JP2004241686A - アライメント方法およびアライメント装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面に複数のストリートが格子状に形成され該複数のストリートによって区画された複数の領域に同一回路が形成された半導体ウエーハを被加工物保持手段に保持し、該保持された半導体ウエーハを撮像手段によって撮像し該撮像された画像情報に基づいてストリートの位置を検出するアライメント方法であって、半導体ウエーハに形成された1つの回路を撮像手段により撮像領域を細分化して全面に渡って撮像し、該撮像した各撮像領域の各画像情報と各座標値および各座標値からストリートまでの距離を予め記憶するステップと、加工すべき半導体ウエーハの所定の回路を撮像手段により撮像し、撮像した画像情報と一致する画像情報を該記憶された画像情報の中から検索するステップと、該検索された画像情報に基づいてその座標値とストリートまでの距離を求めるステップとを含む。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエーハの加工すべき領域を検出するためのアライメント方法およびアライメント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリート(切断ライン)によって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等の同一回路が形成されている半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによって回路毎に分割して個々の半導体チップを製造している。この分割は、切削ブレードを備えた切削装置やレーザー照射装置等のダイシング装置によって行われている。
【0003】
上述したダイシング装置による分割は、その分割に先立ち、半導体ウエーハの表面を複数個の画素からなる撮像素子を備えた撮像手段によって撮像し、パターンマッチング等の画像処理によりアライメントが行われ、分割すべきストリートが検出される。このパターンマッチングによるアライメントシステムは、半導体チップの特徴点をキーパターンとして設定し、このキーパターンとストリートとの位置関係を予め記憶手段に格納しておく。そして、分割すべき半導体ウエーハの表面を撮像手段によって撮像し走査しながらキーパターンと同一パターンを探し出し、探し出したキーパターンと同一のパターンに基づいて予め記憶手段に格納されているキーパターンとストリートとの位置関係によってストリートを検出するシステムである。このアライメントシステムにおいては、上述したパターンマッチングの走査時間を短縮するために、低倍率パターンマッチングと高倍率パターンマッチングを実施している。即ち、低倍率用のキーパターンと高倍率用のキーパターンを設定するとともに、該両パターンの相互位置関係を予め記憶手段に格納しておき、先ず低倍率パターンマッチングを実行し、次に高倍率パターンマッチングを実行することにより、パターンマッチングの走査時間の短縮を図っている。(例えば、特許文献1参照。)
【0004】
【特許文献1】
特開平3−27043号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
而して、低倍率パターンマッチングと高倍率パターンマッチングを実施するためには、低倍率用の撮像手段と高倍率用の撮像手段が必要となり、コスト高になる。
【0006】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、高倍率用の撮像手段のみによって迅速にアライメントを遂行することができるアライメント方法およびアライメント装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、表面に複数のストリートが格子状に形成され該複数のストリートによって区画された複数の領域に同一回路が形成された半導体ウエーハを被加工物保持手段に保持し、該保持された半導体ウエーハを撮像手段によって撮像し該撮像された画像情報に基づいてストリートの位置を検出するアライメント方法であって、
半導体ウエーハに形成された1つの回路を撮像手段により撮像領域を細分化して全面に渡って撮像し、該撮像した各撮像領域の各画像情報と各座標値および各座標値からストリートまでの距離を予め記憶するステップと、
加工すべき半導体ウエーハの所定の回路を撮像手段により撮像し、撮像した画像情報と一致する画像情報を該記憶された画像情報の中から検索するステップと、
該検索された画像情報に基づいてその座標値とストリートまでの距離を求めるステップと、を含む、
ことを特徴とするアライメント方法が提供される。
【0008】
また、本発明によれば、表面に複数のストリートが格子状に形成され該複数のストリートによって区画された複数の領域に同一回路が形成された半導体ウエーハを被加工物保持手段に保持し、該保持された半導体ウエーハを撮像手段によって撮像し該撮像された画像情報に基づいてストリートの位置を検出するアライメント方法であって、
半導体ウエーハに形成された1つの回路を撮像手段により撮像領域を細分化して全面に渡って撮像し、該撮像した各撮像領域の各画像情報と各座標値を予め記憶するとともに各画像情報の中の1つをキーパターンとして設定し該キーパターンからストリートまでの距離を予め記憶するステップと、
加工すべき半導体ウエーハの所定の回路を撮像し、撮像した画像情報と一致する画像情報を該記憶された画像情報の中からそれぞれ検索するステップと、
該検索された画像情報の座標値と該キーパターンの座標値との相関関係を求め、該撮像手段と該被加工物保持手段とを相対移動して該撮像手段の撮像領域を該キーパターンの座標値に移動してキーパターンに基づくパターンマッチングを行うステップと、
該キーパターンの座標値に基づいてストリートまでの距離を求めるステップと、を含む、
ことを特徴とするアライメント方法が提供される。
【0009】
更に、本発明によれば、表面に複数のストリートが格子状に形成され該複数のストリートによって区画された複数の領域に同一回路が形成された半導体ウエーハを被加工物保持手段に保持し、該保持された半導体ウエーハを撮像し該撮像された画像情報に基づいてストリートの位置を検出するアライメント装置であって、
該被加工物保持手段に保持された半導体ウエーハの表面を撮像し、撮像した画像情報を出力する撮像手段と、
該撮像手段と該被加工物保持手段を相対移動せしめる送り手段と、
該撮像手段によって該半導体ウエーハの1つの回路の細分化して撮像した各撮像領域の画像情報と座標値および各座標値からストリートまでの距離を予め格納しておく記憶手段と、
該被加工物保持手段に保持された加工すべき半導体ウエーハを撮像する該撮像手段からの画像情報と該記憶手段に記憶された情報とに基づいてストリートを検出するとともに該送り手段を制御する制御手段と、を具備し、
該制御手段は、該送り手段を作動せしめて加工すべき半導体ウエーハの所定の回路を該撮像手段の撮像領域に位置付け、該撮像手段によって該撮像領域を撮像し、該撮像した画像情報と一致する画像情報を該記憶手段に格納された画像情報の中から検索し、該検索された画像情報に基づいてその座標値とストリートまでの距離を求める、
ことを特徴とするアライメント装置が提供される。
【0010】
また、本発明によれば、表面に複数のストリートが格子状に形成され該複数のストリートによって区画された複数の領域に同一回路が形成された半導体ウエーハを被加工物保持手段に保持し、該保持された半導体ウエーハを撮像し該撮像された画像情報に基づいてストリートの位置を検出するアライメント装置であって、
該被加工物保持手段に保持された半導体ウエーハの表面を撮像し、撮像した画像情報を出力する撮像手段と、
該撮像手段と該被加工物保持手段を相対移動せしめる送り手段と、
該撮像手段と該被加工物保持手段を相対移動せしめる送り手段と、
該撮像手段によって該半導体ウエーハの1つの回路の細分化して撮像した各撮像領域の画像情報と座標値および各画像情報の中から設定された1つのキーパターンおよび該キーパターンからストリートまでの距離を予め格納しておく記憶手段と、
該被加工物保持手段に保持された加工すべき半導体ウエーハを撮像する該撮像手段からの画像情報と該記憶手段に記憶された情報とに基づいてストリートを検出するとともに該送り手段を制御する制御手段と、を具備し、
該制御手段は、該送り手段を作動せしめて加工すべき半導体ウエーハの所定の回路を該撮像手段の撮像領域に位置付け、該撮像手段によって該撮像領域を撮像し、該撮像した画像情報と一致する画像情報を該記憶手段に格納された画像情報の中から検索し、該検索された画像情報の座標値と該キーパターンの座標値との相関関係を求め、該送り手段を作動せしめて該撮像手段の撮像領域を該キーパターンの座標値に移動してキーパターンに基づくパターンマッチングを行い、該キーパターンの座標値に基づいてストリートまでの距離を求める、
ことを特徴とするアライメント装置が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成されたアライメント方法およびアライメント装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1には、本発明によって構成されたアライメント装置を装備した切削装置の斜視図が示されている。
図1に示された切削装置は、略直方体状の装置ハウジング10を具備している。この装置ハウジング10内には、図2に示す静止基台2と、該静止基台2に切削送り方向である矢印Xで示す方向に移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、静止基台2に割り出し送り方向である矢印Yで示す方向(切削送り方向である矢印Xで示す方向に直角な方向)に移動可能に配設されたスピンドル支持機構4と、該スピンドル支持機構4に切り込み送り方向である矢印Zで示す方向に移動可能に配設されたスピンドルユニット5が配設されている。
【0013】
上記チャックテーブル機構3は、静止基台2上に矢印Xで示す方向に沿って平行に配設された2本の案内レール31、32と、該案内レール31、32上に矢印Xで示す方向に移動可能に配設された被加工物保持手段としてのチャックテーブル33を具備している。このチャックテーブル33は、案内レール31、32上に移動可能に配設された吸着チャック支持台331と、該吸着チャック支持台331上に装着された吸着チャック332と、該吸着チャック332の上面から所定高さ下方に配設された支持テーブル333を具備しており、該吸着チャック332上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。また、吸着チャック332は、パルスモータ334(M1)によって回動せしめられるようになっている。なお、チャックテーブル33の外周には、半導体ウエーハを支持する後述するフレームを保持する4個のフレーム支持部材335が配設されている。
【0014】
図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、チャックテーブル33を2本の案内レール31、32に沿って矢印Xで示す切削送り方向に移動させるための切削送り手段34を具備している。切削送り手段34は、上記2本の案内レール31と32の間に平行に配設された雄ネジロッド341と、該雄ネジロッド341を回転駆動するためのパルスモータ342(M2)等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド341は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック343に回転自在に支持されており、その他端が上記サーボモータ342(M2)の出力軸に図示しない減速装置を介して伝動連結されている。なお、雄ネジロッド341は、チャックテーブル33を構成する吸着チャック支持台331の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ342(M2)によって雄ネジロッド341を正転および逆転駆動することにより、チャックテーブル33は案内レール31、32に沿って矢印Xで示す切削送り方向に移動せしめられる。なお、切削送り手段34は、図示の実施形態においてはパルスモータ342(M2)を1パルス駆動すると、チャックテーブル33を1μm移動するように構成されている。
【0015】
図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、チャックテーブル33の移動位置を検出するための切削送り位置検出手段35を具備している。切削送り位置検出手段35は、上記案内レール31に配設されたリニアスケール351と、上記吸着チャック支持台331に取り付けられリニアスケール351の被検出線を検出する検出器352(LS1)とからなっている。検出器352(LS1)は、それ自体周知の光電式検出器でよく、上記リニアスケール351の被検出線(例えば、1μm間隔で形成されている)の検出に応じてパルス生成し、このパルス信号を切削送り位置信号として後述する制御手段に送る。
【0016】
上記スピンドル支持機構4は、静止基台2上に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に配設された2本の案内レール41、42と、該案内レール41、42上に矢印Yで示す方向に移動可能に配設された可動支持基台43を具備している。この可動支持基台43は、案内レール41、42上に移動可能に配設された移動支持部431と、該移動支持部431に取り付けられた装着部432とからなっている。装着部432は、一側面に矢印Zで示す方向に延びる2本の案内レール432a、432aが平行に設けられている。図示の実施形態におけるスピンドル支持機構4は、可動支持基台43を2本の案内レール41、42に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動させるための割り出し送り手段44を具備している。割り出し送り手段44は、上記2本の案内レール41、42の間に平行に配設された雄ネジロッド441と、該雄ねじロッド441を回転駆動するためのパルスモータ442(M3)等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド441は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ442(M3)の出力軸に図示しない減速装置を介して伝動連結されている。なお、雄ネジロッド441は、可動支持基台43を構成する移動支持部431の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ442(M3)によって雄ネジロッド441を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台43は案内レール41、42に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられる。なお、割り出し送り手段44は、図示の実施形態においてはパルスモータ442(M3)を1パルス駆動すると、可動支持基台43を1μm移動するように構成されている。
【0017】
図示の実施形態におけるスピンドル支持機構4は、後述する切削ブレードおよび撮像手段の位置(割り出し位置)を検出するための割り出し送り位置検出手段45を具備している。割り出し送り位置検出手段45は、上記案内レール42に配設されたリニアスケール451と、上記可動支持台43に取り付けられリニアスケール451の被検出線を検出する検出器452(LS2)とからなっている。検出器452(LS2)は、上記352(LS1)と同様にそれ自体周知の光電式検出器でよく、上記リニアスケール451の被検出線(例えば、1μm間隔で形成されている)の検出に応じてパルス生成し、このパルス信号を切削送り位置信号として後述する制御手段に送る。
【0018】
図示の実施形態のおけるスピンドルユニット5は、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられたスピンドルハウジング52と、該スピンドルハウジング52に回転可能に支持された回転スピンドル53を具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部432に設けられた2本の案内レール432a、432aに摺動可能に嵌合する2本の被案内レール51a、51aが設けられており、この被案内レール51a、51aを上記案内レール432a、432aに嵌合することにより、矢印Zで示す切り込み送り方向に移動可能に支持される。上記回転スピンドル53はスピンドルハウジング52の先端から突出して配設されており、この回転スピンドル53の先端部に切削ブレード6が装着されている。なお、切削ブレード6を装着した回転スピンドル53は、サーボモータ54(M4)等の駆動源によって回転駆動せしめられる。上記スピンドルハウジング52の前端部には、撮像手段7(SD)が配設されている。この撮像手段7(SD)は、複数個の画素(640×480画素:ピクセル)からなる撮像素子(CCD)および顕微鏡等の光学系等を備えており、撮像した画像信号を後述する制御手段に送る。なお、撮像手段7(SD)に内蔵された光学系の倍率は、図示の実施形態においては10倍に設定されている。このように構成された撮像手段7(SD)は、上記切削ブレード6とX方向の同一線上に配設されている。
【0019】
図示の実施形態におけるスピンドルユニット5は、ホルダ51を2本の案内レール432a、432aに沿って矢印Zで示す切り込みお送り方向に移動させるための切り込み送り手段55を具備している。切り込み送り手段55は、上記切削送り手段34および割り出し送り手段44と同様に案内レール432a、432aの間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ552(M5)等の駆動源を含んでおり、パルスモータ552(M5)によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ51とスピンドルハウジング52および回転スピンドル53を案内レール432a、432aに沿って矢印Zで示す切り込み送り方向に移動せしめる。
【0020】
図1に戻って説明すると、図示の切削装置は、被加工物である半導体ウエーハ11をストックするカセット12を具備している。半導体ウエーハ11は、環状のフレーム111にテープ112によって装着されており、フレーム111に装着された状態で上記カセット12に収容される。なお、カセット12は、図示しない昇降手段によって上下に移動可能に配設されたカセットテーブル121上に載置される。また、図示の切削装置は、カセット12に収納された半導体ウエーハ11を被加工物載置領域13に搬出するとともに切削加工終了後の半導体ウエーハ11をカセット12に搬入する被加工物搬出・搬入機構14と、被加工物載置領域13に搬出された半導体ウエーハ11を上記チャックテーブル33上に搬送する被加工物搬送機構15と、チャックテーブル33上で切削加工された半導体ウエーハ11を洗浄する洗浄手段16と、チャックテーブル33上で切削加工された半導体ウエーハ11を洗浄手段16に搬送する洗浄搬送機構17を具備している。更に、図示の切削装置は、上記撮像手段7(SD)によって撮像された画像等を表示する表示手段18(DP)を具備している。
【0021】
図示の実施形態における切削装置は、図3に示すように制御手段20を具備している。制御手段20はマイクロコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)201と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)202と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)203と、入力インターフェース204および出力インターフェース205とを備えている。このように構成された制御手段20の入力インターフェース204には、図2に示す検出器352(LS1)、検出器452(LS2)、撮像手段7(SD)等からの検出信号が入力される。また、出力インターフェース205からは上記パルスモータ334(M1)、パルスモータ342(M2)、パルスモータ442(M3)、サーボモータ54(M4)、パルスモータ552(M5)に制御信号を出力するとともに、上記表示手段18(DP)および被加工物搬出・搬入機構13、被加工物搬送機構14、洗浄手段15、洗浄搬送機構16等に制御信号を出力する。
【0022】
次に、上述した切削装置の切削加工処理動作について図1を参照して説明する。
カセット12の所定位置に収容されたフレーム111に装着された状態の半導体ウエーハ11(以下、フレーム111に装着された状態の半導体ウエーハ11を単に半導体ウエーハ11という)は、図示しない昇降手段によってカセットテーブル121が上下動することにより搬出位置に位置付けられる。次に、被加工物搬出・入機構14が進退作動して搬出位置に位置付けられた半導体ウエーハ11を被加工物載置領域13に搬出する。被加工物載置領域13に搬出された半導体ウエーハ11は、被加工物搬送機構15の旋回動作によって上記チャックテーブル33の吸着チャック332上に搬送され、該吸着チャック332に吸引保持される。このようにして半導体ウエーハ11を吸引保持したチャックテーブル33は、切削送り手段34の作動により案内レール31、32に沿って撮像手段7の直下まで移動せしめられる。半導体ウエーハ11を吸引保持したチャックテーブル33が撮像手段7の直下まで移動せしめられると、半導体ウエーハ11に形成された所定の回路(半導体チップ)が撮像手段7の直下に位置付けられるようになっている。そして、アライメントが実施される。
【0023】
以下、本発明によるアライメント方法の第1の実施形態について説明する。
ここで、半導体ウエーハ11について、図4を参照して説明する。半導体ウエーハ11は、表面に複数のX方向ストリート11xとY方向ストリート11yが格子状に形成され該複数のストリートによって区画された複数の領域に同一回路11aが形成されている。このように構成された半導体ウエーハ11のアライメントを実施するためには、予め半導体ウエーハ11についての情報を上記制御手段20のランダムアクセスメモリ(RAM)203に記憶しておく。即ち、上記切削送り手段34および割り出し送り手段44を作動せしめて、半導体ウエーハ11を吸引保持したチャックテーブル33を撮像手段7の直下まで移動し、半導体ウエーハ11の図5に示す所定の回路(半導体チップ)11aの隅部である(X1,Y1)座標領域即ち(1−1)で示す領域を撮像手段7の撮像領域に位置付ける。この位置付け制御は撮像手段7によって撮像された画像情報を表示手段18(DP)に表示しながらX方向およびY方向の位置合わせとともに実施する。なお、1つの座標領域は、撮像手段7によって撮像される領域である。図示の実施形態の場合、撮像手段7の撮像素子が複数個の画素(640×480画素:ピクセル)からなり、光学系の倍率が10倍に設定されているので、各画素が1μm×1μmの領域を捕らえているため、640μm×480μmの領域が撮像される。
【0024】
撮像手段7の直下に図5に示す所定の回路(半導体チップ)11aの(X1,Y1)座標領域即ち(1−1)の領域が位置付けられたならば、制御手段20は撮像手段7によって撮像された画像情報と(X1,Y1)座標値を記憶手段としてのランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納する。そして、(X1,Y1)座標値からX方向ストリート11xおよびY方向ストリート11yの中心部までの距離を検出して、その値をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納する。なお、(X1,Y1)座標値からX方向ストリート11xおよびY方向ストリート11yの中心部までの距離の検出は、撮像手段7によって撮像された画像情報を表示手段18(DP)に表示しながら割り出し送り手段44または切削送り手段34を作動しつつ(図2参照)、上記割り出し送り位置検出手段45の検出器452(LS2)または切削送り位置検出手段35の検出器352(LS1)から制御手段20に出力される検出信号に基づいて検出される。
【0025】
次に、制御手段20は、切削送り手段34を所定量作動して所定の回路の(X2,Y1)座標領域即ち(2−1)の領域を撮像手段7の撮像領域に位置付ける。そして、撮像手段7によって撮像された画像情報と(X2,Y1)座標値をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納する。また、制御手段20は、(X2,Y1)座標値からX方向ストリート11xおよびY方向ストリート11yの中心部までの距離を上述したように検出し、その値をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納する。このようにして、(X6,Y1)座標領域即ち(6−1)の領域の画像情報とそれぞれの座標値およびX方向ストリート11xおよびY方向ストリート11yの中心部までの距離をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納したならば、割り出し送り手段44を作動するとともに切削送り手段34を作動して撮像手段7の撮像領域に図5に示す所定の回路(半導体チップ)11aの(X1,Y2)座標領域即ち(1−2)の領域を位置付ける。そして、制御手段20は撮像手段7によって撮像された画像情報と(X2,Y1)座標値およびX方向ストリート11xおよびY方向ストリート11yの中心部までの距離をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納する。このような作業を繰り返し実施するこよにより、所定の回路(半導体チップ)11aを細分化した全領域の画像情報と(X,Y)座標値およびX方向ストリート11xおよびY方向ストリート11yの中心部までの距離をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納する。なお、回路(半導体チップ)11aを細分化した各領域の画像情報は、それぞれ異なる画像に形成されている。このようにしてランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納された全領域の画像情報と(X,Y)座標値およびX方向ストリート11xおよびY方向ストリート11yの中心部までの距離に基づいて加工すべき半導体ウエーハ11のアライメントが実施される。
【0026】
図1を参照して説明を続けると、加工すべき半導体ウエーハ11を吸引保持したチャックテーブル33が上述したように撮像手段7の直下まで移動せしめられると、半導体ウエーハ11に形成された所定の回路(半導体チップ)11aが撮像手段7の直下に位置付けられるようになっている。このように所定の回路(半導体チップ)11aが撮像手段7の直下に位置付けられならば、撮像手段7は直下に位置する撮像領域を撮像し、その画像情報を制御手段20に送る。制御手段20は、撮像手段7から送られた画像情報をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第2の記憶領域に格納するとともに、この画像情報と一致する画像情報をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納された上記複数個の画像情報から検索する。そして制御手段20は、一致した画像情報の(X,Y)座標値をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第3の記憶領域に格納する。なお、今回撮像された画像情報の領域は、例えば(X2,Y2)座標値即ち(2−2)の領域であったとする。
【0027】
次に、切削送り手段34を作動して半導体ウエーハ11をXで示す切削送り方向に所定量移動する。そして、撮像手段7は直下に位置する領域を撮像し、その画像情報を制御手段20に送る。制御手段20、撮像手段7から送られた画像情報をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第2の記憶領域に格納するとともに、この画像情報と一致する画像情報をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納された上記複数個の画像情報から検索する。このとき、チャックテーブル33に保持された半導体ウエーハ11のX方向ストリート11xが矢印Xと平行であれば、今回撮像された画像情報の座標値も前回撮像した画像情報の座標値(X2,Y2)即ち(2−2)の領域であるはずである。しかるに、今回撮像された画像情報の座標値(X2,Y3)即ち(2−3)の領域であったとすると、チャックテーブル33に保持された半導体ウエーハ11はX方向に対して回転方向にズレた状態で位置付けられていることになる。
【0028】
次に、制御手段20は、前回撮像した画像情報の座標値(X2,Y2)と今回撮像された画像情報の座標値(X2,Y3)とに基づいてズレ量を演算し、このズレ量を補正するためのチャックテーブル33の回転角度を演算する。そして、制御手段20は、演算した回転角度に対応する所定パルスでパルスモータ332(M1)を駆動する。この結果、チャックテーブル33が上記のように演算された回転角度だけ回転せしめられて、チャックテーブル33に保持された半導体ウエーハ11に形成されたストリートがX方向とY方向にそれぞれ平行な関係で位置付けられる。
【0029】
上述したように、チャックテーブル33に保持された半導体ウエーハ11の回転方向のズレを補正したならば、撮像手段7は直下に位置する領域を撮像し、その画像情報を制御手段20に送る。制御手段20、撮像手段7から送られた画像情報をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第3の記憶領域に格納するとともに、この画像情報と一致する画像情報をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納された上記複数個の画像情報から検索する。なお、今回撮像された画像情報の領域は、上記補正により例えば(X2,Y2)座標値即ち(2−2)の領域であったとする。この(X2,Y2)座標値からX方向ストリート11xおよびY方向ストリート11yに中心部までの距離は上述したようにランダムアクセスメモリ(RAM)203に記憶されているので、現在地である(X2,Y2)座標値からX方向ストリート11xおよびY方向ストリート11yまでの距離を求めることができる。このようにして、所定の回路(半導体チップ)11aのX方向ストリート11xおよびY方向ストリート11yの中心部までの距離が求められると、このストリートから切削を開始するストリートまでの距離、即ちストリートの間隔と本数と最初のストリート位置は設計上明確に設定されているので、加工すべき半導体ウエーハ11を吸引保持したチャックテーブル33を切削開始位置に移動することができる。
【0030】
次に、本発明によるアライメント方法の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態においても、予め半導体ウエーハ11に形成された1つの回路について細分化された撮像領域の画像情報と(X,Y)座標値を制御手段20のランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納する。そして、第2の実施形態においては、図6で示すように特に特徴のある画像情報、例えば(X4,Y4)座標値即ち(4−4)の領域の画像情報をキーパターンとして設定し、該キーパターンからX方向ストリート11xおよびY方向ストリート11yの中心部までの距離をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納しておく。このようにキーパターンを設定するのは、最も特徴がある画像情報の座標値に基づいて確実にアライメントを行うようにしたものである。
【0031】
チャックテーブル33に保持された加工すべき半導体ウエーハ11のアライメントを実施するには、上述した第1の実施形態と同様に半導体ウエーハ11を所定の回路(半導体チップ)11aが撮像手段7の直下になるように位置付ける。そして、撮像手段7は直下に位置する撮像領域を撮像し、その画像情報を制御手段20に送る。制御手段20は、撮像手段7から送られた画像情報をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第2の記憶領域に格納するとともに、この画像情報と一致する画像情報をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納された上記複数個の画像情報から検索する。そして制御手段20は、一致した画像情報の(X,Y)座標値をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第3の記憶領域に格納する。なお、今回撮像された画像情報の領域は、例えば(X3,Y2)座標値であったとする。制御手段20は、この(X3,Y2)座標値即ち(3−2)の領域とキーパターンとして設定された(X4,Y4)座標値即ち(4−4)との相関関係を求める。この相関関係は、ランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納された上記各情報に基づいて、(X3,Y2)座標値から(X4,Y4)座標値までのX方向距離とY方向距離として求められる。
【0032】
このように(X3,Y2)座標値とキーパターンとして設定された(X4,Y4)座標値との相関関係が求められたならば、制御手段20は、割り出し送り手段44および切削送り手段34を作動して撮像手段7の直下に(X4,Y4)座標値即ち(4−4)に相当する領域を位置付け、撮像手段7によってその撮像領域を撮像する。そして、制御手段20は、撮像された画像情報とランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納されている(X4,Y4)座標値の画像情報(キーパターン)とのパターンマッチングを実施する。なお、上述したように撮像手段7の直下に加工すべき半導体ウエーハ11に形成された所定の回路(半導体チップ)11aの(X4,Y4)座標値即ち(4−4)に相当する領域を位置付けた状態でキーパターンとマッチングしない場合には、制御手段20は(X3,Y2)との認識に誤りがあり、(X3,Y2)と類似する座標値と(X4,Y4)座標値との相関関係を求めて、割り出し送り手段44および/または切削送り手段34を送りながらマッチングさせる。
【0033】
次に、切削送り手段34を作動して半導体ウエーハ11をXで示す切削送り方向に所定量移動する。そして、撮像手段7は直下に位置する領域を撮像し、その画像情報を制御手段20に送る。制御手段20、撮像手段7から送られた画像情報をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第2の記憶領域に格納するとともに、この画像情報と一致する画像情報をランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納された上記複数個の画像情報から検索する。このとき、チャックテーブル33に保持された半導体ウエーハ11のX方向ストリート11xが矢印Xと平行であれば、今回撮像された画像情報の座標値もキーパターンとして設定された(X4,Y4)座標値即ち(4−4)の領域であるはずである。しかるに、今回撮像された画像情報の座標値(X4,Y5)即ち(4−5)の領域であったとすると、チャックテーブル33に保持された半導体ウエーハ11はX方向に対して回転方向にズレた状態で位置付けられていることになる。
【0034】
次に、制御手段20は、キーパターンとして設定された(X4,Y4)座標値と今回撮像された画像情報の座標値(X4,Y5)とに基づいてズレ量を演算し、このズレ量を補正するためのチャックテーブル33の回転角度を演算する。そして、制御手段20は、演算した回転角度に対応する所定パルスでパルスモータ334(M1)を駆動する。この結果、チャックテーブル33が上記のように演算された回転角度だけ回転せしめられて、チャックテーブル33に保持された半導体ウエーハ11に形成されたストリートがX方向とY方向にそれぞれ平行な関係で位置付けられる。
【0035】
次に、制御手段20は、割り出し送り手段44および切削送り手段34を作動して撮像手段7の直下に(X4,Y4)座標値即ち(4−4)に相当する領域を位置付け、所定量離れた2か所の領域において、撮像手段7によってその撮像領域を撮像し、撮像された画像情報とランダムアクセスメモリ(RAM)203の第1の記憶領域に格納されている(X4,Y4)座標値の画像情報(キーパターン)とのパターンマッチングを実施して、ストリート11xが矢印Xと平行であることを確認する。
【0036】
このようにして、撮像手段7の直下に加工すべき半導体ウエーハ11に形成された所定の回路(半導体チップ)11aの(X4,Y4)座標値即ち(4−4)の領域を位置付けることにより、制御手段20はリードオンリメモリ(ROM)202に記憶しているキーパターン座標値(X4,Y4)からX方向ストリート11xおよびY方向ストリート11yまでの距離に基づいて、現在地からX方向ストリート11xおよびY方向ストリート11yまでの距離を求めてアライメントを行う。そして、チャックテーブル33に保持された加工すべき半導体ウエーハ11を上述したように設計上明確に設定されている切削開始位置に移動することができる。
【0037】
図1に基づいて説明すると、上述したようにアライメントが実行され、チャックテーブル33に保持された加工すべき半導体ウエーハ11が切削開始位置に位置付けられたならば、切削送り手段34を作動して半導体ウエーハ11を所定量Xで示す方向に移動する。この結果、チャックテーブル33に保持された半導体ウエーハ11は切削ブレード6により所定のストリートに沿って切削される。即ち、切削ブレード6は割り出し方向である矢印Yで示す方向および切り込み方向である矢印Zで示す方向に移動調整されて位置決めされたスピンドルユニット5に装着され、サーボモータ54(M4)によって高速回転(例えば、30,000rpm)されているので、チャックテーブル33を切削ブレード6の下側に沿って矢印Xで示す切削送り方向に所定速度(例えば、50mm/sec)で移動することにより、チャックテーブル33に保持された半導体ウエーハ11は切削ブレード6により所定のストリートに沿って切削される(切削工程)。このように所定のストリートに沿って切削したら、割り出し送り手段44のパルスモータ442(M2)を駆動して、チャックテーブル33、従ってこれに保持されている半導体ウエーハ11を矢印Yで示す方向にストリートの間隔だけ割り出し移動し(割り出し工程)、上記切削工程を遂行する。
【0038】
このようにして所定方向に延在する全てのストリートについて切削工程と割り出し工程を遂行したならば、制御手段20はパルスモータ334(M1)を駆動しチャックテーブル33、従ってこれに保持されている半導体ウエーハ11を90度回動せしめて、上記所定方向に対して直角に延びる各ストリートに沿って上記切削工程と割り出し工程を実行することにより、図4に示すように半導体ウエーハ11の全ストリートに切削溝110が形成され個々の半導体チップに分割される。なお、分割された半導体チップは、テープ112の作用によってバラバラにはならず、フレーム111に装着された半導体ウエーハ11の状態が維持されている。このようにして半導体ウエーハ11の切削が終了した後、半導体ウエーハ11を保持したチャックテーブル33は、最初に半導体ウエーハ11を吸引保持した位置に戻され、ここで半導体ウエーハ11の吸引保持を解除する。次に、半導体ウエーハ11は、洗浄搬送機構17によって洗浄手段16に搬送され、ここで上記切削時に生成されたコンタミが洗浄除去される。このようにして洗浄された半導体ウエーハ11は、被加工物搬送機構15によって被加工物載置領域13に搬送される。そして、半導体ウエーハ11は、被加工物搬出・入機構14によってカセット12の所定位置に収納される。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、半導体ウエーハに形成された1つの回路を撮像手段により撮像領域を細分化して全面に渡って撮像し、該撮像した各撮像領域の各画像情報と各座標値および各座標値からストリートまでの距離を予め記憶しておき、加工すべき半導体ウエーハの所定の回路を撮像手段により撮像し、撮像した画像情報と一致する画像情報を該記憶された画像情報の中から検索し、該検索された画像情報に基づいてその座標値とストリートまでの距離を求めるようにしたので、比較的高倍率の撮像手段だけで高速でアライメントを行うことができる。
また、本発明によれば、上記各画像情報の中から1つのキーパターンを設定し、このキーパターンの座標値からストリートまでの距離を求めるようにしたので、比較的高倍率の撮像手段を用いて迅速にキーパターンの座標値に位置付けることができ、低倍率−高倍率パターンマッチングと同様に確実に高速高速でアライメントを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたアライメント装置を装備した切削装置の斜視図。
【図2】図1に示す切削装置の要部斜視図。
【図3】図1に示す切削装置に装備される制御手段の構成ブロック図。
【図4】図1に示す切削装置によって切断される半導体ウエーハの斜視図。
【図5】図4に示す半導体ウエーハに形成される回路の撮像領域を示す一実施形態の説明図。
【図6】図4に示す半導体ウエーハに形成される回路の撮像領域を示す他の実施形態の説明図。
【符号の説明】
2:静止基台
3:チャックテール機構
31、32:チャックテーブル機構の案内レール
33:チャックテーブル機構のチャックテーブル
334:パルスモータ(M1)
34:切削送り手段
342:パルスモータ(M2)
35:切削送り位置検出手段
351:リニアスケール
352:検出器(LS1)
4:スピンドル支持機構
41、42:チャックテーブル機構の案内レール
43:チャックテーブル機構の可動支持基台
44:割り出し送り手段
442:パルスモータ(M3)
45:割り出し送り位置検出手段
451:リニアスケール
452:検出器(LS1)
5:スピンドルユニット
52:スピンドルユニットのスピンドルハウジング
53:回転スピンドル
54:サーボモータ(M4)
56:駆動手段
552:パルスモータ(M5)
6:切削ブレード
7:撮像手段(SD)
10:装置ハウジング
11:半導体ウエーハ
12:カセット
14:被加工物搬出・入機構
15:被加工物搬送機構
16:洗浄手段
17:洗浄搬送機構
18:表示手段(DP)
20:制御手段
Claims (4)
- 表面に複数のストリートが格子状に形成され該複数のストリートによって区画された複数の領域に同一回路が形成された半導体ウエーハを被加工物保持手段に保持し、該保持された半導体ウエーハを撮像手段によって撮像し該撮像された画像情報に基づいてストリートの位置を検出するアライメント方法であって、
半導体ウエーハに形成された1つの回路を撮像手段により撮像領域を細分化して全面に渡って撮像し、該撮像した各撮像領域の各画像情報と各座標値および各座標値からストリートまでの距離を予め記憶するステップと、
加工すべき半導体ウエーハの所定の回路を撮像手段により撮像し、撮像した画像情報と一致する画像情報を該記憶された画像情報の中から検索するステップと、
該検索された画像情報に基づいてその座標値とストリートまでの距離を求めるステップと、を含む、
ことを特徴とするアライメント方法。 - 表面に複数のストリートが格子状に形成され該複数のストリートによって区画された複数の領域に同一回路が形成された半導体ウエーハを被加工物保持手段に保持し、該保持された半導体ウエーハを撮像手段によって撮像し該撮像された画像情報に基づいてストリートの位置を検出するアライメント方法であって、
半導体ウエーハに形成された1つの回路を撮像手段により撮像領域を細分化して全面に渡って撮像し、該撮像した各撮像領域の各画像情報と各座標値を予め記憶するとともに各画像情報の中の1つをキーパターンとして設定し該キーパターンからストリートまでの距離を予め記憶するステップと、
加工すべき半導体ウエーハの所定の回路を撮像し、撮像した画像情報と一致する画像情報を該記憶された画像情報の中からそれぞれ検索するステップと、
該検索された画像情報の座標値と該キーパターンの座標値との相関関係を求め、該撮像手段と該被加工物保持手段とを相対移動して該撮像手段の撮像領域を該キーパターンの座標値に移動してキーパターンに基づくパターンマッチングを行うステップと、
該キーパターンの座標値に基づいてストリートまでの距離を求めるステップと、を含む、
ことを特徴とするアライメント方法。 - 表面に複数のストリートが格子状に形成され該複数のストリートによって区画された複数の領域に同一回路が形成された半導体ウエーハを被加工物保持手段に保持し、該保持された半導体ウエーハを撮像し該撮像された画像情報に基づいてストリートの位置を検出するアライメント装置であって、
該被加工物保持手段に保持された半導体ウエーハの表面を撮像し、撮像した画像情報を出力する撮像手段と、
該撮像手段と該被加工物保持手段を相対移動せしめる送り手段と、
該撮像手段によって該半導体ウエーハの1つの回路の細分化して撮像した各撮像領域の画像情報と座標値および各座標値からストリートまでの距離を予め格納しておく記憶手段と、
該被加工物保持手段に保持された加工すべき半導体ウエーハを撮像する該撮像手段からの画像情報と該記憶手段に記憶された情報とに基づいてストリートを検出するとともに該送り手段を制御する制御手段と、を具備し、
該制御手段は、該送り手段を作動せしめて加工すべき半導体ウエーハの所定の回路を該撮像手段の撮像領域に位置付け、該撮像手段によって該撮像領域を撮像し、該撮像した画像情報と一致する画像情報を該記憶手段に格納された画像情報の中から検索し、該検索された画像情報に基づいてその座標値とストリートまでの距離を求める、
ことを特徴とするアライメント装置。 - 表面に複数のストリートが格子状に形成され該複数のストリートによって区画された複数の領域に同一回路が形成された半導体ウエーハを被加工物保持手段に保持し、該保持された半導体ウエーハを撮像し該撮像された画像情報に基づいてストリートの位置を検出するアライメント装置であって、
該被加工物保持手段に保持された半導体ウエーハの表面を撮像し、撮像した画像情報を出力する撮像手段と、
該撮像手段と該被加工物保持手段を相対移動せしめる送り手段と、
該撮像手段によって該半導体ウエーハの1つの回路の細分化して撮像した各撮像領域の画像情報と座標値および各画像情報の中から設定された1つのキーパターンおよび該キーパターンからストリートまでの距離を予め格納しておく記憶手段と、
該被加工物保持手段に保持された加工すべき半導体ウエーハを撮像する該撮像手段からの画像情報と該記憶手段に記憶された情報とに基づいてストリートを検出するとともに該送り手段を制御する制御手段と、を具備し、
該制御手段は、該送り手段を作動せしめて加工すべき半導体ウエーハの所定の回路を該撮像手段の撮像領域に位置付け、該撮像手段によって該撮像領域を撮像し、該撮像した画像情報と一致する画像情報を該記憶手段に格納された画像情報の中から検索し、該検索された画像情報の座標値と該キーパターンの座標値との相関関係を求め、該送り手段を作動せしめて該撮像手段の撮像領域を該キーパターンの座標値に移動してキーパターンに基づくパターンマッチングを行い、該キーパターンの座標値に基づいてストリートまでの距離を求める、
ことを特徴とするアライメント装置。
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