JP2004249851A - 車両用ルーフ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のサンシェードパネルを備えるルーフ装置において、複数のサンシェードパネルを可動パネルと連動させて自動的に開くようにし、かつ煩わしい操作無しに手動で車室内への日光の入る量を調整できるようにする。
【解決手段】複数のサンシェードパネル41、42、43のうちの所定の1つと作動機構8を連係させる連係部材60を備えるように構成したことである。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のサンシェードパネル41、42、43のうちの所定の1つと作動機構8を連係させる連係部材60を備えるように構成したことである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のルーフに設けられた開口部を可動パネルによって開閉するルーフ装置において、可動パネルの下方に配置され日光の射し込みを調整するように設けられた複数のサンシェードパネルを備える車両用ルーフ装置に関する。特に複数のサンシェードパネルを可動パネルの開作動と連動して自動的に開くように構成した車両用ルーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような複数のサンシェードパネルと可動パネルを開口部の左右に取り付けた前後方向に延びるガイドレールに案内支持して、サンシェードパネルを可動パネルと連動して自動的に開くように構成したものがある。このようなルーフ装置は、可動パネルとサンシェードパネルを連結する連結部材を備えている。このようなルーフ装置の連結部材は、可動パネルが回転又はスライドする際に大きくガイドレールに対して大きく上下移動するために、可動パネルとサンシェードパネルの夫々に回転ジョイントで結合させている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−118959号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術であると、回転ジョイントを備える連結部材で結合されたサンシェードパネルと可動パネルは前後両方向に一体に移動する。このために、可動パネルを閉じた状態でサンシェードパネルを開閉して車室内に取り込む日光を調整したいときは、手が届き難いサンシェードパネルの裏側に位置する回転ジョイントを外すなど煩わしい操作が必要で、非常に使用し難いものであった。このために本発明の課題は、このような煩わしい操作を必要とせずに車室に取り込む日光の量を調整できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために本発明において講じられた第1の技術的手段は、車両ルーフに設けられた開口部を開閉可能にする可動パネルと、前記開口部の車両幅方向の両側縁部に前後に延びて配置されるガイドレールと、前記ガイドレールによって案内され前記可動パネルを支持する作動機構と、前記可動パネルの下方に配置され前記ガイドレールに案内される複数のサンシェードパネルを備えるルーフ装置において、前記複数のサンシェードパネルのうちの所定の1つと前記作動機構を連係させる連係部材を備えるようにしたことである。
【0006】
この構成によって、サンシェードパネルは上下位置の変化しない可動パネルと連動して自動的に開くように作動させることができる。
【0007】
より好ましくは上記第1の技術的手段に加えて、本発明で講じた第2の技術的手段として、前記作動機構が後方に移動し前記サンシェードパネルを開くとき前記複数のサンシェードパネルの内で最も前方に配置される前記サンシェードパネルと前記作動機構を連係させ、且つ前記最も前方に配置される前記サンシェードパネル以外の前記サンシェードパネルには前側の前記サンシェードパネルと連係させる当接部を設けたことである。
【0008】
この構成によって、複数のサンシェードパネルの全てを所定の可動パネルの移動と連動させて自動的に開閉作動させることが可能となる。
【0009】
より好ましくは上記第1の技術的手段に加えて、本発明で講じた第3の技術的手段は、前記車両の車室内において前記作動機構と前記連係部材を覆うガーニッシュを備えるようにしたことである。
【0010】
この構成によって、サンシェードパネルを駆動する連係部材は車室側からの視界から遮られ、車室内の見栄えが確保できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に関るサンルーフ装置10(ルーフ装置)の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態を示したもので、車両のルーフ11に搭載されたサンルーフ装置10を車両の幅方向中央での断面図で示している。図1はサンルーフ装置が閉じた状態を、図2はサンルーフ装置10が開放された状態を示している。
【0013】
ルーフ11には開口部12が設けられ、開口部12内側の縁にボルト31a(図5)によって、サンルーフ装置10の基本構成部材となるハウジング31が取り付けられている。ハウジング31は概ね開口部12に相当する空間部分を中央に備えた矩形の概ね平板形状となっている。
【0014】
ハウジング31の下面には、開口部12の左右の縁に位置し、車両前後方向に平行に延びる一対のガイドレール6が配置されている。ガイドレール6には、3組の既知の回動リンク機構(図示無し)を備える作動機構8(図4)が移動可能に支持されている。各回動リンク機構に通常ガラス板で構成される複数の可動パネル21、22、23が開口部12の左右に渡って延在して取り付けられている。各可動パネルを車両の前方から順に、第1可動パネル21、第2可動パネル22、及び第3可動パネル23としている。
【0015】
作動機構8は、ハウジング31の前方に取り付けられる駆動装置55(図1)とケーブル(図示無し)で連結され、駆動装置55の作動で作動機構8が移動して、第1可動パネル21を、その前端を回転中心として後端が上方へ持ち上がるように、いわゆるチルトアップ作動させる。更に順番に第2可動パネル22及び第3可動パネル23をも駆動装置55の作動で、チルトアップ作動と、車両前後方向の移動するスライド作動ができる構成となっている。
【0016】
可動パネル21、22、23の下方には、3枚のサンシェードパネル41、42、43が配置される。図3、図4及び図5に示されるように、サンシェードパネル41、42、43は、左右のガイドレール6に車両の幅中央に向かって対向して開口するように設けられたガイド溝16、17、18に夫々摺動可能に支持されている。3枚のサンシェードパネル21、22、23によって、図1及び図2に示されるように、車両の室内天井部に装着される内装部15に設けられた天窓部14を開閉できる。図1に示されるように天窓部14が閉じられているとき、3枚のサンシェードパネル41、42、43の内、最も前に位置する第1サンシェードパネル21が上側の第1ガイド溝61に、第1サンシェードパネル41の後に位置する第2サンシェードパネル42が中間の第2ガイド溝62に、更に第2サンシェードパネル42の後方に位置する第3サンシェードパネル43は下側の第3ガイド溝63に嵌って、夫々が上下に配置される。
【0017】
図1に示されるように、第2サンシェードパネル42の後端には起立するようにフランジ42a(当接部)が形成され、また第3サンシェードパネル43の後端にも同様にフランジ43a(当接部)が形成されている。サンシェードパネル41、42、43が閉じた状態から図2の開放された状態になる過程で、第1サンシェードパネル41の後端部41aはフランジ42aに、またフランジ42aはフランジ43aに順に当接して各サンシェードパネル41、42、43が開放される構成となっている。各サンシェードパネル41、42、43の開放は後述するように、作動機構8の作用によって第1可動パネル21の移動に連動し、自動的に行われる構成となっている。
【0018】
更に、図8に示されるように第1サンシェードパネル41の後端41aの下面には当接部材45が固定されて取り付けられている。一方、第1サンシェードパネル41の後端41aと重なり合う第2サンシェードパネル42の前端42bの上面にも当接部材46が固定されて取り付けられている。図示を省略するが同様に当接部が第2サンシェードパネル42の後端部の下面と第3サンシェードパネル43の後端部の上面にも設けられている。これによって、図2の各サンシェードパネル41、42、43が閉じた状態から、第1サンシェードパネル41を手動で前方にスライドさせることによって、図1の閉じた状態に戻すことができる構成となっている。
【0019】
図3、図4及び図5に示されるように、ガイドレール6の上側にはガーニッシュ7がネジ72、73を用いてホルダー71によって固定されている。ガーニッシュ7は図2に示されるように、車両の前後方向に延び、図6と図7に示されるように前後2箇所でガイドレール6に取り付けられている。内装部15とガーニッシュ7によってガイドレール6を上下から挟む構成にして、ガイドレール6及びガイドレール6に支持される回動リンク機構(図示無し)を覆う構成にして、車室側からの見栄えの確保と、乗員が不用意に回動リンク機構側に手を入れることを防止している。また、車室内への突起物がでない安全に優れる配置が出来るようになっている。
【0020】
図4に示されるようにガイドレール6の第1ガイド溝61の上側にピースガイド溝64が、第1ガイド溝61と同様に方向に開口して形成されている。また、図6と図7に示されるように、2箇所のホルダー71は夫々所定の間隔を持ってピースガイド溝64を塞ぐように取り付けられ、スライドピース68が2箇所のホルダー71の間でピースガイド溝64の中を摺動可能に取り付けさられている。更に、図4と図6に示されるように、スライドピース68に一体に埋め込まれたフック69によってスライドピース68は第1サンシェードパネル41に固定される構成となっている。
【0021】
図6に示されるように、ピースガイド溝64内には、2箇所のホルダー71の内、前側のホルダー71とスライドピース68の間にアーム65が配置されている。アーム65は、図4に示されるように屈曲してガイドレール6の上部を車両の幅方向外側に伸び、回動リンク機構(図示無し)を備える作動機構8にネジ66で固定されている。作動機構8は既知のサンルーフ装置と同様にガイドレール6に設けられた機構ガイド溝にシュー81を介して保持され移動することで、各可動パネル21、22、23を駆動するものである。このようにアーム65、スライドピース68及びフック69から構成される連係部材60によって作動機構8の移動を第1サンシェードパネル41に伝達される構成となっている。
【0022】
以上のように構成されたサンルーフ装置1の作動について説明する。
【0023】
図1に示す、各可動パネル21、22、23が閉じた状態で、乗員が操作スイッチ(図示せず)を操作し、駆動装置55を駆動させると、先ず第1可動パネル21がチルトアップ作動を開始する。また第1可動パネル21のチルトアップ作動とともに作動機構8が後方へ移動する。作動機構8の後方への移動と連動して、第1サンシェードパネル41が後方に移動する。従って、雨天のときの走行中にも第1可動パネル21によって雨と風の車室へ巻き込まずに、タバコの煙などを車外に排気できる。
【0024】
更に、操作スイッチの操作をすれば、第2、第3可動パネル22、23がチルトアップするとともに、後方に移動し図2に示される状態になる。このとき、全てのサンシェードパネル41、42、43は作動機構8の後方への移動に連動して、自動的に後方に移動する。
【0025】
図2の状態から、図1の状態に戻すときは、操作スイッチを作動機構8が前方に移動する方向に操作する。その結果各可動パネル21、22、23は閉じる状態に戻る。しかしながらサンシェードパネル41、42、43は図2の開いた状態に保持される。乗員が手動で第1サンシェードパネル41を前方に引くことによって、第2、第3サンシェードパネル42、43も共に前方に移動して閉じた状態に戻る。従って可動パネル21、22、23が開放された状態では、各サンシェードパネル41、42、43を閉じることができないようになっていて、降車時に可動パネルの閉め忘れが防止できる。一方可動パネル21、22、23が閉じられた状態では、各サンシェードパネル41、42、43は手動で自由に開閉可能であることは、構成の説明から明らかである。
【0026】
【発明の効果】
本発明に係わるサンルーフでは、可動パネルの開く作動と連動し、複数のサンシェードパネルを自動的に開くことができるようにするとともに、可動パネルが閉じた状態では、可動パネルを透過する日光を加減できるように手動でサンシェードパネルの開閉が簡単にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるサンルーフ装置が閉じた状態を示した断面図である。
【図2】本発明に関わるサンルーフ装置が開いた状態を示した断面図である。
【図3】図6のA−Aにおける断面図である。
【図4】図6のB−Bにおける断面図である。
【図5】図2のC−Cにおける断面図である。
【図6】図2のD部拡大図である。
【図7】図2のE部拡大図である。
【図8】本発明に関わるサンルーフ装置の第1サンシェードパネルの後端下面と、第2サンシェードパネルの前端上面の部分を示す断面図である。
【符号の説明】
6 ガイドレール
7 ガーニッシュ
10 ルーフ装置(サンルーフ装置)
11 ルーフ
12 開口部
21、22、23 可動パネル(第1可動パネル、第2可動パネル、第3可動パネル)
41、42、43 サンシェードパネル(第1サンシェードパネル、第2サンシェードパネル、第3サンシェードパネル)
60 連係部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のルーフに設けられた開口部を可動パネルによって開閉するルーフ装置において、可動パネルの下方に配置され日光の射し込みを調整するように設けられた複数のサンシェードパネルを備える車両用ルーフ装置に関する。特に複数のサンシェードパネルを可動パネルの開作動と連動して自動的に開くように構成した車両用ルーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような複数のサンシェードパネルと可動パネルを開口部の左右に取り付けた前後方向に延びるガイドレールに案内支持して、サンシェードパネルを可動パネルと連動して自動的に開くように構成したものがある。このようなルーフ装置は、可動パネルとサンシェードパネルを連結する連結部材を備えている。このようなルーフ装置の連結部材は、可動パネルが回転又はスライドする際に大きくガイドレールに対して大きく上下移動するために、可動パネルとサンシェードパネルの夫々に回転ジョイントで結合させている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−118959号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術であると、回転ジョイントを備える連結部材で結合されたサンシェードパネルと可動パネルは前後両方向に一体に移動する。このために、可動パネルを閉じた状態でサンシェードパネルを開閉して車室内に取り込む日光を調整したいときは、手が届き難いサンシェードパネルの裏側に位置する回転ジョイントを外すなど煩わしい操作が必要で、非常に使用し難いものであった。このために本発明の課題は、このような煩わしい操作を必要とせずに車室に取り込む日光の量を調整できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために本発明において講じられた第1の技術的手段は、車両ルーフに設けられた開口部を開閉可能にする可動パネルと、前記開口部の車両幅方向の両側縁部に前後に延びて配置されるガイドレールと、前記ガイドレールによって案内され前記可動パネルを支持する作動機構と、前記可動パネルの下方に配置され前記ガイドレールに案内される複数のサンシェードパネルを備えるルーフ装置において、前記複数のサンシェードパネルのうちの所定の1つと前記作動機構を連係させる連係部材を備えるようにしたことである。
【0006】
この構成によって、サンシェードパネルは上下位置の変化しない可動パネルと連動して自動的に開くように作動させることができる。
【0007】
より好ましくは上記第1の技術的手段に加えて、本発明で講じた第2の技術的手段として、前記作動機構が後方に移動し前記サンシェードパネルを開くとき前記複数のサンシェードパネルの内で最も前方に配置される前記サンシェードパネルと前記作動機構を連係させ、且つ前記最も前方に配置される前記サンシェードパネル以外の前記サンシェードパネルには前側の前記サンシェードパネルと連係させる当接部を設けたことである。
【0008】
この構成によって、複数のサンシェードパネルの全てを所定の可動パネルの移動と連動させて自動的に開閉作動させることが可能となる。
【0009】
より好ましくは上記第1の技術的手段に加えて、本発明で講じた第3の技術的手段は、前記車両の車室内において前記作動機構と前記連係部材を覆うガーニッシュを備えるようにしたことである。
【0010】
この構成によって、サンシェードパネルを駆動する連係部材は車室側からの視界から遮られ、車室内の見栄えが確保できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に関るサンルーフ装置10(ルーフ装置)の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態を示したもので、車両のルーフ11に搭載されたサンルーフ装置10を車両の幅方向中央での断面図で示している。図1はサンルーフ装置が閉じた状態を、図2はサンルーフ装置10が開放された状態を示している。
【0013】
ルーフ11には開口部12が設けられ、開口部12内側の縁にボルト31a(図5)によって、サンルーフ装置10の基本構成部材となるハウジング31が取り付けられている。ハウジング31は概ね開口部12に相当する空間部分を中央に備えた矩形の概ね平板形状となっている。
【0014】
ハウジング31の下面には、開口部12の左右の縁に位置し、車両前後方向に平行に延びる一対のガイドレール6が配置されている。ガイドレール6には、3組の既知の回動リンク機構(図示無し)を備える作動機構8(図4)が移動可能に支持されている。各回動リンク機構に通常ガラス板で構成される複数の可動パネル21、22、23が開口部12の左右に渡って延在して取り付けられている。各可動パネルを車両の前方から順に、第1可動パネル21、第2可動パネル22、及び第3可動パネル23としている。
【0015】
作動機構8は、ハウジング31の前方に取り付けられる駆動装置55(図1)とケーブル(図示無し)で連結され、駆動装置55の作動で作動機構8が移動して、第1可動パネル21を、その前端を回転中心として後端が上方へ持ち上がるように、いわゆるチルトアップ作動させる。更に順番に第2可動パネル22及び第3可動パネル23をも駆動装置55の作動で、チルトアップ作動と、車両前後方向の移動するスライド作動ができる構成となっている。
【0016】
可動パネル21、22、23の下方には、3枚のサンシェードパネル41、42、43が配置される。図3、図4及び図5に示されるように、サンシェードパネル41、42、43は、左右のガイドレール6に車両の幅中央に向かって対向して開口するように設けられたガイド溝16、17、18に夫々摺動可能に支持されている。3枚のサンシェードパネル21、22、23によって、図1及び図2に示されるように、車両の室内天井部に装着される内装部15に設けられた天窓部14を開閉できる。図1に示されるように天窓部14が閉じられているとき、3枚のサンシェードパネル41、42、43の内、最も前に位置する第1サンシェードパネル21が上側の第1ガイド溝61に、第1サンシェードパネル41の後に位置する第2サンシェードパネル42が中間の第2ガイド溝62に、更に第2サンシェードパネル42の後方に位置する第3サンシェードパネル43は下側の第3ガイド溝63に嵌って、夫々が上下に配置される。
【0017】
図1に示されるように、第2サンシェードパネル42の後端には起立するようにフランジ42a(当接部)が形成され、また第3サンシェードパネル43の後端にも同様にフランジ43a(当接部)が形成されている。サンシェードパネル41、42、43が閉じた状態から図2の開放された状態になる過程で、第1サンシェードパネル41の後端部41aはフランジ42aに、またフランジ42aはフランジ43aに順に当接して各サンシェードパネル41、42、43が開放される構成となっている。各サンシェードパネル41、42、43の開放は後述するように、作動機構8の作用によって第1可動パネル21の移動に連動し、自動的に行われる構成となっている。
【0018】
更に、図8に示されるように第1サンシェードパネル41の後端41aの下面には当接部材45が固定されて取り付けられている。一方、第1サンシェードパネル41の後端41aと重なり合う第2サンシェードパネル42の前端42bの上面にも当接部材46が固定されて取り付けられている。図示を省略するが同様に当接部が第2サンシェードパネル42の後端部の下面と第3サンシェードパネル43の後端部の上面にも設けられている。これによって、図2の各サンシェードパネル41、42、43が閉じた状態から、第1サンシェードパネル41を手動で前方にスライドさせることによって、図1の閉じた状態に戻すことができる構成となっている。
【0019】
図3、図4及び図5に示されるように、ガイドレール6の上側にはガーニッシュ7がネジ72、73を用いてホルダー71によって固定されている。ガーニッシュ7は図2に示されるように、車両の前後方向に延び、図6と図7に示されるように前後2箇所でガイドレール6に取り付けられている。内装部15とガーニッシュ7によってガイドレール6を上下から挟む構成にして、ガイドレール6及びガイドレール6に支持される回動リンク機構(図示無し)を覆う構成にして、車室側からの見栄えの確保と、乗員が不用意に回動リンク機構側に手を入れることを防止している。また、車室内への突起物がでない安全に優れる配置が出来るようになっている。
【0020】
図4に示されるようにガイドレール6の第1ガイド溝61の上側にピースガイド溝64が、第1ガイド溝61と同様に方向に開口して形成されている。また、図6と図7に示されるように、2箇所のホルダー71は夫々所定の間隔を持ってピースガイド溝64を塞ぐように取り付けられ、スライドピース68が2箇所のホルダー71の間でピースガイド溝64の中を摺動可能に取り付けさられている。更に、図4と図6に示されるように、スライドピース68に一体に埋め込まれたフック69によってスライドピース68は第1サンシェードパネル41に固定される構成となっている。
【0021】
図6に示されるように、ピースガイド溝64内には、2箇所のホルダー71の内、前側のホルダー71とスライドピース68の間にアーム65が配置されている。アーム65は、図4に示されるように屈曲してガイドレール6の上部を車両の幅方向外側に伸び、回動リンク機構(図示無し)を備える作動機構8にネジ66で固定されている。作動機構8は既知のサンルーフ装置と同様にガイドレール6に設けられた機構ガイド溝にシュー81を介して保持され移動することで、各可動パネル21、22、23を駆動するものである。このようにアーム65、スライドピース68及びフック69から構成される連係部材60によって作動機構8の移動を第1サンシェードパネル41に伝達される構成となっている。
【0022】
以上のように構成されたサンルーフ装置1の作動について説明する。
【0023】
図1に示す、各可動パネル21、22、23が閉じた状態で、乗員が操作スイッチ(図示せず)を操作し、駆動装置55を駆動させると、先ず第1可動パネル21がチルトアップ作動を開始する。また第1可動パネル21のチルトアップ作動とともに作動機構8が後方へ移動する。作動機構8の後方への移動と連動して、第1サンシェードパネル41が後方に移動する。従って、雨天のときの走行中にも第1可動パネル21によって雨と風の車室へ巻き込まずに、タバコの煙などを車外に排気できる。
【0024】
更に、操作スイッチの操作をすれば、第2、第3可動パネル22、23がチルトアップするとともに、後方に移動し図2に示される状態になる。このとき、全てのサンシェードパネル41、42、43は作動機構8の後方への移動に連動して、自動的に後方に移動する。
【0025】
図2の状態から、図1の状態に戻すときは、操作スイッチを作動機構8が前方に移動する方向に操作する。その結果各可動パネル21、22、23は閉じる状態に戻る。しかしながらサンシェードパネル41、42、43は図2の開いた状態に保持される。乗員が手動で第1サンシェードパネル41を前方に引くことによって、第2、第3サンシェードパネル42、43も共に前方に移動して閉じた状態に戻る。従って可動パネル21、22、23が開放された状態では、各サンシェードパネル41、42、43を閉じることができないようになっていて、降車時に可動パネルの閉め忘れが防止できる。一方可動パネル21、22、23が閉じられた状態では、各サンシェードパネル41、42、43は手動で自由に開閉可能であることは、構成の説明から明らかである。
【0026】
【発明の効果】
本発明に係わるサンルーフでは、可動パネルの開く作動と連動し、複数のサンシェードパネルを自動的に開くことができるようにするとともに、可動パネルが閉じた状態では、可動パネルを透過する日光を加減できるように手動でサンシェードパネルの開閉が簡単にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるサンルーフ装置が閉じた状態を示した断面図である。
【図2】本発明に関わるサンルーフ装置が開いた状態を示した断面図である。
【図3】図6のA−Aにおける断面図である。
【図4】図6のB−Bにおける断面図である。
【図5】図2のC−Cにおける断面図である。
【図6】図2のD部拡大図である。
【図7】図2のE部拡大図である。
【図8】本発明に関わるサンルーフ装置の第1サンシェードパネルの後端下面と、第2サンシェードパネルの前端上面の部分を示す断面図である。
【符号の説明】
6 ガイドレール
7 ガーニッシュ
10 ルーフ装置(サンルーフ装置)
11 ルーフ
12 開口部
21、22、23 可動パネル(第1可動パネル、第2可動パネル、第3可動パネル)
41、42、43 サンシェードパネル(第1サンシェードパネル、第2サンシェードパネル、第3サンシェードパネル)
60 連係部材
Claims (3)
- 車両ルーフに設けられた開口部を開閉可能にする可動パネルと、
前記開口部の車両幅方向の両側縁部に前後に延びて配置されるガイドレールと、
前記ガイドレールによって案内され前記可動パネルを支持する作動機構と、
前記可動パネルの下方に配置され前記ガイドレールに案内される複数のサンシェードパネルを備えるルーフ装置において、
前記複数のサンシェードパネルのうちの所定の1つと前記作動機構を連係させる連係部材を備えることを特徴とする車両用ルーフ装置。 - 前記作動機構が後方に移動し前記サンシェードパネルを開くとき前記複数のサンシェードパネルの内で最も前方に配置される前記サンシェードパネルと前記作動機構を連係させ、且つ前記最も前方に配置される前記サンシェードパネル以外の前記サンシェードパネルには前側の前記サンシェードパネルと連係させる当接部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用ルーフ装置。
- 前記車両の車室内において前記作動機構と前記連係部材を覆うガーニッシュを備える請求項1に記載の車両用ルーフ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003042885A JP2004249851A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | 車両用ルーフ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|---|
JP2012071655A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用サンシェード |
US8167019B2 (en) | 2008-11-20 | 2012-05-01 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Shade apparatus for vehicle |
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JP2016055698A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | 株式会社豊田自動織機 | 車両のサンシェードのストッパ構造 |
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2003
- 2003-02-20 JP JP2003042885A patent/JP2004249851A/ja active Pending
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