JP2004276267A - 液体収容体用基材の製造方法、液体収容体用基材及び液体収容体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】注入ノズルから袋基材9内に注入されたインクが同袋基材9内に形成された収容部11,12に充填された後、接合部8を超えた位置まで液面16を形成したら仮封止部17によって開口部10を仮封止する。そして、接合部8の上端部を本封止部18によって本封止した後、収容部11,12を本封止部18とミシン目13にて切り離しインク袋を形成させる。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体収容体用基材の製造方法、液体収容体用基材及び液体収容体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体噴射装置として、インクジェット式記録装置が広く知られている。このインクジェット式記録装置は、液体収容体としてインクカートリッジに内蔵されたインク袋からインクを記録ヘッドに供給し、供給されたインクを記録ヘッドからインク滴として記録紙に吐出させて記録するようになっている。
【0003】
この種のインク袋では、栓を備え、アルミ箔を樹脂等で加工したガスバリア性を有するアルミニウムラミネートフィルムの四辺を張り合わせ、張り合わせることによって形成された空間内にインクを貯留したものが一般的である。インク袋に貯留されたインクは、インク袋に備えられた前記栓に中空針を刺し、同中空針で形成された供給路を介して必要に応じて記録ヘッドに供給されている。
【0004】
ところで、インクジェット式記録装置では、前記記録ヘッドに供給されたインクを加圧して同記録ヘッドから吐出させる。そのため、前記インク袋の製造工程で同インク袋内に空気が混入されていると、同インク袋からインクが記録ヘッドに供給され加圧される際に、同インク内に気泡が発生してインクへの圧力が低下し、同インクを十分に加圧することができない。その結果、記録ヘッドからインク滴を正確に吐出できなくなるという問題があった。
【0005】
そこで、製造工程中に空気がインク袋に混入しないためのインク袋の製造方法が種々提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、フィルム基材の三辺を張り合わせて形成された袋にインクを注入した後、同袋の開口部を仮封止する。次に、同袋を押さえ板で一定の厚さになるように押さえることによって、インクの水頭圧による同袋の変形を防ぐとともに、インク液面を一定の高さに維持し、かつ、インク内に混入している気泡をインク液面上に集める。そして、インク液面よりも下方の位置を本封止し、本封止部を切断することによって、気泡の存在しないインクが高い精度で一定量封入されたインク袋を製造している。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−193635号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のインク袋では、インクの注入及び封止の工程をインク袋に対して一つずつ行うので、生産効率が悪く生産コストがかかる課題を有していた。
【0008】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、インク袋の生産効率を向上することができる液体収容体用基材の製造方法、液体収容体用基材及び液体収容体の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明における液体収容体用基材の製造方法は、フィルム基材を重ね合わせ、開口部となる1辺と、同1辺と相対向する他辺を残し両フィルム基材の周囲を接合するとともに、前記他辺であって、同他辺から前記1辺側に向かって両フィルム基材を接合することによって、複数の収容空間を区画形成する区画工程と、前記両フィルム基材の他辺に複数の栓部材を挟んだ状態で、同他辺を接合し、前記複数の収容空間に対し、同複数の栓部材をそれぞれに取り付ける栓部材取り付け工程とを含む。
【0010】
これによれば、複数の収容空間を有する液体収容体基材を生産する事ができる。この液体収容体用基材からは、複数の液体収容体を生産することができるので、生産効率が向上する。
【0011】
本発明における液体収容体用基材は、フィルム基材を重ね合わせて開口部となる1辺を残しその重ね合わせた両フィルム基材の周囲を接合してなる液体収容体用基材において、前記開口部となる1辺と相対向する接合された他辺に、複数の栓部材を設けるとともに、前記各栓部材毎に区画された収容空間を設けた。
【0012】
これによれば、前記各収容空間に液体を充填した後、封止し各区画を分離することによって複数の液体収容体を作ることができる。従って、生産効率が向上する。
【0013】
この液体収容体用基材は、前記各栓部材毎に設けられる収容空間を区画する接合部分に、分離手段を設けた。
これによれば、分離手段を設けたことによって、前記液体収容体基材から形成される液体収容体の分離が容易に行うことができるので、生産効率が向上する。
【0014】
この液体収容体用基材は、前記栓部材毎に設けられる収容空間は、前記開口部となる1辺側において連通されている。
これによれば、前記複数の空間を部分的に連通するように形成したことによって、前記各収容空間に充填される液体は、各収容空間内を流動できるので、各空間に充填される液体の量には偏倚が無くなる。その結果、前記液体収容体基材から生産される液体収容体は、安定した品質を確保することができる。
【0015】
本発明における液体収容体の製造方法は、フィルム基材を重ね合わせ、開口部となる1辺と、同1辺と相対向する他辺を残し両フィルム基材の周囲を接合するとともに、前記他辺であって、同他辺から前記1辺側に向かって両フィルム基材を接合することによって、複数の収容空間を区画形成する区画工程と、前記両フィルム基材の他辺に複数の栓部材を挟んだ状態で、同他辺を接合し、前記複数の収容空間に対し、同複数の栓部材をそれぞれに取り付ける栓部材取り付け工程と、前記区画された各収容空間に液体をそれぞれ充填する充填工程と、前記開口部となる1辺側の各収容空間の端部を封止して、前記液体をそれぞれ充填した複数の液体収容体を形成するために、前記両フィルム基材を接合する封止工程と、前記収容空間に液体が充填された各液体収容体を互いに分離する分離工程とを含む。
【0016】
これによれば、前記フィルム基材に複数の収容空間を形成した後、液体を注入し分離することによって、複数の液体収容体を作ることができる。その結果、液体収容体を大量生産することができるので、生産効率がよく形成される液体収容体の単価を安価とすることができる。
【0017】
この液体収容体の製造方法は、前記区画工程は、前記複数の収容空間が前記開口部となる1辺側において連通されるように両フィルム基材を接合し、前記充填工程は、前記液体収容体の液面が各収容空間を連通する部分まで前記液体を充填し、前記封止工程は、前記開口部となる1辺側の各収容空間の端部を封止する前に、前記液体の液面より上方位置において、その開口部を封止する仮封止工程を備えた。
【0018】
これによれば、前記各収容空間を部分的に連通するように形成したことによって、前記充填手段から前記各収容空間に充填された液体は各空間内を流動する。その結果、形成される複数の液体収容体に封入される液体の量には、偏倚がなくなるので、安定した品質を確保することができる。また。仮封止工程によって、充填された液体が前記開口部から漏れることを防止することができる。
【0019】
この液体収容体の製造方法は、前記充填工程は、前記収容空間を区画する接合部に相対向した位置に充填手段を配置し、その充填手段にて液体をその接合部の両側にある前記収容空間に充填する。
【0020】
これによれば、前記充填手段を前記各収容空間の接合部に対向するように配置したことによって、前記充填手段は、前記収容空間に対して均等に液体を充填することができる。従って、少ない数の充填手段によって複数収容空間に液体を供給することができるので、製造設備費を低減することができる。その結果、液体収容体の生産コストを低減することができる。
【0021】
この液体収容体の製造方法は、前記充填工程は、前記複数の収容空間に対して一つずつ相対向するように充填手段を配置し、各充填手段にてそれぞれ対応する前記収容空間に液体を充填する。
【0022】
これによれば、前記充填手段を前記各収容空間に対して一つずつ相対向するように配置したことによって、前記各収容空間には、液体を素早く充填することができる。その結果、生産効率がよくなるので、液体収容体の生産コストを低減することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0024】
図1は、本発明におけるインク袋を説明するための概略図である。図2及び図3は、第1実施形態におけるインク袋の製造方法を説明するための斜視図である。図4〜図6は、第1実施形態におけるインク袋の製造方法を説明するための平面部分断面図である。
【0025】
図1に示すように、液体収容体としてのインク袋1は、ガスバリア性を有し長方形をなすフィルム基材を2枚重ね合わせて、四辺を熱溶着し接合させることによって袋状に形成されている。また、四辺の内の一辺には、栓部材2が設けられている。そして、フィルム基材によって形成されるインク袋1の収容空間内には、インクが貯留され、そのインクは前記栓部材2によって封止されている。
【0026】
本実施形態におけるフィルム基材は、例えば、アルミ箔を中間層として外側をナイロンフィルム、内側をポリエチレンフィルムにより挟み込んだ構成のアルミラミネートフィルムでもよい。
【0027】
次に上記のように構成されたインク袋1の製造方法を説明する。
図2に示すように、栓部材取り付け工程として、2枚の同サイズのフィルム基材3,4を重ね合わせる。このとき、前記フィルム基材3と前記フィルム基材4の間において、両基材3,4の前側縁に位置する接合部5に、2つの栓部材2を所定の間隔をあけて配置する。そして、前記フィルム基材3に前記フィルム基材4を重ね合わせる。従って、前記栓部材2は、両基材3,4に挟み込まれた状態となる。
【0028】
前記栓部材2を挟み込んだ状態から、前記フィルム基材3と前記フィルム基材4を前記接合部5にて熱溶着することによって栓部材2を取り付ける。次に、区画工程として、同フィルム基材3と同フィルム基材4を前記接合部5の両端部から後方にのびる辺を熱溶着することによって接合部6,7を形成する。さらに、これと同様に、両フィルム基材3,4を接合部5の中間位置から後方に約3/4のびた位置までを熱溶着することによって、接合部分としての接合部8を形成する。この接合部5〜8を形成することによって、前記インク袋1の基材となる液体収容体用基材としての袋基材9を形成する。なお、接合部5〜8を形成する順番は、任意でよい。
【0029】
図3に示すように、袋基材9には、前記フィルム基材3とフィルム基材4を前記接合部5〜7にて熱溶着することによって空間が形成され、さらに、同接合部5の対向方向(前記インク袋1の後側方向)には開口部10が形成されている。そして、前記フィルム基材3と前記フィルム基材4を前記接合部8にて、二つの前記栓部材2の中間位置から開口部10の方向に熱溶着することによって前記袋基材9内に形成された空間は、収容空間としての収容部11,12に等分割される。このとき、接合部8は、接合部6,7より短く熱溶着されているので、前記収容部11,12は前記袋基材9内で連通している。従って、例えば前記開口部10から注入したインクが収容部11に充填されている場合、袋基材9に収容部11の許容量以上注入されると、袋基材9内で連通している収容部12に充填される。また、前記栓部材2によって接合部5側は、封止されているので、収容部11,12に充填されたインクが接合部5側から漏れることはない。
【0030】
さらに、前記接合部8の中央部には、同接合部8と同方向に分離手段としてのミシン目13が設けられている。また、前記袋基材9の開口部10近傍には、通孔14が貫通形成されている。
【0031】
次に、図4〜6に示すように、上記の袋基材9にインクを充填する。
充填工程として、前記袋基材9の通孔14に図示しない支持部材を挿入して、挿入された支持部材によって前記開口部10を拡開した状態で同袋基材9を吊下する。そして、図4に示すように、前記開口部10から充填手段としての注入ノズル15を前記接合部8の鉛直上に位置するように挿入する。そして、注入ノズル15からインクの注入を開始する。
【0032】
本実施形態のインクの注入では、袋基材9を所定の値に減圧された雰囲気下に置いて行われる。減圧された雰囲気下で袋基材9へのインクの注入を行うことによって、製造されるインク袋1への余分な空気の混入を防ぎ、インク内での気泡の発生を抑えている。また、注入ノズル15から袋基材9内に注入されるインクには、インク内に気泡が発生するのを防ぐために脱気処理がなされている。また、注入ノズル15を接合部8の鉛直上に挿入したことによって、注入ノズル15から注入されるインクは、前記収容部11,12にほぼ均等に充填される。
【0033】
次に、袋基材9内に収容部11,12に許容量以上のインクが注入されると、注入されたインクは前記袋基材9内の前記接合部8を越えた位置まで液面16を形成する。また、本実施形態では、注入ノズル15を接合部8の鉛直上に挿入したが、例えば前記収容部11の鉛直上に挿入した場合、同収容部11に許容量のインクが充填されると、その後に同収容部11に注入されるインクは、接合部8を超えて同収容部11から袋基材9内で連通している前記収容部12に供給される。
【0034】
次に、前記接合部8を越える位置までインクの液面16が形成されると、液面16が前記通孔14に達する前に注入ノズル15からのインクの注入を停止させ、前記袋基材9の中から注入ノズル15を抜く。そして、図5に示すように、封止工程は、まず仮封止工程として、前記袋基材9の通孔14の下部から液面16の上部までの間を熱溶着して開口部10を仮封止する。仮封止によって仮封止部17が形成され、形成された仮封止部17によって注入したインクが開口部10から漏れることがなくなる。
【0035】
次に、前記袋基材9の接合部8の上端部(開口部10側に位置する端部)から水平方向に熱溶着して本封止する。本封止することによって本封止部18が形成され、形成された本封止部18によって前記収容部11,12は連通しなくなり、又収容部11,12には同量かつ同色のインクが封入される。従って、袋基材9には、前記インク袋1が二つ形成された状態となっている。
【0036】
そして、図6に示すように、分離工程として、前記本封止部18の中央部を切断して、袋基材9から二つのインク袋1を分離させ、さらに、同インク袋1をミシン目13に沿って分離させる。その結果、一連の工程から二つのインク袋1を製造することができた。また、本実施形態では、本封止部18の中央部を切断したが、切断位置は本封止部18がインク袋1のインクの封入状態を維持できる幅を残せればよい。
【0037】
上記した第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)上記第1実施形態では、収容部11,12を形成し、収容部11,12に対して同時に一連の工程を行うことによって、同色のインクが封入された二つのインク袋1を同時に製造することができた。従って、インク袋1を一つずつ作っていた場合と比べて、工程数を減らすことができ、生産効率がよくなる。その結果、インク袋1の生産コストを低減することができる。また、大量生産が可能となるので、インク袋1の単価が安価とすることができる。
【0038】
(2)上記第1実施形態では、収容部11,12を連通するように形成した。従って、注入されるインクの液面が所定の高さに達すれば収容部11,12に充填されたインクの量が同量であることがわかる。また、複数のインク袋に充填する場合、各区画に対しての確認の手間が省けるので、工程数を減らすことができ生産効率がよくなる。その結果、インク袋1の生産コストを低減することができる。また、収容部11,12に充填されたインクは、収容部11と収容部12との間を流動できるので、インク袋1に封入されるインクの量及び質に偏倚が無くなり安定した品質を確保することができる。
【0039】
(3)上記第1実施形態では、接合部8にミシン目13を設けた。従って、製造されたインク袋1同士の分離の工程が容易になるので、生産効率がよくなる。その結果、インク袋1の生産コストを低減することができる。
【0040】
(4)上記第1実施形態では、注入ノズル15を接合部8の鉛直上に挿入した。従って、注入ノズル15は、収容部11,12に均等にインクを充填することができる。その結果、インク袋1には、偏倚がなく高精度で一定量のインクを封入することができる。また、一つの注入ノズル15で二つの収容部11,12にインクを充填できるので、製造設備費が節約できる。その結果、インク袋1の生産コストを低減することができる。
【0041】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図7に従って説明する。第2実施形態では、前記第1実施形態に対してインクの充填工程に特徴があるため、説明の便宜上、その特徴のある部分について詳細に説明し、第1実施形態と同一部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図7は第2実施形態におけるインク袋の製造方法を説明するための平面部分断面図である。
【0042】
図7に示すように、袋基材9の開口部10には、二つの注入ノズル21,22が同袋基材9内に形成された収容部11,12にそれぞれ相対向するように挿入されている。
【0043】
このインクの充填工程では、第1実施形態と同様に袋基材9は所定の値に減圧された雰囲気下にて行われる。減圧された雰囲気下でインクの注入を行うことによって、製造されるインク袋1への余分な空気の混入を防ぎ、インク内での気泡の発生を抑えている。また、注入ノズル21,22から袋基材9内に注入されるインクには、インク内に気泡が発生するのを防ぐために脱気処理がなされている。また、注入ノズル21,22を前記収容部11,12にそれぞれ相対向するように挿入したことによって、注入ノズル21,22から注入されるインクは、それぞれ前記収容部11,12に充填される。
【0044】
次に、注入ノズル21,22から袋基材9内に収容部11,12の許容量以上のインクが注入されると、注入されたインクは前記袋基材9内の前記接合部8を越えた位置まで液面16を形成する。
【0045】
以下、第1実施形態と同様に、封止工程として袋基材9を熱溶着し、分離工程として切り離すことによって、インク袋1を二つ形成する。
本実施形態では、収容部11,12に相対向するように注入ノズル21,22を開口部10から挿入したが、3個以上のインク袋1を同時に製造する場合には、袋基材9に区画形成された収容部の数と同数のノズルを各区画に相対向するように挿入すればよい。
【0046】
上記した第2実施形態によれば、前記第1実施形態の(1)〜(3)の効果の他に以下の作用効果を奏する。
(5)上記第2実施形態では、収容部11,12に相対向するように注入ノズル21,22を開口部10から挿入した。従って、収容部11,12には注入ノズル21,22によって、それぞれインクが充填されるので、収容部11,12には正確にインクを充填できる。その結果、インク袋1には、高精度で一定量のインクを封入でき安定した品質を確保することができる。また、インクの充填速度は速くなるので、インク袋1の製造時間は短くなる。その結果、生産効率が良くなり、インク袋1の生産コストを低減することができる。
【0047】
尚、発明の実施の形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、説明の便宜上、前記フィルム基材3,4をインク袋1が二つ製造できる大きさとしたが、この限りではなく、フィルム基材3及び4を長尺状に形成して前記インク袋1を複数個形成できるように適宜変更してもよい。
【0048】
・上記第1及び第2実施形態では、接合部8を接合部6,7より開口部10側を短く形成することによって、収容部11と収容部12を連通させたが、この限りではない。例えば、接合部8を接合部6,7と同じ長さに形成し、接合部8の一部を熱溶着しないで、収容部11,12が連通するように形成し、インクが収容部11,12に充填された後、熱溶着して封止してもよい。
【0049】
・上記第1及び第2実施形態では、フィルム基材3,4の接合を熱溶着で行ったが、この限りではなく、例えば接着剤等によって、フィルム基材3,4を接合してもよい。
【0050】
・上記第1及び第2実施形態では、液体収容体をインク袋1に具体化したが、この限りではなく、例えば、液晶ディスプレイやELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の製造に用いられる電極材を貯留するための電極材貯留体に変更しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるインク袋を説明するための概略図。
【図2】第1実施形態におけるインク袋の製造方法を説明するための斜視図。
【図3】第1実施形態におけるインク袋の製造方法を説明するための斜視図。
【図4】第1実施形態におけるインク袋の製造方法を説明するための平面部分断面図。
【図5】第1実施形態におけるインク袋の製造方法を説明するための平面部分断面図。
【図6】第1実施形態におけるインク袋の製造方法を説明するための平面部分断面図。
【図7】第2実施形態におけるインク袋の製造方法を説明するための平面部分断面図である。
【符号の説明】
1…液体収容体としてのインク袋、2…栓部材、3,4…フィルム基材、8…接合部分としての接合部、9…液体収容体用基材としての袋基材、10…開口部、11,12…収容空間としての収容部、13…分離手段としてのミシン目、15…充填手段としての注入ノズル。
Claims (8)
- 液体収容体用基材の製造方法において、
フィルム基材を重ね合わせ、開口部となる1辺と、同1辺と相対向する他辺を残し両フィルム基材の周囲を接合するとともに、前記他辺であって、同他辺から前記1辺側に向かって両フィルム基材を接合することによって、複数の収容空間を区画形成する区画工程と、
前記両フィルム基材の他辺に複数の栓部材を挟んだ状態で、同他辺を接合し、前記複数の収容空間に対し、同複数の栓部材をそれぞれに取り付ける栓部材取り付け工程とを含むことを特徴とする液体収容体用基材の製造方法。 - フィルム基材を重ね合わせて開口部となる1辺を残しその重ね合わせた両フィルム基材の周囲を接合してなる液体収容体用基材において、
前記開口部となる1辺と相対向する接合された他辺に、複数の栓部材を設けるとともに、前記各栓部材毎に区画された収容空間を設けたことを特徴とする液体収容体用基材。 - 請求項2に記載の液体収容体用基材において、
前記各栓部材毎に設けられる収容空間を区画する接合部分に、分離手段を設けたことを特徴とする液体収容体用基材。 - 請求項2又は3に記載の液体収容体用基材において、
前記栓部材毎に設けられる収容空間は、前記開口部となる1辺側において連通されていることを特徴とする液体収容体用基材。 - 液体を収容するための液体収容体の製造方法において、
フィルム基材を重ね合わせ、開口部となる1辺と、同1辺と相対向する他辺を残し両フィルム基材の周囲を接合するとともに、前記他辺であって、同他辺から前記1辺側に向かって両フィルム基材を接合することによって、複数の収容空間を区画形成する区画工程と、
前記両フィルム基材の他辺に複数の栓部材を挟んだ状態で、同他辺を接合し、前記複数の収容空間に対し、同複数の栓部材をそれぞれに取り付ける栓部材取り付け工程と、
前記区画された各収容空間に液体をそれぞれ充填する充填工程と、
前記開口部となる1辺側の各収容空間の端部を封止して、前記液体をそれぞれ充填した複数の液体収容体を形成するために、前記両フィルム基材を接合する封止工程と、
前記収容空間に液体が充填された各液体収容体を互いに分離する分離工程と
を含むことを特徴とする液体収容体の製造方法。 - 請求項5に記載の液体収容体の製造方法において、
前記区画工程は、前記複数の収容空間が前記開口部となる1辺側において連通されるように両フィルム基材を接合し、
前記充填工程は、前記液体収容体の液面が各収容空間を連通する部分まで前記液体を充填し、
前記封止工程は、前記開口部となる1辺側の各収容空間の端部を封止する前に、前記液体の液面より上方位置において、その開口部を封止する仮封止工程を備えたことを特徴とする液体収容体の製造方法。 - 請求項5又は6に記載の液体収容体の製造方法において、
前記充填工程は、前記収容空間を区画する接合部に相対向した位置に充填手段を配置し、その充填手段にて液体をその接合部の両側にある前記収容空間に充填することを特徴とする液体収容体の製造方法。 - 請求項5又は6に記載の液体収容体の製造方法において、
前記充填工程は、前記複数の収容空間に対して一つずつ相対向するように充填手段を配置し、各充填手段にてそれぞれ対応する前記収容空間に液体を充填することを特徴とする液体収容体の製造方法。
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JP2007152763A (ja) * | 2005-12-06 | 2007-06-21 | Ricoh Co Ltd | 液体収納容器、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 |
KR101024155B1 (ko) | 2006-08-11 | 2011-03-22 | 세이코 엡슨 가부시키가이샤 | 액체 수용체의 제조 방법, 액체 수용체 및 액체 수용체의 액체 주입 방법 |
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KR101024155B1 (ko) | 2006-08-11 | 2011-03-22 | 세이코 엡슨 가부시키가이샤 | 액체 수용체의 제조 방법, 액체 수용체 및 액체 수용체의 액체 주입 방법 |
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