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JP2004104240A - 防犯映像管理システム - Google Patents

防犯映像管理システム Download PDF

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JP2004104240A
JP2004104240A JP2002260234A JP2002260234A JP2004104240A JP 2004104240 A JP2004104240 A JP 2004104240A JP 2002260234 A JP2002260234 A JP 2002260234A JP 2002260234 A JP2002260234 A JP 2002260234A JP 2004104240 A JP2004104240 A JP 2004104240A
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大畠 覚
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Abstract

【課題】保守員が比較的少ない労力で短時間に映像確認及び撮影条件の設定・確認を行うことにある。
【解決手段】防犯を必要とする場所に取り付けられ、この防犯場所の映像を撮影する防犯カメラ2と、防犯場所と隔離された箇所に設置され、防犯カメラにより撮影された映像情報を記録する映像記録装置3と、防犯場所に設置され、映像記録装置に記録された映像情報を表示可能とする表示装置4と、前記防犯場所内において制御信号を無線伝送にて表示装置に送信し、この送信結果に基づいて実行された結果を無線伝送にて受け取って記録・表示し、メモリカードに記憶する携帯端末5と、この携帯端末からの制御信号を受信し、映像記録装置に対して所定の処理を実行し、この実行結果を前記携帯端末に無線伝送にて送信する前記表示装置に受けられる送受信部とを設けた防犯映像管理システムである。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防犯を必要とする場所,エレベータの乗りかご、建物その他防犯を必要とする各所に利用される防犯映像管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エレベータの乗りかご内の犯罪を防止するために、かご内の適宜な個所に防犯カメラが取り付けられ、また乗りかご上部にハードディスクなどの映像記録装置が設置され、防犯カメラで撮影された映像を映像記録装置に記録し保存することが行われている。
【0003】
ところで、この映像記録装置に保存された映像や撮影条件を確認する場合、2通りの確認方法が考えられている。
【0004】
その1つの映像確認方法は、保守員が定期的或いは必要なときに乗りかごの上部に上がり、映像記録装置にモニター装置を接続し、モニター装置に映し出される映像を確認する他、コマ送り速度,画質等の撮影条件の設定、確認を行っている。
【0005】
また、他の1つの映像確認方法は、乗りかご上部に設置される映像記録装置の映像出力端子からケーブルを引き出して乗りかご内に取り付けられているモニター用端子に接続し、このモニター用端子にモニター装置を接続し、映像記録装置に保存される映像を確認し、また映像記録装置から同様にケーブルを引き出して乗りかご内のリモコン用接続端子に接続し、このリモコン用接続端子にリモコン装置を接続し、映像記録装置の記録内容の検索、記録・読出しモードの設定を行うものである(例えば特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−143128号公報(第3頁左欄16行−25行、図2)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような映像記録装置の映像や撮影条件の確認方法には、次のような問題点が指摘されている。
【0008】
前者の映像確認方法は、保守員が乗りかごの上部に上がり、モニター装置に映し出される映像の確認、撮影条件の設定、確認するものであり、保守員がその都度乗りかごの上部に上がる必要があるので、映像確認等の作業が煩雑であり、またエレベータの運転を停止しなければならず、種々の時間的な制約が出てくる。さらに、エレベータの保守員以外の者が容易に映像を確認したり、撮影条件の設定をすることができない。
【0009】
一方、後者の映像確認方法は、エレベータ保守員以外の者でも映像を確認できるが、撮影条件の確認・設定が難しいなどの問題がある。
【0010】
また、映像記録装置に保存される映像を読み出す場合、常に別体のリモコン装置とモニター装置を携行し、リモコン用接続端子及びモニター用端子に接続しなければならず、映像の確認作業が大掛かりとなる問題がある。
【0011】
さらに、エレベータ保守員以外の者でも映像を確認できるということは、映像漏洩という問題があり、十分にセキュリティを確保しにくい問題がある。
【0012】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、保守員が比較的少ない労力で短時間に映像確認及び撮影条件の設定・確認が可能な防犯映像管理システムを提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明の他の目的は、保守員だけでなく、ユーザにとっても容易に映像を確認可能であり、かつ、映像の漏洩を防止する防犯映像管理システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記課題を解決するために、本発明に係る防犯映像管理システムは、防犯を必要とする場所に取り付けられ、この防犯場所の映像を撮影する防犯カメラと、前記防犯場所と隔離された箇所に設置され、前記防犯カメラによって撮影された映像情報を記録する映像記録装置と、前記防犯場所に設置され、前記映像記録装置に記録された映像情報を表示する表示装置とが設けられ、
この表示装置は、前記防犯場所から無線伝送により入力される制御信号を受信する受信部と、この受信された制御信号の制御内容に基づいて前記映像記録装置に対して所定の処理を実行する演算処理制御部と、この制御部による実行結果を前記防犯場所に送信する送信部とを有し、前記防犯場所と前記表示装置との間で前記制御信号、前記実行結果の授受を可能とした構成である。
【0015】
本発明は以上のような構成とすることにより、防犯場所である乗りかご内に設置される表示装置に送受信部および演算処理部を設け、当該犯行場所から無線伝送により送信されてくる制御信号を受信部で受信し、当該制御信号が例えば映像情報の表示指示である場合、映像記録装置に記録される映像情報を取り出し、送信部から防犯場所に送信するので、乗りかご内に制御信号の送信および映像情報の受信記録する機能を有する機器をもつ込むだけで、映像記録装置に記録される映像情報を取り出し確認でき、また、制御信号が例えば映像記録装置の撮影条件を含む動作条件の変更・確認であれば、表示装置の演算処理制御部が前記映像記録装置に設定される撮影条件を含む動作条件を変更したり、前記映像記録装置から当該撮影条件を含む動作条件を読み出して防犯場所に無線伝送にて送信するので、保守員が乗りかご内で比較的少ない労力で短時間に映像確認及び撮影条件の設定・確認が可能となる。
【0016】
なお、映像記録装置と防犯場所以外の所要の場所に設置される外部モニター装置との間で双方向無線伝送により接続されている場合、前述と同様に外部モニター装置に表示装置と同様な送受信部および演算処理部を設ければ、前述と同様な効果を奏するものである。
【0017】
また、防犯場所に設置される防犯カメラと表示装置との両方に前述する送受信部および演算処理部を設ける構成とすれば、何れかを選択して制御信号を送信でき、また映像記録装置の映像情報を確認でき、映像記録装置に設定される撮影条件を含む動作条件を変更、確認等を行うことが可能である。
【0018】
(2) また、本発明は以上のような構成に新たに、少なくとも表示装置、外部モニター装置、防犯カメラに向けて制御信号を送信し、また表示装置、外部モニター装置、防犯カメラを介して送信されてくる映像情報を受信する携帯端末を設けることにより、当該携帯端末の指示のもとに映像情報を取込んで記録し、表示することにより確認可能となり、また当該携帯端末に着脱可能にメモリカードを装填すれば、記憶された映像情報をメモリカードに記憶し、別場所の備えるパソコンを利用して映像情報を確認でき、また保管管理に有効となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図1は本発明に係わる防犯映像管理システムの一実施の形態を示す構成図である。
【0021】
この防犯映像管理システムは、防犯が必要とする場所、例えばエレベータの乗りかご1の天井などに取り付けられる防犯カメラ2と、この防犯カメラ2で撮影された乗りかご1内の映像を記録する映像記録装置3と、この映像記録装置3に記録された映像情報を表示する表示装置4と、無線通信手段を介して映像を読出し表示可能なハンドヘルドターミナルなどの携帯端末5とによって構成されている。
【0022】
前記防犯カメラ2は、例えば撮像管やCCD、CMOSなどの固体撮像デバイス等の撮像素子などを用いたビデオ、デジタルの撮像カメラであって、例えばエレベータの場合には、乗降者の手の届き難いエレベータ乗りかご内の天井に取り付けられるが、的確な映像を撮影する観点から考えれば、乗りかご内の天井であっても、比較的ドアから離れたかご内天井の比較的奥側からドア側を望むような場所に取り付けるのが望ましく、さらには正面のドアと対峙するかご内の壁面の比較的高い位置に取り付けてもよい。
【0023】
この防犯カメラ2は、そのまま乗りかご内の天井に直付けする方法もあるが、外部から直接防犯カメラ2と判断されるのは防犯上好ましくないので、外側から例えば撮影上支障をきたさない材料の外装体6で防犯カメラ2を覆うことにより、自然な雰囲気状態で取り付けるのが望ましい。従って、防犯カメラ2という場合、乗りかご内に直付けする場合だけでなく、外装体6で覆う場合も含むものであり、特に請求項の記載においては、前述する両方の場合を含む。
【0024】
この防犯カメラ2内または外装体6内には、送・受信部7(7a,7b)が設けられ、携帯端末5から無線伝送されてくる例えば表示指示制御信号を受信し、映像記録装置3に伝送することにより、映像記録装置3では、記録される映像信号を再生し表示装置4に表示する機能をもっている。
【0025】
なお、防犯カメラ2内に送受信部7を有する場合、図2に示すように、カメラ本体2aと、エレベータ乗りかご1内に乗客が乗り込んだとき、その乗客の込んだ状態を感知する人感センサ2bと、携帯端末5から受信部7bを介して各種の制御信号を受け取ると、その制御信号を判断し、所要の制御を実行し、映像記録装置3から読み出した映像情報を所要の信号に変換し送信部7aを介して送信するCPUで構成される演算処理制御部2cとが設けられている。なお、外装体6内には、送・受信部7を有する場合、外装体6内に防犯カメラ2と同様な構成体を取り付けるものである。
【0026】
人感センサ2bの機能は、演算処理制御部2cが常時停止しているが、人感センサ2bから乗客乗込み状態の信号が入ってきたときに演算処理制御部2cが動作し、カメラ本体2aからの映像を取込む場合、或いは演算処理制御部2cが常時動作しているが、人感センサ2bから乗客乗込み状態の信号を受けたときにカメラ本体2aからの映像を取込む場合の2通りの利用が考えられるが、何れを選択するかは任意である。
【0027】
前記映像記録装置3は、磁気ディスクや光ディスクなどが用いられ、エレベータ乗りかご1の上部に設置されている。この映像記録装置3と防犯カメラ2は映像用ケーブル8aおよび制御用ケーブル8bが接続され、防犯カメラ2で撮影された映像が映像用ケーブル8aで伝送され、乗りかご1の天井からかご上部の映像記録装置3に記録される。なお、この映像情報の記録時、映像情報とともに、撮影年月日、時刻などの必要な情報が所要とするフォーマットに従って記録される。
【0028】
また、この映像記録装置3は、エレベータ乗りかご1の固有識別データが記憶され、携帯端末5から送られてくる識別データと照合し、映像情報の漏洩を未然に回避する映像漏洩保護手段が講じられている。このかご固有識別データとは例えば製造者と製品の製造番号よりなる機器の特有番号などが挙げられる。
【0029】
防犯カメラ2または外装体6内に設けられる送・受信部7と携帯端末5は、映像情報そのもの、映像情報の表示・記録指示、撮影条件の設定・変更、確認指示等の制御信号を無線伝送によって授受するが、その1つの無線伝送の伝送形態として例えば1,0の情報によって赤外光を変調し所要とする映像情報や制御信号を送信する無線による赤外線伝送9が用いられる。従って、携帯端末5は赤外線による制御信号を送受信する送・受信部が設けられている。
【0030】
前記表示装置4は、映像記録装置3に記録された映像情報を表示する機能の他、防犯カメラ2と同様に携帯端末5から無線伝送されてくる各種の制御信号を受信する受信部の他、この受信部で受信された制御信号を受け取ったとき、その制御信号を判断し、所要とする処理を実行し、映像記録装置3から読み出した映像情報を表示部に表示する演算処理制御部が設けられている。従って、映像記録装置3と表示装置4は映像用ケーブルおよび制御用ケーブルによって接続され、相互に映像情報および制御信号を伝送可能な構成となっている。
【0031】
このように表示装置4に送受信部や演算処理部を設けた理由は、防犯カメラ2の設置場所に応じて防犯カメラ2に送受信部7を設けても十分な機能を果たせない場合には防犯カメラ2に代えて表示装置4に同様の機能をもたせるとか、或いは防犯カメラ2および表示装置4の何れかを選択し、自在に映像表示、撮影条件の設定・変更等を可能にするためである。
【0032】
前記携帯端末5は、図3および図4に示すように、映像条件の設定、取り出すべき映像情報の選択、映像記録装置3に保存される映像情報を取り出すための表示指示操作、さらに取込んだ映像情報を所要とする演算処理,例えば映像情報の圧縮処理等を実行し記録させる記録指示操作等を行う操作キー51と、この操作キー51から入力される各種の制御信号の判定データや映像記録装置3の撮影条件を含む動作条件のメニューを設定するデータ設定部52と、操作キー51からの制御信号と設定データとから制御内容を判断し所要の信号に変換するCPUで構成される演算処理制御部53と、この演算処制御理部53によって判断される例えば操作キー51からの表示指示操作に基づく表示指示制御信号を例えば1,0の情報によって赤外光を変調し所要とする赤外線の制御信号を防犯カメラ2または表示装置4に無線送信し、その結果、映像記録装置3から得られる映像情報を受信する送受信部54と、この送受信部54で受信される映像記録装置3の映像情報を記録する映像記録部55と、この映像記録部55に記録される映像情報を表示する表示部56と、映像記録部55に記録され、または表示部56に表示される映像情報を入出力する入出力部57とが設けられている。
【0033】
この携帯端末5には、メモリカード58が着脱自在に装填され、入出力部57または内部のバスラインに接続される構成となっている。また、携帯端末5に入出力部57またはモニター専用端子を介して映像情報をモニターする外部モニター装置(図示せず)等が接続可能な構成となっている。メモリカード58は、取込んだ映像情報を別置のパソコンに装填し、映像確認を可能にするものであり、また外部モニター装置は、携帯端末5の映像記録部55から直接映像情報を読み出して例えば大型表示画面に表示し映像を確認する役割をもっている。
【0034】
次に、以上のようなシステムの動作について説明する。
【0035】
エレベータの保守点検等を行う際、保守員は、携帯端末5を常時携帯し、営業所から現場に出向き、エレベータ管理者等とご相談の上、保守員自らが携帯端末5を操作するが、携帯端末5をエレベータ管理者等に提供し、操作させることも可能である。
【0036】
保守員またはエレベータ管理者等は、携帯端末5の操作キー51から識別データ(IDコード)を入力し、例えば表示指示の入力操作を行うと、演算処理制御部53は、データ設定部52の設定データを参照し、表示指示操作であると判断したとき、送受信部54を経由して例えば防犯カメラ2(または表示装置4)に無線伝送し、固有識別データを要求する。
【0037】
防犯カメラ2側では、受信部7bで固有識別データを受信すると、演算処理制御部2cを介して制御用ケーブル8bを経由し、映像記録装置3から固有識別データを取り出し、送信部7aから無線伝送にて携帯端末5に送信する。
【0038】
この携帯端末5は、操作キー51から入力される識別データと防犯カメラ2から送信されてくる固有識別データとを比較し、両データが一致したとき、表示指示制御信号を防犯カメラ2に例えば赤外線による無線伝送する。
【0039】
なお、携帯端末5側にて識別データと防犯カメラ2からの固有識別データとを比較するようにしたが、例えば携帯端末5から識別データを含む表示指示制御信号を送信し、防犯カメラ2側または映像記録装置3側にて比較する構成であってもよい。
【0040】
従って、携帯端末5の操作キー51から識別データを入力し、映像記録装置3に格納されている固有識別データと比較し、両データが一致したときに初めて映像情報の取り込みを可能にすることにより、映像情報のセキュリティのチェックを実施でき、ひいては映像情報の漏洩を未然に防止することができる。
【0041】
以上のようにして両データの一致を確認すると、携帯端末5は、例えば防犯カメラ2に向けて表示指示制御信号を無線送信する。この防犯カメラ2の演算処理制御部2cは、受信部7bを介して表示指示制御信号を受信すると、映像情報を取り出すための制御信号を作成し、制御用ケーブル8bを介して映像記録装置3に送信し、映像記録装置3から映像用ケーブル8aを介して映像情報を取り出す。ここで、演算処理制御部2cは、映像情報を携帯端末5に適用可能な映像情報に変換し、赤外線その他の伝送形態により携帯端末5に無線送信する。
【0042】
この携帯端末5側では、送受信部54にて映像情報を受信すると、映像記録部55に記録する。この状態において、操作キー51から表示指示操作を受けると、映像記録部55から映像情報を読み出し、表示部56に表示する。
【0043】
なお、操作キー51を2回操作したとき、表示部56に映像情報を表示するようにしたが、例えば操作キー51を1回操作するだけで映像情報を表示することも可能である。
【0044】
従って、携帯端末5は、操作キー51の操作を含む表示指示制御信号を例えば防犯カメラ2等に送信し、また映像記録装置3から得られた映像情報を表示部56に表示する一連の処理を実行するものであり、表示指示制御手段を構成する。
【0045】
次に、操作キー51から記憶指示操作を行うと、演算処理制御部53は、映像記録部55に記録される映像情報を読み出して間引き処理などを行った後、再度映像記録部55に上書きするとか、或いは上書きされた映像情報を携帯端末5に装填されているメモリカード58に記憶する処理を実行する。このメモリカード58は、別場所のパソコン等に装填し、記憶された映像を確認することができる。
【0046】
このような携帯端末5の一連の処理は、記録指示制御手段を構成する。
【0047】
なお、映像記録装置3から取り出した映像情報を一旦映像記録部55に記憶した後、別場所に移動し、携帯端末5の入出力部57またはモニター専用端子に外部モニター装置を接続すれば、大型画面で映像を確認することができる。
【0048】
また、携帯端末5は、操作キー51から動作条件設定の入力操作を行うと、演算処理制御部53では、条件設定の入力操作を判断し、データ設定部52から映像記録装置3の撮影条件を含む動作条件のメニューを取り出して表示部56に表示し、必要な条件項目を選択し変更条件値を入力操作するか、或いは全動作条件項目を選択する場合には全動作条件項目の変更部分だけ変更条件値を入力操作し、送受信部54から防犯カメラ2に無線伝送する。
【0049】
防犯カメラ2は、携帯端末5からの動作条件に関する信号を受信し、制御用ケーブル8bを経由して映像記録装置3に伝送し、動作条件を変更する。動作条件の読み出しについても、同様に携帯端末5の操作キー51を操作し、防犯カメラ2を経由して映像記録装置3から動作条件を読み出し、表示部56に表示し、映像記録装置3の撮影条件を含む動作条件の確認を行う。
【0050】
このような携帯端末5の一連の処理は、動作条件設定・変更・確認手段を構成する。
【0051】
なお、以上のような動作の説明は、携帯端末5から防犯カメラ2を介して行う処理であるが、表示装置4を経由しても同様の処理を実行できることは言うまでもない。
【0052】
従って、以上のような実施の形態によれば、防犯カメラ2が乗りかご1の天井に取り付けられ、かつ、この防犯カメラ2内(外装体6を含む)または表示装置4に送受信部が設けられ、この送受信部を介して映像記録装置3に記録される映像情報を取り出し、携帯端末5に取込むようにしたので、乗りかご1の上部に設置される映像記録装置3に近づかなくても、保守員またはエレベータ管理者等が乗りかご内で比較的少ない労力で短時間に映像をモニタリングできる。
【0053】
また、保守員等が携帯端末5を携帯し、乗りかご内で防犯カメラ2または表示装置4と無線通信にて映像記録装置3に保存される映像を読み出すので、従来のように乗りかご内に2台の装置を持ち込んだり、所要とする端子に接続し、操作する作業がなくなり、非常に手軽に映像情報を確認できる。
【0054】
また、携帯端末5から映像記録装置3の撮影条件を含む動作条件を取込んで確認したり、無線通信にて動作条件の変更データを送信し、既に映像記録装置3に設定されている動作条件も容易に変更できる。
【0055】
さらに、携帯端末5にメモリカード58を装填し、当該携帯端末5の操作キー51を操作し、映像記録部55に記録されている防犯映像を選択し、メモリカード58に保存することができ、ひいては過去の映像の整理や別のパソコンで映像を確認できる。このとき、撮影情報とともに、撮影年月日、時刻その他必要に応じて予め設定されている固有識別データ等を同時に記録すれば、防犯上非常に有効な手段となりうるものである。
【0056】
また、携帯端末5と防犯カメラ2(表示装置4を含む)との情報の授受に際し、赤外線を用いることにより、通信範囲が狭く、情報の漏洩を防ぐことができ、しかも映像情報の高速伝送が可能となり、映像が快適な状態で確認できる。
【0057】
さらに、映像記録装置3に固有識別データを記憶し、携帯端末5との初期情報交換時、携帯端末5を操作する者からの識別データのもとに照合する構成となっているので、映像情報の漏洩を未然に防止できる。
【0058】
(その他の実施の形態)
図5は本発明に係わる防犯映像管理システムの他の実施形態を示す構成図である。
【0059】
この防犯映像管理システムは、エレベータ乗りかご1内だけでなく、エレベータ乗りかご1外の別場所から映像記録装置3に記録される映像信号や映像記録装置3の撮影条件を含む動作条件を変更、確認可能にした例である。
【0060】
この防犯映像管理システムは、乗りかご1上部に設置される映像記録装置3のデータ入出力系に例えばレーザ光などを送受光するかご側送受光器11が接続され、このかご側送受光器11はかご真上方向に対してレーザ光を送受するように乗りかご上部の所定位置に固定設置される。
【0061】
一方、エレベータ昇降路12の上部には、前記かご側送受光器11と対峙するように例えばレーザ光などを送受光する昇降路側送受光器13が設置され、この昇降路側送受光器13は外部モニター装置14に接続されている。
【0062】
従って、かご側送受光器11と昇降路側送受光器13は光による双方向無線伝送が可能な構成となっている。
【0063】
この外部モニター装置14には、少なくとも表示装置4と同様な機能および送受信部15が設けられ、携帯端末5と無線伝送にて情報の授受を行う構成となっている。
【0064】
なお、このシステムの動作は前述した通りであり、映像情報を乗りかご外で大型表示画面で表示する点を除けば、映像記録装置3に記録される映像情報の読み出し表示、映像記録装置3の撮影条件を含む動作条件の設定、変更、確認等にいては前述した通りであり、ここではその説明に譲る。なお、この例では、固有識別データが外部モニター装置14に格納する構成であってもよい。
【0065】
従って、以上のような実施の形態によれば、乗りかごに乗客が乗っている場合でも容易に映像情報を取り出して確認することができ、その他前述する効果を奏する。
【0066】
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。送受信部7は、防犯カメラ2内または外装体6内に設けたが、例えば完全に切り離してかご天井の適宜な箇所に設置してもよい。
【0067】
また、送受信部7を含む防犯カメラ2をエレベータ乗りかご内を設置したが、例えば建物の玄関内、エレベータの乗り場その他防犯に必要な場所に設置し、例えば定期的に映像を確認することもできる。
【0068】
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、保守員が比較的少ない労力で短時間に映像確認及び撮影条件の設定・確認を行うことができる。
【0070】
また、本発明は、保守員だけでなく、ユーザにとっても容易に映像を確認でき、しかも映像情報の漏洩を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防犯映像管理システムの一実施の形態を示す構成図。
【図2】防犯カメラの一具体例を示す構成図。
【図3】携帯端末の正面を表わす外観図。
【図4】携帯端末の一具体例を示す構成図。
【図5】本発明に係わる防犯映像管理システムの他の実施形態を示す構成図。
【符号の説明】
1…乗りかご
2…防犯カメラ
2a…カメラ本体
2b…人感センサ
2c…演算処理制御部
3…映像記録装置
4…表示装置
5…携帯端末
6…外装体
7(7a,7b)…送受信部
8a…映像用ケーブル
8b…制御用ケーブル
11,13…送受光器
14…外部モニター装置
15…送受信部
51…操作キー
52…データ設定部
53…演算処理制御部
54…送受信部
55…映像記録部
58…メモリカード

Claims (11)

  1. 防犯を必要とする場所に取り付けられ、この防犯場所の映像を撮影する防犯カメラと、前記防犯場所と隔離された箇所に設置され、前記防犯カメラによって撮影された映像情報を記録する映像記録装置とを備えた防犯映像管理システムにおいて、
    前記防犯場所に設置され、前記映像記録装置に記録された映像情報を表示する表示装置が設けられ、
    この表示装置は、前記防犯場所から無線伝送により入力される制御信号を受信する受信部と、この受信された制御信号の制御内容に基づいて前記映像記録装置に対して所定の処理を実行する演算処理制御部と、この制御部による実行結果を前記防犯場所に送信する送信部とを有し、
    前記防犯場所と前記表示装置との間で前記制御信号、前記実行結果の授受を可能としたことを特徴とする防犯映像管理システム。
  2. 防犯を必要とする場所に取り付けられ、この防犯場所の映像を撮影する防犯カメラと、前記防犯場所と隔離された箇所に設置され、前記防犯カメラによって撮影された映像情報を記録する映像記録装置とを備えた防犯映像管理システムにおいて、
    前記防犯場所以外の所要とする場所に設置され、前記映像記録装置に記録された映像情報を無線伝送にて受信し表示する外部モニター装置が設けられ、
    この外部モニター装置は、前記防犯場所以外の場所から無線伝送により入力される制御信号を受信する受信部と、この受信された制御信号の制御内容に基づいて前記映像記録装置に対して所定の処理を実行する演算処理制御部と、この制御部による実行結果を前記防犯場所以外の場所に送信する送信部とを有し、
    前記防犯場所以外の場所と前記外部モニター装置との間で前記制御信号、前記実行結果の授受を可能としたことを特徴とする防犯映像管理システム。
  3. 防犯を必要とする場所に取り付けられ、この防犯場所の映像を撮影する防犯カメラと、前記防犯場所と隔離された箇所に設置され、前記防犯カメラによって撮影された映像情報を記録する映像記録装置と、前記防犯場所に設置され、前記映像記録装置に記録された映像情報を表示する表示装置とを備えた防犯映像管理システムであって、
    前記防犯カメラと前記表示装置とに、それぞれ前記防犯場所から無線伝送により入力される制御信号を受信する受信部と、この受信された制御信号の制御内容に基づいて前記映像記録装置に対して所定の処理を実行する演算処理制御部と、この制御部による実行結果を前記防犯場所に送信する送信部とを有し、
    前記防犯カメラと前記表示装置との何れかを選択し、前記防犯場所との間で前記制御信号、前記実行結果の授受を可能としたことを特徴とする防犯映像管理システム。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の防犯映像管理システムにおいて、
    前記制御信号を送信する送信手段と、前記実行結果を受信する受信手段と、この手段によって受信された実行結果を記録する記録手段と、この記録手段に記録された内容を表示する表示手段と、着脱可能に装填されるメモにカードとを有する携帯端末を設けたことを特徴とする防犯映像管理システム。
  5. 請求項4に記載の防犯映像管理システムにおいて、
    予め前記映像記録装置に固有識別データが格納され、
    前記携帯端末は、固有データを伴なう制御信号が入力された場合、前記表示装置、前記外部モニター装置、前記防犯カメラの何れか1つを介して前記固有識別データを要求し、前記映像記録装置に格納される固有識別データを受け取った場合、この固有識別データと前記識別データとを比較し、一致したときに初めて前記制御信号を前記表示装置、前記外部モニター装置、前記防犯カメラの何れか1つに無線伝送により送信することを特徴とする防犯映像管理システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の防犯映像管理システムにおいて、
    前記無線伝送手段は、赤外線を用いた無線送信であることを特徴とする防犯映像管理システム。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の防犯映像管理システムにおいて、
    前記制御信号は、少なくとも映像情報の表示指示、記録指示、撮影条件を含む動作条件の変更・確認指示の何れか1つであることを特徴とする防犯映像管理システム。
  8. 請求項4ないし請求項7のいずれか一項に記載の防犯映像管理システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記制御信号が映像情報の表示指示である場合、前記表示装置、前記外部モニター装置、前記防犯カメラの何れか1つを介して前記映像記録装置から映像情報を受信し、前記携帯端末内の記録手段に記録するとともに、前記表示手段に表示することを特徴とする防犯映像管理システム。
  9. 請求項4ないし請求項7のいずれか一項に記載の防犯映像管理システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記制御信号が映像情報の表示指示である場合、前記表示装置、前記外部モニター装置、前記防犯カメラの何れか1つを介して前記映像記録装置から映像情報を受信し、前記携帯端末内の記録手段に記録するとともに、前記メモリカードに記憶することを特徴とする防犯映像管理システム。
  10. 請求項4ないし請求項7のいずれか一項に記載の防犯映像管理システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記制御信号が映像情報の記録指示である場合、既に前記携帯端末内の記録手段に記録される映像情報を間引き処理し、再度当該記録手段に上書き記録すことを特徴とする防犯映像管理システム。
  11. 請求項4ないし請求項7のいずれか一項に記載の防犯映像管理システムにおいて、
    前記携帯端末は、動作条件変更・確認指示の場合、予め設定されている条件項目のメニューを表示し、そのメニュー選択に従って前記表示装置、前記外部モニター装置、前記防犯カメラの何れか1つを介して前記映像記録装置に設定される撮影条件を含む動作条件の変更または前記映像記録装置から当該撮影条件を含む動作条件を読み出して前記表示手段に表示し確認可能にすることを特徴とする防犯映像管理システム。
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