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JP2004110971A - 対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置、及び光ディスク装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置、及び光ディスク装置 Download PDF

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JP2004110971A
JP2004110971A JP2002274133A JP2002274133A JP2004110971A JP 2004110971 A JP2004110971 A JP 2004110971A JP 2002274133 A JP2002274133 A JP 2002274133A JP 2002274133 A JP2002274133 A JP 2002274133A JP 2004110971 A JP2004110971 A JP 2004110971A
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JP
Japan
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driving
objective lens
coil
boundary line
sides
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Withdrawn
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JP2002274133A
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English (en)
Inventor
Shunichi Ando
安藤 俊一
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】対物レンズのフォーカシング方向やトラッキング方向に加え、ラジアルチルト方向、タンジェンシャルチルト方向まで制御する。
【解決手段】ヨークに固定されて形成された駆動用磁石と、駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカス駆動用コイルと、駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたトラック駆動用コイルと、駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたラジアルチルト駆動用コイルと、を持つ駆動用モータを対物レンズに対してタンジェンシャル方向の片側もしくは両側に備える。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置、及び光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、光ディスク装置(光ディスクドライブ、光ディスク記録再生装置)においては、レーザーの光束を光ディスク面に照射し、その反射光を識別することによって情報を読み取っている。光ディスク装置に搭載されている対物レンズ駆動装置は、光ディスクからの反射光から得られる制御信号を用いて、対物レンズをメディア(記憶媒体つまりここでは光ディスク)の面振れや偏芯などの動きに追従するように制御することにより、フォーカシング方向とトラッキング方向に駆動し、メディアの記録面上にスポットが形成されるようにされている。
【0003】
近年、高密度記録再生の必要性から、光スポット径を小さくするために高NA対物レンズが使用されるようになってきている。高NA対物レンズは、対物レンズの傾きによってコマ収差が発生しやすいため、メディアの”そり”や、対物レンズのフォーカシング、またはトラッキングによって発生する対物レンズの傾きは極力小さくしなければならなくなってきている。そのため近年では対物レンズのフォーカシングやトラッキング動作に加えて、ラジアルチルト方向、タンジェンシャルチルト方向まで制御することが必要となってきている。
【0004】
従来技術として、例えば特許文献1に記載の技術では、フォーカシング方向に駆動力を発生するフォーカシングコイルを4個組合せ、フォーカシング方向、トラッキング方向、ラジアルチルト方向、タンジェンシャルチルト方向の4軸に駆動している。しかしながら、本発明とはモータの構成自体が根本的に異なる。
【0005】
また特許文献2に記載の技術では、二つのトラックコイルもしくは二つのフォーカスコイルを差動させてラジアルチルト駆動を実現しているが、タンジェンシャルチルト駆動はできない。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−195078号公報
【特許文献2】
特開2000−207757号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、表面が十字状に四分割した領域に分けられた駆動用磁石と、フォーカシング方向、トラッキング方向、ラジアルチルト方向のそれぞれ独立した各方向専用の駆動用コイルによって、フォーカシング方向、トラッキング方向に移動可能で、かつ、ラジアルチルト方向に回転可能とする対物レンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、表面が十字状に四分割した領域に分けられた駆動用磁石と、フォーカシング方向、トラッキング方向、ラジアルチルト方向のそれぞれ独立した各方向専用の駆動用コイルによって、フォーカシング方向、トラッキング方向に移動可能で、かつ、ラジアルチルト方向に回転可能とする対物レンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、請求項3記載の発明は、表面が十字状に四分割した領域に分けられた駆動用磁石と、フォーカシング方向、トラッキング方向、タンジェンシャルチルト方向の独立した各方向専用の駆動用コイルによって、フォーカシング方向、トラッキング方向に移動可能で、かつ、タンジェンシャルチルト方向に回転可能とする対物レンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、フォーカス駆動用コイルとトラック駆動用コイルを、チルト系駆動コイルよりも駆動用磁石側に近い位置に配置して駆動用磁石に距離を近づけることで強い磁束力を掛け、高い駆動力が必要なフォーカス駆動用コイルとトラック駆動用コイルの発生駆動力を高めることのできる対物レンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、請求項5記載の発明は、積層する各駆動用コイルの内形もしくは外形形状を同一とし、組立てを容易にすることを目的とする。
【0012】
また、請求項6記載の発明は、駆動用コイルの巻線内側もしくは外側もしくは両側に他方向駆動用コイルを巻線配置して、駆動用磁石からの距離を近づけることで強い磁束力を掛け、各駆動用コイルの発生駆動力を高めることを目的とする。
【0013】
また、請求項7記載の発明は、コイル巻線内側もしくは外側もしくは両側に他方向駆動用コイルを巻線配置した駆動用コイルの、駆動用磁石側の互いのコイル端面を揃えることで、コイル巻線内側もしくは外側もしくは両側に他方向駆動用コイルを巻線配置した駆動用コイルの駆動用磁石との距離を近づけることで強い磁束力を掛け、駆動用コイルの発生駆動力を高めることを目的とする。
【0014】
また、請求項8記載の発明は、対物レンズのタンジェンシャル方向片側の二つのフォーカス駆動用コイルと、対物レンズを挟んでもう一方の側にある二つのフォーカス駆動用コイルをそれぞれ独立的に給電することにより対物レンズをディスク記録面に対してタンジェンシャルチルト方向に傾斜可能にし、メディアのディスク記録面に対する対物レンズの光軸の傾きの補正を可能とすることを目的とする。
【0015】
また、請求項9記載の発明は、フォーカス駆動用コイルを駆動用磁石に近い位置に配置することで強い磁束力を掛け、高い駆動力が必要なフォーカス駆動用コイルの発生駆動力を高めることを目的とする。
【0016】
また、請求項10記載の発明は、小型で、傾きも制御可能なレンズ駆動装置を用いることで、良好な信号を得ることができる光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0017】
また、請求項11記載の発明は、小型で、傾きも制御可能なレンズ駆動装置を用いることで、データの読み書きを良好に行うことが可能な光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、光学式記憶媒体の記録・再生面にスポット光を照射するための対物レンズ及び対物レンズを保持するレンズホルダからなる可動部を、複数本の線状支持部材を介して固定部材に連結する支持機構にて支持していて、フォーカシング方向、トラッキング方向の2方向に移動可能であり、かつ、ラジアルチルト方向に回転可能である対物レンズ駆動装置において、表面が十字状に四分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨークに固定されて形成された駆動用磁石と、駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカス駆動用コイルと、駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたトラック駆動用コイルと、駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたラジアルチルト駆動用コイルと、を持つ駆動用モータを対物レンズに対してタンジェンシャル方向の片側もしくは両側に持つことを特徴としている。
【0019】
請求項2記載の発明は、光学式記憶媒体の記録・再生面にスポット光を照射するための対物レンズ及び対物レンズを保持するレンズホルダからなる可動部を、複数本の線状支持部材を介して固定部材に連結する支持機構にて支持していて、フォーカシング方向、トラッキング方向の2方向に移動可能であり、かつ、ラジアルチルト方向方向に回転可能である対物レンズ駆動装置において、表面が十字状に四分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨークに固定されて形成された駆動用磁石と、駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカス駆動用コイルと、駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたトラック駆動用コイルと、駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたラジアルチルト駆動用コイルと、を持つ駆動用モータを対物レンズに対してタンジェンシャル方向の片側もしくは両側に持つことを特徴としている。
【0020】
請求項3記載の発明は、光学式記憶媒体の記録・再生面にスポット光を照射するための対物レンズ及び対物レンズを保持するレンズホルダからなる可動部を、複数本の線状支持部材を介して固定部材に連結する支持機構にて支持していて、フォーカシング方向、トラッキング方向の2方向に移動可能であり、かつ、少なくともタンジェンシャルチルト方向に回転可能である対物レンズ駆動装置において、表面が十字状に四分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨークに固定されて形成された駆動用磁石と、駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカス駆動用コイルと、駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたトラック駆動用コイルと、駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたタンジェンシャルチルト駆動用コイルと、を持つ駆動用モータを対物レンズに対してタンジェンシャル方向両側に持つことを特徴としている。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、対物レンズ駆動装置において、各方向駆動コイルは、駆動用磁石の発生する磁束方向にコイル平面を重ねる方向に積層され、フォーカス駆動用コイルとトラック駆動用コイルは共に、チルト系駆動コイル(=ラジアルチルト駆動用コイルあるいはタンジェンシャルチルト駆動用コイル、両方備える場合といずれか一方を備える場合がある)よりも駆動用磁石側に近い位置に存在することを特徴としている。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、各駆動用コイルにおいて、積層順序が隣り合い、駆動用磁石が発生する磁束が貫く方向から見て同一方向に配置されていて駆動方向が異なる2種類以上の駆動コイルの形状は、内径もしくは外径の形状を同一とすることを特徴としている。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、各駆動用コイルにおいて、駆動用磁石が発生する磁束が貫く方向から見て同一方向に配置されて駆動方向が異なる2種類以上の各駆動コイル同士は、一方向の駆動用コイルの巻線内側もしくは外側もしくは両側に一つもしくは複数の他方向駆動用コイルを巻線配置することを特徴としている。
【0024】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、一方向の駆動用コイルとその巻線内側もしくは外側もしくはその両側に巻かれた一つもしくは複数の他方向駆動用コイルとの駆動用磁石が発生する磁束が貫く方向の位置関係は、駆動用磁石側のそれぞれのコイル端面を揃えることを特徴としている。
【0025】
請求項8記載の発明は、光学式記憶媒体の記録・再生面にスポット光を照射するための対物レンズ及び対物レンズを保持するレンズホルダからなる可動部を、複数本の線状支持部材を介して固定部材に連結する支持機構にて支持していて、フォーカシング方向、トラッキング方向の2方向に移動可能であり、かつ、少なくともタンジェンシャルチルト方向に回転可能である対物レンズ駆動装置において、表面が十字状に四分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨークに固定されて形成された駆動用磁石と、駆動用磁石の表面近傍のフォーカス方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカス駆動用コイルと、を持つ駆動用モータを、対物レンズのタンジェンシャル方向両側に持ち、対物レンズのタンジェンシャル方向片側の二つのフォーカス駆動用コイルを1つの組とし、また対物レンズを挟んでもう一方の側にある二つのフォーカス駆動用コイルを別の組とし、それらの組同士をそれぞれ独立的に給電することにより対物レンズを記憶媒体の記録面に対して傾斜させ、記録面に対する光スポットの傾斜量を調整するようにしたことを特徴としている。
【0026】
請求項9記載の発明は、請求項1,2,3,4,5,8のいずれか1項に記載の発明において、フォーカス駆動用コイルと前記トラック駆動用コイルの積層順序は、駆動用磁石に近い側から順に、フォーカス駆動用コイル、トラック駆動用コイル、であることを特徴としている。
【0027】
請求項10記載の発明は、光ディスクに対する照射光となるレーザー光を発するレーザー光源と、光ディスクからの反射光を受光する受光光学系と、受光光学系における受光信号に基づいて請求項1から9のいずれか1項に記載の対物レンズ駆動装置に対する制御信号を出力するレンズ制御系と、を備えることを特徴としている。
【0028】
請求項11記載の発明は、光ディスクを回転駆動する回転駆動系と、光ディスクの半径方向に移動自在に設けられた請求項10記載のピックアップ装置と、を備えることを特徴としている。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。構成要素には記号を付与して区別する。
【0030】
まず、図1は、本発明の第1の実施の形態の対物レンズ駆動装置の構成を示す平面図である。また図2は、特にこの対物レンズ駆動装置における駆動用モータ10の構成を示す分解図である。第1の実施形態の対物レンズ駆動装置は、光学式記憶媒体の記録・再生面にスポット光を照射するための対物レンズ1と対物レンズ1を保持するレンズホルダ2とからなる可動部3を、複数本の線状支持部材4を介して固定部材7に連結する支持機構にて支持している。また、駆動用モータ10を対物レンズ1に対してタンジェンシャル方向の両側に具備している。
【0031】
駆動用モータ10は、表面が十字状に四分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨーク5に固定されて形成された駆動用磁石6と、この駆動用磁石6の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカス駆動用コイル7と、駆動用磁石6の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたトラック駆動用コイル8と、駆動用磁石6の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたラジアルチルト駆動用コイル9と、からなる。ここで、着磁境界線を跨いで二つ設けられた各駆動用コイルの巻線方向の関係は、フォーカス駆動用コイル7とトラック駆動用コイル8は同一方向であり、ラジアルチルト駆動用コイル9は反対方向である。
【0032】
以下、図面を含め、必要に応じて、フォーカシング方向駆動用コイルをFo、トラッキング方向駆動用コイルをTr、ラジアルチルト方向駆動用コイルをRt、タンジェンシャルチルト方向駆動用コイルをTtとして示す。
【0033】
上記第1の実施形態の構成において、フォーカス駆動用コイルFoまたはトラック駆動用コイルTrまたはラジアルチルト駆動用コイルRtに通電することにより、駆動用磁石6との間で駆動力が発生し、可動部3をフォーカシング方向またはトラッキング方向またはラジアルチルト方向にそれぞれ駆動が可能となる。
【0034】
また、ここでは図示しないが、上記各駆動用コイルとは別に、タンジェンシャルチルト方向に駆動可能なタンジェンシャルチルト方向駆動コイルTtをさらに具備していてもよい。
【0035】
また、これらの図は各方向駆動用モータを対物レンズ1に対してタンジェンシャル方向の両側に具備した場合(センタOL=対物レンズ光軸と駆動中心が一致)のものであるが、これら各駆動用モータを対物レンズ1に対してタンジェンシャル方向の片側のみに具備している場合(片持ちOL=対物レンズ光軸と駆動中心がオフセット)でも同じである。
【0036】
なお、図2中、「FoまたはRt」、「RtまたはFo」、とあるのは、そのように方向駆動用コイルの種類を交換した構成・形態でもよいことを示す。ただし、一方のコイルがFoの場合、他方のコイルはRtであることを示す。つまり、図2に示す第1の実施形態の場合、方向駆動用コイルの組み合わせは、駆動用磁石6側からの順で(Fo、Tr、Rt)と(Rt、Tr、Fo)の2種であることを示している。以下の他の実施形態でも同様である。
【0037】
次に、図3は、本発明の第2の実施の形態における対物レンズ駆動装置を示す平面図である。また図4は、この対物レンズ駆動装置の駆動用モータ10の構成を示す分解図である。この対物レンズ駆動装置は、光学式記憶媒体の記録・再生面にスポット光を照射するための対物レンズ1及び対物レンズ1を保持するレンズホルダ2からなる可動部3を、複数本の線状支持部材4を介して固定部材7に連結する支持機構にて支持している。また、駆動用モータ10を対物レンズ1に対してタンジェンシャル方向の両側に具備している。駆動用モータ10は、表面が十字状に四分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨーク5に固定されて形成された駆動用磁石6と、この駆動用磁石6の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカス駆動用コイルFoと、前記駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたトラック駆動用コイルTrと、前記駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたラジアルチルト駆動用コイルRtとからなる。ここで、着磁境界線を跨いで二つ設けられた各駆動用コイルの巻線方向の関係は、フォーカス駆動用コイルFoとトラック駆動用コイルTrは同一方向であり、ラジアルチルト駆動用コイルRtは反対方向である。
【0038】
このような構成において、フォーカス駆動用コイルFoまたはトラック駆動用コイルTrまたはラジアルチルト駆動用コイルRtに通電することにより、駆動用磁石との間で駆動力が発生し、可動部3をフォーカシング方向またはトラッキング方向またはラジアルチルト方向にそれぞれ駆動が可能となる。
【0039】
また、ここでは図示しないが、上記各駆動用コイルとは別に、タンジェンシャルチルト方向に駆動可能なタンジェンシャルチルト方向駆動コイルをさらに具備していてもよい。
【0040】
また、これらの図は各方向駆動用モータを対物レンズに対してタンジェンシャル方向の両側に具備した場合(センタOL=対物レンズ光軸と駆動中心が一致)のものであるが、これら各駆動用モータを対物レンズに対してタンジェンシャル方向の片側のみに具備している場合(片持ちOL=対物レンズ光軸と駆動中心がオフセット)でも同じである。
【0041】
次に、図5は、本発明の第3の実施の形態における対物レンズ駆動装置を示す平面図である。また図6は、この対物レンズ駆動装置の駆動用モータの構成を示す分解図である。対物レンズ駆動装置は、光学式記憶媒体の記録・再生面にスポット光を照射するための対物レンズ1及び対物レンズ1を保持するレンズホルダ2からなる可動部3と、複数本の線状支持部材4を介して固定部材7に連結する支持機構を備えている。また、駆動用モータ10として、表面が十字状に四分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨーク5に固定されて形成された駆動用磁石6と、この駆動用磁石6の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカス駆動用コイルFoと、駆動用磁石6の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたトラック駆動用コイルTrと、駆動用磁石6の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたタンジェンシャルチルト駆動用コイルTtと、を対物レンズ1に対してタンジェンシャル方向両側に備えている。ここで、着磁境界線を跨いで二つ設けられた各駆動用コイルの巻線方向の関係はそれぞれ同一方向であり、また、対物レンズに対してタンジェンシャル方向両側に位置して備えられた各駆動用コイルの巻線方向の関係は、フォーカス駆動用コイルFoとトラック駆動用コイルTrは同一方向に駆動力を発生するように巻いてあり、タンジェンシャルチルト駆動用コイルTtは反対方向に駆動力を発生するように巻いてある。
【0042】
このような構成において、フォーカス駆動用コイルFoまたはトラック駆動用コイルTrまたはタンジェンシャルチルト駆動用コイルTtに通電することにより、駆動用磁石6との間で駆動力が発生し、可動部3をフォーカシング方向またはトラッキング方向またはタンジェンシャルチルト方向にそれぞれ駆動が可能となる。
【0043】
また、ここでは図示しないが、上記各駆動用コイルとは別に、ラジアルチルト方向に駆動可能なラジアルチルト方向駆動コイルRtをさらに具備していてもよい。
【0044】
次に、本発明の第4の実施の形態における対物レンズ駆動装置について説明する。図7は、上記各実施形態(第1〜第3)で示した各構成の駆動用モータ10における各駆動用コイルの積層順序について示している。上記各実施形態にある複数本の線状支持部材4を介して固定部材7に連結する支持機構を備えた対物レンズ駆動装置においては、フォーカシング方向及びトラッキング方向の駆動力が、ラジアルチルト方向及びタンジェンシャルチルト方向の駆動力よりも大きな値を必要とする場合が多い。原理的には駆動用コイルと駆動用磁石6の距離が近いほど大きな駆動力を発生させることができるので、フォーカス駆動用コイルFoとトラック駆動用コイルTrをチルト系駆動コイル(Rt、Tt)よりも上記駆動用磁石6側に近い位置に配置すると良い。図7には、そのような配置形態について示している。
【0045】
なお、図7では、第1の実施形態の対物レンズ駆動装置の場合を例に採り、かつ4軸駆動モータの構成の場合(4種の駆動用コイルを積層した場合)での例を示したが、駆動用モータ10の構成によっては、チルト系コイル(Rt、Tt)はラジアルチルト駆動用コイルRtとタンジェンシャルチルト駆動用コイルTtのどちらか一方しか存在しない場合もある。いずれでも同様である。
【0046】
次に本発明の第5の実施の形態における対物レンズ駆動装置について図8及び図9を参照して説明する。対物レンズ駆動装置の駆動用モータ10において、積層順序が隣り合い、前述の駆動用磁石6が発生する磁束が貫く方向から見て同一方向に配置されていて駆動方向が異なる2種類以上の駆動コイルの形状は、図8に示すように、内径もしくは外径の形状を同一とする。図8、9には、特に、駆動コイルRtとTtの内径を同一形状とする場合について示す。図9に示すように、可動部ホルダまたはコイル積層組付け治具などにボス部を設けて内径もしくは外径形状が同一の駆動コイル(ここではRt及びTt)を組付けることで、組付時の基準位置を揃えることが容易となり、組付け性を向上させることができる。
【0047】
次に、本発明の第6の実施形態及び第7の実施形態の対物レンズ駆動装置について図10を参照して説明する。第6の実施形態として、対物レンズ駆動装置の駆動用モータ10において、駆動用磁石6が発生する磁束が貫く方向から見て同一方向に配置されて駆動方向が異なる2種類以上の各駆動コイル同士は、一方の駆動用コイル(図10−コイル)の巻線内側のスペースに他方向駆動用コイルを巻線配置することによって駆動用コイルと駆動用磁石の距離を近づけられ、大きな駆動力を発生させることができる(図10−A)。また、一方の駆動用コイルの巻線外側に他方向駆動用コイルを巻線配置することでも実現できる(図10−B)。また、駆動用コイルの巻線内側と外側の両方に2つの他方向駆動用コイルを巻線配置してもよい(図10−C)。図10において、aはコイル面、bはその横側の図である。コイルXは、任意の方向駆動用コイルを示す。構成例として、コイルXをコイルFoとし、図10−Aに示すようにその巻線内側にコイルTrを配置する。これにさらにコイルRtを積層する。あるいは図10−Cに示すようにコイルRtを巻線外側に配置できる。
【0048】
また、第7の実施形態として、上記の駆動用コイルとその巻線内側もしくは外側もしくはその両側に巻かれた他方向駆動用コイルとの上記駆動用磁石6が発生する磁束が貫く方向の位置関係は、上記駆動用磁石6側のそれぞれのコイル端面を揃えて組み付ける(図10:駆動用磁石側コイル端面)ことにより、巻線内側もしくは外側もしくはその両側の他方向駆動コイルをより駆動用磁石6に近づけ、大きな駆動力を発生させることができる。
【0049】
次に、図11は、本発明の第8の実施の形態における対物レンズ駆動装置の構成を示す平面図である。また図12は、その対物レンズ駆動装置の駆動用モータの構成を示す分解図である。第8の実施形態の対物レンズ駆動装置は、光学式記憶媒体の記録・再生面にスポット光を照射するための対物レンズ1及びこの対物レンズ1を保持するレンズホルダ2からなる可動部3を、複数本の線状支持部材4を介して固定部材7に連結する支持機構にて支持していて、フォーカシング方向、トラッキング方向の2方向に移動可能であり、かつ、少なくともタンジェンシャルチルト方向に回転可能であり、駆動用モータ10を対物レンズ1のタンジェンシャル方向両面に備えている。駆動用モータ10は、表面が十字状に四分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨーク5に固定されて形成された駆動用磁石6と、この駆動用磁石6の表面近傍のフォーカス方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカス駆動用コイルFoと、駆動用磁石6の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたトラック駆動用コイルTrとからなる。ここで、着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカシング方向およびトラッキング方向駆動用コイルTrの巻線方向はそれぞれ同一方向である。また、対物レンズ1に対してタンジェンシャル方向両側に位置して備えられた各駆動用コイルの巻線方向の関係は、トラック駆動用コイルTrは同一方向に駆動力を発生するように巻いてあり、また、フォーカス駆動用コイルFoはそれぞれ独立的に給電することが可能な構成となっている。
【0050】
対物レンズ1に対してタンジェンシャル方向両側に位置して備えられた二つのフォーカス駆動コイルFoにそれぞれ独立的に給電することにより対物レンズ1をディスク記録面に対してタンジェンシャル方向に傾斜させ、ディスク記録面に対する光スポットの傾斜量を調整することができる。
【0051】
なおここではトラック駆動用コイルTrを上述したような構成としたが、まったく別の構成によって実現していても構わない。また、ここでは図示しないが、上記各駆動用コイルとは別に、ラジアルチルト方向に駆動可能なラジアルチルト方向駆動コイルRtをさらに具備していてもよい。
【0052】
次に、本発明の第9の実施形態の対物レンズ駆動装置について説明する。前述の各実施形態の駆動用モータ10の各駆動用コイルの積層順序について、上記各実施形態にある複数本の線状支持部材4を介して固定部材7に連結する支持機構を備えた対物レンズ駆動装置においては、フォーカシング方向の駆動力の方がトラッキング方向の駆動力よりも大きな値を必要とする場合が多い。駆動用コイルと駆動用磁石6の距離が近いほど大きな駆動力を発生させることができるので、フォーカス駆動用コイルFoをトラック駆動用コイルTrよりも上記駆動用磁石6側に近い位置に配置すると良い。第9の実施形態の対物レンズ駆動装置は、駆動用コイルに関して、フォーカス駆動用コイルFoをトラック駆動用コイルTrよりも駆動用磁石6側に近い位置に配置する構成とする。つまり、図7の例でいえば、上側の2つの形態(Fo、Tr、Rt、Tt)、(Fo、Tr、Tt、Rt)が該当する。
【0053】
次に、本発明の第10の実施形態について説明する。図13は、本発明の実施の形態における光ピックアップ装置の構成を示す図である。本実施形態の光ピックアップ装置200は、上述した各実施形態(第1〜第9)の対物レンズ駆動装置を備えて構成される。本光ピックアップ装置200は、光源201、コリメータレンズ202、ビームスプリッタ203、立ち上げミラー204、対物レンズ駆動装置205、対物レンズ206、集光レンズ208、シリンドリカルレンズ209、受光素子210を有する。対物レンズ駆動装置205は、前述実施形態で説明した対物レンズ駆動装置である。メディア207は、情報記録再生対象の光学式情報記憶媒体(光ディスク)である。
【0054】
光学ピックアップに搭載されている光源201から出射した拡散光は、コリメートレンズ202によって略平行光になる。その後ビームスプリッタ203を通り、立上げミラー204により折り曲げられ、対物レンズ駆動装置205の対物レンズ206に入射される。
【0055】
立上げミラー804によって折り曲げられた平行光は光学ピックアップに搭載された対物レンズ駆動装置805の対物レンズ806に入射し、対物レンズ駆動装置805及び対物レンズ806での作用によりメディア207記録面にスポットを形成する。また、スポットの反射光はビームスプリッタ203によって来た方向と向きを変えられ、集光レンズ208とシリンドリカルレンズ209を通った後、受光素子210に入射する。メディア上207のスポットの反射光が受光素子210に入射するように配置構成される。受光素子210で得られた信号をもとにして、対物レンズ駆動装置205の備えるフォーカス駆動コイルFo・トラック駆動コイルTr等を駆動することによってメディア207に対して対物レンズ206を追従することでメディア207の情報を得ることができる。
【0056】
前述のように対物レンズ駆動装置205によって対物レンズ206をメディア207に対して追従させてメディア207の情報を読み取るが、本対物レンズ駆動装置205は図示しないチルト検出手段により得られたチルト信号により、メディア207と対物レンズ206のチルトも制御されるので、スポットにコマ収差が発生せず、良好な信号を得ることが可能である。
【0057】
次に、本発明の第11の実施形態について説明する。図14は、本発明の実施形態の光ディスク装置の構成を示す図である。図14下側は特に側面からみた図である。本実施形態の光ディスク装置(光ディスクドライブ)は、前述の実施形態の光ピックアップ装置を備えて構成される。本光ディスク装置は、筐体301、ピックアップモジュールベース303、スピンドルモータ304、シークレール305、光学ピックアップ306等を有して構成される。光学ピックアップ306は前述実施形態の光学ピックアップ装置200である。
【0058】
光ディスク装置の筐体301に、防振ゴム302を介してピックアップモジュールベース303が設置されている。ピックアップモジュールベース303にはメディア207を回転させるスピンドルモータ304が固定されている。また、ピックアップモジュールベース303に取り付けられたシークレール305には光学ピックアップ306が搭載されている。光学ピックアップ306はシークレール305上をメディア207の半径方向に移動可能である。
【0059】
本光学ピックアップ306では、図示しないチルト検出手段により得られたチルト信号により、メディア207と対物レンズ1のチルトも制御されるので、スポットにコマ収差が発生せず、良好な信号を得ることができる。したがって、本光ディスク装置はデータの読み書きを良好に行なうことが可能である。
【0060】
以上により本発明の実施の形態について説明した。なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【0061】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、請求項1記載の発明では、表面が十字状に四分割した領域に分けられた駆動用磁石と、フォーカシング方向、トラッキング方向、ラジアルチルト方向のそれぞれ独立した各方向専用の駆動用コイルによって、フォーカシング方向、トラッキング方向に移動可能で、かつ、ラジアルチルト方向に回転可能な対物レンズ駆動装置の提供が可能となる。
【0062】
請求項2記載の発明では、表面が十字状に四分割した領域に分けられた駆動用磁石と、フォーカシング方向、トラッキング方向、ラジアルチルト方向のそれぞれ独立した各方向専用の駆動用コイルによって、フォーカシング方向、トラッキング方向に移動可能で、かつ、ラジアルチルト方向に回転可能な対物レンズ駆動装置の提供が可能となる。
【0063】
請求項3記載の発明では、表面が十字状に四分割した領域に分けられた駆動用磁石と、フォーカシング方向、トラッキング方向、タンジェンシャルチルト方向の独立した各方向専用の駆動用コイルによって、フォーカシング方向、トラッキング方向に移動可能で、かつ、タンジェンシャルチルト方向に回転可能な対物レンズ駆動装置の提供が可能となる。
【0064】
請求項4記載の発明では、フォーカス駆動用コイルとトラック駆動用コイルを駆動用磁石に距離を近づけることで強い磁束力を掛けられるので、高い駆動力が必要なフォーカス駆動用コイルとトラック駆動用コイルの発生駆動力を高めることができる。
【0065】
請求項5記載の発明では、積層する各駆動用コイルの内経もしくは外経の形状を同一とすることで、組み付けを容易にすることができる。
【0066】
請求項6記載の発明では、駆動用コイルの巻線内側もしくは外側もしくは両側に他方向駆動用コイルを巻線配置したため、積層配置した場合よりも駆動コイルと駆動用磁石との距離を近づけることができ、各駆動用コイルに強い磁束力を掛けられるので、各駆動用コイルの発生駆動力を高めることができる。
【0067】
請求項7記載の発明では、コイル巻線内側もしくは外側もしくは両側に他方向駆動用コイルを巻線配置した駆動用コイルの駆動用磁石側の互いのコイル端面を揃えることで、コイル巻線内側もしくは外側もしくは両側に他方向駆動用コイルを巻線配置した駆動用コイルの駆動用磁石との距離を近づけることができ、強い磁束力を掛けられるので、駆動用コイルの発生駆動力を高めることができる。
【0068】
請求項8記載の発明では、対物レンズのタンジェンシャル方向片側の二つのフォーカス駆動用コイルと、対物レンズをはさんでもう一方の側にある二つのフォーカス駆動用コイルをそれぞれ独立的に給電することにより対物レンズをディスク記録面に対してタンジェンシャルチルト方向に傾斜することができるので、メディアのディスク記録面に対する対物レンズの光軸の傾きの補正が可能となる。
【0069】
請求項9記載の発明では、フォーカス駆動用コイルを駆動用磁石に近い位置に配置することで強い磁束力を掛けられるので、高い駆動力が必要なフォーカス駆動用コイルの発生駆動力を高めることができる。
【0070】
請求項10記載の発明では、小型で、傾きも制御可能なレンズ駆動装置を用いることで、良好な信号を得ることができる光ピックアップを提供することができる。
【0071】
請求項11記載の発明では、小型で、傾きも制御可能なレンズ駆動装置を用いることで、データの読み書きを良好に行うことが可能な光ディスクドライブ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における対物レンズ駆動装置の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における対物レンズ駆動装置の駆動用モータの構成を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における対物レンズ駆動装置の構成を示す平面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における対物レンズ駆動装置の駆動用モータの構成を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における対物レンズ駆動装置の構成を示す平面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における対物レンズ駆動装置の駆動用モータの構成を示す図である。
【図7】駆動コイルの積層構造について示す図である。
【図8】駆動コイルの内径形状について示す図である。
【図9】駆動コイルの組み付けについて示す断面図である。
【図10】駆動コイルの巻線内側あるいは外側あるいは両側に他方向駆動コイルを配置する形態について示す図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態における対物レンズ駆動装置の構成を示す平面図である。
【図12】本発明の第8の実施の形態における対物レンズ駆動装置の駆動用モータの構成を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態における光ピックアップ装置の構成を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態における光ディスク装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ
2 レンズホルダ
3 可動部
4 支持部
5 ヨーク
6 駆動用磁石
7 固定部
Fo フォーカシングコイル(フォーカス駆動用コイル)
Tr トラッキングコイル(トラック駆動用コイル)
Rt ラジアンチルトコイル(ラジアンチルト駆動用コイル)
Tt タンジェンシャルコイル(タンジェンシャルチルト駆動用コイル)
10 駆動用モータ
200 光学ピックアップ装置
201 光源
202 コリメータレンズ
203 ビームスプリッタ
204 立ち上げミラー
205 対物レンズ駆動装置
206 対物レンズ
207 メディア
208 集光レンズ
209 シリンドリカルレンズ
210 受光素子
300 光ディスク装置
301 筐体
302 防振ゴム
303 ピックアップモジュールベース
304 スピンドルモータ
305 シークレール
306 光学ピックアップ

Claims (11)

  1. 光学式記憶媒体の記録・再生面にスポット光を照射するための対物レンズ及び該対物レンズを保持するレンズホルダからなる可動部を、複数本の線状支持部材を介して固定部材に連結する支持機構にて支持していて、フォーカシング方向、トラッキング方向の2方向に移動可能であり、かつ、ラジアルチルト方向に回転可能である対物レンズ駆動装置において、
    表面が十字状に四分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨークに固定されて形成された駆動用磁石と、
    該駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカス駆動用コイルと、
    前記駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたトラック駆動用コイルと、
    前記駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたラジアルチルト駆動用コイルと、
    を持つ駆動用モータを対物レンズに対してタンジェンシャル方向の片側もしくは両側に持つことを特徴とする光ディスクドライブの対物レンズ駆動装置。
  2. 光学式記憶媒体の記録・再生面にスポット光を照射するための対物レンズ及び該対物レンズを保持するレンズホルダからなる可動部を、複数本の線状支持部材を介して固定部材に連結する支持機構にて支持していて、フォーカシング方向、トラッキング方向の2方向に移動可能であり、かつ、ラジアルチルト方向方向に回転可能である対物レンズ駆動装置において、
    表面が十字状に四分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨークに固定されて形成された駆動用磁石と、
    該駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカス駆動用コイルと、
    前記駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたトラック駆動用コイルと、
    前記駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたラジアルチルト駆動用コイルと、
    を持つ駆動用モータを対物レンズに対してタンジェンシャル方向の片側もしくは両側に持つことを特徴とする光ディスクドライブの対物レンズ駆動装置。
  3. 光学式記憶媒体の記録・再生面にスポット光を照射するための対物レンズ及び該対物レンズを保持するレンズホルダからなる可動部を、複数本の線状支持部材を介して固定部材に連結する支持機構にて支持していて、フォーカシング方向、トラッキング方向の2方向に移動可能であり、かつ、少なくともタンジェンシャルチルト方向に回転可能である対物レンズ駆動装置において、表面が十字状に四分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨークに固定されて形成された駆動用磁石と、
    該駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカス駆動用コイルと、
    前記駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向の着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたトラック駆動用コイルと、
    前記駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたタンジェンシャルチルト駆動用コイルと、
    を持つ駆動用モータを対物レンズに対してタンジェンシャル方向両側に持つことを特徴とする光ディスクドライブの対物レンズ駆動装置。
  4. 前記対物レンズ駆動装置において、前記各方向駆動コイルは、前記駆動用磁石の発生する磁束方向にコイル平面を重ねる方向に積層され、前記フォーカス駆動用コイルとトラック駆動用コイルは共に、前記チルト系駆動コイル(=ラジアルチルト駆動用コイルあるいはタンジェンシャルチルト駆動用コイル、両方備える場合といずれか一方を備える場合がある)よりも前記駆動用磁石側に近い位置に存在することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光ディスクドライブの対物レンズ駆動装置。
  5. 前記各駆動用コイルにおいて、積層順序が隣り合い、前記駆動用磁石が発生する磁束が貫く方向から見て同一方向に配置されていて駆動方向が異なる2種類以上の駆動コイルの形状は、内径もしくは外径の形状を同一とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光ディスクドライブの対物レンズ駆動装置。
  6. 前記各駆動用コイルにおいて、前記駆動用磁石が発生する磁束が貫く方向から見て同一方向に配置されて駆動方向が異なる2種類以上の各駆動コイル同士は、前記一方向の駆動用コイルの巻線内側もしくは外側もしくは両側に一つもしくは複数の他方向駆動用コイルを巻線配置することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光ディスクドライブの対物レンズ駆動装置。
  7. 前記一方向の駆動用コイルとその巻線内側もしくは外側もしくはその両側に巻かれた一つもしくは複数の他方向駆動用コイルとの前記駆動用磁石が発生する磁束が貫く方向の位置関係は、前記駆動用磁石側のそれぞれのコイル端面を揃えることを特徴とする請求項6記載の光ディスクドライブの対物レンズ駆動装置。
  8. 光学式記憶媒体の記録・再生面にスポット光を照射するための対物レンズ及び該対物レンズを保持するレンズホルダからなる可動部を、複数本の線状支持部材を介して固定部材に連結する支持機構にて支持していて、フォーカシング方向、トラッキング方向の2方向に移動可能であり、かつ、少なくともタンジェンシャルチルト方向に回転可能である対物レンズ駆動装置において、表面が十字状に四分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨークに固定されて形成された駆動用磁石と、該駆動用磁石の表面近傍のフォーカス方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで二つ設けられたフォーカス駆動用コイルと、を持つ駆動用モータを、前記対物レンズのタンジェンシャル方向両側に持ち、前記対物レンズのタンジェンシャル方向片側の二つのフォーカス駆動用コイルを1つの組とし、また前記対物レンズを挟んでもう一方の側にある二つのフォーカス駆動用コイルを別の組とし、それらの組同士をそれぞれ独立的に給電することにより前記対物レンズを前記記憶媒体の記録面に対して傾斜させ、該記録面に対する光スポットの傾斜量を調整するようにしたことを特徴とする光ディスクドライブの対物レンズ駆動装置。
  9. 前記フォーカス駆動用コイルと前記トラック駆動用コイルの積層順序は、前記駆動用磁石に近い側から順に、フォーカス駆動用コイル、トラック駆動用コイル、であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,8のいずれか1項に記載の光ディスクドライブの対物レンズ駆動装置。
  10. 光ディスクに対する照射光となるレーザー光を発するレーザー光源と、前記光ディスクからの反射光を受光する受光光学系と、該受光光学系における受光信号に基づいて請求項1から9のいずれか1項に記載の対物レンズ駆動装置に対する制御信号を出力するレンズ制御系と、を備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
  11. 光ディスクを回転駆動する回転駆動系と、前記光ディスクの半径方向に移動自在に設けられた請求項10記載のピックアップ装置と、を備えることを特徴とする光ディスク装置。
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