JP2004241580A - Boiling cooler - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒の沸騰と凝縮による潜熱移動によって発熱体を冷却する沸騰冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、下記特許文献1に開示された沸騰冷却装置がある。この沸騰冷却装置は、発熱電子部品等の発熱体に底面を接して熱を受ける冷媒容器と、この冷媒容器の上面側に冷媒容器の内部と連通して冷媒を流通するチューブを有する放熱部とを備えるものである。
【0003】
そして、発熱体を冷却するときには、冷媒容器内の冷媒が発熱体の熱を受けて沸騰する。沸騰気化した冷媒は、放熱部のチューブ内を流れるときに外部を流れる冷却風に潜熱を放出して凝縮し、液冷媒となって冷媒容器内に戻るようになっている。
【0004】
また、下記特許文献1では、大きな冷却能力を必要とする場合には、必要放熱量に応じて、冷媒容器の上面側において冷却風の流れ方向に複数の放熱部を設けるものが開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−206880号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の沸騰冷却装置では、複数の放熱部を設けた場合であっても、思いの外冷却能力が増加しない場合があるという問題がある。そこで、本発明者が、上記問題点の原因について鋭意調査したところ、以下のことが明らかとなった。
【0007】
沸騰冷却装置に一方向から冷却風が送風されると、冷却風上流側の放熱部で冷媒と熱交換した後の冷却風の温度が上昇する。この上流側放熱部から流出した冷却風がそのまま下流側の放熱部に流入すると、下流側放熱部での熱交換効率が低下する。したがって、複数の放熱部を設けたとしても、下流側放熱部は冷却能力への寄与が小さい。
【0008】
特に、図10(a)に示すように、冷媒容器102の上面に、チューブ133、138内を同一方向に冷媒が流通する第1放熱部103aと第2放熱部103bとを近接して配置し、冷却風上流側の第1放熱部103aから流出した冷却風が、流出時の温度分布のまま冷却風下流側の第2放熱部103bに流入した場合には、第2放熱部103bは冷却能力に寄与し難い。
【0009】
これは、以下の理由による。第1放熱部103aに一定の温度分布を有する冷却風が流入すると、チューブ133内の冷媒流れ上流側ほど高温蒸気冷媒が流通しているため熱交換効率が高くなる。したがって、第1放熱部103aから流出する冷却風の温度分布(図10(a)中のC−C線における温度分布)は、図10(b)に示すように、冷媒流れ上流側ほど温度が高くなる。
【0010】
図10(b)に示す温度分布のまま冷却風が第2放熱部103bに流入すると、低温の冷却風であれば熱交換が良好に行なわれて冷媒が凝縮する冷媒流れ上流側部に高温の冷却風が流入することになり、熱交換が効率的に行なわれない。
【0011】
これにより、特に図10(a)に示す構成の沸騰冷却装置では、第2放熱部103bは冷却能力に寄与し難いことが解った。換言すれば、冷却風下流側の放熱部に流入する冷却風の温度分布を改良することにより冷却性能を向上することが可能であることを見出した。
【0012】
本発明は、上記点を鑑みてなされたものであって、冷却風の流れ方向に複数の放熱部を設け、確実に冷却性能を発揮することが可能な沸騰冷却装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
一面に発熱体(6)が取り付けられ、内部に前記発熱体(6)の熱を受けて沸騰する冷媒を貯留する冷媒容器(2)と、
冷媒容器(2)の内部と連通して冷媒容器(2)の発熱体(6)の取付面に対向する面に設けられ、内部に冷媒を一方向に流通する第1のチューブ(33)を有する第1放熱部(3a)と、
冷媒容器(2)の内部と連通して冷媒容器(2)の発熱体(6)の取付面に対向する面に設けられ、内部に冷媒を一方向に流通する第2のチューブ(38)を有する第2放熱部(3b)とを備え、
第2放熱部(3b)は、第1放熱部(3a)に対し一方向から送風される冷却風の流れ方向下流側に配置され、
冷媒容器(2)に貯留されている冷媒が発熱体(6)から受熱して沸騰気化し、その冷媒蒸気が有する潜熱を、第1放熱部(3a)および第2放熱部(3b)から冷却風に放出して発熱体(6)を冷却する沸騰冷却装置であって、
第2のチューブ(38)のうち、内部を流通する冷媒流れの上流側部(38a)に、第1放熱部(3a)の外側を通過した冷却風を導入する冷却風導入手段(41)を備えることを特徴としている。
【0014】
これによると、第2放熱部(3b)の第2のチューブ(38)の冷媒流れ上流側部(38a)に、第1放熱部(3a)の外側を通過した低温の冷却風を流入させることができる。したがって、第2のチューブ(38)の冷媒流れ上流側部(38a)において、熱交換を良好に行なうことができる。このようにして、確実に冷却性能を発揮することができる。
【0015】
また、請求項2に記載の発明のように、第1放熱部(3a)の外側(4)を通過した冷却風を、第2のチューブ(38)の上流側部(38a)に向ける導入ガイド部材(41)を冷却風導入手段(41)とし、第2放熱部(3b)の第2のチューブ(38)の冷媒流れ上流側部(38a)に、第1放熱部(3a)の外側を通過した低温の冷却風を流入させることができる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明では、
第1放熱部(3a)は、第1のチューブ(33)の表面に第1のチューブ(33)の冷媒流れに直行する方向に延設された第1の放熱フィン(34)を有し、冷却風導入手段は、第1放熱部(3a)に冷却風が流入する方向に対し、第1放熱部(3a)を傾斜して配置する構成であり、
第1の放熱フィン(34)により、第1放熱部(3a)から流出する冷却風を第2のチューブ(38)の冷媒流れの下流側部(38b)に向けることで、第1放熱部(3a)の外側を通過した冷却風を、第2のチューブ(38)の上流側部(38a)に導入することを特徴としている。
【0017】
これによると、第1放熱部(3a)の第1の放熱フィン(34)により、第1放熱部(3a)を通過した高温の冷却風を第2のチューブ(38)の冷媒流れ上流側部(38a)から遠ざけることで、第1放熱部(3a)の外側を通過した低温の冷却風を、第2のチューブ(38)の上流側部(38a)に流入させることができる。したがって、第2のチューブ(38)の冷媒流れ上流側部(38a)において、熱交換を良好に行なうことができる。このようにして、確実に冷却性能を発揮することができる。
【0018】
また、請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、第2放熱部(3b)は、第2のチューブ(38)の表面に第2のチューブ(38)の冷媒流れに直行する方向に延設された第2の放熱フィン(39)を有するとともに、第2の放熱フィン(39)の延設方向が第1の放熱フィン(34)の延設方向と同一となるように配置されていることを特徴としている。
【0019】
これによると、第1放熱部(3a)を通過した冷却風を、第2放熱部(3b)の第2の放熱フィン(39)の延設方向に流入させやすい。したがって、第2放熱部(3b)の通風抵抗が増大することを防止できる。
【0020】
また、請求項5に記載の発明では、請求項3または請求項4に記載の発明において、第1放熱部(3a)は、第2放熱部(3b)に対し、第2のチューブ(38)の冷媒流れ下流側方向に偏心して配置されていることを特徴としている。
【0021】
これによると、第1の放熱フィン(34)により、第1放熱部(3a)から流出する冷却風を第2のチューブ(38)の冷媒流れの下流側部(38b)に向けた場合に、第1放熱部(3a)の外側を通過した冷却風を、第2のチューブ(38)の上流側部(38a)に導入しやすい。
【0022】
また、請求項6に記載の発明では、
一面に発熱体(6)が取り付けられ、内部に前記発熱体(6)の熱を受けて沸騰する冷媒を貯留する冷媒容器(2)と、
冷媒容器(2)の内部と連通して冷媒容器(2)の発熱体(6)の取付面に対向する面に設けられ、内部に冷媒を一方向に流通する第1のチューブ(33)と第1のチューブ(33)の表面に第1のチューブ(33)の冷媒流れに直行する方向に延設された第1の放熱フィン(34)とを有する第1放熱部(3a)と、冷媒容器(2)の内部と連通して冷媒容器(2)の発熱体(6)の取付面に対向する面に設けられ、内部に冷媒を一方向に流通する第2のチューブ(38)と第2のチューブ(38)の表面に第2のチューブ(38)の冷媒流れに直行する方向に延設された第2の放熱フィン(39)とを有する第2放熱部(3b)とを備え、
第2放熱部(3b)は、第1放熱部(3a)に対し一方向から送風される冷却風の流れ方向下流側に配置され、
冷媒容器(2)に貯留されている冷媒が発熱体(6)から受熱して沸騰気化し、その冷媒蒸気が有する潜熱を、第1放熱部(3a)および第2放熱部(3b)から冷却風に放出して発熱体(6)を冷却する沸騰冷却装置であって、
第1放熱部(3a)は、第1の放熱フィン(34)の形成部よりも通風抵抗の低い第1の通風路(35)を備え、第1の通風路(35)を通過した冷却風を第2放熱部(3b)に流入させることを特徴としている。
【0023】
これによると、第2放熱部(3b)に、第1放熱部(3a)の第1の通風路(35)を通過した比較的低温の冷却風を流入させることができる。したがって、第2放熱部(3b)において、熱交換を良好に行なうことができる。このようにして、確実に冷却性能を発揮することができる。
【0024】
また、請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の発明において、第2放熱部(3b)は、第1放熱部(3a)の第1の放熱フィン(34)形成部に対応した部位に、第2の放熱フィン(39)の形成部よりも通風抵抗の低い第2の通風路(40)を備え、第1放熱部(3a)の第1の放熱フィン(34)形成部を通過した冷却風を第2の通風路(40)に流入させることを特徴としている。
【0025】
これによると、第1放熱部(3a)の第1の放熱フィン(34)形成部を通過した冷却風を第2の通風路(40)に流入させやすく、これに伴ない、第2放熱部(3b)の第2の放熱フィン(39)形成部に、第1放熱部(3a)の第1の通風路(35)を通過した比較的低温の冷却風を流入させやすい。したがって、第2放熱部(3b)において、一層熱交換を良好に行なうことができる。
【0026】
また、請求項8に記載の発明では、
一面に発熱体(6)が取り付けられ、内部に発熱体(6)の熱を受けて沸騰する冷媒を貯留する冷媒容器(2)と、
冷媒容器(2)の内部と連通して冷媒容器(2)の発熱体(6)の取付面に対向する面に設けられ、内部に冷媒を一方向に流通する第1のチューブ(33)を有する第1放熱部(3a)と、
冷媒容器(2)の内部と連通して冷媒容器(2)の発熱体(6)の取付面に対向する面に設けられ、内部に冷媒を第1のチューブ(33)と同一方向に流通する第2のチューブ(38)を有する第2放熱部(3b)とを備え、
第2放熱部(3b)は、第1放熱部(3a)に対し一方向から送風される冷却風の流れ方向下流側に配置され、
冷媒容器(2)に貯留されている冷媒が発熱体(6)から受熱して沸騰気化し、その冷媒蒸気が有する潜熱を、第1放熱部(3a)および第2放熱部(3b)から冷却風に放出して発熱体(6)を冷却する沸騰冷却装置であって、
第1放熱部(3a)において第1のチューブ(33)の冷媒流れ方向の異なる部位を通過した冷却風同士が、混合した後に第2放熱部(3b)に流入するように、第1放熱部(3a)と第2放熱部(3b)とが、冷却風流れ方向に離設されていることを特徴としている。
【0027】
これによると、第1放熱部(3a)の第1のチューブ(33)の冷媒流れ上流側部(33a)を通過した高温の冷却風と、それより下流側を通過した比較的低温の冷却風とを混合した後、第2放熱部(3b)の第2のチューブ(38)の冷媒流れ上流側部(38a)に流入させることができる。したがって、第2のチューブ(38)の冷媒流れ上流側部(38a)において、熱交換を良好に行なうことができる。このようにして、確実に冷却性能を発揮することができる。
【0028】
また、請求項9に記載の発明では、請求項8に記載の発明において、第1放熱部(3a)と第2放熱部(3b)との冷却風流れ方向の間隔(W2)は、第1のチューブ(33)の冷媒流れ方向に直行する方向の寸法(W1)以上であることを特徴としている。
【0029】
これによると、第1放熱部(3a)の第1のチューブ(33)の冷媒流れ上流側を通過した高温の冷却風と、それより下流側を通過した比較的低温の冷却風とを、第2放熱部(3b)に流入する前に混合しやすい。
【0030】
また、請求項10に記載の発明では、第1放熱部(3a)と第2放熱部(3b)との間に、第1放熱部(3a)において第1のチューブ(33)の冷媒流れ方向の異なる部位を通過した冷却風同士の流れを入れ替える入替ガイド部材(51)を備えることを特徴としている。
【0031】
これによると、第1放熱部(3a)の第1のチューブ(33)の冷媒流れ上流側を通過した高温の冷却風と、それより下流側を通過した比較的低温の冷却風とを、第2放熱部(3b)に流入する前に入れ替えることができる。したがって、高温の冷却風と比較的低温の冷却風とを混合しやすい。
【0032】
また、請求項11に記載の発明では、第1放熱部(3a)の冷却風流れ上流側に、冷却風を第1のチューブ(33)に向けて集める集風ガイド部材(42)を備えることを特徴としている。
【0033】
これによると、第1放熱部(3a)に多量の冷却風を通過させることができる。したがって、冷却性能を向上することができる。
【0034】
また、請求項12に記載の発明では、
冷媒容器(2)の内部には、発熱体(6)により冷媒が沸騰気化する沸騰領域(61)が形成され、
冷媒容器(2)内の冷媒流路(25)のうち、沸騰領域(61)から第1のチューブ(33)の冷媒流れ上流側端部へ向かう冷媒流路(25a)、および沸騰領域(61)から第2のチューブ(38)の冷媒流れ上流側端部へ向かう冷媒流路(25a)は、直線状に形成されていることを特徴としている。
【0035】
これによると、沸騰領域(61)で沸騰気化した冷媒蒸気は、直線状の冷媒流路(25a)を第1、第2のチューブ(33、38)の冷媒流れ上流側端部に向けて流れやすい。したがって、冷媒容器(2)内および第1、第2放熱部(3a、3b)内において、冷媒を安定して一方向に循環させやすい。
【0036】
また、請求項13に記載の発明では、
冷媒容器(2)の内部には、発熱体(6)により冷媒が沸騰気化する沸騰領域(61)が形成され、
冷媒容器(2)の発熱体(6)の取付面が側方となるように配置されたときに、沸騰領域(61)が形成された高さにおける冷媒容器(2)内の冷媒流路断面積(S1)が、沸騰領域(61)が形成された高さにおける第1放熱部(3a)内および第2放熱部(3b)内の冷媒流路断面積(S2)の総和より大きいことを特徴としている。
【0037】
沸騰領域(61)において冷媒が沸騰気化し、冷媒が冷媒容器(2)内および第1、第2放熱部(3a、3b)内を循環しているときには、圧力損失により、冷媒容器(2)内の冷媒液面は、第1、第2放熱部(3a、3b)内の冷媒液面より低くなる。そして、冷媒容器(2)内の冷媒液面低下が著しいと沸騰領域(61)がドライアウトし、冷媒の気化を良好に行なうことが困難となる。
【0038】
請求項13に記載の発明によれば、第1、第2放熱部(3a、3b)内の冷媒液面が上昇しても、冷媒容器(2)内の冷媒液面の低下を抑制することができる。したがって、沸騰領域(61)のドライアウトを防止し、安定した冷却性能を得ることができる。
【0039】
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0041】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の沸騰冷却装置の概略構造を示す図であり、図1(a)は側面図、図1(b)は正面図である。
【0042】
図1に示すように、沸騰冷却装置1は、例えば、半導体素子等の発熱体6を冷却するもので、内部空間に冷媒を貯留する冷媒容器2と、冷媒容器2の発熱体6取付面に対向する面に立設された第1放熱部3a、第2放熱部3bとで構成されている。
【0043】
本実施形態の沸騰冷却装置1は、冷媒容器2の発熱体6取付面が側方となるように配置して(所謂サイドヒートで)使用することも、冷媒容器2の発熱体6取付面が下方となるように配置して(所謂ボトムヒートで)使用することも可能なものであるが、本実施形態では、冷媒容器2の発熱体6取付面が側方となるように配置した場合について説明する。
【0044】
以下の説明において、冷媒容器2に対する発熱体6の取付け範囲を取付面に垂直方向(図1(a)中左右方向)の冷媒容器2内取付面側に投影した部分が沸騰領域であり、この沸騰領域において発熱体6の熱を受けて冷媒は蒸発気化する。
【0045】
図1(a)に示すように、冷媒容器2は、取付面側のプレート部材である受熱側プレート21、取付面とは反対側の最外部に配置されるプレート部材である放熱側プレート24、および受熱側プレート21と放熱側プレート24との間に積層される2枚のプレート部材である中間プレート22、23により構成されている。
【0046】
受熱側プレート21、放熱側プレート24、および中間プレート22、23は、それぞれろう付けが可能で、熱伝導性に優れる金属板(例えばアルミニウム板もしくはアルミニウム合金板)からなり、それぞれ平面形状が同一な矩形に形成されている。具体的には、受熱側プレート21には熱伝導性よりアルミニウム板を使用し、他のプレート22〜24には母材となるアルミニウム合金板の表面にろう材層が形成されたクラッド材を使用している。
【0047】
図1では図示を省略しているが、放熱側プレート24には、開口部が複数形成されている。この開口部は後述する各ヘッダタンク31、32、36、37が差し込まれる挿入孔である。また、中間プレート22、23にも、後述する冷媒流路25となるための開口部が形成されている。
【0048】
第1放熱部3aは、冷媒容器2の放熱側プレート24の開口部に端部を挿入して立設され、内部を冷媒容器2の内部空間と連通する第1ヘッダタンク31、第2ヘッダタンク32と、両ヘッダタンク31、32の内部空間と連通するように積層配置される複数本(本例では4本)のチューブ33と、積層された複数本のチューブ33の最外方に配置される補強部材としてのサイドプレート331と、複数本のチューブ33、放熱側プレート24、サイドプレート331間に設けられた放熱フィン34とで構成されている。
【0049】
両ヘッダタンク31、32は、側面部や頭頂部を構成する複数のアルミニウム部材からなり、所望の表面にろう材層が形成されている。両ヘッダタンク31、32には、対向する面にチューブ33が挿入される開口部が形成されている。
【0050】
チューブ33は、アルミニウム材の押し出し成形により内部に冷媒通路となる複数の孔を有する多孔偏平チューブである。また、放熱フィン34は、熱伝導性に優れるアルミニウムの薄肉板材を波状に成形したものである。なお、放熱フィン34を形成する薄肉板材は、表面にろう材層が形成されたものを使用している。
【0051】
一方、第2放熱部3bは、第1放熱部3aと同一の構成をなしており、第3ヘッダタンク36、第4ヘッダタンク37、チューブ38、サイドプレート381、および放熱フィン39とで構成されている。
【0052】
第1放熱部3aは、一方向(図1(b)中右方向)から送風される冷却風に対し、冷媒容器2の前面(図1(b)中紙面表側面)上で冷却風上流側に配置され、第2放熱部3bは、冷媒容器2の前面上で第1放熱部3aの冷却風下流側に配置されている。
【0053】
両放熱部3a、3bは、ともにチューブ33、38が冷却風に直行する上下方向に延設されるように配置されている。したがって、チューブ33、38の表面に設けられた放熱フィン34、39は、チューブ等との接合点間では、チューブ33、38内の冷媒通路と直行するように配設されている。
【0054】
第1放熱部3aの両ヘッダタンク31、32の図1(b)中右方側(冷却風上流側)には、それぞれ略S字状に湾曲したアルミニウム材からなる集風ガイドプレート42が配設されている。2つの集風ガイドプレート42の冷却風上流側の端部間は、両ヘッダタンク31、32側の端部間より広くなるように形成されており、本実施形態における集風ガイド部材を構成している。
【0055】
また、第2放熱部3bの第3ヘッダタンク36の図1(b)中右方側(冷却風上流側)には、略S字状に湾曲したアルミニウム材からなる導入ガイドプレート41が配設されている。導入ガイドプレート41の冷却風上流側の端部は、両放熱部3a、3bの上方側のヘッダタンク31、36より上方に大きく突出するように形成されている。
【0056】
導入ガイドプレート41は、第1放熱部3aの外側(上方側)を通過した冷却風を、第2放熱部3bのチューブ38方向に向ける冷却風導入手段としての導入ガイド部材である。
【0057】
そして、冷媒容器2を構成する各プレート21〜24、各ヘッダタンク31、32、36、37を構成する各部材、チューブ33、38、サイドプレート331、381、放熱フィン34、39、導入ガイドプレート41、および集風ガイドプレート42を一体ろう付けして沸騰冷却装置1は形成されている。
【0058】
ここで、チューブ33が本実施形態における第1のチューブであり、放熱フィン34が第1の放熱フィンである。また、チューブ38が本実施形態における第2のチューブであり、放熱フィン39が第2の放熱フィンである。
【0059】
複数のプレート21〜24により構成された冷媒容器2内には、図2に示すように、前述した中間プレート22、23の開口部により冷媒流路25が形成されている。また、図2において、一点鎖線で囲まれた領域は前述の沸騰領域61である。
【0060】
図2に示すように、冷媒流路25は、沸騰領域61から第1ヘッダタンク31および第3ヘッダタンク36へ、沸騰領域61で沸騰気化した蒸気冷媒を流通する蒸気冷媒流路25aと、第2ヘッダタンク32および第4ヘッダタンク37から沸騰領域61へ、第1、第2放熱部3a、3bで凝縮液化した液冷媒を流通する液冷媒流路25bとにより構成されている。
【0061】
液冷媒流路25bは屈曲した流路のみからなるのに対し、蒸気冷媒流路25aは、沸騰領域61から第1ヘッダタンク31(チューブ33の上流側端部方向)、第3ヘッダタンク36(チューブ38の上流側端部方向)へ向かう直線状の流路を有している。
【0062】
また、図3(b)に断面構造を示すように、冷媒流路25は、沸騰領域61の高さにおける冷媒流路25の断面積S1が、沸騰領域61の高さにおけるチューブ33内流路の断面積とチューブ38内流路の断面積との総和S2より大きくなるように形成されている。なお、図3(b)は、図3(a)に示す沸騰冷却装置1を下方から見た図のA−A線断面図である。
【0063】
なお、図示を省略しているが、冷媒容器2には、その内部空間に通じる注入パイプが設けられており、内部空間に注入パイプを通じて所定量の冷媒が注入され、注入後、注入パイプの先端を封じ切って密閉されている。また、冷媒として、本例ではフロンが用いられる。
【0064】
次に、上記構成の沸騰冷却装置1の作動について説明する。
【0065】
冷媒容器2に貯留されている冷媒は、発熱体6の熱を受けて主に沸騰領域61において沸騰気化し、蒸気冷媒となって一部が冷媒容器2から第1ヘッダタンク31を介してチューブ33内へ流れ込む。チューブ33内へ流れ込んだ冷媒は、第2ヘッダタンク32内を通過して冷媒容器2内へ戻る。また、主に沸騰領域61において沸騰気化し、蒸気となった冷媒の残部は、冷媒容器2から第3ヘッダタンク36を介してチューブ38内へ流れ込む。チューブ38内へ流れ込んだ冷媒は、第4ヘッダタンク37内を通過して冷媒容器2内へ戻る。
【0066】
沸騰領域61において蒸発気化した蒸気冷媒は、直線状形成部を含む蒸気冷媒流路25aから第1、第3ヘッダタンク31、36に流入し、流路が屈曲している液冷媒流路25bを逆流して第2、第4ヘッダタンク32、37に流入することはない。これにより、冷媒容器2内の冷媒は、沸騰領域61→蒸気冷媒流路25a→第1ヘッダタンク31→チューブ33→第2ヘッダタンク32→液冷媒流路25b→沸騰領域61と一方向に安定して循環するとともに、沸騰領域61→蒸気冷媒流路25a→第3ヘッダタンク36→チューブ38→第4ヘッダタンク37→液冷媒流路25b→沸騰領域61と一方向に安定して循環する。
【0067】
上述のように流れる冷媒は、チューブ33内およびチューブ38内を流れる際に冷却風との熱交換によって冷却され、凝縮液となって冷媒容器2に還流する。上記サイクル(沸騰−凝縮液化)を繰り返すことにより発熱体6は冷却される。なお、チューブ33、38の表面には放熱フィン34、39が配設されているので、冷媒を良好に凝縮することができる。
【0068】
冷却風は、図1(b)に示すように、沸騰冷却装置1の図中右方より送風されている。第1放熱部3aの冷却風上流側には、集風ガイドプレート42が配設されているので、2つの集風ガイドプレート42間に流入した冷却風は、第1放熱部3aのチューブ33および放熱フィン34の近傍を流れるように集められ、多量の冷却風により良好に熱交換が行なわれる。
【0069】
第1放熱部3aでは、チューブ33内を冷媒が上方側部33aから下方側部33bに向かって一方向に流れている。したがって、冷却風との熱交換により上流側部33aでは主に蒸気冷媒の凝縮が行なわれ、下流側部33bでは主に液冷媒の冷却が行なわれる。これにより、従来技術でも説明したように、第1放熱部3aから流出する冷却風の温度は、チューブ33の冷媒流れ上流側ほど高くなる。
【0070】
一方、上方側の集風ガイドプレート42および第1ヘッダタンク31の上方(第1放熱部3a上方の外側)を通過した第1放熱部3aで熱交換していない低温の冷却風は、第2放熱部3bの冷却風上流側に配設された導入ガイドプレート41により向きを変えられ、第2放熱部3bの上方部側に進む。そして、この低温の冷却風に押し出されるように、第1放熱部3aから流出した冷却風は下方側に向きを変えられる。
【0071】
第2放熱部3bでは、第1放熱部3aと同様に、チューブ38内を冷媒が上方側部38aから下方側部38bに向かって一方向に流れている。したがって、冷却風との熱交換により上流側部38aでは主に蒸気冷媒の凝縮が行なわれ、下流側部38bでは主に液冷媒の冷却が行なわれる。このとき、上流側部38aには、第1放熱部3aで熱交換していない低温の冷却風が流入するので、蒸気冷媒を効率良く凝縮することができる。
【0072】
なお、沸騰領域61において冷媒が沸騰気化し冷媒の循環が行なわれているときには、流通経路の圧力損失により、図3(b)に示すように、沸騰側の冷媒液面に対し凝縮側の冷媒液面がH1だけ高くなる。すなわち、冷媒容器2内の液面がチューブ33、38内の液面よりH1だけ高くなる。
【0073】
ところが、本実施形態では、冷媒流路25は、沸騰領域61の高さにおける冷媒流路25の断面積S1が、沸騰領域61の高さにおけるチューブ33内流路の断面積とチューブ38内流路の断面積との総和S2より大きくなるように形成されている。したがって、液面差H1形成時にチューブ33、38内の液面が上昇しても、冷媒流路25内の液面低下は小さい。これにより、沸騰領域61はドライアウトし難い。
【0074】
上述の構成および作動によれば、第1放熱部3aの外側(上方側)を通過した低温の冷却風を、導入ガイドプレート41により、第2放熱部3bのチューブ38の冷媒流れの上流側部38aに導入できる。したがって、冷媒流れの上流側部38aにおいて、熱交換を良好に行ない蒸気冷媒を確実に凝縮することができる。
【0075】
このようにして、沸騰冷却装置1は、第1放熱部3aと第2放熱部3bとで熱交換を良好に行ない、確実に冷却性能を発揮することができる。
【0076】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について、図4に基づいて説明する。
【0077】
本第2の実施形態の沸騰冷却装置1は、前述の第1の実施形態と比較して、第1、第2放熱部3a、3bの配置構成が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0078】
図4は、本第2の実施形態の沸騰冷却装置の概略構造を示す正面図である。
【0079】
図4に示すように、沸騰冷却装置1は、冷媒容器2と冷媒容器2に立設された第1放熱部3a、第2放熱部3bとで構成されている。そして、第1、第2放熱部3a、3bは、ともに、第1放熱部3aに流入する冷却風に対し、図中左方側に同一角度傾斜して配置されている。
【0080】
したがって、チューブ33の長手方向(冷媒流れ方向)とチューブ38の長手方向(冷媒流れ方向)とは平行となっており、放熱フィン34と放熱フィン39とは同一方向に延設されている。
【0081】
上記構成により、第1放熱部3aに対し一方向(図中右方)から送風される冷却風は、第1放熱部3a内に流入すると、放熱フィン34により下方側に向きを変えられ、第2放熱部3bのチューブ38の冷媒流れ下流側部38b方向に向けて流出する。これに伴ない、第1放熱部3aの第1ヘッダタンク31の上方(第1放熱部3a上方の外側)を通過した第1放熱部3aで熱交換していない低温の冷却風は、第2放熱部3bの上流側部38aに進む。
【0082】
すなわち、第1放熱部3aを冷却風流入方向に対し傾斜して配置する構成が本実施形態の冷却風導入手段である。
【0083】
上述の構成および作動によれば、第2放熱部3bには、第1の実施形態と同様な温度分布の冷却風が流入することとなり、第1放熱部3aの外側(上方側)を通過した低温の冷却風を、第2放熱部3bのチューブ38の冷媒流れの上流側部38aに導入できる。したがって、冷媒流れの上流側部38aにおいて、熱交換を良好に行ない蒸気冷媒を確実に凝縮することができる。
【0084】
このようにして、沸騰冷却装置1は、第1放熱部3aと第2放熱部3bとで熱交換を良好に行ない、確実に冷却性能を発揮することができる。
【0085】
また、放熱フィン34と放熱フィン39とは同一方向に延設されている。したがって、放熱フィン34により向きを変えられた冷却風は、第2放熱部3bに流入するときには、放熱フィン39の延設方向に流入する。これにより、通風抵抗が増大し難い。
【0086】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について、図5に基づいて説明する。
【0087】
本第3の実施形態の沸騰冷却装置1は、前述の第2の実施形態と比較して、第1、第2放熱部3a、3bの配置構成が異なる。なお、第1、第2の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0088】
図5は、本第3の実施形態の沸騰冷却装置の概略構造を示す正面図である。
【0089】
図5に示すように、第2の実施形態と同様に、第1、第2放熱部3a、3bは、ともに、第1放熱部3aに流入する冷却風に対し、図中左方側に同一角度傾斜して配置されている。
【0090】
これに加えて、本実施形態では、第1放熱部3aは、第2放熱部3bに対し所定量H2だけ下方側に(チューブ38の冷媒流れ下流側方向に)偏心して配置されている。
【0091】
したがって、第1放熱部3aの第1ヘッダタンク31の上方(第1放熱部3a上方の外側)を通過した第1放熱部3aで熱交換していない低温の冷却風を、第2の実施形態よりも大量に第2放熱部3bのチューブ38上流側部38aに流入させることができる。
【0092】
これにより、第2放熱部3bでの熱交換がより良好となり、沸騰冷却装置1は、一層確実に冷却性能を発揮することができる。
【0093】
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について、図6および図7に基づいて説明する。
【0094】
本第4の実施形態の沸騰冷却装置1は、前述の第1の実施形態と比較して、第1、第2放熱部3a、3bの構成が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0095】
図6は、本第4の実施形態の沸騰冷却装置の概略構造を示す沸騰冷却装置1を下方から見た図である。また、図7(a)は、第1放熱部3aの正面図、図7(b)は、第2放熱部3bの正面図である。図6に示すように、本実施形態の沸騰冷却装置1は、冷媒容器2と冷媒容器2に立設された第1放熱部3a、第2放熱部3bとで構成されている。
【0096】
図7(a)に示すように、第1放熱部3aの最外方のチューブ33とサイドプレート331との間には放熱フィンが形成されておらず、通風路35となっている。通風路35は、他の放熱フィン34を形成した部位に対し通風抵抗が低くなっている本実施形態における第1の通風路である。
【0097】
一方、図7(b)に示すように、第2放熱部3bの最も冷媒容器2側のチューブ38と冷媒容器2との間には放熱フィンが形成されておらず、通風路40となっている。すなわち、通風路40は、第1放熱部3aの放熱フィン34形成部の冷却風下流側に(換言すれば放熱フィン34形成部に対応した部位に)形成され、他の放熱フィン39を形成した部位に対し通風抵抗が低くなっている本実施形態における第2の通風路である。
【0098】
上記構成により、第1放熱部3aに対し一方向(図6中右方)から送風される冷却風のうち、放熱フィン34形成部に流入した冷却風は冷媒と熱交換を行ない流出する。一方、通風抵抗が低い通風路35に流入した多量の冷却風は、比較的低温のまま第1放熱部3aを流出する。
【0099】
第1放熱部3aの放熱フィン34形成部を通過した高温の冷却風は、第2放熱部3bのうち通風抵抗の低い通風路40方向に向かい、通風路40を通過して沸騰冷却装置1から流出する。一方、第1放熱部3aの通風路35を通過した多量の低温の冷却風は、上記高温の冷却風の通風路40へ向かう流れにもより、第2放熱部3bの放熱フィン39形成部に向かって拡がりながら流れる。そして、第2放熱部3bの放熱フィン39形成部に流入し冷媒と熱交換を行なう。
【0100】
上述の構成および作動によれば、第1放熱部3a、第2放熱部3bではともに熱交換を良好に行なうことができる。したがって、沸騰冷却装置1は、確実に冷却性能を発揮することができる。
【0101】
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について、図8に基づいて説明する。
【0102】
本第5の実施形態の沸騰冷却装置1は、前述の第1の実施形態と比較して、第2放熱部3bへ流入する冷却風の温度分布を改良する構成が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0103】
図8は、本第5の実施形態の沸騰冷却装置の概略構造を示す正面図である。
【0104】
図8に示すように、本実施形態の沸騰冷却装置1は、冷媒容器2と冷媒容器2に立設された第1放熱部3a、第2放熱部3bとで構成されている。そして、第1放熱部3aと第2放熱部3bとは、冷却風流れ方向に離設されており、第1放熱部3aと第2放熱部3bとの間隔W2は、第1放熱部3aのチューブ33の幅(冷媒流れ方向に直行する方向の寸法)W1の約3倍となっている。
【0105】
上記構成により、第1放熱部3aに対し一方向(右方)から送風される冷却風は、第1放熱部3aを通過するときに(チューブ33幅W1進行するときに)チューブ33内を流通する冷媒と熱交換する。第1放熱部3aを流出した冷却風は、従来技術でも説明したように、例えば図10(b)に示したように、チューブ33冷媒流れ上流側ほど高温となる。
【0106】
ところが、間隔W2はチューブ33幅W1に対し約3倍と大きいので、チューブ33の冷媒流れ方向の異なる部位を通過した冷却風同士、言い換えれば、温度の異なる冷却風同士が、図8に示すように、充分混合した後に第2放熱部3bに流入する。
【0107】
このように、第1放熱部3aを流出した冷却風が、流出時の温度分布のまま第2放熱部3bに流入せず、高温の冷却風と低温の冷却風とが混合して流入する。したがって、チューブ38の上流側部38aに流入する冷却風の温度を従来より低下することができ、熱交換を良好に行なうことができる。このようにして、沸騰冷却装置1は、確実に冷却性能を発揮することができる。
【0108】
なお、本発明者は、間隔W2が幅W1以上であれば、第2放熱部3b流入前に温度の異なる冷却風同士を混合することが可能であり、間隔W2が幅W1の2倍以上であれば、混合を確実なものとすることができることを確認している。
【0109】
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について、図9に基づいて説明する。
【0110】
本第6の実施形態の沸騰冷却装置1は、前述の第5の実施形態と比較して、第2放熱部3bへ流入する冷却風の温度分布を改良するための部材を追加している。なお、第1、第5の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0111】
図9は、本第6の実施形態の沸騰冷却装置の概略構造を示す正面図である。
【0112】
図9に示すように、本実施形態の沸騰冷却装置1は、第1放熱部3aと第2放熱部3bとの間に、チューブ33の冷媒流れ方向の異なる部位を通過した冷却風同士の流れを入れ替える入替ガイド部材としてのツイストプレート51を備えている。
【0113】
上記構成により、第1放熱部3aに対し一方向(図中右方)から送風される冷却風は、第1放熱部3aを通過するときにチューブ33内を流通する冷媒と熱交換し、チューブ33冷媒流れ上流側ほど高温となる。第1放熱部3aを流出した冷却風は、ツイストプレート51に沿って流れ、チューブ33の冷媒流れ方向の異なる部位を通過した冷却風同士、言い換えれば、温度の異なる冷却風同士が、図9に示すように入れ替わる。そして、高温の冷却風と比較的低温の冷却風とが充分混合した後に第2放熱部3bに流入する。
【0114】
このように、第1放熱部3aを流出した冷却風が、流出時の温度分布のまま第2放熱部3bに流入せず、高温の冷却風と低温の冷却風とが確実に混合して流入する。したがって、チューブ38の上流側部38aに流入する冷却風の温度を、第5の実施形態より一層低下することができ、熱交換を良好に行なうことができる。このようにして、沸騰冷却装置1は、確実に冷却性能を発揮することができる。
【0115】
(他の実施形態)
上記各実施形態において、沸騰冷却装置は、放熱部を第1放熱部と第2放熱部との2つ備えるものであったが、第2放熱部を複数備えるものであってもよい。すなわち、放熱部を3つ以上備える沸騰冷却装置であっても、本発明を適用して有効である。
【0116】
また、上記各実施形態において、それぞれ、第2放熱部3bに流入する冷却風の温度低下、温度分布改良のための構成を採用したが、これらを適宜組み合わせて採用するものであってもよい。
【0117】
また、上記第1の実施形態において、第1放熱部3aの冷却風上流側に集風ガイド部材を設け、上記第2〜第6の実施形態では設けなかったが、上記第2〜第6の実施形態においても、これを採用するものであってもよい。
【0118】
また、上記各実施形態において、冷媒容器2内とチューブ33、38内とはヘッダタンクを介して連通したが、冷媒容器2内とチューブ33、38内とを直接連通するものであってもよい。
【0119】
また、上記各実施形態において、各放熱部3a、3bの備えるチューブ33、38は複数であったが、単数であってもかまわない。
【0120】
また、上記第4の実施形態において、各放熱部3a、3bに通風路35、40を設け、冷却風が、通風路35→放熱フィン39形成部、放熱フィン34形成部→通風路40、と流れるように構成したが、上記冷却風流れを確実なものとするために、ガイド部材を備えるものであってもよい。
【0121】
また、上記各実施形態において、チューブ33、38の表面に所謂コルゲートタイプの放熱フィン34、39を設けたが、例えばプレートタイプ等の他のタイプの放熱フィンであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における沸騰冷却装置の概略構造を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における沸騰冷却装置の冷媒循環経路を示す図である。
【図3】(a)は、本発明の第1の実施形態における沸騰冷却装置を下方から見た図であり、(b)は、(a)のA−A断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における沸騰冷却装置の概略構造を示す正面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態における沸騰冷却装置の概略構造を示す正面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態における沸騰冷却装置を下方から見た図である。
【図7】(a)は、本発明の第4の実施形態における第1放熱部3aの正面図、(b)は、第2放熱部3bの正面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態における沸騰冷却装置の概略構造を示す正面図である。
【図9】本発明の第6の実施形態における沸騰冷却装置の概略構造を示す正面図である。
【図10】(a)は、従来の沸騰冷却装置の概略構造を示す正面図であり、(b)は、(a)のC−C線における冷却風温度分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1 沸騰冷却装置
2 冷媒容器
3a 第1放熱部
3b 第2放熱部
6 発熱体
25 冷媒流路
25a 蒸気冷媒流路
33 チューブ(第1のチューブ)
33a 上流側部(第1のチューブの冷媒流れ上流側部)
33b 下流側部(第1のチューブの冷媒流れ下流側部)
34 放熱フィン(第1の放熱フィン)
35 通風路(第1の通風路)
38 チューブ(第2のチューブ)
38a 上流側部(第2のチューブの冷媒流れ上流側部)
38b 下流側部(第2のチューブの冷媒流れ下流側部)
39 放熱フィン(第2の放熱フィン)
40 通風路(第2の通風路)
41 導入ガイドプレート(冷却風導入手段、導入ガイド部材)
42 集風ガイドプレート(集風ガイド部材)
51 ツイストプレート(入替ガイド部材)
61 沸騰領域[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a boiling cooling device that cools a heating element by latent heat transfer due to boiling and condensation of a refrigerant.
[0002]
[Prior art]
As a prior art, there is a boiling cooling device disclosed in
[0003]
Then, when cooling the heating element, the refrigerant in the refrigerant container receives heat from the heating element and boils. The boiling vaporized refrigerant emits latent heat to the cooling air flowing outside when flowing through the tube of the heat radiating portion, condenses, and returns to the refrigerant container as a liquid refrigerant.
[0004]
Further,
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2002-206880 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional cooling apparatus, there is a problem that the cooling capacity may not unexpectedly increase even when a plurality of heat radiating units are provided. The inventor of the present invention has conducted intensive investigations on the cause of the above problem, and has found the following.
[0007]
When the cooling air is sent to the boiling cooling device from one direction, the temperature of the cooling air after heat exchange with the refrigerant in the radiator on the upstream side of the cooling air increases. If the cooling air flowing out of the upstream heat radiating section flows into the downstream heat radiating section as it is, the heat exchange efficiency in the downstream heat radiating section decreases. Therefore, even if a plurality of heat radiating parts are provided, the downstream heat radiating part has a small contribution to the cooling capacity.
[0008]
In particular, as shown in FIG. 10A, a first
[0009]
This is for the following reason. When the cooling air having a certain temperature distribution flows into the first
[0010]
When the cooling air flows into the second
[0011]
Accordingly, it was found that the second
[0012]
The present invention has been made in view of the above points, and has as its object to provide a plurality of heat radiating portions in a flow direction of cooling air, and to provide a boiling cooling device capable of reliably exhibiting cooling performance. I do.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the invention described in
A refrigerant container (2) having a heating element (6) mounted on one surface and storing therein a refrigerant that boils upon receiving the heat of the heating element (6);
A first tube (33), which is provided on a surface facing the mounting surface of the heating element (6) of the refrigerant container (2) in communication with the inside of the refrigerant container (2) and through which the refrigerant flows in one direction, is provided. A first heat radiating section (3a) having
A second tube (38) that is provided on a surface facing the mounting surface of the heating element (6) of the refrigerant container (2) in communication with the inside of the refrigerant container (2) and through which the refrigerant flows in one direction is provided. A second heat radiating portion (3b) having
The second heat radiating portion (3b) is disposed downstream of the first heat radiating portion (3a) in the flow direction of the cooling air blown from one direction,
The refrigerant stored in the refrigerant container (2) receives heat from the heating element (6) and evaporates, and the latent heat of the refrigerant vapor is cooled from the first radiator (3a) and the second radiator (3b). A boiling cooling device for cooling the heating element (6) by discharging it into the wind,
In the second tube (38), a cooling air introducing means (41) for introducing cooling air passing outside the first heat radiating portion (3a) to an upstream side (38a) of the flow of the refrigerant flowing inside. It is characterized by having.
[0014]
According to this, low-temperature cooling air that has passed outside the first heat radiating portion (3a) flows into the upstream side portion (38a) of the refrigerant flow of the second tube (38) of the second heat radiating portion (3b). Can be. Therefore, heat exchange can be favorably performed in the upstream portion (38a) of the second tube (38) in the refrigerant flow. In this way, the cooling performance can be reliably exhibited.
[0015]
Further, as in the second aspect of the present invention, an introduction guide for directing the cooling air passing through the outside (4) of the first heat radiating portion (3a) to the upstream side portion (38a) of the second tube (38). The member (41) serves as cooling air introduction means (41), and the outside of the first heat radiating portion (3a) is provided on the upstream side (38a) of the second tube (38) of the second heat radiating portion (3b) in the refrigerant flow. The low-temperature cooling air that has passed can flow in.
[0016]
In the invention according to claim 3,
The first heat radiating portion (3a) has a first heat radiating fin (34) extending on a surface of the first tube (33) in a direction perpendicular to a refrigerant flow of the first tube (33), The cooling air introduction means is configured to arrange the first heat radiating portion (3a) at an angle to the direction in which the cooling air flows into the first heat radiating portion (3a),
The first radiating fin (34) directs the cooling air flowing out of the first radiating portion (3a) toward the downstream side (38b) of the refrigerant flow in the second tube (38), so that the first radiating portion (3). It is characterized in that the cooling air passing outside of 3a) is introduced into the upstream side portion (38a) of the second tube (38).
[0017]
According to this, the first cooling fins (34) of the first heat radiating portion (3a) allow the high-temperature cooling air passing through the first heat radiating portion (3a) to pass through the second tube (38) on the upstream side of the refrigerant flow. By moving the cooling tube away from (38a), the low-temperature cooling air that has passed through the outside of the first heat radiating portion (3a) can flow into the upstream side portion (38a) of the second tube (38). Therefore, heat exchange can be favorably performed in the upstream portion (38a) of the second tube (38) in the refrigerant flow. In this way, the cooling performance can be reliably exhibited.
[0018]
In the invention described in claim 4, in the invention described in claim 3, the second heat radiating portion (3b) is provided on the surface of the second tube (38) to allow the refrigerant flow of the second tube (38) to flow. It has a second radiating fin (39) extending in a direction perpendicular to the radiating fin (39), and the extending direction of the second radiating fin (39) is the same as the extending direction of the first radiating fin (34). It is characterized by being arranged in.
[0019]
According to this, the cooling air that has passed through the first heat radiating portion (3a) can easily flow in the direction in which the second heat radiating fins (39) of the second heat radiating portion (3b) extend. Therefore, it is possible to prevent the ventilation resistance of the second heat radiation part (3b) from increasing.
[0020]
According to the fifth aspect of the present invention, in the third or fourth aspect of the present invention, the first heat radiating portion (3a) is connected to the second tube (38) with respect to the second heat radiating portion (3b). Are eccentrically arranged in the downstream direction of the refrigerant flow.
[0021]
According to this, when the cooling air flowing out of the first heat radiating portion (3a) is directed to the downstream side portion (38b) of the refrigerant flow of the second tube (38) by the first heat radiating fin (34), The cooling air that has passed outside the first heat radiating portion (3a) is easily introduced into the upstream side portion (38a) of the second tube (38).
[0022]
In the invention according to
A refrigerant container (2) having a heating element (6) mounted on one surface and storing therein a refrigerant that boils upon receiving the heat of the heating element (6);
A first tube (33) that is provided on a surface facing the mounting surface of the heating element (6) of the refrigerant container (2) in communication with the inside of the refrigerant container (2), and through which the refrigerant flows in one direction; A first radiating portion (3a) having first radiating fins (34) extending on a surface of the first tube (33) in a direction perpendicular to a flow of the refrigerant in the first tube (33); A second tube (38), which is provided on a surface facing the mounting surface of the heating element (6) of the refrigerant container (2) in communication with the inside of the container (2) and through which the refrigerant flows in one direction; A second heat radiating portion (3b) having, on the surface of the second tube (38), a second heat radiating fin (39) extending in a direction perpendicular to the flow of the refrigerant in the second tube (38);
The second heat radiating portion (3b) is disposed downstream of the first heat radiating portion (3a) in the flow direction of the cooling air blown from one direction,
The refrigerant stored in the refrigerant container (2) receives heat from the heating element (6) and evaporates, and the latent heat of the refrigerant vapor is cooled from the first radiator (3a) and the second radiator (3b). A boiling cooling device for cooling the heating element (6) by discharging it into the wind,
The first heat radiating section (3a) includes a first ventilation path (35) having a lower ventilation resistance than the formation section of the first radiating fin (34), and the cooling air passing through the first ventilation path (35). Is caused to flow into the second heat radiating section (3b).
[0023]
According to this, the relatively low-temperature cooling air that has passed through the first ventilation path (35) of the first heat radiation section (3a) can flow into the second heat radiation section (3b). Therefore, heat exchange can be favorably performed in the second heat radiation part (3b). In this way, the cooling performance can be reliably exhibited.
[0024]
According to the invention described in claim 7, in the invention described in
[0025]
According to this, the cooling air that has passed through the first radiating fin (34) forming portion of the first radiating portion (3a) is easy to flow into the second ventilation path (40), and accordingly, the second radiating portion is formed. Relatively low-temperature cooling air that has passed through the first ventilation path (35) of the first radiator (3a) can easily flow into the second radiator fin (39) formation part of (3b). Therefore, heat can be exchanged more favorably in the second heat radiating section (3b).
[0026]
In the invention according to claim 8,
A refrigerant container (2) having a heating element (6) mounted on one surface and storing therein a refrigerant that boils upon receiving heat from the heating element (6);
A first tube (33), which is provided on a surface facing the mounting surface of the heating element (6) of the refrigerant container (2) in communication with the inside of the refrigerant container (2) and through which the refrigerant flows in one direction, is provided. A first heat radiating section (3a) having
The refrigerant container (2) is provided on the surface facing the mounting surface of the heating element (6) of the refrigerant container (2) in communication with the inside of the refrigerant container (2), and the refrigerant flows in the same direction as the first tube (33). A second heat radiating portion (3b) having a second tube (38);
The second heat radiating portion (3b) is disposed downstream of the first heat radiating portion (3a) in the flow direction of the cooling air blown from one direction,
The refrigerant stored in the refrigerant container (2) receives heat from the heating element (6) and evaporates, and the latent heat of the refrigerant vapor is cooled from the first radiator (3a) and the second radiator (3b). A boiling cooling device for cooling the heating element (6) by discharging it into the wind,
In the first heat radiating portion (3a), the first heat radiating portions are arranged such that the cooling air passing through the portions of the first tube (33) having different refrigerant flow directions flows into the second heat radiating portion (3b) after being mixed. (3a) and the second heat radiating part (3b) are characterized by being separated from each other in the flow direction of the cooling air.
[0027]
According to this, the high-temperature cooling air that has passed through the upstream portion (33a) of the refrigerant flow in the first tube (33) of the first heat radiating portion (3a) and the relatively low-temperature cooling air that has passed downstream therefrom After mixing, the refrigerant can be caused to flow into the upstream side (38a) of the refrigerant flow of the second tube (38) of the second heat radiation part (3b). Therefore, heat exchange can be favorably performed in the upstream portion (38a) of the second tube (38) in the refrigerant flow. In this way, the cooling performance can be reliably exhibited.
[0028]
According to a ninth aspect of the present invention, in the invention according to the eighth aspect, the distance (W2) between the first heat radiating portion (3a) and the second heat radiating portion (3b) in the direction of flow of the cooling air is the first. The dimension (W1) of the tube (33) in the direction perpendicular to the refrigerant flow direction is equal to or larger than the dimension (W1).
[0029]
According to this, the high-temperature cooling air that has passed through the upstream side of the refrigerant flow of the first tube (33) of the first heat radiating section (3a) and the relatively low-temperature cooling air that has passed downstream therefrom are separated by the second cooling air. 2 It is easy to mix before flowing into the heat radiation part (3b).
[0030]
Further, in the invention according to claim 10, between the first heat radiating portion (3a) and the second heat radiating portion (3b), the refrigerant flow direction of the first tube (33) in the first heat radiating portion (3a). And a switching guide member (51) for switching the flow of the cooling air passing through the different portions.
[0031]
According to this, the high-temperature cooling air that has passed through the upstream side of the refrigerant flow of the first tube (33) of the first heat radiating section (3a) and the relatively low-temperature cooling air that has passed downstream therefrom are separated by the second cooling air. 2 It can be replaced before flowing into the heat radiating section (3b). Therefore, the high-temperature cooling air and the relatively low-temperature cooling air are easily mixed.
[0032]
In the invention according to
[0033]
According to this, a large amount of cooling air can be passed through the first heat radiation part (3a). Therefore, the cooling performance can be improved.
[0034]
In the invention according to
Inside the refrigerant container (2), a boiling region (61) in which the refrigerant boils and evaporates is formed by the heating element (6),
In the refrigerant flow path (25) in the refrigerant container (2), the refrigerant flow path (25a) from the boiling area (61) to the refrigerant flow upstream end of the first tube (33), and the boiling area (61) ) Is characterized in that the refrigerant flow path (25a) extending from the refrigerant flow upstream end of the second tube (38) is formed in a straight line.
[0035]
According to this, the refrigerant vapor that has been vaporized in the boiling region (61) flows through the linear refrigerant flow path (25a) toward the refrigerant flow upstream end of the first and second tubes (33, 38). Cheap. Therefore, it is easy to stably circulate the refrigerant in one direction in the refrigerant container (2) and in the first and second heat radiating portions (3a, 3b).
[0036]
In the invention according to claim 13,
Inside the refrigerant container (2), a boiling region (61) in which the refrigerant boils and evaporates is formed by the heating element (6),
When the mounting surface of the heating element (6) of the refrigerant container (2) is arranged on the side, the refrigerant flow path in the refrigerant container (2) at the height at which the boiling region (61) is formed. The area (S1) is larger than the sum of the cross-sectional areas (S2) of the refrigerant flow paths in the first radiating portion (3a) and the second radiating portion (3b) at the height where the boiling region (61) is formed. Features.
[0037]
When the refrigerant evaporates in the boiling region (61) and the refrigerant circulates in the refrigerant container (2) and the first and second heat radiating portions (3a, 3b), the pressure loss causes the refrigerant container (2). The refrigerant liquid level inside is lower than the refrigerant liquid level inside the first and second heat radiating portions (3a, 3b). If the refrigerant level in the refrigerant container (2) drops significantly, the boiling region (61) is dried out, and it is difficult to satisfactorily vaporize the refrigerant.
[0038]
According to the thirteenth aspect of the invention, even if the coolant level in the first and second heat radiating portions (3a, 3b) rises, the coolant level in the coolant container (2) is prevented from lowering. Can be. Therefore, dryout of the boiling region (61) can be prevented, and stable cooling performance can be obtained.
[0039]
It should be noted that the reference numerals in parentheses attached to the respective means are examples showing the correspondence with specific means described in the embodiment described later.
[0040]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0041]
(1st Embodiment)
FIG. 1 is a diagram showing a schematic structure of a boiling cooling device according to a first embodiment of the present invention. FIG. 1 (a) is a side view, and FIG. 1 (b) is a front view.
[0042]
As shown in FIG. 1, the boiling
[0043]
The boiling
[0044]
In the following description, a portion where the mounting range of the
[0045]
As shown in FIG. 1A, the
[0046]
The heat receiving side plate 21, the heat radiating side plate 24, and the intermediate plates 22, 23 are each made of a metal plate (for example, an aluminum plate or an aluminum alloy plate) that can be brazed and has excellent heat conductivity, and have the same planar shape. It is formed in a rectangular shape. Specifically, an aluminum plate is used for the heat receiving side plate 21 because of thermal conductivity, and a clad material in which a brazing material layer is formed on the surface of an aluminum alloy plate serving as a base material is used for the other plates 22 to 24. are doing.
[0047]
Although not shown in FIG. 1, a plurality of openings are formed in the heat radiation side plate 24. The opening is an insertion hole into which each of the
[0048]
The first
[0049]
Each of the
[0050]
The
[0051]
On the other hand, the second
[0052]
The first
[0053]
Both
[0054]
A wind
[0055]
On the right side (upstream of cooling air) in FIG. 1B of the
[0056]
The
[0057]
And each plate 21-24 which comprises the
[0058]
Here, the
[0059]
As shown in FIG. 2, a
[0060]
As shown in FIG. 2, the
[0061]
The liquid refrigerant flow path 25b includes only a bent flow path, whereas the vapor
[0062]
As shown in the cross-sectional structure of FIG. 3B, the cross-sectional area S <b> 1 of the
[0063]
Although not shown, the
[0064]
Next, the operation of the boiling
[0065]
The refrigerant stored in the
[0066]
The vapor refrigerant evaporated and vaporized in the boiling
[0067]
The refrigerant flowing as described above is cooled by heat exchange with cooling air when flowing through the
[0068]
As shown in FIG. 1B, the cooling air is blown from the right side of the boiling
[0069]
In the first
[0070]
On the other hand, the low-temperature cooling air that has not exchanged heat in the first
[0071]
In the second
[0072]
When the refrigerant evaporates in the boiling
[0073]
However, in the present embodiment, the cross-sectional area S1 of the
[0074]
According to the above configuration and operation, the low-temperature cooling air that has passed through the outside (upper side) of the first
[0075]
In this way, the boiling
[0076]
(Second embodiment)
Next, a second embodiment will be described with reference to FIG.
[0077]
The boiling
[0078]
FIG. 4 is a front view showing a schematic structure of the boiling cooling device according to the second embodiment.
[0079]
As shown in FIG. 4, the boiling
[0080]
Therefore, the longitudinal direction (the refrigerant flow direction) of the
[0081]
With the above configuration, when the cooling air blown from one direction (right side in the drawing) to the first
[0082]
That is, a configuration in which the first
[0083]
According to the above configuration and operation, the cooling air having the same temperature distribution as in the first embodiment flows into the second
[0084]
In this way, the boiling
[0085]
Further, the
[0086]
(Third embodiment)
Next, a third embodiment will be described with reference to FIG.
[0087]
The boiling
[0088]
FIG. 5 is a front view showing a schematic structure of the boiling cooling device according to the third embodiment.
[0089]
As shown in FIG. 5, similarly to the second embodiment, both the first and second
[0090]
In addition, in the present embodiment, the first
[0091]
Therefore, the low-temperature cooling air that has not exchanged heat in the first
[0092]
Thereby, the heat exchange in the second
[0093]
(Fourth embodiment)
Next, a fourth embodiment will be described with reference to FIGS.
[0094]
The boiling
[0095]
FIG. 6 is a diagram of the boiling
[0096]
As shown in FIG. 7A, no heat radiation fins are formed between the
[0097]
On the other hand, as shown in FIG. 7B, no radiation fin is formed between the
[0098]
With the above configuration, of the cooling air blown from one direction (the right side in FIG. 6) to the first
[0099]
The high-temperature cooling air that has passed through the radiating
[0100]
According to the above configuration and operation, both the first
[0101]
(Fifth embodiment)
Next, a fifth embodiment will be described with reference to FIG.
[0102]
The boiling
[0103]
FIG. 8 is a front view showing a schematic structure of the boiling cooling device according to the fifth embodiment.
[0104]
As shown in FIG. 8, the boiling
[0105]
With the above configuration, the cooling air blown from one direction (rightward) to the first
[0106]
However, since the interval W2 is about three times as large as the width W1 of the
[0107]
In this way, the cooling air flowing out of the first
[0108]
Note that the inventor can mix cooling air having different temperatures before flowing into the second
[0109]
(Sixth embodiment)
Next, a sixth embodiment will be described with reference to FIG.
[0110]
In the boiling
[0111]
FIG. 9 is a front view showing a schematic structure of the boiling cooling device according to the sixth embodiment.
[0112]
As shown in FIG. 9, the boiling
[0113]
With the above configuration, the cooling air blown from one direction (right side in the drawing) to the first
[0114]
In this way, the cooling air flowing out of the first
[0115]
(Other embodiments)
In each of the above embodiments, the boiling cooling device is provided with two heat radiating portions, the first heat radiating portion and the second heat radiating portion, but may be provided with a plurality of second heat radiating portions. That is, the present invention is also effective for a boiling cooling device having three or more heat radiating units.
[0116]
Further, in each of the above embodiments, the structure for lowering the temperature of the cooling air flowing into the second
[0117]
Further, in the first embodiment, the wind collecting guide member is provided on the upstream side of the cooling air of the first
[0118]
Further, in each of the above embodiments, the inside of the
[0119]
Further, in each of the above embodiments, the
[0120]
In the fourth embodiment, the
[0121]
In the above embodiments, the so-called
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic structure of a boiling cooling device according to a first embodiment of the present invention, wherein (a) is a side view and (b) is a front view.
FIG. 2 is a diagram illustrating a refrigerant circulation path of the boiling cooling device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3A is a diagram of the boiling cooling device according to the first embodiment of the present invention as viewed from below, and FIG. 3B is a cross-sectional view taken along line AA of FIG.
FIG. 4 is a front view showing a schematic structure of a boiling cooling device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a front view showing a schematic structure of a boiling cooling device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a view of a boiling cooling device according to a fourth embodiment of the present invention as viewed from below.
FIG. 7A is a front view of a first
FIG. 8 is a front view showing a schematic structure of a boiling cooling device according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a front view showing a schematic structure of a boiling cooling device according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 10 (a) is a front view showing a schematic structure of a conventional boiling cooling device, and FIG. 10 (b) is a graph showing a cooling air temperature distribution along line CC in FIG. 10 (a).
[Explanation of symbols]
1 Boiling cooling device
2 Refrigerant container
3a First radiator
3b 2nd heat radiation part
6 Heating element
25 refrigerant channel
25a Steam refrigerant flow path
33 tubes (first tube)
33a Upstream side (upstream side of refrigerant flow in first tube)
33b Downstream side (downstream side of refrigerant flow of first tube)
34 Heat radiation fin (first heat radiation fin)
35 ventilation path (first ventilation path)
38 tubes (second tube)
38a Upstream side (upstream side of refrigerant flow in second tube)
38b Downstream side (downstream side of refrigerant flow in second tube)
39 Heat radiation fins (second heat radiation fins)
40 ventilation path (second ventilation path)
41 Introduction guide plate (cooling air introduction means, introduction guide member)
42 Wind collecting guide plate (wind collecting guide member)
51 Twist plate (replacement guide member)
61 Boiling region
Claims (13)
前記冷媒容器(2)の内部と連通して前記冷媒容器(2)の前記発熱体(6)の取付面に対向する面に設けられ、内部に前記冷媒を一方向に流通する第1のチューブ(33)を有する第1放熱部(3a)と、
前記冷媒容器(2)の内部と連通して前記冷媒容器(2)の前記発熱体(6)の取付面に対向する面に設けられ、内部に前記冷媒を一方向に流通する第2のチューブ(38)を有する第2放熱部(3b)とを備え、
前記第2放熱部(3b)は、前記第1放熱部(3a)に対し一方向から送風される冷却風の流れ方向下流側に配置され、
前記冷媒容器(2)に貯留されている冷媒が前記発熱体(6)から受熱して沸騰気化し、その冷媒蒸気が有する潜熱を、前記第1放熱部(3a)および前記第2放熱部(3b)から前記冷却風に放出して前記発熱体(6)を冷却する沸騰冷却装置であって、
前記第2のチューブ(38)のうち、内部を流通する前記冷媒流れの上流側部(38a)に、前記第1放熱部(3a)の外側を通過した前記冷却風を導入する冷却風導入手段(41)を備えることを特徴とする沸騰冷却装置。A refrigerant container (2) having a heating element (6) mounted on one surface and storing therein a refrigerant that boils upon receiving the heat of the heating element (6);
A first tube that is provided on a surface of the refrigerant container (2) facing the mounting surface of the heating element (6) in communication with the inside of the refrigerant container (2), and through which the refrigerant flows in one direction; A first heat radiation part (3a) having (33);
A second tube which is provided on a surface of the refrigerant container (2) facing the mounting surface of the heating element (6) in communication with the interior of the refrigerant container (2), and through which the refrigerant flows in one direction; (38) a second heat radiation portion (3b).
The second heat radiating portion (3b) is disposed downstream of the first heat radiating portion (3a) in the flow direction of the cooling air blown from one direction,
The refrigerant stored in the refrigerant container (2) receives heat from the heating element (6) and boils and evaporates, and transfers the latent heat of the refrigerant vapor to the first heat radiating portion (3a) and the second heat radiating portion ( 3b) a cooling device for cooling the heating element (6) by discharging the heating element (6) from the cooling air,
Cooling air introduction means for introducing the cooling air passing outside the first heat radiating portion (3a) to the upstream side portion (38a) of the flow of the refrigerant flowing through the second tube (38). A boiling cooling device comprising (41).
前記冷却風導入手段は、前記第1放熱部(3a)に前記冷却風が流入する方向に対し、前記第1放熱部(3a)を傾斜して配置する構成であり、
前記第1の放熱フィン(34)により、前記第1放熱部(3a)から流出する前記冷却風を前記第2のチューブ(38)の前記冷媒流れの下流側部(38b)に向けることで、前記第1放熱部(3a)の外側を通過した前記冷却風を、前記第2のチューブ(38)の前記上流側部(38a)に導入することを特徴とする請求項1に記載の沸騰冷却装置。The first heat radiating portion (3a) includes a first heat radiating fin (34) extending on a surface of the first tube (33) in a direction perpendicular to a refrigerant flow of the first tube (33). Have
The cooling air introduction means is configured to arrange the first heat radiating portion (3a) at an angle to a direction in which the cooling air flows into the first heat radiating portion (3a),
The first radiating fins (34) direct the cooling air flowing out of the first radiating portion (3a) toward the downstream side (38b) of the refrigerant flow of the second tube (38). 2. The boiling cooling according to claim 1, wherein the cooling air that has passed outside the first heat radiating portion (3 a) is introduced into the upstream side portion (38 a) of the second tube (38). 3. apparatus.
前記冷媒容器(2)の内部と連通して前記冷媒容器(2)の前記発熱体(6)の取付面に対向する面に設けられ、内部に前記冷媒を一方向に流通する第1のチューブ(33)と前記第1のチューブ(33)の表面に前記第1のチューブ(33)の冷媒流れに直行する方向に延設された第1の放熱フィン(34)とを有する第1放熱部(3a)と、
前記冷媒容器(2)の内部と連通して前記冷媒容器(2)の前記発熱体(6)の取付面に対向する面に設けられ、内部に前記冷媒を一方向に流通する第2のチューブ(38)と前記第2のチューブ(38)の表面に前記第2のチューブ(38)の冷媒流れに直行する方向に延設された第2の放熱フィン(39)とを有する第2放熱部(3b)とを備え、
前記第2放熱部(3b)は、前記第1放熱部(3a)に対し一方向から送風される冷却風の流れ方向下流側に配置され、
前記冷媒容器(2)に貯留されている冷媒が前記発熱体(6)から受熱して沸騰気化し、その冷媒蒸気が有する潜熱を、前記第1放熱部(3a)および前記第2放熱部(3b)から前記冷却風に放出して前記発熱体(6)を冷却する沸騰冷却装置であって、
前記第1放熱部(3a)は、前記第1の放熱フィン(34)の形成部よりも通風抵抗の低い第1の通風路(35)を備え、前記第1の通風路(35)を通過した前記冷却風を前記第2放熱部(3b)に流入させることを特徴とする沸騰冷却装置。A refrigerant container (2) having a heating element (6) mounted on one surface and storing therein a refrigerant that boils upon receiving the heat of the heating element (6);
A first tube that is provided on a surface of the refrigerant container (2) facing the mounting surface of the heating element (6) in communication with the inside of the refrigerant container (2), and through which the refrigerant flows in one direction; (33) and a first heat dissipating portion having a first heat dissipating fin (34) extending on a surface of the first tube (33) in a direction orthogonal to a refrigerant flow of the first tube (33). (3a),
A second tube which is provided on a surface of the refrigerant container (2) facing the mounting surface of the heating element (6) in communication with the interior of the refrigerant container (2), and through which the refrigerant flows in one direction; (38) and a second radiator having a second radiator fin (39) extending on a surface of the second tube (38) in a direction perpendicular to a flow of the refrigerant in the second tube (38). (3b)
The second heat radiating portion (3b) is disposed downstream of the first heat radiating portion (3a) in the flow direction of the cooling air blown from one direction,
The refrigerant stored in the refrigerant container (2) receives heat from the heating element (6) and boils and evaporates, and transfers the latent heat of the refrigerant vapor to the first heat radiating portion (3a) and the second heat radiating portion ( 3b) a cooling device for cooling the heating element (6) by discharging the heating element (6) from the cooling air,
The first heat radiating portion (3a) includes a first air passage (35) having a lower airflow resistance than a portion where the first heat radiating fin (34) is formed, and passes through the first air passage (35). A cooling air flowing into the second heat radiating section (3b).
前記冷媒容器(2)の内部と連通して前記冷媒容器(2)の前記発熱体(6)の取付面に対向する面に設けられ、内部に前記冷媒を一方向に流通する第1のチューブ(33)を有する第1放熱部(3a)と、
前記冷媒容器(2)の内部と連通して前記冷媒容器(2)の前記発熱体(6)の取付面に対向する面に設けられ、内部に前記冷媒を前記第1のチューブ(33)と同一方向に流通する第2のチューブ(38)を有する第2放熱部(3b)とを備え、
前記第2放熱部(3b)は、前記第1放熱部(3a)に対し一方向から送風される冷却風の流れ方向下流側に配置され、
前記冷媒容器(2)に貯留されている冷媒が前記発熱体(6)から受熱して沸騰気化し、その冷媒蒸気が有する潜熱を、前記第1放熱部(3a)および前記第2放熱部(3b)から前記冷却風に放出して前記発熱体(6)を冷却する沸騰冷却装置であって、
前記第1放熱部(3a)において前記第1のチューブ(33)の冷媒流れ方向の異なる部位を通過した前記冷却風同士が、混合した後に前記第2放熱部(3b)に流入するように、前記第1放熱部(3a)と前記第2放熱部(3b)とが、前記冷却風流れ方向に離設されていることを特徴とする沸騰冷却装置。A refrigerant container (2) having a heating element (6) mounted on one surface and storing therein a refrigerant that boils upon receiving the heat of the heating element (6);
A first tube that is provided on a surface of the refrigerant container (2) facing the mounting surface of the heating element (6) in communication with the inside of the refrigerant container (2), and through which the refrigerant flows in one direction; A first heat radiation part (3a) having (33);
The refrigerant container (2) is provided on a surface facing the mounting surface of the heating element (6) of the refrigerant container (2) in communication with the inside of the refrigerant container (2). A second heat radiating section (3b) having a second tube (38) flowing in the same direction,
The second heat radiating portion (3b) is disposed downstream of the first heat radiating portion (3a) in the flow direction of the cooling air blown from one direction,
The refrigerant stored in the refrigerant container (2) receives heat from the heating element (6) and boils and evaporates, and transfers the latent heat of the refrigerant vapor to the first heat radiating portion (3a) and the second heat radiating portion ( 3b) a cooling device for cooling the heating element (6) by discharging the heating element (6) from the cooling air,
In the first heat radiating portion (3a), the cooling air passing through portions of the first tube (33) having different refrigerant flow directions flows into the second heat radiating portion (3b) after mixing. The boiling cooling device, wherein the first heat radiating portion (3a) and the second heat radiating portion (3b) are separated from each other in the flow direction of the cooling air.
前記冷媒容器(2)内の冷媒流路(25)のうち、前記沸騰領域(61)から前記第1のチューブ(33)の冷媒流れ上流側端部へ向かう冷媒流路(25a)、および前記沸騰領域(61)から前記第2のチューブ(38)の冷媒流れ上流側端部へ向かう冷媒流路(25a)は、直線状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1つに記載の沸騰冷却装置。Inside the refrigerant container (2), a boiling region (61) in which the refrigerant is boiled and vaporized by the heating element (6) is formed,
A refrigerant flow path (25a) extending from the boiling region (61) to the refrigerant flow upstream end of the first tube (33) in the refrigerant flow path (25) in the refrigerant container (2); The refrigerant flow path (25a) extending from the boiling region (61) to the refrigerant flow upstream end of the second tube (38) is formed linearly. The boiling cooling device according to any one of the above.
前記冷媒容器(2)の前記発熱体(6)の取付面が側方となるように配置されたときに、前記沸騰領域(61)が形成された高さにおける前記冷媒容器(2)内の冷媒流路断面積(S1)が、前記沸騰領域(61)が形成された高さにおける前記第1放熱部(3a)内および前記第2放熱部(3b)内の冷媒流路断面積(S2)の総和より大きいことを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1つに記載の沸騰冷却装置。Inside the refrigerant container (2), a boiling region (61) in which the refrigerant is boiled and vaporized by the heating element (6) is formed,
When the mounting surface of the heating element (6) of the refrigerant container (2) is arranged to be lateral, the inside of the refrigerant container (2) at the height where the boiling region (61) is formed. The cross-sectional area of the refrigerant flow path (S1) is the cross-sectional area of the refrigerant flow path (S2) in the first radiating portion (3a) and the second radiating portion (3b) at the height where the boiling region (61) is formed. The boiling cooling device according to any one of claims 1 to 12, wherein the boiling cooling device is larger than the sum total of the above.
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- 2003-02-05 JP JP2003028698A patent/JP2004241580A/en active Pending
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