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JP2004255543A - アングル電動工具 - Google Patents

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JP2004255543A
JP2004255543A JP2003051355A JP2003051355A JP2004255543A JP 2004255543 A JP2004255543 A JP 2004255543A JP 2003051355 A JP2003051355 A JP 2003051355A JP 2003051355 A JP2003051355 A JP 2003051355A JP 2004255543 A JP2004255543 A JP 2004255543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output shaft
bevel gear
motor
clutch mechanism
power tool
Prior art date
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Pending
Application number
JP2003051355A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Okumura
道男 奥村
Shinya Shimizu
伸也 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2003051355A priority Critical patent/JP2004255543A/ja
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Abstract

【課題】コンパクト化を阻害することなくクラッチ機構を採用可能として、使い勝手を向上させる。
【解決手段】モータと直交する出力軸を、第2ベベルギヤ9と一体回転する第1出力軸10と、その第1出力軸10と同軸に配され、軸方向へ移動可能な第2出力軸11とで形成して、第1出力軸10を、第2ベベルギヤ9の外周を受けるボールベアリング14によって軸支する一方、第2ベベルギヤ9に第2出力軸11が遊挿可能な凹部16を形成して、凹部16内で第2ベベルギヤ9と第2出力軸11との間に、互いの対向面に夫々突設されるカム17,24と、第2出力軸11を第2ベベルギヤ9からの離反方向へ付勢するコイルバネ26とからなるクラッチ機構を設けた。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アングルドライバ等、モータを収容したハウジングから出力軸を横向きに突出させたアングル電動工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばアングルドライバでは、ハウジング内に、モータを収容すると共に、モータの前方で出力軸をモータと直交状に軸支してハウジングから横向きに突出させ、モータ軸と出力軸とに夫々設けたベベルギヤ同士を噛み合わせることで、モータ軸の回転を出力軸へ伝達し、出力軸に装着したビットやソケットで狭い場所でのネジ締めやボルト締め等を可能としている(例えば特許文献1参照)。また、モータ軸と出力軸との間に、モータ軸と平行なベベルギヤを軸支して、モータ軸の回転を減速して出力軸に伝達するものも知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−154065号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなアングルドライバでも、ネジ締めの際のネジ溝の潰れ等を防止して使い勝手を良くするために、所定のトルクで出力軸への回転伝達を遮断できるクラッチ機構を設けるのが望ましい。しかし、モータと出力軸とが直交状に位置するため、両者間にクラッチ機構を設けるのが難しく、結局出力軸を、ベベルギヤと一体の第1出力軸と、その第1出力軸に対して軸方向へ移動し、カム同士で結合または解除可能な第2出力軸とで形成する等して、出力軸側にクラッチ機構を形成することになる。このため、第2出力軸のストロークを確保する必要から、出力軸での軸方向全体の寸法、すなわちハウジングからの突出量が大きくなり、コンパクト化を阻害して本来の使い勝手を損なってしまう。
【0005】
そこで、請求項1に記載の発明は、コンパクト化を阻害することなくクラッチ機構を採用可能として、使い勝手に優れるアングル電動工具を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、出力軸を、第2ベベルギヤと一体回転する第1出力軸と、その第1出力軸と別体で同軸に配され、回転可能に軸支される第2出力軸とで形成し、第1出力軸を、第2ベベルギヤの外周に配置した軸受で軸支する一方、第2ベベルギヤにおける第2出力軸側に、第2出力軸が遊挿可能な凹部を形成して、その凹部内で第2ベベルギヤと第2出力軸との間に、第2ベベルギヤから第2出力軸へのトルク伝達とその遮断とを任意に切替可能なクラッチ機構を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、クラッチ機構を簡単に形成するために、第2出力軸を軸方向へ移動可能に設けて、クラッチ機構を、第2ベベルギヤと第2出力軸との互いの対向面に夫々突設され、第2出力軸が第2ベベルギヤに当接する位置で噛合して両者を結合させるカムと、第2出力軸を第2ベベルギヤからの離反方向へ付勢する付勢手段としたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の目的に加えて、部品点数の少ないより合理的な構成とするために、第2ベベルギヤの軸受を位置決めする位置決め部材を、第2出力軸を軸支する軸支部材と兼用したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、アングル電動工具の一例であるアングルドライバの一部縦断面図である。アングルドライバ1は、筒状で縦長のモータハウジング2内に、モータ3を略同軸で収容し、モータハウジング2の前方(図1の右側)に連結されるギヤハウジング5内に、第1ベベルギヤ6をモータ軸4と平行に軸支して、第1ベベルギヤ6の後端に連結したギヤ7をモータ軸4と噛合させている。また、ギヤハウジング5の前端には、下方を開口させたフロントハウジング8が連結され、そのフロントハウジング8内に、出力軸が第1ベベルギヤ6と直交状に配置されている。但し、ここでの出力軸は、第1ベベルギヤ6と噛合する第2ベベルギヤ9を一体に固着した第1出力軸10と、その第1出力軸10の下方で同軸に配置され、フロントハウジング8から突出した下端にビット12を着脱可能とした第2出力軸11とから形成されている。
【0009】
第1出力軸10は、フロントハウジング8の上下に配された2つのボールベアリング13,14で回転可能に軸支されているが、下側のボールベアリング14は、第1出力軸10を直接軸支せず、第2ベベルギヤ9の歯部の下側に形成される筒部15を軸支している。また、図2にも示すように、第2ベベルギヤ9の下面で筒部15により形成され、第2出力軸11が遊挿可能な凹部16の底面には、第1出力軸10を中心とする円周上へ等間隔で突設された複数の台形状のカム17,17・・からなる第1クラッチ面18が形成されている。
【0010】
一方、フロントハウジング8の下面の開口には、フロントケース19のフランジ部20がねじ込み固定されており、このフロントケース19の固定と共に、フランジ部20がボールベアリング14に当接してその位置決めが行われる。また、フロントケース19は、第2出力軸11を第1出力軸10と同軸で回転可能且つ軸方向へ移動可能に軸支するもので、第2出力軸11の上端に形成された大径部21が、フロントケース19と第2出力軸11との間に介在される軸受スリーブ22に当接する図1,2の位置で下限位置は規制される。このフロントケース19が、本発明の位置決め部材兼軸支部材となっている。さらに、第2出力軸11の上面軸心には、有底孔23が同軸で形成されて、その有底孔23内に第1出力軸10の下端が遊挿されている。
【0011】
そして、第2出力軸11の大径部21の上面に、有底孔23を中心とする円周上へ等間隔に突設された複数の台形状のカム24,24・・からなる第2クラッチ面25が形成され、第2ベベルギヤ9に当接する第2出力軸11の上限位置で、第1クラッチ面18と第2クラッチ面25とのカム17,24同士が噛合して、第2出力軸11が第1出力軸10と一体回転可能となっている。但し、第1出力軸10には、第2ベベルギヤ9と第2出力軸11との間で付勢手段としてのコイルバネ26が外装されており、このコイルバネ26により、第2出力軸11は常態では第2ベベルギヤ9から離反する図1,2の下限位置に付勢される。すなわち、第2ベベルギヤ9と第2出力軸11との間に、第2出力軸11の上限位置で第2ベベルギヤ9と連結され、下方への離反で連結が遮断されるクラッチ機構を形成したものである。
【0012】
一方、フロントケース19には、筒状の第1ホルダ27と第2ホルダ28とが外装されている。まず第1ホルダ27は、フロントケース19のフランジ部20と略同じ外径を有してフランジ部20の下側に固着され、フロントケース19との間にリング状の空間を生じさせている。また、第2ホルダ28は、フロントケース19と第1ホルダ27との間でフロントケース19に螺合されて、回転操作によってフロントケース19に対する軸方向の位置を変更可能となっている。29は第1ホルダ27と第2ホルダ28との間に設けられたコイルバネで、第2ホルダ28が安易に回転しないように第2ホルダ28を下方へ押圧している。なお、第2ホルダ28の下端には、第2出力軸11に装着されたビット12の周囲を囲むストッパスリーブ30が設けられている。すなわち、第2ホルダ28の回転操作によりストッパスリーブ30の下端とビット12の先端との距離を変化させることで、ビット12によるねじ込みの終端位置を調整可能としたものである。
【0013】
また、ギヤハウジング5の下面で第2出力軸11の後方には、ライトユニット31が設けられている。このライトユニット31内には、LED32が斜め前向きに収容されて、モータハウジング2に設けたスイッチレバー33の押込みによってモータ3を駆動させると、同時にLED32が点灯し、ビット12の先端を照射可能となっている。
【0014】
以上の如く構成されたアングルドライバ1において、ネジ締め作業を行う場合、第2出力軸11に装着したビット12をネジ頭部にあてがった状態で、アングルドライバ1をネジ側に押し下げる。すると、第2出力軸11を除くアングルドライバ1の全体がコイルバネ26の付勢に抗して下降し、第1クラッチ面18と第2クラッチ面25とが噛合して第2出力軸11が第2ベベルギヤ9と連結される。よって、この状態でスイッチレバー33を押込み操作してモータ3を駆動させ、第1ベベルギヤ6から第2ベベルギヤ9へ回転伝達し、第2ベベルギヤ9と共に第1出力軸10を回転させると、第2出力軸11も一体に回転し、第2出力軸11と一体回転するビット12でネジ締めが行われる。
【0015】
ネジ締めが進んでビット12への負荷が高まると、任意のタイミングでアングルドライバ1を上方(ネジから離れる方向)へ持ち上げると、コイルバネ26の付勢で第2出力軸11が相対的に第2ベベルギヤ9から離反してクラッチ面18,25同士の噛合を解除し、第2出力軸11へのトルク伝達を遮断する。そのまま作業者がスイッチレバー33の押込みを解除すれば、モータ3の停止と共に第1ベベルギヤ6、第1出力軸10の回転が停止し、ネジ締めが終了する。
なお、アングルドライバ1を持ち上げないままネジ締めを行っても、ビット12への負荷がクラッチ面18,25同士の噛合による第2ベベルギヤ9と第2出力軸11との結合力を超えると、カムの形状によって第1クラッチ面18のカム17が第2クラッチ面25のカム24を乗り越えて第2ベベルギヤ9と第1出力軸10とを空転させるため、第2出力軸11へのトルク伝達が遮断される。
【0016】
このように上記形態のアングルドライバ1によれば、第1出力軸10を、第2ベベルギヤ9の外周に配置したボールベアリング14で軸支する一方、第2ベベルギヤ9における第2出力軸11側に、第2出力軸11が遊挿可能な凹部16を形成して、その凹部16内で第2ベベルギヤ9と第2出力軸11との間に、第2ベベルギヤ9から第2出力軸11へのトルク伝達とその遮断とを任意に切替可能なクラッチ機構を設けたことで、クラッチ機構を設けてもモータ3と直交する第1、第2出力軸10,11の全体の長さを短く納めることができる。よって、全体のコンパクト化を阻害することがなく、アングルドライバとしての使い勝手を維持可能となる。
【0017】
特に、第2出力軸11を軸方向へ移動可能に設けて、クラッチ機構を、第2ベベルギヤ9と第2出力軸11との互いの対向面に夫々突設され、第2出力軸11が第2ベベルギヤ9に当接する位置で噛合して両者を結合させるカム17,24と、第2出力軸11を第2ベベルギヤ9からの離反方向へ付勢するコイルバネ26としたことで、クラッチ機構を凹部16のスペース内で簡単に形成することができる。
また、ここでは、第2ベベルギヤ9を受けるボールベアリング14の位置決め部材を、第2出力軸11を軸支するフロントケース19と兼用しているから、部品点数の少ない合理的な構造となり、一層のコンパクト化とコストダウンとが期待できる。
【0018】
なお、クラッチ面を設ける第2ベベルギヤの凹部は、より深く形成してクラッチ面を第2ベベルギヤのより内方(図1,2では上側)に設けても良い。このように内方に設ける程出力軸全体の長さが短くなる。
また、クラッチ機構の構造は、上記形態に限定するものではなく、例えば上記形態では、第2出力軸11を第2ベベルギヤ9からの離反方向へ付勢する付勢手段にコイルバネ26を用いているが、板バネや皿バネ、引張バネ等を用いることもできる。
さらに、クラッチ機構としては、第2ベベルギヤと第2出力軸との直接の結合に限らず、両者の間に、両端にカムを有して第2ベベルギヤと第2出力軸との何れか一方との連結位置と、両方との連結位置とに移動可能なクラッチ部材を配して、ハウジング外部からのクラッチ部材の操作によって、第2ベベルギヤと第2出力軸とが一体回転する両方との連結位置と、第2出力軸が回転しない一方との連結位置とに切り替える構造も採用できる。
【0019】
さらに、上記形態のアングルドライバでは、第1ベベルギヤをモータ軸と別に配置して減速させているが、モータ軸に直接第1ベベルギヤを固着して第2ベベルギヤと噛合させるアングル電動工具であっても本発明は適用可能である。
【0020】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、クラッチ機構を設けてもモータと直交する第1、第2出力軸の全体の長さを短く納めることができる。よって、全体のコンパクト化を阻害することがなく、アングル電動工具としての使い勝手を維持可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、第2出力軸を軸方向へ移動可能に設けて、クラッチ機構を、第2ベベルギヤと第2出力軸との互いの対向面に夫々突設されるカムと、第2出力軸を第2ベベルギヤからの離反方向へ付勢する付勢手段としたことで、クラッチ機構を凹部のスペース内で簡単に形成することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2の効果に加えて、第2ベベルギヤを受ける軸受を位置決めする位置決め部材を、第2出力軸を軸支する軸支部材と兼用したことで、部品点数の少ない合理的な構造となり、一層のコンパクト化とコストダウンとが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アングルドライバの一部縦断面図である。
【図2】アングルドライバの前方部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・アングルドライバ、3・・モータ、6・・第1ベベルギヤ、9・・第2ベベルギヤ、10・・第1出力軸、11・・第2出力軸、13,14・・ボールベアリング、17,24・・カム、18・・第1クラッチ面、19・・フロントケース、25・・第2クラッチ面、26・・コイルバネ。

Claims (3)

  1. モータを収容したハウジングの端部に、出力軸を前記モータと直交状に軸支して前記ハウジングから横向きに突出させ、前記モータ側に設けた第1ベベルギヤと、前記出力軸側に設けた第2ベベルギヤとの噛合によって、前記モータの回転を前記出力軸に伝達可能としたアングル電動工具であって、
    前記出力軸を、前記第2ベベルギヤと一体回転する第1出力軸と、その第1出力軸と別体で同軸に配され、回転可能に軸支される第2出力軸とで形成し、前記第1出力軸を、前記第2ベベルギヤの外周に配置した軸受で軸支する一方、前記第2ベベルギヤにおける前記第2出力軸側に、前記第2出力軸が遊挿可能な凹部を形成して、その凹部内で前記第2ベベルギヤと第2出力軸との間に、前記第2ベベルギヤから前記第2出力軸へのトルク伝達とその遮断とを任意に切替可能なクラッチ機構を設けたことを特徴とするアングル電動工具。
  2. 第2出力軸を軸方向へ移動可能に設けて、クラッチ機構を、第2ベベルギヤと第2出力軸との互いの対向面に夫々突設され、前記第2出力軸が前記第2ベベルギヤに当接する位置で噛合して両者を結合させるカムと、前記第2出力軸を前記第2ベベルギヤからの離反方向へ付勢する付勢手段とした請求項1に記載のアングル電動工具。
  3. 第2ベベルギヤの軸受を位置決めする位置決め部材を、第2出力軸を軸支する軸支部材と兼用した請求項1または2に記載のアングル電動工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110695903A (zh) * 2019-10-16 2020-01-17 五邑大学 一种多旋转关节的电动螺丝刀

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