JP2004248714A - 生体信号を用いた認証方法および認証装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】偽造に対して頑健な認証方法を提供する。
【解決手段】まず、対象候補者毎の脳波を、各測定点において取得する。ついで、脳波における周波数成分をデータベースに格納する。
ついで、認証対象者の脳波を、各測定点において取得する。ついで、取得した脳波の周波数成分を取得する。
ついで、データベースに格納してある周波数成分と、認証対象者の周波数成分との距離を算出する。この距離は、例えばユークリッド距離である。算出された距離の近さに基づいて、対象者と対象候補者の同一性を認証することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】まず、対象候補者毎の脳波を、各測定点において取得する。ついで、脳波における周波数成分をデータベースに格納する。
ついで、認証対象者の脳波を、各測定点において取得する。ついで、取得した脳波の周波数成分を取得する。
ついで、データベースに格納してある周波数成分と、認証対象者の周波数成分との距離を算出する。この距離は、例えばユークリッド距離である。算出された距離の近さに基づいて、対象者と対象候補者の同一性を認証することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体信号を用いて個別の生体を認証する方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】
生体情報を用いた個人認証方式としては、人の指紋や声紋を用いたものがある。しかしながら、これらの生体情報は、偽造が比較的に容易であるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、偽造に対して頑健な認証方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の認証方法は、次のステップを含んでいる。
(1)対象者から取得した生体信号から、前記生体信号の特徴を示す基底を生成するステップ、および
(2)前記基底と、対象候補者における生体信号の特徴を示す、予め取得されている基底との距離に基づいて認証を行うステップ。
【0005】
前記生体信号とは、例えば、脳波、脈波、筋電位または心電位である。
【0006】
前記基底は、例えば、周波数成分である。この周波数成分は、例えば、生体信号のフーリエ変換により取得できる。
【0007】
また、前記基底とは、時間領域成分であってもよい。この時間領域成分は、例えば、生体信号の相関次元解析により取得できる。
【0008】
対象者の生体信号に基づく基底と、対象候補者の生体信号に基づく基底との距離とは、例えば、距離の公理を満たす非類似度である。
【0009】
前記認証方法においては、対象者の生体信号に基づく基底が、複数の前記対象候補者の生体信号に基づく基底とほぼ同じ距離である場合には、認証不能とすることができる。
【0010】
本発明に係る認証方法は、次のステップを含む構成であっても良い。
(1)対象候補者から取得した生体信号から、この生体信号の特徴を示す基底を生成し、この基底をデータベースに格納するステップ、
(2)対象者から取得した生体信号から、この生体信号の特徴を示す基底を生成するステップ、および
(3)前記対象者の基底と、前記対象候補者の基底との距離に基づいて、認証を行うステップ。
【0011】
本発明のコンピュータプログラムは、前記した方法におけるステップをコンピュータで実行するためのものである。
【0012】
本発明の記録媒体は、前記コンピュータプログラムを記録し、かつ、コンピュータで読み取り可能なものである。
【0013】
本発明の認証装置は、データ取得部と、特徴抽出部と、データベースと、判定部とを備えている。前記データベースには、認証対象の候補者から取得した生体信号に基づく基底が格納されている。前記データ取得部は、対象者から生体信号を取得するものである。前記特徴抽出部は、前記データ取得部で取得された生体信号に基づいて基底を生成するものである。前記判定部は、前記特徴抽出部で生成された基底と、前記データベースに格納された基底との距離の近さに基づいて認証を行うものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態に係る認証方法を、添付の図面を参照しながら説明する。まず、この認証方法に用いる認証装置の概要を図1に基づいて説明する。この実施形態では、この装置を、認証用のデータベースの作成と、このデータベースに基づく認証の両者に用いるものとして説明する。ただし、データベースの作成と認証とで、用いる装置が異なっていても良い。
【0015】
この認証装置は、データ取得部1と、特徴抽出部2と、データベース3と、判定部4とを備えている。データ取得部1は、対象者および対象候補者について、生体信号としての脳波を取得する部分である。ここで、対象者とは、実際の認証における対象者を言うものとし、対象候補者とは、認証の対象となる可能性のある者を言うものとする。したがって、対象者と対象候補者とが同一の場合も異なる場合もある。データ取得部1は、具体的には、脳波測定用の複数の電極を備えている。データ取得方法の具体例は後述する。
【0016】
特徴抽出部2は、データ取得部1で取得された脳波を解析して、脳波の特徴を示す基底を生成するものである。具体的には、特徴抽出部2は、脳波を示す離散的データをFFT処理して、直交基底としての周波数成分を出力するようになっている。特徴抽出部2は、コンピュータにより容易に構成することができる。特徴抽出方法の詳細は後述する。
【0017】
データベース3は、特徴抽出部2を用いて対象候補者から予め取得しておいた、生体信号の特徴を示す基底(具体的には脳波の周波数成分)を格納しておくものである。データベース3はハードディスク等の任意のハードウエアまたはソフトエアにより構成することができる。データ構造の具体例は後述する。
【0018】
判定部4は、認証対象者の基底と、データベースに格納された基底との距離の近さに基づいて、対象者を認証できるかどうかの判定を行うものである。判定部4も、コンピュータにより容易に構成することができる。判定部4における具体的な判定方法は後述する。
【0019】
つぎに、前記装置を用いた認証方法を、図2および図3を主に参照しながら説明する。まず、認証に用いるデータベースの構築について説明する。
【0020】
(データベースの構築)
データ取得部1により、認証対象の候補者から、生体信号としての脳波を取得する(ステップ2−1)。具体的には、まず、データ取得部1の複数の電極を、国際10/20電極法に基づいて、対象候補者の頭部10(図4参照)に取り付ける。具体的には、13個の電極を、図4において○で囲まれた位置(A1およびA2を除く)に配置する。ここで、頭部10は耳11と鼻12とを有している。図4中A1およびA2の位置には、参照電極(基準電極)を配置する。ついで、測定用の電極の出力をバンドパスフィルタに通す。この実施形態では、0.53〜30[Hz]のバンドパスフィルタを用いる。ついで、バンドバスフィルタの出力をサンプリングする。サンプリング周波数は、この実施形態では1024[Hz]とした。また、サンプリング時間は1.0秒とした。これにより、1秒当たり1024個の離散的な測定データを得ることができる。m番目(m=1,2,…,13)の測定点におけるデータxn(n=1,2,…,1024)の組をpmとすると、pmは下記(1)式で表される。
【0021】
ついで、特徴抽出部2により、生体信号の特徴を示す基底を生成する(ステップ2−2)。基底とは、この実施形態では周波数成分である。具体的には、まず、各測定点でのデータpmを離散フーリエ変換により周波数成分に分解する。離散フーリエ変換は、FFT(Fast Fourier Transform)により高速に計算することができる。
【0022】
各測定点におけるn番目のサンプリングデータをxn、FFTで計算された周波数k[Hz]における成分データ(つまり離散フーリエスペクトル)をFkとすると、
となる。
【0023】
この実施形態では、バンドパスフィルタの出力を考慮して、データFkのうち、8〜30HzでのデータF8〜F30を用いる。これらの周波数成分が基底となる。ただし、この実施形態では、さらに、次の操作を行う。まず、周波数成分データF8〜F30の絶対値の組をベクトルPm(m=1,2,…,13)とする。つまり、測定点毎に、周波数成分データの絶対値の組を作る。このベクトルPmの組を行列Bとする。ベクトルPmおよび行列Bは以下のように表される。
【0024】
この行列Bは、対象候補者に対する1秒間の測定毎に生成される。200回の測定を行うこととすれば、各対象候補者について下記のパターン行列Baveを生成できる。
ここで、B(j)は、j(j=1,2,…,200)回目の測定における行列Bを表す。このようにして生成されたパターン行列Baveは、対象候補者毎にデータベース3に格納される(ステップ2−3)。以上の動作を各対象候補者について行う。従って、データベース3は、対象候補者とパターン行列とが対応するテーブルを備えていることになる。本実施形態では、パターン行列Baveの要素が基底を表している。
【0025】
(対象者の認証)
データベース3が作成された後、対象者の認証が行われる。まず、データ取得部1により、対象者の生体信号を取得する(図3のステップ3−1)。なお、前記した通り、この実施形態では、データ取得部1および特徴抽出部2を、データベース作成と実際の認証とに用いているが、別の装置を用いることは当然に可能である。対象者からの生体信号の取得方法は、前記したデータベース作成時における対象候補者からの取得方法と同様なので説明を省略する。これにより、対象者における各測定点でのデータの組p′m(m=1,2,…,13)を得ることができる。
【0026】
ついで、取得された生体信号の特徴を示す基底を、特徴抽出部2により生成する(ステップ3−2)。前記したとおり、この実施形態では、基底とは、脳波の周波数成分である。この生成方法も、前記したデータベース作成時と同様なので説明を省略する。これにより、対象者からのパターン行列B′aveを生成することができる。
【0027】
ついで、対象者からのパターン行列B′ave(未知データ)と、データベース3に格納されている対象候補者のパターン行列Bave(既知データ)との距離を対比する(ステップ3−3)。距離の計算手法としては種々存在するが、この実施形態では、ユークリッド距離を用いる。より具体的には、各パターン行列における各要素の2乗の和(すなわちユークリッド距離の二乗)を距離として算出する。もちろん、ユークリッド距離そのものを算出しても良い。この計算を、データベースに格納されている各パターン行列Baveについて行う。なお、距離としては、ユークリッド距離ではなく、マハラノビス距離であってもよい。さらに、距離としては、距離の公理(すなわち非負、同一性、対称性および三角不等性)を満たす非類似度を用いることができる。
【0028】
ついで、データベース中のパターン行列B′ave中でもっとも距離の短いものを選定する。これにより、データベースに予めデータを登録しておいた対象候補者が特定される。したがって、認証対象とされている対象者が、予め登録されている者であることの認証を行うことができる。より具体的な認証手順としては、例えば、予め登録されている対象候補者毎のIDの入力を対象者に求める。前記方法により特定された対象候補者のIDと入力されたIDとが合致すれば、両者が同一人であると判定することができる。もちろん、指紋等を用いた他の認証方法と組み合わせて認証を行っても良い。判定結果は、適宜の方法で出力される(ステップ3−4)。例えば、ディスプレイに認証結果が表示される。
【0029】
本実施形態の方法によれば、偽造が困難な脳波を用いて認証を行うので、偽造に対して頑健な認証方法を提供することができる。
【0030】
【実験例】
認証精度を検証するため、以下の実験を行った。被験者数は10名とした。被験者毎に、前記した実施形態の方法により、周波数成分を要素とする行列Bを400個生成した。
【0031】
これらの行列Bのうち、200個のデータから、データベースに格納されるべきパターン行列Baveを生成した。残りの200個のデータから、検証用のパターン行列B′aveを生成した。他の条件は、前記した実施形態と同様とした。なお、生成された周波数データを被験者毎に図5〜12に示す。
【0032】
本実施形態の方法に従って、ある被験者におけるパターン行列B′aveと最も近いパターン行列Baveを選択した。そして、当該被験者と、選択されたパターン行列Baveにおける被験者とが一致するかどうかを、各被験者について調べた。その結果、正しい個人認識を、74%の被験者に対して行うことができた。
【0033】
また、最小距離付近(例えば最小距離から20%の範囲内)に複数の対象候補者がいる場合には認識不可と判定することにより、90.5%という高い認識率を得ることができた。
【0034】
前記した各実施形態の実行は、当業者にはコンピュータを用いて容易に実行可能である。そのためのプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体、例えばHD、FD、CD、MOなど、任意のものに格納できる。
【0035】
なお、前記各実施形態の記載は単なる一例に過ぎず、本発明に必須の構成を示したものではない。各部の構成は、本発明の趣旨を達成できるものであれば、上記に限らない。
【0036】
例えば、前記実施形態では、離散フーリエ変換により周波数成分を基底として抽出する構成としたが、ウエーブレット変換における直交基底としての時間関数(時間領域成分)を基底として抽出しても良い。時間領域成分を基底として用いた場合の認証方法は前記と同様でよい。認証に用いうる基底としての時間領域成分には、他にも、例えば、リアプノフ指数、リアプノフ次元、リカレントプロット、KSエントロピー、軌道平行測度、またはハウスドルフ次元(相関次元、フラクタル次元および容量次元のいずれかである場合を含む)などのカオス解析結果が利用できる。なお、相関次元解析はカオス解析に含まれる概念である。さらには、例えば、離散コサイン変換、離散サイン変換、ハートレー変換、スラント変換、ウォルシュ・アダマール変換、ハール変換、M変換などの直交変換方式における基底を用いて、前記実施形態の方法により認証することも可能である。また、前記実施形態では、離散データに基づいた離散フーリエ変換等の解析方法を例示したが、連続データを用いたフーリエ変換等の解析方法を用いて基底を生成しても良い。
【0037】
また、前記実施形態では、生体信号として脳波を用いたが、これに限らず、例えば、脈波、筋電位または心電位を用いても良い。脈波は、例えば、身体の透過光を検出することにより、血流量の変化として検出することができる。また、筋電位や心電位は、電極を用いた通常の検出方法により検出することができる。したがって、脈波、筋電位または心電位を生体信号として用いた場合には、認証装置や認証手順を簡易にできるという利点がある。さらに、脳波以外の生体信号を認証に用いた場合であっても、生体信号の偽造は比較的難しいため、偽造に対して頑健な認証方法を提供することができる。
また、各実施形態を実現するための各部(機能ブロックを含む)の具体的手段は、ハードウエア、ソフトウエア、ネットワーク、これらの組み合わせ、その他の任意の手段を用いることができ、このこと自体は当業者において自明である。さらに、機能ブロックどうしが複合して一つの機能ブロックに集約されても良い。また、一つの機能ブロックの機能が複数の機能ブロックの協働により実現されても良い。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、偽造に対して頑健な認証方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る認証方法を実施するための認証装置の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る認証方法における、データベースの生成手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係る認証方法における、データベースを用いた認証手順を示すフローチャートである。
【図4】電極の取り付け方法を説明するための説明図であって、図(a)は頭部の平面図、図(b)はその側面図である。
【図5】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図6】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図7】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図8】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図9】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図10】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図11】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図12】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体信号を用いて個別の生体を認証する方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】
生体情報を用いた個人認証方式としては、人の指紋や声紋を用いたものがある。しかしながら、これらの生体情報は、偽造が比較的に容易であるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、偽造に対して頑健な認証方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の認証方法は、次のステップを含んでいる。
(1)対象者から取得した生体信号から、前記生体信号の特徴を示す基底を生成するステップ、および
(2)前記基底と、対象候補者における生体信号の特徴を示す、予め取得されている基底との距離に基づいて認証を行うステップ。
【0005】
前記生体信号とは、例えば、脳波、脈波、筋電位または心電位である。
【0006】
前記基底は、例えば、周波数成分である。この周波数成分は、例えば、生体信号のフーリエ変換により取得できる。
【0007】
また、前記基底とは、時間領域成分であってもよい。この時間領域成分は、例えば、生体信号の相関次元解析により取得できる。
【0008】
対象者の生体信号に基づく基底と、対象候補者の生体信号に基づく基底との距離とは、例えば、距離の公理を満たす非類似度である。
【0009】
前記認証方法においては、対象者の生体信号に基づく基底が、複数の前記対象候補者の生体信号に基づく基底とほぼ同じ距離である場合には、認証不能とすることができる。
【0010】
本発明に係る認証方法は、次のステップを含む構成であっても良い。
(1)対象候補者から取得した生体信号から、この生体信号の特徴を示す基底を生成し、この基底をデータベースに格納するステップ、
(2)対象者から取得した生体信号から、この生体信号の特徴を示す基底を生成するステップ、および
(3)前記対象者の基底と、前記対象候補者の基底との距離に基づいて、認証を行うステップ。
【0011】
本発明のコンピュータプログラムは、前記した方法におけるステップをコンピュータで実行するためのものである。
【0012】
本発明の記録媒体は、前記コンピュータプログラムを記録し、かつ、コンピュータで読み取り可能なものである。
【0013】
本発明の認証装置は、データ取得部と、特徴抽出部と、データベースと、判定部とを備えている。前記データベースには、認証対象の候補者から取得した生体信号に基づく基底が格納されている。前記データ取得部は、対象者から生体信号を取得するものである。前記特徴抽出部は、前記データ取得部で取得された生体信号に基づいて基底を生成するものである。前記判定部は、前記特徴抽出部で生成された基底と、前記データベースに格納された基底との距離の近さに基づいて認証を行うものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態に係る認証方法を、添付の図面を参照しながら説明する。まず、この認証方法に用いる認証装置の概要を図1に基づいて説明する。この実施形態では、この装置を、認証用のデータベースの作成と、このデータベースに基づく認証の両者に用いるものとして説明する。ただし、データベースの作成と認証とで、用いる装置が異なっていても良い。
【0015】
この認証装置は、データ取得部1と、特徴抽出部2と、データベース3と、判定部4とを備えている。データ取得部1は、対象者および対象候補者について、生体信号としての脳波を取得する部分である。ここで、対象者とは、実際の認証における対象者を言うものとし、対象候補者とは、認証の対象となる可能性のある者を言うものとする。したがって、対象者と対象候補者とが同一の場合も異なる場合もある。データ取得部1は、具体的には、脳波測定用の複数の電極を備えている。データ取得方法の具体例は後述する。
【0016】
特徴抽出部2は、データ取得部1で取得された脳波を解析して、脳波の特徴を示す基底を生成するものである。具体的には、特徴抽出部2は、脳波を示す離散的データをFFT処理して、直交基底としての周波数成分を出力するようになっている。特徴抽出部2は、コンピュータにより容易に構成することができる。特徴抽出方法の詳細は後述する。
【0017】
データベース3は、特徴抽出部2を用いて対象候補者から予め取得しておいた、生体信号の特徴を示す基底(具体的には脳波の周波数成分)を格納しておくものである。データベース3はハードディスク等の任意のハードウエアまたはソフトエアにより構成することができる。データ構造の具体例は後述する。
【0018】
判定部4は、認証対象者の基底と、データベースに格納された基底との距離の近さに基づいて、対象者を認証できるかどうかの判定を行うものである。判定部4も、コンピュータにより容易に構成することができる。判定部4における具体的な判定方法は後述する。
【0019】
つぎに、前記装置を用いた認証方法を、図2および図3を主に参照しながら説明する。まず、認証に用いるデータベースの構築について説明する。
【0020】
(データベースの構築)
データ取得部1により、認証対象の候補者から、生体信号としての脳波を取得する(ステップ2−1)。具体的には、まず、データ取得部1の複数の電極を、国際10/20電極法に基づいて、対象候補者の頭部10(図4参照)に取り付ける。具体的には、13個の電極を、図4において○で囲まれた位置(A1およびA2を除く)に配置する。ここで、頭部10は耳11と鼻12とを有している。図4中A1およびA2の位置には、参照電極(基準電極)を配置する。ついで、測定用の電極の出力をバンドパスフィルタに通す。この実施形態では、0.53〜30[Hz]のバンドパスフィルタを用いる。ついで、バンドバスフィルタの出力をサンプリングする。サンプリング周波数は、この実施形態では1024[Hz]とした。また、サンプリング時間は1.0秒とした。これにより、1秒当たり1024個の離散的な測定データを得ることができる。m番目(m=1,2,…,13)の測定点におけるデータxn(n=1,2,…,1024)の組をpmとすると、pmは下記(1)式で表される。
【0021】
ついで、特徴抽出部2により、生体信号の特徴を示す基底を生成する(ステップ2−2)。基底とは、この実施形態では周波数成分である。具体的には、まず、各測定点でのデータpmを離散フーリエ変換により周波数成分に分解する。離散フーリエ変換は、FFT(Fast Fourier Transform)により高速に計算することができる。
【0022】
各測定点におけるn番目のサンプリングデータをxn、FFTで計算された周波数k[Hz]における成分データ(つまり離散フーリエスペクトル)をFkとすると、
となる。
【0023】
この実施形態では、バンドパスフィルタの出力を考慮して、データFkのうち、8〜30HzでのデータF8〜F30を用いる。これらの周波数成分が基底となる。ただし、この実施形態では、さらに、次の操作を行う。まず、周波数成分データF8〜F30の絶対値の組をベクトルPm(m=1,2,…,13)とする。つまり、測定点毎に、周波数成分データの絶対値の組を作る。このベクトルPmの組を行列Bとする。ベクトルPmおよび行列Bは以下のように表される。
【0024】
この行列Bは、対象候補者に対する1秒間の測定毎に生成される。200回の測定を行うこととすれば、各対象候補者について下記のパターン行列Baveを生成できる。
ここで、B(j)は、j(j=1,2,…,200)回目の測定における行列Bを表す。このようにして生成されたパターン行列Baveは、対象候補者毎にデータベース3に格納される(ステップ2−3)。以上の動作を各対象候補者について行う。従って、データベース3は、対象候補者とパターン行列とが対応するテーブルを備えていることになる。本実施形態では、パターン行列Baveの要素が基底を表している。
【0025】
(対象者の認証)
データベース3が作成された後、対象者の認証が行われる。まず、データ取得部1により、対象者の生体信号を取得する(図3のステップ3−1)。なお、前記した通り、この実施形態では、データ取得部1および特徴抽出部2を、データベース作成と実際の認証とに用いているが、別の装置を用いることは当然に可能である。対象者からの生体信号の取得方法は、前記したデータベース作成時における対象候補者からの取得方法と同様なので説明を省略する。これにより、対象者における各測定点でのデータの組p′m(m=1,2,…,13)を得ることができる。
【0026】
ついで、取得された生体信号の特徴を示す基底を、特徴抽出部2により生成する(ステップ3−2)。前記したとおり、この実施形態では、基底とは、脳波の周波数成分である。この生成方法も、前記したデータベース作成時と同様なので説明を省略する。これにより、対象者からのパターン行列B′aveを生成することができる。
【0027】
ついで、対象者からのパターン行列B′ave(未知データ)と、データベース3に格納されている対象候補者のパターン行列Bave(既知データ)との距離を対比する(ステップ3−3)。距離の計算手法としては種々存在するが、この実施形態では、ユークリッド距離を用いる。より具体的には、各パターン行列における各要素の2乗の和(すなわちユークリッド距離の二乗)を距離として算出する。もちろん、ユークリッド距離そのものを算出しても良い。この計算を、データベースに格納されている各パターン行列Baveについて行う。なお、距離としては、ユークリッド距離ではなく、マハラノビス距離であってもよい。さらに、距離としては、距離の公理(すなわち非負、同一性、対称性および三角不等性)を満たす非類似度を用いることができる。
【0028】
ついで、データベース中のパターン行列B′ave中でもっとも距離の短いものを選定する。これにより、データベースに予めデータを登録しておいた対象候補者が特定される。したがって、認証対象とされている対象者が、予め登録されている者であることの認証を行うことができる。より具体的な認証手順としては、例えば、予め登録されている対象候補者毎のIDの入力を対象者に求める。前記方法により特定された対象候補者のIDと入力されたIDとが合致すれば、両者が同一人であると判定することができる。もちろん、指紋等を用いた他の認証方法と組み合わせて認証を行っても良い。判定結果は、適宜の方法で出力される(ステップ3−4)。例えば、ディスプレイに認証結果が表示される。
【0029】
本実施形態の方法によれば、偽造が困難な脳波を用いて認証を行うので、偽造に対して頑健な認証方法を提供することができる。
【0030】
【実験例】
認証精度を検証するため、以下の実験を行った。被験者数は10名とした。被験者毎に、前記した実施形態の方法により、周波数成分を要素とする行列Bを400個生成した。
【0031】
これらの行列Bのうち、200個のデータから、データベースに格納されるべきパターン行列Baveを生成した。残りの200個のデータから、検証用のパターン行列B′aveを生成した。他の条件は、前記した実施形態と同様とした。なお、生成された周波数データを被験者毎に図5〜12に示す。
【0032】
本実施形態の方法に従って、ある被験者におけるパターン行列B′aveと最も近いパターン行列Baveを選択した。そして、当該被験者と、選択されたパターン行列Baveにおける被験者とが一致するかどうかを、各被験者について調べた。その結果、正しい個人認識を、74%の被験者に対して行うことができた。
【0033】
また、最小距離付近(例えば最小距離から20%の範囲内)に複数の対象候補者がいる場合には認識不可と判定することにより、90.5%という高い認識率を得ることができた。
【0034】
前記した各実施形態の実行は、当業者にはコンピュータを用いて容易に実行可能である。そのためのプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体、例えばHD、FD、CD、MOなど、任意のものに格納できる。
【0035】
なお、前記各実施形態の記載は単なる一例に過ぎず、本発明に必須の構成を示したものではない。各部の構成は、本発明の趣旨を達成できるものであれば、上記に限らない。
【0036】
例えば、前記実施形態では、離散フーリエ変換により周波数成分を基底として抽出する構成としたが、ウエーブレット変換における直交基底としての時間関数(時間領域成分)を基底として抽出しても良い。時間領域成分を基底として用いた場合の認証方法は前記と同様でよい。認証に用いうる基底としての時間領域成分には、他にも、例えば、リアプノフ指数、リアプノフ次元、リカレントプロット、KSエントロピー、軌道平行測度、またはハウスドルフ次元(相関次元、フラクタル次元および容量次元のいずれかである場合を含む)などのカオス解析結果が利用できる。なお、相関次元解析はカオス解析に含まれる概念である。さらには、例えば、離散コサイン変換、離散サイン変換、ハートレー変換、スラント変換、ウォルシュ・アダマール変換、ハール変換、M変換などの直交変換方式における基底を用いて、前記実施形態の方法により認証することも可能である。また、前記実施形態では、離散データに基づいた離散フーリエ変換等の解析方法を例示したが、連続データを用いたフーリエ変換等の解析方法を用いて基底を生成しても良い。
【0037】
また、前記実施形態では、生体信号として脳波を用いたが、これに限らず、例えば、脈波、筋電位または心電位を用いても良い。脈波は、例えば、身体の透過光を検出することにより、血流量の変化として検出することができる。また、筋電位や心電位は、電極を用いた通常の検出方法により検出することができる。したがって、脈波、筋電位または心電位を生体信号として用いた場合には、認証装置や認証手順を簡易にできるという利点がある。さらに、脳波以外の生体信号を認証に用いた場合であっても、生体信号の偽造は比較的難しいため、偽造に対して頑健な認証方法を提供することができる。
また、各実施形態を実現するための各部(機能ブロックを含む)の具体的手段は、ハードウエア、ソフトウエア、ネットワーク、これらの組み合わせ、その他の任意の手段を用いることができ、このこと自体は当業者において自明である。さらに、機能ブロックどうしが複合して一つの機能ブロックに集約されても良い。また、一つの機能ブロックの機能が複数の機能ブロックの協働により実現されても良い。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、偽造に対して頑健な認証方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る認証方法を実施するための認証装置の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る認証方法における、データベースの生成手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係る認証方法における、データベースを用いた認証手順を示すフローチャートである。
【図4】電極の取り付け方法を説明するための説明図であって、図(a)は頭部の平面図、図(b)はその側面図である。
【図5】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図6】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図7】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図8】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図9】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図10】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図11】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
【図12】実験例における周波数データの例を示すグラフである。図中縦軸は周波数、横軸は測定点を示す。また、成分の絶対値が大きい部分を濃色で示している。
Claims (15)
- 次のステップを含むことを特徴とする認証方法:
(1)対象者から取得した生体信号から、前記生体信号の特徴を示す基底を生成するステップ;
(2)前記基底と、対象候補者における生体信号の特徴を示す、予め取得されている基底との距離に基づいて認証を行うステップ。 - 前記生体信号は脳波であることを特徴とする請求項1記載の認証方法。
- 前記生体信号は脈波であることを特徴とする請求項1記載の認証方法。
- 前記生体信号は筋電位であることを特徴とする請求項1記載の認証方法。
- 前記生体信号は心電位であることを特徴とする請求項1記載の認証方法。
- 前記基底とは周波数成分であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の認証方法。
- 前記周波数成分は、前記生体信号のフーリエ変換により取得されることを特徴とする請求項6記載の認証方法。
- 前記基底とは時間領域成分であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の認証方法。
- 前記時間領域成分は、前記生体信号の相関次元解析により取得されることを特徴とする請求項8記載の認証方法。
- 前記対象者の生体信号に基づく基底と前記対象候補者の生体信号に基づく基底との距離とは、距離の公理を満たす非類似度であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の認証方法。
- 前記対象者の生体信号に基づく基底が、複数の前記対象候補者の生体信号に基づく基底とほぼ同じ距離である場合には、認証不能とすることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の認証方法。
- 次のステップを含むことを特徴とする認証方法:
(1)対象候補者から取得した生体信号から、この生体信号の特徴を示す基底を生成し、この基底をデータベースに格納するステップ;
(2)対象者から取得した生体信号から、この生体信号の特徴を示す基底を生成するステップ;
(3)前記対象者の基底と、前記対象候補者の基底との距離に基づいて、認証を行うステップ。 - 請求項1〜12のいずれか1項に記載のステップをコンピュータで実行するためのコンピュータプログラム。
- 請求項13記載のコンピュータプログラムを記録した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
- データ取得部と、特徴抽出部と、データベースと、判定部とを備えており、前記データベースには、認証対象の候補者から取得した生体信号に基づく基底が格納されており、前記データ取得部は、対象者から生体信号を取得するものであり、前記特徴抽出部は、前記データ取得部で取得された生体信号に基づいて基底を生成するものであり、前記判定部は、前記特徴抽出部で生成された基底と、前記データベースに格納された基底との距離の近さに基づいて認証を行うものであることを特徴とする認証装置。
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