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JP2004131501A - 環状アミン化合物、その製造法および用途 - Google Patents

環状アミン化合物、その製造法および用途 Download PDF

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JP2004131501A
JP2004131501A JP2003328854A JP2003328854A JP2004131501A JP 2004131501 A JP2004131501 A JP 2004131501A JP 2003328854 A JP2003328854 A JP 2003328854A JP 2003328854 A JP2003328854 A JP 2003328854A JP 2004131501 A JP2004131501 A JP 2004131501A
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JP2003328854A
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Yoshihiro Sugihara
杉原 芳博
Yoichi Nishikawa
西川 洋一
Naoyuki Kanzaki
神崎 直之
Yuji Iizawa
飯澤 祐史
Masanori Baba
馬場 昌範
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

 【課題】優れたCCR5拮抗作用を示し、ヒト末梢血単核球細胞へのHIV感染、特にAIDSの予防・治療薬として有用な化合物を提供する。
 【解決手段】式:
【化1】
Figure 2004131501

[Q、QはそれぞれC1−3アルキル基を、Qはハロゲン原子を、XはCHまたはSOを示し、RはXがCHのとき、−SONR等を示し、XがSOのとき、C1−8アルキル基等をを示す。]で表される化合物またはその塩。
【選択図】なし

Description

 本発明は、後天性免疫不全症候群の治療に有用な環状アミン化合物、その製造法および用途に関する。
 近年、AIDS(後天性免疫不全症候群)の治療法としてHIV(ヒト免疫不全ウイルス)プロテアーゼ阻害剤が開発され、従来から使用されてきた2つのHIV逆転写酵素阻害剤と組み合わせることにより、AIDSの治療が格段に進歩したが、AIDS撲滅のためには未だ十分とは言えず、さらに別の作用機構に基づく新しい抗AIDS薬の開発が望まれている。
 HIVが標的細胞に侵入する際のレセプターとして、CD4が以前から知られているが、最近になってマクロファージ指向性HIVのセカンドレセプターとしてCCR5と呼ばれる7回膜貫通型でGタンパク質共役型ケモカインレセプターが見い出されており、このケモカインレセプターがHIVの感染成立・伝播に必須の役割を果たしていると考えられている。事実、度重なる暴露にもかかわらずHIV感染に抵抗性を示したヒトは、そのCCR5遺伝子がホモに欠失した変異をもっていたとの報告もある。したがって、CCR5拮抗物質は、新しい抗HIV薬となることが期待されている。
 現在ケモカインレセプター拮抗剤としては、ピペリジン誘導体(例えば、特許文献1, 特許文献2, 特許文献3, 特許文献4, 特許文献5参照)、ピロリジン誘導体(例えば、特許文献6参照)、シクロペンタン誘導体(例えば、特許文献7参照)、トリアザスピロ[5,5]ウンデカン誘導体(例えば、特許文献8参照)、環状アミド誘導体(例えば、特許文献9参照)、環状アミン誘導体(例えば、特許文献10参照)、ウレア誘導体(例えば、特許文献11参照)等が知られているが、現在までにCCR5拮抗物質がAIDSの治療薬として上市された例は未だない。
:国際公開第99/04794号パンフレット :国際公開第99/38514号パンフレット :国際公開第00/39125号パンフレット :国際公開第00/66558号パンフレット :国際公開第00/66559号パンフレット :国際公開第00/51607号パンフレット :国際公開第00/76511号パンフレット :国際公開第01/40227号パンフレット :国際公開第00/66551号パンフレット :国際公開第01/25200号パンフレット :国際公開第01/25199号パンフレット
 CCR5拮抗作用に基づく抗AIDS薬を探索するためには、CCR5遺伝子をヒト組織由来のcDNAライブラリーよりクローン化して動物細胞用発現ベクターに連結し、動物細胞に導入してCCR5発現細胞株を取得する必要がある。次にこの形質転換細胞株を用いて、天然のリガンドであるCCケモカインRANTESがCCR5に結合するのを強く阻害する化合物をスクリーニングしなければならない。
 本発明者らは、CCR5拮抗作用を有する化合物特にWO01/25200に記載の環状アミン誘導体およびその構造類縁体につき鋭意検討した結果、下記一般式(I)で表わされる化合物又はその塩が、極めて優れたCCR5拮抗作用を示すとともに、ヒト末梢血単核球細胞へのHIV感染、特にAIDSの予防・治療薬として有用であること、さらに経口での吸収性が優れていることを見い出し、これに基づいて本発明を完成した。
 すなわち、本発明は、
(1)式:
Figure 2004131501
[式中、QおよびQはそれぞれ同一または異なってC1−3アルキル基を、Qはハロゲン原子を、XはCHまたはSOを示し、RはXがCHのとき、(i)−SONR(ただし、RおよびRは同一または異なってそれぞれ水素原子または置換基として水酸基、C1−4アルキル基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよいC1−8アルキル基を示すか、またはRとRが結合してNと共に含窒素複素環を形成していてもよく、該含窒素複素環は置換基としてC1−4アルキル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよい。)、(ii)−Y−W−Z{ただし、Yは単結合、O、S、SO、SO、N(SO)(RはC1−4アルキル基を示す。)、N(COOR) (R は前記と同意義を示す。)またはC(=N-OR) (Rは水素原子またはC1−4アルキル基を示す。)を、WはC1−4アルキルで置換されていてもよいC1−4アルキレンを、Zは水酸基、カルボキシル基、カルバモイル基、C1−4アルコキシカルボニル基またはシアノ基を示す。}、(iii)−Y−R{式中、Yは-CO-、SO、SO、-C(=N-OR)- (Rは前記と同意義を示す。)、-NR-SO-(Rは前記と同意義を示す。)、-NR-CO-(Rは前記と同意義を示す。)、-NR-CO-NR5-(Rは前記と同意義を、Rは水素原子またはC1−4アルキル基を示す。)または-NR-CO-NR5-O-(RおよびRは前記と同意義を示す。)を、RはC1−8アルキルを示す。}、(iv)NR(ただし、RおよびRはそれぞれ前記と同意義を示す。)、(v)-NR-CO-NH(Rは前記と同意義を示す。)、(vi)置換基としてC1−4アルキル基またはオキソ基を有していてもよい複素環基、(vii)置換基としてシアノ基、カルボキシル基またはカルバモイル基を有するフェニル基または(viii)置換基としてシアノ基、カルボキシル基またはカルバモイル基を有するフェニルオキシ基を示し、XがSOのとき、(i)C1−8アルキル基、(ii)ハロゲン原子、(iii)NR(ただし、RおよびRはそれぞれ前記と同意義を示す。)、(iv)−W−Z(ただし、Wは前記と同意義を、Z2はカルボキシル基、カルバモイル基、C1−4アルコキシカルボニル基またはシアノ基を示す。)、(v)−CH=CH−Z(ただし、Zは前記と同意義を示す。)、(vi)−C≡C−Z(ただし、Zは前記と同意義を示す。)、(vii)−Y−R{ただし、Yは−CO−、−C(OH)R−(Rは前記と同意義を示す。)、−C(=N−OR) (Rは前記と同意義を示す。)、−NR−SO−(Rは前記と同意義を示す。)、-NR-CO-(Rは前記と同意義を示す。)、-NR-CO-NR5-(RおよびR5は前記と同意義を示す。)または-NR-CO-NR5-O-(RおよびR5は前記と同意義を示す。)を、Rは前記と同意義を示す。}または(viii)置換基としてカルボキシル基、C1−4アルコキシカルボニル基またはカルバモイル基を有するフェニル基を示す。]で表される化合物またはその塩、
(2)Qがメチル基、Qがメチル基でQが塩素原子である上記(1)記載の化合物、
(3)Rとベンゼン環との結合位置が該ベンゼン環とXとの結合位置に対してパラ位である上記(1)記載の化合物、
(4)XがCHである上記(1)記載の化合物、
(5)XがSOで、かつRがNR(ただし、RおよびRは同一または異なってそれぞれ水素原子または置換基として水酸基、C1−4アルキル基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよいC1−8アルキル基を示すか、またはRとRが結合してNと共に含窒素複素環を形成していてもよく、該含窒素複素環は置換基としてC1−4アルキル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよい。)である上記(1)記載の化合物、
(6)XがCHで、かつRがSONR(ただし、RおよびRは同一または異なってそれぞれ水素原子または置換基として水酸基、C1−4アルキル基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよいC1−8アルキル基を示すか、またはRとRが結合してNと共に含窒素複素環を形成していてもよく、該含窒素複素環は置換基としてC1−4アルキル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよい。)である上記(1)記載の化合物、
(7)1-アセチル-N-(3-{4-[(4-アミノフェニル)スルホニル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド、1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-({4-[(3-メトキシプロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド、1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(4-ヒドロキシ-1-ピペリジニル)スルホニル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド、1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド、1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(2-ヒドロキシエチル)チオ]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミドまたはそれらの塩である上記(1)記載の化合物、
(8)上記(1)記載の化合物のプロドラッグ、
(9)式:
Figure 2004131501
(式中、Q、QおよびQは前記と同意義であり、Zは脱離基を示す。)で表される化合物またはその塩と式:
Figure 2004131501
[式中、XおよびRは前記と同意義である。]で表される化合物またはその塩とを反応させることを特徴とする式(I)で表される化合物またはその塩の製造法、
(10)上記(1)記載の化合物またはそのプロドラッグからなる医薬、
(11)CCケモカイン受容体拮抗剤である上記(10)記載の医薬、
(12)CCR5拮抗剤である上記(10)記載の医薬、
(13)HIV感染症治療剤である上記(10)記載の医薬、
(14)AIDSの予防・治療剤である上記(10)記載の医薬、
(15)AIDSの病態進行抑制剤である上記(10)記載の医薬、
(16)輸血用血液または血液製剤である上記(10)記載の医薬、および
(17)臓器または骨髄移植時における移植片対宿主病および/または拒絶反応の予防・治療剤である上記(10)記載の医薬、
(18)慢性関節リウマチ、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、虚血性脳細胞障害、心筋梗塞、腎炎、腎症または動脈硬化の予防・治療剤である上記(10)記載の医薬、
(19)CCケモカイン受容体拮抗剤の製造のための上記(1)記載の化合物またはそのプロドラッグの使用、
(20)HIV感染症治療剤、AIDSの予防・治療剤、AIDSの病態進行抑制剤、臓器または骨髄移植時における移植片対宿主病および/または拒絶反応の予防・治療剤、あるいは慢性関節リウマチ、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、虚血性脳細胞障害、心筋梗塞、腎炎、腎症または動脈硬化の予防・治療剤の製造のための上記(1)記載の化合物またはそのプロドラッグの使用、および
(21)HIV感染症の治療、AIDSの予防・治療、AIDSの病態進行抑制、臓器または骨髄移植時における移植片対宿主病および/または拒絶反応の予防・治療、あるいは慢性関節リウマチ、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、虚血性脳細胞障害、心筋梗塞、腎炎、腎症または動脈硬化の予防・治療の方法であって、それらを必要とするヒトに上記(1)記載の化合物またはそのプロドラッグの有効量を投与することを含んでなる方法に関する。
 本発明の式(I)で表される化合物またはその塩は、強いCCR5拮抗作用を有するので、ヒトにおける種々のHIVの感染症、例えばAIDSの予防ならびに治療のために有利に使用できる。
 前記式中、QおよびQで示されるC1−3アルキル基としてはメチル、エチル、n−プロピルおよびi−プロピルが挙げられ、Qで示されるハロゲン原子としては、たとえばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
 RおよびRで示される「置換基として水酸基、C1−4アルキル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよいC1−8アルキル基」における「C1−8アルキル基」としては、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチルおよびn−オクチルなどが挙げられ、なかでもメチル、エチル、プロピルなど炭素数1ないし4のものが好ましい。
 該アルキル基の置換基としてのC1−4アルキル基としてはたとえばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチルなどが、C1−4アルコキシ基としてはたとえばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシなどが、C1−4アルコキシイミノ基としては、たとえばメトキシイミノ、エトキシイミノ、n−プロポキシイミノ、i−プロポキシイミノ、n−ブトキシイミノ、i−ブトキシイミノなどが、C1−4アルコキシカルボニル基としては、たとえばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、i−ブトキシカルボニルなどが、C1−4アルキルカルボニル基としてはメチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、i−プロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、i−ブチルカルボニルなどが、C3−8シクロアルキル基としては、たとえばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが、挙げられ、これらの置換基はC1−8アルキル基の任意の位置に1ないし5個、好ましくは1ないし2個置換していてもよい。RとRが結合してNと共に含窒素複素環基を形成する場合、該含窒素複素環基としては、たとえばアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ヘプタメチレンイミノ、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル等の3〜8員(好ましくは5〜6員)の飽和あるいは不飽和(好ましくは飽和)の非芳香族複素環基(脂肪族複素環基)などが挙げられ、なかでもピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニルが好ましい。該含窒素複素環は置換基としてC1−4アルキル基(例、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチルなど)、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシなど)、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基(例、メトキシイミノ、エトキシイミノ、n−プロポキシイミノ、i−プロポキシイミノ、n−ブトキシイミノ、i−ブトキシイミノなど)、C1−4アルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、i−ブトキシカルボニルなど)、C1−4アルキルカルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、i−プロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、i−ブチルカルボニルなど)またはC3−8シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど)を有していてもよい。
 RおよびRで示されるC1−4アルキル基としては、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチルなどが挙げられる。
 Wで示される「C1−4アルキル基で置換されていてもよいC1−4アルキレン」のC1−4アルキレンとしては、メチレンが1個または2ないし4個直列に連なったもの、すなわちメチレン、1,2−エチレン、1,3−プロピレンおよび1,4−ブチレンが挙げられ、その置換基としてのC1−4アルキル基としては、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチルなどが挙げられる。
 Zで示されるC1−4アルコキシカルボニル基としては、たとえばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、i−ブトキシカルボニルなどが挙げられる。
 Rで示されるC1−4アルキル基としては、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチルなどが挙げられる。
 Rで示されるC1−8アルキル基としては、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、t−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、i−ヘキシル、n−ヘプチルおよびn−オクチルなどが挙げられる。
 Rで示される「置換基としてC1−4アルキル基またはオキソ基を有していてもよい複素環基における複素環基」としては、たとえば環系を構成する原子(環原子)として、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子等から選ばれたヘテロ原子1ないし3種(好ましくは1ないし2種)を少なくとも1個(好ましくは1ないし4個、さらに好ましくは1ないし2個)含む芳香族複素環基、飽和あるいは不飽和の非芳香族複素環基(脂肪族複素環基)等が挙げられ、該「芳香族複素環基」としては、芳香族単環式複素環基(例えばフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニルなどの5ないし6員の芳香族単環式複素環基)および芳香族縮合複素環基[例えばベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンズインダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾピラニル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、ブテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−〕ピリジル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−〕ピリダジニルなどの8〜12員の芳香族縮合複素環基(好ましくは、前記した5ないし6員の芳香族単環式複素環基がベンゼン環と縮合した複素環または前記した5ないし6員の芳香族単環式複素環基の同一または異なった複素環2個が縮合した複素環)]などが挙げられ、該「非芳香族複素環基」としては、例えばオキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾリル等の3〜8員(好ましくは5〜6員)の飽和あるいは不飽和(好ましくは飽和)の非芳香族複素環基(脂肪族複素環基)などが挙げられる。また該複素環基の置換基としてのC1−4アルキル基としては、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチルなどが挙げられる。
 Rで示される「置換基としてシアノ基、カルボキシル基またはカルバモイル基を有するフェニル基」におけるフェニル基の置換基はベンゼン環上の置換しうる任意の位置に1または2個置換していてもよい。
 Rで示される「置換基としてシアノ基、カルボキシル基またはカルバモイル基を有するフェニルオキシ基」におけるフェニルオキシ基の置換基はベンゼン環上の置換しうる任意の位置に1または2個置換していてもよい。
 Rで示されるC1−8アルキル基としては、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、t−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、i−ヘキシル、n−ヘプチルおよびn−オクチルなどが挙げられる。
 Rで示されるハロゲン原子としては、たとえばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
 Z2で示されるC1−4アルコキシカルボニル基としては、たとえばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、i−ブトキシカルボニルなどが挙げられる。
 Rで示される「置換基としてカルボキシル基、C1−4アルコキシカルボニル基またはカルバモイル基を有するフェニル基」における置換基は任意の位置に1ないし3個置換していてもよい。該C1−4アルコキシカルボニル基としては、たとえばたとえばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、i−ブトキシカルボニルなどが挙げられる。
 前記式(II)中、Zで表される脱離基としては、たとえばハロゲン原子(例、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など)、アルキルまたはアリールスルホニルオキシ基(例、メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシなど)などが挙げられる。
 式(I)で表される化合物としては、以下に示す化合物が好ましい。
  1-アセチル-N-(3-{4-[(4-アミノフェニル)スルホニル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド、
  1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-({4-[(3-メトキシプロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド、
  1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(4-ヒドロキシ-1-ピペリジニル)スルホニル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド、
  1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド、
  1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(2-ヒドロキシエチル)チオ]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
またはそれらの塩など。
 本発明の式(I)で表される化合物の塩としては、薬理学的に許容される塩が好ましく、例えば無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機塩基との塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;ならびにアルミニウム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好適な例としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N'-ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。本発明の式(I)で表される化合物は、水和物であってもよく、非水和物であってもよい。
化合物(I)は同位元素(例、3H, 14C, 35S,125Iなど)などで標識されていてもよい。また、本発明の式(I)で表される化合物が、コンフィグレーショナル・アイソマー(配置異性体)、ジアステレオーマー、コンフォーマーなどとして存在する場合には、所望により、自体公知の分離・精製手段でそれぞれを単離することができる。また、化合物(I)は分子内に1ないしそれより多い不斉炭素を有する場合があるが、これらの化合物がラセミ体である場合には、通常の光学分割手段により、(S)体、(R)体に分離することができ、各々の光学活性体ならびにラセミ体のいずれについても、本発明に包含される。
 本発明で用いられる式(I)で表される化合物またはその塩[以下、化合物(I)と称することがある。]のプロドラッグは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物、胃酸等により加水分解などを起こして化合物(I)に変化する化合物をいう。化合物(I)のプロドラッグとしては、化合物(I)のアミノ基がアシル化、アルキル化、りん酸化された化合物(例、化合物(I)のアミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブチル化された化合物など);化合物(I)の水酸基がアシル化、アルキル化、りん酸化、ほう酸化された化合物(例、化合物(I)の水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物など);化合物(I)のカルボキシル基がエステル化、アミド化された化合物(例、化合物(I)のカルボキシル基がエチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物など);等が挙げられる。これらの化合物は自体公知の方法によって化合物(I)から製造することができる。
 また、化合物(I)のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような、生理的条件で化合物(I)に変化するものであってもよい。
 化合物(I)のプロドラッグはそれ自身であっても、薬理学的に許容される塩であってもよい。このような塩としては、化合物(I)のプロドラッグがカルボキシル基等の酸性基を有する場合、無機塩基(例、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、亜鉛、鉄、銅等の遷移金属等)や有機塩基(例、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N'−ジベンジルエチレンジアミンなどの有機アミン類、アルギニン、リジン、オルニチンなどの塩基性アミノ酸類等)などとの塩が挙げられる。
 化合物(I)のプロドラッグがアミノ基等の塩基性基を有する場合、無機酸や有機酸(例、塩酸、硝酸、硫酸、燐酸、炭酸、重炭酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等)、アスパラギン酸、グルタミン酸などの酸性アミノ酸等との塩が挙げられる。
 また、化合物(I)のプロドラッグは水和物および非水和物のいずれであってもよい。
 式(III)で表される化合物において、塩基性基または酸性基を有する化合物はそれぞれ酸付加塩または塩基との塩を形成しうる。これらの酸付加塩および塩基との塩は前記式(I)で表される化合物の塩として述べたものと同様のものが挙げられる。
 化合物(I)は、例えば以下に示される方法等によって製造することができる。
 下記の各製造法で用いられる化合物は、反応に支障を来たさない限り、化合物(I)と同様な塩を形成していてもよい。
 また、下記各反応において、原料化合物は、置換基としてアミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基を有する場合、これらの基にペプチド化学などで一般的に用いられるような保護基が導入されたものであってもよく、反応後に必要に応じて保護基を除去することにより目的化合物を得ることができる。
 アミノ基の保護基としては、例えば置換基を有していてもよいC1−6アルキルカルボニル(例えば、アセチル、プロピオニルなど)、ホルミル、フェニルカルボニル、C1−6アルキルオキシカルボニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニルなど)、フェニルオキシカルボニル(例えば、ベンズオキシカルボニルなど)、C7−10アラルキルオキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニルなど)、トリチル、フタロイルなどが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルキルカルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリルなど)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし3個程度である。
 カルボキシル基の保護基としては、例えば置換基を有していてもよいC1−6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、トリチル、シリルなどが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルキルカルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリルなど)、ホルミル、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし3個程度である。
 ヒドロキシ基の保護基としては、例えば置換基を有していてもよいC1−6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、C7−10アラルキル(例えば、ベンジルなど)、C1−6アルキルカルボニル(例えば、アセチル、プロピオニルなど)、ホルミル、フェニルオキシカルボニル、C7−10アラルキルオキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニルなど)、ピラニル、フラニル、シリルなどが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルキル、フェニル、C7−10アラルキル、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし4個程度である。
 また、保護基の導入および除去方法としては、それ自体公知またはそれに準じる方法〔例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・ケミストリー(J.F.W.McOmieら、プレナムプレス社)に記載の方法〕が用いられるが、除去方法としては、例えば酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラジウムなどで処理する方法が用いられる。
 以下の記載において、式(III)、(IV)、(V)、(VII)、(VIII)、(XI)、(XII)および(XIII)で表される化合物はそれぞれそれらの塩を含めて単に化合物(III)、化合物(IV)、化合物(V)、化合物(VII)、化合物(VIII)、化合物(XI)、化合物(XII)および化合物(XIII)ということもある。また、式(II)、(VI)、(IX)および(X)で表される化合物はそれぞれ単に化合物(II)、化合物(VI)、化合物(IX)および化合物(X)ということもある。
製造法1
 下式で示すとおり、化合物(V)と化合物(IV)とを反応させることにより化合物(I)を製造することができる。
Figure 2004131501
(式中、Rはカルボキシル基またはその反応性誘導体を示し、他の各記号は前記と同意義である。)
 この反応は、通常反応に不活性な溶媒中で行われる。該溶媒としては、たとえばエーテル系溶媒(例、エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど)、ハロゲン系溶媒(例、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルムなど)、芳香族系溶媒(例、トルエン、クロロベンゼン、キシレンなど)、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトン、メチルエチルケトン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、水などを単独あるいはそれらを混合して用いることができる。中でもアセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルムなどが好ましい。この反応は通常化合物(V)に対し、化合物(IV)1ないし5当量、好ましくは1ないし3当量反応させることにより行われる。反応温度は−20℃から50℃、好ましくは0℃ないし室温であり、反応時間は通常5分間から100時間である。またこの反応においては塩基を共存させることにより、反応がより円滑に進行する場合もある。該塩基としては、無機塩基、有機塩基ともに有効である。無機塩基の例としては、アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物、水素化物、炭酸塩、炭酸水素塩などがあげられ、中でも炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムが好ましい。有機塩基としてはトリエチルアミンなどの3級アミン類が好ましい。該反応性誘導体には酸無水物、酸ハライド(例えば酸クロリド、酸ブロミド)、活性エステル、などがあげられ、中でも酸ハライドが好ましい。該塩基の使用量は、化合物(V)に対し、通常1ないし10当量、好ましくは1ないし3当量である。
 カルボン酸からアシル化する場合には、不活性溶媒中(例えば、ハロゲン系溶媒、アセトニトリル)、化合物(V)とこれ1当量に対し1ないし1.5当量のカルボン酸とを1ないし1.5当量のジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)などの脱水縮合剤存在下反応させることにより行われる。この反応は通常室温下に行われ、反応時間は0.5ないし24時間である。
 この方法において用いられる化合物(V)は、たとえば、Synthetic Comm., 1991,20,3167-3180.に記載の方法によって製造することができる。すなわち、アミン類の不飽和結合に対する付加反応を利用して、つぎの方法によって製造することができる。
Figure 2004131501
(式中、各記号は前記と同意義である。)
 アクロレイン(VI)と化合物(III)を反応させ、ついで生成物に還元条件下アニリン(VIII)を反応させることにより化合物(V)を得ることができる。化合物(VI)と化合物(III)の反応は通常反応に不活性な溶媒中塩基の存在下に行われる。該塩基としては1)強塩基例えば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水素化物(例、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウムなど)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属のアミド類(例、リチウムアミド、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムジシクロヘキシルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジドなど)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の低級アルコキシド(例、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム t−ブトキシドなど)など、2)無機塩基例えば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バリウムなど)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩(例、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなど)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸水素塩(例、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなど)など、3)有機塩基等例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ジメチルアミノピリジン、DBU(1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン)、DBN(1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノン−5−エン)などのアミン類あるいはピリジン、イミダゾール、2,6−ルチジンなどの塩基性複素環化合物などが挙げられる。該溶媒としては、前記化合物(V)と化合物(IV)との反応において述べた溶媒が挙げられ、これらを単独または混合して用いることができる。この反応において化合物(VII)が得られる。
 化合物(VII)と化合物(VIII)との反応における還元法としては還元剤を使用するかあるいは接触還元法を用いることができる。この還元剤としては、例えば水素化ホウ素ナトリウム,水素化ホウ素リチウム,シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどが挙げられる。これらの還元剤の使用量は化合物(VII)に対し通常1〜10当量、好ましくは1〜4当量である。反応温度は−20〜50℃、好ましくは0℃〜室温であり、反応時間は0.5〜24時間である。
 接触還元法は触媒量のラネーニッケル、酸化白金、金属パラジウム、パラジウム−炭素などの金属触媒と不活性溶媒中(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノール等のアルコール性溶媒)、室温ないし100℃、水素圧が1気圧から100気圧において、1ないし48時間反応させることにより得られる。
 この方法において用いられる化合物(IV)および(III)は公知の一般的方法により合成することができる。
製造法2
 下式で示すとおり、化合物(II)と化合物(III)とを反応させることにより化合物(I)を製造することができる。
Figure 2004131501
(式中、各記号は前記と同意義である。)
 この反応は例えば、オーガニックファンクショナルグループプレパレーションズ(ORGANIC FUNCTIONAL GROUP PREPARATIONS) 第2版、アカデミックプレス社(ACADEMIC PRESS,INC.)記載の方法に準じて行うことができる。
 この反応は通常反応に不活性な溶媒中で行われる。該性溶媒としてアルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ハロゲン系溶媒、芳香族系溶媒、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトン、メチルエチルケトン、ジメチルスルホキシド(DMSO)などを単独あるいはそれらを混合して用いることができる。中でもアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、アセトン、エタノールなどが好ましい。反応温度は通常室温ないし100℃、好ましくは50℃ないし80℃であり反応時間は通常0.5ないし1日である。この反応は通常は化合物(II)に対し1ないし3当量の塩基を加えるが、必ずしも必須ではない。該塩基としては、上記化合物(V)と化合物(IV)との反応に用いた塩基を用いることができる。
 この反応において原料として用いられる化合物(II)は化合物(IV)を原料にして公知の一般的方法により合成することができる。
製造法3
 下式で示すとおり、化合物(IX)と化合物(III)とを還元条件下反応させることにより化合物(I)を製造することができる。
Figure 2004131501
(式中、各記号は前記と同意義である。)
 この反応は化合物(IX)と化合物(III)とを通常適当な溶媒(例、水,アルコール系,エーテル系,ハロゲン系,アセトニトリル、これらの2種以上の混合溶媒等)中、必要により、酢酸,トリフルオロ酢酸等の酸性物質を添加し、1〜5当量、好ましくは1〜1.5当量の還元剤の存在下に行われる。該還元剤およびその他の条件は製造法1記載の方法が利用できる。
 この反応において原料として用いられる化合物(IX)は化合物(IV)を原料にして公知の一般的方法で製造することができる。
製造法4
 下式で示すとおり、化合物(X)と化合物(XI)とを反応させることにより化合物(I)を製造することができる。
Figure 2004131501
(式中、Zは脱離基を示し、他の記号は前記と同意義である。)
 Z3で示される脱離基としては、Zで示される脱離基として述べたものが挙げられる。
 この反応は製造法2の方法に準じて行うことができる。
 この反応において原料として用いられる化合物(XI)は化合物(III)から公知の一般的方法を用いて製造することができる。
 この反応において原料として用いられる化合物(X)は化合物(IV)とアニリン(VIII)とを製造法1の方法に準じて反応させることにより製造することができる。
製造法5
 下式で示すとおり、化合物(XII)と化合物(XIII)を反応させることにより化合物(I)を製造することができる。
Figure 2004131501
(式中、-CO-Rはカルボキシル基またはその反応性誘導体を示し、他の記号は前記と同意義である。)
 化合物(XIII)におけるカルボキシル基の反応性誘導体としては、酸無水物、酸ハライド(例えば酸クロリド、酸ブロミド)、活性エステルなどが挙げられる。この反応は製造法1の方法に準じて行うことができる。
 なお、化合物(I)の置換基Rの種類によっては、上記製造法1〜5によって製造された化合物を原料として、その置換基変換によって化合物(I)を製造することができる。置換基変換は公知の一般的方法が用いられるが、例えばエステルの加水分解によるカルボキシル基への変換、カルボキシル基のアミド化によるカルバモイル基への変換、カルボキシル基の還元によるヒドロキシメチル基への変換、カルボニル基の還元やアルキル化によるアルコール体への変換、カルボニル基のオキシム化、シアノ基の1,2,4-オキサジアゾール-3-イル基への変換などがあげられる。
 本発明の化合物(I)は、優れたCCR拮抗作用、とりわけ強いCCR5拮抗作用を有するので、人におけるHIVの感染症、例えばAIDSの予防治療剤およびAIDSの病態進行抑制剤として、またその他の種々の疾患の予防ならびに治療剤として使用できる。また、本発明の化合物(I)は、低毒性で安全に使用することができる。
 上記化合物(I)は、単独で、または薬学的に許容される担体と配合した医薬組成物、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの固形製剤;またはシロップ剤、注射剤などの液状製剤として経口または非経口的に投与することができる。
非経口的投与の形態としては、注射剤、点滴、坐剤、膣坐剤などが挙げられるが、特に、膣坐剤はHIV感染症の予防のために有用である。
 薬学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D-マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられる。滑沢剤の好適な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられる。結合剤の好適な例としては、例えば結晶セルロース、白糖、D-マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。崩壊剤の好適な例としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウムなどが挙げられる。溶剤の好適な例としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油などが挙げられる。溶解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D-マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化剤の好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリン、などの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられる。等張化剤の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グリセリン、D-マンニトールなどが挙げられる。緩衝剤の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベンジルアルコールなどが挙げられる。防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられる。
 本発明の化合物(I)を含有する医薬組成物は、CCR5拮抗剤として、例えばAIDS予防治療剤およびAIDSの病態進行抑制剤として使用することができる。
 本発明の化合物(I)は、他のHIVの感染症の予防・治療剤(特に、AIDSの予防・治療剤)と組み合わせて用いてもよい。この場合、これらの薬物は、別々にあるいは同時に、薬理学的に許容されうる担体、賦形剤、結合剤、希釈剤などと混合して製剤化し、HIVの感染症の予防・治療のための医薬組成物として経口的にまたは非経口的に投与することができる。薬物を別々に製剤化する場合、別々に製剤化したものを使用時に希釈剤などを用いて混合して投与することができるが、別々に製剤化した個々の製剤を、同時に、あるいは時間差をおいて別々に、同一対象に投与してもよい。別々に製剤化したものを使用時に希釈剤などを用いて混合して投与するためのキット製品(例えば、粉末状の個々の薬物を含有するアンプルと2種以上の薬物を使用時に混合して溶解するための希釈剤などを含有する注射用キットなど)、別々に製剤化した個々の製剤を、同時に、あるいは時間差をおいて別々に、同一対象に投与するためのキット製品(例えば、個々の薬物を含有する錠剤を同一または別々の袋に入れ、必要に応じ、薬物を投与する時間の記載欄を設けた、2種以上の錠剤を同時にあるいは時間差をおいて別々に投与するための錠剤用キットなど)なども本発明の医薬組成物含まれる。
 本発明の化合物(I)と組み合わせて用いられる、他のHIVの感染症の予防・治療剤の具体的な例としては、ジドブジン(zidovudine)、ジダノシン(didanosine)、ザルシタビン(zalcitabine)、ラミブジン(lamivudine)、スタブジン(stavudine)、アバカビル(abacavir)、アデフォビル(adefovir)、アデフォビル ジピボキシル(adefovir dipivoxil)、フォジブジン チドキシル(fozivudine tidoxil)、テノフォビル(tenofovir)などの核酸系逆転写酵素阻害剤;ネビラピン(nevirapine)、デラビルジン(delavirdine)、エファビレンツ(efavirenz)、ロビリド(loviride)、イムノカル(immunocal)、オルチプラズ(oltipraz)などの非核酸系逆転写酵素阻害剤(イムノカル(immunocal)、オルチプラズ(oltipraz)などのように抗酸化作用を有する薬剤も含む);サキナビル(saquinavir)、リトナビル(ritonavir)、インジナビル(indinavir)、ネルフィナビル(nelfinavir)、アムプレナビル(amprenavir)、パリナビル(palinavir)、ラシナビル(lasinavir)、ロピナビル(lopinavir)などのプロテアーゼ阻害剤;などが挙げられる。
 核酸系逆転写酵素阻害剤としては、ジドブジン(zidovudine)、ジダノシン(didanosine)、ザルシタビン(zalcitabine)、ラミブジン(lamivudine)、スタブジン(stavudine)などが好ましく、非核酸系逆転写酵素阻害剤としては、ネビラピン(nevirapine)、デラビルジン(delavirdine)、エファビレンツ(efavirenz)などが好ましく、プロテアーゼ阻害剤としては、サキナビル(saquinavir)、リトナビル(ritonavir)、インジナビル(indinavir)、ネルフィナビル(nelfinavir)などが好ましい。
 本発明の化合物(I)は、上記したプロテアーゼ阻害剤、核酸系逆転写酵素阻害剤などの他、例えば、T細胞指向性HIV−1のセカンドレセプターであるCXCR4の拮抗剤(例、AMD―3100など)、HIV−1の表面抗原に対する抗体やHIV−1のワクチンとも組み合わせて用いることができる。
 化合物(I)の1日当たりの投与量は、患者の状態や体重、投与の方法により異なるが、経口投与の場合成人(体重50Kg)1人当たり活性成分[化合物(I)]として約5から1000mg、好ましくは約10から600mgであり、さらに好ましくは約10〜300mgであり、とりわけ好ましくは約15〜150mgであり、1日当たり1回又は2から3回にわけて投与する。
 また、化合物(I)と逆転写酵素阻害剤または/およびプロテアーゼ阻害剤とを組み合わせて用いる場合、逆転写酵素阻害剤またはプロテアーゼ阻害剤の投与量は、例えば通常の投与量の約1/200ないし1/2以上、約2ないし3倍以下の範囲で適宜選択される。さらに、2種またはそれ以上の薬剤を組み合わせて用いる場合に、ある1つの薬剤がその他の薬剤の代謝に影響を及ぼすときには、各薬剤の投与量は適宜調整されるが、一般的には、各薬剤の単剤投与の時の投与量が用いられる。
 代表的な逆転写酵素阻害剤およびプロテアーゼ阻害剤の通常の投与量は例えば以下に示すとおりである。
ジドブジン:100mg
ジダノシン:125〜200mg
ザルシタビン:0.75mg
ラミブジン:150mg
スタブジン:30〜40mg
サキナビル:600mg
リトナビル:600mg
インジナビル:800mg
ネルフィナビル:750mg
 また、化合物(I)と逆転写酵素阻害剤または/およびプロテアーゼ阻害剤とを組み合わせて用いる場合の具体的な実施態様を以下に示す。
(i)成人(体重50Kg)1人当たり、化合物(I)約10〜300mgを、ジドブジン約50〜200mgと併用の形態で、同一対象に投与する。個々の薬物は、それぞれ同時に投与してもよく、また12時間以内の時間差をおいて投与してもよい。
(ii)成人(体重50Kg)1人当たり、化合物(I)約10〜300mgを、サキナビル約300〜1200mgと併用の形態で、同一対象に投与する。個々の薬物は、それぞれ同時に投与してもよく、また12時間以内の時間差をおいて投与してもよい。
 また、本発明の化合物(I)を含有する医薬組成物は移植片対宿主病および/または拒絶反応の予防・治療剤、慢性関節リウマチ、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、虚血性脳細胞障害、心筋梗塞、慢性腎炎、動脈硬化の予防・治療剤などとして、種々の疾患の予防・治療剤として用いることができる。
 本発明の上記予防・治療剤の対象疾患としては、例えば、移植片拒絶反応(移植後の拒絶反応、移植後の赤血球増加症・高血圧・臓器障害・血管肥厚、移植片対宿主疾患、など)、骨髄膜炎等の関節炎骨疾患(慢性関節リウマチ、変形性関節炎、リウマチ様脊髄炎、骨粗そう症、細胞などの異常増殖、骨折、再骨折、骨軟化症、骨ペーチェット病、硬直性脊髄炎、変形性膝関節炎およびそれらの類似疾患における関節組織の破壊、など)、自己免疫疾患(膠原病、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発動脈炎、重症筋無力症、多発性硬化症、など)、アレルギー性疾患(アレルギー性鼻炎、結膜炎、消化管アレルギー、花粉症、アナフィラキシー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、など)、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、胃炎、胃潰瘍、胃癌、胃手術後障害、消化不良、食道潰瘍、膵炎、大腸ポリープ、胆石症、痔疾患、消化性潰瘍、時局性回腸炎、など)、炎症性疾患(網膜症、手術・外傷後の炎症、腫脹の緩解、咽頭炎、膀胱炎、髄膜炎、炎症性眼疾患、など)、呼吸器疾患(かぜ症候群、肺炎、喘息、肺高血圧症、肺血栓・肺塞栓、肺サルコイドーシス、肺結核、間質性肺炎、珪肺、成人呼吸促迫症候群、慢性閉塞性肺疾患、など)、感染性疾患(サイトメガルウイルス、インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス等のウイルス感染症、リケッチア感染症、細菌感染症、性感染症、カリニ肺炎、ヘリコバクターピロリ感染症、全身性真菌感染症、結核、侵襲性ブドウ状球菌感染症、急性ウイルス脳炎、急性バクテリア髄膜炎、エイズ脳症、敗血症、セプシス、重症セプシス、敗血症性ショック、内毒素性ショック、トキシンショック症候群、など)、癌およびそれに伴う悪液質、癌の転移(膀胱ガン、乳ガン、子宮けいガン、卵巣ガン、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、大腸ガン、直腸ガン、結腸ガン、多発性骨髄腫、悪性骨髄腫、前立腺ガン、肺ガン、胃ガン、ホジキン病、悪性黒色腫、悪性リンパ腫、など)、非ホジキン性リンパ腫、非小細胞肺ガン、悪性黒色腫、神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン舞踏病、糖尿病神経障害、クロイツフェルト−ヤコブ病、など)、精神疾患(うつ病、てんかん、アルコール依存症など)、精神分裂病、静脈機能不全、中枢神経障害(脳出血および脳梗塞等の障害およびその後遺症・合併症、頭部外傷、脊椎損傷、脳浮腫、知覚機能障害、知覚機能異常、自律神経機能障害、自律神経機能異常など)、中枢損傷(頭部外傷、脊髄損傷、むちうち症等)、血管性痴呆(多発梗塞性痴呆、ビンスワンガー病、など)、脳血管障害(無症候性脳血管障害、一過性脳虚血発作、脳卒中、脳血管性痴呆、高血圧性脳症、など)、脳血管障害の再発および後遺症(神経症候、精神症候、自覚症状、日常生活動作障害など)、脳血管痴呆症、脳血管閉塞後の中枢機能低下症、脳循環、腎循環自動調節能の障害または異常、脳血液関門の障害、不安症状、不安定狭心症等の急性冠動脈症候群、不快精神状態、健忘症、三叉神経痛、耳鼻咽喉疾患(メヌエル症候群、耳鳴り、味覚障害、めまい、平衡障害、嚥下障害など)、偏頭痛、慢性疼痛、皮膚疾患(ケロイド、血管腫、乾癬など)、閉塞性動脈硬化症、閉塞性血栓性血管炎、末梢動脈閉塞症、虚血後再灌流障害、レイノー病、バージャー病、心筋炎、心筋虚血、心筋梗塞、心筋梗塞後の心不全進行、心筋症、心肥大、急性心不全およびうっ血性を含む慢性心不全、狭心症、不整脈、頻脈、血圧日内変動異常、血液・血球成分の性状異常(血小板凝集能亢進、赤血球変形能の異常、白血球粘着能の亢進、血液粘度上昇、赤血球増加症、血管性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、播種性血管内凝固症候群、多発性骨髄症など)、アテローム性を含む動脈硬化症(動脈瘤、冠動脈硬化症、脳動脈硬化症、末梢動脈硬化症など)、バイパス手術後の血管再閉塞・再狭窄、インターベンション(経皮的冠動脈形成術、ステント留置、冠動脈内視鏡、血管内超音波、冠注血栓溶解療法など)後の血管肥厚または閉塞および臓器障害、血管作動性物質や血栓誘発物質(エンドセリン、トロンボキサンA2など)の産生および機能亢進、血管新生(粥状動脈硬化巣外膜の異常毛細血管網形成における異常な脈管形成を含む)、血栓症、脂肪沈着促進、眼疾患(緑内障、高眼圧症など)、高血圧症、高血圧性耳鳴り、透析低血圧、内皮細胞および臓器障害、内分泌疾患(アジソン病、クッシング症候群、褐色細胞種、原発性アルドステロン症など)、腎炎、腎疾患(腎炎、糸球体腎炎、糸球体硬化症、腎不全、血栓性微小血管症、透析の合併症、放射線照射による腎症を含む臓器障害、糖尿病性腎症、など)、糖尿病性疾患(インスリン依存性糖尿病、糖尿病性合併症、糖尿病性網膜症、糖尿病性細小血管症、糖尿病性神経障害など)、耐糖能異常、肝臓疾患(慢性を含む肝炎、肝硬変など)、間質性肝疾患、慢性膵炎、門脈圧亢進症、肥満、男性不妊症、婦人科疾患(更年期障害、妊娠中毒、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣疾患、乳腺疾患、など)、浮腫、慢性疲労症候群、前立腺肥大症、ベーチェット病、ホジキン病、ラクネ梗塞、意識障害、乾癬、環境・職業性因子による疾患(放射線障害、紫外線・赤外線・レーザー光線による障害、高山病など)、間歇性跛行、などが挙げられる。
 本発明の医薬組成物の投与量は、投与対象、投与対象の年令および体重、症状、投与時間、投与方法、剤型などのより、適宜選択することができる。
 ある特定の患者の投与量は、年令、体重、一般的健康状態、性別、食事、投与時間、投与方法、排泄速度、患者のその時に治療を行なっている病状の程度に応じ、それらあるいはその他の要因を考慮して決められる。
 本発明の化合物(I)を含有する医薬組成物は、対象疾患の種類により異なるが、他の薬剤と組み合わせて用いてもよい。該他の薬剤としては、たとえば、HDL増加薬[スクワレン合成酵素阻害薬、CETP阻害薬、LPL活性化薬など]、NMG−CoA還元酵素阻害薬:セリバスタチン、アトロバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、イタバスタチン、ロバスタチン、フルバスタチン、(+)−3R,5S−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチル−N−メタンスルホニルアミノ)ピリミジン−5−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6(E)−ヘプテン酸など、アトピー性皮膚炎治療薬[クロモグリク酸ナトリウムなど]、アレルギー性鼻炎治療薬[クロモグリク酸ナトリウム、マレイン酸クロルフェニラミン、酒石酸アリメマジン、フマル酸クレマスチン、塩酸ホモクロルシクリジン、テルフェナジン、メキタジンなど]、イミペネム・シラスタチンナトリウム、エンドトキシン拮抗薬あるいは抗体、オキシドスクアレン−ラノステロールサイクラーゼ[例えばデカリン誘導体、アザデカリン誘導体およびインダン誘導体]、カルシウム拮抗薬(ジルチアゼム等)、グリセロール、コリンエステラーゼ阻害剤(例、アリセプト(ドネペジル)等)、コレステロール吸収を抑制する化合物[例、シトステロールやネオマイシン等]、コレステロール生合成を阻害する化合物[例、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン等のHMG−CoA還元酵素阻害薬]、シクロオキシゲナーゼ抑制剤[(Cox−I,Cox−II抑制剤)例えば、セレコキシブ,ロフェコキシブ,アスピリン等のサリチル酸誘導体,ジクロフェナック,インドメタシン,ロキソプロフェン等]、シグナル伝達阻害薬、スクアレンエポキシダーゼ阻害薬[例、NB−598および類縁化合物等]、ステロイド薬[デキサメサゾン、ヘキセストロール、メチマゾール、ベタメサゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニド、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸コルチゾン、ヒドロコルチゾン、フルオロメトロン、プロピオン酸ベクロメタゾン、エストリオールなど]、ダイアセリン、ニコチン酸、その誘導体および類縁体[例、アシピモックスおよびプロプコール]、ニセロゴリン、ネフローゼ症候群治療薬:プレドニゾロン(プレドニン),コハク酸プレドニゾロンナトリウム(プレドニン),コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム(ソル・メドロール),ベタメタゾン(リンデロン)、ジピリダモール(ベルサンチン),塩酸ジラゼブ(コメリアン),チクロピジン、クロピドグレル、FXa阻害剤等の抗血小板薬ならびに抗凝固薬、バルピタール系抗痙攣薬あるいは麻酔薬(フェノバルビタール、メホバルビタール、メタルビタール等)、パーキンソン病治療薬(例、L−ドーパ薬)、ヒスタミン受容体遮断薬(シメチジン、ファモチジン等)、ヒダントイン系抗痙攣薬(フェニトイン、メフェニトイン、エトトイン等)、ピロキシカム、フィブレート類[例、クロフィブレート、ベンザフィブレート、ジェムフィプロジル等]、プロスタグランジン類、メゲストロール酢酸、胃・十二指腸潰瘍治療薬治療薬:制酸剤[例、ヒスタミンH2拮抗薬(シメチジン等)、プロトンポンプ阻害薬(ランソプラゾール等)など]、炎症性メディエーター作用抑制薬、冠血管拡張薬:ニフェジピン,ジルチアゼム,ニコラジル,唖硝酸剤など、感染症治療薬:[例、抗生物質製剤(塩酸セファチアム、塩酸セフォゾプラン、アンピシリンなど)、化学療法剤(サルファ剤、合成抗菌剤、抗ウイルス剤など)、生物学的製剤(ワクチン類、免疫グロブリンなどの血液製剤類)など]など、肝臓疾患治療薬:グリチルリチン製剤[例、強力ミノファーゲン等]、肝水解物、SH化合物[例、グルタチオン等]、特殊アミノ酸製剤[例、アミノレバン等]、リン脂質[例、ポリエンホスファチジルコリン等]、ビタミン類[例、ビタミンB、B、B、B12、C等]、副腎皮質ホルモン[例、デキサメタゾン、ベタメタゾン等]、インターフェロン[例、インターフェロンα、β等]、肝生脳症治療薬[例、ラクツロース等]、食道、胃静脈瘤破裂時に用いられる止血剤[例、バソプレッシン、ソマトスタチン等]など、関節炎治療薬、筋弛緩薬[プリジノール、ツボクラリン、パンクロニウム、塩酸トルペリゾン、カルバミン酸クロルフェネシン、バクロフェン、クロルメザノン、メフェネシン、クロゾキサゾン、エペリゾン、チザニジンなど]、血管拡張薬[オキシフェドリン、ジルチアゼム、トラゾリン、ヘキソベンジン、バメタン、クロニジン、メチルドパ、グアナベンズなど]、血管収縮薬[ドパミン、ドプタミンデノパミンなど]、血小板凝集抑制剤(オザグレル等)、血栓形成予防・治療薬:血液凝固阻止薬[例、ヘパリンナトリウム,ヘパリンカルシウム,ワルファリンカルシウム(ワーファリン),Xa阻害薬],血栓溶解薬[例、tPA,ウロキナーゼ]、抗血小板薬[例、アスピリン,スルフィンピラゾン(アンツーラン),ジピリダモール(ペルサンチン),チクロピジン(パナルジン),シロスタゾール(プレタール),GPIIb/IIIa拮抗薬(レオプロ)]、抗うつ薬[イミプラミン、クロミプラミン、ノキシプチリン、フェネルジン、塩酸アミトリプチリン、塩酸ノルトリプチリン、アモキサピン,塩酸ミアンセリン、塩酸マプロチリン、スルピリド、マレイン酸アルボキサミン、塩酸トラゾドンなど]、抗てんかん薬[ギャバペンチン、フェニトイン、エトサクシミド、アセタゾラミド、クロルジアゼポキシド、トリメタジオン、カルバマゼピン、フェノバルピタール、プリミドン、スルチアム、パルブロ酸ナトリウム、クロナゼパム、ジアゼパム、ニトラゼパムなど]、抗アレルギー薬[ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、トリペレナミン、メトジラミン、クレミゾール、ジフェニルピラリン、メトキシフェナミン、クロモグリク酸ナトリウム、トラニラスト、レピリナスト、アンレキサノクス、イブジラスト、ケトチフェン、テルフェナジン、メキタジン、アセラスチン、エピナスチン、塩酸オザグレル、プランルカスト水和物、セラトロダスト、フェキソフェナジン、エバスチン、ブシラミン、オキサトミド、強力ネオミノファーゲンシー、トラネキサム酸、フマル酸ケトチフェンなど]、抗コリン剤(例えば、臭化イプラトロピウム、臭化フルトロピウム、臭化オキシトロピウムなど)、抗パーキンソン薬(ドーパミン、レボドパ等)、抗リウマチ薬、抗炎症剤(例えば、アスピリン、アセトアミノフェン、ジクロフェナクナトリウム、イブプロフェン、インドメタシン、ロキソプロフェンナトリウム、デキサメタゾンなど)、抗凝血薬および抗血小板薬[クエン酸ナトリウム、活性化プロテインC、組織因子経路阻害剤、アンチトロンビンIII、ダルテパリンナトリウム、アルガトロバン、ガベキサート、オザクレルナトリウム、イコサペント酸エチル、ベラプロストナトリウム、アルプロスタジル、ペントキシフィリン、チソキナーゼ、ストレプトキナーゼ、ヘバリンなど]、抗凝固療法剤[ジピリダモール(ベルサンチン)、塩酸ジラゼプ(コメリアン)、チクロピジン、クロビドグレル、Xa阻害剤]、抗菌薬[(i)サルファ剤[スルファメチゾール、スルフィソキサゾール、スルファモノメトキシン、スルファメチゾール、サラゾスルファピリジン、スルファジアジン銀など]、(ii)キノリン系抗菌薬[ナリジクス酸、ピペミド酸三水和物、エノキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、トシル酸トスフロキサシン、塩酸シプロフロキサン、塩酸ロメフロキサシン、スパルフロキサシン、フレロキサシンなど]、(iii)抗結核薬[イソニアジド、ウタンブトール(塩酸エタンブトール)、パラアミノサリチル酸(パラアミノサリチル酸カルシウム)、ピラジナミド、エチオナミド、プロチオナミド、リファンピシン、硫酸ストレプトマイシン、硫酸カナマイシン、サイクロセリンなど]、(iv)抗抗酸菌薬[ジアフェニルスルホン、リファンピシリンなど]、(v)抗ウイルス薬[イドクスウリジン、アシクロビル、ビタラビン、ガンシクロビルなど]、(vi)抗HIV薬[ジドブジン、ジダノシン、ザルシタビン、硫酸インジナビルエタノール付加物、リトナビルなど]、(vii)抗スピロヘータ薬、(viii)抗生物質[塩酸テトラサイクリン、アンピシリン、ピペラシリン、ゲンタマイシン、ジベカシン、カネンドマイシン、リビドマイシン、トブラマイシン、アミカシン、フラジオマイシン、シソマイシン、テトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、ロリテトラサイクリン、ドキシサイクリン、アンピシリン、ピペラシリン、チカルシリン、セファロチン、セファピリン、セファロリジン、セファクロル、セファレキシン、セフロキサジン、セファドロキシル、セファマンドール、セフォチアム、セフロキシム、セフォチアム、セフォチアムヘキセチル、セフロキシムアキセチル、セフジニル、セフジトレンピボキシル、セフタジジム、セフピラミド、セフスロジン、セフメノキシム、セフポドキシムプロキセチル、セフピロム、セフォゾプラン、セフェピム、セフスロジン、セフメタゾール、セフミノクス、セフォキシチン、セフプペラゾン、ラタモキセフ、フロモキセフ、セファゾリン、セフォタキシム、セフォペラゾン、セフチゾキシム、モキサラクタム、チエナマイシン、スルファゼシン、アズトレオナムまたはそれらの塩、グリセオフルビン、ランカシジン類[ジャーナル・オブ・アンチバイオティックス(J. Antibiotics),38,877−885(1985)]など]セフィキシム、レボフロキサシン]、抗血栓剤(アルガトロバン等)、抗原虫薬[メトロニダゾール、チニダゾール、クエン酸ジエチルカルバマジン、塩酸キニーネ、硫酸キニーネなど]、抗腫瘍薬[6−O−(N−クロロアセチルカルバモイル)フマギロール、ブレオマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、マイトマイシンC、ダウノルビシン、アドリアマイシン、ネオカルチノスタチン、シトシンアラビノシド、フルオロウラシル、テトラヒドロフリル−5−フルオロウラシル、ピシバニール、レンチナン、レバミゾール、ベスタチン、アジメキソン、グリチルリチン、塩酸ドキソルビシン、塩酸アクラルビシン、塩酸ブレオマイシン、硫酸ペプロマイシン、硫酸ビンクリスチン、硫酸ビンプラスチン、塩酸イリノテカン、シクロフォスファミド、メルファラン、ブスルファン、チオテパ、塩酸プロカルバジン、シスプラチン、アザチオプリン、メルカプトプリン、テガフール、カルモフール、シタラビン、メチルテストステロン、プロピオン酸テストステロン、エナント酸テストステロン、メピチオスタン、ホスフェストロール、酢酸クロルマジノン、酢酸リュープリン、酢酸ブセレリンなど]、抗真菌薬[(i)ポリエチレン系抗生物質(例、アムホテリシンB、ナイスタチン、トリコマイシン)、(ii)グリセオフルビン、ピロールニトリンなど、(iii)シトシン代謝拮抗薬(例、フルシトシン、(iv)イミダゾール誘導体(例、、エコナゾール、クロトリマゾール、硝酸ミコナゾール、ビホナゾール、クロコナゾール)、(v)トリアゾール誘導体(例、フルコナゾール、イトラコナゾール、アゾール系化合物[2−[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]−4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル−3−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン]、(vi)チオカルバミン酸誘導体(例、トリナフトール)、(vii)エキノカンジン系誘導体(例、カスポファンギン、FK−463、V−エキノカンジン)など]、抗精神病薬[塩酸クロルプロマジン、プロクロルペラジン、トリフロペラジン、塩酸チオリダジン、マレイン酸ペルフェナジン、エナント酸フルフェナジン、マレイン酸プロクロルペラジン、マレイン酸レボメプロマジン、塩酸プロメタジン、ハロペリドール、プロムペリドール、スピペロン、レセルピン、塩酸クロルカプラミン、スルピリド、ゾテピンなど]、抗潰瘍薬[メタクロプロミド、塩酸ヒス
チジン、ランソプラゾール、メトクロプラミド、ピレンゼピン、シメチジン、ラニチジン、ファモチジン、ウロガストリン、オキセサゼイン、プログルミド、オメプラゾール、スクラルファート、スルピリド、セトラキサート、ゲファルナート、アルジオキサ、テプレノン、プロスタグランジンなど]、抗糖尿病用剤(例えば、ピオグリタゾン、ナフグリニド、ボグリボース、アカルボースなど)、抗肥満薬(マジンドールなど)、抗リューマチ薬など、抗不安薬[ジアゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、クロルジアゼポキシド、メダゼパム、オキサゾラム、クロキサゾラム、クロチアゼパム、プロマゼパム、エチゾラム、フルジアゼパム、ヒドロキシジンなど]、抗不整脈薬:ジソピラミド、リドカイン、硫酸キニジン、酢酸フレカイニド、塩酸メキシレチン、塩酸アミオダロン、およびβ遮断薬、Ca拮抗薬など、抗喘息薬[塩酸イソプレナリン、硫酸サルブタモール、塩酸プロカテロール、硫酸テルブタリン,塩酸トリメトキシノール、塩酸ツロブテロール、硫酸オルシプレナリン、臭化水素酸フェノテロール、塩酸エフェドリン、臭化イプロトロピウム、臭化オキシトロピウム、臭化フルトロピウム、テオフィリン、アミノフィリン、クロモグリク酸ナトリウム、トラニラスト、レピリナスト、アンレキサノクス、イブジラスト、ケトチフェン、テルフェナジン、メキタジン、アゼラスチン、エピナスチン、塩酸オザグレル、プランルカスト水和物、セラトロダスト、デキサメタゾン、プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン、プロピオン酸ベクロペタゾン、プロピオン酸フルチカゾン、プロピオン酸ベクロメタゾン、プロカテロール、など]、甲状腺機能低下症治療薬[乾燥甲状腺(チレオイド),レボチロキシンナトリウム(チラージンS),リオチロニジンナトリウム(サイロニン、チロニン);ネフローゼ症候群治療薬:プレドニゾロン(プレドニン),コハク酸プレドニゾロンナトリウム(プレドニン),コハクン酸メチルプレドニゾロンナトリウム(ソル・メドロール),ベタメタゾン(リンデロン)]、高血圧治療薬[(i)交感神経抑制薬[α2刺激薬(例、クロニジン、グアナベンズ、グアンファシン、メチルドパなど)、神経節遮断薬(例、ヘキサメトニウム、トリメタファンなど)、シナプス前遮断剤(例、アルサーオキシロン、ジメチルアミノレセルピナート、レシナミン、レセルピン、シロシンゴピンなど)、ニューロン遮断薬(例、ベタニジン、グアネチジンなど)、α1遮断薬(例、ブナゾシン、ドキサゾシン、プラゾシン、テラゾシン、ウラピジルなど)、β遮断薬(例、プロプラノロール、ナドロール、チモロール、ニプラジロール、ブニトロロール、インデノロール、ペンブトロール、カルテオロール、カルベジロール、ピンドロール、アセブトロール、アテノロール、ピソプロロール、メトプロロール、ラベタロール、アモスラロール、アロチノロールなど)など、(ii)血管拡張薬[カルシウムチャンネル拮抗薬(例、マニジピン、ニカルジピン、ニルバジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、ベニジピン、アムロジピン、アラニジピンなど)、フタラジン誘導体(例、ブドララジン、カドララジン、エカラジン、ヒドララジン、トドララジンなど)など]、(iii)ACE阻害薬[アラセプリル、カプトプリル、シラザプリル、デラプリル、エナラプリル、リジノプリル、テモカプリル、トランドラプリル、キナプリル、イミダプリル、ベナゼプリル、ベンリドプリルなど]、(iv)AII拮抗薬[ロサルタン、カンデサルタン、バルサルタン、テルミサルタン、イルベサルタン、フォラサルタンなど]、(v)利尿薬(例えば上記の利尿薬など)]、高血圧治療薬:利尿薬[例、フロセミド(ラシックス),ブメタニド(ルネトロン),アゾセミド(ダイアート)],降圧薬[例、ACE阻害薬、(マレイン酸エナラプリル(レニペース)など)およびCa拮抗薬(マニジピン、アムロジピンなど)、αまたはβ受容体遮断薬など]、高脂血症治療薬[HMG−CoA還元酵素阻害薬(例、フルバスタチン、セリバスタチン、アトルバスタチンなど)、フィブラート系薬剤(例、シンフィブラート、クロフィブラートアルミニウム、クリノフィブラート、フェノフィブラートなど)、陰イオン交換樹脂(例、コレスチラミドなど)、ニコチン酸製剤(例、ニコモール、ニセリトロール、ニコチン酸トコフェロールなど)、多価不飽和脂肪酸誘導体(例、イコサペント酸エチル、ポリエンフォスファチジルコリン、メリナミドなど)、植物ステロール(例、ガンマーオリザノール、ソイステロールなど)、エラスターゼ、デキストラン硫酸ナトリウム、スクワレン合成酵素阻害薬、CETP阻害薬、2−クロロ−3[4−(2−メチル−2−フェニルプロポキシ)フェニル]プロピオン酸エチル[ケミカル・アンド・ファーマシューティカル・ブレティン(Chem. Pharm. Bull),38,2792−2796(1990)]など]、骨疾患治療薬:カルシウム製剤(例、炭酸カルシウム等)、カルシトニン製剤、活性型ビタミンD製剤(例、アルファカルシドール(アルファロールなど)、カルシトリオール(ロカルトロール)等)、性ホルモン類(例、エストロゲン、エストランジオール等)、ホルモン製剤[例、結合型エストロゲン(プレマリン)など]、イブリフラボン製剤(オステンなど)、ビタミンK、ビタミンK製剤[例、メナテトレノン(グラケー)など]、ビスホスホン酸系製剤(エチドロネートなど)、プロスタグランジンE2、フッ素化合物(例、フッ化ナトリウム等)、骨形成タンパク(BMP)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、血小板由来増殖因子(PDGF)、トランスフォーミング成長因子(TGF−β)、インスリン様成長因子−1および2(IGF−1、−2)、副甲状腺ホルモン(PTH)、ヨーロッパ出願公開EP−A1−376197号公報,EP−A1−460488号公報およびEP−A1−719782号公報記載の化合物(例、(2R,4S)−(−)−N−[4−(ジエトキシホスホリルメチル)フェニル]−1,2,4,5−テトラヒドロ−4−メチル−7,8−メチレンジオキシ−5−オキソ−3−ベンゾチエピン−2−カルボキサミド等)など、脂溶性ビタミン薬[(i)ビタミンA類:ビタミンA、ビタミンAおよびパルミチン酸レチノール、(ii)ビタミンD類:ビタミンD、D、D、DおよびD、(iii)ビタミンE類:α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、(iv)ビタミンK類:ビタミンK、K、KおよびK、(v)葉酸(ビタミンM)など]、ビタミン誘導体[ビタミンの各種誘導体、例えば、5,6−トランス−コレカルシフェロール、2,5−ヒドロキシコレカルシフェロール、1−α−ヒドロキシコレカルシフェロールなどのビタミンD誘導体、5,6−トランス−エルゴカルシフェロール等のビタミンD誘導体など]、疾患修飾性抗リウマチ薬および免疫抑制薬[例えば、メソトレキセイト,レフルノミド,プログラフ、スルファサラジン、D−ペニシラミン、経口金剤]、昇圧薬[ドパミン、ドブタミン、デノパミン、ジギトキシン、ジゴキシン、メチルジゴキシン、ラナトシドC、G−ストロファンチンなど]、心筋保護薬:心臓ATP−K用開口薬、Na−H交換阻害薬、エンドセリン拮抗薬、ウロテンシン拮抗薬など、心不全治療薬[強心薬(例、ジギトキシン、ジゴキシン、メチルジゴキシン、ラナトシドC、プロスシラリジンなど)、α、β刺激薬(例、エピネフリン、ノルエピネフリン、イソプロテレノール、ドパミン、ドカルパミン、ドブタミン、デノパミンなど)、ホスホジエステラーゼ阻害薬(例、アムリノン、ミルリノン、塩酸オルプリノンなど)カルシウムチャンネル感受性増強薬(例、ピモベンタンなど)、硝酸薬(例、ニトログリセリン、硝酸イソソルビドなど)、ACE阻害薬(例えば上記のACE阻害薬など)、利尿薬(例えば上記の利尿薬など)、カルペリチド、ユビデカレノン、ベスナリノン、アミノフィリンなど]、神経栄養因子、腎不全、腎症治療薬、生物製剤[例えば、モノクロナール抗体(例、抗TNF−α抗体,抗IL−12抗体,抗IL−6抗体,抗ICAM−I抗体,抗CD4抗体等)、可溶性レセプター(例、可溶性TNF−αレセプター等)、タンパク性リガンド(IL−Iリセプターアンタゴニスト等)]、胆汁酸結合樹脂[例、コレスチラミン、コレスチポール等]、胆道疾患治療薬:催胆薬[例、デヒドロコール酸等]、排胆剤[例、硫酸マグネシウム等]など、中枢神経系作用薬:抗不安薬、催眠鎮静薬、麻酔薬、鎮けい薬、自律神経薬、抗パーキンソン薬およびその他の精神神経用薬など、鎮咳・去たん薬[塩酸エフェドリン、塩酸ノスカピン、リン酸コデイン、リン酸ジヒドロコデイン、塩酸イソプロテレノール、塩酸エフェドリン、塩酸メチルエフェドリン、アロクラマイド、クロフェラノール、ピコペリダミン、クロペラスチン、プロトキロール、イソプロテレノール、サルブタモール、テルブタリン、オキシメテバノール、塩酸モルヒネ、臭化水素酸デキストロメトルファン、塩酸オキシコドン、リン酸ジメモルファン、ヒベンズ酸チペピジン、クエン酸ペントキシベリン、塩酸クロフェダノール、ベンゾナテート、グアイフェネシン、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、アセチルシステイン、塩酸エチルシステイン、カルボシステインなど]、鎮静薬[塩酸クロルプロマジン、硫酸アトロピン、フェノバルビタール、バルビタール、アモバルビタール、ペントバルビタール、チオペンタールナトリウム、チアミラールナトリウム、ニトラゼパム、エスタゾラム、フルラザパム、ハロキサゾラム、トリアゾラム、フルニトラゼパム、ブロムワレリル尿素、抱水クロラール、トリクロホスナトリウムなど]、鎮痛剤および消炎剤[例えば、中枢性鎮痛剤(例、モルフィン,コデイン、ペンタゾシン等)、ステロイド剤(例、プレドニゾロン、デキサメタゾン、ベタメタゾン等)、消炎酵素剤(例、ブロメライン、リゾチーム、プロクターゼ等)]、糖尿病治療薬[スルホニル尿素剤(例、トルブタミド、クロルプロパミド、グリクロピラミド、アセトヘキサミド、トラザミド、グリベンクラミド、グリブゾールなど),ビグアナイド剤(例、塩酸メトホルミン、塩酸プホルミンなど)、α−グルコシダーゼ阻害薬(例、ボグリボース、アカルボースなど)、インスリン抵抗性改善薬(例、ピオグリタゾン、トログリタゾンなど)、インスリン、グルカゴン,糖尿病性合併症治療薬(例、エパルレスタット、チオクト酸など)、アクトス、ロジグリタゾン、キネダック、ベンフィル、ヒューマリン、オイグルコン、グリミクロン、ダオニール,ノボリン,モノタード,インシュリン類、グルコバイ、ジメリン、ラスチノン、バシルコン、デアメリンS、イスジリン酸など]、脳機能賦活薬(例、イデベノン、ビンポセチン等)、泌尿器・男性性器疾患治療薬:[例、前立腺肥大症治療薬(塩酸タムスロシン、塩酸プラゾシン、酢酸クロムマジノンなど)、前立腺がん治療薬(酢酸リュープロレリン、酢酸ゴセレリン、酢酸クロルマジノンなど)]など、非ステロイド性抗炎症薬[アセトアミノフェン、フェナセチン、エテンザミド、スルピリン、アンチピリン、ミグレニン、アスピリン、メフェナム酸、フルフェナム酸、ジクロフェナックナトリウム、ロキソプロフェンナトリウム、フェニルブタゾン、インドメタシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、フルルピプロフェン、フェンブフェン、プラノプロフェン、フロクタフェニン、エピリゾール、塩酸チアラミド、ザルトプロフェン、メシル酸ガベキサート、メシル酸カモスタット、ウリナスタチン、コルヒチン、プロベネジド、スルフィンピラゾン、ベンズプロマロン、アロプリノール、金チオリンゴ酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、塩酸モルヒネ、サリチル酸、アトロピン、スコポラミン、モルヒネ、ペチジン、レボル
ファイノール、ケトプロフェン、ナプロキセン、オキシモルフォンまたはその塩など]、頻尿・尿失禁治療薬[塩酸フラボキサートなど]、不安定プラーグ安定化薬[MMP阻害薬、キマーゼ阻害薬など]、不整脈治療薬[ナトリウムチャンネル遮断薬(例、キニジン、プロカインアミド、ジソピラミド、アジマリン、シベンゾリン、リドカイン、ジフェニルヒダントイン、メキシレチン、プロパフェノン、フレカイニド、ピルジカイニド、フェニトインなど]、β遮断薬(例、プロプラノロール、アルプレノロール、プフェトロール、オクスプレノロール、アテノール、アセプトロール、メトプロロール、ピソプロロール、ピンドロール、カルテオロール、アロチロールなど)、カリウムチャンネル遮断薬(例、アミオダロンなど)、カルシウムチェンネル遮断薬(例、ベラパミル、ジルチアゼムなど)など]、婦人科疾患治療薬:[例、更年期障害治療薬(結合型エストロゲン、エストラジオール、エナント酸テストステロン、吉草酸エストラジオールなど)、乳癌治療薬(クエン酸タモキシフェンなど)、子宮内膜症・子宮筋腫治療薬(酢酸リュープロレリン、ダナゾールなど)]など、麻酔薬[a.局所麻酔薬[塩酸コカイン、塩酸プロカイン、リドカイン、塩酸ジブカイン、塩酸テトラカイン、塩酸メピバカイン、塩酸ブピバカイン、塩酸オキシブプロカイン、アミノ安息香酸エチル、オキセサゼイン]など]、b.全身麻酔薬[(i)吸入麻酔薬(例、エーテル、ハロタン、亜酸化窒素、インフルラン、エンフルラン)、(ii)静脈麻酔薬(例、塩酸ケタミン、ドロペリドール、チオペンタールナトリウム、チアミラールナトリウム、ペントバルビタール)など]]、麻酔拮抗薬[レバロルファン、ナロルフィン、ナロキソンまたはその塩など]、慢性心不全治療薬:強心薬[例、強心配糖体(ジゴキシンなど)、β受容体刺激薬(デノパミンおよびドブタミンなどのカテコラミン製剤)およびPDE阻害薬など]、利尿薬[例、フロセミド(ラシックス)、スピロノラクトン(アルダクトン)、ブメタミド(ルネトロン)、アゾセミド(ダイアート)など]、ACE阻害薬、[例、マレイン酸エナラプリル(レニベース)など]、Ca拮抗薬[例、アムロジピン、マニジピンなど]およびβ受容体遮断薬など、免疫調節薬[シクロスポリン、タクロリムス、グスペリムス、アザチオプリン、抗リンパ血清、乾燥スルホ化免疫グロブリン、エリスロポイエチン、コロニー刺激因子、インターロイキン、インターフェロンなど]、利尿薬[サイアザイド系利尿薬(ベンチルヒドロクロロチアジド、シクロベンチアジド、エチアジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メチクロチアジド、ペンフルチアジド、ポリチアジド、トリクロルメチアジドなど)、ループ利尿薬(クロルタリドン、クロフェナミド、インダパミド、メフルジド、メチクラン、ソトラゾン、トリバミド、キネタゾン、メトラゾン、フロセミド、メフルシドなど)、カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン、トリアムテレンなど)]、勃起不全薬(バイアグラ、アポモルフィンなど)などが挙げられる。
 これらの薬物は、別々にあるいは同時に、薬理学的に許容されうる担体、賦形剤、結合剤、希釈剤などと混合して製剤化し、経口的にまたは非経口的に投与することができる。薬物を別々に製剤化する場合、別々に製剤化したものを使用時に希釈剤などを用いて混合して投与することができるが、別々に製剤化した個々の製剤を、同時に、あるいは時間差をおいて別々に、同一対象に投与してもよい。別々に製剤化したものを使用時に希釈剤などを用いて混合して投与するためのキット製品(例えば、粉末状の個々の薬物を含有するアンプルと2種以上の薬物を使用時に混合して溶解するための希釈剤などを含有する注射用キットなど)、別々に製剤化した個々の製剤を、同時に、あるいは時間差をおいて別々に、同一対象に投与するためのキット製品(例えば、個々の薬物を含有する錠剤を同一または別々の袋に入れ、必要に応じ、薬物を投与する時間の記載欄を設けた、2種以上の錠剤を同時にあるいは時間差をおいて別々に投与するための錠剤用キットなど)なども本発明の医薬組成物に含まれる。
 本発明の化合物(I)を含有する医薬組成物を心臓、腎臓、肝臓、骨髄などの臓器を移植する場合の移植片対宿主病および/または拒絶反応の予防・治療剤として用いる場合は、移植の3日前から投与され、移植後においても連続的に投与される。本発明の医薬組成物の1日あたりの投与量は、患者の状態や体重、投与の方法により異なるが、経口投与の場合成人(体重50kg)1人当たり活性成分[化合物(I)]として、約5から1000mg、好ましくは約10から600mgであり、さらに好ましくは約10〜300mgであり、とりわけ好ましくは約15〜150mgであり、1日当たり1回または2から3回にわけて投与される。また、この場合、他の臓器移植時における移植片対宿主病および/または拒絶反応の抑制剤と組み合わせて用いてもよい。上記化合物(I)と組み合わせて用いられる、臓器移植時における移植片対宿主病および/または拒絶反応の抑制剤の具体的な例としては、シクロスポリン、タクロリムス、ラパマイシン、ステロイド、アザチオプリン、ミコフェノール酸モフェチル、ミゾリビンなどが挙げられる。これらの薬剤を組み合わせて用いる場合に、1つの薬剤がその他の薬剤の代謝に影響を及ぼすときには、各薬剤の投与量は適宜調整されるが、一般的には、各薬剤の単剤投与の時の投与量が用いられる。
 本発明の化合物(I)を含有する医薬組成物をAIDS予防治療剤、AIDSの病態進行抑制剤、臓器移植時における移植片対宿主病および/または拒絶反応の抑制剤以外の対象疾患に用いる場合の1日当たりの投与量は、対象疾患の種類、患者の状態や体重、投与の方法により異なるが、経口投与の場合成人(体重50kg)1人当たり活性成分[化合物(I)]として約5から1000mg、好ましくは約10から600mgであり、さらに好ましくは約10〜300mgであり、とりわけ好ましくは約15〜150mgであり、1日当たり1回または2から3回にわけて投与する。また、他の薬剤とを組み合わせて用いる場合、他の薬剤の投与量は、例えば通常の投与量の約1/200ないし1/2以上、約2ないし3倍以下の範囲で適宜選択される。さらに、2種またはそれ以上の薬剤を組み合わせて用いる場合に、ある1つの薬剤がその他の薬剤の代謝に影響を及ぼすときには、各薬剤の投与量は適宜調整されるが、一般的には、各薬剤の単剤投与の時の投与量が用いられる。
 また、本発明の化合物(I)は、輸血用血液や血液製剤に含有もしくは組み合わせて用いることもできる。輸血用血液または血液製剤は通常複数の人から取り出した血液を混合して製造されるが、その中には、HIVウィルスに感染している細胞と感染していない細胞が混在している場合があり、この場合、感染していない細胞に感染する恐れがある。本発明の化合物(I)を配合しておけばこれらのウィルスの感染および増殖を防止または抑制することができる。特に血液製剤を保存する際に化合物(I)を配合しておくことはウィルスの感染および増殖を防止または抑制するために有効である。また、HIVウイルスが混入している輸血用血液または血液製剤を投与した場合、その中に化合物(I)を配合しておくことにより、輸血用血液または血液製剤の投与を受けた人の体内でHIVが感染および増殖することを防止できる。例えば、輸血時および血液製剤使用時におけるHIV感染症の予防として成人(体重約60kg)に経口投与する場合、通常1回量としてCCR拮抗薬として約0.02ないし50mg/kg、好ましくは約0.05ないし30mg/kg、さらに好ましくは約0.1ないし10mg/kg程度であり、これらの服用量を1日1ないし3回程度投与するのが望ましい。当然ながら、これらの用量範囲は1日投与量を分割するために必要な単位ベースで調節できるが、上記のように用量は疾患の性質および程度、患者の年令、体重、一般的健康状態、性別、食事、投与時間、投与方法、排泄速度、それらあるいはその他の要因を考慮して決められる。この場合の投与方法も適宜選択することができ、輸血前または血液製剤使用前に輸血する血液または血液製剤に上記本発明のHIV感染症予防剤を直接加えてもよい。その際には直前ないし24時間前、好ましくは直前ないし12時間前、さらに好ましくは直前ないし6時間前に混合するのが望ましい。
 輸血時または血液製剤使用時に輸血する血液または血液製剤とは別に本発明のHIV感染症予防剤を投与する場合には輸血または血液製剤使用1時間前ないし同時に投与するのが望ましく、さらに好ましくは1日1ないし3回4週間投与を続けるのが望ましい。
 以下に実施例、参考例、実験例、製剤例を示し、本願発明をさらに詳しく説明する。しかし、これらは、単なる例であって本発明を何ら限定するものではない。
 以下に記載の遺伝子操作法は、成書(Maniatis ら、モレキュラー・クローニング、Cold Spring Harbor Laboratory、1989年)に記載されている方法もしくは試薬の添付プロトコールに記載されている方法に従った。
 以下の参考例、実施例において、カラムクロマトグラフィー用充填剤はメルク社シリカゲル60(70-230または230-400メッシュ)または富士シリシア化学NHシリカゲル(100-200メッシュ)を用いた。1H NMRスペクトルはテトラメチルシランを内部基準としてバリアン社Gemini-200(200MHz)またはバリアン社Mercury(300MHz)を用いて測定した。
実施例1
1-アセチル-N-(3-{4-[(4-アミノフェニル)スルホニル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
 1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-クロロプロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド(474mg, 1.28mmol)と参考例1-4で合成した化合物(400mg, 1.28mmol)とヨウ化カリウム(212mg, 1.28mmol)と炭酸カリウム(442mg, 3.20mmol)のアセトニトリル(15mL)混合液を70度にて13時間攪拌した。溶媒を留去後、残留物に水と酢酸エチルを加え分離した有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=1/0→3/1)で精製し表題化合物(262mg, 36%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.50-2.04, (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.21-2.40 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.70-3.00 (3H, m), 3.50-3.83 (3H, m), 4.17-4.23 (2H, m), 4.44-4.59 (1H, m), 6.70 (2H, d, J=8.8Hz), 6.95 (1H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 7.15 (1H, d, J=2.2Hz), 7.29 (1H, d, J=8.0Hz), 7.59 (2H, d, J=8.8Hz).
実施例2
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{[4-(イソプロピルアミノ)フェニル]スルホニル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例2-3で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率52%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.24 (6H, d, J=6.2Hz), 1.45-2.04 (14H, m), 2.04 (3H, s), 2.20-2.40 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.70-2.98 (3H, m), 3.55-3.82 (3H, m), 4.06-4.14 (1H, m), 4.45-4.57 (1H, m), 6.56 (2H, d, J=8.6Hz), 6.95 (1H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 7.15 (1H, d, J=2.2Hz), 7.29 (1H, d, J=8.0Hz), 7.57 (2H, d, J=8.6Hz).
実施例3
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{[4-(ジメチルアミノ)フェニル]スルホニル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例3-3で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率38%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.50-2.05 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.20-2.40 (4H, m), 2.42 (3H, s,), 2.71-2.98 (3H, m), 3.06 (6H, s), 3.55-3.66 (2H, m), 3.69-3.83 (1H, m), 4.44-4.58 (1H, m), 6.69 (2H, d, J=9.0Hz), 6.94 (1H, dd, J=1.8, 8.0Hz), 7.15 (1H, d, J=1.8Hz), 7.29 (1H, d, J=8.0Hz), 7.63 (2H, d, J=9.0Hz).
実施例4
1-アセチル-N-(3-{4-[(3-アミノフェニル)スルホニル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド二塩酸塩
参考例4-3で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして1-アセチル-N-(3-{4-[(3-アミノフェニル)スルホニル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミドを合成した。収率41%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.53-2.01 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.23-2.45 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.79-2.98 (3H, m), 3.58-3.65 (2H, m), 3.71-3.81 (1H, m), 3.64 (2H, s), 4.46-4.57 (1H, m), 6.90 (1H, ddd, J=0.9, 2.4, 7.8Hz), 6.95 (1H, dd, J=2.1, 8.1Hz), 7.10 (1H, dd, J=1.8, 2.1Hz), 7.16 (1H, d, J=2.1Hz), 7.16-7.21 (1H, m), 7.27 (1H, d, J=1.8Hz), 7.32 (1H, d, J=7.8Hz).
1-アセチル-N-(3-{4-[(3-アミノフェニル)スルホニル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド(233mg, 0.405mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、4N塩酸/酢酸エチル溶液(0.5mL)を加え1時間攪拌した。沈殿物をろ取して表題化合物(211mg, 84%)を得た。
実施例5
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{[3-(メチルアミノ)フェニル]スルホニル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド二塩酸塩
参考例5-3で得られた化合物を用いて、実施例4と同様にして表題化合物を合成した。収率52%。
1H NMR (CDCl3) δ1.51-2.05 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.22-2.42 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.78-2.98 (3H, m), 2.88 (3H, d, J=5.1Hz), 3.62 (2H, dd, J=7.8, 7.2Hz), 3.70-3.81 (1H, m), 4.02-4.10 (1H, m), 4.47-4.56 (1H, m), 6.78-6.83 (1H, m), 6.92-7.01 (2H, m), 7.10-7.17 (2H, m), 7.26-7.36 (2H, m).
実施例6
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{[4-(4-モルホリニル)フェニル]スルホニル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例6-4で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率55%。
1H NMR (CDCl3) δ1.50-2.05 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.20-2.42 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.72-2.98 (3H, m), 3.27-3.36 (4H, m), 3.55-3.66 (2H, m), 3.68-3.91 (5H, m), 4.44-4.58 (1H, m), 6.87-6.97 (3H, m), 7.15 (1H, d, J=2.2Hz), 7.29 (1H, d, J=7.4Hz), 7.68 (2H, d, J=8.8Hz).
実施例7
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[(4-イソプロピルフェニル)スルホニル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例7-3で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率57%。
1H NMR (CDCl3) δ1.28 (6H, d, J=6.6Hz), 1.51-1.90 (10H, m), 1.95-2.08 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.24-2.40 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.78-3.05 (5H, m), 3.57-3.65 (2H, m), 3.71-3.81 (1H, m), 4.46-4.57 (1H, m), 6.94 (1H, dd, J=8.1, 2.4Hz), 7.15 (1H, d, J=2.4Hz), 7.28 (1H, d, J=8.1Hz), 7.39 (2H, d, J=8.3Hz), 7.75 (2H, d, J=8.3Hz).
実施例8
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[(4-クロロフェニル)スルホニル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例8-3で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率66%。
1H NMR (CDCl3) δ1.50-2.08 (12H, m), 2.04 (3H, s), 2.21-2.45 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.75-3.00 (4H, m), 3.55-3.67 (2H, m), 3.69-3.84 (1H, m), 4.44-4.58 (1H, m), 6.94 (1H, dd, J=8.0, 2.2Hz), 7.15 (1H, d, J=2.2Hz), 7.29 (1H, d, J=8.0Hz), 7.50-7.58 (2H, m), 7.75-7.83 (2H, m).
実施例9
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[(4-メチルフェニル)スルホニル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド塩酸塩
参考例9-3で得られた化合物を用いて、実施例4と同様にして表題化合物を合成した。収率44%。
1H NMR (CDCl3) δ1.52-1.90 (10H, m), 1.92-2.03 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.23-2.40 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.45 (3H, s), 2.77-2.97 (4H, m), 3.57-3.65 (2H, m), 3.70-3.81 (1H, m), 4.46-4.56 (1H, m), 6.94 (1H, dd, J=7.8, 2.1Hz), 7.15 (1H, d, J=2.1Hz), 7.28 (1H, d, J=7.8Hz), 7.32-7.38 (2H, m), 7.70-7.76 (2H, m).
実施例10
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-({4-[(2-エトキシエチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド塩酸塩
参考例10-2で得られた化合物を用いて、実施例4と同様にして表題化合物を合成した。収率42%。
1H NMR (CDCl3) δ1.24 (3H, t, J=6.9Hz), 1.52-1.90 (10H, m), 1.94-2.03 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.26 (2H, t, J=7.5Hz), 2.26-2.41 (2H, m), 2.42 (3H, s), 2.72-2.96 (4H, m), 3.34 (2H, dt, J=5.4, 5.4Hz), 3.55 (2H, q, J=6.9H), 3.57-3.66 (2H, m), 3.66 (2H, t, J=5.4Hz), 3.71-3.81 (1H, m), 4.47-4.56 (1H, m), 4.65 (1H, br t, J=5.4Hz), 6.60-6.66 (2H, m), 6.94 (1H, dd, J=7.8, 2.1Hz), 7.15 (1H, d, J=2.1Hz), 7.29 (1H, d, J=7.8Hz), 7.56-7.62 (2H, m).
実施例11
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-({4-[(3-メトキシプロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例11-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率42%。
1H NMR (CDCl3) δ1.51-2.05 (14H, m), 2.05 (3H, s), 2.20-2.44 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.70-2.99 (4H, m), 3.29 (2H, dt, J=5.4, 5.2Hz), 3.37 (3H, s), 3.53 (2H, t, J=3.8Hz), 3.54-3.66 (2H, m), 3.68-3.84 (1H, m), 4.44-4.59 (1H, m), 4.75 (1H, br t, J=5.2Hz), 6.56-6.62 (2H, m), 6.94 (1H, dd, J=7.8, 1.8Hz), 7.15 (1H, d, J=1.8Hz), 7.28 (1H, d, J=7.8Hz), 7.54-7.62 (2H, m).
実施例12
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-({4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例12-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率33%。
1H NMR (CDCl3) δ1.50-1.90 (10H, m), 1.92-2.07 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.20-2.45 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.73-2.97 (4H, m), 3.25 (2H, dt, J=5.4, 5.1Hz), 3.56-3.66 (2H, m), 3.70-3.81 (1H, m), 3.87 (2H, t, J=5.1Hz), 4.45-4.56 (1H, m), 4.73 (1H, t, J=5.4Hz), 6.60-6.68 (2H, m), 6.94 (1H, dd, J=9.6, 1.8Hz), 7.15 (1H, d, J=1.8Hz), 7.29 (1H, d, J=9.6Hz), 7.56-7.62 (2H, m).
実施例13
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{[4-(4-オキソ-1-ピペリジニル)フェニル]スルホニル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例13-1で得られた化合物(697mg, 1.68mmol)のメタノール(10mL)溶液に4N塩酸/酢酸エチル溶液(2.1mL)を加え18時間攪拌した。溶媒を留去して得られる無色粉末をジイソプロピルエーテルで洗浄した。アセトニトリル(8mL)とN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解し、1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-クロロプロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド(589mg, 1.59mmol)とヨウ化カリウム(264mg, 1.59mmol)と炭酸カリウム(680mg, 4.93mmol)を加え、75度で9時間攪拌した。実施例1と同様にしてカップリング体(733mg)を得た。1H NMRよりメタノールとケタール交換した化合物が生成したが、混合物のまま次の反応に用いた。
得られたカップリング体(207mg, 0.295mmol)とオキサリル酸(664mg, 7.38mmol)の水/テトラヒドロフラン(1mL/1mL)混合液を2時間加熱還流した。0度にて8N水酸化ナトリウム水溶液(2.5mL)を加え沈殿物をろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=3/1)で精製し表題化合物(122mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.50-1.90 (10H, m), 1.95-2.06 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.20-2.43 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.57-2.64 (4H, m), 2.76-2.99 (4H, m), 3.55-3.66 (2H, m), 3.70-3.81 (5H, m), 4.45-4.57 (1H, m), 6.91-6.98 (3H, m), 7.15 (1H, d, J=2.1Hz), 7.29 (1H, d, J=9.0Hz), 7.68-7.74 (2H, m).
実施例14
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{[4-(4-ヒドロキシ-1-ピペリジニル)フェニル]スルホニル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
実施例13で得られた化合物(168mg, 0.256mmol)のメタノール(4mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(11.5mg, 0.307mmol)を0度にて加え、室温にて10分攪拌した。0度にて0.5N塩酸(2mL)を加え10分攪拌後、1N水酸化ナトリウム水溶液(2mL)を加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=10/1)で精製し表題化合物(161mg, 95%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.50-1.90 (14H, m), 1.94-2.07 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.22-2.44 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.73-2.97 (4H, m), 3.15 (2H, ddd, J=12.6, 9.3, 3.3Hz), 3.55-3.65 (2H, m), 3.67-3.81 (3H, m), 3.90-4.03 (1H, m), 4.46-4.56 (1H, m), 6.88-6.98 (3H, m), 7.15 (1H, d, J=2.1Hz), 7.29 (1H, d, J=9.3Hz), 7.61-7.68 (2H, m).
実施例15
1-アセチル-N-[3-(4-{[4-(4-アセチル-1-ピペラジニル)フェニル]スルホニル}-1-ピペリジニル)プロピル]-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例14-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率47%。
1H NMR (CDCl3) δ1.48-2.08 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.16 (3H, s), 2.20-2.44 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.72-2.99 (4H, m), 3.32-3.46 (4H, m), 3.54-3.85 (6H, m), 4.43-4.60 (1H, m), 6.86-6.98 (3H, m), 7.15 (1H, d, J=2.2Hz), 7.29 (1H, d, J=7.8Hz), 7.65-7.74 (2H, m).
実施例16
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-({4-[(2-メトキシエチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例15-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率58%。
1H NMR (CDCl3) δ1.50-1.90 (10H, m), 1.92-2.08 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.21-2.45 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.73-2.97 (4H, m), 3.34 (1H, dt, J=5.4, 5.4Hz), 3.41 (3H, s), 3.56-3.65 (4H, m), 3.70-3.81 (1H, m), 4.45-4.56 (1H, m), 4.62 (1H, t, J=5.4Hz), 6.60-6.66 (2H, m), 6.94 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.15 (1H, d, J=2.1Hz), 7.28 (1H, d, J=8.1Hz), 7.56-7.62 (2H, m).
実施例17
1-アセチル-N-(3-{4-[(4-アセチルフェニル)スルホニル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例16-6で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率59%。
1H NMR (CDCl3) δ1.52-2.04 (12H, m), 2.04 (3H, s), 2.23-2.44 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.68 (3H, s), 2.77-2.99 (4H, m), 3.54-3.66 (2H, m), 3.70-3.81 (1H, m), 4.46-4.57 (1H, m), 6.94 (1H, dd, J=7.8, 2.4Hz), 7.15 (1H, d, J=2.4Hz), 7.29 (1H, d, J=7.8Hz), 7.94-8.00 (2H, m), 8.09-8.14 (2H, m).
実施例18
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{[4-(N-エトキシエタンイミドイル)フェニル]スルホニル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
実施例17で得られた化合物(341mg, 0.556mmol)とO-エチルヒドロキシルアミン塩酸塩(276mg, 2.83mmol)と酢酸ナトリウム(232mg, 2.83mmol)の2-プロパノール(5mL)混合液を17時間攪拌した。溶媒を留去後、残留物に水を加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し表題化合物(358mg, 98%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.35 (3H, t, J=7.0Hz), 1.52-2.06 (12H, m), 2.04 (3H, s), 2.20-2.45 (4H, m), 2.26 (3H, s), 2.42 (3H, s), 2.73-3.00 (4H, m), 3.54-3.83 (3H, m), 4.29 (2H, q, J=7.0Hz), 4.44-4.60 (1H, m), 6.94 (1H, dd, J=8.0, 2.2Hz), 7.15 (1H, d, J=2.2Hz), 7.28 (1H, d, J=8.0Hz), 7.82-7.84 (4H, m).
実施例19
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{[4-(N-イソブトキシエタンイミドイル)フェニル]スルホニル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
O-イソブチルヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて、実施例18と同様にして表題化合物を合成した。収率87%。
1H NMR (CDCl3) δ0.98 (6H, d, J=6.3Hz), 1.50-2.04 (16H, m), 2.20-2.42 (4H, m), 2.27 (3H, s), 2.42 (3H, s), 2.77-2.99 (4H, m), 3.56-3.65 (2H, m), 3.70-3.81 (1H, m), 4.02 (2H, d, J=6.9Hz), 4.46-4.56 (1H, m), 6.94 (1H, dd, J=7.8, 2.4Hz), 7.15 (1H, d, J=2.4Hz), 7.28 (1H, d, J=7.8Hz), 7.80-7.86 (4H, m).
実施例20
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{[4-(1-ヒドロキシエチル)フェニル]スルホニル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
実施例17で得られた化合物を用いて、実施例14と同様にして表題化合物を合成した。収率90%。
1H NMR (CDCl3) δ1.45-2.13 (13H, m), 1.53 (3H, d, J=6.2Hz), 2.04 (3H, s), 2.20-2.44 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.72-3.00 (4H, m), 3.51-3.84 (3H, m), 4.39-4.60 (1H, m), 4.91-5.07 (1H, m), 6.94 (1H, dd, J=8.2, 2.2Hz), 7.15 (1H, d, J=2.2Hz), 7.28 (1H, d, J=8.2Hz), 7.53-7.61 (2H, m), 7.76-7.86 (2h, m).
実施例21
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{[4-(N-メトキシエタンイミドイル)フェニル]スルホニル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
O-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて、実施例18と同様にして表題化合物を合成した。収率85%。
1H NMR (CDCl3) δ1.50-1.87 (10H, m), 1.91-2.03 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.19-2.42 (4H, m), 2.25 (3H, s), 2.42 (3H, s), 2.77-2.97 (4H, m), 3.55-3.65 (2H, m), 3.70-3.81 (1H, m), 4.04 (3H, s), 4.46-4.56 (1H, m), 6.94 (1H, dd, J=8.1, 2.4Hz), 7.15 (1H, d, J=2.4Hz), 7.29 (1H, d, J=8.1Hz), 7.81-7.87 (4H, m).
実施例22
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{[4-(N-ヒドロキシエタンイミドイル)フェニル]スルホニル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
ヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて、実施例18と同様にして表題化合物を合成した。収率90%。
1H NMR (CDCl3) δ1.15-1.82 (8H, m), 1.86-1.98 (2H, m), 2.01-2.13 (2H, m), 2.05 (3H, s), 2.19 (3H, s), 2.24-2.44 (4H, m), 2.39 (3H, s), 2.75-3.05 (4H, m), 3.54-3.86 (3H, m), 4.45-4.58 (1H, m), 6.91 (1H, dd, J=8.4, 2.1Hz), 7.12 (1H, d, J=2.1Hz), 7.24 (1H, d, J=8.4Hz), 7.69-7.75 (2H, m), 7.79-7.85 (2H, m), 9.60 (1H, br s).
実施例23
1-(4-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]スルホニル}フェニル)-4-ピペリジンカルボン酸エチル
参考例17-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率48%。
1H NMR (CDCl3) δ1.28 (3H, t, J=7.0Hz), 1.49-2.13 (16H, m), 2.04 (3H, s), 2.20-2.63 (5H, m), 2.42 (3H, s), 2.71-3.10 (6H, m), 3.54-3.91 (5H, m), 4.17 (2H, q, J=7.0Hz), 4.40-4.59 (1H, m), 6.86-6.99 (3H, m), 7.15 (1H, d, J=2.2Hz), 7.28 (1H, d, J=7.6Hz), 7.60-7.70 (2H, m).
実施例24
1-(4-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]スルホニル}フェニル)-4-ピペリジンカルボン酸
実施例23で得られた化合物(310mg, 0.434mmol)のメタノール(4mL)溶液に1N水酸化ナトリウム(0.87mL)を加え3時間攪拌した。0度にて1N塩酸(0.87mL)を滴下し水(2mL)を加えジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=5/1)で精製し表題化合物(186mg, 62%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CD3OD) δ1.46-1.79 (11H, m), 1.92-2.06 (3H, m), 2.04 (3H, s), 2.14-2.27 (2H, m), 2.30-2.55 (5H, m), 2.41 (3H, s), 2.80-2.92 (1H, m), 2.93-3.18 (5H, m), 3.62-3.70 (2H, m), 3.79-3.98 (3H, m), 4.36-4.46 (1H, m), 7.02-7.09 (2H, m), 7.15 (1H, dd, J=8.0, 2.0Hz9, 7.38-7.43 (2H, m), 7.58-7.65 (2H, m).
実施例25
(2E)-3-(4-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]スルホニル}フェニル)アクリル酸エチル
参考例18-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率57%。
1H NMR (CDCl3) δ1.36 (3H, t, J=6.9Hz), 1.51-2.06 (12H, m), 2.04 (3H, s), 2.23-2.43 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.77-2.99 (4H, m), 3.56-3.65 (2H, m), 3.70-3.80 (1H, m), 4.30 (2H, q, J=6.9Hz), 4.46-4.56 (1H, m), 6.55 (1H, d, J=15.9Hz), 6.94 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.15 (1H, d, J=2.1Hz), 7.29 (1H, d, J=8.1Hz), 7.65-7.72 (2H, m), 7.70 (1H, d, J=15.9Hz), 7.84-7.90 (2H, m).
実施例26
(2E)-3-(4-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]スルホニル}フェニル)アクリル酸
実施例25で得られた化合物を用いて、実施例24と同様にして表題化合物を合成した。収率87%。
1H NMR (CD3OD) δ1.48-1.81 (8H, m), 2.03 (3H, s), 2.13-2.58 (8H, m), 2.27 (3H, s), 2.74-2.87 (1H, m), 3.04-3.36 (3H, m), 3.53-3.65 (2H, m), 3.67-3.78 (1H, m), 4.43-4.56 (1H, m), 6.20 (1H, d, J=16.2Hz), 6.87 (1H, dd, J=7.8, 2.4Hz), 7.07 (1H, d, J=2.4Hz), 7.16 (1H, d, J=7.8Hz), 7.18 (1H, d, J=16.2Hz), 7.54-7.62 (2H, m), 7.76-7.85 (2H, m).
実施例27
4'-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]スルホニル}-1,1'-ビフェニル-4-カルボン酸メチル
参考例19-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率46%。
1H NMR (CDCl3) δ1.52-1.93 (10H, m), 1.97-2.09 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.23-2.43 (4H, m), 2.41 (3H, s), 2.77-3.01 (4H, m), 3.55-3.66 (2H, m), 3.69-3.81 (1H, m), 3.96 (3H, s), 4.44-4.56 (1H, m), 6.92 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.14 (1H, d, J=2.1Hz), 7.27 (1H, d, J=8.1Hz), 7.64-7.70 (2H, m), 7.74-7.81 (2H, m), 7.90-7.96 (2H, m), 8.12-8.18 (2H, m).
実施例28
4'-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]スルホニル}-1,1'-ビフェニル-4-カルボン酸
実施例27で得られた化合物を用いて、実施例24と同様にして表題化合物を合成した。収率91%。
1H NMR (CDCl3) δ1.42-1.95 (10H, m), 2.02 (3H, s), 2.15-2.48 (3H, m), 2.27 (3H, s), 2.51-2.66 (2H, m), 2.71-2.89 (3H, m), 3.33-3.46 (2H, m), 3.62-3.73 (2H, m), 3.76-3.86 (1H, m), 4.32-4.44 (1H, m), 7.06-7.13 (1H, m), 7.17-7.23 (1H, m), 7.33-7.37 (1H, m), 7.47-7.54 (2H, m), 7.80-7.93 (6H, m).
実施例29
1-アセチル-N-{3-[4-({4-[(1E)-3-アミノ-3-オキソ-1-プロペニル]フェニル}スルホニル)-1-ピペリジニル]プロピル}-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例20-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率43%。
1H NMR (CDCl3) δ1.49-2.08 (12H, m), 2.04 (3H, s), 2.20-2.44 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.75-3.01 (4H, m), 3.52-3.84 (3H, m), 4.42-4.58 (1H, m), 5.55-5.95 (2H, m), 6.59 (1H, d, J=15.8Hz), 6.93 (1H, dd, J=8.2, 2.2Hz), 7.14 (1H, d, J=2.2Hz), 7.29 (1H, d, J=8.2Hz), 7.62-7.72 (2H, m), 7.68 (1H, d, J=15.8Hz), 7.80-7.90 (2H, m).
実施例30
1-アセチル-N-[3-(4-{[4-(3-アミノ-3-オキソプロピル)フェニル]スルホニル}-1-ピペリジニル)プロピル]-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例21-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率47%。
1H NMR (CDCl3) δ1.51-1.90 (10H, m), 1.92-2.02 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.22-2.41 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.56 (2H, d, J=7.5Hz), 2.76-2.97 (4H, m), 3.07 (2H, t, J=7.5Hz), 3.54-3.66 (2H, m), 3.69-3.83 (1H, m), 4.44-4.56 (1H, m), 5.25-5.55 (2H, m), 6.93 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.13 (1H, d, J=2.1Hz), 7.27 (1H, d, J=8.1Hz), 7.36-7.42 (2H, m), 7.72-7.78 (2H, m).
実施例31
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-({4-[(E)-2-シアノビニル]フェニル}スルホニル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例22-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率49%。
1H NMR (CDCl3) δ1.52-2.05 (12H, m), 2.04 (3H, s), 2.22-2.42 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.78-2.99 (4H, m), 3.54-3.67 (2H, m), 3.70-3.81 (1H, m), 4.50-4.55 (1H, m), 6.04 (1H, d, J=16.8Hz), 6.94 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.14 (1H, d, J=2.1Hz), 7.29 (1H, d, J=8.1Hz), 7.46 (1H, d, J=16.8Hz), 7.60-7.66 (2H, m), 7.87-7.93 (2H, m).
実施例32
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{3-[(メチルスルホニル)アミノ]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例23-4で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率36%。
1H NMR (CDCl3) δ1.15-1.31 (2H, m), 1.40-1.88 (11H, m), 2.05 (3H, s), 2.22-2.45 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.51 (2H, d, J=6.9Hz), 2.78-2.90 (3H, m), 3.00 (3H, s), 3.60- 3.68 (2H, m), 3.71-3.81 (1H, m), 4.47-4.56 (1H, m), 6.93-7.01 (3H, m), 7.02-7.07 (1H, m), 7.18 (1H, d, J=2.4Hz), 7.22-7.31 (2H, m).
実施例33
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(4-ヒドロキシ-1-ピペリジニル)スルホニル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例24-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率81%。
1H NMR (CDCl3) δ1.18-1.35 (2H, m), 1.45-2.00 (17H, m), 2.05 (3H, s), 2.24-2.41 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.58 (2H, d, J=6.6Hz), 2.78-2.93 (4H, m), 3.27-3.38 (2H, m), 3.58-3.68 (2H, m), 3.71-3.82 (2H, m), 4.46-4.56 (1H, m), 6.95 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.17 (1H, d, J=2.1Hz), 7.25-7.31 (3H, m), 7.63-7.68 (2H, m).
実施例34
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド塩酸塩
参考例25-2で得られた化合物を用いて、実施例4と同様にして表題化合物を合成した。収率34%。
1H NMR (CDCl3) δ1.15-1.35 (2H, m), 1.45-1.90 (11H, m), 2.05 (3H, s), 2.22-2.44 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.59 (2H, d, J=6.3Hz), 2.78-2.90 (3H, m), 3.10 (2H, t, J=5.1Hz), 3.59-3.81 (5H, m), 4.45-4.55 (1H, m), 5.05-5.35 (1H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.18 (1H, d, J=2.1Hz), 7.24-7.31 (3H, m), 7.74-7.79 (2H, m).
実施例35
1-アセチル-N-{3-[4-(4-アセチルベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-クロロプロピル)ピペリジン-4-カルボキサミド(7.43g, 20.0mmol)、参考例26-2で得られた化合物(6.15g)、ヨウ化カリウム(3.32g, 20.0mmol)、炭酸カリウム(11.06g, 80.0mmol)、アセトニトリル(40mL)、N,N-ジメチルホルムアミド(40mL)の混合物を100℃で6時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、酢酸エチル(60mL)を加えて、水(30mL)、1N水酸化ナトリウム水溶液(10mL×2)、飽和食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル200g, 酢酸エチル/メタノール=1/0→4/1)で精製して表題化合物(8.90g, 16.1mmol, 収率81%)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.95 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.2-2.45 (2H, m), 2.28 (2H, t, J=7.5Hz), 2.42 (3H, s), 2.58 (3H, s), 2.57 (2H, d, J=6.2Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.5Hz), 3.76 (1H, br d, J=14.0Hz), 4.51 (1H, br d, J=12.8Hz), 6.96 (1H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 7.18 (1H, d, J=2.2Hz), 7.22 (2H, d, J=8.4Hz), 7.28 (1H, d, J=8.0Hz), 7.87 (2H, d, J=8.4Hz).
実施例36
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(1E)-N-ヒドロキシエタンイミドイル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
実施例35で得られた化合物(1104mg, 2.00mmol)のエタノール(10mL)溶液にヒドロキシルアミン塩酸塩(695mg, 10.0mmol)と酢酸ナトリウム(820mg, 10.0mmol)を加えて加熱還流下、1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、酢酸エチル(40mL)を加えて1N水酸化ナトリウム水溶液(15, 5mL)、飽和食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮後、残留物をカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル50g, ヘキサン/酢酸エチル=2/1→0/1)に付した。目的画分を減圧濃縮後、残留物を酢酸エチルから再結晶化して表題化合物(878mg, 1.55mmol, 収率77%)を白色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.95 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.15-2.45 (4H, m), 2.26 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.52 (2H, d, J=6.0Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.5Hz), 3.75 (1H, br d, J=13.6Hz), 4.51 (1H, br d, J=12.8Hz), 6.95 (1H, dd, J=2.0, 8.0Hz), 7.12 (2H, d, J=8.4Hz), 7.17 (1H, d, J=2.0Hz), 7.26 (1H, d, J=8.0Hz), 7.53 (2H, d, J=8.4Hz), 8.62 (1H, br s, OH).
実施例37
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(1E)-N-メトキシエタンイミドイル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
O-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて実施例36と同様の方法で表題化合物を合成した。収率95%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.9 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.15-2.45 (4H, m), 2.21 (3H, s), 2.42 (3H, s), 2.51 (2H, d, J=6.2Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.7Hz), 3.75 (1H, br d, J=12.6Hz), 3.98 (3H, s), 4.51 (1H, br d, J=13.2Hz), 6.95 (1H, dd, J=2.1, 7.8Hz), 7.12 (2H, d, J=8.2Hz), 7.17 (1H, d, J=2.1Hz), 7.28 (1H, d, J=7.8Hz), 7.54 (2H, d, J=8.2Hz).
実施例38
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(1E)-N-エトキシエタンイミドイル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
 O-エチルヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて実施例36と同様の方法で表題化合物を合成した。収率92%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.9 (13H, m), 1.32 (3H, t, J=7.2Hz), 2.04 (3H, s), 2.15-2.45 (4H, m), 2.21 (3H, s), 2.42 (3H, s), 2.51 (2H, d, J=6.6Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.5Hz), 3.76 (1H, br d, J=12.8Hz), 4.23 (2H, q, J=7.2Hz), 4.51 (1H, br d, J=13.2Hz), 6.95 (1H, dd, J=2.2, 7.6Hz), 7.11 (2H, d, J=8.2Hz), 7.17 (1H, d, J=2.2Hz), 7.28 (1H, d, J=7.6Hz), 7.54 (2H, d, J=8.2Hz).
実施例39
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[4-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
 実施例35で得られた化合物(552mg, 1.00mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に、氷冷撹拌下、トリメチルアルミニウム(2Mヘキサン溶液, 5mL)を加えて室温で1時間撹拌した。氷冷下、トリメチルアルミニウム(2Mヘキサン溶液, 5mL)を追加し、室温で1時間撹拌した。氷冷下、水(40mL)、1N水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を順に加えて、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮後した。残留物をカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル80g, ヘキサン/酢酸エチル=2/1→0/1)で精製して表題化合物(206mg, 0.36mmol, 収率36%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.95 (13H, m), 1.57 (6H, s), 2.05 (3H, s), 2.2-2.45 (2H, m), 2.26 (2H, t, J=7.5Hz), 2.42 (3H, s), 2.50 (2H, d, J=6.6Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.7Hz), 3.76 (1H, br d, J=14.2Hz), 4.51 (1H, br d, J=12.8Hz), 6.95 (1H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 7.09 (2H, d, J=8.5Hz), 7.18 (1H, d, J=2.1Hz), 7.28 (1H, d, J=8.0Hz), 7.38 (2H, d, J=8.5Hz).
実施例40
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(シス)-2,6-ジメチル-4-モルホリニル]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド塩酸塩
参考例27-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率54%。
1H NMR (CDCl3) δ1.14 (6H, d, J=6.3Hz), 1.16-1.29 (2H, m), 1.35-2.00 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.25-2.42 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.60 (2H, d, J=6.3Hz), 2.78-2.90 (3H, m), 3.53-3.80 (7H, m), 4.46-4.56 (1H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.18 (1H, d, J=2.1Hz), 7.26-7.32 (3H, m), 7.62-7.66 (2H, m).
実施例41
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[4-(1-ヒドロキシエチル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
 実施例35で得られた化合物(442mg, 0.80mmol)のエタノール(8mL)溶液に、氷冷撹拌下、水素化ホウ素ナトリウム(45mg, 1.2mmol)を加えて室温で2時間撹拌した。氷冷下、反応混合物に1N塩酸(2.4mL)を加えて室温で30分間撹拌した。氷冷下、反応混合物に1N水酸化ナトリウム溶液(4.8mL)を加えて減圧濃縮した。残留物に酢酸エチル(40mL)を加えて水(10mL)、飽和食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮後、残留物をカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル50g, ヘキサン/酢酸エチル=2/1→0/1)で精製して表題化合物(396mg, 0.54mmol, 収率89%)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-2.1 (13H, m), 1.48 (3H, d, J=6.6Hz), 2.04 (3H, s), 2.15-2.55 (2H, m), 2.26 (2H, t, J=7.5Hz), 2.42 (3H, s), 2.50 (2H, d, J=6.6Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.63 (2H, t, J=7.7Hz), 3.76 (1H, br d, J=13.2Hz), 4.50 (1H, br d, J=13.6Hz), 4.86 (1H, q, J=6.6Hz), 6.96 (1H, dd, J=2.0, 8.2Hz), 7.10 (2H, d, J=8.0Hz), 7.17 (1H, d, J=2.0Hz), 7.28 (2H, d, J=8.0Hz), 7.28 (1H, d, J=8.2Hz).
実施例42
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(4-オキソ-1-ピペリジニル)スルホニル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例28-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にしてカップリング体を合成した。収率70%。
得られたカップリング体は実施例13と同様にしてカルボニル基の脱保護を行い、表題化合物を合成した。収率60%。
1H NMR (CDCl3) δ1.20-1.40 (2H, m), 1.45-1.93 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.22-2.44 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.54 (2H, d, J=6.0Hz), 2.59 (2H, t, J=6.0Hz), 2.78-2.92 (3H, m), 3.13-3.20 (1H, m), 3.36-3.43 (3H, m), 3.58-3.69 (2H, m), 3.70-3.81 (1H, m), 4.46-4.56 (1H, m), 6.92-7.01 (1H, m), 7.17 (1H, d, J-1.8Hz), 7.24-7.33 (3H, m), 7.66-7.72 (2H, m).
実施例43
2-(4-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]メチル}フェニル)-2-メチルプロパン酸エチル
 参考例29-5で得られた化合物を用いて、実施例1と同様の方法で表題化合物を合成した。収率73%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.9 (13H, m), 1.19 (3H, t, J=7.2Hz), 1.55 (6H, s), 2.05 (3H, s), 2.2-2.5 (2H, m), 2.26 (2H, t, J=7.5Hz), 2.42 (3H, s), 2.48 (2H, d, J=6.6Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.7Hz), 3.76 (1H, br d, J=13.8Hz), 4.12 (2H, q, J=7.2Hz), 4.51 (1H, br d, J=13.2Hz), 6.95 (1H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 7.06 (2H, d, J=8.2Hz), 7.17 (1H, d, J=2.2Hz), 7.23 (2H, d, J=8.2Hz), 7.28 (1H, d, J=8.0Hz).
実施例44
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例30-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率69%。
1H NMR (CDCl3) δ1.18-1.37 (2H, m), 1.45-1.89 (11H, m), 2.05 (3H, s), 2.23-2.44 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.59 (2H, d, J=6.6Hz), 2.78-2.92 (3H, m), 2.84 (3H, s), 3.17 (2H, t, J=5.4Hz), 3.58-3.68 (2H, m), 3.72-3.82 (1H, m), 3.77 (2H, t, J=5.4Hz), 4.46-4.57 (1H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.18 (1H, d, J=2.1Hz), 7.25-7.33 (3H, m), 7.68-7.73 (2H, m).
実施例45
1-アセチル-N-(3-{4-[4-(2-アミノ-1,1-ジメチル-2-オキソエチル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
 1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-クロロプロピル)ピペリジン-4-カルボキサミド(371mg, 1.00mmol)、参考例31-3で得られた化合物(260mg, 1.00mmol)、ヨウ化カリウム(166mg, 1.00mmol)、炭酸カリウム(553mg, 4.00mmol)、アセトニトリル(5mL)、N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)の混合物を100℃で6時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、酢酸エチル(40mL)を加えて、水(10mL)、1N水酸化ナトリウム水溶液(5mL×2)、飽和食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g, 酢酸エチル/メタノール=1/0→4/1)で精製して表題化合物(355mg, 0.60mmol, 収率60%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-2.1 (13H, m), 1.57 (6H, s), 2.04 (3H, s), 2.2-2.45 (2H, m), 2.28 (2H, t, J=7.7Hz), 2.42 (3H, s), 2.50 (2H, d, J=6.2Hz), 2.75-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.5Hz), 3.76 (1H, br d, J=13.6Hz), 4.51 (1H, br d, J=14.4Hz), 5.18 (1H, br s), 5.26 (1H, br s), 6.96 (1H, dd, J=2.1, 8.2Hz), 7.11 (2H, d, J=8.2Hz), 7.18 (1H, d, J=2.1Hz), 7.28 (1H, d, J=8.2Hz), 7.30 (2H, d, J=8.2Hz).
実施例46
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(3-メトキシプロピル)アミノ]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例32-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率65%。
1H NMR (CDCl3) δ1.17-1.35 (2H, m), 1.45-4.89 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.23-2.45 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.58 (2H, d, J=6.6Hz), 2.78-2.90 (3H, m), 3.08 (2H, dt, J=6.0, 5.7Hz), 3.29 (3H, s), 3.41 (2H, t, J=5.7Hz), 3.57-3.82 (3H, m), 4.45-4.57 (1H, m), 5.04 (1H, t, J=5.7Hz), 6.96 (1H, dd, J=8.1, 1.8Hz), 7.17 (1H, d, J=1.8Hz), 7.23-7.32 (3H, m), 7.72-7.78 (2H, m).
実施例47
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(4-メトキシ-1-ピペリジニル)スルホニル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド塩酸塩
参考例33-2で得られた化合物を用いて、実施例4と同様にして表題化合物を合成した。収率78%。
1H NMR (CDCl3) δ1.15-1.40 (2H, m),1.45-2.02 (15H, m), 2.05 (3H, s), 2.21-2.44 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.59 (2H, d, J=6.2Hz), 2.74-3.03 (5H, m), 3.10-3.35 (3H, m), 3.26 (3H, m), 3.59-3.85 (3H, m), 4.42-4.60 (1H, m), 6.97 (1H, dd, J=12.0, 2.0Hz), 7.18 (1H, d, J=2.0Hz), 7.20-7.35 (3H, m), 7.60-7.71 (2H, m).
実施例48
2-(4-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]メチル}フェニル)-2-メチルプロパン酸
 実施例43で得られた化合物(624mg, 1.00mmol)のエタノール(6mL)溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(3.0mL)を加えて60℃で17時間撹拌した。反応混合物に1N塩酸(3.0mL)を加えて減圧濃縮した。残留物に水(10mL)を加えてジクロロメタンで(20mL×3)で抽出した。有機層を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル, ジクロロメタン/メタノール=1/0→4/1)で精製して表題化合物(133mg, 0.22mmol, 収率22%)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.45-2.15 (11H, m), 1.54 (6H, s), 2.05 (3H, s), 2.15-2.55 (6H, m), 2.42 (3H, s), 2.7-2.95 (3H, m), 3.35 (2H, br d, J=9.8Hz), 3.55-3.85 (3H, m), 4.52 (1H, br d, J=14.0Hz), 7.04 (2H, d, J=8.0Hz), 7.14 (1H, dd, J=1.9, 7.9Hz), 7.22 (1H, d, J=1.9Hz), 7.33 (1H, d, J=7.9Hz), 7.34 (2H, d, J=8.0Hz).
実施例49
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(2-ヒドロキシプロピル)アミノ]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例34-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率74%。
1H NMR (CDCl3) δ1.16 (3H, d, J=6.6Hz), 1.20-1.35 (2H, m), 1.45-1.90 (12H, m), 2.05 (3H, s), 2.21-2.43 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.59 (2H, d, J=6.6Hz), 2.73-2.94 (3H, m), 3.00-3.12 (1H, m), 3.57-3.97 (4H, m), 4.45-4.57 (1H, m), 4.92-5.03 (1H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.18 (1H, d, J=2.1Hz), 7.24-7.33 (3H, m), 7.72-7.79 (2H, m).
実施例50
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[4-({[(1-ヒドロキシシクロヘキシル)メチル]アミノ}スルホニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例35-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率68%。
1H NMR (CDCl3) δ1.10-1.95 (25H, m), 2.05 (3H, s), 2.20-2.45 (4H, m), 2.43 (3H, s), 2.58 (2H, d, J=6.2Hz), 2.75-2.95 (4H, m), 3.50-3.87 (3H, m), 4.45-4.60 (1H, m), 4.77-4.93 (1H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.0, 2.2Hz), 7.18 (1H, dm J=2.2Hz), 7.22-7.33 (3H, m), 7.70-7.79 (2H, m).
実施例51-1
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-シアノベンジル)ピペリジン-1-イル]プロピル}ピペリジン-4-カルボキサミド
 1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-クロロプロピル)ピペリジン-4-カルボキサミド(4.46g, 12.0mmol)、4-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(2.37g, 10.0mmol)、ヨウ化カリウム(1.99g, 12.0mmol)、炭酸カリウム(5.53g, 40.0mmol)、アセトニトリル(50mL)、N,N-ジメチルホルムアミド(50mL)の混合物を100℃で6時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、酢酸エチル(80mL)を加えて、水(20mL)、1N水酸化ナトリウム水溶液(10mL×2)、飽和食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100g, 酢酸エチル/メタノール=1/0→4/1)で精製して表題化合物(4.00g, 7.47mmol, 収率75%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.9 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.15-2.45 (2H, m), 2.27 (2H, t, J=7.4Hz), 2.42 (3H, s), 2.57 (2H, d, J=6.6Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.5Hz), 3.76 (1H, br d, J=14.4Hz), 4.52 (1H, br d, J=12.8Hz), 6.95 (1H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 7.17 (1H, d, J=2.2Hz), 7.22 (2H, d, J=8.2Hz), 7.29 (1H, d, J=8.0Hz), 7.56 (2H, d, J=8.2Hz).
実施例51-2
1-アセチル-N-[3-(4-{4-[(Z)-アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンジル}ピペリジン-1-イル)プロピル]-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)ピペリジン-4-カルボキサミド
 実施例51-1で得られた化合物(1605mg, 3.00mmol)のエタノール(15mL)溶液にヒドロキシルアミン塩酸塩(417mg, 6.00mmol)と重曹(504mg, 6.00mmol)を加えて70℃で5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、酢酸エチル(80mL)を加えて、1N水酸化ナトリウム水溶液(15, 10mL)、飽和食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル100g, 酢酸エチル/メタノール=1/0→9/1)に付した。目的画分を減圧濃縮後、残留物を酢酸エチル-メタノールから再結晶化して表題化合物(1824mg)を白色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.95 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.2-2.45 (2H, m), 2.27 (2H, t, J=7.6Hz), 2.41 (3H, s), 2.53 (2H, d, J=6.4Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.7Hz), 3.75 (1H, br d, J=13.8Hz), 4.51 (1H, br d, J=12.8Hz), 4.84 (2H, br s, NH2), 6.96 (1H, dd, J=2.0, 8.0Hz), 7.15 (2H, d, J=8.5Hz), 7.17 (1H, d, J=2.0Hz), 7.27 (1H, d, J=8.0Hz), 7.53 (2H, d, J=8.5Hz).
実施例51-3
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[4-(5-オキソ-2,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
 実施例51-2で得られた化合物(455mg, 0.80mmol)のジオキサン(10mL)溶液に1,1'-カルボニルジイミダゾール(156mg, 0.96mmol)を加えて100℃で3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、水を加えジクロロメタン(3回)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル50g, ジクロロメタン/メタノール=1/0→0/1)で精製して表題化合物(231mg, 0.39mmol, 収率49%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ 0.8-2.9 (20H, m), 1.93 (3H, s), 2.39 (3H, s), 3.3-4.1 (5H, m), 4.3-4.5 (1H, m), 6.65-6.95 (2H, m), 6.92 (1H, d, J=6.6Hz), 7.15 (1H, s), 7.23 (1H, d, J=8.4Hz), 7.4-7.7 (2H, m).
実施例52
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
 実施例51-2で得られた化合物(341mg, 0.60mmol)と無水酢酸(5mL)の混合物を100℃で1時間、150℃で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、酢酸エチル(40mL)を加えて、1N水酸化ナトリウム水溶液(10, 5mL)、飽和食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル40g, ヘキサン/酢酸エチル=3/1→1/3)で精製して表題化合物(123mg, 0.21mmol, 収率35%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-2.1 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.2-2.5 (2H, m), 2.28 (2H, t, J=7.7Hz), 2.42 (3H, s), 2.57 (2H, d, J=6.2Hz), 2.65 (3H, s), 2.7-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.5Hz), 3.76 (1H, br d, J=13.0Hz), 4.51 (1H, br d, J=13.0Hz), 6.96 (1H, dd, J=2.2, 8.2Hz), 7.18 (1H, d, J=2.2Hz), 7.23 (2H, d, J=8.3Hz), 7.28 (1H, d, J=8.2Hz), 7.96 (2H, d, J=8.3Hz).
実施例53
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(3-ヒドロキシ-1-ピロリジニル)スルホニル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例36-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率78%。
1H NMR (CDCl3) δ1.13-2.03 (15H, m), 2.04 (3H, s), 2.18-2.43 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.59 (2H, d, J=5.8Hz), 2.63-2.97 (3H, m), 3.17-3.50 (4H, m), 3.55-3.84 (3H, m), 4.32-4.42 (1H, m), 4.43-4.60 (1H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.0, 1.8Hz), 7.17 (1H, d, J=1.8Hz), 7.23-7.33 (3h, m), 7.70-7.80 (2H, m).
実施例54
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(4-ヒドロキシ-4-メチル-1-ピペリジニル)スルホニル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例37-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率74%。
1H NMR (CDCl3) δ1.01 (1H, br s), 1.18-1.36 (2H, m), 1.23 (3H, s), 1.53-1.88 (15H, m), 2.05 (3H, s), 2.21-2.44 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.58 (2H, d, J=6.3Hz), 2.65-2.76 (2H, m), 2.78-2.90 (3H, m), 3.45-3.56 (2H, m), 3.58-3.68 (2H, m), 3.70-3.81 (1H, m), 4.46-4.57 (1H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.18 (1H, d, J=2.1Hz), 7.24-7.31 (3H, m), 7.63-7.69 (2H, m).
実施例55
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(2-ヒドロキシ-1,1-ジメチルエチル)アミノ]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例38-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率61%。
1H NMR (CDCl3) δ1.14 (6H, s), 1.18-1.35 (2H, m), 1.44-1.89 (11H, m), 2.05 (3H, s), 2.22-2.44 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.58 (2H, d, J=6.6Hz), 2.77-2.95 (3H, m), 3.46 (2H, s), 3.58-3.82 (3H, m), 4.46-4.57 (1H, m), 4.80 (1H, s), 6.95 (1H, dd, J=8.1, 1.8Hz), 7.17 (1H, d, J=1.8Hz), 7.22-7.32 (3H, m), 7.77-7.83 (2H, m).
実施例56
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[エチル(2-ヒドロキシエチル)アミノ]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例39-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ1.10-1.38 (2H, m), 1.15 (3H, t, J=7.2Hz), 1.40-1.90 (12H, m), 2.05 (3H, s), 2.19-2.46 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.58 (2H, d, J=6.2Hz), 2.75-2.94 (3H, m), 3.21-3.44 (4H, m), 3.55-3.83 (5H, m), 4.42-4.60 (1H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.0, 2.2Hz), 7.18 (1H, d, J=2.2Hz), 7.22-7.32 (3H, m), 7.68-7.76 (2H, m).
実施例57
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)アミノ]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例40-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率83%。
1H NMR (CDCl3) δ1.18-1.33 (2H, m), 1.24 (6H, s), 1.44-1.89 (12H, m), 2.05 (3H, s), 2.23-2.45 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.58 (2H, d, J=6.3Hz), 2.78-2.92 (2H, m), 2.89 (2H, d, J=6.3Hz), 3.56-3.88 (3H, m), 4.46-4.58 (1H, m), 4.88 (1H, t, J=6.3Hz), 6.96 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.17 (1H, d, J=2.1Hz), 7.24-7.74 (3H, m), 7.72-7.78 (2H, m).
実施例58
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[4-(メトキシイミノ)-1-ピペリジニル]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例41-3で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率66%。
1H NMR (CDCl3) δ1.16-1.35 (2H, m), 1.44-1.88 (14H, m), 2.05 (3H, s), 2.23-2.45 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.58 (2H, d, J=6.6Hz), 2.67 (2H, t, J=6.0Hz), 2.77-2.90 (3H, m), 3.12 (2H, t, J=6.0Hz), 3.19 (2H, t, J=6.0Hz), 3.59-3.69 (2H, m), 3.70-3.81 (1H, m), 3.78 (3H, s), 6.95 (1H, dd, J=8.1, 1.8Hz), 7.18 (1H, d, J=1.8Hz), 7.24-7.32 (3H, m), 7.62-7.68 (2H, m).
実施例59-1
4'-[(1-{3-[[(1-アセチルピペリジン-4-イル)カルボニル](3-クロロ-4-メチルフェニル)アミノ]プロピル}ピペリジン-4-イル)メチル]-1,1'-ビフェニル-4-カルボン酸メチル
 1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-クロロプロピル)ピペリジン-4-カルボキサミド(1114mg, 3.00mmol)、参考例42-2で得られた化合物(774mg, 2.50mmol)、ヨウ化カリウム(498mg, 3.00mmol)、炭酸カリウム(1382mg, 10.0mmol)、アセトニトリル(12.5mL)、N,N-ジメチルホルムアミド(12.5mL)の混合物を100℃で6時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、酢酸エチル(40mL)を加えて、水(10mL)、飽和食塩水(5mL×2)で洗浄した。有機層を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル30g, 酢酸エチル/メタノール=1/0→4/1)で精製して表題化合物(1143mg, 1.77mmol, 収率71%)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-2.1 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.2-2.45 (2H, m), 2.29 (2H, t, J=7.5Hz), 2.42 (3H, s), 2.57 (2H, d, J=6.6Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.5Hz), 3.76 (1H, br d, J=12.8Hz), 3.94 (3H, s), 4.51 (1H, br d, J=12.0Hz), 6.96 (1H, dd, J=2.0, 8.0Hz), 7.18 (1H, d, J=2.0Hz), 7.22 (2H, d, J=8.2Hz), 7.28 (1H, d, J=8.0Hz), 7.54 (2H, d, J=8.2Hz), 7.64 (2H, d, J=8.4Hz), 8.09 (2H, d, J=8.4Hz).
実施例59-2
4'-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]メチル}-1,1'-ビフェニル-4-カルボン酸
 実施例59-1で得られた化合物(322mg, 0.50mmol)のメタノール(5mL)溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(1.00mL)を加えて60℃で5時間撹拌した。反応混合物に1N塩酸(1.00mL)を加えて減圧濃縮した。残留物に水(15mL)を加えてジクロロメタンで(30mL, 15mL×2)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル, ジクロロメタン/メタノール=1/0→2/1)で精製して表題化合物(312mg, 0.50mmol, 収率99%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.5-2.1 (11H, m), 2.03 (3H, s), 2.15-2.5 (4H, m), 2.26 (3H, s), 2.6-2.95 (5H, m), 3.3-3.85 (5H, m), 4.51 (1H, br d, J=13.6Hz), 6.95-7.25 (5H, m), 7.34 (2H, d, J=8.4Hz), 7.42 (2H, d, J=8.0Hz), 7.80 (2H, d, J=8.4Hz).
実施例60
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[4-(4-モルホリニルスルホニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例43-2で得られた化合物を用いて、実施例45と同様にして表題化合物を合成した。収率71%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-2.1 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.2-2.45 (2H, m), 2.29 (2H, t, J=7.6Hz), 2.42 (3H, s), 2.60 (2H, d, J=6.2Hz), 2.7-3.05 (7H, m), 3.55-3.85 (5H, m), 3.64 (2H, t, J=7.7Hz), 4.51 (1H, br d, J=13.6Hz), 6.96 (1H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 7.18 (1H, d, J=2.1Hz), 7.29 (1H, d, J=8.0Hz), 7.30 (2H, d, J=8.4Hz), 7.65 (2H, d, J=8.4Hz).
実施例61
1-アセチル-N-(3-{4-[4-(3-アミノ-3-オキソプロピル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例44-3で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率61%。
1H NMR (CDCl3) δ1.16-1.86 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.21-2.44 (4H, m), 2.41 (3H, s), 2.47 (2H, d, J=6.9Hz), 2.51 (2H, t, J=7.8Hz), 2.76-2.89 (3H, m), 2.94 (2H, t, J=7.8Hz), 3.58-3.67 (2H, m), 3.70-3.80 (1H, m), 4.45-4.57 (1H, m), 5.15-5.40 (2H, m), 6.94 (1H, dd, J=8.1, 2.4Hz), 7.01-7.14 (4H, m), 7.16 (1H, d, J=2.4Hz), 7.27 (1H, d, J=8.1Hz).
実施例62
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[4-(3-ピリジニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例45-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率73%。
1H NMR (CDCl3) δ1.20-1.35 (2H, m), 1.45-1.89 (11H, m), 2.04 (3H, s), 2.23-2.43 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.57 (2H, d, J=6.6Hz), 2.77-2.90 (3H, m), 3.59-3.68 (2H, m), 3.70-3.80 (1H, m), 4.45-4.56 (1H, m), 6.95 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.17 (1H, d, J=2.1Hz), 7.22-7.26 (2H, m), 7.27 (1H, d, J=8.1Hz), 7.34 (1H, ddd, J=8.1, 4.8, 0.6Hz), 7.45-7.51 (2H, m), 7.84 (1H, ddd, J=8.1, 2.4, 1.8Hz), 8.56 (1H, dd, J=4.8, 1.8Hz), 8.82 (1H, dd, J=2.4, 0.6Hz).
実施例63
3-(4-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]メチル}フェニル)プロパン酸エチル
参考例46-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率75%。
1H NMR (CDCl3) δ1.12-1.90 (13H, m), 1.23 (3H, t, J=7.0Hz), 2.04 (3H, s), 2.20-2.45 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.48 (2H, d, J=6.2Hz), 2.59 (2H, t, J=8.0Hz), 2.75-2.93 (3H, m), 2.91 (2H, t, J=8.0Hz), 3.56-3.83 (3H, m), 4.13 (2H, q, J=7.0Hz), 4.44-4.58 (1H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.2, 2.2Hz), 7.00-7.14 (4H, m), 7.17 (1H, d, J=2.2Hz), 7.28 (1H, d, J=8.2Hz).
実施例64
3-(4-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]メチル}フェニル)プロパン酸
実施例63で得られた化合物を用いて、実施例24と同様にして表題化合物を合成した。収率19%。
1H NMR (CD3OD) δ1.40-2.00 (11H, m), 2.05 (3H, s), 2.38-2.52 (2H, m), 2.42 (3H, s), 2.53 (2H, t, J=7.5Hz), 2.59 (2h, d, J=6.6Hz), 2.83-2.96 (3H, m), 2.87 (2H, t, J=7.5Hz), 3.02-3.10 (2H, m), 3.43-3.54 (2H, m), 3.65-3.90 (3H, m), 4.38-4.47 (1H, m), 7.07-7.12 (2H, m), 7.14-7.19 (2H, m), 7.22 (1H, dd, J=8.1, 2.4Hz), 7.45 (1H, d, J=8.1Hz), 7.46 (1H, d, J=2.4Hz).
実施例65
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[4-(2-ピリジニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例47-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率76%。
1H NMR (CDCl3) δ1.16-1.91 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.20-2.45 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.57 (2H, d, J=6.6Hz), 2.74-2.93 (3H, m), 3.55-3.83 (3H, m), 4.40-4.58 (1H, m), 6.95 (1H, dd, J=8.0, 2.2Hz), 7.18 (1H, d, J=2.2Hz), 7.18-7.31 (4H, m), 7.69-7.75 (2H, m), 7.85-7.93 (2H, m), 8.64-8.70 (1H, m).
実施例66-1
1-アセチル-N-(3-{4-[4-(4-アミノ-4-オキソブタノイル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例48-3で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率18%。
1H NMR (CDCl3) δ1.10-1.91 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.20-2.46 (4H, m), 2.41 (3H, s), 2.57 (2H, d, J=6.0Hz), 2.66 (2H, t, J=6.6Hz), 2.73-2.93 (3H, m), 3.35 (2H, t, J=6.6Hz), 3.55-3.85 (3H, m), 4.42-4.60 (1H, m), 5.25-5.90 (2H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.0, 2.2Hz), 7.10-7.30 (4H, m), 7.84-7.94 (2H, m).
実施例66-2
1-アセチル-N-[3-(4-{4-[(1E)-4-アミノ-N-エトキシ-4-オキソブタンイミドイル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
実施例66-1で得られた化合物を用いて、実施例18と同様にして表題化合物を合成した。収率74%。
1H NMR (CDCl3) δ1.17-1.90 (13H, m), 1.32 (3H, t, J=7.2Hz), 2.04 (3H, s), 2.19-2.56 (8H, m), 2.42 (3H, s), 2.73-2.93 (3H, m), 3.00-3.12 (2H, m), 3.56-3.84 (3H, m), 4.24 (2H, q, J=7.2Hz), 4.44-4.58 (1H, m), 5.15-5.33 (1H, m), 5.52-5.74 (1H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.0, 2.2Hz), 7.08-7.17 (2H, m), 7.17 (1H, d, J=2.2Hz), 7.28 (1H, d, J=8.0Hz), 7.51-7.59 (2H, m).
実施例67
1-アセチル-N-(3-{4-[4-(4-アミノ-N-ヒドロキシ-4-オキソブタンイミドイル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
実施例66-1で得られた化合物を用いて、実施例22と同様にして表題化合物を合成した。収率34%。
1H NMR (CDCl3) δ1.20-1.93 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.24-2.44 (4H, m), 2.41 (3H, s), 2.48-2.58 (4H, m), 2.77-2.90 (3H, m), 3.10 (3H, t, J=7.5Hz), 3.58-3.67 (2H, m), 3.69-3.80 (1H, m), 4.45-4.56 (1H, m), 5.44-5.57 (1H, m), 5.95-6.10 (1H, m), 6.94 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.08-7.15 (2H, m), 7.16 (1H, d, J=2.1Hz), 7.26 (1H, d, J=8.1Hz), 7.49-7.55 (2H, m).
実施例68-1
4'-[(1-{3-[[(1-アセチルピペリジン-4-イル)カルボニル](3-クロロ-4-メチルフェニル)アミノ]プロピル}ピペリジン-4-イル)メチル]-1,1'-ビフェニル-3-カルボン酸メチル
 参考例49-2で得られた化合物を用いて、実施例59-1と同様にして表題化合物を合成した。収率67%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-2.0 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.2-2.45 (2H, m), 2.29 (2H, t, J=7.7Hz), 2.42 (3H, s), 2.56 (2H, d, J=6.2Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.9Hz), 3.76 (1H, br d, J=14.6Hz), 3.95 (3H, s), 4.51 (1H, br d, J=14.0Hz), 6.96 (1H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 7.18 (1H, d, J=2.2Hz), 7.22 (2H, d, J=8.4Hz), 7.28 (1H, d, J=8.0Hz), 7.49 (1H, t, J=7.9Hz), 7.53 (2H, d, J=8.4Hz), 7.77 (1H, m), 7.99 (1H, m), 8.26 (1H, m).
実施例68-2
4'-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]メチル}-1,1'-ビフェニル-3-カルボン酸
 実施例68-1で得られた化合物を用いて、実施例59-2と同様にして表題化合物を合成した。収率73%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.45-2.1 (11H, m), 2.01 (3H, s), 2.15-2.95 (9H, m), 2.24 (3H, s), 3.35-3.85 (5H, m), 4.49 (1H, br d, J=14.2Hz), 6.9-7.1 (2H, m), 7.1-7.25 (3H, m), 7.45 (1H, t, J=7.8Hz), 7.58 (2H, d, J=8.0Hz), 7.67 (1H, d, J=7.8Hz), 8.01 (1H, d, J=7.8Hz), 8.29 (1H, s).
実施例69
1-アセチル-N-(3-{4-[4-(2-アミノ-2-オキソエトキシ)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例50-4で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率56%。
1H NMR (CDCl3) δ1.14-1.30 (2H, m), 1.36-1.86 (11H, m), 2.04 (3H, s), 2.21-2.44 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.46 (2H, d, J=6.9Hz), 2.76-2.90 (3H, m), 3.56-3.67 (2H, m), 3.70-3.81 (1H, m), 4.44-4.56 (1H, m), 4.47 (2H, s), 5.48-5.68 (1H, m), 6.44-6.62 (1H, m), 6.79-6.85 (2H, m), 6.94 (1H, dd, J=7.8, 2.4Hz), 7.03-7.09 (2H, m), 7.16 (1H, d, J=2.4Hz), 7.27 (1H, d, J=7.8z).
実施例70
1-アセチル-N-[3-(4-{4-[(4-アセチル-1-ピペラジニル)スルホニル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例51で得られた化合物(635mg, 1.38mmol)のメタノール(10mL)溶液に1M炭酸カリウム溶液(3mL)を加え一晩攪拌した。飽和食塩水(10mL)を加えメタノールを留去後、水層を酢酸エチルで5回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮して1-アセチル-4-({4-[(ピペリジン-4-イル)メチル]フェニル}スルホニル)ピペラジン(317mg)を得た。この化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を無色アモルファスとして得た。収率39%(2工程)。
1H NMR (CDCl3) δ1.18-1.36 (2H, m), 1.45-1.98 (11H, m), 2.04 (6H, s), 2.23-2.40 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.59 (2H, d, J=6.3Hz), 2.78-2.90 (3H, m), 2.95-3.03 (4H, m), 3.55 (2H, t, J=5.1Hz), 3.63 (2H, t, J=7.8Hz), 3.70 (2H, t, J=5.1Hz), 3.70-3.81 (1H, m), 4.47-4.58 (1H, m), 6.95 (1H, dd, J=8.0, 2.0Hz), 7.16 (1H, d, J=2.0Hz), 7.25-7.33 (3H, m), 7.62 (2H, d, J=8.0Hz).
実施例71
1-アセチル-N-[3-(4-{[4'-(アミノカルボニル)-1,1'-ビフェニル-4-イル]メチル}-1-ピペリジニル)プロピル]-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
 実施例59-2で得られた化合物(200mg, 0.32mmol)と1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(43mg, 0.32mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に氷冷撹拌下、塩化アンモニウム(25mg, 0.47mmol)、トリエチルアミン(0.066mL, 0.47mmol)、1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(91mg, 0.47mmol)を順に加えて室温で18時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、酢酸エチル(40mL)を加えて飽和重曹水(10mL×3)、飽和食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮後、残留物をカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル, 酢酸エチル/メタノール=1/0→9/1)で精製して表題化合物(179mg, 0.28mmol, 収率90%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.95 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.15-2.45 (2H, m), 2.28 (2H, t, J=7.5Hz), 2.42 (3H, s), 2.57 (2H, d, J=6.6Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.5Hz), 3.76 (1H, br d, J=13.0Hz), 4.51 (1H, br d, J=13.2Hz), 5.4-6.4 (2H, br, CONH 2 ), 6.96 (1H, dd, J=2.2, 8.2Hz), 7.18 (1H, d, J=2.2Hz), 7.22 (2H, d, J=8.1Hz), 7.28 (1H, d, J=8.2Hz), 7.53 (2H, d, J=8.1Hz), 7.66 (2H, d, J=8.2Hz), 7.88 (2H, d, J=8.2Hz).
実施例72
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例52-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率56%。
1H NMR (CDCl3) δ1.10-1.88 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.18-2.49 (6H, m), 2.42 (3H, s), 2.75-2.83 (3H, m), 3.56-3.84 (3H, m), 2.89-4.00 (2H, m), 4.01-4.11 (2H, m), 4.43-4.66 (1H, m), 6.78-6.87 (2H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.0, 2.2Hz), 7.00-7.09 (2H, m), 7.17 (1H, d, J=2.2Hz), 7.28 (1H, d, J=8.0Hz).
実施例73
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[4-(N-エトキシ-3-ヒドロキシプロパンイミドイル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例53-3で得られた化合物を用いて、実施例70と同様にして表題化合物を合成した。収率62%。
1H NMR (CDCl3) δ1.16-1.36 (2H, m), 1.32 (3H, t, J=6.9Hz), 1.39-1.93 (11H, m), 2.04 (3H, s), 2.20-2.44 (4H, m), 2.41 (3H, s), 2.51 (2H, d, J=6.6Hz), 2.77-2.90 (3H, m), 3.06 (2H, t, J=6.6Hz), 3.58-3.68 (2H, m), 3.70-3.81 (1H, m), 3.86 (2H, t, J=6.6Hz), 4.24 (2H, q, J=6.9Hz), 4.45-4.56 (1H, m), 6.95 (1H, dd, J=8.1, 1.8Hz), 7.08-7.15 (2H, m), 7.16 (1H, d, J=1.8Hz), 7.27 (1H, d, J=8.1Hz), 7.52-7.61 (2H, m).
実施例74
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(2-ヒドロキシエチル)チオ]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
 参考例54-2で得られた化合物を用いて、実施例45と同様の方法で表題化合物を合成した。収率75%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.9 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.2-2.5 (2H, m), 2.27 (2H, t, J=7.7Hz), 2.42 (3H, s), 2.48 (2H, d, J=6.6Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.08 (2H, t, J=5.9Hz), 3.64 (2H, t, J=7.7Hz), 3.72 (2H, t, J=5.9Hz), 3.65-3.85 (1H, m), 4.52 (1H, br d, J=13.2Hz), 6.96 (1H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.06 (2H, d, J=8.2Hz), 7.18 (1H, d, J=2.2Hz), 7.29 (1H, d, J=8.1Hz), 7.31 (2H, d, J=8.2Hz).
実施例75-1
4-[(1-{3-[[(1-アセチルピペリジン-4-イル)カルボニル](3-クロロ-4-メチルフェニル)アミノ]プロピル}ピペリジン-4-イル)メチル]安息香酸メチル
 参考例55で得られた化合物を用いて、実施例45と同様にして表題化合物を合成した。収率77%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-2.1 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.2-2.45 (2H, m), 2.28 (2H, t, J=7.5Hz), 2.42 (3H, s), 2.57 (2H, d, J=6.4Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.5Hz), 3.75 (1H, br d, J=13.8Hz), 3.90 (3H, s), 4.51 (1H, br d, J=14.0Hz), 6.96 (1H, dd, J=2.1, 8.1Hz), 7.17 (1H, d, J=2.1Hz), 7.19 (2H, d, J=8.3Hz), 7.28 (1H, d, J=8.1Hz), 7.94 (2H, d, J=8.3Hz).
実施例75-2
4-[(1-{3-[[(1-アセチルピペリジン-4-イル)カルボニル](3-クロロ-4-メチルフェニル)アミノ]プロピル}ピペリジン-4-イル)メチル]安息香酸
 実施例75-1で得られた化合物を用いて、実施例59-2と同様にして表題化合物を合成した。収率67%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.4-2.1 (11H, m), 2.03 (3H, s), 2.1-2.45 (4H, m), 2.27 (3H, s), 2.5-2.9 (5H, m), 3.2-3.45 (2H, m), 3.45-3.8 (3H, m), 4.49 (1H, br d, J=13.4Hz), 6.96 (1H, dd, J=2.1, 8.1Hz), 7.03 (1H, d, J=8.1Hz), 7.08 (2H, d, J=8.0Hz), 7.12 (1H, d, J=2.1Hz), 7.80 (2H, d, J=8.0Hz).
実施例75-3
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[4-(ヒドロキシメチル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
 実施例75-2で得られた化合物(443mg, 0.80mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に1,1'-カルボニルジイミダゾール(389mg, 2.40mmol)を加えて室温で18時間撹拌した。反応液を水素化ホウ素ナトリウム(151mg, 3.99mmol)の水溶液(5mL)に加えて室温で1時間撹拌した。氷冷下、1N塩酸(12.0mL)を加えて室温で30分撹拌後した。氷冷下、1N水酸化ナトリウム溶液(12.0mL)を加えて減圧濃縮した。残留物に酢酸エチル(40mL)を加えて水(10mL)、飽和食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮後、残留物をカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル, ヘキサン/酢酸エチル=1/1→0/1)で精製、さらにカラムクロマトグラフィー(シリカゲル, 酢酸エチル/メタノール=1/0→1/1)で再精製して表題化合物(292mg, 0.54mmol, 収率68%)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-2.0 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.2-2.45 (2H, m), 2.27 (2H, t, J=7.5Hz), 2.42 (3H, s), 2.51 (2H, d, J=6.6Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.63 (2H, t, J=7.5Hz), 3.76 (1H, br d, J=12.8Hz), 4.52 (1H, br d, J=13.4Hz), 4.66 (2H, s), 6.96 (1H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.12 (2H, d, J=8.1Hz), 7.18 (1H, d, J=2.2Hz), 7.28 (1H, d, J=8.1Hz), 7.28 (2H, d, J=8.1Hz).
実施例76
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(2-ヒドロキシエチル)スルホニル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
 実施例74で得られた化合物(586mg, 1.00mmol)のメタノール(10mL)溶液に氷冷撹拌下、オキソン(922mg)の水溶液(5mL)を加えて室温で6時間撹拌した。反応混合物に氷冷下、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液(5mL)と飽和重曹水(20mL)を加えて、有機溶媒を減圧留去後、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル, 酢酸エチル/メタノール=1/0→9/1)で精製して表題化合物(477mg, 0.77mmol, 収率77%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-2.0 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.2-2.45 (2H, m), 2.27 (2H, t, J=7.5Hz), 2.42 (3H, s), 2.62 (2H, d, J=6.4Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.35 (2H, t, J=5.3Hz), 3.64 (2H, t, J=7.7Hz), 3.76 (1H, br d, J=13.6Hz), 4.00 (2H, t, J=5.3Hz), 4.51 (1H, br d, J=12.8Hz), 6.96 (1H, dd, J=2.2, 7.8Hz), 7.17 (1H, d, J=2.2Hz), 7.29 (1H, d, J=7.8Hz), 7.34 (2H, d, J=8.5Hz), 7.83 (2H, d, J=8.5Hz).
実施例77
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(3-ヒドロキシプロピル)アミノ]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例56で得られた化合物を用いて、実施例70と同様にして表題化合物を無色アモルファスとして得た。収率43%(2工程)。
1H NMR (CDCl3) δ1.18-1.35 (2H, m), 1.48-1.95 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.22-2.43 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.59 (2H, d, J=6.6Hz), 2.78-2.90 (3H, m), 3.11 (2H, q, J=6.0Hz), 3.63 (2H, t, J=7.4Hz), 3.70 (2H, t, J=5.7Hz), 3.70-3.82 (1H, m), 4.45-4.55 (1H, m), 5.10 (1H, m), 6.95 (1H, dd, J=8.1, 1.9Hz), 7.16 (1H, d, J=1.9Hz), 7.20-7.30 (3H, m), 7.75 (2H, d, J=8.1Hz).
実施例78
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(2-ヒドロキシエチル)(メチルスルホニル)アミノ]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例57-2で得られた化合物(248mg, 0.60mmol)のメタノール(10mL)溶液に4N塩酸/酢酸エチル溶液(1mL)を加え一晩攪拌した。溶媒を留去して4-{4-[(2-ヒドロキシエチル)(メチルスルホニル)アミノ]ベンジル}ピペリジン塩酸塩を得た。この化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を無色アモルファスとして得た。収率63%(2工程)。
1H NMR (CDCl3) δ1.18-1.33 (2H, m), 1.45-1.95 (11H, m), 2.01 (3H, s), 2.23-2.40 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.51 (2H, d, J=6.6Hz), 2.78-2.90 (3H, m), 2.97 (3H, s), 3.58-3.70 (4H, m), 3.70-3.83 (1H, m), 3.81 (2H, t, J=5.3Hz), 4.47-4.56 (1H, m), 6.95 (1H, dd, J=8.1, 1.8Hz), 7.13-7.18 (3H, m), 7.23-7.32 (3H, m).
実施例79
[(4-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]メチル}フェニル)チオ]酢酸エチル
 1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-クロロプロピル)ピペリジン-4-カルボキサミド(2.23g, 6.0mmol)、参考例58-2で得られた化合物(1.25g)、ヨウ化カリウム(1.00g, 6.0mmol)、炭酸水素ナトリウム(2.02g, 24.0mmol)、アセトニトリル(30mL)の混合物を100℃で18時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、酢酸エチル(160mL)を加えて、水(40mL)、飽和食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル, 酢酸エチル/メタノール=100/0→50/50)で精製後、さらにカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル, ヘキサン/酢酸エチル=80/20→0/100)で再精製して表題化合物(1.52g, 2.4mmol, 収率61%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.05-1.9 (13H, m), 1.22 (3H, t, J=7.2Hz), 2.05 (3H, s), 2.2-2.5 (2H, m), 2.26 (2H, t, J=7.5Hz), 2.42 (3H, s), 2.48 (2H, d, J=6.2Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.60 (2H, s), 3.63 (2H, t, J=7.5Hz), 3.76 (1H, br d, J=14.4Hz), 4.16 (2H, q, J=7.2Hz), 4.52 (1H, br d, J=12.8Hz), 6.95 (1H, dd, J=2.1, 7.9Hz), 7.06 (2H, d, J=8.2Hz), 7.17 (1H, d, J=2.1Hz), 7.29 (1H, d, J=7.9Hz), 7.33 (2H, d, J=8.6Hz).
実施例80
[(4-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル][3-クロロ-4-メチルフェニル]アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]メチル}フェニル)チオ]酢酸
 実施例79で得られた化合物(1385mg, 2.20mmol)のメタノール(10mL)溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(4.40mL)を加えて50℃で1時間撹拌した。反応混合物に1N塩酸(4.40mL)を加えて減圧濃縮した。残留物に水(15mL)を加えてジクロロメタン(30mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル, ジクロロメタン/メタノール=1/0→2/1)で精製して表題化合物(1273mg, 2.12mmol, 収率96%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.4-2.1 (11H, m), 2.04 (3H, s), 2.15-2.6 (6H, m), 2.42 (3H, s), 2.65-3.0 (3H, m), 3.3-3.85 (5H, m), 3.58 (2H, s), 4.52 (1H, br d, J=13.4Hz), 6.98 (2H, d, J=8.2Hz), 7.06 (1H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 7.23 (1H, d, J=2.1Hz), 7.30 (1H, d, J=8.0Hz), 7.30 (2H, d, J=8.2Hz).
実施例81
1-アセチル-N-[3-(4-{4-[(2-アミノ-2-オキソエチル)チオ]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
 実施例80で得られた化合物(420mg, 0.70mmol)と1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(95mg, 0.70mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に氷冷撹拌下、塩化アンモニウム(56mg, 1.05mmol)、トリエチルアミン(0.146mL, 1.05mmol)、1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(201mg, 1.05mmol)を順に加えて室温で18時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、酢酸エチル(40mL)を加えて飽和重曹水(10mL×3)、飽和食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮後、残留物をカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル, 酢酸エチル/メタノール=1/0→9/1)で精製して表題化合物(348mg, 0.58mmol, 収率83%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.05-1.9 (13H, m), 2.04 (3H, s), 2.15-2.55 (2H, m), 2.26 (2H, t, J=7.5Hz), 2.42 (3H, s), 2.47 (2H, d, J=6.6Hz), 2.7-2.95 (3H, m), 3.58 (2H, s), 3.63 (2H, t, J=7.6Hz), 3.76 (1H, br d, J=13.2Hz), 4.50 (1H, br d, J=13.2Hz), 5.84 (1H, br s), 6.73 (1H, br s), 6.96 (1H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 7.07 (2H, d, J=8.2Hz), 7.18 (1H, d, J=2.1Hz), 7.24 (2H, d, J=8.2Hz), 7.28 (1H, d, J=8.0Hz).
実施例82
エチル 4-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル](3-クロロ-4-メチルフェニル)アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]メチル}フェニルカルバマート塩酸塩
参考例59で得られた化合物(538mg, 1.48mmol)のエタノール(10mL)溶液に4N塩酸/酢酸エチル溶液(3mL)を加え一晩攪拌した。溶媒を留去して4-{4-[(エトキシカルボニル)アミノ]ベンジル}ピペリジン塩酸塩414mgを得た。収率94%。この化合物を用いて、実施例4と同様にして表題化合物を無色アモルファスとして得た。収率41%。
遊離塩基:1H NMR (CDCl3) δ1.30 (3H, t, J=7.4Hz), 1.20-1.95 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.23-2.40 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.47 (2H, d, J=6.4Hz), 2.80-2.95 (3H, m), 3.58-3.84 (3H, m), 4.22 (2H, q, J=7.4Hz), 4.45-4.60 (1H, m), 6.59 (1H, brs), 6.95-7.10 (3H, m), 7.16-7.34 (4H, m).
実施例83
メチル 4-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル](3-クロロ-4-メチルフェニル)アミノ}プロピル)-4-ピペリジニル]メチル}フェニルカルバマート塩酸塩
参考例60で得られた化合物を用いて、実施例82と同様にして表題化合物を無色アモルファスとして得た。収率66%。
遊離塩基:1H NMR (CDCl3) δ1.25-2.00 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.17-2.40 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.48 (2H, d, J=5.4Hz), 2.74-3.05 (3H, m), 3.58-3.75 (3H, m), 3.77 (3H, s), 4.45-4.60 (1H, m), 6.63 (1H, brs), 6.98-7.10 (3H, m), 7.15-7.35 (4H, m).
実施例84
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(エチルアミノ)カルボニル]アミノ}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド塩酸塩
参考例61で得られた化合物を用いて、実施例82と同様にして表題化合物を無色アモルファスとして得た。収率58%。
遊離塩基:1H NMR (CDCl3) δ1.11 (3H, t, J=7.2Hz), 1.20-2.03 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.24-2.53 (6H, m), 2.42 (3H, s), 2.78-2.97 (3H, m), 3.24 (2H, quin, J=7.2Hz), 3.65 (2H, t, J=7.4Hz), 3.66-3.83 (1H, m), 4.45-4.60 (1H, m), 5.44 (1H, br), 6.95-7.05 (3H, m), 7.15-7.40 (5H, m).
実施例85
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(メチルアミノ)カルボニル]アミノ}ベンジルl)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド塩酸塩
参考例62で得られた化合物を用いて、実施例82と同様にして表題化合物を無色アモルファスとして得た。収率33%。
遊離塩基:1H NMR (CDCl3) δ1.05-1.40 (2H, m), 1.40-2.00 (11H, m), 2.05 (3H, s), 2.20-2.40 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.65 (2H, d, J=6.6Hz), 2.81 (3H, d, J=4.8Hz), 2.75-2.92 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.4Hz), 3.65-3.84 (1H, m), 4.45-4.60 (1H, m), 4.91 (1H, m), 6.59 (1H, brs), 6.93-7.10 (3H, m), 7.13-7.23 (4H, m).
実施例86
1-アセチル-N-[3-(4-{4-[(アミノカルボニル)アミノ]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例63で得られた化合物を用いて、実施例78と同様にして表題化合物を無色アモルファスとして得た。収率16%。
1H NMR (CDCl3) δ1.15-1.35 (2H, m), 1.40-1.92 (11H, m), 2.05 (3H, s), 2.20-2.37 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.47 (2H, d, J=6.6Hz), 2.75-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=7.6Hz), 3.65-3.83 (1H, m), 4.42-4.58 (1H, m), 4.71 (2H, brs), 6.64 (1H, brs), 6.92-7.13 (3H, m), 7.16-7.33 (4H, m).
実施例87
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(メトキシアミノ)カルボニル]アミノ}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド塩酸塩
参考例64で得られた化合物を用いて、実施例82と同様にして表題化合物を無色アモルファスとして得た。収率45%。
遊離塩基:1H NMR (CDCl3) δ1.18-1.45 (2H, m), 1.45-2.00 (11H, m), 2.04 (3H, s), 2.24-2.44 (4H, m), 2.41 (3H, s), 2.48 (2H, d, J=6.6Hz), 2.73-2.95 (3H, m), 3.53-3.70 (3H, m), 3.79 (3H, s), 4.43-4.60 (1H, m), 6.93-7.20 (4H, m), 7.30-7.58 (5H, m).
実施例88
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(エトキシアミノ)カルボニル]アミノ}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例65で得られた化合物を用いて、実施例78と同様にして表題化合物を無色アモルファスとして得た。収率74%。
1H NMR (CDCl3) δ1.15-1.45 (2H, m), 1.33 (3H, t, J=6.8Hz), 1.45-1.90 (11H, m), 2.05 (3H, s), 2.22-2.40 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.47 (2H, d, J=6.2Hz), 2.73-2.95 (3H, m), 3.64 (2H, t, J=8.0Hz), 3.67-3.83 (1H, m), 3.98 (2H, q, J=6.8Hz), 4.43-4.60 (1H, m), 6.92-7.20 (5H, m), 7.30-7.42 (3H, m), 7.52 (1H, brs).
実施例89  
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(イソブトキシアミノ)カルボニル]アミノ}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピルl}-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例66で得られた化合物を用いて、実施例78と同様にして表題化合物を無色アモルファスとして得た。収率51%。
1H NMR (CDCl3) δ1.01 (6H, d, J=7.6Hz), 1.10-1.45 (3H, m), 1.45-2.00 (11H, m), 2.05 (3H, s), 2.20-2.38 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.48 (2H, d, J=6.2Hz), 2.73-2.93 (3H, m), 3.57-3.84 (3H, m), 3.70 (2H, d, J=6.6Hz), 4.43-4.63 (1H, m), 6.93-7.22 (5H, m), 7.25-7.42 (3H, m), 7.54 (1H, brs).
実施例90
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[4-(4-モルホリニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド二塩酸塩
参考例67で得られた化合物を用いて、実施例4と同様にして表題化合物を無色アモルファスとして得た。収率40%。
遊離塩基:1H NMR (CDCl3) δ1.10-1.45 (2H, m), 1.45-1.97 (11H, m), 2.07 (3H, s), 2.22-2.50 (6H, m), 2.44 (3H, s), 2.76-2.95 (3H, m), 3.14 (4H, t, J=4.8Hz), 3.66 (2H, t, J=7.6Hz), 3.70-3.85 (1H, m), 3.88 (4H, t, J=4.8Hz), 4.47-4.63 (1H, m), 6.85 (2H, d, J=8.8Hz), 6.94-7.10 (3H, m), 7.15-7.35 (2H, m).
実施例91
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[4-(ジメチルアミノ)ベンジル]-1-ピペリジニルl}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド二塩酸塩
参考例68で得られた化合物を用いて、実施例82と同様にして表題化合物を無色アモルファスとして得た。収率43%。
遊離塩基:1H NMR (CDCl3) δ1.18-1.45 (2H, m), 1.50-1.97 (11H, m), 2.05 (3H, s), 2.25-2.47 (6H, m), 2.42 (3H, s), 2.75-2.96 (3H, m), 2.91 (6H, s), 3.57-3.84 (3H, m), 4.45-4.60 (1H, m), 6.68 (2H, d, J=8.8Hz), 6.95-7.05 (3H, m), 7.15-7.35 (2H, m).
実施例92
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[3-(4-モルホリニル)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例69-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率68%。
1H NMR (CDCl3) δ1.15-1.33 (2H, m), 1.40-1.86 (11H, m), 2.05 (3H, s), 2.21-2.41 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.47 (2H, d, J=6.9Hz), 2.77-2.90 (3H, m), 3.12-3.18 (4H, m), 3.60-3.67 (2H, m), 3.70-3.80 (1H, m), 3.83-3.89 (4H, m), 4.47-4.56 (1H, m), 6.64-6.70 (2H, m), 6.72-6.77 (1H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.15-7.21 (2H, m), 7.29 (1H, br s).
実施例93
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-{4-[3-(メチルアミノ)ベンジル]-1-ピペリジニル}プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例70-2で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率62%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.16-1.31 (2H, m), 1.40-1.87 (11H, m), 2.05 (3H, s), 2.23-2.45 (6H, m), 2.42 (3H, s), 2.75-2.90 (3H、m), 2.83 (3H, s), 3.59-3.68 (2H, m), 3.71-3.80 (1H, m), 4.46-4.56 (1H, m), 6.37-6.40 (1H, m), 6.42-6.51 (2H, m), 6.96 (1H, dd, J=8.1, 2.1Hz), 7.09 (1H, t, J=7.5Hz), 7.18 (1H, d, J=2.1Hz), 7.30 (1H, br s).
実施例94
1-アセチル-N-(3-(4-(3-アミノベンジル)-1-ピペリジニル)プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
 参考例71で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率77%。
1H NMR (CDCl3) δ1.10-1.30 (2H, m), 1.40-1.85 (12H, m), 2.04 (3H, s), 2.20-2.41 (6H, m), 2.42 (3H, s), 2.77-2.90 (3H, m), 3.53-3.68 (4H, m), 3.71-3.80 (1H, m), 6.46-6.48 (1H, m), 6.49-6.56 (2H, m), 6.96 (1H, dd, J=7.8, 1.8Hz), 7.05 (1H, t, J=7.8Hz), 7.18 (1H, d, J=1.8Hz), 7.29 (1H, br s).
実施例95
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-3-(4-(4-(4-シアノフェノキシ)ベンジル)-1-ピペリジニル)プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例72で得られた化合物(1.21g, 3.09mmol)とトリフルオロ酢酸(10mL)のジクロロメタン(15mL)溶液を10分攪拌した。溶媒を留去して得られる無色粉末をアセトニトリル(20mL)とN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-クロロプロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド(1.15g, 3.09mmol)とヨウ化カリウム(513mg, 3.09mmol)と炭酸カリウム(938mg, 6.80mmol)を加え21時間攪拌した。以下実施例1と同様にして表題化合物(1.18g, 61%)を合成した。
1H NMR (CDCl3) δ1.20-1.90 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.20-2.60 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.56 (2H, d, J=6.0Hz), 2.70-3.20 (3H, m), 3.54-3.86 (3H, m), 4.44-4.60 (1H, m), 6.93-7.04 (4H, m), 7.11-7.21 (3H, m), 7.28-7.34 (2H, m), 7.55-7.64 (2H, m).
実施例96
エチル 4-{[1-(3-{[(1-アセチル-4-ピペリジニル)カルボニル]-3-クロロ-4-メチルアニリノ}プロピル)-4-ピペリジニル]スルホニル}フェニルカルバマート
参考例73-3で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率51%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.33 (3H, t, J=7.2Hz), 1.50-2.05 (14H, m), 2.05 (3H, s), 2.20-2.45 (3H, m), 2.42 (3H, s), 2.74-2.98 (3H, m), 3.55-3.86 (3H, m), 4.26 (2H, q, J=7.2Hz), 4.45-4.58 (1H, m), 6.94 (1H, dd, J=2.2, 7.8Hz), 7.12-7.18 (2H, m), 7.29 (1H, d, J=7.8Hz), 7.59 (2H, d, J=8.8Hz), 7.77 (2H, d, J=8.8Hz).
実施例97
1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-(3-(4-((3-(ジメチルアミノ)フェニル)スルホニル)-1-ピペリジニル)プロピル)-4-ピペリジンカルボキサミド
参考例74-3で得られた化合物を用いて、実施例1と同様にして表題化合物を合成した。収率51%。
1H NMR (CDCl3) δ1.50-2.02 (13H, m), 2.05 (3H, s), 2.24-2.40 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.78-2.99 (3H, m), 3.02 (6H, s), 3.57-3.66 (2H, m), 3.71-3.81 (1H, m), 4.47-4.56 (1H, m), 6.88-6.97 (2H, m), 7.07-7.17 (3H, m), 7.25-7.31 (1H, m), 7.36 (1H, dd, J=5.4, 5.2Hz).
参考例1-1
tertブチル 4-[(4-ニトロフェニル)スルファニル]ピペリジン-1-カルボキシラート
tertブチル 4-[(メチルスルホニル)オキシ]ピペリジン-1-カルボキラート(23.4g, 83.9mmol)と4-ニトロチオフェノール(19.5g, 101mmol)と炭酸カリウム(17.4g, 126mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(400mL)混合液を60℃にて13時間攪拌した。溶媒を留去して得られる残留物に水(400mL)を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウムと飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/5→1/4)で精製し表題化合物(25.9g, 91%)を黄色粉末晶として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.46 (9H, s), 1.50-1.73 (2H, m), 1.96-2.10 (2H, m), 3.05 (2H, ddd, J=13.6, 10.7, 3.2Hz), 3.42-3.57 (1H, m), 3.90-4.10 (2H, m), 7.35-7.43 (2H, m), 8.11-8.20 (2H, m).
参考例1-2
tertブチル 4-[(4-アミノフェニル)スルファニル]ピペリジン-1-カルボキシラート
 参考例1-1で得られた化合物 (25.9g, 76.6mmol)とヒドラジン一水和物(15mL, 306mmol)と三塩化鉄六水和物(2.07g, 7.66mmol)と活性炭(4.9g)のテトラヒドロフラン(400mL)混合液を20時間加熱還流した。不溶物をセライトろ過し酢酸エチルで洗浄した。ろ液を減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/2→2/3)で精製し表題化合物(21.1g, 89%)を黄色粉末晶として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.34-1.65 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.78-1.93 (2H, m), 2.73-3.01 (3H, m), 3.75 (2H, br s), 3.90-4.05 (2H, m), 6.58-6.66 (2H, m), 7.21-7.30 (2H, m).
参考例1-3
tertブチル 4-[(4-アミノフェニル)スルホニル]ピペリジン-1-カルボキシラート
 参考例1-2で得られた化合物(6.62g, 21.5mmol)のジクロロメタン(200mL)溶液に0℃にて4-クロロ過安息香酸(11.2g, 45.2mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応液にジクロロメタン(100mL) 加え、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液+飽和炭酸水素ナトリウム(80+80mL)と飽和炭酸水素ナトリウム(180mL×2)と飽和食塩水(180mL)で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をジイソプロピルエーテルと少量の酢酸エチルで洗浄し、表題化合物(7.14g, 98%)を淡黄色粉末晶として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.43 (9H, s), 1.48-1.70 (2H, m), 1.93-2.06 (2H, m), 2.55-2.75 (2H, m), 2.96 (1H, tt, J=12.0, 3.9Hz), 4.03-4.30 (4H, m), 6.70-6.75 (2H, m), 7.58-7.63 (2H, m).
参考例1-4
4-[(4-アミノフェニル)スルホニル]ピペリジン二塩酸塩
 参考例1-3で得られた化合物(2.24g, 6.59mmol)のメタノール/テトラヒドロフラン(40mL/20mL)溶液に4N塩酸/酢酸エチル溶液(20mL)を加え14時間攪拌した。溶媒を留去して得られる粉末をジイソプロピルエーテルで洗浄して表題化合物(2.11g, quant.)を淡黄色粉末晶として得た。
1H NMR (CD3OD) δ1.80-1.98 (2H, m), 2.14-2.25 (2H, m), 2.94-3.07 (2H, m), 3.40-3.55 (3H, m), 7.14-7.20 (2H, m), 7.75-7.81 (2H, m).
参考例2-1
tertブチル 4-{[4-(イソプロピルアミノ)フェニル]スルファニル}ピペリジン-1-カルボキシラート
 参考例1-2で得られた化合物(2.00g, 6.49mmol)とアセトン(0.57mL, 7.79mmol)の1,2-ジクロロエタン(40mL)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.03g, 9.09mmol)を加え18時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム(30mL)を加えジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/6)で精製し表題化合物(2.00g, 88%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.22 (6H, d, J=5.8Hz), 1.25-1.57 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.79-1.94 (2H, m), 2.73-3.00 (2H, m), 3.53-3.70 (2H, m), 3.90-4.05 (2H, m), 6.45-6.54 (2H, m), 7.20-7.30 (2H, m).
参考例2-2
tertブチル 4-{[4-(イソプロピルアミノ)フェニル]スルホニル}ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例2-1で得られた化合物を用いて、参考例1-3と同様にして表題化合物を合成した。収率71%。
1H NMR (CDCl3) δ1.26 (6H, d, J=6.2Hz), 1.43 (9H, s), 1.45-1.69 (2H, m), 1.94-2.06 (2H, m), 2.55-2.74 (2H, m), 2.95 (1H, dt, J=12.0, 3.6Hz), 3.60-3.78 (1H, m), 4.14-4.30 (3H, m), 6.53-6.62 (2H, m), 7.54-7.63 (2H, m).
参考例2-3
4-{[4-(イソプロピルアミノ)フェニル]スルホニル}ピペリジン二塩酸塩
参考例2-2で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率97%。
1H NMR (CD3OD) δ1.27 (6H, d, J=6.4Hz), 1.73-1.99 (2H, m), 2.12-2.28 (2H, m), 2.90-3.09 (2H, m), 3.32-3.56 (3H, m), 3.69-3.84 (1H, m), 6.98-7.08 (2H, m), 7.68-7.78 (2H, m).
参考例3-1
tertブチル 4-{[4-(ジメチルアミノ)フェニル]スルファニル}ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例1-2で得られた化合物とホルマリンを用いて、参考例2-1と同様にして表題化合物を合成した。収率67%。
1H NMR (CDCl3) δ1.35-1.55 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.79-1.93 (2H, m), 2.73-3.00 (3H, m), 2.96 (6H, s), 3.90-4.10 (2H, m), 6.60-6.70 (2H, m), 7.29-7.40 (2H, m).
参考例3-2
tertブチル 4-{[4-(ジメチルアミノ)フェニル]スルホニル}ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例3-1で得られた化合物を用いて、参考例1-3と同様にして表題化合物を合成した。収率58%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.43 (9H, s), 1.45-1.70 (2H, m), 1.94-2.07 (2H, m), 2.55-2.76 (2H, m), 2.85-3.05 (1H, m), 3.08 (6H, s), 4.14-4.30 (2H, m), 6.66-6.75 (2H, m), 7.60-7.70 (2H, m).
参考例3-3
4-{[4-(ジメチルアミノ)フェニル]スルホニル}ピペリジン二塩酸塩
参考例3-2で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率79%。
1H NMR (CD3OD) δ 1.72-2.02 (2H, m), 2.10-2.28 (2H, m), 2.90-3.13 (2H, m), 3.11 (6H, s), 3.30-3.55 (3H, m), 6.93-7.01 (2H, m), 7.68-7.75 (2H, m).
参考例4-1
tertブチル 4-[(3-アミノフェニル)スルファニル]ピペリジン-1-カルボキシラート
3-アミノチオフェノールを用いて、参考例1-1と同様にして表題化合物を合成した。収率82%。
1H NMR (CDCl3) δ1.40-1.64 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.87-2.00 (2H, m), 3.92 (2H, ddd, J=10.8, 10.8, 3.2Hz), 3.20 (1H, tt, J=10.2, 3.8Hz), 3.69 (2H, br s), 3.86-4.05 (2H, m), 6.58 (1H, ddd, J=8.0, 2.2, 1.0Hz), 6.73-6.84 (2H, m), 7.08 (1H, t, J=8.0Hz).
参考例4-2
tertブチル 4-[(3-アミノフェニル)スルホニル]ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例4-1で得られた化合物を用いて、参考例1-3と同様にして表題化合物を合成した。収率81%。
1H NMR (CDCl3) δ1.44 (9H, s), 1.50-1.75 (2H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.50-2.80 (2H, m), 3.02 (1H, tt, J=8.0, 3.7Hz), 4.00 (2H, br s), 4.10-4.33 (2H, m), 6.92 (1H, ddd, J=7.6, 2.4, 1.0Hz), 7.12 (1H, dd, J=2.4, 1.8Hz), 7.19 (1H, ddd, J=8.0, 1.8, 1.0Hz), 7.33 (1H, dd, J=8.0, 7.6Hz).
参考例4-3
4-[(3-アミノフェニル)スルホニル]ピペリジン二塩酸塩
参考例4-2で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率81%。
1H NMR (CD3OD) δ1.60-2.15 (4H, m), 2.73-2.98 (2H, m), 3.22-3.65 (3H, m), 7.05-7.23 (3H, m), 7.42 (1H, t, J=7.9Hz), 8.55-8.84 (1H, m), 9.20-9.40 (1H, m).
参考例5-1
tertブチル 4-{[3-(メチルアミノ)フェニル]スルファニル}ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例4-1で得られた化合物(1.63g, 5.29mmol)とベンゾトリアゾール(693mg, 5.82mmol)のエタノール(15mL)溶液に37%ホルマリン(0.471mL)を加え24.5時間攪拌した。溶媒を留去して得られる残留物にテトラヒドロフラン(15mL)を加え、次いで水素化ホウ素ナトリウム(600mg, 15.9mmol)を加え21時間攪拌した。砕氷を加え20分攪拌後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)で精製し表題化合物 (1.66g, 97%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.40-1.60 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.87-1.98 (2H, m), 2.83 (3H, s), 2.85-2.98 (2H, m), 3.21 (1H, tt, J=10.2, 3.9Hz), 3.76 (1H, br s), 3.87-4.05 (2H, m), 6.50 (1H, ddd, J=7.8, 2.4, 0.9Hz), 6.66 (1H, dd, J=2.4, 1.8Hz), 6.75 (1H, ddd, J=7.8, 1.8, 0.9Hz), 7.14 (1H, t, J=7.8Hz).
参考例5-2
tertブチル 4-{[3-(メチルアミノ)フェニル]スルホニル}ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例5-1で得られた化合物を用いて、参考例1-3と同様にして表題化合物を合成した。収率13%。
1H NMR (CDCl3) δ1.44 (9H, s), 1.50-1.77 (2H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.50-2.80 (2H, m), 2.89 (3H, d, J=4.8Hz), 3.02 (1H, tt, J=12.2, 3.6Hz), 4.04-4.35 (3H, m), 6.83 (1H, ddd, J=8.0, 2.4, 1.0Hz), 7.00 (1, dd, J=2.8, 1.0Hz), 7.14 (1H, ddd, J=7.8, 2.8, 1.0Hz), 7.34 (1H, dd, J=8.0, 7.8Hz).
参考例5-3
4-{[3-(メチルアミノ)フェニル]スルホニル}ピペリジン二塩酸塩
参考例5-2で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率92%。
1H NMR (CD3OD) δ1.80-2.05 (2H, m), 2.14-2.28 (2H, m), 2.90-3.12 (2H, m), 3.02 (3H, s), 3.45-3.70 (3H, m), 7.45-7.54 (1H, m), 7.59-7.70 (3H, m).
参考例6-1
tertブチル 4-[(4-ブロモフェニル)スルファニル]ピペリジン-1-カルボキシラート
4-ブロモチオフェノールを用いて、参考例1-1と同様にして表題化合物を合成した。収率94%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.40-1.64 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.84-1.99 (2H, m), 2.91 (2H, ddd, J=10.6, 3.0, 3.0Hz), 3.18 (1H, tt, J=10.4, 3.6Hz), 1.86-4.04 (2H, m), 7.22-7.30 (2H, m), 7.37-7.46 (2H, m).
参考例6-2
tertブチル 4-[(4-ブロモフェニル)スルホニル]ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例6-1で得られた化合物を用いて、参考例1-3と同様にして表題化合物を合成した。収率94%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.43 (9H, s), 1.46-1.70 (2H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.53-2.77 (2H, m), 3.03 (1H, tt, J=8.0, 3.6Hz), 4.10-4.35 (2H, m), 7.73 (4H, s).
参考例6-3
tertブチル 4-{[4-(4-モルホリニル)フェニル]スルホニル}ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例6-2で得られた化合物(1.31g, 3.24mmol)とモルホリン (0.339mL, 3.89mmol)と酢酸パラジウム(7.3mg, 0.0324mmol)と(+)-BINAP(30.3mg, 0.0486mmol)と炭酸セシウム(1.48g, 4.54mmol)のトルエン(15mL)懸濁液を100℃にて18時間攪拌した。不溶物をセライトろ過しエーテルで洗浄した。ろ液を減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1→2/1)で精製し表題化合物(418mg, 31%)を黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.43 (9H, s), 1.48-1.65 (2H, m), 1.93-2.06 (2H, m), 2.55-2.73 (2H, m), 2.97 (1H, tt, J=5.6, 2.4Hz), 3.30-3.36 (4H, m), 3.84-3.90 (4H, m), 4.10-4.32 (2H, m), 6.90-6.97 (2H, m), 7.63-7.73 (2H, m).
参考例6-4
4-{[4-(4-モルホリニル)フェニル]スルホニル}ピペリジン二塩酸塩
参考例6-3で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率77%。
1H NMR (CD3OD) δ1.74-2.02 (2H, m), 2.11-2.27 (2H, m), 2.90-3.08 (2H, m), 3.15-3.56 (7H, m), 3.79-3.86 (4H, m), 7.06-7.15 (2H, m), 7.65-7.75 (2H, m).
参考例7-1
tertブチル 4-[(4-イソプロピルフェニル)スルファニル]ピペリジン-1-カルボキシラート
4-イソプロピルチオフェノールを用いて、参考例1-1と同様にして表題化合物を合成した。収率53%。
1H NMR (CDCl3) δ1.25 (6H, d, J=6.8Hz), 1.40-1.65 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.83-1.99 (2H, m), 2.81-2.98 (3H, m), 3.14 (1H, tt, J=10.2, 4.0Hz), 3.84-4.05 (2H, m), 7.12-7.22 (2H, m), 7.31-7.40 (2H, m).
参考例7-2
tertブチル 4-[(4-イソプロピルフェニル)スルホニル]ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例7-1で得られた化合物を用いて、参考例1-3と同様にして表題化合物を合成した。収率89%。
1H NMR (CDCl3) δ1.29 (6H, d, J=7.0Hz), 1.43 (9H, s), 1.48-1.72 (2H, m), 1.90-2.08 (2H, m), 2.54-2.78 (2H, m), 2.93-3.02 (2H, m), 4.12-4.34 (2H, m), 7.38-7.46 (2H, m), 7.74-7.82 (2H, m).
参考例7-3
4-[(4-イソプロピルフェニル)スルホニル]ピペリジン塩酸塩
参考例7-2で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率81%。
1H NMR (CD3OD) δ1.29 (6H, d, J=7.2Hz), 1.80-1.96 (2H, m), 2.14-2.25 (2H, m), 2.94-3.10 (3H, m), 3.43-3.55 (3H, m), 7.54-7.59 (2H, m), 7.81-7.86 (2H, m).
参考例8-1
tertブチル 4-[(4-クロロフェニル)スルファニル]ピペリジン-1-カルボキシラート
4-クロロチオフェノールを用いて、参考例1-1と同様にして表題化合物を合成した。収率92%。
1H NMR (CDCl3) δ1.39-1.61 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.82-1.99 (2H, m), 2.91 (2H, ddd, J=13.6, 10.6, 4.2Hz), 3.17 (1H, tt, J=10.6, 3.8Hz), 3.84-4.07 (2H, m), 7.24-7.38 (4H, m).
参考例8-2
tertブチル 4-[(4-クロロフェニル)スルホニル]ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例8-1で得られた化合物を用いて、参考例1-3と同様にして表題化合物を合成した。収率78%。
1H NMR (CDCl3) δ1.43 (9H, s), 1.45-1.71 (2H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.53-2.78 (2H, m), 3.03 (1H, tt, J=12.0, 3.6Hz), 4.12-4.36 (2H, m), 7.52-7.60 (2H, m), 7.77-7.85 (2H, m).
参考例8-3
4-[(4-クロロフェニル)スルホニル]ピペリジン塩酸塩
参考例8-2で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率94%。
1H NMR (CD3OD) δ1.77-2.01 (2H, m), 2.09-2.28 (2H, m), 3.00 (2H, dt, J=12.8, 3.2Hz), 3.43-3.63 (3H, m), 7.67-7.75 (2H, m), 7.87-7.95 (2H, m).
参考例9-1
tertブチル 4-[(4-メチルフェニル)スルファニル]ピペリジン-1-カルボキシラート
4-メチルチオフェノールを用いて、参考例1-1と同様にして表題化合物を合成した。収率97%。
1H NMR (CDCl3) δ1.42-1.57 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.83-1.95 (2H, m), 2.34 (3H, s), 2.81-2.95 (2H, m), 3.12 (1H, tt, J=6.8, 2.6Hz), 3.85-4.07 (2H, m), 7.09-7.15 (2H, m), 7.31-7.36 (2H, m).
参考例9-2
tertブチル 4-[(4-メチルフェニル)スルホニル]ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例9-1で得られた化合物を用いて、参考例1-3と同様にして表題化合物を合成した。収率84%。
1H NMR (CDCl3) δ1.43 (9H, s), 1.45-1.70 (2H, m), 1.90-2.06 (2H, m), 2.46 (3H, s), 2.52-2.76 (2H, m), 3.01 (1H, tt, J=12.0, 3.6Hz), 4.13-4.32 (2H, m), 7.34-7.41 (2H, m), 7.70-7.78 (2H, m).
参考例9-3
4-[(4-メチルフェニル)スルホニル]ピペリジン塩酸塩
参考例9-2で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率89%。
1H NMR (CD3OD) δ1.75-2.00 (2H, m), 2.10-2.25 (2H, m), 2.47 (3H, s), 2.99 (2H, dt, J=12.8, 3.2Hz), 3.39-3.56 (3H, m), 7.45-7.56 (2H, m), 7.75-7.82 (2H, m).
参考例10-1
tertブチル 4-({4-[(2-エトキシエチル)アミノ]フェニル}スルホニル)ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例6-2で得られた化合物(886mg, 2.19mmol)と2-エトキシエチルアミン(0.276mL, 2.63mmol)とPd2(dba)3・CHCl3(40.1mg, 0.0438mmol)と(+)-BINAP(54.6mg, 0.0876mmol)とナトリウムt-ブトキシド(285mg, 3.07mmol)のトルエン(20mL)懸濁液を70℃にて5時間攪拌した。不溶物をセライトろ過しエーテルで洗浄した。ろ液を減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)で精製し表題化合物(758mg, 84%)を黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.24 (3H, t, J=7.0Hz), 1.43 (9H, s), 1.43-1.67 (2H, m), 1.91-2.07 (2H, m), 2.50-2.76 (2H, m), 2.95 (1H, tt, J=12.2, 3.6Hz), 3.35 (2H, dt, J=5.2, 5.2Hz), 3.55 (2H, q, J=7.0Hz), 3.67 (2H, t, J=5.2HZ), 4.10-4.31 (2H, m), 4.68 (1H, t, J=5.2Hz), 6.60-6.69 (2H, m), 7.56-7.65 (2H, m).
参考例10-2
4-({4-[(2-エトキシエチル)アミノ]フェニル}スルホニル)ピペリジン二塩酸塩
参考例10-1で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率94%。
1H NMR (CD3OD) δ1.20 (3H, t, J=6.9Hz), 1.76-1.93 (2H, m), 2.14-2.25 (2H, m), 2.93-3.06 (2H, m), 3.30-3.42 (1H, m), 3.37 (2H, t, J=5.7Hz), 3.44-3.52 (2H, m), 3.54 (2H, q, J=6.9Hz), 3.63 (2H, t, J=5.7Hz), 6.81-6.86 (2H, m), 7.58-7.63 (2H, m).
参考例11-1
tertブチル 4-({4-[(3−メトキシプロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)ピペリジン-1-カルボキシラート
3-メトキシプロピルアミンを用いて参考例10-1と同様にして表題化合物を合成した。収率97%。
1H NMR (CDCl3) δ1.43 (9H, s), 1.47-1.65 (2H, m), 1.85-2.06 (4H, m), 2.53-2.75 (2H, m), 2.95 (1H, tt, J=12.0, 3.6Hz), 3.29 (2H, dt, J=6.0, 5.4Hz), 3.37 (3H, s), 3.53 (2H, t, J=5.7Hz), 4.08-4.34 (2H, m), 4.81 (1H, t, J=5.4Hz), 6.58-6.64 (2H, m), 7.56-7.62 (2H, m).
参考例11-2
4-({4-[(3−メトキシプロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)ピペリジン二塩酸塩
参考例11-1で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率93%。
1H NMR (CD3OD) δ1.77-1.92 (4H, m), 2.30-2.45 (2H, m), 2.93-3.06 (2H, m), 3.29 (2H, t, J=6.9Hz), 3.31-3.52 (3H, m), 3.35 (3H, s), 3.50 (2H, t, J=6.0Hz), 6.83-6.88 (2H, m), 7.60-7.65 (2H, m).
参考例12-1
tertブチル 4-({4-[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]フェニル}スルホニル)ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例6-2で得られた化合物(749mg, 1.85mmol)と2-(t-ブチルジフェニルシリルオキシ)エチルアミン(665mg, 2.22mmol)とPd2(dba)3・CHCl3(33.9mg, 0.0370mmol)と(+)-BINAP(46.1mg, 0.0740mmol)とナトリウムt-ブトキシド(249mg, 2.59mmol)のトルエン(15mL)懸濁液を75℃にて5時間攪拌した。不溶物をセライトろ過しエーテルで洗浄した。ろ液を減圧留去し、残留物をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド/テトラヒドロフラン溶液(3mL)を加え25時間攪拌した。反応液に水(10mL)を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1→1/0)で精製し表題化合物(502mg, 71%)を無色粉末晶として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.43 (9H, s), 1.46-1.82 (3H, m), 1.90-2.06 (2H, m), 2.52-2.74 (2H, m), 2.95 (1H, tt, J=12.0, 3.8Hz), 3.36 (2H, dt, J=5.6, 5.2Hz), 3.89 (2H, t, J=5.2Hz), 4.12-4.29 (2H, m), 6.60-6.70 (2H, m), 7.55-7.65 (2H, m).
参考例12-2
4-({4-[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]フェニル}スルホニル)ピペリジン二塩酸塩
参考例11-1で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率93%。
1H NMR (CD3OD) δ1.73-1.98 (2H, m), 2.11-2.27 (2H, m), 2.91-3.10 (2H, m), 3.28-3.55 (5H, m), 3.73 (2H, t, J=5.8Hz), 6.87-6.96 (2H, m), 7.60-7.69 (2H, m).
参考例13-1
tertブチル 4-{[4-(1,4-ジオキサ-8-アザスピロ[4.5]デシ-8-イル)フェニル]スルホニル}ピペリジン-1-カルボキシラート
1,4-ジオキサ-8-アザスピロ[4.5]デカンを用いて、参考例10-1と同様にして表題化合物を合成した。収率86%。
1H NMR (CDCl3) δ1.43 (9H, s), 1.55-1.69 (2H, m), 1.76-1.86 (4H, m), 1.91-2.07 (2H, m), 2.51-2.76 (2H, m), 2.96 (1H, tt, J=12.2, 3.8Hz), 3.47-3.58 (4H, m), 4.01 (4H, s), 4.12-4.31 (2H, m), 6.88-6.98 (2H, m), 7.60-7.70 (2H, m).
参考例14-1
tertブチル 4-{[4-(4-アセチル-1-ピペラジニル)フェニル]スルホニル}ピペリジン-1-カルボキシラート
1-アセチルピペラジンを用いて、参考例10-1と同様にして表題化合物を合成した。収率78%。
1H NMR (CDCl3) δ1.43 (9H, s), 1.43-1.67 (2H, m), 1.91-2.07 (2H, m), 2.16 (3H, s), 2.55-2.74 (2H, m), 2.98 (1H, tt, J=12.0, 3.6Hz), 3.33-3.46 (4H, m), 3.61-3.71 (2H, m), 3.74-3.84 (2H, m), 4.12-4.32 (2H, m), 6.88-6.98 (2H, m), 7.66-7.75 (2H, m).
参考例14-2
4-{[4-(4-アセチル-1-ピペラジニル)フェニル]スルホニル}ピペリジン二塩酸塩
参考例14-1で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率97%。
1H NMR (CD3OD) δ1.78-1.95 (2H, m), 2.13-2.24 (2H, m), 2.17 (3H, s), 2.94-3.07 (2H, m), 3.35-3.53 (7H, m), 3.69-3.77 (2H, m), 7.10-7.17 (2H, m), 7.69-7.76 (2H, m).
参考例15-1
tertブチル 4-({4-[(2-メトキシエチル)アミノ]フェニル}スルホニル)ピペリジン-1-カルボキシラート
2−メトキシエチルアミンを用いて参考例10-1と同様にして表題化合物を合成した。収率93%。
1H NMR (CDCl3) δ1.43 (9H, s), 1.47-1.63 (2H, m), 1.93-2.04 (2H, m), 2.50-2.75 (2H, m), 2.95 (1H, tt, J=12.3, 3.3Hz), 3.35 (2H, dt, J=5.7, 5.4Hz), 3.41 (3H, s), 3.63 (2H, t, J=5.4Hz), 4.11-4.30 (2H, m), 4.66 (1H, t, J=5.7Hz), 6.61-6.67 (2H, m), 7.58-7.63 (2H, m).
参考例15-2
4-({4-[(2-メトキシエチル)アミノ]フェニル}スルホニル)ピペリジン二塩酸塩
参考例15-1で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率96%。
1H NMR (CD3OD) δ0.78-1.07 (2H, m), 1.77-1.93 (2H, m), 2.14-2.25 (2H, m), 2.94-3.06 (2H, m), 3.32-3.43 (1H, m), 3.38 (3H, s), 3.38 (2H, t, J=5.7Hz), 3.59 (2H, t, J=5.7Hz), 3.83-6.88 (2H, m), 7.59-7.65 (2H, m).
参考例16-1
tertブチル 4-(フェニルスルファニル)ピペリジン-1-カルボキシラート
チオフェノールを用いて、参考例1-1と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ1.45 (9H, s), 1.48-1.63 (2H, m), 1.84-2.00 (2H, m), 2.83-3.00 (2H, m), 3.21 (1H, tt, J=8.2, 4.0Hz), 3.85-4.04 (2H, m), 7.24-7.36 (3H, m), 7.38-7.45 (2H, m).
参考例16-2
4-(フェニルスルファニル)ピペリジン塩酸塩
参考例16-1で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率82%。
1H NMR (CD3OD) δ1.70-1.87 (2H, m), 2.03-2.27 (2H, m), 2.97-3.15 (2H, m), 3.25-3.53 (3H, m), 7.25-7.53 (5H, m).
参考例16-3
4-(フェニルスルファニル)-1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン
参考例16-2で得られた化合物(14.1g, 61.3mmol)のH2O(50mL)溶液に8N水酸化ナトリウム水溶液(8mL)を滴下した。水溶液をジクロロメタン(100mL+50mL)で抽出し、抽出液を炭酸カリウムで乾燥した。溶媒を留去して無色油状物(14.2g)を得た。
上記油状物とトリエチルアミン(17.2mL, 123mmol)のジクロロメタン(200mL)溶液にトリフルオロ酢酸無水物(13.0mL, 92.0mmol)を0℃にて加え室温で30分攪拌した。反応液に水(200mL)を加えジクロロメタン(100mL)で抽出し、抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/3)で精製し表題化合物(17.4g, 98%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.53-1.75 (2H, m), 1.97-2.12 (2H, m), 3.10-3.42 (3H, m), 3.85-4.01 (1H, m), 4.15-4.30 (1H, m), 7.25-7.47 (5H, m).
参考例16-4
1-(4-{[1-(トリフルオロアセチル)-4-ピペリジニル]スルファニル}フェニル)エタノン
参考例16-3で得られた化合物(4.81g, 16.6mmol)とアセチルクロリド(1.53mL, 21.6mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液に塩化アルミニウム(5.52g, 41.5mmol)を氷冷下加え、一時間攪拌した。氷水(50mL)にあけ一時間攪拌後、分離した水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られる固体をジイソプロピルエーテルで洗浄し表題化合物(4.59g, 84%)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.60-1.82 (2H, m), 2.03-2.20 (2H, m), 2.59 (3H, s), 3.21-3.47 (2H, m), 3.57 (1H, tt, J=9.2, 4.0Hz), 3.86-4.03 (1H, m), 4.13-4.29 (1H, m), 7.38-7.46 (2H, m), 7.86-7.94 (2H, m).
参考例16-5
1-(4-{[1-(トリフルオロアセチル)-4-ピペリジニル]スルホニル}フェニル)エタノン
参考例16-4で得られた化合物を用いて、参考例1-3と同様にして表題化合物を合成した。収率96%。
1H NMR (CDCl3) δ1.66-1.85 (2H, m), 2.05-2.21 (2H, m), 2.69 (3H, s), 2.74-2.86 (1H, m), 3.08-3.27 (2H, m), 4.08-4.19 (1H, m), 4.58-4.68 (1H, m), 7.98-8.02 (2H, m), 8.13-8.18 (2H, m).
参考例16-6
1-[4-{(4-ピペリジニル)スルホニル}フェニル]エタノン
参考例16-5で得られた化合物(3.33g, 9.17mmol)のメタノール/テトラヒドロフラン(80mL/40mL)混合溶液に1M 炭酸カリウム水溶液(18.3mL)を滴下し45分攪拌した。溶媒を留去して得られる残留物に水を加えジクロロメタンで抽出した。水層をジクロロメタンで抽出し合わせた有機層を炭酸カリウムで乾燥した。溶媒を留去して表題化合物(2.45g, 100%)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.45-1.69 (2H, m), 1.92-2.08 (2H, m), 2.48-2.65 (2H, m), 2.68 (3H, s), 3.06 (1H, tt, J=12.2, 3.8Hz), 3.12-3.26 (2H, m), 7.94-8.02 (2H, m), 8.09-8.16 (2H, m).
参考例17-1
tertブチル 4-({4-[4-(エトキシカルボニル)-1-ピペリジニル]フェニル}スルホニル)ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例6-2で得られた化合物(518mg, 1.28mmol)とイソニペコチン酸エチル(0.276mL, 1.79mmol)とPd2(dba)3・CHCl3(46.9mg, 0.0512mmol)と(+)-BINAP(63.8mg, 0.102mmol)と炭酸セシウム(626mg, 1.92mmol)のトルエン(20mL)懸濁液を封管中100℃にて24時間攪拌した。不溶物をセライトろ過しエーテルで洗浄した。ろ液を減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=2/3→1/1)で精製し表題化合物(486mg, 79%)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.27 (3H, t, J=7.0Hz), 1.43 (9H, s), 1.45-1.68 (2H, m), 1.72-2.12 (6H, m), 2.46-2.75 (3H, m), 2.85-3.10 (3H, m), 3.76-3.92 (2H, m), 4.11-4.30 (2H, m), 4.17 (2H, q, J=7.0Hz), 6.86-6.98 (2H, m), 7.60-7.71 (2H, m).
参考例17-2
4-({4-[4-(エトキシカルボニル)-1-ピペリジニル]フェニル}スルホニル)ピペリジン二塩酸塩
参考例17-1で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率93%。
1H NMR (CD3OD) δ1.26 (3H, t, J=7.2Hz), 1.78-2.50 (8H, m), 2.66-2.84 (1H, m), 2.92-3.11 (2H, m), 3.17-3.58 (5H, m), 3.82-4.01 (2H, m), 4.15 (2H, q, J=7.2Hz), 7.27-7.38 (2H, m), 7.73-7.90 (2H, m).
参考例18-1
tertブチル 4-({4-[(E)-3-エトキシ-3-オキソ-1-プロペニル]フェニル}スルホニル) ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例6-2で得られた化合物(610mg, 1.51mmol)とアクリル酸エチル(0.327mL, 3.02mmol)と酢酸パラジウム(34.0mg, 0.151mmol)とトリ(2-メチルフェニル)ホスフィン(91.8mg, 0.302mmol)とトリエチルアミン(0.442mL, 3.02mmol)のアセトニトリル(5mL)懸濁液を封管中80℃にて14時間攪拌した。不溶物をセライトろ過しエーテルで洗浄した。ろ液を減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/3→1/2)で精製し表題化合物(666mg, 100%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.35 (3H, t, J=7.2Hz), 1.43 (9H, s), 1.53-1.70 (2H, m), 1.92-2.04 (2H, m), 2.55-2.75 (2H, m), 3.04 (1H, tt, J=12.0, 3.6Hz), 4.16-4.31 (2H, m), 4.29 (2H, q, J=7.2Hz), 6.55 (1H, d, J=16.2Hz), 7.66-7.72 (2H, m), 7.70 (1H, d, J=46.2Hz), 7.84-7.90 (2H, m).
参考例18-2
4-({4-[(E)-3-エトキシ-3-オキソ-1-プロペニル]フェニル}スルホニル)ピペリジン塩酸塩
参考例18-1で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率82%。
1H NMR (CD3OD) δ1.33 (3H, t, J=7.2Hz), 1.82-1.99 (2H, m), 2.14-2.25 (2H, m), 3.00 (2H, dt, J=12.9, 3.3Hz), 3.44-3.61 (3H, m), 4.27 (2H, q, J=7.2Hz), 6.72 (1H, d, J=16.2Hz), 7.75 (1H, d, J=16.2Hz), 7.88-7.96 (4H, m).
参考例19-1
tertブチル 4-{[4'-(メトキシカルボニル)-1,1'-ビフェニル-4-イル]スルホニル}ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例6-2で得られた化合物(1.72g, 4.26mmol)と4-メトキシカルボニルフェニルボロン酸(921mg, 5.11mmol)とテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(246mg, 0.213mmol)と2M炭酸ナトリウム水溶液(4.5mL)とメタノール(4mL)のトルエン(35mL)懸濁液を80℃にて26時間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム(2回)と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/3→1/2→2/3)で精製し表題化合物(1.25g, 64%)を無色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.43 (9H, s), 1.56-1.72 (2H, m), 1.94-2.09 (2H, m), 2.56-2.77 (2H, m), 3.07 (1H, tt, J=12.0, 3.6Hz), 3.96 (3H, s), 4.15-4.34 (2H, m), 7.64-7.70 (2H, m), 7.77-7.83 (2, m), 7.92-7.97 (2H, m), 8.12-8.18 (2H, m).
参考例19-2
メチル 4'-(ピペリジン-4-イルスルホニル)-1,1'-ビフェニル-4-カルボキシラート塩酸塩
参考例19-1で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率92%。
1H NMR (CD3OD) δ1.82-1.99 (2H, m), 2.18-2.28 (2H, m), 2.93-3.05 (2H, m), 3.43-3.51 (3H, m), 3.94 (3H, s), 7.82-7.87 (2H, m), 7.98-8.05 (4H, m), 8.13-8.18 (2H, m).
参考例20-1
tertブチル 4-({4-[(1E)-3-アミノ-3-オキソ-1-プロぺニル]フェニル}スルホニル) ピペリジン-1-カルボキシラート
アクリルアミドを用いて、参考例18-1と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ1.43 (9H, s), 1.53-1.68 (2H, m), 1.91-2.06 (2H, m), 2.54-2.76 (2H, m), 3.05 (1H, tt, J=12.3, 3.6Hz), 4.12-4.33 (2H, m), 5.67 (2H, br s), 6.58 (1H, d, J=15.9Hz), 7.64-7.71 (2H, m), 7.68 (1H, d, J=15.9Hz), 7.83-7.89 (2H, m).
参考例20-2
4-({4-[(1E)-3-アミノ-3-オキソ-1-プロぺニル]フェニル}スルホニル) ピペリジントリフルオロ酢酸塩
参考例20-1で得られた化合物(502mg, 1.27mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液にトリフルオロ酢酸(5mL)を加え、15時間攪拌した。溶媒を留去して得られる固体をジイソプロピルエーテルと酢酸エチルで洗浄し表題化合物(479mg, 92%)を得た。
1H NMR (CD3OD) δ1.82-1.98 (2H, m), 2.15-2.25 (2H, m), 3.00 (2H, dt, J=12.9, 3.3Hz), 3.45-3.59 (3H, m), 6.83 (1H, d, J=15.9Hz), 7.62 (1H, d, J=15.9Hz), 7.84-7.89 (2H, m), 7.92-7.97 (2H, m).
参考例21-1
tertブチル 4-{[4-(3-アミノ-3-オキソプロピル)フェニル]スルホニル}ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例20-1で得られた化合物(895mg, 2.27mmol)のエタノール/酢酸エチル/テトラヒドロフラン(5mL/5mL/2mL)混合溶液に10%パラジウムカーボン(約20mg)を加え水素気流下5日間攪拌した。。不溶物をセライトろ過しエーテルで洗浄した。ろ液を減圧留去して得られる無色固体を酢酸エチルで洗浄し、表題化合物(499mg, 55%)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.43 (9H, s), 1.50-1.69 (2H, m), 1.92-2.06 (2H, m), 2.55-2.74 (2H, m), 2.57 (2H, t, J=7.5Hz), 2.95-3.11 (1H, m), 3.08 (2H, t, J=7.5Hz), 4.10-4.31 (2H, m), 5.22-5.46 (2H, m), 7.39-7.46 (2H, m), 7.74-7.81 (2H, m).
参考例21-2
4-{[4-(3-アミノ-3-オキソプロピル)フェニル]スルホニル}ピペリジントリフルオロ酢酸塩
参考例21-1で得られた化合物を用いて、参考例20-2と同様にして表題化合物を合成した。収率92%。
1H NMR (CD3OD) δ1.79-1.96 (2H, m), 2.12-2.24 (2H, m), 2.56 (2H, t, J=7.5Hz), 2.92-3.05 (2H, m), 3.04 (2H, t, J=7.5Hz), 3.41-3.54 (3H, m), 7.51-7.57 (2H, m), 7.79-8.04 (2H, m).
参考例22-1
tertブチル 4-({4-[(E)-2-シアノエテニル]フェニル}スルホニル) ピペリジン-1-カルボキシラート
アクリロニトリルを用いて、参考例18-1と同様にして表題化合物を合成した。収率54%。
1H NMR (CDCl3) δ1.43 (9H, s), 1.52-1.69 (2H, m), 1.91-2.04 (2H, m), 2.54-2.75 (2H, m), 3.05 (1H, tt, J=11.7, 3.6Hz), 4.14-4.33 (2H, m), 6.04 (1H, d, J=16.5Hz), 7.45 (1H, d, J=16.5Hz), 7.62-7.67 (2H, m), 7.88-7.93 (2H, m).
参考例22-2
4-({4-[(E)-2-シアノエテニル]フェニル}スルホニル) ピペリジントリフルオロ酢酸塩
参考例22-1で得られた化合物を用いて、参考例20-2と同様にして表題化合物を合成した。収率95%。
1H NMR (CD3OD) δ1.82-1.99 (2H, m), 2.13-2.26 (2H, m), 3.00 (2H, dt, J=12.9, 3.0Hz), 3.44-3.61 (3H, m), 6.46 (1H, d, J=16.8Hz), 7.64 (1H, d, J=16.8Hz), 7.84-7.98 (4H, m).
参考例23-1
tertブチル 4-(3-ニトロベンジリデン)ピペリジン-1-カルボキシラート
臭化3-ニトロベンジル(9.98g, 46.2mmol)と亜リン酸トリエチル(9.6mL)のアセトニトリル(50mL)溶液を4時間加熱還流した。溶媒を留去後、N,N-ジメチルホルムアミド(50mL)、1-tertブチルオキシカルボニル-4-ピペリドン(10.1g, 50.8mmol)とtertブトキシカリウム(7.24g, 64.7mmol)を氷冷下加え、室温にて15時間攪拌した。溶媒を留去後、酢酸エチルとメタノールを加え、不要物をろ過した。ろ液を濃縮後酢酸エチルに溶解し、飽和食塩水で2回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/5)で精製し表題化合物(7.56g, 51%)を黄色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.48 (9H, s), 2.32-2.50 (4H, m), 3.37-3.59 (4H, m), 6.39 (1H, br s), 7.44-7.54 (2H, m), 8.02-8.10 (2H, m).
参考例23-2
tertブチル 4-(3-アミノベンジル)ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例23-1で得られた化合物を用いて、参考例21-1と同様にして表題化合物を合成した。収率89%。
1H NMR (CDCl3) δ1.09-1.25 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.52-1.77 (3H, m), 2.43 (2H, d, J=7.0Hz), 2.53-2.74 (2H, m), 3.62 (2H, br s), 3.94-4.17 (2H, m), 6.45-6.58 (3H, m), 7.06 (1H, t, J=7.6Hz).
参考例23-3
tertブチル 4-{3-[(メチルスルホニル)アミノ]ベンジル}ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例23-2で得られた化合物(2.23g, 7.69mmol)とメタンスルホニルクロリド(0.627mL, 8.07mmol)のテトラヒドロフラン(40mL)溶液にトリエチルアミン(1.08mL, 7.69mmol)を氷冷下滴下し、同温にて15分、室温にて20分攪拌した。氷冷下0.1N塩酸(50mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/2)で精製し表題化合物(2.62g, 93%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.06-1.24 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.55-1.75 (3H, m), 2.53 (2H, d, J=6.9Hz), 2.55-2.71 (2H, m), 3.02 (3H, s), 3.95-4.20 (2H, m), 6.63 (1H, br s), 6.95-7.08 (3H, m), 7.24-7.30 (1H, m).
参考例23-4
N-[3-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]メタンスルホンアミド塩酸塩
参考例23-3で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率94%。
1H NMR (CD3OD) δ1.30-1.56 (2H, m), 1.78-2.02 (3H, m), 2.61 (2H, d, J=6.6Hz), 2.84-3.04 (3H, m), 2.94 (3H, s), 3.28-3.43 (2H, m), 6.95-7.13 (3H, m), 7.27 (1H, t, J=7.6Hz).
参考例24-1
1-[(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)スルホニル]ピペリジン-4-オール
4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンスルホニルクロリド(1.70g, 4.59mmol)のテトラヒドロフラン(40mL)溶液に4-ヒドロキシピペリジン(0.696mL, 6.89mmol)とトリエチルアミン(1.16mL, 8.26mmol)を加え30分攪拌した。反応液に水(40mL)を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=5/1)で精製し表題化合物(1.85g, 93%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.19-1.35 (2H, m), 1.42 (1H, d, J=3.6Hz), 1.57-2.00 (7H, m), 2.60-2.78 (3H, m), 2.87-2.98 (2H, m), 3.01-3.13 (1H, m), 3.24-3.35 (2H, m), 3.73-3.86 (1H, m), 3.93-4.06 (1H, m), 4.48-4.60 (1H, m), 7.26-7.32 (2H, m), 7.67-7.76 (2H, m).
参考例24-2
1-{[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]スルホニル}ピペリジン-4-オール
参考例24-1で得られた化合物(5.40g, 12.4mmol)のメタノール(50mL)溶液に1M炭酸カリウム溶液(20mL)を加え2時間攪拌した。飽和食塩水(20mL)を加えメタノールを留去後水層をジクロロメタンで4回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去して表題化合物(3.80g, 90%)を無色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.04-1.28 (2H, m), 1.53-1.80 (5H, m), 1.85-2.02 (2H, m), 2.46-2.65 (4H, m), 2.79-2.95 (2H, m), 2.97-3.12 (2H, m), 3.24-3.40 (2H, m), 3.69-3.83 (1H, m), 7.23-7.33 (2H, m), 7.62-7.71 (2H, m).
参考例25-1
N-(2-ヒドロキシエチル)-4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンスルホニルアミド
2-アミノエタノールを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率84%。
1H NMR (CDCl3) δ1.15-1.40 (2H, m), 1.50-2.00 (3H, m), 2.63-2.81 (1H, m), 2.65 (2H, d, J=7.0Hz), 2.903.18 (3H, m), 3.72 (2H, t, J=5.0Hz), 3.90-4.10 (1H, m), 4.45-4.60 (1H, m), 5.23 (1H, t, J=6.2Hz), 7.25-7.35 (2H, m), 7.77-7.86 (2H, m).
参考例25-2
N-(2-ヒドロキシエチル)-4-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゼンスルホニルアミド
参考例25-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率84%。
1H NMR (CDCl3) δ1.02-1.28 (2H, m), 1.50-1.76 (3H, m), 2.45-2.64 (4H, m), 2.90-3.30 (7H, m), 3.61-3.70 (2H, m), 7.20-7.33 (2H, m), 7.73-7.82 (2H, m).
参考例26-1
1-(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)エタノン
 4-ベンジル-1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン(13.56g, 50.0mmol)と塩化アセチル(4.62mL, 65.0mmol)のジクロロメタン(150mL)溶液に氷冷撹拌下、塩化アルミニウム(16.67g, 125mmol)を加えて氷冷下、3時間撹拌した。反応混合物を氷水(150g)に注ぎ30分間撹拌後、ジクロロメタン(150, 50mL)で抽出した。有機層を飽和重曹水(50mL)、飽和食塩水(50mL)で洗浄後、減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル250g, ヘキサン/酢酸エチル=9/1→3/2)で精製して表題化合物(14.92g, 47.6mmol, 収率95%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.4 (2H, m), 1.65-2.05 (3H, m), 2.60 (3H, s), 2.63 (2H, d, J=7.0Hz), 2.6-2.8 (1H, m), 2.95-3.15 (1H, m), 3.9-4.1 (1H, m), 4.45-4.65 (1H, m), 7.24 (2H, d, J=8.4Hz), 7.90 (2H, d, J=8.4Hz).
参考例26-2
1-[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]エタノン
 参考例26-1で得られた化合物(7.83g, 25.0mmol)のメタノール(100mL)溶液に炭酸カリウム(10.37g, 75.0mmol)の水溶液(50mL)を加えて室温で3日間撹拌した。有機溶媒を減圧留去後、水(30mL)を加えてジクロロメタン(80mL, 40mL×2)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮して表題化合物(6.15g)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.05-1.3 (2H, m), 1.5-1.85 (3H, m), 2.4-2.65 (2H, m), 2.59 (3H, s), 2.59 (2H, d, J=6.6Hz), 2.95-3.15 (2H, m), 7.24 (2H, d, J=8.4Hz), 7.88 (2H, d, J=8.4Hz).
参考例27-1
シス 2,6-ジメチル-4-[(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)スルホニル]モルホリン
シス2,6-ジメチルモルホリンを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率86%。
1H NMR (CDCl3) δ1.15 (6H, d, J=6.2Hz), 1.15-1.40 (2H, m), 1.68-2.02 (5H, m), 2.59-2.81 (1H, m), 2.65 (2H, d, J=7.0Hz), 2.97-3.16 (1H, m), 3.51-3.81 (4H, m), 3.92-4.11 (1H, m), 4.45-4.63 (1H, m), 7.27-7.36 (2H, m), 7.64-7.72 (2H, m).
参考例27-2
シス 2,6-ジメチル-4-{[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]スルホニル}モルホリン
参考例27-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ1.10-1.25 (2H, m), 1.15 (6H, d, J=6.3Hz), 1.56-1.74 (3H, m), 1.95 (2H, dd, J=11.7, 10.5Hz), 2.51-2.63 (2H, m), 2.61 (2H, d, J=6.9Hz), 3.02-3.11 (2H, m), 3.53-3.60 (2H, m), 3.66-3.78 (2H, m), 7.29-7.34 (2H, m), 7.63-7.67 (2H, m).
参考例28-1
8-[(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)スルホニル]-1,4-ジオキサ-8-アザスピロ{4.5}デカン
1,4-ジオキサ-8-アザスピロ{4.5}デカンを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率83%。
1H NMR (CDCl3) δ1.14-1.39 (2H, m), 1.69-2.00 (7H, m), 2.60-2.80 (1H, m), 2.64 (2H, d, J=7.0Hz), 2.99-3.23 (5H, m), 3.91 (4H, s), 3.93-4.09 (1H, m), 4.48-4.62 (1H, m), 7.25-7.33 (2H, m), 7.65-7.73 (2H, m).
参考例28-2
8-{[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]スルホニル}-1,4-ジオキサ-8-アザスピロ{4.5}デカン
参考例28-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ1.05-1.30 (2H, m), 1.54-1.84 (7H, m), 2.46-2.65 (2H, m), 2.59 (2H, d, J=6.6Hz), 2.99-3.22 (6H, m), 3.90 (4H, s), 7.25-7.32 (2H, m), 7.63-7.70 (2H, m).
参考例29-1
2-メチル-2-(4-メチルフェニル)プロパン酸エチル
 60%水素化ナトリウム(16.83g, 421mmol)のテトラヒドロフラン(400mL)懸濁液に室温撹拌下、(4-メチルフェニル)酢酸エチル(25.00g, 140mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液を滴下した。続いてヨウ化メチル(21.0mL, 337mmol)を滴下し、室温で18時間撹拌した。1N塩酸(500mL)に氷冷撹拌下、反応混合物を注いだ後、酢酸エチル(500mL)を加え有機層を分取した。有機層を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液(150mL×2)、飽和重曹水(150mL×2)、飽和食塩水(150mL)で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物を減圧蒸留(108-110℃/3.5torr)で精製して表題化合物(22.64g, 110mmol, 収率78%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.18 (3H, t, J=7.2Hz), 1.56 (6H, s), 2.32 (3H, s), 4.11 (2H, q, J=7.2Hz), 7.13 (2H, d, J=8.0Hz), 7.24 (2H, d, J=8.0Hz).
参考例29-2
2-[4-(ブロモメチル)フェニル]-2-メチルプロパン酸エチル
 参考例29-1で得られた化合物(18.38g, 89.1mmol)、1,3-ジブロモ-5,5-ジメチルヒダントイン(15.29g, 53.5mmol)、酢酸エチル(220mL)の混合物に2,2'-アゾビスイソブチロニトリル(293mg)を加えて加熱還流下(外温100℃)、6時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、飽和重曹水(200mL, 50mL×2)、飽和食塩水(50mL)で洗浄、減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル500g, ヘキサン/酢酸エチル=1/0→19/1)で精製して表題化合物(25.15g, 88.2mmol, 収率99%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.19 (3H, t, J=7.2Hz), 1.56 (6H, s), 4.12 (2H, q, J=7.2Hz), 4.48 (2H, s), 7.2-7.5 (4H, m).
参考例29-3
2-{4-[(ジエトキシホスホリル)メチル]フェニル}-2-メチルプロパン酸エチル
 参考例29-2で得られた化合物(30.00g, 105mmol)と亜リン酸トリエチル(21.6mL)の混合物を140℃で15時間撹拌した。反応混合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル500g, ヘキサン/酢酸エチル=1/1→0/1)で精製して表題化合物(30.50g, 89.1mmol, 収率85%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.3 (9H, m), 1.55 (6H, s), 3.12 (2H, d, J=21.6Hz), 3.9-4.2 (6H, m), 7.2-7.35 (4H, m).
参考例29-4
2-{4-[(1-ベンジルピペリジン-4-イリデン)メチル]フェニル}-2-メチルプロパン酸エチル
 1-ベンジル-4-ピペリドン(1.29g, 6.82mmol)と参考例29-3で得られた化合物(2.34g, 6.83mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(7mL)溶液に氷冷撹拌下、カリウムt-ブトキシド(1.07g)を加え、室温で1時間撹拌した。氷冷撹拌下、水(35mL)を加え酢酸エチル(35mL, 20mL×2)で抽出した。有機層を水(10mL×2)、飽和食塩水(10mL)で洗浄後、減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g, ヘキサン/酢酸エチル=9/1→2/1)で精製して表題化合物(1.18g, 3.13mmol, 収率46%)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.18 (3H, t, J=7.2Hz), 1.56 (6H, s), 2.3-2.6 (8H, m), 3.52 (2H, s), 4.12 (2H, q, J=7.2Hz), 6.23 (1H, s), 7.14 (2H, d, J=8.6Hz), 7.2-7.4 (7H, m).
参考例29-5
2-メチル-2-[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]プロパン酸エチル
 参考例29-4で得られた化合物(1166mg, 3.09mmol)のエタノール(15mL)溶液に20%水酸化パラジウム炭素(50%含水品, 466mg)を加えて50℃で18時間水素添加を行った。触媒を濾別し、濾液を減圧濃縮して表題化合物(878mg, 3.03mmol, 収率98%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.0-1.3 (2H, m), 1.19 (3H, t, J=7.2Hz), 1.5-1.75 (3H, m), 1.56 (6H, s), 2.45-2.65 (2H, m), 2.50 (2H, d, J=6.6Hz), 2.95-3.15 (2H, m), 4.12 (2H, q, J=7.2Hz), 7.09 (2H, d, J=8.4Hz), 7.24 (2H, d, J=8.4Hz).
参考例30-1
N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチル-4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンスルホニルアミド
2-メチルアミノエタノールを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ1.19-1.36 (2H, m), 1.70-1.96 (3H, m), 2.62-2.78 (3H, m), 2.85 (3H, s), 3.00-3.14 (1H, m), 3.18 (2H, t, J=5.1Hz), 3.78 (2H, t, J=5.1Hz), 3.95-4.06 (1H, m), 4.48-4.59 (1H, m), 7.29-7.34 (2H, m), 7.72-7.77 (2H, m).
参考例30-2
N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチル-4-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゼンスルホニルアミド
参考例30-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ1.05-1.30 (2H, m), 1.52-1.90 (3H, m), 2.48-2.65 (4H, m), 2.84 (3H, s), 3.00-3.12 (2H, m), 3.17 (2H, t, J=5.2Hz), 3.77 (2H, t, J=5.2Hz), 7.26-7.35 (2H, m), 7.67-7.75 (2H, m).
参考例31-1
2-{4-[(1-ベンジルピペリジン-4-イリデン)メチル]フェニル}-2-メチルプロパン酸
 参考例29-4で得られた化合物(14.72g, 39.0mmol)のエタノール(120mL)溶液に2N水酸化ナトリウム水溶液(120mL)を加えて80℃で20時間撹拌した。反応混合物に氷冷撹拌下、2N塩酸(120mL)を加えた後、有機溶媒を減圧留去し、ジクロロメタン(300mL, 150mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮した。残留物にアセトンを加え沈殿物を濾取、減圧乾燥して表題化合物(10.80g, 30.9mmol, 収率79%)を白色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.59 (6H, s), 2.3-2.75 (8H, m), 3.77 (2H, s), 6.20 (1H, s), 7.05 (2H, d, J=8.4Hz), 7.31 (5H, s), 7.38 (2H, d, J=8.4Hz), 8.17 (1H, br s, CO2H).
参考例31-2
2-{4-[(1-ベンジルピペリジン-4-イリデン)メチル]フェニル}-2-メチルプロパンアミド
 参考例31-1で得られた化合物(1747mg, 5.00mmol)と1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(676mg, 5.00mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に氷冷撹拌下、塩化アンモニウム(401mg, 7.50mmol)、トリエチルアミン(1.045mL, 7.50mmol)、1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(1438mg, 7.50mmol)を順に加えて室温で18時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、重曹水を加えて酢酸エチル-テトラヒドロフラン(1/1)混合溶媒で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮した。残留物に酢酸エチルを加え沈殿物を濾取、減圧乾燥して表題化合物(1520mg, 4.36mmol, 収率87%)を白色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.58 (6H, s), 2.3-2.6 (8H, m), 3.53 (2H, s), 5.19 (1H, br s), 5.29 (1H, br s), 6.24 (1H, s), 7.19 (2H, d, J=8.0Hz), 7.2-7.4 (7H, m).
参考例31-3
2-メチル-2-[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]プロパンアミド
 参考例31-2で得られた化合物(1394mg, 4.00mmol)のメタノール(30mL)-テトラヒドロフラン(30mL)溶液に20%水酸化パラジウム炭素(50%含水品, 558mg)を加えて50℃で20時間水素添加を行った。触媒を濾別し、濾液を減圧濃縮した。残留物に酢酸エチルを加え沈殿物を濾取、減圧乾燥して表題化合物(962mg, 3.69mmol, 収率92%)を白色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.0-1.3 (2H, m), 1.45-1.8 (3H, m), 1.58 (6H, s), 2.4-2.65 (2H, m), 2.51 (2H, d, J=6.6Hz), 2.95-3.15 (2H, m), 5.19 (1H, br s), 5.34 (1H, br s), 7.13 (2H, d, J=8.4Hz), 7.31 (2H, d, J=8.4Hz).
参考例32-1
N-(3-メトキシプロピル)-4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンスルホニルアミド
3-メトキシプロピルアミンを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率95%。
1H NMR (CDCl3) δ1.19-1.36 (2H, m), 1.68-1.95 (5H, m), 2.64 (2H, d, J=6.6Hz), 2.64-2.77 (1H, m), 3.05-3.13 (3H, m), 3.30 (3H, s), 3.42 (2H, t, J=5.7Hz), 3.94-4.06 (1H, m), 4.49-4.59 (1H, m), 5.10 (1H, t, J=5.7Hz), 7.26-7.31 (2H, m), 7.77-7.82 (2H, m).
参考例32-2
N-(3-メトキシプロピル)-4-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゼンスルホニルアミド
参考例32-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率97%。
1H NMR (CDCl3) δ1.08-1.28 (2H, m), 1.50-1.78 (5H, m), 2.49-2.63 (4H, m), 3.01-3.13 (3H, m), 3.29 (3H, s), 3.41 (2H, t, J=5.4Hz), 4.95-5.10 (1H, m), 7.24-7.34 (2H, m), 7.63-7.80 (2H, m).
参考例33-1
4-メトキシ-1-[(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)スルホニル]ピペリジン
4-メトキシピペリジンを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率88%。
1H NMR (CDCl3) δ1.19-1.35 (2H, m), 1.67-1.95 (7H, m), 2.61-2.78 (3H, m), 2.96-3.20 (5H, m), 3.25-3.34 (1H, m), 3.26 (3H, s), 3.95-4.06 (1H, m), 4.49-4.60 (1H, m), 7.26-7.32 (2H, m), 7.66-7.71 (2H, m).
参考例33-2
4-メトキシ-1-{[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]スルホニル}ピペリジン
参考例33-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ1.06-1.31 (2H, m), 1.52-1.98 (7H, m), 2.47-2.64 (4H, m), 2.99-3.34 (7H, m), 3.26 (3H, s), 7.26-7.33 (2H, m), 7.62-7.70 (2H, m).
参考例34-1
N-(2-ヒドロキシプロピル)-4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンスルホニルアミド
1-アミノ-2-プロパノールを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率92%。
1H NMR (CDCl3) δ1.11-1.39 (2H, m), 1.18 (3H, d, J=6.2Hz), 1.68-1.95 (3H, m), 1.93 (1H, d, J=4.4Hz), 2.63-2.87 (2H, m), 2.65 (2H, d, J=7.0Hz), 2.98-3.16 (2H, m), 3.84-4.18 (3H, m), 4.45-4.62 (1H, m), 7.25-7.34 (2H, m), 7.76-7.84 (2H, m).
参考例34-2
N-(2-ヒドロキシプロピル)-4-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゼンスルホニルアミド
参考例34-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率79%。
1H NMR (CDCl3) δ1.02-1.30 (2H, m), 1.16 (3H, d, J=6.6Hz), 1.53-1.74 (3H, m), 2.45-2.84 (8H, m), 2.98-3.12 (3H, m), 3.80-3.98 (1H, m), 7.23-7.38 (2H, m), 7.72-7.82 (2H, m).
参考例35-1
N-[(1-ヒドロキシシクロヘキシル)メチル]-4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンスルホニルアミド
1-(アミノメチル)シクロヘキサノールを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率80%。
1H NMR (CDCl3) δ1.19-1.62 (12H, m), 1.70-1.95 (3H, m), 1.97 (1H, s), 2.64 (2H, d, J=7.2Hz), 2.64-2.77 (1H, m), 2.91 (2H, d, J=6.3Hz), 3.00-3.13 (1H, m), 3.93-4.05 (1H, m), 4.47-4.58 (1H, m), 5.15 (1H, t, J=6.3Hz), 7.25-7.32 (2H, m), 7.76-7.83 (2H, m).
参考例35-2
N-[(1-ヒドロキシシクロヘキシル)メチル]-4-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゼンスルホニルアミド
参考例35-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率79%。
1H NMR (CDCl3) δ1.10-1.82 (15H, m), 2.48-2.62 (4H, m), 2.91 (2H, s), 3.01-3.09 (2H, m), 7.26-7.32 (2H, m), 7.73-7.79 (2H, m).
参考例36-1
1-[(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)スルホニル]ピロリジン-3-オール
3-ヒドロキシピロリジンを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率75%。
1H NMR (CDCl3) δ1.17-1.36 (2H, m), 1.52-1.62 (1H, m), 1.66-2.00 (4H, m), 2.58-2.77 (3H, m), 3.00-3.12 (1H, m), 3.20-3.52 (5H, m), 3.92-4.06 (1H, m), 4.35-4.44 (1H, m), 4.47-4.58 (1H, m), 7.26-7.33 (2H, m), 7.74-7.82 (2H, m).
参考例36-2
1-{[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]スルホニル}ピロリジン-3-オール
参考例36-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率79%。
1H NMR (CDCl3) δ1.10-1.30 (2H, m), 1.53-2.02 (5H, m), 2.50-2.63 (4H, m), 3.03-3.13 (2H, m), 3.20-3.26 (1H, m), 3.34-3.48 (4H, m), 4.34-4.41 (1H, m), 7.21-7.34 (2H, m), 7.73-7.78 (2H, m).
参考例37-1
4-メチル-1-[(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)スルホニル]ピペリジン-4-オール
4-ヒドロキシ-4-メチルピペリジンを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ1.16-1.35 (2H, m), 1.25 (3H, s), 1.49-1.94 (7H, m), 2.60-2.78 (5H, m), 3.00-3.13 (1H, m), 3.46-3.59 (2H, m), 3.93-4.06 (1H, m), 4.49-4.60 (1H, m), 7.25-7.33 (2H, m), 7.67-7.74 (2H, m).
参考例37-2
4-メチル-1-{[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]スルホニル}ピペリジン-4-オール
参考例37-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率86%。
1H NMR (CDCl3) δ1.11-1.26 (2H, m), 1.24 (3H, s), 1.56-1.80 (7H, m), 2.50-2.62 (4H, m), 2.71 (2H, dt, J=11.7, 3.0Hz), 3.02-3.10 (2H, m), 3.46-3.56 (2H, m), 7.26-7.31 (2H, m), 7.64-7.70 (2, m).
参考例38-1
N-(2-ヒドロキシ-1,1-ジメチルエチル)-4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンスルホニルアミド
2-アミノ-2-メチルプロパノールを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率92%。
1H NMR (CDCl3) δ1.15 (6H, s), 1.15-1.35 (2H, m), 1.63-1.95 (3H, m), 2.29 (1H, t, J=6.3Hz), 2.56-2.77 (3H, m), 3.00-3.12 (1H, m), 3.48 (2H, d, J=6.3Hz), 3.94-4.06 (1H, m), 4.46-4.59 (1H, m), 4.89 (1H, s), 7.24-7.32 (2H, m), 7.80-7.87 (2H, m).
参考例38-2
N-(2-ヒドロキシ-1,1-ジメチルエチル)-4-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゼンスルホニルアミド
参考例38-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率84%。
1H NMR (CDCl3) δ1.04-1.27 (2H, m), 1.14 (6H, s), 1.52-2.08 (5H, m), 2.46-2.64 (4H, m), 2.98-3.11 (2H, m), 3.46 (2H, s), 7.26-7.31 (2H, m), 7.77-7.85 (2H, m).
参考例39-1
N-エチル-N-(2-ヒドロキシエチル)- 4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンスルホニルアミド
2-エチルアミノエタノールを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率97%。
1H NMR (CDCl3) δ1.11-1.38 (2H, m), 1.16 (3H, t, J=7.0Hz), 1.67-1.96 (3H, m), 2.21 (1H, t, J=5.4HZ), 2.26-2.80 (1H, m), 2.65 (2H, d, J=6.6Hz), 2.98-3.15 (1H, m), 3.23-3.36 (4H, m), 3.79 (2H, dt, J=5.4, 5.4Hz), 3.92-4.09 (1H, m), 4.47-4.62 (1H, m), 7.24-7.33 (2H, m), 7.73-7.81 (2H, m).
参考例39-2
N-エチル-N-(2-ヒドロキシエチル)- 4-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゼンスルホニルアミド
参考例39-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ1.09-1.25 (2H, m), 1.16 (3H, t, J=7.2Hz), 1.55-2.00 (4H, m), 2.49-2.62 (2H, m), 2.60 (2H, d, J=6.9Hz), 3.01-3.09 (2H, m), 3.23-3.33 (4H, m), 3.77 (2H, t, J=5.4Hz), 7.26-7.31 (2H, m), 7.71-7.76 (2H, m).
参考例40-1
N-(2-ヒドロキシ-2,2-ジメチルエチル)-4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンスルホニルアミド
アセトンシアノヒドリン(90%) (0.989mL, 9.75mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液にボランジメチルスルフィド錯体(1.20mL, 12.7mmol)を加え3.5時間加熱還流した。室温に冷却後メタノール(15mL)を加え5分攪拌後、溶媒を留去して1-アミノ-2-メチル-2-プロパノールを合成した。テトラヒドロフラン(15mL)溶液に溶解し、4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンスルホニルクロリド(720mg, 1.95mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液に滴下後、トリエチルアミン(1.40mL, 9.75mmol)を加えた。2時間攪拌後、反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=3/1)で精製し表題化合物(739mg, 90%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.18-1.34 (2H, m), 1.25 (6H, s), 1.70-1.95 (3H, m), 2.64-2.77 (1H, m), 2.65 (2H, d, J=7.2Hz), 2.90 (2H, d, J=6.6Hz), 3.01-3.12 (1H, m), 3.95-4.06 (1H, m), 4.50-4.59 (1H, m), 4.79 (1H, t, J=6.6Hz), 7.26-7.33 (2H, m), 7.77-7.82 (2H, m).
参考例40-2
N-(2-ヒドロキシ-2,2-ジメチルエチル)-4-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゼンスルホニルアミド
参考例40-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率90%。
1H NMR (CDCl3) δ1.09-1.25 (2H, m), 1.24 (6H, s), 1.55-1.74 (3H, m), 2.49-2.62 (2H, m), 2.60 (2H, d, J=6.9Hz), 2.89 (2H, s), 3.00-3.09 (2H, m), 7.26-7.32 (2H, m), 7.74-7.79 (2H, m).
参考例41-1
1-[(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)スルホニル]ピペリジン-4-オン
ピペリジン-4-オンを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率88%。
1H NMR (CDCl3) δ1.15-1.39 (2H, m), 1.67-2.00 (3H, m), 2.55 (4H, t, J=6.2Hz), 2.61-2.80 (3H, m), 2.97-3.16 (1H, m), 3.40 (4H, t, J=6.2Hz), 3.92-4.09 (1H, m), 5.46-5.62 (1H, m), 7.29-7.38 (2H, m), 7.69-7.78 (2H, m).
参考例41-2
1-[(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)スルホニル]ピペリジン-4-オン O-メチルオキシム
参考例41-1で得られた化合物(317mg, 0.859mmol)の2-プロパノール溶液(10mL)にO-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(359mg, 4.29mmol)と酢酸ナトリウム(352mg, 4.29mmol)を加え2.5日攪拌した。溶媒を留去後、残留物に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウムと飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/2)で精製し表題化合物(313mg, 79%)を無色粉末晶として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.14-1.39 (2H, m), 1.67-1.98 (3H, m), 2.43 (2H, dd, J=6.4, 5.4Hz), 2.60-2.80 (5H, m), 2.98-3.24 (5H, m), 3.78 (3H, s), 3.93-4.09 (1H, m), 4.47-4.61 (1H, m), 7.26-7.34 (2H, m), 7.65-7.73 (2H, m).
参考例41-3
1-{[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]スルホニル}ピペリジン-4-オン O-メチルオキシム
参考例41-2で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ1.10-1.26 (2H, m), 1.53-1.75 (3H, m), 2.42 (2H, t, J=6.0Hz), 2.49-2.62 (4H, m), 2.67 (2H, t, J=6.0Hz), 3.01-3.11 (2H, m), 3.13 (2H, t, J=6.0Hz), 3.19 (2H, t, J=6.0Hz), 3.78 (3H, s), 7.26-7.32 (2H, m), 7.64-7.69 (2H, m).
参考例42-1
4'-(ピリジン-4-イルメチル)-1,1'-ビフェニル-4-カルボン酸メチル
アルゴン気流下、(4-メトキシカルボニルフェニル)ボロン酸(1188mg, 6.60mmol)、フッ化カリウム(1394mg, 24.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(549mg, 0.60mmol)の混合物に、4-(4-クロロベンジル)ピリジン(1222mg, 6.00mmol)のジオキサン(18mL)溶液とtert-ブチルホスフィン(364mg, 1.80mmol)のジオキサン(6mL)溶液を加えて100℃で24時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、残留物をカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル100g, ヘキサン/酢酸エチル=9/1→4/1)に付した。目的画分を減圧濃縮後、残留物にジイソプロピルエーテルを加えて、沈殿物を濾取、減圧乾燥して表題化合物(947mg, 3.12mmol, 収率52%)を白色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 3.94 (3H, s), 4.03 (2H, s), 7.16 (2H, d, J=5.8Hz), 7.28 (2H, d, J=8.3Hz), 7.59 (2H, d, J=8.3Hz), 7.65 (2H, d, J=8.4Hz), 8.10 (2H, d, J=8.4Hz), 8.53 (2H, d, J=5.8Hz).
参考例42-2
4'-(ピペリジン-4-イルメチル)-1,1'-ビフェニル-4-カルボン酸メチル
 参考例42-1で得られた化合物(1002mg, 3.30mmol)の酢酸(11mL)溶液に酸化白金(96mg)を加えて水素雰囲気下、室温で6時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物に重曹水を加えてジクロロメタン(3回)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮した。残留物にジイソプロピルエーテルを加えて、沈殿物を濾取、減圧乾燥して表題化合物(850mg, 2.75mmol, 収率83%)を白色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.05-1.35 (2H, m), 1.55-1.8 (3H, m), 2.45-2.65 (4H, m), 2.95-3.15 (2H, m), 3.94 (3H, s), 7.24 (2H, d, J=8.4Hz), 7.55 (2H, d, J=8.4Hz), 7.65 (2H, d, J=8.8Hz), 8.09 (2H, d, J=8.8Hz).
参考例43-1
4-[(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)スルホニル]モルホリン
モルホリンを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率91%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.17-1.38 (2H, m), 1.73-1.94 (3H, m), 2.66 (2H, d, J=7.0Hz), 2.68-2.78 (1H, m), 3.00 (4H, t, J=4.8Hz), 3.01-3.15 (1H, m), 3.76 (4H, t, J=4.8Hz), 3.98-4.10 (1H, m), 4.53-4.60 (1H, m), 7.33 (2H, d, J=8.4Hz), 7.69 (2H, d, J=8.4Hz).
参考例43-2
4-{[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]スルホニル}モルホリン
参考例43-1で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.21-1.82 (5H, m), 2.60-2.71 (4H, m), 3.00 (4H, t, J = 4.8Hz), 3.19-3.26 (2H, m), 3.75 (4H, t, J = 4.8Hz), 5.08 (1H, br s), 7.32 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.67 (2H, d, J = 8.4Hz).
参考例44-1
1-ベンジル-4-(4-ブロモベンジリデン)ピペリジン
4-ブロモベンジルブロミドとN-ベンジルピペリジン-4-オンを用いて、参考例23-1と同様にして表題化合物を合成した。収率97%。
1H NMR (CDCl3) δ2.35-2.57 (8H, m), 3.52 (2H, s), 6.18 (1H, br s), 7.00-7.08 (2H, m), 7.20-7.45 (7H, m).
参考例44-2
(2E)-3-{4-[(1-ベンジルピペリジン-4-イリデン)メチル]フェニル}-2-プロペンアミド
参考例44-1で得られた化合物(1.64g, 4.80mmol)とアクリルアミド(718mg, 9.60mmol)と酢酸パラジウム(108mg, 0.480mmol)とトリ(2-メチルフェニル)ホスフィン(292mg, 0.960mmol)とトリエチルアミン(1.34mL, 9.60mmol)のアセトニトリル(30mL)混合液を80℃にて8時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残留物を酢酸エチルで洗浄し表題化合物(773mg, 49%)を固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ2.36-2.62 (8H, m), 3.53 (2H, s), 5.38-5.58 (2H, m), 6.25 (1H, br s), 6.42 (1H, d, J=15.6Hz), 7.17-7.38 (7H, m), 7.42-7.50 (2H, m), 7.62 (1H, d, J=15.6Hz).
参考例44-3
3-[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]プロパンアミド
参考例44-2で得られた化合物(647mg, 1.95mmol)のテトラヒドロフラン/メタノール(10mL/10mL)溶液に20%水酸化パラジウムカーボン(約3mg)を加え水素気流下15時間攪拌した。不溶物をセライトろ過しエーテルで洗浄した。ろ液を減圧留去して得られる残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=20/1→5/1)で精製し表題化合物(451mg, 94%)を無色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.05-1.22 (2H, m), 1.42-1.69 (3H, m), 2.45-2.58 (6H, m), 2.94 (2H, t, J=8.1Hz), 5.25-5.50 (2H, m), 7.02-7.14 (4H, m).
参考例45-1
3-{4-[(1-ベンジルピペリジン-4-イリデン)メチル]フェニル}ピリジン
参考例44-1で得られた化合物(939mg, 2.75mmol)とジエチル(3-ピリジル)ボラン(484mg, 3.29mmol)とテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(318mg, 0.275mmol)と炭酸カリウム(607mg, 4.40mmol)のテトラヒドロフラン/水(25mL/25mL)混合液を18時間加熱還流した。室温に冷却後ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/5)で精製し表題化合物(798mg, 85%)を無色粉末晶として得た。
1H NMR (CDCl3) δ2.38-2.61 (8H, m), 3.54 (2H, s), 6.31 (1H, br s), 7.23-7.39 (8H, m), 7.50-7.57 (2H, m), 7.87 (1H, ddd, J=8.1, 2.4, 1.8Hz), 8.57 (1H, dd, J=5.1, 1.8Hz), 8.83-8.87 (1H, m).
参考例45-2
3-[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]ピリジン
参考例45-1で得られた化合物を用いて、参考例44-3と同様にして表題化合物を合成した。収率79%。
1H NMR (CDCl3) δ1.10-1.27 (2H, m), 1.58-1.74 (3H, m), 2.50-2.61 (4H, m), 3.00-3.10 (2H, m), 7.22-7.28 (2H, m), 7.34 (1H, ddd, J=8.1, 4.8, 0.9Hz), 7.46-7.52 (2H, m), 7.85 (1H, ddd, 8.1, 2.4, 1.8Hz), 8.56 (1H, dd, J=4.8, 1.8Hz), 8.83 (1H, dd, J=2.4, 0.9Hz).
参考例46-1
(2E)-3-{4-[(1-ベンジルピペリジン-4-イリデン)メチル]フェニル}-2-プロペン酸エチル
アクリル酸エチルを用いて、参考例44-2と同様にして表題化合物を合成した。収率86%。
1H NMR (CDCl3) δ1.34 (3H, t, J=7.2Hz), 2.35-2.59 (8H, m), 3.53 (2H, s), 4.26 (2H, q, J=7.2Hz), 6.26 (1H, br s), 6.39 (1H, d, J=16.0Hz), 7.17-7.37 (7H, m), 7.41-7.50 (2H, m), 7.66 (1H, d, J=16.0Hz).
参考例46-2
3-[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]プロパン酸エチル
参考例46-1で得られた化合物とエタノールを用いて、参考例44-3と同様にして表題化合物を合成した。収率87%。
1H NMR (CDCl3) δ1.01-1.28 (2H, m), 1.23 (3H, t, J=7.4Hz), 1.48-1.69 (3H, m), 2.44-2.65 (6H, m), 2.92 (2H, t, J=8.2Hz), 2.97-3.09 (2H, m), 4.13 (2H, q, J=7.4Hz), 7.02-7.15 (4H, m).
参考例47-1
2-{4-[(1-ベンジルピペリジン-4-イリデン)メチル]フェニル}ピリジン
参考例44-1で得られた化合物(929mg, 2.72mmol)と2-トリブチルスタニルピリジン(1.00g, 2.72mmol)とテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(157mg, 0.136mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)懸濁液を22時間加熱還流した。室温に冷却後エーテルで希釈し、10%アンモニア水と飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/10)で精製し表題化合物(316mg, 34%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ2.38-2.63 (8H, m), 3.55 (2H, s), 6.32 (1H, br s), 7.17-7.37 (8H, m), 7.70-7.76 (2H, m), 7.90-7.98 (2H, m), 8.65-8.71 (1H, m).
参考例47-2
2-[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]ピリジン
参考例47-1で得られた化合物を用いて、参考例44-3と同様にして表題化合物を合成した。収率88%。
1H NMR (CDCl3) δ1.02-1.30 (2H, m), 1.45-1.77 (3H, m), 2.44-2.64 (4H, m), 2.97-3.12 (2H, m), 7.16-7.31 (3H, m), 7.68-7.76 (2H, m), 7.86-7.96 (2H, m), 8.64-8.71 (1H, m).
参考例48-1
4-オキソ-4-(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)ブタン酸
4-ベンジル-1-(トリフルオロアセチル)ピペリジンと無水コハク酸を用いて、参考例16-4と同様にして表題化合物を合成した。収率86%。
1H NMR (CDCl3) δ1.11-1.38 (2H, m), 1.67-1.96 (3H, m), 2.50-2.86 (1H, m), 2.64 (2H, d, J=6.6Hz), 2.82 (2H, t, J=6.6Hz), 2.96-3.15 (1H, m), 3.30 (2H, t, J=6.6Hz), 3.90-4.08 (1H, m), 4.44-4.60 (1H, m), 7.20-7.30 (2H, m), 7.88-7.98 (2H, m).
参考例48-2
4-オキソ-4-(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)ブタンアミド
参考例48-1で得られた化合物を用いて、参考例31-2と同様にして表題化合物を合成した。収率86%。
1H NMR (CDCl3) δ1.13-1.39 (2H, m), 1.67-1.99 (3H, m), 2.58-2.89 (5H, m), 2.96-3.12 (1H, m), 3.36 (2H, t, J=6.6Hz), 3.90-4.07 (1H, m), 4.46-4.60 (1H, m), 5.30-5.90 (2H, m), 7.20-7.28 (2H, m), 7.88-7.97 (2H, m).
参考例48-3
4-オキソ-4-[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]ブタンアミド
参考例48-2で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ1.08-1.25 (2H, m), 1.55-1.80 (3H, m), 2.48-2.60 (2H, m), 2.58 (2H, d, J=6.9Hz), 2.66 (2H, t, J=6.6Hz), 3.00-3.09 (2H, m), 3.35 (2H, t, J=6.6Hz), 5.35-5.55 (1H, m), 5.70-5.90 (1H, m), 7.20-7.26 (2H, m), 7.86-7.94 (2H, m).
参考例49-1
4'-[(1-ベンジルピペリジン-4-イリデン)メチル]-1,1'-ビフェニル-3-カルボン酸メチル
 アルゴン気流下、1-ベンジル-4-(4-ブロモベンジリデン)ピペリジン(2054mg, 6.00mmol)、(3-メトキシカルボニルフェニル)ボロン酸(1296mg, 7.20mmol)、炭酸ナトリウム(1272mg, 12.0mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(693mg, 0.60mmol)、ジメトキシエタン(24mL)、蒸留水(12mL)の混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチル(120mL)を加えて不溶物を濾別した。濾液を水(40mL)、飽和食塩水(40mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100g, ヘキサン/酢酸エチル=4/1→2/1)で精製後、さらにカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル100g, ヘキサン/酢酸エチル=19/1→9/1)で再精製して表題化合物(2.07g, 5.21mmol, 収率87%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 2.4-2.65 (8H, m), 3.54 (2H, s), 3.94 (3H, s), 6.30 (1H, s), 7.2-7.4 (5H, m), 7.29 (2H, d, J=8.2Hz), 7.50 (1H, t, J=7.7Hz), 7.57 (2H, d, J=8.2Hz), 7.78 (1H, m), 8.00 (1H, m), 8.28 (1H, m).
参考例49-2
4'-(ピペリジン-4-イルメチル)-1,1'-ビフェニル-3-カルボン酸メチル
 参考例49-1で得られた化合物(2.00g, 5.03mmol)のメタノール(10mL)-テトラヒドロフラン(10mL)溶液に20%水酸化パラジウム(0.80g)を加えて水素雰囲気下、50℃で14時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮して表題化合物(1.50g, 4.84mmol, 収率96%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.4 (2H, m), 1.55-1.8 (3H, m), 2.45-2.7 (4H, m), 3.0-3.2 (2H, m), 3.94 (3H, s), 7.22 (2H, d, J=8.2Hz), 7.49 (1H, t, J=7.7Hz), 7.54 (2H, d, J=8.2Hz), 7.77 (1H, m), 8.00 (1H, m), 8.27 (1H, m).
参考例50-1
tertブチル 4-[4-(ベンジルオキシ)ベンジリデン]ピペリジン-1-カルボキシラート
4-ベンジルオキシベンジルクロリドを用いて、参考例23-1と同様にして表題化合物を合成した。収率64%。
1H NMR (CDCl3) δ1.47 (9H, s), 2.26-2.35 (2H, m), 2.40-2.49 (2H, m), 3.34-3.53 (4H, m), 5.05 (2H, s), 6.28 (1H, br s), 6.89-6.95 (2H, m), 7.08-7.14 (2H, m), 7.28-7.45 (5H, m).
参考例50-2
tertブチル 4-(4-ヒドロキシベンジル)ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例50-1で得られた化合物を用いて、参考例21-1と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CDCl3) δ1.02-1.19 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.51-1.67 (3H, m), 2.45 (2H, d, J=6.6Hz), 2.52-2.72 (2H, m), 3.93-4.20 (2H, m), 4.32-4.56 (1H, m), 6.72-6.78 (2H, m), 6.94-7.00 (2H, m).
参考例50-3
tertブチル 4-[4-(2-アミノ-2-オキソエトキシ)ベンジル]ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例50-2で得られた化合物(978mg, 3.36mmol)と1-ブロモアセトアミド(510mg, 3.70mmol)と炭酸セシウム(1.31g, 4.03mmol)のN, N-ジメチルアセトアミド(7mL)懸濁液を100℃にて18時間攪拌した。水を加えジクロロメタンで3回抽出し抽出液を減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1→1/0)で精製し表題化合物(483mg, 41%)を無色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.03-1.21 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.54-1.70 (3H, m), 2.49 (2H, d, J=6.9Hz), 2.54-2.71 (2H, m), 3.98-4.16 (2H, m), 4.47 (2H, s), 5.55-5.83 (1H, m), 6.46-6.66 (1H, m), 6.81-6.87 (2H, m), 7.04-7.11 (2H, m).
参考例50-4
2-[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェノキシ]アセトアミドトリフルオロ酢酸塩
参考例50-3で得られた化合物を用いて、参考例20-2と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (DMSO) δ1.12-1.40 (2H, m), 1.59-1.86 (3H, m), 2.42-2.54 (2H, m), 2.76-2.91 (2H, m), 3.15-3.31 (2H, m), 4.38 (2H, s), 6.83-6.92 (2H, m), 7.05-7.15 (2H, m), 7.35-7.59 (2H, m).
参考例51    
1-アセチル-4-[(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)スルホニル]ピペラジン
N-アセチルピペラジンを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率87%。
1H NMR (CDCl3) δ1.17-1.40 (2H, m), 1.65-1.95 (3H, m), 2.04 (3H, s), 2.65 (2H, d, J=6.2Hz), 2.70-2.82 (1H, m), 2.93-3.17 (5H, m), 3.56 (2H, t, J=5.0Hz), 3.71 (2H, t, J=5.0Hz), 3.95-4.08 (1H, m), 4.50-4.64 (1H, m), 7.32 (2H, d, J=8.5Hz), 7.67 (2H, d, J=8.5Hz).
参考例52-1
tertブチル 4-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンジル]ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例50-2で得られた化合物(1.02g, 3.51mmol)と2-ヨードエタノール(0.327mL, 4.21mmol)と60%水素化ナトリウム(211mg, 5.27mmol)のN, N-ジメチルアセトアミド(20mL)懸濁液を100℃にて26時間攪拌した。溶媒を留去後、水と酢酸エチルを加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/3→3/1)で精製し表題化合物(867mg, 74%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.02-1.20 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.52-1.67 (3H, m), 2.04 (1H, t, J=6.0Hz), 2.48 (2H, d, J=6.6Hz), 2.54-2.70 (2H, s), 3.92-3.98 (2H, m), 4.03-4.09 (4H, m), 6.81-6.87 (2H, m), 7.02-7.07 (2H, m).
参考例52-2
2-[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェノキシ]エタノール塩酸塩
参考例52-1で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CD3OD) δ1.32-1.49 (2H, m), 1.75-1.91 (3H, m), 2.54 (2H, d, J=6.9Hz), 2.84-2.99 (2H, m), 3.29-3.40 (2H, m), 3.82-3.87 (2H, m), 3.97-4.02 (2H, m), 6.84-6.90 (2H, m), 7.05-7.11 (2H, m).
参考例53-1
3-ヒドロキシ-1-(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)-1-プロパノン O-エチルオキシム
4-ベンジル-1-(トリフルオロアセチル)ピペリジンとプロピオラクトンを用いて、参考例16-4と同様にし表題化合物を分離困難な不純物とともに合成した。上記化合物とO-エチルヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて、参考例41-2と同様にして表題化合物を合成した。収率7%。
1H NMR (CDCl3) δ1.12-1.38 (2H, m), 1.33 (3H, t, J=7.0Hz), 1.55-2.03 (3H, m), 2.58 (2H, d, J=7.0Hz), 2.60-2.79 (1H, m), 2.92-3.11 (1H, m), 3.07 (2H, t, J=6.2Hz), 3.82-4.06 (3H, m), 4.26 (2H, q, J=7.0Hz), 4.44-4.60 (1H, m), 7.11-7.20 (2H, m), 7.57-7.65 (2H, m).
参考例53-2
3-ヒドロキシ-1-[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]-1-プロパノン O-エチルオキシム
参考例53-2で得られた化合物を用いて、参考例24-2と同様にして表題化合物を合成した。
1H NMR (CDCl3) δ1.10-1.30 (2H, m), 1.33 (3H, t, J=7.4Hz), 1.50-1.86 (3H, m), 2.43-2.60 (4H, m), 3.96-3.10 (2H, m), 3.07 (2H, t, J=6.6Hz), 3.87 (2H, t, J=6.6Hz), 4.24 (2H, q, J=7.4Hz), 7.10-7.20 (2H, m), 7.53-7.62 (2H, m).
参考例54-1
2-[(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)スルファニル]エタノール
 濃硫酸(7mL)と蒸留水(35mL)の混合液に氷冷撹拌下、4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンスルホニルクロリド(3.70g, 10.0mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液と亜鉛粉末(6.54g)を順に加えて、60℃で6時間撹拌した。不溶物を濾別し、ジクロロメタンで洗浄した。有機層を分取し、水層をジクロロメタン(2回)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮し粗製の4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンチオール(3.17g)を無色油状物として得た。得られた油状物(3.17g)のアセトニトリル(20mL)溶液に氷冷撹拌下、2-ヨードエタノール(0.936mL, 12.0mmol)とトリエチルアミン(2.79mL, 20.0mmol)を順に加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、酢酸エチル(80mL)を加えて水(20mL)、1N塩酸(20mL×2)、飽和食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮後、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル, ヘキサン/酢酸エチル=4/1→2/3)で精製して表題化合物(2.56g, 7.37mmol, 収率74%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.35 (2H, m), 1.65-1.95 (3H, m), 2.05 (1H, t, J=6.2Hz), 2.54 (2H, d, J=7.0Hz), 2.6-2.8 (1H, m), 2.95-3.15 (1H, m), 3.10 (2H, t, J=5.8Hz), 3.73 (2H, dt, J=6.2, 5.8Hz), 3.9-4.1 (1H, m), 4.45-4.6 (1H, m), 7.07 (2H, d, J=8.2Hz), 7.34 (2H, d, J=8.2Hz).
参考例54-2
2-{[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]スルファニル}エタノール
 参考例54-1で得られた化合物(2.52g, 7.25mmol)のメタノール溶液(30mL)に炭酸カリウム(3.01g, 21.8mmol)の水溶液(15mL)を加えて室温で8時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、水を加えて酢酸エチル(3回)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮して表題化合物(1.88g)を白色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.0-1.3 (2H, m), 1.5-1.75 (3H, m), 2.4-2.65 (4H, m), 2.95-3.15 (2H, m), 3.08 (2H, t, J=6.1Hz), 3.72 (2H, t, J=6.1Hz), 7.07 (2H, d, J=8.2Hz), 7.32 (2H, d, J=8.2Hz).
参考例55
4-(ピペリジン-4-イルメチル)安息香酸メチル
 4-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンズアミド(2.18g, 10.0mmol)、メタノール(20mL)、濃硫酸(1.1mL)の混合物を加熱還流下、20時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、飽和重曹水(100mL)を加え、ジクロロメタン(40mL, 20mL×4)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮して表題化合物(2.28g, 9.8mmol, 98%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.35 (2H, m), 1.55-1.8 (3H, m), 2.45-2.7 (4H, m), 2.95-3.2 (2H, m), 3.90 (3H, s), 7.21 (2H, d, J=8.5Hz), 7.95 (2H, d, J=8.5Hz).
参考例56
N-(3-ヒドロキシプロピル)-4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンスルホンアミド
3-アミノプロパノールを用いて、参考例24-1と同様にして表題化合物を合成した。収率81%。
1H NMR (CDCl3) δ1.18-1.37 (2H, m), 1.62-1.80 (4H, m), 1.80-2.03 (1H, m), 2.65 (2H, d, J=6.9Hz), 2.70-2.78 (1H, m), 3.00-3.07 (1H, m), 3.12 (2H, dd, J=12.3, 6.3Hz), 3.75 (2H, t, J=5.4Hz), 4.00 (1H, m), 4.53 (1H, m), 5.11 (1H, t, J=5.7Hz), 7.28 (2H, d, J=8.1Hz), 7.78 (2H, d, J=8.1Hz).
参考例57−1
tert-ブチル 4-{4-[[2-(ベンゾイルオキシ)エチル](メチルスルホニル)アミノ]ベンジル}ピペリジン-1-カルボキシラート
tert-ブチル 4-[4-(メチルスルホニルアミノ)ベンジル]ピペリジン-1-カルボキシラート(386mg, 1.05mmol)と安息香酸2-ヨードエチル(430mg, 1.56mmol)をN, N-ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、60%水素化ナトリウム(62mg, 1.56mmol)を加えて60℃にて2時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/2)で精製し表題化合物(524mg, 97%)を無色固体として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.05-1.20 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.50-1.68 (3H, m), 2.51 (2H, d, J=6.9Hz), 2.53-2.68 (2H, m), 2.93 (3H, s), 3.95-4.15 (4H, m), 4.40 (2H, t, J=5.4Hz), 7.14 (2H, d, J=8.4Hz), 7.24-7.30 (2H, m), 7.42 (2H, t, J=1.8Hz), 7.52-7.58 (1H, m), 7.90-7.95 (2H, m).
参考例57−2
tert-ブチル 4-{4-[(2-ヒドロキシエチル)(メチルスルホニル)アミノ]ベンジル}ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例57-1で得られた化合物(634mg, 1.23mmol)のメタノール(25mL)溶液に1M水酸化ナトリウム溶液(1.5mL)を加え室温で2時間攪拌した。溶媒を留去後、水と酢酸エチルを加え、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物を酢酸エチルから再結晶して表題化合物(439mg, 86%)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.02-1.28 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.50-1.80 (3H, m), 2.54 (2H, d, J=6.8Hz), 2.60-2.73 (2H, m), 2.98 (3H, s), 3.68 (2H, q, J=5.4Hz), 3.82 (2H, t, J=5.4Hz), 4.00-4.18 (2H, m), 7.18 (2H, d, J=8.2Hz), 7.29 (2H, d, J=8.2Hz).
参考例58-1
[(4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}フェニル)スルファニル]酢酸エチル
 濃硫酸(10mL)と蒸留水(50mL)の混合液に氷冷撹拌下、4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンスルホニルクロリド(5.55g, 15.0mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液と亜鉛粉末(9.81g)を順に加えて、60℃で6時間撹拌した。不溶物を濾別し、ジクロロメタンで洗浄した。有機層を分取し、水層をジクロロメタン(2回)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮し粗製の4-{[1-(トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]メチル}ベンゼンチオール(4.94g)を無色油状物として得た。得られた油状物(4.94g)のアセトニトリル(30mL)溶液に氷冷撹拌下、ブロモ酢酸エチル(2.16mL, 19.5mmol)とトリエチルアミン(4.18mL, 30.0mmol)を順に加えて、室温で18時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、酢酸エチル(40mL)を加えて水(10mL)、1N塩酸(10mL×2)、飽和食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮後、残留物をカラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル150g, ヘキサン/酢酸エチル=1/0→9/1)で精製して表題化合物(2.98g, 7.65mmol, 収率51%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.1-1.35 (2H, m), 1.23 (3H, t, J=7.2Hz), 1.65-1.95 (3H, m), 2.54 (2H, d, J=7.0Hz), 2.6-2.8 (1H, m), 2.95-3.15 (1H, m), 3.61 (2H, s), 3.9-4.1 (1H, m), 4.17 (2H, q, J=7.2Hz), 4.45-4.6 (1H, m), 7.07 (2H, d, J=8.1Hz), 7.35 (2H, d, J=8.1Hz).
参考例58-2
{[4-(ピペリジン-4-イルメチル)フェニル]スルファニル}酢酸エチル
参考例58-1で得られた化合物(1.56g, 4.0mmol)のエタノール(10mL)-テトラヒドロフラン(10mL)溶液に氷冷撹拌下、水素化ホウ素ナトリウム(303mg, 8.0mmol)を加えて室温で30分間撹拌した。1N塩酸(16mL)に氷冷撹拌下、反応混合物を滴下した。得られた混合物を減圧濃縮し、飽和重曹水(40mL)を加えてジクロロメタン(30mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮して表題化合物(1.25g)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 1.0-1.3 (2H, m), 1.22 (3H, t, J=7.2Hz), 1.45-1.7 (3H, m), 2.4-2.65 (2H, m), 2.49 (2H, d, J=6.6Hz), 2.95-3.15 (2H, m), 3.60 (2H, s), 4.16 (2H, q, J=7.2Hz), 7.08 (2H, d, J=8.4Hz), 7.34 (2H, d, J=8.4Hz).
参考例59
tert-ブチル 4-{4-[(エトキシカルボニル)アミノ]ベンジル}ピペリジン-1-カルボキシラート
tert-ブチル 4-(4-アミノベンジル)ピペリジン-1-カルボキシラート(500mg, 1.72mmol)とトリエチルアミン(209mg, 2.06mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷冷下クロロぎ酸エチル(206mg, 1.89mmol)を加えて1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/3)で精製し表題化合物(598mg, 96%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.00-1.25 (2H, m), 1.30 (3H, t, J=7.2Hz), 1.45 (9H, s), 1.50-1.68 (3H, m), 2.48 (2H, d, J=7.0Hz), 2.62 (2H, t, J=12.4Hz), 3.95-4.18 (2H, m), 4.22 (2H, q, J=7.2Hz), 6.54 (1H, brs), 7.06 (2H, d, J=8.6Hz), 7.29 (2H, d, J=8.6Hz).
参考例60
tert-ブチル 4-{4-[(メトキシカルボニル)アミノ]ベンジル}ピペリジン-1-カルボキシラート
クロロぎ酸メチルを用いて、参考例59と同様にして表題化合物を合成した。収率84%。
1H NMR (CDCl3) δ1.00-1.23 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.50-1.67 (3H, m), 2.50 (2H, d, J=7.0Hz), 2.62 (2H, t, J=11.6Hz), 3.77 (3H, s), 3.95-4.14 (2H, m), 6.61 (1H, brs), 7.07 (2H, d, J=8.8Hz), 7.29 (2H, d, J=8.8Hz).
参考例61
tert-ブチル 4-(4-{[(エチルアミノ)カルボニル]アミノ}ベンジル)ピペリジン-1-カルボキシラート
tert-ブチル 4-(4-アミノベンジル)ピペリジン-1-カルボキシラート(1.00g, 2.44mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、エチルイソシアナート(294mg, 3.13mmol)を加えて8時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物を酢酸エチル/エチルエーテル/ヘキサンから再結晶して表題化合物(1.154g, 93%)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.00-1.27 (2H, m), 1.14 (3H, t, J=7.4Hz), 1.45 (9H, s), 1.50-1.68 (3H, m), 2.49 (2H, d, J=6.2Hz), 2.63 (2H, t, J=12.0Hz), 3.28 (2H, q, J=7.4Hz), 3.97-4.14 (2H, m), 4.80 (1H, br), 6.45 (1H, br), 7.06 (2H, d, J=7.6Hz), 7.20 (2H, d, J=7.6Hz).
参考例62
tert-ブチル 4-(4-{[(メチルアミノ)カルボニル]アミノ}ベンジル)ピペリジン-1-カルボキシラート
メチルイソシアナートを用いて、参考例61と同様にして表題化合物を合成した。収率91%。
1H NMR (CDCl3) δ1.00-1.28 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.50-1.70 (3H, m), 2.49 (2H, d, J=6.2Hz), 2.63 (2H, t, J=12.0Hz), 2.82 (3H, s), 3.97-4.15 (2H, m), 4.92 (1H, br), 6.60 (1H, br), 7.06 (2H, d, J=8.0Hz), 7.20 (2H, d, J=8.0Hz).
参考例63
tert-ブチル 4-{4-[(アミノカルボニル)アミノ]ベンジル}ピペリジン-1-カルボキシラート
tert-ブチル 4-(4-アミノベンジル)ピペリジン-1-カルボキシラート(820mg, 2.82mmol)とトリエチルアミン(592μl, 4.24mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、トリメチルシリルイソシアナート(573μl, 4.24mmol)を加えて8時間加熱還流した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を加えて1日攪拌した。反応液を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、酢酸エチル/エチルエーテル/ヘキサンから再結晶して表題化合物(376mg, 40%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.00-1.22 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.50-1.68 (3H, m), 2.47 (2H, d, J=6.2Hz), 2.62 (2H, d, J=12.0Hz), 3.95-4.15 (2H, m), 5.03 (2H, br), 7.02 (2H, d, J=8.2Hz), 7.23 (2H, d, J=8.2Hz) 7.53 (1H, br).
参考例64    
tert-ブチル 4-(4-{[(メトキシアミノ)カルボニル]アミノ}ベンジル)ピペリジン-1-カルボキシラート
tert-ブチル 4-(4-アミノベンジル)ピペリジン-1-カルボキシラート(500mg, 1.72mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、氷冷下N,N'-カルボニルジイミダゾール(558mg, 3.44mmol)、次いでトリエチルアミン(209mg, 2.06mmol)を加えて30分間攪拌した。反応液に室温下O-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(431mg, 5.16mmol)、次いでトリエチルアミン(1.04g, 10.3mmol)を加えて一晩攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)で精製し、酢酸エチル/エチルエーテル/ヘキサンから再結晶して表題化合物(551mg, 88%)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.00-1.27 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.53-1.67 (3H, m), 2.50 (2H, d, J=7.0Hz), 2.62 (2H, t, J=11.8Hz), 3.80 (3H, s), 3.97-4.15 (2H, m), 7.09 (2H, d, J=8.0Hz), 7.15 (1H, brs), 7.39 (2H, d, J=8.0Hz), 7.50 (1H, brs).
参考例65
tert-ブチル 4-(4-{[(エトキシアミノ)カルボニル]アミノ}ベンジル)ピペリジン-1-カルボキシラート
O-エチルヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて、参考例64と同様にして表題化合物を合成した。収率94%。
1H NMR (CDCl3) δ1.00-1.25 (2H, m), 1.33 (3H, t, J=7.2Hz), 1.45 (9H, s), 1.50-1.83 (3H, m), 2.50 (2H, d, J=6.4Hz), 2.63 (2H, t, J=12.4Hz), 3.98 (2H, q, J=7.2Hz), 3.95-4.18 (2H, m), 7.10 (2H, d, J=8.4Hz), 7.11 (1H, brs), 7.38 (2H, d, J=8.4Hz), 7.52 (1H, brs).
参考例66
tert-ブチル 4-(4-{[(イソブトキシアミノ)カルボニル]アミノ}ベンジル)ピペリジン-1-カルボキシラート
O-イソブチルヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて、参考例64と同様にして表題化合物を合成した。
1H NMR (CDCl3) δ0.95 (6H, d, J=7.0Hz), 1.06-1.25 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.50-1.73 (3H, m), 1.90-2.10 (1H, m), 2.50 (2H, d, J=6.8Hz), 2.63 (2H, t, J=12.8Hz), 3.65 (2H, d, J=7.0Hz), 3.98-4.15 (2H, m), 7.09 (2H, d, J=8.6Hz), 7.38 (2H, d, J=8.6Hz), 7.54 (1H, brs), 7.67 (1H, brs).
参考例67
4-[4-(4-モルホリニル)ベンジル]ピペリジン塩酸塩
tert-ブチル 4-(4-アミノベンジル)ピペリジン-1-カルボキシラート(1g, 3.45mmol)を1-ブタノール(20mL)に溶解し、ビス(2-クロロエチル)エーテル(490mg, 3.45mmol)と炭酸カリウム(1g, 7.23mmol)を加え、30時間加熱還流した。放冷後、反応液を水(50mL)にあけて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で分離精製すると、tert-ブチル 4-[4-(4-モルホリニル)ベンジル]ピペリジン-1-カルボキシラート(869mg)が無色油状物として得られた。
この化合物(859mg, 2.39mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、そこへ4N-塩化水素酢酸エチル溶液(5mL)を加えて、室温で2時間攪拌した。減圧下で溶媒を留去すると、表題化合物(562mg)が無色粉末として得られた。
1H NMR (DMSO-d6) δ 1.36-1.88 (5H, m), 2.52-2.80 (4H, m), 3.17-3.22 (2H, m), 3.42 (4H, m), 4.00 (4H, m), 7.25-7.30 (2H, m), 7.53-7.60 (2H, m), 8.89 (1H, m), 9.12 (1H, m)
参考例68
tert-ブチル 4-[4-(ジメチルアミノ)ベンジル]ピペリジン-1-カルボキシラート
tert-ブチル 4-(4-アミノベンジル)ピペリジン-1-カルボキシラート(510mg, 1.76mmol)をジクロロエタン(10mL)に溶解し、37%ホルマリン(464mg, 5.72mmol)、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.30g, 6.13mmol)を加えて4時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/5)で精製し表題化合物(461mg, 82%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.00-1.27 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.52-1.70 (3H, m), 2.44 (2H, d, J=6.6Hz), 2.50-2.72 (2H, m), 2.92 (6H, s), 3.95-4.18 (2H, br), 6.68 (2H, d, J=8.6Hz), 7.02(2H, d, J=8.6Hz).
参考例69-1
tert-ブチル 4-[3-(4-モルホリニル)ベンジル]ピペリジン-1-カルボキシラート
参考例23-2で得られた化合物(1.13g, 3.90mmol)とビス(2-クロロエチル)エーテル(0.457mL, 3.90mmol)と炭酸カリウム(1.13g, 8.19mmol)の1-ブタノール(20mL)混合液を27時間加熱還流した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し抽出液を水と飽和食塩水で洗浄した。溶媒を乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/5)で精製し表題化合物(329mg, 23%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.05-1.22 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.55-1.72 (3H, m), 2.50 (2H, d, J=6.9Hz), 2.55-2.71 (2H, m), 3.13-3.20 (4H, m), 3.83-3.90 (4H, m), 3.98-4.16 (2H, m), 6.65-6.79 (3H, m), 7.19 (1H, t, J=7.8Hz).
参考例69-2
4-[3-(4-ピペリジニルメチル)フェニル]モルホリン二塩酸塩
 参考例69-1で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率100%。
1H NMR (CD3OD) δ1.40-1.58 (2H, m), 1.80-2.07 (3H, m), 2.74 (2H, d, J=7.2Hz), 2.89-3.02 (2H, m), 3.33-3.42 (2H, m), 3.69-3.77 (4H, m), 4.12-4.18 (4H, m), 7.40-7.45 (1H, m), 7.52-7.65 (2H, m), 7.67-7.71 (1H, m).
参考例70-1
tert-ブチル 4-[3-(メチルアミノ)ベンジル]ピペリジン-1-カルボキシラート
 参考例23-2で得られた化合物を用いて、参考例5-1と同様にして表題化合物を合成した。収率95%。
1H NMR (CDCl3) δ1.00-1.23 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.54-1.72 (2H, m), 2.46 (2H, d, J=7.0Hz), 2.53-2.73 (2H, m), 2.83 (3H, s), 3.67 (1H, br s), 3.92-4.20 (2H, m), 6.37-6.53 (3H, m), 7.10 (1H, t, J=7.8Hz).
参考例70-2
N-メチル-3-(4-ピペリジニルメチル)アニリン二塩酸塩
 参考例70-1で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率95%。
1H NMR (CD3OD) δ1.40-1.56 (2H, m), 1.82-2.06 (3H, m), 2.72 (2H, d, J=7.2Hz), 2.89-3.04 (2H, m), 3.08 (3H, s), 3.29-3.43 (2H, m), 7.34-7.42 (3H, m), 7.52 (1H, t, J=8.1Hz).
参考例71
3-(4-ピペリジニルメチル)アニリン二塩酸塩
 参考例23-2で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率92%。
1H NMR (CD3OD) δ1.39-1.55 (2H, m), 1.80-2.01 (3H, m), 2.70 (2H, d, J=7.2Hz), 2.88-3.01 (2H, m), 3.33-3.42 (2H, m), 7.23-7.28 (2H, m), 7.33-7.38 (1H, m), 7.45-7.51 (1H, m).
参考例72
tert-ブチル 4-[4-(4-シアノフェノキシ)ベンジル]ピペリジン-1-カルボキシラート
 参考例50-2で得られた化合物(1.51g, 5.19mmol)と4-フルオロベンゾニトリル(761mg, 6.23mmol)と60%水素化ナトリウム(311mg, 7.79mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(40mL)混合液を100度にて17時間攪拌した。0度にて水を加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。溶媒を乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)で精製し表題化合物(2.08g, 100%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.07-1.25 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.55-1.70 (3H, m), 2.55 (2H, d, J=6.9Hz), 2.57-2.72 (2H, m), 4.00-4.18 (2H, m), 6.94-7.01 (4H, m), 7.13-7.19 (2H, m), 7.55-7.61 (2H, m).
参考例73-1
tert-ブチル 4-({4-[(エトキシカルボニル)アミノ]フェニル}スルファニル)ピペリジン-1-カルボキシラート
 参考例1-2で得られた化合物を用いて、参考例59と同様にして表題化合物を合成した。収率80%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.35 (3H, t, J=6.8Hz), 1.40-1.60 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.80-1.95 (2H, m), 2.78-2.94 (2H, m), 3.08 (1H, tt, J=3.6, 11.8Hz), 3.84-4.03 (2H, m), 4.23 (2H, q, J=6.8Hz), 6.63 (1H, br s), 7.30-7.42 (4H, m).
参考例73-2
tert-ブチル 4-({4-[(エトキシカルボニル)アミノ]フェニル}スルホニル)ピペリジン-1-カルボキシラート
 参考例73-1で得られた化合物を用いて、参考例1-3と同様にして表題化合物を合成した。収率88%。
1H NMR (CDCl3) δ 1.33 (3H, t, J=7.2Hz), 1.43 (9H, s), 1.45-1.70 (2H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.55-2.75 (2H, m), 3.00 (1H, tt, J=3.6, 12.0Hz), 4.14-4.27 (2H, m), 4.27 (2H, q, J=7.2Hz), 7.00 (1H, br s), 7.57-7.65 (2H, m), 7.75-7.84 (2H, m).
参考例73-3
エチル 4-(4-ピペリジンスルホニル)フェニルカルバマート塩酸塩
 参考例73-2で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率95%。
1H NMR (CD3OD) δ 1.31 (3H, t, J=7.2Hz), 1.72-1.98 (2H, m), 2.10-2.25 (2H, m), 2.87-3.06 (2H, m), 3.35-3.55 (3H, m), 4.21 (2H, q, J=7.2Hz), 7.67-7.85 (4H, m).
参考例74-1
tert-ブチル 4-{[3-(ジメチルアミノ)フェニル]スルファニル}ピペリジン-1-カルボキシラート
 参考例4-1で得られた化合物を用いて、参考例3-1と同様にして表題化合物を合成した。収率54%。
1H NMR (CDCl3) δ1.40-1.66 (2H, m), 1.45 (9H, s), 1.85-2.01 (2H, m), 2.82-3.01 (2H, m), 2.95 (6H, s), 3.21 (1H, tt, J=10.0, 3.6Hz), 3.88-4.06 (2H, m), 6.59-6.67 (1H, m), 6.74-6.81 (2H, m), 7.12-7.22 (1H, m).
参考例74-2
tert-ブチル 4-{[3-(ジメチルアミノ)フェニル]スルホニル}ピペリジン-1-カルボキシラート
 参考例74-2で得られた化合物(1.20g, 3.57mmol)のアセトン(15mL)溶液にOxone(商品名) (2.19g, 7.14mmol)と水(2mL)を加え3.5時間攪拌した。不溶物をろ別しアセトンで洗浄した。ろ液を約5mLに濃縮後、水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)で精製し表題化合物(522mg, 40%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ1.44 (9H, s), 1.56-1.72 (2H, m), 1.92-2.04 (2H, m), 2.54-2.75 (2H, m), 2.95-3.08 (1H, m), 3.03 (6H, s), 4.08-4.33 (2H, m), 6.92 (1H, ddd, J=8.4, 5.7, 0.9Hz), 7.08-7.16 (2H, m), 7.38 (1H, dd, J=8.4, 7.8Hz).
参考例74-3
N,N-ジメチル-3-(4-ピペリジニルスルホニル)アニリン
 参考例74-2で得られた化合物を用いて、参考例1-4と同様にして表題化合物を合成した。収率96%。
1H NMR (CD3OD) δ1.86-2.02 (2H, m), 2.16-2.26 (2H, m), 2.96-3.09 (2H, m), 3.20 (6H, s), 3.46-3.67 (3H, m), 7.55-7.63 (2H, m), 7.65-7.72 (2H, m).
実験例1
(RANTES結合阻害作用の測定)
(1)ヒトCCR5ケモカインレセプターのクローニング
ヒト脾臓 cDNAからPCR法でCCR5遺伝子のクローニングを行った。0.5ngの脾臓 cDNA(東洋紡,QUICK−Clone cDNA)を鋳型とし、Samson らが報告(Biochemistry 35(11),3362−3367(1996))しているCCR5遺伝子塩基配列を参考に作製したプライマーセット
WO99/32100の実験例(1)に記載の配列番号:1〔配列の長さ:34;配列の型:核酸;鎖の数:一本鎖;トポロジー:直鎖状;配列の種類:他の核酸 合成DNA〕とWO99/32100の実験例(1)に記載の配列番号:2〔配列の長さ:34;配列の型:核酸;鎖の数:一本鎖;トポロジー:直鎖状;配列の種類:他の核酸 合成DNA〕を各25pmol ずつ添加し、TaKaRa EX Taq(宝酒造)を使用して、PCR反応をDNAサーマルサイクラー480(パーキンエルマー)にて行った(反応条件:95℃で1分間、60℃で1分間、75℃で5分間を30サイクル)。そのPCR産物をアガロースゲル電気泳動し、約1.0kb のDNA断片を回収した後、Original TA Cloning Kit(フナコシ)を用いて、CCR5遺伝子をクローニングした。
(2)ヒトCCR5発現用プラスミドの作製
上記で得られたプラスミドを制限酵素XbaI(宝酒造)とBamHI(宝酒造)で消化した後、アガロースゲル電気泳動して約1.0kb のDNA断片を回収した。そのDNA断片とXbaIとBamHI で消化した動物細胞用発現プラスミド pcDNA3.1(フナコシ)を混合し、DNA Ligation Kit Ver.2(宝酒造)で連結して、大腸菌JM109のコンピテントセル(宝酒造)を形質転換することでプラスミド pCKR5を得た。
(3)ヒトCCR5発現用プラスミドのCHO−K1細胞への導入と発現
10%ウシ胎児血清(ライフテックオリエンタル)を含むハムF12培地(日本製薬)を用いてテイッシュカルチャーフラスコ750ml(ベクトンディキンソン)で生育させたCHO−K1細胞を0.5g/L トリプシン−0.2g/L EDTA(ライフテックオリエンタル)で剥がした後、細胞をPBS(ライフテックオリエンタル)で洗浄して遠心(1000rpm,5分)し、PBSで懸濁した。次に、ジーンパルサー(バイオラッド社)を用いて、下記の条件に従って、DNAを細胞に導入した。即ち、0.4cm ギャップのキュベットに8×10 細胞と10μg のヒトCCR5発現用プラスミド pCKR5を加え、電圧0.25kV、キャパシタンス960μF 下でエレクトロポレーションした。その後、細胞を10%ウシ胎児血清を含むハムF12培地に移し、24時間培養後、再び細胞を剥がして遠心し、次に、ジェネティシン(ライフテックオリエンタル)を500μg/mlになるように加えた10%ウシ胎児血清を含むハムF12培地で懸濁し、10 細胞/mlとなるように希釈して96ウエルプレート(ベクトンディキンソン)に播種して、ジェネティシン耐性株を得た。
次に、得られたジェネティシン耐性株を96ウエルプレート(ベクトンディキンソン)で培養した後、耐性株の中からCCR5発現細胞を選択した。即ち、200pMの〔125I〕−RANTES(アマーシャム)をリガンドとして添加したアッセイバッファー(0.5%BSA,20mM HEPES(和光純薬,pH7.2)を含むハムF12培地)中で室温にて40分間結合反応を行い、氷冷したPBSで洗浄後、1M NaOHを50μl/ウエルで添加し撹拌して、γ−カウンターで放射活性を測定することで、リガンドが特異的に結合した細胞、CCR5/CHO株を選択した。
(4)CCR5拮抗作用に基づく化合物の評価
96ウエルマイクロプレートに5×10 細胞/ウエルでCCR5/CHO株を播種し、24時間培養して培地を吸引除去後、試験化合物(1μM)含んだアッセイバッファーを各ウエルに加え、リガンドである〔125I〕−RANTES(アマーシャム)を100pMになるように添加後、室温で40分間反応した。次に、アッセイバッファーを吸引除去後、冷却したPBSで2回洗浄した。次に、200μl のマイクロシンチ−20(パッカード)を各ウエルに加え、トップカウント(パッカード)で放射活性を計測した。
上記の方法に従って、試験化合物のCCR5結合阻害率を測定した。結果を下表に示す。
実施例番号           1.0μMにおける阻害率(%)
   3                    99
   8                    96
  11                    99
  28                    99
  34                   100
  37                    98
  39                   100
  45                   100
  52                    97
  61                    96
  67                   100
  70                   100
  76                    90
実験例2
HIV感染に対する増殖抑制効果(MOLT―4/CCR5細胞を用いた試験化合物の抗HIV−1活性測定)
(1)細胞および培地
 CCR5発現細胞としてBabaらが報告したヒトリンパ球由来の株化細胞であるMOLT―4/CCR5細胞 (AIDS Res.Hum.Retrovir. 16, 935-941 (2000))を用いた。培地として10% fetal bovine serum (FBS, GIBCO)、1mg/mL ジェネティシン(ライフテックオリエンタル)を含むRPMI 1640培地(日研生物医学研究所)を用いた。
(2)試験化合物
試験化合物はdimethylsulfoxide(DMSO)に溶解し、10% FBS、1mg/mL ジェネティシン(ライフテックオリエンタル)を含むRPMI 1640培地で200nMとなるように希釈した。
(3)ウイルス
 R5 HIV−1の実験室株であるBa−L株を用いた。
(4)感染
MOLT−4/CCR5細胞(4×10cells/1mL)にR5 HIV−1 Ba−L株を1,000 CCID50/mLで接種し、37℃で6時間インキュベートした。インキュベーション後、細胞に未吸着のウイルスを洗浄除去した感染細胞を2mLの培地に懸濁し、96ウェルマイクロプレートに感染細胞を100μL、試験化合物を100μL分注し、5%CO存在下37℃で3日間培養した。試験化合物の濃度は100nMとした。感染3日後に同濃度の試験化合物を含む培地で5倍希釈し、さらに2日間培養した。培養後の上清中のp24量を市販のELISAキット(ZeptoMetrix)を用いて測定した。感染阻害率は対照群のp24量に対する試験化合物投与群のp24量として計算した。
 試験化合物の感染阻害率を測定した結果を下表に示す。
実施例番号           100nMにおける阻害率(%)
   6                100
  17                100
  22                100
  26                 99
  28                100
  57                100
  58                100
  59                100
  60                100
製剤例1 カプセル剤
(1)1-アセチル-N-(3-{4-[(4-アミノフェニル)スルホニル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド
                         40mg
(2)ラクトース                 61mg
(3)微結晶セルロース              18mg
(4)ステアリン酸マグネシウム           1mg
       1カプセル(内容物)      120mg
(1)、(2)、(3)および(4)を混和した後、ゼラチンカプセルに封入する。
製剤例2 カプセル剤
(1)1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-({4-[(3-メトキシプロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド
                         40mg
(2)ラクトース                 61mg
(3)微結晶セルロース              18mg
(4)ステアリン酸マグネシウム          1mg
       1カプセル(内容物)      120mg
(1)、(2)、(3)および(4)を混和した後、ゼラチンカプセルに封入する。
製剤例3 カプセル剤
(1)1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(4-ヒドロキシ-1-ピペリジニル)スルホニル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
                         40mg
(2)ラクトース                 61mg
(3)微結晶セルロース              18mg
(4)ステアリン酸マグネシウム           1mg
       1カプセル(内容物)       120mg
(1)、(2)、(3)および(4)を混和した後、ゼラチンカプセルに封入する。
製剤例4 錠剤
(1)1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド                         40mg
(2)マンニトール                51.2mg
(3)微結晶セルロース           18mg
(4)ヒドロキシプルピルセルロース         3.6mg
(5)クロスカルメロースナトリウム         6mg
(6)ステアリン酸マグネシウム       1.2mg
                 1錠  120mg
(1)、(2)、(3)および(4)を混和、顆粒化する。この顆粒に(5)および(6)を加えて錠剤に加圧成型する。
製剤例5 錠剤
(1)1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(2-ヒドロキシエチル)チオ]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド
                         40mg
(2)マンニトール                51.2mg
(3)微結晶セルロース           18mg
(4)ヒドロキシプルピルセルロース         3.6mg
(5)クロスカルメロースナトリウム         6mg
(6)ステアリン酸マグネシウム       1.2mg
                 1錠  120mg
(1)、(2)、(3)および(4)を混和、顆粒化する。この顆粒に(5)および(6)を加えて錠剤に加圧成型する。

Claims (21)

  1. 式:
    Figure 2004131501
    [式中、QおよびQはそれぞれ同一または異なってC1−3アルキル基を、Qはハロゲン原子を、XはCHまたはSOを示し、RはXがCHのとき、(i)−SONR(ただし、RおよびRは同一または異なってそれぞれ水素原子または置換基として水酸基、C1−4アルキル基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよいC1−8アルキル基を示すか、またはRとRが結合してNと共に含窒素複素環を形成していてもよく、該含窒素複素環は置換基としてC1−4アルキル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよい。)、(ii)−Y−W−Z{ただし、Yは単結合、O、S、SO、SO、N(SO)(RはC1−4アルキル基を示す。)、N(COOR) (R は前記と同意義を示す。)またはC(=N-OR) (Rは水素原子またはC1−4アルキル基を示す。)を、WはC1−4アルキルで置換されていてもよいC1−4アルキレンを、Zは水酸基、カルボキシル基、カルバモイル基、C1−4アルコキシカルボニル基またはシアノ基を示す。}、(iii)−Y−R{式中、Yは-CO-、SO、SO、-C(=N-OR)- (Rは前記と同意義を示す。)、-NR-SO-(Rは前記と同意義を示す。)、-NR-CO-(Rは前記と同意義を示す。)、-NR-CO-NR5-(Rは前記と同意義を、Rは水素原子またはC1−4アルキル基を示す。)または-NR-CO-NR5-O-(RおよびRは前記と同意義を示す。)を、RはC1−8アルキルを示す。}、(iv)NR(ただし、RおよびRはそれぞれ前記と同意義を示す。)、(v)-NR-CO-NH(Rは前記と同意義を示す。)、(vi)置換基としてC1−4アルキル基またはオキソ基を有していてもよい複素環基、(vii)置換基としてシアノ基、カルボキシル基またはカルバモイル基を有するフェニル基または(viii)置換基としてシアノ基、カルボキシル基またはカルバモイル基を有するフェニルオキシ基を示し、XがSOのとき、(i)C1−8アルキル基、(ii)ハロゲン原子、(iii)NR(ただし、RおよびRはそれぞれ前記と同意義を示す。)、(iv)−W−Z(ただし、Wは前記と同意義を、Z2はカルボキシル基、カルバモイル基、C1−4アルコキシカルボニル基またはシアノ基を示す。)、(v)−CH=CH−Z(ただし、Zは前記と同意義を示す。)、(vi)−C≡C−Z(ただし、Zは前記と同意義を示す。)、(vii)−Y−R{ただし、Yは−CO−、−C(OH)R−(Rは前記と同意義を示す。)、−C(=N−OR) (Rは前記と同意義を示す。)、−NR−SO−(Rは前記と同意義を示す。)、-NR-CO-(Rは前記と同意義を示す。)、-NR-CO-NR5-(RおよびR5は前記と同意義を示す。)または-NR-CO-NR5-O-(RおよびR5は前記と同意義を示す。)を、Rは前記と同意義を示す。}または(viii)置換基としてカルボキシル基、C1−4アルコキシカルボニル基またはカルバモイル基を有するフェニル基を示す。]で表される化合物またはその塩。
  2. がメチル基、Qがメチル基でQが塩素原子である請求項1記載の化合物。
  3. Rとベンゼン環との結合位置が該ベンゼン環とXとの結合位置に対してパラ位である請求項1記載の化合物。
  4. XがCHである請求項1記載の化合物。
  5. XがSOで、かつRがNR(ただし、RおよびRは同一または異なってそれぞれ水素原子または置換基として水酸基、C1−4アルキル基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよいC1−8アルキル基を示すか、またはRとRが結合してNと共に含窒素複素環を形成していてもよく、該含窒素複素環は置換基としてC1−4アルキル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよい。)である請求項1記載の化合物。
  6. XがCHで、かつRがSONR(ただし、RおよびRは同一または異なってそれぞれ水素原子または置換基として水酸基、C1−4アルキル基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよいC1−8アルキル基を示すか、またはRとRが結合してNと共に含窒素複素環を形成していてもよく、該含窒素複素環は置換基としてC1−4アルキル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよい。)である請求項1記載の化合物。
  7. 1-アセチル-N-(3-{4-[(4-アミノフェニル)スルホニル]-1-ピペリジニル}プロピル)-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-ピペリジンカルボキサミド、1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-({4-[(3-メトキシプロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド、1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(4-ヒドロキシ-1-ピペリジニル)スルホニル]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミド、1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-{3-[4-(4-{[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]スルホニル}ベンジル)-1-ピペリジニル]プロピル}-4-ピペリジンカルボキサミド、1-アセチル-N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-N-[3-(4-{4-[(2-ヒドロキシエチル)チオ]ベンジル}-1-ピペリジニル)プロピル]-4-ピペリジンカルボキサミドまたはそれらの塩である請求項1記載の化合物。
  8. 請求項1記載の化合物のプロドラッグ。
  9. 式:
    Figure 2004131501
    (式中、QおよびQはそれぞれ同一または異なってC1−3アルキル基を、Qはハロゲン原子を、Zは脱離基を示す。)で表される化合物またはその塩と式:
    Figure 2004131501
    [式中、XはCHまたはSOを示し、RはXがCHのとき、(i)−SONR(ただし、RおよびRは同一または異なってそれぞれ水素原子または置換基として水酸基、C1−4アルキル基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよいC1−8アルキル基を示すか、またはRとRが結合してNと共に含窒素複素環を形成していてもよく、該含窒素複素環は置換基としてC1−4アルキル基、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、C1−4アルコキシ基、ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、C1−4アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルカルボニル基またはC3−8シクロアルキル基を有していてもよい。)、(ii)−Y−W−Z{ただし、Yは単結合、O、S、SO、SO、N(SO)(RはC1−4アルキル基を示す。)またはN(COOR) (R は前記と同意義を示す。)またはC(=N-OR) (Rは水素原子またはC1−4アルキル基を示す。)を、WはC1−4アルキルで置換されていてもよいC1−4アルキレンを、Zは水酸基、カルボキシル基、カルバモイル基、C1−4アルコキシカルボニル基またはシアノ基を示す。}、(iii)−Y−R{式中、Yは-CO-、SO、SO、-C(=N-OR)- (Rは前記と同意義を示す。)、-NR-SO-(Rは前記と同意義を示す。)、-NR-CO-(Rは前記と同意義を示す。)、-NR-CO-NR5-(Rは前記と同意義を、Rは水素原子またはC1−4アルキル基を示す。)または-NR-CO-NR5-O-(RおよびR5は前記と同意義を示す。)を、RはC1−8アルキルを示す。}、(iv)NR(ただし、RおよびRはそれぞれ前記と同意義を示す。)、(v)-NR-CO-NH(Rは前記と同意義を示す。)、(vi)置換基としてC1−4アルキル基またはオキソ基を有していてもよい複素環基、(vii)置換基としてシアノ基、カルボキシル基またはカルバモイル基を有するフェニル基または(viii)置換基としてシアノ基、カルボキシル基またはカルバモイル基を有するフェニルオキシ基を示し、XがSOのとき、(i)C1−8アルキル基、(ii)ハロゲン原子、(iii)NR(ただし、RおよびRはそれぞれ前記と同意義を示す。)、(iv)−W−Z(ただし、Wは前記と同意義を、Z2はカルボキシル基、カルバモイル基、C1−4アルコキシカルボニル基またはシアノ基を示す。)、(v)−CH=CH−Z(ただし、Zは前記と同意義を示す。)、(vi)−C≡C−Z(ただし、Zは前記と同意義を示す。)、(vii)−Y−R{ただし、Yは−CO−、−C(OH)R−(Rは前記と同意義を示す。)、−C(=N−OR) (Rは前記と同意義を示す。)、−NR−SO−(Rは前記と同意義を示す。)、-NR-CO-(Rは前記と同意義を示す。)、-NR-CO-NR5-(RおよびRは前記と同意義を示す。)または-NR-CO-NR5-O-(RおよびRは前記と同意義を示す。)を、Rは前記と同意義を示す。}または(viii)置換基としてカルボキシル基、C1−4アルコキシカルボニル基またはカルバモイル基を有するフェニル基を示す。]で表される化合物またはその塩とを反応させることを特徴とする式:
    Figure 2004131501
    (式中、各記号は前記と同意義である。)で表される化合物またはその塩の製造法。
  10. 請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグからなる医薬。
  11. CCケモカイン受容体拮抗剤である請求項10記載の医薬。
  12. CCR5拮抗剤である請求項10記載の医薬。
  13. HIV感染症治療剤である請求項10記載の医薬。
  14. AIDSの予防・治療剤である請求項10記載の医薬。
  15. AIDSの病態進行抑制剤である請求項10記載の医薬。
  16. 輸血用血液または血液製剤である請求項10記載の医薬。
  17. 臓器または骨髄移植時における移植片対宿主病および/または拒絶反応の予防・治療剤である請求項10記載の医薬。
  18. 慢性関節リウマチ、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、虚血性脳細胞障害、心筋梗塞、腎炎、腎症または動脈硬化の予防・治療剤である請求項10記載の医薬。
  19. CCケモカイン受容体拮抗剤の製造のための請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
  20. HIV感染症治療剤、AIDSの予防・治療剤、AIDSの病態進行抑制剤、臓器または骨髄移植時における移植片対宿主病および/または拒絶反応の予防・治療剤、あるいは慢性関節リウマチ、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、虚血性脳細胞障害、心筋梗塞、腎炎、腎症または動脈硬化の予防・治療剤の製造のための請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
  21. HIV感染症の治療、AIDSの予防・治療、AIDSの病態進行抑制、臓器または骨髄移植時における移植片対宿主病および/または拒絶反応の予防・治療、あるいは慢性関節リウマチ、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、虚血性脳細胞障害、心筋梗塞、腎炎、腎症または動脈硬化の予防・治療の方法であって、それらを必要とするヒトに請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの有効量を投与することを含んでなる方法。
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