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JP2004245091A - 排気ガス処理装置 - Google Patents

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JP2004245091A JP2003034151A JP2003034151A JP2004245091A JP 2004245091 A JP2004245091 A JP 2004245091A JP 2003034151 A JP2003034151 A JP 2003034151A JP 2003034151 A JP2003034151 A JP 2003034151A JP 2004245091 A JP2004245091 A JP 2004245091A
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Abstract

【課題】ハニカムフィルタの隔壁の表面に堆積したスートを、簡便かつ低エネルギーで除去することが可能なハニカムフィルタの再生装置を提供する。
【解決手段】隔壁によって区画された複数のセルを有するハニカムフィルタ3と、ケース体2より上流側の排気系8に合流するように設置され、その内部を外気10が通過する注入流路11内に対向配置されたパルス電極4及びアース電極5から構成され、ノンサーマルプラズマを発生させることが可能なプラズマ発生電極6とを備え、ケース体2に流入した排気ガス9中に含まれる粒子状物質を、ハニカムフィルタ3によって捕集するとともに、プラズマにより生成したラジカルによって、排気ガス9に含まれる一酸化窒素を二酸化窒素に酸化し、得られた二酸化窒素によって隔壁の表面に捕集されて堆積した粒子状物質を酸化燃焼除去して、ハニカムフィルタ3を再生することが可能なことを特徴とする排気ガス処理装置1。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガス処理装置に関する。さらに詳しくは、排気ガスに含まれる粒子状物質をハニカムフィルタにて高精度に捕集し、捕集した粒子状物質のうちの可燃性物質を簡便かつ低エネルギーで酸化燃焼除去して、ハニカムフィルタを再生することが可能であるとともに、従来のノンサーマルプラズマを用いた排気ガス処理装置と比較して耐久性及び処理性能に優れかつ小型化が可能な排気ガス処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関等の熱機関又はボイラー等の燃焼装置で発生した燃焼ガスを排気系を経由して排出する際における排気ガスの規制強化に伴い、燃料の組成を改善する等のエンジン側の改良がなされる一方で、上記内燃機関等から排出される排気ガスを、フィルタ等を備えた排気ガス処理装置を用いて浄化することが行われている。特に、自動車のディーゼルエンジンにおいては、排気ガス中に含まれる煤等の粒子状物質を捕集、除去するために、多孔質のハニカムフィルタを備えた排気ガス処理装置が使用されている。
【0003】前述したハニカムフィルタは、図21に示すように、隔壁81によって区画された排気ガスのフィルタ流路となる複数のセル82を有し、このセル82の排気ガス流入側端面83及び排気ガス流出側端面84で互い違いに目封じしたハニカム構造を備え、排気ガスを、排気ガス流入側端面83に開口するセル82からハニカムフィルタ80内に流入し、強制的にハニカムフィルタ80内の隔壁81を通過させることにより、排気ガス中の粒子状物質を捕集、除去するものである。
【0004】このようなハニカムフィルタ80の隔壁81の表面に粒子状物質が大量に堆積すると、ハニカムフィルタ80の圧力損失が大きくなり、エンジン側の排気系に背圧が掛ることにより、エンジンの性能を低下させることがある。このため、定期的に隔壁81の表面に堆積した粒子状物質を除去して上記ハニカムフィルタ80を再生しなければならない。
【0005】ハニカムフィルタ80を再生する方法としては、例えば、電気ヒータやアフターバーナ等を用いて粒子状物質を燃焼して除去するものを挙げることができるが、この場合、ハニカムフィルタを600℃以上に加熱しなければならないために、急激な温度変化や局所的な発熱にさらされてハニカムフィルタ80の内部に不均一な温度分布が生じやすく、それが原因でハニカムフィルタ80が破損することがあった。
【0006】このために、排気ガス処理装置に流入する排気ガスに含まれるNOを、ハニカムフィルタ80に流入するより前に、酸化力の高いNOに酸化し、得られたNOを用いてハニカムフィルタ80の隔壁81の表面に堆積した粒子状物質の可燃性物質、例えば、煤等を酸化燃焼除去する排気ガス処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】具体的には、ハニカムフィルタ80の排気ガス流入側端面83より前方に酸化触媒を配設し、ディーゼルエンジン等の排気ガスに含まれるNOを、上記酸化触媒にてNOに酸化し、得られたNOを用いてハニカムフィルタ80を再生することが可能な排気ガス処理装置や、ハニカムフィルタ80の排気ガス流入側端面83より前方に、前述した酸化触媒の代わりとしてプラズマ発生電極を設置し、プラズマ発生電極により発生したノンサーマルプラズマに排気ガス全量を通気する構成の排気ガス処理装置を挙げることができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−280121号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハニカムフィルタ80の排気ガス流入側端面83より前方に酸化触媒が設置された排気ガス処理装置は、酸化触媒の活性化温度が300〜400℃と高温であるために、例えば、ディーゼルエンジンが低速、低負荷状態での運転の際には、排気系の温度が低く酸化触媒が活性化されず、ハニカムフィルタ80を再生することができないという問題があった。また、NOの酸化効率も現状では50%程度である。また、上述したようなディーゼルエンジンの低速、低負荷状態での運転が長時間続きハニカムフィルタの隔壁の表面に大量に粒子状物質が堆積した場合、酸化触媒が活性化する温度に達した際に、堆積した粒子状物質が一度に酸化燃焼し、排気ガス処理装置内が急激に高温となるために、内部のハニカムフィルタが熱応力により破損するという問題があった。
【0010】また、ハニカムフィルタ80の排気ガス流入側端面83より前方にプラズマ発生電極を設置した排気ガス処理装置は、上記プラズマ発生電極にてノンサーマルプラズマを発生させることによって、300℃以下の低温で、排気ガス中に含まれるNOをNOに酸化することができるが、排気ガス処理装置自体が大型になりすぎ、自動車等への設置に制約を生ずるという問題があった。また、このような排気ガス処理装置においては、プラズマ発生電極を構成する電極表面に煤等が付着し易く、また、電極自体も排気ガスによって腐蝕し易くなるために、プラズマ発生電極が短期間に劣化し、また、300℃程度の温度ではプラズマのNO酸化能力が50%以下に急激に低下し、新たなNOが生成してしまう等の問題があった。
【0011】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、排気ガスに含まれる粒子状物質をハニカムフィルタにて高精度に捕集し、捕集した粒子状物質のうちの可燃性物質を簡便かつ低エネルギーで酸化燃焼除去してハニカムフィルタを再生することが可能であるとともに、従来のノンサーマルプラズマを用いた排気ガス処理装置と比較して耐久性及び処理性能に優れかつ小型化が可能な排気ガス処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するため、本発明は、以下の排気ガス処理装置を提供するものである。
【0013】
[1] 燃焼ガスの排気系中に設置されて、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集、除去するために用いられる排気ガス処理装置であって、前記排気ガスのメーン流路となるケース体と、前記ケース体の内部に前記メーン流路を遮断するように配設された、前記排気ガスのフィルタ流路となる隔壁によって区画された複数のセルを有し、前記排気ガスに含まれる前記粒子状物質を捕集するハニカムフィルタと、前記排気系の外部から前記ケース体より上流側の前記排気系に合流するように設置され、その内部を外気が通過する注入流路と、前記注入流路内に対向配置されたパルス電極及びアース電極から構成され、前記パルス電極と前記アース電極との間にノンサーマルプラズマを発生させることが可能なプラズマ発生電極とを備え、前記ケース体に流入した前記排気ガス中に含まれる粒子状物質を、前記ハニカムフィルタによって捕集するとともに、前記プラズマ発生電極を構成する前記パルス電極と前記アース電極との間に発生させたノンサーマルプラズマにより生成したラジカルによって、前記排気ガスに含まれる一酸化窒素を二酸化窒素に酸化し、得られた前記二酸化窒素によって前記隔壁の表面に捕集されて堆積した前記粒子状物質のうちの可燃性物質を酸化燃焼除去して、前記ハニカムフィルタを再生することが可能なことを特徴とする排気ガス処理装置(以下、「第一の発明」ということがある)。
【0014】
[2] 燃焼ガスの排気系中に設置されて、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集、除去するために用いられる排気ガス処理装置であって、前記排気ガスのメーン流路となるケース体と、前記ケース体の内部に前記メーン流路を遮断するように配設された、前記排気ガスのフィルタ流路となる隔壁によって区画された複数のセルを有し、前記排気ガスに含まれる前記粒子状物質を捕集するハニカムフィルタと、前記ケース体より上流側の前記排気系から分岐し再度前記排気系に合流するように設置され、その内部を一部の前記排気ガスが通過する分岐流路と、前記分岐流路内に対向配置されたパルス電極及びアース電極から構成され、前記パルス電極と前記アース電極との間にノンサーマルプラズマを発生させることが可能なプラズマ発生電極とを備え、前記ケース体に流入した前記排気ガス中に含まれる粒子状物質を、前記ハニカムフィルタによって捕集するとともに、前記分岐流路内の前記プラズマ発生電極を構成する前記パルス電極と前記アース電極との間に発生させたノンサーマルプラズマにより生成したラジカルによって、前記排気ガスに含まれる一酸化窒素を二酸化窒素に酸化し、得られた前記二酸化窒素によって前記隔壁の表面に捕集されて堆積した前記粒子状物質のうちの可燃性物質を酸化燃焼除去して、前記ハニカムフィルタを再生することが可能なことを特徴とする排気ガス処理装置(以下、「第二の発明」ということがある)。
【0015】
[3] 前記注入流路を通過する前記外気の流量が、前記メーン流路を通過する前記排気ガスの流量に対して1/10以下である前記[1]に記載の排気ガス処理装置。
【0016】
[4] 前記分岐流路を通過する前記排気ガスの流量が、前記メーン流路を通過する前記排気ガスの流量に対して1/10以下である前記[2]に記載の排気ガス処理装置。
【0017】
[5] 前記パルス電極に電圧を印加するための電源をさらに備えた前記[1]〜[4]のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
【0018】
[6] 前記ハニカムフィルタの材質が、コージェライト、炭化珪素、サイアロン、及び窒化珪素からなる群から選ばれる少なくとも一種の材料からなる前記[1]〜[5]のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
【0019】
[7] 前記ハニカムフィルタのセル密度が15〜60セル/cmであり、前記隔壁の厚さが0.2〜0.5mmであり、前記ハニカムフィルタの端面の目封じ深さが1〜20mmである前記[1]〜[6]のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
【0020】
[8] 前記ケース体の、前記排気系の上流側に、前記ケース体に流入する前記排気ガスの少なくとも一部に含まれる水分を除去するための脱水手段をさらに備えた前記[1]〜[7]のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
【0021】
[9] 前記ハニカムフィルタの前記隔壁の表面及び/又は内部に、触媒が担持された前記[1]〜[8]のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
【0022】
[10] 前記ケース体の、前記排気系の下流側に、NO処理手段をさらに備えた前記[1]〜[9]のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
【0023】
[11] 前記ハニカムフィルタを通過した後の前記排気ガスの少なくとも一部を、前記排気系の上流側に戻し、前記排気系を前記排気ガスが循環するためのバイパスをさらに備えた前記[1]〜[10]のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
【0024】
[12] 前記電源から供給される電流が、電圧が1kV以上の直流電流、ピーク電圧が1kV以上かつ1秒あたりのパルス数が1以上であるパルス電流、ピーク電圧が1kV以上かつ周波数が1以上である交流電流、又はこれらのいずれか二つを重畳してなる電流である前記[5]〜[11]のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
【0025】
[13] ディーゼルエンジンの燃焼ガスの排気系中に設置された前記[1]〜[12]のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の排気ガス処理装置の実施の形態について詳細に説明するが、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
【0027】まず、本発明(第一の発明)の排気ガス処理装置の一の実施の形態について、図1を用いて説明する。本実施の形態の排気ガス処理装置1は、自動車のディーゼルエンジンから排出される排気ガス9を清浄化するために用いられる排気ガス処理装置1である。この排気ガス処理装置1は、燃焼ガスの排気系8中に設置されて、排気ガス9に含まれる粒子状物質を捕集、除去するために用いられる排気ガス処理装置1であって、排気ガス9のメーン流路となるケース体2と、ケース体2の内部にメーン流路を遮断するように配設された、排気ガス9のフィルタ流路となる隔壁によって区画された複数のセルを有し、排気ガス9に含まれる粒子状物質を捕集するハニカムフィルタ3と、排気系8の外部からケース体2より上流側の排気系8に合流するように設置され、その内部を外気10が通過する注入流路11と、注入流路11内に対向配置されたパルス電極4及びアース電極5から構成され、パルス電極4とアース電極5との間にノンサーマルプラズマを発生させることが可能なプラズマ発生電極6とを備え、ケース体2に流入した排気ガス9中に含まれる粒子状物質を、ハニカムフィルタ3によって捕集するとともに、プラズマ発生電極6を構成するパルス電極4とアース電極5との間に発生させたノンサーマルプラズマにより生成したラジカル、例えば、酸素ラジカルによって、排気ガス9に含まれる一酸化窒素を二酸化窒素に酸化し、得られた二酸化窒素によって隔壁の表面に捕集されて堆積した粒子状物質のうちの可燃性物質を酸化燃焼除去して、ハニカムフィルタ3を再生することが可能なことを特徴とする。本実施の形態におけるラジカルとは、分子、原子、及びイオンからなる群から選ばれる少なくとも一種が、一以上の不対電子を有する状態で存在する遊離基、及びこれら遊離基の集合体のことをいい、ラジカルがイオン化したイオン性ラジカルや、ラジカルの集合体であるラジカルクラスタ等を含んだものを意味する。
【0028】このように構成することによって、排気ガス9に含まれる粒子状物質をハニカムフィルタ3にて高精度に捕集し、捕集した粒子状物質のうちの煤等の可燃性物質を簡便かつ低エネルギーで酸化燃焼除去して、ハニカムフィルタを再生することができる。
【0029】本実施の形態の排気ガス処理装置1においては、プラズマ発生電極6が排気系8を通過する排気ガス9と直接接触することがないことから、排気ガス9による腐蝕や煤等が付着して汚れることがないために、長期間安定した状態でプラズマ発生電極6を使用することができ、耐久性に優れたものとなる。
【0030】プラズマ発生電極6を構成するパルス電極4とアース電極5との少なくとも一方が誘電体によりバリアされていてもよい。
【0031】また、本実施の形態においては、プラズマ発生電極6をケース体2内に配置する必要がないために、従来のノンサーマルプラズマを用いた排気ガス処理装置と比較して高効率化、小型化及び省電力化が可能となる。このために、車両への搭載時のスペース要求を満たし、かつ車両での使用可能な電力の範囲内で運用を実現することができる。
【0032】図1においては、注入流路11の内部に、外気10の流れ方向に平行となるようにパルス電極4とアース電極5が配設された構成となっているが、これに限定されることはなく、例えば、図2に示すように、注入流路11の内部の、外部から外気10が流入する側にパルス電極4が配設され、注入流路11の内部の、排気系8に向かって外気10が流出する側にアース電極5が配設された構成としてもよく、図3に示すように、注入流路11の内部の、外部から外気10が流入する側にアース電極5が配設され、注入流路11の内部の、排気系8に向かって外気10が流出する側にパルス電極4が配設された構成としてもよい。図2及び図3においては、図1に示す排気ガス処理装置1を構成する構成要素と同一に構成されたものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0033】また、図1〜図3に示すように、本実施の形態においては、注入流路11を通過する外気10の流量が、メーン流路を通過する排気ガス9の流量、即ち、ハニカムフィルタ3を通過する排気ガス9の流量に対して1/10以下であることが好ましい。このように構成することによって、低エネルギーでハニカムフィルタ3の再生を行うことができるとともに、プラズマ発生電極6を小型化することができ排気ガス処理装置1をさらに小型化することができる。本実施の形態にいう流量とは、質量流量のことを意味する。
【0034】また、本実施の形態においては、パルス電極4に電圧を印可するための電源7をさらに備えたものであることが好ましい。この排気ガス処理装置1が自動車等に設置される場合は、自動車のバッテリー等の電源を共有することもできるが、このように構成することによって安定したノンサーマルプラズマを発生することができる。
【0035】また、本実施の形態においては、電源7から供給される電流が、電圧が1kV以上の直流電流、ピーク電圧が1kV以上かつ1秒あたりのパルス数が1以上であるパルス電流、ピーク電圧が1kV以上かつ周波数が1以上である交流電流、又はこれらのいずれか二つを重畳してなる電流であることが好ましい。このように構成することによって、効率よく活性酸素等のラジカルを生成することができるノンサーマルプラズマを発生させることができ、生成したラジカルによってNOをNOに酸化し、ハニカムフィルタ3の再生に必要とされる十分なNOを得ることができる。
【0036】パルス電極4の材料としては、導電性の高い金属を用いることが好ましく、例えば、鉄、金、銀、銅、チタン、アルミニウム、ニッケル、及びクロムからなる群から選ばれる少なくとも一種の成分を含む金属を好適例して挙げることができる。また、パルス電極4の形状としては、効率的にノンサーマルプラズマを発生させることができる形状であれば特に限定されることはないが、例えば、ワイヤ平板形状、コイル形状等を好適例として挙げることができる。また、本実施の形態においては、金属板4aに導電性の針4bを複数配設した形状のパルス電極4を示している。この場合、針4bの数は、注入流路11の大きさによっても異なるが、10〜500本であることが好ましい。また、図2及び図3に示すようにパルス電極4を配設する際は、パルス電極4の形状を、注入流路11を通過する外気10の抵抗とならないような形状、例えば、網状やストライプ状とすることが好ましい。本実施の形態のパルス電極4においては、針4bの数は100本である。
【0037】また、アース電極5の材料としては、アルミナ、チタン酸バリウム、コージェライト、ムライト、窒化珪素、サイアロン、及びジルコニアガラスからなる群から選ばれる少なくとも一種の成分を含む化合物を好適例して挙げることができる。また、アース電極5の形状としては、特に限定されることはないが、例えば、ワイヤ平板形状、コイル形状等を好適例として挙げることができる。また、本実施の形態においては、平板状のアース電極5を示している。この場合、その面積は、注入流路11の大きさによっても異なるが、50〜500cmであることが好ましく、その厚さは、0.5〜2mmであることが好ましい。また、図2及び図3に示すようにアース電極5を配設する際は、アース電極5の形状を、注入流路11を通過する外気10の抵抗とならないような形状、例えば、網状やストライプ状とすることが好ましい。本実施の形態のアース電極5においては、面積は169cmであり、厚さは2mmである。
【0038】プラズマ発生電極6を構成するパルス電極4とアース電極5との少なくとも一方が誘電体によりバリアされていてもよい。
【0039】また、パルス電極4とアース電極5との距離については、特に限定されることはないが、使用されるパルス電極4とアース電極5の形状及び電源7の種類等により効率よくノンサーマルプラズマを発生させることができる距離であればよく、例えば、上述した形状のパルス電極4とアース電極5とを用いる場合は、パルス電極4を構成する針4bの先端とアース電極5との距離が、1〜25mmであることが好ましい。本実施の形態においては、その距離が10mmである。
【0040】また、パルス電極4と前述した電源7とは電気的に接続した状態で配設し、アース電極5は接地した状態で配設する。本実施の形態の排気ガス処理装置1を自動車等に設置する場合は、アース電極5を自動車等のアースに電気的に接続させた構成としてもよい。
【0041】本実施の形態に用いられるケース体2の材料としては、特に制限はないが、これを導電性を有する金属とし、アース電極5と接続し自動車等のアースに電気的に接続させた構成としてもよい。また、ケース体2の外周面、及び/又は内部に、ヒーター等を配設して、ケース体2内の温度を制御することができる構成としてもよい。本実施の形態の排気ガス処理装置1においては、従来から用いられているケース体内にプラズマ発生電極が配設された排気ガス処理装置とは異なり、プラズマ発生電極6がケース体2外部の注入流路11内に配設されていることから、プラズマ発生電極6を不必要に加熱することがなく、パルス電極4及びアース電極5の劣化及びプラズマのNO酸化性能の低下を有効に防ぐことができる。
【0042】ハニカムフィルタ3は、図4に示すように、隔壁21によって区画された排気ガスのフィルタ流路となる複数のセル22を有し、このセル22の排気ガス流入側端面23a及び排気ガス流出側端面23bで互い違いに目封じしたハニカム構造を備えた構成のものである。ハニカムフィルタ3は、排気ガスを、排気ガス流入側端面23aに開口するセル22からハニカムフィルタ3内に流入し、強制的にハニカムフィルタ3内の隔壁21を通過させることにより、排気ガス中の粒子状物質を捕集、除去するものである。
【0043】前述したハニカムフィルタ3の材質としては、コージェライト、炭化珪素、サイアロン、及び窒化珪素からなる群から選ばれる少なくとも一種の材料からなることが好ましい。また、本実施の形態においては、ハニカムフィルタ3のセル密度が15〜60セル/cmであり、隔壁21の厚さが0.2〜0.5mmであり、ハニカムフィルタ3の端面23の目封じ深さが1〜20mmであることが好ましい。セル密度が15セル/cm未満であると、排気ガス中の粒子状物質の捕集効率が低下することがあり、セル密度が60セル/cmを超えると、ハニカムフィルタ3の背圧が大きくなりディーゼルエンジンに負荷が掛かることがある。また、隔壁21の厚さが0.2mm未満であると、ハニカムフィルタ3の機械的強度が低くなり破損等の恐れがあり、隔壁21の厚さが0.5mmを超えると、ハニカムフィルタ3の背圧が大きくなりディーゼルエンジンに負荷が掛かることがある。さらに、端面23の目封じ深さが1mm未満であると、排気ガスを処理する際に、端面23の目封じ部が破損する恐れがあり、端面23の目封じ深さが20mmを超えると、ハニカムフィルタ3の排気ガス中の粒子状物質を実質的に捕集する領域の有効面積が小さくなることがある。
【0044】図4においては、ハニカムフィルタ3の形状が円筒状のものを示しているがこれに限定されることはなく、四角柱等の他の形状であってもよい。また、セル22の形状も四角形に限定されることはなく、円、楕円、三角、略三角、又はその他の多角形であってもよい。
【0045】また、本実施の形態に用いられるハニカムフィルタ3の隔壁の表面及び/又は内部に、触媒が担持されることが好ましい。このように構成することによって、例えば、ディーゼルエンジンが低速や低負荷状態で運転され、排気系の温度が低い場合は、プラズマ発生電極6(図1参照)にて発生したノンサーマルプラズマにより生成したラジカル、例えば、酸素ラジカル等によって、NOをNOに酸化し、また、ディーゼルエンジンが通常運転となり、ケース体2(図1参照)内のハニカムフィルタ3の温度が、触媒が活性化する温度、例えば、400〜500℃になった場合は、ノンサーマルプラズマと触媒とを併用して酸化反応を行うことや、ノンサーマルプラズマの発生を停止して触媒のみで酸化反応を行うことができる。このため排気ガス中に含まれるNOをNOに酸化する効率を向上させることができるとともに、ノンサーマルプラズマを発生するための電力消費を低減させることができる。また、触媒としては、特に限定されることはないが、Pt、Pd、Rh、K、Ba、Li、及びNaからなる群より選択される少なくとも一種を含む触媒を好適例として挙げることができる。
【0046】また、本実施の形態の排気ガス処理装置1は、図5に示すように、注入流路11の、プラズマ発生電極6が配設された部位より上流側に、注入流路11を通過する外気10の水分を除去するための脱水手段30をさらに備えたものであることが好ましい。本実施の形態に用いられた脱水手段30は、熱交換器により外気10を冷却し、液化した水分をドレン31により排出するものである。本来、ノンサーマルプラズマは、NOを酸化するのに有効な酸素以外の、直に安定化状態に戻ってしまう水等の分子も励起することから、水分を含んだ外気10は、ハニカムフィルタ3を再生させる効率を低下させることとなる。このように排気ガス処理装置1が脱水手段30をさらに備えた構成とすることによって、NOをNOに酸化する効率を向上させるとともに、ノンサーマルプラズマを発生するための電力消費を低減させることができる。
【0047】図5において、外気10を冷却して脱水する脱水手段30について説明したが、外気10の水分を除去することができるものであれば、例えば、外気10を圧縮して水分の分圧を上昇させて脱水する脱水手段や、吸着剤に水分を吸着させる脱水手段であってもよい。また、脱水手段30は、注入流路11内のプラズマ発生電極6が配設された部位より外部側に位置していればどのような位置に配設してもよい。
【0048】また、本実施の形態の排気ガス処理装置1は、図6に示すように、ケース体2の、排気系8の下流側に、NO処理手段32をさらに備えたものであることが好ましい。このように構成することによって、排気ガス処理装置1にて処理したガスを、有害物質であるNOを含まない状態で外部に排出することができる。NO処理手段32としては、例えば、NO吸蔵還元触媒を担持したハニカム構造体や、尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)等を好適例として挙げることができる。また、ケース体2とNO処理手段32とは、NO処理手段32が排気系8の下流側に位置していればどのような位置関係でもよく、ケース体2とNO処理手段32とは接していても離れていてもよい。
【0049】また、本実施の形態の排気ガス処理装置1は、図7に示すようにハニカムフィルタ3を通過した後のNOを含む排気ガス9を排気系8の上流側に戻すバイパス33を設け、排気ガス9が排気系8を循環する構成としてもよい。ノンサーマルプラズマによって生成したNOは、ハニカムフィルタ3の隔壁に堆積したスートと反応することによってNOに還元されることから、ハニカムフィルタ3を通過した後の排気ガス9を、再度、排気系8の上流側に戻し、再循環させることによって煤等を除去する効率を上昇させることができる。
【0050】次に、本発明(第二の発明)の排気ガス処理装置の一の実施の形態を、図8を用いて説明する。本実施の形態の排気ガス処理装置41は、排気ガスのメーン流路となるケース体2と、ケース体2の内部にメーン流路を遮断するように配設された、排気ガス9のフィルタ流路となる隔壁によって区画された複数のセルを有し、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するハニカムフィルタ3と、ケース体2より上流側の排気系8から分岐し再度排気系8に合流するように設置され、その内部を一部の排気ガス9aが通過する分岐流路12と、分岐流路12内に対向配置されたパルス電極4及びアース電極5から構成され、パルス電極4とアース電極5との間にノンサーマルプラズマを発生させることが可能なプラズマ発生電極6とを備え、ケース体2に流入した排気ガス9中に含まれる粒子状物質を、ハニカムフィルタ3によって捕集するとともに、分岐流路12内のプラズマ発生電極6を構成するパルス電極4とアース電極5との間に発生させたノンサーマルプラズマにより生成したラジカルによって、排気ガス9に含まれる一酸化窒素を二酸化窒素に酸化し、得られた二酸化窒素によって隔壁の表面に捕集されて堆積した粒子状物質のうちの可燃性物質を酸化燃焼除去して、ハニカムフィルタ3を再生することが可能なことを特徴とする。本実施の形態におけるラジカルとは、分子、原子、及びイオンからなる群から選ばれる少なくとも一種が、一以上の不対電子を有する状態で存在する遊離基、及びこれら遊離基の集合体のことをいい、ラジカルがイオン化したイオン性ラジカルや、ラジカルの集合体であるラジカルクラスタ等を含んだものを意味する。
【0051】このように構成することによって、排気ガス9に含まれる粒子状物質をハニカムフィルタ3にて高精度に捕集し、捕集した粒子状物質のうちの煤等の可燃性物質を簡便かつ低エネルギーで酸化燃焼除去して、ハニカムフィルタ3を再生することができるとともに、従来のノンサーマルプラズマを用いた排気ガス処理装置と比較して高効率化及び小型化が可能となる。また、本実施の形態においては、一部の排気ガス9aが通過する分岐流路12の内部にプラズマ発生電極6が配設されていることから、プラズマ発生電極6と接する排気ガス9aの量を少なくすることができるために、プラズマ発生電極6の腐蝕や煤等による汚れを低減させることができる。
【0052】また、本実施の形態においては、プラズマ発生電極6をケース体2内に配置する必要がないために、従来のノンサーマルプラズマを用いた排気ガス処理装置と比較して高効率化、小型化及び省電力化が可能となる。このために、車両への搭載時のスペース要求を満たし、かつ車両での使用可能な電力の範囲内で運用を実現することができる。
【0053】また、本実施の形態においては、パルス電極4に電圧を印可するための電源7をさらに備えたものであることが好ましい。この排気ガス処理装置41が自動車等に設置される場合は、自動車のバッテリー等の電源を共有することもできるが、このように構成することによって安定したノンサーマルプラズマを発生することができる。
【0054】図8においては、分岐流路12の内部に、一部の排気ガス9aの流れ方向に平行となるようにパルス電極4とアース電極5が配設された構成となっているが、これに限定されることはなく、例えば、図9に示すように、分岐流路12の内部の、一部の排気ガス9aが流入する側にパルス電極4が配設され、分岐流路12の内部の、排気系8に向かって一部の排気ガス9aが流出する側にアース電極5が配設された構成としてもよく、図10に示すように、分岐流路12の内部の、一部の排気ガス9aが流入する側にアース電極5が配設され、分岐流路12の内部の、排気系8に向かって一部の排気ガス9aが流出する側にパルス電極4が配設された構成としてもよい。図9及び図10においては、図8に示す排気ガス処理装置41を構成する構成要素と同一に構成されたものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0055】また、図8〜図10に示すように、本実施の形態においては、分岐流路12を通過する一部の排気ガス9aの流量が、メーン流路を通過する排気ガス9の流量、即ち、ハニカムフィルタ3を通過する排気ガス9の流量に対して1/10以下であることが好ましい。このように構成することによって、低エネルギーでハニカムフィルタ3の再生を行うことができるとともに、プラズマ発生電極6を小型化することができ排気ガス処理装置1をさらに小型化することができる。本実施の形態にいう流量とは、質量流量のことを意味する。
【0056】また、本実施の形態においては、電源7から供給される電流が、電圧が1kV以上の直流電流、ピーク電圧が1kV以上かつ1秒あたりのパルス数が1以上であるパルス電流、ピーク電圧が1kV以上かつ周波数が1以上である交流電流、又はこれらのいずれか二つを重畳してなる電流であることが好ましい。このように構成することによって、効率よく活性酸素等のラジカルを生成することができるノンサーマルプラズマを発生させることができ、生成したラジカルによってNOをNOに酸化し、ハニカムフィルタ3の再生に必要とされる十分なNOを得ることができる。
【0057】パルス電極4の材料としては、導電性の高い金属を用いることが好ましく、例えば、鉄、金、銀、銅、チタン、アルミニウム、ニッケル、及びクロムからなる群から選ばれる少なくとも一種の成分を含む金属を好適例して挙げることができる。また、パルス電極4の形状としては、効率的にノンサーマルプラズマを発生させることができる形状であれば特に限定されることはないが、例えば、ワイヤ平板形状、コイル形状等を好適例として挙げることができる。また、本実施の形態においては、金属板4aに導電性の針4bを複数配設した形状のパルス電極4を示している。この場合、針4bの数は、分岐流路12の大きさによっても異なるが、10〜500本であることが好ましい。また、図9及び図10に示すようにパルス電極4を配設する際は、パルス電極4の形状を、分岐流路12を通過する一部の排気ガス9aの抵抗とならないような形状、例えば、網状やストライプ状とすることが好ましい。本実施の形態のパルス電極4においては、針4bの数は100本である。
【0058】また、アース電極5の材料としては、アルミナ、チタン酸バリウム、コージェライト、ムライト、窒化珪素、サイアロン、及びジルコニアガラスからなる群から選ばれる少なくとも一種の成分を含む化合物を好適例して挙げることができる。また、アース電極5の形状としては、特に限定されることはないが、例えば、ワイヤ平板形状、コイル形状等を好適例として挙げることができる。また、本実施の形態においては、平板状のアース電極5を示している。この場合、その面積は、分岐流路12の大きさによっても異なるが、50〜500cmであることが好ましく、その厚さは、0.5〜2mmであることが好ましい。また、図2及び図3に示すようにアース電極5を配設する際は、アース電極5の形状を、分岐流路12を通過する一部の排気ガス9aの抵抗とならないような形状、例えば、網状やストライプ状とすることが好ましい。本実施の形態のアース電極5においては、面積は169cmであり、厚さは2mmである。
【0059】プラズマ発生電極6を構成するパルス電極4とアース電極5との少なくとも一方が誘電体によりバリアされていてもよい。
【0060】また、パルス電極4とアース電極5との距離については、特に限定されることはないが、使用されるパルス電極4とアース電極5の形状及び電源7の種類等により効率よくノンサーマルプラズマを発生させることができる距離であればよく、例えば、上述した形状のパルス電極4とアース電極5とを用いる場合は、パルス電極4を構成する針4bの先端とアース電極5との距離が、1〜25mmであることが好ましい。本実施の形態においては、その距離が10mmである。
【0061】また、本実施の形態においては、電源7から供給される電流が、図1に示した電源7と同様に構成されたものを好適に用いることができる。
【0062】本実施の形態に用いられるケース体2の材料としては、特に制限はないが、これを導電性を有する金属とし、アース電極5と接続し、自動車等のアースに電気的に接続させた構成としてもよい。
【0063】本実施の形態に用いられるハニカムフィルタ3は、図1に示した排気ガス処理装置1に用いられるハニカムフィルタ3と同様に構成されたものを好適に用いることができる。また、ハニカムフィルタ3の形状も、上述したように、円筒状に限定されることはない。
【0064】また、本実施の形態に用いられるハニカムフィルタ3は、ハニカムフィルタ3を構成する隔壁の表面及び/又は内部に、触媒が担持されることが好ましい。このように構成することによって、図1に示した排気ガス処理装置1と同様の効果を得ることができる。
【0065】また、本実施の形態の排気ガス処理装置41は、図11に示すように、分岐流路12の、プラズマ発生電極6が配設された部位より上流側に、分岐流路12を通過する一部の排気ガス9aの水分を除去するための脱水手段30をさらに備えたものであることが好ましい。本実施の形態に用いられた脱水手段30は、熱交換器により排気ガス9aを冷却し、液化した水分をドレン31により排出するものである。本来、ノンサーマルプラズマは、NOを酸化するのに有効な酸素以外の、直に安定化状態に戻ってしまう水等の分子も励起することから、大量の水分を含んだ排気ガス9aは、ハニカムフィルタ3を再生させる効率を低下させることとなる。特に、燃焼による排気ガス9aには大量の水分を含んでいることが多く、排気ガス処理装置41が脱水手段30をさらに備えた構成とすることによって、NOをNOに酸化する効率を向上させるとともに、ノンサーマルプラズマを発生するための電力消費を低減させることができる。
【0066】図11において、排気ガス9aを冷却して脱水する脱水手段30について説明したが、排気ガス9a中の水分を除去することができるものであれば、例えば、排気ガス9aを圧縮して水分の分圧を上昇させて脱水する脱水手段や、吸着剤に水分を吸着させる脱水手段であってもよい。また、脱水手段30は、分岐流路12の、プラズマ発生電極6が配設された部位より上流側に位置していればどのような位置に配設してもよい。
【0067】また、本実施の形態の排気ガス処理装置41は、図12に示すように、ケース体2の、排気系8の下流側に、NO処理手段32をさらに備えたものであることが好ましい。このように構成することによって、排気ガス処理装置41にて処理したガスを、有害物質であるNOを含まない状態で外部に排出することができる。NO処理手段32としては、例えば、NO吸蔵還元触媒を担持したハニカム構造体や、尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)等を好適例として挙げることができる。また、ケース体2とNO処理手段32とは、NO処理手段32が排気系8の下流側に位置していればどのような位置関係でもよく、ケース体2とNO処理手段32とは接していても離れていてもよい。
【0068】また、本実施の形態の排気ガス処理装置41は、図13に示すようにハニカムフィルタ3を通過した後のNOを含む排気ガス9bを排気系8の上流側に戻すバイパス33を設け、排気ガス9が排気系8を循環する構成としてもよい。ノンサーマルプラズマによって生成したNOは、ハニカムフィルタ3の隔壁に堆積した煤等の可燃性物質と反応することによってNOに還元されることから、ハニカムフィルタ3を通過した後の排気ガス9bを、再度、排気系8の上流側に戻し、再循環させることによって煤等を除去する効率を上昇させることができる。
【0069】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0070】
(実施例)
本実施例においては、図14に示すような、排気ガス49のメーン流路となるステンレス製のケース体42を形成し、このケース体42の内部に、メーン流路を遮断するように、コージェライトを用いて形成したハニカムフィルタ43を配設した。このハニカムフィルタ43は、排気ガス49の流れ方向の長さが50mm、端面の直径が46mm、セル密度が15.5セル/cm、隔壁の厚さが0.43mmとなるように、金属製の口金を用いて押し出し成形して形成し、予め0.171gの煤を表面に付着させた。また、ケース体42の外周にはヒータを配設し、ハニカムフィルタ43及びケース体42の内部を通過するガスを300℃に加熱することができるようにした。
【0071】また、図15に示すような、その内部を外気50(外部空気)が通過する注入流路79を形成した。この注入流路79の内部には、網状のステンレス板44aに長さ25mmのステンレス製の針44bを100本設置して構成されたパルス電極44と、縦130mm、横130mm、厚さ2mmのステンレスにフッ素樹脂をコーティングしたアース電極45とからなるプラズマ発生電極6を配設した。また、パルス電極44を構成する針44bとアース電極45との距離は10mmとした。アース電極45の表面は、厚さ2mmのアクリル板でバリアされている。
【0072】このように構成されたケース体42と注入流路79とを用いて、図16に示すような排気ガス処理装置78を製作した。本実施例においては、コンプレッサ71にて圧縮した乾燥空気を注入流路79の内部を通過させ、注入流路79を通過した乾燥空気に、所定濃度に調整されたNO混合ガスを合流させた後にケース体42に導入してハニカムフィルタ43を再生させるものである。具体的には、外部空気をコンプレッサ71にて圧縮し、フィルタ72にて微粒子を除去し、乾燥剤にて水分を除去して乾燥空気(相対湿度10%、温度20℃)を製造し、この乾燥空気のうちの一部を、流量1L/minで注入流路79を通過させた。また、2%のNO混合ガスが充填されたガスボンベ73から供給されたNOガスを、コンプレッサ71から別途供給した乾燥空気にて希釈した希釈NO混合ガスを作製し、作製した希釈NO混合ガスを、注入流路79を通過した乾燥空気に流量9L/minで合流させた。このようにして得られた合流混合ガスをケース体42内のハニカムフィルタ43に通気した。合流混合ガスのNO濃度は300ppmであった。
【0073】プラズマ発生電極46に用いる電源47としては、スイッチング素子としてIGBT(insulated gate bipolar transistor)を用いた高電圧パルス電源((株)増田研究所製)を用いた。この高電圧パルス電源は、定格負荷に最大約45kV電圧を印加することができ、本実施例においては、周波数840Hz、放電電力13Wとした。乾燥空気が注入流路79の内部を通過する際には、プラズマ発生電極46の印加電圧と電流とを、オシロスコープ(横河電気(株)製:DL1740−1GS/s)75と、高電圧プローブ(ソニー テクトロニクス(株)製:P6015A)と、電流プローブ(ソニー テクトロニクス(株)製:P6021)とを用いて測定した。電源47による、電流電圧波形を図17に示す。
【0074】また、合流混合ガスが通過する間のハニカムフィルタ43の圧力損失を測定した。時間経過によるハニカムフィルタ43の圧力損失の測定結果、及びその際のケース体42内部のガス温度を図18に示す。
【0075】また、ケース体42から排出されたガスをオゾン除去用ヒータ76(図16参照)を通過させた後、そのガスに含まれる、NO、NO、NO、CO、CO、及びOの濃度を、ガス分析器77(図16参照)を用いて測定した。測定結果を図20に示す。
【0076】また、時間経過による、ハニカムフィルタ43(図14参照)に付着させた煤の減少量(mg)及び減少率(質量%)を図19に示す。
【0077】
(比較例)
実施例と同量の煤を付着させたハニカムフィルタをケース体の内部に配設し、ケース体の内部に酸素を供給しつつヒータにより加熱を行うことにより、ハニカムフィルタに付着させた煤を酸化燃焼除去する排気ガス処理装置を製造した。図19に、時間経過による、ハニカムフィルタに付着させた煤の減少量(mg)及び減少率(%)を示す。
【0078】図18に示したグラフから、ノンサーマルプラズマ発生時にハニカムフィルタ43(図14参照)の圧力損失が低下し、ハニカムフィルタ43(図11参照)の再生が行われていることがわかる。
【0079】また、図19に示したグラフから、ノンサーマルプラズマ発生時において、NOの濃度が減少しているとともに、CO及びCOの濃度が増加していることから、ノンサーマルプラズマにより生成したラジカルよって酸化されたNOが煤と反応していることがわかる。
【0080】図20に示したグラフから、本実施例の排気ガス処理装置は、ハニカムフィルタ43(図14参照)に付着させた煤の97%を、4.6時間で酸化燃焼除去することができた。本比較例の排気ガス処理装置は、6.6時間経過しても、75%の煤しか酸化燃焼除去することができなかった。
【0081】上述した測定を終えた後、ハニカムフィルタ43(図14参照)を排気ガス処理装置78(図16参照)から取り出して、ハニカムフィルタ43(図14参照)の内面及び外面を目視にて確認したところ、煤が除去されていることが確認できた。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、排気ガスに含まれる粒子状物質をハニカムフィルタにて高精度に捕集し、捕集した粒子状物質のうちの可燃性物質を簡便かつ低エネルギーで酸化燃焼除去して、ハニカムフィルタを再生することが可能であるとともに、従来のノンサーマルプラズマを用いた排気ガス処理装置と比較して耐久性及び処理性能に優れかつ小型化が可能な排気ガス処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(第一の発明)の排気ガス処理装置の一の実施の形態を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明(第一の発明)の排気ガス処理装置の他の実施の形態を模式的に示す断面図である。
【図3】本発明(第一の発明)の排気ガス処理装置の他の実施の形態を模式的に示す断面図である。
【図4】本発明(第一の発明)の排気ガス処理装置の一の実施の形態に用いられるハニカムフィルタを示す斜視図である。
【図5】本発明(第一の発明)の排気ガス処理装置の一の実施の形態が、さらに脱水手段を備えた状態を模式的に示す断面図である。
【図6】本発明(第一の発明)の排気ガス処理装置の一の実施の形態が、さらにNO処理手段を備えた状態を模式的に示す断面図である。
【図7】本発明(第一の発明)の排気ガス処理装置の一の実施の形態が、バイパスを備えた状態を模式的に示す断面図である。
【図8】本発明(第二の発明)の排気ガス処理装置の一の実施の形態を模式的に示す断面図である。
【図9】本発明(第二の発明)の排気ガス処理装置の他の実施の形態を模式的に示す斜視図である。
【図10】本発明(第二の発明)の排気ガス処理装置の他の実施の形態を模式的に示す断面図である。
【図11】本発明(第二の発明)の排気ガス処理装置の一の実施の形態が、さらに脱水手段を備えた状態を模式的に示す断面図である。
【図12】本発明(第二の発明)の排気ガス処理装置の一の実施の形態が、さらにNO処理手段を備えた状態を模式的に示す断面図である。
【図13】本発明(第二の発明)の排気ガス処理装置の一の実施の形態が、バイパスを備えた状態を模式的に示す断面図である。
【図14】本発明の実施例における、排気ガス処理装置を構成するケース体を模式的に示す断面図である。
【図15】本発明の実施例における、排気ガス処理装置を構成する注入流路を模式的に示す断面図である。
【図16】本発明の実施例における、排気ガス処理装置の各種測定を行うための全体概要構成図である。
【図17】本発明の実施例における、排気ガス処理装置に用いられる電源の電流電圧波形を示すグラフである。
【図18】本発明の実施例における、プラズマ発生電極にてノンサーマルプラズマを発生させた際の、ケース体内に配設されたハニカムフィルタの圧力損失と経過時間との関係、及びその際の温度を示すグラフである。
【図19】本発明の実施例及び比較例における、時間経過による、ハニカムフィルタに付着させた煤の減少量及び減少率を示すグラフである。
【図20】本発明の実施例における、ハニカムフィルタにスート付着させた状態でノンサーマルプラズマを発生させた際の、NO、NO、NO、CO、CO、及びOの濃度と経過時間との関係を示すグラフである。
【図21】従来の排気ガス処理装置に用いられるハニカムフィルタを示す斜視図である。
【符号の説明】
1…排気ガス処理装置、2…ケース体、3…ハニカムフィルタ、4…パルス電極、4a…金属板、4b…針、5…アース電極、6…プラズマ発生電極、7…電源、8…排気系、9,9a,9b…排気ガス、10…外気、11…注入流路、12…分岐流路、21…隔壁、22…セル、23,23a,23b…端面、30…脱水手段、31…ドレン、32…NO処理手段、33…バイパス、41…排気ガス処理装置、42…ケース体、43…ハニカムフィルタ、44…パルス電極、44a…ステンレス板、45…アース電極、46…プラズマ発生電極、49…排気ガス、50…外気、71…コンプレッサ、72…フィルタ、73…ガスボンベ、74…マスフローコントローラ、75…オシロスコープ、76…オゾン除去用ヒータ、77…ガス分析器、78…排気ガス処理装置、79…ケース体、80…ハニカムフィルタ、81…隔壁、82…セル、83…排気ガス流入側端面、84…排気ガス流出側端面。

Claims (13)

  1. 燃焼ガスの排気系中に設置されて、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集、除去するために用いられる排気ガス処理装置であって、
    前記排気ガスのメーン流路となるケース体と、前記ケース体の内部に前記メーン流路を遮断するように配設された、前記排気ガスのフィルタ流路となる隔壁によって区画された複数のセルを有し、前記排気ガスに含まれる前記粒子状物質を捕集するハニカムフィルタと、前記排気系の外部から前記ケース体より上流側の前記排気系に合流するように設置され、その内部を外気が通過する注入流路と、前記注入流路内に対向配置されたパルス電極及びアース電極から構成され、前記パルス電極と前記アース電極との間にノンサーマルプラズマを発生させることが可能なプラズマ発生電極とを備え、
    前記ケース体に流入した前記排気ガス中に含まれる粒子状物質を、前記ハニカムフィルタによって捕集するとともに、前記プラズマ発生電極を構成する前記パルス電極と前記アース電極との間に発生させたノンサーマルプラズマにより生成したラジカルによって、前記排気ガスに含まれる一酸化窒素を二酸化窒素に酸化し、得られた前記二酸化窒素によって前記隔壁の表面に捕集されて堆積した前記粒子状物質のうちの可燃性物質を酸化燃焼除去して、前記ハニカムフィルタを再生することが可能なことを特徴とする排気ガス処理装置。
  2. 燃焼ガスの排気系中に設置されて、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集、除去するために用いられる排気ガス処理装置であって、
    前記排気ガスのメーン流路となるケース体と、前記ケース体の内部に前記メーン流路を遮断するように配設された、前記排気ガスのフィルタ流路となる隔壁によって区画された複数のセルを有し、前記排気ガスに含まれる前記粒子状物質を捕集するハニカムフィルタと、前記ケース体より上流側の前記排気系から分岐し再度前記排気系に合流するように設置され、その内部を一部の前記排気ガスが通過する分岐流路と、前記分岐流路内に対向配置されたパルス電極及びアース電極から構成され、前記パルス電極と前記アース電極との間にノンサーマルプラズマを発生させることが可能なプラズマ発生電極とを備え、
    前記ケース体に流入した前記排気ガス中に含まれる粒子状物質を、前記ハニカムフィルタによって捕集するとともに、前記分岐流路内の前記プラズマ発生電極を構成する前記パルス電極と前記アース電極との間に発生させたノンサーマルプラズマにより生成したラジカルによって、前記排気ガスに含まれる一酸化窒素を二酸化窒素に酸化し、得られた前記二酸化窒素によって前記隔壁の表面に捕集されて堆積した前記粒子状物質のうちの可燃性物質を酸化燃焼除去して、前記ハニカムフィルタを再生することが可能なことを特徴とする排気ガス処理装置。
  3. 前記注入流路を通過する前記外気の流量が、前記メーン流路を通過する前記排気ガスの流量に対して1/10以下である請求項1に記載の排気ガス処理装置。
  4. 前記分岐流路を通過する前記排気ガスの流量が、前記メーン流路を通過する前記排気ガスの流量に対して1/10以下である請求項2に記載の排気ガス処理装置。
  5. 前記パルス電極に電圧を印加するための電源をさらに備えた請求項1〜4のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
  6. 前記ハニカムフィルタの材質が、コージェライト、炭化珪素、サイアロン、及び窒化珪素からなる群から選ばれる少なくとも一種の材料からなる請求項1〜5のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
  7. 前記ハニカムフィルタのセル密度が15〜60セル/cmであり、前記隔壁の厚さが0.2〜0.5mmであり、前記ハニカムフィルタの端面の目封じ深さが1〜20mmである請求項1〜6のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
  8. 前記ケース体の、前記排気系の上流側に、前記ケース体に流入する前記排気ガスの少なくとも一部に含まれる水分を除去するための脱水手段をさらに備えた請求項1〜7のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
  9. 前記ハニカムフィルタの前記隔壁の表面及び/又は内部に、触媒が担持された請求項1〜8のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
  10. 前記ケース体の、前記排気系の下流側に、NO処理手段をさらに備えた請求項1〜9のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
  11. 前記ハニカムフィルタを通過した後の前記排気ガスの少なくとも一部を前記排気系の上流側に戻し、前記排気系を前記排気ガスが循環するためのバイパスをさらに備えた請求項1〜10のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
  12. 前記電源から供給される電流が、電圧が1kV以上の直流電流、ピーク電圧が1kV以上かつ1秒あたりのパルス数が1以上であるパルス電流、ピーク電圧が1kV以上かつ周波数が1以上である交流電流、又はこれらのいずれか二つを重畳してなる電流である請求項5〜11のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
  13. ディーゼルエンジンの燃焼ガスの排気系中に設置された請求項1〜12のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
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