【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,自動車のボディ及びドア間に連結されて,ドアを所定の開度位置に保持すべくドアの開閉トルクを制御する自動車用ドアチェッカに関し,特に,自動車のボディ及びドアの一方に固着されるケースと,このケースを移動可能に貫通して前記ボディ及びドアの他方に連結されるチェックプレートと,ケースに保持されてチェックプレートに向かって進退し得るシューホルダと,このシューホルダに保持されて,ケース及びチェックプレートの相対移動に伴ないチェックプレート上を摺動するシューと,このシューをチェックプレートに圧接すべくケース内でシューホルダをチェックプレート側に弾発するチェックスプリングとを備えたものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のかゝるドアチェッカでは,特許文献1に開示されているように,チェックプレートに,シューが係合するデテントノッチを形成し,このデテントノッチとシューとの係合力によりドアを規定の開度に停止,保持するようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特公平3−13392号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものでは,ドアを保持する開度が節度的に規定されているから,規定開度以外では,ドアを停止,保持することはできない。
【0005】
そこで,本発明は,ドアを,どのような開度でも停止,保持し得るようにした,前記自動車用ドアチェッカをを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,自動車のボディ及びドアの一方に固着されるケースと,このケースを移動可能に貫通して前記ボディ及びドアの他方に連結されるチェックプレートと,ケースに保持されてチェックプレートに向かって進退し得るシューホルダと,このシューホルダに保持されて,ケース及びチェックプレートの相対移動に伴ないチェックプレート上を摺動するシューと,このシューをチェックプレートに圧接すべくケース内でシューホルダをチェックプレート側に弾発するチェックスプリングとを備えた自動車用ドアチェッカにおいて,シューを,これがドアの無負荷時にチェックプレートに接する中立位置と,ドアの開閉動作時にチェックプレートに対する接触位置を変える揺動位置との間で揺動し得るように,シューホルダに支承させ,シューが前記中立位置にあるときのシュー及びチェックプレートの接触部の摩擦力を,シューが前記揺動位置にあるときのシュー及びチェックプレートの接触部の摩擦力よりも大きく設定したことを第1の特徴とする。
【0007】
この第1の特徴によれば,ドアが任意の開度で無負荷状態にあるときは,チェックスプリングの弾発作用により,シューは中立位置を占めるので,シュー及びチェックプレートの接触部には比較的大なる静摩擦力が発生し,これによりドアを上記任意の開度に停止,保持することができる。またドアに開き又は閉じ方向の一定値以上の操作力を加えたときは,シューが揺動位置に動くので,シュー及びチェックプレートの接触部の摩擦力が減少することで,シューはチェックプレートの側面をスムーズに摺動することが可能となり,ドアを軽快に開閉することができる。かくしてドアの如何なる開度においても,それを停止,保持することができ,しかもドアがその停止位置から一旦動きだすと,その開閉操作力を大幅に軽減することができる。
【0008】
また本発明は,第1の特徴に加えて,シューホルダに支点突起を形成し,この支点突起に揺動可能に係合させる凹部をシューに形成し,この凹部と支点突起との接触部の摩擦力を,シューが前記中立位置にあるときのシュー及びチェックプレートの接触部の摩擦力よりも小さく設定したことを第2の特徴とする。
【0009】
この第2の特徴によれば,ドアが任意の開度で停止しているとき,開閉方向の外力を受けると,シューホルダの支点突起がシューの凹部の斜面を登ろうとして,チェックスプリングを圧縮し,その反発力を強めることによりシュー及びチェックプレートの接触部の摩擦力が増加し,ドアに対する保持力を増大させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0011】
図1は本発明の第1実施例に係るドアチェッカを取付けた自動車の要部斜視図,図2は上記ドアチェッカの平面図,図3は図2の3−3線断面図,図4は図3の4−4線断面図,図5は図3の要部拡大図,図6は図4の6−6線断面図,図7は上記ドアチェッカの要部分解斜視図,図8は上記ドアチェッカの作用説明図,図9は本発明の第2実施例を示す,図5との対応図である。
【0012】
先ず図1において,自動車のボディBに,その乗降口を開閉すべくドアDが上下一対のヒンジH,Hを介して回動可能に取付けられており,両ヒンジH,H間においてボディB及びドアDに本発明のドアチェッカCが取付けられる。
【0013】
図2及び図3に示すように,上記ドアチェッカCは,ドアDの端壁内面にボルト2により固着されるケース1を有する。このケース1は,一端を開放した箱形のケース本体1aと,その開放端を覆いながらドアDの端壁にボルト2により固着されるカバー1bとからなっている。このカバー1b及びケース本体1aには,ドアDの端壁に開口する透孔3と同軸に並ぶ透孔4,5が穿設されており,これら三つの透孔3,4,5を貫通するチェックプレート6の基端がブラケット7に枢軸8を介して相互に回動可能に連結され,このブラケット7は,枢軸8を前記ヒンジHのピボット軸と平行に配置して,ボディDにボルト9により固着される。その際,透孔3とチェックプレート6との間をシールするシール板10がカバー1bとドアDの端壁との間に介装される。
【0014】
チェックプレート6は,ブラケット7と直接連結される鋼板製の芯板6aと,この芯板6aの遊端部を除いてその周面にモールド結合される合成樹脂製の被覆体6bとから構成される。
【0015】
チェックプレート6の遊端部には,ドアDの開放限界を規定する全開ストッパ手段12が設けられる。この全開ストッパ手段12は,チェックプレート6の遊端部に貫通されるストッパプレート13と,チェックプレート6の遊端部に穿設されたピン孔14に圧入されてストッパプレート13の背面を支承するストッパピン13と,ストッパプレート13の前面に支持されるゴム製のクッション部材16とから構成される。而して,ドアDを全開位置まで回動すると,ケース1の端壁がクッション部材16を介してストッパプレート13に受け止められ,ドアDの全開位置が規定される。
【0016】
チェックプレート6には,その板厚が薄く基端側領域6Kと,その板厚の厚い主要領域6Sと,それら領域6K,6Sの側面を斜面で接続する中間領域6Tが設けられる。チェックプレート6の長手方向に沿う各領域の広さが中間領域6T,基端側領域6K及び主要領域6Sの順で広くなっており,主要領域6Sの両側面には,その長手方に沿って粗面17が帯状に形成される。
【0017】
図4〜図7に示すように,前記ケース1内には,チェックプレート6をその板厚方向で挟むように配置される一対の合成樹脂製シュー20,20と,これらシュー20,20を保持しながらチェックプレート6に対して進退し得るようにケース1内に摺動可能に嵌合される一対のシューホルダ21,21と,これらシューホルダ21,21とケース1内壁との間に縮設されてシューホルダ21,21をチェックプレート6側に弾発する一対のチェックスプリング22,22とが収納される。
【0018】
各シューホルダ21は合成樹脂製であって,これのシュー20との対向面には,チェックプレート6の長手方向と直交する軸線23を持つ半円筒状の支点突起24が一体に形成される。一方,各シュー20も合成樹脂製で,これのシューホルダ21との対向面には,前記支点突起24に揺動可能に係合する半円筒状の凹部25が形成される。その際,凹部25の半円筒状内面の半径は,支点突起24の半円筒面の半径より大きく設定される。
【0019】
また各シュー20には,支点突起24が凹部25の中央部に係合しているとき,チェックプレート6に接触させる平坦面20aと,この平坦面20aの両端と,凹部25内面の両端との間をそれぞれ接続する略円筒状の一対の転がり面20bとが形成され,平坦面20aの摩擦係数は,転がり面20b及び凹部25内面の摩擦係数より充分に大きく設定される。具体的には,図5に明示するように,平坦面20aは粗面に,転がり面20b及び凹部25内面は滑面にそれぞれ形成される。
【0020】
而して,各シュー20は,平坦面20aをチェックプレート6の側面に接触させる中立位置N(図5及び図8(A)参照)と,転がり面20bをチェックプレート6の側面に接触させる揺動位置R(図8(B)参照)との間を支点突起24の周りにおいて揺動可能であり,シュー20が前記中立位置Nにあるときのシュー20及びチェックプレート6の接触部の摩擦力は,シュー20が前記揺動位置Rにあるときのシュー20及びチェックプレート6の接触部の摩擦力よりも大きく設定される。またシュー20の凹部25とシューホルダ21の支点突起24との接触部の摩擦力は,シュー20が前記中立位置Nにあるときのシュー20及びチェックプレート6の接触部の摩擦力よりも小さく設定される。
【0021】
シューホルダ21の,チェックプレート6の長手方向に沿う両端部には,シュー20の転がり面20b,20bを受け止めて,その揺動限界を規定する一対にストッパ26,26が形成される。
【0022】
次に,この実施例の作用について説明する。
【0023】
ドアDの任意の開度で,ドアDに対する開閉力を解除すると,即ちドアDが無負荷状態にあると,シューホルダ21の支点突起24は,チェックスプリング22の弾発力をもってシュー20の凹部25に深く進入することにより,図5に示すように,シュー20は,平坦面20aをチェックプレート6の主要領域6Sの側面に圧接する中立位置Nを占める。ところで,前述のように,シュー20の平坦面20aの摩擦係数は比較的大きく設定され,しかもチェックプレート6の主要領域6Sの両側面は粗面17に形成されているから,これら平坦面20aとチェックプレート6の両側面との間には比較的大なる静摩擦力が発生し,これによりドアDを上記開度に停止,保持することができる。
【0024】
特に,ドアDに開閉方向の外力が作用したときには,シュー20の凹部25及びシューホルダ21の支点突起24の接触部の摩擦力が上記シュー20の平坦面20aで発生する摩擦力より小さいことから,図8(A)に示すように,支点突起24が凹部25の斜面を登ろうとして,チェックスプリング22を圧縮し,その反発力の増加により前記摩擦力が増加し,ドアDに対する保持力を増大させるから,ドアDを上記任意の開度に確実に保持することになる。
【0025】
この状態のドアDに開き又は閉じ方向の一定値以上の操作力を加えると,チェックプレート6とケース1との相対変位に伴ない,シューホルダ21の支点突起24が前述のように凹部25の斜面を登ろうとして,シュー20とチェックプレート6間の摩擦力は一瞬増加するが,その後,図8(B)に示すように,支点突起24が凹部25の斜面を或る点まで登り,チェックスプリング22の反発力による支点突起24のシュー20に対する押圧力の作用線Fがシュー20の平坦面20aの領域から転がり面20bの領域に移ると,シュー20はモーメントを受けて支点突起24周りに揺動し,揺動限界に達する。このようなシュー20の揺動に伴ない,シュー20はチェックプレート6との接触面を平坦面20aから摩擦係数の小さい転がり面20bに移すので,該転がり面20bをチェックプレート6の両側面に対してスムーズに摺動させるようになり,ドアDの開閉操作力を急減せしめることになる。
【0026】
このように,シュー20がチェックプレート6の主要領域6Sの両側面に対向するときは,ドアDの如何なる開度においても,それを停止,保持することができ,しかもドアDがその停止位置から一旦動きだすと,その開閉操作力を大幅に軽減することができる。
【0027】
ドアDが閉鎖もしくはその近傍に位置するときは,シュー20はチェックプレート6の板厚の薄い基端側領域6Kの側面に接する。したがって,チェックスプリング22は伸びて,シュー20に対する弾発力が減少し,しかも基端側領域6Kの側面は,主要領域6Sの側面のような粗面にはなっていないから,シュー20と基端側領域6Kの両側面との摩擦力は比較的小さくなり,ドアDを比較的小さい操作力で開閉することができ,特にドアDの閉鎖を確実に行うことができる。
【0028】
シュー20がチェックプレート6の基端側領域6Kから主要領域6Sに,又はそれと反対方向に移る際には,シュー20は中間領域6Tの斜面をスムーズに滑るので,ドアDの開閉操作に違和感を与えることはない。
【0029】
図9に示す本発明の第2実施例は,シュー20の平坦面20aに,チェックプレート6の鋼板製芯板6aに吸引力を及ぼす永久磁石30を埋設し,その吸引力により平坦面20aの,チェックプレート6に対する摩擦係数を増大させたもので,その他の構成は,前実施例と同様であるので,前実施例と対応する部分には,同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
【0030】
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,ケース1をボディB側に固着し,チェックプレート6のブラケット7をドアD側に取付けることもできる。チェックスプリング22として,ゴム製のものを使用してもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば,自動車のボディ及びドアの一方に固着されるケースと,このケースを移動可能に貫通して前記ボディ及びドアの他方に連結されるチェックプレートと,ケースに保持されてチェックプレートに向かって進退し得るシューホルダと,このシューホルダに保持されて,ケース及びチェックプレートの相対移動に伴ないチェックプレート上を摺動するシューと,このシューをチェックプレートに圧接すべくケース内でシューホルダをチェックプレート側に弾発するチェックスプリングとを備えた自動車用ドアチェッカにおいて,シューを,これがドアの無負荷時にチェックプレートに接する中立位置と,ドアの開閉動作時にチェックプレートに対する接触位置を変える揺動位置との間で揺動し得るように,シューホルダに支承させ,シューが前記中立位置にあるときのシュー及びチェックプレートの接触部の摩擦力を,シューが前記揺動位置にあるときのシュー及びチェックプレートの接触部の摩擦力よりも大きく設定したので,ドアの如何なる開度においても,それを停止,保持することができ,しかもドアがその停止位置から一旦動きだすと,その開閉操作力を大幅に軽減することができる。
【0032】
また本発明は,第1の特徴に加えて,シューホルダに支点突起を形成し,この支点突起に揺動可能に係合させる凹部をシューに形成し,この凹部と支点突起との接触部の摩擦力を,シューが前記中立位置にあるときのシュー及びチェックプレートの接触部の摩擦力よりも小さく設定したので,ドアが任意の開度で停止しているとき,開閉方向の外力を受けると,シューホルダの支点突起がシューの凹部の斜面を登ろうとして,チェックスプリングの反発力を強め,シュー及びチェックプレート間の摩擦力を増加させることになり,ドアを上記開度に確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るドアチェッカを取付けた自動車の要部斜視図
【図2】上記ドアチェッカの平面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図3の要部拡大図
【図6】図4の6−6線断面図
【図7】上記ドアチェッカの作用説明図
【図8】図2の4−4線断面図。
【図9】本発明の第2実施例を示す,図5との対応図
【符号の説明】
B・・・・ボディ
C・・・・ドアチェッカ
D・・・・ドア
N・・・・中立位置
R・・・・揺動位置
1・・・・ケース
6・・・・チェックプレート
20・・・シュー
20a・・平坦面
20b・・転がり面
21・・・シューホルダ
22・・・チェックスプリング
24・・・支点突起
25・・・凹部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to an automobile door checker connected between an automobile body and a door to control the opening / closing torque of the door so as to hold the door at a predetermined opening position. Case, a check plate movably penetrating the case and connected to the other of the body and the door, a shoe holder held by the case and capable of moving back and forth toward the check plate, and a shoe holder held by the shoe holder. The shoe includes a shoe that slides on the check plate as the case and the check plate move relative to each other, and a check spring that springs the shoe holder toward the check plate in the case to press the shoe against the check plate. Things related to improvement.
[0002]
[Prior art]
In such a conventional door checker, as disclosed in Patent Document 1, a detent notch for engaging a shoe is formed on a check plate, and a door is provided with a predetermined opening by an engaging force between the detent notch and the shoe. To stop and hold.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 3-13392
[Problems to be solved by the invention]
In the above prior art, since the opening for holding the door is modestly defined, the door cannot be stopped and held at other than the specified opening.
[0005]
Therefore, an object of the present invention is to provide the automobile door checker which can stop and hold the door at any opening degree.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a case fixed to one of a vehicle body and a door, a check plate movably penetrating the case and connected to the other of the body and the door, A shoe holder that can be moved toward and away from the check plate while being held by the shoe, a shoe that is held by the shoe holder and that slides on the check plate as the case and the check plate move relative to each other, and this shoe is attached to the check plate. An automotive door checker equipped with a check spring that resiliently pushes a shoe holder to a check plate side in a case to check the shoe in a neutral position where the shoe comes into contact with the check plate when the door is not loaded and when the door is opened and closed. In order to be able to oscillate between the oscillating position that changes the contact position with the plate, When the shoe is in the neutral position, the frictional force at the contact portion between the shoe and the check plate is set to be larger than the frictional force at the contact portion between the shoe and the check plate when the shoe is at the swing position. This is a first feature.
[0007]
According to the first feature, when the door is in an unloaded state at an arbitrary opening, the shoe occupies the neutral position due to the resilient action of the check spring. A large static friction force is generated, and the door can be stopped and held at the above-mentioned arbitrary opening. When an operating force exceeding a certain value in the opening or closing direction is applied to the door, the shoe moves to the swinging position, and the frictional force at the contact portion between the shoe and the check plate is reduced. The side can slide smoothly, and the door can be opened and closed lightly. Thus, at any opening of the door, it can be stopped and held, and once the door starts moving from its stopped position, its opening / closing operation force can be greatly reduced.
[0008]
According to the present invention, in addition to the first feature, a fulcrum projection is formed on the shoe holder, and a recess is formed in the shoe so as to swingably engage with the fulcrum projection, and a contact portion between the recess and the fulcrum projection is formed. A second feature is that the frictional force is set smaller than the frictional force of the contact portion between the shoe and the check plate when the shoe is at the neutral position.
[0009]
According to the second feature, when the door is stopped at an arbitrary opening and the external force is applied in the opening and closing direction, the fulcrum projection of the shoe holder tries to climb the slope of the recess of the shoe and compresses the check spring. However, by increasing the repulsive force, the frictional force at the contact portion between the shoe and the check plate increases, and the holding force on the door can be increased.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below based on embodiments of the present invention shown in the accompanying drawings.
[0011]
FIG. 1 is a perspective view of a main part of an automobile equipped with a door checker according to a first embodiment of the present invention, FIG. 2 is a plan view of the door checker, FIG. 3 is a sectional view taken along line 3-3 of FIG. 3, FIG. 5 is an enlarged view of a main part of FIG. 3, FIG. 6 is a cross-sectional view of a line 6-6 of FIG. 4, FIG. 7 is an exploded perspective view of a main part of the door checker, and FIG. FIG. 9 is a view for explaining the operation of the door checker, and FIG. 9 is a view showing a second embodiment of the present invention and corresponding to FIG.
[0012]
First, in FIG. 1, a door D is rotatably mounted on a body B of an automobile through a pair of upper and lower hinges H, H so as to open and close a door of the vehicle. The door checker C of the present invention is attached to the door D.
[0013]
As shown in FIGS. 2 and 3, the door checker C has a case 1 fixed to an inner surface of an end wall of a door D by bolts 2. The case 1 includes a box-shaped case main body 1a having one open end, and a cover 1b fixed to the end wall of the door D with bolts 2 while covering the open end. The cover 1b and the case main body 1a are provided with through holes 4,5 coaxial with the through hole 3 opening in the end wall of the door D, and penetrate through these three through holes 3,4,5. A base end of the check plate 6 is rotatably connected to a bracket 7 via a pivot 8. The bracket 7 has a pivot 8 disposed parallel to the pivot axis of the hinge H and a bolt 9 attached to the body D. Is fixed. At this time, a seal plate 10 for sealing between the through hole 3 and the check plate 6 is interposed between the cover 1b and the end wall of the door D.
[0014]
The check plate 6 includes a core plate 6a made of a steel plate directly connected to the bracket 7, and a coating 6b made of a synthetic resin molded around the peripheral surface of the core plate 6a except for a free end of the core plate 6a. You.
[0015]
At the free end of the check plate 6, a full-open stopper means 12 for defining an opening limit of the door D is provided. The fully open stopper means 12 is pressed into a stopper plate 13 penetrating the free end of the check plate 6 and a pin hole 14 formed in the free end of the check plate 6 to support the back surface of the stopper plate 13. It comprises a stopper pin 13 and a rubber cushion member 16 supported on the front surface of the stopper plate 13. When the door D is rotated to the fully opened position, the end wall of the case 1 is received by the stopper plate 13 via the cushion member 16, and the fully opened position of the door D is defined.
[0016]
The check plate 6 is provided with a base end side region 6K having a small plate thickness, a main region 6S having a large plate thickness, and an intermediate region 6T connecting side surfaces of the regions 6K and 6S with inclined surfaces. The area of each area along the longitudinal direction of the check plate 6 is increased in the order of the intermediate area 6T, the base end area 6K, and the main area 6S, and on both sides of the main area 6S along the longitudinal direction. The rough surface 17 is formed in a band shape.
[0017]
As shown in FIGS. 4 to 7, a pair of synthetic resin shoes 20, 20 which are arranged so as to sandwich the check plate 6 in the thickness direction thereof, and hold these shoes 20, 20 in the case 1. A pair of shoe holders 21 and 21 slidably fitted into the case 1 so as to be able to advance and retreat with respect to the check plate 6, and are contracted between the shoe holders 21 and 21 and the inner wall of the case 1. Then, a pair of check springs 22 and 22 for repelling the shoe holders 21 and 21 toward the check plate 6 are stored.
[0018]
Each shoe holder 21 is made of a synthetic resin, and a semi-cylindrical fulcrum projection 24 having an axis 23 perpendicular to the longitudinal direction of the check plate 6 is integrally formed on a surface of the shoe holder 21 facing the shoe 20. On the other hand, each shoe 20 is also made of synthetic resin, and a semi-cylindrical recess 25 is formed on the surface facing the shoe holder 21 so as to swingably engage with the fulcrum projection 24. At this time, the radius of the semi-cylindrical inner surface of the concave portion 25 is set to be larger than the radius of the semi-cylindrical surface of the fulcrum projection 24.
[0019]
Further, each shoe 20 has a flat surface 20a that comes into contact with the check plate 6 when the fulcrum projection 24 is engaged with the central portion of the concave portion 25, and two ends of the flat surface 20a and both ends of the internal surface of the concave portion 25. A pair of substantially cylindrical rolling surfaces 20b connecting the spaces are formed, and the friction coefficient of the flat surface 20a is set to be sufficiently larger than the friction coefficient of the rolling surface 20b and the inner surface of the recess 25. Specifically, as shown in FIG. 5, the flat surface 20a is formed as a rough surface, and the rolling surface 20b and the inner surface of the recess 25 are formed as smooth surfaces.
[0020]
Thus, each shoe 20 has a neutral position N (see FIGS. 5 and 8A) where the flat surface 20a contacts the side surface of the check plate 6, and a swing position where the rolling surface 20b contacts the side surface of the check plate 6. It can swing around the fulcrum projection 24 between the moving position R (see FIG. 8B) and the frictional force of the contact portion between the shoe 20 and the check plate 6 when the shoe 20 is at the neutral position N. Is set to be larger than the frictional force of the contact portion between the shoe 20 and the check plate 6 when the shoe 20 is at the swing position R. The frictional force at the contact portion between the concave portion 25 of the shoe 20 and the fulcrum projection 24 of the shoe holder 21 is set smaller than the frictional force at the contact portion between the shoe 20 and the check plate 6 when the shoe 20 is at the neutral position N. Is done.
[0021]
At both ends of the shoe holder 21 along the longitudinal direction of the check plate 6, stoppers 26, 26 are formed to receive the rolling surfaces 20b, 20b of the shoe 20 and to define a swing limit thereof.
[0022]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0023]
When the opening / closing force with respect to the door D is released at an arbitrary opening degree of the door D, that is, when the door D is in a no-load state, the fulcrum projection 24 of the shoe holder 21 causes the resilient force of the check spring 22 to cause the recess of the shoe 20 5, the shoe 20 occupies the neutral position N where the flat surface 20a is pressed against the side surface of the main area 6S of the check plate 6, as shown in FIG. By the way, as described above, the friction coefficient of the flat surface 20a of the shoe 20 is set to be relatively large, and the both sides of the main area 6S of the check plate 6 are formed as the rough surfaces 17, so that these flat surfaces 20a A relatively large static friction force is generated between the check plate 6 and both side surfaces, so that the door D can be stopped and held at the above opening degree.
[0024]
In particular, when an external force in the opening and closing direction acts on the door D, the frictional force of the contact portion between the concave portion 25 of the shoe 20 and the fulcrum projection 24 of the shoe holder 21 is smaller than the frictional force generated on the flat surface 20a of the shoe 20. As shown in FIG. 8 (A), the fulcrum projection 24 tries to climb the slope of the concave portion 25 and compresses the check spring 22, and the repulsive force increases the frictional force. Since the door D is increased, the door D is reliably held at the above-mentioned arbitrary opening.
[0025]
When an operating force of a predetermined value or more in the opening or closing direction is applied to the door D in this state, the fulcrum projection 24 of the shoe holder 21 causes the depression 25 When trying to climb the slope, the frictional force between the shoe 20 and the check plate 6 increases for a moment. Thereafter, as shown in FIG. 8B, the fulcrum projection 24 climbs the slope of the recess 25 to a certain point, and the check is performed. When the line of action F of the pressing force of the fulcrum projection 24 against the shoe 20 due to the repulsive force of the spring 22 shifts from the area of the flat surface 20a of the shoe 20 to the area of the rolling surface 20b, the shoe 20 receives a moment and moves around the fulcrum projection 24. Swings and reaches the swing limit. With such a swing of the shoe 20, the shoe 20 moves the contact surface with the check plate 6 from the flat surface 20a to the rolling surface 20b having a small friction coefficient. As a result, the sliding operation can be smoothly performed, and the opening / closing operation force of the door D can be rapidly reduced.
[0026]
As described above, when the shoe 20 is opposed to both side surfaces of the main area 6S of the check plate 6, it can be stopped and held at any opening degree of the door D, and the door D is moved from the stop position. Once started, the opening and closing operation force can be greatly reduced.
[0027]
When the door D is closed or located in the vicinity of the door D, the shoe 20 contacts the side surface of the thin base end region 6K of the check plate 6. Therefore, the check spring 22 is extended and the resilience to the shoe 20 is reduced, and the side surface of the base region 6K is not as rough as the side surface of the main region 6S. The frictional force between the side surfaces of the end region 6K is relatively small, and the door D can be opened and closed with a relatively small operating force. In particular, the door D can be reliably closed.
[0028]
When the shoe 20 moves from the base side area 6K of the check plate 6 to the main area 6S or in the opposite direction, the shoe 20 slides smoothly on the slope of the intermediate area 6T, so that the opening / closing operation of the door D is uncomfortable. I will not give.
[0029]
In the second embodiment of the present invention shown in FIG. 9, a permanent magnet 30 that exerts an attractive force on the steel plate 6a of the check plate 6 is embedded in the flat surface 20a of the shoe 20, and the flat surface 20a is formed by the attractive force. , The friction coefficient with respect to the check plate 6 is increased, and the other structure is the same as that of the previous embodiment. Omitted.
[0030]
The present invention is not limited to the above embodiment, and various design changes can be made without departing from the gist of the present invention. For example, the case 1 can be fixed to the body B and the bracket 7 of the check plate 6 can be attached to the door D. As the check spring 22, a rubber spring may be used.
[0031]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, a case fixed to one of a body and a door of an automobile, and a check plate movably penetrating the case and connected to the other of the body and the door. A shoe holder held by the case and capable of moving back and forth toward the check plate; a shoe held by the shoe holder and sliding on the check plate as the case and the check plate move relative to each other; In a door checker for a vehicle having a check spring for resiliently pushing a shoe holder to a check plate side in a case so as to press against the check plate, the shoe is moved to a neutral position where the shoe contacts the check plate when the door is not loaded, and the door is opened and closed. It can swing between the swing position that changes the contact position with the check plate during operation The friction force of the contact portion between the shoe and the check plate when the shoe is in the neutral position is made larger than the friction force between the contact portion of the shoe and the check plate when the shoe is in the swing position. With this setting, the door can be stopped and held at any opening degree, and once the door starts moving from the stop position, the opening / closing operation force can be greatly reduced.
[0032]
According to the present invention, in addition to the first feature, a fulcrum projection is formed on the shoe holder, and a recess is formed in the shoe so as to swingably engage with the fulcrum projection, and a contact portion between the recess and the fulcrum projection is formed. Since the frictional force is set smaller than the frictional force of the contact portion between the shoe and the check plate when the shoe is in the neutral position, when the door is stopped at an arbitrary opening, when the door receives an external force in the opening and closing direction. The fulcrum of the shoe holder tries to climb the slope of the recess of the shoe, increasing the repulsive force of the check spring, increasing the frictional force between the shoe and the check plate, and securely holding the door at the above opening. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a main part of an automobile equipped with a door checker according to a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a plan view of the door checker. FIG. 3 is a sectional view taken along line 3-3 in FIG. FIG. 5 is a sectional view taken along line 4-4 of FIG. 3; FIG. 5 is an enlarged view of a main part of FIG. 3; FIG. 6 is a sectional view taken along line 6-6 of FIG. 4; 2 is a sectional view taken along line 4-4.
FIG. 9 is a diagram showing a second embodiment of the present invention and corresponding to FIG. 5;
B: Body C: Door checker D: Door N: Neutral position R: Swing position 1: Case 6: Check plate 20:・ Shoe 20a ・ ・ Flat surface 20b ・ ・ Rolling surface 21 ・ ・ ・ Shoe holder 22 ・ ・ ・ Check spring 24 ・ ・ ・ Support point projection 25 ・ ・ ・ Recess