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JP2004247991A - 情報処理システム、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より効果的に、よりユーザの嗜好に合わせて、コンテンツデータに画像変換処理を行う。
【解決手段】リモートコントローラ20は、ユーザ入力等に基づいてテレビジョン受信装置10に制御信号やデータを供給する。テレビジョン受信装置10は、リモートコントローラ20より取得した情報に基づいて係数種データの生成に必要なパラメータを生成し、リモートコントローラ20に供給する。リモートコントローラ20は、係数種データ生成部21において、取得したパラメータに基づいて係数種データを生成し、テレビジョン受信装置10に供給する。テレビジョン受信装置10は、その係数種データを用いて画像変換処理を行い、アンテナ11を介して取得した画像信号より新たなコンテンツデータを生成し、その画像を表示する。本発明は、画像情報処理システムに適用することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理システム、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、コンテンツデータに画像処理を行い、ユーザの嗜好に合わせたコンテンツデータを創りかえる場合に用いて好適な、情報処理システム、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、低解像度の画像データに対して補間フィルタによる周波数補間処理を施して画素補間を行う等して、低解像度の画像データを高解像度の画像データに変換する画像データ変換装置(アップコンバータ)として、低解像度の画像データをその各画素の信号レベル分布に応じたクラスに分類した後、予測係数と呼ばれるデータが予め格納されているメモリからそのクラスに対応する予測係数を読み出し、予測係数と低解像度の画像データとから、高解像度の画像データを予測演算する、いわゆる、クラス分類適応処理を採用した画像データ変換装置が存在する。
【0003】
この画像データ変換装置のメモリに格納されている予測係数は、学習と呼ばれるデータ処理によって予め生成されている。この予測係数を生成する学習回路は、通過帯域の異なる複数のデジタルフィルタより選択された、教師画像としての高解像度の画像データに最適なデジタルフィルタを用いて、教師画像としての高解像度の画像データをダウンコンバートすることにより、生徒画像としての低解像度の画像データを生成し、高解像度の画像データと低解像度の画像データとの間で学習を行って予測係数を生成するようになされている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
例えば、近年、オーディオ・ビジュアル指向の高まりから、より高解像度の画像を得ることができるようなテレビジョン受信機の開発が望まれ、この要望に応えて、いわゆるハイビジョン(HDTV:High Definition TeleVision)が開発された。ハイビジョンの走査線は、NTSC(National Television Standards Committee)方式の走査線数が525本であるのに対して、2倍以上の1125本である。また、ハイビジョンの縦横比は、NTSC方式の縦横比が3:4であるのに対して、9:16となっている。このため、ハイビジョンでは、NTSC方式に比べて、高解像度で臨場感のある画像を表示することができる。
【0005】
上述した画像データ変換装置を内蔵するテレビジョン受信装置は、このNTSC方式のビデオ信号から、ハイビジョンのビデオ信号の注目位置の画素データに対応するブロック(領域)の画素データを抽出し、このブロックの画素データのレベル分布パターンに基づいて、上述の注目位置の画素データの属するクラスを決定し、このクラスに対応して、注目位置の画素データを生成する。
【0006】
【特許文献1】
WO00/19724号公報(第19−20ページ、図10、図11)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような場合、画像データ変換処理の際に用いられる画質等の調整値は予め定められており、例えば、工場出荷時等にテレビジョン受信装置に記録されており、その調整値をテレビジョン受信装置のユーザの嗜好に合わせた値に変更することが困難であるという課題があった。
【0008】
従って、従来の場合、ユーザは、例えば、リモートコントローラ等を用いてテレビジョン受信装置を制御し、変換処理が行われた画像データに対して画質調整処理等を行っていたので、画像処理が非効率であり、回路規模や製造コストが増大してしまうという課題もあった。
【0009】
また、上述したテレビジョン受信装置を制御するリモートコントローラは、制御信号を出力するだけであり、例えば、リモートコントローラにディスプレイを設け、そのディスプレイに、テレビジョン受信装置に表示される画像に対して行った画像処理と異なる画像処理を行った画像を表示させる等の多様な処理を行うことができないという課題があった。
【0010】
さらに、上述したようなテレビジョン受信装置が複数存在するシステムの場合、テレビジョン受信装置間において連携がとれず、各テレビジョン受信装置において画像データ変換処理を行わなければならず、非効率な処理となってしまうという課題もあった。
【0011】
また、テレビジョン受信装置が、複数のユーザの嗜好を管理し、各ユーザの好みに応じた画像データ変換処理を行うことができないという課題もあった。
【0012】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より効果的に、よりユーザの嗜好に合わせて、コンテンツデータに画像変換処理を行うことができるようにしたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の情報処理システムは、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置とで構成される情報処理システムであって、第1の情報処理装置は、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成手段と、付加情報生成手段により生成された付加情報を第2の情報処理装置に供給する付加情報供給手段と、第2の情報処理装置より係数を取得する係数取得手段と、係数取得手段により取得された係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造手段とを備え、第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置より付加情報を取得する付加情報取得手段と、付加情報取得手段により取得された付加情報を用いて、係数を創造する係数創造手段と、係数創造手段により創造された係数を第1の情報処理装置に供給する係数供給手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の第1の情報処理装置は、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成手段と、付加情報生成手段により生成された付加情報を他の情報処理装置に供給する付加情報供給手段と、付加情報供給手段により供給された付加情報に基づいて、他の情報処理装置により生成された係数を取得する係数取得手段と、係数取得手段により取得された係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
前記コンテンツデータ創造手段により創造された第2のコンテンツデータの表示を制御する表示制御手段をさらに備えるようにすることができる。
【0016】
前記付加情報は、ユーザが過去に視聴した第2のコンテンツデータの画質の嗜好に関する情報を含むようにすることができる。
【0017】
前記付加情報は、ユーザが過去に視聴した第2のコンテンツデータに対するユーザの編集操作の嗜好に関する情報を含むようにすることができる。
【0018】
前記付加情報は、画像の空間解像度に関する情報を含むようにすることができる。
【0019】
前記付加情報は、画像の時間解像度に関する情報を含むようにすることができる。
【0020】
前記付加情報は、画像のシャープネスに関する情報を含むようにすることができる。
【0021】
前記付加情報は、画像の画面の明るさに関する情報を含むようにすることができる。
【0022】
前記付加情報は、画像のコントラストに関する情報を含むようにすることができる。
【0023】
前記付加情報は、画素の位相変化に関する情報を含むようにすることができる。
【0024】
前記付加情報は、画像の表示速度に関する情報を含むようにすることができる。
【0025】
前記他の情報処理装置より制御情報を取得する制御情報取得手段をさらに備え、付加情報生成手段は、制御情報取得手段により取得された制御情報に基づいて、付加情報を生成するようにすることができる。
【0026】
前記制御情報は、ユーザの操作内容に関する情報を含むようにすることができる。
【0027】
複数の他の情報処理装置の優先順位に関する情報である優先順位テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、コンテンツデータ創造手段による演算に用いる係数を決定する係数決定手段とをさらに備え、係数取得手段は、他の情報処理装置より係数とともに、他の情報処理を識別するID情報を取得し、係数決定手段は、係数取得手段により取得されたID情報、およびテーブル記憶手段により記憶されている優先順位テーブルに基づいて、コンテンツデータ創造手段による演算に用いる係数を決定し、コンテンツデータ創造手段は、係数決定手段により決定された係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造するようにすることができる。
【0028】
本発明の第1の情報処理方法は、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成ステップと、付加情報生成ステップの処理により生成された付加情報を他の情報処理装置に供給する付加情報供給ステップと、付加情報供給ステップの処理により供給された付加情報に基づいて、他の情報処理装置により生成された係数を取得する係数取得ステップと、係数取得ステップの処理により取得された係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造ステップとを含むことを特徴とする。
【0029】
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成ステップと、付加情報生成ステップの処理により生成された付加情報を他の情報処理装置に供給する付加情報供給ステップと、付加情報供給ステップの処理により供給された付加情報に基づいて、他の情報処理装置により生成された係数を取得する係数取得ステップと、係数取得ステップの処理により取得された係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造ステップとを含むことを特徴とする。
【0030】
本発明の第1のプログラムは、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成ステップと、付加情報生成ステップの処理により生成された付加情報を他の情報処理装置に供給する付加情報供給ステップと、付加情報供給ステップの処理により供給された付加情報に基づいて、他の情報処理装置により生成された係数を取得する係数取得ステップと、係数取得ステップの処理により取得された係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造ステップとをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0031】
本発明の第2の情報処理装置は、他の情報処理装置より、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を取得する付加情報取得手段と、付加情報取得手段により取得された付加情報を用いて、係数を創造する係数創造手段と、係数創造手段により創造された係数を他の情報処理装置に供給する係数供給手段とを備えることを特徴とする。
【0032】
ユーザの入力を受け付ける入力受け付け手段をさらに備えるようにすることができる。
【0033】
前記入力受け付け手段により受け付けられたユーザの入力に基づいて、付加情報の生成を指示する制御情報を他の情報処理装置に供給する制御情報供給手段をさらに備えるようにすることができる。
【0034】
前記付加情報は、ユーザが過去に視聴した第2のコンテンツデータの画質の嗜好に関する情報を含むようにすることができる。
【0035】
前記付加情報は、ユーザが過去に視聴した第2のコンテンツデータに対するユーザの編集操作の嗜好に関する情報を含むようにすることができる。
【0036】
前記付加情報は、画像の空間解像度に関する情報を含むようにすることができる。
【0037】
前記付加情報は、画像の時間解像度に関する情報を含むようにすることができる。
【0038】
前記付加情報は、画像のシャープネスに関する情報を含むようにすることができる。
【0039】
前記付加情報は、画像の画面の明るさに関する情報を含むようにすることができる。
【0040】
前記付加情報は、画像のコントラストに関する情報を含むようにすることができる。
【0041】
前記付加情報は、画素の位相変化に関する情報を含むようにすることができる。
【0042】
前記付加情報は、画像の表示速度に関する情報を含むようにすることができる。
【0043】
複数の係数を用いて、係数供給手段により供給する係数を算出する係数算出手段をさらに備え、係数創造手段は、複数種類の付加情報を用いて、互いに異なる付加情報に対応する複数の係数を創造し、係数算出手段は、係数創造手段により創造された複数の係数を用いて、係数供給手段により供給する係数を算出し、係数供給手段は、係数算出手段により算出された係数を他の情報処理装置に供給するようにすることができる。
【0044】
前記他の情報処理装置より第1のコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得手段と、係数創造手段により創造された係数を用いて演算を行い、コンテンツデータ取得手段により取得された第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造手段とようにすることができる。
【0045】
前記コンテンツデータ創造手段により創造された第2のコンテンツデータの表示を制御する表示制御手段をさらに備えるようにすることができる。
【0046】
前記コンテンツデータ創造手段により創造された第2のコンテンツデータを他の情報処理装置に供給するコンテンツデータ供給手段をさらに備えるようにすることができる。
【0047】
前記情報処理装置を識別するID情報を記憶するID情報記憶手段をさらに備え、係数供給手段は、係数創造手段により創造された係数とともに、ID情報記憶手段により記憶されているID情報を他の情報処理装置に供給するようにすることができる。
【0048】
本発明の第2の情報処理方法は、他の情報処理装置より、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を取得する付加情報取得ステップと、付加情報取得ステップの処理により取得された付加情報を用いて、係数を創造する係数創造ステップと、係数創造ステップの処理により創造された係数を他の情報処理装置に供給する係数供給ステップとを含むことを特徴とする。
【0049】
本発明の第2の記録媒体のプログラムは、他の情報処理装置より、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を取得する付加情報取得ステップと、付加情報取得ステップの処理により取得された付加情報を用いて、係数を創造する係数創造ステップと、係数創造ステップの処理により創造された係数を他の情報処理装置に供給する係数供給ステップとを含むことを特徴とする。
【0050】
本発明の第2のプログラムは、他の情報処理装置より、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を取得する付加情報取得ステップと、付加情報取得ステップの処理により取得された付加情報を用いて、係数を創造する係数創造ステップと、係数創造ステップの処理により創造された係数を他の情報処理装置に供給する係数供給ステップとをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0051】
本発明の第2の情報処理システムは、第1のコンテンツデータを変換して得られる第2のコンテンツデータの画像を表示する第1の情報処理装置と、第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置とで構成される情報処理システムであって、第1の情報処理装置は、第2のコンテンツデータの創造する演算に用いられる係数を創造する付加情報を生成する付加情報生成手段と、付加情報生成手段により生成された付加情報を第2の情報処理装置に供給する付加情報供給手段と、第2の情報処理装置に第1のコンテンツデータを供給する第1のコンテンツデータ供給手段と、第2の情報処理装置より第2のコンテンツデータを取得する第1のコンテンツデータ取得手段と、第1のコンテンツデータ取得手段により取得された第2のコンテンツデータの画像を表示する画像表示手段とを備え、第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置より付加情報を取得する付加情報取得手段と、付加情報取得手段により取得された付加情報を用いて、係数を創造する係数創造手段と、第1の情報処理装置より第1のコンテンツデータを取得する第2のコンテンツデータ取得手段と、係数創造手段により創造された係数を用いて演算を行い、第2のコンテンツデータ取得手段により取得された第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造手段と、コンテンツデータ創造手段により創造された第2のコンテンツデータを第1の情報処理装置に供給する第2のコンテンツデータ供給手段とを備えることを特徴とする。
【0052】
本発明の第3の情報処理方法は、第1のコンテンツデータを変換して得られる第2のコンテンツデータの画像を表示する第1の情報処理装置と、第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置とで構成される情報処理システムの情報処理方法であって、第1の情報処理装置は、第2のコンテンツデータの創造する演算に用いられる係数を創造する付加情報を生成する付加情報生成ステップと、付加情報生成ステップの処理により生成された付加情報を第2の情報処理装置に供給する付加情報供給ステップと、第2の情報処理装置に第1のコンテンツデータを供給する第1のコンテンツデータ供給ステップと、第2の情報処理装置より第2のコンテンツデータを取得する第1のコンテンツデータ取得ステップと、第1のコンテンツデータ取得ステップの処理により取得された第2のコンテンツデータの画像を表示する画像表示ステップとを含み、第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置より付加情報を取得する付加情報取得ステップと、付加情報取得ステップの処理により取得された付加情報を用いて、係数を創造する係数創造ステップと、第1の情報処理装置より第1のコンテンツデータを取得する第2のコンテンツデータ取得ステップと、係数創造ステップの処理により創造された係数を用いて演算を行い、第2のコンテンツデータ取得ステップの処理により取得された第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造ステップと、コンテンツデータ創造ステップの処理により創造された第2のコンテンツデータを第1の情報処理装置に供給する第2のコンテンツデータ供給ステップとを含むことを特徴とする。
【0053】
本発明の第3の情報処理システムは、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、第3のコンテンツデータを変換して、第4のコンテンツデータを創造する、第1の情報処理装置と異なる第2の情報処理装置と、第1の情報処理装置および第2の情報処理装置と通信を行う第3の情報処理装置とで構成される情報処理システムであって、第1の情報処理装置は、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第1の係数を創造するのに必要な第1の付加情報を生成する第1の付加情報生成手段と、第1の付加情報生成手段により生成された第1の付加情報を第3の情報処理装置に供給する第1の付加情報供給手段と、第3の情報処理装置より第1の係数を取得する第1の係数取得手段と、第1の係数取得手段により取得された第1の係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1のコンテンツデータ創造手段とを備え、第2の情報処理装置は、第4のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第2の係数を創造するのに必要な第2の付加情報を生成する第2の付加情報生成手段と、第2の付加情報生成手段により生成された第2の付加情報を第3の情報処理装置に供給する第2の付加情報供給手段と、第3の情報処理装置より第2の係数を取得する第2の係数取得手段と、第2の係数取得手段により取得された第2の係数を用いて演算を行い、第3のコンテンツデータを変換して、第4のコンテンツデータを創造する第2のコンテンツデータ創造手段とを備え、第3の情報処理装置は、第1の情報処理装置より供給された第1の付加情報、または、第2の情報処理装置より供給された第2の付加情報を取得する付加情報取得手段と、付加情報取得手段により取得された第1の付加情報または第2の付加情報を用いて、第1の係数または第2の係数を創造する係数創造手段と、係数創造手段により創造された第1の係数または第2の係数を、第1の情報処理装置または第2の情報処理装置にそれぞれ供給する係数供給手段とを備えることを特徴とする。
【0054】
本発明の第4の情報処理方法は、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、第3のコンテンツデータを変換して、第4のコンテンツデータを創造する、第1の情報処理装置と異なる第2の情報処理装置と、第1の情報処理装置および第2の情報処理装置と通信を行う第3の情報処理装置とで構成される情報処理システムの情報処理方法であって、第1の情報処理装置は、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第1の係数を創造するのに必要な第1の付加情報を生成する第1の付加情報生成ステップと、第1の付加情報生成ステップの処理により生成された第1の付加情報を第3の情報処理装置に供給する第1の付加情報供給ステップと、第3の情報処理装置より第1の係数を取得する第1の係数取得ステップと、第1の係数取得ステップの処理により取得された第1の係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1のコンテンツデータ創造ステップとを含み、第2の情報処理装置は、第4のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第2の係数を創造するのに必要な第2の付加情報を生成する第2の付加情報生成ステップと、第2の付加情報生成ステップの処理により生成された第2の付加情報を第3の情報処理装置に供給する第2の付加情報供給ステップと、第3の情報処理装置より第2の係数を取得する第2の係数取得ステップと、第2の係数取得ステップの処理により取得された第2の係数を用いて演算を行い、第3のコンテンツデータを変換して、第4のコンテンツデータを創造する第2のコンテンツデータ創造ステップとを含み、第3の情報処理装置は、第1の情報処理装置より供給された第1の付加情報、または、第2の情報処理装置より供給された第2の付加情報を取得する付加情報取得ステップと、付加情報取得ステップの処理により取得された第1の付加情報または第2の付加情報を用いて、第1の係数または第2の係数を創造する係数創造ステップと、係数創造ステップの処理により創造された第1の係数または第2の係数を、第1の情報処理装置または第2の情報処理装置にそれぞれ供給する係数供給ステップとを含むことを特徴とする。
【0055】
本発明の第4の情報処理システムは、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置と第1の情報処理装置と通信を行い、第2の情報処理装置と異なる第3の情報処理装置とで構成される情報処理システムであって、第1の情報処理装置は、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成手段と、付加情報生成手段により生成された付加情報を第2の情報処理装置または第3の情報処理装置に供給する付加情報供給手段と、第2の情報処理装置または第3の情報処理装置より、ID情報とともに供給された係数を取得する係数取得手段と、第2の情報処理装置および第3の情報処理装置の優先順位を管理する優先順位テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、係数取得手段により係数とともに取得されたID情報、並びに、テーブル記憶手段により記憶されている優先順位テーブルに基づいて、係数取得手段により取得された複数の係数の内、演算に用いる係数を決定する係数決定手段と、係数決定手段により決定された係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造手段とを備え、第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置より付加情報を取得する第1の付加情報取得手段と、第1の付加情報取得手段により取得された付加情報を用いて、係数を創造する第1の係数創造手段と、第2の情報処理装置を識別するID情報である第1のID情報を記憶する第1のID情報記憶手段と、第1の係数創造手段により創造された係数を、第1のID情報記憶手段により記憶されている第1のID情報とともに、第1の情報処理装置に供給する第1の係数供給手段とを備え、第3の情報処理装置は、第1の情報処理装置より付加情報を取得する第2の付加情報取得手段と、第2の付加情報取得手段により取得された付加情報を用いて、係数を創造する第2の係数創造手段と、第3の情報処理装置を識別するID情報である第2のID情報を記憶する第2のID情報記憶手段と、第2の係数創造手段により創造された係数を、第2のID情報記憶手段により記憶されている第2のID情報とともに、第1の情報処理装置に供給する第2の係数供給手段とを備えることを特徴とする。
【0056】
本発明の第5の情報処理方法は、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置と第1の情報処理装置と通信を行う、第2の情報処理装置と異なる第3の情報処理装置とで構成される情報処理システムの情報処理方法であって、第1の情報処理装置は、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成ステップと、付加情報生成ステップの処理により生成された付加情報を第2の情報処理装置または第3の情報処理装置に供給する付加情報供給ステップと、第2の情報処理装置または第3の情報処理装置より、ID情報とともに供給された係数を取得する係数取得ステップと、第2の情報処理装置および第3の情報処理装置の優先順位を管理する優先順位テーブルの記憶を制御するテーブル記憶制御ステップと、係数取得ステップの処理により係数とともに取得されたID情報、並びに、テーブル記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている優先順位テーブルに基づいて、係数取得ステップの処理により取得された複数の係数の内、演算に用いる係数を決定する係数決定ステップと、係数決定ステップの処理により決定された係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造ステップとを含み、第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置より付加情報を取得する第1の付加情報取得ステップと、第1の付加情報取得ステップの処理により取得された付加情報を用いて、係数を創造する第1の係数創造ステップと、第2の情報処理装置を識別するID情報である第1のID情報の記憶を制御する第1のID情報記憶制御ステップと、第1の係数創造ステップの処理により創造された係数を、第1のID情報記憶ステップの処理により記憶が制御されている第1のID情報とともに、第1の情報処理装置に供給する第1の係数供給ステップとを含み、第3の情報処理装置は、第1の情報処理装置より付加情報を取得する第2の付加情報取得ステップと、第2の付加情報取得ステップの処理により取得された付加情報を用いて、係数を創造する第2の係数創造ステップと、第3の情報処理装置を識別するID情報である第2のID情報の記憶を制御する第2のID情報記憶制御ステップと、第2の係数創造ステップの処理により創造された係数を、第2のID情報記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている第2のID情報とともに、第1の情報処理装置に供給する第2の係数供給ステップとを含むことを特徴とする。
【0057】
本発明の第5の情報処理システムは、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、第3のコンテンツデータを変換して、第4のコンテンツデータを創造する第2の情報処理装置と、第1の情報処理装置または第2の情報処理装置と通信を行う第3の情報処理装置と第1の情報処理装置または第2の情報処理装置と通信を行い、第3の情報処理装置と異なる第4の情報処理装置とで構成される情報処理システムであって、第1の情報処理装置は、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第1の係数を創造するのに必要な第1の付加情報を生成する第1の付加情報生成手段と、第1の付加情報生成手段により生成された第1の付加情報を第3の情報処理装置または第4の情報処理装置に供給する第1の付加情報供給手段と、第3の情報処理装置または第4の情報処理装置より、ID情報とともに供給された第1の係数を取得する第1の係数取得手段と、第3の情報処理装置および第4の情報処理装置の優先順位を管理する第1の優先順位テーブルを記憶する第1のテーブル記憶手段と、第1の係数取得手段により係数とともに取得されたID情報、並びに、第1のテーブル記憶手段により記憶されている第1の優先順位テーブルに基づいて、第1の係数取得手段により取得された複数の第1の係数の内、演算に用いる第1の係数を決定する第1の係数決定手段と、第1の係数決定手段により決定された第1の係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1のコンテンツデータ創造手段とを備え、第2の情報処理装置は、第4のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第2の係数を創造するのに必要な第2の付加情報を生成する第2の付加情報生成手段と、第2の付加情報生成手段により生成された第2の付加情報を第3の情報処理装置または第4の情報処理装置に供給する第2の付加情報供給手段と、第3の情報処理装置または第4の情報処理装置より、ID情報とともに供給された第2の係数を取得する第2の係数取得手段と、第3の情報処理装置および第4の情報処理装置の優先順位を管理する、第1の優先順位テーブルと異なる第2の優先順位テーブルを記憶する第2のテーブル記憶手段と、第2の係数取得手段により第2の係数とともに取得されたID情報、並びに、第2のテーブル記憶手段により記憶されている第2の優先順位テーブルに基づいて、第2の係数取得手段により取得された複数の第2の係数の内、演算に用いる第2の係数を決定する第2の係数決定手段と、第2の係数決定手段により決定された第2の係数を用いて演算を行い、第3のコンテンツデータを変換して、第4のコンテンツデータを創造する第2のコンテンツデータ創造手段とを備え、第3の情報処理装置は、第1の情報処理装置より供給された第1の付加情報、または第2の情報処理装置より供給された第2の付加情報を取得する第1の付加情報取得手段と、第1の付加情報取得手段により取得された第1の付加情報または第2の付加情報を用いて、第1の係数または第2の係数を創造する第1の係数創造手段と、第3の情報処理装置を識別するID情報である第1のID情報を記憶する第1のID情報記憶手段と、第1の係数創造手段により創造された第1の係数または第2の係数を、第1のID情報記憶手段により記憶されている第1のID情報とともに、第1の情報処理装置または第2の情報処理装置にそれぞれ供給する第1の係数供給手段とを備え、第4の情報処理装置は、第1の情報処理装置より供給された第1の付加情報、または第2の情報処理装置より供給された第2の付加情報を取得する第2の付加情報取得手段と、第2の付加情報取得手段により取得された第1の付加情報または第2の付加情報を用いて、第1の係数または第2の係数を創造する第2の係数創造手段と、第4の情報処理装置を識別するID情報である第2のID情報を記憶する第2のID情報記憶手段と、第2の係数創造手段により創造された第1の係数または第2の係数を、第2のID情報記憶手段により記憶されている第2のID情報とともに、第1の情報処理装置または第2の情報処理装置にそれぞれ供給する第2の係数供給手段とを備えることを特徴とする。
【0058】
本発明の第6の情報処理方法は、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、第3のコンテンツデータを変換して、第4のコンテンツデータを創造する第2の情報処理装置と、第1の情報処理装置または第2の情報処理装置と通信を行う第3の情報処理装置と第1の情報処理装置または第2の情報処理装置と通信を行う、第3の情報処理装置と異なる第4の情報処理装置とで構成される情報処理システムの情報処理方法であって、第1の情報処理装置は、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第1の係数を創造するのに必要な第1の付加情報を生成する第1の付加情報生成ステップと、第1の付加情報生成ステップの処理により生成された第1の付加情報を第3の情報処理装置または第4の情報処理装置に供給する第1の付加情報供給ステップと、第3の情報処理装置または第4の情報処理装置より、ID情報とともに供給された第1の係数を取得する第1の係数取得ステップと、第3の情報処理装置および第4の情報処理装置の優先順位を管理する第1の優先順位テーブルの記憶を制御する第1のテーブル記憶制御ステップと、第1の係数取得ステップの処理により係数とともに取得されたID情報、並びに、第1のテーブル記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている第1の優先順位テーブルに基づいて、第1の係数取得ステップの処理により取得された複数の第1の係数の内、演算に用いる第1の係数を決定する第1の係数決定ステップと、第1の係数決定ステップの処理により決定された第1の係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1のコンテンツデータ創造ステップとを含み、第2の情報処理装置は、第4のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第2の係数を創造するのに必要な第2の付加情報を生成する第2の付加情報生成ステップと、第2の付加情報生成ステップの処理により生成された第2の付加情報を第3の情報処理装置または第4の情報処理装置に供給する第2の付加情報供給ステップと、第3の情報処理装置または第4の情報処理装置より、ID情報とともに供給された第2の係数を取得する第2の係数取得ステップと、第3の情報処理装置および第4の情報処理装置の優先順位を管理する、第1の優先順位テーブルと異なる第2の優先順位テーブルの記憶を制御する第2のテーブル記憶制御ステップと、第2の係数取得ステップの処理により第2の係数とともに取得されたID情報、並びに、第2のテーブル記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている第2の優先順位テーブルに基づいて、第2の係数取得ステップの処理により取得された複数の第2の係数の内、演算に用いる第2の係数を決定する第2の係数決定ステップと、第2の係数決定ステップの処理により決定された第2の係数を用いて演算を行い、第3のコンテンツデータを変換して、第4のコンテンツデータを創造する第2のコンテンツデータ創造ステップとを含み、第3の情報処理装置は、第1の情報処理装置より供給された第1の付加情報、または第2の情報処理装置より供給された第2の付加情報を取得する第1の付加情報取得ステップと、第1の付加情報取得ステップの処理により取得された第1の付加情報または第2の付加情報を用いて、第1の係数または第2の係数を創造する第1の係数創造ステップと、第3の情報処理装置を識別するID情報である第1のID情報の記憶を制御する第1のID情報記憶制御ステップと、第1の係数創造ステップの処理により創造された第1の係数または第2の係数を、第1のID情報記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている第1のID情報とともに、第1の情報処理装置または第2の情報処理装置にそれぞれ供給する第1の係数供給ステップとを含み、第4の情報処理装置は、第1の情報処理装置より供給された第1の付加情報、または第2の情報処理装置より供給された第2の付加情報を取得する第2の付加情報取得ステップと、第2の付加情報取得ステップの処理により取得された第1の付加情報または第2の付加情報を用いて、第1の係数または第2の係数を創造する第2の係数創造ステップと、第4の情報処理装置を識別するID情報である第2のID情報の記憶を制御する第2のID情報記憶制御ステップと、第2の係数創造ステップの処理により創造された第1の係数または第2の係数を、第2のID情報記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている第2のID情報とともに、第1の情報処理装置または第2の情報処理装置にそれぞれ供給する第2の係数供給ステップとを含むことを特徴とする。
【0059】
本発明の第6の情報処理システムは、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置とで構成される情報処理システムであって、第1の情報処理装置は、第2の情報処理装置より制御情報を取得する制御情報取得手段と、制御情報取得手段により取得された制御情報に基づいて、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成手段と、付加情報生成手段により生成された付加情報を用いて、係数を創造する係数創造手段と、係数創造手段により創造された係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造手段とを備え、第2の情報処理装置は、ユーザの入力を受け付ける入力受け付け手段と、入力受け付け手段により受け付けられたユーザの入力に基づいて、第1の情報処理装置に付加情報の生成を開始させる制御情報を供給する制御情報供給手段とを備えることを特徴とする。
【0060】
本発明の第7の情報処理方法は、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置とで構成される情報処理システムの情報処理方法であって、第1の情報処理装置は、第2の情報処理装置より制御情報を取得する制御情報取得ステップと、制御情報取得ステップの処理により取得された制御情報に基づいて、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成ステップと、付加情報生成ステップの処理により生成された付加情報を用いて、係数を創造する係数創造ステップと、係数創造手段により創造された係数を用いて演算を行い、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造ステップとを含み、第2の情報処理装置は、ユーザの入力を受け付ける入力受け付けステップと、入力受け付けステップの処理により受け付けられたユーザの入力に基づいて、第1の情報処理装置に付加情報の生成を開始させる制御情報を供給する制御情報供給ステップとを含むことを特徴とする。
【0061】
本発明の第1の情報処理システムにおいては、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置とが備えられ、第1の情報処理装置においては、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報が生成され、生成された付加情報が第2の情報処理装置に供給され、第2の情報処理装置より係数が取得され、その取得された係数を用いて演算が行われ、第1のコンテンツデータが変換され、第2のコンテンツデータが創造され、第2の情報処理装置においては、第1の情報処理装置より付加情報が取得され、その取得された付加情報を用いて、係数が創造され、創造された係数が第1の情報処理装置に供給される。
【0062】
本発明の第1の情報処理装置および方法、第1の記録媒体、並びに第1のプログラムにおいては、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報が生成され、生成された付加情報が他の情報処理装置に供給され、他の情報処理装置より係数が取得され、取得された係数を用いて演算が行われ、第1のコンテンツデータが変換され、第2のコンテンツデータが創造される。
【0063】
本発明の第2の情報処理装置および方法、第2の記録媒体、並びに第2のプログラムにおいては、他の情報処理装置より、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報が取得され、取得された付加情報を用いて係数が創造され、その創造された係数が他の情報処理装置に供給される。
【0064】
本発明の第2の情報処理システム、および第3の情報処理方法においては、第1のコンテンツデータを変換して得られる第2のコンテンツデータの画像が表示される第1の情報処理装置と、第1の情報処理装置と通信が行われる第2の情報処理装置とで構成され、第1の情報処理装置においては、第2のコンテンツデータの創造する演算に用いられる係数を創造する付加情報が生成され、その生成された付加情報が第2の情報処理装置に供給され、第2の情報処理装置に第1のコンテンツデータが供給され、第2の情報処理装置より第2のコンテンツデータが取得され、その取得された第2のコンテンツデータの画像が表示され、第2の情報処理装置においては、第1の情報処理装置より付加情報が取得され、その取得された付加情報を用いて、係数が創造され、第1の情報処理装置より第1のコンテンツデータが取得され、創造された係数を用いた演算が行われ、取得された第1のコンテンツデータが変換されて、生成された第2のコンテンツデータが第1の情報処理装置に供給される。
【0065】
本発明の第3の情報処理システム、および第4の情報処理方法においては、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、第3のコンテンツデータを変換して、第4のコンテンツデータを創造する、第1の情報処理装置と異なる第2の情報処理装置と、第1の情報処理装置および第2の情報処理装置と通信を行う第3の情報処理装置とで構成され、第1の情報処理装置においては、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第1の係数を創造するのに必要な第1の付加情報が生成され、その生成された第1の付加情報が第3の情報処理装置に供給され、第3の情報処理装置より第1の係数が取得され、その取得された第1の係数を用いた演算が行われ、第1のコンテンツデータが変換され、第2のコンテンツデータが創造され、第2の情報処理装置においては、第4のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第2の係数を創造するのに必要な第2の付加情報が生成され、その生成された第2の付加情報が第3の情報処理装置に供給され、第3の情報処理装置より第2の係数が取得され、その取得された第2の係数を用いた演算が行われ、第3のコンテンツデータが変換されて、第4のコンテンツデータが創造され、第3の情報処理装置においては、第1の情報処理装置より供給された第1の付加情報、または、第2の情報処理装置より供給された第2の付加情報が取得され、その取得された第1の付加情報または第2の付加情報を用いて、第1の係数または第2の係数が創造され、その創造された第1の係数または第2の係数が、第1の情報処理装置または第2の情報処理装置にそれぞれ供給される。
【0066】
本発明の第4の情報処理システム、および第5の情報処理方法においては、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータが創造される第1の情報処理装置と、第1の情報処理装置と通信が行われる第2の情報処理装置と第1の情報処理装置と通信が行われ、第2の情報処理装置と異なる第3の情報処理装置とで構成され、第1の情報処理装置においては、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報が生成され、その生成された付加情報が第2の情報処理装置または第3の情報処理装置に供給され、第2の情報処理装置または第3の情報処理装置より、ID情報とともに供給された係数が取得され、第2の情報処理装置および第3の情報処理装置の優先順位を管理する優先順位テーブルが記憶され、係数とともに取得されたID情報、並びに、記憶されている優先順位テーブルに基づいて、取得された複数の係数の内、演算に用いる係数が決定され、その決定された係数を用いて演算が行われ、第1のコンテンツデータが変換されて、第2のコンテンツデータが創造され、第2の情報処理装置においては、第1の情報処理装置より付加情報が取得され、その取得された付加情報を用いて、係数が創造され、第2の情報処理装置を識別するID情報である第1のID情報が記憶され、創造された係数が、記憶されている第1のID情報とともに、第1の情報処理装置に供給され、第3の情報処理装置においては、第1の情報処理装置より付加情報が取得され、その取得された付加情報を用いて、係数が創造され、第3の情報処理装置を識別するID情報である第2のID情報が記憶され、創造された係数が、記憶されている第2のID情報とともに、第1の情報処理装置に供給される。
【0067】
本発明の第5の情報処理システム、および第6の情報処理方法においては、第1のコンテンツデータが変換されて、第2のコンテンツデータが創造される第1の情報処理装置と、第3のコンテンツデータが変換されて、第4のコンテンツデータが創造される第2の情報処理装置と、第1の情報処理装置または第2の情報処理装置と通信が行われる第3の情報処理装置と第1の情報処理装置または第2の情報処理装置と通信が行われ、第3の情報処理装置と異なる第4の情報処理装置とで構成され、第1の情報処理装置においては、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第1の係数を創造するのに必要な第1の付加情報が生成され、生成された第1の付加情報が第3の情報処理装置または第4の情報処理装置に供給され、第3の情報処理装置または第4の情報処理装置より、ID情報とともに供給された第1の係数が取得され、第3の情報処理装置および第4の情報処理装置の優先順位を管理する第1の優先順位テーブルが記憶され、係数とともに取得されたID情報、並びに、記憶されている第1の優先順位テーブルに基づいて、取得された複数の第1の係数の内、演算に用いる第1の係数が決定され、その決定された第1の係数を用いた演算が行われ、第1のコンテンツデータが変換されて、第2のコンテンツデータが創造され、第2の情報処理装置においては、第4のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第2の係数を創造するのに必要な第2の付加情報が生成され、その生成された第2の付加情報が第3の情報処理装置または第4の情報処理装置に供給され、第3の情報処理装置または第4の情報処理装置より、ID情報とともに供給された第2の係数が取得され、第3の情報処理装置および第4の情報処理装置の優先順位を管理する、第1の優先順位テーブルと異なる第2の優先順位テーブルが記憶され、第2の係数とともに取得されたID情報、並びに、記憶されている第2の優先順位テーブルに基づいて、取得された複数の第2の係数の内、演算に用いる第2の係数が決定され、その決定された第2の係数を用いた演算が行われ、第3のコンテンツデータが変換されて、第4のコンテンツデータが創造され、第3の情報処理装置においては、第1の情報処理装置より供給された第1の付加情報、または第2の情報処理装置より供給された第2の付加情報が取得され、その取得された第1の付加情報または第2の付加情報を用いて、第1の係数または第2の係数が創造され、第3の情報処理装置を識別するID情報である第1のID情報が記憶され、創造された第1の係数または第2の係数が、記憶されている第1のID情報とともに、第1の情報処理装置または第2の情報処理装置にそれぞれ供給され、第4の情報処理装置においては、第1の情報処理装置より供給された第1の付加情報、または第2の情報処理装置より供給された第2の付加情報が取得され、その取得された第1の付加情報または第2の付加情報を用いて、第1の係数または第2の係数が創造され、第4の情報処理装置を識別するID情報である第2のID情報が記憶され、創造された第1の係数または第2の係数が、記憶されている第2のID情報とともに、第1の情報処理装置または第2の情報処理装置にそれぞれ供給される。
【0068】
本発明の第6の情報処理システム、および第7の情報処理方法においては、第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータが創造される第1の情報処理装置と、第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置とで構成され、第1の情報処理装置においては、第2の情報処理装置より制御情報が取得され、その取得された制御情報に基づいて、第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報が生成され、その生成された付加情報を用いて、係数が創造され、その創造された係数を用いて演算が行われ、第1のコンテンツデータが変換されて、第2のコンテンツデータが創造され、第2の情報処理装置においては、ユーザの入力が受け付けられ、その受け付けられたユーザの入力に基づいて、第1の情報処理装置に付加情報の生成を開始させる制御情報が供給される。
【0069】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用した画像情報処理システムの構成例を表すブロック図である。
【0070】
図1に示される画像情報処理システムは、外部の放送局より供給される画像信号を受信し、内蔵するディスプレイに表示するテレビジョン受信装置10と、テレビジョン信号に対応するリモートコントローラ20により構成される。
【0071】
テレビジョン受信装置10は、アンテナ11および画像信号処理部12を有しており、外部より供給される、例えばNTSC信号等の、SD(Standard Definition)信号である画像信号を、アンテナ11を介して受信する。テレビジョン受信装置10は、画像信号処理部12において、受信した画像信号に対してクラス分類適応処理を用いた画像処理を行い、HD(High Definition)信号の画像信号に変換する等の処理を行う。そして、テレビジョン受信装置10は、変換した画像信号に対応する画像を、図示せぬディスプレイに表示する。画像処理に関する詳細な説明は後述する。
【0072】
また、テレビジョン受信装置10は、リモートコントローラ20と無線通信を行う通信部(図示せず)を有しており、リモートコントローラ20より制御信号を取得し、その制御信号に基づいて、例えば、画像信号処理部12において使用されるデータである係数種データを生成するためのパラメータをリモートコントローラ20に供給する等の、各種の動作を行う。
【0073】
リモートコントローラ20は、ユーザが操作する入力部、および、テレビジョン受信装置10と無線通信を行う通信部(いずれも図示せず)を有し、ユーザに入力部を操作され、テレビジョン受信装置10の動作を制御する各種の制御信号等を、テレビジョン受信装置10に供給する。例えば、リモートコントローラ20は、ユーザ入力に基づいて、上述したパラメータを決定させる制御信号をテレビジョン受信装置10に供給する。その際、リモートコントローラ20は、パラメータを決定させる制御信号だけでなく、例えばユーザ入力等、パラメータを決定するための情報等も供給する。
【0074】
また、リモートコントローラ20は、係数種データ生成部21を内蔵しており、その係数種データ生成部21において、テレビジョン受信装置10より供給されたパラメータに基づいて、係数種データを生成し、生成した係数種データを図示せぬ通信部を介してテレビジョン受信装置10に供給する。テレビジョン受信装置10は、供給された係数種データを用いて、画像処理を行う。係数種データについての説明は後述する。
【0075】
図2は、図1のテレビジョン受信装置10の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0076】
このテレビジョン受信装置10は、放送信号より525i信号というSD信号を得て、この525i信号を1050i信号というHD信号に変換し、そのHD信号による画像を表示するものである。
【0077】
図3は、525i信号および1050i信号のあるフレーム(F)の画素位置関係を示すものであり、奇数(o)フィールドの画素位置を実線で示し、偶数(e)フィールドの画素位置を破線で示している。大きなドットが525i信号の画素であり、小さいドットが1050i信号の画素である。図3から分かるように、1050i信号の画素データとしては、525i信号のラインに近い位置のラインデータL1,L1′と、525i信号のラインから遠い位置のラインデータL2,L2′とが存在する。ここで、L1,L2は奇数フィールドのラインデータ、L1′,L2′は偶数フィールドのラインデータである。また、1050i信号の各ラインの画素数は、525i信号の各ラインの画素数の2倍である。
【0078】
図2に戻り、テレビジョン受信装置10の構成について説明する。ユーザは、リモートコントローラ20を用いて、テレビジョン受信装置10を操作する。テレビジョン受信装置10は、CPU(Central processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、およびROM(Read Only memory)を含むマイクロコントローラを備え、システム全体の動作を制御するためのシステムコントローラ32と、リモートコントローラ20と通信を行う通信部31とを有している。通信部31は、システムコントローラ32に接続され、リモートコントローラ20よりユーザの操作に応じて出力されるリモートコントロール信号を受信し、その信号に対応する操作信号を、システムコントローラ32に供給するように構成されている。
【0079】
アンテナ11は、放送信号(RF(Radio Frequency)変調信号)を受信する。チューナ33は、アンテナ11を介して受信した放送信号の供給を受け、システムコントローラ32から入力される制御信号に従って、ユーザがリモートコントローラ20を用いる等して選局したチャンネルを選局する選局処理を行い、更に、中間周波増幅処理、検波処理等などを行って、上述したSD信号(525i信号)を得る。バッファメモリ34は、チューナ33より出力されるSD信号を一時的に保存する。
【0080】
画像信号処理部12は、バッファメモリ34に一時的に保存されるSD信号(525i信号)を、HD信号(1050i信号)に変換する画像信号処理を行う。
【0081】
図4は、画像信号処理部12の更に詳細な構成を示すブロック図である。
【0082】
画像信号処理部12の第1のタップ選択部41、第2のタップ選択部42、および、第3のタップ選択部43は、バッファメモリ34に記憶されているSD信号(525i信号)より、HD信号(1050i信号)における注目位置の周辺に位置する複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出力する。
【0083】
第1のタップ選択部41は、予測に使用するSD画素(以下、「予測タップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。第2のタップ選択部42は、SD画素データのレベル分布パターンに対応するクラス分類に使用するSD画素(以下、「空間クラスタップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。第3のタップ選択部43は、動きに対応するクラス分類に使用するSD画素(以下、「動きクラスタップ」と称する)のデータを選択的に取り出するものである。なお、空間クラスを複数フィールドに属するSD画素データを使用して決定する場合には、この空間クラスにも動き情報が含まれることになる。
【0084】
空間クラス検出部44は、第2のタップ選択部42で選択的に取り出された空間クラスタップのデータ(SD画素データ)のレベル分布パターンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する。
【0085】
空間クラス検出部44では、例えば、各SD画素データを、8ビットデータから2ビットデータに圧縮するような演算が行われる。そして、空間クラス検出部44からは、各SD画素データに対応した圧縮データが、空間クラスのクラス情報として出力される。本実施の形態においては、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)によって、データ圧縮が行われる。なお、情報圧縮手段としては、ADRC以外にDPCM(予測符号化)、VQ(ベクトル量子化)等を用いてもよい。
【0086】
本来、ADRCは、VTR(Video Tape Recorder)向け高性能符号化用に開発された適応再量子化法であるが、信号レベルの局所的なパターンを短い語長で効率的に表現できるので、上述したデータ圧縮に使用して好適なものである。ADRCを使用する場合、空間クラスタップのデータ(SD画素データ)の最大値をMAX、その最小値をMIN、空間クラスタップのデータのダイナミックレンジをDR(=MAX−MIN+1)、再量子化ビット数をPとすると、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データkiに対して、式(1)の演算により、圧縮データとしての再量子化コードqiが得られる。ただし、式(1)において、[ ]は切捨て処理を意味している。空間クラスタップのデータとして、Na個のSD画素データがあるとき、i=1乃至Naである。
【0087】
【数1】
Figure 2004247991
【0088】
動きクラス検出部45は、第3のタップ選択部43で選択的に取り出された動きクラスタップのデータ(SD画素データ)より、主に、動きの程度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス情報を出力する。
【0089】
この動きクラス検出部45では、第3のタップ選択部43で選択的に取り出された動きクラスタップのデータ(SD画素データ)miおよびniからフレーム間差分が算出され、更に、その差分の絶対値の平均値に対してしきい値処理が行われて、動きの指標である動きクラスが検出される。すなわち、動きクラス検出部45は、式(2)によって、差分の絶対値の平均値AVを算出する。第3のタップ選択部43で、例えば、上述したように、12個のSD画素データm1乃至m6およびn1乃至n6が取り出されるとき、式(2)におけるNbは6である。
【0090】
【数2】
Figure 2004247991
【0091】
そして、動きクラス検出部45では、上述したように算出された平均値AVが、1個または複数個のしきい値と比較されて、動きクラスのクラス情報MVが得られる。例えば、3個のしきい値th1,th2,およびth3(th1<th2<th3)が用意され、4つの動きクラスが検出される場合、AV≦th1のときはMV=0、th1<AV≦th2のときはMV=1、th2<AV≦th3のときはMV=2、th3<AVのときはMV=3とされる。
【0092】
クラス合成部46は、空間クラス検出部44より出力される空間クラスのクラス情報としての再量子化コードqiと、動きクラス検出部45より出力される動きクラスのクラス情報MVに基づき、作成すべきHD信号(1050i信号)の画素データ(注目位置の画素データ)が属するクラスを示すクラスコードCLを得る。
【0093】
このクラス合成部46では、以下の式(3)によって、クラスコードCLの演算が行われる。なお、式(3)において、Naは空間クラスタップのデータ(SD画素データ)の個数、PはADRCにおける再量子化ビット数を示している。
【0094】
【数3】
Figure 2004247991
【0095】
係数メモリ53は、後述する推定予測演算部47で使用される推定式で用いられる複数の係数データWiを、クラス毎に格納するものである。この係数データWiは、SD信号(525i信号)を、HD信号(1050i信号)に変換するための情報である。係数メモリ53には、クラス合成部46より出力されるクラスコードCLが、読み出しアドレス情報として供給され、係数メモリ53からは、クラスコードCLに対応した推定式の係数データWi(i=1乃至n)が読み出され、推定予測演算部47に供給される。
【0096】
また、画像信号処理部12は、情報メモリバンク51を有している。後述する推定予測演算部47では、予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ53より読み出される係数データWiとから、以下の式(4)の推定式によって、作成すべきHD画素データyが演算される。式(4)のnは、第1のタップ選択部41で選択される予測タップの数を表している。
【0097】
ここで、タップ選択部41で選択的に取り出された予測タップのn個の画素データの位置は、HD信号における注目位置に対して、空間方向(水平、垂直の方向)および時間方向に亘っている。
【0098】
【数4】
Figure 2004247991
【0099】
そして、推定式の係数データWi(i=1乃至n)は、以下の式(5)に示すように、パラメータs、およびzを含む生成式によって生成される。情報メモリバンク51は、この生成式における係数データである係数種データw10乃至wn9を、クラス毎に格納する。この係数種データの生成方法については後述する。
【0100】
【数5】
Figure 2004247991
【0101】
上述したように、525i信号を1050i信号に変換する場合、奇数、および偶数のそれぞれのフィールドにおいて、525i信号の1画素に対応して1050i信号の4画素を得る必要がある。この場合、奇数、偶数のそれぞれのフィールドにおける1050i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素は、それぞれ中心予測タップに対して異なる位相ずれを持っている。
【0102】
図5は、奇数フィールドにおける1050i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素HD1乃至HD4における中心予測タップSD0からの位相ずれを示している。ここで、HD1乃至HD4の位置は、それぞれ、SD0の位置から水平方向にk1乃至k4、垂直方向にm1乃至m4だけずれている。
【0103】
図6は、偶数フィールドにおける1050i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素HD1′乃至HD4′における中心予測タップSD0′からの位相ずれを示している。ここで、HD1′乃至HD4′の位置は、それぞれ、SD0′の位置から水平方向にk1′乃至k4′、垂直方向にm1′乃至m4′だけずれている。
【0104】
従って、情報メモリバンク51には、クラスおよび出力画素(HD1乃至HD4,HD1′乃至HD4′)の組み合わせ毎に、係数種データw10乃至wn9が格納されている。
【0105】
係数生成部52は、各クラスの係数種データ、並びに、パラメータs、およびzの値を用い、上述した式(5)によって、クラス毎に、パラメータs、およびzの値に対応した推定式の係数データWi(i=1乃至n)を生成する。係数生成部52には、情報メモリバンク51より、上述した各クラスの係数種データがロードされる。また、係数生成部52には、システムコントローラ32より、パラメータs、およびzの値が供給される。
【0106】
係数生成部52で生成される各クラスの係数データWi(i=1乃至n)は、上述した係数メモリ53に格納される。この係数生成部52における各クラスの係数データWiの生成は、例えば、各垂直ブランキング期間で行われる。これにより、ユーザのリモートコマンダ2の操作によってパラメータs、およびzの値が変更されても、係数メモリ53に格納される各クラスの係数データWiを、そのパラメータs、およびzの値に対応したものに即座に変更することができ、ユーザによる解像度の調整がスムーズに行われる。
【0107】
正規化係数演算部54は、係数生成部52で求められた係数データWi(i=1乃至n)に対応した正規化係数Sを、以下の式(6)によって演算する。正規化係数メモリ55は、この正規化係数Sを格納する。正規化係数メモリ55には、上述したクラス合成部46より出力されるクラスコードCLが、読み出しアドレス情報として供給され、正規化係数メモリ55からは、クラスコードCLに対応した正規化係数Sが読み出され、後述する正規化演算部48に供給される。
【0108】
【数6】
Figure 2004247991
【0109】
推定予測演算部47は、第1のタップ選択部41で選択的に取り出された予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ53より読み出される係数データWiとから、式(4)の推定式によって、作成すべきHD信号の画素データ(注目位置の画素データ)を演算する。
【0110】
上述したように、SD信号(525i信号)をHD信号(1050i信号)に変換する際には、SD信号の1画素に対してHD信号の4画素(図4のHD1乃至HD4、図5のHD1′乃至HD4′参照)を得る必要があることから、この推定予測演算部47では、HD信号を構成する2×2の単位画素ブロック毎に、画素データが生成される。すなわち、この推定予測演算部47には、第1のタップ選択部41より単位画素ブロック内の4画素(注目画素)に対応した予測タップのデータxiと、係数メモリ53よりその単位画素ブロックを構成する4画素に対応した係数データWiとが供給され、単位画素ブロックを構成する4画素のデータy1乃至y4は、それぞれ個別に、上述した式(4)の推定式で演算される。
【0111】
正規化演算部48は、推定予測演算部47より順次出力される4画素のデータy1乃至y4を、正規化係数メモリ55より読み出される、それぞれの演算に使用された係数データWi(i=1乃至n)に対応した正規化係数Sで除算して正規化する。上述したように、係数生成部52は、推定式の係数データWiを求めるものであるが、求められる係数データは丸め誤差を含み、係数データWi(i=1乃至n)の総和が1.0になることは保証されない。そのため、推定予測演算部47で演算される各画素のデータy1乃至y4は、丸め誤差によってレベル変動したものとなる。従って、正規化演算部48で正規化することで、そのレベル変動を除去することができる。
【0112】
後処理部49は、正規化演算部48で正規化されて順次供給される単位画素ブロック内の4画素のデータy1′乃至y4′を線順次化して、1050i信号のフォーマットで出力する。
【0113】
履歴情報記憶部50は、システムコントローラ32から係数生成部52に入力されるパラメータs、およびzの値の履歴情報を格納する。
【0114】
図7は、履歴情報記憶部50の更に詳細な構成を示すブロック図である。履歴情報記憶部50は、システムコントローラ32から係数生成部52に入力されるパラメータs、およびzの値のそれぞれの度数分布の情報を格納する度数分布メモリ61を備えている。度数分布メモリ61には、パラメータs、およびzの各値における度数が平均化されて格納される。この度数分布メモリ61は、例えば、不揮発性のメモリで構成され、テレビジョン受信装置10の電源がオフの状態となっても、その記憶内容が保持されるようになされている。
【0115】
そのために、履歴情報記憶部50は、更に、パラメータs、およびzの値の係数生成部52への入力回数をカウントするカウンタ62と、このカウンタ62のカウント値に基づいて、パラメータs、およびzの値における度数を平均化する平均化部63とを備えている。
【0116】
カウンタ62のカウントアップは、システムコントローラ12の制御によって行われる。ユーザは、図8および図9を用いて後述するように、調整画面上でパラメータs、およびzの値を調整し得るが、カウンタ62はその調整が終了した時点でカウントアップされる。
【0117】
平均化部63は、入力されたパラメータs、およびzの値、カウンタ62のカウント値および度数分布メモリ61に格納されている前回までのパラメータs、およびzの各値における度数の平均値を用いて、パラメータs、およびzの各値における新たな度数の平均値を求める。
【0118】
この場合、入力回数がM、つまりカウンタ92のカウント値がMとなるとき、入力されるパラメータの値における度数に関しては、前回までのそのパラメータにおける度数の平均値をnM−1とするとき、新たな度数の平均値nMは、次の式(7)の演算により求められる。一方、入力回数がMであるとき、入力されるパラメータの値とは異なるパラメータの値における度数に関しては、前回までのそのパラメータにおける度数の平均値をnM−1とするとき、新たな度数の平均値nMは、次の式(8)の演算により求められる。
【0119】
【数7】
Figure 2004247991
【0120】
【数8】
Figure 2004247991
【0121】
このように、度数分布メモリ61に格納されるパラメータs、およびzの値の度数分布の情報として、パラメータs、およびzの各値における度数の平均値を用いることで、オーバーフローを防止することができる。
【0122】
なお、パラメータs、およびzの各値における度数の平均値を用いる変わりに、パラメータs、およびzの各値における度数を、最大度数によって正規化した値を用いるようにしても、同様にオーバーフローを防止できる。
【0123】
また、履歴情報記憶部50は、システムコントローラ32から係数生成部52に入力されるパラメータs、およびzの値のうち、所定数、例えば10個の最新のパラメータs、およびzの値を格納する経時変化メモリ64を有している。この経時変化メモリ64は、例えば、不揮発性のメモリで構成され、テレビジョン受信装置10の電源がオフの状態でもその記憶内容が保持されるようになされている。
【0124】
経時変化メモリ64への書き込み動作は、システムコントローラ32の制御によって行われる。図8および図9を用いて後述するように、ユーザは、調整画面上でパラメータs、およびzの値を調整することができるが、経時変化メモリ64には、その調整が終了した時点で、新たなパラメータs、およびzの値が書き込まれる。この書き込みに伴って、格納されているパラメータs、およびzの値の個数が所定数を越えるときは、最も古いパラメータs、およびzの値が削除される。
【0125】
図2に戻り、再び、テレビジョン受信装置10の構成について説明する。
【0126】
OSD(On Screen Display)処理部35は、表示部37の画面上に文字図形などの表示を行うための表示信号SCHを発生する。合成部36は、OSD処理部35から出力される表示信号SCHを、画像信号処理部12から出力されるHD信号に合成して、表示部37に供給する。表示部37は、例えば、CRT(cathode−ray tube)ディスプレイ、あるいはLCD(liquid crystal display)等のフラットパネルディスプレイで構成され、画像信号処理部12より出力されるHD信号による画像と、必要に応じて合成部36により合成された表示信号SCHとを表示する。
【0127】
また、システムコントローラ32には、必要に応じてドライブ38が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは、半導体メモリなどのリムーバブルメディア39が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じてシステムコントローラ32にインストールされる。
【0128】
図2のテレビジョン受信装置10の動作について説明する。
【0129】
システムコントローラ32は、リモートコントローラ20を用いて入力されるユーザの操作に基づいて、チューナ33を制御する。チューナ33は、システムコントローラ32の制御に従って、アンテナ11で受信された放送信号に対して、選局処理、中間周波増幅処理、および検波処理などを行い、バッファメモリ34に出力する。
【0130】
チューナ33より出力されるSD信号(525i信号)は、バッファメモリ34に供給されて、一時的に保存される。そして、バッファメモリ34に一時的に記憶されたSD信号は、画像信号処理部12に供給され、システムコントローラ32から供給される制御信号を基に、HD信号(1050i信号)に変換される。
【0131】
すなわち、画像信号処理部12では、SD信号を構成する画素データ(以下、「SD画素データ」と称する)から、HD信号を構成する画素データ(以下、「HD画素データ」と称する)を得ることができる。画像信号処理部12より出力されるHD信号は、必要に応じて、合成部36において、OSD処理部35から出力される表示信号SCHによる文字図形などと合成されて、表示部37に供給され、表示部37の画面上に、画像が表示される。
【0132】
また、ユーザは、リモートコントローラ20の操作によって、表示部37の画面上に表示される画像の空間方向および時間方向の解像度を調整することができる。画像信号処理部12では、推定式によって、HD画素データが算出されるが、この推定式の係数データとして、ユーザのリモートコントローラ20の操作によって調整された、空間方向、および時間方向の解像度を定めるパラメータs、およびzに対応したものが、これらパラメータs、およびzを含む生成式によって生成されて使用される。これにより、画像信号処理部12から出力されるHD信号による画像の空間方向、および時間方向の解像度は、調整されたパラメータs、およびzに対応したものとなる。
【0133】
図8は、パラメータs、およびzを調整するためのユーザインターフェースの一例を示している。調整時には、表示部37に、パラメータs、およびzの調整位置を、図中星印のアイコン72で示した調整画面71が、OSD表示される。また、リモートコントローラ20は、ユーザ操作手段としてのジョイスティック81を備えている。
【0134】
ユーザは、ジョイスティック81を操作することで、調整画面71上でアイコン72の位置を動かすことができ、空間方向、時間方向の解像度を決定するパラメータs、およびzの値を調整することができる。
【0135】
図9に、図8の調整画面71の部分を拡大して示す。アイコン72が左右に動かされることで時間方向の解像度(時間解像度)を決定するパラメータzの値が調整され、一方アイコン72が上下に動かされることで空間方向の解像度(空間解像度)を決定するパラメータsの値が調整される。ユーザは、表示部37に表示される調整画面71を参照して、パラメータs、およびzの値の調整を容易に行うことができる。
【0136】
なお、リモートコントローラ20は、ジョイスティック81の代わりに、マウスやトラックボール等のその他のポインティングデバイスを備えるようにしてもよい。更に、ユーザによって調整されたパラメータs、およびzの値が、調整画面71上に数値表示されるようにしてもよい。
【0137】
次に、図4を用いて説明した画像信号処理部12の動作を説明する。
【0138】
第2のタップ選択部42は、バッファメモリ14に記憶されているSD信号(525i信号)の供給を受け、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD画素データ)を、選択的に取り出す。第2のタップ選択部42で選択的に取り出された空間クラスタップのデータ(SD画素データ)は、空間クラス検出部44に供給される。空間クラス検出部44は、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データに対して、ADRC処理を施して、空間クラス(主に空間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報としての再量子化コードqiを得る(式(1)参照)。
【0139】
また、第3のタップ選択部43は、バッファメモリ34に記憶されているSD信号(525i信号)の供給を受け、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD画素データ)を選択的に取り出す。第3のタップ選択部43で選択的に取り出された動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は、動きクラス検出部45に供給される。動きクラス検出部45は、動きクラスタップのデータとしての各SD画素データより、動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス分類)のクラス情報MVを得る。
【0140】
この動き情報MVと、再量子化コードqiとは、クラス合成部46に供給される。クラス合成部46は、供給された動き情報MVと再量子化コードqiとから、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック毎に、その単位画素ブロック内の4画素(注目画素)が属するクラスを示すクラスコードCLを得る(式(3)参照)。そして、このクラスコードCLは、係数メモリ53および正規化係数メモリ55に、読み出しアドレス情報として供給される。
【0141】
例えば、各垂直ブランキング期間に、係数生成部52で、ユーザによって調整されたパラメータs、およびzの値に対応して、クラスおよび出力画素(HD1乃至HD4,HD1′乃至HD4′)の組み合わせ毎に、係数種データw10乃至wn9を用いて、推定式の係数データWi(i=1乃至n)が求められて、係数メモリ53に格納される(式(5)参照)。また、係数生成部52で求められた推定式の係数データWi(i=1乃至n)に対応した正規化係数Sが、正規化係数演算部54で生成されて、正規化係数メモリ55に格納される(式(6)参照)。
【0142】
クラスコードCLが、係数メモリ53に読み出しアドレス情報として供給されることで、この係数メモリ53からクラスコードCLに対応した4出力画素(奇数フィールドではHD1乃至HD4、偶数フィールドではHD1′乃至HD4′)分の推定式の係数データWiが読み出されて、推定予測演算部47に供給される。また、第1のタップ選択部41は、バッファメモリ34に記憶されているSD信号(525i信号)の供給を受け、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素データ)を選択的に取り出す。
【0143】
推定予測演算部47は、予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ53より読み出される4出力画素分の係数データWiとから、作成すべきHD信号を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)のデータy1乃至y4を演算する(式(4)参照)。そして、この推定予測演算部47より順次出力されるHD信号を構成する単位画素ブロック内の4画素のデータy1乃至y4は、正規化演算部48に供給される。
【0144】
正規化係数メモリ55には、上述したように、クラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給され、正規化係数メモリ55からはクラスコードCLに対応した正規化係数S、つまり、推定予測演算部47より出力されるHD画素データy1乃至y4の演算に使用された係数データWiに対応した正規化係数Sが読み出されて、正規化演算部48に供給される。正規化演算部48は、推定予測演算部47より出力されるHD画素データy1乃至y4を、それぞれ対応する正規化係数Sで除算して正規化する。これにより、係数生成部52で係数データWiを求める際の丸め誤差によるデータy1乃至y4のレベル変動が除去される。
【0145】
このように、正規化演算部48で正規化されて順次出力される単位画素ブロック内の4画素のデータy1′乃至y4′は、後処理部49に供給される。後処理部49は、正規化演算部48より順次供給される単位画素ブロック内の4画素のデータy1′乃至y4′を線順次化し、1050i信号のフォーマットで出力する。つまり、後処理部49からは、HD信号としての1050i信号が出力される。
【0146】
このように、画像信号処理部12は、調整されたパラメータs、およびzの値に対応した推定式の係数データWi(i=1乃至n)を用いて、HD画素データyを演算するものである。従って、ユーザは、パラメータs、およびzの値を調整することで、HD信号による画像の空間方向および時間方向の解像度を自由に調整することができる。また、調整されたパラメータs、およびzの値に対応した各クラスの係数データは、その都度、係数生成部52で生成されて使用されるものであるので、大量の係数データを格納しておくメモリは必要なくなり、メモリの節約を図ることができる。
【0147】
また、上述したように、ユーザは、調整画面71上でパラメータs、およびzの値を調整することができる。履歴情報記憶部50の度数分布メモリ61(図6参照)には、システムコントローラ32から係数生成部52に入力されるパラメータs、およびzの値のそれぞれの度数分布の情報が格納される。また、履歴情報記憶部50の経時変化メモリ64(図6参照)には、システムコントローラ32から係数生成部52に入力されるパラメータs、およびzの値のうち、所定数、例えば、10個の最新のパラメータs、およびzの値が格納される。
【0148】
このように、履歴情報記憶部50の度数分布メモリ61、および経時変化メモリ64に格納される履歴情報は、例えば、テレビジョン受信装置10のバージョンアップ等の場合において、その情報メモリバンク51に格納される係数種データw10乃至wn9を生成する際などに利用される。
【0149】
次に、係数種データw10乃至wn9の生成方法の一例について説明する。この例においては、上述した式(5)の生成式における係数データである係数種データw10乃至wn9を求める例を示すものとする。
【0150】
ここで、以下の説明のため、式(9)のように、ti(i=0乃至9)を定義する。
【0151】
【数9】
Figure 2004247991
【0152】
この式(9)を用いると、式(5)は、以下の式(10)のように書き換えられる。
【0153】
【数10】
Figure 2004247991
【0154】
最終的に、学習によって未定係数wijが求められる。すなわち、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、複数のSD画素データとHD画素データを用いて、二乗誤差を最小にする係数値が決定される。これは、いわゆる、最小二乗法による解法である。学習数をm、k(1≦k≦m)番目の学習データにおける残差をek、二乗誤差の総和をEとすると、式(4)および式(5)を用いて、Eは式(11)で表される。ここで、xikはSD画像のi番目の予測タップ位置におけるk番目の画素データ、ykはそれに対応するk番目のHD画像の画素データを表している。
【0155】
【数11】
Figure 2004247991
【0156】
最小二乗法による解法では、式(11)のwijによる偏微分が0になるようなwijを求める。これは、以下の式(12)で示される。
【0157】
【数12】
Figure 2004247991
【0158】
以下、式(13)、式(14)のように、Xipjq、Yipを定義すると、式(12)は、式(15)のように行列を用いて書き換えられる。
【0159】
【数13】
Figure 2004247991
【0160】
【数14】
Figure 2004247991
【0161】
【数15】
Figure 2004247991
【0162】
この方程式は、一般に、正規方程式と称されている。正規方程式は、掃き出し法(Gauss−Jordanの消去法)等を用いて、wijについて解かれ、係数種データが算出される。
【0163】
図10は、上述した係数種データの生成方法の一例の概念を示す図である。
【0164】
HD信号から、複数のSD信号が生成される。例えば、HD信号からSD信号を生成する際に使用されるフィルタの空間方向(垂直方向および水平方向)の帯域と時間方向(フレーム方向)の帯域を可変するパラメータs、およびzをそれぞれ9段階に可変することによって、合計81種類のSD信号が生成される。このようにして生成された複数のSD信号とHD信号との間で、学習が行われて、係数種データが生成される。
【0165】
図11は、上述したテレビジョン受信装置10に対応する、図1のリモートコントローラ20の構成を示すブロック図である。
【0166】
リモートコントローラ20は、図8のジョイスティック81やボタン群等を含み、ユーザの入力を受け付ける入力部91、CPU、RAM、およびROMを含むマイクロコントローラを備え、システム全体の動作を制御するためのシステムコントローラ92と、テレビジョン受信装置10と無線通信を行う通信部93とを有している。
【0167】
入力部91は、ユーザによる操作を受け付け、その操作内容(ユーザ入力)をシステムコントローラ92に供給する。システムコントローラ92は、入力部91および通信部93が接続されており、入力部91より供給されたユーザ入力に基づいて、リモートコントローラ20の各部を制御する。例えば、システムコントローラ92は、入力部91より供給されたユーザ入力に基づいて、テレビジョン受信装置10の動作を制御する制御信号を通信部93に供給し、通信部93を介してテレビジョン受信装置10に供給させる。
【0168】
通信部93は、システムコントローラ92に制御され、予め定められた所定の通信方式でテレビジョン受信装置10と無線通信を行い、テレビジョン受信装置10に制御信号やデータを供給したり、テレビジョン受信装置10より出力されたパラメータ等を取得したりする。
【0169】
システムコントローラ92には、また、係数種データ生成部21が接続されている。係数種データ生成部21は、システムコントローラ92より供給されたパラメータ等に基づいて、係数種データを生成し、システムコントローラ92に供給する。なお、係数種データ生成部21の詳細な構成については後で説明する。
【0170】
さらに、システムコントローラ92には、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、またはEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の記憶素子により構成される記憶部94が接続されている。
【0171】
システムコントローラ92は、通信部93より取得したパラメータ等を係数種データ生成部21に供給し、係数種データを生成させ、生成された係数種データを取得すると、記憶部94に供給し、記憶させる。記憶部94は、システムコントローラ92に制御され、係数種データ生成部21において生成された係数種データ、入力部91を介して入力されたユーザ入力、係数種データ生成部21において使用される教師画像データとしてのHD画像データ、または、システムコントローラ92により実行されるプログラムや、そのプログラムの実行に必要なデータ等の、様々な情報を記憶する。
【0172】
また、リモートコントローラ20のシステムコントローラ92には、必要に応じてドライブ95が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは、半導体メモリなどを含むリムーバブルメディア96が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じてシステムコントローラ92にインストールされる。また、リムーバブルメディア96には、係数種データ生成部21において使用される教師画像データとしてのHD画像データや、後述するフィルタに関する情報等のデータが記録されており、システムコントローラ92は、ドライブ95を介してそれらの情報を取得し、記憶部94に記憶したり、係数種データ生成部21に供給したりする。
【0173】
図12は、図11の係数種データ生成部21の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0174】
入力端子101には、教師信号としてのHD信号(1050i信号)が入力される。このHD信号は、図11の記憶部94等に記憶されており、システムコントローラ92によって、係数種データ生成部21に供給される。SD信号生成部103は、このHD信号に対して、入力端子102から入力される履歴情報、並びに、パラメータs、およびzの値を用いて、水平および垂直の間引き処理を行って、生徒信号としてのSD信号を得る。
【0175】
SD信号生成部103は、入力端子102から入力されるパラメータs、およびzに基づいて、HD信号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フィルタの、空間方向および時間方向の帯域を変更する。
【0176】
また、このSD信号生成部103に入力される履歴情報は、テレビ受信装置10の履歴情報記憶部50の度数分布メモリ61、経時変化メモリ64に格納されている、入力されたパラメータs、およびzの値の履歴情報である。なお、これらのパラメータや履歴情報は、テレビジョン受信装置10の通信部32、およびリモートコントローラ20の通信部93の間で行われる無線通信により、リモートコントローラ20に供給され、システムコントローラ92を介して、係数種データ生成部21のSD信号生成部103に供給される。また、システムコントローラ92は、テレビジョン受信装置10より供給されたパラメータや履歴情報を、一旦、記憶部94に記憶させるようにしてもよい。
【0177】
なお、使用開始前のテレビジョン受信装置10の情報メモリバンク51に格納される係数種データw10乃至wn9を生成する際には、いまだ履歴情報記憶部50の度数分布メモリ61、経時変化メモリ64に履歴情報が格納されていないので、SD信号生成部103に履歴情報は入力されない。
【0178】
つまり、SD信号生成部103に履歴情報が入力されるのは、例えば、テレビジョン受信装置10のバージョンアップ時等において、その情報メモリバンク51に格納される係数種データw10乃至wn9を生成する際などである。
【0179】
ここで、入力端子102には、図4を用いて説明した画像信号処理部12の履歴情報記憶部50と情報が授受可能になされている接続端子が接続されるようにすればよい。すなわち、入力端子102の端子121および端子122は、システムコントローラ92と接続されて、履歴情報の入力を受け、情報の授受が可能である。
【0180】
SD信号生成部103では、履歴情報に基づいて、入力されたパラメータs、およびzの値が調整され、この調整されたパラメータs、およびzの値に応じて、空間方向および時間方向の帯域が可変される。履歴情報の入力がないときは、入力されたパラメータs、およびzの値そのものに応じて、空間方向および時間方向の帯域が可変される。
【0181】
図13は、図12のSD信号生成部103の更に詳細な構成例を示すブロック図である。
【0182】
図13において、SD信号生成部103はHD信号より画素データを垂直方向に間引く垂直間引きフィルタ131と、HD信号より画素データを水平方向に間引く水平間引きフィルタ132とを有する、複数のダウンフィルタ130−1乃至130−n、並びに、ダウンフィルタ130−1乃至130−nの出力信号である複数のSD信号より、出力するSD信号を選択する選択回路133を有している。
【0183】
ダウンフィルタ130−1乃至130−nのカットオフ周波数(f1乃至fn)は、予め定められた周波数であり、フィルタ間で互いに異なっている。すなわち、ダウンフィルタ130−1乃至130−nにそれぞれ含まれる垂直間引きフィルタ131−1乃至131−nは、カットオフ周波数が互いに異なっており、それぞれ異なる帯域の信号を出力する。同様に、ダウンフィルタ130−1乃至130−nにそれぞれ含まれる水平間引きフィルタ132−1乃至132−nも、カットオフ周波数が互いに異なっており、それぞれ異なる帯域の信号を出力する。
【0184】
なお、これらのダウンフィルタ130−1乃至130−n(すなわち、垂直間引きフィルタ131−1乃至131−n、並びに水平間引きフィルタ132−1乃至132−n)のカットオフ周波数(f1乃至fn)の設定は、図示せぬRAM等の記憶領域に記憶されており、更新することができる。
【0185】
その場合、新たなカットオフ周波数に関する設定情報は、図11のドライブ95に装着されたリムーバブルメディア96より、システムコントローラ92を介して、係数種データ生成部21のSD信号生成部103に供給されるようにしてもよいし、ユーザ入力として入力部91において受け付けられ、システムコントローラ92を介して、係数種データ生成部21のSD信号生成部103に供給されるようにしてもよいし、テレビジョン受信装置10より、通信部93を介して取得され、システムコントローラ92を介して、係数種データ生成部21のSD信号生成部103に供給されるようにしてもよい。以上のようにして、SD信号生成部103に供給された新たなカットオフ周波数に関する設定情報は、対応する各フィルタに供給され、設定される。
【0186】
図13の選択回路133は、システムコントローラ92より供給されるパラメータs、およびzや、履歴情報等に基づいて、ダウンフィルタ130−1乃至130−nのそれぞれを通過して生成されたSD信号の中から、出力するSD信号を選択する。なお、選択回路133は、履歴情報に基づいて、入力されたパラメータs、およびzの値を調整し、この調整されたパラメータs、およびzの値に応じて、出力するSD信号を選択する。履歴情報の入力がないときは、入力されたパラメータs、およびzの値そのものに応じて、出力するSD信号を選択する。
【0187】
なお、SD信号生成部103は、ダウンフィルタ130−1乃至130−n、並びに選択回路133を用いることにより、空間方向だけでなく時間方向の解像度も調整する。
【0188】
ここで、テレビジョン受信装置10では、ユーザの操作によって、パラメータs、およびzの値が、例えばそれぞれ0乃至8の範囲内で、所定のステップをもって調整され、空間方向および時間方向の解像度の調整が行われていた。
【0189】
この場合、SD信号生成部103において入力されるパラメータs、およびzの値そのものに応じて空間方向および時間方向の帯域が可変されるとき、テレビジョン受信装置10では、図14に実線枠BFで示す範囲(空間解像度はy1乃至y2、時間解像度はx1乃至x2)内で解像度の調整を行い得るように、係数種データw10乃至wn9が生成される。
【0190】
履歴情報が入力される場合、SD信号生成部103では、パラメータs、およびzの値のそれぞれにおける度数分布の情報が用いられて重心位置が求められる。この場合、所定数の最新のパラメータs、およびzの値に対応する値のうち新しい値ほど大きな重み付けがされる。そして、SD信号生成部103では、この重心位置に基づいて、入力されるパラメータs、およびzの値が調整される。この場合、パラメータs、およびzの値が大きくなるほど帯域が狭くなるようにされる。これにより、調整されたパラメータを得たテレビジョン受信装置10では、パラメータs、およびzの値が大きくされるほど解像度が上がるように調整されるようになる。
【0191】
ここでは、テレビジョン受信装置10側で調整されるパラメータs、およびzの値の変化範囲の中心が、求められた重心位置に移動するように、入力されるパラメータs、およびzの値が線形変換されるようになされている。例えば、テレビジョン受信装置10側で調整されるパラメータs、およびzの値の変化範囲の中心値がs0,z0、求められる重心位置がsm,zm、入力されるパラメータs、およびzの値がs1,z1であるとき、調整後のパラメータs、およびzの値s2,z2は、次の変換式で求められる。
【0192】
【数16】
Figure 2004247991
【0193】
【数17】
Figure 2004247991
【0194】
このように調整されたパラメータs、およびzの値に応じて、空間方向および時間方向の帯域が可変される場合、テレビジョン受信装置10では、図14に実線枠BFで示す範囲内の解像度調整位置(「×」印で図示)の重心位置を中心とする、図14の一点鎖線枠AFで示す範囲(空間解像度はy1′乃至y2′、時間解像度はx1′乃至x2′)内で解像度の調整を行い得るように、係数種データw10乃至wn9が生成される。
【0195】
なお、上述した処理では、パラメータs、およびzの値のそれぞれにおける度数分布の情報を用いて重心位置を求める際に、所定数の最新のパラメータs、およびzの値に対応する値のうち、新しい値ほど大きな重み付けがされるものであったが、このような重み付けがされずに求められる重心位置を使用するようにしてもよい。また、度数分布の情報は用いずに、所定数の最新のパラメータs、およびzの値を用い、新しい値ほど大きな重み付けがされて求められた重心位置を使用するようにしてもよい。更には、パラメータs、およびzの値のそれぞれにおける度数分布の情報から最も度数の大きなパラメータs、およびzの値を求め、その値を重心位置の代わりに使用するようにしてもよい。また、所定数の最新のパラメータs、およびzの値のうち、最も新しいパラメータs、およびzの値を、重心位置の代わりに使用するようにしてもよい。
【0196】
図12に戻って、再び、係数種データ生成部21の構成について説明する。
【0197】
第1のタップ選択部104、第2のタップ選択部105、および第3のタップ選択部106は、SD信号生成部103より出力されるSD信号(525i信号)より、HD信号(1050i信号)における注目位置の周辺に位置する複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出力する。これら第1のタップ選択部104乃至第3のタップ選択部106は、図4を用いて説明した画像信号処理部12の第1のタップ選択部41乃至第3のタップ選択部43と、基本的に同様に構成される。
【0198】
空間クラス検出部107は、第2のタップ選択部105で選択的に取り出された空間クラスタップのデータ(SD画素データ)のレベル分布パターンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する。この空間クラス検出部107は、図4を用いて説明した画像信号処理部12の空間クラス検出部44と基本的に同様に構成される。この空間クラス検出部107からは、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データの再量子化コードqiが、空間クラスを示すクラス情報として出力される。
【0199】
動きクラス検出部108は、第3のタップ選択部106で選択的に取り出された動きクラスタップのデータ(SD画素データ)より、主に動きの程度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス情報MVを出力する。この動きクラス検出部108は、図4を用いて説明した画像信号処理部12の動きクラス検出部45と基本的に同様に構成される。この動きクラス検出部108では、第3のタップ選択部106で選択的に取り出された動きクラスタップのデータ(SD画素データ)からフレーム間差分が算出され、更に、その差分の絶対値の平均値に対して閾値処理が行われて、動きの指標である動きクラスが検出される。
【0200】
クラス合成部109は、空間クラス検出部107より出力される空間クラスのクラス情報としての再量子化コードqiと、動きクラス検出部108より出力される動きクラスのクラス情報MVとに基づき、HD信号(1050i信号)に係る注目画素が属するクラスを示すクラスコードCLを得る。このクラス合成部109も、図4を用いて説明した画像信号処理部12のクラス合成部46と基本的に同様に構成される。
【0201】
正規方程式生成部110は、入力端子101に供給されるHD信号から得られる注目位置の画素データとしての各HD画素データy、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択部104で選択的に取り出された予測タップのデータ(SD画素データ)xi、パラメータsおよびzの値、並びに、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成部109より出力されるクラスコードCLとから、クラス毎に、係数種データw10乃至wn9を得るための正規方程式(式(15)参照)を生成する。
【0202】
この場合、1個のHD画素データyと、それに対応するn個の予測タップのデータ(SD画素データ)xiとの組合わせで、学習データが生成されるが、調整後のパラメータs、およびzの値の変化に対応して、SD信号生成部143における空間方向および時間方向の帯域が可変され、複数のSD信号が順次生成されて、HD信号と各SD信号との間でそれぞれ学習データの生成が行われる。これにより、正規方程式生成部110では、パラメータs、およびzの値が異なる多くの学習データが登録された正規方程式が生成され、係数種データw10乃至wn9を求めることが可能となる。
【0203】
また、この場合、1個のHD画素データyとそれに対応するn個の予測タップのデータ(SD画素データ)xiとの組み合わせで学習データが生成されるが、正規方程式生成部110では、出力画素(図4のHD1乃至HD4、図5のHD1′乃至HD4′参照)毎に、正規方程式が生成される。例えば、HD1に対応した正規方程式は、中心予測タップに対するずれ値がHD1と同じ関係にあるHD画素データyから構成される学習データから生成される。
【0204】
係数種データ決定部111は、正規方程式生成部110で、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に生成された正規方程式のデータの供給を受け、正規方程式を解いて、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、係数種データw10乃至wn9を求める。係数種データ決定部111は、正規方程式を、例えば、掃き出し法などによって解くことにより、係数種データを求める。係数種メモリ112は、係数種データ決定部111で求められた係数種データを格納する。入出力インターフェース113は、必要に応じて、他の機器(例えば、図4を用いて説明した画像信号処理部12の情報メモリバンク51)と接続され、係数種メモリ112に格納されている係数種データを出力する。
【0205】
次に、図11に示されるリモートコントローラ20の動作について説明する。
【0206】
ユーザが入力部91を操作し、パラメータの変更を指示すると、システムコントローラ92は、入力部91より取得したそのユーザ入力に基づいて、パラメータ変更処理の開始を指示する制御信号を、通信部93を介してテレビジョン受信装置10に供給する。
【0207】
テレビジョン受信装置10は、その制御信号に基づいて、表示部37にパラメータを変更するためのGUI(Graphical User Interface)画面を表示させる。ユーザはそのGUI画面を参照しながら、リモートコントローラ20の入力部91を操作し、パラメータの設定を入力する。
【0208】
システムコントローラ92は、入力部91より供給されたユーザ入力に基づいて、パラメータの設定を指示する制御信号を、通信部93を介してテレビジョン受信装置10に供給する。
【0209】
テレビジョン受信装置10は、その制御信号に基づいて、パラメータを設定すると、そのパラメータおよび履歴情報をリモートコントローラ20に供給する。通信部93を介して、それらの情報を取得したシステムコントローラ92は、取得した情報を係数種データ生成部21に供給するとともに、記憶部94に記憶されている教師画像データとしてのHD信号を係数種データ生成部21に供給する。
【0210】
係数種データ生成部21は、システムコントローラ92より供給されたパラメータに関する情報、およびHD信号に基づいて、係数種データw10乃至wn9を生成し、システムコントローラ92に供給する。システムコントローラ92は、取得した係数種データw10乃至wn9を、通信部93を介してテレビジョン受信装置10に供給する。
【0211】
次に、図12に示される係数種データ生成部21の動作について説明する。
【0212】
入力端子101には、教師信号としてのHD信号(1050i信号)が供給され、そしてこのHD信号に対して、SD信号生成部143で、水平および垂直の間引き処理が行われて、生徒信号としてのSD信号(525i信号)が生成される。
【0213】
この場合、SD信号生成部103には、HD信号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フィルタの空間方向および時間方向の帯域を定めるパラメータ、換言すれば、生成されるSD信号の空間方向および時間方向の解像度を定めるパラメータs、およびzの値が入力される。
【0214】
また、SD信号生成部103には、例えば、テレビジョン受信装置10をバージョンアップする場合など、その情報メモリバンク51に格納される係数種データw10乃至wn9を生成する際には、テレビジョン受信装置10より供給されたパラメータs、およびzの履歴情報が、入力端子102を介して入力される。
【0215】
SD信号生成部103では、履歴情報が入力されるときは、この履歴情報に基づいて入力されたパラメータs、およびzの値が調整される。例えば、履歴情報によってパラメータs、およびzの重心位置が求められ、テレビジョン受信装置10側で調整されるパラメータs、およびzの値の変化範囲の中心が、求められた重心位置に移動するように、入力されるパラメータs、およびzの値が線形変換される。そして、SD信号生成部103では、調整されたパラメータs、およびzの値に応じて、上述したように、HD信号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フィルタの空間方向および時間方向の帯域が可変される。
【0216】
なお、使用開始前のテレビジョン受信装置10の情報メモリバンク51に格納される係数種データw10乃至wn9を生成する際には、履歴情報の入力がないので、入力されたパラメータs、およびzの値そのものに応じて、上述したようにHD信号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フィルタの空間方向および時間方向の帯域が可変される。
【0217】
SD信号生成部103に入力されるパラメータs、およびzの値が順次変更されることで、HD信号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フィルタの空間方向および時間方向の帯域が変更されることから、空間方向および時間方向の帯域が段階的に変化した複数のSD信号が生成される。
【0218】
また、SD信号生成部103で生成されたSD信号(525i信号)より、第2のタップ選択部105で、HD信号(1050i信号)における注目位置の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第2のタップ選択部105で選択的に取り出された空間クラスタップのデータ(SD画素データ)は、空間クラス検出部107に供給される。空間クラス検出部107では、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データに対してADRC処理が施されて、空間クラス(主に空間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報としての再量子化コードqiが得られる(式(1)参照)。
【0219】
また、SD信号生成部103で生成されたSD信号より、第3のタップ選択部106で、HD信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第3のタップ選択部106で選択的に取り出された動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は、動きクラス検出部108に供給される。この動きクラス検出部108では、動きクラスタップのデータとしての各SD画素データより動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0220】
クラス情報MVと再量子化コードqiとは、クラス合成部109に供給される。クラス合成部109は、供給されたクラス情報MVと再量子化コードqiとから、HD信号(1050i信号)における注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLを得る(式(3)参照)。
【0221】
また、SD信号生成部103で生成されるSD信号より、第1のタップ選択部104で、HD信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
【0222】
そして、正規方程式生成部110では、入力端子101に供給されるHD信号より得られる注目位置の画素データとしての各HD画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択部104で選択的に取り出された予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、パラメータs、およびzの値と、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成部109より出力されるクラスコードCLとから、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、係数種データw10乃至wn9を得るための正規方程式(式(15)参照)が個別に生成される。
【0223】
そして、係数種データ決定部111で各正規方程式が解かれ、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎の係数種データw10乃至wn9が求められ、それらの係数種データw10乃至wn9は、係数種メモリ112に格納され、必要に応じて、入出力インターフェース113を介して、外部に出力される。
【0224】
このように、図12に示される係数種データ生成部21においては、図4の画像信号処理部12の情報メモリバンク51に格納される、クラスおよび出力画素(HD1乃至HD4,HD1′乃至HD4′)の組み合わせ毎の、推定式で用いられる係数データWiを求めるための生成式(式(5)参照)における係数データである係数種データw10乃至wn9を生成することができる。
【0225】
また、この係数種データ生成部21において、例えば、テレビジョン受信装置10をバージョンアップする場合であって、その情報メモリバンク51に格納される係数種データw10乃至wn9を生成する際には、入力端子102を介して、SD信号生成部143に、テレビジョン受信装置10の履歴情報記憶部50の度数分布メモリ61、経時変化メモリ64に格納されている、ユーザ操作によって過去に入力されたパラメータs、およびzの履歴情報が入力される。
【0226】
SD信号生成部103では、この履歴情報に基づいて、入力されるパラメータs、およびzの値が調整され、この調整されたパラメータs、およびzによって、HD信号からSD信号を得る際に用いられる帯域制限フィルタの空間方向および時間方向の帯域が可変される。
【0227】
このようにして求められた係数種データw10乃至wn9を、テレビジョン受信装置10に供給し、情報メモリバンク51に格納して使用することで、ユーザは、パラメータs、およびzの値の調整により、過去の解像度調整の重心位置を中心とする範囲(図14の一点鎖線枠AF参照)内で解像度の調整を行うことが可能となる。すなわち、ユーザの好みに合わせた解像度調整範囲が自動的に設定され、ユーザはその範囲内で解像度の調整を行うことができる。
【0228】
次に、図1の画像情報処理システムによる、テレビジョン受信装置10のバージョンアップ時に行われる、係数種データ更新処理について、図15のフローチャートを参照して説明する。
【0229】
ユーザがリモートコントローラ20の入力部91を操作することにより、係数種データの設定の開始を指示すると、リモートコントローラ20のシステムコントローラ92は、ステップS21において、通信部93を介して、制御信号をテレビジョン受信装置10に供給し、パラメータsおよびzの設定処理を開始させる。
【0230】
テレビジョン受信装置10の通信部31は、ステップS1において、リモートコントローラ20より送信された制御信号を受信し、システムコントローラ32に供給する。
【0231】
システムコントローラ32は、取得した制御信号に基づいて、パラメータsおよびzの設定処理を開始し、ステップS2において、表示部37を制御して、GUI画面を表示部37に表示する。
【0232】
テレビジョン受信装置10の表示部37に表示されたGUI画面を見たユーザは、そのGUI画面に基づいてリモートコントローラ20の入力部91を操作し、パラメータsおよびzの値を決定するための情報を入力する。
【0233】
リモートコントローラ20のシステムコントローラ92は、入力部91を介して、その情報を取得すると、ステップS22において、通信部93を介して、その情報をテレビジョン受信装置10に転送する転送処理を行う。
【0234】
テレビジョン受信装置10の通信部31は、ステップS3において、その情報を受信すると、システムコントローラ32に供給する。システムコントローラ32は、ステップS4において、通信部31を介して、ユーザの指示(リモートコントローラ20より供給される、パラメータsおよびzの値を決定するための情報)を受け付けたか否かを判定し、受け付けたと判定するまで待機する。
【0235】
ステップS4において、ユーザの指示を受け付けたと判定した場合、テレビジョン受信装置10のシステムコントローラ32は、ステップS5において、取得したパラメータsおよびzの値を決定するための情報を画像信号処理部12に供給するなどして、係数種データを生成するために必要なパラメータ(すなわち、上述したパラメータsおよびz、または履歴情報)を生成し、ステップS6において、そのパラメータを、通信部31を介してリモートコントローラ20に供給する。
【0236】
ステップS23において、リモートコントローラ20のシステムコントローラ92は、テレビジョン受信装置10より供給されたパラメータ(すなわち、上述したパラメータsおよびz、または履歴情報)を取得し、係数種データ生成部21に供給する。また、システムコントローラ92は、記憶部94に予め記憶されている教師画像であるHD画像データを係数種データ生成部21に供給する。
【0237】
パラメータを取得した係数種データ生成部21は、ステップS24において、係数種データ生成処理を行い、係数種データを生成する。係数種データ生成処理の詳細については、図16のフローチャートを参照して後述する。
【0238】
係数種データを生成した係数種データ生成部21は、生成した係数種データをシステムコントローラ92に供給する。システムコントローラ92は、ステップS25において、係数種データ生成部21より供給された係数種データを、通信部93を介して、テレビジョン受信装置10に供給し、係数種データ更新処理を終了する。
【0239】
テレビジョン受信装置10の通信部31は、ステップS7において、リモートコントローラ20より供給された係数種データを取得し、システムコントローラ32に供給する。ステップS8において、システムコントローラ32は、通信部31を介して取得した係数種データを画像信号処理部12に供給し、情報メモリバンク51に記憶させることにより、係数種データを保持する。画像信号処理部12に係数種データを供給したシステムコントローラ32は、係数種データ更新処理を終了する。
【0240】
次に、図15のステップS24において実行されるリモートコントローラ20の係数種データ生成部21による係数種データ生成処理の詳細について、図16のフローチャートを参照して説明する。
【0241】
ステップS41において、係数種データ生成部21は、入力端子121より履歴情報、または、入力端子102よりパラメータsおよびzを取得し、SD信号生成部103において、学習に使われる画質パターン(例えば、パラメータs、およびzで特定される)を選択するとともに、選択した画質パターンを履歴情報に基づいて調整する。
【0242】
ステップS42において、係数種データ生成部21は、全ての画質パターンに対して学習が終了したか否かを判断する。
【0243】
ステップS42において、全ての画質パターンに対して学習が終了していないと判断された場合、ステップS43において、係数種データ生成部21は、入力端子101より、既知のHD画素データをフレーム単位またはフィールド単位で取得する。
【0244】
ステップS44において、係数種データ生成部21は、全てのHD画素データについて処理は終了したか否かを判断する。ステップS44において、全てのHD画素データについて処理は終了したと判断された場合、処理は、ステップS41に戻り、同様の処理が繰り返される。
【0245】
ステップS44において、全てのHD画素データについて処理は終了していないと判断された場合、ステップS45において、係数種データ生成部21のSD信号生成部103は、ステップS43で取得されたHD画素データより、ステップS41で調整された画質パターンに基づいて、SD画素データを生成する。
【0246】
係数種データ生成部21は、ステップS46に処理を進め、第1のタップ選択部104、第2のタップ選択部105、および第3のタップ選択部106において、ステップS45で生成されたSD画素データより、ステップS43で取得された各HD画素データに対応して、クラスタップおよび予測タップの画素データを取得する。
【0247】
ステップS47において、係数種データ生成部21は、生成されたSD画素データの全領域において学習処理は終了したか否かを判断する。ステップS47において、学習処理は終了したと判断された場合、処理は、ステップS43に戻り、次のHD画素データが取得され、同様の処理が繰り返される。
【0248】
ステップS47において、学習処理は終了していないと判断された場合、係数種データ生成部21のクラス合成部109は、ステップS48において、ステップS46で取得されたクラスタップのSD画素データからクラスコードCLを生成する。そして、ステップS49において、係数種データ生成部21の正規方程式生成部110は、正規方程式(式(15)参照)を生成する。ステップS49の処理を終了すると、係数種データ生成部21は、ステップS46に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0249】
ステップS42において、全ての画質パターンに対して学習が終了したと判断した場合、係数種データ生成部21の係数種データ決定部111は、ステップS50において、正規方程式を掃き出し法等で解くことによって、クラスおよび出力画素(図4のHD1乃至HD4、図5のHD1′乃至HD4′参照)の各組み合わせの係数種データを算出する。そして、ステップS51において、係数種データ生成部21の係数種メモリ112は、その係数種データを保存する。ステップS51の処理が終了すると、係数種データ生成部21は、係数種データ生成処理を終了し、図15のステップS25に処理を進める。
【0250】
図15および図16のフローチャートを参照して説明したように更新された係数種データを用いて、テレビジョン受信装置10の画像信号処理部12は、入力されたSD信号に対して画像処理を行う。
【0251】
図17のフローチャートを参照して、画像信号処理部12による、SD信号よりHD信号を得るための画像信号処理について説明する。
【0252】
ステップS71において、画像信号処理部12は、SD画素データをフレーム単位またはフィールド単位で取得する。
【0253】
ステップS72において、画像信号処理部12は、入力SD画素データの全フレームまたは全フィールドの処理が終わっているか否かを判断する。ステップS72において、処理が終わっていないと判断した場合、ステップS73において、画像信号処理部12は、例えば、ユーザのリモートコントローラ20の操作によって入力された画質指定値(例えばパラメータs、およびz)を取得する。
【0254】
ステップS74において、画像信号処理部12は、例えば、履歴情報記憶部50における度数分布メモリ91、経時変化メモリ94等に格納されている履歴情報を、ステップS73において取得された新たな画質指定値を用いて更新する。
【0255】
ステップS75において、画像信号処理部12の係数生成部52は、読み込んだ画質指定値、クラスおよび出力画素(図4のHD1乃至HD4、図5のHD1′乃至HD4′参照)の各組み合わせの係数種データを使用して、例えば式(5)の生成式によって、各組み合わせの推定式(式(4)参照)の係数データWiを生成する。
【0256】
画像信号処理部12は、ステップS76において、ステップS71において取得されたSD画素データより、生成すべき各HD画素データに対応して、クラスタップおよび予測タップの画素データを取得する。
【0257】
ステップS77において、画像信号処理部12は、取得されたSD画素データの全領域において、HD画素データを得る処理が終了したか否かを判断する。ステップS77において、取得されたSD画素データの全領域において処理は終了していると判断された場合、処理は、ステップS71に戻り、同様の処理が繰り返されることにより、次のフレームまたはフィールドのSD画素データに対する処理が実行される。
【0258】
ステップS77において、取得されたSD画素データの全領域において処理は終了していないと判断された場合、ステップS78において、画像信号処理部12のクラス合成部46は、ステップS76において取得されたクラスタップのSD画素データから、クラスコードCLを生成する。
【0259】
ステップS79において、画像信号処理部12は、クラスコードCLに対応した係数データWiと予測タップのSD画素データとを使用して、推定式により、HD画素データを生成する。ステップS79の処理の終了後、処理は、ステップS76に戻り、上述した処理と同様の処理が繰り返される。
【0260】
ステップS72において、全フレーム、または全フィールドの処理が終了したと判断された場合、処理が終了される。
【0261】
以上のようにして画像信号処理部12が更新された係数種データを用いて画像処理を行うことにより、テレビジョン受信装置10は、ユーザの嗜好に合ったHD画像データを生成することができる。
【0262】
なお、図12に示される係数種データ生成部21のSD信号生成部103は、図13に示されるような構成であるように説明したが、これに限らず、例えば、図18に示されるようなブロック構成であってもよい。
【0263】
図18において、SD信号生成部140は、図13を参照して説明したSD信号生成部103と同様の処理を行い、教師画像としてのHD画像データより生徒画像としてのSD画像データを生成する。
【0264】
SD信号生成部140は、SD信号生成部103の場合と同様のダウンフィルタ130−1乃至130−nを有し、さらに、そのダウンフィルタ130−1乃至130−nの入出力の接続を切り替えるスイッチ(SW)141および142、並びに、入力されるHD信号に対してクラス分類処理を行うクラス分類部143を有している。
【0265】
クラス分類部143は、SD信号生成部140に入力されたHD信号を、いくつかのクラスに分類し、その分類結果を出力する。スイッチ(SW)141および142は、クラス分類部143の出力に基づいて、互いに通過帯域の異なるダウンフィルタ130−1乃至130−nの内、いずれを使用するかを選択し、選択したダウンフィルタの入力端子をSD信号生成部140の入力端子に、出力端子をSD信号生成部140の出力端子に、それぞれ接続する。これにより、SD信号生成部140は、入力される教師画像としてのHD信号の信号特性に応じた、最適なダウンフィルタによって、生徒画像としてのSD信号を生成することができる。
【0266】
次に、係数種データの生成方法の他の例について説明する。この例においても、上述した式(5)の生成式における係数データである係数種データw10乃至wn9を求める第2の例を示すものとする。
【0267】
図19は、係数種データの生成方法の、第2の例の概念を示している。HD信号から複数のSD信号が生成される。例えば、HD信号からSD信号を生成する際に使用するフィルタの空間方向(垂直方向および水平方向)の帯域と時間方向(フレーム方向)の帯域を可変するパラメータs、およびzをそれぞれ9段階に可変することにより、合計81種類のSD信号が生成される。このようにして生成された各SD信号とHD信号との間で学習を行って、式(4)の推定式の係数データWiが生成される。そして、各SD信号に対応して生成された係数データWiを使用して、係数種データが生成される。
【0268】
まず、推定式の係数データの求め方について説明する。ここでは、式(4)の推定式の係数データWi(i=1乃至n)を最小二乗法により求める例を示すものとする。一般化した例として、Xを入力データ、Wを係数データ、Yを予測値として、式(18)および式(19)の観測方程式を考える。この式(19)において、mは学習データの数を示し、nは予測タップの数を示している。
【0269】
【数18】
Figure 2004247991
【0270】
【数19】
Figure 2004247991
【0271】
式(18)および式(19)の観測方程式により収集されたデータに最小二乗法を適用する。式(18)および式(19)の観測方程式をもとに、式(20)の残差方程式を考える。
【0272】
【数20】
Figure 2004247991
【0273】
式(20)の残差方程式から、各Wiの最確値は、式(21)のe2(eの2乗)を最小にする条件が成り立つ場合と考えられる。すなわち、式(22)の条件を考慮すればよいわけである。
【0274】
【数21】
Figure 2004247991
【0275】
【数22】
Figure 2004247991
【0276】
つまり、式(22)のiに基づくn個の条件を考え、これを満たす、W1,W2,・・・,Wnを算出すればよい。そこで、式(20)の残差方程式から、式(23)が得られる。更に、式(23)と式(18)とから、式(24)が得られる。
【0277】
【数23】
Figure 2004247991
【0278】
【数24】
Figure 2004247991
【0279】
そして、式(20)と式(24)とから、式(25)の正規方程式が得られる。
【0280】
【数25】
Figure 2004247991
【0281】
式(25)の正規方程式は、未知数の数nと同じ数の方程式を立てることが可能であるので、各Wiの最確値を求めることができる。この場合、掃き出し法等を用いて連立方程式を解くことになる。
【0282】
次に、各SD信号に対応して生成された係数データWiを使用した、係数種データの求め方について説明する。
【0283】
パラメータs、およびzに対応したSD信号を用いた学習による、あるクラスの係数データが、ksziとなったとする。ここで、iは予測タップの番号である。このksziから、このクラスの係数種データを求める。
【0284】
係数データWi(i=1乃至n)は、係数種データw10乃至wn9を使って、上述した式(5)で表現される。ここで、係数データWiに対して最小二乗法を使用することを考えると、残差は、式(26)で表される。
【0285】
【数26】
Figure 2004247991
【0286】
ここで、tjは、上述の式(9)に示されている。式(26)に最小二乗法を作用させると、式(27)が得られる。
【0287】
【数27】
Figure 2004247991
【0288】
ここで、Xjk,Yjをそれぞれ式(28)、式(29)のように定義すると、式(27)は式(30)のように書き換えられる。この式(30)も正規方程式であり、この式を掃き出し法等の一般解法で解くことにより、係数種データw10乃至wn9を算出することができる。
【0289】
【数28】
Figure 2004247991
【0290】
【数29】
Figure 2004247991
【0291】
【数30】
Figure 2004247991
【0292】
図20は、図19に示す概念に基づいて係数種データを生成する係数種データ生成部151の構成を示している。図20において、図12と対応する部分には同一符号を付し、その詳細な説明は適宜省略する。
【0293】
すなわち、図20の係数種データ生成部151は、正規方程式生成部110に代わって、正規方程式生成部161が設けられ、係数種データ決定部111に代わって、係数データ決定部162が設けられ、新たに、正規方程式生成部163および係数種データ決定部164が設けられている以外は、図12を用いて説明した係数種データ生成部21と、基本的に同様の構成を有している。
【0294】
正規方程式生成部161は、入力端子101に供給されるHD信号より得られる注目位置の画素データとしての各HD画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択部104で選択的に取り出された予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成部109より出力されるクラスコードCLとから、クラスおよび出力画素(図4のHD1乃至HD4、図5のHD1′乃至HD4′参照)の組み合わせ毎に、係数データWi(i=1乃至n)を得るための正規方程式(式(25)参照)を生成する。
【0295】
この場合、1個のHD画素データyとそれに対応するn個の予測タップのデータ(SD画素データ)xiとの組み合わせで学習データが生成されるが、調整後のパラメータs、およびzの値の変化に対応してSD信号生成部103における空間方向および時間方向の帯域が可変され、複数のSD信号が順次生成されていき、HD信号と各SD信号との間でそれぞれ学習データの生成が行われる。これにより、正規方程式生成部161では、各SD信号と対応して、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、係数データWi(i=1乃至n)を得るための正規方程式が生成される。
【0296】
係数データ決定部162は、正規方程式生成部161で生成された正規方程式のデータの供給を受け、その正規方程式を解いて、各SD信号にそれぞれ対応した、クラスおよび出力画素の各組み合わせの係数データWiを求める。正規方程式生成部163は、パラメータs、およびzの値、並びに各SD信号にそれぞれ対応した係数データWiを使用して、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、係数種データw10乃至wn9を得るための正規方程式(式(28)参照)を生成する。
【0297】
係数種データ決定部164は、正規方程式生成部163でクラスおよび出力画素の組み合わせ毎に生成された正規方程式のデータの供給を受け、その組み合わせ毎に正規方程式を解いて、クラスおよび出力画素の各組み合わせの係数種データw10乃至wn9を求める。係数種メモリ152は、係数種データ決定部164で求められた係数種データw10乃至wn9を格納する。
【0298】
図20に示す係数種データ生成部151のその他の部分は、図12に示す係数種データ生成部21と同様に構成されるので、その詳細な説明については省略する。
【0299】
次に、図20に示す係数種データ生成装置151の動作を説明する。
【0300】
入力端子101には教師信号としてのHD信号(1050i信号)が供給され、そして、SD信号生成部103で、このHD信号に対して水平および垂直の間引き処理が行われて、生徒信号としてのSD信号(525i信号)が生成される。
【0301】
SD信号生成部103に入力されるパラメータs、およびzの値が順次変更されることで、HD信号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フィルタの空間方向および時間方向の帯域が変更されることから、空間方向および時間方向の帯域が段階的に変化した複数のSD信号が生成されていく。
【0302】
この場合、SD信号生成部103では、履歴情報が入力されるときは、この履歴情報に基づいて入力されたパラメータs、およびzの値が調整され、調整されたパラメータs、およびzの値に応じて、上述したようにHD信号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フィルタの空間方向および時間方向の帯域が可変される。
【0303】
また、SD信号生成部103で生成されたSD信号(525i信号)より、第2のタップ選択部105で、HD信号(1050i信号)における注目位置の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第2のタップ選択部105で選択的に取り出された空間クラスタップのデータ(SD画素データ)は、空間クラス検出部107に供給される。この空間クラス検出部107では、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データに対してADRC処理が施されて、空間クラス(主に空間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報としての再量子化コードqiが得られる(式(1)参照)。
【0304】
また、SD信号生成部103で生成されたSD信号より、第3のタップ選択部106で、HD信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第3のタップ選択部106で選択的に取り出された動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は、動きクラス検出部108に供給される。この動きクラス検出部108では、動きクラスタップのデータとしての各SD画素データより動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0305】
このクラス情報MVと上述した再量子化コードqiとは、クラス合成部109に供給される。このクラス合成部109では、これらクラス情報MVと再量子化コードqiとから、HD信号(1050i信号)における注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLが得られる(式(3)参照)。
【0306】
また、SD信号生成部103で生成されるSD信号より、第1のタップ選択部144で、HD信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
【0307】
そして、正規方程式生成部161では、入力端子101に供給されるHD信号より得られる注目位置の画素データとしての各HD画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択部104で選択的に取り出された予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成部109より出力されるクラスコードCLとから、SD信号生成部103で生成される各SD信号のそれぞれに対応して、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、係数データWi(i=1乃至n)を得るための正規方程式(式(25)参照)が生成される。
【0308】
そして、係数データ決定部162で、その正規方程式が解かれ、各SD信号にそれぞれ対応したクラスおよび出力画素の各組み合わせの係数データWiが求められる。正規方程式生成部163では、この各SD信号にそれぞれ対応した各クラスの係数データWiから、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、係数種データw10乃至wn9を得るための正規方程式(式(28)参照)が生成される。
【0309】
そして、係数種データ決定部164でその正規方程式が解かれ、クラスおよび出力画素の各組み合わせの係数種データw10乃至wn9が求められ、その係数種データw10乃至wn9は係数種メモリ112に格納される。
【0310】
このように、図20に示す係数種データ生成装置151においても、図4の画像信号処理部12の情報メモリバンク51に格納される、クラスおよび出力画素(HD1乃至HD4,HD1′乃至HD4′)の組み合わせ毎の係数種データw10乃至wn9を生成することができる。
【0311】
また、この係数種データ生成装置151においても、SD信号生成部103では、この履歴情報に基づいて、入力されるパラメータs、およびzの値が調整され、この調整されたパラメータs、およびzによって、HD信号からSD信号を得る際に用いられる帯域制限フィルタの空間方向および時間方向の帯域が可変されるものである。従って、このようにして求められた係数種データw10乃至wn9を、テレビジョン受信装置1のバージョンアップ時に情報メモリバンク51に格納して使用することで、ユーザは、パラメータs、およびzの値の調整により、過去の解像度調整の重心位置を中心とする範囲(図11の一点鎖線枠AF参照)内で解像度の調整を行うことが可能となる。
【0312】
図21のフローチャートを参照して、図20を参照して説明した係数種データ生成部151による係数種データ生成処理について説明する。
【0313】
係数種データ生成部151は、ステップS91において、学習に使われる画質パターン(例えば、パラメータs、およびzで特定される画質パターン)を選択するとともに、その画質パターンを履歴情報に基づいて調整し、ステップS92において、全ての画質パターンに対する係数データの算出処理が終了したか否かを判断する。
【0314】
ステップS92において、係数データの算出処理が終了していないと判断された場合、係数種データ生成部151は、ステップS93において、入力端子101より、既知のHD画素データをフレーム単位またはフィールド単位で取得し、ステップS94において、全てのHD画素データについて処理が終了したか否かを判断する。
【0315】
ステップS94において、全てのHD画素データについて処理が終了していないと判断された場合、ステップS95において、係数種データ生成部151のSD信号生成部103は、ステップS93において取得されたHD画素データより、ステップS91において調整された画質パターンに基づいて、SD画素データを生成する。
【0316】
係数種データ生成部151は、ステップS96において、ステップS95で生成されたSD画素データより、ステップS593で取得された各HD画素データに対応して、クラスタップおよび予測タップの画素データを取得し、ステップS97において、生成されたSD画素データの全領域において学習処理は終了しているか否かを判断する。ステップS97において、学習処理は終了していると判断された場合、ステップS93に戻り、次のHD画素データを取得して、上述した処理と同様の処理が繰り返される。
【0317】
ステップS97において、学習処理は終了していないと判断された場合、係数種データ生成部151は、ステップS98において、ステップS96で取得されたクラスタップのSD画素データから、クラスコードCLを生成し、ステップS99において、係数データを得るための正規方程式(式(25)参照)を生成する。ステップS99の処理の終了後、処理は、ステップS96に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0318】
ステップS94において、全てのHD画素データについて処理が終了したと判断された場合、ステップS100において、係数種データ生成部151は、ステップS99において生成された正規方程式を、掃き出し法などで解いて、クラスおよび出力画素(図4のHD1乃至HD4、図5のHD1′乃至HD4′参照)の各組み合わせの係数データを算出し、処理は、ステップS91に戻り、次の画質パターンの選択、および調整を行って、上述した処理と同様の処理を繰り返し、次の画質パターンに対応した、各組み合わせの係数データを求める。
【0319】
ステップS92において、全ての画質パターンに対する係数データの算出処理が終了したと判断された場合、ステップS101において、係数種データ生成部151は、全ての画質パターンに対する係数データから、係数種データを求めるための正規方程式(式(28)参照)を生成する。
【0320】
係数種データ生成部151は、ステップS102において、ステップS101で生成された正規方程式を、掃き出し法等で解くことによって、クラスおよび出力画素の各組み合わせの係数種データを算出し、ステップS103において、その係数種データを、係数種メモリ112に保存し、処理を終了する。
【0321】
図21のフローチャートを用いて説明した処理により、図20のブロック図を用いて説明した係数種データ生成部151において、係数種データを得ることができる。
【0322】
以上のように、図1に示される画像情報処理システムにおいて、リモートコントローラ20は、テレビジョン受信装置10が表示する画像を生成するための画像処理に必要な係数種データを生成し、テレビジョン受信装置10に供給することができるので、テレビジョン受信装置10は、効率よく画像処理を行うことができ、回路規模や製造コストを抑制することができる。また、ユーザがリモートコントローラ20を操作するだけで、容易に、画像処理の設定を、ユーザの嗜好に応じたものに変更することができ、テレビジョン受信装置10は、より効果的に、よりユーザの嗜好に合わせて、コンテンツデータに画像変換処理を行うことができる。
【0323】
なお、図4の画像信号処理部12では、係数データWi(i=1乃至n)を生成するために式(5)の生成式を使用したが、次数の異なった多項式や、他の関数で表現される式でも、係数データWiの生成は実現可能である。
【0324】
また、画像信号処理部12では、空間方向(垂直方向および水平方向)の解像度を定めるパラメータsと時間方向(フレーム方向)の解像度を定めるパラメータzとを設定し、これらパラメータs、およびzの値を調整することで画像の空間方向および時間方向の解像度を調整し得るものとして説明したが、その他の画像の質を定めるパラメータを設けるものも、同様にして構成することができる。例えば、パラメータとしては、垂直方向の解像度を定めるパラメータ、水平方向の解像度を定めるパラメータ、ノイズ除去度を定めるパラメータ、変換後の画素の位相の変化度(垂直方向および水平方向)を定めるパラメータ、画面の明るさやコントラストを定めるパラメータ、または、再生速度を定めるパラメータなどの種々のパラメータが考えられる。
【0325】
これらのパラメータの値は、ユーザによる操作入力によって、直接指定されるようにしてもよいし、ユーザが編集操作した内容に基づいて、編集操作内容に関連するパラメータの値が自動的に設定されるようにしてもよい。
【0326】
例えば、ユーザが、リモートコントローラ20を操作する等して、ズーム画像を表示するように指示した場合、そのときユーザが指定したズーム画像の拡大率、変化速度、またはズーム画像の中心の元画像における位置等の情報に基づいて、ズーム画像を作成する際に必要な、画素の垂直方向および水平方向の位相変化情報、ズーム画像の解像度、または、ズーム画像のノイズ除去度等のパラメータが生成されるようにしてもよい。
【0327】
また、ユーザが、リモートコントローラ20を操作する等して、スローモーション再生を行うように指示した場合、そのときユーザが指定した再生速度等の情報に基づいて、画像の再生速度だけでなく、画像の解像度やノイズ除去度等のパラメータが生成されるようにしてもよい。
【0328】
さらに、テレビジョン受信装置10やリモートコントローラ20に照度計等を設置して、テレビジョン受信装置10の周囲の明るさを測定し、その測定結果に基づいて、画像の輝度等のパラメータが生成されるようにしてもよいし、例えば、画像を表示するテレビジョン受信装置10のディスプレイ等の種類(CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、またはPDP(Plasma Display Panel)等)や、画面サイズ等の情報に基づいて、画像の解像度、ノイズ除去度、明るさまたはコントラスト等のパラメータが生成されるようにしてもよい。
【0329】
また、画像信号処理部12では、パラメータs、およびzの2つのパラメータを調整し得るものとして説明したが、1個または3個以上のパラメータを取り扱うものも同様に構成することができる。その場合も、履歴情報記憶部50には、それぞれのパラメータの履歴情報が格納されることとなる。そして、図12に示す係数種データ生成装置21、あるいは図20に示す係数種データ生成装置151では、それぞれのパラメータの履歴情報を使用して、上述した場合と同様の生成処理を行うことができる。
【0330】
図22は、本発明を適用した画像情報処理システムの他の構成例を示す図である。図22において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細な説明は適宜省略する。
【0331】
リモートコントローラ170は、図1のリモートコントローラ20と基本的に同様の処理を行い、テレビジョン受信装置10に対して同様の役割を果たすが、複数の係数種データ生成部171−1乃至171−mと、係数種データ算出部172を有しており、複数種類のパラメータに対応していることが、リモートコントローラ20と異なる。
【0332】
すなわち、係数種データ生成部171−1乃至171−mは、例えば、垂直方向の解像度を定めるパラメータ、水平方向の解像度を定めるパラメータ、ノイズ除去度を定めるパラメータ、変換後の画素の位相の変化度(垂直方向および水平方向)を定めるパラメータ、輝度を定めるパラメータ、または、再生速度を定めるパラメータ等の、互いに異なる種類のパラメータにそれぞれ対応し、それぞれのパラメータに基づいて係数種データw10乃至wn9を生成する。
【0333】
なお、これらのパラメータは、上述したように、テレビジョン受信装置10などにおいて、ユーザの操作内容など、他の情報に基づいて生成されたものであってもよい。
【0334】
これらの係数種データ生成部171−1乃至171−mで生成された複数の係数種データw10乃至wn9は、係数種データ算出部172に供給される。
【0335】
係数種データ算出部172は、供給された複数の係数種データw10乃至wn9に基づいて、テレビジョン受信装置10に供給する係数種データw10乃至wn9を算出する。リモートコントローラ170は、この算出された係数種データw10乃至wn9をテレビジョン受信装置10に供給する。
【0336】
図23は、図22に示されるリモートコントローラ170の詳細な構成例を示す図である。図23において、図11と対応する部分には同一符号を付し、その詳細な説明は適宜省略する。
【0337】
リモートコントローラ170のシステムコントローラ92には、上述した複数の係数種データ生成部171−1乃至171−m、および、係数種データ算出部172が接続されている。
【0338】
係数種データ生成部171−1乃至171−mは、互いに異なる種類のパラメータに基づいて係数種データw10乃至wn9を生成する以外は、図12に示される係数種データ生成部21と基本的に同様の構成であり、同様の処理を行うので、詳細な説明は省略する。すなわち、係数種データ生成部171−1乃至171−mは、それぞれ、対応するパラメータを、システムコントローラ92より供給され、その供給されたパラメータに基づいて、係数種データw10乃至wn9をそれぞれ生成し、システムコントローラ92に供給する。
【0339】
システムコントローラ92は、係数種データ生成部171−1乃至171−mより供給された係数種データw10乃至wn9を記憶部94に記憶させたり、係数種データ算出部172に供給したりする。
【0340】
係数種データ算出部172は、係数種データ生成部171−1乃至171−mにより生成され、システムコントローラ92を介して供給された複数の係数種データw10乃至wn9に基づいて、テレビジョン受信装置10に供給する係数種データw10乃至wn9を算出する。
【0341】
その算出方法は、例えば、各係数種データ生成部部171−1乃至171−mにおいて算出された係数種データw10乃至wn9毎に、予め定められた、互いに値の異なる係数を乗算したものの総和をテレビジョン受信装置10に供給する係数種データw10乃至wn9とするようにしてもよいし、その総和と、前回算出された係数種データw10乃至wn9(または、予め定められた所定の値の基本となる係数種データw10乃至wn9)との差分値(変化量)を係数種データw10乃至wn9としてテレビジョン受信装置10に供給するようにしてもよい。また、状況に応じて特定のパラメータに対応する係数種データw10乃至wn9を選択してから、上述した演算を行うようにしてもよい。
【0342】
係数種データ算出部172は、算出したテレビジョン受信装置10に供給する係数種データw10乃至wn9をシステムコントローラ92に供給する。システムコントローラ92は、供給された係数種データw10乃至wn9を、通信部93を介してテレビジョン受信装置10に供給する。
【0343】
次に、図23に示されるリモートコントローラ20の動作について説明する。
【0344】
ユーザが入力部91を操作したり、テレビジョン受信装置10よりパラメータが供給されたりする等して、そのパラメータおよび履歴情報がシステムコントローラ92に供給されると、それらの情報を取得したシステムコントローラ92は、取得した情報を、パラメータが対応する係数種データ生成部171−1乃至171−mに供給するとともに、記憶部94に記憶されている教師画像データとしてのHD信号を、パラメータを供給した係数種データ生成部部171−1乃至171−mに供給する。
【0345】
係数種データ生成部部171−1乃至171−mは、それぞれ、システムコントローラ92より供給されたパラメータに関する情報、およびHD信号に基づいて、係数種データw10乃至wn9を生成し、システムコントローラ92に供給する。システムコントローラ92は、取得した係数種データw10乃至wn9を、係数種データ算出部172に供給する。
【0346】
係数種データ算出部172は、取得した複数の係数種データw10乃至wn9に基づいて、テレビジョン受信装置10に供給する係数種データw10乃至wn9を算出し、システムコントローラ92に供給する。システムコントローラ92は、取得した係数種データw10乃至wn9を、通信部93を介してテレビジョン受信装置10に供給する。
【0347】
このようにして求められた係数種データw10乃至wn9を、テレビジョン受信装置10に供給し、情報メモリバンク51に格納して使用することで、ユーザは、様々なパラメータの値の調整により、表示画像の調整を行うことが可能となる。すなわち、ユーザの好みに合わせた画像調整範囲が自動的に設定され、ユーザはその範囲内で画像の調整を行うことができる。また、テレビジョン受信装置10は、表示部37(ディスプレイ)や周囲環境に最適な画質の画像が自動的に表示することができる。
【0348】
次に、図22の画像情報処理システムによる、係数種データ更新処理について、図24のフローチャートを参照して説明する。
【0349】
ユーザがリモートコントローラ170の入力部91を操作することにより、係数種データの設定の開始を指示すると、リモートコントローラ170は、図15のフローチャートを参照して説明したステップS21乃至S23の処理にそれぞれ対応するステップS141乃至143の処理を行い、テレビジョン受信装置10は、図15のフローチャートを参照して説明したステップS1乃至S6の処理にそれぞれ対応するステップS121乃至126の処理を行う。
【0350】
すなわち、リモートコントローラ170は、ユーザの操作入力に応じて制御信号をテレビジョン受信装置10に供給し、パラメータの設定を指示する。テレビジョン受信装置10は、その制御信号に基づいて、パラメータを生成し、リモートコントローラ170に供給する。
【0351】
ステップS143において、パラメータを取得したリモートコントローラ170のシステムコントローラ92は、取得したパラメータを対応する係数種データ生成部171−1乃至171−mに供給し、係数種データ生成処理を実行させる。ステップS144において、係数種データ生成部171−1乃至171−mは、図16を参照して説明した係数種データ生成処理を実行し、生成した係数種データw10乃至wn9を、システムコントローラ92を介して、係数種データ算出部172に供給する。
【0352】
システムコントローラ92は、ステップS145において、係数種データ生成部171−1乃至171−mが、供給した全てのパラメータについて、係数種データw10乃至wn9を生成したか否かを判定し、生成していないと判定した場合、ステップS144に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0353】
システムコントローラ92により、供給した全てのパラメータについて、係数種データw10乃至wn9を生成したと判定された場合、係数種データ算出部172は、ステップS146において、テレビジョン受信装置10に供給する係数種データw10乃至wn9を算出する。
【0354】
そして、リモートコントローラ170のシステムコントローラ92は、ステップS147において、係数種データ算出部172において算出された係数種データw10乃至wn9を、通信部93を介して、テレビジョン受信装置10に供給し、係数種データ更新処理を終了する。
【0355】
テレビジョン受信装置10の通信部31は、ステップS127において、リモートコントローラ170より供給された係数種データw10乃至wn9を取得し、システムコントローラ32に供給する。ステップS128において、システムコントローラ32は、通信部31を介して取得した係数種データw10乃至wn9を画像信号処理部12に供給し、情報メモリバンク51に記憶させることにより、係数種データw10乃至wn9を保持する。画像信号処理部12に係数種データw10乃至wn9を供給したシステムコントローラ32は、係数種データ更新処理を終了する。
【0356】
以上のように、図22に示される画像情報処理システムにおいて、テレビジョン受信装置10は、リモートコントローラ170を用いることにより、様々なパラメータに基づいて、係数種データw10乃至wn9を容易に更新することができ、より効果的に、よりユーザの嗜好に合わせて、コンテンツデータに画像変換処理を行うことができる。
【0357】
なお、上述した画像情報処理システムにおいて、リモートコントローラに画像を表示するディスプレイ等を設けるようにしてもよい。
【0358】
図25は、本発明を適用した画像情報処理システムの、さらに他の構成例を示す図である。図25において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細な説明は適宜省略する。
【0359】
図25において、テレビジョン受信装置180は、リモートコントローラ190に対して、パラメータだけでなく、アンテナ11を介して受信した画像信号であるコンテンツデータも供給する。このコンテンツデータは、画像信号処理部12において画像処理される前のSD信号の画像データである。
【0360】
リモートコントローラ190は、係数種データ生成部21の他に、画像信号処理部12と同様の構成であり、かつ、同様の処理を行う画像信号処理部191、および、ディスプレイ等を含む出力部192を有している。
【0361】
リモートコントローラ190は、係数種データ生成部21において生成した係数種データw10乃至wn9をテレビジョン受信装置180に供給するだけでなく、画像信号処理部191に供給する。画像信号処理部191は、供給された係数種データw10乃至wn9を用いて、テレビジョン受信装置180より供給されるコンテンツデータ(SD画素データ)に対して画像処理を行い、出力部192に供給し、画像を表示させる。
【0362】
図26は、図25に示されるテレビジョン受信装置180の詳細な構成例を示す図である。図26において、図2に示されるテレビジョン受信装置10の場合と対応する部分には同一符号を付し、その詳細な説明は適宜省略する。
【0363】
テレビジョン受信装置180のバッファメモリ182は、チューナ33より取得したSD信号(コンテンツデータ)を画像信号処理部12だけでなく、システムコントローラ183に供給する。
【0364】
システムコントローラ183は、図2に示されるテレビジョン受信装置180のシステムコントローラ32の場合と同様の処理を行う以外に、バッファメモリ182より供給されたコンテンツデータ(SD画素データ)や、生成したパラメータを、通信部31を介してリモートコントローラ190に供給する。
【0365】
図27は、図25に示されるリモートコントローラ190の詳細な構成例を示す図である。図27において、図11に示されるリモートコントローラ20の場合と対応する部分には同一符号を付し、その詳細な説明は適宜省略する。
【0366】
リモートコントローラ190のシステムコントローラ193には、画像信号処理部191および出力部192が接続されている。
【0367】
システムコントローラ193は、図11に示されるリモートコントローラ20のシステムコントローラ92の場合と同様の処理を行う以外に、係数種データ生成部21において生成され、供給された係数種データw10乃至wn9を、通信部93を介してテレビジョン受信装置180に供給するだけでなく、画像信号処理部191に供給する。また、システムコントローラ193は、通信部93を介して、テレビジョン受信装置180より供給されたコンテンツデータやパラメータを画像信号処理部191に供給し、画像信号処理部191より供給された画像処理後のコンテンツデータ(HD画素データ)を出力部192に供給する。
【0368】
画像信号処理部191は、図2に示されるテレビジョン受信装置10の画像信号処理部12と同様の構成であり、同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。画像信号処理部191は、システムコントローラ193より供給された係数種データw10乃至wn9やパラメータに基づいて、システムコントローラ193より供給されたコンテンツデータ(SD画素データ)に対して画像変換処理を行い、変換後のコンテンツデータ(HD画素データ)をシステムコントローラ193に供給する。
【0369】
出力部192は、ディスプレイ等の出力機能を有し、システムコントローラ193より供給されたコンテンツデータ(HD画素データ)に対応する画像を表示する。
【0370】
以上のように、図25に示される画像情報処理システムにおいて、リモートコントローラ190は、テレビジョン受信装置180の画像信号処理部12において用いられる係数種データを生成するだけでなく、テレビジョン受信装置180より供給されたコンテンツデータに対して画像変換処理を行い、対応する画像を表示することができる。
【0371】
次に、図25の画像情報処理システムによる、係数種データ更新処理について、図28のフローチャートを参照して説明する。
【0372】
ユーザがリモートコントローラ190の入力部91を操作することにより、係数種データの設定の開始を指示すると、リモートコントローラ190は、図15のフローチャートを参照して説明したステップS21乃至S25の処理にそれぞれ対応するステップS181乃至185の処理を行い、テレビジョン受信装置180は、図15のフローチャートを参照して説明したステップS1乃至S8の処理にそれぞれ対応するステップS161乃至168の処理を行う。
【0373】
すなわち、リモートコントローラ190は、図15のフローチャートの場合と同様に、係数種データw10乃至wn9を生成し、テレビジョン受信装置180に供給する。テレビジョン受信装置180は、図15のフローチャートの場合と同様に、パラメータを生成し、リモートコントローラ190に供給し、リモートコントローラ190より供給された係数種データw10乃至wn9を保持する。
【0374】
なお、リモートコントローラ190のシステムコントローラ193は、ステップS185において、生成された係数種データw10乃至wn9を供給するとともに、ステップS186において、生成された係数種データw10乃至wn9を画像信号処理部191に供給し、画像信号処理部191は、供給された係数種データw10乃至wn9を保持する。係数種データw10乃至wn9を保持したリモートコントローラ190は、係数種データ更新処理を終了する。
【0375】
なお、テレビジョン受信装置180の画像信号処理部12による画像信号処理、および、リモートコントローラ190の画像信号処理部191による画像信号処理は、図17のフローチャートを参照して説明した場合と同様の処理であるので、その説明は省略する。
【0376】
以上のようにすることにより、図25に示される画像情報処理システムにおいて、リモートコントローラ190は、生成した係数種データw10乃至wn9に基づいて、テレビジョン受信装置180より供給されたコンテンツデータを画像変換し、対応する画像を表示させることができる。
【0377】
なお、リモートコントローラ190において、係数種データ生成部21が、テレビジョン受信装置180に供給する係数種データw10乃至wn9と、画像信号処理部191において用いられる係数種データw10乃至wn9とを、独立して生成する(異なるパラメータに基づいて生成する)ようにすることにより、リモートコントローラ190は、テレビジョン受信装置180に表示される画像と異なる画像、すなわち、同じコンテンツデータ(SD画素データ)を用いて、異なるパラメータの値により作成されたコンテンツデータ(HD画素データ)に対応する画像を表示することができる。
【0378】
例えば、テレビジョン受信装置180においては、表示部37には、表示部37に最適な画像処理が施された画像が表示され、リモートコントローラ190においては、出力部192のディスプレイに最適な画像処理が施された画像が表示されるようにすることもできるし、リモートコントローラ190においてのみ、ズーム画像を表示させるようなことも可能である。
【0379】
図29は、本発明を適用した画像情報処理システムの、さらに他の構成例を示す図である。
【0380】
図29の画像情報処理システムは、上述したテレビジョン受信装置10または180と異なり、画像信号処理部12を有していないテレビジョン受信装置200と、上述した係数種データ生成部21および画像信号処理部191を有するリモートコントローラ210により構成される。
【0381】
テレビジョン受信装置200は、上述したテレビジョン受信装置180の場合と同様に、係数種データw10乃至wn9の生成に必要な各種のパラメータだけでなく、アンテナ11を介して受信した画像信号(SD信号)であるコンテンツデータをリモートコントローラ210に供給する。また、テレビジョン受信装置200は、リモートコントローラ210より供給された変換後のコンテンツデータ(HD信号)を取得し、表示部37に表示させる。
【0382】
リモートコントローラ210は、テレビジョン受信装置200より供給されたパラメータに基づいて、係数種データ生成部21において、係数種データw10乃至wn9を生成し、画像信号処理部191において、その生成した係数種データw10乃至wn9を用いて、テレビジョン受信装置200より供給されたコンテンツデータ(SD画素データ)を変換し、変換後のコンテンツデータ(HD画素データ)をテレビジョン受信装置200に供給する。
【0383】
図30は、図29に示されるテレビジョン受信装置200の詳細な構成例を示すブロック図である。図30において、図2に示されるテレビジョン受信装置10の場合と対応する部分には同一符号を付し、その詳細な説明は適宜省略する。
【0384】
テレビジョン受信装置200のバッファメモリ201は、チューナ33より供給されたSD信号(コンテンツデータ)を、システムコントローラ202に供給する。
【0385】
システムコントローラ202は、係数種データw10乃至wn9の生成に必要な各種のパラメータを生成し、通信部31を介してリモートコントローラ210に供給するだけでなく、バッファメモリ201より供給されたコンテンツデータを、通信部31を介してリモートコントローラ210に供給する。また、システムコントローラ202は、通信部31を介して、リモートコントローラ210より供給された、変換後のコンテンツデータを取得し、合成部36に供給する。
【0386】
合成部36は、OSD処理部35から出力される表示信号SCHを、システムコントローラ202から出力されるHD信号に合成して、表示部37に供給する。
【0387】
なお、リモートコントローラ210の内部の構成は、図27に示されるリモートコントローラ190の場合と比べて、出力部192が含まれないだけで、基本的に同様の構成であり、同様の処理が行われるので、その説明は省略する。ただし、リモートコントローラ210の場合、画像信号処理部191より出力されるコンテンツデータ(HD画素データ)は、システムコントローラ193により、通信部93を介してテレビジョン受信装置200に供給される。
【0388】
次に、図29の画像情報処理システムによる、係数種データ更新処理について、図31のフローチャートを参照して説明する。
【0389】
ユーザがリモートコントローラ210の入力部を操作することにより、係数種データの設定の開始を指示すると、リモートコントローラ210は、図15のフローチャートを参照して説明したステップS21乃至S25の処理にそれぞれ対応するステップS221乃至224の処理を行い、テレビジョン受信装置180は、図15のフローチャートを参照して説明したステップS1乃至S6の処理にそれぞれ対応するステップS201乃至206の処理を行う。
【0390】
すなわち、リモートコントローラ210は、図15のフローチャートの場合と同様に、パラメータの設定に関する指示をテレビジョン受信装置200に供給した後、その指示に基づいて生成されたパラメータを受信し、そのパラメータに基づいて係数種データw10乃至wn9を生成する。テレビジョン受信装置180は、図15のフローチャートの場合と同様に、リモートコントローラ210より供給される指示に基づいてパラメータを生成し、生成したパラメータをリモートコントローラ210に供給する。
【0391】
ステップS224において、図16のフローチャートに示されるような係数種データ生成処理を行い、係数種データ生成部21において係数種データw10乃至wn9を生成したリモートコントローラ210は、ステップS225において、生成された係数種データw10乃至wn9を画像信号処理部191に供給して保持し、係数種データ更新処理を終了する。
【0392】
また、ステップS206において、生成したパラメータをリモートコントローラ210に供給したテレビジョン受信装置200は、係数種データ更新処理を終了する。
【0393】
すなわち、この場合、テレビジョン受信装置200に画像信号処理部12が存在しないので、リモートコントローラ210は、生成した係数種データw10乃至wn9をテレビジョン受信装置200に供給せずに、係数種データ更新処理を終了する。
【0394】
次に、図29の画像情報処理システムによる、画像信号変換処理について、図32のフローチャートを参照して説明する。
【0395】
図29の画像情報処理システムにおいては、SD信号をHD信号に変換する画像変換処理は、テレビジョン受信装置200ではなく、リモートコントローラ210において行われる。
【0396】
テレビジョン受信装置200のシステムコントローラ202は、ステップS241において、アンテナ11において受信され、チューナ33およびバッファメモリ201を介して供給されたSD画素データであるコンテンツデータを、通信部31を介してリモートコントローラ210に供給する。
【0397】
リモートコントローラ210は、ステップS261において、そのコンテンツデータを取得すると、そのコンテンツデータを画像信号処理部191に供給する。ステップS262において、画像信号処理部191は、供給されたコンテンツデータに対して、図17に示されるような画像信号処理を行い、HD画素データのコンテンツデータを生成する。リモートコントローラ210は、ステップS263において、生成されたHD画素データ(コンテンツデータ)をテレビジョン受信装置200に供給する。
【0398】
テレビジョン受信装置200のシステムコントローラ202は、ステップS242において、通信部31を介してそのHD画素データを取得すると、合成部36を介して表示部37に供給する。ステップS243において、表示部37は、供給されたHD画素データに対応する画像を表示する。
【0399】
ステップS244において、テレビジョン受信装置200のシステムコントローラ202は、アンテナ11を介して受信した全てのSD画素データを処理したか否かを判定し、全てのデータを処理していないと判定した場合、ステップS241に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0400】
また、全てのデータを処理したと判定した場合、テレビジョン受信装置200のシステムコントローラ202は、画像信号変換処理を終了する。
【0401】
以上のように、図29に示される画像情報処理システムにおいては、テレビジョン受信装置200が受信したコンテンツデータをリモートコントローラ210に供給し、リモートコントローラ210において画像変換処理を行い、変換されたコンテンツデータをテレビジョン受信装置210に供給して表示するようにしたので、テレビジョン受信装置200に画像信号処理部が存在しない場合であっても、テレビジョン受信装置200は、ユーザの嗜好に合ったHD画像データの画像を表示することができる。
【0402】
以上において画像情報処理システムは、テレビジョン受信装置およびリモートコントローラが1台ずつで構成されるように説明したが、これに限らず、例えば、図33に示されるように、複数のテレビジョン受信装置と1台のリモートコントローラにより構成されるようにしてもよい。なお、図33において、図1に示される場合と対応する部分には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。
【0403】
図33において、テレビジョン受信装置10−1および10−2は、図1に示される画像情報処理システムにおけるテレビジョン受信装置10と同様の構成であり、同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。なお、アンテナ11−1および11−2は、図1に示されるアンテナ11に対応し、画像信号処理部12−1および12−2は、図1に示される画像信号処理部12に対応する。
【0404】
リモートコントローラ20は、テレビジョン受信装置10−1より供給されたパラメータに基づいて、係数種データ生成部21において、テレビ受信装置10−1用の係数種データw10乃至wn9を生成し、生成した係数種データw10乃至wn9をテレビジョン受信装置10−1に供給する。また、リモートコントローラ20は、テレビジョン受信装置10−2より供給されたパラメータに基づいて、係数種データ生成部21において、テレビ受信装置10−2用の係数種データw10乃至wn9を生成し、生成した係数種データw10乃至wn9をテレビジョン受信装置10−2に供給する。
【0405】
リモートコントローラ20より、テレビジョン受信装置10−1専用の係数種データw10乃至wn9を供給されたテレビジョン受信装置10−1は、画像信号処理部12−1において、その供給された係数種データw10乃至wn9を用いて、アンテナ11−1を介して受信した画像信号(SD信号)に画像変換処理を行い、表示部37において、変換後の画像信号(HD信号)に対応する画像を表示する。
【0406】
同様に、リモートコントローラ20より、テレビジョン受信装置10−2専用の係数種データw10乃至wn9を供給されたテレビジョン受信装置10−2は、画像信号処理部12−2において、その供給された係数種データw10乃至wn9を用いて、アンテナ11−2を介して受信した画像信号(SD信号)に画像変換処理を行い、表示部37において、変換後の画像信号(HD信号)に対応する画像を表示する。
【0407】
これにより、複数のテレビジョン受信装置10−1および10−2は、1台のリモートコントローラ20を共用して、互いに異なるSD信号を、互いに異なる係数種データw10乃至wn9を用いて画像変換処理を行うことができる。すなわち、リモートコントローラ20は、テレビジョン受信装置10−1および10−2のそれぞれに対して、異なる係数種データw10乃至wn9を供給することにより、各テレビジョン受信装置のデバイスや周囲環境に最適な画像変換処理を行わせることができる。また、ユーザが各テレビジョン受信装置に対して異なる要求をした場合においても、リモートコントローラ20は、テレビジョン受信装置10−1および10−2のそれぞれに対して、異なる係数種データw10乃至wn9を供給することにより、対応することができる。
【0408】
なお、リモートコントローラ20は、上述した、各テレビジョン受信装置10−1および10−2に対して行う、係数種データw10乃至wn9を生成し、供給する処理は、それぞれ独立して実行されるようにしてもよいし、連続して順番に実行されるようにしてもよいし、並列的に実行されるようにしてよい。
【0409】
また、以上においては、画像情報処理システムには2台のテレビジョン受信装置10−1および10−2が含まれるように説明したが、テレビジョン受信装置の台数は何台であってもよく、3台以上であってもよい。テレビジョン受信装置が3台以上ある場合においても、リモートコントローラ20は、それぞれのテレビジョン受信装置に対して専用の係数種データw10乃至wn9を生成し、供給する。
【0410】
さらに、リモートコントローラが対応可能である限り、画像情報処理システムを構成する複数のテレビジョン受信装置が、互いに異なる機能を有するようにしてもよい。
【0411】
図34は、本発明を適用した画像情報処理システムの更に異なる構成例を示す図である。なお、図34において、図1、図25、または図29に示される場合と対応する部分には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。
【0412】
図34において、画像情報処理システムは、図1のテレビジョン受信装置10、図25のテレビジョン受信装置180、および図29のテレビジョン受信装置200を有しており、さらに、これらの全てのテレビジョン受信装置に対応するリモートコントローラ220を有している。
【0413】
図1を参照して説明したように、テレビジョン受信装置10は、リモートコントローラ220に係数種データw10乃至wn9を生成するための各種のパラメータを供給し、リモートコントローラ220より、生成された係数種データw10乃至wn9を取得する。そして、テレビジョン受信装置10は、画像信号処理部12において、リモートコントローラ220より供給された係数種データw10乃至wn9を用いて、アンテナ11を介して取得した画像信号(SD信号)をHD信号に変換し、その画像を表示する。
【0414】
また、図25を参照して説明したように、テレビジョン受信装置180は、リモートコントローラ220に係数種データw10乃至wn9を生成するための各種のパラメータを供給し、リモートコントローラ220より、生成された係数種データw10乃至wn9を取得する。そして、テレビジョン受信装置10は、画像信号処理部12において、リモートコントローラ220より供給された係数種データw10乃至wn9を用いて、アンテナ11を介して取得した画像信号(SD信号)をHD信号に変換し、その画像を表示する。さらに、テレビジョン受信装置180は、アンテナ11を介して受信した画像信号(SD信号)をコンテンツデータとして、リモートコントローラ220に供給する。
【0415】
さらに、図29を参照して説明したように、テレビジョン受信装置200は、リモートコントローラ220に係数種データw10乃至wn9を生成するための各種のパラメータを供給する。また、テレビジョン受信装置200は、アンテナ11を介して受信した画像信号(SD信号)をコンテンツデータとして、リモートコントローラ220に供給し、リモートコントローラ220において変換されたコンテンツデータ(HD信号)を取得し、その画像を表示部に表示する。
【0416】
リモートコントローラ220は、上述した図22のリモートコントローラ170(図1のリモートコントローラ20を含む)、図25のリモートコントローラ190、および、図29のリモートコントローラ210の全ての機能を有するリモートコントローラであり、複数の係数種データ生成部171−1乃至171−m、係数種データ算出部172、画像信号処理部191、並びに、出力部192を有する。
【0417】
リモートコントローラ220の詳細な構成については、図23に示されるリモートコントローラ170の場合の構成(図11のリモートコントローラ20の場合の構成を含む)、図27に示されるリモートコントローラ190の場合の構成(図29のリモートコントローラ210を含む)を組み合わせたものであり、各部の構成およびその動作は、基本的に上述した場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0418】
すなわち、リモートコントローラ220は、図22のリモートコントローラ170(図1のリモートコントローラ20)と同様に、テレビジョン受信装置10より係数種データ生成のための各種のパラメータを取得すると、それらのパラメータに対応する係数種データ生成部171−1乃至171−mにおいて、取得したパラメータに基づいて係数種データw10乃至wn9を生成する。そして、リモートコントローラ220は、係数種データ算出部172において、生成した各係数種データw10乃至wn9より、テレビジョン受信装置10に供給する係数種データw10乃至wn9を算出し、算出した係数種データw10乃至wn9をテレビジョン受信装置10に供給する。
【0419】
また、リモートコントローラ220は、テレビジョン受信装置180に対しても、上述した、テレビジョン受信装置10に対する処理と同様の処理を行い、生成した係数種データw10乃至wn9をテレビジョン受信装置180に供給する。さらに、リモートコントローラ220は、図25のリモートコントローラ190の場合と同様に、係数種データ算出部172において算出した係数種データw10乃至wn9を、画像信号処理部191において保持させる。そして、リモートコントローラ220は、その画像信号処理部191において、テレビジョン受信装置180より供給されたコンテンツデータ(SD信号)に対して画像変換処理を行い、出力部192において、変換後のコンテンツデータ(HD信号)の画像を表示する。
【0420】
さらに、リモートコントローラ220は、テレビジョン受信装置200に対して、図29のリモートコントローラ210(図22のリモートコントローラ170)の場合と同様に、テレビジョン受信装置200より係数種データ生成のための各種のパラメータを取得すると、それらのパラメータに対応する係数種データ生成部171−1乃至171−mにおいて、取得したパラメータに基づいて係数種データw10乃至wn9を生成する。そして、リモートコントローラ220は、係数種データ算出部172において、生成した各係数種データw10乃至wn9より、使用する係数種データw10乃至wn9を算出し、画像信号処理部191において保持する。そして、リモートコントローラ220は、その画像信号処理部191において、テレビジョン受信装置200より供給されたコンテンツデータ(SD信号)に対して画像変換処理を行い、変換後のコンテンツデータ(HD信号)をテレビジョン受信装置200に供給し、表示させる。
【0421】
以上のように、リモートコントローラ220は、複数の機能を有することにより、互いに機能の異なる複数のテレビジョン受信装置に対して、係数種データの生成や、コンテンツデータの生成等の処理を行うことができる。
【0422】
なお、リモートコントローラ220は、上述した、各テレビジョン受信装置10、180、および200に対して行う、係数種データw10乃至wn9を生成し、供給する処理、または、コンテンツデータを生成し、表示若しくは供給する処理は、それぞれ独立して実行されるようにしてもよいし、連続して順番に実行されるようにしてもよいし、並列的に実行されるようにしてよい。
【0423】
また、以上においては、画像情報処理システムには3台のテレビジョン受信装置10、180および200が含まれるように説明したが、テレビジョン受信装置の台数は何台であってもよく、4台以上であってもよい。また、テレビジョン受信装置の機能の種類は、リモートコントローラ220が対応可能である限り、どのような種類であってもよいし、何種類であってもよい。
【0424】
図35は、本発明を適用した画像情報処理システムの、さらに他の構成例を示す図である。
【0425】
図35において、画像情報処理システムは、1台のテレビジョン受信装置230、並びに、2台のリモートコントローラ240および250を有している。
【0426】
テレビジョン受信装置230は、後述するように、テーブル記憶部231を有しており、複数のリモートコントローラ240および250の優先順位を示す優先順位テーブル232を記憶している。テレビジョン受信装置230のそれ以外の構成は、図1のテレビジョン受信装置10の構成と同様である。
【0427】
リモートコントローラ240は、上述した図1のリモートコントローラ20の係数種データ生成部21と同様の構成であり、同様の処理を行う係数種データ生成部241の他に、記憶部94に、各リモートコントローラを識別するための固有のID情報242を有している。すなわち、リモートコントローラ240の構成は、記憶部94にID情報242を記憶している以外は、図1のリモートコントローラの構成と同様である。
【0428】
リモートコントローラ250は、上述した図1のリモートコントローラ20の係数種データ生成部21と同様の構成であり、同様の処理を行う係数種データ生成部251の他に、記憶部94に、各リモートコントローラを識別するための固有のID情報252を有している。すなわち、リモートコントローラ250の構成は、記憶部94にID情報252を記憶している以外は、図1のリモートコントローラの構成と同様である。
【0429】
このような画像情報処理システムにおいて、テレビジョン受信装置230は、図1の画像情報処理システムの場合と同様に、リモートコントローラ240からの要求(リモートコントローラ240におけるユーザ入力等)に基づいて、係数種データ生成のために必要なパラメータをリモートコントローラ240に供給する。同様に、テレビジョン受信装置230は、リモートコントローラ250からの要求(リモートコントローラ250におけるユーザ入力等)に基づいて、係数種データ生成のために必要なパラメータをリモートコントローラ250に供給する。
【0430】
リモートコントローラ240は、図1の画像情報処理システムの場合と同様に、係数種データ生成部241において、供給されたパラメータに基づいて、係数種データw10乃至wn9を生成する。そして、リモートコントローラ240は、生成した係数種データw10乃至wn9を、記憶部94に記憶されているID情報242とともに、テレビジョン受信装置230に供給する。
【0431】
同様に、リモートコントローラ250は、係数種データ生成部251において、供給されたパラメータに基づいて、係数種データw10乃至wn9を生成する。そして、リモートコントローラ250は、生成した係数種データw10乃至wn9を、記憶部94に記憶されているID情報252とともに、テレビジョン受信装置230に供給する。
【0432】
テレビジョン受信装置230は、テーブル記憶部231に記憶されている優先順位テーブル232を参照し、リモートコントローラ240より供給されたID情報242、または、リモートコントローラ250より供給されたID情報252が、現在画像信号処理部12において保持されている係数種データw10乃至wn9を供給したリモートコントローラの優先順位より上であるか否かを判定し、優先されると判定した場合、その最も優先順位の高い係数種データw10乃至wn9を画像信号処理部12において保持する。
【0433】
図36は、図35に示されるテレビジョン受信装置230の詳細な構成例を示す図である。なお、図36において、図2に示されるテレビジョン受信装置10の場合と対応する部分には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。
【0434】
テレビジョン受信装置230のシステムコントローラ233には、テーブル記憶部231が接続されている。
【0435】
テーブル記憶部231は、SRAM、DRAM、またはEEPROM等の記憶素子により構成され、リモートコントローラの優先順位を示す優先順位テーブル232を記憶している。
【0436】
優先順位テーブル232は、リモートコントローラ240のID情報と、そのリモートコントローラの優先順位を対応づけるテーブルである。システムコントローラ233は、この優先順位テーブル232に含まれるID情報に関連付けられた優先順位に基づいて、使用する係数種データw10乃至wn9を選択する。
【0437】
システムコントローラ233は、複数のリモートコントローラ240および250より供給された複数の係数種データw10乃至wn9の中から、使用する係数種データを選択するために、係数種データを供給したリモートコントローラの各ID情報に基づいて、テーブル記憶部231に記憶されている優先順位テーブル232を参照する。そして、システムコントローラ233は、現在画像信号処理部12において保持されている係数種データw10乃至wn9が対応するリモートコントローラも含めて、最も優先順位の高いリモートコントローラが供給した係数種データw10乃至wn9を、画像信号処理部12に供給し保持させる。なお、システムコントローラ233のそれ以外の処理は、図2に示されるシステムコントローラ32の場合と同様であるので、その説明を省略する。
【0438】
また、リモートコントローラ240および250の詳細な構成は、それぞれの記憶部94にID情報242または252が記憶されている以外は、図11に示されるリモートコントローラ20の場合と同様であるので、その説明を省略する。
【0439】
次に、図35の画像情報処理システムによる、係数種データ更新処理について、図37のフローチャートを参照して説明する。なお、図37においては、リモートコントローラ240がテレビジョン受信装置230の係数種データを更新する場合について説明するが、リモートコントローラ250がテレビジョン受信装置230の係数種データを更新する場合の処理も、基本的に同様である。
【0440】
ユーザがリモートコントローラ240の入力部91を操作することにより、係数種データの設定の開始を指示すると、リモートコントローラ210は、図15のフローチャートを参照して説明したステップS21乃至S24の処理にそれぞれ対応するステップS311乃至314の処理を行い、テレビジョン受信装置180は、図15のフローチャートを参照して説明したステップS1乃至S6の処理にそれぞれ対応するステップS281乃至286の処理を行う。
【0441】
すなわち、リモートコントローラ240は、図15のフローチャートの場合と同様に、パラメータの設定に関する指示をテレビジョン受信装置200に供給した後、その指示に基づいて生成されたパラメータを受信し、そのパラメータに基づいて係数種データw10乃至wn9を生成する。テレビジョン受信装置230は、図15のフローチャートの場合と同様に、リモートコントローラ210より供給される指示に基づいてパラメータを生成し、生成したパラメータをリモートコントローラ210に供給する。
【0442】
ステップS314において、図16のフローチャートに示されるような係数種データ生成処理を行い、係数種データ生成部241において係数種データw10乃至wn9を生成したリモートコントローラ240は、記憶部94よりID情報242を読み出し、ステップS315において、読み出したID情報とともに、生成された係数種データw10乃至wn9をテレビジョン受信装置230に供給し、係数種データ更新処理を終了する。
【0443】
また、テレビジョン受信装置230のシステムコントローラ233は、ステップS287において、通信部31を介して、リモートコントローラ240よりID情報242および係数種データw10乃至wn9を取得すると、ステップS288において、テーブル記憶部231に記憶されている優先順位テーブル232を参照し、今回取得した係数種データw10乃至wn9の供給元であるリモートコントローラ240の優先順位が、現在画像信号処理部12において保持している係数種データw10乃至wn9を供給したリモートコントローラの優先順位より上であるか否かを判定する。
【0444】
今回取得した係数種データw10乃至wn9の供給元であるリモートコントローラ240の優先順位の方が上であると判定した場合、テレビジョン受信装置230のシステムコントローラ233は、ステップS289において、今回取得した係数種データw10乃至wn9を画像信号処理部12に供給して保持させ、係数種データ更新処理を終了する。
【0445】
また、ステップS288において、現在画像信号処理部12において保持している係数種データw10乃至wn9を供給したリモートコントローラの優先順位の方が上であると判定した場合、テレビジョン受信装置230のシステムコントローラ233は、ステップS289の処理を省略し、係数種データ更新処理を終了する。
【0446】
以上のように、テレビジョン受信装置230は、優先順テーブル232を用いることにより、各リモートコントローラの優先度を管理するので、複数のリモートコントローラからの係数種データ更新の要求に対応することができる。
【0447】
なお、図35においては、リモートコントローラは、2台であるように説明したが、これに限らず、3台以上であってもよい。
【0448】
また、テレビジョン受信装置230は、ID情報およびその優先度を管理する優先度テーブル232を、リモートコントローラ側から制御信号に基づいて更新するようにしてもよい。これにより、テレビジョン受信装置230は、優先度テーブル232にID情報が登録されていない新たなリモートコントローラのID情報およびその優先度を、優先度テーブル232に登録することができる。また、テレビジョン受信装置230が、ユーザの指示等に基づいて、優先度テーブル232におけるID情報に対応する優先度の順番を変更できるようにしてもよい。また、例えば、使用頻度等に応じて、優先度テーブル232におけるID情報に対応する優先度の順番が変更されるようにしてもよい。
【0449】
図35において、画像情報処理システムは、1台のテレビジョン受信装置230を有するように説明したが、例えば、図38に示されるように、2台のテレビジョン受信装置260および270を有するようにしてもよい。
【0450】
図38において、テレビジョン受信装置260および270の構成は、図35に示されるテレビジョン受信装置230と同様であるので、その説明は省略する。なお、テレビジョン受信装置260および270は、それぞれ、優先順位テーブル261および271を有する。これらの優先順位テーブル261または271は、それぞれ、テレビジョン受信装置260または270において生成されたものであり、それらに登録されているリモートコントローラのID情報、およびその優先順位は互いに独立している。
【0451】
例えば、図38に示されるように、テレビジョン受信装置260が有する優先順位テーブル261においては、リモートコントローラ240のID情報242およびリモートコントローラ250のID情報252が登録されており、リモートコントローラ240のID情報242の方が、リモートコントローラ250のID情報252より優先順位が高く登録されているが、テレビジョン受信装置270が有する優先順位テーブル271においては、リモートコントローラ240のID情報242およびリモートコントローラ250のID情報252が登録されており、リモートコントローラ250のID情報252の方が、リモートコントローラ240のID情報242より優先順位が高く登録されている。
【0452】
すなわち、この場合の画像情報処理システムにおいては、テレビジョン受信装置ごとに優先順位テーブルが作成され、リモートコントローラの優先順位が管理される。従って、各テレビジョン受信装置が管理するリモートコントローラの台数が異なる場合もある。
【0453】
なお、画像情報処理システムが有するテレビジョン受信装置の数は3台以上であってもよいし、リモートコントローラの数も3台以上であってもよい。
【0454】
また、図38のテレビジョン受信装置260および270が接続されるようにし、テレビジョン受信装置260および270において、共通の優先順位テーブルを管理するようにしてもよい。その場合、テレビジョン受信装置260および270は、所定のタイミングで、それぞれが有する優先順位テーブル261および271の内容を比較し、内容が異なる場合は、それぞれが有する優先順位テーブル261または271を更新する。
【0455】
以上のように、画像情報処理システムにおいて、リモートコントローラが、テレビジョン受信装置が受信する画像信号を変換処理する際に必要な係数を創造する係数創造機能、または、テレビジョン受信装置が受信した画像信号に対して変換処理を行い、新たなコンテンツデータを創造するコンテンツ創造機能を有することにより、画像情報処理システムは、より効果的に、よりユーザの嗜好に合わせて、コンテンツデータに画像変換処理を行うことができる。
以上においては、画像情報処理システムのリモートコントローラが係数種データ生成部を有し、テレビジョン受信装置が受信する画像信号を変換する際に必要な係数種データを生成するように説明したが、これに限らず、テレビジョン受信装置が係数種データ生成部を有するようにしてもよい。
【0456】
図39は、本発明を適用した画像情報処理システムの、さらに他の構成例を示す図である。なお、図39において、図1に示される画像情報処理システムの場合と対応する部分には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。
【0457】
図39において、テレビジョン受信装置280は、画像信号処理部12において用いられる係数種データw10乃至wn9を生成する係数種データ生成部281を有している。係数種データ生成部281の詳細な構成例は、図12を参照して説明した係数種データ生成部21の場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0458】
また、リモートコントローラ291は、図11に示されるリモートコントローラ20より係数種データ生成部21を削除した構成であるので、その説明を省略する。
【0459】
図39において、リモートコントローラ291は、ユーザ入力等に基づいて、係数種データw10乃至wn9を生成するパラメータに関する指示、または、パラメータ自体をテレビジョン受信装置280に供給する。
【0460】
テレビジョン受信装置280は、リモートコントローラ291より供給されたパラメータに関する指示等に基づいて生成したパラメータ、または、リモートコントローラ291より供給されたパラメータを用いて、係数種データ生成部281において、係数種データw10乃至wn9を生成する。そして、テレビジョン受信装置280は、生成した係数種データw10乃至wn9を用いて、画像信号処理部12において、アンテナ11を介して受信した画像信号に変換処理を施す。
【0461】
以上のようにすることにより、リモートコントローラ291の回路規模の増大を抑制したまま、画像情報処理システムは、より効果的に、よりユーザの嗜好に合わせて、コンテンツデータに画像変換処理を行うことができる。
【0462】
さらに、図40に示されるように、上述したテレビジョン受信装置280を、他のテレビジョン受信装置と接続されるようにしてもよい。
【0463】
図40において、テレビジョン受信装置280は、通信部31を介して、ネットワーク292に接続されている。また、ネットワーク292には、テレビジョン受信装置280の他に、テレビジョン受信装置10および200が、それぞれの通信部31を介して接続されている。
【0464】
なお、図40において、テレビジョン受信装置280が有するアンテナ11−1、テレビジョン受信装置10が有するアンテナ11−2、および、テレビジョン受信装置200が有するアンテナ11−3は、いずれも、図1に示されるテレビジョン受信装置10のアンテナ11と同様の構成であり、同様の処理を行う。
【0465】
また、図40において、テレビジョン受信装置280が有する画像信号処理部12−1、および、テレビジョン受信装置10が有する画像信号処理部12−2は、いずれも、図1に示されるテレビジョン受信装置10の画像信号処理部12と同様の構成であり、同様の処理を行う。
【0466】
テレビジョン受信装置280は、係数種データ生成部281において生成された係数種データw10乃至wn9を、ネットワーク292を介して、テレビジョン受信装置10に供給する。テレビジョン受信装置10は、テレビジョン受信装置280より供給された係数種データw10乃至wn9を用いて、画像信号処理部12−2において、アンテナ11−2を介して取得した画像信号に変換処理を施す。
【0467】
また、テレビジョン受信装置280は、係数種データ生成部281において生成された係数種データw10乃至wn9を用いて、画像信号処理部12−1において、アンテナ11−1を介して取得した画像信号に変換処理を施し、変換された画像信号を、コンテンツデータとして、ネットワーク292を介してテレビジョン受信装置200に供給する。テレビジョン受信装置200は、テレビジョン受信装置280より供給されたコンテンツデータに対応する画像を、その表示部37に表示させる。
【0468】
さらに、テレビジョン受信装置200は、アンテナ11−3を介して受信した画像信号を、コンテンツデータとして、ネットワーク292を介してテレビジョン受信装置280に供給する。テレビジョン受信装置280は、テレビジョン受信装置200より供給されたコンテンツデータに対して、画像信号処理部12−1において変換処理を施し、新たなコンテンツデータを生成し、その変換後のコンテンツデータを、ネットワーク292を介してテレビジョン受信装置200に供給する。テレビジョン受信装置200は、テレビジョン受信装置280より供給されたコンテンツデータに対応する画像を、その表示部37に表示させる。
【0469】
以上のように、テレビジョン受信装置280と他のテレビジョン受信装置を接続することにより、複数のテレビジョン受信装置間において、コンテンツデータを共有したり、コンテンツデータを変換するための係数種データを共有したりすることができ、画像情報書誌システムは、複数のテレビジョン受信装置において、より効果的に、よりユーザの嗜好に合わせて画像変換処理されたコンテンツデータを表示させることができる。
【0470】
なお、以上において、有線通信により接続されるように説明した各装置は、無線通信により接続されるようにしてもよいし、逆に、無線通信により接続されるように説明した各装置は、有線通信により接続されるようにしてもよい。
【0471】
また、以上に説明したテレビジョン受信装置およびリモートコントローラは、上述した機能を有する限り、上述した以外のどのような機能を有するようにしてもよい。
【0472】
以上のように、いずれの実施例の場合においても、リモートコントローラまたはテレビジョン受信装置のいずれかが、画像信号を変換処理する際に必要な係数を創造(係数創造)し、画像信号に対して変換処理を行い、新たなコンテンツデータを創造(コンテンツデータ創造)することにより、画像情報処理システムは、より効果的に、よりユーザの嗜好に合わせて、コンテンツデータに画像変換処理を行うことができる。
【0473】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、上述したようにソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体等からインストールされる。
【0474】
図41は、上述した処理を実行するパーソナルコンピュータの内部構成例を示す図である。
【0475】
パーソナルコンピュータ300のCPU301は、ROM302に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM303には、CPU301が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宜記憶される。
【0476】
CPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304を介して相互に接続されている。このバス304にはまた、入出力インタフェース310も接続されている。
【0477】
入出力インタフェース310は、キーボードやマウスから構成される入力部311が接続され、入力部311に入力された信号をCPU301に出力する。また、入出力インタフェース310には、ディスプレイやスピーカなどから構成される出力部312も接続されている。
【0478】
さらに、入出力インタフェース310には、ハードディスクなどから構成される記憶部313、および、インターネットなどのネットワークを介して他の装置とデータの通信を行う通信部314も接続されている。ドライブ315は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどの記録媒体からなるリムーバブルメディア321よりデータを読み出したり、データを書き込んだりするときに用いられる。
【0479】
記録媒体は、図41に示されるように、パーソナルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini−Disc)(登録商標)を含む)、若しくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアを含むリムーバブルメディア321により構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記憶されているROM302や記憶部313が含まれるハードディスクなどで構成される。
【0480】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0481】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画像信号を変換処理することができる。特に、より効果的に、よりユーザの嗜好に合わせて、コンテンツデータに画像変換処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のテレビジョン受信装置の詳細な構成例を示す図である。
【図3】525i信号と1050i信号の画素位置関係を示す図である。
【図4】図2の画像信号処理部の構成例を示すブロック図である。
【図5】HD信号(1050i信号)の単位画素ブロック内の4画素の中心予測タップからの位相ずれ(奇数フィールド)を示す図である。
【図6】HD信号(1050i信号)の単位画素ブロック内の4画素の中心予測タップからの位相ずれ(偶数フィールド)を示す図である。
【図7】図4の履歴情報記憶部の構成を示すブロック図である。
【図8】画質を調整するためのユーザインターフェース例を示す図である。
【図9】図7の調整画面を拡大して示した図である。
【図10】係数種データの生成方法の一例を示す図である。
【図11】図1のリモートコントローラの詳細な構成例を示すブロック図である。
【図12】図11の係数種データ生成部の構成例を示すブロック図である。
【図13】図12のSD信号生成部の構成例を示すブロック図である。
【図14】解像度調整範囲の変化を説明するための図である。
【図15】図1の画像情報処理システムによる係数種データ更新処理について説明するフローチャートである。
【図16】図1のリモートコントローラによる係数種データ生成処理について説明するフローチャートである。
【図17】図1のテレビジョン受信装置による画像信号処理について説明するフローチャートである。
【図18】図12のSD信号生成部の、他の構成例を示すブロック図である。
【図19】係数種データの生成方法の他の例を示す図である。
【図20】図11の係数種データ生成装置の、他の構成例を示すブロック図である。
【図21】図1のリモートコントローラによる係数種データ生成処理の他の例について説明するフローチャートである。
【図22】本発明を適用した画像情報処理システムの他の構成例を示す図である。
【図23】図22のリモートコントローラの構成例を示す図である。
【図24】図22の画像情報処理システムによる係数種データ更新処理について説明するフローチャートである。
【図25】本発明を適用した画像情報処理システムの、さらに他の構成例を示す図である。
【図26】図25のテレビジョン受信装置の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図27】図25のリモートコントローラの詳細な構成例を示すブロック図である。
【図28】図25の画像情報処理システムによる係数種データ更新処理について説明するフローチャートである。
【図29】本発明を適用した画像情報処理システムの、さらに他の構成例を示す図である。
【図30】図29のテレビジョン受信装置の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図31】図29の画像情報処理システムによる係数種データ更新処理について説明するフローチャートである。
【図32】図29の画像情報処理システムによる画像信号処理について説明するフローチャートである。
【図33】本発明を適用した画像情報処理システムの、さらに他の構成例を示す図である。
【図34】本発明を適用した画像情報処理システムの、さらに他の構成例を示す図である。
【図35】本発明を適用した画像情報処理システムの、さらに他の構成例を示す図である。
【図36】図35のテレビジョン受信装置の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図37】図35の画像情報処理システムによる係数種データ更新処理について説明するフローチャートである。
【図38】本発明を適用した画像情報処理システムの、さらに他の構成例を示す図である。
【図39】本発明を適用した画像情報処理システムの、さらに他の構成例を示す図である。
【図40】本発明を適用した画像情報処理システムの、さらに他の構成例を示す図である。
【図41】パーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 テレビジョン受信装置, 12 画像信号処理部, 20 リモートコントローラ, 21 係数種データ生成部, 32 システムコントローラ, 92 システムコントローラ, 151 係数種データ生成部, 170 リモートコントローラ, 171−1乃至171−m 係数種データ生成部, 172 係数種データ算出部, 180 テレビジョン受信装置, 182 システムコントローラ, 190 リモートコントローラ, 191 画像信号処理部, 192 出力部, 193 システムコントローラ, 200 テレビジョン受信装置, 202 システムコントローラ, 210 リモートコントローラ, 220 リモートコントローラ, 230 テレビジョン受信装置, 231 テーブル記憶部, 232 優先順位テーブル, 233 システムコントローラ, 240 リモートコントローラ, 241 係数種データ生成部,242 ID情報, 250 リモートコントローラ, 251 係数種データ生成部, 252 ID情報, 260 テレビジョン受信装置, 261 優先順位テーブル, 270 テレビジョン受信装置, 271 優先順位テーブル, 280 テレビジョン受信装置, 281 係数種データ生成部, 291リモートコントローラ, 300 パーソナルコンピュータ, 321 リムーバブルメディア

Claims (48)

  1. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、
    前記第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置と
    で構成される情報処理システムにおいて、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成手段と、
    前記付加情報生成手段により生成された前記付加情報を前記第2の情報処理装置に供給する付加情報供給手段と、
    前記第2の情報処理装置より前記係数を取得する係数取得手段と、
    前記係数取得手段により取得された前記係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造手段と
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置より前記付加情報を取得する付加情報取得手段と、
    前記付加情報取得手段により取得された前記付加情報を用いて、前記係数を創造する係数創造手段と、
    前記係数創造手段により創造された前記係数を前記第1の情報処理装置に供給する係数供給手段と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する情報処理装置であって、
    前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成手段と、
    前記付加情報生成手段により生成された前記付加情報を他の情報処理装置に供給する付加情報供給手段と、
    前記付加情報供給手段により供給された前記付加情報に基づいて、前記他の情報処理装置により生成された前記係数を取得する係数取得手段と、
    前記係数取得手段により取得された前記係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記コンテンツデータ創造手段により創造された前記第2のコンテンツデータの表示を制御する表示制御手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記付加情報は、前記ユーザが過去に視聴した第2のコンテンツデータの画質の嗜好に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記付加情報は、ユーザが過去に視聴した第2のコンテンツデータに対する前記ユーザの編集操作の嗜好に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 前記付加情報は、画像の空間解像度に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  7. 前記付加情報は、画像の時間解像度に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  8. 前記付加情報は、画像のシャープネスに関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  9. 前記付加情報は、画像の画面の明るさに関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  10. 前記付加情報は、画像のコントラストに関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  11. 前記付加情報は、画素の位相変化に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  12. 前記付加情報は、画像の表示速度に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  13. 前記他の情報処理装置より制御情報を取得する制御情報取得手段をさらに備え、
    前記付加情報生成手段は、前記制御情報取得手段により取得された前記制御情報に基づいて、前記付加情報を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  14. 前記制御情報は、前記ユーザの操作内容に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 複数の前記他の情報処理装置の優先順位に関する情報である優先順位テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
    前記コンテンツデータ創造手段による演算に用いる前記係数を決定する係数決定手段と
    をさらに備え、
    前記係数取得手段は、前記他の情報処理装置より前記係数とともに、前記他の情報処理を識別するID情報を取得し、
    前記係数決定手段は、前記係数取得手段により取得された前記ID情報、および前記テーブル記憶手段により記憶されている前記優先順位テーブルに基づいて、前記コンテンツデータ創造手段による演算に用いる前記係数を決定し、
    前記コンテンツデータ創造手段は、前記係数決定手段により決定された前記係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  16. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する情報処理装置の情報処理方法であって、
    前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成ステップと、
    前記付加情報生成ステップの処理により生成された前記付加情報を他の情報処理装置に供給する付加情報供給ステップと、
    前記付加情報供給ステップの処理により供給された前記付加情報に基づいて、前記他の情報処理装置により生成された前記係数を取得する係数取得ステップと、
    前記係数取得ステップの処理により取得された前記係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  17. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する処理を、コンピュータに行わせるプログラムであって、
    前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成ステップと、
    前記付加情報生成ステップの処理により生成された前記付加情報を他の情報処理装置に供給する付加情報供給ステップと、
    前記付加情報供給ステップの処理により供給された前記付加情報に基づいて、前記他の情報処理装置により生成された前記係数を取得する係数取得ステップと、
    前記係数取得ステップの処理により取得された係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
  18. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成ステップと、
    前記付加情報生成ステップの処理により生成された前記付加情報を他の情報処理装置に供給する付加情報供給ステップと、
    前記付加情報供給ステップの処理により供給された前記付加情報に基づいて、前記他の情報処理装置により生成された前記係数を取得する係数取得ステップと、
    前記係数取得ステップの処理により取得された前記係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造ステップと
    を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する他の情報処理装置と通信を行う情報処理装置であって、
    前記他の情報処理装置より、前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を取得する付加情報取得手段と、
    前記付加情報取得手段により取得された前記付加情報を用いて、前記係数を創造する係数創造手段と、
    前記係数創造手段により創造された前記係数を前記他の情報処理装置に供給する係数供給手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  20. ユーザの入力を受け付ける入力受け付け手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  21. 前記入力受け付け手段により受け付けられた前記ユーザの入力に基づいて、前記付加情報の生成を指示する制御情報を前記他の情報処理装置に供給する制御情報供給手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項20に記載の情報処理装置。
  22. 前記付加情報は、前記ユーザが過去に視聴した第2のコンテンツデータの画質の嗜好に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  23. 前記付加情報は、ユーザが過去に視聴した第2のコンテンツデータに対する前記ユーザの編集操作の嗜好に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  24. 前記付加情報は、画像の空間解像度に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  25. 前記付加情報は、画像の時間解像度に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  26. 前記付加情報は、画像のシャープネスに関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  27. 前記付加情報は、画像の画面の明るさに関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  28. 前記付加情報は、画像のコントラストに関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  29. 前記付加情報は、画素の位相変化に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  30. 前記付加情報は、画像の表示速度に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  31. 複数の前記係数を用いて、前記係数供給手段により供給する前記係数を算出する係数算出手段をさらに備え、
    前記係数創造手段は、複数種類の前記付加情報を用いて、互いに異なる前記付加情報に対応する複数の前記係数を創造し、
    前記係数算出手段は、前記係数創造手段により創造された複数の前記係数を用いて、前記係数供給手段により供給する前記係数を算出し、
    前記係数供給手段は、前記係数算出手段により算出された前記係数を前記他の情報処理装置に供給する
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  32. 前記他の情報処理装置より前記第1のコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得手段と、
    前記係数創造手段により創造された前記係数を用いて演算を行い、前記コンテンツデータ取得手段により取得された前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造手段と
    を備えることを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  33. 前記コンテンツデータ創造手段により創造された前記第2のコンテンツデータの表示を制御する表示制御手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項32に記載の情報処理装置。
  34. 前記コンテンツデータ創造手段により創造された前記第2のコンテンツデータを前記他の情報処理装置に供給するコンテンツデータ供給手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項32に記載の情報処理装置。
  35. 前記情報処理装置を識別するID情報を記憶するID情報記憶手段をさらに備え、
    前記係数供給手段は、前記係数創造手段により創造された前記係数とともに、前記ID情報記憶手段により記憶されている前記ID情報を前記他の情報処理装置に供給する
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  36. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する他の情報処理装置と通信を行う情報処理装置の情報処理方法であって、
    前記他の情報処理装置より、前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を取得する付加情報取得ステップと、
    前記付加情報取得ステップの処理により取得された前記付加情報を用いて、前記係数を創造する係数創造ステップと、
    前記係数創造ステップの処理により創造された前記係数を前記他の情報処理装置に供給する係数供給ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  37. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する他の情報処理装置と通信を行う処理を、コンピュータに行わせるプログラムであって、
    前記他の情報処理装置より、前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を取得する付加情報取得ステップと、
    前記付加情報取得ステップの処理により取得された前記付加情報を用いて、前記係数を創造する係数創造ステップと、
    前記係数創造ステップの処理により創造された前記係数を前記他の情報処理装置に供給する係数供給ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
  38. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する他の情報処理装置と通信を行う処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記他の情報処理装置より、前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を取得する付加情報取得ステップと、
    前記付加情報取得ステップの処理により取得された前記付加情報を用いて、前記係数を創造する係数創造ステップと、
    前記係数創造ステップの処理により創造された前記係数を前記他の情報処理装置に供給する係数供給ステップと
    を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  39. 第1のコンテンツデータを変換して得られる第2のコンテンツデータの画像を表示する第1の情報処理装置と、
    前記第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置と
    で構成される情報処理システムにおいて、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記第2のコンテンツデータの創造する演算に用いられる係数を創造する付加情報を生成する付加情報生成手段と、
    前記付加情報生成手段により生成された前記付加情報を前記第2の情報処理装置に供給する付加情報供給手段と、
    前記第2の情報処理装置に前記第1のコンテンツデータを供給する第1のコンテンツデータ供給手段と、
    前記第2の情報処理装置より前記第2のコンテンツデータを取得する第1のコンテンツデータ取得手段と、
    前記第1のコンテンツデータ取得手段により取得された前記第2のコンテンツデータの画像を表示する画像表示手段と
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置より前記付加情報を取得する付加情報取得手段と、
    前記付加情報取得手段により取得された前記付加情報を用いて、前記係数を創造する係数創造手段と、
    前記第1の情報処理装置より前記第1のコンテンツデータを取得する第2のコンテンツデータ取得手段と、
    前記係数創造手段により創造された前記係数を用いて演算を行い、前記第2のコンテンツデータ取得手段により取得された前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造手段と、
    前記コンテンツデータ創造手段により創造された前記第2のコンテンツデータを前記第1の情報処理装置に供給する第2のコンテンツデータ供給手段と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  40. 第1のコンテンツデータを変換して得られる第2のコンテンツデータの画像を表示する第1の情報処理装置と、
    前記第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置と
    で構成される情報処理システムの情報処理方法であって、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記第2のコンテンツデータの創造する演算に用いられる係数を創造する付加情報を生成する付加情報生成ステップと、
    前記付加情報生成ステップの処理により生成された前記付加情報を前記第2の情報処理装置に供給する付加情報供給ステップと、
    前記第2の情報処理装置に前記第1のコンテンツデータを供給する第1のコンテンツデータ供給ステップと、
    前記第2の情報処理装置より前記第2のコンテンツデータを取得する第1のコンテンツデータ取得ステップと、
    前記第1のコンテンツデータ取得ステップの処理により取得された前記第2のコンテンツデータの画像を表示する画像表示ステップと
    を含み、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置より前記付加情報を取得する付加情報取得ステップと、
    前記付加情報取得ステップの処理により取得された前記付加情報を用いて、前記係数を創造する係数創造ステップと、
    前記第1の情報処理装置より前記第1のコンテンツデータを取得する第2のコンテンツデータ取得ステップと、
    前記係数創造ステップの処理により創造された前記係数を用いて演算を行い、前記第2のコンテンツデータ取得ステップの処理により取得された前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造ステップと、
    前記コンテンツデータ創造ステップの処理により創造された前記第2のコンテンツデータを前記第1の情報処理装置に供給する第2のコンテンツデータ供給ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  41. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、
    第3のコンテンツデータを変換して、第4のコンテンツデータを創造する、前記第1の情報処理装置と異なる第2の情報処理装置と、
    前記第1の情報処理装置および前記第2の情報処理装置と通信を行う第3の情報処理装置と
    で構成される情報処理システムにおいて、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第1の係数を創造するのに必要な第1の付加情報を生成する第1の付加情報生成手段と、
    前記第1の付加情報生成手段により生成された前記第1の付加情報を前記第3の情報処理装置に供給する第1の付加情報供給手段と、
    前記第3の情報処理装置より前記第1の係数を取得する第1の係数取得手段と、
    前記第1の係数取得手段により取得された前記第1の係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造する第1のコンテンツデータ創造手段と
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第4のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第2の係数を創造するのに必要な第2の付加情報を生成する第2の付加情報生成手段と、
    前記第2の付加情報生成手段により生成された前記第2の付加情報を前記第3の情報処理装置に供給する第2の付加情報供給手段と、
    前記第3の情報処理装置より前記第2の係数を取得する第2の係数取得手段と、
    前記第2の係数取得手段により取得された前記第2の係数を用いて演算を行い、前記第3のコンテンツデータを変換して、前記第4のコンテンツデータを創造する第2のコンテンツデータ創造手段と
    を備え、
    前記第3の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置より供給された前記第1の付加情報、または、前記第2の情報処理装置より供給された前記第2の付加情報を取得する付加情報取得手段と、
    前記付加情報取得手段により取得された前記第1の付加情報または前記第2の付加情報を用いて、前記第1の係数または前記第2の係数を創造する係数創造手段と、
    前記係数創造手段により創造された前記第1の係数または前記第2の係数を、前記第1の情報処理装置または前記第2の情報処理装置にそれぞれ供給する係数供給手段と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  42. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、
    第3のコンテンツデータを変換して、第4のコンテンツデータを創造する、前記第1の情報処理装置と異なる第2の情報処理装置と、
    前記第1の情報処理装置および前記第2の情報処理装置と通信を行う第3の情報処理装置と
    で構成される情報処理システムの情報処理方法であって、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第1の係数を創造するのに必要な第1の付加情報を生成する第1の付加情報生成ステップと、
    前記第1の付加情報生成ステップの処理により生成された前記第1の付加情報を前記第3の情報処理装置に供給する第1の付加情報供給ステップと、
    前記第3の情報処理装置より前記第1の係数を取得する第1の係数取得ステップと、
    前記第1の係数取得ステップの処理により取得された前記第1の係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造する第1のコンテンツデータ創造ステップと
    を含み、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第4のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第2の係数を創造するのに必要な第2の付加情報を生成する第2の付加情報生成ステップと、
    前記第2の付加情報生成ステップの処理により生成された前記第2の付加情報を前記第3の情報処理装置に供給する第2の付加情報供給ステップと、
    前記第3の情報処理装置より前記第2の係数を取得する第2の係数取得ステップと、
    前記第2の係数取得ステップの処理により取得された前記第2の係数を用いて演算を行い、前記第3のコンテンツデータを変換して、前記第4のコンテンツデータを創造する第2のコンテンツデータ創造ステップと
    を含み、
    前記第3の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置より供給された前記第1の付加情報、または、前記第2の情報処理装置より供給された前記第2の付加情報を取得する付加情報取得ステップと、
    前記付加情報取得ステップの処理により取得された前記第1の付加情報または前記第2の付加情報を用いて、前記第1の係数または前記第2の係数を創造する係数創造ステップと、
    前記係数創造ステップの処理により創造された前記第1の係数または前記第2の係数を、前記第1の情報処理装置または前記第2の情報処理装置にそれぞれ供給する係数供給ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  43. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、
    前記第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置と
    前記第1の情報処理装置と通信を行う、前記第2の情報処理装置と異なる第3の情報処理装置と
    で構成される情報処理システムにおいて、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成手段と、
    前記付加情報生成手段により生成された前記付加情報を前記第2の情報処理装置または前記第3の情報処理装置に供給する付加情報供給手段と、
    前記第2の情報処理装置または前記第3の情報処理装置より、ID情報とともに供給された前記係数を取得する係数取得手段と、
    前記第2の情報処理装置および前記第3の情報処理装置の優先順位を管理する優先順位テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
    前記係数取得手段により前記係数とともに取得された前記ID情報、並びに、前記テーブル記憶手段により記憶されている前記優先順位テーブルに基づいて、前記係数取得手段により取得された複数の前記係数の内、演算に用いる前記係数を決定する係数決定手段と、
    前記係数決定手段により決定された前記係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造手段と
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置より前記付加情報を取得する第1の付加情報取得手段と、
    前記第1の付加情報取得手段により取得された前記付加情報を用いて、前記係数を創造する第1の係数創造手段と、
    前記第2の情報処理装置を識別する前記ID情報である第1のID情報を記憶する第1のID情報記憶手段と、
    前記第1の係数創造手段により創造された前記係数を、前記第1のID情報記憶手段により記憶されている前記第1のID情報とともに、前記第1の情報処理装置に供給する第1の係数供給手段と
    を備え、
    前記第3の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置より前記付加情報を取得する第2の付加情報取得手段と、
    前記第2の付加情報取得手段により取得された前記付加情報を用いて、前記係数を創造する第2の係数創造手段と、
    前記第3の情報処理装置を識別する前記ID情報である第2のID情報を記憶する第2のID情報記憶手段と、
    前記第2の係数創造手段により創造された前記係数を、前記第2のID情報記憶手段により記憶されている前記第2のID情報とともに、前記第1の情報処理装置に供給する第2の係数供給手段と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  44. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、
    前記第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置と
    前記第1の情報処理装置と通信を行う、前記第2の情報処理装置と異なる第3の情報処理装置と
    で構成される情報処理システムの情報処理方法であって、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成ステップと、
    前記付加情報生成ステップの処理により生成された前記付加情報を前記第2の情報処理装置または前記第3の情報処理装置に供給する付加情報供給ステップと、
    前記第2の情報処理装置または前記第3の情報処理装置より、ID情報とともに供給された前記係数を取得する係数取得ステップと、
    前記第2の情報処理装置および前記第3の情報処理装置の優先順位を管理する優先順位テーブルの記憶を制御するテーブル記憶制御ステップと、
    前記係数取得ステップの処理により前記係数とともに取得された前記ID情報、並びに、前記テーブル記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている前記優先順位テーブルに基づいて、前記係数取得ステップの処理により取得された複数の前記係数の内、演算に用いる前記係数を決定する係数決定ステップと、
    前記係数決定ステップの処理により決定された前記係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造ステップと
    を含み、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置より前記付加情報を取得する第1の付加情報取得ステップと、
    前記第1の付加情報取得ステップの処理により取得された前記付加情報を用いて、前記係数を創造する第1の係数創造ステップと、
    前記第2の情報処理装置を識別する前記ID情報である第1のID情報の記憶を制御する第1のID情報記憶制御ステップと、
    前記第1の係数創造ステップの処理により創造された前記係数を、前記第1のID情報記憶ステップの処理により記憶が制御されている前記第1のID情報とともに、前記第1の情報処理装置に供給する第1の係数供給ステップと
    を含み、
    前記第3の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置より前記付加情報を取得する第2の付加情報取得ステップと、
    前記第2の付加情報取得ステップの処理により取得された前記付加情報を用いて、前記係数を創造する第2の係数創造ステップと、
    前記第3の情報処理装置を識別する前記ID情報である第2のID情報の記憶を制御する第2のID情報記憶制御ステップと、
    前記第2の係数創造ステップの処理により創造された前記係数を、前記第2のID情報記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている前記第2のID情報とともに、前記第1の情報処理装置に供給する第2の係数供給ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  45. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、
    第3のコンテンツデータを変換して、第4のコンテンツデータを創造する第2の情報処理装置と、
    前記第1の情報処理装置または前記第2の情報処理装置と通信を行う第3の情報処理装置と
    前記第1の情報処理装置または前記第2の情報処理装置と通信を行う、前記第3の情報処理装置と異なる第4の情報処理装置と
    で構成される情報処理システムにおいて、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第1の係数を創造するのに必要な第1の付加情報を生成する第1の付加情報生成手段と、
    前記第1の付加情報生成手段により生成された前記第1の付加情報を前記第3の情報処理装置または前記第4の情報処理装置に供給する第1の付加情報供給手段と、
    前記第3の情報処理装置または前記第4の情報処理装置より、ID情報とともに供給された前記第1の係数を取得する第1の係数取得手段と、
    前記第3の情報処理装置および前記第4の情報処理装置の優先順位を管理する第1の優先順位テーブルを記憶する第1のテーブル記憶手段と、
    前記第1の係数取得手段により前記係数とともに取得された前記ID情報、並びに、前記第1のテーブル記憶手段により記憶されている前記第1の優先順位テーブルに基づいて、前記第1の係数取得手段により取得された複数の前記第1の係数の内、演算に用いる前記第1の係数を決定する第1の係数決定手段と、
    前記第1の係数決定手段により決定された前記第1の係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造する第1のコンテンツデータ創造手段と
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第4のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第2の係数を創造するのに必要な第2の付加情報を生成する第2の付加情報生成手段と、
    前記第2の付加情報生成手段により生成された前記第2の付加情報を前記第3の情報処理装置または前記第4の情報処理装置に供給する第2の付加情報供給手段と、
    前記第3の情報処理装置または前記第4の情報処理装置より、前記ID情報とともに供給された前記第2の係数を取得する第2の係数取得手段と、
    前記第3の情報処理装置および前記第4の情報処理装置の優先順位を管理する、前記第1の優先順位テーブルと異なる第2の優先順位テーブルを記憶する第2のテーブル記憶手段と、
    前記第2の係数取得手段により前記第2の係数とともに取得された前記ID情報、並びに、前記第2のテーブル記憶手段により記憶されている前記第2の優先順位テーブルに基づいて、前記第2の係数取得手段により取得された複数の前記第2の係数の内、演算に用いる前記第2の係数を決定する第2の係数決定手段と、
    前記第2の係数決定手段により決定された前記第2の係数を用いて演算を行い、前記第3のコンテンツデータを変換して、前記第4のコンテンツデータを創造する第2のコンテンツデータ創造手段と
    を備え、
    前記第3の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置より供給された前記第1の付加情報、または前記第2の情報処理装置より供給された前記第2の付加情報を取得する第1の付加情報取得手段と、
    前記第1の付加情報取得手段により取得された前記第1の付加情報または第2の付加情報を用いて、前記第1の係数または前記第2の係数を創造する第1の係数創造手段と、
    前記第3の情報処理装置を識別する前記ID情報である第1のID情報を記憶する第1のID情報記憶手段と、
    前記第1の係数創造手段により創造された前記第1の係数または前記第2の係数を、前記第1のID情報記憶手段により記憶されている前記第1のID情報とともに、前記第1の情報処理装置または前記第2の情報処理装置にそれぞれ供給する第1の係数供給手段と
    を備え、
    前記第4の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置より供給された前記第1の付加情報、または前記第2の情報処理装置より供給された前記第2の付加情報を取得する第2の付加情報取得手段と、
    前記第2の付加情報取得手段により取得された前記第1の付加情報または第2の付加情報を用いて、前記第1の係数または前記第2の係数を創造する第2の係数創造手段と、
    前記第4の情報処理装置を識別する前記ID情報である第2のID情報を記憶する第2のID情報記憶手段と、
    前記第2の係数創造手段により創造された前記第1の係数または前記第2の係数を、前記第2のID情報記憶手段により記憶されている前記第2のID情報とともに、前記第1の情報処理装置または前記第2の情報処理装置にそれぞれ供給する第2の係数供給手段と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  46. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、
    第3のコンテンツデータを変換して、第4のコンテンツデータを創造する第2の情報処理装置と、
    前記第1の情報処理装置または前記第2の情報処理装置と通信を行う第3の情報処理装置と
    前記第1の情報処理装置または前記第2の情報処理装置と通信を行う、前記第3の情報処理装置と異なる第4の情報処理装置と
    で構成される情報処理システムの情報処理方法であって、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第1の係数を創造するのに必要な第1の付加情報を生成する第1の付加情報生成ステップと、
    前記第1の付加情報生成ステップの処理により生成された前記第1の付加情報を前記第3の情報処理装置または前記第4の情報処理装置に供給する第1の付加情報供給ステップと、
    前記第3の情報処理装置または前記第4の情報処理装置より、ID情報とともに供給された前記第1の係数を取得する第1の係数取得ステップと、
    前記第3の情報処理装置および前記第4の情報処理装置の優先順位を管理する第1の優先順位テーブルの記憶を制御する第1のテーブル記憶制御ステップと、
    前記第1の係数取得ステップの処理により前記係数とともに取得された前記ID情報、並びに、前記第1のテーブル記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている前記第1の優先順位テーブルに基づいて、前記第1の係数取得ステップの処理により取得された複数の前記第1の係数の内、演算に用いる前記第1の係数を決定する第1の係数決定ステップと、
    前記第1の係数決定ステップの処理により決定された前記第1の係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造する第1のコンテンツデータ創造ステップと
    を含み、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第4のコンテンツデータの創造における演算に用いられる第2の係数を創造するのに必要な第2の付加情報を生成する第2の付加情報生成ステップと、
    前記第2の付加情報生成ステップの処理により生成された前記第2の付加情報を前記第3の情報処理装置または前記第4の情報処理装置に供給する第2の付加情報供給ステップと、
    前記第3の情報処理装置または前記第4の情報処理装置より、前記ID情報とともに供給された前記第2の係数を取得する第2の係数取得ステップと、
    前記第3の情報処理装置および前記第4の情報処理装置の優先順位を管理する、前記第1の優先順位テーブルと異なる第2の優先順位テーブルの記憶を制御する第2のテーブル記憶制御ステップと、
    前記第2の係数取得ステップの処理により前記第2の係数とともに取得された前記ID情報、並びに、前記第2のテーブル記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている前記第2の優先順位テーブルに基づいて、前記第2の係数取得ステップの処理により取得された複数の前記第2の係数の内、演算に用いる前記第2の係数を決定する第2の係数決定ステップと、
    前記第2の係数決定ステップの処理により決定された前記第2の係数を用いて演算を行い、前記第3のコンテンツデータを変換して、前記第4のコンテンツデータを創造する第2のコンテンツデータ創造ステップと
    を含み、
    前記第3の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置より供給された前記第1の付加情報、または前記第2の情報処理装置より供給された前記第2の付加情報を取得する第1の付加情報取得ステップと、
    前記第1の付加情報取得ステップの処理により取得された前記第1の付加情報または第2の付加情報を用いて、前記第1の係数または前記第2の係数を創造する第1の係数創造ステップと、
    前記第3の情報処理装置を識別する前記ID情報である第1のID情報の記憶を制御する第1のID情報記憶制御ステップと、
    前記第1の係数創造ステップの処理により創造された前記第1の係数または前記第2の係数を、前記第1のID情報記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている前記第1のID情報とともに、前記第1の情報処理装置または前記第2の情報処理装置にそれぞれ供給する第1の係数供給ステップと
    を含み、
    前記第4の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置より供給された前記第1の付加情報、または前記第2の情報処理装置より供給された前記第2の付加情報を取得する第2の付加情報取得ステップと、
    前記第2の付加情報取得ステップの処理により取得された前記第1の付加情報または第2の付加情報を用いて、前記第1の係数または前記第2の係数を創造する第2の係数創造ステップと、
    前記第4の情報処理装置を識別する前記ID情報である第2のID情報の記憶を制御する第2のID情報記憶制御ステップと、
    前記第2の係数創造ステップの処理により創造された前記第1の係数または前記第2の係数を、前記第2のID情報記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている前記第2のID情報とともに、前記第1の情報処理装置または前記第2の情報処理装置にそれぞれ供給する第2の係数供給ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  47. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、
    前記第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置と
    で構成される情報処理システムにおいて、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記第2の情報処理装置より制御情報を取得する制御情報取得手段と、
    前記制御情報取得手段により取得された前記制御情報に基づいて、前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成手段と、
    前記付加情報生成手段により生成された前記付加情報を用いて、前記係数を創造する係数創造手段と、
    前記係数創造手段により創造された前記係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造手段と
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    ユーザの入力を受け付ける入力受け付け手段と、
    前記入力受け付け手段により受け付けられた前記ユーザの入力に基づいて、前記第1の情報処理装置に前記付加情報の生成を開始させる制御情報を供給する制御情報供給手段と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  48. 第1のコンテンツデータを変換して、第2のコンテンツデータを創造する第1の情報処理装置と、
    前記第1の情報処理装置と通信を行う第2の情報処理装置と
    で構成される情報処理システムの情報処理方法であって、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記第2の情報処理装置より制御情報を取得する制御情報取得ステップと、
    前記制御情報取得ステップの処理により取得された前記制御情報に基づいて、前記第2のコンテンツデータの創造における演算に用いられる係数を創造するのに必要な付加情報を生成する付加情報生成ステップと、
    前記付加情報生成ステップの処理により生成された前記付加情報を用いて、前記係数を創造する係数創造ステップと、
    前記係数創造手段により創造された前記係数を用いて演算を行い、前記第1のコンテンツデータを変換して、前記第2のコンテンツデータを創造するコンテンツデータ創造ステップと
    を含み、
    前記第2の情報処理装置は、
    ユーザの入力を受け付ける入力受け付けステップと、
    前記入力受け付けステップの処理により受け付けられた前記ユーザの入力に基づいて、前記第1の情報処理装置に前記付加情報の生成を開始させる制御情報を供給する制御情報供給ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
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