JP2004117118A - 液面レベル検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】泡の影響を低減し、液体の液面レベルをより正確に検出できる液面レベル検出装置の提供。
【解決手段】補充タンク80内に収容される希釈処理液の上液面レベルL1を検出するセンサ72、73と、各センサの周囲を囲包することで、泡の進入は防止するが希釈処理液の進入を許容する開口部74aを有する囲包体74を備える。
【選択図】 図5
【解決手段】補充タンク80内に収容される希釈処理液の上液面レベルL1を検出するセンサ72、73と、各センサの周囲を囲包することで、泡の進入は防止するが希釈処理液の進入を許容する開口部74aを有する囲包体74を備える。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液面レベル検出装置に関し、例えば、感光材料処理装置において、補充タンクに収容された現像液、定着液或いは安定液等の液面を検出するのに好適な液面レベル検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光材料処理装置等においては、処理に必要な液体、例えば、現像液、定着液、安定液等を濃縮液として準備しておき、必要に応じてこれらが水等の希釈用液と混合され、希釈されて使用される。このため、一般に感光材料処理装置等には、このような希釈液を得るための液体混合装置が設けられている。
【0003】
この液体混合装置の一例としては、補充タンクと、該補充タンクに濃縮液、希釈用液を供給する供給管と、撹拌機と、補充タンク内の処理液の液面レベルを検出するセンサと、を備えたものが提案されている。このような装置においては、補充タンク内に、まず、希釈用液が供給され、次に濃縮液が供給され、最後に再び希釈用液が供給されて、液体が撹拌され、混合される。
【0004】
一方、濃縮液や希釈用液の混合の際には泡が発生する。上述した液面レベルを検出するセンサは、この泡を液面レベルとして検出してしまう場合があり、希釈液の液面レベルを正確に検出できない場合がある。
【0005】
このため、例えば、特許文献1には、センサを筒体で囲包することにより、泡をセンサから遮断することが提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−99693号公報(図9)
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した特許文献1の構成であっても、筒体内に泡が侵入する場合があり、液面レベルの検出精度には依然として問題がある。
【0007】
従って、本発明の目的は、泡の影響を低減し、液体の液面レベルをより正確に検出することのできる液面レベル検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、容器内に収容される液体の液面レベルを検出する液面レベル検出装置であって、前記液体の液面レベルを検出するセンサと、前記センサの周囲を囲包する囲包体とを備え、前記囲包体は、前記囲包体への前記液体の侵入を許容すると共に、前記液体の泡の侵入を防止する開口部を有することを特徴としている。
【0009】
また、容器内に収容される液体の液面レベルを検出する液面レベル検出装置であって、前記液体の液面レベルを検出するセンサと、開放した下端部を有し、前記センサの周囲を囲包する筒体とを備え、前記筒体の下端部に、前記筒体への前記液体の侵入を許容すると共に、前記液体の泡の侵入を防止する網を設けたことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適な一実施形態について感光材料処理装置1(以下、装置1とも言う)に適用した場合について、添付の各図面を参照して述べる。ここで、本発明は、以下の装置1に適用した場合に限定されず、感光材料としてフィルムの処理を行う装置にも適用できることは言うまでもない。さらに、液面を検出するための各種装置に適用することも可能である。
【0011】
先ず、図1は感光材料処理装置1の全体構成を示すために基部となる筐体2に対して着脱自在に設けられるカバー等を取り外して示した正面図である。
【0012】
本図において、この装置1は、正面視で大きくプリンタ(露光焼付)部3、プロセッサ(現像処理)部5、ドライヤ(乾燥)部6の3部から構成されている。そして、装置1は左右に縦長でかつ前後に偏平に構成されており、極力占有面積を取らないようにする一方で、前面から主要な各部分に簡単にアクセスできるように配慮されており、日常行われるべき種々の作業の際に、各部に簡単に使用できるように配慮されている。
【0013】
プリンタ部3で露光された印画紙Pは、搬送部8を介してプリンタ部3の下流側に配設されたプロセッサ部5の処理槽である現像処理槽11、定着処理槽12と安定処理槽13に向い、矢印方向に反転ロール(不図示)により方向転換され、ラックユニット14により搬送される。そして、安定処理槽13を経由して、ドライヤ部6の乾燥ユニット15に送り、乾燥させた後に、方向転換装置16に導入されてから、サイズ毎に選別されて、大型サイズのトレイ18または、普通サイズのベルトコンベア17に対して送られて最終的に装置1の外部に排出するように構成されている。
【0014】
一方、処理液の補充用のための現像液用補充タンク24、定着液用補充タンク25、安定液用補充タンク26とが下方側に設けられており、これらのタンクに対して予め容器に貯蔵された各種の濃縮処理液を導入するために、開口部をシール部材で密閉した現像液容器20と、定着液容器21と、2つの安定液容器22、23とが各開口部が下方に向くようにされて図示のようにセットされる。
【0015】
そして、乾燥ユニット15の下方の空間を占める筐体2内には電源部(不図示)が設けられるとともに、電源部の上には上記の各処理槽に関係する種々の制御を行うための制御ユニット9が配設されており装置全体の制御を行うように構成されている。
【0016】
次に、図2は、図1のタンクの現像処理槽11、定着処理槽12と安定処理槽13に対して夫々の処理液を供給する配管系統の外観斜視図である。本図において、処理液の補充用の現像液用補充タンク24、定着液用補充タンク25、安定液用補充タンク26との間にはポンプと電磁弁とから構成される液供給装置が接続されており、上記の各槽に対して各処理液を供給できるようしている。
【0017】
先ず、現像処理槽11の廃液タンク28aは、廃液中間タンク28b及び電磁弁10bを介して上記の現像処理槽の上部と底部とからの廃液が送り込まれるものである。また、定着処理槽12及び安定処理槽13の廃液タンク29aには、不図示の廃液中間タンク及び電磁弁10bを介して上記の定着処理槽の上部と底部からの廃液が行われ、また上記の安定処理槽の上部から不図示の廃液中間タンク及び電磁弁を介して廃液されるように構成されている。
【0018】
各処理槽には、各処理液を所望温度に維持するための冷却装置70が設けられている。さらに上記の安定処理槽からは一部の水を再利用するための中間タンク130が定着液用補充タンク25に至る間において配設されている。
【0019】
また、水道栓や人手により供給される希釈用液となる水は、水タンク27に貯えられており、ポンプ10aと電磁弁10bとから構成される液供給装置により各槽に供給するように構成されている。また、図1に図示した現像液と定着液と安定液の濃縮液を個別に貯蔵した容器20、21、22、23は、一つの箱体に収納されており、この箱体を交換単位として感光材料処理装置1の前面側から着脱できるように構成されている。
【0020】
これらの容器が前面からセットされると、不図示の開栓装置が上方に移動されて各容器20、21、22、23の各開口部を塞ぐシールを穿孔して、開栓装置に連結された第1のチューブ7から各補充タンク24、25、26内に濃縮液を供給するように構成されている。このように現像液と定着液と安定液の濃縮液を個別に貯蔵した容器20、21、22、23をダンボール製の箱体に一列に収納するとともに各容器の開口部を下方に突出させておき、この箱体の単位で装置1に対して着脱できるようにしている。ここで、個別に容器を交換するようにしても良い。
【0021】
図3は、載置部材32に載置された容器が装置1にセットされ栓部の開口部が穿孔される様子を示した要部断面図である。
【0022】
本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、装置1の前面から箱体43を交換するために感光材料処理装置1の前面において開閉自在になるように設けられた載置部材32が筐体2に固定された一対の軸支部31(手前側のみ図示)により軸支されている。この載置部材32に対して、容器20の栓部20aが下方に向かうようにセットされる。この載置部材32には箱体43の底面を載置する載置面が設けられており、この載置面において各容器の栓部20aに形成された環状溝部20bの約半分に挿入する第1の形状部32aが容器の個数分形成されている。
【0023】
また、この載置部材32が前方に傾いた不図示の位置から、矢印D方向に回動されて閉状態にされた後に、栓部20aに形成された環状溝部20bの残りの約半分に対して挿入する第2の形状部33aを容器の個数分形成した係合部材33が、矢印H方向に移動可能に設けられている。このように移動可能にするために、係合部材33は、一端において軸体37を固定しており、ギアードモータ38の偏芯カムローラ39に追従して駆動されるローラ36を、この軸体37で回転自在に設けるとともに、不図示のバネによりローラ36と偏芯カムローラ39とが常時当接するように構成されている。以上の構成により、ギアモータ38の駆動にともない係合部材33が矢印H方向に駆動され、センサ40によりモータ軸に固定されたセンサデスクの回転位置を検出して、係合部材33を係合位置と待機位置との間で駆動するように構成されている。
【0024】
以上の構成により、箱体43を載置部材32にセットした後に、矢印D方向に手動で回動した後に、ギアードモータ38の通電により係合部材33を駆動することで、環状溝部20bに対して係止部材33が係止することで載置部材32上で各容器20、21、22、23を不動状態にする。このようにして、穿孔動作を行なうときに各容器が上に動かないようにしている。
【0025】
一方、容器の栓部20aの開口面には樹脂コートされたアルミシートからなるシール部材35が接着されており、図示のように下方に各容器をセットした状態で密封状態を維持できるようにしている。
【0026】
このシール部材35を設けた栓体20aを取り囲むように穿孔部材44が設けられている。この穿孔部材44は、矢印A方向に上昇駆動されることで、シール部材35の一部を残して円形に穿孔して、容器内の濃縮液を下方に流出させる。下方に流出された濃縮液は、下方の第1のチューブ7を介して上記の各タンク24、25、26に流入するように構成されている。このようにシール部材35を穿孔するために穿孔部材44には、先端に刃先部を形成した穿孔体45が固定されている。また、この穿孔体45の廻りには第1のチューブ7に連通する流路60がさらに形成されており、穿孔体45の廻りから漏れ出した濃縮液を回収して、第1のチューブ7から供給できるようにしている。
【0027】
また、筐体2上には、軸体55を軸支する部材が固定されており、この軸体55に固定された偏芯カムローラ52を、モータ58で回動駆動する一方で、この偏芯カムローラ52に従動する従動ローラ51を下端に備えた昇降軸体50をブッシュ(不図示)で昇降可能に設けており、この昇降軸体50の上端において上記の穿孔部材44を固定することで、モータ58の駆動により穿孔部材44を上下駆動するように構成されている。
【0028】
以上のようにして、穿孔部材44を図3に図示の待機位置と不図示の穿孔位置との間で昇降駆動させて、穿孔位置に移動後に、不図示のセンサにより位置検出を行い停止させるように構成されている。
【0029】
次に、図4は、各容器と補充タンクとの配置関係とともに、図2に示した配管接続をした後に、補充タンクの内部が一部が見えるように破断して示した概略構成図である。
【0030】
本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、容量Vの濃縮液を充填した後に開口部をシール部材で密閉した容器20、21、22、23が図示のように夫々の栓部が下方に向かう不動状態で保持されている。この状態から続いて上記のようにシール部材を穿孔することで、濃縮液が第1のチューブ7と、第1の供給管83を通って下方の補充タンク80中に補充される。
【0031】
この濃縮液の供給のタイミングは、補充タンク80に設置された後述の下限センサの検知により処理液の残量が下限になったときに実行されるようにプログラムされている。そして、この濃縮液の補充に続いて、希釈用液である水が供給されることで各補充タンク24、25、26の容量の上液面レベルまで満たされることで満杯状態となり、この満杯状態が後述の上限センサにより検出されて水の供給を停止するように構成されている。
【0032】
また、この第1のチューブ7には上記の昇降動作に伴い屈曲するように弾性変形する屈曲部7aが一部において図示のように形成されており、この屈曲部7aにおいて流量制限を行ない、急激に補充タンク80内に流入しないようにしている。この第1のチューブ7に対して第1の供給管83が接続されている。この第1の供給管83は、補充タンク80の開口部に対して着脱自在に設けられる蓋部材90に固定されている。
【0033】
一方、希釈用液である水を貯めた水タンク27からポンプ10aと電磁弁10bを介して水を送り込むための配管84には、この配管84の内径寸法よりもさらに小さい内径寸法を有する第2の供給管85が蓋部材90のジョイント部を介して接続されている。そして、装置1の各処理槽11、12、13に対して希釈後の各処理液をポンプ10aで供給するために、ポンプ10aを設けた配管84の上流側には第3の供給管86が接続されている。さらに、この補充タンク80には破線で図示した攪拌部材81がモータ66から動力を得て回転駆動されるように設けられており、この攪拌部材81により希釈用液と濃縮液との均一な混合を促進するように構成されている。
【0034】
次に、図5は補充タンク80の要部断面図である。既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図示のように補充タンク80の底面80aには、補充タンク80内の液体が自然に溜まるように、他の部分より深く凹設された液溜まり部80bが図示のように形成されている。このような液溜まり部80bを設けたのは、補充タンク80内に残存する液体が少なくともこの部分に溜まるようにすることで、補充タンク80内の残量検出をより正確に行うためである。
【0035】
液溜まり部80bには、各処理槽11、12、13に対して希釈後の各処理液をポンプ10aで供給するために第3の供給管86の開口部86aが位置している。さらに、この液溜まり部80bには、下液面レベルL2において浮力により上下移動するフロート71aに内蔵された永久磁石の作用によりオン・オフするリードスイッチを設けたセンサ71が設けられている。
【0036】
また、上記のように満杯状態の上液面レベルL1を検出するために、互いの上下位置関係を図示のように多少ずらして設けた2個のセンサ72、73が設けられており、一方が液の上限センサとして働き、一方が液のオーバーフローセンサとして働く。また、これらのセンサにより検出することで、万が一において、一方のセンサに故障があった場合であっても他方のセンサにより確実に上液面レベルL1の検出を行えるようにして、オーバーフロー等の事故防止を確実に行なえるようにしている。以上の各センサ71、72、73は上記の制御部9に接続されることで、濃縮液と希釈用液を所定のタイミングで供給するための電磁弁とポンプのオン・オフを行なうようにしている。
【0037】
さらに、補充タンク80の内壁には液溜まり部80bから連続形成される傾斜面80cが図示のように形成されており、第2の供給管85から送られる水を傾斜面80cに沿うように送り出せるようにして液溜まり部80bに向うようにしている。
【0038】
一方、蓋体90は、補充タンク80の開口部80dに対して着脱自在に設けられており、この蓋体90において上記の各センサと供給管を固定している。また、攪拌部材81についても蓋体190において回動自在に支持されている。このように各蓋体90、190に構成部品を固定することで、各蓋体を取り外した後に補充タンク80を装置1の外部に取り出し、タンクの清掃を行えるようにしている。
【0039】
このようにして蓋体90に固定されるセンサ72、73には、後述するセンサの電極部の周囲を、検出する異なるレベルに合わせて、個別の長さで囲包する囲包体74が固定されている。本実施形態の囲包体74は、下方が開放した円筒状の筒体をなしているが、その形状はこれに限られず、種々の形状が選択できることはいうまでもない。
【0040】
センサ72、73に対して囲包体74を固定するために、囲包体74には不図示の空気孔を設けた取付部74bが一体形成されており、各センサの基部に対して図示のように取付部74bを固定している。さらに、この囲包体74の下端には開口部74aがセンサの検出レベルに合わせて個別に形成されている。
【0041】
以上のように、囲包体74を検出するセンサのレベルに合わせて個別の長さで構成することで、希釈液に発生する泡が囲包体74の内部に侵入することを防止して、泡の影響で正確な液面レベル検出ができなくなることがないようにしている。
【0042】
すなわち、処理液の内で、安定液(スタビライザー)は特に泡立ちが顕著に発生する特性を有している。このために、補充タンク80内に濃縮液を供給し、希釈用液である水を供給し、攪拌部材81による攪拌で混合を行なうと、空気を巻き込んで泡立ちが上液面レベルL1に多く発生してしまう。この泡立ちのために、上液面レベルL1の正確な検出を行うことができなくなってしまう。
【0043】
そこで、囲包体74の開口部74aから希釈液を導入して液面レベルを徐々に上昇させる過程において泡を消滅させることで、上液面レベルL1等の正確な検出を行えるようにしている。
【0044】
図6は、センサ72、73の要部を破断して示した拡大図である。本図において、各センサ72、73としては上記のフロート式センサを使用することもできるが、図示のように、高さSの高低差を設けた一対の電極部75、76として導電フッ素樹脂を用いたフッ素樹脂電極式液面水位センサを用いることでより信頼性の高い検出が可能となる。このフッ素樹脂電極式液面水位センサによれば、上液面レベルL1bが図示の位置まで上昇することで液体の有する導通作用によって、各電極部75、76間が導通状態となり、この状態をリード線77、78で上記の制御部9に伝えることができるようになる。
【0045】
また、囲包体74の取付部74bには空気孔74bが穿設されており、希釈液が囲包体74内部に導入されるときの内部の空気を外部に逃がすようにして、上液面レベルL1bに短時間で上昇できるようにしている。
【0046】
一方、囲包体74の下方の開口部には、囲包体74内部に処理液の侵入を許容するとともに、処理液から生じる泡の侵入を防止する網部材79が設けられている。本実施形態では、この網部材79として、泡Bの外径寸法d2よりも小さい孔径d1(開口部79a)の番手の網目を有する網を使用している。このような網を使用することにより、泡の囲包体74への侵入を防止し、例えば、この網部材79の開口部79aを泡Bが通過する際に、泡を破壊して消滅できることとなる。
【0047】
なお、囲包体74への処理液の侵入を許容すると共に泡の侵入を防止するためには、網に代えて、例えば、囲包体74の一部又は全体に渡って直接孔を穿設するようにして処理液が侵入する開口部を形成してもよいし、また、囲包体74の全体を網状の材料で構成してもよい。
【0048】
以上の構成により、図6に図5をさらに参照して、補充タンク80内に予め貯められた各種処理液が、第3の供給管86を介して処理槽に供給されることで各種処理液の残量がゼロまたはゼロ近くになると、センサ71のフロート71aが下液面レベルL2に移動して残量なしを検出する。
【0049】
この検出により、穿孔機構が起動されて第1の供給管83の吐出口から濃縮液が供給されることで液溜り部80bより上方の液面レベルまで上昇する。これに前後して、ポンプ10aと電磁弁10bが起動されて水が水タンク27から配管84を介して補充されることで、第2の供給管85を介して勢い良く水が補充される。この結果、濃縮液と水との混合が促進されつつ上液面レベルL1まで上昇するが、このとき上液面レベルL1aには泡Bが大量に発生する。
【0050】
しかし、囲包体74内部には、この泡Bが侵入せず、センサが泡Bを液面レベルとして誤検知することを回避することができる。続いて、この上液面レベルL1bをセンサ72で検出して水の補充を停止する。これに続き、攪拌部材81を回動して攪拌することで処理液の均一が混合を促進する。
【0051】
以上のように動作させることで、攪拌により混合を促進して希釈処理液を得るときに空気を巻き込んで発生する泡立ちが、時間経過とともに消滅するのを待って、上液面レベルL1の検出を行なう必要が無い。したがって、希釈処理液を得るまでの時間短縮を図ることができるようになった。また、泡Bの影響を低減し、液体の液面レベルをより正確に検出することができるようになり、所定混合比の希釈液を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、泡の影響を低減し、液体の液面レベルをより正確に検出できる液面レベル検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光材料処理装置1の全体構成の要部を示す正面図である。
【図2】図1の現像処理槽11、定着処理槽12と安定処理槽13に対して夫々の処理液を供給する配管図である。
【図3】箱体43セット後の穿孔機構の要部断面図である。
【図4】容器と補充タンクとの配置関係とともに、図2に示した配管が行われ、補充タンクの内部が見えるように破断して示した概略構成図である。
【図5】補充タンク80の要部断面図である。
【図6】センサ72、73の要部を破断して示した拡大図である
【符号の説明】
1 感光材料処理装置
27 水タンク(希釈液用タンク)
35 シール部材
44 穿孔部材
45 穿孔体
71、72、73 センサ
74 囲包体
74a 開口部
75、76 電極部
79 網部材
80 補充タンク(容器)
80a 底面
80b 液溜まり部
80c 傾斜面
81 攪拌部材
85 第2の供給管
86 第3の供給管
83 第1の供給管
90 蓋体
190 蓋体
Ln 液面レベル
【発明の属する技術分野】
本発明は、液面レベル検出装置に関し、例えば、感光材料処理装置において、補充タンクに収容された現像液、定着液或いは安定液等の液面を検出するのに好適な液面レベル検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光材料処理装置等においては、処理に必要な液体、例えば、現像液、定着液、安定液等を濃縮液として準備しておき、必要に応じてこれらが水等の希釈用液と混合され、希釈されて使用される。このため、一般に感光材料処理装置等には、このような希釈液を得るための液体混合装置が設けられている。
【0003】
この液体混合装置の一例としては、補充タンクと、該補充タンクに濃縮液、希釈用液を供給する供給管と、撹拌機と、補充タンク内の処理液の液面レベルを検出するセンサと、を備えたものが提案されている。このような装置においては、補充タンク内に、まず、希釈用液が供給され、次に濃縮液が供給され、最後に再び希釈用液が供給されて、液体が撹拌され、混合される。
【0004】
一方、濃縮液や希釈用液の混合の際には泡が発生する。上述した液面レベルを検出するセンサは、この泡を液面レベルとして検出してしまう場合があり、希釈液の液面レベルを正確に検出できない場合がある。
【0005】
このため、例えば、特許文献1には、センサを筒体で囲包することにより、泡をセンサから遮断することが提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−99693号公報(図9)
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した特許文献1の構成であっても、筒体内に泡が侵入する場合があり、液面レベルの検出精度には依然として問題がある。
【0007】
従って、本発明の目的は、泡の影響を低減し、液体の液面レベルをより正確に検出することのできる液面レベル検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、容器内に収容される液体の液面レベルを検出する液面レベル検出装置であって、前記液体の液面レベルを検出するセンサと、前記センサの周囲を囲包する囲包体とを備え、前記囲包体は、前記囲包体への前記液体の侵入を許容すると共に、前記液体の泡の侵入を防止する開口部を有することを特徴としている。
【0009】
また、容器内に収容される液体の液面レベルを検出する液面レベル検出装置であって、前記液体の液面レベルを検出するセンサと、開放した下端部を有し、前記センサの周囲を囲包する筒体とを備え、前記筒体の下端部に、前記筒体への前記液体の侵入を許容すると共に、前記液体の泡の侵入を防止する網を設けたことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適な一実施形態について感光材料処理装置1(以下、装置1とも言う)に適用した場合について、添付の各図面を参照して述べる。ここで、本発明は、以下の装置1に適用した場合に限定されず、感光材料としてフィルムの処理を行う装置にも適用できることは言うまでもない。さらに、液面を検出するための各種装置に適用することも可能である。
【0011】
先ず、図1は感光材料処理装置1の全体構成を示すために基部となる筐体2に対して着脱自在に設けられるカバー等を取り外して示した正面図である。
【0012】
本図において、この装置1は、正面視で大きくプリンタ(露光焼付)部3、プロセッサ(現像処理)部5、ドライヤ(乾燥)部6の3部から構成されている。そして、装置1は左右に縦長でかつ前後に偏平に構成されており、極力占有面積を取らないようにする一方で、前面から主要な各部分に簡単にアクセスできるように配慮されており、日常行われるべき種々の作業の際に、各部に簡単に使用できるように配慮されている。
【0013】
プリンタ部3で露光された印画紙Pは、搬送部8を介してプリンタ部3の下流側に配設されたプロセッサ部5の処理槽である現像処理槽11、定着処理槽12と安定処理槽13に向い、矢印方向に反転ロール(不図示)により方向転換され、ラックユニット14により搬送される。そして、安定処理槽13を経由して、ドライヤ部6の乾燥ユニット15に送り、乾燥させた後に、方向転換装置16に導入されてから、サイズ毎に選別されて、大型サイズのトレイ18または、普通サイズのベルトコンベア17に対して送られて最終的に装置1の外部に排出するように構成されている。
【0014】
一方、処理液の補充用のための現像液用補充タンク24、定着液用補充タンク25、安定液用補充タンク26とが下方側に設けられており、これらのタンクに対して予め容器に貯蔵された各種の濃縮処理液を導入するために、開口部をシール部材で密閉した現像液容器20と、定着液容器21と、2つの安定液容器22、23とが各開口部が下方に向くようにされて図示のようにセットされる。
【0015】
そして、乾燥ユニット15の下方の空間を占める筐体2内には電源部(不図示)が設けられるとともに、電源部の上には上記の各処理槽に関係する種々の制御を行うための制御ユニット9が配設されており装置全体の制御を行うように構成されている。
【0016】
次に、図2は、図1のタンクの現像処理槽11、定着処理槽12と安定処理槽13に対して夫々の処理液を供給する配管系統の外観斜視図である。本図において、処理液の補充用の現像液用補充タンク24、定着液用補充タンク25、安定液用補充タンク26との間にはポンプと電磁弁とから構成される液供給装置が接続されており、上記の各槽に対して各処理液を供給できるようしている。
【0017】
先ず、現像処理槽11の廃液タンク28aは、廃液中間タンク28b及び電磁弁10bを介して上記の現像処理槽の上部と底部とからの廃液が送り込まれるものである。また、定着処理槽12及び安定処理槽13の廃液タンク29aには、不図示の廃液中間タンク及び電磁弁10bを介して上記の定着処理槽の上部と底部からの廃液が行われ、また上記の安定処理槽の上部から不図示の廃液中間タンク及び電磁弁を介して廃液されるように構成されている。
【0018】
各処理槽には、各処理液を所望温度に維持するための冷却装置70が設けられている。さらに上記の安定処理槽からは一部の水を再利用するための中間タンク130が定着液用補充タンク25に至る間において配設されている。
【0019】
また、水道栓や人手により供給される希釈用液となる水は、水タンク27に貯えられており、ポンプ10aと電磁弁10bとから構成される液供給装置により各槽に供給するように構成されている。また、図1に図示した現像液と定着液と安定液の濃縮液を個別に貯蔵した容器20、21、22、23は、一つの箱体に収納されており、この箱体を交換単位として感光材料処理装置1の前面側から着脱できるように構成されている。
【0020】
これらの容器が前面からセットされると、不図示の開栓装置が上方に移動されて各容器20、21、22、23の各開口部を塞ぐシールを穿孔して、開栓装置に連結された第1のチューブ7から各補充タンク24、25、26内に濃縮液を供給するように構成されている。このように現像液と定着液と安定液の濃縮液を個別に貯蔵した容器20、21、22、23をダンボール製の箱体に一列に収納するとともに各容器の開口部を下方に突出させておき、この箱体の単位で装置1に対して着脱できるようにしている。ここで、個別に容器を交換するようにしても良い。
【0021】
図3は、載置部材32に載置された容器が装置1にセットされ栓部の開口部が穿孔される様子を示した要部断面図である。
【0022】
本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、装置1の前面から箱体43を交換するために感光材料処理装置1の前面において開閉自在になるように設けられた載置部材32が筐体2に固定された一対の軸支部31(手前側のみ図示)により軸支されている。この載置部材32に対して、容器20の栓部20aが下方に向かうようにセットされる。この載置部材32には箱体43の底面を載置する載置面が設けられており、この載置面において各容器の栓部20aに形成された環状溝部20bの約半分に挿入する第1の形状部32aが容器の個数分形成されている。
【0023】
また、この載置部材32が前方に傾いた不図示の位置から、矢印D方向に回動されて閉状態にされた後に、栓部20aに形成された環状溝部20bの残りの約半分に対して挿入する第2の形状部33aを容器の個数分形成した係合部材33が、矢印H方向に移動可能に設けられている。このように移動可能にするために、係合部材33は、一端において軸体37を固定しており、ギアードモータ38の偏芯カムローラ39に追従して駆動されるローラ36を、この軸体37で回転自在に設けるとともに、不図示のバネによりローラ36と偏芯カムローラ39とが常時当接するように構成されている。以上の構成により、ギアモータ38の駆動にともない係合部材33が矢印H方向に駆動され、センサ40によりモータ軸に固定されたセンサデスクの回転位置を検出して、係合部材33を係合位置と待機位置との間で駆動するように構成されている。
【0024】
以上の構成により、箱体43を載置部材32にセットした後に、矢印D方向に手動で回動した後に、ギアードモータ38の通電により係合部材33を駆動することで、環状溝部20bに対して係止部材33が係止することで載置部材32上で各容器20、21、22、23を不動状態にする。このようにして、穿孔動作を行なうときに各容器が上に動かないようにしている。
【0025】
一方、容器の栓部20aの開口面には樹脂コートされたアルミシートからなるシール部材35が接着されており、図示のように下方に各容器をセットした状態で密封状態を維持できるようにしている。
【0026】
このシール部材35を設けた栓体20aを取り囲むように穿孔部材44が設けられている。この穿孔部材44は、矢印A方向に上昇駆動されることで、シール部材35の一部を残して円形に穿孔して、容器内の濃縮液を下方に流出させる。下方に流出された濃縮液は、下方の第1のチューブ7を介して上記の各タンク24、25、26に流入するように構成されている。このようにシール部材35を穿孔するために穿孔部材44には、先端に刃先部を形成した穿孔体45が固定されている。また、この穿孔体45の廻りには第1のチューブ7に連通する流路60がさらに形成されており、穿孔体45の廻りから漏れ出した濃縮液を回収して、第1のチューブ7から供給できるようにしている。
【0027】
また、筐体2上には、軸体55を軸支する部材が固定されており、この軸体55に固定された偏芯カムローラ52を、モータ58で回動駆動する一方で、この偏芯カムローラ52に従動する従動ローラ51を下端に備えた昇降軸体50をブッシュ(不図示)で昇降可能に設けており、この昇降軸体50の上端において上記の穿孔部材44を固定することで、モータ58の駆動により穿孔部材44を上下駆動するように構成されている。
【0028】
以上のようにして、穿孔部材44を図3に図示の待機位置と不図示の穿孔位置との間で昇降駆動させて、穿孔位置に移動後に、不図示のセンサにより位置検出を行い停止させるように構成されている。
【0029】
次に、図4は、各容器と補充タンクとの配置関係とともに、図2に示した配管接続をした後に、補充タンクの内部が一部が見えるように破断して示した概略構成図である。
【0030】
本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、容量Vの濃縮液を充填した後に開口部をシール部材で密閉した容器20、21、22、23が図示のように夫々の栓部が下方に向かう不動状態で保持されている。この状態から続いて上記のようにシール部材を穿孔することで、濃縮液が第1のチューブ7と、第1の供給管83を通って下方の補充タンク80中に補充される。
【0031】
この濃縮液の供給のタイミングは、補充タンク80に設置された後述の下限センサの検知により処理液の残量が下限になったときに実行されるようにプログラムされている。そして、この濃縮液の補充に続いて、希釈用液である水が供給されることで各補充タンク24、25、26の容量の上液面レベルまで満たされることで満杯状態となり、この満杯状態が後述の上限センサにより検出されて水の供給を停止するように構成されている。
【0032】
また、この第1のチューブ7には上記の昇降動作に伴い屈曲するように弾性変形する屈曲部7aが一部において図示のように形成されており、この屈曲部7aにおいて流量制限を行ない、急激に補充タンク80内に流入しないようにしている。この第1のチューブ7に対して第1の供給管83が接続されている。この第1の供給管83は、補充タンク80の開口部に対して着脱自在に設けられる蓋部材90に固定されている。
【0033】
一方、希釈用液である水を貯めた水タンク27からポンプ10aと電磁弁10bを介して水を送り込むための配管84には、この配管84の内径寸法よりもさらに小さい内径寸法を有する第2の供給管85が蓋部材90のジョイント部を介して接続されている。そして、装置1の各処理槽11、12、13に対して希釈後の各処理液をポンプ10aで供給するために、ポンプ10aを設けた配管84の上流側には第3の供給管86が接続されている。さらに、この補充タンク80には破線で図示した攪拌部材81がモータ66から動力を得て回転駆動されるように設けられており、この攪拌部材81により希釈用液と濃縮液との均一な混合を促進するように構成されている。
【0034】
次に、図5は補充タンク80の要部断面図である。既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図示のように補充タンク80の底面80aには、補充タンク80内の液体が自然に溜まるように、他の部分より深く凹設された液溜まり部80bが図示のように形成されている。このような液溜まり部80bを設けたのは、補充タンク80内に残存する液体が少なくともこの部分に溜まるようにすることで、補充タンク80内の残量検出をより正確に行うためである。
【0035】
液溜まり部80bには、各処理槽11、12、13に対して希釈後の各処理液をポンプ10aで供給するために第3の供給管86の開口部86aが位置している。さらに、この液溜まり部80bには、下液面レベルL2において浮力により上下移動するフロート71aに内蔵された永久磁石の作用によりオン・オフするリードスイッチを設けたセンサ71が設けられている。
【0036】
また、上記のように満杯状態の上液面レベルL1を検出するために、互いの上下位置関係を図示のように多少ずらして設けた2個のセンサ72、73が設けられており、一方が液の上限センサとして働き、一方が液のオーバーフローセンサとして働く。また、これらのセンサにより検出することで、万が一において、一方のセンサに故障があった場合であっても他方のセンサにより確実に上液面レベルL1の検出を行えるようにして、オーバーフロー等の事故防止を確実に行なえるようにしている。以上の各センサ71、72、73は上記の制御部9に接続されることで、濃縮液と希釈用液を所定のタイミングで供給するための電磁弁とポンプのオン・オフを行なうようにしている。
【0037】
さらに、補充タンク80の内壁には液溜まり部80bから連続形成される傾斜面80cが図示のように形成されており、第2の供給管85から送られる水を傾斜面80cに沿うように送り出せるようにして液溜まり部80bに向うようにしている。
【0038】
一方、蓋体90は、補充タンク80の開口部80dに対して着脱自在に設けられており、この蓋体90において上記の各センサと供給管を固定している。また、攪拌部材81についても蓋体190において回動自在に支持されている。このように各蓋体90、190に構成部品を固定することで、各蓋体を取り外した後に補充タンク80を装置1の外部に取り出し、タンクの清掃を行えるようにしている。
【0039】
このようにして蓋体90に固定されるセンサ72、73には、後述するセンサの電極部の周囲を、検出する異なるレベルに合わせて、個別の長さで囲包する囲包体74が固定されている。本実施形態の囲包体74は、下方が開放した円筒状の筒体をなしているが、その形状はこれに限られず、種々の形状が選択できることはいうまでもない。
【0040】
センサ72、73に対して囲包体74を固定するために、囲包体74には不図示の空気孔を設けた取付部74bが一体形成されており、各センサの基部に対して図示のように取付部74bを固定している。さらに、この囲包体74の下端には開口部74aがセンサの検出レベルに合わせて個別に形成されている。
【0041】
以上のように、囲包体74を検出するセンサのレベルに合わせて個別の長さで構成することで、希釈液に発生する泡が囲包体74の内部に侵入することを防止して、泡の影響で正確な液面レベル検出ができなくなることがないようにしている。
【0042】
すなわち、処理液の内で、安定液(スタビライザー)は特に泡立ちが顕著に発生する特性を有している。このために、補充タンク80内に濃縮液を供給し、希釈用液である水を供給し、攪拌部材81による攪拌で混合を行なうと、空気を巻き込んで泡立ちが上液面レベルL1に多く発生してしまう。この泡立ちのために、上液面レベルL1の正確な検出を行うことができなくなってしまう。
【0043】
そこで、囲包体74の開口部74aから希釈液を導入して液面レベルを徐々に上昇させる過程において泡を消滅させることで、上液面レベルL1等の正確な検出を行えるようにしている。
【0044】
図6は、センサ72、73の要部を破断して示した拡大図である。本図において、各センサ72、73としては上記のフロート式センサを使用することもできるが、図示のように、高さSの高低差を設けた一対の電極部75、76として導電フッ素樹脂を用いたフッ素樹脂電極式液面水位センサを用いることでより信頼性の高い検出が可能となる。このフッ素樹脂電極式液面水位センサによれば、上液面レベルL1bが図示の位置まで上昇することで液体の有する導通作用によって、各電極部75、76間が導通状態となり、この状態をリード線77、78で上記の制御部9に伝えることができるようになる。
【0045】
また、囲包体74の取付部74bには空気孔74bが穿設されており、希釈液が囲包体74内部に導入されるときの内部の空気を外部に逃がすようにして、上液面レベルL1bに短時間で上昇できるようにしている。
【0046】
一方、囲包体74の下方の開口部には、囲包体74内部に処理液の侵入を許容するとともに、処理液から生じる泡の侵入を防止する網部材79が設けられている。本実施形態では、この網部材79として、泡Bの外径寸法d2よりも小さい孔径d1(開口部79a)の番手の網目を有する網を使用している。このような網を使用することにより、泡の囲包体74への侵入を防止し、例えば、この網部材79の開口部79aを泡Bが通過する際に、泡を破壊して消滅できることとなる。
【0047】
なお、囲包体74への処理液の侵入を許容すると共に泡の侵入を防止するためには、網に代えて、例えば、囲包体74の一部又は全体に渡って直接孔を穿設するようにして処理液が侵入する開口部を形成してもよいし、また、囲包体74の全体を網状の材料で構成してもよい。
【0048】
以上の構成により、図6に図5をさらに参照して、補充タンク80内に予め貯められた各種処理液が、第3の供給管86を介して処理槽に供給されることで各種処理液の残量がゼロまたはゼロ近くになると、センサ71のフロート71aが下液面レベルL2に移動して残量なしを検出する。
【0049】
この検出により、穿孔機構が起動されて第1の供給管83の吐出口から濃縮液が供給されることで液溜り部80bより上方の液面レベルまで上昇する。これに前後して、ポンプ10aと電磁弁10bが起動されて水が水タンク27から配管84を介して補充されることで、第2の供給管85を介して勢い良く水が補充される。この結果、濃縮液と水との混合が促進されつつ上液面レベルL1まで上昇するが、このとき上液面レベルL1aには泡Bが大量に発生する。
【0050】
しかし、囲包体74内部には、この泡Bが侵入せず、センサが泡Bを液面レベルとして誤検知することを回避することができる。続いて、この上液面レベルL1bをセンサ72で検出して水の補充を停止する。これに続き、攪拌部材81を回動して攪拌することで処理液の均一が混合を促進する。
【0051】
以上のように動作させることで、攪拌により混合を促進して希釈処理液を得るときに空気を巻き込んで発生する泡立ちが、時間経過とともに消滅するのを待って、上液面レベルL1の検出を行なう必要が無い。したがって、希釈処理液を得るまでの時間短縮を図ることができるようになった。また、泡Bの影響を低減し、液体の液面レベルをより正確に検出することができるようになり、所定混合比の希釈液を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、泡の影響を低減し、液体の液面レベルをより正確に検出できる液面レベル検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光材料処理装置1の全体構成の要部を示す正面図である。
【図2】図1の現像処理槽11、定着処理槽12と安定処理槽13に対して夫々の処理液を供給する配管図である。
【図3】箱体43セット後の穿孔機構の要部断面図である。
【図4】容器と補充タンクとの配置関係とともに、図2に示した配管が行われ、補充タンクの内部が見えるように破断して示した概略構成図である。
【図5】補充タンク80の要部断面図である。
【図6】センサ72、73の要部を破断して示した拡大図である
【符号の説明】
1 感光材料処理装置
27 水タンク(希釈液用タンク)
35 シール部材
44 穿孔部材
45 穿孔体
71、72、73 センサ
74 囲包体
74a 開口部
75、76 電極部
79 網部材
80 補充タンク(容器)
80a 底面
80b 液溜まり部
80c 傾斜面
81 攪拌部材
85 第2の供給管
86 第3の供給管
83 第1の供給管
90 蓋体
190 蓋体
Ln 液面レベル
Claims (2)
- 容器内に収容される液体の液面レベルを検出する液面レベル検出装置であって、
前記液体の液面レベルを検出するセンサと、
前記センサの周囲を囲包する囲包体と、を備え、
前記囲包体は、前記囲包体への前記液体の侵入を許容すると共に、前記液体の泡の侵入を防止する開口部を有することを特徴とする液面レベル検出装置。 - 容器内に収容される液体の液面レベルを検出する液面レベル検出装置であって、
前記液体の液面レベルを検出するセンサと、
開放した下端部を有し、前記センサの周囲を囲包する筒体と、を備え、
前記筒体の下端部に、前記筒体への前記液体の侵入を許容すると共に、前記液体の泡の侵入を防止する網を設けたことを特徴とする液面レベル検出装置。
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