JP2004139680A - Actuator - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ピックアップを構成するアクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
情報記録媒体として、いわゆる光ディスク、光磁気ディスク、あるいは光カード等の各種光学記録媒体が普及しているが、これら光学記録媒体に対する信号情報の書き込みや読み出しを行うために、光源から出射される光ビームを対物レンズによって集光して光学記録媒体上に照射する光ピックアップが各種提案されている。
このような光ピックアップにおいては、前記対物レンズの開口数(NA)を大きくすることによって、またレーザー光源の波長を短くすることによって、この光学記録媒体上に集光される光の径を小さくすることができ、それによって光学記録媒体の信号記録密度を向上させることができる。
ここで、読み取り可能な記録信号の空間周波数の上限の値は、対物レンズの開口数に比例しレーザ波長に反比例する。したがって、信号記録密度を上げるために開口数を大きくし短い波長の光源を用いると、記録信号の空間周波数の上限が高くなることになる。
これに伴い光ピックアップに要求されるサーボ帯域も広がる。光ピックアップにおいて広いサーボ帯域を実現するためにはアクチュエータの帯域を広げる必要がある。
また、光ピックアップのアクチュエータを駆動するためにアクチュエータに印加できる駆動信号の電圧が従来と同じで、かつ、従来より高い周波数の信号を読み取る場合には、アクチュエータの感度を上げなくてならない。
したがって、高い記録密度で高い空間周波数の信号を記録・再生するためには、光ピックアップのアクチュエータの帯域および感度をともに従来よりも向上させなければならない。
【0003】
図10に2軸アクチュエータの第1の従来例を示す(特許文献1)。
図中、X軸は光ディスクのトラッキング方向に延在する仮想軸を示し、Z軸は光ディスクのフォーカス方向に延在する仮想軸を示し、Y軸は前記X軸およびZ軸の双方と直交する仮想軸を示しており、このY軸は光ディスクのトラックの接線方向と一致している。
この2軸アクチュエータ200は、可動部材22が4本のサスペンション26a乃至26dを介してサスペンションベース27に連結されている。
対物レンズ23と、1つのフォーカスコイル24と、2つのトラッキングコイル25a、25bとが前記可動部材22に取着されることにより、アクチュエータ本体22Aが構成される。
前記フォーカスコイル24は、前記Z軸と平行な軸回りに巻回され,前記2つのトラッキングコイル25は前記Y軸と平行な軸回りに巻回され、フォーカスコイル24の内周面に取付けられている。
そして、前記フォーカスコイル24の内側には前記2つのトラッキングコイル25に対向して矩形板状の磁石28が配設され、この磁石28のトラッキングコイル25と反対側の箇所は、断面がU字型のヨーク29の一端29aに取着され、該ヨーク29の他端29bは前記2つのトラッキングコイル25a、25bとフォーカスコイル24を挟んで前記磁石28と対向する箇所に配設されている。また、前記磁石28の磁界の方向は前記Y軸と平行な方向となっており、磁石28の磁界はヨーク29の一端29aと他端29bにわたって延在することで閉磁路を形成している。
このように構成されたアクチュエータ200は、前記対物レンズ23とフォーカスコイル24およびトラッキングコイル25a、25bを同軸上に配置することができないことから、上記対物レンズ23とフォーカスコイル24およびトラッキングコイル25a、25bは、X軸とY軸を含むXY平面と平行な平面内においてアクチュエータ本体22Aの重心と該アクチュエータ本体22Aに作用する駆動力の中心が一致するように互いに隣接して配置されている。
したがって、前記対物レンズ23の重心と、フォーカスコイル24およびトラッキングコイル25a、25bの重心とが、可動部材22全体の重心から互いに比較的離れた位置にある。また、可動部材22に取り付けられるフォーカスコイル24およびトラッキングコイル25a、25bは空芯のため、これらフォーカスコイル24およびトラッキングコイル25a、25bそのものが共振する。
これらの理由から図10に示すような形態のアクチュエータ200は構造的に剛性が低く、結果として狭いサーボ帯域しか実現できない。
【0004】
図11に2軸アクチュエータの第2の従来例を示す。
この2軸アクチュエータ300は、可動部材30が4本のサスペンション34a乃至34dを介してサスペンションベース35に連結されている。
対物レンズ31と、1つのフォーカスコイル32と、2つのトラッキングコイル33a、33bとが前記可動部材30に取着されることにより、アクチュエータ本体30Aが構成される。
前記フォーカスコイル32は前記可動部30に対して直接巻回され、その巻回方向は前記Z軸と平行な軸回りとなっている。
前記2つのトラッキングコイル33a、33bも前記可動部30に対して直接巻回され、その巻回方向は前記X軸と平行な軸回りとなっている。
上記フォーカスコイル32および2つのトラッキングコイル33a、33bの有効辺それぞれに対向して2つの永久磁石37a、37bがY軸と平行な直線上に間隔をおいて配置されている。
そして、これら2つの永久磁石37a、37bのコイルと反対側の箇所は断面U字型のヨーク38の両端38a、38bにそれぞれ取着されている。
また、2つの永久磁石37a、37bの磁界の方向は前記Y軸と平行な方向となっているが、これら2つの永久磁石37a、37bの磁界は閉じておらず開磁路を形成している。
このように構成されたアクチュエータ300は、その形状がX軸とZ軸を含むXZ平面と平行で対物レンズ31の光軸を含む平面を中心としてほぼ対称形状となっている。そして、フォーカスコイル32および2つのトラッキングコイル33a、33bの重心と、対物レンズ32の重心と、アクチュエータ本体30Aの重心とが対物レンズ31の光軸上に位置しているため局所的な重量の偏りがなく、アクチュエータ本体30Aの共振周波数が構造的に高い。
しかし、前記2つの永久磁石37a、37b、ヨーク38によって形成される磁気回路において磁性材を用いず磁束が開放されているために電磁変換効率が悪く、その結果、アクチュエータ本体30Aの感度が低い。また、アクチュエータ本体30Aの位置による磁束の変化が大きいためオフセット位置で対物レンズ31の傾きが発生しやすいことが問題となる。
【0005】
図12に2軸アクチュエータの第3の従来例を示す(特許文献2)。
この2軸アクチュエータ400は、可動部材50が支軸45を介してベース51に回転可能かつZ軸方向に移動可能に支持されている。
対物レンズ39と、1つのフォーカスコイル40と、2つのトラッキングコイル41a、41bとが前記可動部材50に取着されることにより、アクチュエータ本体50Aが構成される。
前記可動部材50は前記支軸45を中心軸とした円盤状に形成され、可動部材50の上面箇所に前記対物レンズ39が組み込まれ、前記支軸45を挟んで対物レンズ39と反対側の箇所にバランスをとるための重り46が組み込まれている。
前記可動部材50の外周面には前記フォーカスコイル40が巻回され、該フォーカスコイル40の外側面で180度対称な箇所には前記2つのトラッキングコイル41a、41bが設けられている。これら2つのトラッキングコイル41a、41bはそれぞれZ軸と直交する軸線回りに巻回されている。
前記ベース51の外縁からは4つの外ヨーク43a乃至43dが起立され、前記2つの外ヨーク43a、43bは前記2つのトラッキングコイル41a、41bに臨むように配設され、これら2つの外ヨーク43a、43bの間には、それぞれ残りの2つの外ヨーク43c、43dが配設されている。
前記ベース51の上面で外縁と支軸45の中間の箇所からは2つの内ヨーク44a、44bが起立され、これらは、可動部材50に設けられた2つの開口部52に収容されている。前記2つの内ヨーク44a、44bと2つの開口部52との間には空間が形成されており、可動部材50が支軸45を中心に所定角度だけ揺動できるように構成されている。
前記4つの外ヨーク43a乃至43dの前記可動部材50に臨む面にはそれぞれ永久磁石42a乃至42dが取着されている。
前記4つの外ヨーク43a乃至43d、2つの内ヨーク44a、44b、ベース51は一体的に構成され、前記4つの永久磁石42a乃至42dとともに磁気回路を形成している。
このような2軸アクチュエータ400は、前記磁気回路が閉磁路を形成しており、可動部材50の形状が支軸45を中心にして対称形状に近く、かつ、フォーカスコイル40が可動部材50に直接巻回されているため、第1の従来例の2軸アクチュエータに比較して、アクチュエータ本体50Aの共振周波数を比較的高いものとすることが可能である。
しかしながら、この2軸アクチュエータ400では、前記対物レンズ39の中心軸(光軸)がアクチュエータ本体50Aの重心からずれており、バランスをとるために余分な前記重り46をのせる必要がある。
また、前記対物レンズ39、重り46およびトラッキングコイル41a、41bが前記アクチュエータ本体50Aの重心から離れた位置にある。
これらの要因により、この2軸アクチュエータ400の帯域は一般的に第2の従来例の2軸アクチュエータよりも低いものとなっている。
また、この2軸アクチュエータ400は、4つの外アクチュエータと2つの内アクチュエータ、重り46などを設けなくてはならず、構造上アクチュエータ全体の大きさが大きくなってしまうため、小型化を図ることが難しかった。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−167158号公報
【特許文献2】
特開昭59−104735号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、上述した第1乃至第3の従来例では、光ピックアップによって高記録密度の信号の記録・再生を行なうために必要となる高い感度と広い帯域を同時に達成することが困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされその目的とするところは、アクチュエータの高感度化と広帯域化を図るとともに、構成の簡素化を図る上で有利なアクチュエータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のアクチュエータは前記目的を達成するために、光ピックアップの光ビームが通過する対物レンズを保持する保持体と、前記保持体をフォーカス方向とトラッキング方向に移動可能に支持する支持手段と、前記対物レンズの光軸回りに沿った前記保持体の周囲に巻回されたフォーカスコイルと、前記保持体に取着され前記光軸と直交しトラッキング方向に延在する軸線回りに巻回された第1、第2のトラッキングコイルと、第1のヨーク片および第2のヨーク片を介して前記フォーカスコイルおよび第1、第2のトラッキングコイルに対して磁力線を与える磁気回路とを備え、前記第1のヨーク片および第2のヨーク片は、前記対物レンズの光軸を挟んで前記トラッキング方向に間隔をおき、かつ、前記フォーカスコイルの軸心方向から見てフォーカスコイルの輪郭内に設けられているを備えたことを特徴とする。
そのため、第1、第2のヨーク片を介してフォーカスコイルおよび第1、第2のトラッキングコイルに対して磁力線が与えられ、これにより、磁力線がフォーカスコイルを通過する部分、すなわちフォーカスコイルの有効辺として、第1のヨーク片に臨む辺と、第2のヨーク片に臨む辺とを確保することができる。また、磁力線が第1、第2のトラッキングコイルを通過する部分、すなわちトラッキングコイルの有効辺として、これら第1、第2のトラッキングコイルのそれぞれについて第1のヨーク片に臨む辺と、第2のヨーク片に臨む辺とを確保できる。また、本発明は、光ピックアップの光ビームが通過する対物レンズを保持する保持体と、前記保持体をフォーカス方向とトラッキング方向に移動可能に支持する支持手段と、前記保持体に取着され対物レンズの光軸回りに巻回されたフォーカスコイルと、前記トラッキング方向における前記対物レンズの両側で前記フォーカス方向とトラッキング方向の双方向に直交するY軸方向の両側の保持体箇所にそれぞれ配設された4つのトラッキングコイルと、第1のヨーク片および第2のヨーク片を介して前記フォーカスコイルおよび前記4つのトラッキングコイルに対して磁力線を与える磁気回路とを備え、前記4つのトラッキングコイルはそれぞれ前記Y軸方向に延在する軸線回りに巻回され、前記第1のヨーク片および第2のヨーク片は、前記対物レンズの光軸を挟んで前記トラッキング方向に間隔をおき、かつ、前記フォーカスコイルの軸心方向から見てフォーカスコイルの輪郭内に設けられていることを特徴とする。
そのため、第1、第2のヨーク片を介してフォーカスコイルおよび4つのトラッキングコイルに対して磁力線が与えられ、これにより、磁力線がフォーカスコイルを通過する部分、すなわちフォーカスコイルの有効辺として、第1のヨーク片に臨む辺と、第2のヨーク片に臨む辺とを確保することができる。また、磁力線が4つトラッキングコイルを通過する部分、すなわちトラッキングコイルの有効辺として、これら4つのトラッキングコイルのそれぞれについて第1のヨーク片に臨む辺または第2のヨーク片に臨む辺を確保できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態のアクチュエータの構成を示す斜視図である。
アクチュエータ100は、光ピックアップの対物レンズ1を保持するレンズホルダー2、該レンズホルダ2を保持する可動部材3、可動部材3に巻回されたフォーカスコイル4、可動部材3に巻回された第1、第2のトラッキングコイル51、52、サスペンションベース8、4本のサスペンション部材71、72、73、74、第1乃至第4の永久磁石91、92、93、94、ヨーク部材10、取付ベース11などを備えている。
【0010】
なお、図1においてX軸は光ディスクのトラッキング方向に延在する仮想軸を示し、Z軸は光ディスクのフォーカス方向に延在する仮想軸を示し、Y軸は前記X軸およびZ軸の双方と直交する仮想軸を示しており、このY軸は光ディスクのトラックの接線方向と一致している。
【0011】
前記サスペンションベース8は、前記取付ベース11のY軸方向の一方の端部に取着され、前記ヨーク部材10は、前記サスペンションベース8に隣接して前記取付ベース11のY軸方向の他方の端部に配設され、このヨーク部材10内には、前記対物レンズ1、レンズホルダ2、可動部材3、フォーカスコイル4、第1、第2のトラッキングコイル51、52が配設されている。
【0012】
前記サスペンションベース8は、図1、図4に示すように、Z軸方向に沿った高さと、この高さよりも大きな寸法でX軸方向に沿った長さと、Y軸方向に沿った幅とを有する箱状に構成されている。
前記サスペンションベース8の上部のX軸方向の両端には第1の配線取付部802がそれぞれ設けられ、前記各第1の取付部802の下方の箇所には第2の配線取付部804がそれぞれ設けられている。これら第1、第2の配線取付部802、804は半田付け可能な導電材料で形成されている。
【0013】
前記ヨーク部材10は、図1、図5に示すように、矩形板状の底壁1002と、該底壁1002のY軸方向の両側の側辺からそれぞれ起立された第1、第2の側壁1004、1006とを有し、前記底壁1002が前記取付ベース11の上面にねじによって取着されている。
前記ヨーク部材10の底壁1002の中央には前記対物レンズ1を通過する光ビームを通過させるための開口1003が形成されている。
また、前記ヨーク部材10の底壁302のX軸方向の両側の側辺には該側辺の中間箇所からそれぞれ第1、第2のヨーク片1008、1010が上方に向けて起立されている。
【0014】
図5、図6に示すように、前記ヨーク部材10の第1の側壁1004の内側でX軸方向の両側には、前記第1、第2の永久磁石91、92がそれぞれ接着剤などにより接着されている。
また、前記ヨーク部材10の第2の側壁1006の内側でX軸方向の両側には、前記第3、第4の永久磁石93、94がそれぞれ接着剤などにより接着されている。
本実施の形態では、前記第1乃至第4の永久磁石91、92、93、94は同形同大の直方体状に形成されており、図5に示すように、Z軸方向の高さHと、X軸方向の幅Wと、Y軸方向の厚さDとを有し、前記第1乃至第4の永久磁石91、92、93、94は、それぞれ可動部材に臨む第1の磁束出射面90Aと、第1、第2の側壁に臨む第2の磁束出射面90Bを有している。
【0015】
前記可動部材3は、前記ヨーク部材10の底壁1002上で、第1、第2側壁1004、1006、第1乃至第4の永久磁石91、92、93、94に囲まれた箇所に配設され、前記4本のサスペンション部材71、72、73、74を介して前記サスペンションベース8により支持されている。
前記サスペンション部材71、72、73、74は、銅あるいはベリリウム銅などの導電材料によって弾性変形が可能となるようにロッド状に形成され、それらの寸法および形状はすべて同一となるように構成されている。
これら4本のサスペンション部材のうち、上位の2本のサスペンション部材71、72の一端は、対物レンズ1を挟む可動部材3の両側箇所にそれぞれ固定され、サスペンション部材71、72の他端は、前記サスペンションベース8の各第1の配線取付部802にそれぞれ半田付けにより接続および固定されている。また、前記サスペンションベース8の2つの第1の配線取付部802には、前記フォーカスコイル4に駆動信号(駆動電流)を供給するための信号線がそれぞれ電気的に接続され、これにより、サスペンション部材71、72を介してフォーカスコイル4にフォーカスコイル用の駆動信号が供給されるように構成されている。
【0016】
また、4本のサスペンション部材のうち、下位の2本のサスペンション部材73、74の一端は、対物レンズ1を挟む可動部材3の両側箇所にそれぞれ固定され、サスペンション部材73、74の他端は、前記サスペンションベース8の各第2の配線取付部804にそれぞれ半田付けにより接続および固定されている。また、前記サスペンションベース8の2つの第2の配線取付部804には、前記第1、第2のトラッキングコイル51、52に駆動信号(駆動電流)を供給するため信号線が電気的に接続され、これにより、サスペンション部材73、74を介して第1、第2のトラッキングコイル51、52にトラッキングコイル用の駆動信号が供給されるように構成されている。
【0017】
図1に示すように、前記上位の2本のサスペンション部材71、72は前記X軸とY軸を含むXY平面と平行する単一の第1平面上において前記対物レンズ1を挟んだ一側と他側に位置し、前記下位の2本のサスペンション部材73、74は前記上位の2本のサスペンション部材71、72の下方で前記第1平面と平行する単一の第2平面上において前記対物レンズ1を挟んだ一側と他側に位置している。
また、前記対物レンズ1を挟んでX軸方向の一側に位置する上位、下位の2本のサスペンション部材71、73は、XY平面に対して直交する単一の平面上で互いに平行をなして延在している。
また、前記対物レンズ1を挟んでX軸方向の他側に位置する上位、下位の2本のサスペンション部材72、74は、XY平面に対して直交する単一の平面上で互いに平行をなして延在している。
したがって、前記可動部材3は、これら4本のサスペンション部材71乃至74によって、前記サスペンションベース8に対して前記Z軸方向に沿って平行移動可能に、かつ、X軸方向に対して平行移動可能に連結されることになる。
【0018】
図2は可動部材3の斜視図、図3(A)は可動部材3の平面図、図3(B)は(A)の矢視B図である。
前記可動部材3は、矩形状の底壁302と、該底壁302の四辺から起立された第1乃至第4の側壁304、306、308、310と、これら第1乃至第4の側壁304、306、308、310の上部を接続する上壁312とによって中空の箱状に構成され、本実施の形態においては液晶ポリマー、エポキシ樹脂、PBTなどの高分子材料によって形成されている。
前記底壁302は前記Y軸方向の一方の側に位置し、前記上壁306は前記Y軸方向の他方の側に位置し、これら底壁302および上壁306はX軸とZ軸との双方の軸を通る平面と平行している。
前記第1の側壁304は前記X軸方向の一方の側に位置し、前記第2の側壁306は前記X軸方向の他方の側に位置し、これら第1、第2の側壁304、306はY軸とZ軸との双方の軸を通る平面と平行している。
前記第3の側壁308は前記Y軸方向の一方の側に位置し、前記第4の側壁310は前記Y軸方向の他方の側に位置し、これら第3、第4の側壁308、310はX軸とZ軸の双方の軸を通る平面と平行している。
前記上壁312の中央には、Z軸方向に貫通する上側開口314が設けられ、上側開口314の周囲には4つの取付片316が形成され、これら取付片316によりレンズホルダ2が嵌合保持され、対物レンズ1が可動部材3に配設されることになる。
前記上壁312の外周部分に、前記第1乃至第4の側壁304、306、308、310の表面よりも外方に突出したフランジ部313が形成されている。
前記上壁312の上側開口314を挟んだX軸方向の両側にはトラッキングコイル巻回溝318がそれぞれ形成されている。
前記上壁312の各巻回溝318のX軸方向の外側箇所のそれぞれには、Z軸方向に貫通するヨーク挿通用の上側のヨーク用開口319がそれぞれ形成されている。
前記底壁302の中央には前記上壁312の上側開口314と連通する下側開口320が形成され、前記上側開口314、下側開口320を介して前記対物レンズ1を通過する光ビームが通過するように構成されている。
前記底壁302の外周部分に、前記第1乃至第4の側壁304、306、308、310の表面よりも外方に突出したフランジ部303が形成されている。
そして、前記上壁312のフランジ部313と底壁302のフランジ部303で挟まれた前記第1乃至第4の側壁304、306、308、310の部分によってフォーカスコイル巻回溝326が形成され、該フォーカスコイル巻回溝326は、Z軸、すなわち対物レンズ1の光軸を中心として対称な形状を呈している。
前記底壁302の下側開口320を挟んだX軸方向の両側には、前記対物レンズ1の光軸を中心として対称な箇所でトラッキングコイル巻回溝322がそれぞれ形成されている。
前記底壁302の各溝部322のX軸方向の外側箇所のそれぞれには、前記対物レンズ1の光軸を中心として対称な箇所で前記上壁312のヨーク用開口319と連通するヨーク挿通用の下側のヨーク用開口321がそれぞれ形成されている。
また、前記可動部材3は、その重心が前記対物レンズ1の光軸上に位置するように、該光軸を中心としてX軸方向に対して対称な形状となり、かつ、Y軸方向に対して対称な形状となるように構成されている。
【0019】
そして、図4に示すように、前記可動部材3のフォーカスコイル巻回溝326にフォーカスコイル4がZ軸、すなわち対物レンズ1の光軸回りに、前記光軸を中心として対称となるように巻回されている。前記フォーカスコイル4の巻回は例えば自動巻線機によってなされ、該フォーカスコイル4は前記フォーカスコイル巻回溝326に巻回された後、アルコール融着などによって可動部材3に固定される。
また、前記可動部材3のX軸方向の一方寄りのトラッキングコイル巻回溝318、322に第1のトラッキングコイル51が巻回され、前記可動部材3のX軸方向の他方寄りのトラッキングコイル巻回溝318、322に第2のトラッキングコイル52が巻回されている。前記第1、第2のトラッキングコイル51、52の巻回は例えば自動巻線機によってなされ、第1、第2のトラッキングコイル51、52は前記トラッキングコイル巻回溝318、322に巻回された後、アルコール融着などによって可動部材3に固定される。
また、このようにして可動部材3に巻回された前記フォーカスコイル4の軸線と第1、第2のトラッキングコイル51、52の軸線とは互いに直交している。本実施の形態において、前記フォーカスコイル4および第1、第2のトラッキングコイル51、52は例えば直径100μm程度の銅線によって構成され、第1、第2のトラッキングコイル51、52は同形同大となるように構成されている。
また、本実施の形態では、前記可動部材3の重心が前記対物レンズ1の光軸上に位置し、かつ、2つのトラッキングコイル巻回溝318、322が前記対物レンズ1の光軸を中心にしてX軸方向で対称となるように設けられ、前記フォーカスコイル巻回溝326が前記対物レンズ1の光軸を中心として対称な形状となっているため、前記可動部材3の重心と、前記フォーカスコイル4および第1、第2のトラッキングコイル51、52の合成された重心とがほぼ一致し、かつ、これら2つの重心が対物レンズ1の光軸上に位置することになる。
また、前記可動部材3に前記対物レンズ1、フォーカスコイル4および第1、第2のトラッキングコイル51、52が組付けられることによりアクチュエータ本体12が構成されることになる。
【0020】
前記可動部材3に前記フォーカスコイル4および第1、第2のトラッキングコイル51、52が巻回された状態で、前記可動部材3のX軸方向の一方のヨーク用開口322、319には、前記ヨーク部材10の第1のヨーク片1008が挿通され、前記可動部材3のX軸方向の他方の上下のヨーク用開口322、319には前記第2のヨーク片1010が挿通されている。
したがって、図6に示すように、前記第1、第2のヨーク片1008、1010は、前記対物レンズ1の光軸を挟んで前記X軸方向に間隔をおいて、かつ、前記フォーカスコイル4の軸心方向から見てフォーカスコイル4の輪郭内に設けられていることになる。
また、前記第1、第2のヨーク片1008、1010は、前記フォーカスコイル4の軸心方向から見て前記第1、第2のトラッキングコイル51、52よりもX軸方向の外側に設けられていることになる。
また、前記第1、第2のヨーク片1008、1010がヨーク用開口319、322に挿通された状態で前記可動部材3が前記X軸方向、Z軸方向に移動可能となるように、前記第1、第2のヨーク片1008、1010とヨーク用開口319、322との間には十分な隙間が形成されている。
【0021】
図6に示すように、前記第1の永久磁石91の第1の磁束射出面90Aから生起される磁力線は、前記第1のトラッキングコイル51およびフォーカスコイル4を通過して前記第1のヨーク片1008に到達する経路と、前記フォーカスコイル4を通過して前記第1のヨーク片1008に直接到達する経路と、前記ヨーク部材10の第1の側壁1004を介して第1の永久磁石91の第2の磁束射出面90Bに到達する経路を通る。
また、図7に示すように、前記ヨーク部材10の第1のヨーク片1008に到達した磁力線は、ヨーク部材10の底壁1002、第1の側壁1004を通って第1の永久磁石91の第2の磁束射出面90Bに至る経路を通る。
したがって、前記第1の永久磁石91とヨーク部材10とによって閉磁路が形成され、これら第1の永久磁石91およびヨーク部材10は前記第1のヨーク片1008を介して前記フォーカスコイル4および第1のトラッキングコイル51に対して磁力線を与える磁気回路を構成することになる。
【0022】
図6に示すように、前記第2の永久磁石92の第1の磁束射出面90Aから生起される磁力線は、前記第2のトラッキングコイル52およびフォーカスコイル4を通過して前記第2のヨーク片1010に到達する経路と、前記フォーカスコイル4を通過して前記第2のヨーク片1010に直接到達する経路と、前記ヨーク部材10の第1の側壁1004を介して第2の永久磁石92の第2の磁束射出面90Bに到達する経路を通る。
また、前記ヨーク部材10の第2のヨーク片1010に到達した磁力線は、ヨーク部材10の底壁1002、第1の側壁1004を通って第2の永久磁石92の第2の磁束射出面90Bに至る経路を通る。
したがって、前記第2の永久磁石92とヨーク部材10とによって閉磁路が形成され、これら第2の永久磁石92およびヨーク部材10は前記第2のヨーク片1010を介して前記フォーカスコイル4および第2のトラッキングコイル52に対して磁力線を与える磁気回路を構成することになる。
【0023】
図6に示すように、前記第3の永久磁石93の第1の磁束射出面90Aから生起される磁力線は、前記第1のトラッキングコイル51およびフォーカスコイル4を通過して前記第1のヨーク片1008に到達する経路と、前記フォーカスコイル4を通過して前記第1のヨーク片1008に直接到達する経路と、前記ヨーク部材10の第2の側壁1006を介して第3の永久磁石93の第2の磁束射出面90Bに到達する経路を通る。
また、図7に示すように、前記ヨーク部材10の第1のヨーク片1008に到達した磁力線は、ヨーク部材10の底壁1002、第2の側壁1006を通って第3の永久磁石93の第2の磁束射出面90Bに至る経路を通る。
したがって、前記第3の永久磁石93とヨーク部材10とによって閉磁路が形成され、これら第3の永久磁石93およびヨーク部材10は前記第1のヨーク片1008を介して前記フォーカスコイル4および第1のトラッキングコイル51に対して磁力線を与える磁気回路を構成することになる。
【0024】
図6に示すように、前記第4の永久磁石94の第1の磁束射出面90Aから生起される磁力線は、前記第2のトラッキングコイル52およびフォーカスコイル4を通過して前記第2のヨーク片1010に到達する経路と、前記フォーカスコイル4を通過して前記第2のヨーク片1010に直接到達する経路と、前記ヨーク部材10の第2の側壁1006を介して第4の永久磁石94の第2の磁束射出面90Bに到達する経路を通る。
また、前記ヨーク部材10の第2のヨーク片1010に到達した磁力線は、ヨーク部材10の底壁1002、第2の側壁1004を通って第4の永久磁石94の第2の磁束射出面90Bに至る経路を通る。
したがって、前記第4の永久磁石92とヨーク部材10とによって閉磁路が形成され、これら第4の永久磁石92およびヨーク部材10は前記第2のヨーク片1010を介して前記フォーカスコイル4および第2のトラッキングコイル52に対して磁力線を与える磁気回路を構成することになる。
【0025】
なお、本実施の形態では、前記可動部材3によって特許請求の範囲の保持体が構成されている。また、前記サスペンション部材71、72、73、74およびサスペンションベース8によって特許請求の範囲の支持手段が構成されている。
【0026】
以上のように構成されたアクチュエータ100の動作は次のようになされる。すなわち、前記サスペンションベース8の2つの第1の配線取付部802および上位の2つのサスペンション部材71、72を介して前記フォーカスコイル4にフォーカスコイル用の駆動信号が供給される。
すると、前記フォーカスコイル4によって発生した磁力線と、前記第1乃至第4の永久磁石91乃至94およびヨーク部材10によって構成された磁気回路で発生する磁力線の相互作用によって前記可動部材3に駆動力が発生し、該可動部材3はZ軸方向、すなわちフォーカス方向に沿って上方または下方に変位される。
また、前記可動部材3、すなわち対物レンズ1のフォーカス方向における変位の向きと変位量は前記フォーカスコイル用の駆動信号の極性と信号量に対応したものとなる。
【0027】
また、前記サスペンションベース8の2つの第2の配線取付部804および下位の2つのサスペンション部材73、74を介して前記第1、第2のトラッキングコイル51、52にトラッキングコイル用の駆動信号が供給される。
すると、前記第1、第2のトラッキングコイル51、52によって発生した磁力線と、前記第1乃至第4の永久磁石91乃至94およびヨーク部材10によって構成された磁気回路で発生する磁力線の相互作用によって前記可動部材3に駆動力が発生し、該可動部材3はX軸方向、すなわちトラッキング方向に沿って変位される。
また、前記可動部材3、すなわち対物レンズ1のトラッキング方向における変位の向きと変位量は前記トラッキングコイル用の駆動信号の極性と信号量に対応したものとなる。
【0028】
以上詳述したように本実施の形態のアクチュエータ100は、前記フォーカスコイル4は対物レンズ1の光軸回りに沿った前記可動部材3の周囲に巻回され、第1、第2のトラッキングコイル51、52は前記光軸と直交しトラッキング方向に延在する軸線回りに巻回され、前記第1、第2のヨーク片1008、1010が前記対物レンズ1の光軸を挟んでトラッキング方向に間隔をおいて、かつ、前記フォーカスコイル4の軸心方向から見てフォーカスコイル4の輪郭内に設けられた状態で、前記第1、第2のヨーク片1008、1010を介して前記フォーカスコイル4および第1、第2のトラッキングコイル51、52に対して磁力線を与えられている。
したがって、前記磁力線が前記フォーカスコイル4を通過する部分、すなわちフォーカスコイル4の有効辺として、前記第1、第2のヨーク片1008、1010に臨む辺と、第2のヨーク片に臨む辺とを確保することができる。さらに詳しくいえば、前記第1、第2の永久磁石91、92に臨む辺と、第3、第4の永久磁石93、94に臨む辺との2つの辺を確保することができる。
また、前記磁力線が前記第1、第2のトラッキングコイル51、52を通過する部分、すなわちトラッキングコイルの有効辺として、これら第1、第2のトラッキングコイル51、52のそれぞれについて第1のヨーク片に臨む辺と、第2のヨーク片に臨む辺とを確保できる。さらに詳しくいえば、前記第1、第2の永久磁石91、92に臨む辺と、第3、第4の永久磁石93、94に臨む辺との2つの辺を確保できる。
したがって、前記フォーカスコイル4および第1、第2のトラッキングコイル51、52の双方について有効辺を2辺ずつ確保することにより、フォーカスコイル4および第1、第2のトラッキングコイル51、52、すなわち可動部材3に対する駆動力を効率よく発生させることができ、これにより電磁変換効率を高めてアクチュエータの高感度化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、前記4つの永久磁石とヨーク部材10によって閉磁路を形成したので、無駄となる磁力線を低減でき、これにより、さらに電磁変換効率を高めてアクチュエータの高感度化を図ることができる。
また、前記フォーカスコイル4と第1、第2のトラッキングコイル51、52が前記可動部材3に直接巻回されて取着されているため、前記アクチュエータ本体12の剛性を高める上で有利となる。
また、前記可動部材3の重心と、前記フォーカスコイル4および第1、第2のトラッキングコイル51、52の合成された重心とがほぼ一致し、かつ、これら2つの重心が対物レンズ1の光軸上に位置しているため、これら2つの重心に対して前記フォーカスコイル4および第1、第2のトラッキングコイル51、52によって発生する駆動力が作用する点がほぼ一致することになる。したがって、前記アクチュエータ本体12の剛性をさらに高める上で有利となる。
このように、前記アクチュエータ100の高感度化と高剛性化の双方を実現することにより、アクチュエータのサーボ帯域を広げることが可能となる。したがって、高データレートへの対応、高速トラッキングへの対応、ポータブル機器などのように外乱の大きなシステムの対応を図る上で有利となる。
また、前記可動部材3の重心と、前記フォーカスコイル4および第1、第2のトラッキングコイル51、52の合成された重心とを一致させるために、余分な重りを設ける必要がない。したがって、アクチュエータの高感度化を図る上で有利となるばかりでなく、部品点数を削減できるため簡素化、軽量化、組立て工数の削減を図る上でも有利となる。
また、前記アクチュエータ本体12が前記対物レンズ1の光軸を中心にして対称形状を呈し、前記第1乃至第4の永久磁石91乃至94およびヨーク部材10によって構成される磁気回路も前記対物レンズ1の光軸を中心にして対称形状を呈し、さらに、前記磁気回路によって構成される前記閉磁路も前記対物レンズ1の光軸を中心にして対称形状を呈しているので、前記アクチュエータ本体12がフォーカス方向およびトラッキング方向に変位された時、すなわちオフセット時における前記対物レンズ1の傾きを抑制することができる。このため、アクチュエータ100が動作する際に発生するコマ収差などの光学収差を低減でき、光ピックアップによるデータの記録および/または再生の精度を向上させる上で有利となる。
【0029】
なお、本実施の形態では、前記上下のヨーク用開口319、322のトラッキング方向の寸法によって、前記可動部材3のトラッキング方向の移動量を制限することができる。これにより、前記アクチュエータ100に対して不測の外力が作用した場合、前記可動部材3がトラッキング方向に移動することを制限して前記各サスペンション71、72、73、74の塑性変形を防止する上で有利となる。
【0030】
また、本実施の形態では、前記フォーカスコイル4と第1、第2のトラッキングコイル51、52に磁力線を与えるために第1乃至第4の永久磁石91、92、93、94を設けた構成とした。
したがって、これら第1乃至第4の永久磁石91、92、93、94の磁束射出面90Aから発生する磁力線のうち、前記フォーカスコイル4に与えられる磁力線の数は各永久磁石の高さHに比例し、前記第1、第2のトラッキングコイル51、52に与えられる磁力線の数は各永久磁石の幅Wに比例することになる。このため、各磁束出射面90Aの高さHと幅Wの比率、すなわちアスペクト比を調整することにより、アクチュエータ100におけるフォーカス方向の感度に対するトラッキング方向の感度の比率を制御することができ、アクチュエータ100の感度の設定を容易に行なう上で有利となる。
【0031】
また、本実施の形態では、前記フォーカスコイル4と第1、第2のトラッキングコイル51、52に磁力線を与えるために第1乃至第4の永久磁石を設けたが、前記第1、第2の永久磁石51、52を一方の永久磁石として構成するとともに、第3、第4の永久磁石53、54を他方の永久磁石として構成してもよい。すなわち、前記第1X軸とZ軸を含む平面を挟んで可動部材3の一側と他側にそれぞれ1つの永久磁石を設ける構成としてもよい。
これら2つの永久磁石の磁束出射面が光軸に沿った高さHとトラッキング方向に沿った幅Wを有していれば、これら高さHと幅Wの比率、すなわちアスペクト比を調整することにより、アクチュエータにおけるフォーカス方向の感度に対するトラッキング方向の感度の比率を制御することができることは本実施の形態と同様である。
ただし、この場合、これら2つの永久磁石の幅Wはフォーカスコイルおよび第1、第2のトラッキングコイルに十分な磁力線を与えることが可能な寸法に限定されるため、永久磁石を4つ設ける場合に比較してアクチュエータにおけるフォーカス方向の感度に対するトラッキング方向の感度の比率を制御できる自由度が若干制約される。
【0032】
また、本実施の形態では、前記第1、第2のトラッキングコイル51、52が前記フォーカスコイル4の軸線方向から見て、前記第1、第2のヨーク片1008、1010の内側に位置する構成となっているが、前記第1、第2のトラッキングコイル51、52が前記第1、第2のヨーク片1008、1010の外側に位置する構成であってもよい。
ただし、この場合、前記第1乃至第4の永久磁石からの磁力線を第1、第2のトラッキングコイル51、52に確実に与えるために、これら第1、第2のトラッキングコイル51、52は、フォーカスコイル4の軸心方向から見てX軸方向におけるフォーカスコイル4の輪郭の外縁よりも内側に位置していることが必要となる。
【0033】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図8は第2の実施の形態のアクチュエータの斜視図、図9は可動部材にフォーカスコイルおよびトラッキングコイルが取着された状態を示す斜視図である。
なお、図8、図9において、第1の実施の形態と同様の部分には同じ符号を付して説明する。
第2の実施の形態のアクチュエータ100Aが第1の実施の形態のアクチュエータ100と異なる点は、可動部材3Aに取着されるトラッキングコイルの数と位置である。
図8に示すように、可動部材3Aは4本のサスペンション部材71、72、73、74を介してサスペンションベース8に連結され、可動部材3Aはヨーク10内で4つの永久磁石の内側に配設されている。
図9に示すように、前記可動部材3Aのフォーカスコイル巻回溝326には、第1の実施の形態と同様にフォーカスコイル4が巻回されている。
そして、X軸方向における前記対物レンズ1の両側でY軸方向の両側の可動部材3Aの4箇所には、第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58が取着されている。これら第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58は、それぞれY軸方向に延在する軸線回りに巻回され、第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58の上下部が対応する上下のフランジ部に取着されている。
図8に示すように、第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58は、対応する前記第1乃至第4の永久磁石91、92、93、94に対面するように配設され、前記第1乃至第4の永久磁石91、92、93、94およびヨーク部材10によって、前記第1のヨーク片1008および第2のヨーク片1010を介して前記フォーカスコイル4および前記第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58に対して磁力線を与える磁気回路が構成されている。
また、第2の実施の形態においても、前記可動部材3Aの重心と、前記フォーカスコイル4および前記第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58の合成された重心とがほぼ一致し、かつ、これら2つの重心が対物レンズ1の光軸上に位置するように構成されている。
【0034】
前記可動部材3Aに前記フォーカスコイル4および前記第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58が巻回された状態で、前記可動部材3AのX軸方向の一方のヨーク用開口322、319には、前記ヨーク部材10の第1のヨーク片1008が挿通され、前記可動部材3AのX軸方向の他方の上下のヨーク用開口322、319には前記第2のヨーク片1010が挿通されている。
したがって、図8に示すように、前記第1、第2のヨーク片1008、1010は、前記対物レンズ1の光軸を挟んで前記X軸方向に間隔をおいて、かつ、前記フォーカスコイル4の軸心方向から見てフォーカスコイル4の輪郭内に設けられていることになる。
また、前記第1、第2のヨーク片1008、1010は、前記フォーカスコイル4の軸心方向から見て前記第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58の内側に設けられていることになる。
また、前記第1、第2のヨーク片1008、1010がヨーク用開口319、322に挿通された状態で前記可動部材3が前記X軸方向、Z軸方向に移動可能となるように、前記第1、第2のヨーク片1008、1010とヨーク用開口319、322との間には十分な隙間が形成されている。
【0035】
図8に示すように、前記第1の永久磁石91の第1の磁束射出面90Aから生起される磁力線は、前記第1のトラッキングコイル55およびフォーカスコイル4を通過して前記第1のヨーク片1008に到達する経路と、前記フォーカスコイル4を通過して前記第1のヨーク片1008に直接到達する経路と、前記ヨーク部材10の第1の側壁1004を介して第1の永久磁石91の第2の磁束射出面90Bに到達する経路を通る。
また、前記ヨーク部材10の第1のヨーク片1008に到達した磁力線は、ヨーク部材10の底壁1002、第1の側壁1004を通って第1の永久磁石91の第2の磁束射出面90Bに至る経路を通る。
したがって、前記第1の永久磁石91とヨーク部材10とによって閉磁路が形成され、これら第1の永久磁石91およびヨーク部材10は前記第1のヨーク片1008を介して前記フォーカスコイル4および第1のトラッキングコイル55に対して磁力線を与える磁気回路を構成することになる。
【0036】
図8に示すように、前記第2の永久磁石92の第1の磁束射出面90Aから生起される磁力線は、前記第2のトラッキングコイル56およびフォーカスコイル4を通過して前記第2のヨーク片1010に到達する経路と、前記フォーカスコイル4を通過して前記第2のヨーク片1010に直接到達する経路と、前記ヨーク部材10の第1の側壁1004を介して第2の永久磁石92の第2の磁束射出面90Bに到達する経路を通る。
また、前記ヨーク部材10の第2のヨーク片1010に到達した磁力線は、ヨーク部材10の底壁1002、第1の側壁1004を通って第2の永久磁石92の第2の磁束射出面90Bに至る経路を通る。
したがって、前記第2の永久磁石92とヨーク部材10とによって閉磁路が形成され、これら第2の永久磁石92およびヨーク部材10は前記第2のヨーク片1010を介して前記フォーカスコイル4および第2のトラッキングコイル56に対して磁力線を与える磁気回路を構成することになる。
【0037】
図8に示すように、前記第3の永久磁石93の第1の磁束射出面90Aから生起される磁力線は、前記第3のトラッキングコイル57およびフォーカスコイル4を通過して前記第1のヨーク片1008に到達する経路と、前記フォーカスコイル4を通過して前記第1のヨーク片1008に直接到達する経路と、前記ヨーク部材10の第2の側壁1006を介して第3の永久磁石93の第2の磁束射出面90Bに到達する経路を通る。
また、前記ヨーク部材10の第1のヨーク片1008に到達した磁力線は、ヨーク部材10の底壁1002、第2の側壁1006を通って第3の永久磁石93の第2の磁束射出面90Bに至る経路を通る。
したがって、前記第3の永久磁石93とヨーク部材10とによって閉磁路が形成され、これら第3の永久磁石93およびヨーク部材10は前記第1のヨーク片1008を介して前記フォーカスコイル4および第3のトラッキングコイル57に対して磁力線を与える磁気回路を構成することになる。
【0038】
図8に示すように、前記第4の永久磁石94の第1の磁束射出面90Aから生起される磁力線は、前記第4のトラッキングコイル58およびフォーカスコイル4を通過して前記第2のヨーク片1010に到達する経路と、前記フォーカスコイル4を通過して前記第2のヨーク片1010に直接到達する経路と、前記ヨーク部材10の第2の側壁1006を介して第4の永久磁石94の第2の磁束射出面90Bに到達する経路を通る。
また、前記ヨーク部材10の第2のヨーク片1010に到達した磁力線は、ヨーク部材10の底壁1002、第2の側壁1004を通って第4の永久磁石94の第2の磁束射出面90Bに至る経路を通る。
したがって、前記第4の永久磁石92とヨーク部材10とによって閉磁路が形成され、これら第4の永久磁石92およびヨーク部材10は前記第2のヨーク片1010を介して前記フォーカスコイル4および第4のトラッキングコイル58に対して磁力線を与える磁気回路を構成することになる。
【0039】
なお、第2の実施の形態においても、前記可動部材3によって特許請求の範囲の保持体が構成されている。また、前記サスペンション部材71、72、73、74およびサスペンションベース8によって特許請求の範囲の支持手段が構成されている。
【0040】
以上のように構成されたアクチュエータ100Aの動作は次のようになされる。
すなわち、前記サスペンションベース8の2つの第1の配線取付部802および上位の2つのサスペンション部材71、72を介して前記フォーカスコイル4にフォーカスコイル用の駆動信号が供給される。
すると、前記フォーカスコイル4によって発生した磁力線と、前記第1乃至第4の永久磁石91乃至94およびヨーク部材10によって構成された磁気回路で発生する磁力線の相互作用によって前記可動部材3に駆動力が発生し、該可動部材3はZ軸方向、すなわちフォーカス方向に沿って上方または下方に変位される。
また、前記可動部材3、すなわち対物レンズ1のフォーカス方向における変位の向きと変位量は前記フォーカスコイル用の駆動信号の極性と信号量に対応したものとなる。
【0041】
また、前記サスペンションベース8の2つの第2の配線取付部804および下位の2つのサスペンション部材73、74を介して前記第1、第2のトラッキングコイル51、52にトラッキングコイル用の駆動信号が供給される。
すると、前記第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58によって発生した磁力線と、前記第1乃至第4の永久磁石91乃至94およびヨーク部材10によって構成された磁気回路で発生する磁力線の相互作用によって前記可動部材3に駆動力が発生し、該可動部材3はX軸方向、すなわちトラッキング方向に沿って変位される。
また、前記可動部材3、すなわち対物レンズ1のトラッキング方向における変位の向きと変位量は前記トラッキングコイル用の駆動信号の極性と信号量に対応したものとなる。
【0042】
以上詳述したように第2の実施の形態のアクチュエータ100Aは、前記フォーカスコイル4は対物レンズ1の光軸回りに巻回され、前記第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58は前記トラッキング方向における前記対物レンズ1の両側で前記フォーカス方向とトラッキング方向の双方向に直交するY軸方向の両側の可動部材3箇所にそれぞれ配設されるとともに、それぞれ前記Y軸方向に延在する軸線回りに巻回され、前記第1、第2のヨーク片1008、1010が前記対物レンズ1の光軸を挟んでトラッキング方向に間隔をおき、かつ、前記フォーカスコイル4の軸心方向から見てフォーカスコイル4の輪郭内に設けられた状態で、前記第1、第2のヨーク片1008、1010を介して前記フォーカスコイル4および第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58に対して磁力線を与えられている。
したがって、前記磁力線が前記フォーカスコイル4を通過する部分、すなわちフォーカスコイル4の有効辺として、第1のヨーク片に臨む辺と、第2のヨーク片に臨む辺とを確保することができる。さらに詳しくいえば、前記第1、第2の永久磁石91、92に臨む辺と、第3、第4の永久磁石93、94に臨む辺との2つの辺を確保することができる。
また、前記磁力線が前記第1、第2のトラッキングコイル55、56を通過する部分、すなわちトラッキングコイルの有効辺として、これら2つのトラッキングコイルのそれぞれについて前記第1、第2の永久磁石91、92に臨む1つの辺を確保できる(図9ハッチング部分)。
また、前記磁力線が前記第3、第4のトラッキングコイル57、58を通過する部分、すなわちトラッキングコイルの有効辺として、これら2つのトラッキングコイルのそれぞれについて前記第3、第4の永久磁石93、94に臨む1つの辺を確保できる。
したがって、前記フォーカスコイルについては有効辺を2辺、第1乃至第4のトラッキングコイルについては有効辺を1辺ずつ確保することにより、フォーカスコイル4および第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58、すなわち可動部材3に対する駆動力を効率よく発生させることができ、これにより電磁変換効率を高めてアクチュエータの高感度化を図る上で有利となる。
また、第2の実施の形態においても、前記4つの永久磁石とヨーク部材10によって閉磁路を形成したので、無駄となる磁力線を低減でき、これにより、さらに電磁変換効率を高めてアクチュエータの高感度化を図ることができる。
また、前記フォーカスコイル4が前記可動部材3に直接巻回されて取着され、と第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58が前記可動部材3に直接取着されているため、前記アクチュエータ本体12の剛性を高める上で有利となる。
また、前記可動部材3の重心と、前記フォーカスコイル4および第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58の合成された重心とがほぼ一致し、かつ、これら2つの重心が対物レンズ1の光軸上に位置しているため、これら2つの重心に対して前記フォーカスコイル4および第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58によって発生する駆動力が作用する点がほぼ一致することになる。したがって、前記アクチュエータ本体12の剛性をさらに高める上で有利となる。
このように、前記アクチュエータ100の高感度化と高剛性化の双方を実現することにより、アクチュエータのサーボ帯域を広げることが可能となる。したがって、高データレートへの対応、高速トラッキングへの対応、ポータブル機器などのように外乱の大きなシステムの対応を図る上で有利となる。
また、前記可動部材3の重心と、前記フォーカスコイル4および第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58の合成された重心とを一致させるために、余分な重りを設ける必要がない。したがって、アクチュエータの高感度化を図る上で有利となるばかりでなく、部品点数を削減できるため簡素化、軽量化、組立て工数の削減を図る上でも有利となる。
また、前記アクチュエータ本体12が前記対物レンズ1の光軸を中心にして対称形状を呈し、前記第1乃至第4の永久磁石91乃至94およびヨーク部材10によって構成される磁気回路も前記対物レンズ1の光軸を中心にして対称形状を呈し、さらに、前記磁気回路によって構成される前記閉磁路も前記対物レンズ1の光軸を中心にして対称形状を呈しているので、前記アクチュエータ本体12がフォーカス方向およびトラッキング方向に変位された時、すなわちオフセット時における前記対物レンズ1の傾きを抑制することができる。このため、アクチュエータ100Aが動作する際に発生するコマ収差などの光学収差を低減でき、光ピックアップによるデータの記録および/または再生の精度を向上させる上で有利となる。
【0043】
なお、第2の実施の形態では、前記上下のヨーク用開口319、322のトラッキング方向の寸法によって、前記可動部材3のトラッキング方向の移動量を制限することができる。これにより、前記アクチュエータ100に対して不測の外力が作用した場合、前記可動部材3がトラッキング方向に移動することを制限して前記各サスペンション71、72、73、74の塑性変形を防止する上で有利となる。
【0044】
また、本実施の形態では、前記フォーカスコイル4と第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58に磁力線を与えるために第1乃至第4の永久磁石91、92、93、94を設けた構成とした。
したがって、これら第1乃至第4の永久磁石91、92、93、94の磁束射出面90Aから発生する磁力線のうち、前記フォーカスコイル4に与えられる磁力線の数は各永久磁石の高さHに比例し、前記第1乃至第4のトラッキングコイル55、56、57、58に与えられる磁力線の数は各永久磁石の幅Wに比例することになる。
このため、各磁束出射面90Aの高さHと幅Wの比率、すなわちアスペクト比を調整することにより、アクチュエータ100Aにおけるフォーカス方向の感度に対するトラッキング方向の感度の比率を制御することができ、アクチュエータ100の感度の設定を容易に行なう上で有利となる。
また、第2の実施の形態においても、前記第1、第2の永久磁石51、52を一方の永久磁石として構成するとともに、第3、第4の永久磁石53、54を他方の永久磁石として構成してもよい。すなわち、前記X軸とZ軸を含む平面を挟んで可動部材3の一側と他側にそれぞれ1つの永久磁石を設ける構成としてもよい。
これら2つの永久磁石の磁束出射面の高さHと幅Wの比率、すなわちアスペクト比を調整することにより、アクチュエータにおけるフォーカス方向の感度に対するトラッキング方向の感度の比率を制御することができることも前述と同様である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、高感度化と広帯域化を図るとともに、構成の簡素化を図る上で有利なアクチュエータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のアクチュエータの構成を示す斜視図である。
【図2】可動部材3の斜視図である。
【図3】(A)は可動部材3の平面図、(B)は(A)の矢視B図である。
【図4】第1の実施の形態におけるアクチュエータの要部を示す斜視図である。
【図5】(A)はヨーク部材の斜視図、(B)は(A)の平面図である。
【図6】磁力線の経路を説明する説明図である。
【図7】図6のYY線断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態のアクチュエータの構成を示す斜視図である。
【図9】第2の実施の形態におけるアクチュエータの要部を示す斜視図である。
【図10】2軸アクチュエータの第1の従来例を示す斜視図である。
【図11】2軸アクチュエータの第2の従来例を示す斜視図である。
【図12】2軸アクチュエータの第3の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
100、100A……アクチュエータ、1……対物レンズ、3、3A……可動部材、4……フォーカスコイル、51、52……第1、第2のトラッキングコイル、55、56、57、58……第1、第2、第3、第4のトラッキングコイル、71、72、73、74……サスペンション部材、91、92、93、94……第1、第2、第3、第4の永久磁石、10……ヨーク部材、1008……第1のヨーク片、1010……第2のヨーク片、12……アクチュエータ本体。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an actuator constituting an optical pickup.
[0002]
[Prior art]
Various types of optical recording media, such as optical disks, magneto-optical disks, and optical cards, are widely used as information recording media. In order to write and read signal information to and from these optical recording media, light emitted from a light source is used. Various optical pickups that converge a beam with an objective lens and irradiate the beam onto an optical recording medium are proposed.
In such an optical pickup, the diameter of light condensed on the optical recording medium is reduced by increasing the numerical aperture (NA) of the objective lens and shortening the wavelength of the laser light source. Therefore, the signal recording density of the optical recording medium can be improved.
Here, the upper limit of the spatial frequency of the readable recording signal is proportional to the numerical aperture of the objective lens and inversely proportional to the laser wavelength. Therefore, if the numerical aperture is increased and a light source with a short wavelength is used to increase the signal recording density, the upper limit of the spatial frequency of the recording signal will increase.
Along with this, the servo band required for the optical pickup is also widened. In order to realize a wide servo band in the optical pickup, it is necessary to widen the band of the actuator.
In addition, when a signal of a drive signal that can be applied to the actuator of the optical pickup to drive the actuator is the same as that of the related art and a signal having a higher frequency than that of the related art is read, the sensitivity of the actuator must be increased.
Therefore, in order to record / reproduce a signal having a high spatial frequency at a high recording density, both the band and the sensitivity of the actuator of the optical pickup must be improved as compared with the related art.
[0003]
FIG. 10 shows a first conventional example of a two-axis actuator (Patent Document 1).
In the figure, the X axis indicates a virtual axis extending in the tracking direction of the optical disc, the Z axis indicates a virtual axis extending in the focus direction of the optical disc, and the Y axis is a virtual axis orthogonal to both the X axis and the Z axis. The Y axis is coincident with the tangential direction of the track on the optical disk.
In the
The
The
A rectangular plate-
In the
Therefore, the center of gravity of the
For these reasons, the
[0004]
FIG. 11 shows a second conventional example of a biaxial actuator.
In the
The actuator body 30A is configured by attaching the
The
The two
Two
The two
Although the direction of the magnetic field of the two
The
However, in the magnetic circuit formed by the two
[0005]
FIG. 12 shows a third conventional example of a biaxial actuator (Patent Document 2).
In the two-
The
The
The
Four
Two
The four
In such a two-
However, in the two-
The
Due to these factors, the bandwidth of the
Further, the two-
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-8-167158
[Patent Document 2]
JP-A-59-104735
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, in the above-described first to third conventional examples, it is difficult to simultaneously achieve a high sensitivity and a wide band necessary for recording / reproducing a signal with a high recording density by an optical pickup.
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide an actuator which is advantageous in increasing the sensitivity and the bandwidth of the actuator and simplifying the configuration.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the actuator of the present invention includes a holder for holding an objective lens through which a light beam of an optical pickup passes, a support unit for movably supporting the holder in a focus direction and a tracking direction, and A focus coil wound around the holder along the optical axis of the objective lens, and a focus coil attached to the holder and wound around an axis orthogonal to the optical axis and extending in the tracking direction. A first and a second tracking coil; and a magnetic circuit for applying lines of magnetic force to the focus coil and the first and second tracking coils via a first yoke piece and a second yoke piece. The yoke piece and the second yoke piece are spaced from each other in the tracking direction with the optical axis of the objective lens interposed therebetween, and are arranged in the axial direction of the focus coil. See characterized by comprising a are provided in the focus coil contours.
Therefore, magnetic lines of force are given to the focus coil and the first and second tracking coils via the first and second yoke pieces, whereby a portion where the magnetic lines pass through the focus coil, that is, an effective side of the focus coil is provided. As a result, it is possible to secure a side facing the first yoke piece and a side facing the second yoke piece. In addition, a portion where the line of magnetic force passes through the first and second tracking coils, that is, an effective side of the tracking coil, a side facing the first yoke piece for each of the first and second tracking coils, and a second side The side facing the yoke piece can be secured. The present invention also provides a holder for holding an objective lens through which a light beam of an optical pickup passes, supporting means for movably supporting the holder in a focus direction and a tracking direction, and an object attached to the holder. A focus coil wound around the optical axis of the lens, and a holding coil disposed on both sides of the objective lens in the tracking direction on both sides of the objective lens in the Y direction, which is orthogonal to both directions of the focus direction and the tracking direction. And four magnetic coils for applying lines of magnetic force to the focus coil and the four tracking coils via a first yoke piece and a second yoke piece. The first yoke piece and the second yoke piece are wound around an axis extending in the Y-axis direction. Place the intervals in the tracking direction across the optical axis of the objective lens, and is characterized in that provided within the outline of the focus coil when viewed from the axial direction of the focus coil.
Therefore, magnetic lines of force are given to the focus coil and the four tracking coils through the first and second yoke pieces, whereby the magnetic field lines pass through the focus coil, that is, the effective side of the focus coil as the first side. A side facing the yoke piece and a side facing the second yoke piece can be secured. In addition, a side facing the first yoke piece or a side facing the second yoke piece can be secured for each of the four tracking coils as a portion through which four lines of magnetic force pass through the tracking coil, that is, as an effective side of the tracking coil.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a perspective view showing the configuration of the actuator according to the first embodiment of the present invention.
The actuator 100 includes a
[0010]
In FIG. 1, the X axis indicates a virtual axis extending in the tracking direction of the optical disc, the Z axis indicates a virtual axis extending in the focus direction of the optical disc, and the Y axis is orthogonal to both the X axis and the Z axis. The Y axis is coincident with the tangential direction of the track on the optical disk.
[0011]
The
[0012]
As shown in FIGS. 1 and 4, the
First
[0013]
As shown in FIGS. 1 and 5, the
An
In addition, first and
[0014]
As shown in FIGS. 5 and 6, the first and second
The third and fourth
In the present embodiment, the first to fourth
[0015]
The
The
Of the four suspension members, one ends of the upper two
[0016]
One end of the lower two
[0017]
As shown in FIG. 1, the upper two
The two upper and
The two upper and
Therefore, the
[0018]
2 is a perspective view of the
The
The
The
The
An
A
Tracking
An upper yoke opening 319 for inserting a yoke, which penetrates in the Z-axis direction, is formed in each of the winding
A
A
A focus
On both sides in the X-axis direction of the
Each of the outer portions in the X-axis direction of each
Further, the
[0019]
Then, as shown in FIG. 4, the
The
The axis of the
Further, in the present embodiment, the center of gravity of the
Further, the
[0020]
In a state where the
Therefore, as shown in FIG. 6, the first and
Further, the first and
The
[0021]
As shown in FIG. 6, the lines of magnetic force generated from the first magnetic flux emission surface 90 </ b> A of the first
As shown in FIG. 7, the magnetic field lines reaching the
Therefore, a closed magnetic path is formed by the first
[0022]
As shown in FIG. 6, the lines of magnetic force generated from the first magnetic
The magnetic lines of force that have reached the
Therefore, a closed magnetic path is formed by the second
[0023]
As shown in FIG. 6, the magnetic lines of force generated from the first magnetic
As shown in FIG. 7, the magnetic lines of force reaching the
Therefore, a closed magnetic path is formed by the third
[0024]
As shown in FIG. 6, the magnetic lines of force generated from the first magnetic
The magnetic lines of force that have reached the
Accordingly, a closed magnetic path is formed by the fourth
[0025]
Note that, in the present embodiment, the
[0026]
The operation of the actuator 100 configured as described above is performed as follows. That is, a drive signal for a focus coil is supplied to the
Then, the driving force is applied to the
The direction and amount of displacement of the
[0027]
Also, a drive signal for a tracking coil is supplied to the first and second tracking coils 51 and 52 via two second
Then, the interaction between the magnetic lines of force generated by the first and second tracking coils 51 and 52 and the magnetic lines of force generated by the magnetic circuit constituted by the first to fourth
The direction and amount of displacement of the
[0028]
As described in detail above, in the actuator 100 of the present embodiment, the
Therefore, a portion where the line of magnetic force passes through the
In addition, as a portion where the line of magnetic force passes through the first and second tracking coils 51 and 52, that is, as an effective side of the tracking coil, a first yoke piece is provided for each of the first and second tracking coils 51 and 52. And the side facing the second yoke piece can be secured. More specifically, two sides, the side facing the first and second
Therefore, by securing two effective sides for both the
In the present embodiment, since the closed magnetic path is formed by the four permanent magnets and the
Further, since the
Further, the center of gravity of the
As described above, by realizing both high sensitivity and high rigidity of the actuator 100, it is possible to widen the servo band of the actuator. Therefore, it is advantageous in coping with a high data rate, a high-speed tracking, and a system with a large disturbance such as a portable device.
Further, it is not necessary to provide an extra weight in order to match the center of gravity of the
Further, the
[0029]
In the present embodiment, the amount of movement of the
[0030]
Further, in the present embodiment, first to fourth
Therefore, of the magnetic lines generated from the magnetic flux exit surfaces 90A of the first to fourth
[0031]
In the present embodiment, the focus coils 4 and the first and second tracking coils 51 and 52 are provided with the first to fourth permanent magnets for providing lines of magnetic force, but the first and second permanent magnets are provided. The
If the magnetic flux emission surfaces of these two permanent magnets have a height H along the optical axis and a width W along the tracking direction, the ratio between the height H and the width W, that is, the aspect ratio is adjusted. Thus, it is possible to control the ratio of the sensitivity in the tracking direction to the sensitivity in the focus direction in the actuator as in the present embodiment.
However, in this case, since the width W of these two permanent magnets is limited to a dimension capable of providing a sufficient line of magnetic force to the focus coil and the first and second tracking coils, when the four permanent magnets are provided. In comparison, the degree of freedom in controlling the ratio of the sensitivity in the tracking direction to the sensitivity in the focus direction in the actuator is slightly restricted.
[0032]
In the present embodiment, the first and second tracking coils 51 and 52 are located inside the first and
However, in this case, the first and second tracking coils 51 and 52 are provided in order to reliably apply the magnetic lines of force from the first to fourth permanent magnets to the first and second tracking coils 51 and 52. When viewed from the axial direction of the
[0033]
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
FIG. 8 is a perspective view of an actuator according to the second embodiment, and FIG. 9 is a perspective view showing a state where a focus coil and a tracking coil are attached to a movable member.
8 and 9, the same parts as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals and described.
The difference between the actuator 100A of the second embodiment and the actuator 100 of the first embodiment is the number and position of the tracking coils attached to the
As shown in FIG. 8, the
As shown in FIG. 9, the
First to fourth tracking coils 55, 56, 57, 58 are attached to four positions of the
As shown in FIG. 8, the first to fourth tracking coils 55, 56, 57, 58 are disposed so as to face the corresponding first to fourth
Also in the second embodiment, the center of gravity of the
[0034]
With the
Therefore, as shown in FIG. 8, the first and
The first and
The
[0035]
As shown in FIG. 8, the lines of magnetic force generated from the first magnetic
The magnetic lines of force reaching the
Therefore, a closed magnetic path is formed by the first
[0036]
As shown in FIG. 8, the magnetic lines of force generated from the first magnetic
The magnetic lines of force that have reached the
Therefore, a closed magnetic path is formed by the second
[0037]
As shown in FIG. 8, the magnetic lines of force generated from the first magnetic
The lines of magnetic force that reach the
Therefore, a closed magnetic path is formed by the third
[0038]
As shown in FIG. 8, the lines of magnetic force generated from the first magnetic
The magnetic lines of force that have reached the
Therefore, a closed magnetic path is formed by the fourth
[0039]
Note that, also in the second embodiment, the
[0040]
The operation of the
That is, a drive signal for a focus coil is supplied to the
Then, the driving force is applied to the
The direction and amount of displacement of the
[0041]
Also, a drive signal for a tracking coil is supplied to the first and second tracking coils 51 and 52 via two second
Then, the magnetic lines of force generated by the first to fourth tracking coils 55, 56, 57, 58 and the magnetic lines of force generated by the magnetic circuit formed by the first to fourth
The direction and amount of displacement of the
[0042]
As described in detail above, in the
Therefore, a portion facing the first yoke piece and a side facing the second yoke piece can be secured as a portion where the magnetic field lines pass through the
In addition, the first and second
In addition, the third and fourth
Therefore, by securing two effective sides for the focus coil and one effective side for the first to fourth tracking coils, the
Also in the second embodiment, since the closed magnetic path is formed by the four permanent magnets and the
Also, since the
Further, the center of gravity of the
As described above, by realizing both high sensitivity and high rigidity of the actuator 100, it is possible to widen the servo band of the actuator. Therefore, it is advantageous in coping with a high data rate, a high-speed tracking, and a system with a large disturbance such as a portable device.
Further, in order to match the center of gravity of the
Further, the
[0043]
In the second embodiment, the amount of movement of the
[0044]
Further, in the present embodiment, the first to fourth
Accordingly, of the magnetic flux lines generated from the magnetic flux exit surfaces 90A of the first to fourth
Therefore, the ratio of the sensitivity in the tracking direction to the sensitivity in the focusing direction in the
Also in the second embodiment, the first and second
The ratio of the sensitivity in the tracking direction to the sensitivity in the focus direction of the actuator can be controlled by adjusting the ratio of the height H and the width W of the magnetic flux emission surfaces of these two permanent magnets, that is, the aspect ratio. The same is true.
[0045]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide an actuator that is advantageous in achieving high sensitivity and a wide band and simplifying the configuration.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view illustrating a configuration of an actuator according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a
3A is a plan view of the
FIG. 4 is a perspective view illustrating a main part of the actuator according to the first embodiment.
5A is a perspective view of a yoke member, and FIG. 5B is a plan view of FIG.
FIG. 6 is an explanatory diagram for explaining paths of magnetic force lines.
FIG. 7 is a sectional view taken along line YY of FIG. 6;
FIG. 8 is a perspective view illustrating a configuration of an actuator according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a perspective view illustrating a main part of an actuator according to a second embodiment.
FIG. 10 is a perspective view showing a first conventional example of a biaxial actuator.
FIG. 11 is a perspective view showing a second conventional example of a biaxial actuator.
FIG. 12 is a perspective view showing a third conventional example of a biaxial actuator.
[Explanation of symbols]
100,
Claims (11)
前記保持体をフォーカス方向とトラッキング方向に移動可能に支持する支持手段と、
前記対物レンズの光軸回りに沿った前記保持体の周囲に巻回されたフォーカスコイルと、
前記対物レンズの両側における前記保持体箇所に、前記光軸と直交しトラッキング方向に延在する軸線回りにそれぞれ巻回された第1、第2のトラッキングコイルと、
第1のヨーク片および第2のヨーク片を介して前記フォーカスコイルおよび第1、第2のトラッキングコイルに対して磁力線を与える磁気回路とを備え、
前記第1のヨーク片および第2のヨーク片は、前記対物レンズの光軸を挟んで前記トラッキング方向に間隔をおき、かつ、前記フォーカスコイルの軸心方向から見てフォーカスコイルの輪郭内に設けられている、
を備えたことを特徴とするアクチュエータ。A holder for holding an objective lens through which a light beam of the optical pickup passes;
Supporting means for supporting the holding body movably in a focus direction and a tracking direction,
A focus coil wound around the holder along the optical axis of the objective lens;
First and second tracking coils respectively wound around axes extending perpendicularly to the optical axis and extending in the tracking direction on the holding portion on both sides of the objective lens;
A magnetic circuit that applies magnetic lines of force to the focus coil and the first and second tracking coils via a first yoke piece and a second yoke piece;
The first yoke piece and the second yoke piece are spaced from each other in the tracking direction with the optical axis of the objective lens interposed therebetween, and are provided within the contour of the focus coil when viewed from the axial direction of the focus coil. Have been
An actuator, comprising:
前記保持体をフォーカス方向とトラッキング方向に移動可能に支持する支持手段と、
前記対物レンズの光軸回りに沿った前記保持体の周囲に巻回されたフォーカスコイルと、
前記トラッキング方向における前記対物レンズの両側で前記フォーカス方向とトラッキング方向の双方向に直交するY軸方向の両側の保持体箇所にそれぞれ配設された4つのトラッキングコイルと、
第1のヨーク片および第2のヨーク片を介して前記フォーカスコイルおよび前記4つのトラッキングコイルに対して磁力線を与える磁気回路とを備え、
前記4つのトラッキングコイルはそれぞれ前記Y軸方向に延在する軸線回りに巻回され、
前記第1のヨーク片および第2のヨーク片は、前記対物レンズの光軸を挟んで前記トラッキング方向に間隔をおき、かつ、前記フォーカスコイルの軸心方向から見てフォーカスコイルの輪郭内に設けられている、
ことを特徴とするアクチュエータ。A holder for holding an objective lens through which a light beam of the optical pickup passes;
Supporting means for supporting the holding body movably in a focus direction and a tracking direction,
A focus coil wound around the holder along the optical axis of the objective lens;
Four tracking coils respectively disposed on both sides of the objective lens in the tracking direction and holders on both sides in the Y-axis direction orthogonal to the focus direction and the tracking direction in both directions;
A magnetic circuit that applies lines of magnetic force to the focus coil and the four tracking coils via a first yoke piece and a second yoke piece;
Each of the four tracking coils is wound around an axis extending in the Y-axis direction,
The first yoke piece and the second yoke piece are spaced from each other in the tracking direction with the optical axis of the objective lens interposed therebetween, and are provided within the contour of the focus coil when viewed from the axial direction of the focus coil. Have been
An actuator, characterized in that:
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