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JP2004240215A - 光通信デバイスおよび光通信システム - Google Patents

光通信デバイスおよび光通信システム Download PDF

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JP2004240215A
JP2004240215A JP2003029958A JP2003029958A JP2004240215A JP 2004240215 A JP2004240215 A JP 2004240215A JP 2003029958 A JP2003029958 A JP 2003029958A JP 2003029958 A JP2003029958 A JP 2003029958A JP 2004240215 A JP2004240215 A JP 2004240215A
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Japan
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diffraction grating
diffraction
light
grating
optical communication
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Application number
JP2003029958A
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English (en)
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Tomoki Sano
知己 佐野
Michiko Takushima
道子 多久島
Hiroshi Suganuma
寛 菅沼
Kashiko Kodate
香椎子 小舘
Tomonori Komai
友紀 駒井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】安価で小型化可能な光通信デバイスを提供する。
【解決手段】光通信デバイス100は、第1回折格子110、第2回折格子120およびレンズL〜Lを備えていて、光ファイバ191および192〜192とともに用いられる。光通信デバイス100は光入出力のための5つのポートP〜Pを有している。ポートPの位置に光ファイバ191の端面が位置し、ポートPの位置に光ファイバ192の端面が位置する(nは1以上4以下の任意の整数)。第1回折格子110および第2回折格子120それぞれは、透明基板の一方の面に形成された透過型の回折格子であって、規格化グレーティング周期が1.1以上1.7以下である。第1回折格子110および第2回折格子120それぞれは、一定周期Λで格子が形成されており、格子方向がy軸方向と平行である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回折格子を含む光通信デバイス、および、この光通信デバイスを含む光通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
波長分割多重(WDM: Wavelength Division Multiplexing)光通信システムは、多波長の信号光を多重化して光ファイバ伝送路に伝搬させるものであり、大容量の情報を高速に伝送することができる。このような光通信システムでは、多波長の信号光を合波または分波するために光合分波器が用いられ、また、信号光の波長分散を補償するために分散調整器が用いられる。このような光通信システムにおいて用いられる光通信デバイス(光合分波器、分散調整器、等)として、回折格子を含むものが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示された光通信デバイスは、反射型の回折格子を用いた光合分波器であり、この回折格子により波長に応じた回折角で光を回折させることで、光を合波または分波するものである。この特許文献1に開示された光通信デバイスは、波長1.55μm帯の100GHzのチャンネル間隔に対して約9000本/cmの格子数を有する反射型の回折格子を用い、或いは、50GHzのチャンネル間隔に対して約11000本/cmの格子数を有する反射型の回折格子を用いている。
【0004】
また、この特許文献1に開示された光通信デバイスは、光ファイバとの間で各波長の光を入出力するために、平面基板上に光導波路が形成された集積光学部品を用い、この集積光学部品により各波長の光の光路の間隔を調整している。さらに、この光通信デバイスは、このような反射型の回折格子を用いるとともに、偏波分離素子、偏波合成素子および1/2波長板をも用いて、回折格子に入射する光の偏光方位を一方位のみとすることで、偏波依存損失の低減を図っている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−147304号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示された従来の光通信デバイスに含まれる回折格子の規格化グレーティング周期は1以下である。なお、回折格子の周期をΛとし、回折すべき光の中心波長をλとすると、規格化グレーティング周期は Λ/λ で定義される。このように規格化グレーティング周期が小さい反射型の回折格子は、反射効率が低い。一方、反射型の回折格子の反射効率を高くするには、規格化グレーティング周期を大きくすればよい。
【0007】
しかし、規格化グレーティング周期を大きくすると、回折格子から出力される光の拡がり角が狭くなるので、回折された各波長の光を光ファイバに入射させるには回折格子と光ファイバとの間の距離を長くするか、或いは、上述したような集積光学部品を使用せざるを得ない。集積光学部品を使用しない場合には光通信デバイスは大型のものとなり、集積光学部品を使用する場合には光通信デバイスは高価のものとなる。
【0008】
また、この従来の光通信デバイスは、偏波依存損失を低減するために、偏波分離素子、偏波合成素子および1/2波長板をも含むので、この点でも、高価である。さらに、この従来の光通信デバイスは、構成部品の点数が多いことから、組み立てる際の調整や検査のための時間が長くなり、このことから、高価になり、また、信頼性が劣る。また、このような光通信デバイスを含む光通信システムも、高価となり、信頼性が劣るものとなる。
【0009】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、安価で小型化可能な光通信デバイスおよび光通信システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光通信デバイスは、透明基板の一方の面が回折面とされており、当該基板側から回折面に所定波長域の光を入力し、この光を各波長に応じた回折角で回折面において回折して出力する透過型の第1回折格子を備え、この第1回折格子の規格化グレーティング周期が1.1以上1.7以下であることを特徴とする。本発明に係る光通信デバイスは、これに含まれる第1回折格子が透過型であって、この第1回折格子の基板側から回折面に光が入力し、この第1回折格子の規格化グレーティング周期が1.1以上1.7以下であることにより、回折効率が50%以上であり、また、回折格子により回折された光の拡がり角が大きいので、安価で小型化可能である。なお、所定波長域とは、例えば光通信において用いられる信号光の波長域である。
【0011】
また、本発明に係る光通信デバイスは、透明基板の一方の面が回折面とされており、第1回折格子より出力された上記所定波長域の光を入力し、この光を各波長に応じた回折角で回折面において回折して出力する透過型の第2回折格子を更に備えていて、第1回折格子および第2回折格子それぞれの回折面が互いに平行であり、第1回折格子および第2回折格子それぞれの格子方向が互いに平行であるのが好適である。また、第2回折格子が透明基板の基板側から回折面に光を入力し、第2回折格子の規格化グレーティング周期が1.1以上1.7以下であるのが好適である。そして、第1回折格子および第2回折格子それぞれの格子周期が互いに等しいのが好適であり、この場合には、第1回折格子により回折された光が第2回折格子により更に回折されて出力されることで、第2回折格子より出力される各波長の光が互いに平行となり、以降の光学系の配置が容易になる。或いは、第1回折格子および第2回折格子それぞれの格子周期が互いに異なり、第1回折格子から出力される光の拡がり角より、第2回折格子から出力される光の拡がり角の方が大きいのが好適であり、この場合には、第1回折格子により回折された光が第2回折格子により更に回折されることで、回折に因る光の拡がり角が更に大きくなるので、光通信デバイスは更に小型化可能である。
【0012】
また、本発明に係る光通信デバイスは、上記所定波長域において第1回折格子の回折効率が70%以上であるのが好適であり、さらに、上記所定波長域において第2回折格子の回折効率が70%以上であるのが好適である。この場合には、回折効率が充分に大きいので、挿入損失が小さい。
【0013】
また、本発明に係る光通信デバイスは、上記所定波長域において第1回折格子のTEモード光およびTMモード光それぞれに対する回折効率の差が1%以下であるのが好適であり、さらに、上記所定波長域において第2回折格子のTEモード光およびTMモード光それぞれに対する回折効率の差が1%以下であるのが好適である。この場合には、偏波分離素子、偏波合成素子および1/2波長板を用いるまでもなく、偏波依存損失が小さい。
【0014】
また、本発明に係る光通信デバイスは、(N+1)個のポートP〜P(ただし、Nは2以上の整数。)を有し、ポートPより入力した光を第1回折格子により各波長に応じた角度で回折させ、第1回折格子により回折された波長λ(ただし、nは1以上N以下の各整数。)の光をポートPより出力するのが好適である。この場合には、ポートPより入力した光は、第1回折格子により各波長に応じた角度で回折されて、この回折された波長λの光がポートPより出力される。すなわち、ポートPより入力した光は、この光通信デバイスによりN波に分波される。また、逆方向に光が進む場合には光は合波される。
【0015】
また、本発明に係る光通信デバイスは、第1回折格子により回折された波長λの光を第1回折格子へ向けて反射するミラーM(ただし、Nは2以上の整数、nは1以上N以下の各整数。)を更に備え、第1回折格子が、ミラーM〜Mにより反射された波長λ〜λの光を入力し、これらを回折して入力時と同一光路上へ出力するのが好適である。この場合には、第1回折格子に入力した波長λの光は、第1回折格子により回折され、ミラーMにより反射され、再び第1回折格子により回折されて、入力時と同一の光路上へ出力される。したがって、この光通信デバイスに入力して出力される波長λの光は、ミラーMの位置に応じた群遅延時間を有することになるので、波長分散が調整される。
【0016】
本発明に係る光通信システムは、上記の本発明に係る光通信デバイスを含み、多波長の信号光を多重化して伝送するとともに、この信号光を光通信デバイスにより処理することを特徴とする。この光通信システムは、上記の本発明に係る光通信デバイスが例えば光合波器、光分波器および分散調整器などとして用いられることにより、システム全体としても安価なものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0018】
(光通信デバイスの第1実施形態)
先ず、本発明に係る光通信デバイスの第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る光通信デバイス100の構成図である。この図には、説明の便宜の為にxyz直交座標系が示されている。この図に示される光通信デバイス100は、第1回折格子110、第2回折格子120およびレンズL〜Lを備えていて、光ファイバ191および192〜192とともに用いられる。光通信デバイス100は光入出力のための5つのポートP〜Pを有している。ポートPの位置に光ファイバ191の端面が位置し、ポートPの位置に光ファイバ192の端面が位置する(nは1以上4以下の任意の整数。以下同様。)。
【0019】
第1回折格子110および第2回折格子120それぞれは、透明基板の一方の面に形成された透過型の回折格子であって、規格化グレーティング周期が1.1以上1.7以下である。第1回折格子110は、一定周期Λで格子が形成された回折面111を有しており、その格子方向がy軸方向と平行である。同様に、第2回折格子120は、一定周期Λで格子が形成された回折面121を有しており、その格子方向がy軸方向と平行である。第1回折格子110の回折面111および第2回折格子120の回折面121それぞれは、xy平面と平行であり、互いに対向している。第1回折格子110の回折面111における格子方向と、第2回折格子120の回折面121における格子方向とは、互いに平行である。また、第1回折格子110および第2回折格子120それぞれの格子周期は互いに等しい。
【0020】
光ファイバ191および192それぞれの光軸は、その端面の近傍ではz軸方向と平行である。レンズLおよびレンズLそれぞれの光軸もz軸方向と平行である。レンズLは、光ファイバ191の端面より出射した光を入力し、この光をコリメートして第1回折格子110へ向けて出力する。各レンズLは、第2回折格子120より到達した光を入力し、この光を集光して端面より光ファイバ192に入射させる。
【0021】
この光通信デバイス100は、4波長の光を合波または分波する光合分波器として用いられ得る。光通信デバイス100は光分波器として以下のように動作する。光ファイバ191の端面より出射され光通信デバイス100のポートPに入射した光は、レンズLによりコリメートされて、z軸方向に平行に進み、透過型の第1回折格子110に入射する。第1回折格子110に入射した光は、回折面111に対して基板側より入射して、回折面111において波長に応じた回折角で回折され、続いて、透過型の第2回折格子120に入射する。第2回折格子120に入射した光は、回折面121に対して空気側より入射して、回折面121において波長に応じた回折角で再び回折される。なお、「基板側より入射」とは、基板内部より回折面に光が入射して、回折面より直接に基板外部へ回折光が出射される場合を言う。また、「空気側より入射」とは、基板外部より直接に回折面に光が入射して、回折面より基板内部へ回折光が出射される場合を言う。することを意味する。また、回折格子の周囲は、空気であってもよいが、他の気体や液体であってもよく、真空であってもよい。第1回折格子110の回折面111と第2回折格子120の回折面121とは、互いに平行で、互いに対面しており、格子方向が共にy軸方向に平行であり、格子周期Λが互いに等しい。このことから、第2回折格子120の回折面121により回折された各波長の光は、波長分離されてz軸方向に平行に進む。そして、波長λの光は、レンズLにより集光されて、ポートPより出射され、端面より光ファイバ192に入射する。すなわち、光ファイバ191の端面より出射され光通信デバイス100のポートPに入射した4波長λ〜λの光は、光通信デバイス100により分波されて、光通信デバイス100のポートPより光ファイバ192へ波長λの光が出射される。
【0022】
また、光通信デバイス100は光合波器として以下のように動作する。各光ファイバ192の端面より出射され光通信デバイス100のポートPに入射した波長λの光は、レンズLによりコリメートされて、z軸方向に平行に進み、透過型の第2回折格子120に入射する。第2回折格子120に入射した光は、回折面121に対して基板側より入射して、回折面121において波長に応じた回折角で回折され、続いて、透過型の第1回折格子110に入射する。第1回折格子110に入射した光は、回折面111に対して空気側より入射して、回折面111において波長に応じた回折角で再び回折される。第1回折格子110の回折面111により回折された各波長λの光は、合波されてz軸方向に平行に進む。そして、合波された光は、レンズLにより集光されて、ポートPより出射され、端面より光ファイバ191に入射する。すなわち、各光ファイバ192の端面より出射され光通信デバイス100のポートPに入射した波長λの光は、光通信デバイス100により合波されて、光通信デバイス100のポートPより光ファイバ191へ出射される。
【0023】
本実施形態に係る光通信デバイス100に含まれる第1回折格子110および第2回折格子120それぞれは、透過型のものであって、規格化グレーティング周期が1.1以上1.7以下である。このことから、第1回折格子110および第2回折格子120それぞれは、回折効率が高く、回折による各波長の光の拡がり角が大きく、また、TEモード光およびTMモード光それぞれに対する回折効率の差が小さい。なお、TEモード光は、各回折格子に入射する光のうち偏波方位が格子方向(y軸方向)に平行なものを言う。一方、TMモード光は、各回折格子に入射する光のうち偏波方位が格子方向(y軸方向)に垂直なものを言う。これらの点について以下に詳細に説明する。
【0024】
図2は、透過型および反射型それぞれの回折格子の回折効率と規格化グレーティング周期との関係を示す図である。ここでは、透過型の回折格子は、屈折率1.5の透明基板の一方の面が回折面とされたものである。また、反射型の回折格子は、屈折率1.5の透明基板の一方の面が回折面とされていて、その回折面上に銀(Ag),金(Au)およびアルミニウム(Al)の何れかの反射層が形成されたものである。そして、透過型および反射型それぞれの回折格子において、基板側より光が入射するものとした。図3は、透過型の回折格子の回折効率と規格化グレーティング周期との関係を示す図であり、図2に示された透過型の回折格子における関係の一部(規格化グレーティング周期が1〜2の範囲)を拡大して示すものである。図3の横軸には、光の波長を1550nmとして、規格化グレーティング周期(Λ/λ)だけでなく、回折格子の実際の周期Λも示されている。図4は、回折格子により回折された光の拡がり角と規格化グレーティング周期との関係を示す図である。ここでは、TEモード光が入射するものとして、回折格子に入射する光を波長1550nm付近の2波とし、この2波の波長間隔を0.4nmとし、回折格子の回折面へ光が垂直に入射するものとして、このときの2波の光それぞれの回折角の差Δθを縦軸とした。
【0025】
反射型の回折格子の場合は、図2に示されるように、規格化グレーティング周期が大きいほど回折効率が大きい。したがって、充分な回折効率(例えば80%以上)を得るには、反射層がAlからなる場合に規格化グレーティング周期は4以上であることが必要である。しかし、図4に示されるように、このように規格化グレーティング周期が大きいと、回折格子により回折された光の拡がり角Δθが非常に小さいので、この回折格子を含む光通信デバイスは、従来の技術の欄で説明したとおり、大型のものとなり、或いは、小型化するには集積光学部品を用いる必要があることから高価なものとなる。
【0026】
これに対して、透過型の回折格子の場合は、図2および図3に示されるように、規格化グレーティング周期が2以上の範囲では、規格化グレーティング周期が大きいほど回折効率が大きい関係に凡そある。しかし、規格化グレーティング周期が2未満の範囲において、回折効率の極大値が存在する。すなわち、規格化グレーティング周期が1.4付近で回折効率が極大であり、規格化グレーティング周期が1.3〜1.5の範囲で回折効率が80%以上であり、規格化グレーティング周期が1.2〜1.55の範囲で回折効率が70%以上であり、規格化グレーティング周期が1.15〜1.65の範囲で回折効率が60%以上であり、また、規格化グレーティング周期が1.1〜1.7の範囲で回折効率が50%以上である。また、図4に示されるように、このように規格化グレーティング周期が小さい範囲では、回折格子により回折された光の拡がり角が大きい。例えば、規格化グレーティング周期が2以下(回折格子の周期Λが3.1以下)の範囲で、回折格子における回折光の拡がり角Δθは0.01度以上であり、規格化グレーティング周期が1.3以下(回折格子の周期Λが2以下)の範囲で、回折格子における回折光の拡がり角Δθは0.018度以上である。したがって、このような規格化グレーティング周期が小さい透過型の回折格子を含む本実施形態の光通信デバイス100は、小型化が可能であり、また、集積光学部品を用いる必要がないので安価なものとすることができる。
【0027】
図5は、TEモード光が入射したときの透過型の回折格子の回折効率と規格化グレーティング周期との関係を示す図である。図6は、TMモード光が入射したときの透過型の回折格子の回折効率と規格化グレーティング周期との関係を示す図である。各図(a)は、光が回折格子の基板側から入射した場合を示し、各図(b)は、光が空気側から回折格子へ入射した場合を示す。また、各図(a)および(b)それぞれは、回折格子における凹凸のレベル数が2,4,8および16それぞれの場合を示す。
【0028】
これらの図に示されるように、TEモード光およびTMモード光それぞれの回折効率の差は小さく1%以下であるのが好適である。また、規格化グレーティング周期が1.1〜1.7の範囲において、光が空気側から回折格子へ入射した場合(各図(b))と比較して、光が回折格子の基板側から入射した場合(各図(a))の方が、回折効率が高い。したがって、図1に示される光通信デバイス100が光分波器および光合波器の何れか一方のみとして用いられる場合には、光の進行方向に応じて、第1回折格子110の回折面111に対して基板側から光が入射するとともに、第2回折格子120の回折面121に対して基板側から光が入射するようにするのが、全体の回折効率を高くすることができる点で好適である。ただし、光通信デバイス100が光分波器および光合波器の何れとしてでも用いられる場合には、上述したように、一方の回折格子の回折面に対しては基板側から光が入射し、他方の回折格子の回折面に対しては空気側から光が入射するのが、光分波および光合波それぞれの場合で回折効率を高くすることができる点で好適である。
【0029】
(光通信デバイスの第2実施形態)
次に、本発明に係る光通信デバイスの第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態に係る光通信デバイス200の構成図である。この図にも、説明の便宜の為にxyz直交座標系が示されている。この図に示される光通信デバイス200は、第1回折格子210、第2回折格子220およびレンズL〜Lを備えていて、光ファイバ291および292〜292とともに用いられる。光通信デバイス200は光入出力のための5つのポートP〜Pを有している。ポートPの位置に光ファイバ291の端面が位置し、ポートPの位置に光ファイバ292の端面が位置する(nは1以上4以下の任意の整数。以下同様。)。
【0030】
第1回折格子210および第2回折格子220それぞれは、透明基板の一方の面に形成された透過型の回折格子であって、規格化グレーティング周期が1.1以上1.7以下である。第1回折格子210は、一定周期Λで格子が形成された回折面211を有しており、その格子方向がy軸方向と平行である。同様に、第2回折格子220は、一定周期Λで格子が形成された回折面221を有しており、その格子方向がy軸方向と平行である。第1回折格子210の回折面211および第2回折格子220の回折面221それぞれは、xy平面と平行であり、互いに対向している。第1回折格子210の回折面211における格子方向と、第2回折格子220の回折面221における格子方向とは、互いに平行である。第1回折格子210の格子周期Λと第2回折格子220の格子周期Λとは互いに異なる。
【0031】
光ファイバ291の光軸は、その端面の近傍ではz軸方向と平行である。レンズLの光軸もz軸方向と平行である。しかし、各光ファイバ292の光軸は、その端面の近傍ではz軸方向と必ずしも平行では無い。また、各レンズLの光軸もz軸方向と必ずしも平行では無い。レンズLは、光ファイバ291の端面より出射した光を入力し、この光をコリメートして第1回折格子210へ向けて出力する。各レンズLは、第2回折格子220より到達した光を入力し、この光を集光して端面より光ファイバ292に入射させる。
【0032】
この光通信デバイス200は、4波長の光を合波または分波する光合分波器として用いられ得る。光通信デバイス200は光分波器として以下のように動作する。光ファイバ291の端面より出射され光通信デバイス200のポートPに入射した光は、レンズLによりコリメートされて、z軸方向に平行に進み、透過型の第1回折格子210に入射する。第1回折格子210に入射した光は、回折面211において波長に応じた回折角で回折され、続いて、透過型の第2回折格子220に入射する。第2回折格子220に入射した光は、回折面221において波長に応じた回折角で再び回折される。第1回折格子210の回折面211と第2回折格子220の回折面221とは、互いに平行で、互いに対面しており、また、格子方向が共にy軸方向に平行である。しかし、第1回折格子210の格子周期Λと第2回折格子220の格子周期Λとが互いに異なり、第1回折格子210から出力される光の拡がり角より、第2回折格子220から出力される光の拡がり角の方が大きい。このことから、第2回折格子220の回折面221により回折された各波長の光は、波長分離されて、更に大きな拡がり角となって進む。そして、波長λの光は、レンズLにより集光されて、ポートPより出射され、端面より光ファイバ292に入射する。すなわち、光ファイバ291の端面より出射され光通信デバイス200のポートPに入射した4波長λ〜λの光は、光通信デバイス200により分波されて、光通信デバイス200のポートPより光ファイバ292へ波長λの光が出射される。
【0033】
また、光通信デバイス200は光合波器として以下のように動作する。各光ファイバ292の端面より出射され光通信デバイス200のポートPに入射した波長λの光は、レンズLによりコリメートされ、透過型の第2回折格子220に入射する。第2回折格子220に入射した光は、回折面221において波長に応じた回折角で回折され、続いて、透過型の第1回折格子210に入射する。第1回折格子210に入射した光は、回折面211において波長に応じた回折角で再び回折される。第1回折格子210の回折面211により回折された各波長λの光は、合波されてz軸方向に平行に進む。そして、合波された光は、レンズLにより集光されて、ポートPより出射され、端面より光ファイバ291に入射する。すなわち、各光ファイバ292の端面より出射され光通信デバイス200のポートPに入射した波長λの光は、光通信デバイス200により合波されて、光通信デバイス200のポートPより光ファイバ291へ出射される。
【0034】
このように、第2実施形態に係る光通信デバイス200は、第1実施形態に係る光通信デバイス100と略同様に動作し、同様の効果を奏する。加えて、この光通信デバイス200は、以下のような効果をも奏する。すなわち、第1回折格子210の格子周期Λと第2回折格子220の格子周期Λとが互いに異なり、この光通信デバイス200が光分波器として用いられる場合には、第1回折格子210から出力される光の拡がり角より、第2回折格子220から出力される光の拡がり角の方が大きい。このことから、第2回折格子220の回折面221により回折された各波長の光は、波長分離されて、更に大きな拡がり角となって進む。したがって、第1実施形態の場合と比較して第2実施形態では、各レンズLおよび各光ファイバ292を第2回折格子220に更に近づけることが可能となり、或いは、第1回折格子210と第2回折格子220とを近づけることが可能となって、更に小型化が可能である。
【0035】
本実施形態でも、光通信デバイス200が光分波器および光合波器の何れか一方のみとして用いられる場合には、光の進行方向に応じて、第1回折格子210の回折面211に対して基板側から光が入射するとともに、第2回折格子220の回折面221に対して基板側から光が入射するようにするのが、全体の回折効率を高くすることができる点で好適である。ただし、光通信デバイス200が光分波器および光合波器の何れとしてでも用いられる場合には、上述したように、一方の回折格子の回折面に対しては基板側から光が入射し、他方の回折格子の回折面に対しては空気側から光が入射するのが、光分波および光合波それぞれの場合で回折効率を高くすることができる点で好適である。
【0036】
(光通信デバイスの第3実施形態)
次に、本発明に係る光通信デバイスの第3実施形態について説明する。図8は、第3実施形態に係る光通信デバイス300の構成図である。この図にも、説明の便宜の為にxyz直交座標系が示されている。この図に示される光通信デバイス300は、第1回折格子310、第2回折格子320、レンズLおよびミラーM〜Mを備えていて、光ファイバ390とともに用いられる。光通信デバイス300は光入出力のための1つのポートPを有している。ポートPの位置に光ファイバ390の端面が位置する。
【0037】
第1回折格子310および第2回折格子320それぞれは、透明基板の一方の面に形成された透過型の回折格子であって、規格化グレーティング周期が1.1以上1.7以下である。第1回折格子310は、一定周期Λで格子が形成された回折面311を有しており、その格子方向がy軸方向と平行である。同様に、第2回折格子320は、一定周期Λで格子が形成された回折面321を有しており、その格子方向がy軸方向と平行である。第1回折格子310の回折面311および第2回折格子320の回折面321それぞれは、xy平面と平行であり、互いに対向している。第1回折格子310の回折面311における格子方向と、第2回折格子320の回折面321における格子方向とは、互いに平行である。また、第1回折格子310および第2回折格子320それぞれの格子周期は互いに等しい。
【0038】
光ファイバ390の光軸は、その端面の近傍ではz軸方向と平行である。レンズLの光軸もz軸方向と平行である。レンズLは、光ファイバ390の端面より出射した光を入力し、この光をコリメートして第1回折格子310へ向けて出力する。各ミラーMは、xy平面に平行な反射面を有しており、第2回折格子320より到達した光を入力し、この光を反射させて再び第2回折格子320へ入射させる(nは1以上4以下の任意の整数。以下同様。)。
【0039】
この光通信デバイス300は、光の波長分散を調整する分散調整器として用いられ得る。すなわち、光ファイバ390の端面より出射され光通信デバイス300のポートPに入射した光は、レンズLによりコリメートされて、z軸方向に平行に進み、透過型の第1回折格子310に入射する。第1回折格子310に入射した光は、回折面311において波長に応じた回折角で回折され、続いて、透過型の第2回折格子320に入射する。第2回折格子320に入射した光は、回折面321において波長に応じた回折角で再び回折される。第1回折格子310の回折面311と第2回折格子320の回折面321とは、互いに平行で、互いに対面しており、格子方向が共にy軸方向に平行であり、格子周期Λが互いに等しい。このことから、第2回折格子320の回折面321により回折された各波長の光は、波長分離されてz軸方向に平行に進む。
【0040】
そして、第2回折格子320より出力された波長λの光は、ミラーMにより反射され、入射時と逆の方向に進んで再び第2回折格子320に入射する。第2回折格子320に入射した光は、回折面321において波長に応じた回折角で回折され、続いて、透過型の第1回折格子310に入射する。第1回折格子310に入射した光は、回折面311において波長に応じた回折角で再び回折される。第1回折格子310の回折面311により回折された各波長λの光は、合波されてz軸方向に平行に進む。そして、合波された光は、レンズLにより集光されて、ポートPより出射され、端面より光ファイバ390に入射する。
【0041】
すなわち、光ファイバ390の端面より出射され光通信デバイス300のポートPに入射した光は、第1回折格子310および第2回折格子320により分波され、波長λの成分がミラーMにより反射され、第2回折格子320および第1回折格子310により合波されて、光通信デバイス300のポートPより光ファイバ390へ出射される。この光通信デバイス300のポートPに入射した波長λの光がミラーMにより反射されてポートPより出射されるまでに要する時間は、ポートPとミラーMとの間の往復光路長に依存しており、すなわち、各ミラーMの位置に依存している。
【0042】
したがって、光通信デバイス300のポートPに入射しミラーMにより反射されてポートPより出射される波長λの光の群遅延時間は、各ミラーMの位置に応じて調整される。また、各ミラーMがz軸方向に移動可能であるのが好適であり、この場合には、光通信デバイス300による波長λの光の群遅延時間の調整量が可変となる。このように、本実施形態に係る光通信デバイス300は、ポートPに入力した光の波長分散を調整することができる。
【0043】
本実施形態に係る光通信デバイス300に含まれる第1回折格子310および第2回折格子320それぞれは、透過型のものであって、規格化グレーティング周期が1.1以上1.7以下である。このことから、第1回折格子310および第2回折格子320それぞれは、回折効率が高く、回折による各波長の拡がり角が大きく、また、TEモード光およびTMモード光それぞれに対する回折効率の差が小さい。したがって、この光通信デバイス300は、小型化が可能であり、また、集積光学部品を用いる必要がないので安価なものとすることができる。
【0044】
(光通信システムの実施形態)
次に、本発明に係る光通信システムの実施形態について説明する。図9は、本実施形態に係る光通信システム1の構成図である。この図に示される光通信システム1は、光送信器10と光受信器20との間に光ファイバ伝送路30が敷設されたものである。光送信器10内に、光源部11〜11、光合波器12および光増幅器13が設けられている。また、光受信器20内に、受光部21〜21、光分波器22、光増幅器23、分散調整器24および光サーキュレータ25が設けられている。光合波器12および光分波器22それぞれは、上述した光通信デバイス100または光通信デバイス200と同一構成のものである。また、分散調整器24は、上述した光通信デバイス300と同一構成のものである。
【0045】
光送信器10内の各光源部11は、波長λの信号光を出力する(nは1以上4以下の任意の整数。以下同様。)。光合波器12は、各光源部11から出力された波長λの信号光を入力し、これらを合波して出力する。光増幅器13は、光合波器12により合波されて出力された4波長の信号光を入力し、これらを一括光増幅して光ファイバ伝送路30へ送出する。
【0046】
光受信器20内の光増幅器23は、光ファイバ伝送路30を伝搬してきて到達した4波長の信号光を入力し、これらを一括光増幅して出力する。光サーキュレータ25は、第1ポート25、第2ポート25および第3ポート25を有しており、第1ポート25より入力した光を第2ポート25より出力し、第2ポート25より入力した光を第3ポート25より出力する。分散調整器24は、光サーキュレータ25の第2ポート25より出力された信号光を入力して、その信号光の波長分散を調整した後に、その信号光を光サーキュレータ25の第2ポート25へ向けて出力する。この分散調整器24における波長分散調整量は、光ファイバ伝送路30の波長分散を補償するものとなっている。光分波器22は、光サーキュレータ25の第3ポート25より出力された4波長の信号光を入力し、これらを分波して、波長λの信号光を受光部21へ向けて出力する。受光部21は、光分波器22により分波されて出力された波長λの信号光を入力して受光する。
【0047】
この光通信システム1では、光送信器10において、各光源部11から出力された波長λの信号光は、光合波器12により合波され、光増幅器13により一括光増幅されて、光ファイバ伝送路30へ送出される。光受信器20においては、光ファイバ伝送路30を伝搬してきて到達した4波長の信号光は、光増幅器23により一括光増幅され、光サーキュレータ25の第1ポート25および第2ポート25を経て、分散調整器24により分散補償される。この分散補償された4波長の信号光は、光サーキュレータ25の第2ポート25および第3ポート25を経て、光分波器22により分波される。そして、光分波器22より出力された波長λの信号光は受光部21により受光される。
【0048】
このように、この光通信システム1は、光合波器12および光分波器22により多波長の信号光を合分波することにより、多波長の信号光を多重化して伝送することができる。また、この光通信システム1は、分散調整器24により光ファイバ伝送路30の波長分散を補償することができるので、全体の累積波長分散が小さくなり、信号光の伝送品質が優れたものとなる。さらに、この光通信システム1では、光合波器12、光分波器22および分散調整器24それぞれは、上述した本実施形態に係る光通信デバイスと同一構成のものであるので、システム全体としても安価なものとなる。
【0049】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、光通信デバイスに含まれる回折格子の個数は、上記実施形態では2であったが、1個でもよいし、3個以上でもよい。また、光通信デバイスにより合波または分波される光の波数は、上記実施形態では4であったが、さらに多くてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり、本発明に係る光通信デバイスは、これに含まれる第1回折格子が透過型であって、この第1回折格子の基板側から回折面に光が入力し、この第1回折格子の規格化グレーティング周期が1.1以上1.7以下であることにより、回折効率が50%以上であり、また、回折格子により回折された光の拡がり角が大きいので、安価で小型化可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る光通信デバイス100の構成図である。
【図2】透過型および反射型それぞれの回折格子の回折効率と規格化グレーティング周期との関係を示す図である。
【図3】透過型の回折格子の回折効率と規格化グレーティング周期との関係を示す図である。
【図4】回折格子により回折された光の拡がり角と規格化グレーティング周期との関係を示す図である。
【図5】TEモード光が入射したときの透過型の回折格子の回折効率と規格化グレーティング周期との関係を示す図である。
【図6】TMモード光が入射したときの透過型の回折格子の回折効率と規格化グレーティング周期との関係を示す図である。
【図7】第2実施形態に係る光通信デバイス200の構成図である。
【図8】第3実施形態に係る光通信デバイス300の構成図である。
【図9】本実施形態に係る光通信システム1の構成図である。
【符号の説明】
1…光通信システム、10…光送信器、11〜11…光源部、12…光合波器、13…光増幅器、20…光受信器、21〜21…受光部、22…光合波器、23…光増幅器、24…分散調整器、25…光サーキュレータ、30…光ファイバ伝送路、100…光通信デバイス、110…第1回折格子、120…第2回折格子、200…光通信デバイス、210…第1回折格子、220…第2回折格子、300…光通信デバイス、310…第1回折格子、320…第2回折格子、L,L〜L…レンズ、M〜M…ミラー。

Claims (12)

  1. 透明基板の一方の面が回折面とされており、当該基板側から前記回折面に所定波長域の光を入力し、この光を各波長に応じた回折角で前記回折面において回折して出力する透過型の第1回折格子を備え、
    この第1回折格子の規格化グレーティング周期が1.1以上1.7以下である、
    ことを特徴とする光通信デバイス。
  2. 透明基板の一方の面が回折面とされており、前記第1回折格子より出力された前記所定波長域の光を入力し、この光を各波長に応じた回折角で前記回折面において回折して出力する透過型の第2回折格子を更に備え、
    前記第1回折格子および前記第2回折格子それぞれの回折面が互いに平行であり、
    前記第1回折格子および前記第2回折格子それぞれの格子方向が互いに平行である、
    ことを特徴とする請求項1記載の光通信デバイス。
  3. 前記第2回折格子が前記透明基板の基板側から前記回折面に光を入力し、前記第2回折格子の規格化グレーティング周期が1.1以上1.7以下である、ことを特徴とする請求項2記載の光通信デバイス。
  4. 前記第1回折格子および前記第2回折格子それぞれの格子周期が互いに等しい、ことを特徴とする請求項2記載の光通信デバイス。
  5. 前記第1回折格子および前記第2回折格子それぞれの格子周期が互いに異なり、
    前記第1回折格子から出力される光の拡がり角より、前記第2回折格子から出力される光の拡がり角の方が大きい、
    ことを特徴とする請求項2記載の光通信デバイス。
  6. 前記所定波長域において前記第1回折格子の回折効率が70%以上であることを特徴とする請求項1記載の光通信デバイス。
  7. 前記所定波長域において前記第2回折格子の回折効率が70%以上であることを特徴とする請求項2記載の光通信デバイス。
  8. 前記所定波長域において前記第1回折格子のTEモード光およびTMモード光それぞれに対する回折効率の差が1%以下であることを特徴とする請求項1記載の光通信デバイス。
  9. 前記所定波長域において前記第2回折格子のTEモード光およびTMモード光それぞれに対する回折効率の差が1%以下であることを特徴とする請求項2記載の光通信デバイス。
  10. (N+1)個のポートP〜P(ただし、Nは2以上の整数。)を有し、ポートPより入力した光を前記第1回折格子により各波長に応じた角度で回折させ、前記第1回折格子により回折された波長λ(ただし、nは1以上N以下の各整数。)の光をポートPより出力する、ことを特徴とする請求項1記載の光通信デバイス。
  11. 前記第1回折格子により回折された波長λの光を前記第1回折格子へ向けて反射するミラーM(ただし、Nは2以上の整数、nは1以上N以下の各整数。)を更に備え、
    前記第1回折格子が、ミラーM〜Mにより反射された波長λ〜λの光を入力し、これらを回折して入力時と同一の光路上へ出力する、
    ことを特徴とする請求項1記載の光通信デバイス。
  12. 請求項1記載の光通信デバイスを含み、多波長の信号光を多重化して伝送するとともに、この信号光を前記光通信デバイスにより処理する、ことを特徴とする光通信システム。
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