JP2004281651A - Piezoelectric actuator device and its driving method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧を印加すると伸縮する特性を備えた圧電材料により形成したアクチュエータ素子に関し、特にディスク装置におけるヘッド位置決め機構に用いられる圧電アクチュータ素子とその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク装置は、近年のヘッド素子などの改善によりトラックに沿った線記録密度が向上している。これに伴いトラックに垂直方向の記録密度の向上が重要になり、より微細なトラックピッチを実現することが求められてきている。幅の狭いトラックに正確にヘッド素子を追従させるためには、ヘッド素子を微少に移動させる機構が必要である。
【0003】
磁気ディスク型情報記録再生装置(磁気ディスク装置)では、磁気ディスクに対して情報の記録再生を行うための磁気ヘッドがヘッドスライダに搭載され、アクチュエータアームに取り付けられている。このアクチュエータアームをボイスコイルモータ(VCMとよぶ)によって揺動させることで、磁気ディスク上の所定のトラック位置に位置決めされた磁気ヘッドで記録再生を行っている。しかしながら、記録密度の向上とともに、このような従来のVCMのみでの位置決めでは十分な精度を確保できなくなってきている。このために、VCMの位置決め手段に加えて、副アクチュエータとして圧電体素子であるPZTを用いた微少位置決め手段を付加してヘッドスライダを微少駆動させ、高速、高精度の位置決めを行う方法が提案されている。圧電体素子としてはセラミック積層タイプの厚膜タイプや薄膜タイプがあり、特に薄膜タイプの圧電体素子を用いた例が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図8は、従来のこのような磁気ディスク装置のアクチュエータアームに設けられた圧電アクチュエータ素子を用いた副アクチュエータの概略を示す平面図であり、図9は図8のD−D断面図を示している。圧電アクチュエータ素子100は、ともに薄膜圧電体で形成され、それぞれが鏡面対称形状に配置された第1の圧電体素子ユニット100aと第2の圧電体素子ユニット100bとが一対となって、アクチュエータアーム140を構成するフレキシブル基板を構成する樹脂基板122に接着固定されている。第1の圧電体素子ユニット100aと第2の圧電体素子ユニット100bのうちの片方が伸長する方向(矢印E)に変位し、一方が収縮する方向(矢印D)に変位することによって、先端に設けられたヘッドスライダ101を微少に回転させ、ヘッドスライダ101の先端に取り付けられた磁気ヘッド130を微少移動させている。また、図9に示すように、第1の圧電体素子ユニット100aおよび第2の圧電体素子ユニット100bは、第1の薄膜圧電体111aおよび第2の薄膜圧電体111bとが積層配置された2層構造を有している。第1の薄膜圧電体111aの上側には第1電極112aが、また下側には第2電極112bが形成されている。同様に第2の薄膜圧電体111bは、第1の薄膜圧電体111aの下部に配置され、その両面には第3電極112cと第4電極112dとが設けられている。第2電極112bと第3電極112cとは接着剤113で接着されている。また、それぞれ第1の圧電体素子ユニット100a、第2の圧電体素子ユニット100bの端部には、電極端子部を形成するためのビアホール部114、115と端子接続部116、117が設けられている。図9に示すようにビアホール部114、115は、第2電極112bと第3電極112cとを短絡するための端子接続部116、117を形成するためのものであり、端子線118により共通電極としての接地電極119に接続されている。一方、第1の圧電体素子ユニット100aの第1電極112aと第4電極112dとは端子線120に接続されて電圧印加手段121aによって所定の電圧が印加されている。またさらに、第2の圧電体素子ユニット100bの第1電極112aと第4電極112dとが端子線120に接続されて電圧印加手段121bによって所定の電圧が印加されている。また、これらの第1の圧電体素子ユニット100aと第2の圧電体素子ユニット100bはアクチュエータアーム140のフレキシブル基板の、樹脂のみの基板が構成されている樹脂基板122に接合されて搭載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−134807号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような副アクチュエータを構成する圧電アクチュエータ素子としては、小型、軽量であることはもちろんであるが、特に小型ディスク装置用としては、圧電アクチュエータ素子の配線数を減らして組み立て性を向上させることやその製造プロセスが簡便であること、さらにより低電圧駆動として圧電体素子のマイグレーションを抑制することなどが要求される。
【0007】
従来では、これらの要求を満たすことができないといった課題を有していた。すなわち、セラミック積層の厚膜タイプを実際に圧電素子として使用する際には、分極の乱れ(反転など)を防止するために正極方向のみに電圧印加する図10に示すようなユニポーラ駆動の駆動回路とする必要があった。したがって、3端子の配線が必要であった。さらに、このような厚膜タイプは、圧電体素子の膜厚が大きいため容量が小さく、結果的に、駆動電圧に高電圧を必要とし、しかもAC駆動であっても、時間軸で平均した場合、DC成分が等価的に印加され絶縁破壊を引き起こしやすいという課題があった。
【0008】
一方、薄膜タイプを用いた場合には、成膜時に膜表面方向が正極に自然分極されるため、あえて分極形成処理(ポーリング処理)を必要とせず、形成された分極の抗電界が100Kv/cm以上と高く、膜厚当たりの圧電特性(d定数)が高いことから低電圧駆動が可能になる。したがって、図11に示すように、バイアス電圧を印加せずに0電位を中心としたバイポーラ駆動が可能となり、マイグレーション性能にとって優位な駆動方法とすることができる。しかしながら、この場合でも左右素子が全くの同一素子でなく、左右素子のどちらか片方に欠陥がある場合には電圧印加バランスが崩れてしまうので、素子の共通端子にグランド電極を設け、左右素子に均等に電圧印加されるように3端子の配線が必要であった。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解決し、アクチュエータとして配線の簡便な2端子のみで駆動でき、なおかつ低電圧で変位量が大きく、圧電体素子の信頼性を向上させることが可能な圧電アクチュエータ素子とその駆動方法を得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の圧電アクチュエータ素子は、両面に第1の電極と第2の電極とを有し、第1の電極から第2の電極方向に分極された圧電薄膜よりなる少なくとも2つの圧電体素子を第2の電極同士を対向させて積層した第1の圧電体素子ユニットと、両面に第3の電極と第4の電極とを有し、第3の電極から第4の電極方向に分極された圧電薄膜よりなる少なくとも2つの圧電体素子を第4の電極同士を対向させて積層した第2の圧電体素子ユニットとを備え、第1の圧電体素子ユニットの第2の電極側と第2の圧電体素子ユニットの第4の電極側とを短絡接続するとともに、第1の圧電体素子ユニットの第1の電極側と第2の圧電体素子ユニットの第3の電極側とにそれぞれ逆位相の電圧を印加する構成としている。
【0011】
この構成により、圧電アクチュエータ素子として2端子素子とすることが可能となり、圧電アクチュエータ素子の組み立てプロセスの簡略化を図れる。
【0012】
また、本発明の圧電アクチュエータ素子は、両面に第1の電極と第2の電極とを有し、第1の電極から第2の電極方向に分極された圧電薄膜よりなる少なくとも2つの圧電体素子を第2の電極同士を対向させて積層した第1の圧電体素子ユニットと、両面に第3の電極と第4の電極とを有し、第3の電極から第4の電極方向に分極された圧電薄膜よりなる少なくとも2つの圧電体素子を第4の電極同士を対向させて積層した第2の圧電体素子ユニットとを備え、第1の圧電体素子ユニットの第1の電極側と第2の圧電体素子ユニットの第4の電極側とを接続するとともに、第1の圧電体素子ユニットの第2の電極側と第2の圧電体素子ユニットの第3の電極側とを接続し、第1の電極または第4の電極と第2の電極または第3の電極とに電圧を印加する構成としている。
【0013】
この構成により、圧電アクチュエータ素子として2端子素子とすることが可能になり、圧電アクチュエータ素子の組み立てプロセスの簡略化が図られるとともに、より低電圧で変位させることが可能となる。
【0014】
また、本発明の圧電アクチュエータ素子の駆動方法は、分極方向が同一の一対の圧電体素子を並列に接続した第1の圧電体素子ユニットよりなる第1駆動回路と、分極方向が前記第1の圧電体素子ユニットと逆方向の一対の圧電体素子を並列に接続した第2の圧電体素子ユニットよりなる第2駆動回路と、第1駆動回路と第2駆動回路とを直列に接続する第3駆動回路とを備え、第3駆動回路の両端にそれぞれ逆位相の電圧を印加して第1の圧電体素子ユニットおよび第2の圧電体素子ユニットを駆動する駆動方法である。
【0015】
この方法により、2端子配線による安定した駆動が可能となる。
【0016】
また、本発明の圧電アクチュエータ素子の駆動方法は、分極方向が同一の一対の圧電体素子を並列に接続した第1の圧電体素子ユニットよりなる第1駆動回路と、分極方向が第1の圧電体素子ユニットと逆方向の一対の圧電体素子を並列に接続した第2の圧電体素子ユニットよりなる第2駆動回路と、第1駆動回路と第2駆動回路とを並列に接続する第3駆動回路とを備え、第3駆動回路の両端にそれぞれ電圧を印加して第1の圧電体素子ユニットおよび第2の圧電体素子ユニットを駆動する駆動方法である。
【0017】
この方法により、2端子駆動が可能となるとともに、より低電圧で駆動することが可能になる。
【0018】
さらに、第3駆動回路の両端に印加する電圧がそれぞれ逆位相にすることで、変位量を増倍することが可能になる。
【0019】
また、第3駆動回路の片側を接地することによって、駆動電源回路をシンプルにすることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における圧電アクチュエータ素子およびその駆動方法について図面を参照して説明する。
【0021】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における圧電アクチュエータ素子の構成を示す概要図である。
【0022】
図1に示すように、実施の形態1における圧電アクチュエータ素子は、一対の圧電体素子ユニットにより構成されている。すなわち、第1の圧電体素子ユニット1と第2の圧電体素子ユニット2とが基板3上に鏡面対称形状に配置されている。第1の圧電体素子ユニット1は第1の圧電体素子4と第2の圧電体素子5とが積層されて構成され、第1の圧電体素子4の両側には第1の電極である第1電極6と第2の電極である第2電極7が形成されている。また第2の圧電体素子5の両側にも第1の電極である第3電極8と第2の電極である第4電極9が形成されている。さらに、第2電極7と第4電極9とは接着剤10によって接合されている。また一方、第2の圧電体素子ユニット2は第3の圧電体素子11と第4の圧電体素子12とが積層されて構成され、第3の圧電体素子11の両側には第3の電極である第5電極13と第4の電極である第6電極14が形成されている。また、第4の圧電体素子12の両側にも第3の電極である第7電極15と第4の電極である第8電極16が形成されている。さらに、第6電極14と第8電極16とは接着剤10によって接合されている。接着剤10は導電性接着剤でもよい。
【0023】
また、第1の圧電体素子ユニット1と第2の圧電体素子ユニット2とは、それぞれの第2電極7、第4電極9、第6電極14、第8電極16が配線部材17によって短絡接続されている。ここで配線部材17は第1の圧電体素子ユニット1と第2の圧電体素子ユニット2のそれぞれの電極を部分的に連結して構成してもよいし、別途の配線部材を設けて配線接続してもよい。また、それぞれ第1の圧電体素子4、第2の圧電体素子5、第3の圧電体素子11、第4の圧電体素子12は図1の矢印に示す方向に分極されている。さらに、第1の圧電体素子ユニット1を構成する第1電極6と第3電極8が配線部材18で短絡接続され、第2の圧電体素子ユニット2を構成する第5電極13と第7電極15とが配線部材19で短絡接続され、それぞれに所定電圧が印加されるための端子部20と端子部21を備えている。また、それぞれ第1の圧電体素子4、第2の圧電体素子5、第3の圧電体素子11、第4の圧電体素子12は、単結晶MgO基板上の電極上にスパッタリングや真空蒸着などの薄膜形成法によって形成されたPZT(ジルコン酸チタン酸鉛、Pb(ZrxTi1−x)O3)の圧電薄膜を用いている。このような圧電薄膜は、印加電圧に対する分極反転までの動作域が広いため、逆位相の電圧を印加した場合でもマイグレーションが発生しにくく、信頼性の高い圧電体素子を得ることができる。また、これらの圧電薄膜によって圧電体素子ユニットを形成する際には、第1の圧電体素子ユニット1と第2の圧電体素子ユニット2とを同一MgO基板上に同時に形成し、その後、エッチングなどによって分割することで、それぞれのユニットの特性バラツキをなくすことができる。
【0024】
図2は、本発明の実施の形態1における圧電アクチュエータ素子の駆動回路の概要図である。実施の形態1における駆動回路は、分極方向が同一の一対の圧電体素子30が並列に接続された第1の圧電体素子ユニット31よりなる第1駆動回路32と、第1の圧電体素子ユニット31と分極方向が逆方向の一対の圧電体素子33が並列に接続された第2の圧電体素子ユニット34よりなる第2駆動回路35とが直列に接続された第3駆動回路36とより構成され、この第3駆動回路の両端の端子部37、38にそれぞれ逆位相の電圧を印加するように構成している。
【0025】
図3は、実施の形態1における圧電アクチュエータ素子を駆動するための印加電圧波形図である。図3は横軸に時間、縦軸に印加する電圧を示し、図2の端子部37に印加される電圧を電圧曲線51で示し、同じく端子部38に印加される電圧を電圧曲線52で示している。
【0026】
このように、図2に示す駆動回路において、図3に示すように絶対値が等しく逆位相の駆動電圧を第1の圧電体素子ユニット1(31)と第2の圧電体素子ユニット2(34)とに印加する。第1の圧電体素子ユニット1(31)は電圧曲線51のプラス電圧が印加されると伸長し、逆に電圧曲線51のマイナス電圧が印加されると収縮する。一方、この時、第2の圧電体素子ユニット2(34)は電圧曲線52のマイナス電圧が印加されると収縮し、同じく電圧曲線52のプラス電圧が印加されると伸長する。これによって圧電アクチュエータ素子として変位を発生することができる。したがって、このように構成した圧電アクチュエータ素子を用いると、図8に示すように圧電アクチュエータ素子100を、アクチュエータアーム140を構成するフレキシブル基板の樹脂基板122に接着固定し、先端に設けられたヘッドスライダ101を微少に回転させ、ヘッドスライダ101の先端に取り付けられた磁気ヘッド130を微少移動させることが可能となる。
【0027】
また、図3では、印加電圧の最大値を5Vとしているが、印加電圧は所望変位量に応じて可変可能としている。
【0028】
ここで、図1に示すような、実施の形態1の構成においては、第1の圧電体素子ユニット1の第1電極6と第3電極8とにプラス電圧が印加されると、第2電極7および第4電極9にはマイナス電圧が誘起される。一方、第2の圧電体素子ユニット2の第5電極13と第7電極15とにマイナス電圧が印加されると、第6電極14および第8電極16にはプラス電圧が誘起される。ここで、印加される電圧の絶対値が等しい場合、第2電極7、第4電極9、第6電極14および第8電極16とは配線部材17によって短絡しているので電圧が相殺され、電圧はゼロとなる。したがって、第2電極7、第4電極9、第6電極14、第8電極16は見掛け上接地電極と同じになるとともに、第1の圧電素子ユニット1と第2の圧電素子ユニット2との特性バラツキがないため、特に接地する必要がない。そのため、2端子のみの配線によって駆動が可能となり、配線構成が簡便となり組み立て性、信頼性が向上する。
【0029】
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2における圧電アクチュエータ素子の構成を示す概要図である。
【0030】
実施の形態2における圧電アクチュエータ素子は、その主要構成要素は実施の形態1と同様であり、実施の形態1と同一構成要素については同一符号を付与して説明する。すなわち、第1の圧電体素子ユニット1と第2の圧電体素子ユニット2とが基板3上に鏡面対称形状に配置されている。第1の圧電体素子ユニット1は第1の圧電体素子4と第2の圧電体素子5とが積層されて構成され、第1の圧電体素子4の両側には第1の電極である第1電極6と第2の電極である第2電極7が形成されている。また第2の圧電体素子5の両側にも第1の電極である第3電極8と第2の電極である第4電極9が形成されている。さらに、第2電極7と第4電極9とは接着剤10によって接合されている。また一方、第2の圧電体素子ユニット2は第3の圧電体素子11と第4の圧電体素子12とが積層されて構成され、第3の圧電体素子11の両側には第3の電極である第5電極13と第4の電極である第6電極14が形成されている。また、第4の圧電体素子12の両側にも第3の電極である第7電極15と第4の電極である第8電極16が形成されている。さらに、第6電極14と第8電極16とは接着剤10によって接合されている。接着剤10は導電性接着剤でもよい。
【0031】
また、それぞれ第1の圧電体素子4、第2の圧電体素子5、第3の圧電体素子11、第4の圧電体素子12は、単結晶MgO基板上の電極上にスパッタリングや真空蒸着などの薄膜形成法によって形成されたPZT(ジルコン酸チタン酸鉛、Pb(ZrxTi1−x)O3)の圧電薄膜を用いている。このような圧電薄膜は、印加電圧に対する分極反転までの動作域が広いため、逆位相の電圧を印加した場合でもマイグレーションが発生しにくく、信頼性の高い圧電体素子を得ることができる。また、これらの圧電薄膜によって圧電体素子ユニットを形成する際には、第1の圧電体素子ユニット1と第2の圧電体素子ユニット2とを同一基板上に同時に形成し、その後、エッチングなどによって分割することで、それぞれのユニットの特性バラツキをなくすことができる。
【0032】
実施の形態2が実施の形態1と異なるのは、第1の圧電体素子ユニット1と第2の圧電体素子ユニット2との配線接続構成である。すなわち、第1の圧電体素子ユニット1と第2の圧電体素子ユニット2とは、第1の圧電体素子ユニット1の第1電極6と第3電極8とを短絡接続する配線部材22が、第2の圧電体素子ユニット2の第6電極14と第8電極16とを短絡接続する配線部材23に短絡接続されている。一方、第1の圧電体素子ユニット1の第2電極7と第4電極9とを接続する配線部材24が、第2の圧電体素子ユニット2の第5電極13と第7電極15とを接続する配線部材25に短絡接続されている。
【0033】
それぞれの圧電体素子ユニットに電圧を印加するための端子部26、27が、第1の圧電体素子ユニット1の第3電極8あるいは第1電極6と、第2の圧電体素子ユニット2の第5電極13あるいは第7電極15とに設けられている。また、端子部26は配線部材22、23、端子部27は配線部材24、25に接続してもよい。
【0034】
図5は、本発明の実施の形態2における圧電アクチュエータ素子の駆動回路の概要図である。実施の形態2における駆動回路は、分極方向が同一の一対の圧電体素子40が並列に接続された第1の圧電体素子ユニット41よりなる第1駆動回路42と、第1の圧電体素子ユニット41と分極方向が逆方向の一対の圧電体素子43が並列に接続された第2の圧電体素子ユニット44よりなる第2駆動回路45と、それらが並列に接続された第3駆動回路46とより構成され、この第3駆動回路46の両端にそれぞれ所定の電圧を印加する端子部47、48が設けられている。
【0035】
図6、図7に、実施の形態2における圧電アクチュエータ素子を駆動する駆動方法に関わる印加電圧の駆動波形を示す。それぞれの図は横軸に時間、縦軸に印加する電圧を示している。ここで、図4に示される第1の圧電体素子ユニット1あるいは図5に示される第1の圧電体素子ユニット41に印加される電圧は電圧曲線60で示している。一方、図4に示される第2の圧電体素子ユニット2あるいは図5に示される第2の圧電体素子ユニット44に印加される電圧を電圧曲線61で示している。
【0036】
図6は、図5の回路両端に駆動電源2台によって端子部47と端子部48にそれぞれ逆位相の電圧を印加した例を示している。端子部47に印加される電圧曲線61と端子部48に印加される電圧曲線62を示している。図5に示す実施の形態2の駆動回路と、図2に示す実施の形態1の駆動回路とを比較すると、図2では分極方向が逆方向のユニットを直列に接続し、図5では分極方向が逆方向のユニットを並列に接続している。したがって、図6に示すように両端に逆位相の電圧を印加すると、実施の形態1に比較して変位量は倍増される。それゆえ、実施の形態1において±5Vの印加電圧で得られた変位量を、図6の電圧曲線63と電圧曲線64で示すような±2.5Vの印加電圧で得ることが可能となる。
【0037】
また、実施の形態2においても、特に接地する必要がなく、2端子のみの配線によって駆動が可能となり、配線構成が簡便となり組み立て性、信頼性が向上する。
【0038】
さらに、図7は実施の形態2における圧電アクチュエータ素子を駆動する駆動方法に関わる印加電圧駆動波形の他の実施例を示し、図5の両端に印加する電圧を片側のみに印加し、他端を接地して駆動する場合の駆動波形である。前述のように、実施の形態2では、分極が逆方向のユニットを並列に接続している。そのため、図5の端子部47のみに電圧を印加し、端子部48を接地することによっても変位させることが可能となり、駆動電源を1台とすることができる。図7に示すように、印加される電圧は、端子部47に印加される電圧曲線70のみである。ここで、プラス電圧が印加される間には第1の圧電体素子ユニット1(41)は伸長し、第2の圧電体素子ユニット2(44)が収縮する。一方、マイナス電圧が印加される間には第1の圧電体素子ユニット1(41)が収縮し、第2の圧電体素子ユニット2(44)が伸長する。このように、片側のみに±5Vの電圧を印加し、片側を接地すると、両側に逆位相の±5Vを印加した場合に比べ、変位量は半分になるが駆動電源として1台のみで駆動が可能となる。
【0039】
また、図7中の電圧曲線71は、電圧曲線70に比べて変位量を倍にするために片側に±10Vを印加した例を示している。
【0040】
このように、図6および図7に示す駆動方法では、駆動配線数を1本で済ませることが可能となる。したがって、圧電アクチュエータ素子としてフレキシブル基板に配線を形成する場合には、配線数が減ることによってフレキシブル基板の剛性を低減することが可能となる。特に、アクチェータアームが可動する際には、フレキシブル基板の反力が低減されるため、余分の負荷電力が低減され、小型、軽量の駆動装置に好適な圧電アクチュエータ素子を実現することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の圧電アクチュエータ素子とその駆動方法によれば、圧電薄膜の両面に第1の電極と第2の電極を備えるとともに圧電薄膜が第1の電極から第2の電極方向に分極されて設けられた圧電体素子を並列に接続した第1の圧電体素子ユニットと第2の圧電体素子ユニットとを備え、これらの圧電体素子ユニットを直列あるいは並列に接続し、直列あるいは並列に接続した両端に電圧を印加することで、2端子のみで駆動が可能であり、さらに駆動電源の数を削減でき、小型で低電力駆動が可能な圧電アクチュエータ素子を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における圧電アクチュエータ素子の構成を示す概要図
【図2】同圧電アクチュエータ素子の駆動回路の概要図
【図3】同圧電アクチュエータ素子を駆動するための印加電圧波形図
【図4】本発明の実施の形態2における圧電アクチュエータ素子の構成を示す概要図
【図5】同圧電アクチュエータ素子の駆動回路の概要図
【図6】同圧電アクチュエータ素子を駆動するための印加電圧波形図
【図7】同圧電アクチュエータ素子を駆動するための他実施例における印加電圧波形図
【図8】従来の磁気ディスク装置のアクチュエータアームに設けられた圧電アクチュエータ素子を用いた副アクチュエータの概略を示す平面図
【図9】図8のD−D断面図
【図10】従来の厚膜タイプの場合のユニポーラ駆動の駆動回路の概要図
【図11】従来の薄膜タイプの場合のバイポーラ駆動の駆動回路の概要図
【符号の説明】
1,31,41 第1の圧電体素子ユニット
2,34,44 第2の圧電体素子ユニット
3 基板
4 第1の圧電体素子
5 第2の圧電体素子
6 第1電極
7 第2電極
8 第3電極
9 第4電極
10 接着剤
11 第3の圧電体素子
12 第4の圧電体素子
13 第5電極
14 第6電極
15 第7電極
16 第8電極
17,18,19,22,23,24,25 配線部材
20,21,26,27,37,38,47,48 端子部
30,33,40,43 圧電体素子
32,42 第1駆動回路
35,45 第2駆動回路
36,46 第3駆動回路
51,52,61,62,63,64 電圧曲線[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an actuator element formed of a piezoelectric material having the property of expanding and contracting when a voltage is applied, and more particularly to a piezoelectric actuator element used for a head positioning mechanism in a disk drive and a driving method thereof.
[0002]
[Prior art]
In a disk device, the linear recording density along a track has been improved due to recent improvements in a head element and the like. Accordingly, it is important to improve the recording density in the direction perpendicular to the track, and there is a demand for achieving a finer track pitch. In order for the head element to accurately follow a narrow track, a mechanism for slightly moving the head element is required.
[0003]
In a magnetic disk type information recording / reproducing apparatus (magnetic disk apparatus), a magnetic head for recording / reproducing information on / from a magnetic disk is mounted on a head slider and attached to an actuator arm. By swinging the actuator arm by a voice coil motor (referred to as a VCM), recording and reproduction are performed by a magnetic head positioned at a predetermined track position on a magnetic disk. However, with the improvement in recording density, it has become impossible to secure sufficient accuracy by such conventional positioning using only a VCM. For this purpose, a method has been proposed in which, in addition to the positioning means of the VCM, minute positioning means using PZT, which is a piezoelectric element, is added as a sub-actuator to finely drive the head slider to perform high-speed, high-precision positioning. ing. As the piezoelectric element, there are a ceramic laminate type thick film type and a thin film type, and in particular, an example using a thin film type piezoelectric element is disclosed (for example, see Patent Document 1).
[0004]
FIG. 8 is a plan view schematically showing a sub-actuator using a piezoelectric actuator element provided in an actuator arm of such a conventional magnetic disk drive, and FIG. 9 is a sectional view taken along line DD of FIG. I have. The
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-134807
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the piezoelectric actuator element constituting such a sub-actuator is, of course, small and light, but especially for a small disk device, the number of wires of the piezoelectric actuator element is reduced to improve the assemblability. In addition, it is required that the manufacturing process be simple and that the driving of the piezoelectric element be suppressed at a lower voltage.
[0007]
Conventionally, there has been a problem that these requirements cannot be satisfied. That is, when a thick film type of a ceramic laminate is actually used as a piezoelectric element, a unipolar drive circuit as shown in FIG. 10 in which a voltage is applied only in the positive electrode direction in order to prevent polarization disorder (reversal, etc.). Had to be done. Therefore, three-terminal wiring was required. Further, such a thick film type has a small capacitance due to a large film thickness of the piezoelectric element, and consequently requires a high driving voltage, and even when the AC driving is used, the average is over the time axis. In addition, there is a problem that a DC component is equivalently applied and dielectric breakdown is easily caused.
[0008]
On the other hand, when the thin film type is used, the film surface direction is spontaneously polarized to the positive electrode at the time of film formation. As described above, since the piezoelectric characteristics (d constant) per film thickness are high, low-voltage driving becomes possible. Therefore, as shown in FIG. 11, bipolar driving centering on 0 potential can be performed without applying a bias voltage, and a driving method superior in migration performance can be achieved. However, even in this case, if the left and right elements are not exactly the same element, and if either one of the left and right elements has a defect, the voltage application balance will be lost, so a ground electrode is provided at the common terminal of the elements, and the left and right elements are provided. Three-terminal wiring was required so that voltage was applied evenly.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention solves the above-mentioned conventional problems and provides a piezoelectric actuator element which can be driven by only two terminals with simple wiring as an actuator, and has a large displacement at a low voltage and can improve the reliability of the piezoelectric element. And a driving method thereof.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problem, a piezoelectric actuator element according to the present invention has a first electrode and a second electrode on both surfaces, and at least comprises a piezoelectric thin film polarized from the first electrode in a second electrode direction. A first piezoelectric element unit in which two piezoelectric elements are stacked with the second electrodes facing each other; a third electrode and a fourth electrode on both surfaces; A second piezoelectric element unit in which at least two piezoelectric elements made of a piezoelectric thin film polarized in the electrode direction are stacked with the fourth electrodes facing each other, and a second piezoelectric element unit of the first piezoelectric element unit is provided. The electrode side and the fourth electrode side of the second piezoelectric element unit are short-circuited, and the first electrode side of the first piezoelectric element unit and the third electrode side of the second piezoelectric element unit are connected. , And voltages having opposite phases to each other.
[0011]
With this configuration, it is possible to use a two-terminal element as the piezoelectric actuator element, so that the assembly process of the piezoelectric actuator element can be simplified.
[0012]
Further, the piezoelectric actuator element of the present invention has at least two piezoelectric elements each having a first electrode and a second electrode on both surfaces, and composed of a piezoelectric thin film polarized from the first electrode in the direction of the second electrode. , A first piezoelectric element unit in which the second electrodes are opposed to each other, and a third electrode and a fourth electrode on both surfaces. The first piezoelectric element unit is polarized in the direction of the fourth electrode from the third electrode. A second piezoelectric element unit in which at least two piezoelectric elements made of a piezoelectric thin film are laminated with the fourth electrodes facing each other, and a first electrode side of the first piezoelectric element unit and a second piezoelectric element unit are provided. And connecting the second electrode side of the first piezoelectric element unit and the third electrode side of the second piezoelectric element unit to the fourth electrode side of the first piezoelectric element unit. A voltage is applied between the first or fourth electrode and the second or third electrode. It has a configuration to be applied.
[0013]
With this configuration, it is possible to use a two-terminal element as the piezoelectric actuator element, simplify the assembly process of the piezoelectric actuator element, and displace the piezoelectric actuator element at a lower voltage.
[0014]
The driving method of the piezoelectric actuator element according to the present invention may further include a first driving circuit including a first piezoelectric element unit in which a pair of piezoelectric elements having the same polarization direction are connected in parallel; A second driving circuit including a second piezoelectric element unit in which a pair of piezoelectric elements in a direction opposite to the piezoelectric element unit are connected in parallel; and a third driving circuit in which the first driving circuit and the second driving circuit are connected in series. A driving method comprising: a driving circuit; and driving the first piezoelectric element unit and the second piezoelectric element unit by applying voltages of opposite phases to both ends of a third driving circuit.
[0015]
According to this method, stable driving by two-terminal wiring becomes possible.
[0016]
Also, the driving method of the piezoelectric actuator element according to the present invention includes a first driving circuit including a first piezoelectric element unit in which a pair of piezoelectric elements having the same polarization direction are connected in parallel; A second drive circuit composed of a second piezoelectric element unit in which a pair of piezoelectric elements in the opposite direction to the body element unit are connected in parallel, and a third drive in which the first drive circuit and the second drive circuit are connected in parallel And a circuit for driving the first piezoelectric element unit and the second piezoelectric element unit by applying voltages to both ends of a third drive circuit.
[0017]
According to this method, two-terminal driving becomes possible, and driving at a lower voltage becomes possible.
[0018]
Further, by setting the voltages applied to both ends of the third drive circuit to have opposite phases, the displacement amount can be increased.
[0019]
Also, by grounding one side of the third drive circuit, the drive power supply circuit can be simplified.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a piezoelectric actuator element and a driving method thereof according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0021]
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating a configuration of a piezoelectric actuator element according to
[0022]
As shown in FIG. 1, the piezoelectric actuator element according to the first embodiment includes a pair of piezoelectric element units. That is, the first
[0023]
Further, the first
[0024]
FIG. 2 is a schematic diagram of a driving circuit of the piezoelectric actuator element according to
[0025]
FIG. 3 is an applied voltage waveform diagram for driving the piezoelectric actuator element according to the first embodiment. 3 shows the time on the horizontal axis, the voltage applied on the vertical axis, the voltage applied to the terminal 37 in FIG. 2 by a
[0026]
Thus, in the drive circuit shown in FIG. 2, as shown in FIG. 3, drive voltages having the same absolute value and opposite phases are applied to the first piezoelectric element unit 1 (31) and the second piezoelectric element unit 2 (34). ). The first piezoelectric element unit 1 (31) expands when a plus voltage of the
[0027]
In FIG. 3, the maximum value of the applied voltage is 5 V, but the applied voltage can be varied according to the desired displacement amount.
[0028]
Here, in the configuration of the first embodiment as shown in FIG. 1, when a positive voltage is applied to the
[0029]
(Embodiment 2)
FIG. 4 is a schematic diagram illustrating a configuration of a piezoelectric actuator element according to
[0030]
The main components of the piezoelectric actuator element according to the second embodiment are the same as those of the first embodiment, and the same components as those of the first embodiment will be described with the same reference numerals. That is, the first
[0031]
In addition, the first
[0032]
The second embodiment differs from the first embodiment in the wiring connection between the first
[0033]
[0034]
FIG. 5 is a schematic diagram of a driving circuit of a piezoelectric actuator element according to
[0035]
6 and 7 show driving waveforms of an applied voltage related to a driving method for driving the piezoelectric actuator element according to the second embodiment. In each figure, the horizontal axis represents time, and the vertical axis represents applied voltage. Here, the voltage applied to the first
[0036]
FIG. 6 shows an example in which opposite drive voltages are applied to the
[0037]
Also in the second embodiment, there is no particular need for grounding, and driving can be performed by wiring with only two terminals, the wiring configuration is simplified, and the assemblability and reliability are improved.
[0038]
Further, FIG. 7 shows another example of the applied voltage drive waveform related to the drive method for driving the piezoelectric actuator element according to the second embodiment, in which the voltage applied to both ends in FIG. 5 is applied to only one side, and the other end is applied. This is a driving waveform when driving with grounding. As described above, in the second embodiment, units having opposite polarities are connected in parallel. For this reason, the voltage can be applied only to the
[0039]
A
[0040]
As described above, in the driving method shown in FIGS. 6 and 7, it is possible to reduce the number of driving wires to one. Therefore, when wiring is formed on a flexible substrate as a piezoelectric actuator element, the rigidity of the flexible substrate can be reduced by reducing the number of wirings. In particular, when the actuator arm moves, the reaction force of the flexible substrate is reduced, so that extra load power is reduced, and a piezoelectric actuator element suitable for a small and lightweight drive device can be realized.
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the piezoelectric actuator element and the driving method of the present invention, the first electrode and the second electrode are provided on both surfaces of the piezoelectric thin film, and the piezoelectric thin film is moved from the first electrode to the second electrode. A first piezoelectric element unit and a second piezoelectric element unit in which polarized piezoelectric elements are connected in parallel are provided, and these piezoelectric element units are connected in series or in parallel, and are connected in series or in parallel. By applying a voltage to both ends of the piezoelectric actuator, driving can be performed with only two terminals, the number of driving power sources can be reduced, and a small-sized piezoelectric actuator element that can be driven with low power can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a configuration of a piezoelectric actuator element according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic diagram of a driving circuit of the piezoelectric actuator element.
FIG. 3 is an applied voltage waveform diagram for driving the piezoelectric actuator element.
FIG. 4 is a schematic diagram showing a configuration of a piezoelectric actuator element according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a schematic diagram of a driving circuit of the piezoelectric actuator element.
FIG. 6 is an applied voltage waveform diagram for driving the piezoelectric actuator element.
FIG. 7 is an applied voltage waveform diagram in another embodiment for driving the piezoelectric actuator element.
FIG. 8 is a plan view schematically showing a sub-actuator using a piezoelectric actuator element provided on an actuator arm of a conventional magnetic disk drive.
FIG. 9 is a sectional view taken along the line DD in FIG. 8;
FIG. 10 is a schematic diagram of a conventional unipolar drive circuit in the case of a thick film type.
FIG. 11 is a schematic diagram of a driving circuit for bipolar driving in the case of a conventional thin film type.
[Explanation of symbols]
1,31,41 First piezoelectric element unit
2,34,44 Second piezoelectric element unit
3 substrate
4 First piezoelectric element
5 Second piezoelectric element
6 First electrode
7 Second electrode
8 Third electrode
9 Fourth electrode
10 Adhesive
11 Third piezoelectric element
12. Fourth piezoelectric element
13 Fifth electrode
14 6th electrode
15 7th electrode
16 8th electrode
17, 18, 19, 22, 23, 24, 25 Wiring members
20, 21, 26, 27, 37, 38, 47, 48 terminals
30, 33, 40, 43 Piezoelectric element
32, 42 1st drive circuit
35, 45 Second drive circuit
36, 46 Third drive circuit
51, 52, 61, 62, 63, 64 Voltage curve
Claims (6)
前記第1の圧電体素子ユニットの前記第2の電極側と前記第2の圧電体素子ユニットの前記第4の電極側とを短絡接続するとともに、前記第1の圧電体素子ユニットの前記第1の電極側と前記第2の圧電体素子ユニットの前記第3の電極側とにそれぞれ逆位相の電圧を印加することを特徴とする圧電アクチュエータ素子。A first electrode and a second electrode are provided on both surfaces, and at least two piezoelectric elements made of a piezoelectric thin film polarized from the first electrode in the direction of the second electrode are connected to the second electrodes. A first piezoelectric element unit laminated to face each other, and a third electrode and a fourth electrode on both surfaces, the piezoelectric element being composed of a piezoelectric thin film polarized in the direction of the fourth electrode from the third electrode; A second piezoelectric element unit in which at least two piezoelectric elements are stacked with the fourth electrodes facing each other,
The second electrode side of the first piezoelectric element unit is short-circuited to the fourth electrode side of the second piezoelectric element unit, and the first electrode side of the first piezoelectric element unit is short-circuited. A piezoelectric actuator element characterized in that voltages having opposite phases are respectively applied to the electrode side of the second piezoelectric element unit and the third electrode side of the second piezoelectric element unit.
前記第1の圧電体素子ユニットの前記第1の電極側と前記第2の圧電体素子ユニットの前記第4の電極側とを接続するとともに、前記第1の圧電体素子ユニットの前記第2の電極側と前記第2の圧電体素子ユニットの前記第3の電極側とを接続し、前記第1の電極または前記第4の電極と前記第2の電極または前記第3の電極とに電圧を印加することを特徴とする圧電アクチュエータ素子。A first electrode and a second electrode are provided on both surfaces, and at least two piezoelectric elements made of a piezoelectric thin film polarized from the first electrode in the direction of the second electrode are connected to the second electrodes. A first piezoelectric element unit laminated to face each other, and a third electrode and a fourth electrode on both surfaces, the piezoelectric element being composed of a piezoelectric thin film polarized in the direction of the fourth electrode from the third electrode; A second piezoelectric element unit in which at least two piezoelectric elements are stacked with the fourth electrodes facing each other,
Connecting the first electrode side of the first piezoelectric element unit to the fourth electrode side of the second piezoelectric element unit, and connecting the second electrode side of the first piezoelectric element unit An electrode side is connected to the third electrode side of the second piezoelectric element unit, and a voltage is applied to the first electrode or the fourth electrode and the second electrode or the third electrode. A piezoelectric actuator element to which a voltage is applied.
分極方向が前記第1の圧電体素子ユニットと逆方向の一対の圧電体素子を並列に接続した第2の圧電体素子ユニットよりなる第2駆動回路と、
前記第1駆動回路と前記第2駆動回路とを直列に接続する第3駆動回路とを備え、
前記第3駆動回路の両端にそれぞれ逆位相の電圧を印加して前記第1の圧電体素子ユニットおよび前記第2の圧電体素子ユニットを駆動することを特徴とする圧電アクチュエータ素子の駆動方法。A first drive circuit including a first piezoelectric element unit in which a pair of piezoelectric elements having the same polarization direction are connected in parallel;
A second drive circuit including a second piezoelectric element unit in which a pair of piezoelectric elements whose polarization directions are opposite to the first piezoelectric element unit are connected in parallel;
A third drive circuit that connects the first drive circuit and the second drive circuit in series,
A method of driving a piezoelectric actuator element, wherein opposite-phase voltages are applied to both ends of the third drive circuit to drive the first piezoelectric element unit and the second piezoelectric element unit.
分極方向が前記第1の圧電体素子ユニットと逆方向の一対の圧電体素子を並列に接続した第2の圧電体素子ユニットよりなる第2駆動回路と、
前記第1駆動回路と前記第2駆動回路とを並列に接続する第3駆動回路とを備え、
前記第3駆動回路の両端にそれぞれ電圧を印加して前記第1の圧電体素子ユニットおよび前記第2の圧電体素子ユニットを駆動することを特徴とする圧電アクチュエータ素子の駆動方法。A first drive circuit including a first piezoelectric element unit in which a pair of piezoelectric elements having the same polarization direction are connected in parallel;
A second drive circuit including a second piezoelectric element unit in which a pair of piezoelectric elements whose polarization directions are opposite to the first piezoelectric element unit are connected in parallel;
A third drive circuit that connects the first drive circuit and the second drive circuit in parallel,
A method of driving a piezoelectric actuator element, wherein a voltage is applied to both ends of the third drive circuit to drive the first piezoelectric element unit and the second piezoelectric element unit.
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