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JP2004277952A - Acrylic napped product and method for producing the same - Google Patents

Acrylic napped product and method for producing the same Download PDF

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JP2004277952A
JP2004277952A JP2003073121A JP2003073121A JP2004277952A JP 2004277952 A JP2004277952 A JP 2004277952A JP 2003073121 A JP2003073121 A JP 2003073121A JP 2003073121 A JP2003073121 A JP 2003073121A JP 2004277952 A JP2004277952 A JP 2004277952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylic
product
acrylonitrile copolymer
guanidine salt
peg acrylate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003073121A
Other languages
Japanese (ja)
Inventor
Kiyomichi Ninomiya
清道 二之宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Synthetic Fibers Ltd, Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Priority to JP2003073121A priority Critical patent/JP2004277952A/en
Publication of JP2004277952A publication Critical patent/JP2004277952A/en
Pending legal-status Critical Current

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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an acrylic napped product excellent in water absorbency, stain proofness and antistatic property and further excellent also in texture while having durability to washing. <P>SOLUTION: The acrylic napped product can be realized by applying a PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and a guanidine salt to a single fiber surface of an acrylic napped product. In the napped product, the amount of the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer applied onto the single fiber surface is preferably ≥0.5% owf and the amount of the guanidine salt applied thereon is preferably ≥0.2% owf. The method for producing the acrylic napped product comprises using, in a concentration of ≥50 g/L, a finishing treatment solution containing the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and the guanidine salt in a finishing process of the acrylic napped product. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアクリル立毛製品に関するものであり、さらに詳しくは、耐久性のある吸水、防汚、帯電防止性能を有したアクリル立毛製品およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクリル立毛製品には、たとえば毛布やカーペットのように、吸水性、防汚性、制電性(帯電防止)など種々の機能が施されているものがあり、これら各種機能の洗濯耐久性を改善したものも多く提案されている。
【0003】
例えば、本発明者らが以前見出したものとして、シルクフィブロインをノニオン系またはアニオン系の柔軟剤と併用して多孔質アクリル毛布に加工することにより、風合いに優れ、洗濯耐久性に優れ、かつ吸汗・保湿性に優れてスキンケアが期待されるアクリル毛布がある(特許文献1参照)。
【0004】
またアクリルに限定されていないが、本願出願人が以前見出したものとして、刺毛/綿毛2層構造から実質的になる立毛布帛において、立毛繊維長手方向に綿毛長相当する下層部(刺毛の下層部と綿毛層)にはシリコン系樹脂を付着せしめて柔軟性、反撥性及び立毛のそよぎ感を付与し、上層部(綿毛長より上部の刺毛部分)には主成分として弗素系樹脂を付着せしめてワックス的ヌメリ感を排除すると共に、防汚性、撥水性を付与せしめることにより、著しく天然毛皮に類似の特性を有する立毛製品がある(特許文献2参照)。
【0005】
さらに立毛製品ではないが、吸湿成分としてのアクリル酸アクリル金属塩および/またはメタクリル酸アルカリ金属塩、ポリエチレングリコールの重合性二官能誘導体並びに非重合性界面活性剤を含む水系処理剤を、ポリエステル、ポリアミドなどの合成繊維に付与した後、該アクリル酸アクリル金属塩および/またはメタクリル酸アルカリ金属塩並びにポリエチレングリコールの重合性二官能誘導体を重合ゲル化させるものがある(特許文献3参照)。
【0006】
他にも、ポリアルキレングリコールおよび/またはその誘導体などの、吸水・防汚性または帯電防止性を有する親水性高分子が、二酸化炭素を媒体とするものである超臨界流体またはそれに類する流体中に含有されてなることを特徴とする繊維用処理剤を含有する繊維構造物がある(特許文献4参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−262470号公報
【特許文献2】
特開昭63−282379号公報
【特許文献3】
特開2001−295180号公報
【特許文献4】
特開2001−226874号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術において、特許文献1に示されるアクリル毛布は、シルクフィブロインを工夫してアクリル毛布に加工し、風合い、洗濯耐久性、吸汗・保湿性に優れていても、シルクフィブロインが水に溶け出す性質を完全に解消できておらず、洗濯耐久性に対する一層の要求があることも否めない。
【0009】
また、特許文献2に示される立毛製品は、柔軟性、反撥性、立毛のそよぎ感、防汚性、撥水性を付与されていても、2層構造を有するものであって、1層構造の立毛製品への適用は困難である。仮に2層構造を有する立毛製品であっても、シリコン系樹脂、弗素系樹脂のそれぞれを付着する2工程が必要となり、また遠心加工機を用いるなど、通常の設備で実現することは容易ではない。
【0010】
同様に、特許文献4に示される繊維構造物は、吸水・防汚性または帯電防止性を恒久的に向上させていても、超臨界流体またはそれに類する流体を循環させる設備や、繊維構造物を循環させる設備が必要となり、通常の設備で実現することは容易ではない。
【0011】
一方、特許文献3に示される繊維構造体(好適にはポリエステル繊維)は、洗濯耐久性と耐水性に優れた高い吸湿性を付与されており、その付与方法は従来公知の浸漬法、パッドドライキュア法、パッドスチームキュア法などである。しかし、これらの方法において、特に綿やポリエステルなどの繊維の場合、繊維処理剤を浸漬法やドライ状態からのパディング法により付与することは一般的であるが、アクリルマイヤー毛布などで通常行われているような、ウェット状態からのパディング法(ウェット・オン・ウェット方式のパディング法)では、防汚性と帯電防止性を同時に付与することは難しく、仕上剤の濃度も高くする必要があった。
【0012】
本発明者は上記問題点を鑑みて、従来の技術を改良し、特定の成分をアクリル立毛製品に施すことで、通常付与方法に加え、ウェット状態からのパディング法であっても、吸水性、防汚性、制電性はもとより、洗濯耐久性が飛躍的に向上することを見出し、本発明を完成させた。
【0013】
すなわち本発明の目的は、吸水性、防汚性、制電性に優れ、洗濯耐久性もあり、さらに風合いにも優れるアクリル立毛製品およびその製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のアクリル立毛製品は、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩が単繊維表面に付与されていることを特徴としている。
【0015】
そして単繊維表面におけるPEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体の付与量は、好ましくは0.5%owf以上であり、またグアニジン塩の付与量は、好ましくは0.2%owf以上である。
【0016】
アクリル立毛製品の製造方法としては、アクリル立毛製品の仕上工程において、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩を含有する仕上処理液を50g/L以上の濃度で使用し、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩をアクリル立毛製品に付与することを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を詳細に説明する。
【0018】
本発明におけるアクリル立毛製品とは、立毛生地およびその二次製品を含むものである。例えば立毛生地としては、編物、織物、不織布などを基布とした、パイル生地、起毛生地、タフト生地などが挙げられる。また、二次製品の例としては、毛布、シーツ等の寝装品;カーペット、マット等のインテリア品;フェイクファー等の衣料品;ぬいぐるみ等の玩具;などが挙げられる。
【0019】
上記アクリル立毛生地に用いる繊維素材は、アクリル繊維に限定されるものではなく、モダクリル繊維や、これらと他の繊維を混合したものでも構わない。他の繊維としては例えば、綿、麻、羊毛、絹などの天然繊維;ポリエステル、ナイロン、ポリウレタンなどのアクリル以外の合成繊維;レーヨン、キュプラなどの再生繊維;アセテートなどの半合成繊維;などが挙げられ、これら他の繊維の1種以上をアクリル繊維および/またはモダクリル繊維と混合して使用することが可能である。混合する場合、混綿、混紡、交撚、交編、交織、混綿ウェブなど、最終的に立毛生地が得られるならば、いかなるものでも良い。そして立毛生地に用いる繊維素材の具体例としては、アクリル繊維100%、モダクリル繊維100%、(アクリル繊維および/またはモダクリル繊維
)/綿=30%以上/70%以下の混合、あるいは、(アクリル繊維および/またはモダクリル繊維)/羊毛=30%以上/70%以下の混合などが好適であり、特にアクリル繊維100%が最適であるが、アクリル繊維および/またはモダクリル繊維と混合する繊維の種類、混合割合はこれらに限定されない。
【0020】
本発明におけるPEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体は、吸水性および防汚性に優れた効果を発揮するPEGアクリレートと、アクリル親和性すなわち洗濯耐久性に優れた効果を発揮するアクリロニトリルを共重合させたものである。その一般式は下記式(1)で示され、分子量は50,000〜300,000が好ましく、より好ましくは80,000〜150,000である。分子量が大きくなる程、アクリル立毛製品の吸水性、防汚性および洗濯耐久性が大きくなる一方で、分子量が小さい方が、アクリル立毛製品の風合いが好ましいからである。なおPEGとは、ポリエチレングリコールの略称である。
【0021】
【化1】

Figure 2004277952
【0022】
本発明のアクリル立毛製品に、上記PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体を付与する量は0.5%owf以上が望ましいが、好ましくは0.6〜2.9%owf、より好ましくは0.6〜2.6%owf、さらに好ましくは0.7〜2.3%owfを付与することが好適である。PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体の付与量が多くなる程、アクリル立毛製品の吸水性、防汚性および洗濯耐久性が大きくなる一方で、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体の付与量が少ない方が、アクリル立毛製品の風合いが好ましいからである。
【0023】
本発明におけるグアニジン塩としては、塩酸グアニジン、硝酸グアニジン、炭酸グアニジン、リン酸グアニジン、スルファミン酸グアニジンなどが挙げられるが、制電性に優れた効果を有するものとして塩酸グアニジンが最適である。
【0024】
本発明のアクリル立毛製品に、上記グアニジン塩を付与する量は0.2%owf以上が望ましいが、好ましくは0.2〜1.3%owf、より好ましくは0.2〜1.2%owf、さらに好ましくは0.3〜1.0%owfを付与することが好適である。グアニジン塩の付与量が多くなる程、アクリル立毛製品の制電性が大きくなる一方で、グアニジン塩の付与量が少ない方が、アクリル立毛製品の風合いが好ましいからである。
【0025】
本発明で使用する仕上処理液は、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩を含有する仕上剤を、水および/またはエタノール含有水溶液に溶かして、適当な濃度にしたものである。上記仕上剤は、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体の含有量が60〜80重量%であり、グアニジン塩の含有量が40〜20重量%であることが望ましい。
【0026】
次に、本発明のアクリル立毛製品の製造方法について説明する。
本発明のアクリル立毛製品を得るには、あらかじめ、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩を含有する適量の仕上剤を、適量の水に添加し、ホモミキサーなどの混合機や通常の混合漕などを用いて撹拌し、均一に分散混合して仕上処理液を調整しておく。このとき使用する水は、高温水である必要はなく、40℃以下の温水または冷水でよい。次に、例えば、マイヤー毛布などの立毛生地の染色工程、乾燥工程を経て、風合い調整などを行う柔軟仕上げ工程で、上記仕上処理液を用いて、通常の方法で立毛生地にPEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩を付与する。そして、付与後の立毛生地を通常の方法で、乾燥および/またはキュアリングすることにより、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩を固着する。
【0027】
上記仕上処理液を用いて、立毛生地にPEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩を付与する通常の方法としては、パディング法、スプレー法、吸尽法、浸漬脱水法、コーティング法、プリント法などが挙げられる。そして、立毛生地にPEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩が満遍なく付与できることから、パディング法、浸漬脱水法などが好ましく、特にパディング法がより好ましい。また、マイヤー毛布などの場合、ウェット・オン・ウェット方式のパディング法が、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩の均一付与が安定して得られるので好適である。このときのピックアップ絞り率は、仕上処理液の濃度に応じて40〜100%から適宜選択する。
【0028】
本発明のアクリル立毛製品に、上記仕上処理液を用いる場合の濃度は、例えば、ウェット・オン・ウェット方式のパディング法でピックアップ絞り率を90%とした場合、50g/L以上が望ましいが、好ましくは55〜250g/L、より好ましくは60〜230g/L、さらに好ましくは70〜200g/Lの濃度であることが好適である。またピックアップ絞り率を45%とした場合は、50g/L以上が望ましいが、好ましくは55〜500g/L、より好ましくは60〜460g/L、さらに好ましくは70〜400g/Lの濃度であることが好適である。仕上処理液の使用濃度が高くなる程、アクリル立毛製品の吸水性、防汚性、制電性および洗濯耐久性が大きくなる一方で、仕上処理液の使用濃度が低い方が、アクリル立毛製品の風合いが好ましいからである。
【0029】
また、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩の付与後の乾燥は、例えば、マングルなどの絞り機にて絞り率40〜100%で絞り、タンブラー乾燥機、ピンテンター乾燥機などの乾燥機にて80〜130℃の温度で1〜20分乾燥することにより行うことができる。そして、キュアリングは、例えば、100〜150℃の温度で30秒〜5分熱加工することにより行うことができる。なお、工程スペースや装置を簡略化するために、例えば、140℃の温度で3分乾燥することにより、乾燥とキュアリングを一度に終わらせることもできる。
【0030】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。なお、実施例における各評価は下記の方法により行った。
【0031】
・吸水性評価方法(吸水性試験)
JIS L 1907 滴下法に準拠して50%の砂糖水を試験片に滴下し、吸水速度(特別な反射をしなくなるまでの時間)を測定した。これを5回繰り返して平均値(s)を算出し、吸水性を評価した。
【0032】
・防汚性評価方法(SR性試験)
住友化学法に準拠して試験片を汚染し、5段階(1〜5級)の汚染用グレースケール(JIS L 0805−1974)で判定して防汚性を評価した。
【0033】
・制電性評価方法(摩擦帯電圧試験)
カネボウエンジニアリング株式会社製摩擦帯電圧測定装置EST−7型を使用し、J
IS L1094に準拠して、羊毛の摩擦布で試験片を10回擦り合わせて、摩擦帯電圧および半減期を測定した。この測定を、23℃×25%RHの環境条件下で行った。
【0034】
・耐洗濯性評価方法
試験片を、実用洗濯試験JIS L0217 103法に準拠して、弱アルカリ性洗剤を用いて3回洗濯を繰り返した。そして、洗濯前と洗濯3回後の両試験片の、吸水性、防汚性および制電性を比較して評価した。
【0035】
・風合い評価方法
試験片を5名で官能評価を行い、ソフト感、しっとり感、嵩高・腰感を総合的に判断した。なお全員が良好と判断した場合を良(○)、全員が好ましくないと判断した場合を不可(×)、それ以外を可(△)とした。
【0036】
次に、各実施例、比較例に使用するアクリル立毛生地を下記の方法により得た。
【0037】
まず、アクリロニトリル(AN)/メチルアクリレート(MA)/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ(SAM)=91.2/8.0/0.8(重量%)からなるアクリル系重合体をジメチルホルムアミド(DMF)に溶解した紡糸原液を作成した。次いでこの紡糸原液に酸化チタンをDMF分散液状で1.2重量%添加し、20℃、55%DMF水溶液中に紡出し、5.5倍延伸した後、水洗いしてゲル膨潤状態の繊維を得た。そして、通常の乾燥、クリンプ、カットを行い、3.3dtexのアクリル繊維を得た。
【0038】
次に、上記3.3dtexのアクリル繊維を102mm定長カットした後、梳綿機を通してカードスライバーを得た。一方、上記3.3dtexのアクリル繊維65万デニールをトウリアクターを通してスライバー収縮率22%トウスライバーを得た。これら2種のアクリルを60重量%と40重量%の割合で練条機混紡した後、通常の梳毛紡績を行い16番手(Nm)の紡績糸を得た。この紡績糸をパイル糸に用い、挿入糸と鎖糸に、ポリエステルフィラメント糸の150d/48fと200d/48fを用いて、16ゲージ、釜幅24mmのダブルラッセル機により両地組織のマイヤー毛布生地(挿入糸2000本、鎖糸2000本、パイル糸1000本、140cm幅、780g/幅・m)を編成した。その後、この両地組織間の中央でパイル糸をカットして、アクリル立毛生地を得た。
【0039】
・実施例1〜8、比較例1
PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体を70重量%、塩酸グアニジンを30重量%含有する仕上剤を、表1に示す仕上処理液濃度となるように、溶解調合した水溶液をあらかじめバスに準備する。上記アクリル立毛生地に、通常の染色無地染・スチーミング・ソーピング(マングルにてウェットピックアップ60%まで絞る)の各処理を施した後、、さらに上記仕上処理液の入ったバス内で1ディップし、マングルにてピックアップ90%で1ニップしてパディングした。次いで、140℃×3分の条件でピンテンダー乾燥機で乾燥とキュアリングを同時に施して、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩を付与したアクリル立毛生地を得た。そして、常法による起毛、ポリッシャー、シャーリングを施してマイヤー毛布を得た。
【0040】
実施例1〜8、比較例1で得られた毛布から切り出した各試験片に対する、洗濯前と洗濯3回後の吸水性、防汚性、制電性、風合いの各評価結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
Figure 2004277952
【0042】
表1から明らかなように、仕上処理液の濃度に比例してPEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩の付与量が大きくなる。PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩の付与量が大きくなるほど、吸水性、防汚性、制電性、耐洗濯性は優れていることが分かる。PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体の付与量が0.7%owf以上になると、吸水性、防汚性、耐洗濯性の効果は、より優れた結果になる。また、グアニジン塩の付与量が0.3%owf以上になると、制電性の効果は、より優れた結果になる。一方、試験片の風合いを、より好ましくする付与量は、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体が0.5〜2.3%owfが好ましく、グアニジン塩が0.2〜1%owfが好ましい。
【0043】
これら実施例のように、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩をアクリルマイヤー毛布に適用した場合、汚れを防止し、剥離帯電による静電気の不快感を防ぐ効果があるため、快適な製品を提供できる。また、その製造工程においても、立毛生地の摩擦帯電による静電気の発生を防ぐ効果があるため、従業員の不快感を軽減できる。もちろん、本実施例以外の場合でも、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、吸水性、防汚性、制電性に優れ、洗濯耐久性もありながら、風合いにも優れるアクリル立毛製品を提供することができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an acrylic napped product, and more particularly to an acrylic napped product having durable water absorption, antifouling, and antistatic properties, and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Acrylic napping products, such as blankets and carpets, are provided with various functions such as water absorption, antifouling properties, antistatic properties (antistatic), and improve the washing durability of these various functions. Many have been proposed.
[0003]
For example, the present inventors have found that, by processing silk fibroin in combination with a nonionic or anionic softener into a porous acrylic blanket, the fabric has excellent texture, excellent washing durability, and sweat absorption. -There is an acrylic blanket excellent in moisture retention and expected to provide skin care (see Patent Document 1).
[0004]
Although not limited to acryl, the applicant of the present application has found that a lower layer portion of a fleece fabric substantially consisting of a fleece / fluff two-layer structure (e.g. Silicone resin is applied to the lower layer and the fluff layer to give flexibility, repulsion, and napping feeling. The upper layer (the stabbed portion above the fluff length) is made of a fluorine-based resin as a main component. There is a nap product having properties remarkably similar to natural fur by being attached to eliminate a waxy slimy feeling and imparting antifouling properties and water repellency (see Patent Document 2).
[0005]
Further, although not a nap product, an aqueous treatment agent containing an acrylic metal acrylate and / or an alkali metal methacrylate as a moisture absorbing component, a polymerizable bifunctional derivative of polyethylene glycol and a non-polymerizable surfactant is used as a polyester, polyamide After the application to synthetic fibers such as those described above, there is a method in which the acrylic metal acrylate and / or the alkali metal methacrylate and a polymerizable bifunctional derivative of polyethylene glycol are polymerized and gelled (see Patent Document 3).
[0006]
In addition, a hydrophilic polymer having water absorption / antifouling property or antistatic property such as polyalkylene glycol and / or a derivative thereof is used in a supercritical fluid or a similar fluid using carbon dioxide as a medium. There is a fiber structure containing a fiber treating agent characterized by being contained (see Patent Document 4).
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2001-262470 A [Patent Document 2]
JP-A-63-282379 [Patent Document 3]
JP 2001-295180 A [Patent Document 4]
JP 2001-226874 A
[Problems to be solved by the invention]
In the above-mentioned prior art, the acrylic blanket disclosed in Patent Document 1 is processed into an acrylic blanket by devising silk fibroin, and silk fibroin dissolves in water even if it has excellent texture, washing durability, and sweat and moisture retention properties. It cannot be denied that the property of dispensing has not been completely eliminated, and there is a further demand for washing durability.
[0009]
In addition, the nap product shown in Patent Document 2 has a two-layer structure even when imparted with flexibility, resilience, nap feeling, antifouling property and water repellency, and has a one-layer structure. Application to piloproducts is difficult. Even if the napped product has a two-layer structure, two steps of attaching each of a silicon-based resin and a fluorine-based resin are required, and it is not easy to realize with ordinary equipment such as using a centrifugal processing machine. .
[0010]
Similarly, the fibrous structure disclosed in Patent Literature 4 has a facility for circulating a supercritical fluid or a similar fluid, or a fibrous structure, even if the water absorption / antifouling property or the antistatic property is permanently improved. Equipment for circulation is required, and it is not easy to realize with ordinary equipment.
[0011]
On the other hand, the fibrous structure (preferably polyester fiber) disclosed in Patent Document 3 is provided with high hygroscopicity excellent in washing durability and water resistance. Cure method, pad steam cure method and the like. However, in these methods, especially in the case of fibers such as cotton and polyester, it is common to apply a fiber treatment agent by a dipping method or a padding method from a dry state, but it is usually performed with an acrylic Meyer blanket or the like. In such a padding method from a wet state (wet-on-wet padding method), it is difficult to simultaneously impart antifouling property and antistatic property, and it is necessary to increase the concentration of the finishing agent.
[0012]
In view of the above problems, the present inventor has improved the conventional technology, and by applying a specific component to an acrylic napped product, in addition to the usual application method, even in a padding method from a wet state, water absorption, The present inventors have found that the washing durability as well as the antifouling property and antistatic property are dramatically improved, and completed the present invention.
[0013]
That is, an object of the present invention is to provide an acrylic napped product excellent in water absorbency, antifouling property, antistatic property, washing durability, and excellent texture, and a method for producing the same.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an acrylic napped product of the present invention is characterized in that a PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and a guanidine salt are provided on the surface of a single fiber.
[0015]
The applied amount of the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer on the surface of the single fiber is preferably 0.5% owf or more, and the applied amount of the guanidine salt is preferably 0.2% owf or more.
[0016]
As a method for producing an acrylic napping product, a finishing treatment solution containing a PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and a guanidine salt is used at a concentration of 50 g / L or more in the finishing step of the acryl napping product, and the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer is used. It is characterized in that the coalesced and guanidine salts are applied to the acrylic napping product.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail.
[0018]
The acrylic napped product in the present invention includes napped fabric and its secondary product. For example, raised fabrics include pile fabrics, raised fabrics, and tufted fabrics based on knitted fabrics, woven fabrics, and nonwoven fabrics. Examples of secondary products include bedding products such as blankets and sheets; interior products such as carpets and mats; clothing products such as fake fur; toys such as stuffed animals.
[0019]
The fiber material used for the above-mentioned acrylic napping fabric is not limited to acrylic fiber, but may be modacrylic fiber or a mixture of these and other fibers. Examples of other fibers include natural fibers such as cotton, hemp, wool, and silk; synthetic fibers other than acrylic such as polyester, nylon, and polyurethane; regenerated fibers such as rayon and cupra; semi-synthetic fibers such as acetate; One or more of these other fibers can be used in combination with acrylic fibers and / or modacrylic fibers. In the case of mixing, any material, such as cotton blend, blend spinning, intertwisting, interlacing, interweaving, and interwoven cotton web, may be used as long as the napped fabric is finally obtained. Specific examples of the fiber material used for the napping fabric include acrylic fiber 100%, modacrylic fiber 100%, (acrylic fiber and / or modacrylic fiber) / cotton = 30% or more / 70% or less, or (acrylic fiber). And / or modacrylic fiber) / wool = 30% or more / 70% or less is preferable, and especially 100% of acrylic fiber is optimal, but the type and mixing of fiber mixed with acrylic fiber and / or modacrylic fiber The ratio is not limited to these.
[0020]
The PEG acrylate-acrylonitrile copolymer of the present invention is obtained by copolymerizing PEG acrylate exhibiting excellent effects of water absorption and antifouling properties with acrylonitrile exhibiting acrylic affinity, that is, an effect excellent in washing durability. It is. The general formula is represented by the following formula (1), and the molecular weight is preferably from 50,000 to 300,000, and more preferably from 80,000 to 150,000. This is because the higher the molecular weight, the higher the water absorption, antifouling property and washing durability of the acrylic napping product, while the smaller the molecular weight, the more favorable the texture of the acryl napping product. PEG is an abbreviation for polyethylene glycol.
[0021]
Embedded image
Figure 2004277952
[0022]
The amount of the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer imparted to the acrylic napping product of the present invention is desirably 0.5% owf or more, preferably 0.6 to 2.9% owf, more preferably 0.6 to owf. It is suitable to give 2.6% owf, more preferably 0.7 to 2.3% owf. As the amount of the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer increases, the water absorption, antifouling property and washing durability of the acrylic napping product increase, while the amount of the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer decreases, This is because the texture of the acrylic napped product is preferable.
[0023]
Examples of the guanidine salt in the present invention include guanidine hydrochloride, guanidine nitrate, guanidine carbonate, guanidine phosphate, guanidine sulfamate, and the like. Guanidine hydrochloride is the most suitable as having an excellent antistatic effect.
[0024]
The amount of the guanidine salt to be imparted to the acrylic napping product of the present invention is desirably 0.2% owf or more, preferably 0.2 to 1.3% owf, more preferably 0.2 to 1.2% owf. It is more preferable to provide 0.3% to 1.0% owf. This is because the greater the amount of the guanidine salt applied, the greater the antistatic property of the acrylic napped product, while the smaller the amount of the guanidine salt applied, the more favorable the texture of the acrylic napped product.
[0025]
The finishing solution used in the present invention is a solution in which a finishing agent containing a PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and a guanidine salt is dissolved in an aqueous solution containing water and / or ethanol to have an appropriate concentration. The finishing agent preferably has a PEG acrylate-acrylonitrile copolymer content of 60 to 80% by weight and a guanidine salt content of 40 to 20% by weight.
[0026]
Next, a method for producing an acrylic napped product of the present invention will be described.
In order to obtain the acrylic napping product of the present invention, an appropriate amount of a finishing agent containing a PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and a guanidine salt is added to an appropriate amount of water in advance, and a mixer such as a homomixer or a normal mixing tank is used. Then, the mixture is stirred and dispersed uniformly to prepare a finishing solution. The water used at this time does not need to be high-temperature water, and may be hot or cold water at 40 ° C. or lower. Next, for example, a dyeing process of a nap cloth such as a Meyer blanket, a drying step, and a soft finishing step of adjusting the texture, etc., are performed using the above-mentioned finishing treatment solution, and PEG acrylate-acrylonitrile is co-coated on the nap cloth in a usual manner. Provides polymer and guanidine salt. Then, the pied dough after the application is dried and / or cured by a usual method to fix the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and the guanidine salt.
[0027]
As a general method of applying a PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and a guanidine salt to nappied dough using the above finishing treatment liquid, padding, spraying, exhaustion, immersion dehydration, coating, printing, etc. Is mentioned. And, since the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and the guanidine salt can be uniformly applied to the napped fabric, the padding method, the immersion dehydration method, and the like are preferable, and the padding method is more preferable. Further, in the case of a Meyer blanket or the like, a wet-on-wet padding method is preferable because uniform provision of the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and the guanidine salt can be stably obtained. The aperture ratio of the pickup at this time is appropriately selected from 40 to 100% according to the concentration of the finishing treatment liquid.
[0028]
The concentration when the above-mentioned finishing treatment liquid is used in the acrylic napping product of the present invention is desirably 50 g / L or more when the pickup squeezing ratio is set to 90% by a padding method of a wet-on-wet method, for example. The concentration is preferably 55 to 250 g / L, more preferably 60 to 230 g / L, and still more preferably 70 to 200 g / L. When the pickup aperture ratio is 45%, the concentration is preferably 50 g / L or more, but preferably 55 to 500 g / L, more preferably 60 to 460 g / L, and still more preferably 70 to 400 g / L. Is preferred. The higher the concentration of the finishing treatment liquid, the higher the water absorption, antifouling property, antistatic property and washing durability of the acrylic napping product, while the lower the concentration of the finishing treatment liquid, the more the acrylic napping product is used. This is because the texture is preferable.
[0029]
The drying after the application of the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and the guanidine salt is performed, for example, by squeezing with a squeezing machine such as a mangle at a squeezing ratio of 40 to 100%, and drying with a tumbler drier or a pin tenter drier. It can be performed by drying at a temperature of 80 to 130 ° C for 1 to 20 minutes. The curing can be performed, for example, by performing thermal processing at a temperature of 100 to 150 ° C. for 30 seconds to 5 minutes. In addition, in order to simplify a process space and an apparatus, for example, drying and curing can be completed at once by drying at 140 ° C. for 3 minutes.
[0030]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described specifically with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples. In addition, each evaluation in an Example was performed by the following method.
[0031]
・ Water absorption evaluation method (water absorption test)
According to JIS L 1907 dropping method, 50% of sugar water was dropped on the test piece, and the water absorption rate (time until no special reflection was caused) was measured. This was repeated five times to calculate the average value (s), and the water absorption was evaluated.
[0032]
-Antifouling evaluation method (SR test)
The test piece was contaminated in accordance with the Sumitomo Chemical Law, and the stain resistance was evaluated by judging with a gray scale for contamination (JIS L 0805-1974) of five levels (1st to 5th grade).
[0033]
・ Electrostatic control evaluation method (frictional band voltage test)
Using Kanebo Engineering Co., Ltd. friction band voltage measuring device EST-7, J
According to IS L1094, the test piece was rubbed 10 times with a wool friction cloth, and the frictional charged voltage and the half-life were measured. This measurement was performed under an environmental condition of 23 ° C. × 25% RH.
[0034]
Washing resistance evaluation method A test piece was repeatedly washed three times using a weak alkaline detergent in accordance with the practical washing test JIS L0217 103 method. Then, the water absorption, antifouling property and antistatic property of both test pieces before and after washing three times were compared and evaluated.
[0035]
Texture evaluation method The test pieces were subjected to a sensory evaluation by five persons, and a soft feeling, a moist feeling, a bulkiness and a waist feeling were comprehensively judged. In addition, when all the members judged good, it was judged as good (O), when all the members judged unfavorable, it was judged as bad (x), and in all other cases, it was judged as acceptable (△).
[0036]
Next, the acrylic napping cloth used in each Example and Comparative Example was obtained by the following method.
[0037]
First, an acrylic polymer consisting of acrylonitrile (AN) / methyl acrylate (MA) / 2-acrylamido-2-methylpropanesulfonic acid sodium (SAM) = 91.2 / 8.0 / 0.8 (% by weight) was prepared. A spinning stock solution dissolved in dimethylformamide (DMF) was prepared. Next, 1.2% by weight of titanium oxide in a DMF dispersion liquid was added to the spinning stock solution, spun into a 55% DMF aqueous solution at 20 ° C., stretched 5.5 times, and washed with water to obtain a gel-swelled fiber. Was. Then, normal drying, crimping, and cutting were performed to obtain 3.3 dtex acrylic fibers.
[0038]
Next, the above 3.3 dtex acrylic fiber was cut at a constant length of 102 mm, and a card sliver was obtained through a carding machine. On the other hand, 650,000 denier of the 3.3 dtex acrylic fiber was passed through a tow reactor to obtain a sliver shrinkage of 22% tous sliver. These two kinds of acrylics were blended at a ratio of 60% by weight and 40% by weight in a drawing machine, and then ordinary worsted spinning was performed to obtain a spun yarn of 16th count (Nm). This spun yarn is used as a pile yarn, and as the insertion yarn and the chain yarn, polyester filament yarns of 150 d / 48 f and 200 d / 48 f are used. 2000 insertion yarns, 2000 chain yarns, 1000 pile yarns, 140 cm width, 780 g / width · m) were knitted. Thereafter, the pile yarn was cut at the center between the two ground structures to obtain an acrylic napped fabric.
[0039]
-Examples 1 to 8, Comparative Example 1
An aqueous solution prepared by dissolving and preparing a finish containing 70% by weight of a PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and 30% by weight of guanidine hydrochloride so as to have a finish treatment solution concentration shown in Table 1 is prepared in a bath in advance. The above-mentioned acrylic napping fabric is subjected to each process of ordinary dyeing, non-solid dyeing, steaming, and soaping (squeezing to a wet pickup of 60% with a mangle), and then further dipped in a bath containing the finishing treatment solution. And 1 padding with 90% pickup at mangle. Next, drying and curing were simultaneously performed with a pintender dryer under the conditions of 140 ° C. for 3 minutes to obtain an acrylic napped fabric to which a PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and a guanidine salt were added. Then, brushing, polisher and shearing were performed by a conventional method to obtain a Meyer blanket.
[0040]
For each test piece cut out from the blanket obtained in Examples 1 to 8 and Comparative Example 1, each evaluation result of water absorption, antifouling property, antistatic property, and hand before and after washing three times is shown in Table 1. Show.
[0041]
[Table 1]
Figure 2004277952
[0042]
As is clear from Table 1, the applied amounts of the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and the guanidine salt increase in proportion to the concentration of the finishing solution. It can be seen that the larger the amount of the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and the amount of the guanidine salt applied, the better the water absorption, antifouling property, antistatic property, and washing resistance. When the application amount of the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer is 0.7% owf or more, the effects of water absorption, antifouling property, and washing resistance are more excellent. When the amount of the guanidine salt applied is 0.3% owf or more, the effect of the antistatic property is more excellent. On the other hand, the applied amount that makes the texture of the test piece more preferable is preferably 0.5 to 2.3% owf for the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer, and 0.2 to 1% owf for the guanidine salt.
[0043]
As in these examples, when a PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and a guanidine salt are applied to an acrylic Meyer blanket, there is an effect of preventing dirt and preventing discomfort of static electricity due to exfoliation, thereby providing a comfortable product. it can. Further, also in the manufacturing process, since there is an effect of preventing the generation of static electricity due to the triboelectric charging of the napped fabric, the discomfort of the employee can be reduced. Of course, it goes without saying that the same effects can be obtained in cases other than the present embodiment.
[0044]
【The invention's effect】
INDUSTRIAL APPLICABILITY As described above, according to the present invention, it is possible to provide an acrylic napped product having excellent water absorption, antifouling property, antistatic property, washing durability, and excellent texture.

Claims (3)

PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩が単繊維表面に付与されていることを特徴とするアクリル立毛製品。An acrylic napping product, wherein a PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and a guanidine salt are provided on the surface of a single fiber. 単繊維表面におけるPEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体の付与量が0.5%owf以上であり、グアニジン塩の付与量が0.2%owf以上である請求項1に記載のアクリル立毛製品。The acrylic napped product according to claim 1, wherein the applied amount of the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer on the surface of the single fiber is 0.5% owf or more, and the applied amount of the guanidine salt is 0.2% owf or more. アクリル立毛製品の仕上工程において、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩を含有する仕上処理液を50g/L以上の濃度で使用し、PEGアクリレート−アクリロニトリル共重合体およびグアニジン塩をアクリル立毛製品に付与することを特徴とするアクリル立毛製品の製造方法。In the finishing step of the acrylic napping product, a finishing treatment solution containing a PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and a guanidine salt is used at a concentration of 50 g / L or more, and the PEG acrylate-acrylonitrile copolymer and the guanidine salt are used for the acrylic napping product. A method for producing an acrylic napped product, which is provided.
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102512999A (en) * 2006-04-11 2012-06-27 麻省理工学院 Fouling resistant membranes formed with polyacrylonitrile graft copolymers

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