【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アレルギー疾患改善用製剤に関する。さらに詳しくは、有用生菌およびビオチンを必須成分として含有することを特徴とするアレルギー疾患改善用製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ビフィズス菌や乳酸菌などの有用生菌には、腸内において悪玉菌の増殖を抑制し、腸内環境を改善し、ひいては便性の改善など整腸作用があることが知られている。そのため、これら有用生菌を含む食品をさまざまな形態で摂取することによって、整腸作用などの保健効果を得ようとする試みがなされてきた。また、最近ではこれら有用生菌の一部には腸管免疫系に働きかけ、Type1ヘルパーT細胞を誘導し、Type2ヘルパーT細胞を抑制しI型アレルギーを抑制する働きがあることが知られている。
【0003】
一方、ビオチンは生体内の脱炭酸反応の補酵素であり、糖、アミノ酸、脂肪酸の生合成、代謝に深く関与している。ビオチン欠乏により皮膚炎を引き起こすことは古くから知られており、乾癬や脂漏性皮膚炎などの皮膚炎の治療にビオチンが用いられてきた。また、特開平6−305962号公報に開示されるごとく、アトピー性皮膚炎の治療剤としてビオチンが有効であることが示されているだけでなく、これ以前にも、Acta Paediatrica Scandinavica 1988 Sep;77(5)pp762−763に掲載されるがごとく、アトピー性皮膚炎の治療にビオチン投与が有効であることが知られている。
【0004】
さらに、特開2001−187734号公報に開示されるごとく、ビオチンにはType2ヘルパーT細胞を抑制する働きがあり、アレルギー性喘息やアレルギー性鼻炎を抑制することも知られている。
現在、アトピー性皮膚炎や、喘息、アレルギー性鼻炎の治療にはステロイドホルモンの外用剤が主流として用いられているが、一時的に炎症を抑制するだけで、根本的な治療に至らない場合がある。また、これら外用剤は重篤な副作用を引き起こすこともあり、社会問題となっている。これらの課題に対して、ビオチンは安全かつ有効な解決手段であるかに思えた。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−305962号公報
【特許文献2】
特開2001−187734号公報
【非特許文献1】
Acta Paediatrica Scandinavica 1988 Sep;77(5)pp762−763
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ビオチンは水溶性のビタミンであるため、体内に保持することは不可能であり、一時的な摂取でアレルギー疾患の治療に役立ったとしても、その効果は一過性である。また、アレルギー疾患は遺伝的、体質的な素因が大きく影響しており、そのような体質を改善することなしに一過性の改善を求めても根本的な解決にはならない恐れがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った。アレルギー疾患患者のうちアトピー性皮膚炎患者では、腸内細菌のバランスが悪化し、悪玉菌優勢の腸内細菌叢になっていることが多い。その結果、腸管免疫系でType2ヘルパーT細胞優勢となり、アレルギー反応を起こしやすい体質となっているという説がある。また、腸内細菌であるビフィズス菌や乳酸菌ががType1ヘルパーT細胞を誘導し、アレルギー反応を抑制することが知られている。そこで、本発明者らは、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、あるいはエンテロコッカス(Enterococcus)属等の有用生菌とビオチンを有効成分として含有する製剤を用いると、これまで、ビオチン、あるいはビフィズス菌や乳酸菌で知られていたものより著しく高いアレルギー疾患改善効果を得られることを見出した。さらに、この効果は一過性ではなく長期にわたって持続することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明はビオチンと腸内有用生菌を含む、アレルギー疾患改善剤を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に用いるビオチンは、合成品、あるいは天然物からの抽出品、ビオチン高含有酵母など、その形態を問わずに用いることができる。本発明におけるビオチンの有効摂取量は、1日当り10〜1000μgである。
【0009】
本発明に用いる有用生菌は、腸内環境を改善する保健効果をもつものであれば特に限定されるものではないが、例えば乳酸菌であるラクトバチルス(Lactobacillus)属のラクトバチルス・アシドフィラス(L.acidophilus)、ラクトバチルス・アミロフィラス(L.amylophilus)、ラクトバチルス・アミロヴォラス(L.amylovolus)、ラクトバチルス・クリスパタス(L.crispatus)、ラクトバチルス・プランタラム(L.plantarum)、ラクトバチルス・ブレビス(L.brevis)、ラクトバチルス・ヘルベティカス(L.helveticus)、ラクトバチルス・ガリナラム(L.gallinarum)、ラクトバチルス・ガセリ(L.gasseri)、ラクトバチルス・ジョンソニ(L.johnsonii)、ラクトバチルス・カゼイ(L.casei)、ラクトバチルス・ラムノサス(L.rhamnosus)、ラクトバチルス・ゼアエ(L.zeae)、ラクトバチルス・デルブルッキ・subsp・ブルガリカス(L.delbrueckii subsp.bulgaricus)、ラクトバチルス・ラクティス(L.lactis),ラクトバチルス・ロイテリ(L.reuteri)、ラクトバチルス・ファーメンタム(L.fermentum)、ラクトバチルス・マリナス(L.murinus)、ストレプトコッカス(Streptococcus)属のストレプトコッカス・サリバリウス・subsp・サーモフィラス(S.salivarius subsp. thermophilus)、ストレプトコッカス・ラクティス(S.lactis)、エンテロコッカス(Enterococcus)属のエンテロコッカス・フェシウム(E.faecium)、エンテロコッカス・フェカリス(E.fecalis)、
又、ビフィズス菌であるビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属のビフィドバクテリウム・ロンガム(B.longum)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(B.bifidum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(B.breve),ビフィドバクテリウム・アドレセンティス(B.adolescentis)、ビフィドバクテリウム・インファンティス(B.infantis)、ビフィドバクテリウム・アニマリス(B.animalis)、ビフィドバクテリウム・シュードロンガム(B.pseudolongum)、また、他にバチルス(Bacillus)属 バチルス・コアギュランス(B.coagulans)、バチルス・ナットー(B.natto)、クロストリジウム(Clostoridium)属のクロストリジウム・ブチリカム(C.butylicum)などが例示できる。中でも乳酸菌、ビフィズス菌が好適に用いられ、特に、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属のビフィドバクテリウム・ロンガム(B.longum)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(B.bifidum),ビフィドバクテリウム・ブレーベ(B.breve)、ラクトバチルス(Lactobacillus)属のラクトバチルス・アシドフィラス(L.acidophilus)、ラクトバチルス・ガセリ(L.gasseri)、ラクトバチルス・カゼイ(L.casei)、ラクトバチルス・デルブルッキ・subsp・ブルガリカス(L.delbrueckii subsp.bulgaricus)、エンテロコッカス(Enterococcus)属のエンテロコッカス・フェシウム(E.faecium)、エンテロコッカス・フェカリス(E.fecalis)が好ましく、ビフィドバクテリウム・ロンガム(B.longum),ビフィドバクテリウム・ビフィダム(B.bifidum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(B.breve)が最も好ましい。
【0010】
本発明の有用生菌は所定の方法で培養後、凍結乾燥した生菌粉末として用いることができる。これら、生菌粉末は凍結乾燥する際に、生菌が傷害されるのを防ぐため、公知の保護剤、例えば、アミノ酸、糖類、糖アルコール、乳成分などを添加することが可能である。本発明における、有用生菌の有効量は1日当り1×107〜1×1011個である。
【0011】
本発明の製剤には、必要に応じて他の公知の添加剤、例えば、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、坑酸化剤、コーティング剤、着色剤、橋味橋臭剤、界面活性剤、可塑剤、食品原料、あるいは香料などを混合して常法により、顆粒剤、散剤、カプセル剤、錠剤などの経口製剤とすることができる。また、本発明の製剤は有用生菌の腸到達性を向上するため、公知の方法で腸溶性製剤とすることができる。
【0012】
また、本発明は有用生菌とビオチンを必須成分とするものであって、その実施形態はヨーグルト、乳飲料、清涼飲料水、野菜発酵飲料などの飲料、チーズ、漬け物などの発酵食品、あめ、ガム、グミキャンディ、チョコレート、ウェハース、クリームなどの菓子類など一般食品としても実施しうる。また、有用生菌は凍結乾燥した生菌粉末として用いても良いし、所定の方法で培養した発酵産物、例えばヨーグルトなどとして用いても良い。
【0013】
【実施例】
以下本発明を実施例、および試験例を用いて、さらに詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また特に断らない限り[%]は[重量%]を表す。
実施例1 (ハードカプセル剤)
【0014】
上記処方を全量が1.5kgとなるように混合した。得られた混合物を常法に従い、カプセル充填機を用いてゼラチンハードカプセルに充填した。得られたハードカプセルは、1カプセル当たりビオチン250μg、ビフィズス菌5×109個を含有し、1日あたり2カプセルを摂取するものとした。
【0015】
試験例1
実施例1で得られたハードカプセル剤(製剤)を、中等症〜重症のアトピー性皮膚炎患者3名に2ヶ月間、1日2カプセル摂取させた。比較例として、ビフィズス菌およびビオチンを乾燥でんぷんに置き換えたプラセボ1、ビフィズス菌を乾燥でんぷんに置き換えたプラセボ2、およびビオチンを乾燥でんぷんに置き換えたプラセボ3を作成し、同様にアトピー性皮膚炎患者に摂取させた。各群の皮疹の状態を2週間ごとに調べ、重症5点〜軽快1点まで5段階で評価した。さらに、2ヶ月の摂取期間終了後も皮疹の観察を行い、3ヶ月(12週)までの結果をグラフに表したのが、表1である。
【0016】
【表1】
【0017】
表1から明らかなように本発明の製剤では、投与2週目より皮疹改善効果を示し、8周目で投与を止めた後も、皮疹の状態が悪化しなかった。一方、有効成分を含まないプラセボ1では、まったく皮疹改善効果が見られなかった。また、ビオチンのみを有効成分として含有するプラセボ2では、投与期間中の8週目までは、皮疹が改善しているが、投与を止めた10週目、12週目ではふたたび皮疹が悪化している。また、ビフィズス菌のみを有効成分として含有するプラセボ3では、初期の皮疹の改善が緩やかで、かつその改善度も本発明の製剤より劣っていた。したがって、本発明のビオチンと有用生菌の組み合わせは、それぞれ単独の効果を組み合わせただけでなく、相乗的にアレルギー疾患を改善する作用を有することがわかる。
【0018】
試験例2
実施例1で得られたハードカプセル剤を、スギ花粉症患者5名に、1月から3月にかけて1日2カプセル摂取させた。被験者らは例年2月から3月にかけて過ぎ花粉症を発症していたので、摂取したことにより、非常に改善した、改善した、やや改善した、不変、悪化の5段階で本発明の製剤の有効性を確認した。その結果、非常に改善したと答えたものが2名、改善したが1名、やや改善したが1名、不変が1名であり、悪化したものはいなかった。
【0019】
試験例3
実施例1で得られたハードカプセル剤を、喘息患者10名に3ヶ月間、1日2カプセル摂取させた。被験者らは月に1〜2度の喘息発作を起こしていたが、摂取期間中は1ヶ月に0〜1回と発作を起こす回数が減少した。
【0020】
実施例2 (錠剤)
【0021】
上記処方を全量が2.0kgとなるように混合した。得られた混合物を常法に従い、打錠機を用いて打錠した。得られた打錠物は1錠当たり500mgで、250μgのビオチンとビフィズス菌7.5×109個、乳酸菌7.5×108個を含有し、1日当たり1錠を摂取するものとした。
【0022】
実施例3 (チュアブル錠)
【0023】
上記処方を全量が2.0kgとなるように混合した。得られた混合物を常法に従い、打錠機を用いて打錠した。得られた打錠物は1錠当たり1.5gで、300μgのビオチンとビフィズス菌1.5×109、乳酸菌(ラクトバチルス・ガセリ菌)3.0×109、乳酸菌(エンテロコッカス・フェカリス菌)2.3×109を含有し、1日当たり1錠を摂取するものとした。
【0024】
実施例4 (顆粒剤)
【0025】
全量を混合した際に20kgとなるように計量した後、ビフィズス菌末、乳酸菌末以外の原料を常法に従い流動層造粒機にて造粒した。その後、ビフィズス菌末、乳酸菌末を加えて混合し顆粒剤を得た。得られた顆粒剤は、2gずつの分包とし、そのなかにビオチン200μg、ビフィズス菌9.0×109個、乳酸菌(ラクトバチルス・ガセリ菌)1.0×109個、乳酸菌(エンテロコッカス・フェカリス菌)1.0×109個を含有し、1日当たり1包を摂取するものとした。
【0026】
実施例5(ヨーグルト)
【0027】
脱脂粉乳〜酵母エキスまでを混合し、加熱殺菌した後、ビフィズス菌スタータ、乳酸菌スタータを混合した。42℃に保持し3時間発酵したのち、5℃に冷却、残りの原料を加えて撹拌し、ヨーグルトを得た。ヨーグルトは100gずつ容器に充填した。ヨーグルト100gあたりビフィズス菌2×109個、ラクトバチルス・アシドフィラス菌1×109個、ストレプトコッカス・サリバリウス・subsp・サーモフィラス菌5×108個、およびビオチン200μgを含み、1日あたりヨーグルト100gを摂取することとした。
【0028】
【発明の効果】
有用生菌およびビオチンを必須成分として含有することを特徴とする、本発明のアレルギー疾患改善用製剤は、ビオチンのアレルギー改善作用と、有用生菌のアレルギー改善作用および腸内細菌叢改善作用により、それぞれ単独で用いるよりも、組み合わせによる相乗作用によって著しく効果的にアレルギー疾患を改善することが期待できる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a preparation for improving allergic diseases. More specifically, the present invention relates to a preparation for improving allergic diseases characterized by containing useful live bacteria and biotin as essential components.
[0002]
2. Description of the Related Art Useful live bacteria such as bifidobacteria and lactic acid bacteria are known to have an intestinal action such as suppressing the growth of bad bacteria in the intestine, improving the intestinal environment, and thus improving the stool properties. ing. Therefore, attempts have been made to obtain health effects such as intestinal regulation by ingesting foods containing these useful live bacteria in various forms. Recently, it has been known that some of these useful live bacteria act on the intestinal tract immune system, induce Type 1 helper T cells, suppress Type 2 helper T cells, and suppress type I allergy.
[0003]
On the other hand, biotin is a coenzyme for decarboxylation in vivo and is deeply involved in biosynthesis and metabolism of sugars, amino acids and fatty acids. Biotin deficiency has long been known to cause dermatitis, and biotin has been used to treat dermatitis such as psoriasis and seborrheic dermatitis. Moreover, as disclosed in JP-A-6-305962, not only biotin is shown to be effective as a therapeutic agent for atopic dermatitis, but also before this, Acta Padiatrica Scandinavica 1988 Sep; 77 (5) As described in pp 762-763, it is known that administration of biotin is effective for the treatment of atopic dermatitis.
[0004]
Furthermore, as disclosed in JP-A-2001-187734, biotin has a function of suppressing Type 2 helper T cells, and is also known to suppress allergic asthma and allergic rhinitis.
Currently, topical steroid hormones are mainly used for the treatment of atopic dermatitis, asthma, and allergic rhinitis. is there. In addition, these external preparations may cause serious side effects and become a social problem. Biotin seemed to be a safe and effective solution to these problems.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-6-305962 [Patent Document 2]
JP 2001-187734 A Non-Patent Document 1
Acta Paediatrica Scandinavica 1988 Sep; 77 (5) pp 762-763
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, since biotin is a water-soluble vitamin, it cannot be retained in the body, and even if it is used for treatment of allergic diseases by temporary ingestion, its effect is transient. In addition, genetic and constitutional predispositions have a major influence on allergic diseases, and even if a temporary improvement is sought without improving such constitution, there is a possibility that it will not be a fundamental solution.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have intensively studied to solve the above problems. Among allergic disease patients, atopic dermatitis patients often have a poor intestinal bacterial balance, resulting in an enteric bacterial flora predominant of bad bacteria. As a result, there is a theory that Type 2 helper T cell predominates in the intestinal tract immune system, and the constitution tends to cause an allergic reaction. In addition, it is known that Bifidobacteria and lactic acid bacteria, which are intestinal bacteria, induce Type 1 helper T cells and suppress allergic reactions. Thus, the present inventors have used a preparation containing useful living bacteria such as Bifidobacterium genus, Lactobacillus genus, or Enterococcus genus and biotin as active ingredients. It has been found that the allergic disease ameliorating effect is significantly higher than those known for biotin, bifidobacteria and lactic acid bacteria. Furthermore, the inventors have found that this effect is not transient but lasts for a long period of time, thereby completing the present invention.
That is, the present invention provides an allergic disease ameliorating agent containing biotin and live intestinal useful bacteria.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The biotin used in the present invention can be used regardless of its form, such as a synthetic product, an extract from a natural product, or a biotin-rich yeast. The effective intake of biotin in the present invention is 10 to 1000 μg per day.
[0009]
Useful live bacteria used in the present invention are not particularly limited as long as they have a health effect for improving the intestinal environment. For example, Lactobacillus Lactobacillus acidophilus (L. acidophilus), Lactobacillus amylophilus (L. amylophilus), Lactobacillus amylovolus (L. amylpatus), Lactobacillus crispatus (L. crispatum), Lactobacillus plantarum (L. Brevis), Lactobacillus helveticus, L. gallinarum, L. gasseri L. johnsonii, L. casei, L. rhamnosus, L. zeae, Lactobacillus delbrucchi subsp bulgaricus (L. delbrueckii subsp. Bulgaricus), Lactobacillus lactis (L. lactis), Lactobacillus reuteri (L. reuteri), Lactobacillus fermentum (L. fermentum), Lactobacillus marinus (L. murinus), Streptococcus genus Streptococcus salivarius subsp. Thermophilus (S. salivarius subsp. hermophilus), Streptococcus lactis (S.lactis), Enterococcus (Enterococcus) genus Enterococcus faecium (E.faecium), Enterococcus faecalis (E.fecalis),
Moreover, Bifidobacterium (B. longum), Bifidobacterium (B. bifidum), Bifidobacterium breve (B. breve) of the Bifidobacterium (Bifidobacterium) which is a Bifidobacterium. Bifidobacterium adrecentis, B. infantis, B. animalis, Bifidobacterium pseudoron gum (B. Pseudolongum), and other Bacillus genus Bacillus coagulans, B. Natto, Clostridium Clostorium C. butyricum and the like belonging to the genus idium). Among them, lactic acid bacteria and bifidobacteria are preferably used. In particular, Bifidobacterium longum (B. longum), Bifidobacterium bifidoum (B. bifidum), Bifidobacterium B. breve, Lactobacillus Lactobacillus L. acidophilus, L. gasseri, L. casei, Lactobacillus delbrukki subsp. bulgaricus (L. delbrueckii subsp. bulgaricus), Enterococcus faecium (E. f) of the genus Enterococcus aecium), Enterococcus faecalis (E. fecalis) are preferred, Bifidobacterium longum (B. longum), Bifidobacterium bifidum (B. bifidum), Bifidobacterium breve (B. breve) is preferred Most preferred.
[0010]
The useful live bacteria of the present invention can be used as a live powder freeze-dried after culturing by a predetermined method. In order to prevent the live bacteria from being damaged when the live bacteria powder is freeze-dried, a known protective agent such as an amino acid, a saccharide, a sugar alcohol, or a milk component can be added. In the present invention, the effective amount of useful live bacteria is 1 × 10 7 to 1 × 10 11 per day.
[0011]
In the preparation of the present invention, other known additives as necessary, for example, excipients, disintegrants, binders, lubricants, antioxidants, coating agents, coloring agents, Hashimi Bridge odorants, Surfactants, plasticizers, food ingredients, fragrances, and the like can be mixed to form oral preparations such as granules, powders, capsules, and tablets by conventional methods. In addition, since the preparation of the present invention improves the intestinal reachability of useful live bacteria, it can be made into an enteric preparation by a known method.
[0012]
Moreover, the present invention comprises useful live bacteria and biotin as essential components, and embodiments thereof include yogurt, milk drinks, soft drinks, beverages such as vegetable fermented drinks, fermented foods such as cheese and pickles, candy, It can also be implemented as a general food such as confectionery such as gum, gummy candy, chocolate, wafer, and cream. In addition, useful live bacteria may be used as freeze-dried live bacteria powder, or may be used as a fermentation product cultured by a predetermined method, such as yogurt.
[0013]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated in more detail using an Example and a test example, this invention is not limited to this. Unless otherwise specified, [%] represents [% by weight].
Example 1 (Hard capsule)
[0014]
The above formulation was mixed so that the total amount was 1.5 kg. The obtained mixture was filled into gelatin hard capsules using a capsule filling machine according to a conventional method. The obtained hard capsules contain 250 μg of biotin per capsule and 5 × 10 9 Bifidobacteria, and ingest 2 capsules per day.
[0015]
Test example 1
The hard capsule (formulation) obtained in Example 1 was ingested by 2 capsules a day for 2 months to 3 patients with moderate to severe atopic dermatitis. As comparative examples, placebo 1 in which bifidobacteria and biotin were replaced with dry starch, placebo 2 in which bifidobacteria were replaced with dry starch, and placebo 3 in which biotin was replaced with dry starch were prepared, and were similarly applied to patients with atopic dermatitis. Ingested. The state of the eruption in each group was examined every 2 weeks, and was evaluated in 5 grades from 5 points of severity to 1 point of relief. Further, Table 1 shows the eruption observed even after the end of the intake period of 2 months, and the results up to 3 months (12 weeks) are shown in a graph.
[0016]
[Table 1]
[0017]
As is apparent from Table 1, the preparation of the present invention showed a rash improving effect from the second week of administration, and the state of the rash did not worsen even after the administration was stopped on the eighth lap. On the other hand, with placebo 1 containing no active ingredient, no skin rash improvement effect was observed. In addition, with placebo 2 containing only biotin as an active ingredient, the eruption improved until the 8th week during the administration period, but the rash again worsened at the 10th and 12th weeks after the administration was stopped. Yes. In addition, placebo 3 containing only bifidobacteria as an active ingredient showed a gradual improvement in the initial rash, and the improvement was also inferior to that of the preparation of the present invention. Therefore, it can be seen that the combination of biotin and useful viable bacteria of the present invention not only combine single effects, but also synergistically improve allergic diseases.
[0018]
Test example 2
Five capsules of cedar pollinosis were ingested 2 capsules a day from January to March with the hard capsule obtained in Example 1. Since the subjects developed hay fever from February to March of the usual year, the efficacy of the preparation of the present invention was greatly improved, improved, slightly improved, unchanged, and worsened by taking it. The sex was confirmed. As a result, 2 respondents answered that they had improved significantly, 1 improved, 1 improved slightly, 1 improved, and 1 did not deteriorate.
[0019]
Test example 3
The hard capsule obtained in Example 1 was ingested by 2 capsules a day for 3 months to 10 asthmatic patients. The subjects had asthma attacks once or twice a month, but the number of seizures decreased from 0 to once a month during the intake period.
[0020]
Example 2 (Tablets)
[0021]
The above formulation was mixed so that the total amount was 2.0 kg. The obtained mixture was tableted using a tableting machine according to a conventional method. The obtained tableted product was 500 mg per tablet, containing 250 μg of biotin, 7.5 × 10 9 bifidobacteria, and 7.5 × 10 8 lactic acid bacteria, and ingesting 1 tablet per day.
[0022]
Example 3 (Chewable tablet)
[0023]
The above formulation was mixed so that the total amount was 2.0 kg. The obtained mixture was tableted using a tableting machine according to a conventional method. The obtained tableted product is 1.5 g per tablet, 300 μg of biotin and Bifidobacterium 1.5 × 10 9 , lactic acid bacteria (Lactobacillus gasseri) 3.0 × 10 9 , lactic acid bacteria (Enterococcus faecalis) It contained 2.3 × 10 9 and was to take 1 tablet per day.
[0024]
Example 4 (Granule)
[0025]
After weighing the total amount to 20 kg, raw materials other than bifidobacteria powder and lactic acid bacteria powder were granulated by a fluidized bed granulator according to a conventional method. Thereafter, bifidobacteria powder and lactic acid bacteria powder were added and mixed to obtain granules. The resulting granule is divided into 2 g aliquots, 200 μg of biotin, 9.0 × 10 9 bifidobacteria, 1.0 × 10 9 lactic acid bacteria (Lactobacillus gasseri), lactic acid bacteria (enterococcus Fecalis bacteria) 1.0 × 10 9 containing 1 pack per day.
[0026]
Example 5 (yogurt)
[0027]
After mixing skim milk powder to yeast extract and sterilizing by heating, a bifidobacteria starter and a lactic acid bacteria starter were mixed. After maintaining at 42 ° C. and fermenting for 3 hours, the mixture was cooled to 5 ° C., and the remaining raw materials were added and stirred to obtain yogurt. 100g of yogurt was filled into a container. Contains 100 g yogurt per day, containing 2 x 10 9 bifidobacteria per 100 g yoghurt, 1 x 10 9 Lactobacillus acidophilus, 5 x 10 8 Streptococcus salivarius subsp, thermophilus, and 200 μg biotin It was decided.
[0028]
【The invention's effect】
The preparation for improving allergic diseases of the present invention, characterized in that it contains useful live bacteria and biotin as essential components, is due to the allergy improving action of biotin, the allergy improving action of the useful live bacteria and the intestinal bacterial flora improving action, It can be expected that allergic diseases will be improved remarkably effectively by the synergistic action of the combination, rather than using them individually.