力モードで作動する状態であり、前記第2状態は、前記第1マイクロコンピュータが前記通常消費電力モードより消費電力が低い低消費電力モードで作動する状態であることを特徴とする請求項8または9記載の乗員保護装置。
JP2003077280A 2003-03-20 2003-03-20 乗員保護装置 Pending JP2004284448A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003077280A JP2004284448A (ja) 2003-03-20 2003-03-20 乗員保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003077280A JP2004284448A (ja) 2003-03-20 2003-03-20 乗員保護装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004284448A true JP2004284448A (ja) 2004-10-14

Family

ID=33292074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003077280A Pending JP2004284448A (ja) 2003-03-20 2003-03-20 乗員保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004284448A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113492785A (zh) * 2020-03-18 2021-10-12 本田技研工业株式会社 乘员保护装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113492785A (zh) * 2020-03-18 2021-10-12 本田技研工业株式会社 乘员保护装置
US11414034B2 (en) * 2020-03-18 2022-08-16 Honda Motor Co., Ltd. Occupant protection system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3608044B2 (ja) エアバッグ装置の起動制御装置
JP4449518B2 (ja) 車両用乗員保護装置
JP2006062568A (ja) 自動車
JPH05459Y2 (ja)
JP2008074127A (ja) 車両用乗員保護装置の起動制御装置
JP3487274B2 (ja) エアバッグ装置の起動制御装置
JP3405173B2 (ja) 車両用乗員保護装置の点火制御方法
EP0957013B1 (en) Ignition control system for a passive safety device with interconnected airbag control and roll-over control
JP3348697B2 (ja) 車両用側突エアバッグ装置の起動制御システム
JP2004284382A (ja) 乗員保護装置
JPH1129003A (ja) 乗員保護装置の起動装置
JP4465767B2 (ja) エアバッグ装置の展開制御装置
CN113492785B (zh) 乘员保护装置
JP2004284448A (ja) 乗員保護装置
JP4916099B2 (ja) エアバッグ制御装置
JPH03279051A (ja) 自動車のエアバッグ装置
JP3558703B2 (ja) 乗員保護装置
JPH11157413A (ja) 乗員保護装置
JP2014141158A (ja) 乗員保護制御装置
KR100603710B1 (ko) 차량용 에어백 장치에서 상대방 속도에 따른 에어백 전개제어 장치 및 방법
KR20230047852A (ko) 에어백 및 그 전개 제어방법
JP2004284422A (ja) 乗員保護装置
KR100447740B1 (ko) 차량용 시트벨트 프리텐셔너 제어 시스템
JP2004268729A (ja) 乗員保護装置
JP5466844B2 (ja) 乗員保護制御装置及び乗員保護システム