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JP2004265973A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

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JP2004265973A
JP2004265973A JP2003052560A JP2003052560A JP2004265973A JP 2004265973 A JP2004265973 A JP 2004265973A JP 2003052560 A JP2003052560 A JP 2003052560A JP 2003052560 A JP2003052560 A JP 2003052560A JP 2004265973 A JP2004265973 A JP 2004265973A
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Japan
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film
high dielectric
forming
dielectric film
silicon
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Pending
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JP2003052560A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Hirano
智之 平野
Hideki Kimura
秀樹 木村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】高誘電体膜を用いる半導体装置において、界面準位の低減およびキャリアの突き抜けを抑制しつつ電気的膜厚を薄くできるようにすること。
【解決手段】本発明は、シリコン基板101の表面に形成された酸化膜を除去する工程と、窒素を含む雰囲気中でプラズマを発生させた状態でシリコン基板101の表面にシリコン窒化層102を形成する工程と、シリコン窒化層102の上に高誘電体膜103を形成する工程とを備えている。また、シリコン基板101の表面に形成された酸化膜を除去する工程と、電子層蒸着法を用い200℃〜400℃の温度においてシリコン基板101の表面にシリコン窒化層102を形成する工程と、シリコン窒化層102の上に高誘電体膜103を形成する工程とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリコン等の半導体の表面に高誘電体膜の薄膜を形成してデバイスを製造する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
MOSトランジスタの微細化は、既に0.1μmのゲート長を目の前にしている。この微細化により更なる素子の高速化、低消費電力化、素子の占有面積の縮小をもたらしている。また最近では、同じチップ面積により多くの素子を搭載できることからLSIそのものの多機能化が実現している。
【0003】
しかしながら、微細化の追求は0.1μmを境に大きな壁にぶつかることが予想されている。その壁のひとつにゲート酸化膜の薄膜化の限界がある。従来、ゲート絶縁膜は固定電荷をほとんど含有せず、チャネル部のSi(シリコン)との境界にほとんど界面準位を形成しないという素子動作上不可欠な2つの特性を満足できることからSiO(酸化シリコン)が用いられてきた。また、SiOは簡単に制御性良く薄い膜を形成できることから、素子の微細化にも有効である。
【0004】
ところが、SiOの比誘電率(3.9)は低く、ゲート長が0.1μm以降の世代ではトランジスタの性能を満足するために3nm以下の膜厚が要求される。この膜厚ではキャリアが膜中を直接トンネリングし、ゲート/基板間のリーク電流が増加するという問題が予測される。
【0005】
そこで、SiOよりも比誘電率が大きい材料を用いてゲート絶縁膜を厚く形成し、トンネリング現象を防ぐことが研究されている。SiOよりも比誘電率が大きい材料としては、Al、ZrO、HfO等の金属酸化膜が検討されている。これらは比誘電率が高いためにSiOに比べて同じゲート容量を得るのに膜厚を数倍厚くすることができ、キャリアのトンネリング現象を押さえられる有望な材料と考えられている。
【0006】
この金属酸化膜の形成には、有機金属ガスを用いた化学気相成長法(MOCVD法)や、原子層蒸着法(Atomic Layer Deposition:ALD法)が用いられている。金属酸化膜を用いた半導体装置の製造方法としては、特許文献1が挙げられる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−44419号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のMOCVD法やALD法を用いてシリコン基板上に高誘電体膜を形成する場合、シリコン基板と高誘電体膜との界面にSiO膜が成長してしまうという問題がある。また、高誘電体膜を用いてMOSFET等の半導体装置を製造した場合、ゲート電極にドープしたボロンがその後の熱処理により高誘電体膜を突き抜け、基板側へ拡散してしまうという問題も指摘されている。これによって、半導体装置の特性が変動してしまうという問題が生ずる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、半導体表面に形成された酸化膜を除去する工程と、窒素を含む雰囲気中でプラズマを発生させた状態で半導体表面に窒素を含むシリコン膜を形成する工程と、窒素を含むシリコン膜の上に高誘電体膜を形成する工程とを備えている。また、半導体表面に形成された酸化膜を除去する工程と、電子層蒸着法を用い200℃〜400℃の温度において半導体表面に窒素を含むシリコン膜を形成する工程と、窒素を含むシリコン膜の上に高誘電体膜を形成する工程とを備えている。
【0010】
このような本発明では、半導体表面に窒素を含むシリコン膜を介して高誘電体膜を形成しているため、半導体装置における絶縁膜としてシリコン酸化膜を用いる場合に比べて電気的膜厚(実効膜厚)を薄くすることができる。また、半導体表面に窒素を含むシリコン膜を形成するにあたり、窒素雰囲気中でプラズマを発生させた状態で形成したり、電子層蒸着法を用いて200℃〜400℃の温度において形成することで、界面準位の低減を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。添付した図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。本実施形態では、MOS(Metal Oxide Semiconductor)キャパシタ構造を例としている。
【0012】
図1〜図2は、本実施形態に係るMOSキャパシタの製造方法を説明する模式断面図である。先ず、図1(a)に示すように、半導体基板であるシリコン基板101に素子分離である絶縁領域100を形成した後、例えばシリコン基板101を、アンモニア、過酸化水素水および純水を混合した溶液で洗浄することによって基板表面の汚染を除去する。その後、引き続きHF/HO比が1/100の水溶液に60秒間浸してシリコン基板表面の自然酸化膜を除去する。
【0013】
次に、図1(b)に示すように、シリコン基板をリモートプラズマ窒化(RPN)に曝す。これにより、シリコン基板表面はシリコン窒化層102に変化する。この時の条件の例を以下に示す。
【0014】
圧力:5〜100mTorr
流量:50〜500sccm
RFパワー:100W〜500W
窒化膜厚:5〜20Å
温度:室温〜400℃
時間:5〜120sec.
【0015】
なお、上記ではシリコン基板をリモートプラズマ窒化(RPN)することによりシリコン窒化層102を形成しているが、ALD法により形成しても良い。この時の条件の例を以下に示す。
【0016】
温度:200℃〜400℃
圧力:0.1〜10Torr
NH流量:10〜500sccm
DCS(SiHCl)流量:10〜500sccm
膜厚:5〜20Å
【0017】
上記のようなALD法でシリコン窒化層102を形成することにより、リモートプラズマ窒化に比べてプラズマによるダメージ(信頼性低下、特性劣化)を起こすことなく成膜できるようになる。
【0018】
次に、図1(c)に示すように、シリコン窒化層102上に高誘電体膜103を形成する。高誘電体膜103は、典型的にAl、TiO、Ta、ZrO、HfO、PrO等酸素を含有する高誘電体膜で構成される。本実施形態の好ましい例として、Alが高誘電体膜103として用いられている。これは、例えば低温(例えば、500℃以下)ALD法により形成され、この時の条件の例を以下に示す。
【0019】
温度:200〜500℃
圧力:0.1〜10Torr
流量:10〜500sccm
TMA(Al(CH)流量:10〜500sccm
膜厚:5〜50Å
【0020】
なお、上記条件によって高誘電体膜103を成膜後、膜質向上のためRTA(Rapid Thermal Anneal)により窒素アニールを行っても良い。このときの例としては、900℃、30sec.とした。
【0021】
次に、図2(a)に示すように、高誘電体膜103上にゲート電極材料104を形成する。ゲート電極材料104としては、例えば180nmの多結晶シリコン(POLY Si)を用いる。その後、ゲート電極材料104にP(燐)、B(ボロン)、As(砒素)等をイオンインプラテーションによりドープし、活性化アニールを例えば1000℃,10sec.行う。
【0022】
次に、図2(b)に示すように、ゲート電極材料104をパターニングおよびドライエッチングして、図示するようなゲート構造を構成する。
【0023】
このような製造方法でシリコン基板101上にシリコン窒化層102を介して高誘電体膜103を形成することにより、ボロン突き抜けの発生を抑制しつつ、シリコン窒化層102の界面準位を低減させることができるとともに、電気的膜厚を薄くすることが可能となる。
【0024】
つまり、絶縁膜として高誘電体膜103を用いることで薄膜化してもボロンの突き抜け(トンネリング)を抑制できる。また、シリコン基板101上に直接シリコン窒化層102を形成することで電気的膜厚を薄くすることができる。さらに、シリコン窒化層102を形成するにあたり、リモートプラズマ窒化(RPN)もしくは低温ALDで成膜することで、従来法(アンモニア窒化)で問題となる界面準位の増加を抑制できるようになる。
【0025】
図3は、MOSキャパシタにおける高誘電体膜の物理膜厚と電気的膜厚の関係を示す図である。この図より、従来技術ではシリコン基板と高誘電体膜界面層は1nmであるのに対し、本発明により0.5nmまで薄膜化可能であることがわかる。
【0026】
図4は、本実施形態によって製造したMOSキャパシタにおけるC−V特性を示す図である。ゲート電極としてはB(ボロン)をドープした多結晶シリコン(POLY Si)を用いている。この図より、従来技術においては、ボロンが基板へ拡散しVfb(フラットバンド電圧)が正方向へシフトしているが、本発明によりVfbがシフトしていない。このことから、本実施形態ではボロン突き抜けが抑制されていることがわかる。
【0027】
図5は、他の実施形態を説明する模式断面図で、MOSFETに適用した例を示す図である。MOSFETでは、シリコン基板101への素子分離である絶縁領域100の形成、先に説明したシリコン基板101の表面の洗浄および自然酸化膜除去、リモートプラズマ窒化によるシリコン窒化膜102の形成、シリコン窒化膜102上への高誘電体膜103の形成、高誘電体膜103上へのゲート電極材料104の形成およびパターニングまでは同様であるが、その後にLDD領域105の形成、側壁スペーサ106の形成、ソース・ドレイン領域107のドーピングを行う工程が追加される。
【0028】
このような構成から成るMOSFETにおいても先に説明したMOSキャパシタと同様に、シリコン窒化層102の界面準位を低減させつつ、ボロン突き抜けの発生を抑制し、電気的膜厚を薄くできるMOSFETを提供できるようになる。
【0029】
なお、上記MOSキャパシタおよびMOSFETの製造において高誘電体膜103を形成するにあたり、活性酸素(Oまたはリモートプラズマ酸化)を行うようにしてもよい。これにより、成膜中のOによってシリコン窒化膜102中の界面準位を低減させながら高誘電体膜103を同時に成膜することが可能となる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電気的膜厚が薄く、キャリアの突き抜けが生じない絶縁膜特性の良好な高誘電体膜薄膜を形成することができ、半導体装置の小型化および特性安定化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るMOキャパシタの製造方法を説明する模式断面図(その1)である。
【図2】本実施形態に係るMOキャパシタの製造方法を説明する模式断面図(その2)である。
【図3】MOSキャパシタにおける高誘電体膜の物理膜厚と電気的膜厚の関係を示す図である。
【図4】本実施形態によって製造したMOSキャパシタにおけるC−V特性を示す図である。
【図5】他の実施形態を説明する模式断面図である。
【符号の説明】
100…絶縁領域、101…シリコン基板、102…シリコン窒化層、103…高誘電体膜、104…ゲート電極材料、105…LDD領域、106…側壁スペーサ、107…ソース・ドレイン領域

Claims (4)

  1. 半導体表面に形成された酸化膜を除去する工程と、
    窒素を含む雰囲気中でプラズマを発生させた状態で前記半導体表面に窒素を含むシリコン膜を形成する工程と、
    前記窒素を含むシリコン膜の上に高誘電体膜を形成する工程と
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 半導体表面に形成された酸化膜を除去する工程と、
    電子層蒸着法を用い200℃〜400℃の温度において前記半導体表面に窒素を含むシリコン膜を形成する工程と、
    前記窒素を含むシリコン膜の上に高誘電体膜を形成する工程と
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記高誘電体膜を形成する工程では、活性酸素を用いる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記高誘電体膜を形成する工程では、リモートプラズマ酸化を行う
    ことを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
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