JP2004281231A - Beam source and beam treatment device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路の製造工程などに用いられるビーム源及びビーム処理装置に係り、特に高密度プラズマから高指向性で且つ高密度の正イオン、負イオン、中性粒子等の各種のビームを生成するビーム源及びビーム処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路、ハードディスク等の情報記憶媒体、あるいはマイクロマシーン等の分野において、その加工パターンが著しく微細化されている。かかる分野の加工においては、直進性が高く(高指向性であり)、且つ比較的大口径で高密度のイオンビーム等のエネルギービームを照射して、被処理物の成膜またはエッチングなどを施す技術が注目されている。
【0003】
このようなエネルギービームのビーム源としては、正イオン、負イオン、中性粒子等の各種のビームを生成するものが知られている。このような正イオン、負イオン、中性粒子等の各種のビームをビーム源から被処理物の任意の部位に照射することで、被処理物の局所的な成膜やエッチング、表面改質、接合、接着などを行うことができる。
【0004】
正イオン、負イオン、中性粒子等の各種のビームを生成する装置、即ちビーム源、およびそのビーム源を用いたビーム処理装置については、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6などに開示されている。
【0005】
これらの文献に開示されている装置の基本的な構成の一例を図11に示す。この装置においては、ビーム生成室40の外周に誘導結合型のコイル20が配置され、ビーム生成室40の下端には、グラファイトなどの導電体で形成された第1電極10が配置され、この第1電極10の上方に同じく導電体で形成された第2電極50が配置されている。前記コイル20に高周波電流を流すことで誘導磁場を生じさせ、磁界の時間変化が電界を誘導し、その電界で電子が加速されてビーム生成室40にプラズマが生成される。前記第1電極10と前記第2電極50の間に適切に電圧を印加することにより、正イオン、負イオン、中性粒子等の各種のビームを生成して被処理物Xに照射することができる。
することが出来る。
【0006】
また、プラズマを利用したプラズマ発生源またはプラズマ処理装置として、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15、などが開示されている。さらに、中性粒子ビームを生成する他の装置が、特許文献16によって開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−289399号公報
【特許文献2】
特開2002−289581号公報
【特許文献3】
特開2002−289582号公報
【特許文献4】
特開2002−289583号公報
【特許文献5】
特開2002−289584号公報
【特許文献6】
特開2002−289585号公報
【特許文献7】
特開平10−125497号公報
【特許文献8】
特許第3114873号公報
【特許文献9】
特表2001−511945号公報
【特許文献10】
特表2001−507081号公報
【特許文献11】
特開平8−83696号公報
【特許文献12】
特開平9−82692号公報
【特許文献13】
特開2001−35697号公報
【特許文献14】
特許第3017944号公報
【特許文献15】
特許第3318638号公報
【特許文献16】
米国特許第6331701号明細書
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
半導体集積回路などの量産化やコストダウン等のためには、半導体集積回路製造装置の大口径化が必須であるが、従来のビーム源を大口径化し、正イオン、負イオン、中性粒子等の各種のビームを生成しようとすると、次のような問題点がある。
【0009】
まず、大面積で均一なビームを得るには、ビームの素となるプラズマの密度がビーム生成室の半径および周方向ともに均一に分布していることが望ましい。特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6などによって開示されている装置によると、ビーム生成室の外周に誘導結合型のコイルが配置されているので、コイルから供給されるエネルギーが周囲で大、中央で小となるため、生成されるプラズマの密度も周囲が密、中央が疎のように、半径方向に不均一が生じやすい傾向がある。口径がφ100mm程度と小さい場合には、ビーム生成室の中央部にもコイルから十分なエネルギーが供給されるので、プラズマ密度の不均一がほとんど生じない。しかし、大口径化のためにビーム生成室を大きくすると、ビーム生成室の中央部にコイルから十分なエネルギーが供給されなくなり、プラズマ密度が半径方向に不均一となって、均一なビームを引き出すことが困難である。
【0010】
大口径で均一なビームを引き出すには、大口径で均一なプラズマを生成する必要がある。大口径で均一なプラズマを得るには、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12などにより開示されているように、誘導結合型のコイルを被処理物に対向させて配置する構成をとることが知られている。
【0011】
これらの装置では、適切な中性化手段を設けなければ、正イオンや負イオンなどの荷電粒子を被処理物に照射することとなる。正イオンや負イオンなどの荷電粒子を被処理物に照射するビーム源においては、被処理物に電荷が蓄積するため絶縁物を処理することができない(チャージアップ現象)。また、空間電荷効果でイオンビームが発散してしまうため微細な加工をすることが困難である。
これを防ぐためにイオンビームに電子を注ぎ込むことで電荷を中和することも考えられている。しかしながら、この方法では全体的な電荷のバランスは取れるものの、局所的には電荷のアンバランスが生じており、やはり微細な加工をすることが困難である。
【0012】
また、プラズマ源からイオンを引き出して被処理物に照射する場合において、プラズマから発生する紫外線などの放射光が被処理物に照射されると、被処理物に悪影響を与えることとなるので、プラズマから放出される紫外線などの放射光を遮蔽する必要がある。
【0013】
上記の問題を回避するために、正イオン、負イオン、中性粒子等の各種のビームを任意に均一に生成できる大口径のビーム源が望まれていた。中性粒子ビーム生成装置としては、均一なプラズマを得るために誘導結合型のコイルを被処理物に対向して配置し、かつ、適切な中性化手段を持ち、さらには、被処理物に照射される放射光を遮る構成を持った装置が特許文献16に開示されている。この中性ビーム生成装置は、図12に示すように、インピーダンス整合器92を介してRF電源91に接続されたRFインダクタ93と、RFインダクタ93に隣接して配置されたRFウインドウ94と、RF加速回路96に接続されRFインダクタに対向して配置されたRF加速手段97と、RF加速手段97に対向して配置され接地電位にされたサブ−デバイ中性化グリッド112から構成されている。RFインダクタ93によりRF電力を供給することによりプラズマ95、99が生成される。RF加速手段97とサブ−デバイ中性化グリッド112の間に生じる電位差によりプラズマ99からサブ−デバイ中性化グリッド112に向かって正イオンが加速される。サブ−デバイ中性化グリッド112にはグリッド穴117が開口されており、加速された正イオンがグリッド穴117を通過する際に中性化される。
【0014】
しかし、中性化効率の高いコリメートされたビームを放出するためには、サブ−デバイ中性化グリッド112のグリッド穴がプラズマ99とサブ−デバイ中性化グリッド112の間に形成されるシース111の厚さより小さい径で、かつ、10前後の高いアスペクト比である必要があり、このために製造コストが上がり、製造できる材料も限られるという問題がある。そこで上記ビーム生成装置ではアルミを採用しているが、アルミは熱変形が大きいため、10インチ程度の大きな口径のビーム源には不向きな材料である(第4欄第45−48行)。したがって、特許文献16に開示の技術を利用して大口径で均一なビームを得ることは困難である。
【0015】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、正イオン、負イオン、中性粒子等の各種のビームを大口径で均一に被処理物に照射することができるビーム源及びこれらのビーム源を用いて被処理物を処理するビーム処理装置を提供することを目的する。特に、被処理物に対しチャージアップ現象を引き起こさず(チャージフリー)、且つプラズマからの放射光を遮蔽することができる、ダメージフリーなビーム源及びこれらのビーム源を用いて被処理物を処理するビーム処理装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
このような従来技術における問題点を解決するために、本発明の一態様は、プラズマ生成室内にプラズマを生成するアンテナと、前記プラズマ生成室内に配置された第1電極と、前記第1電極と前記アンテナとの間に電位差を発生させる電位差発生手段とを具備し、前記アンテナと前記第1電極との間に生成されたプラズマから前記第1電極を介して粒子ビームを引き出すことを特徴とするビーム源である。
このような構成により、粒子ビームを引き出すのに必要となる一対の電極の片方をアンテナが兼ねることとなり、電極とアンテナの取り合い(相互干渉)を考慮する必要が無くなる。したがって、プラズマ密度が均一になるように任意の場所にアンテナを配置することができるので、正イオン、負イオン、中性粒子等の各種のビームを大口径で均一に生成することができる。
【0017】
この場合において、前記第1電極と前記アンテナとの間に電位差を発生させる電位差発生手段が、前記アンテナに高周波電圧と直流電圧を交互に印加する電圧印加手段であることが好ましい。直流電圧の印加により、プラズマ中のイオンを第1電極に向けて加速することができる。特に、負イオンを加速する場合には、負イオンを効率良く、且つ継続して生成することもできる。
【0018】
また、前記第1電極と前記アンテナとの間に電位差を発生させる電位差発生手段が、前記アンテナに高周波電圧と低周波電圧を交互に印加する電圧印加手段であり、前記アンテナに隣接して誘電体を介在させることが好ましい。これにより、アンテナに隣接した誘電体の存在により、セルフバイアス電圧を発生させることができ、プラズマ中からイオンの引き出しを行うことができる。
【0019】
また、本発明の他の一態様は、第1電極が粒子ビームの中性化手段であることを特徴とするビーム源である。このような構成により、プラズマから正イオン、または、負イオンを引き出し、これらを中性化して、大きな運動エネルギーを持ち、かつ、方向の揃った直進性の高い中性粒子ビームを大口径で均一に引き出すことが可能となる。
【0020】
さらに、本発明の他の態様は、ビーム源を用いて被処理物を処理するビーム処理装置であって、上記構成のビーム源を備え、かつ該ビーム源の第1電極に対面するように被処理物を支持するステージを備えることを特徴とするものである。上述したそれぞれの特徴を有するビーム源の任意の一つを選択してビーム処理装置を構成することにより、大きな運動エネルギーを持ち、かつ、方向の揃った中性粒子等のビームを大口径で均一に直進性が高く引き出すことができる。このため、被処理物に対する処理速度が高く、かつ、被処理物全面に均一な処理が可能で、なおかつビーム処理装置それぞれの使用形態に合わせた特徴を発揮できる。そして、この装置によればチャージフリーで且つダメージフリーな加工が行える。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るビーム源の第1の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。なお、各図中、同一の作用または機能を有する部材または要素には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0022】
図1に示すように、ビーム源は、円筒状のプラズマ生成室4と、前記プラズマ生成室4下端に配置された第1電極1と、前記プラズマ生成室4内にプラズマを生成するプラズマ生成室4内に配置されたアンテナ2とを備えている。
前記プラズマ生成室4の壁面7は、石英ガラス又はセラミック、金属などから選択された材料を用いて構成される。このプラズマ生成室4には、プラズマ生成室4内にガスを導入する図示しないガス導入ポートが設けられており、このガス導入ポートは図示しないガス供給配管と図示しないガス供給源とともにガス供給手段を構成している。このガス供給手段からはSF6,CHF3,CF4,Cl2,Ar,O2,N2,C4F8などのガスがプラズマ生成室4内に供給される。
【0023】
前記第1電極1は、グラファイトなどの導電体で形成されたオリフィス板(オリフィス電極)であり、このオリフィス電極は接地電位とされる。このオリフィス電極は第1電極として機能する他、ビームを構成する粒子の中性化手段としても機能するものである。ここで、このビーム源は、第1電極(オリフィス電極)1を介して図示しない真空チャンバに接続されており、該真空チャンバは、これに接続された真空ポンプにより減圧されている。プラズマ生成室4内の圧力は、主としてこの真空チャンバに接続された真空ポンプの排気量と、オリフィス電極のコンダクタンス、供給されるガスの種類やその流量によって決まる。
【0024】
前記アンテナ2は、例えばプラズマ生成室4内部の上端に第1電極1に対向して配置された表面が導電体の誘導結合型のコイルである。このアンテナは、図示しないマッチングボックスを介して高周波電源3に接続されており、例えば、13.56MHzの高周波電圧がアンテナに印加される。これらのアンテナ、マッチングボックス、高周波電源3によってプラズマ生成手段が構成されている。即ち、アンテナに高周波電流を流すことで誘導磁場を生じさせ、磁界の時間変化が電界を誘導し、その電界で電子が加速されてプラズマが生成される。このようにして、プラズマは、該プラズマを生成するアンテナをプラズマ生成室の適切な位置に配置することにより、プラズマ生成室内に均一に生成できる。
【0025】
ここで、高周波電源3から供給される高周波電圧を図2(a)に示すように連続的にアンテナに印加したときに形成されるプラズマは、主として正イオンと加熱された電子とからなるプラズマである。一方、例えば高周波電源3から供給される高周波電圧を図2(b)に示すように10μ秒間アンテナに印加した後に、100μ秒間停止するといった一連の操作を交互に繰り返すと、負イオンを効率よく且つ継続して生成することができ、正イオンと負イオンが共存したプラズマを生成することができる。ここで、負イオンは、高周波電圧の印加中に正イオン化せずに中性を保持していた粒子に、高周波電圧の印加中に加熱された電子が高周波電圧の印加を停止している間に衝突し、主に解離性付着を起こすことによって生成される。
【0026】
このように、高周波電源3からの高周波電圧の供給方法により、主として正イオンと加熱された電子とからなるプラズマと、正イオンと負イオンが共存したプラズマの、二種類のプラズマを生成することができる。なお、このアンテナの形態は、自身の冷却のために水冷パイプの形態をもつものであってもよい。上記アンテナ2、および、高周波電源3は、電位差発生手段である直流のバイアス電源6と直列に接続されているので、アンテナ2の電位は、第1電極1の電位(接地電位)に対して、図2(c)(d)に示すような高周波電源3の電位とバイアス電源6の電位の和で与えられる電位だけ差が生じる。ここで、アンテナ2の表面が導電体であるので、アンテナ2によって生成されたプラズマから、この電位差によりビームを引き出すことが出来る。
【0027】
例えば、主として正イオンと加熱された電子とからなるプラズマと、正イオンと負イオンが共存したプラズマにおいて、第1電極(オリフィス電極)1の電位がアンテナの電位より低いときは(図2(c))、プラズマ中の正イオンがこの電位差によってオリフィス電極に向けて加速され、オリフィス電極に形成されたオリフィスに入っていく。オリフィス電極のオリフィスの内部を通過する正イオンは、主として、オリフィスの周壁の固体表面近傍において電子を与えられて中性化されるか、オリフィス電極の表面から放出された電子と衝突して再結合することで中性化されるか、あるいは、オリフィスの内部に残留しているガスとの電荷交換によって中性化されて中性粒子となり、中性粒子ビームを引き出すことが出来る。
【0028】
同様に、正イオンと負イオンが共存したプラズマにおいて、第1電極(オリフィス電極)1の電位がアンテナの電位より高いときは(図2(d))、プラズマ中の負イオンがこの電位差によってオリフィス電極に向けて加速され、オリフィス電極に形成されたオリフィスに入っていく。オリフィス電極のオリフィスの内部を通過する負イオンは、主として、オリフィスの周壁の固体表面近傍において電子を奪われて中性化され、あるいは、オリフィスの内部に残留しているガスとの電荷交換によって中性化され、中性粒子ビームを引き出すことが出来る。
【0029】
なお、図3に示すように、アンテナ2は、銅パイプ2aを他の導電体2b、例えばグラファイトなどでコーティングするようにしてもよい。これによると、プラズマから銅パイプ2aを保護することができるので、粒子ビームに銅の不純物が混入することを防ぐことができる。
【0030】
また、アンテナ2の形状は、例えばプラズマ生成室の直径程度の寸法を持つ大口径のらせん状コイルや略円形のループ状コイルの形状であってもよいし、二つ以上のループ状のコイルを並列に接続した形状であってもよい。また、大口径のコイルはインピーダンスが大きくなるので、複数個の小型のアンテナを設置するようにしてもよい。このように、アンテナは、その適正配置によりプラズマ生成室内に均一なプラズマを生成できれば良いので、その構造、形態は問わない。
【0031】
このようにして、中性粒子ビームを引き出すことができるので、被処理物に対しチャージアップ現象を引き起こさないチャージフリーなビーム源を実現でき、且つプラズマからの放射光を第1電極(オリフィス電極)で遮蔽することのできるビーム源を実現できる。即ち、チャージアップ現象に起因する損傷や放射光による損傷のないダメージフリーなビーム源が実現可能となった。加えて、ビームを引き出すのに必要となる一対の電極の片方をアンテナが兼ねることで、電極とアンテナの取り合い(相互干渉)を考慮する必要が無くなった。したがって、プラズマ密度が均一になるようにプラズマ生成室の任意の場所にアンテナ2を配置することができる。よって、大口径で均一なプラズマの生成と、プラズマからの中性粒子ビームの引き出しの両方が簡単な構成で実現可能である。
【0032】
次に、本発明に係るビーム源の第2の実施形態について図4及び図5を参照して説明する。なお、上述の第1の実施形態における部材又は要素と同一の作用又は機能を有する部材又は要素には同一の符号を付し、特に説明しない部分については第1の実施形態と同様である。
【0033】
図4に示すように、ビーム源は、円筒状のプラズマ生成室4と、前記プラズマ生成室4下端に配置された第1電極1と、前記プラズマ生成室4内にプラズマを生成するプラズマ生成室4内に配置されたアンテナ2を備えている。
前記プラズマ生成室4の壁面は、石英ガラス又はセラミック、金属などから選択されて構成される。このプラズマ生成室4には、プラズマ生成室4内にガスを導入する図示しないガス導入ポートが設けられており、このガス導入ポートは図示しないガス供給配管と図示しないガス供給源とともにガス供給手段を構成している。このガス供給手段からはSF6,CHF3,CF4,Cl2,Ar,O2,N2,C4F8などのガスがプラズマ生成室4内に供給される。前記第1電極1は、グラファイトなどの導電体で形成されたオリフィス板(オリフィス電極)であり、このオリフィス電極は接地電位とされる。このオリフィス電極は第1電極として機能する他、ビームを構成する粒子の中性化手段としても機能するものである。
【0034】
ここで、このビーム源は、第1電極(オリフィス電極)1を介して図示しない真空チャンバに接続されており、該真空チャンバは、これに接続された真空ポンプにより減圧されている。プラズマ生成室4内の圧力は、主としてこの真空チャンバに接続された真空ポンプの排気量と、オリフィス電極のコンダクタンス、供給されるガスの種類やその流量によって決まる。
【0035】
前記アンテナ2は、例えばプラズマ生成室4内部の上端に第1電極1に対向して配置された表面が導電体の誘導結合型のコイルである。このアンテナ2は、図示しないマッチングボックスを介して高周波電源3に接続されており、例えば、13.56MHzの高周波電圧がアンテナに印加される。これらのアンテナ2、マッチングボックス、高周波電源3によってプラズマ生成手段が構成されている。即ち、アンテナに高周波電流を流すことで誘導磁場を生じさせ、磁界の時間変化が電界を誘導し、その電界で電子が加速されてプラズマが生成される。このようにして、プラズマは、該プラズマを生成するアンテナをプラズマ生成室の適切な位置に配置することにより、プラズマ生成室内に均一に生成できる。
【0036】
ここで、第1の実施形態において説明したように、高周波電源3からの高周波電圧の供給方法により、主として正イオンと加熱された電子とからなるプラズマと、正イオンと負イオンが共存したプラズマの、二種類のプラズマを生成することができる。なお、このアンテナの形態は、自身の冷却のために水冷パイプの形態をもつものであってもよい。
【0037】
上記アンテナ2は、直流のバイアス電源6にも接続されている。このバイアス電源6は、高周波電源3と共に電圧印加手段を構成し、図5に示すように、高周波電源3からの高周波電圧とバイアス電源6からの直流電圧とを交互にアンテナに印加することができる。ここで、直流電圧を印加している時間は、プラズマが消滅するよりも十分に短い時間である。そうすると、アンテナの表面が導電体であるので、高周波電圧の印加によってプラズマを生成した後に、直流電圧の印加によりビームの引き出しを行なうという一連の操作の繰り返しを行なうことが出来る。
【0038】
例えば、主として正イオンと加熱された電子とからなるプラズマと、正イオンと負イオンが共存したプラズマにおいて、バイアス電源6によってアンテナに印加する直流電圧を図5の実線のように正のバイアス電圧とすれば、すなわち第1電極(オリフィス電極)1の電位をアンテナ2の電位より低くすれば、プラズマ中の正イオンがこの電位差によってオリフィス電極に向けて加速され、オリフィス電極に形成されたオリフィスに入っていく。オリフィス電極1のオリフィスの内部を通過する正イオンは、主として、オリフィスの周壁の固体表面近傍において電子を与えられて中性化されるか、オリフィス電極の表面から放出された電子と衝突して再結合することで中性化されるか、あるいは、オリフィスの内部に残留しているガスとの電荷交換によって中性化されて中性粒子となり、中性粒子ビームを引き出すことが出来る。
【0039】
同様に、正イオンと負イオンが共存したプラズマにおいて、バイアス電源6によって図5の破線のようにアンテナに負のバイアス電圧が印加されると、第1電極(オリフィス電極)1の電位がアンテナの電位より高くなるので、プラズマ中の負イオンがこの電位差によってオリフィス電極に向けて加速され、オリフィス電極に形成されたオリフィスに入っていく。オリフィス電極のオリフィスの内部を通過する負イオンは、主として、オリフィスの周壁の固体表面近傍において電子を奪われて中性化され、あるいは、オリフィスの内部に残留しているガスとの電荷交換によって中性化され、中性粒子ビームを引き出すことが出来る。ここで、図5の二点鎖線で示すように、高周波電圧の印加と直流電圧の印加の間に、例えば50μ秒程度の電圧を印加しない負イオン生成時間を設けてもよい。このようにすると、直流電圧を印加した際にプラズマ中の負イオンの割合が高いので、効率よく大量の負イオンを加速することができる。
【0040】
なお、第1の実施形態と同様に、アンテナ2を、図3に示すように銅パイプを他の導電体、例えばグラファイトなどでコーティングするようにしてもよい。これによると、プラズマから銅パイプを保護することができるので、ビームに銅の不純物が混入することを防ぐことができる。
また、アンテナの形状は、例えばプラズマ生成室の直径程度の寸法を持つ大口径のらせん状コイルや略円形のループ状コイルの形状であってもよいし、二つ以上のループ状のコイルを並列に接続した形状であってもよい。また、大口径のコイルはインピーダンスが大きくなるので、複数個の小型のアンテナを設置するようにしてもよい。このように、アンテナは、その適正配置によりプラズマ生成室内に均一なプラズマを生成できれば良いので、その構造、形態は問わない。
【0041】
このように、中性粒子ビームを引き出すことができるので被処理物に対しチャージアップ現象を引き起こさないチャージフリーなビーム源を実現でき、且つプラズマからの放射光を第1電極(オリフィス電極)1で遮蔽することのできるビーム源を実現できる。即ち、チャージアップ現象に起因する損傷や放射光による損傷のないダメージフリーなビーム源が実現可能となった。加えて、ビームを引き出すのに必要となる一対の電極の片方をアンテナが兼ねることで、電極とアンテナの取り合い(相互干渉)を考慮する必要が無くなった。したがって、プラズマ密度が均一になるようにプラズマ生成室の任意の場所にアンテナを配置することができる。よって、大口径で均一なプラズマの生成と、プラズマからの中性粒子ビームの引き出しの両方が簡単な構成で実現可能となった。
【0042】
次に、本発明に係るビーム源の第3の実施形態について図6及び図7を参照して説明する。なお、上述の第1の実施形態における部材又は要素と同一の作用又は機能を有する部材又は要素には同一の符号を付し、特に説明しない部分については第1の実施形態と同様である。
図6に示すように、ビーム源は、円筒状のプラズマ生成室4と、前記プラズマ生成室4下端に配置された第1電極1と、前記プラズマ生成室4内にプラズマを生成するアンテナ2と、アンテナと第1電極との間にアンテナに隣接して配置された誘電体膜12を備えている。
【0043】
前記プラズマ生成室4の壁面は、石英ガラス又はセラミック、金属などから選択された材料で構成される。このプラズマ生成室4には、プラズマ生成室4内にガスを導入する図示しないガス導入ポートが設けられており、このガス導入ポートは図示しないガス供給配管と図示しないガス供給源とともにガス供給手段を構成している。このガス供給手段からはSF6,CHF3,CF4,Cl2,Ar,O2,N2,C4F8などのガスがプラズマ生成室4内に供給される。
前記第1電極1は、グラファイトなどの導電体で形成されたオリフィス板(オリフィス電極)であり、このオリフィス電極は接地電位とされる。このオリフィス電極は第1電極として機能する他、ビームを構成する粒子の中性化手段としても機能するものである。
【0044】
ここで、このビーム源は、第1電極(オリフィス電極)1を介して図示しない真空チャンバに接続されており、該真空チャンバは、これに接続された真空ポンプにより減圧されている。プラズマ生成室4内の圧力は、主としてこの真空チャンバに接続された真空ポンプの排気量と、オリフィス電極のコンダクタンス、供給されるガスの種類やその流量によって決まる。
【0045】
前記アンテナ2は、例えばプラズマ生成室4内部の上端に第1電極1に対向して配置された誘導結合型のコイルである。このアンテナは、図示しないマッチングボックスを介して高周波電源3に接続されており、例えば、13.56MHzの高周波電圧がアンテナに印加される。これらのアンテナ、マッチングボックス、高周波電源3によってプラズマ生成手段が構成されている。即ち、アンテナ2に高周波電流を流すことで誘導磁場を生じさせ、磁界の時間変化が電界を誘導し、その電界で電子が加速されてプラズマが生成される。このようにして、プラズマは、該プラズマを生成するアンテナをプラズマ生成室の適切な位置に配置することにより、プラズマ生成室内に均一に生成できる。
【0046】
ここで、第1の実施形態において説明したように、高周波電源3からの高周波電圧の供給方法により、主として正イオンと加熱された電子とからなるプラズマと、正イオンと負イオンが共存したプラズマの、二種類のプラズマを生成することができる。なお、このアンテナの形態は、自身の冷却のために水冷パイプの形態をもつものであってもよい。
【0047】
上記アンテナ2は、例えば周波数600kHzの低周波のバイアス電源6にも接続されている。このバイアス電源6は、高周波電源3と共に電圧印加手段を構成し、図7(a)に示すように、高周波電源3からの高周波電圧とバイアス電源6からの低周波電圧とを交互にアンテナに印加することができる。ここで、低周波電圧を印加している時間は、プラズマが消滅するよりも十分に短い時間である。そうすると、アンテナに隣接して配置された誘電体膜12の存在により、低周波電圧の印加の際にアンテナ2と第1電極1の間にセルフバイアス電圧が発生しビームの引き出しを行なうことができる。したがって、高周波電圧の印加によってプラズマを生成した後に、低周波電圧の印加によってビームを引き出すという一連の操作の繰り返しを行なうことが出来る。
【0048】
ここで、セルフバイアス電圧の直流成分VDCは、第1電極1の面積Saと、誘電体膜の面積Skと、バイアス電源6の電圧の振幅Vによって、簡易的には式(1)の様になると考えられる。
【数1】
ここで、αは係数である。
【0049】
例えば、主として正イオンと加熱された電子とからなるプラズマと、正イオンと負イオンが共存したプラズマにおいて、Sa<αSkのようにすればVDCは正となり、第1電極(オリフィス電極)1の電位がアンテナの電位より低くなるので、プラズマ中の正イオンがこの電位差によってオリフィス電極に向けて加速され、オリフィス電極に形成されたオリフィスに入っていく。オリフィス電極のオリフィスの内部を通過する正イオンは、主として、オリフィスの周壁の固体表面近傍において電子を与えられて中性化されるか、オリフィス電極の表面から放出された電子と衝突して再結合することで中性化されるか、あるいは、オリフィスの内部に残留しているガスとの電荷交換によって中性化されて中性粒子となり、中性粒子ビームを引き出すことが出来る。
【0050】
同様に、正イオンと負イオンが共存したプラズマにおいて、Sa>αSkのようにすればVDCは負となり、第1電極(オリフィス電極)1の電位がアンテナの電位より高くなるので、プラズマ中の負イオンがこの電位差によってオリフィス電極に向けて加速され、オリフィス電極に形成されたオリフィスに入っていく。オリフィス電極のオリフィスの内部を通過する負イオンは、主として、オリフィスの周壁の固体表面近傍において電子を奪われて中性化され、あるいは、オリフィスの内部に残留しているガスとの電荷交換によって中性化され、中性粒子ビームを引き出すことが出来る。ここで、図7(b)で示すように、高周波電圧の印加と直流電圧の印加の間に、例えば50μ秒程度の電圧を印加しない負イオン生成時間Tを設けてもよい。このようにすると、直流電圧を印加した際にプラズマ中の負イオンの割合が高いので、効率よく大量の負イオンを加速することができる。
【0051】
また、アンテナの形状は、例えばプラズマ生成室の直径程度の寸法を持つ大口径のらせん状コイルや略円形のループ状コイルの形状であってもよいし、二つ以上のループ状のコイルを並列に接続した形状であってもよい。また、大口径のコイルはインピーダンスが大きくなるので、複数個の小型のアンテナを設置するようにしてもよい。このように、アンテナは、その適正配置によりプラズマ生成室内に均一なプラズマを生成できれば良いので、その構造、形態は問わない。
【0052】
このように、中性粒子ビームを引き出すことができるので被処理物に対しチャージアップ現象を引き起こさないチャージフリーなビーム源を実現でき、且つプラズマからの放射光を第1電極(オリフィス電極)で遮蔽することのできるビーム源を実現できた。即ち、チャージアップ現象に起因する損傷や放射光による損傷のないダメージフリーなビーム源を実現できる。加えて、ビームを引き出すのに必要となる一対の電極の片方をアンテナが兼ねることで、電極とアンテナの取り合い(相互干渉)を考慮する必要が無くなる。したがって、プラズマ密度が均一になるようにプラズマ生成室の任意の場所にアンテナを配置することができる。よって、大口径で均一なプラズマの生成と、プラズマからの中性粒子ビームの引き出しの両方が簡単な構成で実現可能である。
【0053】
次に、本発明に係るビーム源の第4の実施形態について図8を参照して説明する。なお、上述の第1の実施形態における部材又は要素と同一の作用又は機能を有する部材又は要素には同一の符号を付し、特に説明しない部分については第1の実施形態と同様である。
図8(a)に示すように、このビーム源は、円筒状のプラズマ生成室4と、前記プラズマ生成室4下端に配置された第1電極1と、前記プラズマ生成室4内にプラズマを生成する前記プラズマ生成室4内に配置されたアンテナ2を備えている。
【0054】
前記プラズマ生成室4の壁面は、石英ガラス又はセラミック、金属などから選択された材料で構成される。このプラズマ生成室4には、プラズマ生成室4内にガスを導入する図示しないガス導入ポートが設けられており、このガス導入ポートは図示しないガス供給配管と図示しないガス供給源とともにガス供給手段を構成している。このガス供給手段からはSF6,CHF3,CF4,Cl2,Ar,O2,N2,C4F8などのガスがプラズマ生成室4内に供給される。
前記第1電極1は、グラファイトなどの導電体で形成されたオリフィス板(オリフィス電極)であり、このオリフィス電極は接地電位とされる。このオリフィス電極は第1電極として機能する他、ビームを構成する粒子の中性化手段としても機能するものである。
【0055】
ここで、このビーム源は、第1電極(オリフィス電極)1を介して図示しない真空チャンバに接続されており、該真空チャンバは、これに接続された真空ポンプにより減圧されている。プラズマ生成室4内の圧力は、主としてこの真空チャンバに接続された真空ポンプの排気量と、オリフィス電極のコンダクタンス、供給されるガスの種類やその流量によって決まる。
【0056】
前記アンテナ2は、例えばプラズマ生成室4内部の上端に第1電極1に対向して配置された誘導結合型のコイルであり、表面が誘電体9により覆われている。このアンテナ2の形態は、自身の冷却のために水冷パイプの形態をもつものであってもよい。また、このアンテナ2の形態は、例えば図8(b)に示すように銅パイプ2aに石英などの一種以上の誘電体膜2cを被覆した形態でもよいし、図8(c)に示すように銅パイプ2aをガスや真空等の中空部2dを介して誘電体の管2eで覆った形態にしてもよい。
【0057】
このアンテナは、図示しないマッチングボックスを介して高周波電源3に接続されており、例えば、13.56MHzの高周波電圧がアンテナに印加される。これらのアンテナ、マッチングボックス、高周波電源3によってプラズマ生成手段が構成されている。即ち、アンテナに高周波電流を流すことで誘導磁場を生じさせ、磁界の時間変化が電界を誘導し、その電界で電子が加速されてプラズマが生成される。このようにして、プラズマは、該プラズマを生成するアンテナ2をプラズマ生成室の適切な位置に配置することにより、プラズマ生成室内に均一に生成できる。
ここで、第1の実施形態において説明したように、高周波電源3からの高周波電圧の供給方法により、主として正イオンと加熱された電子とからなるプラズマと、正イオンと負イオンが共存したプラズマの、二種類のプラズマを生成することができる。
【0058】
上記アンテナ2は、例えば周波数600kHzの低周波のバイアス電源6にも接続されている。このバイアス電源6は、高周波電源3と共に電圧印加手段を構成し、図7(a)に示すように、高周波電源3からの高周波電圧とバイアス電源6からの低周波電圧とを交互にアンテナに印加することができる。ここで、低周波電圧を印加している時間は、プラズマが消滅するよりも十分に短い時間である。そうすると、アンテナの表面が誘電体により覆われているので、低周波電圧の印加の際にアンテナ2と第1電極1の間にセルフバイアス電圧が発生しビームの引き出しを行なうことができる。したがって、高周波電圧の印加によってプラズマを生成した後に、低周波電圧の印加によってビームを引き出すという一連の操作の繰り返しを行なうことが出来る。
【0059】
ここで、セルフバイアス電圧の直流成分VDCは、第1電極1の面積Saと、アンテナを覆う誘電体の表面積Slと、バイアス電源6の電圧の振幅Vによって、簡易的には式(2)の様になると考えられる。
【数2】
【0060】
例えば、主として正イオンと加熱された電子とからなるプラズマと、正イオンと負イオンが共存したプラズマにおいて、Sa<SlのようにすればVDCは正となり、第1電極(オリフィス電極)1の電位がアンテナの電位より低くなるので、プラズマ中の正イオンがこの電位差によってオリフィス電極に向けて加速され、オリフィス電極に形成されたオリフィスに入っていく。オリフィス電極のオリフィスの内部を通過する正イオンは、主として、オリフィスの周壁の固体表面近傍において電子を与えられて中性化されるか、オリフィス電極の表面から放出された電子と衝突して再結合することで中性化されるか、あるいは、オリフィスの内部に残留しているガスとの電荷交換によって中性化されて中性粒子となり、中性粒子ビームを引き出すことが出来る。
【0061】
同様に、正イオンと負イオンが共存したプラズマにおいて、Sa>SlのようにすればVDCは負となり、第1電極(オリフィス電極)1の電位がアンテナの電位より高くなるので、プラズマ中の負イオンがこの電位差によってオリフィス電極に向けて加速され、オリフィス電極に形成されたオリフィスに入っていく。オリフィス電極のオリフィスの内部を通過する負イオンは、主として、オリフィスの周壁の固体表面近傍において電子を奪われて中性化され、あるいは、オリフィスの内部に残留しているガスとの電荷交換によって中性化され、中性粒子ビームを引き出すことが出来る。ここで、図7(b)で示すように、高周波電圧の印加と直流電圧の印加の間に、例えば50μ秒程度の電圧を印加しない負イオン生成時間Tを設けてもよい。このようにすると、直流電圧を印加した際にプラズマ中の負イオンの割合が高いので、効率よく大量の負イオンを加速することができる。
【0062】
また、アンテナの形状は、例えばプラズマ生成室の直径程度の寸法を持つ大口径のらせん状コイルや略円形のループ状コイルの形状であってもよいし、二つ以上のループ状のコイルを並列に接続した形状であってもよい。また、大口径のコイルはインピーダンスが大きくなるので、複数個の小型のアンテナを設置するようにしてもよい。このように、アンテナは、その適正配置によりプラズマ生成室内に均一なプラズマを生成できれば良いので、その構造、形態は問わない。
【0063】
このように、中性粒子ビームを引き出すことができるので被処理物に対しチャージアップ現象を引き起こさないチャージフリーなビーム源を実現でき、且つプラズマからの放射光を第1電極(オリフィス電極)で遮蔽することのできるビーム源を実現できる。即ち、チャージアップ現象に起因する損傷や放射光による損傷のないダメージフリーなビーム源を実現できる。加えて、ビームを引き出すのに必要となる一対の電極の片方をアンテナが兼ねることで、電極とアンテナの取り合いを考慮する必要が無くなる。したがって、プラズマ密度が均一になるようにプラズマ生成室の任意の場所にアンテナを配置することができるので、大口径で均一なプラズマの生成と、プラズマからの中性粒子ビームの引き出しの両方が簡単な構成で実現可能である。
【0064】
次に、本発明に係るビーム源の第5の実施形態について図9を参照して説明する。なお、上述の第1の実施形態における部材又は要素と同一の作用又は機能を有する部材又は要素には同一の符号を付し、特に説明しない部分については第1の実施形態と同様である。
図9に示すように、このビーム源は、円筒状のプラズマ生成室4と、前記プラズマ生成室4下端に配置された第1電極1と、前記プラズマ生成室4内にプラズマを生成する前記プラズマ生成室4内に配置されたアンテナ2とを備えている。
【0065】
前記プラズマ生成室4の壁面は、石英ガラス又はセラミック、金属などから選択された材料で構成される。このプラズマ生成室4には、プラズマ生成室4内にガスを導入する図示しないガス導入ポートが設けられており、このガス導入ポートは図示しないガス供給配管と図示しないガス供給源とともにガス供給手段を構成している。このガス供給手段からはSF6,CHF3,CF4,Cl2,Ar,O2,N2,C4F8などのガスがプラズマ生成室4内に供給される。
前記第1電極1は、グラファイトなどの導電体で形成されたオリフィス板(オリフィス電極)であり、このオリフィス電極は接地電位とされる。このオリフィス電極は第1電極として機能する他、ビームを構成する粒子の中性化手段としても機能するものである。
ここで、このビーム源は、第1電極(オリフィス電極)1を介して図示しない真空チャンバに接続されており、該真空チャンバは、これに接続された真空ポンプにより減圧されている。プラズマ生成室4内の圧力は、主としてこの真空チャンバに接続された真空ポンプの排気量と、オリフィス電極のコンダクタンス、供給されるガスの種類やその流量によって決まる。前記アンテナ2は、例えばプラズマ生成室4内部の上端に第1電極1に対向して配置された誘導結合型のコイルである。このアンテナ2の形態は、自身の冷却のために水冷パイプの形態をもつものであってもよい。
【0066】
このアンテナ2は、図示しないマッチングボックスを介して高周波電源3に接続されており、例えば、13.56MHzの高周波電圧がアンテナに印加される。これらのアンテナ2、マッチングボックス、高周波電源3によってプラズマ生成手段が構成されている。即ち、アンテナに高周波電流を流すことで誘導磁場を生じさせ、磁界の時間変化が電界を誘導し、その電界で電子が加速されてプラズマが生成される。このようにして、プラズマは、該プラズマを生成するアンテナをプラズマ生成室の適切な位置に配置することにより、プラズマ生成室内に均一に生成できる。ここで、第1の実施形態において説明したように、高周波電源3からの高周波電圧の供給方法により、主として正イオンと加熱された電子とからなるプラズマと、正イオンと負イオンが共存したプラズマの、二種類のプラズマを生成することができる。
【0067】
上記アンテナ2は、例えば周波数600kHzの低周波のバイアス電源6に例えばコンデンサなどの誘電体6cを介して接続されている。このバイアス電源6は、高周波電源3と共に電圧印加手段を構成し、図7(a)に示すように、高周波電源3からの高周波電圧とバイアス電源6からの低周波電圧とを交互にアンテナ2に印加することができる。ここで、低周波電圧を印加している時間は、プラズマが消滅するよりも十分に短い時間である。そうすると、アンテナが誘電体を介してバイアス電源6に接続されているので、低周波電圧の印加の際にアンテナ2と第1電極1の間にセルフバイアス電圧が発生しビームの引き出しを行なうことができる。したがって、高周波電圧の印加によってプラズマを生成した後に、低周波電圧の印加によってビームを引き出すという一連の操作の繰り返しを行なうことが出来る。
ここで、セルフバイアス電圧の直流成分VDCは、第1電極1の面積Saと、アンテナ2の表面積Smと、バイアス電源6の電圧の振幅Vによって、簡易的には式(3)の様になると考えられる。
【数3】
【0068】
例えば、主として正イオンと加熱された電子とからなるプラズマと、正イオンと負イオンが共存したプラズマにおいて、Sa<SmのようにすればVDCは正となり、第1電極(オリフィス電極)1の電位がアンテナの電位より低くなるので、プラズマ中の正イオンがこの電位差によってオリフィス電極に向けて加速され、オリフィス電極に形成されたオリフィスに入っていく。オリフィス電極のオリフィスの内部を通過する正イオンは、主として、オリフィスの周壁の固体表面近傍において電子を与えられて中性化されるか、オリフィス電極の表面から放出された電子と衝突して再結合することで中性化されるか、あるいは、オリフィスの内部に残留しているガスとの電荷交換によって中性化されて中性粒子となり、中性粒子ビームを引き出すことが出来る。
【0069】
同様に、正イオンと負イオンが共存したプラズマにおいて、Sa>SmのようにすればVDCは負となり、第1電極(オリフィス電極)1の電位がアンテナの電位より高くなるので、プラズマ中の負イオンがこの電位差によってオリフィス電極に向けて加速され、オリフィス電極に形成されたオリフィスに入っていく。オリフィス電極のオリフィスの内部を通過する負イオンは、主として、オリフィスの周壁の固体表面近傍において電子を奪われて中性化され、あるいは、オリフィスの内部に残留しているガスとの電荷交換によって中性化され、中性粒子ビームを引き出すことが出来る。ここで、図7(b)で示すように、高周波電圧の印加と直流電圧の印加の間に、例えば50μ秒程度の電圧を印加しない負イオン生成時間Tを設けてもよい。このようにすると、直流電圧を印加した際にプラズマ中の負イオンの割合が高いので、効率よく大量の負イオンを加速することができる。
【0070】
また、アンテナの形状は、例えばプラズマ生成室の直径程度の寸法を持つ大口径のらせん状コイルや略円形のループ状コイルの形状であってもよいし、二つ以上のループ状のコイルを並列に接続した形状であってもよい。また、大口径のコイルはインピーダンスが大きくなるので、複数個の小型のアンテナを設置するようにしてもよい。このように、アンテナは、その適正配置によりプラズマ生成室内に均一なプラズマを生成できれば良いので、その構造、形態は問わない。
【0071】
このように、中性粒子ビームを引き出すことができるので被処理物に対しチャージアップ現象を引き起こさないチャージフリーなビーム源を実現でき、且つプラズマからの放射光を第1電極(オリフィス電極)で遮蔽することのできるビーム源を実現できる。即ち、チャージアップ現象に起因する損傷や放射光による損傷のないダメージフリーなビーム源を実現できる。加えて、ビームを引き出すのに必要となる一対の電極の片方をアンテナが兼ねることで、電極とアンテナの取り合い(相互干渉)を考慮する必要が無い。したがって、プラズマ密度が均一になるようにプラズマ生成室の任意の場所にアンテナを配置することができる。よって、大口径で均一なプラズマの生成と、プラズマからの中性粒子ビームの引き出しの両方が簡単な構成で実現可能である。
【0072】
また、これまで説明した実施形態では、正イオン、または、負イオンを引き出し、これを中性化して中性粒子ビームとした例を説明したが、第1電極1にオリフィス電極の代わりに例えばグラファイトなどの導電体で形成された薄板グリッド状のグリッド電極を用いることによって、正イオン、または、負イオンを引き出し、これを中性化せずにそのまま正イオンビーム又は負イオンビームとして引き出すこともできる。
【0073】
次に、本発明に係るビーム処理装置の実施形態について図10を参照して説明する。この図において、ビーム処理装置のビーム源としては、第1の実施の形態において説明したビーム源を用いた場合を示している。
【0074】
すなわち、ビーム源は第1電極1、プラズマ生成室4、アンテナ2、高周波電源3、バイアス電源6を備え、さらに、プラズマ生成室4にガスを導入するためのガス導入ポート7、ガス供給管8、ガス供給源9を備えて構成される。
【0075】
また、第1電極1の下部には、これに隣接して真空チャンバ30が配置されており、該真空チャンバは、これに接続された真空ポンプ31により減圧されている。プラズマ生成室4内の圧力は、主としてこの真空チャンバ30に接続された真空ポンプ31の排気量と、第1電極1のコンダクタンス、ガス供給源9から供給されるガスの種類やその流量によって決まる。
また、前記真空チャンバ30内には、ステージ32が備えられ、ここに被処理物33を固定する。これにより、ビーム源から大口径で均一なビームを被処理物に照射することができるビーム処理装置を実現できる。
【0076】
また、前記ビームを中性粒子ビームとすることにより、被処理物33をチャージフリーに加工することができるから、例えば微細配線に生じる静電気由来の絶縁破壊等のチャージアップ現象に由来する欠陥の発生を最小限に抑えることができ、被処理物の歩留まりを格段に向上させることができる。さらに、被処理物33に対するプラズマからの放射光を第1電極1で遮蔽することができるので、放射光に由来する欠陥の発生を最小限に抑えることができ、被処理物の歩留まりを格段に向上させることができる。
【0077】
ここで、ステージ32は、第1電極1との相対運動が、例えば回転運動や直進運動ができるように構成してもよい。ビーム源から大口径で均一なビームを照射しつつ、ステージ32を第1電極1に対し適切に相対運動させることにより、被処理物33を被処理面全体にわたって均一に迅速に処理することができる。
このように、本発明のビーム処理装置によれば、正イオン、負イオン、中性粒子等の各種のビームを大口径で均一に被処理物に照射することができる。また、被処理物に対しチャージアップ現象を引き起こさず(チャージフリー)、且つプラズマからの放射光を遮蔽することのできる、ダメージフリーなビーム処理装置を実現できる。
【0078】
これまで本発明のビーム源およびビーム処理装置に関する実施形態について説明したが、本発明のビーム源およびビーム処理装置は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、正イオン、負イオン、中性粒子等の各種のビームを大口径で均一に被処理物に照射することができると共に、チャージフリー且つダメージフリーを実現するビーム源をコンパクトな構造で提供することができる。さらに、本発明のビーム源を搭載したビーム処理装置により、被処理物の処理が均一で迅速にでき、かつ、歩留まりの高い被処理物の処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるビーム源の全体構成を示す図である。
【図2】電圧の印加を示す波形図である。
【図3】表面に導電体を備えたアンテナの断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるビーム源の全体構成を示す図である。
【図5】電圧の印加を示す波形図である。
【図6】本発明の第3の実施形態におけるビーム源の全体構成を示す図である。
【図7】電圧の印加を示す波形図である。
【図8】(a)は本発明の第4の実施形態におけるビーム源の全体構成を示す図であり、(b)(c)はアンテナの断面図である。
【図9】本発明の第5の実施形態におけるビーム源の全体構成を示す図である。
【図10】本発明の実施形態におけるビーム処理装置の全体の概略を示す図である。
【図11】従来のビーム源の全体構成を示す図である。
【図12】他の従来のビーム源の全体構成を示す図である。
【符号の説明】
1 第1電極
2 アンテナ
2b 導電体
2c 誘電体
3 高周波電源
4 プラズマ生成室
6 直流電源
12 誘電体膜
32 ステージ
33 被処理物[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a beam source and a beam processing apparatus used in a manufacturing process of a semiconductor integrated circuit and the like, and in particular, various beams such as high-directivity and high-density positive ions, negative ions, and neutral particles from high-density plasma. To a beam source and a beam processing apparatus for generating a beam.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in the field of information storage media such as semiconductor integrated circuits and hard disks, or in the field of micro machines and the like, processing patterns have been significantly miniaturized. In the processing in such a field, an energy beam such as an ion beam having a high straightness (high directivity) and a relatively large diameter and a high density is irradiated to form a film or etch an object to be processed. Technology is attracting attention.
[0003]
As a beam source of such an energy beam, those generating various beams such as positive ions, negative ions, and neutral particles are known. By irradiating various beams such as positive ions, negative ions, and neutral particles from a beam source to an arbitrary portion of an object to be processed, local film formation and etching of the object to be processed, surface modification, Bonding, bonding, and the like can be performed.
[0004]
Devices for generating various beams such as positive ions, negative ions, and neutral particles, that is, a beam source and a beam processing device using the beam source are described in, for example,
[0005]
FIG. 11 shows an example of the basic configuration of the device disclosed in these documents. In this apparatus, an inductive
You can do it.
[0006]
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-289399
[Patent Document 2]
JP-A-2002-289581
[Patent Document 3]
JP-A-2002-289582
[Patent Document 4]
JP-A-2002-289583
[Patent Document 5]
JP-A-2002-289584
[Patent Document 6]
JP-A-2002-289585
[Patent Document 7]
JP-A-10-125497
[Patent Document 8]
Japanese Patent No. 3114873
[Patent Document 9]
JP-T-2001-511945
[Patent Document 10]
JP 2001-507081 A
[Patent Document 11]
JP-A-8-83696
[Patent Document 12]
JP-A-9-82692
[Patent Document 13]
JP 2001-35697 A
[Patent Document 14]
Japanese Patent No. 3017944
[Patent Document 15]
Japanese Patent No. 331838
[Patent Document 16]
US Pat. No. 6,331,701
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
For mass production and cost reduction of semiconductor integrated circuits, etc., it is necessary to increase the diameter of the semiconductor integrated circuit manufacturing equipment. However, the diameter of the conventional beam source is increased, and positive ions, negative ions, neutral particles, etc. There are the following problems when trying to generate the various types of beams.
[0009]
First, in order to obtain a uniform beam with a large area, it is desirable that the density of the plasma as the element of the beam is uniformly distributed in both the radius and the circumferential direction of the beam generation chamber. According to the devices disclosed in
[0010]
In order to extract a uniform beam with a large diameter, it is necessary to generate a uniform plasma with a large diameter. In order to obtain a large-diameter, uniform plasma, an inductively-coupled coil is required as disclosed in
[0011]
In these apparatuses, unless an appropriate neutralizing means is provided, charged particles such as positive ions and negative ions are irradiated to the object. In a beam source that irradiates an object with charged particles such as positive ions and negative ions, electric charge is accumulated in the object, so that an insulator cannot be processed (charge-up phenomenon). In addition, since the ion beam diverges due to the space charge effect, it is difficult to perform fine processing.
To prevent this, it has been considered to neutralize the charge by injecting electrons into the ion beam. However, in this method, although the overall charge can be balanced, the charge is locally unbalanced, and it is also difficult to perform fine processing.
[0012]
Further, in the case where ions are extracted from the plasma source and irradiated on the object to be processed, irradiation of the object with radiation such as ultraviolet rays generated from the plasma adversely affects the object. It is necessary to shield radiation such as ultraviolet rays emitted from the light source.
[0013]
In order to avoid the above problem, a large-diameter beam source capable of arbitrarily and uniformly generating various beams such as positive ions, negative ions, and neutral particles has been desired. As a neutral particle beam generator, an inductively-coupled coil is arranged to face a workpiece in order to obtain a uniform plasma, and has an appropriate neutralizing means. Patent Document 16 discloses an apparatus having a configuration for blocking emitted radiation. As shown in FIG. 12, the neutral beam generator includes an
[0014]
However, in order to emit a collimated beam with high neutralization efficiency, a grid hole of the
[0015]
The present invention has been made in view of such problems of the related art, and a beam capable of uniformly irradiating an object to be treated with various beams such as positive ions, negative ions, and neutral particles with a large diameter. It is an object of the present invention to provide a source and a beam processing apparatus for processing an object to be processed using these beam sources. In particular, a damage-free beam source that does not cause a charge-up phenomenon (charge-free) and that can shield radiation light from plasma, and processes an object using these beam sources. It is an object to provide a beam processing device.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve such problems in the related art, one embodiment of the present invention provides an antenna that generates plasma in a plasma generation chamber, a first electrode disposed in the plasma generation chamber, and a first electrode. A potential difference generating means for generating a potential difference between the antenna and the antenna, wherein a particle beam is extracted from the plasma generated between the antenna and the first electrode via the first electrode. Beam source.
With such a configuration, the antenna also functions as one of the pair of electrodes necessary for extracting the particle beam, and it is not necessary to consider the interaction between the electrodes and the antenna (mutual interference). Therefore, since the antenna can be arranged at an arbitrary position so that the plasma density becomes uniform, various beams such as positive ions, negative ions, and neutral particles can be uniformly generated with a large diameter.
[0017]
In this case, it is preferable that the potential difference generating means for generating a potential difference between the first electrode and the antenna is a voltage applying means for alternately applying a high-frequency voltage and a DC voltage to the antenna. By applying a DC voltage, ions in the plasma can be accelerated toward the first electrode. In particular, when negative ions are accelerated, negative ions can be generated efficiently and continuously.
[0018]
Further, a potential difference generating means for generating a potential difference between the first electrode and the antenna is voltage applying means for alternately applying a high frequency voltage and a low frequency voltage to the antenna, and a dielectric material is provided adjacent to the antenna. Is preferably interposed. Accordingly, a self-bias voltage can be generated due to the presence of the dielectric adjacent to the antenna, and ions can be extracted from the plasma.
[0019]
Another embodiment of the present invention is a beam source, wherein the first electrode is a neutralizing means of the particle beam. With such a configuration, positive ions or negative ions are extracted from the plasma, neutralized, and a large-diameter uniform neutral beam with large kinetic energy and high linearity is obtained. It is possible to draw out.
[0020]
Further, another aspect of the present invention is a beam processing apparatus for processing an object to be processed using the beam source, comprising the beam source having the above-described configuration, and being processed so as to face the first electrode of the beam source. A stage for supporting a processing object is provided. By configuring a beam processing apparatus by selecting any one of the beam sources having the respective characteristics described above, a beam having a large kinetic energy and having a uniform diameter with a uniform diameter, such as neutral particles, can be obtained. It can be pulled out with high straightness. For this reason, the processing speed for the object to be processed is high, uniform processing can be performed on the entire surface of the object to be processed, and characteristics suitable for each use form of the beam processing apparatus can be exhibited. According to this apparatus, charge-free and damage-free processing can be performed.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of a beam source according to the present invention will be described with reference to FIGS. In the drawings, members or elements having the same operation or function are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be omitted.
[0022]
As shown in FIG. 1, the beam source includes a cylindrical
The
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
Here, the plasma formed when a high-frequency voltage supplied from the high-
[0026]
As described above, by the method of supplying the high-frequency voltage from the high-
[0027]
For example, when the potential of the first electrode (orifice electrode) 1 is lower than the potential of the antenna in plasma mainly composed of positive ions and heated electrons and plasma in which positive ions and negative ions coexist (FIG. 2C )), Positive ions in the plasma are accelerated toward the orifice electrode by this potential difference, and enter the orifice formed in the orifice electrode. Positive ions passing through the orifice of the orifice electrode are mainly neutralized by being given electrons near the solid surface on the peripheral wall of the orifice, or recombine with electrons emitted from the surface of the orifice electrode. Then, the neutralized particles are neutralized by charge exchange with the gas remaining inside the orifice to become neutral particles, and a neutral particle beam can be extracted.
[0028]
Similarly, in a plasma in which positive ions and negative ions coexist, when the potential of the first electrode (orifice electrode) 1 is higher than the potential of the antenna (FIG. 2D), the negative ions in the plasma cause the orifice due to this potential difference. It is accelerated toward the electrode and enters the orifice formed in the orifice electrode. Negative ions passing through the inside of the orifice of the orifice electrode are mainly neutralized by depriving electrons near the solid surface on the peripheral wall of the orifice, or are neutralized by charge exchange with gas remaining inside the orifice. And a neutral beam can be extracted.
[0029]
As shown in FIG. 3, the
[0030]
Further, the shape of the
[0031]
In this way, a neutral particle beam can be extracted, so that a charge-free beam source that does not cause a charge-up phenomenon on the object to be processed can be realized, and radiation emitted from plasma can be emitted from the first electrode (orifice electrode). Can realize a beam source that can be shielded. That is, a damage-free beam source free of damage due to the charge-up phenomenon and damage due to radiation light can be realized. In addition, the antenna also serves as one of the pair of electrodes required to extract the beam, so that it is not necessary to consider the interaction between the electrodes and the antenna (mutual interference). Therefore, the
[0032]
Next, a second embodiment of the beam source according to the present invention will be described with reference to FIGS. Members or elements having the same functions or functions as those of the first embodiment described above are denoted by the same reference numerals, and parts that are not particularly described are the same as those of the first embodiment.
[0033]
As shown in FIG. 4, the beam source includes a cylindrical
The wall surface of the
[0034]
Here, this beam source is connected via a first electrode (orifice electrode) 1 to a vacuum chamber (not shown), and the vacuum chamber is depressurized by a vacuum pump connected thereto. The pressure in the
[0035]
The
[0036]
Here, as described in the first embodiment, by the method of supplying the high-frequency voltage from the high-
[0037]
The
[0038]
For example, in a plasma mainly composed of positive ions and heated electrons, and a plasma in which positive ions and negative ions coexist, the DC voltage applied to the antenna by the
[0039]
Similarly, in a plasma in which positive ions and negative ions coexist, when a negative bias voltage is applied to the antenna by the
[0040]
Note that, similarly to the first embodiment, the
Further, the shape of the antenna may be, for example, a large-diameter spiral coil having a size about the diameter of the plasma generation chamber, a substantially circular loop-shaped coil, or two or more loop-shaped coils arranged in parallel. May be connected. Since a large-diameter coil has a large impedance, a plurality of small antennas may be installed. As described above, the antenna may be of any structure and form as long as it can generate uniform plasma in the plasma generation chamber by proper arrangement.
[0041]
As described above, since the neutral particle beam can be extracted, a charge-free beam source that does not cause a charge-up phenomenon on the object to be processed can be realized, and light emitted from the plasma is emitted from the first electrode (orifice electrode) 1. A beam source that can be shielded can be realized. That is, a damage-free beam source free of damage due to the charge-up phenomenon and damage due to radiation light can be realized. In addition, the antenna also serves as one of the pair of electrodes required to extract the beam, so that it is not necessary to consider the interaction between the electrodes and the antenna (mutual interference). Therefore, the antenna can be arranged at an arbitrary position in the plasma generation chamber so that the plasma density becomes uniform. Therefore, both the generation of a large-diameter and uniform plasma and the extraction of a neutral particle beam from the plasma can be realized with a simple configuration.
[0042]
Next, a third embodiment of the beam source according to the present invention will be described with reference to FIGS. Members or elements having the same functions or functions as those of the first embodiment described above are denoted by the same reference numerals, and parts that are not particularly described are the same as those of the first embodiment.
As shown in FIG. 6, the beam source includes a cylindrical
[0043]
The wall surface of the
The
[0044]
Here, this beam source is connected via a first electrode (orifice electrode) 1 to a vacuum chamber (not shown), and the vacuum chamber is depressurized by a vacuum pump connected thereto. The pressure in the
[0045]
The
[0046]
Here, as described in the first embodiment, by the method of supplying the high-frequency voltage from the high-
[0047]
The
[0048]
Here, the DC component V of the self-bias voltage DC It can be considered that Equation (1) is simply expressed by the area Sa of the
(Equation 1)
Here, α is a coefficient.
[0049]
For example, in a plasma mainly composed of positive ions and heated electrons and a plasma in which positive ions and negative ions coexist, if Sa <αSk, V DC Becomes positive and the potential of the first electrode (orifice electrode) 1 becomes lower than the potential of the antenna, so that positive ions in the plasma are accelerated toward the orifice electrode by this potential difference, and enter the orifice formed in the orifice electrode. Go. Positive ions passing through the orifice of the orifice electrode are mainly neutralized by being given electrons near the solid surface on the peripheral wall of the orifice, or recombine with electrons emitted from the surface of the orifice electrode. Then, the neutralized particles are neutralized by charge exchange with the gas remaining inside the orifice to become neutral particles, and a neutral particle beam can be extracted.
[0050]
Similarly, in a plasma in which positive ions and negative ions coexist, if Sa> αSk, V DC Becomes negative and the potential of the first electrode (orifice electrode) 1 becomes higher than the potential of the antenna, so that the negative ions in the plasma are accelerated toward the orifice electrode by this potential difference and enter the orifice formed in the orifice electrode. Go. Negative ions passing through the inside of the orifice of the orifice electrode are mainly neutralized by depriving electrons near the solid surface on the peripheral wall of the orifice, or are neutralized by charge exchange with gas remaining inside the orifice. And a neutral beam can be extracted. Here, as shown in FIG. 7B, a negative ion generation time T in which no voltage of, for example, about 50 μs is applied may be provided between the application of the high-frequency voltage and the application of the DC voltage. With this configuration, when a DC voltage is applied, the ratio of negative ions in the plasma is high, so that a large amount of negative ions can be efficiently accelerated.
[0051]
Further, the shape of the antenna may be, for example, a large-diameter spiral coil having a size about the diameter of the plasma generation chamber, a substantially circular loop-shaped coil, or two or more loop-shaped coils arranged in parallel. May be connected. Since a large-diameter coil has a large impedance, a plurality of small antennas may be installed. As described above, the antenna may be of any structure and form as long as it can generate uniform plasma in the plasma generation chamber by proper arrangement.
[0052]
As described above, a neutral particle beam can be extracted, so that a charge-free beam source that does not cause a charge-up phenomenon to be processed can be realized, and radiation emitted from plasma is shielded by the first electrode (orifice electrode). Beam source that can be used. That is, it is possible to realize a damage-free beam source free from damage due to the charge-up phenomenon and damage due to radiation light. In addition, since the antenna also serves as one of the pair of electrodes required to extract the beam, it is not necessary to consider the interaction between the electrodes and the antenna (mutual interference). Therefore, the antenna can be arranged at an arbitrary position in the plasma generation chamber so that the plasma density becomes uniform. Therefore, both generation of a large-diameter and uniform plasma and extraction of a neutral particle beam from the plasma can be realized with a simple configuration.
[0053]
Next, a fourth embodiment of the beam source according to the present invention will be described with reference to FIG. Members or elements having the same functions or functions as those of the first embodiment described above are denoted by the same reference numerals, and parts that are not particularly described are the same as those of the first embodiment.
As shown in FIG. 8A, this beam source generates a plasma in the
[0054]
The wall surface of the
The
[0055]
Here, this beam source is connected via a first electrode (orifice electrode) 1 to a vacuum chamber (not shown), and the vacuum chamber is depressurized by a vacuum pump connected thereto. The pressure in the
[0056]
The
[0057]
This antenna is connected to a high-
Here, as described in the first embodiment, by the method of supplying the high-frequency voltage from the high-
[0058]
The
[0059]
Here, the DC component V of the self-bias voltage DC Equation (2) is considered to be simply expressed by the area Sa of the
(Equation 2)
[0060]
For example, in a plasma mainly composed of positive ions and heated electrons, and a plasma in which positive ions and negative ions coexist, if Sa <Sl, V DC Becomes positive and the potential of the first electrode (orifice electrode) 1 becomes lower than the potential of the antenna, so that positive ions in the plasma are accelerated toward the orifice electrode by this potential difference, and enter the orifice formed in the orifice electrode. Go. Positive ions passing through the orifice of the orifice electrode are mainly neutralized by being given electrons near the solid surface on the peripheral wall of the orifice, or recombine with electrons emitted from the surface of the orifice electrode. Then, the neutralized particles are neutralized by charge exchange with the gas remaining inside the orifice to become neutral particles, and a neutral particle beam can be extracted.
[0061]
Similarly, in a plasma in which positive ions and negative ions coexist, if Sa> Sl, V DC Becomes negative and the potential of the first electrode (orifice electrode) 1 becomes higher than the potential of the antenna, so that the negative ions in the plasma are accelerated toward the orifice electrode by this potential difference and enter the orifice formed in the orifice electrode. Go. Negative ions passing through the inside of the orifice of the orifice electrode are mainly neutralized by depriving electrons near the solid surface on the peripheral wall of the orifice, or are neutralized by charge exchange with gas remaining inside the orifice. And a neutral beam can be extracted. Here, as shown in FIG. 7B, a negative ion generation time T in which no voltage of, for example, about 50 μs is applied may be provided between the application of the high-frequency voltage and the application of the DC voltage. With this configuration, when a DC voltage is applied, the ratio of negative ions in the plasma is high, so that a large amount of negative ions can be efficiently accelerated.
[0062]
The shape of the antenna may be, for example, a large-diameter helical coil having a size about the diameter of the plasma generation chamber, a substantially circular loop-shaped coil, or two or more loop-shaped coils arranged in parallel. May be connected. Since a large-diameter coil has a large impedance, a plurality of small antennas may be installed. As described above, the antenna may be of any structure and form as long as it can generate uniform plasma in the plasma generation chamber by proper arrangement.
[0063]
As described above, a neutral particle beam can be extracted, so that a charge-free beam source that does not cause a charge-up phenomenon to be processed can be realized, and radiation emitted from plasma is shielded by the first electrode (orifice electrode). A beam source that can be used is realized. That is, it is possible to realize a damage-free beam source free from damage due to the charge-up phenomenon and damage due to radiation light. In addition, since the antenna also serves as one of the pair of electrodes required for extracting a beam, it is not necessary to consider the electrode and the antenna. Therefore, since the antenna can be arranged at any place in the plasma generation chamber so that the plasma density becomes uniform, it is easy to generate both a large-diameter and uniform plasma and to extract the neutral beam from the plasma. It can be realized with a simple configuration.
[0064]
Next, a fifth embodiment of the beam source according to the present invention will be described with reference to FIG. Members or elements having the same functions or functions as those of the first embodiment described above are denoted by the same reference numerals, and parts that are not particularly described are the same as those of the first embodiment.
As shown in FIG. 9, the beam source includes a cylindrical
[0065]
The wall surface of the
The
Here, this beam source is connected via a first electrode (orifice electrode) 1 to a vacuum chamber (not shown), and the vacuum chamber is depressurized by a vacuum pump connected thereto. The pressure in the
[0066]
The
[0067]
The
Here, the DC component V of the self-bias voltage DC Equation (3) is considered to be simply expressed by the area Sa of the
[Equation 3]
[0068]
For example, in a plasma mainly composed of positive ions and heated electrons and a plasma in which positive ions and negative ions coexist, if Sa <Sm, V DC Becomes positive and the potential of the first electrode (orifice electrode) 1 becomes lower than the potential of the antenna, so that positive ions in the plasma are accelerated toward the orifice electrode by this potential difference, and enter the orifice formed in the orifice electrode. Go. Positive ions passing through the orifice of the orifice electrode are mainly neutralized by being given electrons near the solid surface on the peripheral wall of the orifice, or recombine with electrons emitted from the surface of the orifice electrode. Then, the neutralized particles are neutralized by charge exchange with the gas remaining inside the orifice to become neutral particles, and a neutral particle beam can be extracted.
[0069]
Similarly, in a plasma in which positive ions and negative ions coexist, if Sa> Sm, V DC Becomes negative and the potential of the first electrode (orifice electrode) 1 becomes higher than the potential of the antenna, so that the negative ions in the plasma are accelerated toward the orifice electrode by this potential difference and enter the orifice formed in the orifice electrode. Go. Negative ions passing through the inside of the orifice of the orifice electrode are mainly neutralized by depriving electrons near the solid surface on the peripheral wall of the orifice, or are neutralized by charge exchange with gas remaining inside the orifice. And a neutral beam can be extracted. Here, as shown in FIG. 7B, a negative ion generation time T in which no voltage of, for example, about 50 μs is applied may be provided between the application of the high-frequency voltage and the application of the DC voltage. With this configuration, when a DC voltage is applied, the ratio of negative ions in the plasma is high, so that a large amount of negative ions can be efficiently accelerated.
[0070]
Further, the shape of the antenna may be, for example, a large-diameter spiral coil having a size about the diameter of the plasma generation chamber, a substantially circular loop-shaped coil, or two or more loop-shaped coils arranged in parallel. May be connected. Since a large-diameter coil has a large impedance, a plurality of small antennas may be installed. As described above, the antenna may be of any structure and form as long as it can generate uniform plasma in the plasma generation chamber by proper arrangement.
[0071]
As described above, a neutral particle beam can be extracted, so that a charge-free beam source that does not cause a charge-up phenomenon to be processed can be realized, and radiation emitted from plasma is shielded by the first electrode (orifice electrode). A beam source that can be used is realized. That is, it is possible to realize a damage-free beam source free from damage due to the charge-up phenomenon and damage due to radiation light. In addition, since the antenna also serves as one of the pair of electrodes required to extract a beam, there is no need to consider the interaction between the electrodes and the antenna (mutual interference). Therefore, the antenna can be arranged at an arbitrary position in the plasma generation chamber so that the plasma density becomes uniform. Therefore, both generation of a large-diameter and uniform plasma and extraction of a neutral particle beam from the plasma can be realized with a simple configuration.
[0072]
Further, in the embodiments described so far, an example was described in which positive ions or negative ions were extracted and neutralized to form a neutral particle beam. However, instead of the orifice electrode, the
[0073]
Next, an embodiment of a beam processing apparatus according to the present invention will be described with reference to FIG. This figure shows a case where the beam source described in the first embodiment is used as the beam source of the beam processing apparatus.
[0074]
That is, the beam source includes a
[0075]
Further, a
Further, a
[0076]
In addition, since the beam to be processed is a neutral particle beam, the
[0077]
Here, the
As described above, according to the beam processing apparatus of the present invention, an object to be processed can be uniformly irradiated with various beams such as positive ions, negative ions, and neutral particles with a large diameter. In addition, a damage-free beam processing apparatus that does not cause a charge-up phenomenon (charge-free) and that can shield emitted light from plasma can be realized.
[0078]
Although the embodiments relating to the beam source and the beam processing device of the present invention have been described above, the beam source and the beam processing device of the present invention are not limited to the above-described embodiments, but may be variously modified within the scope of the technical idea. Needless to say, this may be implemented.
[0079]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to uniformly irradiate an object to be processed with a large diameter and various beams such as positive ions, negative ions, and neutral particles, and to realize charge-free and damage-free. The beam source can be provided with a compact structure. Further, by the beam processing apparatus equipped with the beam source of the present invention, the processing of the processing object can be performed uniformly and quickly, and the processing of the processing object with a high yield can be performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating an overall configuration of a beam source according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a waveform diagram showing application of a voltage.
FIG. 3 is a cross-sectional view of an antenna having a conductor on its surface.
FIG. 4 is a diagram illustrating an overall configuration of a beam source according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a waveform chart showing application of a voltage.
FIG. 6 is a diagram illustrating an overall configuration of a beam source according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a waveform chart showing application of a voltage.
FIG. 8A is a diagram showing an overall configuration of a beam source according to a fourth embodiment of the present invention, and FIGS. 8B and 8C are cross-sectional views of an antenna.
FIG. 9 is a diagram illustrating an overall configuration of a beam source according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a diagram schematically illustrating an entire beam processing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a diagram showing an overall configuration of a conventional beam source.
FIG. 12 is a diagram showing the overall configuration of another conventional beam source.
[Explanation of symbols]
1 First electrode
2 Antenna
2b conductor
2c dielectric
3 High frequency power supply
4 Plasma generation chamber
6 DC power supply
12 Dielectric film
32 stages
33 Workpiece
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- 2003-03-14 JP JP2003071072A patent/JP4101089B2/en not_active Expired - Lifetime
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