JP2004262015A

JP2004262015A - Forgery preventing medium and forgery preventing method using this

Info

Publication number: JP2004262015A
Application number: JP2003053053A
Authority: JP
Inventors: Noriyuki Kishii; 典之岸井; Kenichi Kurihara; 研一栗原; Hisanori Tsuboi; 寿憲坪井
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 2003-02-28
Filing date: 2003-02-28
Publication date: 2004-09-24

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide media with a high forgery preventing effect which are extremely hardly prepared and duplicated except by a regular media issuer on various media repeatedly used, and a forgery preventing method using this. <P>SOLUTION: At least one layer of a truth discriminating layer 20 comprising at least a thermal color developing composition and a photo-thermal converting material and whose color tone is reversibly changed by heating or irradiating it with a light with a specified wave length, is formed on the face of a substrate 1. The truth discriminating layer 20 is characterized by forming it by selecting an arbitrary thermal color developing composition among a plurality of kinds of the thermal color developing compositions, and performing the truth discrimination in accordance with the color tone of the color development. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレジットカード、キャッシュカード、会員カード等の金融やサービス業で使用される各種メディアに関するものであり、これらの偽造を困難化し、偽造メディアの使用を防止する技術に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、例えば預貯金の預け入れのためのキャッシュカードや、会員であることの証明カード、信用取引を行うためのＩＤカード等の各種所定の情報をやり取りするためのメディア類が広く汎用されている。これらは、それ自体が金銭的価値を持つものや、そのものには金銭的価値がなくても、クレジットカードのように不正使用されると大きな経済的損失を被るようなものがある。
【０００３】
このような各種メディア類の偽物を作製する偽造や、本物を入手して不正な変更を行う変造を防止するために、従来においては、ホログラムラベル等を貼付したり、磁気記録等によって所定の情報を内在させたり、顔写真を印刷する等の手段によって正規な所有者であることが容易に識別できるように工夫されている。
【０００４】
しかしながら、近年においては、所定の情報が記録されている磁気ストライプも、磁気カードリーダやライターが広く出回っていることから、偽造者が必要とする情報のみを偽造したり変造したりする可能となってきており、さらにはカラーコピー機の性能向上に伴って、カード面のデザインをそっくりコピーすることも容易に行われるようになってきている。
また、ホログラムシールの絵柄自体を真似て作ることは困難であるが、正規品のクレジットカードを入手してホログラムシールを剥がし、不正に作製したカードに貼り替えることは可能であり、このような巧妙な不正手段を防止する方法が望まれていた。
【０００５】
一方において、一枚のカードに磁気ストライプとＩＣチップを搭載して、ＩＣチップの偽造や記録情報の改ざんが困難である性質を利用して、単に磁気ストライプの情報を複製しただけではカードの複製ができないようにし、偽造を防止するという提案もなされているが、ＩＣチップの書き換えも同時に行えば、カードが正規に発行されたものかどうかを判別することは困難となってしまう。
【０００６】
ところで、近年においては、カード本体の偽造を防止するために、カードに予め付加したセキュリティマークを検出し、カードが正規のものであるかどうかを判別する手段が検討されており、セキュリティマークがカードリーダ内でのみ検出できるように、セキュリティマークを形成するインキとして可逆型感熱変色インキを用いる方法が提案されている（例えば、下記特許文献１参照。）。また、酸素の有無に応じて可逆的に変色するインキを用いてセキュリティマークを作製する方法も提案されている（例えば、下記特許文献２参照。）。
【０００７】
しかしながら、上記各提案においては、セキュリティマークの有無のみを単色で検出しているため、カードに用いている可逆性熱変色インクと類似のインクや、酸素の有無で発消色を行うインクを入手できれば、カードの偽造、複製は容易なものになると言え、偽造防止手段としては未だ不完全である。
【０００８】
【特許文献１】
特開平５−２３３９０２号公報
【特許文献２】
特開２００２−１０３７７８号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明においては、上述した従来技術の問題点に鑑みて、繰り返し使用する各種メディア類について、正規なメディア発行者以外はメディアの作製、複製が極めて困難な、偽造防止効果の高いメディアおよびこれを用いた偽造防止方法を提供することとした。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明の偽造防止メディアは、基体面上に、少なくとも感熱発色性組成物および光−熱変換材料を含有し、加熱もしくは特定波長の光を照射することによって可逆的に色調が変化するようになされている真偽判別層が、少なくとも一層形成されてなる構成を有するものとし、この真偽判別層は、少なくとも、複数種類の感熱発色性組成物のうちから任意のものを選定して形成されてなるものとし、発色色調に応じて真偽判別を行うものとする。
【００１１】
本発明の偽造防止方法は、基体面上に、少なくとも感熱発色性組成物および光−熱変換材料を含有し、加熱もしくは特定波長の光を照射することによって可逆的に色調が変化可能とした真偽判別層が、少なくとも一層形成されてなる偽造防止メディアを適用し、真偽判別層を、少なくとも、複数種類の感熱発色性組成物、および複数種類の光−熱変換材料のうちから、任意の組み合わせを選定して形成することとし、加熱もしくは波長選択したレーザー光の照射を行うことによる発色色調に応じて真偽判別を行うものとする。
【００１２】
本発明によれば、携帯可能な各種メディアに関し、偽造を困難化し、真正品が偽造品かの判別を容易化し、偽造メディアの使用を効果的に防止できる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図を参照して説明するが、本発明の偽造防止メディアおよび偽造防止方法は、以下の例に限定されるものではない。
【００１４】
図１に、本発明の偽造防止メディア１０の一例の概略平面図を示す。
偽造防止メディア１０は、例えばカード型の基体１の一主面上の所定の位置に、後述する真偽判別層２０が成膜されており、平面的には、基体１の所定の位置に、真偽判別層を構成要素とする真偽判別エリア２が形成された構成を有している。
【００１５】
なお、偽造防止メディア１０の所定部分には、例えば会員情報を記録するための磁気ストライプが配設されていてもよく、所定のＩＣ等が内蔵されていてもよい。また、基体１の主面には、例えば会員を特定するための写真部３や、会員番号等の所定の情報が設けられた印刷部４やエンボス部５が設けられていてもよい。
【００１６】
次に、図１において示した真偽判別エリア２について、図２の概略断面図を示して説明する。
図２に示すように、真偽判別エリア２は、基体１上に真偽判別層２０、この例においては第１の真偽判別層２１と第２の真偽判別層２２とが断熱層２３を介して形成されており最表層として保護層２４が形成された構成を有しているものとする。
【００１７】
基体１は、例えば汎用されているキャッシュカードや、会員証明用、信用取引用のＩＤカード等の各種カード類、その他の各種メディア用の支持体として適用可能なものをいずれも適用できる。例えばポリエステル、硬質塩化ビニル等の高分子材料の他、ガラス材料、ステンレス等の金属材料、あるいは紙等の材料から適宜選択できる。
【００１８】
第１の真偽判別層２１および第２の真偽判別層２２は、可逆的に消色状態と発色状態とを制御し得る感熱発色性組成物を用いて形成するものとし、それぞれ異なる波長の赤外線を吸収して発熱する赤外線吸収色素、すなわち光−熱変換材料と、ロイコ染料、顕色剤、その他消去助剤や安定剤等の各種添加剤を、溶媒を用いて樹脂母材中に分散させた塗料を塗布することによって形成されている。
【００１９】
第１の真偽判別層２１、および第２の真偽判別層２２に含有されている光−熱変換材料は、波長選択的に光を吸収し熱変換する材料であり、例えば、フタロシアニン系色素やシアニン系色素、金属錯体等が挙げられる。
第１の真偽判別層２１、第２の真偽判別層２２に含有されている光−熱変換材料は、それぞれ異なる波長域に吸収をもつものとし、図２においては、第１の真偽判別層２１が波長λ_１の赤外線を、第２の真偽判別層２２が波長λ_２の赤外線をそれぞれ吸収して発熱する材料を含有しているものとする。ここで、任意の層のみを発色させるために、光−熱変換材料の吸収帯が狭く、互いに重なり合わない材料の組み合わせを選択することが好ましい。例えば吸収スペクトルが急峻なシアニン系色素、またはフタロシアニン系色素を適用することによって色かぶりを回避できる。
【００２０】
ロイコ染料としては、既存の感熱紙用染料等を適用することができる。顕色剤としては、従来これらに用いられている長鎖アルキル基を有する有機酸（特開平５−１２４３６０号公報、特開平７−１０８７６１号公報、特開平７−１８８２９４号公報、特開２００１−１０５７３３号公報、特開２００１−１１３８２９号公報等に記載）等を適用することができる。
【００２１】
第１に真偽判別層２１および第２の真偽判定層２２を構成する樹脂材料としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチルセルロース、ポリスチレン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリエステル、芳香族ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、アクリル酸系共重合体、マレイン酸系重合体、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン等が挙げられる。これらの樹脂に必要に応じて紫外線吸収剤等の各種添加剤を併用してもよい。
【００２２】
偽造防止メディア１０は、第１の真偽判別層２１および第２の真偽判別層２２を、それぞれ少なくとも複数種類の感熱発色性組成物のうちから任意のものを選定し、任意の膜厚に選定して形成する。さらには、複数種類の光−熱変換材料から任意のものを選定することによって、感熱発色性組成物、光−熱変換材料、および膜厚の組み合わせ条件を多数設定することができ、加熱処理もしくは波長選択したレーザー光の照射を行った際に、発色色調に変化が付けられ、これに応じて真偽判別が可能となる。
【００２３】
このことから、各メディア毎、もしくは各メディアの製造元において、それぞれ個別的に構成材料の組み合わせや膜厚等の作製条件を多数設定することができるので、作製条件そのものを情報化でき、色調変化を判別することにより、各メディアの発行元や製造元等を判定でき、真正品が偽造品かを選別可能となる。
また、作製条件に応じてスペクトルも変化するので、かかる情報から発行元と所定の情報とが整合しているかどうかを判断することができ、真偽の判別を行うことができる。
【００２４】
また、複数の真偽判別層を積層形成する場合、これらの間に、断熱層２３を設けてもよい。
断熱層２３を設けない場合には、第１の真偽判別層２１の発色と、第２の真偽判別層２２の発色との混合色を発色させることができ、一方、断熱層２３を設けると、各真偽判別層の発色をそれぞれ別個に起こるようにすることができる。よって、上述したような、感熱発色性組成物や光−熱変換材料の組み合わせの選定や真偽判別層２１、２２の膜厚の選定とともに、断熱層２３の有無の選択のパターンを組み合わせることによって、さらに偽造防止メディア１０の作製パターンを多様化させることができ、偽造困難性の向上が図られる。
【００２５】
断熱層２３は、従来公知の透光性のポリマーを用いて形成することができる。例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチルセルロース、ポリスチレン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリエステル、芳香族ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、アクリル酸系共重合体、マレイン酸系重合体、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン等が挙げられる。これらを混合して用いても、また、これらのポリマーに必要に応じて紫外線吸収剤等の各種添加剤を併用してもよい。
【００２６】
また、断熱層２３は、透光性の無機膜を用いて形成してもよい。例えば、多孔質のシリカ、アルミナ、チタニア、カーボンまたはこれらの複合体などを用いると、熱伝導率が低く好ましい。これらは、液層から膜形成できるゾル−ゲル法によって形成することができる。
【００２７】
また、断熱層２３の膜厚を任意に選定して形成することによって、積層されている真偽判別層の互いの発色の干渉を制御することができるので、作製条件が多様化され、偽造防止効果の向上を図ることができる。
例えば、波長λ_１のレーザー光を照射したときの第１の真偽判別層２１の発色と、第２の真偽判別層２２の発色の比率と、波長λ_２のレーザー光を照射した時の第１の真偽判別層２１の発色と第２の真偽判別層２２の発色の比率とを測定することによって、断熱層２３の膜厚を検出することができ、これによってカードの真偽の区別を行うことが可能となる。
【００２８】
なお、各真偽判別層２１、２２の色消去は、パワー制御したレーザーを照射もしくは、真偽判別層２０全体を所定の温度に加熱することにより行うことができる。
【００２９】
真偽判別エリア２の最上層には、保護層２４を設けてもよい。保護層１６は、従来公知の紫外線硬化性樹脂や熱硬化性樹脂を用いて形成することができる。
保護層２４が伝熱性の材料によって形成されている場合には、サーマルヘッドを用いて発色および／または消色を制御することもできる。
【００３０】
上述したことから明らかなように、加熱処理もしくは所定波長のレーザー光の照射を行った場合に、断熱層２３の有無、断熱層２３の膜厚、真偽判別層２０中の光−熱変換材料と組み合わせる感熱発色性組成物、および真偽判別層の膜厚をそれぞれ任意選択して組み合わせることにより、発色色調を制御することが可能であるので、カード偽造者が完全に同じ組み合わせを再現することは非常に困難であり、偽造は極めて困難であると言える。
【００３１】
また、真偽判別層の任意の位置に、予め周囲と異なる色調に発色可能なパターンが形成されているものとすることにより、さらに作製条件の組み合わせ条件を増加させることができ、偽造や模倣を困難化することが可能となる。
【００３２】
図３に、本発明の偽造防止メディアの他の一例の、要部の概略斜視図として、上述したような真偽判別層を四層積層形成させた場合を示す。
これらの第１〜第４の真偽判別層３１〜３４は、それぞれ波長λ_１、λ_２、λ_３、λ_４のレーザー光を照射することにより、それぞれ発色、消色を制御することができるものとする。
【００３３】
図３中の第２の真偽判別層３２には、波長λ_２のレーザー光を照射することによって、異なる色で○型に発色するパターンＡをあらかじめ設けておき、第４の真偽判別層３４には、波長λ_４のレーザー光を照射することによって、周囲とは異なる色で△型に発色するパターンＢを予め形成したものとする。
このように、複数の真偽判別層を積層形成し、任意の層において周囲と異なる色に発色するパターンを設けることによって、さらに組み合わせの自由度を高め、偽造を困難化することが可能となる。予め形成するパターンは可逆的に発色、消色を行う組成だけでなく、通常の印刷などで記録した消去できないパターンであってもよい。
【００３４】
【実施例】
次に、本発明の具体的な実施例を挙げて説明するが、本発明は以下に示す例に限定されるものではない。
【００３５】
〔実施例１〕
偽造防止メディア用基体として、厚さ１ｍｍのポリエチレンテレフタレートを用いた。
感熱発色性組成物として下記の二種類を用意した。
【００３６】
▲１▼第１のロイコ染料：１重量部
（山田化学工業製Ｈ−３０３５、発色時シアン、発色波長６６０ｎｍ）
フェノール系顕色剤（下記〔化１〕に示す化合物）：４重量部
【００３７】
【化１】

【００３８】
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体：１０重量部
（塩化ビニル９０％、酢酸ビニル１０％、平均分子量１１５００）
テトラヒドロフラン：１４０重量部
▲２▼第２のロイコ染料：２重量部
（保土ケ谷化学社製ＲｅｄＤＣＦ発色時マゼンダ、発色波長５３０ｎｍ）
フェノール系顕色剤（上記〔化１〕に示す化合物）：４重量部
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体：１０重量部
（塩化ビニル９０％、酢酸ビニル１０％、平均分子量１１５００）
テトラヒドロフラン：１４０重量部
【００３９】
光−熱変換材料としては、下記の二種類（ア，イ）を用意した。
（ア）：シアニン系近赤外吸収色素：０．０８重量部
（日本化薬製ＣＹ−１０吸収ピーク波長７９０ｎｍ）
（イ）：シアニン系近赤外吸収色素：０．０８重量部
（山本化成ＹＫＲ−２９００吸収ピーク波長８３０ｎｍ）
（ウ）光−熱変換材料なし
これらの光−熱変換材料ア，イと、上記の第１のロイコ染料▲１▼と第２のロイコ染料▲２▼とを任意に組み合わせて塗料を作製した。
【００４０】
作製した塗料を、図２に示す層構成に従い、それぞれの組み合わせを変えながら塗布し、真偽判別エリアを形成した。
なお、各真偽判別層は上記塗料をワイヤーバーで塗布し、１１０℃にて５分間加熱乾燥処理を施し、膜厚を４μｍとして作製した。
断熱層２３には、ポリビニルアルコール水溶液を用いた。断熱層２３の膜厚は２０μｍとした。
【００４１】
第１の真偽判別層２１と第２の真偽判別層２２の材料構成を下記に示す。
なお、下記においては、（第１の真偽判別層、第２の真偽判別層）とし、これらにおいて選択されたロイコ染料と光−熱変換材料との組み合わせを示す。
【００４２】
（▲１▼−ア、▲１▼−ア）、（▲１▼−ア、▲２▼−ア）
（▲１▼−ア、▲１▼−イ）、（▲１▼−ア、▲２▼−イ）
（▲１▼−ア、▲１▼−ウ）、（▲１▼−ア、▲２▼−ウ）
（▲２▼−ア、▲１▼−ア）、（▲２▼−ア、▲２▼−ア）
（▲２▼−ア、▲１▼−イ）、（▲２▼−ア、▲２▼−イ）
（▲２▼−ア、▲１▼−ウ）、（▲２▼−ア、▲２▼−ウ）
（▲１▼−イ、▲１▼−ア）、（▲１▼−イ、▲２▼−ア）
（▲１▼−イ、▲１▼−イ）、（▲１▼−イ、▲２▼−イ）
（▲１▼−イ、▲１▼−ウ）、（▲１▼−イ、▲２▼−ウ）
（▲２▼−イ、▲１▼−ア）、（▲２▼−イ、▲２▼−ア）
（▲２▼−イ、▲１▼−イ）、（▲２▼−イ、▲２▼−イ）
（▲２▼−イ、▲１▼−ウ）、（▲２▼−イ、▲２▼−ウ）
（▲１▼−ウ、▲１▼−ア）、（▲１▼−ウ、▲２▼−ア）
（▲１▼−ウ、▲１▼−イ）、（▲１▼−ウ、▲２▼−イ）
（▲１▼−ウ、▲１▼−ウ）、（▲１▼−ウ、▲２▼−ウ）
（▲２▼−ウ、▲１▼−ア）、（▲２▼−ウ、▲２▼−ア）
（▲２▼−ウ、▲１▼−イ）、（▲２▼−ウ、▲２▼−イ）
（▲２▼−ウ、▲１▼−ウ）、（▲２▼−ウ、▲２▼−ウ）
上記３６通りの構成を有するサンプルを作製した。
【００４３】
上述のようにして作製した３６種類のサンプル偽造防止メディアに、それぞれ波長７８５ｎｍ、および８３０ｎｍのレーザー光（７０ｍＷ）を、スポット径８０μｍに絞って、矩形にレーザービームを掃引し、照射して発色させた。レーザーの掃引速度は３００ｍｍ／ｓとした。
また、消色を行う際には、レーザーの絞りを２００μｍに広げ、２００ｍｍ／ｓでゆるやかに加熱した。
このようにすることにより、発色状態と消色状態とを制御することができた。
また、上記３６種類のサンプルに、それぞれ市販の感熱プリンタによる加熱処理を施して発色させた。
それぞれのサンプルの発色状態を結果を下記表１に示す。
【００４４】
【表１】

【００４５】
表１に示すように、ロイコ染料と光−熱変換材料とを任意に選択して組み合わせ、第１の真偽判別層２１と第２の真偽判別層とを形成したことにより、波長選択したレーザー光を照射し、あるいは加熱処理を施すことにより、異なる発色状態が得られた。
【００４６】
上述したような結果を利用し、各メディア毎、もしくはロット毎に、組み合わせの条件に関する情報とメディアの発行者の情報とを照会することにより、メディアが偽造であるか真正であるかどうかの判別ができる。
【００４７】
また、さらには、上述した例の他、ロイコ染料をとして異なる色のものを適用したり、真偽判別層の積層数を増やしたり、真偽判別層間の断熱層の膜厚を制御したりし、これらの作製条件を任意の組み合わせに選定可能とすることにより、さらに偽造防止効果を高めることが可能となる。
【００４８】
更には、目視で確認できる情報のみならず、発色時の色素の吸収極大波長を特定することにより、目視では判別しがたい差異についても真偽判別情報とすることができ、さらに偽造防止効果の向上が図られる。
【００４９】
［実施例２］
図４Ａに示すように、上記実施例１において示したロイコ染料▲１▼と光−熱変材料（ア）との組み合わせにより第１のエリア２ａを、ロイコ染料▲１▼と光−熱変換材料（ウ）との組み合わせにより第２のエリア２ｂを、それぞれマスクを用いて塗り分けたパターンを一層形成した。その他の作製条件は上記実施例１と同様とする。
感熱プリンタのサーマルヘッドを用いて加熱処理を行ったところ、図４Ｂに示す様に真偽判別エリア２全面がシアン色に発色した。
一方、７８５ｎｍのレーザー光を実施例１と同様の方法で照射した結果、図４Ｃに示すように、真偽判別エリア２の第１のエリア２ａのみがシアン色に発色した。
【００５０】
このように所定の真偽判別層において複数色に発色可能な塗り分けパターンを形成することにより、メディア作製の選択条件とすることができ、これを発行者の情報と照合することによって真偽判別を行うことが可能となる。
【００５１】
【発明の効果】
本発明によれば、可逆的に発色および消色を行う真偽判別層を少なくとも一層形成し、この真偽判別層に含有する感熱発色性組成物や、光−熱変換材料等を任意に選択し、組み合わせることにより、メディア毎に発行者が保持している情報と、真偽判別層の発色パターンとを比較することによって正規に発行されたものであるかどうかの真偽判別が可能となった。
【００５２】
また、真偽判別層間の断熱層の有無や膜厚を選択したり、異なる色に発色可能なパターンや塗り分け部分を形成する等の成膜条件を選定したりし、上記材料の組み合わせと合わせて任意の組み合わせを選択可能とすることによって、さらに多くの組み合わせを得ることができ、再現の困難性を向上させ、偽造防止効果の向上を図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の偽造防止メディアの一例の概略平面図を示す。
【図２】本発明の偽造防止メディアの要部の概略断面図を示す。
【図３】本発明の偽造防止メディアの要部の他の例の概略斜視図を示す。
【図４】Ａ〜Ｃ本発明の偽造防止メディアの要部の形成パターンを示す。
【符号の説明】
１……基体、２……真偽判別エリア、３……写真部、４……印刷部、５……エンボス部、１０……偽造防止メディア、２０……真偽判別層、２１……第１の真偽判別層、２２……第２の真偽判別層、２３……断熱層、２４……保護層、３１〜３４……第１〜第４の真偽判別層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to various media used in finance and service industries, such as credit cards, cash cards, and membership cards, and relates to a technology for making forgery thereof difficult and preventing the use of forged media.
[0002]
[Prior art]
In recent years, media for exchanging various kinds of predetermined information, such as cash cards for depositing deposits and savings, certification cards for membership, and ID cards for conducting credit transactions, have been widely used. Some of these have a monetary value in themselves, and others have no monetary value, but if they are used fraudulently, such as credit cards, they will suffer a great economic loss.
[0003]
Conventionally, in order to prevent counterfeiting of producing various types of media and forgery of obtaining genuine media and making unauthorized changes, conventionally, hologram labels have been affixed, or predetermined information has been recorded by magnetic recording or the like. It is devised so that it can be easily identified that the user is a legitimate owner by means such as printing a face photograph or the like.
[0004]
However, in recent years, magnetic stripes on which predetermined information is recorded are also widely available on magnetic card readers and writers, which makes it possible to forge or falsify only information required by forgers. As the performance of color copiers has improved, it has become easier to copy the entire design of the card.
In addition, it is difficult to imitate the picture of the hologram sticker itself, but it is possible to obtain a genuine credit card, peel off the hologram sticker, and replace it with a fraudulently made card. There has been a demand for a method for preventing unjust means.
[0005]
On the other hand, by mounting a magnetic stripe and an IC chip on a single card and utilizing the property that it is difficult to falsify the IC chip and falsify recorded information, simply duplicating the information of the magnetic stripe will cause the card to be duplicated. Although it has been proposed to prevent counterfeiting and prevent counterfeiting, if the IC chip is rewritten at the same time, it becomes difficult to determine whether the card has been legally issued.
[0006]
In recent years, in order to prevent forgery of the card body, means for detecting a security mark added to the card in advance and determining whether the card is genuine have been studied. There has been proposed a method using a reversible thermochromic ink as an ink for forming a security mark so that it can be detected only in a reader (for example, see Patent Document 1 below). Further, a method has been proposed in which a security mark is produced using an ink that changes color reversibly depending on the presence or absence of oxygen (for example, see Patent Document 2 below).
[0007]
However, in each of the above proposals, since only the presence or absence of the security mark is detected in a single color, an ink similar to the reversible thermochromic ink used for the card or an ink that performs color erasure with or without oxygen is obtained. If possible, it can be said that forgery and duplication of the card will be easy, and it is still incomplete as a forgery prevention means.
[0008]
[Patent Document 1]
JP-A-5-233902 [Patent Document 2]
JP-A-2002-103778
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, in the present invention, in view of the above-described problems of the related art, with regard to various types of media that are repeatedly used, it is extremely difficult to create and copy media by anyone other than the authorized media publisher. And a method for preventing forgery using the same.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The anti-counterfeit media of the present invention contains at least a thermosensitive color-forming composition and a light-to-heat conversion material on a substrate surface, and the color tone is reversibly changed by heating or irradiation with light of a specific wavelength. The authenticity discriminating layer has a configuration in which at least one layer is formed, and the authenticity discriminating layer is formed by selecting any one of a plurality of types of thermosensitive coloring compositions at least. It is assumed that the authenticity is determined in accordance with the color tone.
[0011]
The forgery prevention method of the present invention comprises a thermosensitive color-forming composition and a light-to-heat conversion material at least on a substrate surface, and the color tone can be reversibly changed by heating or irradiation with light of a specific wavelength. The false discrimination layer is applied with a forgery prevention medium formed by at least one layer, and the true / false discrimination layer is at least selected from a plurality of types of thermosensitive coloring compositions and a plurality of types of light-to-heat conversion materials. The combination is selected and formed, and the authenticity is determined in accordance with the color tone by heating or irradiating a laser beam of a selected wavelength.
[0012]
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, about various portable media, forgery becomes difficult, it becomes easy to determine whether a genuine article is a forgery article, and it can prevent use of a forgery medium effectively.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, specific embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. However, the forgery prevention medium and the forgery prevention method of the present invention are not limited to the following examples.
[0014]
FIG. 1 shows a schematic plan view of an example of a forgery prevention medium 10 of the present invention.
The anti-counterfeit medium 10 has, for example, a true / false discrimination layer 20 to be described later formed at a predetermined position on one main surface of the card-shaped base 1. It has a configuration in which the authenticity discrimination area 2 having the authenticity discrimination layer as a component is formed.
[0015]
A predetermined portion of the forgery prevention medium 10 may be provided with, for example, a magnetic stripe for recording member information, or may include a predetermined IC or the like. Further, the main surface of the base 1 may be provided with, for example, a photograph unit 3 for identifying a member, a printing unit 4 and an embossing unit 5 provided with predetermined information such as a member number.
[0016]
Next, the authenticity discrimination area 2 shown in FIG. 1 will be described with reference to the schematic sectional view of FIG.
As shown in FIG. 2, the authenticity discriminating area 2 includes an authenticity discriminating layer 20 on the base 1, and in this example, a first authenticity discriminating layer 21 and a second authenticity discriminating layer 22 are a heat insulating layer 23. And the protective layer 24 is formed as the outermost layer.
[0017]
The base 1 may be any of various types of cards such as a general-purpose cash card, various cards such as an ID card for member certification and credit transaction, and a support for other various media. For example, in addition to polymer materials such as polyester and hard vinyl chloride, glass materials, metal materials such as stainless steel, and materials such as paper can be appropriately selected.
[0018]
The first authenticity discriminating layer 21 and the second authenticity discriminating layer 22 are formed using a thermosensitive coloring composition capable of reversibly controlling a decolored state and a colored state, and have different wavelengths. An infrared absorbing dye that absorbs infrared rays and generates heat, that is, a light-to-heat conversion material, and various additives such as a leuco dye, a developer, and other erasing aids and stabilizers are dispersed in a resin matrix using a solvent. It is formed by applying a paint that has been made to fall.
[0019]
The light-to-heat conversion material contained in the first authenticity discriminating layer 21 and the second authenticity discriminating layer 22 is a material that selectively absorbs light and converts heat, for example, a phthalocyanine dye. And a cyanine dye, a metal complex and the like.
The light-to-heat conversion materials contained in the first authenticity discriminating layer 21 and the second authenticity discriminating layer 22 are assumed to have absorptions in different wavelength ranges, respectively. the infrared determination layer 21 is a wavelength lambda _1, the second authenticity discrimination layer 22 is assumed to contain a material which generates heat by absorbing the respective infrared rays of wavelength lambda _2. Here, it is preferable to select a combination of materials in which the absorption band of the light-to-heat conversion material is narrow and does not overlap with each other in order to cause only an arbitrary layer to develop color. For example, color fogging can be avoided by using a cyanine dye or a phthalocyanine dye having a steep absorption spectrum.
[0020]
As the leuco dye, an existing dye for thermal paper can be used. As the color developing agent, organic acids having a long-chain alkyl group conventionally used in these (JP-A-5-124360, JP-A-7-108761, JP-A-7-188294, JP-A-2001-2001) No. 105733, JP-A-2001-113829, etc.) can be applied.
[0021]
First, examples of the resin material constituting the authenticity discrimination layer 21 and the second authenticity discrimination layer 22 include polyvinyl chloride, polyvinyl acetate, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, ethyl cellulose, polystyrene, and styrene copolymer. Polymer, phenoxy resin, polyester, aromatic polyester, polyurethane, polycarbonate, polyacrylate, polymethacrylate, acrylic copolymer, maleic polymer, polyvinyl alcohol, modified polyvinyl alcohol, hydroxyethyl cellulose, carboxy Methyl cellulose, starch and the like can be mentioned. If necessary, various additives such as an ultraviolet absorber may be used in combination with these resins.
[0022]
The anti-counterfeit medium 10 is configured such that the first authenticity discriminating layer 21 and the second authenticity discriminating layer 22 are each selected from at least a plurality of types of thermosensitive coloring compositions and have an arbitrary film thickness. Select and form. Furthermore, by selecting an arbitrary one from a plurality of types of light-to-heat conversion materials, it is possible to set a large number of combinations of the thermosensitive coloring composition, the light-to-heat conversion material, and the film thickness, and to perform heat treatment or When the laser light of the selected wavelength is irradiated, the color tone is changed, and the authenticity can be determined accordingly.
[0023]
From this, a large number of manufacturing conditions such as a combination of constituent materials and film thickness can be individually set for each medium or a manufacturer of each medium. By making the determination, it is possible to determine the publisher, manufacturer, and the like of each medium, and it is possible to select whether a genuine product is a counterfeit product.
Further, since the spectrum also changes according to the manufacturing conditions, it is possible to judge from the information whether or not the publisher and the predetermined information match, and it is possible to judge whether the information is authentic or not.
[0024]
When a plurality of authenticity discriminating layers are stacked, a heat insulating layer 23 may be provided between them.
When the heat insulating layer 23 is not provided, a mixed color of the color of the first authenticity discriminating layer 21 and the color of the second authenticity discriminating layer 22 can be formed. On the other hand, the heat insulating layer 23 is provided. Thus, the coloring of each authenticity discriminating layer can occur separately. Therefore, by combining the pattern of selecting the presence or absence of the heat insulating layer 23 with the selection of the combination of the thermosensitive coloring composition and the light-to-heat conversion material and the selection of the film thickness of the authenticity determination layers 21 and 22 as described above. Further, the production pattern of the forgery prevention medium 10 can be diversified, and the difficulty of forgery can be improved.
[0025]
The heat insulating layer 23 can be formed using a conventionally known translucent polymer. For example, polyvinyl chloride, polyvinyl acetate, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, ethyl cellulose, polystyrene, styrene copolymer, phenoxy resin, polyester, aromatic polyester, polyurethane, polycarbonate, polyacrylate, polymethacrylic acid Examples include esters, acrylic acid-based copolymers, maleic acid-based polymers, polyvinyl alcohol, modified polyvinyl alcohol, hydroxyethyl cellulose, carboxymethyl cellulose, starch, and the like. These may be used as a mixture, or if necessary, various additives such as an ultraviolet absorber may be used in combination with these polymers.
[0026]
Further, the heat insulating layer 23 may be formed using a light-transmitting inorganic film. For example, it is preferable to use porous silica, alumina, titania, carbon, or a composite thereof, because the thermal conductivity is low. These can be formed by a sol-gel method capable of forming a film from a liquid layer.
[0027]
In addition, by forming the heat insulating layer 23 by arbitrarily selecting the film thickness, it is possible to control the interference of the coloring of the stacked authenticity discriminating layers with each other. The effect can be improved.
For example, the ratio of the coloring of the first authenticity discriminating layer 21 when the laser light of the wavelength λ ₁ is irradiated, the color formation of the second authenticity discriminating layer 22, and the irradiation of the laser light of the wavelength λ ₂ By measuring the ratio of the coloring of the first authenticity discriminating layer 21 to the coloring of the second authenticity discriminating layer 22, the thickness of the heat insulating layer 23 can be detected. It is possible to make a distinction.
[0028]
The color erasure of each of the authenticity discriminating layers 21 and 22 can be performed by irradiating a laser whose power is controlled or by heating the entire authenticity discriminating layer 20 to a predetermined temperature.
[0029]
A protective layer 24 may be provided on the uppermost layer of the authenticity determination area 2. The protective layer 16 can be formed using a conventionally known ultraviolet curable resin or thermosetting resin.
When the protective layer 24 is formed of a heat conductive material, color development and / or decoloration can be controlled using a thermal head.
[0030]
As is clear from the above, when the heat treatment or the irradiation of the laser light of the predetermined wavelength is performed, the presence or absence of the heat insulating layer 23, the film thickness of the heat insulating layer 23, and the light-heat conversion material in the authenticity discrimination layer 20 are obtained. It is possible to control the color tone by arbitrarily selecting and combining the thermosensitive coloring composition combined with the thickness of the authenticity discriminating layer, so that a card counterfeiter can reproduce the exact same combination. Is very difficult, and forgery is extremely difficult.
[0031]
Further, by assuming that a pattern capable of developing a color tone different from the surroundings is formed in advance at an arbitrary position of the authenticity discriminating layer, the combination conditions of the production conditions can be further increased, and forgery and imitation can be prevented. It becomes possible to make it difficult.
[0032]
FIG. 3 is a schematic perspective view of a main part of another example of the forgery prevention medium of the present invention, in which the above-described four layers of the authenticity discriminating layer are formed.
These first to fourth authenticity discriminating layers 31 to 34 can control color development and decoloring, respectively, by irradiating laser beams of wavelengths λ ₁ , λ ₂ , λ ₃ , and λ ₄ , respectively. Shall be.
[0033]
The second authenticity discriminating layer 32 shown in FIG. 3 is provided with a pattern A that emits a laser beam having a wavelength of λ ₂ to form a different color in the shape of a circle in advance. the 34, by irradiating a laser beam having a wavelength lambda _4, assume that a preformed pattern B coloring in △ type in a different color from the surroundings.
In this way, by forming a plurality of authenticity discriminating layers in a stacked manner and providing a pattern that develops a color different from the surroundings in an arbitrary layer, it is possible to further increase the degree of freedom of combination and make forgery difficult. . The pattern formed in advance may be not only a composition for reversibly coloring and decoloring but also a non-erasable pattern recorded by ordinary printing or the like.
[0034]
【Example】
Next, specific examples of the present invention will be described. However, the present invention is not limited to the following examples.
[0035]
[Example 1]
Polyethylene terephthalate having a thickness of 1 mm was used as a substrate for forgery prevention media.
The following two types were prepared as thermosensitive coloring compositions.
[0036]
{Circle around (1)} 1st leuco dye: 1 part by weight (H-3035 manufactured by Yamada Chemical Industry, cyan at the time of coloring, coloring wavelength 660 nm)
Phenolic developer (compound represented by the following chemical formula 1): 4 parts by weight
Embedded image

[0038]
Vinyl chloride vinyl acetate copolymer: 10 parts by weight (vinyl chloride 90%, vinyl acetate 10%, average molecular weight 11500)
Tetrahydrofuran: 140 parts by weight {circle around (2)} Second leuco dye: 2 parts by weight (Red DCF manufactured by Hodogaya Chemical Co., Ltd., magenta when coloring, coloring wavelength 530 nm)
Phenol color developer (compound represented by Chemical formula 1): 4 parts by weight Vinyl chloride vinyl acetate copolymer: 10 parts by weight (vinyl chloride 90%, vinyl acetate 10%, average molecular weight 11500)
Tetrahydrofuran: 140 parts by weight
The following two types (a, a) were prepared as light-to-heat conversion materials.
(A): Cyanine-based near-infrared absorbing dye: 0.08 parts by weight (CY-10 absorption peak wavelength 790 nm, manufactured by Nippon Kayaku)
(A): Cyanine-based near-infrared absorbing dye: 0.08 parts by weight (Yamamoto Kasei YKR-2900 absorption peak wavelength: 830 nm)
(C) No light-to-heat conversion material A coating material was prepared by arbitrarily combining these light-to-heat conversion materials (a) and (b) with the first leuco dye (1) and the second leuco dye (2). .
[0040]
The prepared paint was applied in accordance with the layer configuration shown in FIG. 2 while changing each combination to form a true / false discrimination area.
Each of the authenticity discriminating layers was prepared by applying the above coating material with a wire bar and performing a heat drying treatment at 110 ° C. for 5 minutes to have a film thickness of 4 μm.
For the heat insulating layer 23, a polyvinyl alcohol aqueous solution was used. The thickness of the heat insulating layer 23 was 20 μm.
[0041]
The material constitution of the first authenticity discriminating layer 21 and the second authenticity discriminating layer 22 is shown below.
In the following, (first authenticity discrimination layer and second authenticity discrimination layer) are shown, and a combination of a leuco dye and a light-to-heat conversion material selected in these is shown.
[0042]
((1) -A, (1) -A), ((1) -A, (2) -A)
((1) -A, (1) -A), ((1) -A, (2) -A)
((1) -A, (1) -C), ((1) -A, (2) -C)
((2) -A, (1) -A), ((2) -A, (2) -A)
((2) -A, (1) -A), ((2) -A, (2) -A)
((2) -A, (1) -C), ((2) -A, (2) -C)
((1) -a, (1) -a), ((1) -a, (2) -a)
((1) -a, (1) -a), ((1) -a, (2) -a)
((1) -a, (1) -c), ((1) -a, (2) -c)
((2) -a, (1) -a), ((2) -a, (2) -a)
((2) -a, (1) -a), ((2) -a, (2) -a)
((2) -a, (1) -c), ((2) -a, (2) -c)
((1) -U, (1) -A), ((1) -U, (2) -A)
((1) -U, (1) -B), ((1) -C, (2) -B)
((1) -U, (1) -U), ((1) -U, (2) -U)
((2) -U, (1) -A), ((2) -U, (2) -A)
((2) -U, (1) -A), ((2) -U, (2) -A)
((2) -U, (1) -U), ((2) -U, (2) -U)
Samples having the above 36 configurations were produced.
[0043]
Laser light (70 mW) having wavelengths of 785 nm and 830 nm, respectively, was narrowed down to a spot diameter of 80 μm on the 36 types of sample forgery prevention media prepared as described above. Was. The laser sweep speed was 300 mm / s.
When decoloring was performed, the laser aperture was expanded to 200 μm, and the laser was heated gently at 200 mm / s.
By doing so, it was possible to control the color-developed state and the decolored state.
The 36 types of samples were each subjected to a heat treatment using a commercially available thermal printer to develop color.
Table 1 shows the results of color development of each sample.
[0044]
[Table 1]

[0045]
As shown in Table 1, the wavelength was selected by forming a first authenticity discriminating layer 21 and a second authenticity discriminating layer by arbitrarily selecting and combining a leuco dye and a light-to-heat conversion material. By irradiating a laser beam or performing a heat treatment, different colored states were obtained.
[0046]
Utilizing the results as described above, it is possible to determine whether the media is counterfeit or genuine by referring to the information on the combination conditions and the information of the media issuer for each media or each lot. Can be.
[0047]
Further, in addition to the above-described examples, a different color is used as a leuco dye, the number of layers of the authenticity discriminating layer is increased, and the thickness of the heat insulating layer between the authenticity discriminating layers is controlled. By making these fabrication conditions selectable in any combination, it is possible to further enhance the forgery prevention effect.
[0048]
Furthermore, by specifying the maximum absorption wavelength of the dye at the time of color development, not only information that can be visually confirmed, but also a difference that cannot be visually discriminated can be used as true / false discrimination information. Improvement is achieved.
[0049]
[Example 2]
As shown in FIG. 4A, the first area 2a is formed by the combination of the leuco dye (1) and the light-heat conversion material (A) shown in the first embodiment, and the leuco dye (1) and the light-heat conversion material are used. In combination with (c), a pattern was formed in which the second area 2b was separately painted using a mask. Other manufacturing conditions are the same as in the first embodiment.
When the heating process was performed using the thermal head of the thermal printer, the entire authenticity determination area 2 was colored cyan as shown in FIG. 4B.
On the other hand, as a result of irradiating the laser beam of 785 nm in the same manner as in Example 1, as shown in FIG. 4C, only the first area 2a of the authenticity determination area 2 was colored cyan.
[0050]
In this way, by forming a color-separated pattern that can be colored in a plurality of colors in the predetermined authenticity discriminating layer, media selection conditions can be set, and authenticity discrimination is performed by comparing this with the publisher information. Can be performed.
[0051]
【The invention's effect】
According to the present invention, at least one authenticity discriminating layer that performs reversible coloring and decoloring is formed, and a thermosensitive coloring composition, a light-to-heat conversion material, and the like contained in the authenticity discriminating layer are arbitrarily selected. Then, by combining the information, the information held by the publisher for each medium can be compared with the coloring pattern of the authenticity discriminating layer to determine whether or not the media is authentically issued. Was.
[0052]
Also, select the presence or absence and film thickness of the heat insulating layer between the authenticity discriminating layers, select the film forming conditions such as forming a pattern that can be colored in different colors, or form a separate coating part, and match the combination of the above materials. By making any combination selectable, more combinations can be obtained, the difficulty of reproduction can be improved, and the forgery prevention effect can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a schematic plan view of an example of a forgery prevention medium of the present invention.
FIG. 2 is a schematic sectional view of a main part of the forgery prevention medium of the present invention.
FIG. 3 is a schematic perspective view of another example of a main part of the forgery prevention medium of the present invention.
4A to 4C show formation patterns of main parts of the forgery prevention medium of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Base | substrate, 2 ... Authenticity area, 3 ... Photo part, 4 ... Printing part, 5 ... Embossed part, 10 ... Counterfeit prevention media, 20 ... Authenticity discrimination layer, 21 ... No. 1 authenticity discriminating layer, 22... Second authenticity discriminating layer, 23... Heat insulating layer, 24... Protective layer, 31-34.

Claims

On the substrate surface, a true / false discrimination layer containing at least a thermosensitive coloring composition and a light-to-heat conversion material, and having a color tone reversibly changed by heating or irradiation with light of a specific wavelength, Formed at least one layer,
The authenticity discriminating layer is at least formed by selecting an arbitrary one of a plurality of types of thermosensitive coloring compositions and performs authenticity discrimination in accordance with a color tone. And anti-counterfeiting media.

The authenticity discriminating layer is formed by selecting an arbitrary combination from at least a plurality of types of the thermosensitive coloring composition, and a plurality of types of the light-heat conversion materials, and is wavelength-selected. 2. The forgery prevention medium according to claim 1, wherein the authenticity is determined in accordance with the color tone by irradiating a laser beam.

On the surface of the substrate, at least two or more of the authenticity discriminating layer is formed by lamination,
The authenticity discriminating layer is formed by selecting an arbitrary combination from at least a plurality of types of the thermosensitive coloring composition and a plurality of types of the light-to-heat conversion materials. 2. The forgery prevention medium according to claim 1, wherein the authenticity is determined in accordance with the color tone by irradiation of the laser light whose wavelength is selected.

The forgery prevention medium according to claim 3, wherein the plurality of authenticity discriminating layers are directly formed by lamination.

The forgery prevention medium according to claim 3, wherein the plurality of authenticity discriminating layers are laminated via a heat insulating layer.

2. The forgery prevention medium according to claim 1, wherein a pattern capable of developing a color tone different from the surroundings is formed in advance at an arbitrary position of the authenticity discriminating layer.

On the substrate surface, at least one authenticity discriminating layer containing at least a thermosensitive coloring composition and a light-to-heat conversion material and capable of changing the color tone reversibly by heating or irradiating light of a specific wavelength is formed. Applying anti-counterfeiting media,
The authenticity determination layer, at least, from a plurality of types of thermosensitive coloring composition, and from a plurality of types of light-heat conversion material, formed by selecting any combination,
An anti-counterfeiting method characterized in that authenticity is determined in accordance with the color tone by heating or irradiating a laser beam of a selected wavelength.

On the substrate surface, at least two layers, each containing at least a thermosensitive coloring composition and a light-to-heat conversion material, and a true / false discrimination layer whose color tone can be reversibly changed by heating or irradiation with light of a specific wavelength. Apply the anti-counterfeit media formed above,
Arbitrarily select the stacking order of the plurality of authenticity determination layers,
8. The forgery prevention method according to claim 7, wherein the authenticity is determined in accordance with a color tone by heating or irradiating a laser beam of a selected wavelength.

The plurality of authenticity discriminating layers, applying a forgery prevention medium formed through a heat insulating layer,
Arbitrarily select the thickness of the heat insulating layer, and the number of laminated heat insulating layers,
9. The forgery prevention method according to claim 8, wherein the authenticity is determined in accordance with a color tone by heating or irradiating a laser beam of a selected wavelength.