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JP2004123360A - 作業車のカウンタウェイト装置 - Google Patents

作業車のカウンタウェイト装置 Download PDF

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JP2004123360A
JP2004123360A JP2002293777A JP2002293777A JP2004123360A JP 2004123360 A JP2004123360 A JP 2004123360A JP 2002293777 A JP2002293777 A JP 2002293777A JP 2002293777 A JP2002293777 A JP 2002293777A JP 2004123360 A JP2004123360 A JP 2004123360A
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Yasutomo Yoshida
吉田 耕伴
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Tadano Ltd
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Abstract

【課題】作業車のカウンタウェイト(19)は、旋回台(3)の旋回ベアリング後端より後方に突出した部分の後端に接しこの後端よりさらに後方側に取付けていた。旋回台(3)の後端からカウンタウェイト(19)の後端までの距離だけ旋回作動時の占有面積が大きくなるという問題点があった。
本願発明の課題は、旋回中心から旋回する最後端の部材までの距離を小さくする構成を提供することである。
【解決手段】カウンタウェイト6aを、旋回台3の後端より前方側であって板状部材3bの外面側の側面に取付けて構成した。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の基台に旋回ベアリングを介して旋回自在に取付け左右が平行な一対の板状部材を旋回ベアリング後端より後方に突出した旋回台と、旋回台後端部で起伏自在にその基端部を支持したブームと、旋回台の適所とブームの適所との間に接続した起伏シリンダとを持つ作業車のカウンタウェイト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の作業車のカウンタウェイト装置は、特公昭52−24727号に示されるものがあった。
【0003】
このカウンタウェイト装置は、作業車(移動式クレーン車)(1)の基台に、旋回台(3)を、旋回ベアリングを介して旋回自在に取付けている。旋回台(3)は、旋回ベアリング後端より後方に突出した部分がある。
【0004】
ブーム(6)は、伸縮自在であり、基端部を、旋回台(3)の基部後端で起伏自在に支持(5)している。起伏シリンダ(8)は、旋回台(3)の前端部適所とブーム(6)の基端側ブーム(6a)適所との間に接続し、ブーム(6)を起伏自在に駆動する。
【0005】
そして、旋回台(3)は、突出した部分の後端にカウンタウェイト着脱装置(アーム(16)等から構成)を取付けている。このカウンタウェイト着脱装置により、カウンタウェイト(19)を取付け時の所定位置に引上げた後、カウンタウェイト(19)の上部を支持したアーム(16)のピン(23)による旋回台(3)への固定、および連結装置(25)によるカウンタウェイト(19)の下部の旋回台(3)への固定により、カウンタウェイト(19)を旋回台(3)に固定取付けするよう構成されている。このように構成しているため、カウンタウェイト(19)は、前端を旋回台の後端に接しこの後端よりさらに後方側に取付けていた。
【0006】
このように取付けたカウンタウェイトは、作業時における反転倒モーメントとして作業車に作用するため、作業の安定上都合のよいものである。
【0007】
【特許文献】
特公昭52−24727号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、作業車(1)は、作業において旋回中心(旋回ベアリングの径方向中心)回りに旋回作動をするが、旋回台(3)に固定したカウンタウェイト(19)の後端までの距離が旋回中心から長いと旋回作動時の占有面積が大きくなる。このことは、作業現場で作業車(1)の作業スペースを大きく必要とし、作業車(1)以外の他の作業のためのスペースを小さくしてしまう。このため、作業現場全体の作業効率を低下させることがあるという問題点があった。
【0009】
本願発明の課題は、旋回中心から旋回する最後端の部材までの距離を小さくする作業車のカウンタウェイト装置の構成を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本願発明に係る作業車のカウンタウェイト装置は、以下の如く構成する。
【0011】
本願発明の請求項1では、作業車のカウンタウェイト装置を、車両の基台に旋回ベアリングを介して旋回自在にその基部を取付け基部後端からその突出部を旋回ベアリング後端より後方に左右一対の板状に突出した旋回台と、旋回台後端部で起伏自在にその基端部を支持したブームと、旋回台の適所とブームの適所との間に接続した起伏シリンダとを持つ作業車のカウンタウェイト装置であって、カウンタウェイトを、前記旋回台の後端より前方側であって前記突出部の外面側の側面に取付けて構成した。
【0012】
このように構成したため、旋回中心から最後端の部材は、旋回台の後端の部材になる。カウンタウェイトの前後方向の厚さ分だけ、旋回中心から最後端の部材までの距離を小さくできる。
【0013】
本願発明の請求項2では、作業車のカウンタウェイト装置を、車両の基台に旋回ベアリングを介して旋回自在にその基部を取付け基部後端からその突出部を旋回ベアリング後端より後方に左右一対の板状に突出した旋回台と、旋回台後端部で起伏自在にその基端部を支持したブームと、旋回台の適所とブームの適所との間に接続した起伏シリンダとを持つ作業車のカウンタウェイト装置であって、カウンタウェイトを、前記突出部の左右の下端を結ぶ平面と格納した前記ブームの下面との間の旋回台内空間部に取付けて構成した。
【0014】
このように構成したため、請求項1における効果と共に、カウンタウェイトは、板状部材から幅方向に張出すことがないので、カウンタウェイトを含んだ旋回台回りを幅方向において小型化できる。
【0015】
本願発明の請求項3では、請求項1または2記載の作業車のカウンタウェイト装置の前記旋回台を、基部を前記旋回ベアリング上で柱状に立ち上げ上端付近で突出部を旋回ベアリング後端より後方に左右一対の板状に突出して構成した。
【0016】
このように構成したため、請求項1または2における効果と共に、旋回台の近傍に高さの高い構造物のある作業車にも適用できる。
【0017】
本願発明の請求項4では、請求項2または3記載の作業車のカウンタウェイト装置の前記起伏シリンダを、前記ブームの下面に沿って取付けており、前記カウンタウエイトを、旋回台側起伏シリンダ取付けブラケットまたはブーム側起伏シリンダ取付けブラケットのうち後方側のブラケットの後端と前記旋回台の後端との間の旋回台内空間部に取付けて構成した。
【0018】
このように構成したため、請求項2または3における効果と共に、カウンタウェイトを、旋回台内空間部の反転倒モーメントを最も有効に与える配置にできる。
【0019】
本願発明の請求項5では、請求項2または3または4記載の作業車のカウンタウェイト装置の前記カウンタウェイトを、側面視または平面視において前記起伏シリンダと少なくとも一部が重複するようにして旋回台内空間部に取付けて構成した。
【0020】
このように構成したため、請求項2または3または4における効果と共に、カウンタウェイトをさらに追加装備する場合でも、反転倒モーメントとして作用する位置の旋回台内空間部を利用できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本願発明の作業車のカウンタウェイト装置の第1の実施の形態について、図1、および図2を用いて説明する。
【0022】
符号1は、基台、2は、旋回ベアリング、3は、旋回台、3aは、旋回台基部、3bは、旋回台の板状部材、3cは、旋回台の後端部材、4は、ブーム、4aは、基端ブーム、5は、起伏シリンダ、6、6aは、カウンタウェイト、Aは、車両、CLは、旋回中心である。
【0023】
旋回台3は、車両Aの基台1に旋回ベアリング2を介して旋回自在に取付けている。旋回台3は、旋回台基部3aを旋回ベアリング2に固定し、旋回台基部3a後端から左右が平行な一対の板状部材3bを旋回ベアリング2の後端より後方に突出している。一対の板状部材3b、3bの後端部は、左右方向に位置する後端部材3cにより接続している。
【0024】
旋回台3は、後端部で伸縮自在なブーム4の基端ブーム4aの基端部を起伏自在に支持している。起伏シリンダ5は、旋回台3の適所と基端ブーム4aの適所との間に接続し、ブーム4を起伏自在に駆動する。
【0025】
カウンタウェイト6aは、後端が旋回台3の後端より前方(旋回中心(旋回ベアリングの径方向中心)CLを中心として旋回台3の後端を通る半径R1の円弧C1の内側に入るほうがよい)であって板状部材3bの外面側の側面3b1に溶接により取付けている。ボルト等による他の取付け方法によってもよい。
【0026】
このように構成したため、旋回中心CLから最後端の部材は、旋回台の後端部材3cになる。カウンタウェイトの前後方向の厚さ分だけ、旋回中心CLから最後端の部材までの距離を小さくできる。反転倒モーメントを作業車に与えるカウンタウェイト6aを装備しながら旋回中心CLから最後端の部材までの距離を小さくできるのである。
作業車は、作業において旋回中心CL回りに旋回作動をするが、旋回作動時の占有面積は、旋回台3の後端部材3cの軌跡である円形になる。よって、旋回台3に固定したカウンタウェイト6aにより旋回作動時の占有面積が決定されることはない。このことは、作業車以外の他の作業のためのスペースを小さくしてしまうことが可及的に少なく、このため、作業現場全体の作業効率を低下させることが少なくなる。
【0027】
次に、本願発明の作業車のカウンタウェイト装置の第2の実施の形態について、図1、および図3を用いて説明する。
【0028】
符号3dは、旋回台内空間部、3eは、接続板、6bは、カウンタウェイトである。その他の符号は、第1の実施の形態の説明で用いたものと同じであるので、説明を省略し用いる。
【0029】
第2の実施の形態は、第1の実施の形態のカウンタウェイト6aの取付け位置に対し、カウンタウェイト6bの取付け位置が異なっている。
カウンタウェイト6bを、左右の板状部材3bの下端を結ぶ平面と格納したブーム4の下面との間の旋回台内空間部3dに取付けている。後端部材3cの内側、または板状部材3bの内側に溶接により取付ければよく、ボルト等による他の取付け方法によってもよい。また、一対の板状部材3b、3b間を接続した接続板3eがある場合には、この接続板3eに乗せて取付けてもよく、このようにすれば、組立て時にカウンタウェイト6bを支持しておく必要がないため、組立てを楽に行える。
【0030】
このように構成したため、旋回中心CLから最後端の部材は、旋回台の後端部材3cになる。カウンタウェイトの前後方向の厚さ分だけ、旋回中心CLから最後端の部材までの距離を小さくできる。反転倒モーメントを作業車に与えるカウンタウェイト6bを装備しながら旋回中心CLから最後端の部材までの距離を小さくできるのである。
また、カウンタウェイト6bは、板状部材3bから幅方向外側に張出すことがないので、カウンタウェイトを含んだ旋回台回りを幅方向において小型化できるのである。
作業車は、作業において旋回中心CL回りに旋回作動をするが、旋回作動時の占有面積は、旋回台3の後端部材3cの軌跡である円形になる。よって、旋回台3に固定したカウンタウェイト6bにより旋回作動時の占有面積が決定されることはない。このことは、作業車以外の他の作業のためのスペースを小さくしてしまうことが可及的に少なく、このため、作業現場全体の作業効率を低下させることが少なくなる。
【0031】
次に、本願発明の作業車のカウンタウェイト装置の第3の実施の形態について、図4、および図5を用いて説明する。
【0032】
符号11は、基台、12は、旋回ベアリング、13は、旋回台、13aは、旋回台基部、13bは、旋回台の板状部材、13cは、旋回台の後端部材、14は、ブーム、14aは、基端ブーム、15は、起伏シリンダ、16、16aは、カウンタウェイト、Bは、車両、CL1は、旋回中心である。
【0033】
旋回台13は、車両Bの基台11に旋回ベアリング12を介して旋回自在に取付けている。旋回台13は、柱状に立ち上がった旋回台基部13aを旋回ベアリング12に固定し、旋回台基部13aの上端の後端から左右が平行な一対の板状部材13bを旋回ベアリング12の後端より後方に突出している。一対の板状部材13b、13bの後端部は、左右方向に位置する後端部材13cにより接続している。
【0034】
旋回台13は、後端部で伸縮自在なブーム14の基端ブーム14aの基端部を起伏自在に支持している。起伏シリンダ15は、旋回台13の適所と基端ブーム14aの適所との間に接続し、ブーム14を起伏自在に駆動する。
【0035】
カウンタウェイト16aは、板状部材13bの外面側の側面13b1に溶接により取付けている。ボルト等による他の取付け方法によってもよい。そして、カウンタウェイト16aの後端は、旋回台13の後端より前方にある(旋回中心(旋回ベアリングの径方向中心)CL1を中心として旋回台13の後端を通る半径R11の円弧C11の内側に入るほうがよい)。
【0036】
このように構成したため、旋回中心CL1から最後端の部材は、旋回台の後端部材13cになる。カウンタウェイトの前後方向の厚さ分だけ、旋回中心CL1から最後端の部材までの距離を小さくできる。反転倒モーメントを作業車に与えるカウンタウェイト16aを装備しながら旋回中心CL1から最後端の部材までの距離を小さくできるのである。
また、旋回台13は、柱状に立ち上がった旋回台基部13aを持っているので、旋回台13の近傍に高さの高い構造物(車両のキャブ、工具箱等)のある作業車であっても、これらの高い構造物との干渉を回避すると共に、カウンタウェイト16aを装備できるのである。
作業車は、作業において旋回中心CL1回りに旋回作動をするが、旋回作動時の占有面積は、旋回台13の後端部材13cの軌跡である円形になる。よって、旋回台13に固定したカウンタウェイト16aにより旋回作動時の占有面積が決定されることはない。このことは、作業車以外の他の作業のためのスペースを小さくしてしまうことが可及的に少なく、このため、作業現場全体の作業効率を低下させることが少なくなる。
【0037】
次に、本願発明の作業車のカウンタウェイト装置の第4の実施の形態について、図4、および図6を用いて説明する。
【0038】
符号13dは、旋回台内空間部、13eは、接続板、16bは、カウンタウェイトである。その他の符号は、第3の実施の形態の説明で用いたものと同じであるので、説明を省略し用いる。
【0039】
第4の実施の形態は、第3の実施の形態のカウンタウェイト16aの取付け位置に対し、カウンタウェイト16bの取付け位置が異なっている。
カウンタウェイト16bを、左右の板状部材13bの下端を結ぶ平面と格納したブーム14の下面との間の旋回台内空間部13dに取付けている。後端部材13cの内側、または板状部材13bの内側に溶接により取付ければよく、ボルト等による他の取付け方法によってもよい。また、一対の板状部材13b、13b間を接続した接続板13eがある場合には、この接続板13eに乗せて取付けてもよく、このようにすれば、組立て時にカウンタウェイト16bを支持しておく必要がないため、組立てを楽に行える。
【0040】
このように構成したため、旋回中心CL1から最後端の部材は、旋回台の後端部材13cになる。カウンタウェイトの前後方向の厚さ分だけ、旋回中心CL1から最後端の部材までの距離を小さくできる。反転倒モーメントを作業車に与えるカウンタウェイト16bを装備しながら旋回中心CL1から最後端の部材までの距離を小さくできるのである。
また、旋回台13は、柱状に立ち上がった旋回台基部13aを持っているので、旋回台13の近傍に高さの高い構造物(車両のキャブ、工具箱等)のある作業車であっても、これらの高い構造物との干渉を回避すると共に、カウンタウェイト16bを装備できるのである。
作業車は、作業において旋回中心CL1回りに旋回作動をするが、旋回作動時の占有面積は、旋回台13の後端部材13cの軌跡である円形になる。よって、旋回台13に固定したカウンタウェイト16bにより旋回作動時の占有面積が決定されることはない。このことは、作業車以外の他の作業のためのスペースを小さくしてしまうことが可及的に少なく、このため、作業現場全体の作業効率を低下させることが少なくなる。
【0041】
さらに、本願発明の作業車のカウンタウェイト装置の第4の実施の形態におけるカウンタウェイト16bは、以下のようにすることもできる。
【0042】
符号15aは、起伏シリンダ15の取付け部である。
【0043】
起伏シリンダ15は、基端ブーム14aの下面に沿って取付けており、カウンタウエイト16bを、起伏シリンダ15の旋回台側起伏シリンダ取付けブラケット15aの後端と旋回台13の後端部材13cとの間の旋回台内空間部13dに取付けている。起伏シリンダ15の取付けブラケットは、旋回台側起伏シリンダ取付けブラケット15aまたはブーム側起伏シリンダ取付けブラケットのうち後方側の取付け部であればよい。
【0044】
第4の実施の形態における効果と共に、旋回台内空間部13dであって反転倒モーメントを最も有効に与える配置にできるのである。
【0045】
そして、本願発明の作業車のカウンタウェイト装置の第2の実施の形態におけるカウンタウェイト6bも、カウンタウェイト16bと同様な構成と効果を得ることができるのである。
【0046】
また、本願発明の作業車のカウンタウェイト装置の第4の実施の形態におけるカウンタウェイト16は、以下のようにすることもできる。
【0047】
符号16cは、カウンタウェイトである。
【0048】
カウンタウェイト16cを、側面視または平面視において起伏シリンダ15と少なくとも一部が重複するようにして旋回台内空間部13dに取付けている。
【0049】
第4の実施の形態における効果と共に、カウンタウェイトをさらに追加装備する場合でも、反転倒モーメントとして作用する位置の旋回台内空間部13dを利用できるのである。
【0050】
以上の各説明では、カウンタウェイトを、一体型のものとして説明したが、複数個に分割して取付けてもよく、取付け場所に合わせた様々の形状のものを採用してもよい。
【0051】
また、旋回台の基部および突出部は、基部の部材と突出部の部材とは別部材でありこれらを接続してあるものとして説明したが、一体物として構成してもよいことはもちろんである。
【0052】
さらに、作業車として、トラッククレーン車、高所作業車を例にして説明したが、旋回台、ブーム、起伏シリンダを備え、カウンタウエイトを必要とする他の作業車に適用できることはもちろんである。
【0053】
【発明の効果】
まず、本願発明の請求項1では、作業車のカウンタウェイト装置を、車両の基台に旋回ベアリングを介して旋回自在にその基部を取付け基部後端からその突出部を旋回ベアリング後端より後方に左右一対の板状に突出した旋回台と、旋回台後端部で起伏自在にその基端部を支持したブームと、旋回台の適所とブームの適所との間に接続した起伏シリンダとを持つ作業車のカウンタウェイト装置であって、カウンタウェイトを、前記旋回台の後端より前方側であって前記突出部の外面側の側面に取付けて構成した。
【0054】
このように構成したため、旋回中心から最後端の部材は、旋回台の後端の部材になる。カウンタウェイトの前後方向の厚さ分だけ、旋回中心から最後端の部材までの距離を小さくできるという効果大である。
【0055】
本願発明の請求項2では、作業車のカウンタウェイト装置を、車両の基台に旋回ベアリングを介して旋回自在にその基部を取付け基部後端からその突出部を旋回ベアリング後端より後方に左右一対の板状に突出した旋回台と、旋回台後端部で起伏自在にその基端部を支持したブームと、旋回台の適所とブームの適所との間に接続した起伏シリンダとを持つ作業車のカウンタウェイト装置であって、カウンタウェイトを、前記突出部の左右の下端を結ぶ平面と格納した前記ブームの下面との間の旋回台内空間部に取付けて構成した。
【0056】
このように構成したため、請求項1における効果と共に、カウンタウェイトは、板状部材から幅方向に張出すことがないので、カウンタウェイトを含んだ旋回台回りを幅方向において小型化できるという効果大である。
【0057】
本願発明の請求項3では、請求項1または2記載の作業車のカウンタウェイト装置の前記旋回台を、基部を前記旋回ベアリング上で柱状に立ち上げ上端付近で突出部を旋回ベアリング後端より後方に左右一対の板状に突出して構成した。
【0058】
このように構成したため、請求項1または2における効果と共に、旋回台の近傍に高さの高い構造物のある作業車にも適用できるという効果大である。
【0059】
本願発明の請求項4では、請求項2または3記載の作業車のカウンタウェイト装置の前記起伏シリンダを、前記ブームの下面に沿って取付けており、前記カウンタウエイトを、旋回台側起伏シリンダ取付けブラケットまたはブーム側起伏シリンダ取付けブラケットのうち後方側のブラケットの後端と前記旋回台の後端との間の旋回台内空間部に取付けて構成した。
【0060】
このように構成したため、請求項2または3における効果と共に、カウンタウェイトを、旋回台内空間部の反転倒モーメントを最も有効に与える配置にできるという効果大である。
【0061】
本願発明の請求項5では、請求項2または3または4記載の作業車のカウンタウェイト装置の前記カウンタウェイトを、側面視または平面視において前記起伏シリンダと少なくとも一部が重複するようにして旋回台内空間部に取付けて構成した。
【0062】
このように構成したため、請求項2または3または4における効果と共に、カウンタウェイトをさらに追加装備する場合でも、反転倒モーメントとして作用する位置の旋回台内空間部を利用できるという効果大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の作業車のカウンタウェイト装置を適用するトラッククレーン車を示す側面図である。
【図2】第1の実施の形態を示す説明図であり、(a)は側面図、 (b)は平面図である。
【図3】第2の実施の形態を示す説明図であり、(a)は側面図、 (b)は平面図である。
【図4】本願発明の作業車のカウンタウェイト装置を適用する高所作業車を示す側面図である。
【図5】第3の実施の形態を示す説明図であり、(a)は側面図、 (b)は平面図である。
【図6】第4の実施の形態を示す説明図であり、(a)は側面図、 (b)は平面図である。
【符号の説明】
1、11   基台、
2、12   旋回ベアリング、
3、13   旋回台、
3b、13b 旋回台の板状部材、
3d、13d 旋回台内空間部、
4、14   ブーム、
5、15   起伏シリンダ、
6、6a、6b、16a,16a,16b,16c カウンタウェイト、
A、B  車両

Claims (5)

  1. 車両の基台に旋回ベアリングを介して旋回自在にその基部を取付け基部後端からその突出部を旋回ベアリング後端より後方に左右一対の板状に突出した旋回台と、旋回台後端部で起伏自在にその基端部を支持したブームと、旋回台の適所とブームの適所との間に接続した起伏シリンダとを持つ作業車のカウンタウェイト装置であって、
    カウンタウェイトを、前記旋回台の後端より前方側であって前記突出部の外面側の側面に取付けて構成したことを特徴とするカウンタウェイト装置。
  2. 車両の基台に旋回ベアリングを介して旋回自在にその基部を取付け基部後端からその突出部を旋回ベアリング後端より後方に左右一対の板状に突出した旋回台と、旋回台後端部で起伏自在にその基端部を支持したブームと、旋回台の適所とブームの適所との間に接続した起伏シリンダとを持つ作業車のカウンタウェイト装置であって、
    カウンタウェイトを、前記突出部の左右の下端を結ぶ平面と格納した前記ブームの下面との間の旋回台内空間部に取付けて構成したことを特徴とする作業車のカウンタウェイト装置。
  3. 前記旋回台は、基部を前記旋回ベアリング上で柱状に立ち上げ上端付近で突出部を旋回ベアリング後端より後方に左右一対の板状に突出して構成したことを特徴とする請求項1または2記載の作業車のカウンタウェイト装置。
  4. 前記起伏シリンダは、前記ブームの下面に沿って取付けており、前記カウンタウエイトを、旋回台側起伏シリンダ取付けブラケットまたはブーム側起伏シリンダ取付けブラケットのうち後方側のブラケットの後端と前記旋回台の後端との間の旋回台内空間部に取付けて構成したことを特徴とする請求項2または3記載の作業車のカウンタウェイト装置。
  5. 前記カウンタウエイトを、側面視または平面視において前記起伏シリンダと少なくとも一部が重複するようにして旋回台内空間部に取付けて構成したことを特徴とする請求項2または3または4記載の作業車のカウンタウェイト装置。
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