JP2004112252A - Burst edge detection circuit and distortion compensation amplifier - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バースト波の無線信号に対して歪補償を行うバーストエッジ検出回路及び歪補償増幅装置に係り、特にバースト波のエッジを検出してエッジレベルに対応して歪補償を行うことのできるバーストエッジ検出回路及び歪補償増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、移動体通信システムの基地局装置で用いられる無線増幅装置には、消費電力の低減、無線送信回路の高効率化及び高度の線形性が要求されている。移動体通信システムで用いられる無線増幅装置では、複数の移動局間の通信を行うために多種類の周波数の信号を同時に増幅する必要があるが、この増幅を行うと相互変調歪が発生し、増幅された信号に混入される。
【0003】
このため移動体通信システムでは、無線増幅装置として、信号の増幅の際に発生する歪の補償を行う歪補償増幅装置が一般的に用いられている。歪補償増幅装置としては、増幅の際に発生する歪を相殺するための歪補償制御を送信信号に対して増幅前に行うアダプティブプリディストーション方式(以下、APD方式)と、増幅後の送信信号から歪成分を抽出し、抽出した歪成分と増幅後の送信信号における歪成分を相殺して送信信号の増幅結果を出力するフィードフォワード方式(以下、FF方式)とが知られている。
【0004】
まず、APD方式の歪補償増幅装置について、図12を用いて説明する。図12は、従来のAPD方式の歪補償増幅装置の構成ブロック図である。図12のAPD方式の歪補償増幅装置は、送信対象のデータを直接入力するベースバンド入力方式となっている。
図12において、送信対象であるデジタルの入力信号は、同相成分(図ではI)と直交成分(図ではQ)とに分かれて、それぞれ遅延部61、62に入力される。遅延部61及び62に入力された入力信号の各成分は、一定時間遅延された後、それぞれD/A変換器(図ではD/A)63、64に出力され、アナログの信号に変換される。遅延部61及び62は、D/A変換器63への出力タイミングへの同期を図る目的で設けられている。
【0005】
アナログ変換された入力信号の各成分は、直交変調部65に入力される。直交変調部65は、入力信号の両成分を用いて直交変調を行い、変調結果を結合部66に出力する。
図12の歪補償増幅装置では、遅延部61及び62、D/A変換器63及び64、直交変調部65の組はキャリアの周波数毎にn組(n>1)設けられており、各組において上記動作が行われることで、異なるキャリア周波数による入力信号の直交変調が行われる。
【0006】
結合部66は、各組における直交変調部65−1〜65−nから出力された変調結果を合成し、送信信号として歪補償部67及びログアンプ(図ではLOGAMP)69に出力する。
【0007】
ログアンプ69は、結合部66から出力された送信信号のレベルを対数変換し、変換結果をレベルの特性値として、A/D変換器(図ではA/D)70に出力する。A/D変換器70はレベルの特性値をデジタル変換し、制御部71に出力する。
【0008】
制御部71は、入力されたレベルの特性値に基づいて、歪補償制御及びバイアス制御を行う。制御部71には、レベルの特性値と、歪補償制御及びバイアス制御のパラメータとが対応付けられて記憶されたテーブルが内蔵されており、入力されたレベルの特性値に基づいて、内蔵されているテーブルを参照して対応するパラメータを読み出し、パラメータに基づいた制御信号をA/D変換器72でデジタル変換し、歪補償部67又は増幅器(図ではAMP)68に出力する。制御部71は、歪補償部67に対しては位相制御及び振幅制御、増幅器68に対しては、バイアス制御に関しての制御信号を出力する。
【0009】
歪補償部67は、A/D変換器72から制御信号が出力されると、当該制御信号に基づいて、結合部66から出力された送信信号の歪補償を行う。歪補償部67には、位相可変器及び減衰器とが内蔵されており、当該制御信号に基づいて、送信信号に対し位相制御及び振幅制御を行って、歪補償を行う。歪補償が行われることで、送信信号には、増幅器68での増幅の際に発生する歪成分の逆特性が与えられる。歪補償部67は、歪補償の行われた送信信号を増幅器68に出力する。
【0010】
増幅器68は、当該送信信号の増幅を行うが、増幅の際に発生する歪成分は、送信信号に含まれる歪成分の逆特性と相殺されるため、増幅器68からは、送信信号の本来の周波数である基本波の増幅結果が出力される。
また、増幅器68は、A/D変換器72から出力されるバイアス制御の制御信号に基づいて、不要なバイアス電流及び雑音を制限する処理を行う。
【0011】
図12の歪補償増幅装置は、増幅前の送信信号のレベルに基づいて、増幅前の入力信号の位相及び振幅を調整することで、歪補償を行っている。上述した動作によって図12の歪補償増幅装置は、入力信号に歪の逆特性を予め与えることで増幅の際に発生する歪成分を相殺させ、送信信号の基本波のみを所望の増幅度で増幅し、出力する。
【0012】
次に、FF方式の歪補償増幅装置について、図13を用いて説明する。図13は、従来のFF方式の歪補償増幅装置の構成ブロック図である。また図13では、歪補償増幅器を構成する各素子におけるスペクトラム波形を合わせて示している。
【0013】
図13の歪補償増幅装置は機能上、入力信号を分岐して一方の入力信号を増幅し、増幅入力信号と他方の入力信号とを逆位相で合成させて歪成分を出力する歪検出ループと、歪成分と増幅入力信号とを合成して歪成分を除去した結果を出力する歪補償ループとに大別できる。図13において、分配器81から方向性結合器85までが歪検出ループ、方向性結合器85から方向性結合器89までが歪補償ループに相当する。
【0014】
直交変調済みのマルチキャリアの入力信号は、分配器81に入力されると、歪検出ループにおいて、それぞれ主増幅器(図では主AMP)83のルートと、遅延器84のルートとに分配される。
主増幅器83のルートでは、入力信号はまず、ベクトル調整器82によって位相及び振幅の調整が行われ、さらに主増幅器83によって増幅され、方向性結合器84に出力される。主増幅器83における増幅によって、入力信号は本来の周波数である基本波成分の他に、基本波成分の近傍に周波数をもつ歪成分が生成される。
また、ベクトル調整器82は、後述する制御部93から出力される制御信号に基づいて、入力信号の位相及び振幅の調整を行う。
【0015】
一方、遅延器84のルートに入力された入力信号は、遅延器84において遅延された後、方向性結合器47に入力される。
歪検出ループでは、後述する歪成分の検出のために、主増幅器83のルートと遅延器84のルートにおける入力信号の位相及び振幅を合わせておく必要がある。このため歪検出ループでは、遅延器84が設けられている。
【0016】
方向性結合器85では入力された両ルートの入力信号に基づいて二つの出力がなされる。一方の出力は主増幅器83で増幅された入力信号がそのまま遅延器86に出力され、他方の出力は主増幅器83で増幅された入力信号と、遅延器84で遅延された入力信号とが逆位相で合成され、結果として歪成分が補助増幅器(図では補助AMP)88に出力される。
【0017】
方向性結合器85から出力された、増幅された入力信号は、遅延器86で遅延され、方向性結合器89に入力される。また歪成分はベクトル調整器87によって位相及び振幅の調整が行われた後、補助増幅器88で遅延器86における入力信号と同レベルに増幅され、方向性結合器51に入力される。歪補償ループにおいても、歪補償のために両ルートにおける入力信号の位相を合わせておく必要があり、このため遅延器86が設けられている。
また、ベクトル調整器87は、後述する制御部93から出力される制御信号に基づいて、歪成分の位相及び振幅の調整を行う。
【0018】
方向性結合器89では、増幅された入力信号と増幅された歪成分とが逆位相で合成されることで入力信号中の歪成分が相殺され、結果として増幅された基本波成分、すなわち送信信号を出力する。尚、方向性結合器89の他方の出力端子には、終端器(図示せず)が設置されており、ここからの出力は行われない。
【0019】
また、方向性結合器89から出力された送信信号は、結合器90を経由してログアンプ(図ではLOGAMP)91にも出力される。ログアンプ91は、図12の歪補償増幅装置と同様、送信信号のレベルを対数変換し、変換結果をレベルの特性値として、A/D変換器(図ではA/D)92に出力する。A/D変換器92はレベルの特性値をデジタル変換し、制御部93に出力する。
【0020】
制御部93は、入力されたレベルの特性値に基づいて、歪補償制御を行う。制御部93には、レベルの特性値と、歪制御のパラメータとが対応付けられて記憶されたテーブルが内蔵されており、入力されたレベルの特性値に基づいて、内蔵されているテーブルを参照して対応するパラメータを読み出し、ベクトル調整器82及び87に対し、パラメータに基づいた制御信号を出力する。すなわち制御部93は、位相制御及び振幅制御に関する制御信号をD/A変換器94及び95でデジタル変換し、ベクトル調整器82及び87に出力する。
ベクトル調整器82は、D/A変換器94から出力される制御信号に基づいて、送信信号又は歪成分の位相及び振幅の調整を行う。
ベクトル調整器87は、D/A変換器95から出力される制御信号に基づいて、送信信号又は歪成分の位相及び振幅の調整を行う。
【0021】
図13の歪補償増幅装置は、送信信号中に歪成分が残っている場合、方向性結合器89において歪成分が相殺されるよう、増幅された送信信号のレベルに基づき入力信号の位相及び振幅を調整することで、歪補償を行っている。上述した動作によって図13の歪補償増幅装置は、増幅された入力信号中の歪成分を除去し、基本波に対して所望の増幅度で増幅された送信信号を出力する。
【0022】
携帯電話によるデータ通信では、様々な利用者ニーズへの対応すべく、モバイル環境下での高速インターネット環境の実現等が期待されている。しかしながら通信の高速化を実現するにあたっては、増大する消費電力をいかに低減させるかが問題となる。
このため無線増幅装置では従来から、電力制御により消費電力を下げる方式が採用されており、最近では無線信号としてバースト波を用いて消費電力を下げる方式が取り上げられている。バースト波による無線通信では、通信データの未送信時には無線信号のレベルが抑えられ、送信時にはレベルが急激に変化することによって、通信時における消費電力を低減することができる。
【0023】
バースト波を用いた無線通信の代表的な方式として、HDR(High Data Rate)では、基地局からの距離が常に変動する端末に対し、下り回線の電力制御は行われず、送信電力を一定にして、代わりにデータスピードの制御が行われる。
すなわちHDRは、基地局装置からの下り信号に直接拡散方式のCDMA(Code Division Multiple Access)を採用せず、TDMA(Time Division Multiple Access)を採用している。HDRを採用している基地局装置は、受信状態のよい移動局に対し優先的にデータ通信速度を高速化するようにシンボルレートを設定し、当該レートのタイムスロットを各端末に割り当て、信号にはバースト波を採用している。HDRの下り信号では、パケット長は1024〜4096bit、送信時間は1パケット当たり1.67〜26.67ms間で可変な仕様としている。
また、バースト波は、HDRだけではなく、他のデータ通信にも用いられている。
【0024】
しかしながら、先述した従来のAPD方式及びFF方式の歪補償増幅装置は、制御部において入力信号のレベルをサンプルタイミングにしたがって定期的に読み込んで、レベルに応じた歪補償制御を行うため、バースト波の急峻なレベルの変化に追従できず、一時的に特性劣化に至ることがあった。
【0025】
従来の歪補償増幅装置におけるサンプルタイミングと、バースト波との関係について、図14を用いて説明する。図14は、バースト波のエッジトリガタイミングを表した説明図である。図14では、バースト波の波形の種類別にそれぞれ図14(i)(ii)(iii)とに分けて説明している。
また、図14の各図において、バースト波内に示されている上向きの矢印は、バースト波の立ち上がりを表し、下向きの矢印は、バースト波の立ち下がりを表している。また、バースト波の下に示されている複数の特定間隔の矢印は、従来の歪補償増幅装置におけるレベル読み込みのサンプルタイミングを表している。また、図14の各図において、時間は左から右へ進行している。
【0026】
図14(i)では、最も左に示されている最先のサンプルタイミングと、次のサンプルタイミングの間に最初のバースト波が立ち上がっている。従来の歪補償増幅装置では、サンプルタイミングにおける入力信号のレベルを読み込んでおり、サンプルタイミング以外のタイミングでは、レベルの読み込みは行われない。
このため、従来の歪補償増幅装置では、バースト波の立ち上がりが発生するエッジトリガタイミングにおける入力信号のレベルを読み込むことができず、次のサンプルタイミングが来るまでレベルを読み込むことができない。立ち下がりの場合も同様の理由で、次のサンプルタイミングが来るまで、レベルを読み込むことができない。
【0027】
したがって、従来の歪補償増幅装置は、エッジトリガタイミングに同期して入力信号のレベルを読み込むことができないため、バースト波の立ち上がり及び立ち下がりのレベル(以下、エッジレベル)に対応して歪補償を行うことができず、歪の含まれたまま無線送信が行われる場合があり、送信信号の品質が劣化し、漏洩電力の規格を満足できない。
【0028】
特に、図14(ii)に示すように、バースト波の発生時間がサンプルタイミングより短い場合や、図14(iii)に示すように、バースト波のレベルが段階別に変化する場合には、バースト波のエッジレベルに対応した歪補償を行うことはより困難となり、送信信号の劣化はより顕著となる。
HDR等ではバースト波のレベルは、基地局と端末との距離が近い場合には低くなり、逆に距離が遠い場合には高くなる傾向がある。移動通信システムではバースト波のレベルは頻繁に変化するため、バースト波のレベルに対応して歪補償を行う歪補償増幅装置が切望されている。
【0029】
また、バースト波に対応して歪補償を行う従来技術としては、平成6年8月19日公開の特開平6−232665号「送信出力制御方式」(出願人:株式会社日立製作所、発明者:下釜精弘)が提案されている。
当該発明では、電力増幅器で増幅された高周波信号に対して、出力電力が一定となるよう減衰制御を行ってから検波し、当該検波結果である包絡線信号と、ベースバンド帯域における基準包絡線信号の差電圧を検出し、電力増幅器の前段に設けられた可変利得増幅器に当該差電圧を印加し、当該可変利得増幅器から出力される高周波信号のレベルを調整している。これにより、バースト波のエッジ部分が緩やかな基準包絡線信号と比較して差電圧を検出し、当該差電圧に基づいて高周波信号の電圧を制御できるため、バースト波に対応して歪補償を行うことができる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の歪補償増幅装置では、上述したように、多様な形態のバースト波について、エッジレベルに対応した歪補償を行うことができず、歪の含まれたまま無線送信が行われる場合があり、送信信号の品質が劣化するという問題点があった。
【0031】
また、特開平6−232665号の発明は、バースト波における振幅歪みに対応して歪補償を行うものであり、位相歪みに対しては歪補償を行うものでないため、バースト波についてエッジレベルに対応して正確な歪補償ができないという問題点があった。また基準包絡線信号を生成するための手段が必要となるため、回路構成が複雑となるという種々の問題点がある。
【0032】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、多様な形態のバースト波について、エッジレベルに対応して正確に歪補償を行うことができ、且つ回路構成を簡易にできるバーストエッジ検出回路及び歪補償増幅装置を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、バースト波のエッジを検出するために複数の電圧基準値が設定され、バースト波の入力信号のレベルと各電圧基準値とを比較し、入力信号のレベルが電圧基準値以上であるとバースト波が立ち上がった状態を示すエッジ検出信号を出力し、バースト波が立ち上がった状態で、入力信号のレベルが電圧基準値未満になるとバースト波が立ち下がった状態を示すエッジ検出信号を出力するバーストエッジ検出回路であり、多様な形態のバースト波について、エッジを検出することができる。
【0034】
また、バースト波の入力信号を増幅しつつ、増幅の際に発生する歪を補償する歪補償増幅装置であって、請求項1記載のバーストエッジ検出回路から出力されるエッジ検出信号の状態を監視し、エッジ検出信号の状態の変化により、バースト波の立ち上がり及び立ち下がりを検出すると、立ち上がり及び立ち下がりの際のバースト波のレベルを検出して入力信号に対する移相量及び減衰量を特定し、移相量に基づいて入力信号の移相調整及び振幅調整を行って入力信号の歪補償を行う歪補償増幅装置であり、多様な形態のバースト波について、エッジレベルに対応して正確に歪補償を行うことができ、且つ回路構成を簡易にできる。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る歪補償増幅装置は、バースト波のエッジを検出するための基準値を複数備え、バースト波を含む入力信号のレベルがエッジの基準電圧以上又は基準電圧以下になったか否かをリアルタイムで検出するバーストエッジ検出部を設け、バーストエッジ検出部における検出結果に応じて、入力信号のレベルに対応した移相及び減衰の制御による歪補償を行うものであり、これにより多様な形態のバースト波について、エッジレベルに対応して正確に歪補償を行うことができ、且つ回路構成を簡易にすることができる。
尚、請求項におけるバーストエッジ検出回路は図のバーストエッジ検出部に相当する。
【0036】
本発明の第1の実施の形態の歪補償増幅装置(以下、第1の装置)の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、第1の装置の構成ブロック図である。第1の装置は、APD方式の歪補償増幅装置であり、送信対象のデータを直接入力するベースバンド入力方式となっている。
第1の装置は、遅延部11及び12と、D/A変換器(図ではD/A)13及び14と、直交変調部15と、結合部16と、歪補償部17と、増幅器(図ではAMP)18と、ログアンプ(図ではLOGAMP)19と、バーストエッジ検出部20と、A/D変換器(図ではA/D)21と、制御部22と、D/A変換器(図ではD/A)23とから構成される。
また、第1の装置において、遅延部11及び12、D/A変換器13及び14、直交変調部15の組は、キャリアの周波数毎にn組(n>1)設けられている。
【0037】
次に、第1の装置の各部の構成について説明する。
遅延部11は、送信対象であるデジタルの入力信号の同相成分(図ではI)を一定時間遅延させて、D/A変換器13へ出力する。また、遅延部12は、送信対象であるデジタルの入力信号の直交成分(図ではQ)を一定時間遅延させて、D/A変換器14へ出力する。
遅延部11及び12は、対応するD/A変換器13及び14への出力タイミングの同期を図る目的で設けられている。
【0038】
D/A変換器13は、遅延部11から出力された入力信号をアナログ変換し、アナログの入力信号を直交変調部15に出力する。D/A変換器14は、遅延部12から出力された入力信号をアナログ変換し、アナログの入力信号を直交変調部15に出力する。
直交変調部15は、D/A変換器13及び14から出力されたアナログの入力信号の各成分を用いて直交変調を行い、変調結果を結合部16に出力する。直交変調部15は、各組において異なるキャリア周波数を用いて、直交変調を行い、結合部16へ出力する。
【0039】
結合器16は、直交変調部15−1〜15−nから出力される直交変調結果を合成し、送信信号として歪補償部17及びログアンプ19へ出力する。
歪補償部17は、後述する制御部22から出力される制御信号に基づいて、入力される送信信号に対して歪補償を行って、増幅器18に出力する。歪補償部17は、可変移相器及び可変減衰器(いずれも図示せず)を内蔵しており、制御部22からの制御信号に基づいて送信信号の位相及び振幅を調整することで、歪補償を行う。
【0040】
増幅器18は、送信信号の電力増幅を行い、増幅された送信信号を出力する。また増幅器18は、制御部22から出力される制御信号に基づいてバイアス制御を行い、不要な電流及び雑音の出力を制限する。
ログアンプ19は、結合部16から出力された送信信号のレベルを対数変換し、変換結果をレベルの特性値として、バーストエッジ検出部20及びA/D変換器21に出力する。
【0041】
バーストエッジ検出部20は、本発明の特徴部分であり、ログアンプ19から出力されたレベルの特性値に基づいてバースト波の立ち上がり及び立ち下がり(エッジ)を検出し、検出結果に基づいたエッジ検出信号を制御部22に出力する。バーストエッジ検出部20の詳細な構成については、後述する。
【0042】
A/D変換器21はレベルの特性値をデジタル変換し、変換結果を制御部22に出力する。
制御部22は、バーストエッジ検出部20から出力されるエッジ検出信号と、A/D変換器21から出力されるレベルの特性値とに基づいて、歪補償部17に行わせる歪補償の制御量を特定し、当該制御量の情報を含んだ制御信号をD/A変換器23に出力する。
また、制御部22は、エッジ検出信号と、レベルの特定値に基づいて、増幅器18のバイアス制御量を特定し、当該制御量の情報を含んだ制御信号をD/A変換器23に出力する。
また、制御部22は、サンプルタイミング毎にレベルの特性値に基づいて、歪補償部17に行わせる歪補償の制御量を特定し、当該制御量の情報を含んだ制御信号をD/A変換器23に出力する。
制御部22の詳細な構成については、後述する。
【0043】
D/A変換器23は、制御部22から出力された歪補償の制御信号をアナログ変換し、歪補償部17に出力する。また、D/A変換器23は、制御部22から出力されたバイアス制御の制御信号をアナログ変換し、増幅部18に出力する。
【0044】
次に、第1の装置の動作について、図1を用いて説明する。
図1において、送信しようとするデジタルの入力信号は、同相成分と直交成分とに分かれて、それぞれ遅延部11及び12に入力される。第1の装置では、遅延部11及び12、D/A変換器13及び14、直交変調器15の組がキャリア周波数毎に設けられている。
【0045】
遅延部11−1及び12−1に入力された、入力信号の各成分は、一定時間遅延され、それぞれD/A変換器13−1及び13−2に出力される。D/A変換器13−1及び13−2において、入力信号の各成分はデジタル変換され、直交変調部15−1に出力される。
直交変調部15−1は、入力信号の両成分を用いて、規定のキャリア周波数による直交変調を行い、変調結果を結合部16に出力する。上記一連の動作によって、入力信号は特定のキャリア周波数によって直交変調される。
他の遅延部11−2〜11−n、12−2〜12−nに入力された入力信号も、同様の動作によって、直交変調部15−2〜15−nでそれぞれ異なるキャリア周波数に変調されて結合部16に出力される。
【0046】
直交変調部15−1〜15−nで直交変調された入力信号は、結合部16において合成され、合成結果は送信信号として、歪補償部17及びログアンプ19に出力される。以下、第1の装置において、歪補償部17から増幅器18までの一連の経路を「本線系」と、ログアンプ19から制御部22までの一連の経路を「制御系」と称する。
【0047】
制御系に出力された送信信号は、まずログアンプ19に入力されると、レベルの対数変換処理が行われる。対数変換結果はレベルの特性値として、バーストエッジ検出部20及びA/D変換器21に出力される。
バーストエッジ検出部20は、レベルの特性値に基づいて、バースト波のエッジを検出し、検出結果に基づいてエッジ検出信号を生成し、制御部22に出力する。バーストエッジ検出部20の詳細な動作については、後述する。
【0048】
A/D変換器21に出力されたレベルの特性値は、デジタル変換された後、制御部22に出力される。
制御部22は、バーストエッジ検出部20から出力されたエッジ検出信号と、A/D変換器21から出力されたレベルの特性値に基づいて、歪補償部17に行わせる歪補償の制御量を特定し、当該制御量の情報を含んだ制御信号をD/A変換器23に出力する。
制御部22は、歪補償の制御量の特定として具体的に、歪補償部17で行わせる位相制御における移相量と、振幅制御における減衰量とを特定し、特定された移相量及び減衰量の情報が含まれた制御信号をD/A変換器23に出力する。D/A変換器23に出力された制御信号は、アナログ変換されて歪補償部17に出力される。
【0049】
また、制御部22は、エッジ検出信号と、レベルの特定値に基づいて、増幅器18のバイアス制御を特定し、当該制御の情報を含んだ制御信号を増幅器18に出力する。制御部22は、バイアス制御の特定として具体的に、増幅器18におけるバイアス電流の値を特定し、特定された情報が含まれた制御信号をD/A変換器23に出力する。D/A変換器23に出力された制御信号は、アナログ変換されて増幅部18に出力される。
増幅器18のバイアス制御は、送信信号にバースト波の出力がない場合に、増幅器18から余分な出力を行わせないためのものである。また、第1の装置において、D/A変換器23は、複数の入力ポートと出力ポートを有し、データの入力先と出力先とが対応づけられている構成とすることが望ましい。
【0050】
本線系において、歪補償部17は、結合部16から出力された送信信号の歪補償を行い、歪補償の行われた送信信号を増幅器18に出力する。
歪補償部17では、制御部22から出力される制御信号に基づいて、可変移相器による移相調整及び可変減衰器による振幅調整が行われることにより、歪補償が行われる。歪補償が行われることで、送信信号には、増幅器18での増幅の際に発生する歪成分の逆特性が与えられる。
【0051】
増幅器18は、歪補償の行われた送信信号を増幅して出力する。既述したように、歪補償の行われた送信信号には、増幅器18での増幅の際に発生する歪成分の逆特性が与えられているため、増幅の際に発生する歪成分は、送信信号に含まれる歪成分の逆特性と相殺され、増幅器68からは、送信信号の本来の周波数である基本波の増幅結果が出力される。
また、増幅器18は、制御部22から出力されるバイアス制御の制御信号に基づいて、不要な電流及び雑音の出力を制限する処理を行う。
【0052】
次に、第1の装置における制御系の詳細な構成及び動作について、図2を用いて説明する。図2は、第1の装置における制御系の構成ブロック図である。尚、図1と同一の構成を有するものについては、同一の符号を付して説明する。
図2において、バーストエッジ検出部20は、比較器201と、抵抗202及び203とから構成されている。バーストエッジ検出部20には、検出対象とするバースト波のエッジの基準電圧であるエッジ基準電圧毎に、比較器201と、抵抗202及び203の組が設けられている。図2において、比較器201と、抵抗202及び203は、全部でn組(n>=1)設けられている。
バーストエッジ検出部20において、各比較器201の非反転入力端子(+)には、ログアンプ19からレベルの特性値が入力される。また、各抵抗202は、一端が電源Vtに接続され、他端が対応する比較器201の反転入力端子(−)に接続されている。また、各抵抗203は、対応する抵抗202に並列に接続され、接地されている。
【0053】
また、制御部22は、CPU(Central Processing Unit)221と、メモリ222とから構成されている。図2において、ログアンプ19、A/D変換器20及びD/A変換器23は、図1と同一の構成であるため、説明は省略する。
【0054】
バーストエッジ検出部20において、比較器201は、ログアンプ19から出力されるレベルの特性値と、抵抗202から出力されるレベル基準電圧とを比較して、比較結果に基づいて、出力信号の電圧を特定し、出力信号をエッジ検出信号として制御部22に出力する。比較器201において、レベルの特性値は非反転入力端子に、基準電圧は反転入力端子にそれぞれ入力される。
比較器201から出力されるエッジ検出信号は、二種類の規定の電圧値をとるものであり、比較器201は特性値とレベル基準電圧値の大小関係によって、いずれかの電圧値に変更してエッジ検出信号を出力する。
【0055】
抵抗202及び203は、分圧器を構成するものであり、抵抗202の一端は基準電圧Vtを供給する電源に接続され、また他端は対応する比較器201の反転入力端子に接続されている。また抵抗203は、一端が接地され、他端が抵抗202に並列に接続されている。
抵抗202−1及び203−1、202−2及び203−2、…202−n及び203−nはそれぞれ、基準電圧Vtから異なるエッジ基準電圧V1、V2、…Vnを分圧して、比較器201に供給するよう設定されている。つまり、各抵抗202及び203は、バースト波における立ち上がり又は立ち下がりを検出するためのエッジ基準電圧をそれぞれ異なる値となるよう設定し、比較器201に供給することで、多様な形態のバースト波のエッジの検出を可能としている。
エッジ基準電圧は、具体的には、抵抗202又は203の抵抗値を変える等の方法によって設定できる。
【0056】
制御部22において、CPU221は、A/D変換器21から出力されるレベルの特性値をデータポート(図ではDATA)で受ける。CPU221は、サンプルタイミングで当該特性値を検出して、メモリ222から当該特性値に対応した移相量及び減衰量を検索して読み出し、これらの情報を含んだ制御信号をD/A変換器23を介して歪補償部17へ出力する。
【0057】
また、CPU221は、バーストエッジ検出部20から出力されるエッジ検出信号を割り込みポート(図ではINT1〜INTn)で受ける。割り込みポートの数は、バーストエッジ検出部20の比較器201の数に対応している。
CPU221は、割り込みポートに入力されるエッジ検出信号の電圧が変化したとき、電圧の変化を検知して割り込み処理を行う。割り込み処理ではCPU221は、変化の際のレベルの特性値を検出し、当該特性値がバースト波の基準の電圧値を超えていれば、メモリ222から当該特性値に対応した移相量及び減衰量を検索して読み出し、これらの情報を含んだ制御信号をD/A変換器23を介して歪補償器17へ出力する。
また、制御部22は、特性値を検出し、当該特性値がバースト波の基準の電圧値以下であれば、メモリ222から当該特性値に対応したバイアス電流値を検索して読み出し、当該情報を含んだ制御信号をD/A変換器23を介して増幅器18に出力する。
割り込み処理の詳細については、後述する。
【0058】
メモリ222には、歪補償部17において行われる位相調整の移相量、振幅調整の減衰量及び増幅器18において行われるバイアス電流値とが、レベルの特性値と関連づけられたテーブル形式で格納されている。CPU221はメモリ222へのアクセスによって、検知された特性値に基づいて、対応する移相量、減衰量及びバイアス電流値を検索し、読み出すことができる。
【0059】
第1の装置における制御系の歪補償制御の動作について、図2〜図5を用いて説明する。図3は、バースト波とエッジ基準電圧との関係を示した説明図であり、図4は、エッジ基準電圧が複数ある場合の第1の装置における歪補償のタイミングを示した説明図であり、図5は、制御部22におけるサンプルタイミングでのレベル検出による歪補償のフローチャートであり、図6は、制御部22におけるエッジトリガタイミングでのレベル検出による歪補償のフローチャートである。
【0060】
まず、サンプルタイミングでのレベル検出による歪補償の動作について説明する。
図2において、ログアンプ19からA/D変換器21を介して出力されるレベルの特性値は、制御部22におけるCPU221のデータポートに常時入力される。図5のフローチャートに示すように、CPU22は、サンプルタイミング毎に特性値を検出し(S1)、検出結果に基づいて、メモリ222から対応する移相量、減衰量を検索して読み込み、読み込んだ情報を含んだ制御信号を歪補償部17に出力して、歪補償制御を行う(S2)。
【0061】
次に、エッジトリガタイミングでのレベル検出による歪補償の動作について説明する。
図2において、ログアンプ19から出力されるレベルの特性値は、バーストエッジ検出部20における比較器201−1〜201−nの非反転入力端子に入力される。比較器201−1〜201−nの反転入力端子には、基準電圧Vtから分圧されたエッジ基準電圧V1、V2…Vnが、対応する抵抗202−1〜202−nから供給される。エッジ基準電圧は、バースト波のエッジを検出するためのものであり、抵抗202−1〜202−nからはそれぞれ異なるエッジ基準電圧が供給される。
【0062】
比較器201−1〜201−nでは、特性値とエッジ基準電圧との比較を行い、比較結果に基づいて出力信号の電圧を特定し、エッジ検出信号として制御部22に出力する。
比較器201−1〜201−nは、比較結果に基づいて、エッジ検出信号の電圧を、二種類の規定の電圧値のうちいずれかに設定する。例えば比較器201−1〜201−nは、特性値がエッジ基準電圧よりも大きい場合には、出力電圧として+Vを、逆の場合には出力電圧として−Vを設定し、設定された出力電圧でエッジ検出信号を出力する。
【0063】
既述したように、各比較器には異なるエッジ基準電圧が供給されるため、比較器201−1〜201−nから出力されるエッジ検出信号の電圧値(+V又は−V)の組み合わせによって、現在のバースト波の状態を表すことができる。また、いずれかの比較器201−1〜201−nにおけるエッジ検出信号の電圧値が変化することで、バースト波が立ち上がったか又は立ち下がったことを表すことができる。
【0064】
比較器201−1〜201−nから出力されるエッジ検出信号は、制御部22において、CPU221の対応する割り込みポートに入力される。CPU221は、割り込みポートに入力されるエッジ検出信号の電圧の状態を監視することができる。
CPU221は通常は、サンプルタイミング毎に特性値を検出して、当該特性値に対応した歪補償制御を行うが、いずれかの割り込みポートに入力されるエッジ検出信号の電圧値が変化した場合、CPU221はバースト波の立ち上がり又は立ち下がりが発生したと認知して、割り込み処理を開始する。
【0065】
割り込み処理におけるCPU221の動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。割り込み処理を開始すると、CPU221はまず、全ての割り込みポートによる割り込み処理を禁止する(S11)。すなわち、処理S11では、割り込み処理が開始された後に、他の割り込みポートにおいて電圧の変化が発生した場合においても、CPU221は、割り込み処理が終了するまでは他の割り込み処理を行わない。
【0066】
次に、CPU221は、データポートに入力される特性値のうち、割り込み処理開始時点の特性値、すなわちバーストレベルを検出する(S12)。CPU221は通常、サンプルタイミング毎に特性値の検出を行うが、割り込み処理においては、割り込みが発生した時点で強制的に特性値の検出を行う。
【0067】
処理S12におけるバーストレベルの検出結果が規定値以上である場合(S13のYesの場合)、CPU221は、検出結果に基づいて、メモリ222に格納されているテーブルから、対応する移相量及び減衰量を検索して読み出し、これらの情報を含んだ制御信号をD/A変換器23を介して歪補償部17へ出力することで、歪補償制御を行う(S14)。
【0068】
処理S13において、特性値が規定値未満である場合(S13のNoの場合)、CPU221は、検出結果に基づいて、メモリ222に格納されているテーブルから、対応するバイアス電流値を検索して読み出し、当該情報を含んだ制御信号をD/A変換器23を介して増幅器18へ出力することで、増幅器18の出力を制限するようバイアス制御を行う。CPU221は、バースト波と認識する最低電圧値を規定値に設定しており、当該規定値より大であればバースト波が入力されたので歪補償制御を行い、規定値以下であればバイアス制御を行い、増幅器18における消費電力を低減させる。
【0069】
歪補償制御又はバイアス制御が終了すると、CPU221は、割り込みポートへの割り込み禁止を解除し(S16)、割り込み処理を終了する。割り込み処理が終了することで、CPU221は、再び割り込み処理を受け入れる状態に戻り、エッジ検出信号の電圧値に変化が発生すると、再び割り込み処理を開始する。
【0070】
次に、第1の装置における歪補償のタイミングについて、図3及び図4を用いて説明する。図3では、バースト波の波形の種類別にそれぞれ図3(i)(ii)(iii)とに分けて説明している。また、図3における矢印及び時間の進行方向は、図14と同一である。
また、図3において、(a)〜(e)は各バースト波における立ち上がり及び立ち下がりを検出するためのエッジ基準電圧を表している。また、バーストエッジ検出部20で要する比較器の数は、バースト波形が図3(i)(ii)の場合では1個、図3(iii)の場合は3個となり、各比較器にはそれぞれ(a)〜(e)のエッジ基準電圧が供給される。
【0071】
図3(i)で示すバースト波に対して、まず特性値がエッジ基準電圧(a)を超えた時点、すなわちバースト波の立ち上がり時点で、バーストエッジ検出部20において、エッジ基準電圧(a)が供給される比較器は、エッジ検出信号の電圧値を変更する。エッジ検出信号の電圧値の変更が発生すると、制御部22のCPU221は、割り込み処理を開始し、割り込み時点での特性値を検出する。CPU221には、バースト波の電圧の規定値としてエッジ基準電圧(a)が設定されているため、当該特性値に基づく歪補償制御を行い、歪補償部17に歪補償を行わせる。
【0072】
また、特性値がバースト波のピーク電圧からエッジ基準電圧(a)以下となった時点、すなわちバースト波の立ち下がり時点でも、バーストエッジ検出部20において、エッジ基準電圧(a)が供給される比較器は、エッジ検出信号の電圧値を変更する。
【0073】
そして制御部22のCPU221は、上述した割り込み処理を行って特性値を検出する。この場合、特性値はエッジ基準電圧(a)以下となるため、CPU221はバイアス制御を行い、増幅部18に出力の低減を行わせる。
バースト波の立ち上がり又は立ち下がりがない場合には、CPU221はサンプルタイミング毎に特性値を検出して歪補償制御を行う。
バースト波形が図3(ii)の場合も、第1の装置は、エッジ基準電圧(b)を基準として図3(i)と同様の制御で歪補償又はバイアス制御を行う。
【0074】
バースト波形が図3(iii)のようにレベルが多段階で変化する場合には、バーストエッジ検出部20では、比較器を複数個設け、段階毎の立ち上がり及び立ち下がりを検出できるようにする必要がある。図3(iii)では、3段階レベルが変化するため、バーストエッジ検出部20には、レベル基準電圧(c)(d)(e)がそれぞれ供給される比較器を設けて、段階毎の立ち上がり及び立ち下がりの検出に対応している。図3(iii)の場合、CPU221において、バースト波の電圧の規定値はレベル基準電圧(e)と設定されている。
【0075】
第1の装置において、図3(i)〜(iii)のバースト波形に対応できるよう、バーストエッジ検出部20は、レベル基準電圧(a)〜(e)がそれぞれ供給される比較器を備える構成にしてもよい。このような構成とすることで、バーストエッジ検出部20は、単体で多様な波形のバースト波に対応してエッジを検出できるため、多様なバースト波形を含む入力信号を扱う第1の装置の回路規模を縮小でき、製造コストを削減できる。
また、各バースト波におけるレベル基準電圧が同一であれば、例えばレベル基準電圧(a)〜(e)のいずれかが同一であれば、バーストエッジ検出部20は、比較器を共用する構成としてもよい。
【0076】
図3(iii)に示すバースト波形に対する歪補償制御及び歪補償のタイミングについて、図4を用いて詳細に説明する。図4のうち、図4(i)は第1の装置における歪補償制御のタイムチャートを表したものである。図4(i)において、エッジトリガタイミング(C−1)でバースト波の第1段階の立ち上がりが発生すると、バーストエッジ検出部20でエッジ検出信号の電圧の変化が発生し、制御部22のCPU221では、タイミング(A−1)において割り込み発生時の特性値に基づいた歪補償制御を行い、D/A変換器23を介して歪補償部17に対して制御信号を出力する。
図4(ii)は、第1の装置における歪補償のタイムチャートを表したものであり、制御信号を受けた歪補償部17は、タイミング(B−1)において送信信号に対し歪補償を行う。
【0077】
図4(i)において、エッジトリガタイミング(C−2)において一度にバースト波の第2、3段階の立ち上がりが発生すると、バーストエッジ検出部20はエッジ検出信号の電圧を変化させ、CPU221は、タイミング(A−2)において割り込み発生時の特性値に基づいた歪補償制御を行い、D/A変換器23を介して歪補償部17に対して制御信号を出力する。
【0078】
既述したように、割り込み処理が終了するまではCPU221は他の割り込みを禁止するため、CPU221は、エッジトリガタイミング(C−2)とほぼ同時に起きるエッジトリガタイミング(C−3)においての割り込み処理を行わない。よってCPU221はエッジトリガタイミング(C−2)における特性値として、エッジ基準電圧(c)を超えたレベルの特性値に基づいた歪補償制御をタイミング(A−2)に行うことになる。これを受けた歪補償部17は、図4(ii)のタイミング(B−2)において歪補償を行う。
【0079】
さらに図4(i)において、エッジトリガタイミング(C−4)において一度にバースト波の第3、2段階の立ち下がりが発生すると、バーストエッジ検出部20でエッジ検出信号の電圧の変化が発生し、CPU221は、タイミング(A−3)において割り込み発生時の特性値に基づいた歪補償制御を行い、D/A変換器23を介して歪補償部17に対して制御信号を出力する。
【0080】
ここでもCPU221は、エッジトリガタイミング(C−4)とほぼ同時に起きるエッジトリガタイミング(C−5)においての割り込み処理は行わず、エッジトリガタイミング(C−4)における特性値として、エッジ基準電圧(d)以下のレベルの特性値に基づいた歪補償制御をタイミング(A−3)に行うことになる。これを受けた歪補償部17は、図4(ii)のタイミング(B−3)において歪補償を行う。
【0081】
そして図4(i)において、エッジトリガタイミング(C−6)において一度にバースト波の第1段階の立ち下がりが発生すると、バーストエッジ検出部20でエッジ検出信号の電圧の変化が発生する。このとき特性値はエッジ基準電圧(e)以下となるため、CPU221は、タイミング(A−4)において割り込み発生時の特性値に基づいたバイアス制御を行い、D/A変換器23を介して増幅部18に対して制御信号を出力する。これによって増幅部18は、タイミング(B−4)において出力の低減を行う。
【0082】
また、バースト波の立ち上がり又は立ち下がりがない場合には、CPU221はサンプルタイミング毎に特性値を検出して歪補償制御を行う。サンプルタイミング毎の特性値による歪補償制御を兼ねて行うことによって、第1の装置は、バースト波の立ち上がりから立ち下がりまでの間のレベルに対応して、歪補償制御を行うことができる。
【0083】
第1の装置によれば、バーストエッジ検出部20を設けることでバースト波のエッジトリガタイミングに同期してバースト波のエッジレベルを検出できるため、当該エッジレベルに対応した歪補償制御又はバイアス制御を行うことができ、バースト波について、エッジレベルに対応して正確に歪補償を行うことができ、且つ回路構成を容易にすることができる。
【0084】
特に、バースト波が多段階で立ち上がり及び立ち下がる場合には、バーストエッジ検出部20において立ち上がり及び立ち下がりの基準電圧と、バースト波のレベルを比較できる比較器を段階数分設けることによって、段階毎にバースト波のエッジトリガタイミングに同期してバースト波のエッジレベルを検出できるため、多様な形態のバースト波についても、エッジレベルに対応して正確に歪補償を行うことができる。
【0085】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る歪補償増幅装置(以下、第2の装置)について、第1の装置との相違点を中心に図7〜図9を用いて説明する。図7は、第2の装置の構成ブロック図であり、図8は、第2の装置における補償対象信号出力部10の構成ブロック図であり、図9は、第2の装置におけるエッジ検出対象信号出力部30の構成ブロック図である。尚、第1の装置と同一の構成を有する部分については、同一の符号を付して説明する。
【0086】
図7の第2の装置において、補償対象信号出力部10は、図8に示す通り、第1の装置における遅延部11及び12、D/A変換器13及び14と直交変調器15の組をn組と、結合器16とを備えた構成となっており、結合器16から出力される結合結果は、歪補償部17にのみ出力される。
【0087】
また、エッジ検出対象信号出力部30の構成は、図9に示す通り、D/A変換器31及び32と、直交変調器33の組をn組と、結合部34とを備えた構成となっている。結合部34から出力される出力結果は、ログアンプ19に出力される。
【0088】
尚、D/A変換器31及び32、直交変調器33と、結合部34は、第1の装置におけるD/A変換器13及び14、直交変調器15と、結合部16の構成とそれぞれ同一であるため、説明は省略する。また、D/A変換器31−1〜31−n、32−1〜32−nに入力される入力信号は、補償対象信号出力部10における遅延部11−1〜11−n、12−1〜12−nに入力される入力信号と同一であり、直交変調部33−1〜33−nにおいて用いられるキャリア周波数は、補償対象信号出力部10における直交変調部15−1〜15−nと同一である。
【0089】
第2の装置では、送信対象であるデジタルの入力信号は、補償対象信号出力部10及びエッジ検出対象信号出力部30に入力される。補償対象信号出力部10においてキャリア周波数毎に直交変調され合成された入力信号は、送信信号として歪補償部17に出力され、歪補償が行われる。また、エッジ検出対象信号出力部30においてキャリア周波数毎に直交変調され合成された入力信号は、エッジ検出対象信号として、ログアンプ19に出力され、エッジレベルの検出及び歪補償制御に用いられる。
【0090】
また、第2の装置は、バースト波のエッジトリガタイミングと、歪補償までのタイミングの遅延差を解消できるものとなっている。
図4で示したように、エッジトリガタイミング(C−1)と、歪補償のタイミング(B−1)における遅延差は、エッジトリガタイミング(C−1)から歪補償制御のタイミング(A−1)と、歪補償制御のタイミング(A−1)から歪補償のタイミング(B−1)とに分けられる。特にエッジトリガタイミング(C−1)から歪補償制御のタイミング(A−1)については、CPU221において数十ステップの処理と数百ナノ秒という長い期間を要するため、この間に不要な歪みが増幅部18から出力されてしまう。
【0091】
エッジトリガタイミング(C−1)と、歪補償のタイミング(B−1)における遅延差を解消するため、第2の装置は、補償対象信号出力部10における遅延部11及び12によって送信信号を当該遅延差分だけ遅延させている。このような構成とすることで、第2の装置は、送信信号について適正なタイミングで歪補償を行うことができ、遅延時間において発生する歪を低減することができる。
【0092】
第1及び第2の装置は、入力方式としてベースバンド入力方式を採用しているが、IF(Intermediate Frequency)を入力方式としてもよい。この場合、直交変調器15及び33には、あらかじめIF用の変調周波数を格納しておき、入力対象の切り替えによって用いる変調周波数を切り替えるようにしてもよい。
【0093】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る歪補償増幅装置(以下、第3の装置)の構成について、図10を用いて説明する。図10は、第3の装置の構成ブロック図である。第3の装置は、バースト波の入力信号に対して増幅を行い、増幅後の入力信号のレベルに基づいて入力信号及び歪成分信号の歪補償を行うFF方式の歪補償増幅装置である。
【0094】
第3の装置は、分配器41と、ベクトル調整器42及び47と、主増幅器(図では主AMP)43と、遅延器44及び46と、方向性結合器45及び49と、補助増幅器(図では補助AMP)48と、結合器50と、ログアンプ(図ではLOGAMP)51と、バーストエッジ検出部52と、A/D変換器(図ではA/D)53と、制御部54と、D/A変換器(図ではD/A)55及び56とから構成されている。
【0095】
また、第3の装置は機能上、入力信号を分岐して一方の入力信号を増幅し、増幅入力信号と他方の入力信号とを逆位相で合成させて歪成分を出力する歪検出ループと、歪成分と増幅入力信号とを合成して歪成分を除去した結果を出力する歪補償ループとに大別できる。図10において、分配器41から方向性結合器45までが歪検出ループ、方向性結合器45から方向性結合器49までが歪補償ループに相当する。
【0096】
次に、第3の装置の各部について説明する。
分配器41は、アナログデータである直交変調済みのマルチキャリアの入力信号を、ベクトル調整器42及び遅延器44とに分配して出力する。
ベクトル調整器42は、分配器41から出力された入力信号に対して、位相及び振幅の調整を行うことで歪補償を行って、主増幅器43に出力する。またベクトル調整器42は、制御部54から出力される制御信号に基づいて、歪補償を行う。
ベクトル調整器42は、可変移相器及び可変減衰器(いずれも図示せず)を内蔵しており、制御部54からの制御信号に基づいて入力信号の位相及び振幅を調整することで、歪補償を行う。
【0097】
主増幅器43は、ベクトル調整器42から出力される入力信号の電力増幅を行い、増幅結果を方向性結合器45に出力する。
遅延器44は、分配器41から分配して出力された入力信号を一定時間遅延させ、方向性結合器45に出力する。遅延器44は、主増幅器43における入力信号の増幅で入力信号が遅延されるため、方向性結合器45における入力信号の同期を図る目的で設けられている。
【0098】
方向性結合器45は、主増幅器43で増幅された入力信号をそのまま遅延器46に出力する。また方向性結合器45は、主増幅器43で増幅された入力信号及び遅延器44で遅延された入力信号とを逆位相で合成し、合成結果である歪成分信号をベクトル調整器47に出力する。
【0099】
遅延器46は、方向性結合器45から出力された増幅済みの入力信号を遅延させ、方向性結合器49に出力する。遅延器46は、補助増幅器48における歪成分信号の増幅で遅延された歪成分信号と入力信号とを同期させるため設けられている。
ベクトル調整器47は、方向性結合器45から出力された歪成分信号に対して、位相及び振幅の調整を行うことで歪補償を行って、補助増幅器43に出力する。またベクトル調整器47は、制御部54から出力される制御信号に基づいて、歪補償を行う。
ベクトル調整器47は、可変移相器及び可変減衰器(いずれも図示せず)を内蔵しており、制御部54からの制御信号に基づいて歪成分信号の位相及び振幅を調整することで、歪補償を行う。
【0100】
補助増幅器48は、方向性結合器47から出力された歪成分信号を増幅し、方向性結合器49に出力する。
方向性結合器49は、遅延器46から出力された増幅済みの入力信号及び補助増幅器16で増幅された歪成分信号とを逆位相で合成し、合成結果である送信信号を出力する。方向性結合器49において、出力端子の一方は終端抵抗が接続されている。
結合器50は、方向性結合器49における合成によって得られた増幅信号をログアンプ51に出力する。
【0101】
ログアンプ51、バーストエッジ検出部52、A/D変換器53、制御部54は、第1及び第2の装置に対応する部分と同一の構成であるため、説明は省略する。
但し、制御部54におけるメモリには、増幅信号のレベルの特性値と、ベクトル調整器42及び47で調整する移相量及び減衰量とが対応付けられたテーブルが格納されており、制御部54におけるCPUは、ログアンプ51から出力されるレベルの特性値に基づいてこれらの制御量を検索して読み出し、該当するベクトル調整器に出力する。また、制御部54は、主増幅器43及び補助増幅器48のバイアス制御は行わない。
【0102】
具体的に制御部54は、CPUにおいてバーストエッジ検出部52から出力されるエッジ検出信号を割り込みポートで受け、割り込みポートに入力されるエッジ検出信号の電圧が変化したとき、電圧の変化を検知して割り込み処理を行う。割り込み処理ではCPU221は、変化の際のレベルの特性値を検出し、当該特性値がバースト波の基準の電圧値を超えていれば、メモリから当該特性値に対応したベクトル調整器42及び47で調整する移相量及び減衰量を検索して読み出し、これらの情報を含んだ制御信号をD/A変換器55及び56を介してベクトル調整器42及び47へ出力する
【0103】
また、制御部54は、CPUにおいて、サンプルタイミングでログアンプ51から出力される特性値を検出して、メモリから当該特性値に対応したベクトル調整器42及び47で調整する移相量及び減衰量を検索して読み出し、これらの情報を含んだ制御信号をD/A変換器55及び56を介してベクトル調整器42及び43へ出力する。
【0104】
D/A変換器55は、制御部54から出力された制御信号をアナログ変換し、ベクトル調整器42に出力する。
D/A変換器56は、制御部54から出力された制御信号をアナログ変換し、ベクトル調整器47に出力する。
【0105】
次に、第3の装置の動作について説明する。
直交変調済みのマルチキャリアの入力信号(アナログデータ)は、図10の歪補償増幅器において、まず歪検出ループの分配器41に入力される。分配器41は入力信号をそれぞれベクトル調整器及び遅延器44に分配して出力する。
【0106】
主増幅器43のルート、すなわちベクトル調整器42に出力された入力信号は、D/A変換器55を介して制御部54から出力される歪補償の制御信号に基づいて、入力信号の位相調整及び減衰調整を行う。
ベクトル調整器42から出力された入力信号は、主増幅器13によって歪成分と共に増幅され、方向性結合器14に出力される。
また、遅延器44のルート、すなわち遅延器44に出力された入力信号は、一定時間遅延された後、方向性結合器14に出力される。
【0107】
主増幅器43から出力された増幅された入力信号と、遅延器44から出力された入力信号及び歪成分信号は、同期して方向性結合器45に入力される。これらの信号は、方向性結合器45において逆位相で合成され、入力信号中の基本波が除去され、歪成分信号が歪補償ループのベクトル調整器47に出力される。また方向性結合器45から、主増幅器43で増幅された入力信号がそのまま歪補償ループの遅延器46に出力される。
【0108】
歪補償ループにおいて、遅延器46に出力された入力信号は、遅延化された後、方向性結合器49に出力される。またベクトル調整器47に出力された歪成分信号は、D/A変換器55を介して制御部54から出力される歪補償の制御信号に基づいて、歪成分信号の位相調整及び減衰調整を行う。
さらに歪成分信号は、補助増幅器16に出力され、遅延器46の入力信号と同レベルに増幅され、方向性結合器49に出力される。
方向性結合器49では、遅延器46から出力された入力信号と、補助増幅器48から出力された増幅された歪成分信号とが同期して入力され、さらに逆位相で合成されることで歪成分が相殺され、入力信号中の基本波のみを増幅した送信信号が出力される。
【0109】
方向性結合器49から出力された送信信号は、結合器50を介してログアンプ51に出力される。ログアンプ51は、入力された送信信号のレベルを対数変換し、変換結果をレベルの特性値として、バーストエッジ検出部52及びA/D変換器53に出力する。
【0110】
バーストエッジ検出部52は、ログアンプ51から出力されたレベルの特性値に基づいて、バースト波のエッジを検出し、検出結果に基づいてエッジ検出信号を生成し、制御部54に出力する。バーストエッジ検出部52における動作の詳細は、第1の装置と同様であるため、説明は省略する。
【0111】
A/D変換器53に出力されたレベルの特性値は、デジタル変換された後、制御部54に出力される。
制御部54は、バーストエッジ検出部52から出力されたエッジ検出信号と、A/D変換器53から出力されたレベルの特性値に基づいて、ベクトル調整器42及び47に行わせる入力信号又は歪成分信号の制御量を特定し、当該制御量の情報を含んだ制御信号をD/A変換器55及び56に出力する。
【0112】
制御部54は、歪補償の制御量の特定として具体的に、ベクトル調整器42で行わせる位相制御における移相量と、振幅制御における減衰量とを特定し、特定された移相量及び減衰量の情報が含まれた制御信号をD/A変換器55に出力する。
また、制御部54は、ベクトル調整器47で行わせる位相制御における移相量と、振幅制御における減衰量とを特定し、特定された移相量及び減衰量の情報が含まれた制御信号をD/A変換器56に出力する。
【0113】
D/A変換器55に出力された制御信号は、アナログ変換されてベクトル調整器42に出力され、入力信号の移相制御及び振幅制御が行われる。また、D/A変換器56に出力された制御信号は、アナログ変換されてベクトル調整器47に出力され、歪成分信号の移相制御及び振幅制御が行われる。
【0114】
また、制御部54は、A/D変換器53から出力される特性値をサンプルタイミング毎に検出し、検出された特性値に基づいて、ベクトル調整器42及び47で行わせる位相制御における移相量と、振幅制御における減衰量とを特定し、特定された移相量及び減衰量の情報が含まれた制御信号をD/A変換器55及び56に出力する。以後、第3の装置は、上述したように、ベクトル調整器42及び47における歪補償を行う。
制御部54における動作の詳細は、第1の装置の場合と同様であるため、説明は省略する。
【0115】
第3の装置は、送信信号中に歪成分が残っている場合、方向性結合器49において歪成分が相殺されるよう、増幅された入力信号のレベルに基づき入力信号と歪成分信号の位相及び振幅を調整することで、歪補償を行っている。上述した動作によって第3の装置は、増幅された入力信号中の歪成分を除去し、基本波に対して所望の増幅度で増幅された送信信号を出力する。
【0116】
第3の装置によれば、FF方式の歪補償増幅装置においても、バーストエッジ検出部52を設けることで、増幅後のバースト波の入力信号のエッジトリガタイミングに同期してバースト波のエッジレベルを検出できるため、当該エッジレベルに対応した歪補償制御を行うことができ、バースト波について、エッジレベルに対応して正確に歪補償を行うことができ、且つ回路構成を容易にすることができる。
【0117】
また、増幅信号が多段階で立ち上がり及び立ち下がる場合にも、第1及び第2の装置と同様に、段階毎にバースト波のエッジトリガタイミングに同期してバースト波のエッジレベルを検出できるため、多様な形態のバースト波についてエッジレベルに対応して正確に歪補償を行うことができる。
【0118】
次に、本発明の第4の実施の形態に係る歪補償増幅装置(以下、第4の装置)について、第3の装置との相違点を中心に図11を用いて説明する。図11は、第4の装置の構成ブロック図である。
【0119】
第4の装置は、バースト波の入力信号に対して増幅を行い、増幅前の入力信号のレベルに基づいて入力信号及び歪成分信号の歪補償を行うFF方式の歪補償増幅装置であり、第4の装置における制御系は、入力信号のレベルに基づいて、ベクトル調整器42及び47において制御させる移相量及び減衰量を特定して制御信号として出力して、歪補償制御を行っている。
【0120】
第4の装置では、分配器41の前段に結合器57及び遅延器58とが設けられている。結合器57は、アナログデータである直交変調済みのマルチキャリアの入力信号を抽出し、ログアンプ51に出力する。
また、遅延器58は、入力信号を一定時間遅延させて、分配器41に出力する。遅延器58は、バースト波のエッジトリガタイミングと、歪補償までのタイミングの遅延差を解消するため設けられている。したがって第4の装置は、バースト波のエッジ検出直後に、入力信号及び歪成分信号に対して適正なタイミングで歪補償を行うことができ、遅延時間において発生する歪を低減することができる。
【0121】
本発明の歪補償増幅装置は、バースト波の入力信号の歪補償を行うものであるが、従来のような連続波の入力信号にも対応して歪補償を行うようにしてもよい。具体的には、制御部においてバースト波及び連続波の場合における移相量及び減衰量の両方をテーブルに格納しておき、通信方式によっていずれのパラメータを用いるかを切り替えることによって実現できる。
【0122】
上述したように、本発明の実施の形態の歪補償増幅装置によれば、バースト波のエッジを検出するための電圧基準値を複数揃え、当該電圧基準値との大小を比較することで、バースト波のエッジレベルの変化をリアルタイムで検出するバーストエッジ検出部を設け、バーストエッジ検出部における検出結果に応じて、入力信号のレベルに対応した移相及び減衰の制御を行うことで歪補償を行うため、エッジレベルに対応して正確に歪補償を行うことができ、且つ回路構成を簡易にできる効果がある。
【0123】
【発明の効果】
本発明によれば、バースト波のエッジを検出するために複数の電圧基準値が設定され、バースト波の入力信号のレベルと各電圧基準値とを比較し、入力信号のレベルが電圧基準値以上であるとバースト波が立ち上がった状態を示すエッジ検出信号を出力し、バースト波が立ち上がった状態で、入力信号のレベルが電圧基準値未満になるとバースト波が立ち下がった状態を示すエッジ検出信号を出力するするバーストエッジ検出回路としているので、多様な形態のバースト波について、エッジを検出できる効果がある。
【0124】
また、本発明によれば、バースト波の入力信号を増幅しつつ、増幅の際に発生する歪を補償する歪補償増幅装置であって、請求項1記載のバーストエッジ検出回路から出力されるエッジ検出信号の状態を監視し、エッジ検出信号の状態の変化により、バースト波の立ち上がり及び立ち下がりを検出すると、立ち上がり及び立ち下がりの際のバースト波のレベルを検出して入力信号に対する移相量及び減衰量を特定し、移相量に基づいて入力信号の移相調整及び振幅調整を行って入力信号の歪補償を行う歪補償増幅装置としているので、多様な形態のバースト波について、エッジレベルに対応して正確に歪補償を行うことができ、且つ回路構成を簡易にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る歪補償増幅装置の構成ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る歪補償増幅装置における制御系の構成ブロック図である。
【図3】バースト波とエッジ基準電圧との関係を示した説明図である。
【図4】エッジ基準電圧が複数ある場合の第1の実施の形態に係る歪補償増幅装置における歪補償のタイミングを示した説明図である。
【図5】制御部22におけるサンプルタイミングでのレベル検出による歪補償のフローチャートである。
【図6】制御部22におけるエッジトリガタイミングでのレベル検出による歪補償のフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る歪補償増幅装置の構成ブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る歪補償増幅装置における補償対象信号出力部10の構成ブロック図である
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る歪補償増幅装置におけるエッジ検出対象信号出力部30の構成ブロック図である
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る歪補償増幅装置の構成ブロック図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る歪補償増幅装置の構成ブロック図である。
【図12】従来のAPD方式の歪補償増幅装置の構成ブロック図である。
【図13】従来のFF方式の歪補償増幅装置の構成ブロック図である。
【図14】バースト波のエッジトリガタイミングを表した説明図である。
【符号の説明】
10…補償対象信号出力部、 11,12,61,62…遅延部、 13,14,23,31,32,55,56,63,64,72,94,95…D/A変換器、 15,33,65…直交変調部、 16,34,66…結合部、 17,67…歪補償部、 18,43,68,83…主増幅器、 19,51,69,91…ログアンプ、 20,52…バーストエッジ検出部、 21,53,70,92…A/D変換器、 22,54,71,93…制御部、 30…エッジ検出対象信号出力部、 41,81…分配器、 42,47,82,87…ベクトル調整器、 44,46,58,84,86…遅延器、 45,49,85,89…方向性結合器、 48,88…補助増幅器、 50,57,90…結合器、[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a burst edge detection circuit and a distortion compensation amplifier that perform distortion compensation on a radio signal of a burst wave, and in particular, can detect an edge of a burst wave and perform distortion compensation according to an edge level. The present invention relates to a burst edge detection circuit and a distortion compensation amplification device.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, a wireless amplifier used in a base station device of a mobile communication system has been required to reduce power consumption, increase the efficiency of a wireless transmission circuit, and have a high degree of linearity. In a wireless amplification device used in a mobile communication system, it is necessary to simultaneously amplify signals of various types of frequencies in order to perform communication between a plurality of mobile stations, but this amplification causes intermodulation distortion, It is mixed with the amplified signal.
[0003]
For this reason, in a mobile communication system, a distortion compensation amplification device that compensates for distortion generated when a signal is amplified is generally used as a wireless amplification device. As a distortion compensation amplification device, an adaptive pre-distortion system (hereinafter, referred to as an APD system) for performing distortion compensation control for canceling a distortion generated at the time of amplification on a transmission signal before amplification, and a transmission signal after amplification. 2. Description of the Related Art There is known a feedforward method (hereinafter, referred to as an FF method) that extracts a distortion component, cancels out the extracted distortion component and a distortion component in an amplified transmission signal, and outputs an amplification result of the transmission signal.
[0004]
First, an APD-type distortion compensation amplification device will be described with reference to FIG. FIG. 12 is a configuration block diagram of a conventional APD-type distortion compensation amplification device. The APD-type distortion compensation amplification apparatus in FIG. 12 employs a baseband input method for directly inputting data to be transmitted.
In FIG. 12, a digital input signal to be transmitted is divided into an in-phase component (I in the figure) and a quadrature component (Q in the figure) and input to
[0005]
Each component of the analog-converted input signal is input to the quadrature modulator 65. The quadrature modulation unit 65 performs quadrature modulation using both components of the input signal, and outputs the modulation result to the combining unit 66.
In the distortion compensating amplification device of FIG. 12, a set of
[0006]
The combining unit 66 combines the modulation results output from the quadrature modulation units 65-1 to 65-n in each set, and outputs the result to the distortion compensation unit 67 and the log amplifier (LOGAMP) 69 in the figure as a transmission signal.
[0007]
The log amplifier 69 performs logarithmic conversion on the level of the transmission signal output from the combining unit 66, and outputs the conversion result to an A / D converter (A / D in the figure) 70 as a characteristic value of the level. The A /
[0008]
The control unit 71 performs distortion compensation control and bias control based on the input level characteristic value. The control unit 71 has a built-in table in which the characteristic values of the levels and the parameters of the distortion compensation control and the bias control are stored in association with each other. The corresponding parameter is read out by referring to the stored table, the control signal based on the parameter is digitally converted by the A /
[0009]
When the control signal is output from the A /
[0010]
The amplifier 68 amplifies the transmission signal. However, since the distortion component generated during the amplification is offset by the inverse characteristic of the distortion component included in the transmission signal, the amplifier 68 outputs the original frequency of the transmission signal. The amplification result of the fundamental wave is output.
The amplifier 68 performs a process of limiting unnecessary bias current and noise based on a control signal for bias control output from the A /
[0011]
The distortion-compensating amplifier of FIG. 12 performs distortion compensation by adjusting the phase and amplitude of the input signal before amplification based on the level of the transmission signal before amplification. By the above-described operation, the distortion compensation amplification apparatus of FIG. 12 cancels the distortion component generated at the time of amplification by giving an inverse characteristic of the distortion to the input signal in advance, and amplifies only the fundamental wave of the transmission signal at a desired amplification degree. And output.
[0012]
Next, an FF type distortion compensation amplification device will be described with reference to FIG. FIG. 13 is a block diagram showing a configuration of a conventional distortion compensation amplifier of the FF system. FIG. 13 also shows the spectrum waveform of each element constituting the distortion compensation amplifier.
[0013]
The distortion compensating amplifier of FIG. 13 functionally includes a distortion detection loop that branches an input signal, amplifies one input signal, combines the amplified input signal and the other input signal in opposite phases, and outputs a distortion component. And a distortion compensation loop that combines the distortion component and the amplified input signal and outputs the result of removing the distortion component. In FIG. 13, a portion from the distributor 81 to the directional coupler 85 corresponds to a distortion detection loop, and a portion from the directional coupler 85 to the
[0014]
When the input signal of the quadrature-modulated multicarrier is input to the splitter 81, it is distributed to the route of the main amplifier (main AMP in the figure) 83 and the route of the delay unit 84 in the distortion detection loop.
In the route of the main amplifier 83, the input signal is first adjusted in phase and amplitude by the vector adjuster 82, amplified by the main amplifier 83, and output to the directional coupler 84. By the amplification in the main amplifier 83, the input signal generates a distortion component having a frequency near the fundamental wave component in addition to the fundamental wave component which is the original frequency.
Further, the vector adjuster 82 adjusts the phase and amplitude of the input signal based on a control signal output from a control unit 93 described later.
[0015]
On the other hand, the input signal input to the route of the delay unit 84 is input to the
In the distortion detection loop, it is necessary to match the phase and amplitude of the input signal in the route of the main amplifier 83 and the route of the delay unit 84 in order to detect a distortion component described later. For this reason, a delay unit 84 is provided in the distortion detection loop.
[0016]
The directional coupler 85 outputs two outputs based on the input signals of both routes. One output has the input signal amplified by the main amplifier 83 output as it is to the delay unit 86, and the other output has the input signal amplified by the main amplifier 83 and the input signal delayed by the delay unit 84 in opposite phases. And a distortion component is output to an auxiliary amplifier (auxiliary AMP in the figure) 88 as a result.
[0017]
The amplified input signal output from the directional coupler 85 is delayed by the delay unit 86 and input to the
Further, the vector adjuster 87 adjusts the phase and amplitude of the distortion component based on a control signal output from the control unit 93 described later.
[0018]
In the
[0019]
The transmission signal output from the
[0020]
The control unit 93 performs distortion compensation control based on the input level characteristic value. The control unit 93 has a built-in table in which level characteristic values and distortion control parameters are stored in association with each other, and refers to the built-in table based on the input level characteristic values. Then, a corresponding parameter is read out, and a control signal based on the parameter is output to the vector adjusters 82 and 87. That is, the control unit 93 converts the control signals related to the phase control and the amplitude control into digital signals by the D / A converters 94 and 95 and outputs the digital signals to the vector adjusters 82 and 87.
The vector adjuster 82 adjusts the phase and amplitude of the transmission signal or the distortion component based on the control signal output from the D / A converter 94.
The vector adjuster 87 adjusts the phase and amplitude of the transmission signal or the distortion component based on the control signal output from the D / A converter 95.
[0021]
When the distortion component remains in the transmission signal, the
[0022]
In data communication using a mobile phone, realization of a high-speed Internet environment under a mobile environment is expected in order to meet various user needs. However, in realizing high-speed communication, it is important to reduce the increased power consumption.
For this reason, conventionally, a method of reducing power consumption by power control has been adopted in a wireless amplification device, and recently, a method of reducing power consumption by using a burst wave as a wireless signal has been taken up. In wireless communication using burst waves, the level of a wireless signal is suppressed when communication data is not transmitted, and the level changes rapidly during transmission, so that power consumption during communication can be reduced.
[0023]
As a typical method of wireless communication using a burst wave, in HDR (High Data Rate), downlink power control is not performed for a terminal whose distance from a base station constantly fluctuates, and transmission power is kept constant. Instead, data speed control is performed.
That is, HDR does not employ CDMA (Code Division Multiple Access) of a direct spreading method for a downlink signal from a base station apparatus, but employs TDMA (Time Division Multiple Access). A base station apparatus adopting HDR sets a symbol rate so as to preferentially increase a data communication rate with respect to a mobile station having a good reception state, assigns a time slot of the rate to each terminal, and assigns a signal slot to a signal. Employs a burst wave. The HDR downlink signal has a packet length of 1024 to 4096 bits and a transmission time of 1.67 to 26.67 ms per packet.
The burst wave is used not only for HDR but also for other data communications.
[0024]
However, in the conventional APD and FF distortion compensation amplifiers described above, the control unit periodically reads the level of the input signal in accordance with the sample timing and performs distortion compensation control according to the level. In some cases, it was not possible to follow a steep level change, resulting in a temporary deterioration in characteristics.
[0025]
The relationship between the sample timing and the burst wave in the conventional distortion compensation amplifier will be described with reference to FIG. FIG. 14 is an explanatory diagram showing the edge trigger timing of the burst wave. In FIG. 14, the description is made separately for FIGS. 14 (i), (ii), and (iii) for each type of burst wave waveform.
In each of FIGS. 14A and 14B, the upward arrow shown in the burst wave indicates the rising of the burst wave, and the downward arrow indicates the falling of the burst wave. Arrows at a plurality of specific intervals shown below the burst wave indicate sample timings of level reading in the conventional distortion compensation amplifier. In each of FIGS. 14A and 14B, time progresses from left to right.
[0026]
In FIG. 14 (i), the first burst wave rises between the earliest sample timing shown on the left and the next sample timing. In the conventional distortion compensation amplifier, the level of the input signal at the sample timing is read, and the level is not read at a timing other than the sample timing.
For this reason, the conventional distortion compensation amplification device cannot read the level of the input signal at the edge trigger timing at which the burst wave rises, and cannot read the level until the next sample timing. In the case of falling, the level cannot be read until the next sample timing comes for the same reason.
[0027]
Therefore, the conventional distortion compensation amplification device cannot read the level of the input signal in synchronization with the edge trigger timing, and performs distortion compensation in accordance with the rising and falling levels of the burst wave (hereinafter, edge level). In some cases, radio transmission cannot be performed, and radio transmission may be performed while distortion is included. As a result, the quality of a transmission signal is degraded, and the standard for leakage power cannot be satisfied.
[0028]
In particular, when the burst wave generation time is shorter than the sample timing as shown in FIG. 14 (ii) or when the burst wave level changes step by step as shown in FIG. 14 (iii), the burst wave It becomes more difficult to perform the distortion compensation corresponding to the edge level of, and the deterioration of the transmission signal becomes more remarkable.
In HDR and the like, the level of the burst wave tends to decrease when the distance between the base station and the terminal is short, and to increase when the distance is long. Since the level of a burst wave frequently changes in a mobile communication system, a distortion compensation amplifier that performs distortion compensation according to the level of the burst wave has been desired.
[0029]
As a conventional technique for performing distortion compensation in response to a burst wave, Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-232665, “Transmission Output Control Method” published on August 19, 1994 (applicant: Hitachi, Ltd., inventor: Nobuhiro Shimogama) has been proposed.
In the present invention, the high-frequency signal amplified by the power amplifier is subjected to attenuation control so that the output power is kept constant, and then detected, and an envelope signal as a result of the detection and a reference envelope signal in a baseband band are detected. , The difference voltage is applied to a variable gain amplifier provided in a stage preceding the power amplifier, and the level of the high-frequency signal output from the variable gain amplifier is adjusted. Thus, the difference voltage is detected by comparing with the reference envelope signal having a gentle edge portion of the burst wave, and the voltage of the high-frequency signal can be controlled based on the difference voltage. Therefore, distortion compensation is performed in response to the burst wave. be able to.
[0030]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional distortion compensation amplifying apparatus, as described above, it is not possible to perform distortion compensation corresponding to an edge level with respect to burst waves of various forms, and radio transmission is performed while distortion is included. Therefore, there is a problem that the quality of the transmission signal is deteriorated.
[0031]
Also, the invention of Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-232665 is to perform distortion compensation in response to amplitude distortion in a burst wave, and not to perform distortion compensation for phase distortion. Thus, there is a problem that accurate distortion compensation cannot be performed. Further, since a means for generating the reference envelope signal is required, there are various problems that the circuit configuration becomes complicated.
[0032]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and for a burst wave of various forms, a burst edge detection circuit capable of accurately performing distortion compensation corresponding to an edge level and simplifying a circuit configuration. It is an object to provide a distortion compensation amplification device.
[0033]
[Means for Solving the Problems]
The present invention for solving the problems of the above conventional example, a plurality of voltage reference values are set to detect the edge of the burst wave, comparing the level of the input signal of the burst wave and each voltage reference value, When the input signal level is equal to or higher than the voltage reference value, an edge detection signal indicating that the burst wave has risen is output. When the input signal level falls below the voltage reference value while the burst wave has risen, the burst wave rises. This is a burst edge detection circuit that outputs an edge detection signal indicating a lowered state, and can detect edges of burst waves of various forms.
[0034]
A distortion compensating amplifier for amplifying a distortion generated at the time of amplification while amplifying a burst wave input signal, wherein a state of an edge detection signal output from the burst edge detection circuit according to
[0035]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
The distortion compensation amplification apparatus according to the embodiment of the present invention includes a plurality of reference values for detecting the edge of the burst wave, and determines whether the level of the input signal including the burst wave is equal to or higher than the reference voltage of the edge or equal to or lower than the reference voltage. A burst edge detector for detecting whether or not the burst signal is detected in real time, and performing a distortion compensation by controlling a phase shift and an attenuation corresponding to the level of the input signal in accordance with the detection result in the burst edge detector. Distortion compensation can be accurately performed for a burst wave of any form corresponding to the edge level, and the circuit configuration can be simplified.
Note that the burst edge detection circuit in the claims corresponds to the burst edge detection unit in the figure.
[0036]
A configuration of a distortion compensation amplification device (hereinafter, a first device) according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a configuration block diagram of the first device. The first device is an APD-type distortion compensation amplifying device, which has a baseband input method for directly inputting data to be transmitted.
The first device includes
Further, in the first device, n sets (n> 1) of sets of
[0037]
Next, the configuration of each unit of the first device will be described.
The
The
[0038]
The D /
The
[0039]
The
The distortion compensating unit 17 performs distortion compensation on the input transmission signal based on a control signal output from the
[0040]
The amplifier 18 performs power amplification of the transmission signal and outputs the amplified transmission signal. The amplifier 18 performs bias control based on a control signal output from the
The
[0041]
The
[0042]
The A / D converter 21 converts the characteristic value of the level into a digital value and outputs the result of the conversion to the
The
Further, the
Further, the
The detailed configuration of the
[0043]
The D /
[0044]
Next, the operation of the first device will be described with reference to FIG.
In FIG. 1, a digital input signal to be transmitted is divided into an in-phase component and a quadrature component and input to delay
[0045]
Each component of the input signal input to the delay units 11-1 and 12-1 is delayed for a fixed time and output to the D / A converters 13-1 and 13-2, respectively. In the D / A converters 13-1 and 13-2, each component of the input signal is digitally converted and output to the quadrature modulator 15-1.
The quadrature modulation section 15-1 performs quadrature modulation using a specified carrier frequency using both components of the input signal, and outputs the modulation result to the combining
The input signals input to the other delay units 11-2 to 11-n and 12-2 to 12-n are also modulated by the quadrature modulation units 15-2 to 15-n to different carrier frequencies by the same operation. Output to the combining
[0046]
The input signals quadrature-modulated by the quadrature modulators 15-1 to 15-n are combined in the
[0047]
When the transmission signal output to the control system is first input to the
The burst
[0048]
The level characteristic value output to the A / D converter 21 is digitally converted and then output to the
The
The
[0049]
Further, the
The bias control of the amplifier 18 is for preventing the amplifier 18 from performing extra output when there is no burst wave output in the transmission signal. In the first device, it is preferable that the D /
[0050]
In the main line system, the distortion compensating unit 17 performs distortion compensation on the transmission signal output from the
The distortion compensator 17 performs distortion compensation by performing phase shift adjustment by a variable phase shifter and amplitude adjustment by a variable attenuator based on a control signal output from the
[0051]
The amplifier 18 amplifies and outputs the distortion-compensated transmission signal. As described above, the transmission signal subjected to the distortion compensation is given the inverse characteristic of the distortion component generated at the time of amplification by the amplifier 18, and therefore, the distortion component generated at the time of amplification is The inverse characteristic of the distortion component included in the signal is canceled, and the amplifier 68 outputs the amplification result of the fundamental wave which is the original frequency of the transmission signal.
Further, the amplifier 18 performs a process of limiting the output of unnecessary current and noise based on the control signal of the bias control output from the
[0052]
Next, a detailed configuration and operation of a control system in the first device will be described with reference to FIG. FIG. 2 is a configuration block diagram of a control system in the first device. The components having the same configuration as in FIG. 1 are described with the same reference numerals.
2, the
In the
[0053]
The
[0054]
In the burst
The edge detection signal output from the
[0055]
The
, 202-n and 203-n respectively divide the edge reference voltages V1, V2,... Vn different from the reference voltage Vt to generate a
Specifically, the edge reference voltage can be set by a method such as changing the resistance value of the
[0056]
In the
[0057]
Further, the CPU 221 receives an edge detection signal output from the burst
When the voltage of the edge detection signal input to the interrupt port changes, the CPU 221 detects a change in the voltage and performs an interrupt process. In the interrupt processing, the CPU 221 detects the characteristic value of the level at the time of the change, and if the characteristic value exceeds the reference voltage value of the burst wave, the phase shift amount and the attenuation amount corresponding to the characteristic value are read from the memory 222. And outputs a control signal including these pieces of information to the distortion compensator 17 via the D /
Further, the
Details of the interrupt processing will be described later.
[0058]
The memory 222 stores the phase shift amount of the phase adjustment performed in the distortion compensator 17, the attenuation amount of the amplitude adjustment, and the bias current value performed in the amplifier 18 in the form of a table associated with the characteristic value of the level. I have. By accessing the memory 222, the CPU 221 can search for and read out the corresponding phase shift amount, attenuation amount, and bias current value based on the detected characteristic value.
[0059]
The operation of the distortion compensation control of the control system in the first device will be described with reference to FIGS. FIG. 3 is an explanatory diagram showing a relationship between a burst wave and an edge reference voltage. FIG. 4 is an explanatory diagram showing a timing of distortion compensation in the first device when there are a plurality of edge reference voltages. FIG. 5 is a flowchart of the distortion compensation by the level detection at the sample timing in the
[0060]
First, the operation of distortion compensation by level detection at the sample timing will be described.
2, the level characteristic value output from the
[0061]
Next, the operation of distortion compensation by level detection at the edge trigger timing will be described.
2, the characteristic value of the level output from the
[0062]
The comparators 201-1 to 201-n compare the characteristic value with the edge reference voltage, specify the voltage of the output signal based on the comparison result, and output the voltage to the
The comparators 201-1 to 201-n set the voltage of the edge detection signal to one of two types of prescribed voltage values based on the comparison result. For example, the comparators 201-1 to 201-n set + V as the output voltage when the characteristic value is larger than the edge reference voltage, and set -V as the output voltage when the characteristic value is opposite, and set the output voltage. Outputs an edge detection signal.
[0063]
As described above, since a different edge reference voltage is supplied to each comparator, a combination of the voltage values (+ V or -V) of the edge detection signals output from the comparators 201-1 to 201 -n is used. The state of the current burst wave can be represented. Further, a change in the voltage value of the edge detection signal in any of the comparators 201-1 to 201-n can indicate that the burst wave has risen or fallen.
[0064]
The edge detection signals output from the comparators 201-1 to 201-n are input to corresponding interrupt ports of the CPU 221 in the
Normally, the CPU 221 detects a characteristic value at each sample timing and performs distortion compensation control corresponding to the characteristic value. However, when the voltage value of the edge detection signal input to any of the interrupt ports changes, the CPU 221 detects the characteristic value. Recognizes that the rise or fall of the burst wave has occurred, and starts interrupt processing.
[0065]
The operation of the CPU 221 in the interrupt processing will be described with reference to the flowchart of FIG. When interrupt processing is started, the CPU 221 first inhibits interrupt processing by all interrupt ports (S11). That is, in the process S11, even if a voltage change occurs in another interrupt port after the interrupt process is started, the CPU 221 does not perform another interrupt process until the interrupt process ends.
[0066]
Next, the CPU 221 detects the characteristic value at the start of the interrupt processing, that is, the burst level, from the characteristic values input to the data port (S12). The CPU 221 normally detects a characteristic value at each sample timing, but in an interrupt process, forcibly detects a characteristic value when an interrupt occurs.
[0067]
If the detection result of the burst level in the processing S12 is equal to or more than the specified value (Yes in S13), the CPU 221 reads the corresponding phase shift amount and attenuation amount from the table stored in the memory 222 based on the detection result. Is retrieved and read out, and a control signal including these pieces of information is output to the distortion compensator 17 via the D /
[0068]
In the process S13, when the characteristic value is less than the specified value (No in S13), the CPU 221 searches for and reads a corresponding bias current value from the table stored in the memory 222 based on the detection result. By outputting a control signal containing the information to the amplifier 18 via the D /
[0069]
When the distortion compensation control or the bias control ends, the CPU 221 releases the inhibition of the interrupt to the interrupt port (S16), and ends the interrupt processing. Upon completion of the interrupt processing, the CPU 221 returns to a state of accepting the interrupt processing again. When a change occurs in the voltage value of the edge detection signal, the CPU 221 starts the interrupt processing again.
[0070]
Next, the timing of distortion compensation in the first device will be described with reference to FIGS. FIG. 3 is described separately for FIGS. 3 (i), (ii), and (iii) for each type of burst wave waveform. Also, the arrows and the traveling direction of time in FIG. 3 are the same as those in FIG.
In FIG. 3, (a) to (e) represent edge reference voltages for detecting the rise and fall of each burst wave. The number of comparators required in the
[0071]
First, when the characteristic value of the burst wave shown in FIG. 3I exceeds the edge reference voltage (a), that is, at the time of the rising edge of the burst wave, the edge reference voltage (a) of the burst
[0072]
Also, at the time when the characteristic value becomes equal to or less than the edge reference voltage (a) from the peak voltage of the burst wave, that is, at the time of the falling edge of the burst wave, the
[0073]
Then, the CPU 221 of the
When there is no rise or fall of the burst wave, the CPU 221 detects a characteristic value at each sample timing and performs distortion compensation control.
Even when the burst waveform is as shown in FIG. 3 (ii), the first device performs distortion compensation or bias control with the same control as that of FIG. 3 (i) based on the edge reference voltage (b).
[0074]
In the case where the level of the burst waveform changes in multiple stages as shown in FIG. 3 (iii), the
[0075]
In the first device, the burst
Further, if the level reference voltage in each burst wave is the same, for example, if any of the level reference voltages (a) to (e) is the same, the burst
[0076]
The timing of the distortion compensation control and the distortion compensation for the burst waveform shown in FIG. 3 (iii) will be described in detail with reference to FIG. FIG. 4 (i) shows a time chart of the distortion compensation control in the first device. 4 (i), when the rising edge of the first stage of the burst wave occurs at the edge trigger timing (C-1), a change in the voltage of the edge detection signal occurs in the burst
FIG. 4 (ii) shows a time chart of the distortion compensation in the first device, and the distortion compensator 17 receiving the control signal performs the distortion compensation on the transmission signal at the timing (B-1). .
[0077]
In FIG. 4 (i), when the second and third rising edges of the burst wave occur at once at the edge trigger timing (C-2), the
[0078]
As described above, the CPU 221 inhibits other interrupts until the interrupt processing is completed. Therefore, the CPU 221 performs the interrupt processing at the edge trigger timing (C-3) that occurs almost simultaneously with the edge trigger timing (C-2). Do not do. Therefore, the CPU 221 performs the distortion compensation control at the timing (A-2) based on the characteristic value of the level exceeding the edge reference voltage (c) as the characteristic value at the edge trigger timing (C-2). Upon receiving this, the distortion compensating unit 17 performs distortion compensation at the timing (B-2) in FIG. 4 (ii).
[0079]
Further, in FIG. 4 (i), when the third and second steps of the burst wave occur at once at the edge trigger timing (C-4), a change in the voltage of the edge detection signal occurs in the burst
[0080]
Also here, the CPU 221 does not perform the interrupt processing at the edge trigger timing (C-5) that occurs almost simultaneously with the edge trigger timing (C-4), and sets the edge reference voltage (C-4) as the characteristic value at the edge trigger timing (C-4). d) Distortion compensation control based on the following characteristic values is performed at timing (A-3). Upon receiving this, the distortion compensating unit 17 performs distortion compensation at the timing (B-3) in FIG. 4 (ii).
[0081]
In FIG. 4I, when the first stage of the burst wave falls at once at the edge trigger timing (C-6), the
[0082]
When there is no rise or fall of the burst wave, the CPU 221 detects a characteristic value at each sample timing and performs distortion compensation control. By performing the distortion compensation control based on the characteristic value for each sample timing, the first device can perform the distortion compensation control corresponding to the level between the rising and the falling of the burst wave.
[0083]
According to the first device, by providing the burst
[0084]
In particular, when the burst wave rises and falls in multiple stages, the burst
[0085]
Next, a distortion compensation amplifying apparatus (hereinafter, referred to as a second apparatus) according to a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 7 to 9, focusing on differences from the first apparatus. FIG. 7 is a configuration block diagram of the second device, FIG. 8 is a configuration block diagram of the compensation target
[0086]
In the second device shown in FIG. 7, the compensation target
[0087]
The configuration of the edge detection target
[0088]
The D /
[0089]
In the second device, a digital input signal to be transmitted is input to the compensation target
[0090]
Further, the second device can eliminate a delay difference between the edge trigger timing of the burst wave and the timing until distortion compensation.
As shown in FIG. 4, the delay difference between the edge trigger timing (C-1) and the distortion compensation timing (B-1) is the difference between the edge trigger timing (C-1) and the distortion compensation control timing (A-1). ) And distortion compensation control timing (A-1) to distortion compensation timing (B-1). In particular, from the edge trigger timing (C-1) to the distortion compensation control timing (A-1), the CPU 221 requires several tens of steps of processing and a long period of several hundred nanoseconds. 18 output.
[0091]
In order to eliminate a delay difference between the edge trigger timing (C-1) and the distortion compensation timing (B-1), the second device converts the transmission signal by the
[0092]
Although the first and second devices adopt a baseband input method as an input method, an IF (Intermediate Frequency) may be used as an input method. In this case, the modulation frequencies for IF may be stored in the
[0093]
Next, a configuration of a distortion compensation amplification device (hereinafter, a third device) according to a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 10 is a configuration block diagram of the third device. The third device is an FF-type distortion compensation amplification device that amplifies a burst wave input signal and performs distortion compensation of the input signal and the distortion component signal based on the level of the amplified input signal.
[0094]
The third device includes a distributor 41,
[0095]
Further, the third device functionally branches the input signal, amplifies one input signal, combines the amplified input signal and the other input signal in opposite phases, and outputs a distortion component, It can be roughly classified into a distortion compensation loop that combines the distortion component and the amplified input signal and outputs the result of removing the distortion component. In FIG. 10, a portion from the distributor 41 to the directional coupler 45 corresponds to a distortion detection loop, and a portion from the directional coupler 45 to the
[0096]
Next, each part of the third device will be described.
The distributor 41 distributes an orthogonally modulated multicarrier input signal, which is analog data, to a vector adjuster 42 and a delay unit 44 and outputs the resultant signal.
The vector adjuster 42 adjusts the phase and the amplitude of the input signal output from the distributor 41 to perform distortion compensation, and outputs the input signal to the main amplifier 43. Further, the vector adjuster 42 performs distortion compensation based on the control signal output from the control unit 54.
The vector adjuster 42 has a built-in variable phase shifter and variable attenuator (neither is shown), and adjusts the phase and amplitude of the input signal based on the control signal from the control unit 54 to obtain a distortion. Make compensation.
[0097]
The main amplifier 43 amplifies the power of the input signal output from the vector adjuster 42 and outputs the amplification result to the directional coupler 45.
The delay unit 44 delays the input signal distributed and output from the distributor 41 for a predetermined time, and outputs the delayed signal to the directional coupler 45. The delay unit 44 is provided for the purpose of synchronizing the input signal in the directional coupler 45 because the input signal is delayed by the amplification of the input signal in the main amplifier 43.
[0098]
The directional coupler 45 outputs the input signal amplified by the main amplifier 43 to the
[0099]
The
The
The
[0100]
The auxiliary amplifier 48 amplifies the distortion component signal output from the
The
The
[0101]
The log amplifier 51, the burst edge detection unit 52, the A / D converter 53, and the control unit 54 have the same configurations as those corresponding to the first and second devices, and thus description thereof is omitted.
However, a table in which the characteristic value of the level of the amplified signal is associated with the amount of phase shift and the amount of attenuation to be adjusted by the
[0102]
Specifically, the control unit 54 receives the edge detection signal output from the burst edge detection unit 52 at the interrupt port in the CPU, and detects a change in the voltage when the voltage of the edge detection signal input to the interrupt port changes. To perform interrupt processing. In the interrupt processing, the CPU 221 detects the characteristic value of the level at the time of the change, and if the characteristic value exceeds the reference voltage value of the burst wave, the
[0103]
The control unit 54 detects the characteristic value output from the log amplifier 51 at the sample timing in the CPU, and adjusts the phase shift amount and the attenuation amount adjusted from the memory by the
[0104]
The D / A converter 55 converts the control signal output from the control unit 54 into an analog signal and outputs the analog signal to the vector adjuster 42.
The D /
[0105]
Next, the operation of the third device will be described.
The quadrature-modulated multicarrier input signal (analog data) is first input to the distributor 41 of the distortion detection loop in the distortion compensation amplifier of FIG. The distributor 41 distributes the input signal to the vector adjuster and the delay unit 44 and outputs the resultant signal.
[0106]
The input signal output to the route of the main amplifier 43, that is, the input signal output to the vector adjuster 42 is subjected to phase adjustment of the input signal and Perform attenuation adjustment.
The input signal output from the vector adjuster 42 is amplified together with the distortion component by the
The route of the delay unit 44, that is, the input signal output to the delay unit 44 is output to the
[0107]
The amplified input signal output from the main amplifier 43 and the input signal and the distortion component signal output from the delay unit 44 are input to the directional coupler 45 in synchronization. These signals are combined in opposite phases in the directional coupler 45, the fundamental wave in the input signal is removed, and the distortion component signal is output to the
[0108]
In the distortion compensation loop, the input signal output to the
Further, the distortion component signal is output to the
In the
[0109]
The transmission signal output from the
[0110]
The burst edge detection unit 52 detects the edge of the burst wave based on the level characteristic value output from the log amplifier 51, generates an edge detection signal based on the detection result, and outputs the signal to the control unit 54. The details of the operation of the burst edge detection unit 52 are the same as those of the first device, and thus the description is omitted.
[0111]
The level characteristic value output to the A / D converter 53 is digitally converted and then output to the control unit 54.
Based on the edge detection signal output from the burst edge detection unit 52 and the level characteristic value output from the A / D converter 53, the control unit 54 controls the
[0112]
The control unit 54 specifically specifies the phase shift amount in the phase control and the attenuation amount in the amplitude control performed by the vector adjuster 42 as the specification of the control amount of the distortion compensation, and specifies the specified phase shift amount and attenuation. A control signal including the amount information is output to the D / A converter 55.
Further, the control unit 54 specifies a phase shift amount in the phase control performed by the
[0113]
The control signal output to the D / A converter 55 is analog-converted and output to the vector adjuster 42, where phase control and amplitude control of the input signal are performed. The control signal output to the D /
[0114]
Further, the control unit 54 detects a characteristic value output from the A / D converter 53 at each sample timing, and, based on the detected characteristic value, performs a phase shift in the phase control performed by the
The details of the operation of the control unit 54 are the same as in the case of the first device, and thus description thereof is omitted.
[0115]
When the distortion component remains in the transmission signal, the third device cancels the distortion component in the
[0116]
According to the third device, even in the distortion compensation amplification device of the FF system, by providing the burst edge detection unit 52, the edge level of the burst wave is synchronized with the edge trigger timing of the amplified burst wave input signal. Since the detection can be performed, the distortion compensation control corresponding to the edge level can be performed, and the distortion can be accurately compensated for the burst wave according to the edge level, and the circuit configuration can be simplified.
[0117]
Further, even when the amplified signal rises and falls in multiple stages, the edge level of the burst wave can be detected in synchronization with the edge trigger timing of the burst wave for each stage, as in the first and second devices. Distortion compensation can be accurately performed for various types of burst waves according to the edge level.
[0118]
Next, a distortion compensation amplifying apparatus (hereinafter, referred to as a fourth apparatus) according to a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. 11 focusing on differences from the third apparatus. FIG. 11 is a configuration block diagram of the fourth device.
[0119]
The fourth apparatus is an FF-type distortion compensation amplification apparatus that amplifies a burst wave input signal and performs distortion compensation of the input signal and the distortion component signal based on the level of the input signal before amplification. The control system in the device No. 4 specifies the amount of phase shift and the amount of attenuation to be controlled by the
[0120]
In the fourth device, a
In addition, the delay unit 58 delays the input signal for a predetermined time and outputs the input signal to the distributor 41. The delay unit 58 is provided to eliminate a delay difference between the edge trigger timing of the burst wave and the timing until distortion compensation. Therefore, the fourth device can perform the distortion compensation on the input signal and the distortion component signal at an appropriate timing immediately after the detection of the edge of the burst wave, and can reduce the distortion generated in the delay time.
[0121]
Although the distortion compensation amplification device of the present invention compensates for the distortion of the input signal of the burst wave, the distortion compensation may be performed in response to the input signal of the continuous wave as in the related art. Specifically, the control unit can store both the phase shift amount and the attenuation amount in the case of the burst wave and the continuous wave in a table, and switch which parameter is used depending on the communication method.
[0122]
As described above, according to the distortion compensation amplifying device of the embodiment of the present invention, a plurality of voltage reference values for detecting the edge of a burst wave are aligned, and the magnitude of the voltage reference value is compared with the voltage reference value. A burst edge detection unit that detects a change in the edge level of a wave in real time is provided, and distortion compensation is performed by performing phase shift and attenuation control corresponding to the level of an input signal in accordance with the detection result of the burst edge detection unit. Therefore, distortion compensation can be accurately performed in accordance with the edge level, and the circuit configuration can be simplified.
[0123]
【The invention's effect】
According to the present invention, a plurality of voltage reference values are set for detecting the edge of the burst wave, and the level of the input signal of the burst wave is compared with each voltage reference value, and the level of the input signal is equal to or higher than the voltage reference value. In this case, an edge detection signal indicating that the burst wave has risen is output.If the input signal level falls below the voltage reference value while the burst wave has risen, an edge detection signal indicating that the burst wave has fallen is output. Since the output burst edge detection circuit is used, there is an effect that edges can be detected for burst waves of various forms.
[0124]
Further, according to the present invention, there is provided a distortion compensating amplifier for amplifying a burst wave input signal while compensating for distortion generated at the time of amplification, wherein the edge outputted from the burst edge detecting circuit according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration block diagram of a distortion compensation amplification device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a configuration block diagram of a control system in the distortion compensation amplification device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a relationship between a burst wave and an edge reference voltage.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing the timing of distortion compensation in the distortion compensation amplification device according to the first embodiment when there are a plurality of edge reference voltages.
FIG. 5 is a flowchart of distortion compensation by level detection at a sample timing in a
FIG. 6 is a flowchart of distortion compensation by level detection at an edge trigger timing in a
FIG. 7 is a configuration block diagram of a distortion compensation amplification device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a configuration block diagram of a compensation target
FIG. 9 is a configuration block diagram of an edge detection target
FIG. 10 is a configuration block diagram of a distortion compensation amplification device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a configuration block diagram of a distortion compensation amplification device according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a configuration block diagram of a conventional APD-type distortion compensation amplification device.
FIG. 13 is a configuration block diagram of a conventional distortion compensation amplification device of the FF system.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing edge trigger timing of a burst wave.
[Explanation of symbols]
10: Compensation target signal output unit, 11, 12, 61, 62 ... Delay unit, 13, 14, 23, 31, 32, 55, 56, 63, 64, 72, 94, 95 ... D / A converter, 15 , 33, 65: quadrature modulation section, 16, 34, 66 ... coupling section, 17, 67 ... distortion compensation section, 18, 43, 68, 83 ... main amplifier, 19, 51, 69, 91 ... log amplifier, 20, 52: Burst edge detector, 21, 53, 70, 92 A / D converter, 22, 54, 71, 93 ... controller, 30 ... Edge detection target signal output unit, 41, 81 ... distributor, 42, 47, 82, 87 ... vector adjuster, 44, 46, 58, 84, 86 ... delay unit, 45, 49, 85, 89 ... directional coupler, 48, 88 ... auxiliary amplifier, 50, 57, 90 ... coupling vessel,
Claims (3)
請求項1記載のバーストエッジ検出回路から出力されるエッジ検出信号の状態を監視し、前記エッジ検出信号の状態の変化により、バースト波の立ち上がり及び立ち下がりを検出すると、前記立ち上がり及び立ち下がりの際のバースト波のレベルを検出して前記入力信号に対する移相量及び減衰量を特定し、前記移相量に基づいて前記入力信号の移相調整及び振幅調整を行って前記入力信号の歪補償を行うことを特徴とする歪補償増幅装置。A distortion compensation amplification device that amplifies a distortion generated at the time of amplification while amplifying a burst wave input signal,
A state of an edge detection signal output from the burst edge detection circuit according to claim 1, wherein the rising and falling of the burst wave is detected based on a change in the state of the edge detection signal. The level of the burst wave is detected, the phase shift amount and the attenuation amount with respect to the input signal are specified, and the phase shift adjustment and the amplitude adjustment of the input signal are performed based on the phase shift amount to perform distortion compensation of the input signal. A distortion compensation amplifying device characterized by performing.
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