JP2004137616A - 衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】一見、一般の衣服と同じものでありながら、ボタンの留め間違いが起こりにくく、また高齢者や身体障害者など、手指の動作に不具合のある人でもボタンの掛け留めが容易にできる衣服を提供する。
【解決手段】明き部分を留め具を用いて複数箇所で掛け留めて着用する仕様の衣服であって、明き部分に沿って設置される留め具が、異種の複数のの留め具を使用し、かつ隣り合う留め具どうしが異種のものとなるように配置されたものを含むことを特徴とする衣服。
【選択図】図2
【解決手段】明き部分を留め具を用いて複数箇所で掛け留めて着用する仕様の衣服であって、明き部分に沿って設置される留め具が、異種の複数のの留め具を使用し、かつ隣り合う留め具どうしが異種のものとなるように配置されたものを含むことを特徴とする衣服。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、明き部分を有するデザインの衣服に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、明き部分を有する衣服は、明き部分に設置されたボタンやファスナーといった留め具を掛け留めて着用することが一般的である。デザインや着用者の好みによっては明き部分を解放させたまま着用する場合もあるが、一般的に衣服着用後の美しさや機能性を満たすためには明き部分の留め具を掛け留める必要がある。ところが、上述した留め具は、手先が不器用な子供や手指の動作に何らかの不具合がある者にとっては、非常に扱いにくいものであった。
【0003】
これらの問題を解決するため、下前見頃側の留め具の固定部分に手指を差し込める挿入部を形成することにより、片手でも雄雌一対のスナップボタンを留めることができる衣服が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
また同様の考え方で、テープ状の取り付け布に雄雌いずれか一方スナップボタンを取り付け、当該取り付け布の上部と下部を下前身頃に縫い付けることにより、当該取り付け布と下前身頃との間に手指を差し込める挿入部を容易に形成することができる衣服が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
しかしながら、上述した提案の衣服を含めて従来の衣服では、手指動作の不具合の有無に係わらず留め具の留め間違いというミスが起こりやすいものであった。留め具の留め間違いは、複数の留め具を留めた後で気付くことが多く、手先が不器用な子供や手指の動作に何らかの不具合がある者にとっては、やり直しに非常に長い時間と労力を必要とし、大変不便なものであった。
【0006】
また、上述した提案の衣服は、片手で雄雌一対のスナップボタンを留めようとしたとき、スナップボタンを手指で摘む動作を容易に行うことができるものの、スナップボタンどおしの位置を合わせる動作が難しかった。すなわち、手指を差し込める挿入部を形成した側の雄雌いずれか一方の留め具は、差し込んだ手指を上下左右に動かすことで雄雌いずれか他方のスナップボタンまである程度の位置合わせをすることができるものの、手指を差し込める挿入部を形成していない側の雄雌いずれか他方の留め具は、位置合わせをすることが難しく、位置を調整するために留め具そのものを摘むか、もしくは留め具を固定した部材を摘む必要があり、必ずしも片手で容易に雄雌一対のスナップボタンを留めることができるものではなかった。
【0007】
さらにまた、上述した提案の衣服は、スナップボタンが衣服の表側から見える構造であるため、一見して特別な仕様の衣服であるとわかり、一般の衣服と見た目が変わりないものが望まれている高齢者や身体障害者向けの衣服としては満足のいくものではなかった。すなわち、衣服の明き部分の留め具として最もよく用いられているものは、ボタン穴にボタンをくぐらせて掛け留めるタイプの打ち抜きボタンの仕様であり、上述した提案の衣服の外観と異なるため、一般の衣服と同じデザインを求める声に答えることができなかった。
【0008】
【特許文献1】
実開昭58−168519号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2000−173810号公報
【0010】
【特許文献3】
実用新案登録第2553553号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の従来技術の問題点を解決することにあり、留め具の留め間違いが起こりにくく、手指の動作に不具合のある人でも容易にスナップボタンなどの留め具を留めることができ、さらには、一般の衣服と見た目が同じで違和感のない衣服を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本発明は、明き部分を留め具を用いて複数箇所で掛け留めて着用する仕様の衣服であって、明き部分に沿って設置される留め具が、異種の複数のの留め具を使用し、かつ隣り合う留め具どうしが異種のものとなるように配置されたものを含むことを特徴とする。
【0013】
この場合、下前身頃側に設置された一方の留め具を有する部材と、下前身頃生地または下前身頃生地と一体に設けられた部材との間に、指を差し込むための挿入部を形成し、かつ上前身頃側に設置された上記一方の留め具に対応する他方の留め具を有する部材と、上前身頃生地または上前身頃生地と一体に設けられた部材との間に指を差し込むための挿入部を形成することが好ましい。
【0014】
あるいは、下前身頃側に設置された一方の留め具を有する部材と、下前身頃生地または下前身頃生地と一体に設けられた部材との間に、指を差し込むための挿入部を形成し、かつ上前身頃側に設置された他方の留め具を有する部材と、前立て生地または前立て生地と一体に設けられた部材との間に指を差し込むための挿入部を形成することが好ましい。
【0015】
さらに、本発明は、明き部分を構成する部材の中で、最も表側に位置し、表側から見える部材に飾りの留め具を設置することが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基づいて本発明をさらに詳しく説明する。
【0017】
図1は本発明の衣服の形態の一例を示す概略外観図であり、図2、図3は本発明の衣服のより好ましい形態を示す概略外観図である。
【0018】
本発明は、図1に示すように、衣服の前明き部分1に沿って設置される留め具2は、異種の複数の留め具B10、B11を使用し、かつ隣り合う留め具どうしが異種のものとなるように配置されたものを含むことが重要である。異種の留め具としては、留め具どうしがかみ合わないものであることが重要である。通常、外見が同じものであっても、かみ合う部分となる凸部分、または凹部分の形状や大きさ、あるいは、かみ合わせの機構が異なることで、留め具どうしはかみ合わないものとなる。
【0019】
図1の例ではかみ合う部分が丸形状のものと8角形状のものとが交互に配列された例を示している。そうすることにより、留め具の留め間違いが起こりそうになった場合でも、留め具がかみ合わない、ことで、複数の留め具を留め間違える前に気付くことができるようになる。留め具は、それぞれがかみ合わない3種類以上の留め具であっても良いが、図1に示すように、2種類のかみ合わない留め具を交互に配置するだけで十分である。また、留め具は、明き部分に沿って配置されるそれらのすべてにおいて、隣り合う留め具どうしが異種のものとなるように配置されている必要はない。
【0020】
留め具としては、打ち抜きボタン、スナップボタン、スライドファスナー、面ファスナー、ホックなどの留め具が考えられる。これらは、かみ合わせの機構の異なる留め具であるため、それぞれはかみ合わない留め具であることはいうまでもない。同じ機構のものであっても、かみ合う部分となる凸部分、または凹部分の形状や大きさが異なる組み合わせとしては、打ち抜きボタンどうしであれば、例えば、ボタンの大きさと、ボタンホールの大きさが異なり、ボタンがボタンホールにくぐらないものである。また、スナップボタンどうしであれば、例えば、同じ丸形状のかみ合わせ部分であっても、雄ボタンの凸部分の大きさと、雌ボタンの凹部部分の大きさが異なり、凸部が凹部に入らなかったり、ぶかぶかだったりするものである。さらに、スライドファスナーどうしであれば、エレメントの形状や大きさが大きく異なり、連続した凹凸がかみ合わないものである。本発明においては、スナップボタンどうしで、かみ合わない組み合わせの留め具が最も適当である。
【0021】
また、本発明は、図2に示すように、下前身頃側に設置された雄雌いずれか一方の留め具B4およびB5を固定した生地部材3と下前身頃生地F3との間、または生地部材3と下前身頃生地F3と一体に設けられた生地部材との間に、下前身頃の中程から前明き部分となる生地端の方向に向かって手指を差し込むための挿入部A2を形成し、かつ上前身頃側に設置された上記一方の留め具B4およびB5に対応する雄雌いずれか他方の留め具B1およびB2を固定した生地部材4と上前身頃生地F1との間、または生地部材4と上前身頃生地F1と一体に設けられた生地部材との間に、前明き部分となる生地端から上前身頃の中程の方向に向かって手指を差し込むための挿入部A1を形成することが好ましい。そうすることにより、当該挿入部A1および挿入部A2に手指を差込んだ状態で手指を動かすことで、留め具の位置合わせと、挟み留める動作が片手でも容易に行なうことができる。
【0022】
生地部材3としては、下前身頃生地を折り返したものであってもよいし、下前身頃生地とは別の生地であってもよい。また、生地部材4としては、上前身頃生地、あるいは上前身頃生地を折り返したものであってもよいし、上前身頃生地とは別の生地であってもよい。
【0023】
あるいは、本発明は、図3に示すように、下前身頃側に設置された雄雌いずれか一方の留め具B4およびB5を固定した生地部材3と下前身頃生地F3との間、または生地部材3と下前身頃生地F3と一体に設けられた生地部材との間に、下前身頃の中程から前明き部分となる生地端の方向に向かって手指を差し込むための挿入部A4を形成し、かつ上前身頃側に設置された上記一方の留め具B4およびB5に対応する雄雌いずれか他方の留め具B6およびB7を有する生地部材と前立て生地F5との間、または留め具B6およびB7を有する生地部材と前立て生地F5と一体に設けられた生地部材との間に、上前身頃の中程から前明き部分となる生地端の方向に向かって手指を差し込むための挿入部A3を形成することが好ましい。そうすることにより、片手の手指で留め具を挟み留める動作をすることが難しい人でも、両手のそれぞれ一本づつの手指を、当該挿入部A3および挿入部A4に差し込んだ状態で、手指を動かすことで、留め具の位置あわせと挟み留める動作が容易に行うことができる。
【0024】
生地部材3としては、下前身頃生地を折り返すしたものであってもよいし、下前身頃生地とは別の生地であってもよい。
【0025】
また、留め具B6およびB7を有する生地部材としては、上前身頃生地、あるいは上前身頃生地を折り返したものであってもよいし、上前身頃生地とは別の生地であってもよい。
【0026】
本発明において、生地部材3、4、下前身頃生地F3と一体に設けられた生地部材、上前身頃生地F1あるいはF4と一体に設けられた生地部材、前立て生地F5と一体に設けられた生地部材、留め具B6およびB7を有する生地部材としては、織物、編物、不織布などの布帛の他、皮革、フィルムなどのシート状物などが適用できる。
【0027】
手指を差し込む挿入部の幅は、好ましくは、3〜7cm、より好ましくは4〜6cmであると良い。挿入部の幅が大きすぎると、相対する留め具同士の位置合わせをしようとして、挿入部に差し込んだ手指を動かしても、挿入部の中で手指が動くだけで、留め具の位置を調整することが難しくなり好ましくない。一方、挿入部の幅が小さすぎると、挿入部に手指を差し込むことが難しくなり好ましくない。
【0028】
さらに、本発明は、図2または図3に示すように、明き部分を構成する生地部材の中で、最も表側に位置する生地部材に飾りの留め具を設置することが好ましい。そうすることにより、本発明のように、片手あるいは両手の一部の手指だけで留め具が留められる特別な構造であっても、一見してそれとわからず、周囲と違和感のない衣服を得ることができる。飾りボタンは、一見してそれとわからないことが重要であるため、飾りボタン以外の見える部分、例えば、打ち抜きボタンのボタンホールなども飾りとして設置すると良い。また、カジュアルなデザインの衣服の場合、第1ボタンや他の一部のボタンを外して着用することがあるが、この場合、外すボタンの部分を飾りボタンの本来の仕様で構成すると良い。そうすることにより、ボタンを外した部分を見ても本発明の仕様が見えないため、違和感のない衣服を得ることができる。
【0029】
本発明の衣服は、当然のことながら、これら本発明の衣服の留め具を、従来の衣服のように両手で留めようとしても何ら問題ない。
【0030】
【実施例】
〔実施例1〕
本発明の実施例1の上前身頃は、図4に示すように、ベース部分として、上前身頃生地F1の前明き部分となる生地端に沿って、当該上前身頃生地F1の表面に補強芯地I1を接着した状態で折り返した。次いで折り返した部分の中央付近に、2種類のスナップボタンの雌ボタンB1およびB2を、前明き部分となる生地端に沿って交互に配置し取り付けた。
【0031】
一方、前立て部分として、前立て生地F2に生地端から1cm程度の余裕をもって前立て芯地I2を接着した状態で、前明き部分となる生地端に沿って、飾りとなる打ち抜きボタンB3を上記した雌ボタンと同じ間隔に配置し、縫着した。
【0032】
次いで、上記した上前身頃生地F1の折り返し部分と前立て生地F2が重なり合うように配置し、地縫い線S1で縫着した。さらに、上記した雌ボタン同士の間を、指が差し込める挿入部を形成するためにコの字型の縫い線S2で縫着した。このとき、当該挿入部の幅W1は、5cmとした。次いで、前立て生地F2に接着した前立て芯地I2の生地端L1で前立て生地F2を折り返し、上前身頃生地F1との重なり部分に覆いかぶせた。その状態を図5に示す。覆い被せた前立て生地F2を上前身頃生地F1に固定させるため、縫い線S3およびS4で縫着した。このとき、前開きの側となる縫い線S4は、既に形成した指を差し込める挿入部の開口部を塞がないように、前立て生地F2と前立て芯地I2のみ縫着した。
【0033】
本発明の実施例1の下前身頃は、図6に示すように、下前身頃生地F3の前明き部分となる生地端に沿って、生地端から2.5cm程度の余裕をもって当該下前身頃生地F3の表面に補強芯地I3を接着した状態で折り返した。次いで折り返した部分の中央付近に、上前身頃側に設置された2種類のスナップボタン(雌ボタン)に対応する雄ボタンB4およびB5を、前明き部分となる生地端に沿って上記の雌ボタンと対応する位置に配置し取り付けた。次いで、上記した下前身頃生地F3の折り返し部分を固定するため、地縫い線S5で縫着した。さらに、上記した雄ボタン同士の間を、指が差し込める挿入部を形成するためにコの字型の縫い線S6で縫着した。このとき、当該挿入部の幅W2は、5cmとした。
【0034】
〔実施例2〕
本発明の実施例2の上前身頃は、図7に示すように、ベース部分として、上前身頃生地F4の前明き部分となる生地端に沿って、1cm程度の余裕をもって当該上前身頃生地F4の表面に補強芯地I4を接着した。次いで当該補強芯地I4の部分の中央付近に、2種類のスナップボタンの雌ボタンB6およびB7を、前明き部分となる生地端に沿って交互に配置し取り付けた。
【0035】
一方、前立て部分として、前立て生地F5に生地端から1cm程度の余裕をもって前立て芯地I5を接着した状態で、前明き部分となる生地端に沿って、飾りとなる打ち抜きボタンB8を上記した雌ボタンと同じ間隔に配置し、縫着した。
【0036】
次いで、上記した上前身頃生地F4に接着された補強芯地I4の部分と、前立て生地F5が重なり合うように配置し、地縫い線S7で縫着した。さらに、上記した雌ボタン同士の間を、指が差し込める挿入部を形成するためにコの字型の縫い線S8で縫着した。このとき、当該挿入部の幅W3は5cmとした。次いで、前立て生地F5に接着した前立て芯地I5の生地端L2で前立て生地を折り返し、上前身頃生地F4との重なり部分に覆いかぶせた。その状態を図8に示す。覆い被せた前立て生地を上前身頃生地F4に固定させるため、縫い線S9およびS10で縫着した。このとき、縫い線S9は、既に形成した指を差し込める挿入部の開口部を塞がないように、前立て生地F5と前立て芯地I5のみ縫着した。
【0037】
本発明の実施例2の下前身頃は、上述した本発明の実施例1と同じ構成とした。
【0038】
[比較例]
本発明の比較例の上前身頃は、図9に示すように、前明き部分となる生地端に沿って、1種類のスナップボタンの雌ボタンB9を取り付けた。
【0039】
一方、本発明の比較例の下前身頃は、上述した本発明の実施例1と同じ構成とした。
【0040】
本発明の実施例および比較例を実際に着用し、着用評価を行った。着用評価は、両手指の動作に不具合がある人を想定し、両手指の人差し指と親指以外の指を粘着テープで揃えて固定した状態で衣服の着脱性を評価した。評価項目および判定基準としては、ボタンの留め間違いのわかり易さについて、分かりやすいものを○、分かりにくいものを△、分からないものを×とした。また相対する雄雌ボタンの位置あわせのしやすさ、および相対する雄雌ボタンの摘み留めやすさについて、しやすいものを○、しにくいものを△、出来ないものを×とした。さらに、見た目の良さについて、違和感のないものを○、やや違和感を感じるものを△、著しく違和感を感じるものを×とした。
得られた実施例および比較例について着用評価を実施し、その結果を表1に示した。
【0041】
【表1】
【0042】
表1から明らかなように、本発明の実施例1および2は、いずれの評価項目においても従来の技術(比較例)と比べて優れた評価を得た。
【0043】
【発明の効果】
本発明の衣服により、一見、一般の衣服と同じものでありながら、ボタンの留め間違いが起こりにくく、また高齢者や身体障害者など、手指の動作に不具合のある人でもボタンの掛け留めが容易にできる衣服が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衣服の形態の一例を示す概略外観図である。
【図2】本発明の衣服のより好ましい形態(本発明の実施例1の形態)を示す概略外観図である。
【図3】本発明の衣服のより好ましい形態(本発明の実施例2の形態)を示す概略外観図である。
【図4】本発明の実施例1の上前身頃(前明き部分)の展開図である。
【図5】本発明の実施例1の上前身頃(前明き部分)の形態図である。
【図6】本発明の実施例および比較例の下前身頃(前明き部分)の形態図である。
【図7】本発明の実施例2の上前身頃(前明き部分)の展開図である。
【図8】本発明の実施例2の上前身頃(前明き部分)の形態図である。
【図9】本発明の比較例の上前身頃(前開き部分)の形態図である。
【符号の説明】
1:前明き部分
2:留め具
3、4:生地部材
A1:上前身頃の挿入部
A2:下前身頃の挿入部
A3:上前身頃の挿入部
A4:下前身頃の挿入部
F1:上前身頃生地
F2:前立て生地
F3:下前身頃生地
F4:上前身頃生地
F5:前立て生地
F6:上前身頃生地
I1:上前身頃の補強芯地
I2:前立て芯地
I3:下前身頃の補強芯地
I4:上前立ての補強芯地
I5:前立て芯地
B1:雌ボタンA
B2:雌ボタンB
B3:飾りボタン
B4:雄ボタンA
B5:雄ボタンB
B6:雌ボタンA
B7:雌ボタンB
B8:飾りボタン
B9:雌ボタン
B10:ボタンA
B11:ボタンB
S1:前立てと上前身頃との縫着線
S2:挿入部を形成する縫着線
S3:前立てステッチ
S4:前立てステッチ
S5:下前身頃の縫着線
S6:挿入部を形成する縫着線
S7:前立てと上前身頃との縫着線
S8:挿入部を形成する縫着線
S9:前立てステッチ
S10:前立てステッチ
W1:挿入部の開口幅
W2:挿入部の開口幅
W3:挿入部の開口幅
【発明の属する技術分野】
本発明は、明き部分を有するデザインの衣服に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、明き部分を有する衣服は、明き部分に設置されたボタンやファスナーといった留め具を掛け留めて着用することが一般的である。デザインや着用者の好みによっては明き部分を解放させたまま着用する場合もあるが、一般的に衣服着用後の美しさや機能性を満たすためには明き部分の留め具を掛け留める必要がある。ところが、上述した留め具は、手先が不器用な子供や手指の動作に何らかの不具合がある者にとっては、非常に扱いにくいものであった。
【0003】
これらの問題を解決するため、下前見頃側の留め具の固定部分に手指を差し込める挿入部を形成することにより、片手でも雄雌一対のスナップボタンを留めることができる衣服が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
また同様の考え方で、テープ状の取り付け布に雄雌いずれか一方スナップボタンを取り付け、当該取り付け布の上部と下部を下前身頃に縫い付けることにより、当該取り付け布と下前身頃との間に手指を差し込める挿入部を容易に形成することができる衣服が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
しかしながら、上述した提案の衣服を含めて従来の衣服では、手指動作の不具合の有無に係わらず留め具の留め間違いというミスが起こりやすいものであった。留め具の留め間違いは、複数の留め具を留めた後で気付くことが多く、手先が不器用な子供や手指の動作に何らかの不具合がある者にとっては、やり直しに非常に長い時間と労力を必要とし、大変不便なものであった。
【0006】
また、上述した提案の衣服は、片手で雄雌一対のスナップボタンを留めようとしたとき、スナップボタンを手指で摘む動作を容易に行うことができるものの、スナップボタンどおしの位置を合わせる動作が難しかった。すなわち、手指を差し込める挿入部を形成した側の雄雌いずれか一方の留め具は、差し込んだ手指を上下左右に動かすことで雄雌いずれか他方のスナップボタンまである程度の位置合わせをすることができるものの、手指を差し込める挿入部を形成していない側の雄雌いずれか他方の留め具は、位置合わせをすることが難しく、位置を調整するために留め具そのものを摘むか、もしくは留め具を固定した部材を摘む必要があり、必ずしも片手で容易に雄雌一対のスナップボタンを留めることができるものではなかった。
【0007】
さらにまた、上述した提案の衣服は、スナップボタンが衣服の表側から見える構造であるため、一見して特別な仕様の衣服であるとわかり、一般の衣服と見た目が変わりないものが望まれている高齢者や身体障害者向けの衣服としては満足のいくものではなかった。すなわち、衣服の明き部分の留め具として最もよく用いられているものは、ボタン穴にボタンをくぐらせて掛け留めるタイプの打ち抜きボタンの仕様であり、上述した提案の衣服の外観と異なるため、一般の衣服と同じデザインを求める声に答えることができなかった。
【0008】
【特許文献1】
実開昭58−168519号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2000−173810号公報
【0010】
【特許文献3】
実用新案登録第2553553号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の従来技術の問題点を解決することにあり、留め具の留め間違いが起こりにくく、手指の動作に不具合のある人でも容易にスナップボタンなどの留め具を留めることができ、さらには、一般の衣服と見た目が同じで違和感のない衣服を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本発明は、明き部分を留め具を用いて複数箇所で掛け留めて着用する仕様の衣服であって、明き部分に沿って設置される留め具が、異種の複数のの留め具を使用し、かつ隣り合う留め具どうしが異種のものとなるように配置されたものを含むことを特徴とする。
【0013】
この場合、下前身頃側に設置された一方の留め具を有する部材と、下前身頃生地または下前身頃生地と一体に設けられた部材との間に、指を差し込むための挿入部を形成し、かつ上前身頃側に設置された上記一方の留め具に対応する他方の留め具を有する部材と、上前身頃生地または上前身頃生地と一体に設けられた部材との間に指を差し込むための挿入部を形成することが好ましい。
【0014】
あるいは、下前身頃側に設置された一方の留め具を有する部材と、下前身頃生地または下前身頃生地と一体に設けられた部材との間に、指を差し込むための挿入部を形成し、かつ上前身頃側に設置された他方の留め具を有する部材と、前立て生地または前立て生地と一体に設けられた部材との間に指を差し込むための挿入部を形成することが好ましい。
【0015】
さらに、本発明は、明き部分を構成する部材の中で、最も表側に位置し、表側から見える部材に飾りの留め具を設置することが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基づいて本発明をさらに詳しく説明する。
【0017】
図1は本発明の衣服の形態の一例を示す概略外観図であり、図2、図3は本発明の衣服のより好ましい形態を示す概略外観図である。
【0018】
本発明は、図1に示すように、衣服の前明き部分1に沿って設置される留め具2は、異種の複数の留め具B10、B11を使用し、かつ隣り合う留め具どうしが異種のものとなるように配置されたものを含むことが重要である。異種の留め具としては、留め具どうしがかみ合わないものであることが重要である。通常、外見が同じものであっても、かみ合う部分となる凸部分、または凹部分の形状や大きさ、あるいは、かみ合わせの機構が異なることで、留め具どうしはかみ合わないものとなる。
【0019】
図1の例ではかみ合う部分が丸形状のものと8角形状のものとが交互に配列された例を示している。そうすることにより、留め具の留め間違いが起こりそうになった場合でも、留め具がかみ合わない、ことで、複数の留め具を留め間違える前に気付くことができるようになる。留め具は、それぞれがかみ合わない3種類以上の留め具であっても良いが、図1に示すように、2種類のかみ合わない留め具を交互に配置するだけで十分である。また、留め具は、明き部分に沿って配置されるそれらのすべてにおいて、隣り合う留め具どうしが異種のものとなるように配置されている必要はない。
【0020】
留め具としては、打ち抜きボタン、スナップボタン、スライドファスナー、面ファスナー、ホックなどの留め具が考えられる。これらは、かみ合わせの機構の異なる留め具であるため、それぞれはかみ合わない留め具であることはいうまでもない。同じ機構のものであっても、かみ合う部分となる凸部分、または凹部分の形状や大きさが異なる組み合わせとしては、打ち抜きボタンどうしであれば、例えば、ボタンの大きさと、ボタンホールの大きさが異なり、ボタンがボタンホールにくぐらないものである。また、スナップボタンどうしであれば、例えば、同じ丸形状のかみ合わせ部分であっても、雄ボタンの凸部分の大きさと、雌ボタンの凹部部分の大きさが異なり、凸部が凹部に入らなかったり、ぶかぶかだったりするものである。さらに、スライドファスナーどうしであれば、エレメントの形状や大きさが大きく異なり、連続した凹凸がかみ合わないものである。本発明においては、スナップボタンどうしで、かみ合わない組み合わせの留め具が最も適当である。
【0021】
また、本発明は、図2に示すように、下前身頃側に設置された雄雌いずれか一方の留め具B4およびB5を固定した生地部材3と下前身頃生地F3との間、または生地部材3と下前身頃生地F3と一体に設けられた生地部材との間に、下前身頃の中程から前明き部分となる生地端の方向に向かって手指を差し込むための挿入部A2を形成し、かつ上前身頃側に設置された上記一方の留め具B4およびB5に対応する雄雌いずれか他方の留め具B1およびB2を固定した生地部材4と上前身頃生地F1との間、または生地部材4と上前身頃生地F1と一体に設けられた生地部材との間に、前明き部分となる生地端から上前身頃の中程の方向に向かって手指を差し込むための挿入部A1を形成することが好ましい。そうすることにより、当該挿入部A1および挿入部A2に手指を差込んだ状態で手指を動かすことで、留め具の位置合わせと、挟み留める動作が片手でも容易に行なうことができる。
【0022】
生地部材3としては、下前身頃生地を折り返したものであってもよいし、下前身頃生地とは別の生地であってもよい。また、生地部材4としては、上前身頃生地、あるいは上前身頃生地を折り返したものであってもよいし、上前身頃生地とは別の生地であってもよい。
【0023】
あるいは、本発明は、図3に示すように、下前身頃側に設置された雄雌いずれか一方の留め具B4およびB5を固定した生地部材3と下前身頃生地F3との間、または生地部材3と下前身頃生地F3と一体に設けられた生地部材との間に、下前身頃の中程から前明き部分となる生地端の方向に向かって手指を差し込むための挿入部A4を形成し、かつ上前身頃側に設置された上記一方の留め具B4およびB5に対応する雄雌いずれか他方の留め具B6およびB7を有する生地部材と前立て生地F5との間、または留め具B6およびB7を有する生地部材と前立て生地F5と一体に設けられた生地部材との間に、上前身頃の中程から前明き部分となる生地端の方向に向かって手指を差し込むための挿入部A3を形成することが好ましい。そうすることにより、片手の手指で留め具を挟み留める動作をすることが難しい人でも、両手のそれぞれ一本づつの手指を、当該挿入部A3および挿入部A4に差し込んだ状態で、手指を動かすことで、留め具の位置あわせと挟み留める動作が容易に行うことができる。
【0024】
生地部材3としては、下前身頃生地を折り返すしたものであってもよいし、下前身頃生地とは別の生地であってもよい。
【0025】
また、留め具B6およびB7を有する生地部材としては、上前身頃生地、あるいは上前身頃生地を折り返したものであってもよいし、上前身頃生地とは別の生地であってもよい。
【0026】
本発明において、生地部材3、4、下前身頃生地F3と一体に設けられた生地部材、上前身頃生地F1あるいはF4と一体に設けられた生地部材、前立て生地F5と一体に設けられた生地部材、留め具B6およびB7を有する生地部材としては、織物、編物、不織布などの布帛の他、皮革、フィルムなどのシート状物などが適用できる。
【0027】
手指を差し込む挿入部の幅は、好ましくは、3〜7cm、より好ましくは4〜6cmであると良い。挿入部の幅が大きすぎると、相対する留め具同士の位置合わせをしようとして、挿入部に差し込んだ手指を動かしても、挿入部の中で手指が動くだけで、留め具の位置を調整することが難しくなり好ましくない。一方、挿入部の幅が小さすぎると、挿入部に手指を差し込むことが難しくなり好ましくない。
【0028】
さらに、本発明は、図2または図3に示すように、明き部分を構成する生地部材の中で、最も表側に位置する生地部材に飾りの留め具を設置することが好ましい。そうすることにより、本発明のように、片手あるいは両手の一部の手指だけで留め具が留められる特別な構造であっても、一見してそれとわからず、周囲と違和感のない衣服を得ることができる。飾りボタンは、一見してそれとわからないことが重要であるため、飾りボタン以外の見える部分、例えば、打ち抜きボタンのボタンホールなども飾りとして設置すると良い。また、カジュアルなデザインの衣服の場合、第1ボタンや他の一部のボタンを外して着用することがあるが、この場合、外すボタンの部分を飾りボタンの本来の仕様で構成すると良い。そうすることにより、ボタンを外した部分を見ても本発明の仕様が見えないため、違和感のない衣服を得ることができる。
【0029】
本発明の衣服は、当然のことながら、これら本発明の衣服の留め具を、従来の衣服のように両手で留めようとしても何ら問題ない。
【0030】
【実施例】
〔実施例1〕
本発明の実施例1の上前身頃は、図4に示すように、ベース部分として、上前身頃生地F1の前明き部分となる生地端に沿って、当該上前身頃生地F1の表面に補強芯地I1を接着した状態で折り返した。次いで折り返した部分の中央付近に、2種類のスナップボタンの雌ボタンB1およびB2を、前明き部分となる生地端に沿って交互に配置し取り付けた。
【0031】
一方、前立て部分として、前立て生地F2に生地端から1cm程度の余裕をもって前立て芯地I2を接着した状態で、前明き部分となる生地端に沿って、飾りとなる打ち抜きボタンB3を上記した雌ボタンと同じ間隔に配置し、縫着した。
【0032】
次いで、上記した上前身頃生地F1の折り返し部分と前立て生地F2が重なり合うように配置し、地縫い線S1で縫着した。さらに、上記した雌ボタン同士の間を、指が差し込める挿入部を形成するためにコの字型の縫い線S2で縫着した。このとき、当該挿入部の幅W1は、5cmとした。次いで、前立て生地F2に接着した前立て芯地I2の生地端L1で前立て生地F2を折り返し、上前身頃生地F1との重なり部分に覆いかぶせた。その状態を図5に示す。覆い被せた前立て生地F2を上前身頃生地F1に固定させるため、縫い線S3およびS4で縫着した。このとき、前開きの側となる縫い線S4は、既に形成した指を差し込める挿入部の開口部を塞がないように、前立て生地F2と前立て芯地I2のみ縫着した。
【0033】
本発明の実施例1の下前身頃は、図6に示すように、下前身頃生地F3の前明き部分となる生地端に沿って、生地端から2.5cm程度の余裕をもって当該下前身頃生地F3の表面に補強芯地I3を接着した状態で折り返した。次いで折り返した部分の中央付近に、上前身頃側に設置された2種類のスナップボタン(雌ボタン)に対応する雄ボタンB4およびB5を、前明き部分となる生地端に沿って上記の雌ボタンと対応する位置に配置し取り付けた。次いで、上記した下前身頃生地F3の折り返し部分を固定するため、地縫い線S5で縫着した。さらに、上記した雄ボタン同士の間を、指が差し込める挿入部を形成するためにコの字型の縫い線S6で縫着した。このとき、当該挿入部の幅W2は、5cmとした。
【0034】
〔実施例2〕
本発明の実施例2の上前身頃は、図7に示すように、ベース部分として、上前身頃生地F4の前明き部分となる生地端に沿って、1cm程度の余裕をもって当該上前身頃生地F4の表面に補強芯地I4を接着した。次いで当該補強芯地I4の部分の中央付近に、2種類のスナップボタンの雌ボタンB6およびB7を、前明き部分となる生地端に沿って交互に配置し取り付けた。
【0035】
一方、前立て部分として、前立て生地F5に生地端から1cm程度の余裕をもって前立て芯地I5を接着した状態で、前明き部分となる生地端に沿って、飾りとなる打ち抜きボタンB8を上記した雌ボタンと同じ間隔に配置し、縫着した。
【0036】
次いで、上記した上前身頃生地F4に接着された補強芯地I4の部分と、前立て生地F5が重なり合うように配置し、地縫い線S7で縫着した。さらに、上記した雌ボタン同士の間を、指が差し込める挿入部を形成するためにコの字型の縫い線S8で縫着した。このとき、当該挿入部の幅W3は5cmとした。次いで、前立て生地F5に接着した前立て芯地I5の生地端L2で前立て生地を折り返し、上前身頃生地F4との重なり部分に覆いかぶせた。その状態を図8に示す。覆い被せた前立て生地を上前身頃生地F4に固定させるため、縫い線S9およびS10で縫着した。このとき、縫い線S9は、既に形成した指を差し込める挿入部の開口部を塞がないように、前立て生地F5と前立て芯地I5のみ縫着した。
【0037】
本発明の実施例2の下前身頃は、上述した本発明の実施例1と同じ構成とした。
【0038】
[比較例]
本発明の比較例の上前身頃は、図9に示すように、前明き部分となる生地端に沿って、1種類のスナップボタンの雌ボタンB9を取り付けた。
【0039】
一方、本発明の比較例の下前身頃は、上述した本発明の実施例1と同じ構成とした。
【0040】
本発明の実施例および比較例を実際に着用し、着用評価を行った。着用評価は、両手指の動作に不具合がある人を想定し、両手指の人差し指と親指以外の指を粘着テープで揃えて固定した状態で衣服の着脱性を評価した。評価項目および判定基準としては、ボタンの留め間違いのわかり易さについて、分かりやすいものを○、分かりにくいものを△、分からないものを×とした。また相対する雄雌ボタンの位置あわせのしやすさ、および相対する雄雌ボタンの摘み留めやすさについて、しやすいものを○、しにくいものを△、出来ないものを×とした。さらに、見た目の良さについて、違和感のないものを○、やや違和感を感じるものを△、著しく違和感を感じるものを×とした。
得られた実施例および比較例について着用評価を実施し、その結果を表1に示した。
【0041】
【表1】
【0042】
表1から明らかなように、本発明の実施例1および2は、いずれの評価項目においても従来の技術(比較例)と比べて優れた評価を得た。
【0043】
【発明の効果】
本発明の衣服により、一見、一般の衣服と同じものでありながら、ボタンの留め間違いが起こりにくく、また高齢者や身体障害者など、手指の動作に不具合のある人でもボタンの掛け留めが容易にできる衣服が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衣服の形態の一例を示す概略外観図である。
【図2】本発明の衣服のより好ましい形態(本発明の実施例1の形態)を示す概略外観図である。
【図3】本発明の衣服のより好ましい形態(本発明の実施例2の形態)を示す概略外観図である。
【図4】本発明の実施例1の上前身頃(前明き部分)の展開図である。
【図5】本発明の実施例1の上前身頃(前明き部分)の形態図である。
【図6】本発明の実施例および比較例の下前身頃(前明き部分)の形態図である。
【図7】本発明の実施例2の上前身頃(前明き部分)の展開図である。
【図8】本発明の実施例2の上前身頃(前明き部分)の形態図である。
【図9】本発明の比較例の上前身頃(前開き部分)の形態図である。
【符号の説明】
1:前明き部分
2:留め具
3、4:生地部材
A1:上前身頃の挿入部
A2:下前身頃の挿入部
A3:上前身頃の挿入部
A4:下前身頃の挿入部
F1:上前身頃生地
F2:前立て生地
F3:下前身頃生地
F4:上前身頃生地
F5:前立て生地
F6:上前身頃生地
I1:上前身頃の補強芯地
I2:前立て芯地
I3:下前身頃の補強芯地
I4:上前立ての補強芯地
I5:前立て芯地
B1:雌ボタンA
B2:雌ボタンB
B3:飾りボタン
B4:雄ボタンA
B5:雄ボタンB
B6:雌ボタンA
B7:雌ボタンB
B8:飾りボタン
B9:雌ボタン
B10:ボタンA
B11:ボタンB
S1:前立てと上前身頃との縫着線
S2:挿入部を形成する縫着線
S3:前立てステッチ
S4:前立てステッチ
S5:下前身頃の縫着線
S6:挿入部を形成する縫着線
S7:前立てと上前身頃との縫着線
S8:挿入部を形成する縫着線
S9:前立てステッチ
S10:前立てステッチ
W1:挿入部の開口幅
W2:挿入部の開口幅
W3:挿入部の開口幅
Claims (4)
- 明き部分を留め具を用いて複数箇所で掛け留めて着用する仕様の衣服であって、明き部分に沿って設置される留め具が、異種の複数の留め具を使用し、かつ隣り合う留め具どうしが異種のものとなるように配置されたものを含むことを特徴とする衣服。
- 明き部分を有する衣服であって、下前身頃側に設置された一方の留め具を有する部材と、下前身頃生地または下前身頃生地と一体に設けられた部材との間に、指を差し込むための挿入部を形成し、かつ上前身頃側に設置された上記一方の留め具に対応する他方の留め具を有する部材と、上前身頃生地または上前身頃生地と一体に設けられた部材との間に指を差し込むための挿入部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の衣服。
- 明き部分を有する衣服であって、下前身頃側に設置された一方の留め具を有する部材と、下前身頃生地または下前身頃生地と一体に設けられた部材との間に、指を差し込むための挿入部を形成し、かつ上前身頃側に設置された他方の留め具を有する部材と、前立て生地または前立て生地と一体に設けられた部材との間に指を差し込むための挿入部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の衣服。
- 上前身頃生地と下前身頃生地が重なり合う部分の中で、最も表側に位置する部材に飾りの留め具を設置してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の衣服。
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