JP2004136837A - 車載用表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】表示装置やカーナビゲーションシステム端末装置等を、自動車の他の機能を前記したように損なうことなく容易に設置でき、かつ、容易に取り外せるシステムを提供する。
【解決手段】表示装置2とカーナビゲーションシステム端末装置3とカメラ4とが設けられた、サンバイザー10に着脱できる取り付け機構1を備え、カーナビゲーションシステム端末装置3で作成された情報及びカメラ4で作成された情報を表示装置2に表示する。
【選択図】 図3
【解決手段】表示装置2とカーナビゲーションシステム端末装置3とカメラ4とが設けられた、サンバイザー10に着脱できる取り付け機構1を備え、カーナビゲーションシステム端末装置3で作成された情報及びカメラ4で作成された情報を表示装置2に表示する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両に搭載して用いられる表示装置に関し、特に、車両本来の機能を損なうことなく、かつ、車両に常時固定しなくてすむ車載用表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、表示装置を自動車等の車両に設置する場合に、自動車本来の機能を犠牲にしてしまうことがあった。例えば、ハザードランプ等のスイッチ類を隠すように表示装置を設置せざるを得ない場合には、これらのスイッチを押すことが困難になってしまう。オーディオ装置等を取り外し、開いたスペースに表示装置を設置する場合には、オーディオ装置等を使用できなくなってしまうということもあった。
設計段階で表示装置を設置することが想定されていない場所に表示装置を取り付ける場合には、自動車の装飾や機能美を損なってしまう可能性もあった。
【0003】
また、ダッシュボード等に表示装置を設置した場合、自動車前方を見てからダッシュボード上の表示装置を見るには大きな視線移動が必要である。したがって、運転手が運転中に表示装置を見るのは困難となっていた。
【0004】
これらの問題に鑑み、サンバイザーに表示装置を設置する従来技術が提案されている(例えば、特許文献1等)。この従来技術では、サンバイザーとしての機能である日よけ機能を損なうことはない。また、自動車前方を見てから表示装置を見るのに、前記したほどの視線移動を必要としない。つまり、自動車本来の機能を損なうことなく、運転中の視線移動が他の場所に設置された装置と比べて少ない表示装置を設置できる。
【0005】
しかし、上記従来技術では、予め前記したように自動車を設計するか、前記したように自動車(サンバイザー)を改造する必要がある。つまり、予めサンバイザーに表示装置が組み込まれた自動車を購入するか、サンバイザーに表示装置を組み込む作業を行うかしかなかった。後者の場合には通常の者は、事実上、自動車改装や電気等に関する専門的な知識や技能を有する者に設置を依頼しなければ上記従来技術を利用できなかった。
【0006】
そこで、サンバイザーに表示装置を着脱可能にする従来技術も提案されている(例えば、特許文献2等)。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−48145号
【特許文献2】
特開平7−234395号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
一方、近年の自動車には、種々の情報を作成して、この情報を表示装置で表示したり、上記情報を自動車内や外の機器(装置)に対して送信したりする車載用の表示システムも求められている。
この車載用表示システムは、例えば、GPS信号等により自車位置に関する情報を作成してこの情報を表示装置に表示したり、上記情報と目的地の位置に関する情報とから目的地までの道順を判断し、この道順を上記表示装置に表示したりする、いわゆるカーナビゲーションシステム端末装置の機能を有することもある。また、自動車内や外を写した映像を表示装置に表示したり、この映像を外部の機器へ送信したりする、いわゆるカメラや無線通信装置としての機能を有することもある。
【0009】
しかし、自動車の他の機能を損なうことなく上記システムを設置することは、前記した表示装置の設置と同等以上に困難である。つまり、上記事項を実現するための装置を設置する場所を確保したり、各装置を電気的に接続したりしなければならず、自動車の他の機能を犠牲にしてしまったり、装飾等の外観を犠牲にしてしまったりするということがあった。
【0010】
また、上記システムを自動車内に設置するには、表示装置の設置以上に極めて高度な知識や技能が必要とされる。表示装置を設置するだけでなく、上記した他の装置も設置し、さらに各装置を電気的に接続したり同期させたりする必要があるからである。したがって、通常の者は、自動車改装や電気等に関する専門的な知識や技能を有する者に設置を依頼せざるを得なかった。
【0011】
さらに、以上のようにして設置した各装置を取り外すのは、各装置を設置するのと同様に専門的な知識や技能が必要であり、通常の者には極めて難しい作業である、ということも指摘されている。したがって、これらの装置を自動車外で使用したり、自動車内に乗員がいない場合に取り外して盗難を予防したりするといったことは事実上不可能であった。
【0012】
すなわち、車載用表示システムには次の課題がある。
(1)表示装置と、カーナビゲーションシステム端末装置、カメラ並びに/若しくは無線通信装置(システムを構成する各装置)とを、自動車の他の機能を前記したように損なうことなく設置できること。
(2)上記各装置を自動車に設置する際に、高度な知識や技能を必要としないこと(設置の容易性)。
(3)上記各装置を自動車から取り外す際に、高度な知識や技能を必要としないこと(取り外しの容易性)。
【0013】
また、運転手用の表示システムとして利用される場合には、自動車前方から表示装置への視線移動が少なくてすむことも課題となる。
【0014】
本発明は、上記課題を解決することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る第一の車載用表示システムは、表示装置とカーナビゲーションシステム端末装置とが設けられた、サンバイザーに着脱できる取り付け機構を備え、カーナビゲーションシステム端末装置で作成された情報を表示装置で適宜表示する。つまり、常時表示してもよく、所定のタイミングや所定の指示があった場合に表示してもよい。
【0016】
第一の車載用表示システムは、取り付け機構にはカーナビゲーションシステム端末装置の一部が設けられ、他の部分は外部に設けられ、両者は無線により情報を交換できるようにしてもよい。他の部分が設置される場所は車内に限定されず、車外であってもよい。
【0017】
また、取り付け機構は、無線通信装置を備え、カーナビゲーションシステム端末装置で作成された情報を、無線通信装置を用いて外部の装置へ送信するようにしてもよい。
無線通信装置は、外部の装置から送信された情報を受信し、カーナビゲーションシステム端末装置及び/又は表示装置は情報を処理するようにしてもよい。例えば表示装置では、上記情報に基づいた画像を表示するようにしてもよい。
【0018】
さらに、表示装置を、取り付け機構に着脱できる、情報処理機能及び情報入力機能を備えた装置にしてもよい。
表示装置は、取り付け機構に着脱できるようにされるとともに第二の無線通信装置を内蔵し、カーナビゲーションシステム端末装置と表示装置とは、無線通信装置及び第二の無線通信装置を介して情報を交換するようにしてもよい。
表示装置は、第二の無線通信装置を用いて外部の装置と通信を行ってもよい。
【0019】
本発明に係る第二の車載用表示システムは、表示装置とカーナビゲーションシステム端末装置とカメラとが設けられた、サンバイザーに着脱できる取り付け機構を備え、カーナビゲーションシステム端末装置で作成された情報及びカメラで作成された情報を表示装置に適宜表示する。つまり、常時表示してもよく、所定のタイミングや所定の指示があった場合に表示してもよい。
【0020】
第二の車載用表示システムは、取り付け機構にはカーナビゲーションシステム端末装置の一部が設けられ、他の部分は外部に設けられ、両者は無線により情報を交換できるようにしてもよい。
【0021】
また、取り付け機構は無線通信装置を備え、カーナビゲーションシステム端末装置及び/又はカメラは、無線通信装置を用いて作成した情報を外部の装置へ送信するようにしてもよい。
無線通信装置は、外部の装置から送信された情報を受信し、カーナビゲーションシステム端末装置及び/又は表示装置は、外部の装置から送信された情報を処理するようにしてもよい。例えば表示装置では、上記情報に基づいた画像を表示する。
【0022】
さらに、表示装置を、取り付け機構に着脱できる、情報処理機能及び情報入力機能を備えた装置にしてもよい。
表示装置は、取り付け機構に着脱できる装置であり、第二の無線通信装置を内蔵し、カーナビゲーションシステム端末装置と表示装置とは、無線通信装置及び第二の無線通信装置を介して情報を交換するようにしてもよい。
表示装置は、第二の無線通信装置を用いて外部の装置と通信を行うようにしてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る車載用表示システムを詳細に説明する。まず、第一の実施の形態に係る車載用表示システム(第一の車載用表示システム)を詳細に説明する。
【0024】
〈第一の実施形態〉
図1に第一の車載用表示システムがサンバイザー10に取り付けられた様子を示す。図1に示すように、第一の車載用表示システムは、取り付け機構1と液晶ディスプレイ2とカーナビゲーションシステム端末装置(車載情報端末装置、以下端末装置と表記する)3とを有する。
【0025】
取り付け機構1は、液晶ディスプレイ2と端末装置3とをサンバイザー10に着脱可能とする機構である。図1に示す取り付け機構1は、サンバイザー10の二つの主面10a、10bを挟むことで、液晶ディスプレイ2と端末装置3とをサンバイザーに固定する。また、サンバイザー10の主面を挟み込む部分を広げれば、サンバイザー10から取り外すことができる。
図1に示すように、取り付け機構1がサンバイザー10(使用状態のサンバイザー:収納されていない状態のサンバイザー)に取り付けられると、液晶ディスプレイ2は、サンバイザー10の一方の面側10aに配置される。一般に、この面側10aは、サンバイザー10を基準にして乗員が存在する側とされる。
なお、サンバイザーとは、自動車において、運転者がまぶしくないようフロント‐ガラスの上部に取り付けられた可動性の日よけのことである(日よけ機能)。
【0026】
液晶ディスプレイ2は、取り付け機構1に設けられた、画像を表示する装置である。端末装置3と有線接続又は無線接続され、端末装置3から入力された画像情報(信号、データ)に基づき画像を表示する。また、図示しない入力端子を内部や外部に備え、当該入力端子に接続された外部機器から入力された画像情報を表示できるようにしてもよい。
【0027】
端末装置3は、取り付け機構1に設けられた、GPSアンテナ3a等で受信したGPS衛星等からの情報に基づきこの装置3の位置(自動車の位置)を割り出し、上記位置に関する情報を液晶ディスプレイ2に表示する装置である。一般には、上記位置を地図データに示した画像情報を液晶ディスプレイ2に表示する。また、目的地までの道程(道順)を計算(判断)し、この道程の一部又は全部と上記位置とを地図データに示した画像情報を作成し、このデータを液晶ディスプレイ2に表示させてもよい。
なお、本明細書における端末装置(カーナビゲーションシステム端末装置)3は、少なくとも、装置(自動車)の位置情報を作成し、当該情報を液晶ディスプレイ2に表示する機能を備えていればよい。したがって、その他の機能、例えばVICS(Vehicle Information and Communication System)端末としての機能やインターネット接続端末としての機能、テレビジョン受信機としての機能等、カーナビゲーションシステムの端末装置に搭載可能な機能を有していてもよい。このような機能を有している場合には、機能に応じた画像を液晶ディスプレイ2に表示させる。
【0028】
このように、第一の車載用表示システムによれば、GPS衛星等からの情報に基づき自車の位置を判断し、この位置に関する情報や当該情報を加工した情報を画像として表示する機構が、サンバイザーに着脱可能となる。これにより以下のような効果も得ることができる。
【0029】
・表示装置が見やすい。
第一の車載用表示システムはサンバイザー10に取り付けられるので、運転手等の乗員は、自動車前方から液晶ディスプレイ2への視線移動が、ダッシュボード等に表示装置が取り付けられた場合と比べて少なくてすむ。
また、後部座席の乗員は、ダッシュボード等に取り付けられた表示装置を見る場合よりも表示が見やすくなる。ダッシュボード等に取り付けられた表示装置は、前席の背もたれ等によって表示の一部又は全部が遮られてしまうことがあるからである。
【0030】
・自動車本来の機能を損なうことなく液晶ディスプレイ2及び端末装置3を自動車に設置できる。
第一の車載用表示システムが取り付けられたサンバイザー10は、その本来の機能である日よけ機能が損なわれることはない。また、使用しない場合にはサンバイザー10から第一の車載用表示システムを取り外せるので、サンバイザー10、ひいては自動車の内装(外観、機能美)を損なうこともない。
【0031】
・不使用時には視界に入らない位置に第一の車載用表示システムを配置できる。
第一の車載用表示システムが装着されたサンバイザー10をしまえば(収納された状態にすれば)、自動車の乗員の視界に第一の車載用表示システムがほぼ入らなくなる。
【0032】
・装置を使用可能にするのに専門的な知識が不要である。
第一の車載用表示システムをサンバイザー10に取り付け、図示しない電源と接続するだけでよいので、従来の装置のような専門的な知識/技能は不要となる。すなわち、取り付け機構1をサンバイザー10に挟むだけで使用可能となる。
【0033】
・GPSアンテナ等を自動車に設置する必要がない。
第一の車載用表示システムは、GPSアンテナ等の自動車外部から無線通信によって情報を受信するアンテナを自動車に設置する必要がない。図1に示すように、運転手等の乗員側(車内)から見て外側にアンテナを配置できるからである。したがって、自動車内/外に端末装置とアンテナとを結ぶ配線を通さなくてもよくなる。
また、配線が不要なので、装置を使用可能にするのに専門的な知識・技能を要しない。
さらに、装置を自動車(サンバイザー10)から取り外すのも極めて容易になる。
【0034】
・表示装置を取り付ける位置を変更できる。
運転席側のサンバイザーに取り付けることもでき、助手席側のサンバイザーに取り付けることもできる。また、例えばサンバイザーの長手方向において片方に偏って取り付けることもでき、サンバイザーの長手方向において中央に取り付けることもできる。サンバイザーを動かし、表示装置の向き(法線方向)を変えることもできる。
このように、極めて容易にセッティングができる。
また、第一の車載用表示システムは、ダッシュボード等に表示装置等が固定されたシステムと比べ、表示装置等の設置位置の自由度が高い。
【0035】
・不使用時等には第一の車載用表示システムを取り外せる。
第一の車載用表示システムはサンバイザー10に着脱可能なので、不使用時には取り外すことができる。
したがって、自動車から離れる際の(自動車に乗員がいない状態における)端末装置3や液晶ディスプレイ2の盗難を防ぐことも可能になる。
【0036】
・液晶ディスプレイ2及び端末装置3を設置するための場所を自動車内に常時確保する必要がない。
使用時にはサンバイザー10に第一の車載用表示システムを装着すればよく、不使用時にはサンバイザー10から取り外せるからである。これにより、従来のように、液晶ディスプレイ2等を自動車内の所定の場所に常時取り付けておく必要がないため、液晶ディスプレイ2等を設置された箇所にある自動車の部材(例えばボタン等)が常時使用不能/使用困難になる、ということがなくなる。
【0037】
・液晶ディスプレイ2及び端末装置3を自動車外で使用できる。
第一の車載用表示システムはサンバイザー10に着脱可能なので、サンバイザー10から取り外せば自動車外でも液晶ディスプレイ2や端末装置3を使用できる。
【0038】
第一の車載用表示システムは次のように変形することもできる。
・取り付け機構1として他の機構を採用する。
取り付け機構1としては、サンバイザーに液晶ディスプレイ2及び端末装置3を着脱できるものであればどのようなものであっても構わない。
【0039】
・液晶ディスプレイ2が他の機能を備える。
液晶ディスプレイ2は、上記したように少なくとも端末装置3からの指示に基づく画像表示を行えればよく、他に機能を有していてもよい。
例えば、いわゆるタッチパネルの機能(指示入力機能)を備え、利用者から入力された指示を端末装置3へ送信するようにしてもよい。また、反射型としても機能する液晶ディスプレイ2を採用し、不使用時には液晶ディスプレイ2を鏡として利用できるようにしてもよい。液晶ディスプレイ2に計算機能やスケジュール機能等の情報処理機能を設け、当該機能による処理結果等を表示してもよい。
【0040】
・液晶ディスプレイ2を他の表示装置に代える。
液晶ディスプレイ2の代わりに、端末装置3からの指示に基づき画像を表示できる表示装置を採用してもよい。例えば有機ELディスプレイや無機ELディスプレイ等を採用することもできる。
次に第二の実施の形態に係る車載用表示システム(第二の車載用表示システム)を詳細に説明する。
【0041】
〈第二の実施形態〉
第二の車載用表示システムは、第一の車載用表示システムにおいてカメラ(撮像装置)4をさらに有することを特徴とする。
【0042】
図2に示すように、第二の車載用液晶システムは、取り付け機構1と液晶ディスプレイ2と端末装置3とカメラ4とを有する。
【0043】
カメラ4は、レンズや反射鏡などの光学系とCCD等の撮像素子とを備え、被写体の映像を撮像素子の面上に結ばせる撮像装置である。撮像素子は、上記映像を画像情報にし、直接又は間接に接続された液晶ディスプレイ2に上記データを出力する。液晶ディスプレイ2は、入力されたデータに基づき画像を表示する。
また、カメラ4は、端末装置3に直接又は間接に接続されるようにし、上記画像情報を端末装置3へ出力するようにしてもよい。これにより、端末装置3は上記画像情報を利用可能になる。例えば、上記画像情報を加工して液晶ディスプレイ2に表示させてもよい。
当然、カメラ4は、液晶ディスプレイ2及び端末装置3に接続されるようにし、両者に上記画像情報を出力してもよい。
【0044】
他の構成要素は第一の車載用表示システムと同等の構成要素を採用すればよい。例えば取り付け機構1は、第一の車載用表示システムの取り付け機構においてさらにカメラ4を備えた機構であればよい。
【0045】
第二の車載用表示システムにおけるカメラ4は、図2に示すようにサンバイザーを基準として液晶ディスプレイ2とは反対側10bに設けられている。したがって、運転手等の乗員がいる側(車内)10aとは反対側(車両前方)を撮像できる。また、第二の車載用表示システムが装着されたサンバイザーを動かせば、車両前方以外も撮像できる。
したがって、第二の車載用表示システムは以下のことも可能になる。
【0046】
・画像情報を保存する。
HDDやフラッシュメモリ等の記憶装置を設け、この装置に上記画像情報を保存(記憶)できるようにしてもよい。これにより、上記画像情報を、撮像された後の任意の時間に適宜使用できる。
また、利用者からの撮像指示が入力される入力装置を設け、利用者から指示があった場合に、カメラ4が作成した画像情報を上記記憶装置に記憶するようにしたり、カメラ4に画像情報を作成させてこのデータを上記記憶手段に記憶するようにしたりすれば、利用者が希望する画像情報のみを記憶することができる。例えば、運転手は、運転中に撮像した被写体がある場合(このような被写体を車両前方に発見した場合)に、上記入力装置を用いて撮像指示を行い、運転終了後等に上記データを液晶ディスプレイ2に表示させるといったことも可能になる。
【0047】
上記画像情報と他のデータとを関連づけて記憶したり、上記画像情報を加工してから記憶したりしてもよい。
例えば、画像情報を作成した(被写体を撮像した)時における端末装置3(自動車)の位置に関するデータと関連づけて記憶すれば、上記画像情報を作成した位置が分かる。
また、図3に示すように、画像情報を作成した時における端末装置3の位置を示す地図データと上記画像情報とを合成したデータを記憶すれば、上記画像情報を作成した位置と、当該位置の周囲の情報が分かる。図3の例では、左手前方にコンビニエンスストア(図中の建築物の記号)、右手前方に喫茶店(図中のコーヒーカップの記号)がある場所(図では愛知県刈谷市豊田町1)の交差点手前において、車両前方にあったフォークリフトを撮像したことを示す。
【0048】
なお、上記記憶装置は、液晶ディスプレイ2や端末装置3、カメラ4内にあってもよく、これらの構成要素とは別に設けられていてもよい。上記入力装置は公知の装置を採用でき、例えば液晶ディスプレイ2をタッチパネル式にしてこれを入力装置としてもよい。
【0049】
・画像情報を液晶ディスプレイ2に適宜表示する。
カメラ4で作成された画像情報を液晶ディスプレイ2に逐次表示してもよい。
例えば、カメラ4が常時撮像して作成した画像情報を液晶ディスプレイ2に逐次表示してもよい。つまり、液晶ディスプレイ2に車両前方を写した画像(動画像)を表示してもよい。
上記したように表示する場合には、端末装置3が作成した位置情報に関する情報(地図情報や行き先を示す情報等)と画像情報とを、例えば図3に示すように並べて表示してもよい。
【0050】
なお、乗員、特に運転手の視界となる範囲も写した画像を表示するようにすれば、第二の車載用表示システムを装着していない自動車の乗員(運転手)には得られない情報、すなわち見えない範囲の映像が得られる。つまり、サンバイザー10を使用可能にすることで生じる死角や自動車の構造に由来する死角により見ることができない範囲を液晶ディスプレイ2に表示できる。これにより、従来の自動車よりも安全性や運転性(運転容易性)等が上がる可能性がある。
また、カメラ4を赤外線カメラ等にすることで、人間の眼では見えにくいもの又は見えないもの(例えば暗闇に存在する物等)を人間が判別可能に表示することもできる。
【0051】
当然、利用者から指示があった場合や所定のタイミングに限り画像を表示するようにしてもよい。また、画像は動画像であっても静止画像であってもよい。
第二の車載用表示システムを次のように変形することもできる。
【0052】
・図4に示すように、カメラ4が液晶ディスプレイ2と同一側に設けられた構成。
すなわちカメラ4が車内側10aに向くようにし、車内(側)の被写体を撮像してもよい。これにより、車内(側)を写した画像情報が得られる。
例えば、カメラ4が車内を写すように設定すれば、運転手が運転中であっても液晶ディスプレイ2を見ることで車内の様子を確認可能となる。また、乗員が自動車から離れたときに車内を写し、作成した画像情報を上記記憶装置に記憶するように設定すれば、乗員が自動車から離れている間に自動車内で何がおきているかが分かる。したがって、自動車の盗難防止等に効果を発揮する可能性がある。
【0053】
・図5に示すように、サンバイザー10を基準として液晶ディスプレイ2と同一側10aと反対側10bとのいずれの方向もカメラ4が撮像できる構成。
つまり、取り付け機構1に、カメラ4の位置(向き、撮像方向)を変えるカメラ方向可変部材を設ければ、車両前方向及び車内側のいずれの側も撮像可能になる。例えば、図5に示すように、カメラ方向変更用の機構5にカメラ4を設ければ、カメラ4を車両前方側と車内側のいずれの方向に向けることも可能となる。
また、図6に示すように、取り付け機構1にカメラ着脱部1a、1bを設け、カメラ4をカメラ着脱部1a、1bのどちらにも取り付けられるようにしてもよい。
当然、車両前方側及び車内側の両方にカメラ4を設置してもよい。
次に第三の実施の形態に係る車載用表示システム(第三の車載用表示システム)について詳細に説明する。
【0054】
〈第三の実施形態〉
図7に第三の車載用表示システムを示す。図7に示すように、第三の車載用表示システムは、取り付け機構1、液晶ディスプレイ2及び無線通信装置6を有する。
【0055】
無線通信装置6は、外部機器や基地局との間で無線通信を行うモジュールであり、液晶ディスプレイ2と外部機器との間の情報の授受を実現する。通信方式は任意の方式を適宜採用でき、無線通信装置6の内部構成は、採用された通信方式を実現するための構成を適宜採用すればよい。
他の構成要素については第一〜第二の車載用表示システムと同等の構成要素を採用すればよい。
第三の車載用表示システムは無線通信装置6を備えているため、例えば以下の事項も可能となる。
【0056】
・端末装置の機能の一部又は全部を外部に設けた構成。
第三の車載用表示システムは、無線通信装置6を有するため、端末装置を備える必要がない。つまり、無線モジュールを内部又は外部に有する端末装置を自動車内(第三の車載用表示システム以外の場所)に設け、当該装置との間で無線通信を行えば、端末装置3を備えていなくても位置情報等を液晶ディスプレイ2に表示することが可能となる。
【0057】
また、端末装置3の一部を第三の車載用表示システムに設けてもよい。例えば、GPSアンテナを第三の車載用表示システムに設け、当該アンテナで受信した信号の解析を行って位置情報を作成する機能や当該情報を加工した情報を作成する機能を外部に設けてもよい。つまり、無線通信装置6は、第三の車載用表示システムで受信した信号を上記外部の機能へ送信し、当該機能で作成された情報を受信する。この情報は液晶ディスプレイ2に表示される。いずれの機能を外部に設けるかは適宜設計できる。
【0058】
なお、端末装置の機能の一部又は全部は自動車内になくてもよい。つまり、自動車外に設けられ、端末装置の機能の一部又は全部を有するサーバと無線通信できるようにし、当該サーバで作成された情報を液晶ディスプレイ2に表示してもよい。
当然、第三の車載用表示システムが端末装置のすべての機能を備えていてもよい。
【0059】
・端末装置3で作成された情報を外部の装置へ送信する構成。
これにより、外部の装置は、第三の車載用表示システム(及びこれが装着された自動車)の位置を確認できる。
【0060】
・外部の装置から送信された情報を端末装置3が処理する構成。
例えば、無線通信装置6が双方向可能な通信網(いわゆるインターネット等)に直接に又は間接に接続し、上記通信網に接続されたサーバから情報を取得できるようにしてもよい。これにより、この情報を液晶ディスプレイ2に表示させたり、上記情報をもとに端末装置3の位置(自動車の位置)を修正したりするなどの処理を行うことができる。
【0061】
・外部の装置から送信された情報を液晶ディスプレイ2が処理する構成。
例えば、外部の装置が作成した情報を液晶ディスプレイ2に表示させることが可能になる。また、液晶ディスプレイ2に情報処理機能を持たせ、上記情報を処理するようにしてもよい。
【0062】
・カメラ4を備え、カメラ4で撮像された画像を外部機器へ送信する構成。
第二の車載用表示システムと同様にカメラ4を備え、カメラ4で作成された画像情報を無線通信装置6が外部機器へ送信できるようにしてもよい。これにより、カメラ4で撮像された画像を、液晶ディスプレイ2以外の表示装置で見ることができる。
例えば自動車外の表示装置で、自動車前方の映像を見ることも可能になる。また、第二の車載用表示システムとは別の、乗員が有する表示装置に、カメラ4が作成した画像情報を表示させることも可能になる。
【0063】
また、カメラ4が車内側を撮像できるようにし、車内側の映像を外部の機器へ送信してもよい。これにより、自動車内の様子が自動車外の者でも分かるようになる。また、自動車内の様子を記録することも可能になる。
例えば、自動車内を写した画像情報を自動車外のサーバや端末へ送信するようにすれば、自動車外にいる者でも自動車内の様子が分かる。したがって、この者は、自動車内に何らかの問題が発生した場合に、自動車や自動車の乗員に対して適切な措置をとれる可能性が高くなる。この際、端末装置3を第三の車載用表示システムに設けたり、第三の車載用表示システム外部の端末装置と連動したりして、上記画像情報が撮像された際の自動車の位置に関する情報を画像情報とあわせて送信できるようにすれば、自動車外にいる者はより適切な措置(判断)も可能になる。
なお、外部に情報を送信するのは所定の時(所定のタイミング、所定の指示があった時等)のみに限定してもよい。例えば、外部機器から情報送信指示を受信した場合にのみ情報を送信するようにしてもよい。また、不法に車内へ侵入しようとする者を検知するセンサ(例えば振動センサ等)を設け、当該センサにより上記者が検知された場合に上記情報を送信するようにしてもよい。
【0064】
・カメラ4及び音声入出力装置を備えた構成。
カメラ4で作成された画像情報と、音声入力装置(マイクロフォン等)で作成された音声データとを外部の機器に送信できるようにすれば、自動車内や外の様子を外部の者に伝える(放送する)ことが可能になる。
さらに、外部の機器から送信された画像情報を液晶ディスプレイ2に表示し、また、外部の機器から送信された音声データを音声入出力装置(ヘッドフォン、スピーカ等)で再生できるようにすれば、自動車外の者と映像及び音声を用いた通信(いわゆるテレビ電話等)を行うことも可能になる。
次に、第四の実施の形態に係る車載用表示システム(第四の車載用表示システム)を詳細に説明する。
【0065】
〈第四の実施形態〉
第四の車載用表示システムは、第一の車載用表示システムにおいて、液晶ディスプレイ2が取り付け機構1に着脱可能に構成されている。また、第四の車載用表示システムにおける液晶ディスプレイ2は、MPUやメモリ等が設けられ、計算機能やスケジュール機能等の情報処理機能及び/又は通信機能を備える。少なくとも情報処理機能が設けられている場合には情報入力機能を備える。
【0066】
なお、情報処理機能としては任意の機能を搭載できる。例えば計算機能やスケジュール機能等がある。情報入力機能も公知の機能を採用でき、例えば液晶ディスプレイ2をタッチパネル式のものとし、これを情報入力装置としてもよい。
通信機能は、液晶ディスプレイ2以外の装置と通信を行う機能である。
【0067】
また、第四の車載用表示システムは、第二の車載用表示システムと同様にカメラ4を備えていても良く、第三の車載用表示システムと同様に無線通信装置6を備えていてもよい。
【0068】
このように、第四の車載用表示システムは、液晶ディスプレイ2をいわゆるPDA(personal digital assistance)として使用可能である。これにより、例えば次のようなことも可能になる。
【0069】
・本体と液晶ディスプレイ2との間で無線通信を行う。
液晶ディスプレイ2を、端末装置3及び/又はこれ以外の装置と無線通信により情報交換を行えるように構成することも可能になる。つまり、液晶ディスプレイ2は、取り付け機構1から取り外された状態であっても、上記装置で作成された画像情報を表示できる。また、上記装置に処理を行わせ、処理の結果を送信させて、受信した情報を表示するようにしてもよい。
【0070】
・カメラ4との間で無線通信を行う。
液晶ディスプレイ2を、カメラ4と無線通信を行い、カメラ4で作成された画像情報を表示できるようにしてもよい。これにより、自動車から離れた場所にいても自動車内の様子が分かる。また、前記同様に、画像情報にあわせて自動車の位置に関する情報も表示できるようにしてもよい。
【0071】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。したがって、前記した構成を適宜組み合わせたり、本発明の範囲内で構成要素を削除したり、他の構成要素を適宜加えることもできる。例えば、以下のように構成することもできる。
【0072】
・電源として太陽電池を採用する。
取り付け機構1の、サンバイザー10に取り付けられた状態で自動車外側を向く面に太陽電池パネルを設置し、当該パネルで発電された電気を用いて液晶ディスプレイ2や端末装置3等を動かしてもよい。
【0073】
・各部材を樹脂等のフレキシブルな(衝撃吸収性能を有する)材料で作成したり、このような材料で覆ったりしてもよい。少なくとも取り付け機構1や、取り付け機構1の外部に出ている部分(例えば図1(b)では液晶ディスプレイ2の実線で示した部分等)をフレキシブルな材料で作成したり、フレキシブルな材料で覆ったりすれば、自動車が衝突したときなどに自動車内の他の物へ与える衝撃を極めて少なくできる。
【0074】
・液晶ディスプレイ2を自動車外側(乗員がいる側とは反対側)に向けてもよい。
つまり、取り付け機構1を、前記したのとは向きを反対にしてサンバイザー10に取り付けてもよい。例えば図1(b)では、サンバイザー10の10a側が自動車外側(自動車前方側)、10b側が車内側(乗員側)になるように取り付け機構1をサンバイザー10に取り付けてもよい。これにより自動車外(自動車の前方)にいる者に対して情報を提供できる。
また、液晶ディスプレイ2を複数設けてもよい。この場合、取り付け機構1を車内側及び車外側の両面に表示装置を設けてもよい。
なお、GPSアンテナ3aは、車外側に向くように(車外側の面に配置されるように)設計したり、着脱可能にして車外側に配置できるようにしたりすることが好ましい。
【0075】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明によれば、端末装置やカメラ、外部装置等で作成された画像情報を表示する装置(機構)をサンバイザーに着脱可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の車載用表示システムを説明するための図で、(a)には車内側から見た平面図を、(b)には側面図を示す。本図では、液晶ディスプレイ2及び端末装置3を備えた取り付け機構1がサンバイザー10に覆い被さった状態を示す。なお、破線で示した部分は取り付け機構1内に設けられていることを示し、実線で示した部分は取り付け機構1の外部に出ていることを示す。また、液晶ディスプレイ2と端末装置3とは有線接続されている。
【図2】第二の車載用表示システムを説明するための図である。図1(b)と同様に、図の左側が車内側で、右側が車両前方側である。車内側から眺めると図1(a)と同等になる。
【図3】画像情報の表示例を示す図である。図中の矢印は、画像情報作成時の自動車(装置)の位置と、自動車の進行方向を示す。
【図4】第二の車載用表示システムの変形例を説明するための図である。カメラ4が車内側を向いている点が図2に示す装置と異なる。
【図5】第二の車載用表示システムの変形例を説明するための図である。カメラ4が車内側と車両前方側のいずれも撮像可能にするためにカメラ方向可変部材(カメラ方向変更部材)を設けた点が図2に示す装置と異なる。
【図6】第二の車載用表示システムの変形例を説明するための図である。カメラ取り付け部材を設け、カメラ4を着脱可能にした点が図2に示す装置と異なる。
【図7】第三の車載用表示システムを説明するための図である。
【符号の説明】
1:取り付け機構
1a、1b:カメラ着脱部
2:液晶表示ディスプレイ
3:端末装置
3a:GPSアンテナ
4:カメラ
5:カメラ方向変更機構
6:無線通信装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両に搭載して用いられる表示装置に関し、特に、車両本来の機能を損なうことなく、かつ、車両に常時固定しなくてすむ車載用表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、表示装置を自動車等の車両に設置する場合に、自動車本来の機能を犠牲にしてしまうことがあった。例えば、ハザードランプ等のスイッチ類を隠すように表示装置を設置せざるを得ない場合には、これらのスイッチを押すことが困難になってしまう。オーディオ装置等を取り外し、開いたスペースに表示装置を設置する場合には、オーディオ装置等を使用できなくなってしまうということもあった。
設計段階で表示装置を設置することが想定されていない場所に表示装置を取り付ける場合には、自動車の装飾や機能美を損なってしまう可能性もあった。
【0003】
また、ダッシュボード等に表示装置を設置した場合、自動車前方を見てからダッシュボード上の表示装置を見るには大きな視線移動が必要である。したがって、運転手が運転中に表示装置を見るのは困難となっていた。
【0004】
これらの問題に鑑み、サンバイザーに表示装置を設置する従来技術が提案されている(例えば、特許文献1等)。この従来技術では、サンバイザーとしての機能である日よけ機能を損なうことはない。また、自動車前方を見てから表示装置を見るのに、前記したほどの視線移動を必要としない。つまり、自動車本来の機能を損なうことなく、運転中の視線移動が他の場所に設置された装置と比べて少ない表示装置を設置できる。
【0005】
しかし、上記従来技術では、予め前記したように自動車を設計するか、前記したように自動車(サンバイザー)を改造する必要がある。つまり、予めサンバイザーに表示装置が組み込まれた自動車を購入するか、サンバイザーに表示装置を組み込む作業を行うかしかなかった。後者の場合には通常の者は、事実上、自動車改装や電気等に関する専門的な知識や技能を有する者に設置を依頼しなければ上記従来技術を利用できなかった。
【0006】
そこで、サンバイザーに表示装置を着脱可能にする従来技術も提案されている(例えば、特許文献2等)。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−48145号
【特許文献2】
特開平7−234395号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
一方、近年の自動車には、種々の情報を作成して、この情報を表示装置で表示したり、上記情報を自動車内や外の機器(装置)に対して送信したりする車載用の表示システムも求められている。
この車載用表示システムは、例えば、GPS信号等により自車位置に関する情報を作成してこの情報を表示装置に表示したり、上記情報と目的地の位置に関する情報とから目的地までの道順を判断し、この道順を上記表示装置に表示したりする、いわゆるカーナビゲーションシステム端末装置の機能を有することもある。また、自動車内や外を写した映像を表示装置に表示したり、この映像を外部の機器へ送信したりする、いわゆるカメラや無線通信装置としての機能を有することもある。
【0009】
しかし、自動車の他の機能を損なうことなく上記システムを設置することは、前記した表示装置の設置と同等以上に困難である。つまり、上記事項を実現するための装置を設置する場所を確保したり、各装置を電気的に接続したりしなければならず、自動車の他の機能を犠牲にしてしまったり、装飾等の外観を犠牲にしてしまったりするということがあった。
【0010】
また、上記システムを自動車内に設置するには、表示装置の設置以上に極めて高度な知識や技能が必要とされる。表示装置を設置するだけでなく、上記した他の装置も設置し、さらに各装置を電気的に接続したり同期させたりする必要があるからである。したがって、通常の者は、自動車改装や電気等に関する専門的な知識や技能を有する者に設置を依頼せざるを得なかった。
【0011】
さらに、以上のようにして設置した各装置を取り外すのは、各装置を設置するのと同様に専門的な知識や技能が必要であり、通常の者には極めて難しい作業である、ということも指摘されている。したがって、これらの装置を自動車外で使用したり、自動車内に乗員がいない場合に取り外して盗難を予防したりするといったことは事実上不可能であった。
【0012】
すなわち、車載用表示システムには次の課題がある。
(1)表示装置と、カーナビゲーションシステム端末装置、カメラ並びに/若しくは無線通信装置(システムを構成する各装置)とを、自動車の他の機能を前記したように損なうことなく設置できること。
(2)上記各装置を自動車に設置する際に、高度な知識や技能を必要としないこと(設置の容易性)。
(3)上記各装置を自動車から取り外す際に、高度な知識や技能を必要としないこと(取り外しの容易性)。
【0013】
また、運転手用の表示システムとして利用される場合には、自動車前方から表示装置への視線移動が少なくてすむことも課題となる。
【0014】
本発明は、上記課題を解決することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る第一の車載用表示システムは、表示装置とカーナビゲーションシステム端末装置とが設けられた、サンバイザーに着脱できる取り付け機構を備え、カーナビゲーションシステム端末装置で作成された情報を表示装置で適宜表示する。つまり、常時表示してもよく、所定のタイミングや所定の指示があった場合に表示してもよい。
【0016】
第一の車載用表示システムは、取り付け機構にはカーナビゲーションシステム端末装置の一部が設けられ、他の部分は外部に設けられ、両者は無線により情報を交換できるようにしてもよい。他の部分が設置される場所は車内に限定されず、車外であってもよい。
【0017】
また、取り付け機構は、無線通信装置を備え、カーナビゲーションシステム端末装置で作成された情報を、無線通信装置を用いて外部の装置へ送信するようにしてもよい。
無線通信装置は、外部の装置から送信された情報を受信し、カーナビゲーションシステム端末装置及び/又は表示装置は情報を処理するようにしてもよい。例えば表示装置では、上記情報に基づいた画像を表示するようにしてもよい。
【0018】
さらに、表示装置を、取り付け機構に着脱できる、情報処理機能及び情報入力機能を備えた装置にしてもよい。
表示装置は、取り付け機構に着脱できるようにされるとともに第二の無線通信装置を内蔵し、カーナビゲーションシステム端末装置と表示装置とは、無線通信装置及び第二の無線通信装置を介して情報を交換するようにしてもよい。
表示装置は、第二の無線通信装置を用いて外部の装置と通信を行ってもよい。
【0019】
本発明に係る第二の車載用表示システムは、表示装置とカーナビゲーションシステム端末装置とカメラとが設けられた、サンバイザーに着脱できる取り付け機構を備え、カーナビゲーションシステム端末装置で作成された情報及びカメラで作成された情報を表示装置に適宜表示する。つまり、常時表示してもよく、所定のタイミングや所定の指示があった場合に表示してもよい。
【0020】
第二の車載用表示システムは、取り付け機構にはカーナビゲーションシステム端末装置の一部が設けられ、他の部分は外部に設けられ、両者は無線により情報を交換できるようにしてもよい。
【0021】
また、取り付け機構は無線通信装置を備え、カーナビゲーションシステム端末装置及び/又はカメラは、無線通信装置を用いて作成した情報を外部の装置へ送信するようにしてもよい。
無線通信装置は、外部の装置から送信された情報を受信し、カーナビゲーションシステム端末装置及び/又は表示装置は、外部の装置から送信された情報を処理するようにしてもよい。例えば表示装置では、上記情報に基づいた画像を表示する。
【0022】
さらに、表示装置を、取り付け機構に着脱できる、情報処理機能及び情報入力機能を備えた装置にしてもよい。
表示装置は、取り付け機構に着脱できる装置であり、第二の無線通信装置を内蔵し、カーナビゲーションシステム端末装置と表示装置とは、無線通信装置及び第二の無線通信装置を介して情報を交換するようにしてもよい。
表示装置は、第二の無線通信装置を用いて外部の装置と通信を行うようにしてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る車載用表示システムを詳細に説明する。まず、第一の実施の形態に係る車載用表示システム(第一の車載用表示システム)を詳細に説明する。
【0024】
〈第一の実施形態〉
図1に第一の車載用表示システムがサンバイザー10に取り付けられた様子を示す。図1に示すように、第一の車載用表示システムは、取り付け機構1と液晶ディスプレイ2とカーナビゲーションシステム端末装置(車載情報端末装置、以下端末装置と表記する)3とを有する。
【0025】
取り付け機構1は、液晶ディスプレイ2と端末装置3とをサンバイザー10に着脱可能とする機構である。図1に示す取り付け機構1は、サンバイザー10の二つの主面10a、10bを挟むことで、液晶ディスプレイ2と端末装置3とをサンバイザーに固定する。また、サンバイザー10の主面を挟み込む部分を広げれば、サンバイザー10から取り外すことができる。
図1に示すように、取り付け機構1がサンバイザー10(使用状態のサンバイザー:収納されていない状態のサンバイザー)に取り付けられると、液晶ディスプレイ2は、サンバイザー10の一方の面側10aに配置される。一般に、この面側10aは、サンバイザー10を基準にして乗員が存在する側とされる。
なお、サンバイザーとは、自動車において、運転者がまぶしくないようフロント‐ガラスの上部に取り付けられた可動性の日よけのことである(日よけ機能)。
【0026】
液晶ディスプレイ2は、取り付け機構1に設けられた、画像を表示する装置である。端末装置3と有線接続又は無線接続され、端末装置3から入力された画像情報(信号、データ)に基づき画像を表示する。また、図示しない入力端子を内部や外部に備え、当該入力端子に接続された外部機器から入力された画像情報を表示できるようにしてもよい。
【0027】
端末装置3は、取り付け機構1に設けられた、GPSアンテナ3a等で受信したGPS衛星等からの情報に基づきこの装置3の位置(自動車の位置)を割り出し、上記位置に関する情報を液晶ディスプレイ2に表示する装置である。一般には、上記位置を地図データに示した画像情報を液晶ディスプレイ2に表示する。また、目的地までの道程(道順)を計算(判断)し、この道程の一部又は全部と上記位置とを地図データに示した画像情報を作成し、このデータを液晶ディスプレイ2に表示させてもよい。
なお、本明細書における端末装置(カーナビゲーションシステム端末装置)3は、少なくとも、装置(自動車)の位置情報を作成し、当該情報を液晶ディスプレイ2に表示する機能を備えていればよい。したがって、その他の機能、例えばVICS(Vehicle Information and Communication System)端末としての機能やインターネット接続端末としての機能、テレビジョン受信機としての機能等、カーナビゲーションシステムの端末装置に搭載可能な機能を有していてもよい。このような機能を有している場合には、機能に応じた画像を液晶ディスプレイ2に表示させる。
【0028】
このように、第一の車載用表示システムによれば、GPS衛星等からの情報に基づき自車の位置を判断し、この位置に関する情報や当該情報を加工した情報を画像として表示する機構が、サンバイザーに着脱可能となる。これにより以下のような効果も得ることができる。
【0029】
・表示装置が見やすい。
第一の車載用表示システムはサンバイザー10に取り付けられるので、運転手等の乗員は、自動車前方から液晶ディスプレイ2への視線移動が、ダッシュボード等に表示装置が取り付けられた場合と比べて少なくてすむ。
また、後部座席の乗員は、ダッシュボード等に取り付けられた表示装置を見る場合よりも表示が見やすくなる。ダッシュボード等に取り付けられた表示装置は、前席の背もたれ等によって表示の一部又は全部が遮られてしまうことがあるからである。
【0030】
・自動車本来の機能を損なうことなく液晶ディスプレイ2及び端末装置3を自動車に設置できる。
第一の車載用表示システムが取り付けられたサンバイザー10は、その本来の機能である日よけ機能が損なわれることはない。また、使用しない場合にはサンバイザー10から第一の車載用表示システムを取り外せるので、サンバイザー10、ひいては自動車の内装(外観、機能美)を損なうこともない。
【0031】
・不使用時には視界に入らない位置に第一の車載用表示システムを配置できる。
第一の車載用表示システムが装着されたサンバイザー10をしまえば(収納された状態にすれば)、自動車の乗員の視界に第一の車載用表示システムがほぼ入らなくなる。
【0032】
・装置を使用可能にするのに専門的な知識が不要である。
第一の車載用表示システムをサンバイザー10に取り付け、図示しない電源と接続するだけでよいので、従来の装置のような専門的な知識/技能は不要となる。すなわち、取り付け機構1をサンバイザー10に挟むだけで使用可能となる。
【0033】
・GPSアンテナ等を自動車に設置する必要がない。
第一の車載用表示システムは、GPSアンテナ等の自動車外部から無線通信によって情報を受信するアンテナを自動車に設置する必要がない。図1に示すように、運転手等の乗員側(車内)から見て外側にアンテナを配置できるからである。したがって、自動車内/外に端末装置とアンテナとを結ぶ配線を通さなくてもよくなる。
また、配線が不要なので、装置を使用可能にするのに専門的な知識・技能を要しない。
さらに、装置を自動車(サンバイザー10)から取り外すのも極めて容易になる。
【0034】
・表示装置を取り付ける位置を変更できる。
運転席側のサンバイザーに取り付けることもでき、助手席側のサンバイザーに取り付けることもできる。また、例えばサンバイザーの長手方向において片方に偏って取り付けることもでき、サンバイザーの長手方向において中央に取り付けることもできる。サンバイザーを動かし、表示装置の向き(法線方向)を変えることもできる。
このように、極めて容易にセッティングができる。
また、第一の車載用表示システムは、ダッシュボード等に表示装置等が固定されたシステムと比べ、表示装置等の設置位置の自由度が高い。
【0035】
・不使用時等には第一の車載用表示システムを取り外せる。
第一の車載用表示システムはサンバイザー10に着脱可能なので、不使用時には取り外すことができる。
したがって、自動車から離れる際の(自動車に乗員がいない状態における)端末装置3や液晶ディスプレイ2の盗難を防ぐことも可能になる。
【0036】
・液晶ディスプレイ2及び端末装置3を設置するための場所を自動車内に常時確保する必要がない。
使用時にはサンバイザー10に第一の車載用表示システムを装着すればよく、不使用時にはサンバイザー10から取り外せるからである。これにより、従来のように、液晶ディスプレイ2等を自動車内の所定の場所に常時取り付けておく必要がないため、液晶ディスプレイ2等を設置された箇所にある自動車の部材(例えばボタン等)が常時使用不能/使用困難になる、ということがなくなる。
【0037】
・液晶ディスプレイ2及び端末装置3を自動車外で使用できる。
第一の車載用表示システムはサンバイザー10に着脱可能なので、サンバイザー10から取り外せば自動車外でも液晶ディスプレイ2や端末装置3を使用できる。
【0038】
第一の車載用表示システムは次のように変形することもできる。
・取り付け機構1として他の機構を採用する。
取り付け機構1としては、サンバイザーに液晶ディスプレイ2及び端末装置3を着脱できるものであればどのようなものであっても構わない。
【0039】
・液晶ディスプレイ2が他の機能を備える。
液晶ディスプレイ2は、上記したように少なくとも端末装置3からの指示に基づく画像表示を行えればよく、他に機能を有していてもよい。
例えば、いわゆるタッチパネルの機能(指示入力機能)を備え、利用者から入力された指示を端末装置3へ送信するようにしてもよい。また、反射型としても機能する液晶ディスプレイ2を採用し、不使用時には液晶ディスプレイ2を鏡として利用できるようにしてもよい。液晶ディスプレイ2に計算機能やスケジュール機能等の情報処理機能を設け、当該機能による処理結果等を表示してもよい。
【0040】
・液晶ディスプレイ2を他の表示装置に代える。
液晶ディスプレイ2の代わりに、端末装置3からの指示に基づき画像を表示できる表示装置を採用してもよい。例えば有機ELディスプレイや無機ELディスプレイ等を採用することもできる。
次に第二の実施の形態に係る車載用表示システム(第二の車載用表示システム)を詳細に説明する。
【0041】
〈第二の実施形態〉
第二の車載用表示システムは、第一の車載用表示システムにおいてカメラ(撮像装置)4をさらに有することを特徴とする。
【0042】
図2に示すように、第二の車載用液晶システムは、取り付け機構1と液晶ディスプレイ2と端末装置3とカメラ4とを有する。
【0043】
カメラ4は、レンズや反射鏡などの光学系とCCD等の撮像素子とを備え、被写体の映像を撮像素子の面上に結ばせる撮像装置である。撮像素子は、上記映像を画像情報にし、直接又は間接に接続された液晶ディスプレイ2に上記データを出力する。液晶ディスプレイ2は、入力されたデータに基づき画像を表示する。
また、カメラ4は、端末装置3に直接又は間接に接続されるようにし、上記画像情報を端末装置3へ出力するようにしてもよい。これにより、端末装置3は上記画像情報を利用可能になる。例えば、上記画像情報を加工して液晶ディスプレイ2に表示させてもよい。
当然、カメラ4は、液晶ディスプレイ2及び端末装置3に接続されるようにし、両者に上記画像情報を出力してもよい。
【0044】
他の構成要素は第一の車載用表示システムと同等の構成要素を採用すればよい。例えば取り付け機構1は、第一の車載用表示システムの取り付け機構においてさらにカメラ4を備えた機構であればよい。
【0045】
第二の車載用表示システムにおけるカメラ4は、図2に示すようにサンバイザーを基準として液晶ディスプレイ2とは反対側10bに設けられている。したがって、運転手等の乗員がいる側(車内)10aとは反対側(車両前方)を撮像できる。また、第二の車載用表示システムが装着されたサンバイザーを動かせば、車両前方以外も撮像できる。
したがって、第二の車載用表示システムは以下のことも可能になる。
【0046】
・画像情報を保存する。
HDDやフラッシュメモリ等の記憶装置を設け、この装置に上記画像情報を保存(記憶)できるようにしてもよい。これにより、上記画像情報を、撮像された後の任意の時間に適宜使用できる。
また、利用者からの撮像指示が入力される入力装置を設け、利用者から指示があった場合に、カメラ4が作成した画像情報を上記記憶装置に記憶するようにしたり、カメラ4に画像情報を作成させてこのデータを上記記憶手段に記憶するようにしたりすれば、利用者が希望する画像情報のみを記憶することができる。例えば、運転手は、運転中に撮像した被写体がある場合(このような被写体を車両前方に発見した場合)に、上記入力装置を用いて撮像指示を行い、運転終了後等に上記データを液晶ディスプレイ2に表示させるといったことも可能になる。
【0047】
上記画像情報と他のデータとを関連づけて記憶したり、上記画像情報を加工してから記憶したりしてもよい。
例えば、画像情報を作成した(被写体を撮像した)時における端末装置3(自動車)の位置に関するデータと関連づけて記憶すれば、上記画像情報を作成した位置が分かる。
また、図3に示すように、画像情報を作成した時における端末装置3の位置を示す地図データと上記画像情報とを合成したデータを記憶すれば、上記画像情報を作成した位置と、当該位置の周囲の情報が分かる。図3の例では、左手前方にコンビニエンスストア(図中の建築物の記号)、右手前方に喫茶店(図中のコーヒーカップの記号)がある場所(図では愛知県刈谷市豊田町1)の交差点手前において、車両前方にあったフォークリフトを撮像したことを示す。
【0048】
なお、上記記憶装置は、液晶ディスプレイ2や端末装置3、カメラ4内にあってもよく、これらの構成要素とは別に設けられていてもよい。上記入力装置は公知の装置を採用でき、例えば液晶ディスプレイ2をタッチパネル式にしてこれを入力装置としてもよい。
【0049】
・画像情報を液晶ディスプレイ2に適宜表示する。
カメラ4で作成された画像情報を液晶ディスプレイ2に逐次表示してもよい。
例えば、カメラ4が常時撮像して作成した画像情報を液晶ディスプレイ2に逐次表示してもよい。つまり、液晶ディスプレイ2に車両前方を写した画像(動画像)を表示してもよい。
上記したように表示する場合には、端末装置3が作成した位置情報に関する情報(地図情報や行き先を示す情報等)と画像情報とを、例えば図3に示すように並べて表示してもよい。
【0050】
なお、乗員、特に運転手の視界となる範囲も写した画像を表示するようにすれば、第二の車載用表示システムを装着していない自動車の乗員(運転手)には得られない情報、すなわち見えない範囲の映像が得られる。つまり、サンバイザー10を使用可能にすることで生じる死角や自動車の構造に由来する死角により見ることができない範囲を液晶ディスプレイ2に表示できる。これにより、従来の自動車よりも安全性や運転性(運転容易性)等が上がる可能性がある。
また、カメラ4を赤外線カメラ等にすることで、人間の眼では見えにくいもの又は見えないもの(例えば暗闇に存在する物等)を人間が判別可能に表示することもできる。
【0051】
当然、利用者から指示があった場合や所定のタイミングに限り画像を表示するようにしてもよい。また、画像は動画像であっても静止画像であってもよい。
第二の車載用表示システムを次のように変形することもできる。
【0052】
・図4に示すように、カメラ4が液晶ディスプレイ2と同一側に設けられた構成。
すなわちカメラ4が車内側10aに向くようにし、車内(側)の被写体を撮像してもよい。これにより、車内(側)を写した画像情報が得られる。
例えば、カメラ4が車内を写すように設定すれば、運転手が運転中であっても液晶ディスプレイ2を見ることで車内の様子を確認可能となる。また、乗員が自動車から離れたときに車内を写し、作成した画像情報を上記記憶装置に記憶するように設定すれば、乗員が自動車から離れている間に自動車内で何がおきているかが分かる。したがって、自動車の盗難防止等に効果を発揮する可能性がある。
【0053】
・図5に示すように、サンバイザー10を基準として液晶ディスプレイ2と同一側10aと反対側10bとのいずれの方向もカメラ4が撮像できる構成。
つまり、取り付け機構1に、カメラ4の位置(向き、撮像方向)を変えるカメラ方向可変部材を設ければ、車両前方向及び車内側のいずれの側も撮像可能になる。例えば、図5に示すように、カメラ方向変更用の機構5にカメラ4を設ければ、カメラ4を車両前方側と車内側のいずれの方向に向けることも可能となる。
また、図6に示すように、取り付け機構1にカメラ着脱部1a、1bを設け、カメラ4をカメラ着脱部1a、1bのどちらにも取り付けられるようにしてもよい。
当然、車両前方側及び車内側の両方にカメラ4を設置してもよい。
次に第三の実施の形態に係る車載用表示システム(第三の車載用表示システム)について詳細に説明する。
【0054】
〈第三の実施形態〉
図7に第三の車載用表示システムを示す。図7に示すように、第三の車載用表示システムは、取り付け機構1、液晶ディスプレイ2及び無線通信装置6を有する。
【0055】
無線通信装置6は、外部機器や基地局との間で無線通信を行うモジュールであり、液晶ディスプレイ2と外部機器との間の情報の授受を実現する。通信方式は任意の方式を適宜採用でき、無線通信装置6の内部構成は、採用された通信方式を実現するための構成を適宜採用すればよい。
他の構成要素については第一〜第二の車載用表示システムと同等の構成要素を採用すればよい。
第三の車載用表示システムは無線通信装置6を備えているため、例えば以下の事項も可能となる。
【0056】
・端末装置の機能の一部又は全部を外部に設けた構成。
第三の車載用表示システムは、無線通信装置6を有するため、端末装置を備える必要がない。つまり、無線モジュールを内部又は外部に有する端末装置を自動車内(第三の車載用表示システム以外の場所)に設け、当該装置との間で無線通信を行えば、端末装置3を備えていなくても位置情報等を液晶ディスプレイ2に表示することが可能となる。
【0057】
また、端末装置3の一部を第三の車載用表示システムに設けてもよい。例えば、GPSアンテナを第三の車載用表示システムに設け、当該アンテナで受信した信号の解析を行って位置情報を作成する機能や当該情報を加工した情報を作成する機能を外部に設けてもよい。つまり、無線通信装置6は、第三の車載用表示システムで受信した信号を上記外部の機能へ送信し、当該機能で作成された情報を受信する。この情報は液晶ディスプレイ2に表示される。いずれの機能を外部に設けるかは適宜設計できる。
【0058】
なお、端末装置の機能の一部又は全部は自動車内になくてもよい。つまり、自動車外に設けられ、端末装置の機能の一部又は全部を有するサーバと無線通信できるようにし、当該サーバで作成された情報を液晶ディスプレイ2に表示してもよい。
当然、第三の車載用表示システムが端末装置のすべての機能を備えていてもよい。
【0059】
・端末装置3で作成された情報を外部の装置へ送信する構成。
これにより、外部の装置は、第三の車載用表示システム(及びこれが装着された自動車)の位置を確認できる。
【0060】
・外部の装置から送信された情報を端末装置3が処理する構成。
例えば、無線通信装置6が双方向可能な通信網(いわゆるインターネット等)に直接に又は間接に接続し、上記通信網に接続されたサーバから情報を取得できるようにしてもよい。これにより、この情報を液晶ディスプレイ2に表示させたり、上記情報をもとに端末装置3の位置(自動車の位置)を修正したりするなどの処理を行うことができる。
【0061】
・外部の装置から送信された情報を液晶ディスプレイ2が処理する構成。
例えば、外部の装置が作成した情報を液晶ディスプレイ2に表示させることが可能になる。また、液晶ディスプレイ2に情報処理機能を持たせ、上記情報を処理するようにしてもよい。
【0062】
・カメラ4を備え、カメラ4で撮像された画像を外部機器へ送信する構成。
第二の車載用表示システムと同様にカメラ4を備え、カメラ4で作成された画像情報を無線通信装置6が外部機器へ送信できるようにしてもよい。これにより、カメラ4で撮像された画像を、液晶ディスプレイ2以外の表示装置で見ることができる。
例えば自動車外の表示装置で、自動車前方の映像を見ることも可能になる。また、第二の車載用表示システムとは別の、乗員が有する表示装置に、カメラ4が作成した画像情報を表示させることも可能になる。
【0063】
また、カメラ4が車内側を撮像できるようにし、車内側の映像を外部の機器へ送信してもよい。これにより、自動車内の様子が自動車外の者でも分かるようになる。また、自動車内の様子を記録することも可能になる。
例えば、自動車内を写した画像情報を自動車外のサーバや端末へ送信するようにすれば、自動車外にいる者でも自動車内の様子が分かる。したがって、この者は、自動車内に何らかの問題が発生した場合に、自動車や自動車の乗員に対して適切な措置をとれる可能性が高くなる。この際、端末装置3を第三の車載用表示システムに設けたり、第三の車載用表示システム外部の端末装置と連動したりして、上記画像情報が撮像された際の自動車の位置に関する情報を画像情報とあわせて送信できるようにすれば、自動車外にいる者はより適切な措置(判断)も可能になる。
なお、外部に情報を送信するのは所定の時(所定のタイミング、所定の指示があった時等)のみに限定してもよい。例えば、外部機器から情報送信指示を受信した場合にのみ情報を送信するようにしてもよい。また、不法に車内へ侵入しようとする者を検知するセンサ(例えば振動センサ等)を設け、当該センサにより上記者が検知された場合に上記情報を送信するようにしてもよい。
【0064】
・カメラ4及び音声入出力装置を備えた構成。
カメラ4で作成された画像情報と、音声入力装置(マイクロフォン等)で作成された音声データとを外部の機器に送信できるようにすれば、自動車内や外の様子を外部の者に伝える(放送する)ことが可能になる。
さらに、外部の機器から送信された画像情報を液晶ディスプレイ2に表示し、また、外部の機器から送信された音声データを音声入出力装置(ヘッドフォン、スピーカ等)で再生できるようにすれば、自動車外の者と映像及び音声を用いた通信(いわゆるテレビ電話等)を行うことも可能になる。
次に、第四の実施の形態に係る車載用表示システム(第四の車載用表示システム)を詳細に説明する。
【0065】
〈第四の実施形態〉
第四の車載用表示システムは、第一の車載用表示システムにおいて、液晶ディスプレイ2が取り付け機構1に着脱可能に構成されている。また、第四の車載用表示システムにおける液晶ディスプレイ2は、MPUやメモリ等が設けられ、計算機能やスケジュール機能等の情報処理機能及び/又は通信機能を備える。少なくとも情報処理機能が設けられている場合には情報入力機能を備える。
【0066】
なお、情報処理機能としては任意の機能を搭載できる。例えば計算機能やスケジュール機能等がある。情報入力機能も公知の機能を採用でき、例えば液晶ディスプレイ2をタッチパネル式のものとし、これを情報入力装置としてもよい。
通信機能は、液晶ディスプレイ2以外の装置と通信を行う機能である。
【0067】
また、第四の車載用表示システムは、第二の車載用表示システムと同様にカメラ4を備えていても良く、第三の車載用表示システムと同様に無線通信装置6を備えていてもよい。
【0068】
このように、第四の車載用表示システムは、液晶ディスプレイ2をいわゆるPDA(personal digital assistance)として使用可能である。これにより、例えば次のようなことも可能になる。
【0069】
・本体と液晶ディスプレイ2との間で無線通信を行う。
液晶ディスプレイ2を、端末装置3及び/又はこれ以外の装置と無線通信により情報交換を行えるように構成することも可能になる。つまり、液晶ディスプレイ2は、取り付け機構1から取り外された状態であっても、上記装置で作成された画像情報を表示できる。また、上記装置に処理を行わせ、処理の結果を送信させて、受信した情報を表示するようにしてもよい。
【0070】
・カメラ4との間で無線通信を行う。
液晶ディスプレイ2を、カメラ4と無線通信を行い、カメラ4で作成された画像情報を表示できるようにしてもよい。これにより、自動車から離れた場所にいても自動車内の様子が分かる。また、前記同様に、画像情報にあわせて自動車の位置に関する情報も表示できるようにしてもよい。
【0071】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。したがって、前記した構成を適宜組み合わせたり、本発明の範囲内で構成要素を削除したり、他の構成要素を適宜加えることもできる。例えば、以下のように構成することもできる。
【0072】
・電源として太陽電池を採用する。
取り付け機構1の、サンバイザー10に取り付けられた状態で自動車外側を向く面に太陽電池パネルを設置し、当該パネルで発電された電気を用いて液晶ディスプレイ2や端末装置3等を動かしてもよい。
【0073】
・各部材を樹脂等のフレキシブルな(衝撃吸収性能を有する)材料で作成したり、このような材料で覆ったりしてもよい。少なくとも取り付け機構1や、取り付け機構1の外部に出ている部分(例えば図1(b)では液晶ディスプレイ2の実線で示した部分等)をフレキシブルな材料で作成したり、フレキシブルな材料で覆ったりすれば、自動車が衝突したときなどに自動車内の他の物へ与える衝撃を極めて少なくできる。
【0074】
・液晶ディスプレイ2を自動車外側(乗員がいる側とは反対側)に向けてもよい。
つまり、取り付け機構1を、前記したのとは向きを反対にしてサンバイザー10に取り付けてもよい。例えば図1(b)では、サンバイザー10の10a側が自動車外側(自動車前方側)、10b側が車内側(乗員側)になるように取り付け機構1をサンバイザー10に取り付けてもよい。これにより自動車外(自動車の前方)にいる者に対して情報を提供できる。
また、液晶ディスプレイ2を複数設けてもよい。この場合、取り付け機構1を車内側及び車外側の両面に表示装置を設けてもよい。
なお、GPSアンテナ3aは、車外側に向くように(車外側の面に配置されるように)設計したり、着脱可能にして車外側に配置できるようにしたりすることが好ましい。
【0075】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明によれば、端末装置やカメラ、外部装置等で作成された画像情報を表示する装置(機構)をサンバイザーに着脱可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の車載用表示システムを説明するための図で、(a)には車内側から見た平面図を、(b)には側面図を示す。本図では、液晶ディスプレイ2及び端末装置3を備えた取り付け機構1がサンバイザー10に覆い被さった状態を示す。なお、破線で示した部分は取り付け機構1内に設けられていることを示し、実線で示した部分は取り付け機構1の外部に出ていることを示す。また、液晶ディスプレイ2と端末装置3とは有線接続されている。
【図2】第二の車載用表示システムを説明するための図である。図1(b)と同様に、図の左側が車内側で、右側が車両前方側である。車内側から眺めると図1(a)と同等になる。
【図3】画像情報の表示例を示す図である。図中の矢印は、画像情報作成時の自動車(装置)の位置と、自動車の進行方向を示す。
【図4】第二の車載用表示システムの変形例を説明するための図である。カメラ4が車内側を向いている点が図2に示す装置と異なる。
【図5】第二の車載用表示システムの変形例を説明するための図である。カメラ4が車内側と車両前方側のいずれも撮像可能にするためにカメラ方向可変部材(カメラ方向変更部材)を設けた点が図2に示す装置と異なる。
【図6】第二の車載用表示システムの変形例を説明するための図である。カメラ取り付け部材を設け、カメラ4を着脱可能にした点が図2に示す装置と異なる。
【図7】第三の車載用表示システムを説明するための図である。
【符号の説明】
1:取り付け機構
1a、1b:カメラ着脱部
2:液晶表示ディスプレイ
3:端末装置
3a:GPSアンテナ
4:カメラ
5:カメラ方向変更機構
6:無線通信装置
Claims (14)
- 表示装置とカーナビゲーションシステム端末装置とが設けられ、サンバイザーに着脱できる取り付け機構を備え、
前記カーナビゲーションシステム端末装置で作成された情報を前記表示装置で表示することを特徴とする車載用表示システム。 - 請求項1記載の車載用表示システムにおいて、前記取り付け機構には前記カーナビゲーションシステム端末装置の一部が設けられ、他の部分は外部に設けられ、両者は無線により情報を交換できるようにされたことを特徴とする車載用表示システム。
- 前記取り付け機構はさらに無線通信装置を備え、
前記カーナビゲーションシステム端末装置は、作成した情報を、前記無線通信装置を用いて外部の装置へ送信することを特徴とする請求項1又は2項に記載の車載用表示システム。 - 前記無線通信装置は、外部の装置から送信された情報を受信し、
前記カーナビゲーションシステム端末装置及び/又は表示装置は、前記外部の装置から送信された情報を処理することを特徴とする請求項3記載の車載用表示システム。 - 前記表示装置は、取り付け機構に着脱できる装置であり、情報処理機能及び情報入力機能を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車載用表示システム。
- 前記表示装置は、取り付け機構に着脱できる装置であり、第二の無線通信装置を内蔵し、
前記カーナビゲーションシステム端末装置と前記表示装置とは、前記無線通信装置及び第二の無線通信装置を介して情報を交換することを特徴とする請求項3又は4項に記載の車載用表示システム。 - 前記表示装置は、取り付け機構に着脱できる装置であり、第二の無線通信装置を内蔵し、第二の無線通信装置を用いて外部の装置と通信を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車載用表示システム。
- 表示装置とカーナビゲーションシステム端末装置とカメラとが設けられ、サンバイザーに着脱できる取り付け機構を備え、
前記カーナビゲーションシステム端末装置で作成された情報及び前記カメラで作成された情報を前記表示装置に表示する車載用表示システム。 - 請求項8記載の車載用表示システムにおいて、前記取り付け機構には前記カーナビゲーションシステム端末装置の一部が設けられ、他の部分は外部に設けられ、両者は無線により情報を交換できるようにされたことを特徴とする車載用表示システム。
- 前記取り付け機構はさらに無線通信装置を備え、
前記カーナビゲーションシステム端末装置及び/又は前記カメラは、作成した情報を、前記無線通信装置を用いて外部の装置へ送信することを特徴とする請求項8又は9に記載の車載用表示システム。 - 前記無線通信装置は、外部の装置から送信された情報を受信し、
前記カーナビゲーションシステム端末装置及び/又は表示装置は、前記外部の装置から送信された情報を処理することを特徴とする請求項10記載の車載用表示システム。 - 前記表示装置は、取り付け機構に着脱できる装置であり、情報処理機能及び情報入力機能を備えたことを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の車載用表示システム。
- 前記表示装置は、取り付け機構に着脱できる装置であり、第二の無線通信装置を内蔵し、
前記カーナビゲーションシステム端末装置と前記表示装置とは、前記無線通信装置及び第二の無線通信装置を介して情報を交換することを特徴とする請求項10又は11項に記載の車載用表示システム。 - 前記表示装置は、取り付け機構に着脱できる装置であり、第二の無線通信装置を内蔵し、第二の無線通信装置を用いて外部の装置と通信を行うことを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の車載用表示システム。
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