JP2004248265A - 画像符号化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 迅速なランダムアクセスを可能とする画像符号化信号を、圧縮効率の低下を防いで生成する画像符号化方法を提供する。
【解決手段】 迅速なランダムアクセスを可能とする画像符号化信号Strを、圧縮効率の低下を防いで生成する画像符号化方法は、処理対象のアクセスユニット(RAU)において、ポストエントリピクチャに対し、符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャと、プリエントリピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第1の参照制限ステップ(ステップS106)と、直後にあるアクセスユニット(RAU)において、プリエントリピクチャに対し、処理対象のアクセスユニット(RAU)のエントリピクチャよりも符号化順で前にあるピクチャと、処理対象のアクセスユニット(RAU)のプリエントリピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第2の参照制限ステップ(ステップS114又はステップS116)とを含む。
【選択図】 図3
【解決手段】 迅速なランダムアクセスを可能とする画像符号化信号Strを、圧縮効率の低下を防いで生成する画像符号化方法は、処理対象のアクセスユニット(RAU)において、ポストエントリピクチャに対し、符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャと、プリエントリピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第1の参照制限ステップ(ステップS106)と、直後にあるアクセスユニット(RAU)において、プリエントリピクチャに対し、処理対象のアクセスユニット(RAU)のエントリピクチャよりも符号化順で前にあるピクチャと、処理対象のアクセスユニット(RAU)のプリエントリピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第2の参照制限ステップ(ステップS114又はステップS116)とを含む。
【選択図】 図3
Description
本発明は、画像を符号化する画像符号化方法に関する。
近年、音声や、画像その他の画素値を統合的に扱うマルチメディア時代を迎え、従来からの情報メディア、つまり新聞や雑誌、テレビ、ラジオ、電話等の情報を人に伝達する手段が、マルチメディアの対象として取り上げられるようになってきた。
一般に、マルチメディアとは、文字だけでなく、図形や、音声、特に画像等を同時に関連づけて表すことをいうが、上記従来の情報メディアをマルチメディアの対象とするには、その情報をディジタル形式にして表すことが必須条件となる。
一般に、マルチメディアとは、文字だけでなく、図形や、音声、特に画像等を同時に関連づけて表すことをいうが、上記従来の情報メディアをマルチメディアの対象とするには、その情報をディジタル形式にして表すことが必須条件となる。
ところが、上記各情報メディアの持つ情報量をディジタル情報量として見積もってみると、文字の場合には1文字当たりの情報量は1〜2バイトであるのに対し、音声の場合には1秒当たり64Kbits(電話品質)、さらに動画については1秒当たり100Mbits(現行テレビ受信品質)以上の情報量が必要となり、上記情報メディアの膨大な情報をディジタル形式でそのまま扱うことは現実的では無い。例えば、テレビ電話は、64Kbits/s〜1.5Mbits/sの伝送速度を持つサービス総合ディジタル網(ISDN : Integrated Services Digital Network)によってすでに実用化されているが、テレビ・カメラの映像をそのままISDNで送ることは不可能である。
そこで、必要となってくるのが情報の圧縮技術であり、例えば、テレビ電話の場合、ITU−T(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)で勧告されたH.261やH.263規格の動画圧縮技術が用いられている。また、MPEG−1規格の情報圧縮技術によると、通常の音楽用CD(コンパクト・ディスク)に音声情報とともに画像情報を入れることも可能となる。
ここで、MPEG(Moving Picture Experts Group)とは、ISO/IEC(国際標準化機構 国際電気標準会議)で標準化された動画像信号圧縮の国際規格であり、MPEG−1は、動画像信号を1.5Mbpsまで、つまりテレビ信号の情報を約100分の1にまで圧縮する規格である。また、MPEG−1規格では対象とする品質を伝送速度が主として約1.5Mbpsで実現できる程度の中程度の品質としたことから、さらなる高画質化の要求をみたすべく規格化されたMPEG−2では、動画像信号を2〜15MbpsでTV放送品質を実現する。
さらに現状では、MPEG−1,MPEG−2と標準化を進めてきた作業グループ(ISO/IEC JTC1/SC29/WG11)によって、MPEG−1,MPEG−2を上回る圧縮率を達成し、更に物体単位で符号化・復号化・操作を可能とし、マルチメディア時代に必要な新しい機能を実現するMPEG−4が規格化された。MPEG−4では、当初、低ビットレートの符号化方法の標準化を目指して進められたが、現在はインタレース画像も含む高ビットレートも含む、より汎用的な符号化に拡張されている。更に、現在は、ISO/IECとITU−Tが共同でより高圧縮率の次世代画像符号化方式として、MPEG−4 AVCおよびITU H.264の標準化活動が進んでいる。2002年8月の時点で、次世代画像符号化方式はコミッティー・ドラフト(CD)と呼ばれるもので発行されている(例えば、非特許文献1参照。)。
一般に動画像の符号化では、時間方向および空間方向の冗長性を削減することによって情報量の圧縮を行う。そこで時間的な冗長性の削減を目的とする画面間予測符号化では、前方または後方のピクチャを参照してブロック単位で動きの検出および予測画像の作成を行い、得られた予測画像と符号化対象ピクチャとの差分値に対して符号化を行う。ここで、ピクチャとは1枚の画面を表す用語であり、プログレッシブ画像ではフレームを意味し、インタレース画像ではフレームもしくはフィールドを意味する。ここで、インタレース画像とは、1つのフレームが時刻の異なる2つのフィールドから構成される画像である。インタレース画像の符号化や復号化処理においては、1つのフレームをフレームのまま処理したり、2つのフィールドとして処理したり、フレーム内のブロック毎にフレーム構造またはフィールド構造として処理したりすることができる。
参照ピクチャを持たず画面内予測符号化を行うものをIピクチャと呼ぶ。また、1枚のピクチャのみを参照し画面間予測符号化を行うものをPピクチャと呼ぶ。また、同時に2枚のピクチャを参照して画面間予測符号化を行うことのできるものをBピクチャと呼ぶ。Bピクチャは表示時間が前方もしくは後方から任意の組み合わせとして2枚のピクチャを参照することが可能である。参照ピクチャは符号化および復号化の基本単位であるブロックごとに指定することができるが、符号化を行ったビットストリーム中に先に記述される方の参照ピクチャを第1参照ピクチャ、後に記述される方を第2参照ピクチャとして区別する。ただし、これらのピクチャを符号化および復号化する場合の条件として、参照するピクチャが既に符号化および復号化されている必要がある。
Pピクチャ又はBピクチャの符号化には、動き補償画面間予測符号化が用いられている。動き補償画面間予測符号化とは、画面間予測符号化に動き補償を適用した符号化方式である。動き補償とは、単純に参照ピクチャの画素値から予測するのではなく、ピクチャ内の各部の動き量(以下、これを動きベクトルと呼ぶ)を検出し、その動きベクトルを考慮した予測を行うことにより予測精度を向上すると共に、データ量を減らす方式である。例えば、符号化対象ピクチャの動きベクトルを検出し、その動きベクトルの分だけシフトした予測値と符号化対象ピクチャとの予測残差を符号化することによりデータ量を減している。この方式の場合には、復号化の際に動きベクトルの情報が必要になるため、動きベクトルも符号化されて記録又は伝送される。
動きベクトルはブロック単位で検出されており、具体的には、符号化対象ピクチャ側のブロックを固定しておき、参照ピクチャ側のブロックを探索範囲内で移動させ、基準ブロックと最も似通った参照ブロックの位置を見つけることにより、動きベクトルが検出される。
図29は、従来の画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
画像符号化装置900は、画像信号Vinをピクチャごとに符号化してビットストリームたる画像符号化信号Str9を出力するものであって、動き検出部901と、動き補償部902と、選択部903と、メモリ904〜906と、加算器907と、減算器908と、符号化部909と、復号化部910と、ピクチャメモリ911とを備えている。
ピクチャメモリ911は、画像信号Vinを取得して一時的に保存し、画像信号Vinに含まれるピクチャを符号化順に並び替えて、そのピクチャが並び替えられた画像信号Vinを動き検出部901と減算器908に出力する。
画像符号化装置900は、画像信号Vinをピクチャごとに符号化してビットストリームたる画像符号化信号Str9を出力するものであって、動き検出部901と、動き補償部902と、選択部903と、メモリ904〜906と、加算器907と、減算器908と、符号化部909と、復号化部910と、ピクチャメモリ911とを備えている。
ピクチャメモリ911は、画像信号Vinを取得して一時的に保存し、画像信号Vinに含まれるピクチャを符号化順に並び替えて、そのピクチャが並び替えられた画像信号Vinを動き検出部901と減算器908に出力する。
減算器908は、画像信号Vinと予測画像Preとの差分を計算してその計算結果を差分画像信号Difとして符号化部909に出力する。
符号化部909は、減算器908から出力された差分画像信号Difと、動き検出部901から出力された動きベクトルMVとを符号化する。その結果、符号化部909は、符号化データCodと、符号化データCodに対して可変長符号化などの処理がなされた画像符号化信号Str9とを生成し、この符号化データCodと画像符号化信号Str9とを出力する。
符号化部909は、減算器908から出力された差分画像信号Difと、動き検出部901から出力された動きベクトルMVとを符号化する。その結果、符号化部909は、符号化データCodと、符号化データCodに対して可変長符号化などの処理がなされた画像符号化信号Str9とを生成し、この符号化データCodと画像符号化信号Str9とを出力する。
復号化部910は、符号化データCodを復号化して復号差分画像信号RDifを生成する。
加算器907は、予測画像Preに復号差分画像信号RDifを加算して復号画像信号Recを生成する。
選択部903は、復号画像信号Recを後続のピクチャの符号化で参照ピクチャとして利用可能とするため、メモリ904〜906のうち何れかを選択してそのメモリに対して復号画像信号Recを出力する。例えば、選択部903は、メモリ904〜906のうち最も古い復号画像信号Recを格納しているものを選択する。
加算器907は、予測画像Preに復号差分画像信号RDifを加算して復号画像信号Recを生成する。
選択部903は、復号画像信号Recを後続のピクチャの符号化で参照ピクチャとして利用可能とするため、メモリ904〜906のうち何れかを選択してそのメモリに対して復号画像信号Recを出力する。例えば、選択部903は、メモリ904〜906のうち最も古い復号画像信号Recを格納しているものを選択する。
メモリ904〜906は、選択部903から復号画像信号Recを取得して、これを参照ピクチャの候補となる候補ピクチャRefとして格納する。またメモリ904〜906は、新たな候補ピクチャRefを格納するときには、既に格納されている最も古い候補ピクチャRefを消去する。
動き検出部901は、メモリ904〜906に格納されている候補ピクチャRefのうち、画像信号Vinに最も近い画像領域を有するものを参照ピクチャとして選択する。そして、動き検出部901は、その画像領域の位置を指し示す動きベクトルMVを検出する。
動き検出部901は、メモリ904〜906に格納されている候補ピクチャRefのうち、画像信号Vinに最も近い画像領域を有するものを参照ピクチャとして選択する。そして、動き検出部901は、その画像領域の位置を指し示す動きベクトルMVを検出する。
さらに、動き検出部901は、参照ピクチャを指定するための指定情報RFを用いることにより、メモリ904〜906のそれぞれに格納された複数の候補ピクチャRefの中で、何れが画像信号Vinに近いか、つまり何れが参照ピクチャとして適切かを指定する。
ここで、シーンチェンジなどにより画像間の相関が失われるような場合には、参照ピクチャを参照して符号化する方が、画面内予測符号化するよりも圧縮率が低下することがある。このように、画像信号Vinに近い候補ピクチャRefがない場合には、動き検出部901は画面内予測符号化するように指定情報RFで動き補償部902に指示する。
ここで、シーンチェンジなどにより画像間の相関が失われるような場合には、参照ピクチャを参照して符号化する方が、画面内予測符号化するよりも圧縮率が低下することがある。このように、画像信号Vinに近い候補ピクチャRefがない場合には、動き検出部901は画面内予測符号化するように指定情報RFで動き補償部902に指示する。
また、エラー伝播防止や画像符号化信号の途中から再生を可能とするためには、所定のピクチャ数毎にそのピクチャのみで復号可能な画面内予測符号化を行う必要がある。そこで、動き検出部901は、外部から画面内予測符号化を指示する画面内指示信号ITを取得したときにも、画面内予測符号化するように指定情報RFで動き補償部902に指示する。
動き補償部902は、動き検出部901から出力される指定信号RFに基づいて、メモリ904〜906に格納されている3つの候補ピクチャRefと、0の値を持つ候補ピクチャRef0とのうち何れかを、参照ピクチャとして扱う。即ち、動き補償部902は、指定信号RFが画像信号Vinに近い候補ピクチャRefを指定している場合には、その指定信号RFが指定する候補ピクチャRefを格納しているメモリからその候補ピクチャRefを参照ピクチャとして取得する。一方、指定信号RFが画面内予測符号化を指示している場合には、動き補償部902は0の値を持つ候補ピクチャRef0を取得する。そして動き補償部902は、参照ピクチャとしての候補ピクチャRefを取得したときには、取得した参照ピクチャから動きベクトルMVを用いて予測画像Preに最適な画像領域を取り出し、その取り出した画像領域から予測画像Preを生成して出力する。一方、候補ピクチャRef0を取得したときには、0の値を持つ予測画像Preを生成して出力する。
図30は、従来の画像符号化装置900が出力する画像符号化信号Str9の構成を示す構成図である。
画像符号化信号Str9は、複数のランダムアクセスユニット(以下、単にアクセスユニットという)から構成され、図30では、アクセスユニットRAU0の一部と、アクセスユニットRAU1,RAU2とが示されている。
画像符号化信号Str9は、複数のランダムアクセスユニット(以下、単にアクセスユニットという)から構成され、図30では、アクセスユニットRAU0の一部と、アクセスユニットRAU1,RAU2とが示されている。
アクセスユニットは、複数のピクチャを含んで構成され、その中には他のピクチャに依存せずに復号化可能な特別なIピクチャが含まれている。また、アクセスユニットに含まれる他のピクチャは、Pピクチャ又はBピクチャである。つまり、このようなアクセスユニットは、複数のピクチャから構成される画像符号化信号Str9がIピクチャごとに分割された1つの単位として捉えられる。
ここで、図30に示すように、画像符号化信号Str9に含まれる各ピクチャは、それぞれが符号化された順、つまり復号化される順に配列されており、各ピクチャが表示される順序は、このような配列順序と異なっている。
図31は、従来の画像復号化装置の構成を示すブロック図である。
画像復号化装置950は、画像符号化信号Str9を復号化するものであり、符号化部951と、加算器953と、選択部954と、メモリ955〜957と、動き補償部958とを備えている。
図31は、従来の画像復号化装置の構成を示すブロック図である。
画像復号化装置950は、画像符号化信号Str9を復号化するものであり、符号化部951と、加算器953と、選択部954と、メモリ955〜957と、動き補償部958とを備えている。
復号化部951は、画像符号化信号Str9を復号化して、復号差分画像信号RDifと、動きベクトルMVと、指定情報RFとを出力する。
加算器953は、復号差分画像信号RDifに予測画像Preを加算して、復号画像信号Voを出力する。
選択部954は、復号画像信号Voを後続のピクチャの復号化で参照ピクチャとして利用するため、メモリ955〜957のうち何れかを選択してそのメモリに対して復号画像信号Voを出力する。例えば、選択部954は、メモリ955〜957のうち最も古い復号画像信号Voを格納しているものを選択する。
加算器953は、復号差分画像信号RDifに予測画像Preを加算して、復号画像信号Voを出力する。
選択部954は、復号画像信号Voを後続のピクチャの復号化で参照ピクチャとして利用するため、メモリ955〜957のうち何れかを選択してそのメモリに対して復号画像信号Voを出力する。例えば、選択部954は、メモリ955〜957のうち最も古い復号画像信号Voを格納しているものを選択する。
メモリ955〜957は、選択部954から復号画像信号Voを取得して、これを参照ピクチャの候補となる候補ピクチャRefとして格納する。またメモリ955〜957は、新たな候補ピクチャRefを格納するときには、既に格納されている最も古い候補ピクチャRefを消去する。
動き補償部958は、復号化部951から出力される指定信号RFに基づいて、メモリ955〜957に格納されている3つの候補ピクチャRefと、0の値を持つ候補ピクチャRef0とのうち何れかを、参照ピクチャとして扱う。即ち、動き補償部958は、指定信号RFが画像信号Vinに近い候補ピクチャRefを指定している場合には、その指定信号RFが指定する候補ピクチャRefを格納しているメモリからその候補ピクチャRefを参照ピクチャとして取得する。一方、指定信号RFが画面内予測符号化を指示している場合には、動き補償部958は0の値を持つ候補ピクチャRef0を取得する。そして動き補償部958は、参照ピクチャとして候補ピクチャRefを取得したときには、取得した参照ピクチャから動きベクトルMVを用いて予測画像Preに最適な画像領域を取り出し、その取り出した画像領域から予測画像Preを生成して出力する。一方、候補ピクチャRef0を取得したときには、0の値を持つ予測画像Preを生成して出力する。
Thomas Wiegand, "Editor's Proposed Changes Relative to JVT-E146d37ncm, revision 4" ISO/IEC 14496-10 draft, 2002-12
動き補償部958は、復号化部951から出力される指定信号RFに基づいて、メモリ955〜957に格納されている3つの候補ピクチャRefと、0の値を持つ候補ピクチャRef0とのうち何れかを、参照ピクチャとして扱う。即ち、動き補償部958は、指定信号RFが画像信号Vinに近い候補ピクチャRefを指定している場合には、その指定信号RFが指定する候補ピクチャRefを格納しているメモリからその候補ピクチャRefを参照ピクチャとして取得する。一方、指定信号RFが画面内予測符号化を指示している場合には、動き補償部958は0の値を持つ候補ピクチャRef0を取得する。そして動き補償部958は、参照ピクチャとして候補ピクチャRefを取得したときには、取得した参照ピクチャから動きベクトルMVを用いて予測画像Preに最適な画像領域を取り出し、その取り出した画像領域から予測画像Preを生成して出力する。一方、候補ピクチャRef0を取得したときには、0の値を持つ予測画像Preを生成して出力する。
Thomas Wiegand, "Editor's Proposed Changes Relative to JVT-E146d37ncm, revision 4" ISO/IEC 14496-10 draft, 2002-12
しかしながら、上記従来の画像符号化装置900の画像符号化方法では、所定のアクセスユニット及びその直後にあるアクセスユニットに含まれるピクチャが、その所定のアクセスユニットよりも前のアクセスユニットに含まれるピクチャを参照して符号化されることがあるため、画像復号化装置950では、その所定のアクセスユニットからの再生(ランダムアクセス)を容易に行うことができないという問題がある。
つまり、図30に示すように、画像復号化装置950が画像符号化装置900から画像符号化信号Str9を取得して、そのアクセスユニットRAU1から画像符号化信号Str9に対してランダムアクセスを開始しようとしても、アクセスユニットRAU1,RAU2に含まれるピクチャが、直接的又は間接的にアクセスユニットRAU0以前のピクチャを参照しているときには、そのアクセスユニットRAU0以前のピクチャを表示しないにも関わらずわざわざ復号化しなければならないため、容易に且つ迅速にランダムアクセスすることができないのである。
具体的に、以下の参照関係Rr1,Rr2,Rr3,Rr4がある場合には、基準とするアクセスユニットRAU1からのランダムアクセスが困難となる。なお、説明を分かり易くするために、各アクセスユニット内において、画面内予測符号化されるIピクチャをエントリピクチャと称し、表示順でエントリピクチャよりも前にあるBピクチャ又はPピクチャをプリエントリピクチャと称し、表示順でエントリピクチャよりも後にあるBピクチャ又はPピクチャをポストエントリピクチャと称す。
(1)参照関係Rr1
参照関係Rr1とは、基準とするアクセスユニットにおいて、ポストエントリピクチャが符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャを参照して符号化されているような関係である。例えば、図30に示すように、基準とするアクセスユニットRAU1に含まれるIピクチャよりも表示順で後のBピクチャが、アクセスユニットRAU0のピクチャを参照して符号化されているような関係である。
参照関係Rr1とは、基準とするアクセスユニットにおいて、ポストエントリピクチャが符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャを参照して符号化されているような関係である。例えば、図30に示すように、基準とするアクセスユニットRAU1に含まれるIピクチャよりも表示順で後のBピクチャが、アクセスユニットRAU0のピクチャを参照して符号化されているような関係である。
(2)参照関係Rr2
参照関係Rr2とは、基準とするアクセスユニットにおいて、ポストエントリピクチャがプリエントリピクチャを参照して符号化され、且つそのプリエントリピクチャは符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャを参照して符号化されているような関係である。例えば、図30に示すように、アクセスユニットRAU1に含まれるIピクチャよりも表示順で後のBピクチャが、そのIピクチャよりも表示順で前のBピクチャを参照して符号化されており、且つその表示順で前のBピクチャがアクセスユニットRAU0のピクチャを参照して符号化されているような関係である。
参照関係Rr2とは、基準とするアクセスユニットにおいて、ポストエントリピクチャがプリエントリピクチャを参照して符号化され、且つそのプリエントリピクチャは符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャを参照して符号化されているような関係である。例えば、図30に示すように、アクセスユニットRAU1に含まれるIピクチャよりも表示順で後のBピクチャが、そのIピクチャよりも表示順で前のBピクチャを参照して符号化されており、且つその表示順で前のBピクチャがアクセスユニットRAU0のピクチャを参照して符号化されているような関係である。
(3)参照関係Rr3
参照関係Rr3とは、上記基準とするアクセスユニットの直後のアクセスユニットにおいて、プリエントリピクチャが基準とするアクセスユニットのエントリピクチャよりも符号化順で前のピクチャを参照して符号化されているような関係である。例えば、図30に示すように、アクセスユニットRAU2に含まれるIピクチャよりも表示順で前のBピクチャが、基準とするアクセスユニットRAU1のIピクチャよりも符号化順で前にあるアクセスユニットRAU0のピクチャを参照して符号化されているような関係である。
参照関係Rr3とは、上記基準とするアクセスユニットの直後のアクセスユニットにおいて、プリエントリピクチャが基準とするアクセスユニットのエントリピクチャよりも符号化順で前のピクチャを参照して符号化されているような関係である。例えば、図30に示すように、アクセスユニットRAU2に含まれるIピクチャよりも表示順で前のBピクチャが、基準とするアクセスユニットRAU1のIピクチャよりも符号化順で前にあるアクセスユニットRAU0のピクチャを参照して符号化されているような関係である。
(4)参照関係Rr4
参照関係Rr4とは、上記基準とするアクセスユニットの直後のアクセスユニットにおいて、プリエントリピクチャが基準とするアクセスユニットのプリエントリピクチャを参照して符号化され、且つその基準とするアクセスユニットのプリエントリピクチャは符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャを参照して符号化されているような関係である。例えば、図30に示すように、アクセスユニットRAU2に含まれるIピクチャよりも表示順で前のBピクチャが、基準とするアクセスユニットRAU1のIピクチャよりも表示順で前のBピクチャを参照して符号化されており、且つその表示順で前のBピクチャがアクセスユニットRAU0のピクチャを参照して符号化されているような関係である。
参照関係Rr4とは、上記基準とするアクセスユニットの直後のアクセスユニットにおいて、プリエントリピクチャが基準とするアクセスユニットのプリエントリピクチャを参照して符号化され、且つその基準とするアクセスユニットのプリエントリピクチャは符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャを参照して符号化されているような関係である。例えば、図30に示すように、アクセスユニットRAU2に含まれるIピクチャよりも表示順で前のBピクチャが、基準とするアクセスユニットRAU1のIピクチャよりも表示順で前のBピクチャを参照して符号化されており、且つその表示順で前のBピクチャがアクセスユニットRAU0のピクチャを参照して符号化されているような関係である。
ところで、他の画像符号化方法では、所定のアクセスユニットに含まれるピクチャを符号化するときには、他のアクセスユニットに含まれるピクチャから独立して符号化する。
図32は、上記他の画像符号化方法によって生成された画像符号化信号の構成を示す構成図である。
この画像符号化信号Str10は、複数のアクセスユニットRAUから構成されており、各アクセスユニットRAUの先頭には特別なピクチャであるIDR1が配置されている。このIDR1は、画面内予測符号化されたピクチャであって、そのIDR1よりも後のピクチャは、そのIDR1よりも前のピクチャを参照せずに他のピクチャを参照して符号化されている。
図32は、上記他の画像符号化方法によって生成された画像符号化信号の構成を示す構成図である。
この画像符号化信号Str10は、複数のアクセスユニットRAUから構成されており、各アクセスユニットRAUの先頭には特別なピクチャであるIDR1が配置されている。このIDR1は、画面内予測符号化されたピクチャであって、そのIDR1よりも後のピクチャは、そのIDR1よりも前のピクチャを参照せずに他のピクチャを参照して符号化されている。
即ち、このようなIDR1が配置された画像符号化信号Str10では、各アクセスユニットRAUが独立して存在するため、画像復号化装置は、何れのアクセスユニットRAUからでも画像符号化信号Str10に対してランダムアクセスを迅速に行うことができる。しかしながら、このような画像符号化信号Str10を生成する画像符号化方法では、アクセスユニットRAUを跨るようなピクチャの参照関係が全て禁止されるため、圧縮効率が低下してしまうという問題がある。
また、さらに他の画像符号化方法(MPEG−2)においても、上述の画像符号化信号Str10を生成する画像符号化方法と同様の問題が生じる。
図33は、MPEG−2の画像符号化方法によって生成された画像符号化信号の構成を示す構成図である。
この画像符号化信号Str11は、複数のグループ・オブ・ピクチャGOPから構成されており、各グループ・オブ・ピクチャGOPは複数のピクチャから構成されている。各グループ・オブ・ピクチャGOPに含まれるピクチャはそれぞれ、Iピクチャ、Pピクチャ、又はBピクチャである。
この画像符号化信号Str11は、複数のグループ・オブ・ピクチャGOPから構成されており、各グループ・オブ・ピクチャGOPは複数のピクチャから構成されている。各グループ・オブ・ピクチャGOPに含まれるピクチャはそれぞれ、Iピクチャ、Pピクチャ、又はBピクチャである。
ここで、MPEG−2の画像符号化方法では、Pピクチャは表示順で直前のIピクチャ又はPピクチャを1枚のみ参照して符号化され、Bピクチャは表示順で直前のIピクチャ又はPピクチャと直後のIピクチャ又はPピクチャを各1枚ずつ参照して符号化される。
即ち、このようなPピクチャ及びBピクチャが配置された画像符号化信号Str11では、参照するピクチャが比較的狭い範囲に制限されているため、画像復号化装置は、Iピクチャからの表示を行うこととすれば、何れのグループ・オブ・ピクチャGOPからでも画像符号化信号Str11に対してランダムアクセスを迅速に行うことができる。しかしながら、このような画像符号化信号Str11を生成する画像符号化方法では、ピクチャの参照関係が狭い範囲に制限されるため、画像符号化信号の圧縮効率が低下してしまうという問題がある。
即ち、このようなPピクチャ及びBピクチャが配置された画像符号化信号Str11では、参照するピクチャが比較的狭い範囲に制限されているため、画像復号化装置は、Iピクチャからの表示を行うこととすれば、何れのグループ・オブ・ピクチャGOPからでも画像符号化信号Str11に対してランダムアクセスを迅速に行うことができる。しかしながら、このような画像符号化信号Str11を生成する画像符号化方法では、ピクチャの参照関係が狭い範囲に制限されるため、画像符号化信号の圧縮効率が低下してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、迅速なランダムアクセスを可能とする画像符号化信号を、圧縮効率の低下を防いで生成する画像符号化方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像符号化方法は、画像信号に含まれる複数のピクチャのうち、所定のピクチャをエントリピクチャとして他のピクチャを参照することなく符号化し、エントリピクチャ以外のピクチャを他の既に符号化されたピクチャを参照して符号化して画像符号化信号を生成する画像符号化方法であって、前記画像信号を、エントリピクチャを含む複数のピクチャからなるアクセス単位で扱い、処理すべき対象のアクセス単位において、表示順で前記エントリピクチャよりも後にある後置ピクチャに対し、符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャと、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャであり、符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照しているピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第1の参照制限ステップと、前記処理対象のアクセス単位の直後にあるアクセス単位において、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャに対し、前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前にあるピクチャと、前記処理対象のアクセス単位の前置ピクチャであって、前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前のピクチャを参照しているピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第2の参照制限ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、処理対象のアクセス単位の後置ピクチャは、符号化順でエントリピクチャより前のピクチャ、つまり処理対象のアクセス単位よりも前のアクセス単位とは独立して符号化され、処理対象のアクセス単位の直後のアクセス単位の前置ピクチャは、処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前のピクチャ、つまり処理対象のアクセス単位よりも前のアクセス単位とは独立して符号化されるため、このように符号化された信号を取得した画像復号化装置は、その処理対象のアクセス単位の前のアクセス単位に含まれるピクチャをわざわざ復号することなく、符号化された信号を処理対象のアクセス単位から迅速にランダムアクセスすることができる。また、処理対象のアクセス単位の前置ピクチャは、符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャ、つまり処理対象のアクセス単位よりも前のアクセス単位に含まれるピクチャを参照しても良く、背景技術で説明したようにIDRを配置してアクセス単位を跨るようなピクチャの参照関係を禁止することがなく、さらに、参照するピクチャを直前や直後にあるピクチャに限定することがないため、画像信号の符号化における圧縮効率の低下を防ぐことができる。
また、前記第1の参照制限ステップでは、符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャと、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャとを除く、他のピクチャを参照し、前記第2の参照制限ステップでは、前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前にあるピクチャと、前記処理対象のアクセス単位の前置ピクチャとを除く、他のピクチャを参照することを特徴としても良い。
これにより、第1の参照制限ステップでは、前置ピクチャが符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照するか否かに関わらず、その前置ピクチャは参照の対象から除かれ、さらに、第2の参照制限ステップでは、前置ピクチャが処理対処のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前のピクチャを参照するか否かに関わらず、その前置ピクチャは参照の対象から除かれるため、符号化処理を簡単に且つ迅速に行うことができる。
さらに、前記画像符号化方法は、さらに、何れのアクセス単位を処理対象として前記第1及び第2の参照制限ステップを行ったかを示す参照構造情報を符号化する参照構造情報符号化ステップと、前記画像符号化信号中に、符号化された参照構造情報を挿入する挿入ステップとを含むことを特徴としても良い。
これにより、何れのアクセス単位を処理対象として前記第1及び第2の参照制限ステップを行ったかを示す参照構造情報が画像符号化信号に含まれているため、このような画像符号化信号を取得した画像復号化装置は、その参照構造情報に基づいて、迅速なランダムアクセスを開始することが可能なアクセス単位を容易に特定することができる。
これにより、何れのアクセス単位を処理対象として前記第1及び第2の参照制限ステップを行ったかを示す参照構造情報が画像符号化信号に含まれているため、このような画像符号化信号を取得した画像復号化装置は、その参照構造情報に基づいて、迅速なランダムアクセスを開始することが可能なアクセス単位を容易に特定することができる。
また、前記画像符号化方法は、さらに、各アクセス単位ごとに、当該アクセス単位を処理対象として前記第1及び第2の参照制限ステップを行ったか否かを示す参照構造情報を符号化する参照構造情報符号化ステップと、前記画像符号化信号中の各アクセス単位に、当該アクセス単位に対応する前記参照構造情報を挿入する挿入ステップとを含むことを特徴としても良い。
これにより、第1及び第2の参照制限ステップを行ったか否かを示す参照構造情報が画像符号化信号に各アクセス単位ごとに含まれているため、このような画像符号化信号を取得した画像復号化装置は、その参照構造情報に基づいて、各アクセス単位ごとに、当該アクセス単位から迅速なランダムアクセスすることができるか否かを特定することができる。
ここで、前記画像符号化方法は、さらに、各アクセス単位ごとに、当該アクセス単位に含まれる各ピクチャの参照範囲を示す参照構造情報を符号化する参照構造情報符号化ステップと、前記画像符号化信号中の各アクセス単位に、当該アクセス単位に対応する前記参照構造情報を挿入する挿入ステップとを含むことを特徴としても良い。
これにより、参照範囲を示す参照構造情報が画像符号化信号に各アクセス単位ごとに含まれているため、このような画像符号化信号を取得した画像復号化装置は、その参照構造情報に基づいて、各アクセス単位ごとに、当該アクセス単位から迅速なランダムアクセスすることができるか否かを特定することができる。
これにより、参照範囲を示す参照構造情報が画像符号化信号に各アクセス単位ごとに含まれているため、このような画像符号化信号を取得した画像復号化装置は、その参照構造情報に基づいて、各アクセス単位ごとに、当該アクセス単位から迅速なランダムアクセスすることができるか否かを特定することができる。
なお、本発明は、上記画像符号化方法を用いる画像符号化装置及びプログラムや、そのプログラムを記憶した記憶媒体や、その画像符号化方法により生成された画像符号化信号としても実現することができる。
本発明の画像符号化方法は、迅速なランダムアクセスを可能とする画像符号化信号を、圧縮効率の低下を防いで生成することができるという作用効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態における画像符号化装置100は、画像信号Vinをピクチャごとに符号化し、迅速なランダムアクセスを可能とする画像符号化信号Strを、圧縮効率の低下を防いで生成するものである。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態における画像符号化装置100は、画像信号Vinをピクチャごとに符号化し、迅速なランダムアクセスを可能とする画像符号化信号Strを、圧縮効率の低下を防いで生成するものである。
このような画像符号化装置100は、動き検出部101と、動き補償部102と、選択部103と、メモリ104〜106と、加算器107と、減算器108と、符号化部109と、復号化部110と、カウンタ111と、順序メモリ112と、参照制御部113と、ピクチャメモリ114とを備えている。
ピクチャメモリ114は、画像信号Vinを取得して一時的に保存し、画像信号Vinに含まれるピクチャを符号化順に並び替えて、そのピクチャが並び替えられた画像信号Vinを、動き検出部101、減算器108、及びカウンタ111に出力する。さらに、ピクチャメモリ114は、画像信号Vinに含まれるピクチャの表示順を示す内容の表示順情報Pocを動き検出部101、順序メモリ112、及び参照制御部113に出力する。
ピクチャメモリ114は、画像信号Vinを取得して一時的に保存し、画像信号Vinに含まれるピクチャを符号化順に並び替えて、そのピクチャが並び替えられた画像信号Vinを、動き検出部101、減算器108、及びカウンタ111に出力する。さらに、ピクチャメモリ114は、画像信号Vinに含まれるピクチャの表示順を示す内容の表示順情報Pocを動き検出部101、順序メモリ112、及び参照制御部113に出力する。
減算器108は、画像信号Vinと予測画像Preとの差分を計算してその計算結果を差分画像信号Difとして符号化部109に出力する。
符号化部109は、減算器108から出力された差分画像信号Difと、動き検出部101から出力された動きベクトルMVと、参照制御部113から出力される参照構造情報Rsiとを符号化する。その結果、符号化部109は、符号化データCodと、符号化データCodに対して可変長符号化などの処理がなされた画像符号化信号Strとを生成し、この符号化データCodと画像符号化信号Strとを出力する。
符号化部109は、減算器108から出力された差分画像信号Difと、動き検出部101から出力された動きベクトルMVと、参照制御部113から出力される参照構造情報Rsiとを符号化する。その結果、符号化部109は、符号化データCodと、符号化データCodに対して可変長符号化などの処理がなされた画像符号化信号Strとを生成し、この符号化データCodと画像符号化信号Strとを出力する。
復号化部110は、符号化データCodを復号化して復号差分画像信号RDifを生成する。
加算器107は、予測画像Preに復号差分画像信号RDifを加算して復号画像信号Recを生成する。
選択部103は、復号画像信号Recを後続のピクチャの符号化で参照ピクチャとして利用可能とするため、メモリ104〜106のうち何れかを選択してそのメモリに対して復号画像信号Recを出力する。例えば、選択部103は、メモリ104〜106のうち最も古い復号画像信号Recを格納しているものを選択する。
加算器107は、予測画像Preに復号差分画像信号RDifを加算して復号画像信号Recを生成する。
選択部103は、復号画像信号Recを後続のピクチャの符号化で参照ピクチャとして利用可能とするため、メモリ104〜106のうち何れかを選択してそのメモリに対して復号画像信号Recを出力する。例えば、選択部103は、メモリ104〜106のうち最も古い復号画像信号Recを格納しているものを選択する。
メモリ104〜106は、選択部103から復号画像信号Recを取得して、これを参照ピクチャの候補となる候補ピクチャRefとして格納する。またメモリ104〜106は、新たな候補ピクチャRefを格納するときには、既に格納されている最も古い候補ピクチャRefを消去する。
参照制御部113は、表示順情報Pocをピクチャメモリ114から取得し、その取得した表示順情報Pocに基づいて、画像信号Vinに含まれるアクセスユニットのうち、迅速なランダムアクセスが開始可能なアクセスユニットとして処理すべき対象を指し示す内容の参照構造情報Rsiを作成する。そして、参照制御部113は、その作成した参照構造情報Rsiを動き検出部101及び符号化部109に対して出力する。ここで、参照構造情報Rsiは、符号化されて画像符号化信号Strに挿入された後には、画像符号化信号Strの何れのアクセスユニットから迅速なランダムアクセスが可能であるかを示す。
参照制御部113は、表示順情報Pocをピクチャメモリ114から取得し、その取得した表示順情報Pocに基づいて、画像信号Vinに含まれるアクセスユニットのうち、迅速なランダムアクセスが開始可能なアクセスユニットとして処理すべき対象を指し示す内容の参照構造情報Rsiを作成する。そして、参照制御部113は、その作成した参照構造情報Rsiを動き検出部101及び符号化部109に対して出力する。ここで、参照構造情報Rsiは、符号化されて画像符号化信号Strに挿入された後には、画像符号化信号Strの何れのアクセスユニットから迅速なランダムアクセスが可能であるかを示す。
また、参照制御部113は、画面内予測符号化を指示する画面内指示信号ITを周期的に順序メモリ112に対して出力する。
カウンタ111は、ピクチャメモリ114から画像信号Vinを取得して、その画像信号Vinに含まれる各ピクチャをカウントすることにより、各ピクチャに対する符号化の順番を示す符号化順情報Docを順序メモリ112と動き検出部101に対して出力する。
カウンタ111は、ピクチャメモリ114から画像信号Vinを取得して、その画像信号Vinに含まれる各ピクチャをカウントすることにより、各ピクチャに対する符号化の順番を示す符号化順情報Docを順序メモリ112と動き検出部101に対して出力する。
順序メモリ112は、カウンタ111から各ピクチャの符号化順情報Docを順次取得し、ピクチャメモリ114から各ピクチャの表示順情報Pocを順次取得する。そして、順序メモリ112は、参照制御部113から画面内指示信号ITを取得すると、その画面内指示信号ITに対応するピクチャの符号化順と表示順とを、符号化順情報Doc及び表示順情報Pocから特定し、その特定した符号化順を特定符号化順情報Id1として記憶するとともに、その特定した表示順を特定表示順情報Ip1として記憶する。
即ち、順序メモリ112は、画面内予測符号化されるIピクチャの符号化順及び表示順を特定符号化順情報Id1及び特定表示順情報Ip1として記憶する。
また、このような順序メモリ112は、2つのIピクチャに対する特定符号化順情報Id1及び特定表示順情報Ip1をいわゆる先入れ先出し方式で記憶する。即ち、順序メモリ112は、最新のIピクチャとそのIピクチャの直前にあるIピクチャに対する特定符号化順情報Id1及び特定表示順情報Ip1を記憶している。
また、このような順序メモリ112は、2つのIピクチャに対する特定符号化順情報Id1及び特定表示順情報Ip1をいわゆる先入れ先出し方式で記憶する。即ち、順序メモリ112は、最新のIピクチャとそのIピクチャの直前にあるIピクチャに対する特定符号化順情報Id1及び特定表示順情報Ip1を記憶している。
そしてこのような順序メモリ112は、記憶している2つのIピクチャに対する特定符号化順情報Id1及び特定表示順情報Ip1を動き検出部101に出力する。
動き検出部101は、メモリ104〜106に格納されている候補ピクチャRefのうち、画像信号Vinに最も近い画像領域を有するものを参照ピクチャとして選択する。そして、動き検出部101は、その画像領域の位置を指し示す動きベクトルMVを検出する。
動き検出部101は、メモリ104〜106に格納されている候補ピクチャRefのうち、画像信号Vinに最も近い画像領域を有するものを参照ピクチャとして選択する。そして、動き検出部101は、その画像領域の位置を指し示す動きベクトルMVを検出する。
さらに、動き検出部101は、参照ピクチャを指定するための指定情報RFを用いることにより、メモリ104〜106のそれぞれに格納された複数の候補ピクチャRefの中で、何れが画像信号Vinに近いか、つまり何れが参照ピクチャとして適切かを指定する。
動き補償部102は、動き検出部101から出力される指定信号RFに基づいて、メモリ104〜106に格納されている3つの候補ピクチャRefと、0の値を持つ候補ピクチャRef0とのうち何れかを、参照ピクチャとして扱う。即ち、動き補償部102は、指定信号RFが画像信号Vinに近い候補ピクチャRefを指定している場合には、その指定信号RFが指定する候補ピクチャRefを格納しているメモリからその候補ピクチャRefを参照ピクチャとして取得し、指定信号RFが画面内予測符号化を指示している場合には、0の値を持つ候補ピクチャRef0を取得する。そして動き補償部102は、参照ピクチャとして候補ピクチャRefを取得したときには、取得した参照ピクチャから動きベクトルMVを用いて予測画像Preに最適な画像領域を取り出し、その取り出した画像領域から予測画像Preを生成して出力する。一方、候補ピクチャRef0を取得したときには、0の値を持つ予測画像Preを生成して出力する。
動き補償部102は、動き検出部101から出力される指定信号RFに基づいて、メモリ104〜106に格納されている3つの候補ピクチャRefと、0の値を持つ候補ピクチャRef0とのうち何れかを、参照ピクチャとして扱う。即ち、動き補償部102は、指定信号RFが画像信号Vinに近い候補ピクチャRefを指定している場合には、その指定信号RFが指定する候補ピクチャRefを格納しているメモリからその候補ピクチャRefを参照ピクチャとして取得し、指定信号RFが画面内予測符号化を指示している場合には、0の値を持つ候補ピクチャRef0を取得する。そして動き補償部102は、参照ピクチャとして候補ピクチャRefを取得したときには、取得した参照ピクチャから動きベクトルMVを用いて予測画像Preに最適な画像領域を取り出し、その取り出した画像領域から予測画像Preを生成して出力する。一方、候補ピクチャRef0を取得したときには、0の値を持つ予測画像Preを生成して出力する。
ここで、本実施の形態における動き検出部101は、参照制御部113から取得した参照構造情報Rsiと、ピクチャメモリ114から取得した表示順情報Pocと、順序メモリ112から取得した2つのIピクチャに対する特定符号化順情報Id1及び特定表示順情報Ip1とに基づいて、符号化対象ピクチャが参照するピクチャを制限する。
図2は、動き検出部101によって制限されるピクチャの参照関係を説明するための説明図である。
図2は、動き検出部101によって制限されるピクチャの参照関係を説明するための説明図である。
動き検出部101は、上記背景技術で説明した4つの参照関係Rr1,Rr2,Rr3,Rr4を禁止する。
具体的に、動き検出部101は、参照制御部113から取得した参照構造情報Rsiに基づき、アクセスユニットRAU1から迅速なランダムアクセスを可能とすべきであると判断する。つまり、動き検出部101は、そのアクセスユニットRAU1が、迅速なランダムアクセスが開始可能となるように処理すべき対象であると判断する。そして、動き検出部101は、最新の特定符号化順情報Id1及び特定表示順情報Ip1に基づいて特定されるアクセスユニットRAU1のエントリピクチャE1の表示順及び符号化順と、表示順情報Poc及び符号化順情報Docに基づいて特定されるアクセスユニットRAU1の符号化対象ピクチャの表示順及び符号化順とを比較する。
具体的に、動き検出部101は、参照制御部113から取得した参照構造情報Rsiに基づき、アクセスユニットRAU1から迅速なランダムアクセスを可能とすべきであると判断する。つまり、動き検出部101は、そのアクセスユニットRAU1が、迅速なランダムアクセスが開始可能となるように処理すべき対象であると判断する。そして、動き検出部101は、最新の特定符号化順情報Id1及び特定表示順情報Ip1に基づいて特定されるアクセスユニットRAU1のエントリピクチャE1の表示順及び符号化順と、表示順情報Poc及び符号化順情報Docに基づいて特定されるアクセスユニットRAU1の符号化対象ピクチャの表示順及び符号化順とを比較する。
その結果、符号化対象ピクチャがポストエントリピクチャPo11,Po12であるときには、動き検出部101は、符号化順でエントリピクチャE1よりも前のピクチャ、即ちアクセスユニットRAU0以前のピクチャを参照ピクチャとして選択せずに、他のピクチャを参照ピクチャとして選択する。これにより、アクセスユニットRAU1において、図2中に示す参照関係Rr1が禁止される。
また、動き検出部101は、符号化対象ピクチャがポストエントリピクチャPo11,Po12であるときには、符号化順でエントリピクチャE1よりも前のピクチャを参照しているアクセスユニットRAU1内のプリピクチャPr11を参照ピクチャとして選択せずに、他のピクチャを参照ピクチャとして選択する。これにより、アクセスユニットRAU1において、図2中に示す参照関係Rr2が禁止される。
さらに、動き検出部101は、アクセスユニットRAU2内のエントリピクチャE2と、そのエントリピクチャE2に対応する特定符号化順情報Id1及び特定表示順情報Ip1とを取得して、そのエントリピクチャE2を符号化対象ピクチャとして処理した後には、その特定符号化順情報Id1及び特定表示順情報Ip1により特定されるエントリピクチャE2の表示順及び符号化順と、表示順情報Poc及び符号化順情報Docに基づいて特定されるアクセスユニットRAU2の他の符号化対象ピクチャの表示順及び符号化順とを比較する。
その結果、アクセスユニットRAU2の符号化対象ピクチャがプリエントリピクチャPr21であるときには、動き検出部101は、符号化順でアクセスユニットRAU1のエントリピクチャE1よりも前のピクチャ、即ちアクセスユニットRAU0以前のピクチャを参照ピクチャとして選択せずに、他のピクチャを参照ピクチャとして選択する。これにより、アクセスユニットRAU2において、図2中に示す参照関係Rr3が禁止される。
また、動き検出部101は、アクセスユニットRAU2の符号化対象ピクチャがプリエントリピクチャPr21であるときには、符号化順でエントリピクチャE1よりも前のピクチャを参照するアクセスユニットRAU1内のプリエントリピクチャPr11を参照ピクチャとして選択せずに、他のピクチャを参照ピクチャとして選択する。これにより、アクセスユニットRAU2において、図2中に示す参照関係Rr4が禁止される。
図3は、動き検出部101の概略的な一連の動作を示すフロー図である。なお図3中、アクセスユニットをRAUとして示す。
まず、動き検出部101は、参照制御部113から参照構造情報Rsiを取得して、何れのアクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスを可能とすべきかを把握する(ステップS100)。
まず、動き検出部101は、参照制御部113から参照構造情報Rsiを取得して、何れのアクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスを可能とすべきかを把握する(ステップS100)。
そして、動き検出部101は、符号化対象のアクセスユニットRAUのエントリピクチャを取得すると、そのエントリピクチャに対して画面内予測符号化するように指示する指定情報RFを出力するなどの処理を行う(ステップS102)。
ここで、動き検出部101は、取得した参照構造情報Rsiに基づいて、その符号化対象のアクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスを可能とすべきか否かを判別する(ステップS104)。
ここで、動き検出部101は、取得した参照構造情報Rsiに基づいて、その符号化対象のアクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスを可能とすべきか否かを判別する(ステップS104)。
ランダムアクセスを可能とすべきと判別したときには(ステップS104のY)、動き検出部101は、符号化対象のアクセスユニットRAUを、ランダムアクセスの処理対象として扱い、そのアクセスユニットRAUの各ピクチャに対して参照関係Rr1,Rr2を成立させることなく参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などを行う(ステップS106)。
次に動き検出部101は、未処理のアクセスユニットRAUが存在するか否かを判別し(ステップS108)、存在すると判別したときには(ステップS108のY)、そのアクセスユニットRAU(即ち、ステップS102で符号化対象とされていたアクセスユニットRAUの直後のアクセスユニットRAU)を符号化対象として扱って、符号化対象アクセスユニットRAUに含まれるエントリピクチャを取得し、そのエントリピクチャに対する処理を行う(ステップS110)。また、ステップS108で動き検出部101が未処理のアクセスユニットRAUは存在しないと判別したときには(ステップS108のN)、動き検出部101は処理動作を終了する。
ここで、動き検出部101は、ステップS110の後、取得した参照構造情報Rsiに基づいて、その符号化対象アクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスを可能とすべきか否かを判別する(ステップS112)。
ランダムアクセスを可能とすべきと判別したときには(ステップS112のY)、動き検出部101は、符号化対象アクセスユニットRAUの各ピクチャに対して参照関係Rr1〜Rr4を成立させることなく参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などを行う(ステップS114)。その後、動き検出部101は、ステップS108からの動作を繰り返し実行する。
ランダムアクセスを可能とすべきと判別したときには(ステップS112のY)、動き検出部101は、符号化対象アクセスユニットRAUの各ピクチャに対して参照関係Rr1〜Rr4を成立させることなく参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などを行う(ステップS114)。その後、動き検出部101は、ステップS108からの動作を繰り返し実行する。
また、ステップS112で動き検出部101が、迅速なランダムアクセスを可能とすべきではないと判別したときには(ステップS112のN)、動き検出部101は、符号化対象アクセスユニットRAUの各ピクチャに対して参照関係Rr3,Rr4を成立させることなく参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などを行う(ステップS116)。その後、動き検出部101は、未処理のアクセスユニットRAUが存在するか否かを判別し(ステップS118)、存在すると判別したときには(ステップS118のY)、ステップS102からの動作を繰り返し実行し、存在しないと判別したときには(ステップS118のN)、処理動作を終了する。
さらに、ステップS104で動き検出部101が、符号化対象のアクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスを可能とすべきでないと判別したときには(ステップS104のN)、そのアクセスユニットRAUの各ピクチャに対して制限を設けることなく参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などを行い(ステップS120)、その後、ステップS118からの動作を実行する。
図4は、動き検出部101の図3中に示すステップS106の詳細な動作を示すフロー図である。
まず、動き検出部101は、符号化対象ピクチャがポストエントリピクチャか否かを判別する(ステップS200)。
ポストエントリピクチャであると判別したときには(ステップS200のY)、動き検出部101は符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照するのを禁止する。つまり、動き検出部101は参照関係Rr1を禁止する(ステップS202)。
まず、動き検出部101は、符号化対象ピクチャがポストエントリピクチャか否かを判別する(ステップS200)。
ポストエントリピクチャであると判別したときには(ステップS200のY)、動き検出部101は符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照するのを禁止する。つまり、動き検出部101は参照関係Rr1を禁止する(ステップS202)。
一方、ポストエントリピクチャでないと判別したときには(ステップS200のN)、動き検出部101は参照関係Rr1,Rr2の制限を設けることなく符号化対象ピクチャに対して参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などの処理を行う(ステップS208)。
また、ステップS202の後、動き検出部101は、符号化対象のアクセスユニットRAUにおいて、プリエントリピクチャが符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照しているか否かを判別する(ステップS204)。
また、ステップS202の後、動き検出部101は、符号化対象のアクセスユニットRAUにおいて、プリエントリピクチャが符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照しているか否かを判別する(ステップS204)。
ここで、前のピクチャを参照していると判別したときには(ステップS204のY)、動き検出部101は、そのプリエントリピクチャを参照するのを禁止する。つまり動き検出部101は、参照関係Rr2を禁止する(ステップS206)。また、前のピクチャを参照していないと判別したときには(ステップS204のN)、動き検出部101は、参照関係Rr1を禁止するという制限下において、符号化対象ピクチャに対して参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などの処理を行う(ステップS208)。
また、ステップS206の後には、動き検出部101は、参照関係Rr1,Rr2を禁止するという制限下において、符号化対象ピクチャに対して参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などの処理を行う(ステップS208)。
図5は、動き検出部101の図3中に示すステップS116の詳細な動作を示すフロー図である。
図5は、動き検出部101の図3中に示すステップS116の詳細な動作を示すフロー図である。
まず、動き検出部101は、符号化対象ピクチャがプリエントリピクチャか否かを判別する(ステップS300)。
プリエントリピクチャであると判別したときには(ステップS300のY)、動き検出部101は直前にあるアクセスユニットRAUのエントリピクチャよりも符号化順で前のピクチャを参照するのを禁止する。つまり、動き検出部101は参照関係Rr3を禁止する(ステップS302)。
プリエントリピクチャであると判別したときには(ステップS300のY)、動き検出部101は直前にあるアクセスユニットRAUのエントリピクチャよりも符号化順で前のピクチャを参照するのを禁止する。つまり、動き検出部101は参照関係Rr3を禁止する(ステップS302)。
一方、プリエントリピクチャでないと判別したときには(ステップS300のN)、動き検出部101は参照関係Rr3,Rr4の制限を設けることなく符号化対象ピクチャに対して参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などの処理を行う(ステップS308)。
また、ステップS302の後、動き検出部101は、直前のアクセスユニットRAUにおいて、プリエントリピクチャが符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照しているか否かを判別する(ステップS304)。
また、ステップS302の後、動き検出部101は、直前のアクセスユニットRAUにおいて、プリエントリピクチャが符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照しているか否かを判別する(ステップS304)。
ここで、前のピクチャを参照していると判別したときには(ステップS304のY)、動き検出部101は、そのプリエントリピクチャを参照するのを禁止する。つまり動き検出部101は、参照関係Rr4を禁止する(ステップS306)。また、前のピクチャを参照していないと判別したときには(ステップS304のN)、動き検出部101は、参照関係Rr3を禁止するという制限下において、符号化対象ピクチャに対して参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などの処理を行う(ステップS308)。
また、ステップS306の後には、動き検出部101は、参照関係Rr3,Rr4を禁止するという制限下において、符号化対象ピクチャに対して参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などの処理を行う(ステップS308)。
図6は、動き検出部101の図3中に示すステップS114の詳細な動作を示すフロー図である。
動き検出部101は全体的に、図4に示すステップS200〜S208の動作と、図5に示すステップS300〜S308の動作とを行う。
具体的に、動き検出部101は、符号化対象ピクチャがプリエントリピクチャかポストエントリピクチャかを判別する(ステップS400)。
符号化対象ピクチャがポストエントリピクチャであると判別したときには、動き検出部101は、符号化対象アクセスユニットRAUにおいて、符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照するのを禁止する。つまり、動き検出部101は参照関係Rr1を禁止する(ステップS402)。
動き検出部101は全体的に、図4に示すステップS200〜S208の動作と、図5に示すステップS300〜S308の動作とを行う。
具体的に、動き検出部101は、符号化対象ピクチャがプリエントリピクチャかポストエントリピクチャかを判別する(ステップS400)。
符号化対象ピクチャがポストエントリピクチャであると判別したときには、動き検出部101は、符号化対象アクセスユニットRAUにおいて、符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照するのを禁止する。つまり、動き検出部101は参照関係Rr1を禁止する(ステップS402)。
次に、動き検出部101は、符号化対象のアクセスユニットRAUにおいて、プリエントリピクチャが符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照しているか否かを判別する(ステップS404)。
ここで、前のピクチャを参照していると判別したときには(ステップS404のY)、動き検出部101は、そのプリエントリピクチャを参照するのを禁止する。つまり動き検出部101は、参照関係Rr2を禁止する(ステップS406)。また、前のピクチャを参照していないと判別したときには(ステップS404のN)、動き検出部101は、参照関係Rr1を禁止するという制限下において、符号化対象ピクチャに対して参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などの処理を行う(ステップS414)。
ここで、前のピクチャを参照していると判別したときには(ステップS404のY)、動き検出部101は、そのプリエントリピクチャを参照するのを禁止する。つまり動き検出部101は、参照関係Rr2を禁止する(ステップS406)。また、前のピクチャを参照していないと判別したときには(ステップS404のN)、動き検出部101は、参照関係Rr1を禁止するという制限下において、符号化対象ピクチャに対して参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などの処理を行う(ステップS414)。
また、ステップS406の後には、動き検出部101は、参照関係Rr1,Rr2を禁止するという制約下において、符号化対象ピクチャに対して参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などの処理を行う(ステップS414)。
一方、ステップS400で符号化対象ピクチャがプリエントリピクチャであると判別したときには、動き検出部101は、直前のアクセスユニットRAUにおいて、符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照するのを禁止する。つまり、動き検出部101は参照関係Rr3を禁止する(ステップS408)。
一方、ステップS400で符号化対象ピクチャがプリエントリピクチャであると判別したときには、動き検出部101は、直前のアクセスユニットRAUにおいて、符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照するのを禁止する。つまり、動き検出部101は参照関係Rr3を禁止する(ステップS408)。
次に、動き検出部101は、直前のアクセスユニットRAUにおいて、プリエントリピクチャが符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照しているか否かを判別する(ステップS410)。
ここで、前のピクチャを参照していると判別したときには(ステップS410のY)、動き検出部101は、そのプリエントリピクチャを参照するのを禁止する。つまり動き検出部101は、参照関係Rr4を禁止する(ステップS412)。また、前のピクチャを参照していないと判別したときには(ステップS410のN)、動き検出部101は、参照関係Rr3を禁止するという制限下において、符号化対象ピクチャに対して参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などの処理を行う(ステップS414)。
ここで、前のピクチャを参照していると判別したときには(ステップS410のY)、動き検出部101は、そのプリエントリピクチャを参照するのを禁止する。つまり動き検出部101は、参照関係Rr4を禁止する(ステップS412)。また、前のピクチャを参照していないと判別したときには(ステップS410のN)、動き検出部101は、参照関係Rr3を禁止するという制限下において、符号化対象ピクチャに対して参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などの処理を行う(ステップS414)。
また、ステップS412の後には、動き検出部101は、参照関係Rr3,Rr4を禁止するという制限下において、符号化対象ピクチャに対して参照ピクチャを選択し、動きベクトルMVの検出などの処理を行う(ステップS414)。
図7は、本実施の形態における画像符号化装置100が出力する画像符号化信号Strの構成を示す構成図である。
図7は、本実施の形態における画像符号化装置100が出力する画像符号化信号Strの構成を示す構成図である。
画像符号化信号Strは、先頭から順に、同期を取るために必要な同期信号synと、参照構造情報Rsiと、複数のアクセスユニットRAUとを含んで構成される。そして、アクセスユニットRAUは、先頭から順に、同期信号synと、複数のピクチャPicとから構成される。
このように、本実施の形態では、処理対象のアクセスユニットに含まれるポストエントリピクチャが参照関係Rr1,Rr2を有さず、且つ直後のアクセスユニットに含まれるプリエントリピクチャが参照関係Rr3,Rr4を有さないように参照関係が制限されるため、画像符号化信号Strを取得した画像復号化装置は、その処理対象のアクセスユニットの前にあるピクチャを復号化することを要さずに、その処理対象のアクセスユニットから迅速にランダムアクセスを開始することができる。
このように、本実施の形態では、処理対象のアクセスユニットに含まれるポストエントリピクチャが参照関係Rr1,Rr2を有さず、且つ直後のアクセスユニットに含まれるプリエントリピクチャが参照関係Rr3,Rr4を有さないように参照関係が制限されるため、画像符号化信号Strを取得した画像復号化装置は、その処理対象のアクセスユニットの前にあるピクチャを復号化することを要さずに、その処理対象のアクセスユニットから迅速にランダムアクセスを開始することができる。
また、処理対象のアクセスユニットのプリエントリピクチャは、符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャ、つまり処理対象のアクセスユニットよりも前のアクセスユニットに含まれるピクチャを参照しても良く、背景技術で説明したようにIDR1を配置してアクセスユニットを跨るようなピクチャの参照関係を禁止することがなく、さらに、MPEG−2のように参照するピクチャを直前や直後にあるピクチャに限定することがないため、画像信号Vinの符号化における圧縮効率の低下を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、参照関係Rr2,Rr4を禁止したように、プリエントリピクチャが符号化順でエントリピクチャの前のピクチャを参照している場合に、そのプリエントリピクチャを参照ピクチャとして選択しないようにしたが、プリエントリピクチャが符号化順でエントリピクチャの前のピクチャを参照しているか否かに関わらず、そのプリエントリピクチャを参照ピクチャとして選択しないようにしても良い。
また、本実施の形態では、順序メモリ112を備えたが、動き検出部101に順序メモリ112の機能を兼ね備えて、順序メモリ112を省いても良い。
さらに、本実施の形態では、候補ピクチャRefを格納するメモリを例示的に3つだけ備えたが、4つ以上のメモリを備えても良い。
さらに、本実施の形態では、候補ピクチャRefを格納するメモリを例示的に3つだけ備えたが、4つ以上のメモリを備えても良い。
(変形例1)
本変形例に係る画像符号化信号は、アクセスユニットごとに参照構造情報を含み、その参照構造情報は、対応するアクセスユニットから迅速にランダムアクセスを開始できるか否かを示す。
本変形例に係る画像符号化信号は、アクセスユニットごとに参照構造情報を含み、その参照構造情報は、対応するアクセスユニットから迅速にランダムアクセスを開始できるか否かを示す。
図8は、上記本変形例に係る画像符号化信号の構成を示す構成図である。
本変形例に係る画像符号化信号Str1は、先頭から順に、同期信号synと、複数のアクセスユニットRAU01とを含んで構成されている。
そして、アクセスユニットRAU01は、先頭から順に、同期信号synと、参照構造情報Rsi1と、複数のピクチャPicとを含んで構成される。そして、参照構造情報Rsi1は、そのアクセスユニットRAU01から迅速なランダムアクセスを開始できるか否かを示す。即ち、参照制御部113は、各アクセスユニットRAU01に対して、迅速なランダムアクセスが開始可能なユニットとして処理すべき対象であるか否かを示す参照構造情報Rsi1を出力する。
本変形例に係る画像符号化信号Str1は、先頭から順に、同期信号synと、複数のアクセスユニットRAU01とを含んで構成されている。
そして、アクセスユニットRAU01は、先頭から順に、同期信号synと、参照構造情報Rsi1と、複数のピクチャPicとを含んで構成される。そして、参照構造情報Rsi1は、そのアクセスユニットRAU01から迅速なランダムアクセスを開始できるか否かを示す。即ち、参照制御部113は、各アクセスユニットRAU01に対して、迅速なランダムアクセスが開始可能なユニットとして処理すべき対象であるか否かを示す参照構造情報Rsi1を出力する。
図9は、画像符号化信号Str1を生成する画像符号化装置100の動作を示すフロー図である。
まず、画像符号化装置100は、画像信号Vinを取得して、エントリピクチャを符号化するタイミングであるか否かを判別する(ステップS500)。
エントリピクチャを符号化するタイミングであると判別したときには(ステップS500のY)、そのエントリピクチャの属するアクセスユニットRAU01から迅速なランダムアクセスを開始できるか否かを示す参照構造情報Rsi1を符号化する(ステップS502)。
まず、画像符号化装置100は、画像信号Vinを取得して、エントリピクチャを符号化するタイミングであるか否かを判別する(ステップS500)。
エントリピクチャを符号化するタイミングであると判別したときには(ステップS500のY)、そのエントリピクチャの属するアクセスユニットRAU01から迅速なランダムアクセスを開始できるか否かを示す参照構造情報Rsi1を符号化する(ステップS502)。
また、エントリピクチャを符号化するタイミングでないと判別したとき(ステップS500のN)、及びステップS502の後には、画像符号化装置100はピクチャの符号化を行う(ステップS504)。
次に、画像符号化装置100は、符号化処理をしていないピクチャがあるか否かを判別し(ステップS506)、あると判別したときには(ステップS506のY)、ステップS500からの動作を繰り返し実行し、ないと判別したときには(ステップS506のN)、処理動作を終了する。
次に、画像符号化装置100は、符号化処理をしていないピクチャがあるか否かを判別し(ステップS506)、あると判別したときには(ステップS506のY)、ステップS500からの動作を繰り返し実行し、ないと判別したときには(ステップS506のN)、処理動作を終了する。
なお、本変形例に係る画像符号化装置100は、画像符号化信号Str1の各アクセスユニットRAU01に、参照構造情報Rsi1を含むランダムアクセスポイント情報(以下、単にポイント情報という)と、アクセスユニットRAU01に含まれる各ピクチャの符号化に必要な情報であるパラメータセットとを含めても良い。なお、ポイント情報とは、アクセスユニットRAU01の先頭側に配置されるものであって、復号すべきピクチャや表示すべきピクチャを示す。
図10は、ポイント情報とパラメータセットとを含む画像符号化信号Str1を生成する画像符号化装置100の動作を説明するフロー図である。
まず、画像符号化装置100は、画像信号Vinを取得して、エントリピクチャを符号化するタイミングであるか否かを判別する(ステップS520)。
エントリピクチャを符号化するタイミングであると判別したときには(ステップS520のY)、画像符号化装置100は、参照構造情報Rsi1を含むポイント情報を符号化し(ステップS522)、さらに、パラメータセットを符号化する(ステップS524)。そして、画像符号化装置100は、エントリピクチャを画面内予測符号化する(ステップS526)。
まず、画像符号化装置100は、画像信号Vinを取得して、エントリピクチャを符号化するタイミングであるか否かを判別する(ステップS520)。
エントリピクチャを符号化するタイミングであると判別したときには(ステップS520のY)、画像符号化装置100は、参照構造情報Rsi1を含むポイント情報を符号化し(ステップS522)、さらに、パラメータセットを符号化する(ステップS524)。そして、画像符号化装置100は、エントリピクチャを画面内予測符号化する(ステップS526)。
また、エントリピクチャを符号化するタイミングでないと判別したときには(ステップS520のN)、エントリピクチャ以外のピクチャを符号化する(ステップS528)。
ステップS526及びステップS528の後、画像符号化装置100は符号化処理をしていないピクチャがあるか否かを判別し(ステップS530)、あると判別したときには(ステップS530のY)、ステップS520からの動作を繰り返し実行し、ないと判別したときには(ステップS530のN)、処理動作を終了する。
ステップS526及びステップS528の後、画像符号化装置100は符号化処理をしていないピクチャがあるか否かを判別し(ステップS530)、あると判別したときには(ステップS530のY)、ステップS520からの動作を繰り返し実行し、ないと判別したときには(ステップS530のN)、処理動作を終了する。
このように本変形例では、参照構造情報Rsiよりも情報量の少ない参照構造情報Rsi1を符号化する度に画像符号化信号Str1のアクセスユニットRAU01に配置するため、参照構造情報Rsi1を記憶するための記憶領域を、参照構造情報Rsiを記憶するための記憶領域よりも小さくすることができ、その結果、画像符号化装置100全体の小型化を図ることができる。
(変形例2)
本変形例に係る参照構造情報は、変形例1のように、単に対応するアクセスユニットから迅速なランダムアクセスを開始することができるか否かを示すものではなく、対応するアクセスユニットに含まれる各ピクチャの参照範囲を示す。
本変形例に係る参照構造情報は、変形例1のように、単に対応するアクセスユニットから迅速なランダムアクセスを開始することができるか否かを示すものではなく、対応するアクセスユニットに含まれる各ピクチャの参照範囲を示す。
図11は、本変形例に係る参照構造情報に含まれる内容を示す情報内容表示図である。
図11中の(a)〜(c)に示す参照構造情報Rsi2は、アクセスユニットRAU12に対応するものである。
図11中の(a)に示す参照構造情報Rsi2は、プリエントリピクチャPr21に対して参照関係Rr1,Rr2が禁止された参照範囲と、ポストエントリピクチャPo21,Po22に対して参照関係Rr3,Rr4が禁止された参照範囲とを示す。
図11中の(a)〜(c)に示す参照構造情報Rsi2は、アクセスユニットRAU12に対応するものである。
図11中の(a)に示す参照構造情報Rsi2は、プリエントリピクチャPr21に対して参照関係Rr1,Rr2が禁止された参照範囲と、ポストエントリピクチャPo21,Po22に対して参照関係Rr3,Rr4が禁止された参照範囲とを示す。
即ち、参照構造情報Rsi2で示されたプリエントリピクチャPr21の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2と、エントリピクチャE1と、ポストエントリピクチャPo11,Po12とのうち何れかである。参照構造情報Rsi2で示されたポストエントリピクチャPo21の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2である。参照構造情報Rsi2で示されたポストエントリピクチャPo22の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2と、ポストエントリピクチャPo21とのうち何れかである。
図11中の(b)に示す参照構造情報Rsi2は、プリエントリピクチャPr21に対して参照関係Rr1が禁止された参照範囲と、ポストエントリピクチャPo21,Po22に対して参照関係Rr4が禁止された参照範囲とを示す。
即ち、参照構造情報Rsi2で示されたプリエントリピクチャPr21の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2と、エントリピクチャE1と、ポストエントリピクチャPo11,Po12と、アクセスユニットRAU10以前のピクチャとのうち何れかである。参照構造情報Rsi2で示されたポストエントリピクチャPo21の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2とプリエントリピクチャPr21とのうち何れかである。参照構造情報Rsi2で示されたポストエントリピクチャPo22の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2と、ポストエントリピクチャPo21と、プリエントリピクチャPr21とのうち何れかである。
即ち、参照構造情報Rsi2で示されたプリエントリピクチャPr21の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2と、エントリピクチャE1と、ポストエントリピクチャPo11,Po12と、アクセスユニットRAU10以前のピクチャとのうち何れかである。参照構造情報Rsi2で示されたポストエントリピクチャPo21の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2とプリエントリピクチャPr21とのうち何れかである。参照構造情報Rsi2で示されたポストエントリピクチャPo22の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2と、ポストエントリピクチャPo21と、プリエントリピクチャPr21とのうち何れかである。
図11中の(c)に示す参照構造情報Rsi2は、プリエントリピクチャPr21に対して参照関係についての制限が設けられていない参照範囲と、ポストエントリピクチャPo21,Po22に対して参照関係についての制限が設けられていない参照範囲とを示す。
即ち、参照構造情報Rsi2で示されたプリエントリピクチャPr21の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2,E1と、ポストエントリピクチャPo11,Po12と、プリエントリピクチャPr11と、アクセスユニットRAU10以前のピクチャとのうち何れかである。参照構造情報Rsi2で示されたポストエントリピクチャPo21の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2,E1と、プリエントリピクチャPr21,Pr11と、ポストエントリピクチャPo11,Po12と、アクセスユニットRAU10以前のピクチャとのうち何れかである。参照構造情報Rsi2で示されたポストエントリピクチャPo22の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2,E1と、プリエントリピクチャPr21,Pr11と、ポストエントリピクチャPo11,Po12,Po21と、アクセスユニットRAU10以前のピクチャとのうち何れかである。なお、図11では、各ピクチャの参照範囲を表示順で示したが符号化順で示しても良い。
即ち、参照構造情報Rsi2で示されたプリエントリピクチャPr21の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2,E1と、ポストエントリピクチャPo11,Po12と、プリエントリピクチャPr11と、アクセスユニットRAU10以前のピクチャとのうち何れかである。参照構造情報Rsi2で示されたポストエントリピクチャPo21の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2,E1と、プリエントリピクチャPr21,Pr11と、ポストエントリピクチャPo11,Po12と、アクセスユニットRAU10以前のピクチャとのうち何れかである。参照構造情報Rsi2で示されたポストエントリピクチャPo22の参照の対象となるピクチャは、エントリピクチャE2,E1と、プリエントリピクチャPr21,Pr11と、ポストエントリピクチャPo11,Po12,Po21と、アクセスユニットRAU10以前のピクチャとのうち何れかである。なお、図11では、各ピクチャの参照範囲を表示順で示したが符号化順で示しても良い。
図12は、上記参照構造情報Rsi2を含む画像符号化信号の構成を示す構成図である。
この参照構造情報Rsi2を含む画像符号化信号Str2は、先頭から順に、同期信号synと、アクセスユニットRAU10,RAU11,RAU12とを含んで構成されている。
この参照構造情報Rsi2を含む画像符号化信号Str2は、先頭から順に、同期信号synと、アクセスユニットRAU10,RAU11,RAU12とを含んで構成されている。
アクセスユニットRAU11は、先頭から順に、同期信号synと、参照構造情報Rsi2と、エントリピクチャE1と、プリエントリピクチャPr11と、ポストエントリピクチャPo11,Po12とを含んで構成されている。アクセスユニットRAU12は、先頭から順に、同期信号synと、参照構造情報Rsi2と、エントリピクチャE2と、プリエントリピクチャPr21と、ポストエントリピクチャPo21,Po22とを含んで構成されている。
そして、アクセスユニットRAU11に含まれる参照構造情報Rsi2は、プリエントリピクチャPr11とポストエントリピクチャPo11,Po12とに対する参照範囲を示している。また、アクセスユニットRAU12に含まれる参照構造情報Rsi2は、プリエントリピクチャPr21とポストエントリピクチャPo21,Po22とに対する参照範囲を示している。
即ち、本変形例に係る画像符号化信号Str2を取得した画像復号化装置は、アクセスユニットRAU11の参照構造情報Rsi2に基づいて、ポストエントリピクチャPo11,Po12の参照範囲を把握するとともに、アクセスユニットRAU12の参照構造情報Rsi2に基づいて、プリエントリピクチャPr21の参照範囲を把握する。そして、画像復号化装置は、その参照範囲の把握結果から、ポストエントリピクチャPo11,Po12に対して参照関係Rr1,Rr2が成立せず、プリエントリピクチャPr21に対して参照関係Rr3,Rr4が成立していないと判断したときには、アクセスユニットRAU11から迅速にランダムアクセスすることが可能であると判断する。
なお、本変形例では、参照構造情報Rsi2は、その参照構造情報Rsi2が属するアクセスユニットに含まれる各ピクチャの参照範囲を示したが、他のアクセスユニットに含まれるピクチャの参照範囲を示しても良い。
図13は、参照構造情報Rsi2が、自らの属するアクセスユニットに含まれるピクチャの参照範囲と他のアクセスユニットに含まれるピクチャの参照範囲とを示す様子を説明するための説明図である。
図13は、参照構造情報Rsi2が、自らの属するアクセスユニットに含まれるピクチャの参照範囲と他のアクセスユニットに含まれるピクチャの参照範囲とを示す様子を説明するための説明図である。
アクセスユニットRAU11に含まれる参照構造情報Rsi2は、ポストエントリピクチャPo11,Po12に対する参照範囲と、アクセスユニットRAU12に含まれるプリエントリピクチャPr21に対する参照範囲とを示している。
これにより、画像符号化信号Str2を取得した画像復号化装置は、アクセスユニットRAU11の参照構造情報Rsi2のみに基づいて、ポストエントリピクチャPo11,Po12の参照範囲を把握するとともに、プリエントリピクチャPr21の参照範囲を把握し、アクセスユニットRAU11から迅速にランダムアクセスすることが可能であるか否かを判断することができる。
これにより、画像符号化信号Str2を取得した画像復号化装置は、アクセスユニットRAU11の参照構造情報Rsi2のみに基づいて、ポストエントリピクチャPo11,Po12の参照範囲を把握するとともに、プリエントリピクチャPr21の参照範囲を把握し、アクセスユニットRAU11から迅速にランダムアクセスすることが可能であるか否かを判断することができる。
なお、本変形例では、参照構造情報Rsi2は各ピクチャの参照範囲を示したが、各ピクチャに対する参照関係の制限レベルを示しても良い。例えば、所定のポストエントリピクチャに対して、参照構造情報Rsi2は制限レベル0、制限レベル1、又は制限レベル2を示す。制限レベル0は、そのポストエントリピクチャが参照関係Rr1,Rr2を有していないことを意味し、制限レベル1は、そのポストエントリピクチャが参照関係Rr1を有していないことを意味し、制限レベル2は、そのポストエントリピクチャが参照の制限を受けていないことを意味する。また、所定のプリエントリピクチャに対して、参照構造情報Rsi2は制限レベル0、制限レベル1、又は制限レベル2を示す。制限レベル0は、そのプリエントリピクチャが参照関係Rr3,Rr4を有していないことを意味し、制限レベル1は、そのプリエントリピクチャが参照関係Rr3を有していないことを意味し、制限レベル2は、そのプリエントリピクチャが参照の制限を受けていないことを意味する。
このような参照構造情報Rsi2を取得した画像復号化装置は、その参照構造情報Rsi2に基づいて、ポストエントリピクチャが参照関係Rr1,Rr2を有しているか否かを判別するとともに、プリエントリピクチャが参照関係Rr3,Rr4を有しているか否かを判別する。
(変形例3)
本変形例に係る画像符号化信号は、参照構造情報を含まずに構成され、メディアデータを構成する信号として記憶媒体に記憶されている。
本変形例に係る画像符号化信号は、参照構造情報を含まずに構成され、メディアデータを構成する信号として記憶媒体に記憶されている。
図14は、記憶媒体に記憶されているメディアデータの構成を示す構成図である。
メディアデータmedは、先頭から順に、ヘッダhedと、参照構造情報Rsiと、複数の画像符号化信号Str3とを含んで構成されている。
画像符号化信号Str3は、先頭から順に、同期信号synと、複数のアクセスユニットRAUとを含んで構成されている。
メディアデータmedは、先頭から順に、ヘッダhedと、参照構造情報Rsiと、複数の画像符号化信号Str3とを含んで構成されている。
画像符号化信号Str3は、先頭から順に、同期信号synと、複数のアクセスユニットRAUとを含んで構成されている。
アクセスユニットRAUは、先頭から順に、同期信号synと、複数のピクチャPicとを含んで構成されている。
即ち、画像復号化装置は、記憶媒体に記憶されているメディアデータmedから参照構造情報Rsiを取得し、その参照構造情報Rsiに基づいて各画像符号化信号Str3の何れのアクセスユニットRAUから迅速にランダムアクセスすることが可能かを特定する。
即ち、画像復号化装置は、記憶媒体に記憶されているメディアデータmedから参照構造情報Rsiを取得し、その参照構造情報Rsiに基づいて各画像符号化信号Str3の何れのアクセスユニットRAUから迅速にランダムアクセスすることが可能かを特定する。
(変形例4)
本変形例に係る画像符号化装置100は、参照構造情報を含まない画像符号化信号Str3と、画像符号化信号Str3の各アクセスユニットRAUに対応する参照構造情報Rsi2から構成される参照テーブルとを生成して出力する。
本変形例に係る画像符号化装置100は、参照構造情報を含まない画像符号化信号Str3と、画像符号化信号Str3の各アクセスユニットRAUに対応する参照構造情報Rsi2から構成される参照テーブルとを生成して出力する。
図15は、画像符号化信号Str3と参照テーブルとの構成を示す構成図である。
参照テーブルRsiTは、画像符号化信号Str3の各アクセスユニットRAUにそれぞれ一対一に対応する複数の参照構造情報Rsi2を含んで構成されている。例えば、画像符号化信号Str3の各アクセスユニットRAUと、参照テーブルRsiTの各参照構造情報Rsi2とはそれぞれ先頭からの順番で対応している。つまり、画像符号化信号Str3の1番目のアクセスユニットRAUは、参照テーブルRsiTの1番目の参照構造情報Rsi2に対応しており、2番目のアクセスユニットRAUは、2番目の参照構造情報Rsi2に対応している。
参照テーブルRsiTは、画像符号化信号Str3の各アクセスユニットRAUにそれぞれ一対一に対応する複数の参照構造情報Rsi2を含んで構成されている。例えば、画像符号化信号Str3の各アクセスユニットRAUと、参照テーブルRsiTの各参照構造情報Rsi2とはそれぞれ先頭からの順番で対応している。つまり、画像符号化信号Str3の1番目のアクセスユニットRAUは、参照テーブルRsiTの1番目の参照構造情報Rsi2に対応しており、2番目のアクセスユニットRAUは、2番目の参照構造情報Rsi2に対応している。
なお、本変形例では、参照テーブルRsiTを複数の参照構造情報Rsi2から構成したが、参照構造情報Rsi2の代わりに参照構造情報Rsi1から構成しても良い。また、画像符号化装置100は、参照構造情報を符号化せずに、その符号化していない参照構造情報から参照テーブルRsiTを生成しても良い。
(変形例5)
本変形例に係る画像符号化装置100は、参照構造情報Rsi2を識別するための参照識別情報を含む画像符号化信号と、参照テーブルRsiTとを出力する。
本変形例に係る画像符号化装置100は、参照構造情報Rsi2を識別するための参照識別情報を含む画像符号化信号と、参照テーブルRsiTとを出力する。
図16は、参照識別情報を含む画像符号化信号の構成を示す構成図である。
この画像符号化信号Str4は、先頭から順に、同期信号synと、アクセスユニットRAU21と、アクセスユニットRAU22とを含んで構成されている。
アクセスユニットRAU22は、先頭から順に、同期信号synと、参照構造情報Rsi2を識別するための参照識別情報RIDと、複数のピクチャPicとを含んで構成されている。
この画像符号化信号Str4は、先頭から順に、同期信号synと、アクセスユニットRAU21と、アクセスユニットRAU22とを含んで構成されている。
アクセスユニットRAU22は、先頭から順に、同期信号synと、参照構造情報Rsi2を識別するための参照識別情報RIDと、複数のピクチャPicとを含んで構成されている。
参照識別情報RIDは、例えば、参照テーブルRsiTの先頭から2番目の参照構造情報Rsi2を指し示す。
即ち、画像符号化信号Str4と参照テーブルRsiTとを取得した画像復号化装置は、アクセスユニットRAU22に含まれる参照識別情報RIDから、参照テーブルRsiTの2番目の参照構成情報Rsi2を特定する。そして画像復号化装置は、その特定した参照構成情報Rsi2に基づいてアクセスユニットRAU22に含まれる各ピクチャの参照範囲を把握する。
即ち、画像符号化信号Str4と参照テーブルRsiTとを取得した画像復号化装置は、アクセスユニットRAU22に含まれる参照識別情報RIDから、参照テーブルRsiTの2番目の参照構成情報Rsi2を特定する。そして画像復号化装置は、その特定した参照構成情報Rsi2に基づいてアクセスユニットRAU22に含まれる各ピクチャの参照範囲を把握する。
また、アクセスユニットRAU21の参照識別情報RIDが、アクセスユニットRAU22の参照識別情報RIDと同じ先頭から2番目の参照構造情報Rsi2を指し示しても良い。
このように本変形例では、アクセスユニットに参照識別情報RIDを含めることにより、複数のアクセスユニットに1つの参照構造情報Rsi2を対応付けることができるため、参照テーブルRsiTに同じ内容の参照構造情報Rsi2を含めることを要さず、参照テーブルRsiTの情報量を少なくすることができる。
このように本変形例では、アクセスユニットに参照識別情報RIDを含めることにより、複数のアクセスユニットに1つの参照構造情報Rsi2を対応付けることができるため、参照テーブルRsiTに同じ内容の参照構造情報Rsi2を含めることを要さず、参照テーブルRsiTの情報量を少なくすることができる。
(変形例6)
本変形例に係る画像符号化装置100は、参照構造情報を含まない画像符号化信号Str3と、参照テーブルRsiTと、参照識別情報RIDから構成される識別テーブルとを出力する。
本変形例に係る画像符号化装置100は、参照構造情報を含まない画像符号化信号Str3と、参照テーブルRsiTと、参照識別情報RIDから構成される識別テーブルとを出力する。
図17は、識別テーブルの構成を示す構成図である。
識別テーブルRIDTは、複数の参照識別情報RIDを含んで構成される。先頭の参照識別情報RIDは、例えば、参照テーブルRsiTの先頭から3番目の参照構成情報Rsi2を指し示し、先頭から2番目の参照識別情報RIDは、例えば、参照テーブルRsiTの先頭から2番目の参照構成情報Rsi2を指し示す。
識別テーブルRIDTは、複数の参照識別情報RIDを含んで構成される。先頭の参照識別情報RIDは、例えば、参照テーブルRsiTの先頭から3番目の参照構成情報Rsi2を指し示し、先頭から2番目の参照識別情報RIDは、例えば、参照テーブルRsiTの先頭から2番目の参照構成情報Rsi2を指し示す。
また、識別テーブルRIDTに含まれる各参照識別情報RIDは、先頭から順にそれぞれ、画像符号化信号Str3の先頭側から順に2つのアクセスユニットRAUに対応している。つまり、先頭の参照識別情報RIDは、画像符号化信号Str3の先頭から1番目及び2番目のアクセスユニットRAUに対応し、2番目の参照識別情報RIDは、画像符号化信号Str3の先頭から3番目及び4番目のアクセスユニットRAUに対応している。
即ち、画像符号化信号Str3と参照テーブルRsiTと識別テーブルRIDTとを取得した画像復号化装置は、画像符号化信号Str3の先頭のアクセスユニットRAUに対応する識別テーブルRIDTの先頭の参照識別情報RIDに基づいて、参照テーブルRsiTの3番目の参照構造情報Rsi2を特定する。そして画像復号化装置は、その特定した参照構造情報Rsi2に基づいて、先頭のアクセスユニットRAUに含まれる各ピクチャの参照範囲を把握する。
(実施の形態2)
図18は、本発明の第2の実施の形態における画像復号化装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態における画像復号化装置150は、実施の形態1の画像符号化装置100によって生成された画像符号化信号Strを復号化するものであって、符号化部151と、加算器153と、選択部154と、メモリ155〜157と、動き補償部158と、決定部159と、抽出部160とを備えている。
図18は、本発明の第2の実施の形態における画像復号化装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態における画像復号化装置150は、実施の形態1の画像符号化装置100によって生成された画像符号化信号Strを復号化するものであって、符号化部151と、加算器153と、選択部154と、メモリ155〜157と、動き補償部158と、決定部159と、抽出部160とを備えている。
抽出部160は、画像符号化装置100から画像符号化信号Strを取得するとこれを一時的に蓄積する。そして、抽出部160は、まず、取得した画像符号化信号Strのうち参照構造情報Rsiを復号化部151に出力する。次に抽出部160は、決定部159からの指示に基づき画像符号化信号Strに含まれるアクセスユニットRAUを復号化部151に出力する。
復号化部151は、抽出部160から参照構造情報Rsiを取得すると、その参照構造情報Rsiを復号化して決定部159に出力する。さらに、復号化部151は、抽出部160から画像符号化信号Strに含まれる各アクセスユニットRAUを取得すると、その各アクセスユニットを復号化して、復号差分画像信号RDifと、動きベクトルMVと、指定情報RFとを出力する。
決定部159は、復号化部151から復号化された参照構造情報Rsiを取得すると、その参照構造情報Rsiに基づいて、画像符号化信号Strに含まれるアクセスユニットRAUのうち、何れから迅速にランダムアクセスすることが可能かを特定する。即ち、決定部159は、迅速なランダムアクセスを開始することが可能なアクセスユニットRAUを決定する。
そして、決定部159は、例えばユーザの操作に応じて、ランダムアクセスの開始位置となるアクセスユニットRAUを指定する指定信号EMを抽出部159に出力する。
即ち、上述の抽出部160は、この指定信号EMによって指定されたアクセスユニットRAUから順に、画像符号化信号Strに含まれる各アクセスユニットRAUを復号化部151に出力するのである。
即ち、上述の抽出部160は、この指定信号EMによって指定されたアクセスユニットRAUから順に、画像符号化信号Strに含まれる各アクセスユニットRAUを復号化部151に出力するのである。
加算器153は、復号差分画像信号RDifに予測画像Preを加算して、復号画像信号Voutを出力する。
選択部154は、復号画像信号Voutを後続のピクチャの復号化で参照ピクチャとして利用するため、メモリ155〜157のうち何れかを選択してそのメモリに対して復号画像信号Voutを出力する。例えば、選択部154は、メモリ155〜157のうち最も古い復号画像信号Voutを格納しているものを選択する。
選択部154は、復号画像信号Voutを後続のピクチャの復号化で参照ピクチャとして利用するため、メモリ155〜157のうち何れかを選択してそのメモリに対して復号画像信号Voutを出力する。例えば、選択部154は、メモリ155〜157のうち最も古い復号画像信号Voutを格納しているものを選択する。
メモリ155〜157は、選択部154から復号画像信号Voutを取得して、これを参照ピクチャの候補となる候補ピクチャRefとして格納する。またメモリ155〜157は、新たな候補ピクチャRefを格納するときには、既に格納されている最も古い候補ピクチャRefを消去する。
動き補償部158は、復号化部151から出力される指定信号RFに基づいて、メモリ155〜157に格納されている3つの候補ピクチャRefと、0の値を持つ候補ピクチャRef0とのうち何れかを、参照ピクチャとして扱う。即ち、動き補償部158は、指定信号RFが画像信号Vinに近い候補ピクチャRefを指定している場合には、その指定信号RFが指定する候補ピクチャRefを格納しているメモリからその候補ピクチャRefを取得する。一方、指定信号RFが画面内予測符号化を指示している場合には、動き補償部158は、0の値を持つ候補ピクチャRef0を取得する。そして動き補償部158は、参照ピクチャとして候補ピクチャRefを取得したときには、取得した参照ピクチャから動きベクトルMVを用いて予測画像Preに最適な画像領域を取り出し、その取り出した画像領域から予測画像Preを生成して出力する。一方、候補ピクチャRef0を取得したときには、0の値を持つ予測画像Preを生成して出力する。
動き補償部158は、復号化部151から出力される指定信号RFに基づいて、メモリ155〜157に格納されている3つの候補ピクチャRefと、0の値を持つ候補ピクチャRef0とのうち何れかを、参照ピクチャとして扱う。即ち、動き補償部158は、指定信号RFが画像信号Vinに近い候補ピクチャRefを指定している場合には、その指定信号RFが指定する候補ピクチャRefを格納しているメモリからその候補ピクチャRefを取得する。一方、指定信号RFが画面内予測符号化を指示している場合には、動き補償部158は、0の値を持つ候補ピクチャRef0を取得する。そして動き補償部158は、参照ピクチャとして候補ピクチャRefを取得したときには、取得した参照ピクチャから動きベクトルMVを用いて予測画像Preに最適な画像領域を取り出し、その取り出した画像領域から予測画像Preを生成して出力する。一方、候補ピクチャRef0を取得したときには、0の値を持つ予測画像Preを生成して出力する。
図19は、画像復号化装置150の概略的な動作を示すフロー図である。
まず、画像復号化装置150は、画像符号化信号Strに含まれる参照構造情報Rsiを取得して復号化する(ステップS600)。この参照構造情報Rsiに基づいて、画像復号化装置150は、迅速なランダムアクセスを開始可能なアクセスユニットRAUを特定する(ステップS602)。そして、画像復号化装置150は、特定されたアクセスユニットRAUのうち、ユーザから指定されたアクセスユニットRAUから各ピクチャの復号化を行う(ステップS604)。
まず、画像復号化装置150は、画像符号化信号Strに含まれる参照構造情報Rsiを取得して復号化する(ステップS600)。この参照構造情報Rsiに基づいて、画像復号化装置150は、迅速なランダムアクセスを開始可能なアクセスユニットRAUを特定する(ステップS602)。そして、画像復号化装置150は、特定されたアクセスユニットRAUのうち、ユーザから指定されたアクセスユニットRAUから各ピクチャの復号化を行う(ステップS604)。
このように本実施の形態における画像復号化装置150は、画像符号化信号Strに含まれる参照構造情報Rsiに基づいて、迅速なランダムアクセスを開始可能なアクセスユニットRAUを特定することができるとともに、その特定されたアクセスユニットRAUから、その前のピクチャを復号することなく、迅速にランダムアクセスすることができる。
なお、画像復号化装置150は、実施の形態1の変形例1に係る画像符号化信号Str1に対して復号化を行っても良い。
この場合、参照構造情報Rsi1がアクセスユニットRAU01ごとに含まれているため、抽出部160は、まず各アクセスユニットRAU01に含まれる参照構造情報Rsi1を復号化部151に出力する。そして、決定部159は、復号化された各参照構造情報Rsi1に基づいて、迅速なランダムアクセスを開始することが可能なアクセスユニットRAU01を決定する。
この場合、参照構造情報Rsi1がアクセスユニットRAU01ごとに含まれているため、抽出部160は、まず各アクセスユニットRAU01に含まれる参照構造情報Rsi1を復号化部151に出力する。そして、決定部159は、復号化された各参照構造情報Rsi1に基づいて、迅速なランダムアクセスを開始することが可能なアクセスユニットRAU01を決定する。
また、上記決定、つまり迅速なランダムアクセスが可能か否かの判別を復号化部151にさせても良い。この場合には、決定部159が所定のアクセスユニットRAU01を抽出部160に指示すると、抽出部160は、そのアクセスユニットRAU01に含まれる参照構造情報Rsi1を復号化部151に出力する。そして、復号化部151は、その参照構造情報Rsi1を復号し、その復号した参照構造情報Rsi1に基づいて、その参照構造情報Rsi1を含むアクセスユニットRAU01からの迅速なランダムアクセスが可能であるか否かを判別する。ランダムアクセス可能であると判別したときには、復号化部151は、そのアクセスユニットRAU01以降にある各アクセスユニットRAU01を抽出部160から出力させて復号化を行う。
ここでさらに、そのアクセスユニットRAU01に、参照構造情報Rsi1を含む上述のポイント情報と、パラメータセットとが含まれている場合には、画像復号化装置150はそれらの復号化も行う。
図20は、画像復号化装置150がポイント情報及びパラメータセットを含む画像符号化信号Str1を符号化する動作を示すフロー図である。なお、図20中、アクセスユニットRAU01をRAUとして示す。
図20は、画像復号化装置150がポイント情報及びパラメータセットを含む画像符号化信号Str1を符号化する動作を示すフロー図である。なお、図20中、アクセスユニットRAU01をRAUとして示す。
まず、画像復号化装置150は、復号化の対象となるアクセスユニットRAU01を特定し(ステップS610)、そのアクセスユニットRAU01のポイント情報を復号化する(ステップS612)。そして、画像復号化装置150は、パラメータセットを復号化し(ステップS614)、そのアクセスユニットRAU01に含まれる全てのピクチャを復号化する(ステップS616)。次に、画像復号化装置150は、未符号のアクセスユニットRAU01があるか否かを判別し(ステップS618)、あると判別したときには(ステップS618のY)、ステップS610からの動作を繰り返し実行し、ないと判別したときには(ステップS618のN)、復号化処理を終了する。
(変形例1)
本変形例に係る画像復号化装置150は、実施の形態1の変形例2に係る画像符号化信号Str2に対して復号化を行う。
本変形例に係る画像復号化装置150は、実施の形態1の変形例2に係る画像符号化信号Str2に対して復号化を行う。
この場合、参照構造情報Rsi2がアクセスユニットRAU10,RAU11,…のそれぞれに含まれているため、抽出部160は、まず各アクセスユニットRAU10,RAU11,…に含まれる参照構造情報Rsi2を復号化部151に出力する。そして、決定部159は、復号化された各参照構造情報Rsi2に基づいて、迅速なランダムアクセスを開始することが可能なアクセスユニットを決定する。
具体的に、参照構造情報Rsi2は、自らが属するアクセスユニットに含まれる各ピクチャに対する参照範囲を示すため、決定部159は、迅速なランダムアクセスが開始可能か否かの判別対象となるアクセスユニットの参照構造情報Rsi2により示される参照範囲と、その直後のアクセスユニットの参照構造情報Rsi2により示される参照範囲とに基づいて、その判別対象のアクセスユニットに参照関係Rr1,Rr2を有するピクチャが含まれ、且つ直後のアクセスユニットに参照関係Rr3,Rr4を有するピクチャが含まれているか否かを判別する。その結果、参照関係Rr1,Rr2を有するピクチャと参照関係Rr3,Rr4を有するピクチャが含まれていないと判別したときには、決定部159は、その判別対象のアクセスユニットから迅速なランダムアクセスを開始することが可能であると認識する。
ところで、決定部159が、判別対象のアクセスユニットから迅速なランダムアクセスを開始することが可能であると認識した場合であっても、その判別対象のアクセスユニットのプリエントリピクチャが、符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャ(直前のアクセスユニット以降のピクチャ)を参照していることがある。
このような場合には、そのプリエントリピクチャを含むアクセスユニットからランダムアクセスを開始しようとしても、そのプリエントリピクチャを復号することができない。しかし、そのようなプリエントリピクチャは他のピクチャに参照されることがないため、そのプリエントリピクチャを復号化する必要性がなく、また表示する必要性もない。
このような場合には、そのプリエントリピクチャを含むアクセスユニットからランダムアクセスを開始しようとしても、そのプリエントリピクチャを復号することができない。しかし、そのようなプリエントリピクチャは他のピクチャに参照されることがないため、そのプリエントリピクチャを復号化する必要性がなく、また表示する必要性もない。
そこで、本変形例に係る決定部159は、ランダムアクセスの開始位置となるアクセスユニットに含まれるプリエントリピクチャの復号化の必要性の有無を、直後のアクセスユニットの参照構造情報Rsi2により示される参照範囲に基づいて判別する。即ち、決定部159は、直後のアクセスユニットのプリエントリピクチャの参照範囲に、開始位置となるアクセスユニットのプリエントリピクチャが含まれている場合には、そのプリエントリピクチャの復号化の必要性があると判別し、参照範囲に含まれていない場合には、復号化の必要性がないと判別する。
そして決定部159は、復号化の必要性がないと判別したときには、画像符号化信号Str2に含まれるアクセスユニットのうち、開始位置となるアクセスユニットに含まれるプリエントリピクチャを除いて、そのアクセスユニット以降の各アクセスユニットを出力するように抽出部160に指示する。
これにより、本変形例に係る画像復号化装置150は、不適当なピクチャの処理を省いて復号化処理の効率を向上することができる。
これにより、本変形例に係る画像復号化装置150は、不適当なピクチャの処理を省いて復号化処理の効率を向上することができる。
図21は、本変形例に係る画像復号化装置150の決定部159の動作を示すフロー図である。
まず、決定部159は、復号化部151から各アクセスユニットに含まれる参照構造情報Rsi2を取得する(ステップS620)。次に、決定部159は、取得した参照構造情報Rsi2に基づいて、迅速なランダムアクセスを開始することが可能なアクセスユニットを特定する(ステップS622)。
まず、決定部159は、復号化部151から各アクセスユニットに含まれる参照構造情報Rsi2を取得する(ステップS620)。次に、決定部159は、取得した参照構造情報Rsi2に基づいて、迅速なランダムアクセスを開始することが可能なアクセスユニットを特定する(ステップS622)。
そして、決定部159は、ステップS622で特定したアクセスユニットからさらに、ランダムアクセスの開始位置となるアクセスユニットを特定する(ステップS624)。
次に、決定部159は、上記開始位置となるアクセスユニットの直後にあるアクセスユニットの参照構造情報Rsi2に基づいて、開始位置となるアクセスユニットのプリエントリピクチャの復号化が不要か否かを判別する(ステップS626)。
次に、決定部159は、上記開始位置となるアクセスユニットの直後にあるアクセスユニットの参照構造情報Rsi2に基づいて、開始位置となるアクセスユニットのプリエントリピクチャの復号化が不要か否かを判別する(ステップS626)。
ここで、復号化は不要であると判別したときには(ステップS626のY)、決定部159は、画像符号化信号Str2に含まれるアクセスユニットのうち、開始位置となるアクセスユニットに含まれるプリエントリピクチャを除いて、そのアクセスユニット以降の各アクセスユニットを出力するように抽出部160に指示する(ステップS628)。また、復号化は不要でないと判別したときには(ステップS626のN)、決定部159は、画像符号化信号Str2に含まれるアクセスユニットのうち、その開始位置となるアクセスユニット以降の各アクセスユニットを全て出力するように抽出部160に指示する(ステップS630)。
なお、図13に示すように、迅速なランダムアクセスの開始が可能か否かの判別対象とするアクセスユニットの参照構造情報Rsi2に、そのアクセスユニットのポストエントリピクチャの参照範囲と、直後のアクセスユニットのプリエントリピクチャの参照範囲とが示されているような場合には、決定部159は、判別対象とするアクセスユニットの参照構造情報Rsi2のみに基づいて、そのアクセスユニットから迅速なランダムアクセスが可能か否か、及びそのアクセスユニットに含まれるプリエントリピクチャの復号化の必要性があるか否かを判別する。
(変形例2)
本変形例に係る画像復号化装置150は、実施の形態1の変形例3に係る画像符号化信号Str3を復号化する。
本変形例に係る画像復号化装置150は、実施の形態1の変形例3に係る画像符号化信号Str3を復号化する。
ここで、記憶媒体に記憶されているメディアデータmedのヘッダhedには、メディアデータmedの各画像符号化信号Str3に対する関連情報が含まれている。
この関連情報は、各画像符号化信号Str3の何れのアクセスユニットRAUからでも迅速なランダムアクセスを開始することが可能であるか否かを示すとともに、可能である場合には、迅速なランダムアクセスの開始位置となるアクセスユニットのプリエントリピクチャに対して復号化は不要であることを示す。
この関連情報は、各画像符号化信号Str3の何れのアクセスユニットRAUからでも迅速なランダムアクセスを開始することが可能であるか否かを示すとともに、可能である場合には、迅速なランダムアクセスの開始位置となるアクセスユニットのプリエントリピクチャに対して復号化は不要であることを示す。
本変形例に係る画像復号化装置150は、記憶媒体に記憶されているメディアデータmedのヘッダhedを参照し、迅速なランダムアクセスが可能であることを示す関連情報がヘッダhedにあれば、参照構造情報Rsiを参照することなく、画像符号化信号Str3に対して何れのアクセスユニットRAUからでも迅速にランダムアクセスを行うことができると判別する。
図22は、本変形例に係る画像復号化装置150の決定部159の動作を示すフロー図である。
まず決定部159は、抽出部160及び復号化部151を介してヘッダhedを取得し(ステップS640)、そのヘッダhedに含まれる関連情報に基づいて、メディアデータmedに含まれる各画像符号化信号Str3に対して、全てのアクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスが可能か否かを判別する(ステップS642)。
まず決定部159は、抽出部160及び復号化部151を介してヘッダhedを取得し(ステップS640)、そのヘッダhedに含まれる関連情報に基づいて、メディアデータmedに含まれる各画像符号化信号Str3に対して、全てのアクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスが可能か否かを判別する(ステップS642)。
ここで、決定部159は、全てのアクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスが可能であると判別したときには(ステップS642のY)、その全てのアクセスユニットRAUから、ランダムアクセスの開始位置となるアクセスユニットRAUを特定する(ステップS644)。
そして、決定部159は、開始位置とするアクセスユニットRAUのプリエントリピクチャを除いて、そのアクセスユニットRAU以降のアクセスユニットRAUを出力するように抽出部160に指示する(ステップS646)。
そして、決定部159は、開始位置とするアクセスユニットRAUのプリエントリピクチャを除いて、そのアクセスユニットRAU以降のアクセスユニットRAUを出力するように抽出部160に指示する(ステップS646)。
また、ステップS642で全てのアクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスは不可能と判別したときには(ステップS642のN)、決定部159は、参照構造情報Rsiを復号化部151から取得して(ステップS648)、迅速なランダムアクセスが可能なアクセスユニットRAUを特定する(ステップS650)。
次に、決定部159は、そのランダムアクセス可能なアクセスユニットRAUからさらに、ランダムアクセスの開始位置となるアクセスユニットRAUを特定する(ステップS652)。
次に、決定部159は、そのランダムアクセス可能なアクセスユニットRAUからさらに、ランダムアクセスの開始位置となるアクセスユニットRAUを特定する(ステップS652)。
そして、決定部159は、その開始位置となるアクセスユニットRAU以降のアクセスユニットRAUを出力するように抽出部160に指示する(ステップS654)。
なお、本変形例では、メディアデータmedのヘッダhedに基づいて、全てのアクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスを開始することができるか否かを判別したが、例えば、メディアデータmedを記憶している記憶媒体の種別を物理的な特性などから識別し、その識別結果に基づいて、全てのアクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスを開始することができるか否かを判別しても良い。
なお、本変形例では、メディアデータmedのヘッダhedに基づいて、全てのアクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスを開始することができるか否かを判別したが、例えば、メディアデータmedを記憶している記憶媒体の種別を物理的な特性などから識別し、その識別結果に基づいて、全てのアクセスユニットRAUから迅速なランダムアクセスを開始することができるか否かを判別しても良い。
(変形例3)
本変形例に係る画像復号化装置は、実施の形態1の変形例4に係る画像符号化装置100によって生成された画像符号化信号Str3と、参照テーブルRsiTとを取得して、画像符号化信号Str3の復号化を行う。
本変形例に係る画像復号化装置は、実施の形態1の変形例4に係る画像符号化装置100によって生成された画像符号化信号Str3と、参照テーブルRsiTとを取得して、画像符号化信号Str3の復号化を行う。
図23は、本変形例に係る画像復号化装置の構成を示すブロック図である。
この画像復号化装置150aは、加算器153と、選択部154と、メモリ155〜157と、動き補償部158と、抽出部161と、復号化部162と、決定部163と、取得部164とを備えている。
ここで、画像復号化装置150aに含まれる構成要素中、画像復号化装置150の構成要素と同一の符号が付されたものは、画像復号化装置150の同一の符号が付された構成要素と同一の機能を有するため、説明を省略する。
この画像復号化装置150aは、加算器153と、選択部154と、メモリ155〜157と、動き補償部158と、抽出部161と、復号化部162と、決定部163と、取得部164とを備えている。
ここで、画像復号化装置150aに含まれる構成要素中、画像復号化装置150の構成要素と同一の符号が付されたものは、画像復号化装置150の同一の符号が付された構成要素と同一の機能を有するため、説明を省略する。
取得部164は、参照テーブルRsiTを取得して、その参照テーブルRsiTに含まれる参照構造情報Rsi2を先頭から順に決定部163に出力する。
決定部163は、取得部164から参照構造情報Rsi2を取得すると、その参照構造情報Rsi2に基づいて、画像符号化信号Str3に含まれるアクセスユニットRAUのうち、何れから迅速にランダムアクセスすることが可能かを特定する。即ち、決定部163は、迅速なランダムアクセスを開始することが可能なアクセスユニットRAUを決定する。そして、決定部163は、例えばユーザの操作に応じて、ランダムアクセスの開始位置となるアクセスユニットRAUを指定する指定信号EMを抽出部161に出力する。
決定部163は、取得部164から参照構造情報Rsi2を取得すると、その参照構造情報Rsi2に基づいて、画像符号化信号Str3に含まれるアクセスユニットRAUのうち、何れから迅速にランダムアクセスすることが可能かを特定する。即ち、決定部163は、迅速なランダムアクセスを開始することが可能なアクセスユニットRAUを決定する。そして、決定部163は、例えばユーザの操作に応じて、ランダムアクセスの開始位置となるアクセスユニットRAUを指定する指定信号EMを抽出部161に出力する。
抽出部161は、画像符号化信号Str3を取得するとこれを一時的に蓄積する。そして、抽出部160は、画像符号化信号Str3に含まれるアクセスユニットRAUのうち、指定信号EMによって指定されたアクセスユニットRAU以降のアクセスユニットRAUを復号化部162に出力する。
復号化部162は、抽出部161から画像符号化信号Str3に含まれる各アクセスユニットRAUを取得すると、その各アクセスユニットRAUを復号化して、復号差分画像信号RDifと、動きベクトルMVと、指定情報RFとを出力する。
復号化部162は、抽出部161から画像符号化信号Str3に含まれる各アクセスユニットRAUを取得すると、その各アクセスユニットRAUを復号化して、復号差分画像信号RDifと、動きベクトルMVと、指定情報RFとを出力する。
(実施の形態3)
さらに、上記各実施の形態で示した画像符号化方法又は画像復号化方法を実現するためのプログラムを、フレキシブルディスク等の記憶媒体に記録するようにすることにより、上記各実施の形態で示した処理を、独立したコンピュータシステムにおいて簡単に実施することが可能となる。
さらに、上記各実施の形態で示した画像符号化方法又は画像復号化方法を実現するためのプログラムを、フレキシブルディスク等の記憶媒体に記録するようにすることにより、上記各実施の形態で示した処理を、独立したコンピュータシステムにおいて簡単に実施することが可能となる。
図24は、実施の形態1又は2の画像符号化方法又は画像復号化方法をコンピュータシステムにより実現するためのプログラムを格納する記憶媒体についての説明図である。
図24中の(b)は、フレキシブルディスクFDの正面及び側面からみた外観と、記録媒体の本体であるディスク本体FD1の正面からみた外観とを示し、図24中の(a)は、ディスク本体FD1の物理フォーマットの例を示している。
図24中の(b)は、フレキシブルディスクFDの正面及び側面からみた外観と、記録媒体の本体であるディスク本体FD1の正面からみた外観とを示し、図24中の(a)は、ディスク本体FD1の物理フォーマットの例を示している。
ディスク本体FD1はケースF内に内蔵され、ディスク本体FD1の表面には、同心円状に外周からは内周に向かって複数のトラックTrが形成され、各トラックは角度方向に16のセクタSeに分割されている。従って、上記プログラムを格納したフレキシブルディスクFDでは、上記ディスク本体FD1上に割り当てられた領域に、上記プログラムとしての画像符号化方法が記録されている。
また、図24中の(c)は、フレキシブルディスクFDに上記プログラムの記録再生を行うための構成を示す。
上記プログラムをフレキシブルディスクFDに記録する場合は、コンピュータシステムCsが上記プログラムとしての画像符号化方法又は画像復号化方法をフレキシブルディスクドライブFDDを介して書き込む。また、フレキシブルディスクFD内のプログラムにより上記画像符号化方法又は画像復号化方法をコンピュータシステムCs中に構築する場合は、フレキシブルディスクドライブFDDによりプログラムがフレキシブルディスクFDから読み出され、コンピュータシステムCsに転送される。
上記プログラムをフレキシブルディスクFDに記録する場合は、コンピュータシステムCsが上記プログラムとしての画像符号化方法又は画像復号化方法をフレキシブルディスクドライブFDDを介して書き込む。また、フレキシブルディスクFD内のプログラムにより上記画像符号化方法又は画像復号化方法をコンピュータシステムCs中に構築する場合は、フレキシブルディスクドライブFDDによりプログラムがフレキシブルディスクFDから読み出され、コンピュータシステムCsに転送される。
なお、上記説明では、記録媒体としてフレキシブルディスクFDを用いて説明を行ったが、光ディスクを用いても同様に行うことができる。また、記録媒体はこれに限らず、ICカード、ROMカセット等、プログラムを記録できるものであれば同様に実施することができる。
(実施の形態4)
さらにここで、上記実施の形態で示した画像符号化方法又は画像復号化方法の応用例とそれを用いたシステムを説明する。
さらにここで、上記実施の形態で示した画像符号化方法又は画像復号化方法の応用例とそれを用いたシステムを説明する。
図25は、コンテンツ配信サービスを実現するコンテンツ供給システムex100の全体構成を示すブロック図である。通信サービスの提供エリアを所望の大きさに分割し、各セル内にそれぞれ固定無線局である基地局ex107〜ex110が設置されている。
このコンテンツ供給システムex100は、例えば、インターネットex101にインターネットサービスプロバイダex102および電話網ex104、および基地局ex107〜ex110を介して、コンピュータex111、PDA(personal digital assistant)ex112、カメラex113、携帯電話ex114、カメラ付きの携帯電話ex115などの各機器が接続される。
このコンテンツ供給システムex100は、例えば、インターネットex101にインターネットサービスプロバイダex102および電話網ex104、および基地局ex107〜ex110を介して、コンピュータex111、PDA(personal digital assistant)ex112、カメラex113、携帯電話ex114、カメラ付きの携帯電話ex115などの各機器が接続される。
しかし、コンテンツ供給システムex100は図25のような組合せに限定されず、いずれかを組み合わせて接続するようにしてもよい。また、固定無線局である基地局ex107〜ex110を介さずに、各機器が電話網ex104に直接接続されてもよい。
カメラex113はデジタルビデオカメラ等の動画撮影が可能な機器である。また、携帯電話は、PDC(Personal Digital Communications)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式、若しくはGSM(Global System for Mobile Communications)方式の携帯電話機、またはPHS(Personal Handyphone System)等であり、いずれでも構わない。
カメラex113はデジタルビデオカメラ等の動画撮影が可能な機器である。また、携帯電話は、PDC(Personal Digital Communications)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式、若しくはGSM(Global System for Mobile Communications)方式の携帯電話機、またはPHS(Personal Handyphone System)等であり、いずれでも構わない。
また、ストリーミングサーバex103は、カメラex113から基地局ex109、電話網ex104を通じて接続されており、カメラex113を用いてユーザが送信する符号化処理されたデータに基づいたライブ配信等が可能になる。撮影したデータの符号化処理はカメラex113で行っても、データの送信処理をするサーバ等で行ってもよい。また、カメラex116で撮影した動画データはコンピュータex111を介してストリーミングサーバex103に送信されてもよい。カメラex116はデジタルカメラ等の静止画、動画が撮影可能な機器である。この場合、動画データの符号化はカメラex116で行ってもコンピュータex111で行ってもどちらでもよい。また、符号化処理はコンピュータex111やカメラex116が有するLSIex117において処理することになる。なお、画像符号化・復号化用のソフトウェアをコンピュータex111等で読み取り可能な記録媒体である何らかの蓄積メディア(CD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスクなど)に組み込んでもよい。さらに、カメラ付きの携帯電話ex115で動画データを送信してもよい。このときの動画データは携帯電話ex115が有するLSIで符号化処理されたデータである。
このコンテンツ供給システムex100では、ユーザがカメラex113、カメラex116等で撮影しているコンテンツ(例えば、音楽ライブを撮影した映像等)を上記実施の形態同様に符号化処理してストリーミングサーバex103に送信する一方で、ストリーミングサーバex103は要求のあったクライアントに対して上記コンテンツデータをストリーム配信する。クライアントとしては、上記符号化処理されたデータを復号化することが可能な、コンピュータex111、PDAex112、カメラex113、携帯電話ex114等がある。このようにすることでコンテンツ供給システムex100は、符号化されたデータをクライアントにおいて受信して再生することができ、さらにクライアントにおいてリアルタイムで受信して復号化し、再生することにより、個人放送をも実現可能になるシステムである。
このシステムを構成する各機器の符号化、復号化には上記各実施の形態で示した画像符号化装置又は画像復号化装置を用いるようにすればよい。
その一例として携帯電話について説明する。
図26は、上記実施の形態で説明した画像符号化方法又は画像復号化方法を用いた携帯電話ex115を示す図である。携帯電話ex115は、基地局ex110との間で電波を送受信するためのアンテナex201、CCDカメラ等の映像、静止画を撮ることが可能なカメラ部ex203、カメラ部ex203で撮影した映像、アンテナex201で受信した映像等が復号化されたデータを表示する液晶ディスプレイ等の表示部ex202、操作キーex204群から構成される本体部、音声出力をするためのスピーカ等の音声出力部ex208、音声入力をするためのマイク等の音声入力部ex205、撮影した動画もしくは静止画のデータ、受信したメールのデータ、動画のデータもしくは静止画のデータ等、符号化されたデータまたは復号化されたデータを保存するための記録メディアex207、携帯電話ex115に記録メディアex207を装着可能とするためのスロット部ex206を有している。記録メディアex207はSDカード等のプラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)の一種であるフラッシュメモリ素子を格納したものである。
その一例として携帯電話について説明する。
図26は、上記実施の形態で説明した画像符号化方法又は画像復号化方法を用いた携帯電話ex115を示す図である。携帯電話ex115は、基地局ex110との間で電波を送受信するためのアンテナex201、CCDカメラ等の映像、静止画を撮ることが可能なカメラ部ex203、カメラ部ex203で撮影した映像、アンテナex201で受信した映像等が復号化されたデータを表示する液晶ディスプレイ等の表示部ex202、操作キーex204群から構成される本体部、音声出力をするためのスピーカ等の音声出力部ex208、音声入力をするためのマイク等の音声入力部ex205、撮影した動画もしくは静止画のデータ、受信したメールのデータ、動画のデータもしくは静止画のデータ等、符号化されたデータまたは復号化されたデータを保存するための記録メディアex207、携帯電話ex115に記録メディアex207を装着可能とするためのスロット部ex206を有している。記録メディアex207はSDカード等のプラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)の一種であるフラッシュメモリ素子を格納したものである。
さらに、携帯電話ex115について図27を用いて説明する。携帯電話ex115は表示部ex202及び操作キーex204を備えた本体部の各部を統括的に制御するようになされた主制御部ex311に対して、電源回路部ex310、操作入力制御部ex304、画像符号化部ex312、カメラインターフェース部ex303、LCD(Liquid Crystal Display)制御部ex302、画像復号化部ex309、多重分離部ex308、記録再生部ex307、変復調回路部ex306及び音声処理部ex305が同期バスex313を介して互いに接続されている。
電源回路部ex310は、ユーザの操作により終話及び電源キーがオン状態にされると、バッテリパックから各部に対して電力を供給することによりカメラ付ディジタル携帯電話ex115を動作可能な状態に起動する。
携帯電話ex115は、CPU、ROM及びRAM等でなる主制御部ex311の制御に基づいて、音声通話モード時に音声入力部ex205で集音した音声信号を音声処理部ex305によってディジタル音声データに変換し、これを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して送信する。また携帯電話機ex115は、音声通話モード時にアンテナex201で受信した受信データを増幅して周波数変換処理及びアナログディジタル変換処理を施し、変復調回路部ex306でスペクトラム逆拡散処理し、音声処理部ex305によってアナログ音声データに変換した後、これを音声出力部ex208を介して出力する。
携帯電話ex115は、CPU、ROM及びRAM等でなる主制御部ex311の制御に基づいて、音声通話モード時に音声入力部ex205で集音した音声信号を音声処理部ex305によってディジタル音声データに変換し、これを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して送信する。また携帯電話機ex115は、音声通話モード時にアンテナex201で受信した受信データを増幅して周波数変換処理及びアナログディジタル変換処理を施し、変復調回路部ex306でスペクトラム逆拡散処理し、音声処理部ex305によってアナログ音声データに変換した後、これを音声出力部ex208を介して出力する。
さらに、データ通信モード時に電子メールを送信する場合、本体部の操作キーex204の操作によって入力された電子メールのテキストデータは操作入力制御部ex304を介して主制御部ex311に送出される。主制御部ex311は、テキストデータを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して基地局ex110へ送信する。
データ通信モード時に画像データを送信する場合、カメラ部ex203で撮像された画像データをカメラインターフェース部ex303を介して画像符号化部ex312に供給する。また、画像データを送信しない場合には、カメラ部ex203で撮像した画像データをカメラインターフェース部ex303及びLCD制御部ex302を介して表示部ex202に直接表示することも可能である。
画像符号化部ex312は、本願発明で説明した画像符号化装置又は画像復号化装置を備えた構成であり、カメラ部ex203から供給された画像データを上記実施の形態で示した画像符号化装置に用いた符号化方法によって圧縮符号化することにより符号化画像データに変換し、これを多重分離部ex308に送出する。また、このとき同時に携帯電話機ex115は、カメラ部ex203で撮像中に音声入力部ex205で集音した音声を音声処理部ex305を介してディジタルの音声データとして多重分離部ex308に送出する。
多重分離部ex308は、画像符号化部ex312から供給された符号化画像データと音声処理部ex305から供給された音声データとを所定の方式で多重化し、その結果得られる多重化データを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して送信する。
データ通信モード時にホームページ等にリンクされた動画像ファイルのデータを受信する場合、アンテナex201を介して基地局ex110から受信した受信データを変復調回路部ex306でスペクトラム逆拡散処理し、その結果得られる多重化データを多重分離部ex308に送出する。
また、アンテナex201を介して受信された多重化データを復号化するには、多重分離部ex308は、多重化データを分離することにより画像データのビットストリームと音声データのビットストリームとに分け、同期バスex313を介して当該符号化画像データを画像復号化部ex309に供給すると共に当該音声データを音声処理部ex305に供給する。
また、アンテナex201を介して受信された多重化データを復号化するには、多重分離部ex308は、多重化データを分離することにより画像データのビットストリームと音声データのビットストリームとに分け、同期バスex313を介して当該符号化画像データを画像復号化部ex309に供給すると共に当該音声データを音声処理部ex305に供給する。
次に、画像復号化部ex309は、本願発明で説明した画像復号化装置を備えた構成であり、画像データのビットストリームを上記実施の形態で示した符号化方法に対応した復号化方法で復号することにより再生動画像データを生成し、これをLCD制御部ex302を介して表示部ex202に供給し、これにより、例えばホームページにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画データが表示される。このとき同時に音声処理部ex305は、音声データをアナログ音声データに変換した後、これを音声出力部ex208に供給し、これにより、例えばホームページにリンクされた動画像ファイルに含まる音声データが再生される。
なお、上記システムの例に限られず、最近は衛星、地上波によるディジタル放送が話題となっており、図28に示すようにディジタル放送用システムにも上記実施の形態の画像符号化装置または画像復号化装置のいずれかを組み込むことができる。具体的には、放送局ex409では映像情報のビットストリームが電波を介して通信または放送衛星ex410に伝送される。これを受けた放送衛星ex410は、放送用の電波を発信し、この電波を衛星放送受信設備をもつ家庭のアンテナex406で受信し、テレビ(受信機)ex401またはセットトップボックス(STB)ex407などの装置によりビットストリームを復号化してこれを再生する。また、記録媒体であるCDやDVD等の蓄積メディアex402に記録したビットストリームを読み取り、復号化する再生装置ex403にも上記実施の形態で示した画像復号化装置を実装することが可能である。この場合、再生された映像信号はモニタex404に表示される。また、ケーブルテレビ用のケーブルex405または衛星/地上波放送のアンテナex406に接続されたセットトップボックスex407内に画像復号化装置を実装し、これをテレビのモニタex408で再生する構成も考えられる。このときセットトップボックスではなく、テレビ内に画像復号化装置を組み込んでも良い。また、アンテナex411を有する車ex412で衛星ex410からまたは基地局ex107等から信号を受信し、車ex412が有するカーナビゲーションex413等の表示装置に動画を再生することも可能である。
更に、画像信号を上記実施の形態で示した画像符号化装置で符号化し、記録媒体に記録することもできる。具体例としては、DVDディスクex421に画像信号を記録するDVDレコーダや、ハードディスクに記録するディスクレコーダなどのレコーダex420がある。更にSDカードex422に記録することもできる。レコーダex420が上記実施の形態で示した画像復号化装置を備えていれば、DVDディスクex421やSDカードex422に記録した画像信号を再生し、モニタex408で表示することができる。
なお、カーナビゲーションex413の構成は例えば図27に示す構成のうち、カメラ部ex203とカメラインターフェース部ex303、画像符号化部ex312を除いた構成が考えられ、同様なことがコンピュータex111やテレビ(受信機)ex401等でも考えられる。
また、上記携帯電話ex114等の端末は、符号化器・復号化器を両方持つ送受信型の端末の他に、符号化器のみの送信端末、復号化器のみの受信端末の3通りの実装形式が考えられる。
また、上記携帯電話ex114等の端末は、符号化器・復号化器を両方持つ送受信型の端末の他に、符号化器のみの送信端末、復号化器のみの受信端末の3通りの実装形式が考えられる。
このように、上記実施の形態で示した画像符号化方法又は画像復号化方法を上述したいずれの機器・システムに用いることは可能であり、そうすることで、上記実施の形態で説明した効果を得ることができる。
また、本発明はかかる上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形または修正が可能である。
また、本発明はかかる上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形または修正が可能である。
本発明に係る画像符号化方法は、迅速なランダムアクセスが可能な画像符号化信号を圧縮効率の低下を防いで生成することができ、ビデオカメラや録画機能付き携帯電話などの画像符号化装置として適用できる。
100 画像符号化装置
101 動き検出部
102 動き補償部
103 選択部
104〜106 メモリ
107 加算器
108 減算器
109 符号化部
110 復号化部
111 カウンタ
112 順序メモリ
113 参照制御部
114 ピクチャメモリ
101 動き検出部
102 動き補償部
103 選択部
104〜106 メモリ
107 加算器
108 減算器
109 符号化部
110 復号化部
111 カウンタ
112 順序メモリ
113 参照制御部
114 ピクチャメモリ
Claims (19)
- 画像信号に含まれる複数のピクチャのうち、所定のピクチャをエントリピクチャとして他のピクチャを参照することなく符号化し、エントリピクチャ以外のピクチャを他の既に符号化されたピクチャを参照して符号化して画像符号化信号を生成する画像符号化方法であって、
前記画像信号を、エントリピクチャを含む複数のピクチャからなるアクセス単位で扱い、
処理すべき対象のアクセス単位において、表示順で前記エントリピクチャよりも後にある後置ピクチャに対し、符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャと、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャであり、符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照しているピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第1の参照制限ステップと、
前記処理対象のアクセス単位の直後にあるアクセス単位において、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャに対し、前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前にあるピクチャと、前記処理対象のアクセス単位の前置ピクチャであって、前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前のピクチャを参照しているピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第2の参照制限ステップと
を含むことを特徴とする画像符号化方法。 - 前記第1の参照制限ステップでは、
符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャと、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャとを除く、他のピクチャを参照し、
前記第2の参照制限ステップでは、
前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前にあるピクチャと、前記処理対象のアクセス単位の前置ピクチャとを除く、他のピクチャを参照する
ことを特徴とする請求項1記載の画像符号化方法。 - 前記画像符号化方法は、さらに、
前記処理対象のアクセス単位を選択する選択ステップを含む
ことを特徴とする請求項2記載の画像符号化方法。 - 前記画像符号化方法は、さらに、
何れのアクセス単位を処理対象として前記第1及び第2の参照制限ステップを行ったかを示す参照構造情報を符号化する参照構造情報符号化ステップと、
前記画像符号化信号中に、符号化された参照構造情報を挿入する挿入ステップと
を含むことを特徴とする請求項3記載の画像符号化方法。 - 前記画像符号化方法は、さらに、
各アクセス単位ごとに、当該アクセス単位を処理対象として前記第1及び第2の参照制限ステップを行ったか否かを示す参照構造情報を符号化する参照構造情報符号化ステップと、
前記画像符号化信号中の各アクセス単位に、当該アクセス単位に対応する前記参照構造情報を挿入する挿入ステップとを含む
ことを特徴とする請求項3記載の画像符号化方法。 - 前記画像符号化方法は、さらに、
各アクセス単位ごとに、当該アクセス単位を処理対象として前記第1及び第2の参照制限ステップを行ったか否かを示す参照構造情報を生成する参照構造情報生成ステップと、
前記画像符号化信号に付随して、前記参照構造情報生成ステップで生成された参照構造情報を出力する参照構造情報出力ステップとを含む
ことを特徴とする請求項3記載の画像符号化方法。 - 前記画像符号化方法は、さらに、
前記画像符号化信号中の各アクセス単位に、当該アクセス単位に対応する前記参照構造情報を識別するための識別情報を符号化して挿入する符号化挿入ステップを含む
ことを特徴とする請求項6記載の画像符号化方法。 - 前記画像符号化方法は、さらに、
各アクセス単位ごとに、当該アクセス単位に含まれる各ピクチャの参照範囲を示す参照構造情報を符号化する参照構造情報符号化ステップと、
前記画像符号化信号中の各アクセス単位に、当該アクセス単位に対応する前記参照構造情報を挿入する挿入ステップとを含む
ことを特徴とする請求項3記載の画像符号化方法。 - 前記画像符号化方法は、さらに、
各アクセス単位ごとに、当該アクセス単位に含まれる各後置ピクチャの参照範囲と、当該アクセス単位の直後にあるアクセス単位に含まれる各前置ピクチャの参照範囲とを示す参照構造情報を符号化する参照構造符号化ステップと、
前記画像符号化信号中の各アクセス単位に、当該アクセス単位に対応する前記参照構造情報を挿入する挿入ステップとを含む
ことを特徴とする請求項3記載の画像符号化方法。 - 画像信号に含まれる複数のピクチャのうち、所定のピクチャをエントリピクチャとして他のピクチャを参照することなく符号化し、エントリピクチャ以外のピクチャを他の既に符号化されたピクチャを参照して符号化する画像符号化方法により生成された画像符号化信号であって、
前記画像符号化方法は、
前記画像信号を、エントリピクチャを含む複数のピクチャからなるアクセス単位で扱い、
処理すべき対象のアクセス単位において、表示順で前記エントリピクチャよりも後にある後置ピクチャに対し、符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャと、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャであり、符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照しているピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第1の参照制限ステップと、
前記処理対象のアクセス単位の直後にあるアクセス単位において、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャに対し、前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前にあるピクチャと、前記処理対象のアクセス単位の前置ピクチャであって、前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前のピクチャを参照しているピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第2の参照制限ステップと
を含むことを特徴とする画像符号化信号。 - 前記画像符号化信号には、
何れのアクセス単位を処理対象として前記第1及び第2の参照制限ステップを行ったかを示す参照構造情報が含まれている
ことを特徴とする請求項10記載の画像符号化信号。 - 前記画像符号化信号には、
各アクセス単位ごとに、当該アクセス単位を処理対象として前記第1及び第2の参照制限ステップを行ったか否かを示す参照構造情報が含まれている
ことを特徴とする請求項10記載の画像符号化信号。 - 前記画像符号化信号には、
各アクセス単位ごとに、当該アクセス単位を処理対象として前記第1及び第2の参照制限ステップを行ったか否かを示す参照構造情報を識別するための識別情報が含まれている
ことを特徴とする請求項10記載の画像符号化信号。 - 前記画像符号化信号には、
各アクセス単位ごとに、当該アクセス単位に含まれる各ピクチャの参照範囲を示す参照構造情報が含まれている
ことを特徴とする請求項10記載の画像符号化信号。 - 前記画像符号化信号には、
各アクセス単位ごとに、当該アクセス単位に含まれる各後置ピクチャの参照範囲と、当該アクセス単位の直後にあるアクセス単位に含まれる各前置ピクチャの参照範囲とを示す参照構造情報が含まれている
ことを特徴とする請求項10記載の画像符号化信号。 - 画像信号に含まれる複数のピクチャのうち、所定のピクチャをエントリピクチャとして他のピクチャを参照することなく符号化し、エントリピクチャ以外のピクチャを他の既に符号化されたピクチャを参照して符号化して画像符号化信号を生成するためのプログラムであって、
前記画像信号を、エントリピクチャを含む複数のピクチャからなるアクセス単位で扱い、
処理すべき対象のアクセス単位において、表示順で前記エントリピクチャよりも後にある後置ピクチャに対し、符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャと、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャであり、符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照しているピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第1の参照制限ステップと、
前記処理対象のアクセス単位の直後にあるアクセス単位において、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャに対し、前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前にあるピクチャと、前記処理対象のアクセス単位の前置ピクチャであって、前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前のピクチャを参照しているピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第2の参照制限ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 画像信号に含まれる複数のピクチャのうち、所定のピクチャをエントリピクチャとして他のピクチャを参照することなく符号化し、エントリピクチャ以外のピクチャを他の既に符号化されたピクチャを参照して符号化して画像符号化信号を生成するためのプログラムを格納する記憶媒体であって、
前記プログラムは、
前記画像信号を、エントリピクチャを含む複数のピクチャからなるアクセス単位で扱い、
処理すべき対象のアクセス単位において、表示順で前記エントリピクチャよりも後にある後置ピクチャに対し、符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャと、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャであり、符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照しているピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第1の参照制限ステップと、
前記処理対象のアクセス単位の直後にあるアクセス単位において、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャに対し、前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前にあるピクチャと、前記処理対象のアクセス単位の前置ピクチャであって、前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前のピクチャを参照しているピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第2の参照制限ステップとをコンピュータに実行させる
ことを特徴とする記憶媒体。 - 画像信号に含まれる複数のピクチャのうち、所定のピクチャをエントリピクチャとして他のピクチャを参照することなく符号化し、エントリピクチャ以外のピクチャを他の既に符号化されたピクチャを参照して符号化して画像符号化信号を生成する画像符号化装置であって、
前記画像信号を、エントリピクチャを含む複数のピクチャからなるアクセス単位で扱い、
処理すべき対象のアクセス単位において、表示順で前記エントリピクチャよりも後にある後置ピクチャに対し、符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャと、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャであり、符号化順でエントリピクチャよりも前のピクチャを参照しているピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第1の参照制限手段と、
前記処理対象のアクセス単位の直後にあるアクセス単位において、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャに対し、前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前にあるピクチャと、前記処理対象のアクセス単位の前置ピクチャであって、前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前のピクチャを参照しているピクチャとを除く、他のピクチャを参照する第2の参照制限手段と
を備えることを特徴とする画像符号化装置。 - 前記第1の参照制限手段は、
符号化順でエントリピクチャよりも前にあるピクチャと、表示順でエントリピクチャよりも前にある前置ピクチャとを除く、他のピクチャを参照し、
前記第2の参照制限手段は、
前記処理対象のアクセス単位のエントリピクチャよりも符号化順で前にあるピクチャと、前記処理対象のアクセス単位の前置ピクチャとを除く、他のピクチャを参照する
ことを特徴とする請求項18記載の画像符号化装置。
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