JP2004278667A - 変速機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力軸10と一体に回転するとともに、円筒状部を有し、前記円筒状部の内周に内スプライン35を有する第1の部材31と、円筒状部を有し、前記円筒状部の外周に前記内スプラインにかみ合わさる外スプライン44を有する第2の部材41と、を備え、第2の部材41の外スプライン44は、溝の一部又は全部の底に凹部42が形成されており、第1の部材31の内スプライン35とかみ合わさった状態にあるときに、凹部42によって第1の部材31と第2の部材41によって囲まれた内部からその外部に貫通する空所43が形成されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、変速機に関し、特に、オイルパンに回収されるオイルの量を多くすることができる変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、変速機においては、エンジンによって発生させられた回転をトルクコンバータを介して変速機に入力し、該変速機において入力軸の回転数を所定の回転数に変換して出力し、駆動輪に伝達するようになっている。変速機には、通常、大小の各種歯車等の数段にわたる組合せから成るギヤユニットが配設されており、クラッチ、ブレーキ等の摩擦係合要素が断続し、選択された歯車の回転を出力することによって、複数の変速段が達成される。
【0003】
変速機は、歯車、ベアリング等の回転部材を潤滑しかつ冷却するためのオイルが蓄えられるオイルパンが変速機ケースの下方に形成されている。オイルパンに蓄えられたオイルは、ストレーナを通ってオイルポンプによって吸引され、各回転部材に供給されるようになっている。そして、供給されたオイルは、各回転部材を潤滑しかつ冷却した後、各回転部材の遠心力によって変速機ケース内に飛散し、その後、重力によって降下し、オイルパンに回収される。
【0004】
ところで、従来の変速機の前後進切換装置には、入力軸と一体に前進用クラッチドラムが設けられており、サンギアと一体にハブが設けられており、このハブはドラム状であり外周部にはサンギアから遠ざかる方向に伸びる円筒状部を有しており、この円筒状部外周にスプラインが形成され、このスプラインに前進用クラッチドラムがかみ合わされており(図5参照)、サンギアには、内径部から外径部まで貫通する油路が形成されており、この油路のサンギア外径部側の出口が、サンギアのギア部とハブ結合部との間に位置しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−221400号公報(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の変速機の前後進切換装置では、ドラム状のハブ内にオイルが溜まってしまうという問題がある。すなわち、前進用クラッチの潤滑のために、サンギアの油路から供給されるオイルは、ドラム状のハブの背面側だけでなく内面側にも放出されるので、ハブの内面側のオイルがハブと前進用クラッチドラムとがかみ合わさった部分で流れにくいので、ハブ内にオイルが溜まりやすい。
【0007】
ハブ内にオイルが溜まると、以下のような問題を生ずる。すなわち、オイルパンの容積を十分にとれない場合に、エンジンを始動してからしばらくすると、オイルポンプによりオイルパンからオイルが吸い上げられてゆくうちに、オイルパン内のオイルの量が少なくなり、エアーを吸い込みやすくなる。エアーが吸い込まれると、(1)オイルポンプから異音が発生したり、(2)エアーが入ったオイルがオイルポンプの下流にあるバルブボデーに流入することによって油圧が変動し、変速ショックが大きくなったり、(3)エアーが入ったオイルが原因で必要な油圧が出なくなり(図6参照)、クラッチの結合力が弱くなり、すべってクラッチが焼けてしまう等の不具合が発生する場合がある。
【0008】
このような不具合を回避するために、オイルを単純に増やせばよいとも考えられるが、オイルの容積が増えると、高温となった場合にクラッチ等の摩擦材がオイルにひたった状態になり、その結果、オイルの温度が上昇したり、オイルの劣化を早めたりすることになる。その他にも、摩擦材の低温側高温側の摩擦性能を両立させることが困難になるといった問題もある。
【0009】
また、オイルパンの容積が十分にある場合は、オイルパン内の油がなくなる前に、トランスミッション側からのオイルがオイルパンで回収されるため、前記不具合の発生を抑えることできるが、トラックのように荷台がシャシーの上にあり、かつ、車高も制限されるという制約のある車両では、オイルパンの容積を十分に確保できないので、前記不具合は回避できない。
【0010】
さらに、車両が走行している場合は、出力系も回転しているため、オイルがトランスミッション側から回収されやすく、前記不具合の発生を抑えることできるが、車両がアイドリング状態の場合は、出力系が回転していないので、オイルがトランスミッション側から戻りにくく、前記不具合は回避できない。特に、エンジン始動時のようにオイルが低温である場合には、オイルの粘性が高くなり、油の流動性が低くなると、遠心力が加わってもオイルが飛散することなく各回転部材の表面に残留しやすいので、オイルパンに回収される油の量がその分少なくなり、油面レベルが低くなってしまう。
【0011】
本発明の第1の目的は、オイルパンの容積を十分にとれない場合にも、オイルパンに回収されるオイルの量を多くすることができる変速機を提供することである。
【0012】
本発明の第2の目的は、車両がアイドリング状態の場合にも、オイルパンに回収されるオイルの量を多くすることができる変速機を提供することである。
【0013】
本発明の第3の目的は、オイルが低温である場合にも、オイルパンに回収されるオイルの量を多くすることができる変速機を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の視点においては、変速機において、入力軸(10)と一体に回転するとともに、円筒状部を有し、前記円筒状部の内周に内スプライン(35)を有する第1の部材(31)と、円筒状部を有し、前記円筒状部の外周に前記内スプラインにかみ合わさる外スプライン(44)を有する第2の部材(41)と、を備え、前記第2の部材の外スプライン(44)は、溝の一部又は全部の底に凹部(42)が形成されており、前記第1の部材の内スプラインとかみ合わさった状態にあるときに、前記凹部によって前記第1の部材と前記第2の部材によって囲まれた内部からその外部に貫通する空所(43)が形成されることを特徴とする。
【0015】
本発明の第2の視点においては、一組の遊星歯車組と、前進用クラッチと、を有しており、前記遊星歯車組がサンギアと、リングギアと、両ギアと同時にかみ合う複数のピニオンギアを回転可能に保持するキャリアとから構成され、前記サンギアが前記前進用クラッチを介して入力軸と常時連結される変速機において、前記サンギア(40)の一端にこれと一体にサンギアハブ(41)が設けられており、前記サンギアハブ(41)は、ドラム状であって前記サンギアから離れる方向に延在する円筒状部を有し、前記円筒状部の外周に外スプライン(44)が形成され、前記外スプラインに前進用クラッチのドラム(31)に形成された内スプライン(35)がかみ合わさり、前記サンギアハブ上の外スプライン(44)は、溝の一部又は全部の底に凹部(42)が形成されており、前記前進用クラッチのドラムの内スプラインとかみ合わさった状態にあるときに、前記凹部によって前記サンギアハブと前記前進用クラッチのドラムによって囲まれた内部からその外部に貫通する空所(43)が形成されることを特徴とする。この空所により、サンギアハブ41の内側から外側にオイルが出やすくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態に係る変速機について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る変速機の構成を模式的に示した断面図である。図2は、本発明の一実施形態に係る変速機の構成を模式的に示したスケルトン図である。図3は、本発明の一実施形態に係る変速機におけるサンギアハブと第2クラッチドラムが互いに連結した状態を模式的に示したA−A´間の断面図及びその部分拡大図である。図4は、本発明の一実施形態に係る変速機における低温での油圧と時間の関係を示したグラフである。
【0017】
この変速機1は、自動変速機であり、変速機ケース2と、オイルパン3と、ストレーナ4と、バルブボデー5と、オイルポンプ6と、入力軸10と、第1クラッチ20と、第2クラッチ30と、サンギア40と、キャンセラ50と、リングギア60と、第1ピニオンギア61と、第2ピニオンギア62と、キャリア63と、第3クラッチ70と、出力軸90と、を有する。
【0018】
変速機ケース2は、変速機の構成要素を内蔵するケーシングである。オイルパン3は、変速機ケース2の下方に取付けられるとともに、オイルが溜まっている皿状の受け部である。ストレーナ4は、オイルパン3内に配設されるとともに、オイルパン3から吸い上げられたオイルのおおまかな異物を取り除く濾過器である。バルブボデー5は、変速機1の油圧制御を行う部品であって、その中には調圧バルブや油路の切替えバルブ等(図示せず)が含まれ、それらを繋ぐ油路が迷路の如く構成されたものである。オイルポンプ6は、変速機1内の各部にオイルを所定の油圧で送るポンプである。
【0019】
入力軸10は、エンジンから出た出力を変速機1に伝えるための回転軸である。入力軸10の内部には、オイルが流通する油路11が形成されており、油路11からキャンセラ室51へオイルを供給するための穴12が形成されている。入力軸10は、第1クラッチ20、第2クラッチ30、及びサンギア40と常時連結されておりこれらと一体に回転する。
【0020】
第1クラッチ20は、入力軸10と常時連結された前進用クラッチであり、第1クラッチドラム21と、スプライン25と、を有し、クラッチプレート26が締結状態になることにより第1クラッチハブ22と一体に回転可能になる。第1クラッチドラム21は、第1クラッチハブ22の外周側に配され、クラッチプレート26を介して第1クラッチハブ22と接続し、キャンセラ50側からサンギアハブ41と第2クラッチドラムの連結部近傍の空間36へオイルを送るための穴23を有する。第1クラッチハブ22は、サンシャフト71と常時連結されており、キャンセラ50の窓52から出てきたオイルを第1クラッチドラム21の穴23側に送り、かつ、非係合時にクラッチプレート26を潤滑するための穴24を有する。スプライン25は、第2クラッチ30と常時連結するための内スプラインである。
【0021】
第2クラッチ30は、第1クラッチ20を介して入力軸10と常時連結された前進用クラッチであり、第2クラッチドラム31と、スプライン34と、スプライン35と、を有し、クラッチプレート37が締結状態になることにより第2クラッチハブ32と一体に回転可能になる。第2クラッチドラム31は、サンギアハブ41と常時連結されるドラム状部分であり、第2クラッチハブ32の外周側に配され、クラッチプレート37を介して第2クラッチハブ32と接続する。第2クラッチハブ32は、第1クラッチドラム21の外周を所定間隔をおいて覆い、遊星歯車組群80のキャリア81と常時連結されており、キャンセラ50側からサンギアハブ41と第2クラッチドラム31の連結部近傍の空間36へオイルを送るための穴33を有する。ここで、遊星歯車組群80は、複数の回転速度又は後進の切替えが行われる公知の部分である。スプライン34は、第1クラッチ20のスプライン25と常時連結するための外スプラインである。スプライン35は、第2クラッチドラム31の先端部付近に配されるとともに、サンギアハブ41と常時連結するための内スプラインである。
【0022】
サンギア40は、遊星歯車組の構成要素の1つであり、中心軸に取り付けられる外歯車であり、第1クラッチ20及び第2クラッチ30を介して入力軸と常時連結されている。サンギア40の一端には、これと一体にサンギアハブ41が設けられている。サンギアハブ41はドラム状であり外周部にはサンギア40から離れる方向に延在する円筒状部を有し、この円筒状部外周にスプライン44が形成され、このスプライン44に第2クラッチドラム31のスプライン35がかみ合わさる。スプライン44は、外スプラインの溝の底に凹部42が形成されており、第2クラッチドラム31のスプライン35とかみ合わさった状態でもサンギアハブ41の内側から外側にオイルを排出することが可能な空所43(図2参照)ができる。サンギア40の他端にはこれと一体にサンギアハブ41が設けられている。
【0023】
キャンセラ50は、ピストンにかかる遠心差圧をなくす部材であり、第1クラッチ20の内側に配され、キャンセラ室51に溜められたオイルを第1クラッチ20側に送るための窓52を有する。
【0024】
リングギア60は、第2ピニオンギア62とかみ合う遊星歯車組の構成要素の1つであり、中心軸と同軸に配置される内歯車である。リングギア60は、クラッチプレートが締結状態になることにより、第3のクラッチ70を介して遊星歯車組群80のリングギア82と一体に回動する。第1ピニオンギア61は、サンギア40及び第2ピニオンギア62のそれぞれとかみ合う遊星歯車組の構成要素の1つであり、同軸に取り付けられる外歯車である。第2ピニオンギア62は、第1ピニオンギア61及びリングギア60のそれぞれとかみ合う遊星歯車組の構成要素の1つであり、同軸に取り付けられる外歯車である。キャリア63は、遊星歯車組の構成要素の1つであり、第1ピニオンギア61及び第2ピニオンギア62を回転可能に保持する部材であり、変速機ケース2に固定されている。
【0025】
次に、本発明の一実施形態に係る変速機の動作の一部について図面を用いて説明する。
【0026】
図1を参照すると、アイドリング状態では、入力軸10に連動する構成要素(入力系)のみ回転しているため、入力軸10と一体となる第1クラッチ20と、第2クラッチ30と、サンギアハブ41と、が回転している。この時のオイルパン3で回収されるオイルは、潤滑、冷却に使われるオイルである。
【0027】
このときのオイルの流れについて説明すると、まず、オイルポンプ6から出てきた調圧されたオイルは、入力軸10の油路11に流入する。次に、同じく入力軸10に開けられた、キャンセラ室51へ行くための穴12を通り、キャンセラ室51へ入ってゆく。キャンセラ室51がオイルで充満した後、オイルは、キャンセラ50に開けられた窓52を通り、遠心力により軸外側方向へ出ていく。その後、第1クラッチハブ22に開けられた穴24より第1クラッチ20(クラッチプレート26)を潤滑後、第1クラッチドラム21に開けられた穴23、及び第2クラッチハブ32に開けられた穴33を通って外側の空間36に出される。同様に、第2クラッチ30(クラッチプレート37)からも一部のオイルが空間36へ流入する。
【0028】
第2クラッチハブ32、サンギアハブ41、第2クラッチドラム31、クラッチプレート37に覆われた空間36のオイルをサンギアハブ41の外側に出すために、サンギアハブ41の形状をオイルが出やすいように、スプライン44(外スプライン)の溝底をさらに深い凹部42を形成することで空所43を設け、トランスミッション内部から飛散したオイルをオイルパン3で多く回収することができる。
【0029】
図3に示すサンギアハブを用いた変速機(実施例)と、図5に示すサンギアハブを用いた変速機(比較例)それぞれについての油圧波形についてベンチテストを行ったところ、比較例では油圧のむらが大きく、油圧が大きく低下し、一定時間で油圧の最低基準590kPaを下回るところが4回あった(図6参照)。これに対し、実施例では油圧の極端な低下が抑えられ、一定時間(比較例と同じ時間)で油圧の最低基準590kPaを下回るところが全くなかった(図4参照)。これは、実施例の方がオイルをオイルパン3で多く回収することができたからである。なお、ベンチテストの条件は、アイドリング状態、油温−30℃、オイルパンの油量約12.1リットルである。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、トランスミッション内部から排出されたオイルをオイルパンで多く回収することができる。その理由は、サンギアハブのスプライン(外スプライン)の溝底にさらに深い凹部が形成され、オイルが出やすくなるからである。また、低温時の粘度の高い油に対して大きな空所を開けてオイルパンへの戻り性を改善している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る変速機の構成を模式的に示した断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る変速機の構成を模式的に示したスケルトン図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る変速機におけるサンギアハブと第2クラッチドラムが互いに連結した状態を模式的に示したA−A´間の断面図及びその部分拡大図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る変速機における低温での油圧と時間の関係を示したグラフである。
【図5】従来の一形態に係る変速機におけるサンギアハブとクラッチドラムが互いに連結した状態を模式的に示した断面図及びその部分拡大図である。
【図6】従来の一形態に係る変速機における低温での油圧と時間の関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 変速機
2 変速機ケース
3 オイルパン
4 ストレーナ
5 バルブボデー
6 オイルポンプ
10 入力軸
11 油路
12 穴
20 第1クラッチ
21 第1クラッチドラム
22 第1クラッチハブ
23 穴
24 穴
25 スプライン
26 クラッチプレート
30 第2クラッチ
31、131 第2クラッチドラム
32 第2クラッチハブ
33 穴
34 スプライン
35 スプライン
36 空間
37 クラッチプレート
40 サンギア
41、141 サンギアハブ
42 凹部
43 空所
44 スプライン
50 キャンセラ
51 キャンセラ室
52 窓
60 リングギア
61 第1ピニオンギア
62 第2ピニオンギア
63 キャリア
70 第3クラッチ
71 サンシャフト
72 クラッチプレート
80 遊星歯車組群
81 キャリア
82 リングギア
90 出力軸
Claims (1)
- 入力軸と一体に回転するとともに、円筒状部を有し、前記円筒状部の内周に内スプラインを有する第1の部材と、
円筒状部を有し、前記円筒状部の外周に前記内スプラインにかみ合わさる外スプラインを有する第2の部材と、
を備え、
前記第2の部材の外スプラインは、溝の一部又は全部の底に凹部が形成されており、前記第1の部材の内スプラインとかみ合わさった状態にあるときに、前記凹部によって前記第1の部材と前記第2の部材によって囲まれた内部からその外部に貫通する空所が形成されることを特徴とする変速機。
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