JP2004272106A - Polarized beam converting element and its manufacturing method, and liquid crystal display device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無偏光光を特定の偏光状態に揃えて出射させる偏光ビーム変換素子及びその製造方法、液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶パネルディスプレイ等の液晶表示装置においては、バックライトの光を、偏光板を介して液晶パネルに照射し、電界印加の有無による液晶の配向状態の相違により透過光をオン・オフして表示を行っている。係る液晶パネルでは、偏光板を透過した特定の偏光方向の光のみを利用するため、バックライトの光のうち表示に利用できるのは50%以下となっている。したがって、表示画面の輝度向上のためには、バックライトの高出力化が不可欠であり、消費電力の増大を招いている。
【0003】
そこで、バックライト光の利用効率を改善するため、バックライト光の偏光を変換し、その大部分を利用することが検討されており、液晶パネル用のシート状偏光素子が開示されている(例えば特許文献1〜3参照。)。
これらのシート状偏光素子を使用すれば、バックライトからの非偏光光を特定の偏光方向を有する直線偏光に変換することができ、その結果、光源の利用効率を飛躍的に高めることができ、低消費電力化、あるいは高輝度化が達成されるものと期待される。
【0004】
現在、広く実用に供されている板状の偏光ビーム変換素子の構造としては、図8に示すように、高透明で高屈折率あるいは低屈折率のガラスよりなる光透過性基材30で偏光分離膜3を斜めに挟んで板状に成形し、偏光分離膜3を一定のピッチで配列し、この偏光分離膜3のピッチに応じて、すなわち一の偏光分離膜3に対応して遮光部5及び1/2波長板6配置して形成したものが代表的である。かかる構造の板状偏光素子に対し、1/2波長板6の配置位置に対応して遮光部5の間のいわばスリットから光を導入すると、例えば実線Pで示すP偏光波は偏光分離膜3を透過して、1/2波長板6でS偏光波に変換される。一方の破線Sで示すS偏光波は、偏光分離膜3で反射され、1/2波長板6の無い領域からS偏光波のまま導出される。
【0005】
ところで、上記構造を有する板状偏光ビーム変換素子は、平面状の多数のガラス板表面に偏光分離膜を蒸着法やスパッタ法によって形成した後、これらのガラス板を重ね合わせて接着し、接着面に対して所定の角度(例えば45度)となるように多層接着したガラス板を切断(スライス)し、さらにスライスした両面を鏡面研磨することにより作製される。この鏡面研磨の後、偏光分離膜のピッチに対応して1つおきの位置に1/2波長板を貼り付けることによって製造される。
【0006】
しかしながら、このようなプロセスを経て作製される板状偏光ビーム変換素子は、多くの工程を経て作製されるため、製造コストの増大を招いている。上記製造プロセスにおいて必要な工程を例示すると、例えば、ガラス鏡面研磨、洗浄、偏光分離膜形成、接着剤塗布、積層固定、接着剤を硬化するための加熱、斜めスライスのための治具固定、ワイヤーソーによるスライス、治具からの分離・洗浄、両面荒研磨、鏡面研磨、形状成形のための砥石加工切断等である。加えて、上記プロセスによった場合、大面積の偏光素子を作製することは著しく困難である。
【0007】
偏光分離変換を目的とする偏光ビーム変換素子の構造としては、上述の斜めに偏光分離膜が設けられる積層部材より成る例のほか、斜めに偏光分離膜と反射膜とを形成した積層部材より構成した例も報告されている(例えば特許文献4及び5参照。)。
この例では、遮光部を設けることなく誘電体多層膜により反射膜と偏光分離膜とを形成していることから、光利用効率の偏光ビーム変換素子を得ている。しかしながら、この場合も同様に成膜したガラス基材を張り合わせ、接着剤硬化温度加熱、斜めスライス等の製造工程を有することから、同様に大面積の偏光ビーム変換素子を作製することは難しい。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−84129号公報
【特許文献2】
特開平11−202108号公報
【特許文献3】
特開平9−265010号公報
【特許文献4】
特開平10−39136号公報
【特許文献5】
特開平10−90520号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
一方、本出願人は、特願2001−213291号出願において、光入射面に対する偏光分離膜の成す角度、即ちいわゆる光の入射角度が45度よりも大きく90度よりも小さな任意の角度に設定できる偏光分離変換素子を提案した。この構成の一例を図9に示す。
【0010】
図9において、1及び2は厚さの異なる第1及び第2の光透過性基材で、これらの間に、斜めに偏光分離膜3が挟まれた構造をとるものであるが、この偏光分離膜3を基材1及び2の間において所定の幅をもっていわば部分的に成膜される構成とし、また第1及び第2の光透過性基材1及び2の厚さ、偏光分離膜3の入射角度を適切に選定することによって、45度以外の角度をもって入射される光を適切に偏光分離する構成としたものである。
【0011】
これについて説明すると、偏光分離膜3に入射される光のうち例えばS偏光波がこの偏光分離膜3で反射される場合、このS偏光波は対向する他の偏光分離膜3で再度反射された後は、偏光分離膜3が成膜されていない間隙を透過して出射され、1/2波長板6を介して外部に出射される構成とし、一方偏光分離膜3を透過するP偏光波は、1/2波長板6の間を通って外部に出射される構成としている。
このような構成とすることによって、偏光分離変換素子において、45度以外の角度をもって入射される場合においても確実にP偏光波とS偏光波とを分離することを可能としている。
【0012】
また一方本出願人は、特願2002−237050号において、偏光分離膜の積層数を低減化し得る偏光ビームスプリッタを提案した。
通常の偏光ビームスプリッタの分離膜は、入射光の基準波長をλ0としたときに、λ0/4の光学的膜厚(屈折率×厚さ)を有する低屈折率層をL、λ0/4の光学的厚さを有する高屈折率層をHとするときに、高屈折率層Hと低屈折率層Lとの積層構造をm回繰り返した構造(これを(HL)mとする)を採る。
しかしながらこのような従来構成の分離膜構造の場合は、所望の特性を満たすためには、この積層数mを30以上とする必要があり、しかも各層の材料構成、膜厚調整などが複雑であり、偏光ビームスプリッタのコスト高を招来する一因となっている。
【0013】
これに対し、上記出願において提案した構成では、λ0/4の光学的膜厚を有する高屈折率層Hと、これとは2倍の光学的膜厚、すなわちλ0/2の光学的膜厚を有する低屈折率層2Lとを積層した積層膜をm回繰り返した構成とする基本構造(H2L)m、またはこの基本構造の上に高屈折率層Hを追加した(H2L)mH、もしくはこの基本構造の下側に低屈折率層2Lを追加した2L(H2L)mのいずれかの構成とすることによって、基本構造を繰り返し積層する回数mを3〜7程度と低減化しても所望の光学的特性を得ることができた。このような構成とすることによって、偏光分離膜の成膜工程数の低減化、ひいては製造工程の簡略化、コストの低減化を図るという効果を得ている。
このような構成とする場合は、特に光透過性基材の材料として、比較的高屈折率の1.75〜1.8程度とするときには偏光分離膜への入射角度を45度として最適な偏光分離特性が得られるが、比較的安価な通常の光学ガラス(例えば屈折率1.52近傍)を用いて作製すると、高い偏光分離特性が得られる最適な偏光分離膜への入射角度は約56度程度となることがわかっている。
【0014】
本発明は、上述したように、積層回数を低減化できて生産性において有利な構造であり、且つ優れた偏光分離特性を実現する偏光分離膜を、比較的安価な光透過性基材を適用して作製することができ、またその製造にあたって単純な工程でまた大面積の製造が可能な偏光ビーム変換素子及びその製造方法を提供し、製造コストを抑制し、生産性の向上をはかり、この偏光ビーム変換素子を用いた液晶表示装置の光の利用効率の向上、小型薄型化、コストの低減化を図ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述の問題を解決するために、本発明による偏光ビーム変換素子は、第1及び第2の光透過性基材の主面上に、略直角三角形状の断面形状を有する傾斜部を、その斜面が同一方向に向くように所定の間隔をもって並置配列して、これら斜面に偏光分離膜を形成し、斜面の光透過性基材側に、主面に対し略垂直に切り立つ基部を設け、第1及び第2の光透過性基材を、光透過性樹脂を介して、各傾斜部の斜面の背部の垂直面を近接させて各斜面が相対向するように重ね合わせて構成し、第1又は第2の光透過性基材の裏面には、傾斜部に対応する位置に遮光部又は1/2波長板をそれぞれ設ける構成とする。
【0016】
また本発明は、この偏光ビーム変換素子において、傾斜部の斜面の高さをt1、基部の高さをt2、この基部の幅をw1とし、偏光分離膜への最適入射角度をxとしたときに、
t1=w1×tanx
t2=w1×tan(2x−90°)
として構成する。
【0017】
また本発明による偏光ビーム変換素子は、第1及び第2の光透過性基材の主面上に、略二等辺三角形状の断面形状を有する傾斜部を所定の間隔をもって並置配列して、これら斜面に偏光分離膜を形成し、斜面の光透過性基材側に、主面に対し略垂直に切り立つ基部を設け、第1及び第2の光透過性基材を、光透過性樹脂を介して、各斜面が相対向するように重ね合わせて構成し、第1又は第2の光透過性基材の裏面には、傾斜部に対応する位置に遮光部又は1/2波長板をそれぞれ設ける構成とする。
【0018】
また本発明は、この偏光ビーム変換素子において、傾斜部の斜面の高さをt1、基部の高さをt2、この基部の幅をw2とし、偏光分離膜への最適入射角度をxとしたときに、
t1=w2/2×tanx
t2=w2/2×tan(2x−90°)
として構成する。
【0019】
このように、本発明による偏光ビーム変換素子は、断面略直角三角形もしくは二等辺三角形の傾斜部を設けた第1及び第2の光透過性基材を重ね合わせた簡単な構成とするものであるが、後段の実施の形態において詳細に説明するように、入射面に対し45度を超える90度以下の任意の角度をもって偏光分離膜を設ける構成とすることができる。
したがって、光透過性基材、偏光分離膜、光透過性樹脂等の材料の選定の自由度を高めることができ、コストの低減化を図ることができる。
【0020】
また本発明による各偏光ビーム変換素子は、2枚の光透過性基材を光透過性樹脂を介して被着するという簡単な構成であることから、数枚以上の透明基板を重ね合わせる積層接着やスライス、平面研磨、鏡面研磨といった機械加工プロセスを使わずに作製することが可能であり、煩雑なプロセスが不要であるために製造コストが大幅に抑えられる。また、大面積化も容易である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した偏光ビーム変換素子及びその製造方法と、液晶表示装置について、図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明は以下の各例に限定されるものではなく、種々の変形、変更が可能であることはいうまでもない。
【0022】
(1)第1の実施の形態
先ず第1の実施の形態について、偏光ビーム変換素子及びその製造方法の一例について説明する。
図1は、本発明を適用した偏光ビーム変換素子の第1の実施の形態による構成例を示すものである。1及び2は光学ガラス等の第1及び第2の光透過性基材であり、その各主面1A及び2Aには、図2に各光透過性基材1及び2の断面構成を示すように、略直角三角形状の断面形状を有する傾斜部を、その斜面10及び20が同一方向に向くように所定の間隔をもって並置配列する。またこれら斜面10及び20の光透過性基材1及び2側に、主面に対し略垂直に切り立つ基部11及び21を設ける。
【0023】
そして、斜面10及び20に偏光分離膜3を形成し、第1及び第2の光透過性基材1及び2を、光透過性樹脂4を介して、各傾斜部の斜面10及び20の背部の垂直面12及び22を近接させて各主面1A及び2Aが対向し、また各斜面10及び20がそれぞれ相対向するように重ね合わせて構成する。
【0024】
更に、第1又は第2の光透過性基材の裏面1B及び2Bには、傾斜部に対応する位置に遮光部又は1/2波長板をそれぞれ設ける構成とする。図示の例においては、第2の光透過性基材2の裏面2B上に、各斜面20に対応する位置に、すなわち各斜面20を裏面2Bに投影した位置に重なるように、Al膜等より成る遮光部5を形成し、また、第1の光透過性基材1の裏面1B上に、各斜面10に対応する位置に、すなわち各斜面10を裏面1Bに投影した位置に重なるように、誘電体多層膜等より成る1/2波長板6を形成する構成とする。
【0025】
なお図示しないが、上述の構成による偏光ビーム変換素子の光入射側の面に、例えばレンズアレイを形成することによって、効率よく入射光を遮光部5の間に集光させることができ、またこの偏光ビーム変換素子を組み込む光学装置の構成の簡易化、小型化を図ることができる。
【0026】
上記第1及び第2の光透過性基材1及び2の材料としては、例えばポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、アートン等の透明度の高い樹脂や、TiO2、SiO2等の無機物微細粉を充填したアクリル系紫外線硬化樹脂や、シリコーンレジンの混合材等からなり、金型等を用いることによって上記斜面10及び20、基部11及び21を有する形状に容易に成形することが可能である。
またあるいは、砥石やバイトで直接光透過性基材を削りだして作製することもできる。
なお、光透過性基材1、2及び光透過性樹脂4の屈折率は概ね同一の値に揃える事が望ましい。
【0027】
斜面10及び20上には、偏光分離膜3が形成されているが、この偏光分離膜3は、直交する直線偏光の一方のみを透過し、他方を反射するという機能を有するものである。偏光分離膜3は、一般的には、入射光の基準波長をλ0とするとき、λ0/4とほぼ等しい光学的膜厚をそれぞれ有する高屈折率層H及び低屈折率層Lを用いて、HLの繰り返し構造(HL)m(ただし、mは4以上の整数)からなる基本構造膜、または(0.5HL0.5H)m(mはm回のべき乗の意味)で示される構造である多層膜からなる。かかる偏光分離膜2を形成することにより、広い波長範囲に亘り十分な偏光分離特性を実現することが可能になる。
【0028】
また偏光分離膜の構成の他の例としては、上述の特願2002−237050号において記載したように、入射光に対して所定の屈折率を有する光学的に透明な高い屈折率層Hと、この高屈折率層Hより低い屈折率の光学的に透明な低屈折率層Lとからなる基本構造膜H2Lを含み、この基本構造膜の繰り返し構造である(H2L)m、(H2L)mH、あるいは2L(H2L)m(ただし、mは3〜7の整数)のいずれかの構造を有する多層膜を挙げることができる。この多層膜においても、入射光の基準波長をλ0としたときに、高屈折率層H及び低屈折率層Lがいずれもλ0/4とほぼ等しい光学的膜厚となるように設定することにより、偏光分離膜として良好に機能する。
【0029】
これら低屈折率層の材料としては、例えばSiO2(n=2.44)、MgF2(n=1.38)、LiF(n=1.4)、AlF3(n=1.4)、Na3AlF6(n=1.33)などを用いることができる。
【0030】
また、高屈折率層の材料としては、例えばTiO2、NbO5(n=2.3)、Ta2O5(n=2.3)、ZrO2(n=2.05)、ITO(n=1.95〜2.1)、ZnO(n=1.9)、CeO2(n=1.95)、SnO2(n=1.95)、Al2O3(n=1.63)、La2O3(n=1.95)、Y2O3(n=1.87)などを用いることができる。
【0031】
このような偏光分離膜3の成膜方法としては、スパッタリングなどを用いることができる。この成膜時には、傾斜部の間の平坦面に適切なマスクを施して成膜されないようにする。なお、背面の垂直面12又は22は光が通過しない部分なので面さえ形成されていればよい。
【0032】
上記偏光分離膜3が形成された第1及び第2の光透過性基材1及び2の間は、その斜面10及び20の間の溝に光透過性樹脂4が埋め込まれている。この光透過性樹脂4には、例えば紫外線硬化型のアクリル系透明樹脂やシリコーン樹脂の混合材が用いられ、上述の第1及び第2の光透過性基材1及び2と同様、TiO2、SiO2等の微細粉が分散されていてもよい。
【0033】
一方、上記遮光部5及び1/2波長板6は、それぞれ、各基材1又は2の斜面10又は20に対応する位置に形成する。このピッチは、斜面10及び20とほぼ同一であり、その幅は、斜面10及び20の光透過性基材1及び2の裏面1B及び2Bに投影される幅とほぼ同じとする。
【0034】
ここで、遮光部5としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)ベース上にAlやAgのスパッタ膜を形成し、その上にTiO2とSiO2からなる増反射膜を形成したフィルム等を用いることができる。
また1/2波長板6は、例えばポリプロピレンやポリカーボネートを延伸処理することにより作製したフィルムを積層した複合フィルムを用いることができる。
1/2波長板6の他の例としては、ポリエチレン、ポリビニルアルコール、ポリサルフォン、ポリアクリレート等を用いた延伸フィルム、さらにはそれらの積層複合フィルム等を挙げることができる。
【0035】
次に、上記の構造を有する偏光ビーム変換素子の機能について説明する。上記偏光ビーム変換素子においては、第2の光透過性基材2の裏面2B側から投射された入射光は、図1に示すように、遮光部5の間のスリットに入射される。
そして、偏光分離膜3においてたとえばS偏光波のみが反射される構成とする場合は、入射光のうちP偏光波は、遮光部5の間から入射され、第1の光透過性基材1側の斜面10上の偏光分離膜3を透過して、この下に設けられた1/2波長板6を通過して、S偏光波に変換される。
【0036】
一方、入射光のうちS偏光波は、遮光部5の間から入射した後第1の光透過性基材1の斜面10上の偏光分離膜3によって反射され、この斜面10と相対向する第2の光透過性基材2の斜面20上の偏光分離膜3によって再度反射されて、入射角度に沿う方向に、偏光方向が維持されたまま、すなわちS偏光波のまま出射される。
【0037】
また本発明による偏光ビーム変換素子は、上述の構成において、傾斜部の斜面の高さをt1、基部の高さをt2、この基部の幅をw1とし、偏光分離膜への最適入射角度をxとしたときに、
t1=w1×tanx ・・・(1)
t2=w1×tan(2x−90°) ・・・(2)
として構成する。
【0038】
このように、斜面の高さ及び基部の高さ、基部の幅を選定することによって、入射光を確実に効率よく取り出すことができる。これを図3の説明図を参照して説明する。図3において、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。また、その理解を容易にするために偏光分離膜3は省略して示す。
図3において、破線cは入射光の最適入射方向、破線vは偏光分離膜3の形成される斜面10に直交する方向、破線dは斜面10の延長方向を示す。最適入射角度xは破線v及びcの成す角度となる。よって、斜面10(または同様に斜面20)の高さt1は、上記式(1)によって表される。
【0039】
光の入射方向と斜面10との成す角度をaとすると、最適入射角で入射された光は、斜面10から角度aで反射され、相対向する斜面20において再度反射されて、偏光方向を変換することなく出射される。
図3において破線sの補助線を引いて示す角度bは
b=90°−2a
である。基部11の高さt2は、t2=tanb、またa=90°−xであるので、基部11(または同様に基部21)の高さt2は、上記式(2)によって表される。
【0040】
このような構成とすることによって、最適入射角xとして、45°<x<90°の任意のxとして、確実に偏光方向を一方向に変換できる偏光ビーム変換素子を提供することができる。この場合、光透過性基材1及び2として、一般的な安価な材料として得られる屈折率1.52程度の光学ガラスを用いることができるため、コストの低減化を図ることができることとなる。
【0041】
(2)第2の実施の形態
次に、第2の実施の形態について、偏光ビーム変換素子及びその製造方法の一例について説明する。
図4は、第2の実施の形態による構成例を示すものである。図4において、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。この場合、第1及び第2の光透過性基材の各主面1A及び2Aには、図5に各光透過性基材1及び2の断面構成を示すように、略二等辺三角形状の断面形状を有する傾斜部を、所定の間隔をもって並置配列する。またその斜面10A及び10B、20A及び及び20Bの光透過性基材1及び2側に、主面に対し略垂直に切り立つ基部11及び21を設ける。
【0042】
そして、斜面10A及び10B、20A及び20Bに偏光分離膜3を形成し、第1及び第2の光透過性基材1及び2を、光透過性樹脂4を介して、各主面1A及び2Aが対向し、また各斜面10A及び20A、10B及び20Bがそれぞれ相対向するように重ね合わせて構成する。
【0043】
更に、第1又は第2の光透過性基材の裏面1B及び2Bには、傾斜部に対応する位置に遮光部又は1/2波長板をそれぞれ設ける構成とする。図示の例においては、第2の光透過性基材2の裏面2B上に、各傾斜部に対応する位置に、すなわち各斜面20A及び20Bによる二等辺三角形を裏面2Bに投影した位置に重なるように、Al膜等より成る遮光部5を形成する。
また、第1の光透過性基材1の裏面1B上に、各傾斜部に対応する位置に、すなわち各斜面10A及び10Bによる二等辺三角形を裏面1Bに投影した位置に重なるように、誘電体多層膜等より成る1/2波長板6を形成する構成とする。
【0044】
なお図示しないが、この例においても、偏光ビーム変換素子の光入射側の面にレンズアレイを形成することによって、効率よく入射光を遮光部5の間に集光させることができ、またこの偏光ビーム変換素子を組み込む光学装置の構成の簡易化、小型化を図ることができる。
【0045】
上記第1及び第2の光透過性基材1及び2の材料としては、上述の第1の実施の形態において説明した材料と同様の材料を用いることができる。この場合においても、金型等を用いることによって上記形状に容易に成形することが可能である。またあるいは、砥石やバイトで直接光透過性基材を削りだして作製することもできる。
【0046】
斜面10A及び10B、20A及び20B上には、偏光分離膜3が形成されているが、この偏光分離膜3の構成及び材料も、上述の第1の実施の形態において説明した例と同様の材料構成をとることができる。
すなわち、上述の特願2002−237050号において記載された例と同様の多層膜とすることができる。
【0047】
このような偏光分離膜3の成膜方法としては、スパッタリングなどを用いることができる。この成膜時に、傾斜部の間の平坦面に適切なマスクを施して成膜されないようにすることも同様である。
【0048】
上記偏光分離膜3が形成された第1及び第2の光透過性基材1及び2の間は、その斜面10及び20の間の溝に光透過性樹脂4が埋め込まれている。この光透過性樹脂4も、第1の実施の形態において説明した例と同様の材料を用いることができる。
【0049】
一方、上記遮光部5及び1/2波長板6は、それぞれ、各基材1又は2の傾斜部に対応する位置に形成する。このピッチは、傾斜部の基部11及び21のピッチとほぼ同一であり、その幅は、傾斜部の光透過性基材1及び2の裏面1B及び2Bに投影される幅とほぼ同じとする。
遮光部5及び1/2波長板6についても、上述の第1の実施の形態において説明した例と同様の材料を用いることができる。
【0050】
次に、上記の構造を有する偏光ビーム変換素子の機能について説明する。上記偏光ビーム変換素子においては、第2の光透過性基材2の裏面2B側から投射された入射光は、図4に示すように、遮光部5の間のスリットに集光される。そして、偏光分離膜3において例えばS偏光波のみが反射される構成とする場合は、入射光のうちP偏光波は、遮光部5の間から入射され、第1の光透過性基材1側の斜面10A又は10B上の偏光分離膜3を透過して、この下に設けられた1/2波長板6を通過して、S偏光波に変換される。
【0051】
一方、入射光のうちS偏光波は、遮光部5の間から入射した後第1の光透過性基材1の斜面10A又は10B上の偏光分離膜3によって反射され、この斜面10Aと相対向する第2の光透過性基材2の斜面20Aまたは斜面10Bと相対向する斜面20B上の偏光分離膜3によって再度反射されて、入射角度に沿う方向に、偏光方向が維持されたまま、すなわちS偏光波のまま出射される。
【0052】
この偏光ビーム変換素子においては、傾斜部の斜面の高さをt1、基部の高さをt2、この基部の幅をw2とし、偏光分離膜への最適入射角度をxとしたときに、
t1=w2/2×tanx ・・・(3)
t2=w2/2×tan(2x−90°) ・・・(4)
として構成する。
【0053】
このように、斜面の高さ及び基部の高さ、基部の幅を選定することによって、入射光を確実に効率よく取り出すことができる。これを図6の説明図を参照して説明する。図6において、図4と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。またこの場合も、その理解を容易にするために偏光分離膜3は省略して示す。
【0054】
図6において、破線cは入射光の最適入射方向、破線vは偏光分離膜3の形成される斜面10に直交する方向、破線dは斜面10Bの延長方向を示す。最適入射角度xは破線v及びcの成す角度となる。よって、斜面10A及び10B(または同様に斜面20A及び20B)の高さt1は、上記式(3)によって表される。
【0055】
光の入射方向と斜面10Bとの成す角度をaとすると、最適入射角で入射された光は、斜面10から角度aで反射され、相対向する斜面20において再度反射されて、偏光方向を変換することなく出射される。傾斜部の頂角は2aとなる。
図6において破線sの補助線を引いて示す角度bは
b=90°−2a
である。基部11の高さt2は、t2=tanb、またa=90°−xであるので、基部11(または同様に基部21)の高さt2は、上記式(4)によって表される。
【0056】
このような構成とすることによって、最適入射角xとして、45°<x<90°の任意のxとして、確実に偏光方向を一方向に変換できる偏光ビーム変換素子を提供することができる。この場合、光透過性基材1及び2として、一般的な安価な材料として得られる屈折率1.52程度の光学ガラスを用いることができるため、コストの低減化を図ることができることとなる。
【0057】
更にこの場合は、選定された傾斜角度xに対し、斜面の高さt1を比較的低くすることができるため、偏光ビーム変換素子の薄型化、小型化を図ることが可能となる。
【0058】
また、上述の各実施の形態ともに、2枚の光透過性基材を貼り合わせるという簡単な方法での製造が可能であるため、従来に比して生産性の向上を図り、またコストの低減化を図ることができる。更に、大面積化も容易となる。
【0059】
(3)第3の実施の形態
次に、上述の各実施の形態において説明した偏光ビーム変換素子を用いた液晶表示装置の一例について説明する。
【0060】
この例においては、プロジェクタ型液晶表示装置に適用した場合を示すが、本発明はこの例に限定されることなく、その他各種のパネル型等の液晶表示装置において偏光ビーム変換素子を用いる場合に適用し得ることはいうまでもない。
図7は、プロジェクタ型液晶表示装置の概略構成を示す図である。51は光源、52及び53はインテグレータレンズ、54は上述の第1又は第2の実施の形態による偏光ビーム変換素子、55、60、62及び66は集光用のレンズ、56、59、64及び66は全反射型のミラーである。57は、例えば青色光を透過し緑色光及び赤色光を反射するダイクロイックミラー、58は緑色光を反射し赤色光を透過するダイクロイックミラーで、これらにより赤、青及び緑色光を分離する。
各色B、G及びRに対応する液晶板61、63及び67は、それぞれクロスプリズム68の入射面に対向する位置に配置される。69は投写レンズを示す。
【0061】
このような構成における各色光の入出射態様について説明する。光源51からの白色光は、インテグレータレンズ52及び53で効率よく集光し、偏光ビーム変換素子54で例えばP偏光波をS偏光波に(又はS偏光波をP偏光波に)変換することにより、S偏光波(又はP偏光波)に揃えて取り出し、レンズ55を経てミラー56で反射し、ダイクロイックミラー57に入射させる。
青色光は、ダイクロイックミラー57を透過した後、ミラー59で反射され、レンズ60を介して青色光用の液晶板61に入射される。
同様に、ダイクロイックミラー57により反射された光のうち緑色光は、ダイクロイックミラー58により反射され、レンズ62を介して緑色光用の液晶板63に入射される。
ダイクロイックミラー58を透過した赤色光は、ミラー64及び65、更にレンズ66を介して赤色光用の液晶板67に入射される。
【0062】
そして、各色に対応する液晶板61、63及び67に図示しないが所定の変調回路から表示信号に対応する光変調信号を入力して光変調を行って、クロスプリズム68で合成され、投写レンズ69によりスクリーンに拡大投写される。
【0063】
このように、液晶表示装置において、偏光ビーム変換素子を用いて白色光の偏光方向をそろえることによって、従来S偏光波又はP偏光波のうち一方のみを使用し、他方の偏光波はいわば熱として捨てられてきたものであるが、上述したように光源からの光の偏光成分をそろえることによって、利用効率を格段に高めることができるものである。
【0064】
上述の例においては、本発明による偏光ビーム変換素子を液晶プロジェクタ装置に適用した場合について説明したが、本発明はこの例に限定されること無く、その他種々及び偏光ビーム変換素子を用いる液晶表示装置に適用することができることはいうまでもない。
【0065】
また、その他本発明による偏光ビーム変換素子は、液晶表示装置に限定されることなく、各種の無偏光光を直線偏光の光に変換する変換素子を用いる光学装置に適用することが可能である。
【0066】
【発明の効果】
上述したように、本発明の偏光ビーム変換素子によれば、2枚の光透過性基材を重ね合わせるのみという簡単な構成で提供することができ、このため数枚以上の多数の光透過性基材を積層接着し、斜め切り出しを行うという従来の煩雑な製造プロセスが不要となり、製造工程の簡易化を図り、生産性の向上、コストの低減化を図ることができる。また大面積化が容易となる。
【0067】
また本発明においては、偏光分離膜の最適入射角を45°<x<90°の任意の角度に設定できるため、上述したように積層回数を低減化した偏光分離膜構造を採用でき、材料の選択の自由度を高め、コストの低減化を図ることができる。
【0068】
特に、上述の式(1)及び(2)、または式(3)及び式(4)で示すように傾斜部の幅、斜面及び基部の高さを選定することによって、偏光ビーム変換素子内の反射角度を調整し、利用効率を高め、特性の向上を図ることができる。
【0069】
また、本発明による偏光ビーム変換素子の製造方法によれば、上述したように2枚の光透過性基材を貼り合わせるという従来に比して簡単な製造工程を採ることから、製造の簡易化、生産性の向上、コストの低減化を図ることができる。
【0070】
更にまた、本発明による偏光ビーム変換素子を用いて液晶表示装置を構成することによって、小型で薄型、また材料の選定の自由度が高く、生産性に優れ、安価な液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】偏光ビーム変換素子の一例の概略構成図である。
【図2】偏光ビーム変換素子の一例の要部の断面構成を示す図である。
【図3】偏光ビーム変換素子の一例の光入射態様の説明図である。
【図4】偏光ビーム変換素子の一例の概略構成図である。
【図5】偏光ビーム変換素子の一例の要部の断面構成を示す図である。
【図6】偏光ビーム変換素子の一例の光入射態様の説明図である。
【図7】液晶表示装置の一例の概略構成図である。
【図8】従来の偏光ビーム変換素子の一例の概略構成図である。
【図9】偏光ビーム変換素子の一例の概略構成図である。
【符号の説明】
1 第1の光透過性基材、1A 主面、1B 裏面、2 第2の光透過性基材、2A 主面、2B 裏面、3 偏光分離膜、4 光透過性樹脂、5 遮光部、61/2波長板、10 斜面、10A 斜面、10B 斜面、11 基部、12垂直面、20 斜面、20A 斜面、20B 斜面、21 基部、22 垂直面[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a polarization beam conversion element that emits unpolarized light in a specific polarization state and emits the same, a method for manufacturing the same, and a liquid crystal display device.
[0002]
[Prior art]
In a liquid crystal display device such as a liquid crystal panel display, a backlight is radiated to a liquid crystal panel through a polarizing plate, and transmitted light is turned on / off depending on a difference in an alignment state of the liquid crystal depending on whether an electric field is applied or not. Is going. In such a liquid crystal panel, only light in a specific polarization direction transmitted through the polarizing plate is used, so that 50% or less of backlight light can be used for display. Therefore, in order to improve the brightness of the display screen, it is essential to increase the output of the backlight, which leads to an increase in power consumption.
[0003]
Therefore, in order to improve the use efficiency of the backlight light, it has been studied to convert the polarization of the backlight light and use most of the light, and a sheet-like polarizing element for a liquid crystal panel has been disclosed (for example, See
If these sheet-shaped polarizing elements are used, non-polarized light from the backlight can be converted into linearly polarized light having a specific polarization direction, and as a result, the light source utilization efficiency can be dramatically increased, It is expected that low power consumption or high luminance will be achieved.
[0004]
At present, as a structure of a plate-shaped polarization beam conversion element widely used in practice, as shown in FIG. 8, a light-transmitting base material 30 made of glass having high transparency and high or low refractive index is used. The
[0005]
By the way, the plate-shaped polarization beam conversion element having the above structure is obtained by forming a polarization separation film on the surface of a large number of flat glass plates by vapor deposition or sputtering, and then laminating and bonding these glass plates together. It is manufactured by cutting (slicing) a glass plate that has been multilayer-bonded so as to have a predetermined angle (for example, 45 degrees) with respect to the glass plate, and then mirror-polishing both sliced surfaces. After this mirror polishing, a half-wave plate is attached at every other position corresponding to the pitch of the polarization separation film.
[0006]
However, since the plate-shaped polarized beam conversion element manufactured through such a process is manufactured through many steps, the manufacturing cost is increased. Examples of the necessary steps in the above manufacturing process include, for example, glass mirror polishing, cleaning, polarization separation film formation, adhesive application, lamination fixing, heating for curing the adhesive, jig fixing for oblique slicing, wire Saw slicing, separation / cleaning from jigs, rough polishing on both sides, mirror polishing, grinding stone cutting for shape shaping, etc. In addition, according to the above process, it is extremely difficult to manufacture a polarizing element having a large area.
[0007]
Examples of the structure of the polarization beam conversion element for the purpose of polarization separation conversion include, in addition to the above-described example of a laminated member in which a diagonally polarized light separating film is provided, a structure of a laminated member in which a polarized light separating film and a reflective film are formed diagonally. Examples have been reported (for example, see Patent Documents 4 and 5).
In this example, since the reflection film and the polarization separation film are formed by the dielectric multilayer film without providing the light shielding portion, a polarization beam conversion element having a light use efficiency is obtained. However, also in this case, it is difficult to similarly produce a polarizing beam conversion element having a large area because the glass substrates formed in the same manner are bonded together, and a manufacturing process such as heating at an adhesive curing temperature and oblique slicing are included.
[0008]
[Patent Document 1]
JP-A-11-84129 [Patent Document 2]
JP-A-11-202108 [Patent Document 3]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-265010 [Patent Document 4]
JP 10-39136 A [Patent Document 5]
JP-A-10-90520
[Problems to be solved by the invention]
On the other hand, the present applicant, in Japanese Patent Application No. 2001-213291, can set the angle formed by the polarization separation film with respect to the light incident surface, that is, the so-called light incident angle to any angle larger than 45 degrees and smaller than 90 degrees. A polarization separation conversion device was proposed. FIG. 9 shows an example of this configuration.
[0010]
In FIG. 9,
[0011]
Explaining this, when, for example, an S-polarized wave out of the light incident on the polarized light separating
With this configuration, it is possible to reliably separate the P-polarized wave and the S-polarized wave from the polarization separation / conversion element even when the light is incident at an angle other than 45 degrees.
[0012]
On the other hand, the present applicant has proposed in Japanese Patent Application No. 2002-237050 a polarization beam splitter capable of reducing the number of stacked polarization separation films.
Separation membranes conventional polarization beam splitter, a reference wavelength of the incident light is taken as λ 0, λ 0/4 optical film thickness of the low refractive index layer having a (refractive index × thickness) L, lambda 0 When the high refractive index layer having an optical thickness of / 4 is denoted by H, a laminated structure of the high refractive index layer H and the low refractive index layer L is repeated m times (this is referred to as (HL) m ).
However, in the case of such a conventional separation membrane structure, in order to satisfy the desired characteristics, the number m of layers must be 30 or more, and the material configuration of each layer and the adjustment of the film thickness are complicated. This is one of the reasons for increasing the cost of the polarizing beam splitter.
[0013]
In contrast, in the configuration proposed in the above application, lambda 0/4 and the high refractive index layer H having an optical film thickness of twice the optical thickness of this, i.e. lambda 0/2 optical film A basic structure (H2L) m in which a laminated film in which a low refractive index layer 2L having a thickness is laminated is repeated m times, or a high refractive index layer H is added on this basic structure (H2L) mH, or By adopting any configuration of 2L (H2L) m in which a low refractive index layer 2L is added below this basic structure, a desired number of times m of repeating the basic structure can be reduced to about 3 to 7 even if it is reduced. Optical properties could be obtained. With such a configuration, the number of film forming steps of the polarization separation film can be reduced, and the manufacturing process can be simplified and the cost can be reduced.
In the case of such a configuration, when the material of the light transmitting base material has a relatively high refractive index of about 1.75 to 1.8, the angle of incidence on the polarization separation film is set to 45 degrees, and the optimum polarization is obtained. Although the separation characteristics can be obtained, if it is manufactured using a relatively inexpensive ordinary optical glass (for example, a refractive index of about 1.52), the optimum angle of incidence on the polarization separation film for obtaining high polarization separation characteristics is about 56 degrees. It is known to be about.
[0014]
As described above, the present invention employs a polarization-separating film that is advantageous in productivity because it can reduce the number of laminations, and realizes excellent polarization-separation characteristics, and uses a relatively inexpensive light-transmitting substrate. The present invention provides a polarizing beam conversion element and a method for manufacturing the same, which can be manufactured in a simple process and can be manufactured in a large area with a simple process, and reduce the manufacturing cost and improve the productivity. It is an object of the present invention to improve the light use efficiency of a liquid crystal display device using a polarization beam conversion element, to reduce the size and thickness, and to reduce the cost.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, a polarizing beam conversion element according to the present invention includes an inclined portion having a substantially right-angled triangular cross-section formed on a main surface of a first and a second light-transmitting base material. Are arranged side by side at a predetermined interval so as to face in the same direction, a polarization separation film is formed on these slopes, and a base portion which stands substantially perpendicular to the main surface is provided on the slope on the side of the light transmitting substrate, And a second light-transmissive base material, with the vertical surfaces on the backs of the slopes of the respective inclined portions approaching each other via the light-transmissive resin, and superimposed so that the respective slopes face each other, and the first or second light-transmissive base material is configured to be first or second. On the back surface of the second light-transmitting substrate, a light-shielding portion or a half-wave plate is provided at a position corresponding to the inclined portion.
[0016]
Further, in the present invention, in this polarization beam conversion element, the height of the slope of the inclined portion is t1, the height of the base is t2, the width of the base is w1, and the optimum incident angle to the polarization separation film is x. To
t1 = w1 × tanx
t2 = w1 × tan (2x−90 °)
It is constituted as.
[0017]
Further, in the polarized light beam conversion element according to the present invention, on the main surfaces of the first and second light-transmitting substrates, inclined portions having a substantially isosceles triangular cross-sectional shape are juxtaposed and arranged at predetermined intervals. A polarization separation film is formed on the slope, and a base that stands substantially perpendicular to the main surface is provided on the light-transmitting base material side of the slope, and the first and second light-transmitting base materials are interposed through the light-transmitting resin. The first and second light-transmissive substrates are each provided with a light-shielding portion or a half-wave plate at a position corresponding to the inclined portion on the back surface of the first or second light-transmitting base material. Configuration.
[0018]
Further, in the present invention, in this polarization beam conversion element, the height of the slope of the inclined portion is t1, the height of the base is t2, the width of the base is w2, and the optimum incident angle to the polarization separation film is x. To
t1 = w2 / 2 × tanx
t2 = w2 / 2 × tan (2x−90 °)
It is constituted as.
[0019]
As described above, the polarization beam conversion element according to the present invention has a simple configuration in which the first and second light-transmitting substrates provided with the inclined portions having a substantially right-angled triangle or an isosceles triangle in cross section are overlapped. However, as will be described in detail in a later embodiment, a configuration in which the polarization separation film is provided at an arbitrary angle of more than 45 degrees and 90 degrees or less with respect to the incident surface can be adopted.
Therefore, the degree of freedom in selecting materials such as the light-transmitting substrate, the polarization separation film, and the light-transmitting resin can be increased, and the cost can be reduced.
[0020]
In addition, since each polarized beam conversion element according to the present invention has a simple configuration in which two light-transmitting substrates are applied via a light-transmitting resin, a laminated adhesive in which several or more transparent substrates are overlapped. It can be manufactured without using a machining process such as polishing, slicing, plane polishing, and mirror polishing, and a complicated process is not required, so that the manufacturing cost is greatly reduced. In addition, it is easy to increase the area.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a polarization beam conversion element to which the present invention is applied, a method for manufacturing the same, and a liquid crystal display device will be described in detail with reference to the drawings. However, the present invention is not limited to the following examples, and various types of It goes without saying that modifications and changes are possible.
[0022]
(1) First Embodiment First, with respect to a first embodiment, an example of a polarization beam conversion element and a method of manufacturing the same will be described.
FIG. 1 shows a configuration example according to a first embodiment of a polarization beam conversion element to which the present invention is applied.
[0023]
Then, the
[0024]
Further, on the
[0025]
Although not shown, by forming, for example, a lens array on the light incident side surface of the polarization beam conversion element having the above-described configuration, the incident light can be efficiently condensed between the
[0026]
Examples of the material of the first and second light-transmitting
Alternatively, it can be manufactured by directly shaving the light-transmitting base material with a grindstone or a cutting tool.
It is desirable that the refractive indices of the light-transmitting
[0027]
A
[0028]
Further, as another example of the configuration of the polarization separation film, as described in Japanese Patent Application No. 2002-237050, an optically transparent high refractive index layer H having a predetermined refractive index with respect to incident light; A basic structure film H2L composed of an optically transparent low refractive index layer L having a refractive index lower than that of the high refractive index layer H, wherein (H2L) m, (H2L) mH, Alternatively, a multilayer film having any structure of 2L (H2L) m (where m is an integer of 3 to 7) can be given. In this multi-layer film, a reference wavelength of the incident light is taken as lambda 0, the high refractive index layer H and the low refractive index layer L is set to either a substantially equal optical thickness and lambda 0/4 Thereby, it functions well as a polarization separation film.
[0029]
As a material of these low refractive index layers, for example, SiO 2 (n = 2.44), MgF 2 (n = 1.38), LiF (n = 1.4), AlF 3 (n = 1.4), For example, Na 3 AlF 6 (n = 1.33) can be used.
[0030]
Examples of the material for the high refractive index layer include TiO 2 , NbO 5 (n = 2.3), Ta 2 O 5 (n = 2.3), ZrO 2 (n = 2.05), and ITO (n). = 1.95-2.1), ZnO (n = 1.9), CeO 2 (n = 1.95), SnO 2 (n = 1.95), Al 2 O 3 (n = 1.63) , La 2 O 3 (n = 1.95), Y 2 O 3 (n = 1.87) and the like can be used.
[0031]
As a method for forming such a
[0032]
Between the first and second light-transmitting
[0033]
On the other hand, the light-shielding
[0034]
Here, as the light-shielding
Further, as the half-
Other examples of the half-
[0035]
Next, the function of the polarization beam conversion element having the above structure will be described. In the above-mentioned polarization beam conversion element, incident light projected from the back surface 2B side of the second light-transmitting
In the case where, for example, only the S-polarized wave is reflected by the
[0036]
On the other hand, the S-polarized wave of the incident light is reflected from the
[0037]
Further, in the polarization beam conversion element according to the present invention, in the above-described configuration, the height of the slope of the inclined portion is t1, the height of the base is t2, the width of the base is w1, and the optimum incident angle to the polarization separation film is x. And when
t1 = w1 × tanx (1)
t2 = w1 × tan (2 × −90 °) (2)
It is constituted as.
[0038]
Thus, by selecting the height of the slope, the height of the base, and the width of the base, it is possible to reliably and efficiently extract the incident light. This will be described with reference to the explanatory diagram of FIG. 3, parts corresponding to those in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted. In addition, the
In FIG. 3, a dashed line c indicates an optimum incident direction of incident light, a dashed line v indicates a direction orthogonal to the
[0039]
Assuming that the angle between the incident direction of the light and the
In FIG. 3, the angle b indicated by drawing the auxiliary line of the broken line s is b = 90 ° −2a.
It is. Since the height t2 of the
[0040]
With such a configuration, it is possible to provide a polarization beam conversion element that can surely convert the polarization direction to one direction when the optimum incident angle x is any x of 45 ° <x <90 °. In this case, as the light-transmitting
[0041]
(2) Second Embodiment Next, with respect to a second embodiment, an example of a polarization beam conversion element and a method of manufacturing the same will be described.
FIG. 4 shows a configuration example according to the second embodiment. 4, parts corresponding to those in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be omitted. In this case, as shown in FIG. 5, the
[0042]
Then, a
[0043]
Further, on the
Also, on the
[0044]
Although not shown, also in this example, by forming a lens array on the light incident side surface of the polarization beam conversion element, the incident light can be efficiently condensed between the
[0045]
As the materials of the first and second light-transmitting
[0046]
The
That is, a multilayer film similar to the example described in Japanese Patent Application No. 2002-237050 can be obtained.
[0047]
As a method for forming such a
[0048]
Between the first and second light-transmitting
[0049]
On the other hand, the light-shielding
The same material as in the example described in the first embodiment can be used for the light-shielding
[0050]
Next, the function of the polarization beam conversion element having the above structure will be described. In the polarization beam conversion element, incident light projected from the back surface 2B side of the second light-transmitting
[0051]
On the other hand, the S-polarized wave of the incident light is reflected from the
[0052]
In this polarization beam conversion element, when the height of the slope of the inclined portion is t1, the height of the base is t2, the width of the base is w2, and the optimum incident angle to the polarization separation film is x,
t1 = w2 / 2 × tanx (3)
t2 = w2 / 2 × tan (2x−90 °) (4)
It is constituted as.
[0053]
Thus, by selecting the height of the slope, the height of the base, and the width of the base, it is possible to reliably and efficiently extract the incident light. This will be described with reference to the explanatory diagram of FIG. 6, parts corresponding to those in FIG. 4 are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be omitted. Also in this case, the
[0054]
In FIG. 6, a broken line c indicates an optimum incident direction of incident light, a broken line v indicates a direction orthogonal to the
[0055]
Assuming that the angle between the incident direction of the light and the
In FIG. 6, the angle b shown by drawing the auxiliary line of the broken line s is b = 90 ° -2a.
It is. Since the height t2 of the
[0056]
With such a configuration, it is possible to provide a polarization beam conversion element that can surely convert the polarization direction to one direction when the optimum incident angle x is any x of 45 ° <x <90 °. In this case, as the light-transmitting
[0057]
Further, in this case, the height t1 of the slope can be made relatively low with respect to the selected tilt angle x, so that the thickness and size of the polarization beam conversion element can be reduced.
[0058]
Further, in each of the above-described embodiments, since it is possible to manufacture by a simple method of bonding two light-transmitting substrates, it is possible to improve the productivity and reduce the cost as compared with the related art. Can be achieved. Further, it is easy to increase the area.
[0059]
(3) Third Embodiment Next, an example of a liquid crystal display device using the polarization beam conversion element described in each of the above embodiments will be described.
[0060]
In this example, a case where the present invention is applied to a projector type liquid crystal display device is shown. However, the present invention is not limited to this example, and is applied to a case where a polarization beam conversion element is used in various other panel type liquid crystal display devices. It goes without saying that it can be done.
FIG. 7 is a diagram showing a schematic configuration of a projector type liquid crystal display device. 51 is a light source, 52 and 53 are integrator lenses, 54 is a polarizing beam conversion element according to the first or second embodiment described above, 55, 60, 62 and 66 are focusing lenses, 56, 59, 64 and 66 is a total reflection type mirror. Reference numeral 57 denotes a dichroic mirror that transmits blue light and reflects green light and red light, and 58 denotes a dichroic mirror that reflects green light and transmits red light, and separates red, blue, and green light.
The
[0061]
The input / output mode of each color light in such a configuration will be described. White light from the light source 51 is efficiently condensed by the
After passing through the dichroic mirror 57, the blue light is reflected by the
Similarly, of the light reflected by the dichroic mirror 57, green light is reflected by the
The red light transmitted through the
[0062]
Then, a light modulation signal corresponding to the display signal is input from a predetermined modulation circuit (not shown) to the
[0063]
As described above, in a liquid crystal display device, by using a polarization beam conversion element to align the polarization direction of white light, only one of the conventional S-polarized wave or P-polarized wave is used, and the other polarized wave is converted into heat. Although it has been thrown away, the use efficiency can be significantly improved by aligning the polarization components of the light from the light source as described above.
[0064]
In the above-described example, the case where the polarization beam conversion element according to the present invention is applied to a liquid crystal projector device has been described. However, the invention is not limited to this example, and other various types and liquid crystal display devices using the polarization beam conversion element may be used. Needless to say, it can be applied to
[0065]
In addition, the polarization beam conversion element according to the present invention is not limited to a liquid crystal display device, and can be applied to an optical device using a conversion element that converts various types of non-polarized light into linearly polarized light.
[0066]
【The invention's effect】
As described above, according to the polarization beam conversion element of the present invention, it is possible to provide a simple configuration in which only two light-transmitting substrates are overlapped, and therefore, a large number of light-transmitting substrates The conventional complicated manufacturing process of laminating and bonding substrates and performing oblique cutting is not required, and the manufacturing process can be simplified, productivity can be improved, and cost can be reduced. In addition, it is easy to increase the area.
[0067]
Further, in the present invention, since the optimum incident angle of the polarization separation film can be set to any angle of 45 ° <x <90 °, the polarization separation film structure in which the number of laminations is reduced as described above can be adopted, The degree of freedom in selection can be increased, and the cost can be reduced.
[0068]
In particular, by selecting the width of the inclined portion, and the height of the slope and the base as shown in the above formulas (1) and (2), or formulas (3) and (4), the inside of the polarization beam conversion element is changed. The reflection angle can be adjusted, the utilization efficiency can be increased, and the characteristics can be improved.
[0069]
In addition, according to the method for manufacturing a polarization beam conversion element according to the present invention, as described above, a simple manufacturing process of bonding two light-transmissive substrates is used as compared with the conventional method, thereby simplifying manufacturing. Thus, productivity can be improved and costs can be reduced.
[0070]
Furthermore, by configuring a liquid crystal display device using the polarizing beam conversion element according to the present invention, it is possible to provide a small and thin liquid crystal display device with high flexibility in material selection, excellent productivity, and low cost. Can be.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an example of a polarization beam conversion element.
FIG. 2 is a diagram illustrating a cross-sectional configuration of a main part of an example of a polarization beam conversion element.
FIG. 3 is an explanatory diagram of a light incident mode of an example of a polarization beam conversion element.
FIG. 4 is a schematic configuration diagram of an example of a polarization beam conversion element.
FIG. 5 is a diagram illustrating a cross-sectional configuration of a main part of an example of a polarization beam conversion element.
FIG. 6 is an explanatory diagram of a light incident mode of an example of a polarization beam conversion element.
FIG. 7 is a schematic configuration diagram of an example of a liquid crystal display device.
FIG. 8 is a schematic configuration diagram of an example of a conventional polarization beam conversion element.
FIG. 9 is a schematic configuration diagram of an example of a polarization beam conversion element.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (8)
上記斜面に偏光分離膜が形成され、
上記斜面の上記光透過性基材側に、上記主面に対し略垂直に切り立つ基部が設けられて成り、
上記第1及び第2の光透過性基材が、光透過性樹脂を介して、上記傾斜部の上記斜面の背部の垂直面を近接させて上記各斜面が相対向するように重ね合わされて成り、
上記第1又は第2の光透過性基材の裏面には、上記傾斜部に対応する位置に遮光部又は1/2波長板がそれぞれ設けられて成ることを特徴とする偏光ビーム変換素子。On the main surface of the first and second light-transmitting substrates, inclined portions having a substantially right-angled triangular cross-sectional shape are juxtaposed and arranged at predetermined intervals such that the inclined surfaces face in the same direction,
A polarization separation film is formed on the slope,
On the light-transmitting substrate side of the slope, a base that stands substantially perpendicular to the main surface is provided,
The first and second light-transmitting substrates are overlapped via a light-transmitting resin such that the vertical surfaces on the back of the inclined surfaces of the inclined portions are brought close to each other so that the inclined surfaces face each other. ,
A polarizing beam conversion element, wherein a light-shielding portion or a half-wave plate is provided at a position corresponding to the inclined portion on the back surface of the first or second light-transmitting base material.
t1=w1×tanx
t2=w1×tan(2x−90°)
とされることを特徴とする請求項1記載の偏光ビーム変換素子。When the height of the slope of the inclined portion is t1, the height of the base of the inclined portion is t2, the width of the base of the inclined portion is w1, and the optimal incident angle to the polarization separation film is x. To
t1 = w1 × tanx
t2 = w1 × tan (2x−90 °)
2. The polarization beam conversion device according to claim 1, wherein:
上記斜面に偏光分離膜が形成され、
上記斜面の上記光透過性基材側に、上記主面に対し略垂直に切り立つ基部が設けられて成り、
上記第1及び第2の光透過性基材が、光透過性樹脂を介して、上記各斜面が相対向するように重ね合わされて成り、
上記第1又は第2の光透過性基材の裏面には、上記傾斜部に対応する位置に遮光部又は1/2波長板がそれぞれ設けられて成ることを特徴とする偏光ビーム変換素子。On the main surface of the first and second light-transmitting base materials, inclined portions having a substantially isosceles triangular cross-sectional shape are juxtaposed and arranged at predetermined intervals,
A polarization separation film is formed on the slope,
On the light-transmitting substrate side of the slope, a base that stands substantially perpendicular to the main surface is provided,
The first and second light-transmissive base materials are overlapped via a light-transmissive resin such that the slopes face each other,
A polarizing beam conversion element, wherein a light-shielding portion or a half-wave plate is provided at a position corresponding to the inclined portion on the back surface of the first or second light-transmitting base material.
t1=w2/2×tanx
t2=w2/2×tan(2x−90°)
とされることを特徴とする請求項3記載の偏光ビーム変換素子。When the height of the slope of the inclined portion is t1, the height of the base of the inclined portion is t2, the width of the base of the inclined portion is w2, and the optimal incident angle to the polarization separation film is x. To
t1 = w2 / 2 × tanx
t2 = w2 / 2 × tan (2x−90 °)
The polarization beam conversion device according to claim 3, wherein:
上記斜面に偏光分離膜を形成する工程と、
上記斜面の上記光透過性基材側に、上記主面に対し略垂直に切り立つ基部を設ける工程と、
上記第1及び第2の光透過性基材を、光透過性樹脂を介して、上記傾斜部の上記斜面の背部の垂直面を近接させて上記各主面が対向するように重ね合わせて積層する工程と、
上記第1及び第2の光透過性基材の裏面上の、上記傾斜部に対応する位置に遮光部又は1/2波長板をそれぞれ形成する工程を有することを特徴とする偏光ビーム変換素子の製造方法。At least on the main surfaces of the first and second light-transmitting substrates, inclined portions having a substantially right-angled triangular cross-sectional shape are formed side by side at predetermined intervals so that the inclined surfaces face in the same direction. Process and
Forming a polarization separation film on the slope,
A step of providing a base that stands substantially perpendicular to the main surface on the light-transmitting substrate side of the slope,
The first and second light-transmissive base materials are overlapped with each other through a light-transmissive resin such that the vertical surfaces on the backs of the inclined surfaces are close to each other and the main surfaces are opposed to each other. The process of
Forming a light-shielding portion or a half-wave plate at positions corresponding to the inclined portions on the back surfaces of the first and second light-transmitting substrates, respectively. Production method.
上記斜面に偏光分離膜を形成する工程と、
上記斜面の上記光透過性基材側に、上記主面に対し略垂直に切り立つ基部を設ける工程と、
上記第1及び第2の上記光透過性基材を、光透過性樹脂を介して、上記各主面が対向するように重ね合わせて積層する工程と、
上記第1及び第2の光透過性基材の裏面上の、上記傾斜部に対応する位置に遮光部又は1/2波長板をそれぞれ形成する工程を有することを特徴とする偏光ビーム変換素子の製造方法。Forming, at least on the main surface of the first and second light-transmitting base materials, inclined portions having a substantially isosceles triangular cross-sectional shape side by side at predetermined intervals;
Forming a polarization separation film on the slope,
A step of providing a base that stands substantially perpendicular to the main surface on the light-transmitting substrate side of the slope,
A step of laminating and laminating the first and second light-transmissive substrates via a light-transmissive resin such that the main surfaces face each other;
Forming a light-shielding portion or a half-wave plate at positions corresponding to the inclined portions on the back surfaces of the first and second light-transmitting substrates, respectively. Production method.
上記偏光ビーム変換素子は、
第1及び第2の光透過性基材の主面上に、略直角三角形状の断面形状を有する傾斜部が、その斜面が同一方向に向くように所定の間隔をもって並置配列され、
上記斜面に偏光分離膜が形成され、
上記斜面の上記光透過性基材側に、上記主面に対し略垂直に切り立つ基部が設けられて成り、
上記第1及び第2の光透過性基材が、光透過性樹脂を介して、上記傾斜部の上記斜面の背部の垂直面を近接させて上記各斜面が相対向するように重ね合わされて成り、
上記第1又は第2の光透過性基材の裏面には、上記傾斜部に対応する位置に遮光部又は1/2波長板がそれぞれ設けられて成ることを特徴とする液晶表示装置。A liquid crystal display device having at least a light source and a polarizing beam conversion element and a liquid crystal plate,
The polarization beam conversion element,
On the main surface of the first and second light-transmitting substrates, inclined portions having a substantially right-angled triangular cross-sectional shape are juxtaposed and arranged at predetermined intervals such that the inclined surfaces face in the same direction,
A polarization separation film is formed on the slope,
On the light-transmitting substrate side of the slope, a base that stands substantially perpendicular to the main surface is provided,
The first and second light-transmitting substrates are overlapped via a light-transmitting resin such that the vertical surfaces on the back of the inclined surfaces of the inclined portions are brought close to each other so that the inclined surfaces face each other. ,
A liquid crystal display device comprising: a light-shielding portion or a half-wave plate provided at a position corresponding to the inclined portion on the back surface of the first or second light-transmitting substrate.
上記偏光ビーム変換素子は、
第1及び第2の光透過性基材の主面上に、略二等辺三角形状の断面形状を有する傾斜部が所定の間隔をもって並置配列され、
上記斜面に偏光分離膜が形成され、
上記斜面の上記光透過性基材側に、上記主面に対し略垂直に切り立つ基部が設けられて成り、
上記第1及び第2の光透過性基材が、光透過性樹脂を介して、上記各斜面が相対向するように重ね合わされて成り、
上記第1又は第2の光透過性基材の裏面には、上記傾斜部に対応する位置に遮光部又は1/2波長板がそれぞれ設けられて成ることを特徴とする液晶表示装置。A liquid crystal display device having at least a light source and a polarizing beam conversion element and a liquid crystal plate,
The polarization beam conversion element,
On the main surface of the first and second light-transmitting base materials, inclined portions having a substantially isosceles triangular cross-sectional shape are juxtaposed and arranged at predetermined intervals,
A polarization separation film is formed on the slope,
On the light-transmitting substrate side of the slope, a base that stands substantially perpendicular to the main surface is provided,
The first and second light-transmissive base materials are overlapped via a light-transmissive resin such that the slopes face each other,
A liquid crystal display device comprising: a light-shielding portion or a half-wave plate provided at a position corresponding to the inclined portion on the back surface of the first or second light-transmitting substrate.
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