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JP2004267646A - 遊技用システム - Google Patents

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JP2004267646A
JP2004267646A JP2003065789A JP2003065789A JP2004267646A JP 2004267646 A JP2004267646 A JP 2004267646A JP 2003065789 A JP2003065789 A JP 2003065789A JP 2003065789 A JP2003065789 A JP 2003065789A JP 2004267646 A JP2004267646 A JP 2004267646A
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Japan
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Prior art date
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JP2003065789A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Ryuji Sato
隆二 佐藤
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】偽貨幣を使用した可能性のある不審者の画像を記憶することで、該不審者を特定できるようにすること。
【解決手段】貨幣識別手段322、324と、遊技用記録媒体37、38の記録情報を読み出す読出し手段327と、正規の貨幣と識別された貨幣金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体37、38の記録情報から特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算手段327、328と、を有する遊技用装置3、21と、前記貨幣識別手段322、324により正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて前記遊技用装置3、21の操作者を撮像するための撮像装置318と、正規の貨幣でないと識別された回数が、所定期間内において予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置318にて撮像された撮像画像を送信するための処理を行う画像送信処理手段328と、該画像送信処理手段328による処理に基づいて前記撮像装置318から送信されてきた撮像画像を記憶する記憶装置100と、を備える。
【選択図】 図16

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、プリペイドカードの発行や、或いは該プリペイドカードや会員カード等の遊技用記録媒体への価値加算(追加入金)が可能な遊技用システムにおいて、偽札等の偽貨幣を使用した可能性のある不審者を撮像することで、該不審者の特定に役立てることができる遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル技術の進歩に伴って、カラーコピーやデジタルカラー印刷の技術を用いて、従来に比較して精巧な偽札等の偽貨幣が使用されるようになっており、これら偽札が挿入された場合に監視カメラによる撮影がなされるものがある。(特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特開2001−224818号公報 (第10頁〜第11頁、第15図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これら偽貨幣が使用された場合には、現行の貨幣識別装置であれば、真贋の識別において偽貨幣と識別されて返却されるはずであるが、前記のような精巧な偽貨幣が使用されると、何度も繰返し挿入されることで、該偽貨幣が真貨幣として誤って識別されて受付けられてしまう場合があり、カード発行や追加入金にこれら偽貨幣が使用されることが大きな問題となっている。また、前記した貨幣識別装置の識別能力には微差があり、識別性能が高いものもあれば低いものもあり、識別性能の低い貨幣識別装置が偽貨幣を使用するためのターゲットとされる場合があるが、これらターゲットとされている貨幣識別装置を有する遊技用装置を特定し難いという問題もあった。
【0005】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、偽貨幣を使用した可能性のある不審者を撮像することで、該不審者を特定できる遊技用システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技用システムは、貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体の記録情報を読み出す読出し手段と、前記貨幣識別手段により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記読出し手段により読み出された前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算手段と、を有する遊技用装置と、
前記貨幣識別手段により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて前記遊技用装置の操作者を撮像するための撮像装置と、
前記貨幣識別手段により正規の貨幣でないと識別された回数が、所定期間内において予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置にて撮像された撮像画像を送信するための処理を行う画像送信処理手段と、
該画像送信処理手段による処理に基づいて前記撮像装置から送信されてきた撮像画像を記憶する記憶装置と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、前記遊技用記録媒体への価値加算を行う遊技用装置にて正規でない貨幣の受付けがあったときに、該正規でない貨幣を投入した人物が撮像され、所定期間内において前記正規の貨幣でないと識別された回数が予め定められた所定回数以上となったときに、該所定回数以上となった正規の貨幣でないとの貨幣識別において撮像された撮像画像が前記記憶装置に記憶されるようになるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これら記憶装置に記憶された撮像画像を不審者の特定に役立てることができる。
【0007】
本発明の遊技用システムは、貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体の記録情報を読み出す読出し手段と、前記貨幣識別手段により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記読出し手段により読み出された前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算手段と、を有する遊技用装置と、
該遊技用装置と通信可能であって、該遊技用装置における受付け貨幣の識別に関する情報を収集・管理する管理装置と、
前記貨幣識別手段により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて該遊技用装置の操作者を撮像し、該撮像画像を前記管理装置に送信する撮像装置と、
を備え、
前記遊技用装置は、前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたときに、その旨を示す情報を前記管理装置に送信する識別不可情報送信手段を有し、
前記管理装置は、
前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された旨を示す情報と、該受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて前記撮像装置から送信されてきた撮像画像と、を含む貨幣識別履歴を管理する貨幣識別履歴管理手段と、
該貨幣識別履歴に基づいて、所定期間内における受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された回数が、予め定められた所定回数以上にとなった貨幣識別履歴に対応して前記貨幣識別履歴管理手段に管理されている撮像画像を抽出する抽出手段と、
を有することを特徴としている。
この特徴によれば、前記遊技用記録媒体への価値加算を行う遊技用装置にて予め定められた所定期間内に所定回数以上の正規でない貨幣の受付けがあったときに、該所定回数以上となった正規でない貨幣を使用した操作者の画像が、前記貨幣識別履歴管理手段に記憶されている撮像画像の中から前記抽出手段により抽出されるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これらの不審者を含む所定期間内に繰返し非正規と識別された貨幣の使用者の画像が抽出されることで、これら抽出された画像を不審者の特定に役立てることができる。
【0008】
本発明の遊技用システムは、貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体の記録情報を読み出す読出し手段と、前記貨幣識別手段により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記読出し手段により読み出された前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算手段と、を有する遊技用装置と、
該遊技用装置と通信可能であって、該遊技用装置における受付け貨幣の識別に関する情報を収集・管理する管理装置と、
前記貨幣識別手段により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて該遊技用装置の操作者を撮像し、該撮像画像を前記管理装置に送信する撮像装置と、
を備え、
前記遊技用装置は、前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたときに、その旨を示す情報を前記管理装置に送信する識別不可情報送信手段を有し、
前記管理装置は、
前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された旨を示す情報を含む貨幣識別履歴を管理する貨幣識別履歴管理手段と、
該貨幣識別履歴、または該貨幣識別履歴および前記識別不可情報送信手段から送信されてきた情報に基づいて、所定期間内における受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された回数が、予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置から送信されてきた撮像画像を記憶する画像記憶手段と、
を有することを特徴としている。
この特徴によれば、前記遊技用記録媒体への価値加算を行う遊技用装置にて予め定められた所定期間内に所定回数以上の正規でない貨幣の受付けがあったときに、該所定回数以上となった正規でない貨幣を使用した操作者の画像のみが、前記画像記憶手段に記憶されるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これらの不審者を含む所定期間内に繰返し非正規と識別された貨幣の使用者の画像を、これらの不審者の特定に役立てることができる。
【0009】
本発明の遊技用システムは、貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段と、該貨幣識別手段により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体を発行する発行手段と、を有する遊技用装置と、
前記貨幣識別手段により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて前記遊技用装置の操作者を撮像するための撮像装置と、
前記貨幣識別手段により正規の貨幣でないと識別された回数が、所定期間内において予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置にて撮像された撮像画像を送信するための処理を行う画像送信処理手段と、
該画像送信処理手段による処理に基づいて前記撮像装置から送信されてきた撮像画像を記憶する記憶装置と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、前記遊技用記録媒体の発行を行う遊技用装置にて正規でない貨幣の受付けがあったときに、該正規でない貨幣を投入した人物が撮像され、所定期間内において前記正規の貨幣でないと識別された回数が予め定められた所定回数以上となったときに、該所定回数以上となった正規の貨幣でないとの貨幣識別において撮像された撮像画像が前記記憶装置に記憶されるようになるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これら記憶装置に記憶された撮像画像を不審者の特定に役立てることができる。
【0010】
本発明の遊技用システムは、貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段と、該貨幣識別手段により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体を発行する発行手段と、を有する遊技用装置と、
該遊技用装置と通信可能であって、該遊技用装置における受付け貨幣の識別に関する情報を収集・管理する管理装置と、
前記貨幣識別手段により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて該遊技用装置の操作者を撮像し、該撮像画像を前記管理装置に送信する撮像装置と、
を備え、
前記遊技用装置は、前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたときに、その旨を示す情報を前記管理装置に送信する識別不可情報送信手段を有し、
前記管理装置は、
前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された旨を示す情報と、該受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて前記撮像装置から送信されてきた撮像画像と、を含む貨幣識別履歴を管理する貨幣識別履歴管理手段と、
該貨幣識別履歴に基づいて、所定期間内における受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された回数が、予め定められた所定回数以上にとなった貨幣識別履歴に対応して前記貨幣識別履歴管理手段に管理されている撮像画像を抽出する抽出手段と、
を有することを特徴としている。
この特徴によれば、前記遊技用記録媒体の発行を行う遊技用装置にて予め定められた所定期間内に所定回数以上の正規でない貨幣の受付けがあったときに、該所定回数以上となった正規でない貨幣を使用した操作者の画像が、前記貨幣識別履歴管理手段に記憶されている撮像画像の中から前記抽出手段により抽出されるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これらの不審者を含む所定期間内に繰返し非正規と識別された貨幣の使用者の画像が抽出されることで、これら抽出された画像を不審者の特定に役立てることができる。
【0011】
本発明の遊技用システムは、貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段と、該貨幣識別手段により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体を発行する発行手段と、を有する遊技用装置と、
該遊技用装置と通信可能であって、該遊技用装置における受付け貨幣の識別に関する情報を収集・管理する管理装置と、
前記貨幣識別手段により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて該遊技用装置の操作者を撮像し、該撮像画像を前記管理装置に送信する撮像装置と、
を備え、
前記遊技用装置は、前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたときに、その旨を示す情報を前記管理装置に送信する識別不可情報送信手段を有し、
前記管理装置は、
前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された旨を示す情報を含む貨幣識別履歴を管理する貨幣識別履歴管理手段と、
該貨幣識別履歴、または該貨幣識別履歴および前記識別不可情報送信手段から送信されてきた情報に基づいて、所定期間内における受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された回数が、予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置から送信されてきた撮像画像を記憶する画像記憶手段と、
を有することを特徴としている。
この特徴によれば、前記遊技用記録媒体の発行を行う遊技用装置にて予め定められた所定期間内に所定回数以上の正規でない貨幣の受付けがあったときに、該所定回数以上となった正規でない貨幣を使用した操作者の画像のみが、前記画像記憶手段に記憶されるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これらの不審者を含む所定期間内に繰返し非正規と識別された貨幣の使用者の画像を、これらの不審者の特定に役立てることができる。
【0012】
本発明の遊技用システムは、前記撮像装置を前記遊技用装置に有することが好ましい。
このようにすれば、遊技場に既設の監視カメラにて撮像する場合等に比べ、撮像対象者を近くから確実かつ鮮明に撮像できる。
【0013】
本発明の遊技用システムの前記画像送信処理手段は、前記貨幣識別手段により正規の貨幣でないと識別された回数が、所定期間内において予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置に対して当該正規の貨幣でないと識別された貨幣の受付けに基づいて撮像された撮像画像の送信を指示することが好ましい。
このようにすれば、前記撮像装置にて撮像された撮像データを確実に前記記憶装置に記憶することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、以下の実施例においては、遊技機として遊技媒体であるパチンコ玉が払い出される通常のパチンコ機を用いた例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の遊技機、例えばパチンコ玉が指触不能に封入された封入式パチンコ機や、遊技媒体としてコインやパチンコ玉を使用するスロットマシン、更には完全クレジット式のスロットマシン等の遊技機においても適用可能である。
【0015】
尚、本発明の請求項1、請求項4は実施例1に対応し、本発明の請求項2、請求項5は実施例2に対応し、本発明の請求項3、請求項6は実施例3に対応している。
【0016】
(実施例1)
図1は、本実施例1における管理装置としてのシステムコントローラ100と、遊技用記録媒体である会員カード37に関する情報を管理する会員管理コンピュータ(CP)120と、該会員カード37およびビジターカード38への価値加算処理機能を有するとともに、該会員カード37およびビジターカード38に残存する遊技用価値である度数を遊技に使用させるための使用処理を行う遊技用装置としてのカードユニット3と、会員カード37およびビジターカード38への価値加算処理を行う遊技用装置としての入金装置21と、ビジターカード38を発行する遊技用装置であるカード発行機23と、これら会員カード37並びにビジターカード38の精算を行う精算装置22と、を有する遊技用システムの構成を示す図である。
【0017】
この本実施例1の遊技用システムは、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2と、該パチンコ機2に対して1対1に対応設置される前記遊技用装置であるカードユニット3と、遊技場内の所定箇所に設置され、前記カードユニット3にて使用される遊技用記録媒体である後述の会員カード37及びビジターカード38に対し、受付けた貨幣金額に該当する遊技用価値の大きさである度数を付与する価値加算処理を行う遊技用装置である入金装置21と、会員カード37を所持しない一般の遊技者にプリペイドカードであるビジターカード38を発行する遊技用装置であるカード発行機23と、該ビジターカード38や前記会員カード37に残存する遊技用価値である度数を現金に精算する精算処理を行う精算装置22と、前記カードユニット3が不良となった際に、該不良のカードユニット3と交換するための予備のカードユニット3を収納されたカードユニットストッカ20と、前記カードユニット3にて使用される後述の会員カード37並びにビジターカード38の管理等を行う管理装置としてのシステムコントローラ100と、前記会員カード37を所持する会員遊技者に関する情報を管理する会員管理コンピュータ120と、から主に構成されており、前記システムコントローラ100、会員管理コンピュータ120、カードユニット3、カードユニットストッカ20、カード発行機23、入金装置21並びに精算装置22とはハブ(HUB)7並びに中継器6並びに通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されている。また、前記システムコントローラ100と会員管理コンピュータ120とは個別の通信ケーブル10を介して比較的高速のデータ通信を実施可能に接続されている。
【0018】
また、前記システムコントローラ100は、通信回線11を介してカード管理会社に設置された管理サーバ12と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、カード管理会社は、該管理サーバ12にて各遊技場の会員カード37並びにビジターカード38による売上や、システムコントローラ100並びにカードユニット3のエラー状況等を把握できるようになっている。
【0019】
初めに、本実施例1にて前記遊技用記録媒体である会員カード37、並びにビジターカード38に用いた各記録媒体について説明すると、本実施例1では図2(a)(b)に示すように、予め会員登録をした会員遊技者に対して発行される会員カード37と、会員カード37を所持しない遊技者に発行されるビジターカード38と、の2種類のICカードを用いている。
【0020】
まず、本実施例1に用いた会員カード37について説明すると、該会員カード37には、図2(a)に示すように、略長方形のカード型に形成されているとともに、その中央位置に、非接触にて記録データの入出力(送受信)を行うための円形状とされたアンテナコイル83と、記録データを電気的に書き換え可能に記憶する集積回路(IC)84とが設けられており、これら会員カード37は、前記カードユニット3内に設けられている後述するカードリーダライタ327に挿入されることで、該カードリーダライタ327から出力される電磁波が前記アンテナコイル83に誘導起電力を生じさせて前記集積回路84が動作可能に付勢されるとともに、前記アンテナコイル83を介して前記カードリーダライタ327との各種のデータ送受を電磁波により非接触にて実施可能とされている。
【0021】
また、これら会員カード37における集積回路84の内部メモリには、各会員カード37を個別に識別可能なカードIDや、各会員を識別可能な遊技者特定情報としての会員ID、当該会員カード37が発行された発行店等の情報が書き換え不可に記録されているとともに、前記カードリーダライタ327とのデータ通信により、後述する入金処理の際に付与される遊技用価値特定情報としてのプリペイドIDや度数データや、最後に入金処理がなされたカードユニット3(入金装置)の装置ID、当該会員カード37を所持する会員の氏名(名字及び名前)や性別、年齢、誕生日、職業等、当該会員カードを所持する会員遊技者に関する会員帰属情報等の情報が書き換え可能に記録されている。
【0022】
この本実施例1の会員カード37の一面には、図2(a)に示すように、バーコード85が印刷されており、該バーコード85に前記会員IDが記録されていて、該バーコード85を読み取ることで、前記集積回路84との通信を行うことなく、会員IDを自動的に読み取ることができるようになっている。
【0023】
次いで、本実施例1にて用いたビジターカード38について説明すると、該ビジターカード38には、図2(b)に示すように、前記会員カード37と同一の大きさのカード状とされており、その略中央部には、前記会員カード37におけるアンテナコイル83並びに集積回路84と同一構成とされたアンテナコイル91並びに集積回路92が設けられた非接触ICカードを使用しており、前記会員カード37同様にカードリーダライタ327との各種のデータ送受を電磁波により非接触にて実施可能とされているが、前記会員カード37に設けられている会員IDが記録されたバーコード85が設けられていない構成とされている。
【0024】
また、これらビジターカード38における集積回路92の内部メモリには、各ビジターカード38を個別に識別可能なシリアル番号やカードID並びに当該ビジターカード38が使用される使用店等が書き換え不可に記録されているとともに、前記カード発行機23における発行処理時やカードユニット3(入金装置)における入金処理時に付与される遊技用価値特定情報としてのプリペイドカードIDや度数データや、該カード発行機23の装置ID、並びに書き換え回数情報等の情報等が書き換え可能に記録される。
【0025】
次いで、本実施例1に用いた遊技機であるパチンコ機2について簡単に説明すると、該パチンコ機2は、図3に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠202を有し、該ガラス扉枠202の下部表面には打球供給皿203がある。打球供給皿203の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿203の下部には、打球供給皿203から溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿204と打球を発射する打球操作ハンドル(以下操作ノブ)205とが設けられている。
【0026】
このパチンコ機2が設置される遊技島内には、該遊技島の下部位置に各パチンコ機2より排出されたパチンコ球を収集可能となるように遊技島を横断するように配置された下部タンク(図示略)と、遊技島上部位置に該遊技島に並設された各パチンコ機2へパチンコ球を供給可能となるように遊技島を横断するように配置された供給樋(図示略)と、前記下部タンクに収集、貯留されているパチンコ球を下部タンクより供給樋へと揚送する揚送装置(図示略)と、が設けられているとともに、図3に示すように、遊技島の前記パチンコ機2の上方位置には、パチンコ機2の裏面上部位置に設けられている上部タンク(図示略)に前記供給樋により供給されたパチンコ球を補給するための分流樋27が設けられ、且つ前記遊技島内の該パチンコ機2の下方位置には、該パチンコ機2にて遊技に使用されたパチンコ球が排出され、該排出されたパチンコ球が前記下部タンクへと排出されるアウト球タンク25が設けられていて、前記分流樋27よりパチンコ球が供給されてパチンコ機2において賞球や貸出球に使用されるとともに、遊技に使用されたパチンコ球が前記アウト球タンク25を通じて下部タンクに排出されて収集され、再度遊技島上部の前記供給樋に揚送されて循環使用されるようになっている。
【0027】
前記分流樋27にはパチンコ機2に補給されるパチンコ球(補給球数)を計数するための補給球計数器24が設けられているとともに、前記アウト球タンク25から下部タンクへの排出流路にはパチンコ機2より排出されたアウト球を計数するためのアウト球計数器26が設けられていて、これら補給球計数器24並びにアウト球計数器26は、前記カードユニット3内に内蔵されている後述する制御ユニット328に接続されており、補給球計数器24並びにアウト球計数器26より出力された計数信号が前記制御ユニット328に入力することで、制御ユニット328にて対応するパチンコ機2への補給球数並びに遊技に使用されたアウト球数を計数することができるようになっている。
【0028】
前記操作部14の上面には、図4に示すように、前記カードユニット3において前記会員カード37或いはビジターカード38より読み出された度数が表示される度数表示部17と、遊技の開始または前記打球供給皿203に持玉が少なくなったか或いは無くなった際に押圧操作されることで、前記度数表示部17に度数が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出がパチンコ機2より実施される貸出ボタン16と、遊技の終了時にて前記カードユニット3に受付中の会員カード37を返却させるための返却ボタン15と、が設けられており、これら各部は操作部14内部に設けられている操作基板18上に実装されている。
【0029】
前記ガラス扉枠202の後方には、図3に示すように、遊技盤206が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤206の前面には遊技領域207が設けられている。この遊技領域207の中央付近には、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置210とが設けられている。また遊技盤206には、複数の入賞口224や通過ゲート211、始動入賞口214、可変入賞球装置216が設けられているとともに、遊技領域207の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口226が形成されている。
【0030】
前記打球操作ノブ205の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域207に入り、その後、遊技領域207を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域207に達しなかったパチンコ玉は、環流経路(図示略)を通じて前記余剰玉受皿204に環流されるようになっている。
【0031】
また、前記遊技領域207に打ち込まれた打込玉が通過ゲート211を通過すると、可変表示装置210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
【0032】
可変表示装置210の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば7)となった場合に、始動入賞口214に設けられた可動片215が所定時間開成して遊技者にとって有利な状態となる。
【0033】
また、始動入賞口214にパチンコ玉が入賞すると、可変表示部209において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、左、中、右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)となった場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置216に設けられた開閉板220が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置216の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウントスイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
【0034】
また、前記可変表示部209で可変表示された左、中、右の特別図柄が同じ図柄の種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述したように大当りが発生するが、これら大当り図柄に停止表示される以前の状態において、リーチ状態が発生する場合がある。ここで、「リーチ状態」とは、可変表示部209が可変開始された後、表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をいう。例えば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部209による可変表示を行う状態もリーチ表示状態に含まれる。更にリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいものがある。このようなリーチをスーパーリーチという。更にリーチの中には、相当な低確率ではあるが、それが出現すると、ほぼ確実に大当りが発生するものがある。このようなリーチをプレミアムリーチといい、これらプレミアムリーチの発生に伴って該発生が後述するように外部に出力される。
【0035】
これらパチンコ機2の構成を図6に基づいて説明すると、該パチンコ機2には、前記可変表示部209の表示制御を行う表示制御基板280と、図示しない玉タンクに供給されたパチンコ玉の払出を実施する玉払出装置297に接続され、後述の遊技制御基板231から出力される賞球信号並びにカードユニット3より入出力される各種信号に基づきパチンコ玉の払出制御を行う賞球制御基板237と、遊技効果ランプ等の制御を実施するランプ制御基板235と、スピーカから出力される音声の制御を行う音声制御基板270と、前記打球操作ハンドル205の操作に基づき打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を遊技領域207に発射する打球発射装置の制御を行う発射制御基板291と、これら各部の制御を実施する遊技制御基板231と、が設けられており、これらは図6に示すように接続され、前述の打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を使用して遊技を実施できるようになっている。
【0036】
また、前記賞球制御基板237は、前記カードユニット3の制御ユニット328(図6参照)に信号ケーブル9を介して接続されており、後述の台端末貸出完了信号(EXS)や台READY信号(PRDY)が前記カードユニット3の制御ユニット328に出力されるようになっているとともに、前記カードユニット3の制御ユニット328より出力される後述のカードユニットREADY信号(BRDY)や台端末貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0037】
また、前記遊技制御基板231は、パチンコ機2における遊技情報を外部出力するための情報出力部298に接続されており、該遊技制御基板231より出力された大当り信号や始動信号、前述したプレミアムリーチが発生した場合に出力されるプレミアムリーチ発生信号等の入力に基づく大当り情報や始動情報、プレミアム発生情報等の各種遊技情報を、前記情報出力部298を介して前記カードユニット3に出力するようになっている。
【0038】
また、前記操作基板18は、前述の賞球制御基板237並びに信号ケーブル9を介してカードユニット3に接続されており、前記貸出ボタン16が操作されて遊技者による玉貸し操作がなされた場合に出力される貸出入力信号や、返却ボタン15が操作された場合に出力される返却入力信号が、前記カードユニット3の制御ユニット328に出力されるようになっているとともに、該制御ユニット328より出力される前記度数表示部17の度数表示信号が入力されることで該度数表示部17に該度数表示信号に基づく度数が表示されるようになっている。
【0039】
次に、本実施例1の遊技用装置としてのカードユニット3について説明すると、該カードユニット3の前面には、図3に示すように、その最上部位置に該カードユニット3の動作やシステムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ120との通信状態を点灯色の違いにより報知する動作ランプ301が設けられており、遊技場の係員等がカードユニット3内部やシステムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ120との通信状態の不具合の発生を知覚できるようになっている。
【0040】
具体的には、本実施例1では前記動作ランプ301内部に3原色であるRGB光の各色の発光が可能なLEDモジュールを内在しており、これらRGB光の発光を制御することで、前記動作ランプ301の発光色を可変できるようになっていて、本実施例1では、前記システムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ120との通信状態がオンラインである場合には白色点灯状態となり、システムコントローラ100との通信状況がオフライン状態である場合には、赤色の点灯状態となり、システムコントローラ100との通信状況がオフライン状態である場合には、青色の点灯状態となるように点灯制御される。
【0041】
この動作ランプ301の下方位置には、紙幣を挿入可能とされた紙幣挿入口302と、硬貨が投入可能とされた硬貨投入口303と、投入した硬貨の返却を実施する硬貨返却ボタン304とが設けられていて、遊技者は貨幣として硬貨並びに紙幣を投入できるようになっている。
【0042】
これら各投入口302,303並びに返却ボタン304の下方位置には、所定時間内に所定回数以上の識別エラーが発生した場合に、該識別エラーとなった貨幣を投入した利用者を撮像するためのCCDカメラ318が設けられており、該CCDカメラ318は、撮像した画像を一時記憶するためのメモリを内蔵している。
【0043】
このように、本実施例1においては、撮像装置であるCCDカメラ318をカードユニット3に直接設けるようにしており、このようにすることは、遊技場内に既設された監視カメラ等にて操作者を撮像する場合等に比べ、撮像象者をより正面側から確実かつ鮮明に撮像できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら撮像装置を遊技場内に既設された監視カメラにて実施したり、遊技島の所定の場所に、カードユニット3に対応して設けるようにしても良い。
【0044】
また、該CCDカメラ318の下方位置には、後述するオフライン時における会員カード37並びにビジターカード38の受付けが不可であることを報知するためのカード利用可ランプ305と、前記貸出単位を変更するための貸出単位変更ボタン306と、前記貸出単位等が表示される貸出単位表示部307と、後述の度数表示部309の表示内容を度数の端数表示等に変更表示させるための端数ボタン308と、前記会員カード37やビジターカード38から読み出された度数等が表示される度数表示部309と、対応する遊技機の機種を点灯により示す機種設定ランプ310と、対応する遊技機の連結方向を示す方向指示ランプ311と、後述するカードリーダライタ327に会員カード37或いはビジターカード38が挿入中である旨を示す挿入中ランプ312と、挿入された会員カード37を所持する会員がイベント対象者である旨を点灯により報知するイベント対象者ランプ335と、を有する操作パネルが設けられており、遊技者が各種操作を実施可能とされている。
【0045】
この操作パネルの下部位置には、前記硬貨返却ボタン304が操作された場合等に硬貨が返却される硬貨返却口313並びに該硬貨返却口313を下方から覆うように突設形成され、該硬貨返却口313より排出された硬貨の落下を防止する受部313’が設けられている。
【0046】
この硬貨返却口313の更に下方位置には、受付中の会員カード37から特定される貯蓄玉数に基づく再プレイ可能回数等が表示される会員カード用表示部314と、暗証番号等の入力を行うテンキー315と、該テンキー315にて入力した暗証番号を決定する場合や前記貯蓄玉数のうちの所定の玉数払戻を実施するためのエンターキー317と、会員カード37を受付け時において該会員カードに記録された度数を用いて遊技を実施するか、若しくは該会員カード37の会員IDにより特定される貯蓄玉数を用いて遊技を実施するかを選択するプレイ選択ボタン316とが設けられた会員操作パネルが設けられており、会員遊技者が会員カード37を挿入することで操作を実施できるようになっている。
【0047】
また、該会員操作パネルの下方には、前記会員カード37並びにビジターカード38を挿入するカード挿入口319が設けられている。
【0048】
この本実施例1に用いたカードユニット3の構成を図5並びに図6に基づいて説明すると、該カードユニット3には、最上部前面位置に設けられている前記動作ランプ301が接続されるとともに、前記カード利用可ランプ305や貸出単位変更ボタン306、貸出単位表示部307、端数ボタン308、度数表示部309、機種設定ランプ310、方向指示ランプ311、挿入中ランプ312、イベント対象者ランプ335、前記貸出単位表示部307や度数表示部309の表示ドライバ(図示略)等が実装され、これら各部と後述する制御ユニット328との制御信号の入出力等が行われる第1操作基板320と、前記会員カード用表示部314やテンキー315、プレイ選択ボタン316、エンターキー317、前記会員カード用表示部314の表示ドライバ(図示略)等が実装され、これら各部と前記制御ユニット328との制御信号の入出力等が行われる第2操作基板321とが、設けられており、これら第1操作基板320並びに第2操作基板321は、カードユニット3の前面パネルに沿って配置されている。
【0049】
また、装置内の上部位置には、前記紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置中央部に設けられている後述の制御ユニット328に出力する貨幣識別手段としての紙幣識別ユニット322が設けられているとともに、その下方位置には、前記硬貨投入口303に硬貨投入路323を介して連設され、該硬貨投入口303より投入された硬貨(本実施例1では100円硬貨と500円硬貨)の真贋並びに硬貨種別の識別を実施し、その識別結果を後述の制御ユニット328に出力する貨幣識別手段としての硬貨識別ユニット324とが設けられており、これら両識別ユニット322、324を内在することにより、各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)並びに各種硬貨(100円硬貨、500円硬貨)の受付が可能とされている。
【0050】
また、カードユニット3の下方位置には、前記カード挿入口319に連設するように配置され、これらカード挿入口319に挿入されて受付けた会員カード37やビジターカード38の前記集積回路(IC)84,92に記録されている記録情報の読み出し並びに書き込み等を行うカードリーダライタ327が設けられている。
【0051】
このカードリーダライタ327の内部には、前記会員カード37並びにビジターカード38とのデータ送受を行う通信基板327aと、該カードリーダライタ327の制御を行うコントローラ等が実装された制御基板327bと、が設けられており、図6に示すように、前記制御基板327bは、ハブ7並びに通信ケーブル8を介して前記システムコントローラ100に接続され、システムコントローラ100とのデータ通信を実施可能とされている。
【0052】
また、前記制御基板327bは、カードリーダライタ327が搭載されたカードユニット3の制御ユニット328にも接続されており、該制御ユニット328との各種データの送受が実施可能とされている。
【0053】
また、カードユニット3の略中央部位置には、貨幣識別手段である前記紙幣識別ユニット322や硬貨識別ユニット324や、カードリーダライタ327に接続され、これら紙幣識別ユニット322並びに硬貨識別ユニット324との各種信号の入出力を行うI/Oポート332aや、前記カードリーダライタ327に接続され、該カードユニット3との各種データの送受を行うためのI/Oポート332d、前記第1操作基板320並びに前記第2操作基板321に接続されて各種信号の入出力を行うI/Oポート332b、前記パチンコ機2の賞球制御基板237や操作基板18との各種信号の入出力を行うI/Oポート332c、前記CCDカメラ318との各種信号の入出力を行うI/Oポート332e、前記ハブ7並びに通信ケーブル8を介して会員管理コンピュータ120とのデータ通信を行うための通信部334、対応するパチンコ機2の上方位置に設置された外部機器としての呼出ランプ4(図3参照)に接続され、該呼出ランプ4に対して該呼出ランプ4を点灯させるための点灯指示信号を出力するとともに、前記補給球計数器24並びにアウト球計数器26より出力された計数信号や前記パチンコ機2の情報出力部298から出力される大当り情報やプレミアム発生情報等の各種遊技情報(オプション情報)の出力を受付けるデータ入出力部336、前記貨幣識別手段である前記紙幣識別ユニット322や硬貨識別ユニット324における識別エラーの履歴情報やシステムコントローラ100に識別エラーに基づいて撮像した撮像データを送信する送信条件を記憶するとともにワークメモリ等として使用されるRAM330、これらカードユニット3を構成する各部の制御や前記操作基板18に実装された度数表示部17の制御等を行うとともに、前記RAM330に記憶された識別エラーの履歴情報に基づいて前記送信条件の成立の可否の判定し、該送信条件が成立したときに、該送信条件が成立した識別エラーのにおいて撮像された撮像データの送信指示をCCDカメラ318に送信するとともに、該CCDカメラ318から入手した撮像データをシステムコントローラ100に送信する送信処理等を行うMPU329、前記MPU329が実行する制御内容が記述された制御プログラム等が記憶されたROM331等が設けられた制御ユニット328を内蔵しており、これら各部は図6に示す
ように接続されていて、前記MPU329が実行する制御プログラムにより、カードユニット3を構成する各部の動作が制御される。
【0054】
本実施例1のカードユニット3は、図5に示すように、カードユニット3本体とその上下位置に形成されたユニットホルダ31’にて係合し、該カードユニット3本体を前面方向に引き出し可能に保持するユニットホルダ31を介して遊技島に設置されており、カードユニット3の前面下部位置には、シリンダ錠(図示略)が設けられていて、係員等が所持する解錠キーにより施錠を解除することでカードユニット3が引き出しできるようになっている。また、該ユニットホルダ31には、各種接続ケーブルを中継するためのコネクタが設けられており、前記カードリーダライタ327とシステムコントローラ100とを接続するケーブルや、前記制御ユニット328と会員管理コンピュータ120とを接続するケーブルも、該ユニットホルダ31を介して中継接続されていて、これらケーブルが前記カードユニット3本体の引き出し時に絡まって、カードユニット3本体が引き出せなくなってしまうことがないように工夫されている。
【0055】
また、本実施例1に用いた紙幣識別ユニット322は、その後端側(紙幣挿入先端側)が紙幣回収路(図示略)を介して遊技島内を横断するように架設された紙幣搬送路(図示略)に連結されている。該紙幣識別ユニット322は、会員カード37またはビジターカード38が受付中であって、読み出された度数が残存しない場合(0度の場合)において、紙幣の挿入を受付け、該受付けた紙幣を識別するように前記制御ユニット328にて制御される。この識別により受付けた紙幣が正規の紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)であると識別した場合には、該識別結果と貨幣種別(額面)とを前記制御ユニット328に出力するとともに、該識別した紙幣を前記紙幣搬送路に送り出し、正規の紙幣ではないと識別した場合には、当該受付けた紙幣を返却するとともに、該識別エラーが発生したことを前記制御ユニット328に出力するようになっている。また、本実施例1において前記紙幣識別ユニット322は、カードユニット3(カードリーダライタ327)とシステムコントローラ100とが通信接続されていないオフライン時の場合において、1000円紙幣のみを受付け、それ以外の紙幣を返却して受付けないように前記制御ユニット328にて制御されているとともに、会員カード37またはビジターカード38が受付中であって、該会員カード37またはビジターカード38により特定される度数が残存する場合には、いずれの紙幣も受付けないように制御ユニット328にて制御されている。
【0056】
また、本実施例1に用いた前記硬貨識別ユニット324は、図5に示すように、硬貨返却路325を介して前記硬貨返却口313に連設されているとともに、硬貨回収路326並びに硬貨回収樋(図示略)を介して遊技島内を横断するように架設されたコイン搬送路(図示略)に連結されている。該硬貨識別ユニット324は、会員カード37或いはビジターカード38が受付中であって、読み出された度数が残存しない場合(0度の場合)において、硬貨の投入を受付け、該受付けた硬貨を識別するように前記制御ユニット328にて制御される。この識別により受付けた硬貨が正規の硬貨(100円硬貨、500円硬貨)であると識別した場合には、該識別結果と識別金種とを制御ユニット328に出力するとともに、該識別した硬貨を前記コイン搬送路に排出し、正規の硬貨ではないと識別した場合には識別エラーを前記制御ユニット328に出力するとともに、硬貨返却口313より該投入された硬貨を返却する。また、前記硬貨識別ユニット324は、会員カード37或いはビジターカード38が受付中であって、該会員カード37或いはビジターカード38より読み出された度数が残存する場合には、前記紙幣の場合と同様に硬貨を受付けないように制御ユニット328にて制御されている。
【0057】
また、前記RAM330内の所定アドレスには、挿入されている会員カード37の会員ID並びにカードIDが記憶される会員IDレジスタや、挿入されているビジターカード38のカードIDが記憶されるカードIDレジスタや、貯蓄玉数が記憶される貯蓄玉数レジスタや、暗証番号レジスタや、度数が記憶される度数レジスタに加えて、制御ユニット328に接続されている前記補給球計数器24並びにアウト球計数器26からの計数信号の入力に基づく営業開始時点からの補給球総数並びにアウト球総数が記憶される補給球総数レジスタやアウト球総数レジスタと、会員カード37が挿入中における補給球計数器24並びにアウト球計数器26からの計数信号に基づく会員遊技者の遊技における補給球総数並びにアウト球総数が記憶される会員補給球数(IN)レジスタや会員アウト球数(OUT)レジスタ、前記情報出力部298から出力される大当り情報に基づく大当り回数が加算記憶される特賞回数レジスタ、会員カード37の挿入中における大当り回数が加算記憶される会員特賞回数レジスタとが設けられており、前記補給球総数レジスタやアウト球総数レジスタの営業開始時点からの補給球総数とアウト球総数が前記会員管理コンピュータ120へ送信され、且つ会員カード37の返却時において該会員カード挿入時からの前記会員補給球数(IN)レジスタ並びに会員アウト球数(OUT)レジスタに記憶されている会員遊技者の遊技に伴う補給球数(IN)とアウト球数(OUT)と会員特賞回数レジスタに記憶されている会員特賞回数とが前記会員管理コンピュータ120へ送信されることで、パチンコ機2の営業開始時点からの収支とともに、各会員遊技者の収支を会員管理コンピュータ120が把握できるようになっている。
【0058】
また、前記RAM330内の所定アドレスには、前記前記貨幣識別手段である前記紙幣識別ユニット322や硬貨識別ユニット324から出力される識別エラーに基づいて、該識別エラーの発生時刻の情報が、識別エラー履歴として登録される識別エラー履歴記憶領域や、前記システムコントローラ100とのオフライン時において遊技に使用されたカードID及びプリペイドID及び度数が加算更新記憶される履歴記憶領域や、オフライン時に前記CCDカメラ318から入手した撮像データを一時記憶するための撮像画像データ記憶領域が設けられており、該履歴記憶領域に記憶されているオフライン時において遊技に使用された度数が、オンライン状態に復旧した際に、前記システムコントローラ100に送信されることで、システムコントローラ100にて管理されている会員カード37或いはビジターカード38の度数の整合性が保たれるとともに、前記識別エラー履歴記憶領域に記憶されている識別エラー履歴に基づいて、新たに登録される識別エラー履歴が、後述するシステムコントローラの送信条件設定画面(図21)にて設定された送信条件である所定期間内に所定回数以上の識別エラーの発生に該当する場合において、前記CCDカメラ318から入手して撮像画像データ記憶領域に記憶さている当該識別エラーの発生において撮像された撮像データがシステムコントローラ100に送信されるようになっている。
【0059】
また、前記特賞回数レジスタのデータは、営業終了時の締め処理において会員管理コンピュータ120へ送信されることで、各パチンコ機2にて営業中に発生した大当り総回数を会員管理コンピュータ120が把握することができるようになっているとともに、会員カード37の返却時に該会員カード37の挿入時からの前記会員特賞回数レジスタに記憶されている会員特賞回数が会員管理コンピュータ120へ送信されることで、各会員の遊技中に発生した大当り回数も管理コンピュータ120が把握することができるようになっている。
【0060】
次いで、本実施例1の前記カードストッカ20について簡潔に説明すると、該カードストッカ20は、その内部に所定台数(本実施例1では最大5台)の予備のカードユニット3が収納可能な箱状の装置であって、該カードストッカ20内部に収納されている予備のカードユニット3も、遊技島に設置されて使用されているカードユニット3と同様に前記LANを介してシステムコントローラ100とデータ通信可能に接続されており、これら予備のカードユニット3の存在や状態をシステムコントローラ100が通信により把握できるようになっているとともに、カードユニット3交換が実施された場合には、台番号に対応するカードユニットの装置IDに該当する装置テーブル等の更新処理を実施するとともに、これら交換の履歴を記憶、管理するようになっている。
【0061】
また、本実施例1では、前述のように、会員カード37並びにビジターカード38への入金(価値加算)を実施するための遊技用装置である入金装置21を遊技場内の所定位置に設けている。この入金装置21には、前記カードユニット3に設けられている硬貨識別ユニット324や紙幣識別ユニット322並びに前記カードリーダライタ327とほぼ同様の硬貨識別ユニットや紙幣識別ユニット並びに前記カードリーダライタや、各種操作ボタン等が設けられており、各遊技者は、自分が所有する会員カード37或いはビジターカード38に残存する度数が「0」である場合において、該カードに1万円を上限として入金(価値加算)を実施し、該入金した会員カード37或いはビジターカード38を前記カードユニット3に挿入することで、該入金(価値加算)に相当する度数を遊技に使用することができるようになっている。
【0062】
また、本実施例1の入金装置21にも、前記カードユニット3並びに後述するカード発行機23と同様に、後述するシステムコントローラ100の送信条件設定画面(図21参照)に設定された送信条件である所定時間内に所定回数以上の識別エラーが発生した場合に、該識別エラーとなった貨幣を投入した利用者を撮像するためのCCDカメラ(図示せず)が設けられており、所定時間内において所定回数以上の識別エラーが発生した場合に、該CCDカメラ(図示せず)にて撮像された画像データの送信指示が送信されることで、該CCDカメラから送信された撮像データが、図示しない通信部を介して前記システムコントローラ100に送信されることで、図20に示す該システムコントローラ100の記憶装置に記憶されている画像受信テーブル(本日分)に、受信時刻が「受信時刻」に、入金装置21を示す装置ID(本実施例1ではHSで始まるID)が「処理装置」に、該受信した画像データへのパスデータが「撮像画像」に記憶、管理されるようになっている。
【0063】
これら会員カード37並びにビジターカード38への入金においては、前記システムコントローラ100に対し、会員カード37或いはビジターカード38に記録されているカードIDと受付け金額と該受付け金額の範囲内の所定額に相当する入金度数と、入金装置21に固有に付与された装置IDとが入金要求とともに送信されることで、該システムコントローラ100にて新たに入金(プリペイド)IDが生成され、該生成されたプリペイドIDと入金度数とが該カードのカードIDに対応付けて前記カードマスターテーブルに登録されるとともに、使用されたカードが会員カード37である場合には、該プリペイドIDと入金度数が対応する入金額とともに、その時点の時間と入金処理に使用された会員カード37のカードIDとを含む入金処理内容が会員カード37の使用履歴として対応付けて登録された後、該入金(プリペイド)IDが入金装置21に返信され、これら入金(プリペイド)IDと入金額に相当する入金度数とが会員カード37或いはビジターカード38に記録されて返却される。
【0064】
尚、この入金に際してシステムコントローラ100は、入金装置21より送信されてきたカードIDが、システムコントローラ100に登録されているか、若しくは登録されていても使用不可(無効)に設定されていないかを確認する入金可否判定処理を実施し、該入金可否判定処理において問題ない場合において前記プリペイドIDを生成して入金装置21に返信するようになっており、システムコントローラ100に登録されていない会員カード37やビジターカード38、並びに後述する無効識別情報であるブラックリストやあみかけリストに該当する会員カード37への入金が実施できないようになっている。
【0065】
また、この入金処理された会員カード37並びにビジターカード38をカードユニット3にて使用する場合には、前記にて会員カード37或いはビジターカード38に記録されたプリペイドIDと度数、カードIDと、挿入されたカードが会員カード37である場合には会員IDが、カードリーダライタ327により読み出され、該読み出された情報の内、カードIDとプリペイドID並びに度数とが該カードリーダライタ327の制御基板327bからシステムコントローラ100に送信されて前記カードマスターテーブルにおける登録情報との比較、照合による会員カード37或いはビジターカード38の使用の可否が判定される。
【0066】
そして、これら照合が一致、或いはカードユニット3から送信されてきた度数データの大きさが小さい場合において、システムコントローラ100から使用許諾が返信されてきた場合においてのみ、該度数の大きさが制御ユニット328を通じて前記操作基板18上の度数表示部17に表示されることで、遊技に使用することができるようになっていて、該度数が使用された場合には、該使用度数が前記システムコントローラ100に送信されて該当するプリペイドIDに対応して登録されている度数の大きさが減算更新されるようになっている。(図8参照)
【0067】
また、本実施例1においては、図17に示すように、ビジターカード38を発行するためのカード発行機23を遊技場内の所定位置に設けている。この本実施例1のカード発行機23を図17並びに図18に基づき説明すると、該カード発行機23の前面には、図17に示すように、ビジターカード38の発行が可能であることを遊技者に報知するための動作表示部401と、発行されたビジターカード38が排出されるカード発行口402と、該カード発行口402よりビジターカード38が排出されていることを点滅により報知するカードインジケータ403と、紙幣を挿入可能とされた紙幣挿入口404と、該紙幣挿入口404からの紙幣の排出を点滅により報知する紙幣インジケータ405と、前記紙幣挿入口404に挿入された紙幣の合計金額が逐次表示される金額表示部407と、1000円、、3000円、5000円、10000円から新規ビジターカード38の発行額を選択するための発行額選択ボタン408と、所定時間内に紙幣投入やり直しを所定回数以上、繰返し実施した利用者を撮像するための撮像装置であるCCDカメラ425,426や、ビジターカード38の発行を中断する中止ボタン410と、ビジターカード38の発行に伴う釣り銭として払い出される紙幣が排出される紙幣排出口413と、該紙幣排出口413からの紙幣の排出を点滅により報知する紙幣インジケータ414と、が設けられている。
【0068】
このカード発行機23の構成について説明すると、該カード発行機23は、前記動作表示部401や、金額表示部407や、発行額選択ボタン408や、中止ボタン410や、カードインジケータ403や、紙幣インジケータ405、414に加えて、図18に示すように、発行されるビジターカード38を貯留・供給する供給ユニット(図示略)並びに前記カード発行口402に連設され、発行されるビジターカード38のメモリチェック等を行うとともに、記録情報の読み出し並びに書き込み等を行うICカードリーダライタ415と、前記紙幣挿入口404に連設され、挿入された紙幣の真贋および紙幣種別の識別を行う貨幣識別手段である紙幣識別ユニット416と、前記紙幣排出口413に連設され、紙幣の払い出しを実施する紙幣払出ユニット419と、前記金額表示部407の表示動作の制御を行う表示ドライバ420と、前記ビジターカード38より読み出しまたは書き込まれる各種データやこれらカード発行機23に対して個別に付与された装置ID、並びに貨幣識別手段である紙幣識別ユニット416から出力される識別エラーの履歴情報や、システムコントローラ100に識別エラーに基づいて撮像した撮像データを送信する送信条件や、前記撮像装置であるCCDカメラ425,426にて撮像された撮像データや、後述するMPU423の制御内容が記述された制御プログラム等が記憶された記憶部421と、通信ケーブル8を介して前記システムコントローラ100に前記紙幣識別ユニット416から出力される識別結果である識別エラー並びに該識別エラーの発生に基づいてCCDカメラ425,426にて撮像された撮像データを送信するとともに、システムコントローラ100からの送信データを受信するための通信部422と、前記カードユニット3に設けられたCCDカメラ318と同様に、内部に撮像画像を記憶するメモリを内在し、識別エラーの発生に基づいて撮像を行う撮像装置であるCCDカメラ425,426や、これら各部の制御や、識別エラーの発生において、該発生した識別エラーが前記記憶部421に記憶されている送信条件に合致するか否かの判断や、送信条件に合致する場合にCCDカメラ425,426に対して、識別エラーの発生において撮像した撮像データの送信指示を送信する処理等を行うマイクロプロセッシングユニット(MPU)423と、
を有し、これら各部は図18に示すように接続されており、前記ビジターカード38の発行が実施可能とされている。
【0069】
このように、本実施例1においては、撮像装置であるCCDカメラ425,426をカード発行機23に設けるようにしており、このようにすることは、遊技場内に既設された監視カメラにて操作者を撮像する場合等に比べ、撮像象者に近接して、該撮像象者を正面から確実かつ鮮明に撮像できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら撮像装置を遊技場内に既設された監視カメラにて実施したり、カード発行機23に対応する所定の場所に、固有に監視カメラを設けるようにしても良い。
【0070】
このカード発行機23を用いて新規にビジターカード38を発行する際の発行処理について、図19に基づいて説明すると、まず遊技者が新規にビジターカード38の発行を受ける場合には、発行に供したい所望の金額以上の紙幣を紙幣挿入口404より挿入する。
【0071】
この際挿入された紙幣は、前記紙幣識別ユニット416により識別され、識別結果が識別エラーである場合(正規の紙幣ではないと判断した場合)には、識別エラーの旨の情報がMPU423に出力される。この識別エラーの旨の情報出力に基づいてMPU423は、該識別エラーの時刻を前記記憶部421の識別エラー履歴に登録するとともに、前記CCDカメラ425,426に撮像指令を出力することで、CCDカメラ425,426にて撮像が実施され、該撮像データがCCDカメラ425,426に内在されているメモリに一時記憶される。
【0072】
次いでMPU423は、前記システムコントローラ100の後述する送信条件設定画面(図21参照)において設定された設定内容と同一とされた記憶部421に記憶されている送信条件、例えば本実施例1であれば、該送信条件に設定されている識別エラー回数である3回の識別エラーが、所定時間内である1分以内に発生しているかを判定し、該判定結果が所定時間内に所定回数の識別エラー回数が発生しているとの判定結果である場合には、前記にてCCDカメラ425,426に出力した撮像指令に基づいて該CCDカメラ425,426に内在されているメモリに一時記憶されている撮像データの送信指示を出力して、該撮像データをCCDカメラ425,426から入手し、該入手した撮像データを該カード発行機23に予め固有に付与されている装置IDととともに前記システムコントローラ100に送信するようになっており、該送信を受けたシステムコントローラ100は、これらの画像データを、図20に示す画像受信テーブル(本日分)に受信した時刻を「受信時刻」に、受信した装置IDを「処理装置」に、受信した撮像データへのパスデータを「撮像画像」に対応付けて登録することにより、送信されてきた撮像画像を記憶、管理するようになっている。
【0073】
また、前記投入紙幣の識別結果が真券である場合には、紙幣種別の情報を含む識別情報がMPU423に出力されることに基づきMPU423は、挿入された紙幣の合計金額を算出して前記金額表示部407に表示するとともに、前記記憶部421に一時記憶する。
【0074】
この状態で発行額選択ボタン408における発行額(1000円、3000円、5000円、10000円のいずれか一つ)が選択入力されると、前記MPU423は、前記選択入力されたビジターカード38の発行額を特定し、該特定した発行額を度数(発行度数)に変換する。
【0075】
次いで発行するビジターカード38をICカードリーダライタ415にセットし、該ビジターカード38のメモリチェックを実施した後、これらチェックにおいて異常がなければカードIDを読み出し、発行許諾要求と読み出したカードIDと前記変換した発行度数と装置IDとを、発行情報として前記システムコントローラ100に送信する。
【0076】
前記発行情報の受信に基づいて管理コンピュータ100は、受信したカードIDが使用不可に登録されていないか等を確認した後、プリペイドIDを生成するとともに、該生成したプリペイドIDと発行度数とをカードマスターテーブルに登録した後、該生成したプリペイドIDと発行許諾とをカード発行機23に返信する。
【0077】
このシステムコントローラ100から発行許諾が返信された場合にMPU423は、前記ICカードリーダライタ415にセットしたビジターカード38に前記変換した発行度数と受信したプリペイドIDとを記録した後、カード発行口402より排出・発行する。この際、前記識別された紙幣は紙幣識別ユニット416に連設された紙幣ストッカ(図示略)に回収される。
【0078】
また、前記挿入された紙幣の合計金額が、発行したビジターカード38の発行額を上回る場合においてMPU423は、前記合計金額より発行額を減算した釣り銭金額を算出し、前記紙幣払出ユニット419により前記算出した釣り銭金額分の紙幣を前記紙幣排出口413より排出する。
【0079】
これら発行されたプリペイドカード38は、前記カードユニット3に挿入されることで後述する貸出処理が実施できるようになり、該カードユニット3に対応するパチンコ機2での遊技が実施可能となる。
【0080】
また、本実施例1においては会員カード37またはビジターカード38に度数が残存している場合において、これら度数を現金に交換できるようにするための精算装置22を設けており、該精算装置22には、前記カードユニット3に設けられているカードリーダライタ327とほぼ同様のカードリーダライタ、並びに前記カード発行装置23に設けられている紙幣払出ユニット419と同等の紙幣払出ユニットに加えて、100円硬貨並びに500円硬貨を払い出すための硬貨払出ユニットが設けられており、精算装置22に会員カード37或いはビジターカード38を挿入することで、該会員カード37或いはビジターカード38に記録されているカードIDとプリペイドIDと度数とがカードリーダライタにより読み出されてシステムコントローラ100に送信され、前記カードマスターテーブルの登録情報との比較、照合が実施されてこれら照合が一致した場合においてのみ、その精算が実施されるように制御される。
【0081】
尚、これら精算においても前記ブラックリストやあみかけリストに該当する会員カード37の精算は、システムコントローラ100により許諾されないようになっているとともに、これら精算が実施された場合には、該精算された度数の入金IDと度数の登録が削除されるとともに、これら精算金額と会員IDとが精算履歴として前記システムコントローラ100に記憶、管理される。
【0082】
ここで、本実施例に用いた記憶装置並びに管理装置としてのシステムコントローラ100について説明すると、該システムコントローラ100は、図7に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス101に、該システムコントローラ100が実施する所定時間内における撮像回数が後述する要注意報知条件に達しているか否かの判定処理等を実施するとともに、後述するカードマスターテーブルやカードユニット別データテーブル並びにカード使用履歴テーブルや遊技履歴テーブル、画像受信履歴テーブル等の各種データベースの更新処理等を行うCPU102、ワークメモリ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置105、ファンクションメニュー等が独自に割り当てられた専用化されたキーボードである入力装置106、各種情報を表示出力する表示装置107、各種情報をプリント出力するプリンタ108、前記会員管理コンピュータ120とのデータ通信を行う第1通信部109、前記カードユニット3(カードリーダライタ327)とのデータ通信を行う第2通信部110、前記カード会社に設けられた管理サーバと電話回線を通じてデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)111が接続された通常のコンピュータである。
【0083】
また、前記記憶装置105には、該システムコントローラ100の処理を実施するための処理プログラムに加えて、図8(a)〜(c)並びに図9、図10、図20に示すような各種テーブル(データベース)が登録されている。
【0084】
まず、図8(a)の会員属性情報テーブル(会員データベース)は、会員カード37の会員ID毎に、当該会員カード37を所持する会員遊技者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所からなる会員遊技者の会員帰属情報と、当該会員カード37に記録されている会員情報の更新の有無(会員カード37に記録されている会員情報が最新のものに更新されている場合には「更新済」が登録され、会員情報が記録されていない場合や最新のものに更新されていない場合には未更新が登録される)と、が対応付けて登録されており、これら会員属性情報テーブル(会員データベース)の登録情報は会員管理コンピュータ120に登録されている会員情報テーブルの登録内容と同一となるように起動時や変更発生時において逐次更新される。
【0085】
また、図8(b)に示すカードマスターテーブルには、会員カード37またはビジターカード38のカードID毎に、会員カード37の場合には会員IDと、前記入金装置21或いはカードユニット3における後述の入金処理や、前記発行装置23における発行処理が実施される毎に付与されるプリペイドIDと、プリペイドIDに該当する入金処理或いは発行処理が実施された入金装置21或いはカードユニット3或いは発行装置23の装置IDと、該入金処理或いは発行処理に供された入金額或いは発行額に相当する入金度数と、該入金度数から後述の貸出処理に使用された使用度数と、前記入金度数のうち未だ貸出処理に使用されていない残存度数と、そのカードが前記カード会社の管理サーバ12から配信される後述する運用情報に含まれるブラックリスト或いはあみかけリスト或いは後述するグレー会員リストにおける無効設定、または前記会員管理コンピュータ120で会員登録抹消処理が行われることで該システムコントローラ100に送信されてくる抹消情報に基づき、その会員カード37或いはビジターカード38が使用不可であるかを示す使用不可情報と、が対応付けて登録されていて、これらカードマスターテーブルに登録されている残存度数と対応する会員カード37或いはビジターカード38に記録されている残存度数とが一致するように記憶、管理されているとともに、前記ブラックリスト或いはあみかけリスト並びにグレー会員リストにおける無効設定に該当する会員カード37またはビジターカード38の使用不可情報(フラグ)が使用不可「1」として登録されることで、該会員カード37或いはビジターカード38の使用が禁止されるようになっている。
【0086】
また、図8(c)に示すカードユニット別データテーブルには、前記カードユニット3の装置ID毎に、当該カードユニット3が設置されている遊技島の島番号と、その通信状況(オンラインかオフラインか)と、対応するパチンコ機2の機種名である対応機種と、後述の貸出処理に使用された度数の累計である総使用度数と、該総使用度数のうちビジターカード38から使用された度数であるVカード使用度数と、当該カードユニット3にてビジターカード38に入金された入金総額であるビジターカード入金金額と、会員カード37から使用された度数である会員カード使用度数と、当該カードユニット3にて入金された入金総額である会員カード入金金額並び入金のために受付けた現金の各金種毎の数量である10000円、5000円、2000円、1000円、500円、100円とが登録されており、これらカード管理DBにおける登録データ並びに前記カードマスターテーブルに登録されている残存度数等の各種データは、前記カードユニット3からその都度送信される各種情報に基づき更新されるようになっている。
【0087】
また、本実施例の管理データベース(DB)内には図9に示すように、各会員カード37並びにビジターカード38が前記カードユニット3や入金装置21、発行装置23並びに精算装置22にて使用された時刻に対応付けて、使用された会員カード37或いはビジターカード38のカードIDと処理種別、処理度数、受付金種、並びに該処理を実施した装置の装置IDとが記憶、管理されるようになっている。
【0088】
また、本実施例の管理データベース(DB)内には図10に示すように、営業当日の会員の遊技履歴が登録される会員遊技履歴テーブルが設けられており、各会員遊技者が前記カードユニット3に自己の会員カード37を挿入して、玉貸操作を実施することで、該玉貸が実施されたカードユニット3の装置IDと該カードユニット3にて玉貸に使用された使用度数とが、会員ID並びにカードIDに対応付けて1遊技履歴として登録されるようになっており、これら会員遊技履歴テーブルに登録されている使用度数のデータが、遊技終了時においてカードユニット3から会員カード37が返却されたことに基づき、前記会員管理コンピュータ120から出力される使用度数照会において、該当する使用度数が会員管理コンピュータ120に返信されるようになっている。
【0089】
また、本実施例のシステムコントローラ100の記憶装置105には、図20に示すように、価値加算である入金を行う遊技用装置であるカードユニット3や入金装置21、或いは発行を行う遊技用装置であるカード発行機23において、所定時間内に所定回数以上の貨幣の識別エラーが発生した際に送信される操作者の撮像データへのパスデータを、該撮像データの受信時刻と、該撮像データを送信してきた遊技用装置であるカードユニット3や入金装置21、或いはカード発行機23の装置IDと対応付けて記憶するための画像受信テーブル(本日分)が記憶されており、各遊技用装置であるカードユニット3や入金装置21、或いはカード発行機23から送信されてきた撮像データが、受信時刻と装置IDに対応付けて管理されるようになっている。
【0090】
また、本実施例のシステムコントローラ100においては、図11に示すように、前記各テーブル並びにデータベースに基づき、各種カード管理、カードユニット管理並びに売り上げに関する種々の情報を、本日はもとより前日以前の過去のデータも出力可能とされている。
【0091】
具体的には、図12に示す機能選択画面において、表示されている各選択項目から所望する項目並びに出力させたい日付を選択或いは入力することで、図11の項目(1)〜(7)に示すように、(1)日計表、(2)島別売上表、(3)個別売上、(4)個別詳細情報、(5)時間別売上、(6)帳票管理、(7)機器交換履歴の各項目を、例えば図13に示す前記(3)個別売上のように表示或いはプリント出力することができるようになっている。
【0092】
本実施例のシステムコントローラ100では、前記(1)日計表として、選択された日付の店舗全体の会員並びにビジターの各売上や総売上金額や会員カード37への入金総額、会員カード37の精算総額等の情報が表示される店舗日計表や、選択された日付の前記カードユニット毎の会員並びにビジターの各売上や総売上金額等の情報が表示されるサンド日計表や、図24に示すような選択された日付における各会員カードの処理履歴等の情報が表示されるカード個別日計表や、選択された日付の前記入金装置21による入金回数や入金総額等が表示される入金機日計表や、選択された日付の前記精算装置22における精算回数や精算金額が表示される精算機日計表と、が表示されるようになっている。
【0093】
また、前記(2)島別売上表を選択した場合には、選択された日付の前記島毎の会員並びにビジターの各売上や総売上金額や会員カードへの入金総額等の情報が表示され、(3)個別売上を選択した場合には、図13に示すように、選択された日付の各カードユニット(CU)3毎の会員並びにビジターの売上(消費)や会員カードへの入金総額等の各情報が表示され、前記(4)個別詳細情報を選択すると、選択された日付の各機器の売上、受付金種別の受付数、通信状態や会員カード挿入の有無等の各機器の詳細情報が表示され、前記(5)時間別売上を選択した場合には、選択された日付の各時間帯における店舗全体の会員並びにビジターの各売上や総売上金額や会員カードへの入金総額や精算総額等の情報が表示される。
【0094】
また、前記(6)帳票管理を選択した場合には、選択した帳票を印刷することができ、前記(7)機器交換履歴を選択した場合には、選択した日付において前記カードユニットストッカ20内の予備用カードユニットとの交換があった場合に、その交換された時間や交換された機器の情報が表示されるようになっている。
【0095】
また、前記(1)〜(7)の日付選択する項目以外に、項目(8)〜(13)の日付選択を必要としない表示項目(メニュー)が設けられており、項目(8)の仮締め情報を選択することで、通信がオフライン状態或いは何らかの障害により正規の締め処理がなされずに仮締め処理がなされたカードユニット3とその売上等の情報が表示され、項目(9)のエラー情報管理を選択すると、各接続機器のエラー発見日時、復旧日時、エラー名などのエラー情報が検索して表示され、項目(10)の操作履歴を選択すると、各カードユニット3や前記入金装置21並びに精算装置22が操作された日時や時間内容などの操作履歴(通信履歴)が表示され、項目(11)の営業状態を選択した場合には、各接続機器の通信接続や会員カードの受付状況等の状態が表示され、項目(12)の営業定数を選択すると、締め処理において自動印刷される帳票の種別設定を行う画面が表示され、項目(13)のビジターカード情報を選択することで、ビジターカードの書き込み回数情報等が表示されるようになっていて、該システムコントローラ100において、各カード並びにカードユニット3や入金装置21や発行装置23並びに精算装置22の管理が実施されるようになっている。
【0096】
また、これら売上(消費)に関する情報や入金並びに発行に関する情報、会員カード37並びにビジターカード38の残金情報や後述するグレー会員の情報は、営業の終了時に実施される締め処理にて前記カード会社の管理サーバ12へ送信されるとともに、前記図13に示す個別売上のように、各カードユニット3毎の消費金額や入金金額等の情報並びに店舗全体の消費総額や入金総額の情報が前記会員管理コンピュータ120へ出力されることで、該会員管理コンピュータ120にても、会員カード並びにビジターカードによる売り上げを管理できるようになっているとともに、これら売り上げ情報が会員の遊技動向の分析やイベント効果等のデータ並びに不正な会員遊技者を特定するためのデータとして活用されるようになっている。
【0097】
また、会員カード37の返却が前記カードユニット3にて発生した場合においては、前述のように、その返却時において会員管理コンピュータ120からの当該会員カード37のカードID並びにカードユニット3の装置IDを含む使用度数照会の送信に基づき、照会されたカードIDに該当する会員遊技者が照会されたカードユニット3にて遊技に使用した消費金額が売上金額として会員管理コンピュータ120に返信されることで、該会員管理コンピュータ120では、図17(c)に示すように、その会員遊技者の来店履歴の売上金額として登録される。
【0098】
また、本実施例1のシステムコントローラ100には、図21に示す送信条件設定画面が設けられており、非正規の貨幣を使用して不正な入金や発行を行う場合には、同一の遊技用装置にて、非正規の貨幣を正規の貨幣と誤認識させるために、繰返し貨幣の投入を実施することが考えられることから、これら繰返し非正規の貨幣投入を実施した操作者の画像をシステムコントローラ100に送信させて記憶するために、該送信条件設定画面において、前記カード発行機23や入金装置21並びにカードユニット3において、所定期間(例えば30秒、1分、2分、3分等)の間に発生した識別エラーの回数が、多数回の識別エラーに該当するか否かを判定するための所定回数(例えば、2回、3回、4回、5回等)を設定変更できるようになっており、前記所定期間に例えば1分を設定し、前記所定回数に例えば3回を設定することで、該設定条件である送信条件が、営業開始前の起動時等において前記カード発行機23や入金装置21並びにカードユニット3に送信されて記憶されることで、これらカード発行機23や入金装置21並びにカードユニット3において、送信条件に合致する多数回の識別エラーが発生した場合において、前記カード発行機23や入金装置21並びにカードユニット3から撮像された操作者の撮像データが送信されて、前記画像受信履歴テーブル(本日分)に記憶、管理されるようになっている。
【0099】
また、本実施例1の送信条件設定画面には、画面下方位置に閲覧可能期間として、画像保持期間定義(例えば1営業日、2営業日、3営業日等)ができるようになっており、該画像保持期間定義に例えば2営業日を設定することで、前記画像受信履歴テーブルの(前日分)までが消去されずに保持されることで、該前日分までの画像データを閲覧できるようになっている。
【0100】
ここで、本実施例に用いたシステムコントローラ100と前記カード会社に設置されている管理サーバ12との連携について図14に基づき説明する。まず、システムコントローラ100は、図示しない無停電電源装置(UPS)に接続されていて、該UPSに設定されている営業日の所定時間において自動的に起動されるようになっている。該UPSによる電源投入(起動)が実施されると、自動的に前記記憶装置105に記憶されている処理プログラム(P)が起動されて、記憶装置105に記憶されている各ファイルの異常を、誤り訂正符号(CRC)に基づきチェックするとともに、接続されているカードユニット3や入金装置21並びに精算装置22等の接続機器に異常がないかを確認し、異常があれば異常内容を前記管理サーバ12に通知し、異常がなければチェック完了を管理サーバ12に通知する。
【0101】
該チェック完了の送信を受けて管理サーバ12は、前日(前回の営業日)の締め時においてシステムコントローラ100から送信を受けて登録してある会員残金を読み出してシステムコントローラ100に送信する。該送信を受けて、システムコントローラ100は、送信されてきた会員残金と自己に登録されている前回の締め時の会員残金との照合を実施し、該照合が一致しない場合には、不正なデータ操作があったものと判断して残金異常通知を管理サーバ12へ通知する。
【0102】
この会員残金の照合が一致した場合には、前回締め時に管理サーバ12より配信された運用情報に含まれている新規発行可能な会員カード37のカードIDやビジターカード38のカードIDと、ブラックリストやあみかけリストを受信した場合は、該ブラックリスト並びにあみかけリストに登録されている会員カード37或いはビジターカード38が、前記カードマスターテーブルに登録されている場合において、該会員カード37或いはビジターカード38の使用不可情報(フラグ)を使用不可「1」として登録することで、その会員カードの使用を不可とするとともに、該ブラックリストやあみかけリストに該当する会員カード37のカードIDと会員IDとを会員管理コンピュータ120へ送信する。これら新規発行可能な会員カードのカードIDと会員IDの送信を受けて会員管理コンピュータ120は、これら受信したカードIDと会員IDを、後述する会員情報テーブルに新規発行可能な未発行カードとして登録する。
【0103】
前記会員管理コンピュータ120への新規発行可能な会員カード37のカードIDと会員IDの送信の後、システムコントローラ100は、営業の開始通知を前記管理サーバ12へ送信して、該管理サーバ12より開始許諾を受信することで、営業を開始して営業中処理へ移行する。
【0104】
該営業中において、前記会員管理コンピュータ120にて、新規会員の属性情報の登録による新規会員登録がなされ、該新規会員への会員ID並びにカードIDの割り当てや、既存会員の会員帰属情報の変更並びに不正な会員遊技者と判定されて会員登録の抹消があった場合には、新規発行情報又は更新情報(抹消情報)が会員管理コンピュータ120からシステムコントローラ100に送信され、該新規発行情報又は更新情報(抹消情報)に基づき図8(a)に示す会員属性情報テーブルに新規会員の登録或いは会員情報の更新が実施され、これら更新(登録、変更)が実施された場合には、更新の項目に未更新が登録されて、該当する会員カード37が使用された場合に、該更新或いは新規登録された会員属性情報が、会員カード37が使用されたカードユニット3に送信されて、会員カード37に記録されるようになっている。
【0105】
また、この営業処理中において前記管理サーバ12は、所定期間毎にシステムコントローラ100に対し、稼働を確認するためのヘルスチェックデータを送信し、該ヘルスチェックデータに対する応答に基づいて、システムコントローラ100が正常に動作しているかを確認するようになっているとともに、システムコントローラ100も各カードユニット3並びに発行装置21並びに精算装置22に対して、前記LAN上に通信接続確認用のブロードパケットを所定時間毎、例えば5秒毎に送信することで、該ブロードパケットの受信の有無により、各カードユニット3中の前記カードリーダライタ327に設けられている前記制御基板327bが、オンライン/オフラインの通信状態の確認を実施できるようになっている。
【0106】
また、営業処理中において接続機器やカードの残額異常等の不正を検出した場合においてシステムコントローラ100は、管理サーバ12に対して不正検知或いは異常検知を通知することで、管理サーバ12が設置されているカード会社において、これら異常や不正を把握できるようになっている。
【0107】
営業時間が終了した後においてシステムコントローラ100は、締め処理を実施する。この締め処理においては、その営業日における店舗全体の売上が集計された日計売上や、各カードユニット3毎や会員カード37毎の売上等を含む個別売上や、各会員カード37に残存する遊技用価値である度数に相当する残金の情報を含む会員残金等の各情報を含む集計データが管理サーバ12へ送信されるとともに、該管理サーバ12は、その遊技場が該当する店舗情報と運用情報とを配信するとともに、最後に前記のヘルスチェックデータによる動作確認を実施し、該動作確認の後、システムコントローラ100の電源が前記UPSにより遮断される。
【0108】
この管理サーバ12より配信される前記運用情報には、その遊技場からの発注に基づき発送された会員カード37のカードIDと会員ID並びにビジターカード38のシリアル番号とカードIDとともに、カード会社が使用を禁止した会員カード37のカードIDと会員IDが記述されたブラックリストや、カード会社から遊技場への配送途中に紛失や盗難、或いは製造不良であると判明した会員カード37やビジターカード38のカードIDと(会員カード37の場合には)会員IDが記述されたあみかけリストが含まれており、該ブラックリスト並びにあみかけリストに登録されている会員カード37或いはビジターカード38に該当するカードが前記カードマスターテーブルに登録されている場合において、該会員カード37或いはビジターカード38の使用不可情報(フラグ)が使用不可「1」として登録されて、そのカードの使用が不可とされるようになっている。
【0109】
次いで、本実施例1の会員管理コンピュータ120について説明すると、該会員管理コンピュータ120は、図15に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス121に、該会員管理コンピュータ120が実施する会員の帰属情報を受付けて会員IDに対応付けて登録管理するとともに、これら会員カードの使用に基づく各情報に基づいてイベント評価等の各種の分析処理や後述の会員管理DBの更新処理並びに前記システムコントローラ100からの売上情報に基づく売上集計等の各種データの集計処理等を行うCPU122、ワークメモリ等として使用されるRAM123、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC124、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置125、新規会員に関する個人情報等の会員帰属情報等の各種情報を受付けるためのキーボードやマウス等の入力装置126、機能選択を実施することで、例えば新規会員の登録画面や売上情報並びに未発行の会員カードの会員IDや枚数等の情報を出力するための表示装置127並びにプリンタ128、前記システムコントローラ100とのデータ通信を行う第1通信部129や前記カードユニット3(制御ユニット328)とのデータ通信を行う第2通信部130、が接続された通常のコンピュータである。
【0110】
また、前記記憶装置125には、該会員管理コンピュータ120が処理を実施するための各種処理プログラムに加えて、会員カード37の会員ID並びにカードID毎に、その時点の貯蓄玉数と、本人確認のための暗証番号と、来店回数と、来店ポイントと、最後の来店日と、これら来店回数や収支金額等に基づく会員ランクと、会員登録日、並びに当該会員カード37を所持する会員遊技者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、郵便番号、住所、電話番号、携帯電話番号等の個人情報や、交通手段、趣味、記念日、電子メールアドレス並びにダイレクトメールの送付の可否等からなる会員遊技者の帰属情報が登録される会員情報テーブル(遊技者データベース)が記憶されている。
【0111】
また、本実施例1の前記記憶装置125には、前記会員情報テーブルに加えて入力装置126の操作により前記表示装置127に表示されるイベント登録画面(図示略)にて登録された登録内容であるイベント名と、実施期間と、実施時間と、対象条件(全会員、女性会員、来店回数50回以上の会員等)と、対象となるカードユニット3の範囲(全ユニット、〜番島、対象となるカードユニット3の個別の装置ID等)と、対象者に対する特典(無制限、粗品進呈、等価交換等)と、対象となるカードユニット3において対象者である旨を報知する際の報知条件(遊技開始時、使用額〜円以上、遊技開始〜分後等)と、対象となるカードユニット3での事前報知の実施の有無(実施する場合には「Yes」が登録され、実施しない場合には「No」が登録される)と、イベント効果の比較において比較データとして用いるデータの集計期間(日数)と、が各イベント毎に付与されたイベントNo.毎に登録されるイベントテーブル(図示略)が記憶されている。
【0112】
更に、前記記憶装置125には、各会員遊技者の遊技履歴として、遊技(来店)日、遊技した台番号、遊技開始時間並びに終了時間と特賞回数と遊技時間、会員遊技者が遊技に消費した金額である売上金額、会員遊技者が遊技にて獲得することで遊技場が該会員遊技者に対して提供する景品と等価な金額である支出金額(最小数は100円単位)、これら売上金額から支出金額を差し引いた収支金額と遊技場の勝敗、とが各会員遊技者毎に登録されている会員来店履歴データベース(図示略)が記憶されている。
【0113】
また、前記記憶装置125には、前記締め処理に基づきシステムコントローラ100から出力される各カードユニット3毎の会員並びにビジターの各売上並びに総売上情報とともに、前記カードユニット3から出力される前記補給球総数レジスタやアウト球総数レジスタに記憶されている営業開始時点からの補給球総数とアウト球総数の差球に基づき算出されるパチンコ機2の支出金額や、収支金額、並びに前記アウト球総数をパチンコ機2において単位時間(1分間)に打ち出させる平均打出数で除することで得られる稼働時間(分)や営業時間に占める稼働時間(分)の割合である稼働率とが、各台番号とその台タイプ並びに機種と島番号とともに登録される台別履歴データベース(図示略)が記憶されており、これら各データベースに登録されている情報に基づいて、後述する各種情報の出力やイベント効果の集計が実施されるようになっている。尚、本実施例1において支出金額の算出方法としては、前記補給球総数(補給球数(IN))からアウト球総数(アウト球数(OUT))を差し引いた差球数に特殊景品との交換率を乗じて支出金額を算出している。
【0114】
以下、本実施例1の遊技用システムにおける入金装置としてのカードユニット3とシステムコントローラ100との間における処理状況並びにデータの授受について以下に説明する。
【0115】
本実施例1のカードユニット3は、前記カード挿入口319に挿入された会員カード37或いはビジターカード38の使用の可/不可を判別する受付処理と、この受付処理において受付けられた会員カード37或いはビジターカード38より読み出された度数をパチンコ玉の貸出に使用するための貸出処理と、前記会員カード37或いはビジターカード38が受付中でかつ残存する度数が0度の場合であって、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、該識別された金額に相当する度数(識別金額を100で除算した値)を、受付けられている会員カード37或いはビジターカード38より読み出された度数である「0」に加算する入金処理と、以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を再度遊技に使用することのできる払戻処理と、を行うようになっている。
【0116】
まず、前記会員カード37或いはビジターカード38に残存する遊技用価値である度数を使用する使用処理について説明すると、前記カード挿入口319に会員カード37或いはビジターカード38が挿入された場合には、図16に示す受付け処理が実施される。これら会員カード37またはビジターカード38が挿入されると、カードリーダライタ327は、該挿入された会員カード37或いはビジターカード38からカードIDと会員ID(会員カードのみ)並びにプリペイドIDと度数とを読み出して、使用許諾要求と読み出したカードID並びにプリペイドIDと度数とを各カードユニット3に個別に付与された装置IDとともに前記システムコントローラ100に送信する。
【0117】
これら使用許諾要求並びにカードID、プリペイドID、度数、装置IDを受信したシステムコントローラ100は、図8(b)に示す前記カードマスターテーブルにおいて受信したカードID並びにプリペイドIDとに対応して登録されている残存度数と使用不可情報(フラグ)とを抽出し、前記カードユニット3より受信した度数と前記抽出した残存度数とを照合するとともに使用不可情報(フラグ)を確認して会員カード37或いはビジターカード38の使用の可否を判定する可否判定処理を行い、照合が一致するとともに使用不可情報(フラグ)に使用不可登録がなされていない場合において、会員カード37またはビジターカード38を使用可能と判断して使用許諾を送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。また、前記照合において度数が一致しない場合には、カードユニット3(カードリーダライタ327)から受信した度数が、前記カードマスターテーブルに登録されている残存度数未満であるかを判別し、残存度数未満である場合には、該カードマスターテーブルの残存度数を、オフライン時における使用があったものと判断して前記受信した少ない方の度数に更新するとともに、使用許諾を送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。
【0118】
また、前記カードマスターテーブルに該当するプリペイドIDが存在しない場合や受信した度数がカードマスターテーブルの残存度数を超える場合、並びに前記使用不可情報(フラグ)に使用不可登録がなされている場合には、使用不可を送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。
【0119】
前記カードユニット3(カードリーダライタ327)が使用許諾を受信した場合には、挿入された会員カード37或いはビジターカード38を使用可能とし、前記読み出した会員ID(会員カード37のみ)と度数とをカード取込通知とともに制御ユニット328に出力する。尚、システムコントローラ100から使用不可を受信した場合には、会員カード37或いはビジターカード38を返却せずにエラーを表示して、係員のエラー解除(またはユニット交換)があるまでエラー状態で待機する。
【0120】
該出力を受けて制御ユニット328は、度数データを度数レジスタに記憶するととともに、会員IDデータの出力があった場合には、挿入されたカードが会員カード37であると判断して、該出力された会員IDデータを会員IDレジスタに記憶するととともに、会員管理コンピュータ120に対して会員IDと装置IDとを含む会員カード取込要求を送信する。
【0121】
該送信を受けて会員管理コンピュータ120は、送信されてきた会員IDから会員を特定し、前記会員来店履歴データベース(図示略)の該会員の来店履歴に遊技開始時刻並びに受信した装置IDに対応する遊技機の台番号を登録するとともに、受信した会員IDに対応して登録されている来店日の日付が本日の日付であるかを判別し、来店日が本日の日付でない場合には、来店日の項目を本日の日付に更新するとともに、前記会員情報テーブルの来店回数に1を加算する。また、会員ポイント並びに貯蓄玉数と暗証番号とを前記会員情報テーブルから抽出して該会員ポイントに来店ポイント100を付与加算更新し、新たな会員ポイントと貯蓄玉数と暗証番号とを含む会員カード取込応答を送信元の制御ユニット328に返信する。
【0122】
該会員カード取込応答の返信に基づき、制御ユニット328は、受信した貯蓄玉数と暗証番号とを貯蓄玉数レジスタ並びに暗証番号レジスタに記憶するとともに、前記貯蓄玉数が存在する場合であって該球数が所定の払出数に達している場合において、その再プレイ可能回数を前記会員カード用表示部314し、プレイ選択ボタン316又はエンターキー317からの入力待ち状態となる。
【0123】
この段階で、エンターキー317が選択された場合には1回の再プレイに相当する数のパチンコ球の払出指示がパチンコ機2へ出力されて、パチンコ機2の玉払出装置297からパチンコ球が払い出され、前記再プレイ可能回数から1が減算されて前記会員管理コンピュータ120へ使用通知が送信されて貯蓄玉数のデータが減算更新される。また、プレイ選択ボタン316が選択された場合には、前記度数レジスタに記憶されている度数を前記度数表示部309並びにパチンコ機2の度数表示部17に表示し、貸出処理を行なうことで会員遊技者は前記度数を使用して遊技を実施できるようになる。尚、挿入されたカードがビジターカード38である場合には、前述の会員管理コンピュータ120とのやりとりは省略されて、前記度数レジスタに記憶されている度数を前記度数表示部309並びにパチンコ機2の度数表示部17に表示し、貸出処理を行なうようになっている。
【0124】
また、本実施例1のカードユニット3は、システムコントローラ100との通信ができない状態(オフライン状態)であっても既に受付けている会員カード37或いはビジターカード38に残存する度数を使用できるようになっている。
【0125】
また、前記カードユニット3においては、前記会員カード37或いはビジターカード38が受付けられ、前記RAM330に記憶されている度数が残存する場合、すなわち前記度数表示部309並びにパチンコ機2の度数表示部17に度数が残存する場合に前記貸出ボタン16が入力されることで、該度数を使用しての貸出処理が実施される。
【0126】
この貸出処理の制御状況について説明すると、前記パチンコ機2の賞球制御基板237は、前記カードユニット3の制御ユニット328と接続されて通信が可能な状態であるとスタンバイ状態となり、前記PRDYをLOWとする(S1)。
【0127】
このようにPRDYが出力されている状態において前記貸出ボタン16が操作されると、制御ユニット328は、前記BRDYをLOWとし(S2)、この状態において、更に前記BRQをLOWとする(S3)。
【0128】
次いで、前記賞球制御基板237は、前記BRDYのLOWを検出した状態においてBRQのLOWを検出すると、パチンコ玉の払い出しが可能であるか確認し、可能である場合には、前記EXSをLOWとする(S4)。
【0129】
該EXSのLOWを検出した制御ユニット328は、前記BRQをHIGHとし(S5)、該BRQのHIGHを検出した賞球制御基板237は、玉払出装置297に玉払出信号を出力し、これに基づき1度数に該当する玉数(本実施例では25玉)の払出が実施されるとともに、該払出の終了に基づき、前記EXSをHIGHとする(S6)。
【0130】
該EXSのHIGHを検出した制御ユニット328は、前記度数レジスタに記憶している度数から1度を減算するとともに、前記度数表示部17に表示されている度数から1度を減算して表示更新する。
【0131】
制御ユニット328は、これら(S3)〜(S6)の信号制御並びに度数の減算更新制御、前記貸出単位変更ボタン306にて設置された貸出度数分繰返し実施し、これら制御が終了した後、BRDYをHIGHとして(S7)、貸出処理を終了する。
【0132】
このようにカードユニット3の制御ユニット328から出力されるBRQのHIGHの検出回数に基づき、前記賞球制御基板237は1度分に該当する数量(25玉)のパチンコ玉の貸出を実施するようになっており、このようにして貸出されたパチンコ玉を使用して遊技者はパチンコ機2における遊技を実施できるようになっている。
【0133】
尚、本実施例1においては、前記S6が終了した段階で1度を減算するようにしているが、前記S3〜S6の処理を貸出度数分(例えば5度分の貸出であれば5回)繰返し実施した後、すなわち、貸出度数分のパチンコ玉が払い出された後、該貸し出された度数(例えば5度分の貸出であれば5度)を減算するようにしても良い。
【0134】
この会員カード37或いはビジターカード38による貸出処理の終了時に制御ユニット328は、カードリーダライタ327に、玉貸通知と該貸出処理により使用された使用度数を出力する。これに基づきカードリーダライタ327は、受付中の会員カード37或いはビジターカード38に記録されている度数を、前記制御ユニット328より受信した使用度数分減算した度数に更新記録するとともに、図16に示すように、会員カード37或いはビジターカード38による貸出処理がなされたことを示す貸出度数のデータを含む貸出完了通知と挿入されている会員カード37或いはビジターカード38のカードIDとプリペイドIDと前記制御ユニット328より受信した使用度数並びに装置IDとをシステムコントローラ100に対して送信する。尚、システムコントローラ100との通信が不能な状態(オフライン)である場合には、該通信不能である旨とシステムコントローラ100に送信する予定であったカードIDとプリペイドIDと前記使用度数並びに装置IDとを前記制御ユニット328に出力することで、制御ユニット328がRAM330に前記度数使用履歴を記憶し、該度数使用履歴をシステムコントローラ100との通信が可能(オンライン)となった際に、これらRAM330に記憶されている度数使用履歴を再度制御ユニット328から受信して、システムコントローラ100に送信する。
【0135】
また、これら貸出完了通知並びにカードID、プリペイドID、使用度数、装置IDを受信したシステムコントローラ100では、前記送信に基づいて該会員カード37またはビジターカード38の使用履歴を、図9に示す前記カード使用履歴テーブルに登録するとともに、前記カードマスターテーブルにおいて該当するプリペイドIDの残存度数から前記受信した使用度数を減算更新し、使用度数に対して前記受信した使用度数を加算更新するとともに、前記カードユニット別データテーブルの前記受信した装置IDに該当する総使用度数並びに該当するカードの使用度数に対して前記受信した使用度数を加算更新する。
【0136】
更に、カードIDから特定されるカード種別が会員カード37である場合には、前記図10に示す会員遊技履歴テーブルに、前記貸出完了通知とともに受信した会員カード37のカードIDの登録があるかを確認し、該登録が無い場合には該カードIDと、前記カードマスターテーブルにより該カードIDにて特定される会員IDと、装置ID並びに前記使用度数とを登録する。尚、既に会員遊技履歴テーブルに受信したカードIDの登録がある場合においては、受信した装置IDの登録があるかを確認し、登録がある場合にはその使用度数に受信した使用度数を加算更新し、受信した装置IDの登録がない場合には個別の遊技と判断して新たな遊技として装置IDと使用度数とを登録する。
【0137】
また、本実施例1のカードユニット3においては、前記度数を使用しての遊技を選択した後において、前記エンターキー317を選択することで、該受付中の会員カード37の会員IDにより特定される貯蓄玉数の払戻を行う払戻処理を実施できるようになっている。
【0138】
この払戻処理を図16に基づき説明すると、前記会員カード37が受付けられ、制御ユニット328の会員IDレジスタに前記受付中の会員カード37から読み出された会員IDと度数レジスタに度数とが記憶されている場合に、プレイ選択ボタン316の選択操作により「貯蓄」が選択されると、暗証番号の入力待ちの状態となる。
【0139】
この状態で暗証番号が入力されると、制御ユニット328は、前述のように、会員カード挿入時に会員管理コンピュータ120より受信した会員カード取込応答に基づき暗証番号レジスタに記憶されている暗証番号と入力された暗証番号とを照合する。この照合において暗証番号が一致した場合には、前記貯蓄玉数レジスタに記憶されている貯蓄玉数に基づいて算出した再プレイ可能回数を会員カード用表示部314に表示し、これら表示されている再プレイ可能回数が残存する場合において貯蓄玉数の払戻が可能な状態となる。
【0140】
この状態において、エンターキー317が入力されると、前述の貸出処理とほぼ同様の要領でパチンコ機2における所定玉数の払出が実施される。
【0141】
この際、前記制御ユニット328は、記憶されている貯蓄玉数から払い出された玉数を減算更新し、会員カード用表示部314に表示されている再プレイ可能回数を1回分減算更新する。また、図16に示すように、前記制御ユニット328は、貯蓄玉数の払戻がなされた旨を示す払戻完了通知と払戻玉数と受付中の会員カード37の会員IDと装置IDとを会員管理コンピュータ120に対して送信するようになっている。
【0142】
また、これら払戻完了通知並びに払戻玉数、会員ID、装置IDを受信した会員管理コンピュータ120では、会員管理DBの会員情報テーブルにおいて前記受信した会員IDに該当する貯蓄玉数から、前記受信した払出玉数を減算更新するようになっている。
【0143】
次いで、前記入金処理を図16に基づき説明すると、会員カード37或いはビジターカード38が受付中で、該会員カード37或いはビジターカード38より読み出された度数が残存しない場合(0度の場合)に、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されると、紙幣識別ユニット322または硬貨識別ユニット324において挿入された紙幣または投入された硬貨の真贋と金額が識別され、識別結果が前記制御ユニット328に出力される。
【0144】
この出力された識別結果が識別エラーである場合(正規の貨幣でないと判断した場合)に制御ユニット328は、該識別エラーの時刻を識別エラー履歴として前記RAM330の識別エラー履歴記憶領域に記憶するとともに、前記CCDカメラ318に撮像指令を出力することで、CCDカメラ318にて撮像が実施され、該撮像データがCCDカメラ318に内在されているメモリに一時記憶される。
【0145】
次いで制御ユニット328(MPU329)は、前記システムコントローラ100の送信条件設定画面(図21参照)において設定された設定内容である前記RAM330に記憶されている送信条件の成立の可否、具体的に本実施例1の図21に示す送信条件設定画面の設定内容であれば、該送信条件に設定されている識別エラー回数である3回の識別エラーが、所定時間内である1分以内に発生しているかを判定し、該判定結果が所定時間内に所定回数の識別エラー回数が発生しているとの判定結果である場合には、前記にてCCDカメラ318に出力した撮像指令に基づいて該CCDカメラ318に内在されているメモリに一時記憶されている撮像データの送信指示をCCDカメラ318に出力して、該撮像データをCCDカメラ318から入手し、該入手した撮像データを、該カードユニット3に予め固有に付与されている装置IDととともに前記システムコントローラ100に送信するようになっており、該送信を受けたシステムコントローラ100は、これらの画像データを、図20に示す画像受信テーブル(本日分)に受信した時刻を「受信時刻」に、受信した装置IDを「処理装置」に、受信した撮像データへのパスデータを「撮像画像」に対応付けて登録することにより、送信されてきた撮像画像を記憶、管理するようになっている。
【0146】
また、前記投入紙幣の識別結果が真券である場合には、紙幣種別の情報を含む識別情報が制御ユニット328に出力されることに基づき該制御ユニット328は、出力された識別情報に基づく投入金額を度数(投入金額を100で除算した値)に変換し、該変換した度数(入金度数)と入金金種と数量とを入金金種情報としてカードリーダライタ327に出力する。
【0147】
前記入金金種情報の出力を受けたカードリーダライタ327は、入金がなされた旨を示す入金通知と前記入金金種情報と入金度数と受付中の会員カード37或いはビジターカード38から読み出したカードIDと装置IDとをシステムコントローラ100に送信する。
【0148】
これら入金通知並びに入金金種情報、入金度数、カードID、装置IDを受信したシステムコントローラ100では、プリペイドIDを生成し、該生成したプリペイドIDと、前記受信した遊技用装置であるカードユニット3の装置IDと、前記受信した入金度数と、残存度数とを前記受信したカードIDに対応付けてカードマスターテーブルに更新登録するとともに、該入金履歴を図9に示す前記カード使用履歴テーブルに登録した後、前記生成したプリペイドIDを送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。この際、システムコントローラ100は、前記カードユニット別データテーブルのビジターカード入金額或いは会員カード入金金額に、該入金度数に対応する金額を加算更新登録するとともに、前記入金金種情報に基づく入金金種を該カードユニット別データテーブルの該当金種への加算登録を実施する。
【0149】
システムコントローラ100よりプリペイドIDの返信を受けたカードリーダライタ327においては、受付中の会員カード37或いはビジターカード38に記録されているプリペイドID並びに度数、入金装置の装置IDを、前記システムコントローラ100より受信したプリペイドID並びに入金度数、当該カードユニット3の装置IDに各々更新記録するとともに、更新完了を制御ユニット328に送信する。
【0150】
カードリーダライタ327より更新完了を受信した制御ユニット328では、前記RAM330に記憶されている度数を前記変換した入金度数に更新し、該更新した度数を前記度数表示部309並びに度数表示部17に表示することで、遊技者は更新された度数に基づく前記貸出処理の実施が行えるようになる。
【0151】
尚、本実施例1に用いた前記入金装置21における入金処理も前記したカードユニット3における入金処理と同様に処理され、前記システムコントローラ100に新たに発行されたプリペイドIDに対応付けて入金金額に相当する度数が登録されるようになっている。但し、この場合において入金された装置の項目には、入金装置21を示す固有のIDが登録されるようになっている。
【0152】
また、本実施例1では、入金装置21にも図示しないCCDカメラを設けており、該入金装置21にてカードユニット3における入金の場合と同様に、前記システムコントローラ100の送信条件設定画面(図21参照)において設定された設定内容である送信条件に合致する所定期間内における多数回の識別エラーの発生があった場合に、識別エラーの発生に伴って前記CCDカメラにて撮像した撮像データを、該入金装置21に予め固有に付与された装置IDとともに前記システムコントローラ100に送信するようになっており、該送信された撮像データが、前記カードユニット3の場合と同様に、画像受信履歴テーブル(本日分)に記憶されるようになっている。
【0153】
これら図20に示す画像受信履歴テーブル(本日分)に記憶、管理された撮像データは、システムコントローラ100に設けられている図示しない「画像受信履歴表示」の選択操作部を選択入力することで、前記画像受信履歴テーブル(本日分)に登録された画像受信履歴に対応して記憶されている装置ID毎に画像受信履歴がまとめられて、図22に示す画像受信履歴画面に示すように、各装置ID毎にまとめられた画像受信履歴が各履歴に記録された受信時間順に、各画像受信履歴に対応する画像データへのリンクが表示装置107に表示されるようになっているとともに、プリンタ108にて印刷出力できるようになっていて、これら各画像受信時刻に対応して表示された「画像」の表示を選択することで、その受信履歴にて受信した撮像データを表示装置107に簡便に表示させることができるようになっている。
【0154】
また、本実施例1のカードユニット3においては、前記返却ボタン15が入力されると、該操作が前記制御ユニット328により検出され、該制御ユニット328は前記カードリーダライタ327へカード排出指示を出力し、カードリーダライタ327によるカード挿入口319からの会員カード37或いはビジターカード38の排出を実施させて会員カード37或いはビジターカード38を遊技者に返却するようになっている。
【0155】
また、この返却時においては、挿入中のカードが会員カード37である場合に、前記制御ユニット328は会員管理コンピュータ120へ、前記会員補給球数(IN)レジスタ並びに会員アウト球数(OUT)レジスタの情報並びに前記会員特賞回数レジスタに記憶されている補給球数(IN)と打ち込み球数(OUT)と大当り回数の各データと、返却される会員カードの会員ID並びに装置IDとを含む会員カード抜き取り通知を送信する。この会員カード抜き取り通知を受信することにより、会員管理コンピュータ120は、該会員カードの挿入時において前記会員来店履歴データベース(DB)に登録した前記遊技開始時刻に対応する遊技終了時刻にその時点の時間を登録してこれら開始並びに終了時間から遊技時間を算出して登録するとともに、前記受信した大当り回数を登録する。
【0156】
また、前記にて受信した前記補給球数(IN)と打ち込み球数(OUT)との差数から該会員遊技者の遊技における遊技場側の支出を算出し、前記会員来店履歴データベース(DB)に登録した後、前記システムコントローラ100に対して該会員遊技者の会員IDと装置IDとを送信して使用度数照会を実施することで、前記会員遊技履歴テーブルに登録されている該当する使用度数を入手して、該入手した使用度数に基づきその会員遊技者が該遊技にて使用した消費(売上)金額を特定して前記会員来店履歴データベース(DB)の売上金額に登録し、この売上金額と前記の支出金額より収支金額を算出登録するとともに、その遊技場から見た勝ち負けを登録することで、各会員遊技者の遊技履歴の情報が収集されて前記会員来店履歴データベース(DB)に記憶、管理されるようになっており、これら各会員の収支等の情報が個人履歴画面(図示略)にて表示される。
【0157】
また、前記会員カード37或いはビジターカード38に度数が余ってしまった場合には、入金或いは発行後の所定期間(本実施例では3日間以内)であれば、前記精算装置22に会員カード37或いはビジターカード38を挿入することで、該会員カード37或いはビジターカード38に記録されているプリペイドID並びに度数とが、該プリペイドIDにより前記カードマスターテーブルにて特定される大きさの遊技用価値である度数の大きさが一致する場合であって、該会員カード37或いはビジターカード38が無効とされていない場合において該度数の現金への精算が実施された後、該精算の履歴が前記図9に示すカード使用履歴テーブルに記憶、管理される。
【0158】
以上説明したように、本実施例1の遊技用システムを用いることで、前記価値加算である入金を行う遊技用装置であるカードユニット3や入金装置21、或いは前記発行を行う遊技用装置であるカード発行機23にて正規でない貨幣の受付けがあったときに、該正規でない貨幣を投入した人物が撮像され、所定期間内において前記正規の貨幣でないと識別された回数が予め定められた所定回数以上となったときに、該所定回数以上となった正規の貨幣でないとの貨幣識別において撮像された撮像画像の送信指示が撮像装置に送信されることで、該撮像画像が前記記憶装置に記憶されるようになるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これら記憶装置に記憶された撮像画像を不審者の特定に役立てることができる。
【0159】
尚、本実施例1では、送信条件に合致する多数回識別エラーが発生しているか否かの判定を、遊技用装置であるカードユニット3や入金装置21、並びにカード発行機23において実施する構成としており、このようにすることは、これらの判定に伴う前記システムコントローラ100との通信負荷を低減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用装置であるカードユニット3や入金装置21、並びにカード発行機23における識別エラーの発生を、遊技用装置であるカードユニット3や入金装置21、並びにカード発行機23の装置IDとともにシステムコントローラ100に通知して、該システムコントローラ100において同一の遊技用装置であるカードユニット3や入金装置21、並びにカード発行機23にて、送信条件に合致する多数回識別エラーが発生しているか否かの判定を実施し、該多数回識別エラーが発生していると判定された識別エラーにて撮像された撮像データの送信指示を、その遊技用装置であるカードユニット3や入金装置21、並びにカード発行機23に送信することで、該遊技用装置であるカードユニット3や入金装置21、並びにカード発行機23から撮像データを送信させるようにしても良い。さらに、これら多数回識別エラーの発生の判定をシステムコントローラ100にて実施する場合においては、識別エラーの発生に基づいて行われるCCDカメラ318、425、426による撮像や撮像した画像の一時記憶(システムコントローラ100に送信する以前における記憶)をカードユニット3やカード発行機23の制御部(制御ユニット328、MPU423)が実施し、システムコントローラ100における多数回識別エラーの発生の判定に基づいて、該システムコントローラ100から送信される送信指示に基づいて、前記一時記憶した撮像画像をシステムコントローラ100に送信するようにすれば良い。
【0160】
また、前記実施例では、カードユニット3やカード発行機23の制御部(制御ユニット328、MPU423)が多数回識別エラーが発生しているか否かの判定を実施し、多数回識別エラーが発生しているとの判定に基づいて撮像装置であるCCDカメラ318、425、426に対し、送信指示を出力するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記識別エラーの発生に基づいてCCDカメラ318、425、426により撮像された撮像画像データを、カードユニット3やカード発行機23の制御部(制御ユニット328、MPU423)が入手して一時記憶し、該制御部(制御ユニット328、MPU423)による多数回識別エラーが発生しているとの判定に基づいて、前記一時記憶している撮像画像データをシステムコントローラ100へ送信するようにしても良い。
【0161】
(実施例2)
次に、本発明の請求項2、請求項5に対応する実施例2について説明する。尚、本実施例2の遊技用システムは、前記実施例1の遊技用システムと、その構成は同一であることから、遊技用システムを構成する各機器等の構成に関しては、その説明を省略するものとし、前記実施例1と異なる点、特に、管理装置としてのシステムコントローラ100と遊技用装置であるカード発行機23並びにカードユニット3との間における処理内容と、システムコントローラ100におけるデータの管理状況について詳述する。
【0162】
尚、本実施例2の遊技用装置であるカード発行機23並びにカードユニット3並びに入金装置21においては、前記実施例1のカード発行機23、カードユニット3、入金装置21が、CCDカメラ425,426、318により貨幣の識別エラーに基づいて撮像した撮像データを、制御ユニット328またはMPU423が識別エラーの内容が送信条件に合致している場合において送信する送信指示に基づいてCCDカメラ425,426、318が当該制御ユニット328またはMPU423に送信し、該制御ユニット328またはMPU423がCCDカメラ425,426、318より受信した該撮像データを記録装置としてのシステムコントローラ100に、通信部334、422を介して送信するようにしていたのに対し、本実施例2のカード発行機23、カードユニット3、入金装置21では、CCDカメラ425,426、318にて識別エラーに基づいて撮像した画像データは、前記通信部334、422を介して管理装置であるシステムコントローラ100に、撮像の都度、つまり識別エラーが発生する都度一義的に送信されるようになっている。
【0163】
また、前記実施例1では、図21に示す送信条件設定画面において、遊技用装置であるカード発行機23、カードユニット3、入金装置21から、該遊技用装置であるカード発行機23、カードユニット3、入金装置21にて撮像した画像データを送信させるための前記送信条件を定義できるようになっているが、本実施例2では、前記したように、遊技用装置並びに撮像装置であるカード発行機23、カードユニット3、入金装置21が貨幣の識別エラーが発生する都度、操作者の撮像画像を管理装置であるシステムコントローラ100に一義的に送信し、該システムコントローラ100にて全ての貨幣識別エラーにおける撮像画像を記憶、管理するようにしていることから、前記送信条件設定画面に代えて、これらシステムコントローラ100にて記憶、管理している全識別エラーにおける操作者の撮像画像から、不正な貨幣を使用した可能性が高い、所定期間内における識別エラー回数が所定回数以上である多数回識別エラーに該当する識別エラーを抽出するための抽出条件である所定期間(例えば30秒、1分、2分、3分等)と所定回数(例えば2回、3回、4回、5回等)とを、図26に示す抽出条件設定画面にて定義できるようになっており、該抽出条件設定画面にて定義されている抽出条件に該当する識別エラーの履歴と当該識別エラーにおいて撮像された撮像データとが抽出されるようになっている。
【0164】
まず、本実施例2のシステムコントローラ100と価値加算である入金を行う遊技用装置としてのカードユニット3との間における入金処理に関する処理内容について、図23を用いて説明すると、会員カード37或いはビジターカード38が受付中で、該会員カード37或いはビジターカード38より読み出された度数が残存しない場合(0度の場合)に、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されると、紙幣識別ユニット322または硬貨識別ユニット324において挿入された紙幣または投入された硬貨の真贋と金額が識別され、識別結果が前記制御ユニット328に出力される。
【0165】
この出力された識別結果が真券(正規)である場合には、前記実施例1のカードユニット3と同一の処理が実施されることで、システムコントローラ100にて入金(プリペイド)IDが生成されてカードユニット3に返信され、該入金(プリペイド)IDの返信に基づいて、カードユニット3のカードリーダライタ327に受付中の会員カード37或いはビジターカード38に記録されているプリペイドID並びに度数、入金装置の装置IDが、前記システムコントローラ100より受信したプリペイドIDや、入金度数、当該カードユニット3の装置IDに各々更新記録されるとともに、該更新後の新たな度数が前記度数表示部309並びに度数表示部17に表示されることで、遊技者は更新された度数に基づく前記貸出処理の実施が行えるようになる。
【0166】
また、前記投入紙幣の識別結果が識別エラーである場合(正規の貨幣でないと判断した場合)に制御ユニット328は、図23に示すように、前記CCDカメラ318にて撮像を行い、該撮像データを該CCDカメラ318から入手してシステムコントローラ100に対し、該カードユニット3に固有に付与された装置IDとともに送信するようになっており、該送信を受けたシステムコントローラ100は、これらの画像データを、実施例1の図20に示す画像受信テーブル(本日分)に代えて本実施例2のシステムコントローラ100の記憶装置105に記憶されている図25に示す識別エラー履歴テーブルに、受信した時刻を「受信時刻」に、受信した装置IDを「処理装置」に、受信した撮像データへのパスデータを「撮像画像」に対応付けて記憶、管理するようになっている。
【0167】
また、本実施例2でも、入金装置21に図示しないCCDカメラを設けており、該入金装置21にてカードユニット3における入金の場合と同様に、貨幣の識別エラーに基づいて撮像が実施され、該撮像された撮像データと装置IDとがシステムコントローラ100に送信されることで、図25に示す前記識別エラー履歴テーブルに、受信時刻と入金装置21を示す装置IDと該画像データへのパスデータとが、対応付けて記憶、管理されるようになっている。
【0168】
次いで、本実施例2のシステムコントローラ100とビジターカード38の発行を行う遊技用装置としてのカード発行機23との間における発行処理に関する処理内容について、図24を用いて説明すると、まず遊技者が新規にビジターカード38の発行を受ける場合には、発行に供したい所望の金額以上の紙幣を紙幣挿入口404より挿入する。
【0169】
この挿入された紙幣は、前記紙幣識別ユニット416により識別され、該投入紙幣の識別結果が真券(正規の貨幣)である場合には、前記実施例1のカード発行機23と同一の処理が実施されることで、システムコントローラ100にてプリペイドID生成され、該生成されたプリペイドIDを含む発行許諾がカード発行機23に返信され、該発行許諾の返信に基づいて、カード発行機23のICカードリーダライタ415にセットされたビジターカード38に発行度数と受信したプリペイドIDとが記録された後、カード発行口402より排出・発行される。
【0170】
また、前記投入紙幣の識別結果が識別エラーである場合(正規の貨幣でないと判断した場合)に、MPU423は、図24に示すように、前記CCDカメラ425,426にて撮像を行い、該撮像データを該CCDカメラ425,426から入手してシステムコントローラ100に対し、該カード発行機23に固有に付与された装置IDとともに送信するようになっており、該送信を受けたシステムコントローラ100は、これらの画像データを、図25に示す前記識別エラー履歴テーブルに、受信した時刻を「受信時刻」に、受信した装置IDを「処理装置」に、受信した撮像データへのパスデータを「撮像画像」に対応付けて登録することにより、送信されてきた撮像画像を記憶、管理するようになっている。
【0171】
これら図25に示す識別エラー履歴テーブルに記憶、管理された撮像データへのパスデータを含む識別エラー履歴は、システムコントローラ100に設けられている図示しない「多数回精算履歴表示」の選択操作部を選択入力することで、前記識別エラー履歴テーブル(本日分)に登録された全識別エラー履歴の内、図26の抽出条件設定画面において設定された抽出条件に合致する識別エラー履歴が全て抽出される。
【0172】
この抽出の処理を図26の抽出条件設定画面において設定された抽出条件を例に具体的に説明すると、同一の遊技用装置であるカードユニット3、入金装置21、カード発行機23において、連続する3回の識別エラーが所定時間内である1分以内に発生している場合には、当該3回目の識別エラー履歴と該履歴に対応する撮像データとが全て抽出される。
【0173】
これら抽出された識別エラー履歴と撮像データとは、図27に示す抽出結果画面に示すように、装置ID毎に識別エラー履歴がまとめられ、これら各装置ID毎にまとめられた識別エラー履歴が各履歴に記録された発生時間順に、各発生時間に対応付けてその識別エラー履歴に対応して記録されている撮像データへのリンクが表示装置107に表示されるようになっているとともに、プリンタ108にて印刷出力できるようになっていて、これら抽出された各識別エラー履歴に対応して表示された「画像」の表示を選択することで、その識別エラーの発生時に撮像された画像を表示装置107に簡便に表示させることができるようになっている。
【0174】
以上説明したように、本実施例2の遊技用システムを用いることで、前記価値加算処理である入金処理を行う遊技用装置であるカードユニット3や入金装置21、或いは前記発行処理を行う遊技用装置であるカード発行機23にて予め定められた所定期間内に所定回数以上の正規でない貨幣の受付けがあったときに、該所定回数以上となった正規でない貨幣を使用した操作者の画像が、前記システムコントローラ100のCPU102が前記抽出手段として機能することで、前記貨幣識別履歴管理手段である図25に示す識別エラー履歴テーブルに記憶されている撮像画像を含む識別エラー履歴の中から抽出されるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これらの不審者を含む所定期間内に繰返し非正規と識別された貨幣の使用者の画像が抽出されることで、これら抽出された画像を不審者の特定に役立てることができる。
【0175】
(実施例3)
次に、本発明の請求項3、請求項6に対応する実施例3について説明する。尚、本実施例3の遊技用システムも、前記実施例1の遊技用システムと、その構成は同一であることから、遊技用システムを構成する各機器等の構成に関しては、その説明を省略するものとし、前記実施例1と異なる点、特に、管理装置としてのシステムコントローラ100と遊技用装置であるカード発行機23並びにカードユニット3との間における処理内容と、システムコントローラ100におけるデータの管理状況について詳述する。
【0176】
尚、本実施例3の遊技用装置であるカード発行機23並びにカードユニット3並びに入金装置21においては、前記実施例2の場合と同様に、CCDカメラ425,426、318にて識別エラーの都度撮像した画像データは、前記制御ユニット328の通信部334または通信部422を介して管理装置であるシステムコントローラ100に、撮像の都度、つまり識別エラーが発生する都度一義的に送信されるようになっている。
【0177】
また、前記実施例1では、図21に示す送信条件設定画面において、遊技用装置であるカード発行機23、カードユニット3、入金装置21から、該遊技用装置であるカード発行機23、カードユニット3、入金装置21にて撮像した画像データを送信させるための前記送信条件を定義できるようになっているが、本実施例3では、前記したように、遊技用装置並びに撮像装置であるカード発行機23、カードユニット3、入金装置21が貨幣の識別エラーが発生する都度、CCDカメラ425,426、318にて撮像した操作者の撮像画像を管理装置であるシステムコントローラ100に一義的に送信し、該システムコントローラ100にて所定の記録条件に合致する貨幣識別エラーにおける撮像画像を記憶、管理するようにしていることから、前記送信条件設定画面に代えて、これらシステムコントローラ100にて受信した撮像画像から、不正な貨幣を使用した可能性が高い、所定期間内における識別エラー回数が所定回数以上である多数回識別エラーに該当する識別エラーにおける撮像画像のみを記録するための所定期間(例えば30秒、1分、2分、3分等)と所定回数(例えば2回、3回、4回、5回等)とから成る記録条件を、図31に示す記録条件設定画面にて定義できるようになっており、該記録条件設定画面にて定義されている記録条件に該当する識別エラーにおける撮像データのみが、システムコントローラ100に記憶されるようになっている。
【0178】
まず、本実施例3のシステムコントローラ100と価値加算である入金を行う遊技用装置としてのカードユニット3との間における入金処理に関する処理内容について、図29を用いて説明すると、会員カード37或いはビジターカード38が受付中で、該会員カード37或いはビジターカード38より読み出された度数が残存しない場合(0度の場合)に、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されると、紙幣識別ユニット322または硬貨識別ユニット324において挿入された紙幣または投入された硬貨の真贋と金額が識別され、識別結果が前記制御ユニット328に出力される。
【0179】
この出力された識別結果が真券(正規)である場合には、前記実施例1のカードユニット3と同一の処理が実施されることで、システムコントローラ100にて入金(プリペイド)IDが生成されてカードユニット3に返信され、該入金(プリペイド)IDの返信に基づいて、カードユニット3のカードリーダライタ327に受付中の会員カード37或いはビジターカード38に記録されているプリペイドID並びに度数、入金装置の装置IDが、前記システムコントローラ100より受信したプリペイドID並びに入金度数、当該カードユニット3の装置IDに各々更新記録されるとともに、該更新後の新たな度数が前記度数表示部309並びに度数表示部17に表示されることで、遊技者は更新された度数に基づく前記貸出処理の実施が行えるようになる。
【0180】
また、前記投入紙幣の識別結果が識別エラーである場合(正規の貨幣でないと判断した場合)に制御ユニット328は、図29に示すように、前記CCDカメラ318にて撮像を行い、該撮像データを該CCDカメラ318から入手してシステムコントローラ100に対し、該カードユニット3に固有に付与された装置IDとともに送信するようになっており、該送信を受けたシステムコントローラ100は、図20に示す画像受信テーブル(本日分)に代えて本実施例3のシステムコントローラ100の記憶装置105に記憶されている図30に示す識別エラー履歴テーブル(本日分)に、受信した時刻を「受信時刻」に、受信した装置IDを「処理装置」に記憶する。
【0181】
更にシステムコントローラ100は、該識別エラー履歴テーブル(本日分)に新たに記憶した識別エラー履歴が、図31に示す記録条件設定画面にて設定されている記録条件に該当するか否かを判定し、該記録条件に該当する場合において、当該新たに記憶した識別エラー履歴の識別エラーにおいて撮像された撮像データを撮像データへのパスデータを、新たに記憶した識別エラー履歴に対応付けて「撮像画像」の項目に記憶することで、カードユニット3にて撮像された撮像データと記録条件に該当する多数回識別エラーに該当する識別エラー履歴とが対応付けて記憶、管理されるようになっている。
【0182】
具体的に、前記新たに記憶した識別エラー履歴が、図31に示す記録条件設定画面にて設定されている記録条件に該当するか否かの判定処理について説明すると、新たに登録した識別エラー履歴に記憶されている装置IDと同一の装置IDが記憶されている識別エラー履歴の内、前記記録条件に設定されている所定回数から新たに登録した識別エラー履歴の分を差し引いた回数、例えば3回が設定されていれば3回から新たに登録した識別エラー履歴の分である1回を差し引いた2回の識別エラー履歴を、図30に示す前記識別エラー履歴テーブル(本日分)から抽出し、該抽出した2回の識別エラー履歴の内、古い方の識別エラー履歴と新たに登録した識別エラー履歴との時間差が、記録条件に設定されている所定時間内である1分以内であるか否かを判定することで、当該新たに登録される識別エラー履歴の識別エラーが、記録条件に該当するか否かが判定されるようになっている。
【0183】
また、本実施例3でも、入金装置21に図示しないCCDカメラを設けており、該入金装置21にてカードユニット3における入金の場合と同様に、貨幣の識別エラーに基づいて撮像が実施され、該撮像された撮像データと装置IDとがシステムコントローラ100に送信されることで、図30に示す前記識別エラー履歴テーブルに、受信時刻と入金装置21を示す装置IDが識別エラー履歴として登録されるとともに、該新たに登録された識別エラー履歴が前記図31に示す記録条件設定画面にて設定されている記録条件に該当するか否かが判定され、該判定結果が記録条件に該当する場合において、当該新たに登録された識別エラー履歴の識別エラーにおいて入金装置21にて撮像された撮像データへのパスデータが、当該識別エラー履歴に対応付けて「撮像画像」に記憶、管理されるようになっている。
【0184】
次いで、本実施例3のシステムコントローラ100とビジターカード38の発行を行う遊技用装置としてのカード発行機23との間における発行処理に関する処理内容について、図28を用いて説明すると、まず遊技者が新規にビジターカード38の発行を受ける場合には、発行に供したい所望の金額以上の紙幣を紙幣挿入口404より挿入する。
【0185】
この挿入された紙幣は、前記紙幣識別ユニット416により識別され、該投入紙幣の識別結果が真券(正規の貨幣)である場合には、図28に示すように、前記実施例1のカード発行機23と同一の処理が実施されることで、システムコントローラ100にてプリペイドID生成され、該生成されたプリペイドIDを含む発行許諾がカード発行機23に返信され、該発行許諾の返信に基づいて、カード発行機23のICカードリーダライタ415にセットされたビジターカード38に発行度数と受信したプリペイドIDとが記録された後、カード発行口402より排出・発行される。
【0186】
また、前記投入紙幣の識別結果が識別エラーである場合(正規の貨幣でないと判断した場合)に、MPU423は、図28に示すように、前記CCDカメラ425,426にて撮像を行い、該撮像データを該CCDカメラ425,426から入手して、該入手した撮像データをシステムコントローラ100に対し、該カード発行機23に固有に付与された装置IDとともに送信するようになっており、該送信を受けたシステムコントローラ100は、図30に示す前記識別エラー履歴テーブル(本日分)に、受信した時刻を「受信時刻」に、受信した装置IDを「処理装置」に記憶する。
【0187】
更にシステムコントローラ100は、該識別エラー履歴テーブル(本日分)に新たに記憶した識別エラー履歴が、図31に示す記録条件設定画面にて設定されている記録条件に該当するか否かを判定し、該記録条件に該当する場合において、当該新たに記憶した識別エラー履歴の識別エラーにおいて撮像された撮像データを撮像データへのパスデータを、新たに記憶した識別エラー履歴に対応付けて「撮像画像」の項目に記憶することで、カード発行機23にて撮像された撮像データと記録条件に該当する多数回識別エラーに該当する識別エラー履歴とが対応付けて記憶、管理されるようになっている。
【0188】
具体的に、前記新たに記憶した識別エラー履歴が、図31に示す記録条件設定画面にて設定されている記録条件に該当するか否かの判定処理の内容は、前記カードユニット3における判定処理の内容と同一とされていて、新たに登録した識別エラー履歴に記憶されている装置IDと同一の装置IDが記憶されている識別エラー履歴の内、該新たに登録した識別エラー履歴を除く2回の識別エラー履歴を抽出し、該抽出した2回の識別エラー履歴の内、古い方の識別エラー履歴と新たに登録した識別エラー履歴との時間差が、記録条件に設定されている所定時間内である1分以内であるか否かを判定することで、当該新たに登録される識別エラー履歴の識別エラーが、記録条件に該当するか否かが判定されるようになっている。
【0189】
これら図30に示す識別エラー履歴テーブル(本日分)に記憶、管理された撮像データは、システムコントローラ100に設けられている図示しない「多数回精算履歴表示」の選択操作部を選択入力することで、前記識別エラー履歴テーブル(本日分)に登録された識別エラー履歴の内、画像データへのパスデータが記憶されている識別エラー履歴が全て抽出されるとともに、その識別エラー履歴に含まれる装置ID毎に抽出された識別エラー履歴がまとめられて、図32に示す記録結果画面に示すように、各装置ID毎にまとめられた識別エラー履歴が各履歴に記録された発生時刻順に、各発生時刻に対応付けてその識別エラー履歴に対応して記録されている画像データへのリンクが表示装置107に表示されるようになっているとともに、プリンタ108にて印刷出力できるようになっていて、これら各高額受付け時刻に対応して表示された「画像」の表示を選択することで、その識別エラーの発生時に撮像された画像を表示装置107に簡便に表示させることができるようになっている。
【0190】
尚、本実施例3においては、前記識別エラー履歴を識別エラー履歴テーブル(本日分)に一旦登録しておき、該新たに登録した識別エラー履歴と、既に識別エラー履歴テーブル(本日分)に記憶されている識別エラー履歴とに基づいて記録条件である多数回識別エラーに該当するか否かを判定し、記録条件である多数回識別エラーに該当する場合において、受信した画像データへのパスデータを新たに登録した識別エラー履歴に対応付けて記憶するようにしており、このようにすることは、識別エラー履歴の登録処理において、前記記録条件である多数回識別エラーに該当するか否かの判定処理に伴う処理負荷が、管理装置であるシステムコントローラ100において一時的に大きくなってしまうことを回避できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記記録条件である多数回識別エラーに該当するか否かの判定を、装置IDと撮像データとを含む識別エラー情報の受信に基づいて、前記識別エラー履歴の登録時において同時に実施するようにしても良い。
【0191】
以上説明したように、本実施例3の遊技用システムを用いることで、前記価値加算処理である入金処理を行う遊技用装置であるカードユニット3や入金装置21、或いは前記発行処理を行う遊技用装置であるカード発行機23にて予め定められた所定期間内に所定回数以上の正規でない貨幣の受付けがあったときに、該所定回数以上となった正規でない貨幣を使用した操作者の画像のみが、前記画像記憶手段である前記識別エラー履歴テーブル(本日分)に記憶されるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これらの不審者を含む所定期間内に繰返し非正規と識別された貨幣の使用者の画像を、これらの不審者の特定に役立てることができる。
【0192】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)と、遊技に使用可能な遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報(プリペイドID)が記録された遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の記録情報を読み出す読出し手段(カードリーダライタ327)と、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値(度数)の大きさを前記読出し手段(カードリーダライタ327)により読み出された前記遊技用価値特定情報(プリペイドID)により特定される遊技用価値(度数)の大きさに加算する価値加算手段(カードリーダライタ327、制御ユニット328)と、を有する遊技用装置(カードユニット3、入金装置21)と、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて前記遊技用装置(カードユニット3、入金装置21)の操作者を撮像するための撮像装置(CCDカメラ318)と、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)により正規の貨幣でないと識別された回数が、所定期間内において予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置(CCDカメラ318)にて撮像された撮像画像を送信するための処理を行う画像送信処理手段(制御ユニット328)と、該画像送信処理手段(制御ユニット328)による処理に基づいて前記撮像装置(CCDカメラ318)から送信されてきた撮像画像を記憶する記憶装置(システムコントローラ100)と、を備える。
【0193】
本発明の請求項2は、貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)と、遊技に使用可能な遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報(プリペイドID)が記録された遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の記録情報を読み出す読出し手段(カードリーダライタ327)と、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値(度数)の大きさを前記読出し手段(カードリーダライタ327)により読み出された前記遊技用価値特定情報(プリペイドID)により特定される遊技用価値(度数)の大きさに加算する価値加算手段(カードリーダライタ327、制御ユニット328)と、を有する遊技用装置(カードユニット3、入金装置21)と、該遊技用装置(カードユニット3、入金装置21)と通信可能であって、該遊技用装置(カードユニット3、入金装置21)における受付け貨幣の識別に関する情報を収集・管理する管理装置(システムコントローラ100)と、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて該遊技用装置(カードユニット3、入金装置21)の操作者を撮像し、該撮像画像を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する撮像装置(CCDカメラ318、カードユニット3)と、を備え、前記遊技用装置(カードユニット3、入金装置21)は、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたときに、その旨を示す情報を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する識別不可情報送信手段(通信部334)を有し、前記管理装置(システムコントローラ100)は、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された旨を示す情報と、該受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて前記撮像装置(CCDカメラ318、カードユニット3)から送信されてきた撮像画像と、を含む貨幣識別履歴(識別エラー履歴)を管理する貨幣識別履歴管理手段(記憶装置105;識別エラー履歴テーブル)と、該貨幣識別履歴に基づいて、所定期間内における受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された回数が、予め定められた所定回数以上にとなった貨幣識別履歴に対応して前記貨幣識別履歴管理手段(記憶装置105;識別エラー履歴テーブル)に管理されている撮像画像を抽出する抽出手段(CPU102)と、を有する。
【0194】
本発明の請求項3は、貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)と、遊技に使用可能な遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報(プリペイドID)が記録された遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の記録情報を読み出す読出し手段(カードリーダライタ327)と、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値(度数)の大きさを前記読出し手段(カードリーダライタ327)により読み出された前記遊技用価値特定情報(プリペイドID)により特定される遊技用価値(度数)の大きさに加算する価値加算手段(カードリーダライタ327、制御ユニット328)と、を有する遊技用装置(カードユニット3、入金装置21)と、該遊技用装置(カードユニット3、入金装置21)と通信可能であって、該遊技用装置(カードユニット3、入金装置21)における受付け貨幣の識別に関する情報を収集・管理する管理装置(システムコントローラ100)と、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて該遊技用装置(カードユニット3、入金装置21)の操作者を撮像し、該撮像画像を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する撮像装置(CCDカメラ318、カードユニット3)と、を備え、前記遊技用装置(カードユニット3、入金装置21)は、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたときに、その旨を示す情報を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する識別不可情報送信手段(通信部334)を有し、前記管理装置(システムコントローラ100)は、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された旨を示す情報を含む貨幣識別履歴を管理する貨幣識別履歴管理手段(記憶装置105;識別エラー履歴テーブル)と、該貨幣識別履歴、または該貨幣識別履歴および前記識別不可情報送信手段(通信部334)から送信されてきた情報に基づいて、所定期間内における受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された回数が、予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置(CCDカメラ318、カードユニット3)から送信されてきた撮像画像を記憶する画像記憶手段(記憶装置105;識別エラー履歴テーブル)と、を有する。
【0195】
本発明の請求項4は、貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)と、該貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報(プリペイドID)が記録された遊技用記録媒体(ビジターカード38)を発行する発行手段(ICカードリーダライタ415、MPU423)と、を有する遊技用装置(カード発行機23)と、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて前記遊技用装置(カード発行機23)の操作者を撮像するための撮像装置(CCDカメラ425、426)と、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)により正規の貨幣でないと識別された回数が、所定期間内において予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置(CCDカメラ425、426)にて撮像された撮像画像を送信するための処理を行う画像送信処理手段(MPU423)と、該画像送信処理手段(MPU423)による処理に基づいて前記撮像装置(CCDカメラ425、426)から送信されてきた撮像画像を記憶する記憶装置(システムコントローラ100)と、を備える。
【0196】
本発明の請求項5は、貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)と、該貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報(プリペイドID)が記録された遊技用記録媒体(ビジターカード38)を発行する発行手段(ICカードリーダライタ415、MPU423)と、を有する遊技用装置(カード発行機23)と、該遊技用装置(カード発行機23)と通信可能であって、該遊技用装置(カード発行機23)における受付け貨幣の識別に関する情報を収集・管理する管理装置(システムコントローラ100)と、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて該遊技用装置(カード発行機23)の操作者を撮像し、該撮像画像を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する撮像装置(CCDカメラ425、426、カード発行機23)と、を備え、前記遊技用装置(カード発行機23)は、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたときに、その旨を示す情報を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する識別不可情報送信手段(通信部422)を有し、前記管理装置(システムコントローラ100)は、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された旨を示す情報と、該受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて前記撮像装置(CCDカメラ425、426、カード発行機23)から送信されてきた撮像画像と、を含む貨幣識別履歴を管理する貨幣識別履歴管理手段(記憶装置105;識別エラー履歴テーブル)と、該貨幣識別履歴に基づいて、所定期間内における受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された回数が、予め定められた所定回数以上にとなった貨幣識別履歴に対応して前記貨幣識別履歴管理手段(記憶装置105;識別エラー履歴テーブル)に管理されている撮像画像を抽出する抽出手段(CPU102)と、を有する。
【0197】
本発明の請求項6は、貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)と、該貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報(プリペイドID)が記録された遊技用記録媒体(ビジターカード38)を発行する発行手段(ICカードリーダライタ415、MPU423)と、を有する遊技用装置(カード発行機23)と、該遊技用装置(カード発行機23)と通信可能であって、該遊技用装置(カード発行機23)における受付け貨幣の識別に関する情報を収集・管理する管理装置(システムコントローラ100)と、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて該遊技用装置(カード発行機23)の操作者を撮像し、該撮像画像を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する撮像装置(CCDカメラ425、426、カード発行機23)と、を備え、前記遊技用装置(カード発行機23)は、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたときに、その旨を示す情報を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する識別不可情報送信手段(通信部422)を有し、前記管理装置(システムコントローラ100)は、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット416)により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された旨を示す情報を含む貨幣識別履歴を管理する貨幣識別履歴管理手段(記憶装置105;識別エラー履歴テーブル)と、該貨幣識別履歴、または該貨幣識別履歴および前記識別不可情報送信手段(通信部422)から送信されてきた情報に基づいて、所定期間内における受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された回数が、予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置(CCDカメラ425、426、カード発行機23)から送信されてきた撮像画像を記憶する画像記憶手段(記憶装置105;識別エラー履歴テーブル)と、を有する。
【0198】
本発明の請求項7は、前記撮像装置(CCDカメラ318、425、426)を前記遊技用装置(カードユニット3、入金装置21、カード発行機23)に有する。
【0199】
本発明の請求項8は、前記画像送信処理手段(制御ユニット328、MPU423)は、前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322,416)により正規の貨幣でないと識別された回数が、所定期間内において予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置(CCDカメラ318、425、426)に対して当該正規の貨幣でないと識別された貨幣の受付けに基づいて撮像された撮像画像の送信を指示する。
【0200】
以上、本発明の実施形態を図面により前記各実施例にて説明してきたが、本発明はこれら各実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0201】
例えば、前記各実施例では、管理装置または記録装置であるシステムコントローラ100に撮像画像を記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図33に示すように、これら撮像画像を記憶するための撮像画像用コンピュータ140を個別に設けるようにしても良い。
【0202】
また、前記各実施例では、送信条件や抽出条件、記録条件の設定変更を管理装置または記録装置であるシステムコントローラ100にて実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの送信条件や抽出条件、記録条件の変更を前記管理サーバ12や会員管理コンピュータ120にて実施できるようにしても良い。
【0203】
また、前記各実施例では、前記カード会社の管理サーバ12から通信回線を介してブラックリストやあみかけリストを前記システムコントローラ100が受付けて該リストに登録されている会員カード37の使用を不可とするようにしているが、本発明はこれに限定されるものではない。また、これらブラックリストやあみかけリストに該当する会員カード37の使用があった場合において、該使用を前記管理サーバ12に送信すること等は任意とされる。
【0204】
また、前記各実施例の遊技用システムでは、価値加算処理を行う遊技用装置としてカードユニット3と入金装置21とを設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、価値加算処理を行う遊技用装置を入金装置21としてカードユニット3から価値加算処理機能を省いた構成としても良いし、或いは、入金装置21を省いた構成としても良い。
【0205】
また、前記各実施例では、発行装置として個別とされたカード発行機23を使用しているが、これらビジターカード38の発行を、カードユニット3や入金装置21にて実施できるようにしても良い。
【0206】
また、前記各実施例では、会員管理コンピュータ120が会員の貯蓄玉数を管理し、前記カードユニット3にてプレイ選択ボタンを選択することで、貯蓄玉数による遊技を実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貯蓄玉数による遊技を実施できないものであっても良い。
【0207】
また、前記各実施例の遊技用システムでは、システムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ120と各カードユニット3とを有線のLANにて接続しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの通信形態は無線でも赤外線であっても電源ケーブルを用いたものであっても良く、双方向のデータ通信が可能なものであれば適用可能なことは言うまでもない。
【0208】
また、前記各実施例では、発行装置であるカード発行機23に2つのCCDカメラ425,426を上下位置に設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら撮像装置であるCCDカメラの個数や配置位置等は適宜に選択すれば良い。
【0209】
また、前記各実施例においては、遊技用価値である度数の大きさを特定可能な情報である遊技用価値特定情報として会員カード37およびビジターカード38にプリペイドIDとともに度数も記録するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用価値特定情報としては、前記したプリペイドID及び度数のいずれか一方としても良い。また、これらプリペイドIDを前記会員IDやカードIDにて代用するようにして、該会員IDやカードIDを遊技用価値特定情報として用いるようにしても良い。
【0210】
また、前記各実施例のカードユニット3では、会員カード37により特定される貯蓄玉数を再プレイに使用する際に、暗証番号の入力を受付けて本人確認を実施するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、特に暗証番号を受付けずに貯蓄玉数を再プレイに使用できるようにしても良いし、会員カード37を受付けた際に暗証番号を受付けるようにしても良い。
【0211】
また、前記各実施例のカードユニット3では、1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣、100円硬貨、500円硬貨を受付け、会員カード37およびビジターカード38への入金処理が実施できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、紙幣のみまたは硬貨のみを受付けてこれら入金処理ができるようになっていても良いし、1回の入金処理において複数の貨幣を受付けて追加入金できるようにしてもよいし、単一金種の硬貨または紙幣を受付けて入金処理ができるようになっていても良い。
【0212】
また、前記各実施例の遊技用システムでは、会員カード37或いはビジターカード38により特定される遊技用価値としての度数が該会員カード37或いはビジターカード38とシステムコントローラ100との双方に記録または登録され、どちらの情報からも度数を特定できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員カード37或いはビジターカード38のみに度数を記録するようにしても良いし、システムコントローラ100または前記管理サーバ12にのみ度数を登録し、前記会員カード37或いはビジターカード38の会員ID或いはカードID等の識別情報を読み出すことにより、前記登録されている度数を特定するようにしても良い。
【0213】
また、前記各実施例では、会員カード37により特定される遊技用価値としての度数が入金処理毎に付与されるプリペイドIDに対応付けて度数を登録し、管理されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これら遊技用価値としての度数が、会員カード37の会員IDに対応付けてシステムコントローラ100に登録され、管理されるようになっていても良い。
【0214】
また、前記各実施例では、遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)として非接触型のICカードを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを磁気カードや接触型のICカードとしても良いし、更には識別符号を用いて記録情報を特定できる場合等には、遊技用記録媒体を特定可能な識別符号等の情報を少なくとも読み取り可能に記録できるものであれば良く、例えばバーコード等の所定の情報記録シンボル等が読み取り可能にプリントされた記録媒体等であっても良い。
【0215】
また、前記各実施例に用いた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の形状はカード状とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば円盤形状や球状、チップ状等その他の形状とされていても良い。
【0216】
また、前記各実施例に用いた会員カード37並びにビジターカード38は、所定の遊技場内においてのみ使用可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の遊技場において使用可能とされた共通会員カードとして使用するようにしても良い。
【0217】
また前記各実施例では、遊技機であるパチンコ機2において使用される遊技用価値の形態として度数や該度数に相当する金額を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用価値を所定のポイントや相当するパチンコ玉数やコイン数としても良く、その形態は任意に選択すれば良い。
【0218】
また前記各実施例では、遊技機であるパチンコ機2に使用される遊技媒体としてパチンコ玉を用いているが、これら遊技媒体をコインや点数、更には後述する画像式のパチンコ機やスロットマシン等における画像にて形成されたパチンコ玉やコイン等としても良く、これら遊技媒体は遊技において使用される媒体であれば、本発明の遊技媒体に含まれるものであり、その形態が限定されるものではない。
【0219】
また前記各実施例においては、遊技機として、カードユニット3のカードを使用して自らパチンコ玉の払出を実施するカードリーダ式パチンコ機2を用いているが、本発明はこれらカードリーダ式パチンコ機2のみならず、前述のカード式玉貸ユニット等からパチンコ玉の供給を受けて遊技を実施可能なパチンコ機や、コインを用いて遊技を行うスロットマシンやパチンコ玉を用いて遊技を行うパチロット遊技機や、パチンコ玉やコインが外部に排出されることなく遊技可能な封入式のパチンコ機や完全クレジット式のスロットマシン、さらにはこれら遊技媒体を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機や、遊技盤やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機や、リールが画像にて表示される画像式のスロットマシンやパチロットにも適用可能であることはいうまでもなく、これら遊技機が限定されるものではない。
【0220】
また、前記各実施例においては、入金処理を会員カード37並びにビジターカード38の残度数が「0」の場合において、入金処理を実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金を例えば、残度数が1000円に相当する10度数以下の場合に入金可能したり、入金後の上限に定めて、残度数に拘わらず入金可能としても良い。
【0221】
また、前記各実施例のカードユニット3においては、受付け貨幣金額の全額を入金処理に供することとされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者が入金額を選択し、受付け貨幣金額と入金額との差額を釣銭として返却するようにしても良い。
【0222】
また、前記遊技用装置であるカード発行機23、カードユニット3、入金装置21における撮像タイミングに関しては、前記実施例1〜3に限定されるものではなく、遊技用装置であるカード発行機23、カードユニット3、入金装置21における受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づく所定のタイミング、例えば貨幣の貨幣識別時であっても良いし、或いは、価値加算である入金時やカードの発行時であっても良く、各発行処理または入金処理における操作者を撮像できるタイミングであれば良い。
【0223】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
(a)請求項1の発明によれば、前記遊技用記録媒体への価値加算を行う遊技用装置にて正規でない貨幣の受付けがあったときに、該正規でない貨幣を投入した人物が撮像され、所定期間内において前記正規の貨幣でないと識別された回数が予め定められた所定回数以上となったときに、該所定回数以上となった正規の貨幣でないとの貨幣識別において撮像された撮像画像が前記記憶装置に記憶されるようになるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これら記憶装置に記憶された撮像画像を不審者の特定に役立てることができる。
【0224】
(b)請求項2の発明によれば、前記遊技用記録媒体への価値加算を行う遊技用装置にて予め定められた所定期間内に所定回数以上の正規でない貨幣の受付けがあったときに、該所定回数以上となった正規でない貨幣を使用した操作者の画像が、前記貨幣識別履歴管理手段に記憶されている撮像画像の中から前記抽出手段により抽出されるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これらの不審者を含む所定期間内に繰返し非正規と識別された貨幣の使用者の画像が抽出されることで、これら抽出された画像を不審者の特定に役立てることができる。
【0225】
(c)請求項3の発明によれば、前記遊技用記録媒体への価値加算を行う遊技用装置にて予め定められた所定期間内に所定回数以上の正規でない貨幣の受付けがあったときに、該所定回数以上となった正規でない貨幣を使用した操作者の画像のみが、前記画像記憶手段に記憶されるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これらの不審者を含む所定期間内に繰返し非正規と識別された貨幣の使用者の画像を、これらの不審者の特定に役立てることができる。
【0226】
(d)請求項4の発明によれば、前記遊技用記録媒体の発行を行う遊技用装置にて正規でない貨幣の受付けがあったときに、該正規でない貨幣を投入した人物が撮像され、所定期間内において前記正規の貨幣でないと識別された回数が予め定められた所定回数以上となったときに、該所定回数以上となった正規の貨幣でないとの貨幣識別において撮像された撮像画像が前記記憶装置に記憶されるようになるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これら記憶装置に記憶された撮像画像を不審者の特定に役立てることができる。
【0227】
(e)請求項5の発明によれば、前記遊技用記録媒体の発行を行う遊技用装置にて予め定められた所定期間内に所定回数以上の正規でない貨幣の受付けがあったときに、該所定回数以上となった正規でない貨幣を使用した操作者の画像が、前記貨幣識別履歴管理手段に記憶されている撮像画像の中から前記抽出手段により抽出されるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これらの不審者を含む所定期間内に繰返し非正規と識別された貨幣の使用者の画像が抽出されることで、これら抽出された画像を不審者の特定に役立てることができる。
【0228】
(f)請求項6の発明によれば、前記遊技用記録媒体の発行を行う遊技用装置にて予め定められた所定期間内に所定回数以上の正規でない貨幣の受付けがあったときに、該所定回数以上となった正規でない貨幣を使用した操作者の画像のみが、前記画像記憶手段に記憶されるので、不正な入金を行った不審者或いは偽貨幣を使用した不審者は、通常において非正規の貨幣を正規と認識させるために繰返し使用することから、これらの不審者を含む所定期間内に繰返し非正規と識別された貨幣の使用者の画像を、これらの不審者の特定に役立てることができる。
【0229】
(g)請求項7の発明によれば、遊技場に既設の監視カメラにて撮像する場合等に比べ、撮像対象者を近くから確実かつ鮮明に撮像できる。
【0230】
(h)請求項8の発明によれば、前記撮像装置にて撮像された撮像データを確実に前記記憶装置に記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における遊技用システムの構成を示す図である。
【図2】(a)は、本発明の実施例1に用いた会員カードを示す正面図であり、(b)は、ビジターカードを示す正面図である。
【図3】本発明の実施例1において用いたパチンコ機並びにカードユニットの正面図である。
【図4】本発明の実施例1におけるパチンコ機の操作部を示す平面図である。
【図5】本発明の実施例1におけるカードユニットの一部破断側面図並びに背面図である。
【図6】本発明の実施例1におけるカードユニット並びにパチンコ機の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施例1におけるシステムコントローラの構成を示すブロック図である。
【図8】(a)(b)(c)は、本発明の実施例1に用いたシステムコントローラにおけるカード管理DBを構成する会員属性情報テーブル、カードマスターテーブル、カードユニット別データテーブルの登録状況を示す図である。
【図9】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラにおけるカード使用履歴テーブルを示す図である。
【図10】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラにおける会員遊技履歴テーブルを示す図である。
【図11】本発明の実施例1におけるシステムコントローラにおける各種機能の説明図である。
【図12】本発明の実施例1におけるシステムコントローラにおける各種機能の選択において表示される機能選択画面を示す図である。
【図13】本発明の実施例1におけるシステムコントローラにおける出力例である各カードユニット毎の個別売上画面である。
【図14】本発明の実施例1における会員管理コンピュータとシステムコントローラと管理サーバとの連携の状況を示す説明図である。
【図15】本発明の実施例1における会員管理コンピュータの構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の実施例1に用いた遊技用システムを構成する各機器の処理状況を示す図である。
【図17】本発明の実施例1に用いたカード発行機を示す外観斜視図である。
【図18】本発明の実施例1に用いたカード発行機の構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の実施例1に用いた遊技用システムにおけるカード発行機とシステムコントローラとの発行処理における処理状況を示す説明図である。
【図20】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラにおける画像受信履歴テーブルを示す図である。
【図21】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される送信条件設定画面を示す図である。
【図22】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される画像受信履歴画面を示す図である。
【図23】本発明の実施例2に用いた遊技用システムを構成する各機器の処理状況を示す図である。
【図24】本発明の実施例2に用いた遊技用システムにおけるカード発行機とシステムコントローラとの発行処理における処理状況を示す説明図である。
【図25】本発明の実施例2に用いたシステムコントローラにおける識別エラー履歴テーブルを示す図である。
【図26】本発明の実施例2に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される抽出条件設定画面を示す図である。
【図27】本発明の実施例2に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される抽出結果画面を示す図である。
【図28】本発明の実施例3に用いた遊技用システムにおけるカード発行機とシステムコントローラとの発行処理における処理状況を示す説明図である。
【図29】本発明の実施例3に用いた遊技用システムを構成する各機器の処理状況を示す図である。
【図30】本発明の実施例3に用いたシステムコントローラにおける識別エラー履歴テーブルを示す図である。
【図31】本発明の実施例3に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される記録条件設定画面を示す図である。
【図32】本発明の実施例3に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される記録結果画面を示す図である。
【図33】その他の形態の遊技用システムの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 カードユニット
21 入金装置
23 カード発行機
37 会員カード
38 ビジターカード
100 システムコントローラ
105 記憶装置
318 CCDカメラ
322 紙幣識別ユニット
327 カードリーダライタ
328 制御ユニット
334 通信部
415 カードリーダライタ
416 紙幣識別ユニット
422 通信部
425 CCDカメラ

Claims (8)

  1. 貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体の記録情報を読み出す読出し手段と、前記貨幣識別手段により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記読出し手段により読み出された前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算手段と、を有する遊技用装置と、
    前記貨幣識別手段により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて前記遊技用装置の操作者を撮像するための撮像装置と、
    前記貨幣識別手段により正規の貨幣でないと識別された回数が、所定期間内において予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置にて撮像された撮像画像を送信するための処理を行う画像送信処理手段と、
    該画像送信処理手段による処理に基づいて前記撮像装置から送信されてきた撮像画像を記憶する記憶装置と、
    を備えることを特徴とする遊技用システム。
  2. 貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体の記録情報を読み出す読出し手段と、前記貨幣識別手段により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記読出し手段により読み出された前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算手段と、を有する遊技用装置と、
    該遊技用装置と通信可能であって、該遊技用装置における受付け貨幣の識別に関する情報を収集・管理する管理装置と、
    前記貨幣識別手段により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて該遊技用装置の操作者を撮像し、該撮像画像を前記管理装置に送信する撮像装置と、
    を備え、
    前記遊技用装置は、前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたときに、その旨を示す情報を前記管理装置に送信する識別不可情報送信手段を有し、
    前記管理装置は、
    前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された旨を示す情報と、該受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて前記撮像装置から送信されてきた撮像画像と、を含む貨幣識別履歴を管理する貨幣識別履歴管理手段と、
    該貨幣識別履歴に基づいて、所定期間内における受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された回数が、予め定められた所定回数以上にとなった貨幣識別履歴に対応して前記貨幣識別履歴管理手段に管理されている撮像画像を抽出する抽出手段と、
    を有することを特徴とする遊技用システム。
  3. 貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段と、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体の記録情報を読み出す読出し手段と、前記貨幣識別手段により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記読出し手段により読み出された前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算手段と、を有する遊技用装置と、
    該遊技用装置と通信可能であって、該遊技用装置における受付け貨幣の識別に関する情報を収集・管理する管理装置と、
    前記貨幣識別手段により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて該遊技用装置の操作者を撮像し、該撮像画像を前記管理装置に送信する撮像装置と、
    を備え、
    前記遊技用装置は、前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたときに、その旨を示す情報を前記管理装置に送信する識別不可情報送信手段を有し、
    前記管理装置は、
    前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された旨を示す情報を含む貨幣識別履歴を管理する貨幣識別履歴管理手段と、
    該貨幣識別履歴、または該貨幣識別履歴および前記識別不可情報送信手段から送信されてきた情報に基づいて、所定期間内における受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された回数が、予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置から送信されてきた撮像画像を記憶する画像記憶手段と、
    を有することを特徴とする遊技用システム。
  4. 貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段と、該貨幣識別手段により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体を発行する発行手段と、を有する遊技用装置と、
    前記貨幣識別手段により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて前記遊技用装置の操作者を撮像するための撮像装置と、
    前記貨幣識別手段により正規の貨幣でないと識別された回数が、所定期間内において予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置にて撮像された撮像画像を送信するための処理を行う画像送信処理手段と、
    該画像送信処理手段による処理に基づいて前記撮像装置から送信されてきた撮像画像を記憶する記憶装置と、
    を備えることを特徴とする遊技用システム。
  5. 貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段と、該貨幣識別手段により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体を発行する発行手段と、を有する遊技用装置と、
    該遊技用装置と通信可能であって、該遊技用装置における受付け貨幣の識別に関する情報を収集・管理する管理装置と、
    前記貨幣識別手段により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて該遊技用装置の操作者を撮像し、該撮像画像を前記管理装置に送信する撮像装置と、
    を備え、
    前記遊技用装置は、前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたときに、その旨を示す情報を前記管理装置に送信する識別不可情報送信手段を有し、
    前記管理装置は、
    前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された旨を示す情報と、該受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて前記撮像装置から送信されてきた撮像画像と、を含む貨幣識別履歴を管理する貨幣識別履歴管理手段と、
    該貨幣識別履歴に基づいて、所定期間内における受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された回数が、予め定められた所定回数以上にとなった貨幣識別履歴に対応して前記貨幣識別履歴管理手段に管理されている撮像画像を抽出する抽出手段と、
    を有することを特徴とする遊技用システム。
  6. 貨幣を受付け該受付け貨幣が正規の貨幣か否か識別する貨幣識別手段と、該貨幣識別手段により正規の貨幣と識別された貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体を発行する発行手段と、を有する遊技用装置と、
    該遊技用装置と通信可能であって、該遊技用装置における受付け貨幣の識別に関する情報を収集・管理する管理装置と、
    前記貨幣識別手段により受付けた貨幣が正規の貨幣でないと識別されたことに基づいて該遊技用装置の操作者を撮像し、該撮像画像を前記管理装置に送信する撮像装置と、
    を備え、
    前記遊技用装置は、前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別されたときに、その旨を示す情報を前記管理装置に送信する識別不可情報送信手段を有し、
    前記管理装置は、
    前記貨幣識別手段により受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された旨を示す情報を含む貨幣識別履歴を管理する貨幣識別履歴管理手段と、
    該貨幣識別履歴、または該貨幣識別履歴および前記識別不可情報送信手段から送信されてきた情報に基づいて、所定期間内における受付け貨幣が正規の貨幣でないと識別された回数が、予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置から送信されてきた撮像画像を記憶する画像記憶手段と、
    を有することを特徴とする遊技用システム。
  7. 前記撮像装置を前記遊技用装置に有する請求項1〜6のいずれかに記載の遊技用システム。
  8. 前記画像送信処理手段は、前記貨幣識別手段により正規の貨幣でないと識別された回数が、所定期間内において予め定められた所定回数以上となったときに、前記撮像装置に対して当該正規の貨幣でないと識別された貨幣の受付けに基づいて撮像された撮像画像の送信を指示する請求項1または4に記載の遊技用システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006149661A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Mars Engineering Corp 遊技データ収集装置、遊技データ収集方法および遊技データ収集システム
WO2010007645A1 (ja) * 2008-07-15 2010-01-21 グローリー株式会社 チケット発行装置、チケット処理装置及びチケットシステム
JP2012130799A (ja) * 2012-04-10 2012-07-12 Glory Ltd 台間遊技媒体貸機
JP2019146995A (ja) * 2012-01-27 2019-09-05 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 管理システム

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