JP2004116860A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】室内機の室内熱交換器10b,10cの頂部側に、空気連通孔として上面に空気吸込口3aを、側面に空気吹出し口3bを有する横長で筒状のダクト3を配置し、このダクト3内に紫外線ランプ4を収納するとともに、リモコンによって紫外線ランプ4をオン,オフ制御可能としてなり、ダクト3内部に紫外線を放射する殺菌・脱臭運転を行い、ダクト3内で殺菌・脱臭された空気と、ダクト3内で発生したオゾンを室内機筐体内に吹き出す。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は空気調和機に関し、さらに詳しく言えば、紫外線ランプにより室内機筐体内の殺菌・脱臭を行う空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
室内機は、エアコンの運転に伴ってホコリなどを含む室内空気を吸入するため、室内機内部は雑菌が繁殖しやすい環境になり、これが原因で不快な臭いが発生することがある。この不快な臭いは室内に吹き出されることから、使用者などに不快感を与えるだけなく、衛生面でも好ましくない。
【0003】
そこで、紫外線ランプを室内機内部に設置し、その紫外線による殺菌・脱臭作用を利用したエアコンが提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
【0004】
この特許文献1では、室内機筐体内の背面側上部に紫外線ランプを配置し、その紫外線ランプをエアコンの運転に同期してオンとし、紫外線を室内機筐体内に放射することにより、室内機内部を殺菌・脱臭するようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9―126485号公報(p5〜9,図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1によると、紫外線ランプによる紫外線が直接的に室内機内部に照射されるため、例えば室内機内部のプラスチック部品や室内熱交換器の表面(有機剤など)が劣下するおそれがある。
【0007】
また、紫外線放射によりオゾンが発生し、このオゾンによっても殺菌・脱臭効果が得られるが、オゾンによる殺菌・脱臭効果は、室内機内部の温度や湿度により左右され、特に高温度・高湿度条件下においてはオゾンの分解が進行し、その殺菌・脱臭効果が弱められてしまう。
【0008】
したがって、上記特許文献1のように、紫外線ランプを例えば冷房運転または除湿運転の開始とともに点灯させる方法では、運転開始当初の殺菌・脱臭効果が思ったようには得られない。なお、オゾン発生時間を長くすることにより、殺菌・脱臭効果の低下が抑えられるが、他方において、室内機部品などの劣下が進みむことになるため好ましくない。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、紫外線照射による室内機内の部品劣化を防止しつつ、紫外線による殺菌・脱臭効果をより効果的に発揮させることができるようにした空気調和機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明は、空気吸入口と空気吹き出し口とを有する室内機筐体を備え、上記室内機筐体内の上記空気吸入口と空気吹き出し口とを結ぶ空気通路内に熱交換器および室内ファンが配置されているとともに、上記室内機筐体内に殺菌・脱臭用の紫外線ランプが設けられている空気調和機において、上記熱交換器の上部位置に、空気吸込および空気吹出しの空気流通口を有するほぼ横長の筒状に形成されたダクトが配置されており、上記ダクト内に上記紫外線ランプが収納されていることを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、紫外線が室内機内の部品に直接照射されないため、紫外線照射による部品劣化の問題が解決される。この場合、熱交換器がΛ(ラムダ)型配置であると、ダクトをその頂部に安定性よく設置することができる。
【0012】
本発明においては、リモコンによって、紫外線ランプを点灯させての殺菌・脱臭運転のみの運転,その殺菌・脱臭運転と通常の空調運転の併用運転,通常の空調運転のみの運転を任意に選択することができる。
【0013】
特に、殺菌・脱臭運転と通常の空調運転の併用運転を選択した場合には、多量の殺菌・脱臭された空気およびオゾンがダクトから室内機内部に吹き出されるため、室内機内部の殺菌・脱臭の効果が大きくなる。
【0014】
リモコンにより殺菌・脱臭運転が選択された場合、その殺菌・脱臭運転に先だって、暖房運転を所定時間行って室内機筐体内を乾燥することが好ましい。これによれば、室内機の内部温度、湿度が高い場合、室内機内部が乾燥されてから、高効率の殺菌・脱臭運転が行われ、特に紫外線放射により発生したオゾンによる室内機内部の殺菌・脱臭が効果的に行われるようになる。
【0015】
また、殺菌・脱臭運転に先だって行う乾燥運転においては、紫外線ランプを予備的に点灯することが好ましく、これによれば、乾燥運転後の殺菌・脱臭運転開始当初から紫外線ランプの表面温度が高くなり、多くのオゾンを発生させることができる。
【0016】
また、殺菌・脱臭運転時において、室内ファンを所定時間間欠的に正回転させた後、逆回転させることが好ましい。これにより、室内機内部の乾燥が速やかなに行われ、室内機内部の殺菌・脱臭にかかるトータル的な時間が短くて済むことなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の空気調和機が備えている制御装置の概略的ブロック図、図2は室内機の内部構造を示す模式的な断面図、図3は室内機に設けられるダクトの構成を示す模式的な斜視図である。
【0018】
これらの図1ないし図3において、本発明の空気調和機は、室内機側の制御回路1および室外機側の制御回路2を備え、室内機内には、空気流通孔として上面に空気吸入口3aを、側面に空気吹き出し口3bを有する横長の筒状ダクト3が室内熱交換器の上部に配置されており、このダクト3内に紫外線ランプ4が収納されている。
【0019】
この紫外線ランプ4を点灯して吸入空気を殺菌・脱臭するとともに、紫外線放射によるオゾンを発生し、殺菌・脱臭された空気およびオゾンを室内熱交換器の上側に吹き出して室内機内部の殺菌・脱臭する一方、紫外線ランプ4による紫外線が直接室内機部品に照射されないようにしている。
【0020】
運転モードとして、通常の空調運転と、通常の空調運転と同時に紫外線ランプ4を点灯させて殺菌・脱臭運転を行う空調・殺菌・脱臭併用運転と、通常の空調運転を行わずに紫外線ランプ4を点灯させて殺菌・脱臭運転のみを行う殺菌・脱臭単独運転とが用意されており、リモコン5によりこれらの運転モードを適宜選択することができる。
【0021】
また、リモコン5からのクリーン運転信号により、室内機内部の乾燥運転を行った後、室内ファン6のを間欠正回転、逆回転制御し、紫外線ランプ4を点灯し、ダクト3内で発生したオゾンを室内機内部に拡散させる室内機内部の殺菌・脱臭運転を行う。
【0022】
図2に示すように、室内機筐体には、その上面から前面にかけて常時開状態の桟形状の空気吸入口7が形成されており、上記ダクト3が前面側の室内熱交換器10bと背面側の室内熱交換器10aの間でそれらの頂部側に設けられている。
【0023】
なお、空気吸入口7は自動開閉パネル式のものであってもよい。また、この例ではダクト3は断面逆台形状であるが、室内熱交換器10aと室内熱交換器10bとをその上部で接した状態とした場合、ダクト3を断面逆三角形状とし、それら室内熱交換器10a,10bの間の頂部側に設けてもよい。
【0024】
この室内機は壁掛け型で、その下面側に空気吹き出し口8が設けられ、空気吹き出し口8に吹き出し方向(上下方向など)を変えるための上下風向板部9aや左右風向板9bが備えられている。
【0025】
空気吸入口7と空気吹き出し口8との間の空気通路内には、室内ファン6と、筐体の背面側から前面側にかけてラムダ型に連結してなる室内熱交換器10a,10b,10cとが配置されている。室内ファン6には、図示しないモータにより可逆回転可能なクロスフローファンが用いられている。
【0026】
空気吸入口7の背面で、室内熱交換器10a,10b,10cの前にはエアフィルタ11が配置されている。また、室内機筐体内の例えば空気吸入口7の背面には、図示しない室温を検出する室温センサなどのセンサが配置されている。
【0027】
上記室内機の他の構成として、筐体の前面側にはリモコン5からのリモコン信号を受信する受信部および運転状態を表示する本体表示部12が備えられており、筐体内部で室内熱交換器10cの下部には、同熱交換器から滴下する凝縮水を受けて室外に排出するためのドレンパン13が備えられている。なお、室外機の方には、上記室内熱交換器10a,10b,10cとともに冷凍サイクルを構成する四方弁14および圧縮機15と、室外ファン16とを備えている。
【0028】
室内機の制御回路1は、リモコン5の設定操作に応じて上下風向板9a,左右風向板9bおよび室内ファン6などを制御する一方、室温と設定温度の差に応じた圧縮機の運転コードなどを室外機側の制御回路2に送信するとともに、その制御回路2との間でエアコン運転に必要な信号の授受を行い、またリモコン5の設定操作などに応じて紫外線ランプ4を点灯制御する。
【0029】
そのため、制御回路1は、リモコン信号を判定する判定部1aおよびエアコンの運転状態を判定する状態判定部1b、図5および図6に示すルーチンの実行時に用いるためにタイマ部1c、記憶部1d、室内ファンの回転数を検出する回転数検出部1eおよび紫外線ランプ4に通常電圧あるいは予備的な電圧を印加するためのランプモニタ電圧判定部1fの機能を備えている。
【0030】
また、室外機側の制御回路2は、室外ファン16などを制御するために室内機側からの運転モードなどを判別する運転モード判定部2aと、圧縮機15を制御する圧縮機制御部2bと、四方弁14を制御する四方弁制御部2cの機能を備えている。
【0031】
次に、この空気調和機の動作を図4ないし図6のフローチャート図を参照して説明する。まず、使用者などがリモコン5によって、空調のみの運転(通常の冷房運転や暖房運転など)、空調運転と殺菌・脱臭運転の併用運転、殺菌・脱臭のみの運転の何れかを選択する操作が行われ、リモコン5からのリモコン信号受信により室内機側の制御回路1および室外機側の制御回路2はその選択された運転を実行する。
【0032】
室内機側の制御回路1はリモコン運転開始信号を受信すると、当該空気調和機を運転状態としたうえで、殺菌・脱臭運転がオンであるか否かを判断する(ステップST1)。リモコン5によって殺菌・脱臭運転が設定され、殺菌・脱臭運転がオンであれば紫外線ランプ4をオンにする(ステップST2)。
【0033】
続いて、リモコン5からの殺菌・脱臭運転オフのリモコン信号が発信されているか否かを判断し(ステップST3)、発信されていなければ運転停止のリモコン信号が発信されているか否かを判断し(ステップST4)、運転停止が発信されていなければステップST1に戻って上述した処理を繰り返す。
【0034】
これにより、通常の空調運転と殺菌・脱臭運転とが行われ(併用運転)、ダクト3内では空気吸入口3aから吸入された空気が紫外線の放射により殺菌・脱臭され、この殺菌・脱臭された空気が空気吹き出し口3bから室内機内部に吹き出される。
【0035】
また、ダクト3内では紫外線の放射によりオゾンが発生し、そのオゾンが空気吹き出し口3bから室内機内部に吹き出され、室内機内部が殺菌・脱臭される。この場合、紫外線がダクト3内部に放射され、紫外線が直接室内機部品に照射されないため、紫外線が長時間放射されても室内機部品が劣下するおそれはない。
【0036】
上記処理中に、リモコン5からの殺菌・脱臭運転オフのリモコン信号が発信されると、ステップST3からステップST5に進み、紫外線ランプ4をオフとし、上述した運転停止であるか否かを判断する(ステップST4)。運転停止でなければ、通常の空調運転を継続するとともに、ステップST1に戻り、殺菌・脱臭運転オンのリモコン信号が再び発信されているか否かを判断する。
【0037】
このように、運転停止のリモコン信号が発信されるまでに、再び殺菌・脱臭運転オンのリモコン信号が発信されれば上述した処理を繰り返し、紫外線ランプ4をオンとして殺菌・脱臭運転を再開することになる。
【0038】
しかし、殺菌・脱臭運転オンでなければ、ステップST1からステップST6に進み、通常の空調運転を継続し、つまりエアコン単独運転を実行し、運転停止のリモコン信号が発信されるまで、その空調運転を継続する(ステップST7)。そして、その運転停止のリモコン信号が発信されると、当該空気調和機の運転を停止する(ステップST8)。このように、空調運転と殺菌・脱臭運転の併用運転を行い、あるいは通常の空調運転を行う。
【0039】
なお、リモコン5によって殺菌・脱臭運転オンを設定すると、当該空気調和機を運転することなく、紫外線ランプ4をオンとし、ダクト3内に紫外線を放射し、リモコン5の殺菌・脱臭運転オフを設定すると、その紫外線ランプ4をオフとする。
【0040】
これにより、通常の空調運転および空調運転と殺菌・脱臭運転の併用運転に加え、殺菌・脱臭のみの運転が実行される。この殺菌・脱臭のみの運転の場合、ダクト3内の殺菌・脱臭が行われるが、その殺菌・脱臭された空気およびダクト3内で発生したオゾンが空気吹き出し口3bから多少室内機内部に流れ出し、室内機筐体内の殺菌・脱臭が行われる。
【0041】
ところで、殺菌・脱臭運転時において、室内機内部が高温度、高湿度状態であると、紫外線ランプ4による殺菌・脱臭効果が低下する。そこで、図5および図6に示すルーチンによりその殺菌・脱臭運転に先だって室内機内部の乾燥運転が行われる。
【0042】
まず、室内機側の制御回路1は、運転中あるいは運転停止時にリモコン5からのクリーン運転信号(殺菌・脱臭運転)を受信すると、図5および図6に示すルーチンを実行する。なお、運転停止時のクリーン運転は、殺菌・脱臭のみの運転に相当する。
【0043】
このルーチンでは、タイマ部1cの3分タイマをスタートし(ステップST10)、運転モードを暖房とし、圧縮機15の運転コード0(回転数0rps)を発信し、室内ファン6のファン回転数を900rpmと弱めの送風とし、赤外線ランプ4を予備的点灯とし、上下風向板部9aを水平方向にし、左右風向板9bを正面方向にするとともに、本体表示部11にクリーン運転の表示を行う(ステップST11)。
【0044】
この場合、室外機側では、暖房運転を運転モード判定部2aで判定して四方弁15を暖房サイクルに切り替える。また、紫外線ランプ4を予備的点灯とし、つまり通常より低い電圧を印加し、その表面温度をある程度上げる。
【0045】
圧縮機16を停止したままでの暖房運転(送風運転)を3分間維持して室内機内部の乾燥運転を行う。なお、室内ファンが弱めの送風であることから、室内環境の悪化を招くこともない。
【0046】
上記3分タイマがタイムアップすると、ステップST12からステップST13に進み、カウンタ部1eの暖房0コード発信カウンタをインクリメントする(カウント値に+1を加える)。この場合、最初の暖房0コード発信であることから、その暖房0コード発信カウンタは1となる。
【0047】
続いて、暖房0コード発信カウンタの値が所定値(例えば4)であるか否かを判断する(ステップST14)。カウンタ値が4でなければ、タイマ部1cの2分タイマをスタートし(ステップST15)、運転モードを暖房とし、圧縮機16の運転コードを8(回転数39rps)とし、室内ファン6のファン回転数を900rpmとする(ステップST16)。この場合、室外機側では、圧縮機制御部2bで圧縮機16を回転数39rpsに制御し、この圧縮機16の運転に伴って室外ファン部17を回転制御することになる。
【0048】
上記2分タイマがタイムアップしたか否かを判断し(ステップST17)、そのタイムアップによりステップST1に戻って上述した処理を繰り返す。このように、圧縮機16を0コード運転とした暖房運転(送風運転)を3分間行い、しかる後圧縮機16を8コード運転とした弱めの暖房運転を2分間行い、しかもその両方の運転を少なくとも3回連続して行うことにより、室内機内部を十分に乾燥させることができ、例えばドレンパン13に凝縮水が溜っていたとしても、その凝縮水を蒸発させて室内機内部を乾燥させることができる。
【0049】
上記暖房0コード発信カウンタの値が4になると、ステップST14からステップST18に進み、上述した室内機内部の乾燥運転を停止し、運転モードを送風とし、紫外線ランプ4を点灯する(ステップST19)。
【0050】
この場合、紫外線ランプ4が予備的点灯されていることから、紫外線ランプ4の点灯開始から強い紫外線が放射され、しかもその紫外線ランプ4の表面温度が高くなり、オゾン発生量が多くなる。これにより、上記と同様にダクト3内の殺菌・脱臭された空気およびオゾンが室内機内部に吹き出される。
【0051】
続いて、10分タイマをスタートし(ステップST20)、室内ファン6を5秒間運転するとともに、極めて微風の回転数200rpm(正回転)とし(ステップST21)、しかる後その室内ファン6を1分間オフとする(ステップST22)。そして、10分タイマがタイムアップするまで、その室内ファン6を5秒運転、1分停止を繰り返すことになる(ステップST23)。
【0052】
続いて、室内ファン6を停止し(ステップST24)、10分タイマを再度スタートする(ステップST25)。室内ファン6の回転数を回転数検出部1eで検出し,室内ファン6の回転数が0rpmになったか否かを判断する(ステップST26)。この場合、室内ファン6の位置センサからの検出信号により回転数を検出してもよい。室内ファン6の停止状態が安定すると(ステップST27)、室内ファン6を逆回転し、かつ、その逆回転数を920rpmとする(ステップST28)。
【0053】
続いて、室内ファン6の逆回転中に、リモコン5によって他の機能を設定する信号が入力されたか否かを判断し(ステップST29)、その設定操作が行われていないときには運転停止信号が入力したか否かを判断する(ステップST30)。
【0054】
そとた、運転停止の設定操作も行われていないときには、上記10分タイマがタイムアップしているか否かを判断し(ステップST31)、10分が経過していなければステップST29に戻り、上述した判断処理を繰り返す。10分が経過すると、クリーン運転を停止し(ステップST32)、当該ルーチンを終了する。
【0055】
このように、上記室内ファンの逆回転は最大で10分間継続されることになり、ダクト3の内部で発生したオゾンが室内機内部を低温度および低湿度状態のままで利用され、室内機内部の隅々、特に背面側の熱交換器10aや空気吹き出し口8付近および空気通路の殺菌、脱臭を効果的に行うことができる。
【0056】
一方、上記10分タイマがタイムアップするまでの間に、リモコン5によって他の機能を設定する信号が入力された場合、ステップST29からSステップT33に進み、紫外線ランプ4をオフとして室内ファン6を停止する。
【0057】
続いて、室内ファン6の回転数を検出し、室内ファン6の回転数が0rpmになると(ステップST34)、1秒間待機し(ステップST35)、しかる後に既に設定されている他の機能の動作処理を実行し(ステップST36)、当該クリーン運転を終了する。
【0058】
なお、クリーン運転がその途中でリモコン5からの他の機能設定などにより強制的に終了しない限り、クリーン運転終了時には自動的にそのクリーン運転直前の運転モードに戻すようにすることが好ましい。これにより、再度リモコン5による設定操作の手間が省け、クリーン運転直前の運転モードの設定状態を覚えていなくともよい。
【0059】
なお、上記実施形態では、室内ファン6の逆回転について、最大10分間の連続運転となるが、当該空気調和機の使用環境に応じてその逆回転時間を変え、また、逆回転と停止の間欠運転としてもよい。また、上記殺菌・脱臭運転において、室内ファン6を正回転と逆回転を組み合わせているいるが、正回転のみあるいは逆回転のみであってもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、室内機の室内熱交換器の頂部側に、上面に空気連通孔を有する横長で筒状のダクトを配置し、このダクト内に紫外線ランプを収納するとともに、リモコンによって紫外線ランプをオン,オフ制御可能としてなり、ダクト内部に紫外線を放射する殺菌・脱臭運転を行い、ダクト内で殺菌・脱臭された空気とダクト内で発生したオゾンを室内機筐体内に吹き出すようにしたことにより、紫外線照射による室内機部品の劣下を防ぎながら、室内機内部を効率的に殺菌・脱臭することができる。
【0061】
また、上記殺菌・脱臭運転に先だって、乾燥運転を行うことにより、少なくとも室内機内部の低湿度化が図られ、ダクトから吹き出されるオゾンによる室内機内部の殺菌、脱臭効果の向上がさらに図られ、殺菌・脱臭運転時間を長くせずともよいという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和機の制御装置を示す概略的ブロック図。
【図2】本発明による空気調和機の室内機の内部構造を示す模式的な断面図。
【図3】上記室内機に設けられるダクトの構成を示す模式的な斜視図。
【図4】図1に示す制御装置の動作を説明する概略的フローチャート図。
【図5】図1に示す制御装置の動作を説明する概略的フローチャート図。
【図6】図1に示す制御装置を説明するための概略的フローチャート図。
【符号の説明】
1 室内機の制御回路
1a 判定部
1b 状態判定部
1c タイマ部
1d 記憶部
1e ファン回転数検出部
1f ランプモニタ検出部
2 室外機の制御回路
2a 運転モード判定部
2b 圧縮機制御部
2c 四方弁制御部
3 ダクト
3a 空気吸入口(空気流通孔)
3b 空気吹き出し口(空気流通孔)
4 紫外線ランプ
5 リモコン
6 室内ファン
7 空気吸入口(室内機の)
8 空気吹出し口
9a 上下風向板
9b 左右風向板
10a,10b,10c 室内熱交換器
12 本体表示部
13 ドレンパン
15 圧縮機
Claims (6)
- 空気吸入口と空気吹き出し口とを有する室内機筐体を備え、上記室内機筐体内の上記空気吸入口と空気吹き出し口とを結ぶ空気通路内に熱交換器および室内ファンが配置されているとともに、上記室内機筐体内に殺菌・脱臭用の紫外線ランプが設けられている空気調和機において、
上記熱交換器の上部位置に、空気吸込および空気吹出しの空気流通口を有するほぼ横長の筒状に形成されたダクトが配置されており、上記ダクト内に上記紫外線ランプが収納されていることを特徴とする空気調和機。 - 上記熱交換器がΛ(ラムダ)型に配置されており、上記ダクトがその頂部に設けられている請求項1に記載の空気調和機。
- リモコンによって、上記紫外線ランプを点灯させての殺菌・脱臭運転のみの運転,その殺菌・脱臭運転と通常の空調運転の併用運転,通常の空調運転のみの運転を選択可能とした請求項1に記載の空気調和機。
- 上記リモコンにより上記殺菌・脱臭運転が選択された場合、その殺菌・脱臭運転に先だって、暖房運転を所定時間行って室内機筐体内を乾燥する請求項3に記載の空気調和機。
- 上記殺菌・脱臭運転に先だって行う乾燥運転においては、上記紫外線ランプを予備的に点灯する請求項4に記載の空気調和機。
- 上記殺菌・脱臭運転時において、上記室内ファンを所定時間間欠的に正回転させた後、逆回転させる請求項3,4または5に記載の空気調和機。
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