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JP2004196678A - ピラゾール系誘導体 - Google Patents

ピラゾール系誘導体 Download PDF

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JP2004196678A
JP2004196678A JP2002364578A JP2002364578A JP2004196678A JP 2004196678 A JP2004196678 A JP 2004196678A JP 2002364578 A JP2002364578 A JP 2002364578A JP 2002364578 A JP2002364578 A JP 2002364578A JP 2004196678 A JP2004196678 A JP 2004196678A
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Application number
JP2002364578A
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English (en)
Inventor
Masahiko Tanii
昌彦 谷為
Keiko Ofuji
恵子 大藤
Hideo Terauchi
英夫 寺内
Motoshi Kawasaki
元士 川崎
Yoshihiro Oyamada
義博 小山田
Junichi Yamagishi
純一 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharma Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

【課題】多剤耐性菌に対して優れた抗菌剤の提供。
【解決手段】下記一般式(I)で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩およびこれらを有効成分とする抗菌剤を提供することにある。
【化1】
Figure 2004196678

(式中、R1は一または二置換フェニル基等を意味し、R2はピペリジル基等を意味し、Aは窒素原子等を意味し、BはNH、酸素原子等を意味し、R3およびR4はどちらか一方が水素原子、アルキル基等を意味する。)
【効果】本発明の化合物は、極めて高い抗菌活性を有し、更には多剤耐性菌に対しても優れた抗菌活性を示すので、抗菌剤として有用である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は医薬として有用な新規な化合物に関する。更に詳しくは、本発明は、特に多剤耐性菌に対して優れた抗菌作用を有する新規な化合物またはその塩、ならびにその医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
MRSAと略称されるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus)は、1961年に英国でその存在が初めて報告された難治性術後感染症、呼吸器や消化器における感染症の起因菌として知られている。MRSA感染症は、1960年代後半から1970年代の後半に欧米で広がり始め、日本では1980年代に院内感染の主要起因菌として世間の注目を集め、1990年代後半には全国的に蔓延した。現在、MRSAは、多剤に高度耐性化しており、MRSA感染症に対する抗菌剤であったバンコマイシン(Vancomycin)やアルベカシン(Arbekacin)の耐性株も出現している。
【0003】
また、医療界において高い関心を集めている多剤耐性菌としては、前述のMRSAのほかにペニシリン耐性肺炎球菌(Penicillin-Resistant Streptococcus
pneumoniae,PRSP)やバンコマイシン耐性腸球菌(Vancomycin-Resistant Enterococcus faecium,VRE)が知られている。肺炎球菌はその毒性が強いことから恐れられている肺炎起因菌であり、腸球菌はMRSAとともに臨床分離されることもある全身感染症および/または尿路感染症起因菌である。これらの多剤耐性菌による感染症に対しては、ニューキノロン系抗菌剤やオキサゾリジノン抗菌剤などが使用されているが、これらの抗菌活性はそれほど強くなく、またこれらの耐性株の出現も報告されている。
【0004】
そこで、本発明者らは、これらの多剤耐性菌に対して強い抗菌力を有する化合物の探索を行った結果、上記一般式(I)で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩(以下、「本発明の化合物」ということもある)が優れた抗菌力を有することを見出して本発明を完成した。
【0005】
後記特許文献1(国際公開WO01/52845号公報)には、ピラゾール誘導体を含む下記一般式(A)で表される化合物が細菌感染治療に用いられることが記載されている。
【0006】
【化2】
Figure 2004196678
〔式中、R1は、C1-6脂肪族基、−C(R4)2(CH2)nNRCOR、−C(R4)=N−OR、−C(R4)=N−OC(=O)(C1-6脂肪族)等から選ばれた任意の置換基であり、
2は、水素原子であるか、またはR1が−CO2(C1-3脂肪族)等であるとき、更にハロゲン原子等から選ばれ、
A環は、チアゾール、オキサゾール、イミダゾールまたはピラゾール基から選ばれるヘテロ環であり、
ZはC−R3またはN−R3であり、
3は、−(CH2)pN(R5)2等であり、
4は、それぞれ水素原子、任意に置換しているC1-6脂肪族基等であり、
5は、それぞれ水素原子、任意に置換しているC1-4脂肪族基等であり、
pは、0〜4の整数であり、
Arは、任意に置換しているアリール、ヘテロアリール等である。〕
【0007】
また、後記特許文献2(特表平8−502508号公報)には、下記一般式(B)で表される化合物が記載されており、該化合物はドーパミンレセプターサブタイプ用リガンドであってドーパミン系疾患の治療に有用であることが記載されている。
【0008】
【化3】
Figure 2004196678
(式中、破線で描く丸は五員環内の任意の位置にある2個の非隣接二重結合を示し、
XおよびYは、一方が窒素を示し、他方は酸素、N−R2等を示し、
Qは、1個の窒素原子を唯一のヘテロ原子として含み、炭素原子によりXおよびY部分を含むヘテロ原子五員環に結合している置換単環式複素脂肪族五員又は六員環を示し、
1は、水素原子、ハロゲン原子等を示し、
2は、水素原子、C1-6アルキルを示し、
Aは式(i)、(ii)又は(iii)を示し、
【0009】
【化4】
Figure 2004196678
(式中、Zは酸素、硫黄またはNHを示し、
3、R4及びR5は独立して水素、炭化水素、−ORa、−NRab等を示し、
aおよびRbは、独立して水素、複素環式基等を示す)
【0010】
本願発明の化合物の有する作用は、上記一般式(B)で表される化合物の用途であるドーパミン系疾患の治療とは全く異なるものである。
【0011】
また、後記特許文献3(特表平11−504010号公報)には、下記一般式(C)で表される化合物が記載されており、該化合物はアドレナリン性α1a受容体アンタゴニストであって良性の前立腺肥大の治療に有用であることが記載されている。
【0012】
【化5】
Figure 2004196678
〔式中、破線は、5員環内の任意の位置における2つの非隣接二重結合を表し、
XおよびYは、一方が窒素を示し、他方は酸素、N−R2等を表し、
Qは、単一のヘテロ原子として窒素原子1個を含み且つ炭素原子を介してX及びY部分を含む5員複素環に結合している、置換された5員又は6員単環式へテロ脂肪族環を表し、
1は、水素原子、ハロゲン原子等を表し、
2は、水素原子またはC1-6アルキルを表し、
Aは式(i)、(ii)、(iii)、(iv):
【0013】
【化6】
Figure 2004196678
(式中、Zは酸素、硫黄またはNHを表す)の基を表し、
3、R4及びR5はそれぞれ独立に、水素、炭化水素、複素環式基、−ORa、−NRab等から選択され、
aおよびRbは独立に、水素、複素環式基等を表し、
環Mは、場合によって、構造(iv)全体が、フェニル、ベンゾジオキサン等を含む、単環式、二環式若しくは多環式芳香族又はヘテロ芳香族環系であるような追加の環又は環系であり、該環系はそれぞれ、上記のようなR3、R4及びR5、並びにR18及びR19で置換され得、R18及びR19はそれぞれ独立に、C1-6アルキル等あってよい〕
【0014】
本願発明の化合物の有する作用は、上記一般式(C)で表される化合物の用途である良性の前立腺肥大の治療とは全く異なるものである。
【0015】
後記特許文献4(国際公開WO02/053559号公報)には、下記一般式(D)で表される化合物から誘導されるナトリウムチャンネルモデュレーターに関して記載されている。
【0016】
【化7】
Figure 2004196678
(式中、R1は、水素原子またはX−Y−R4を示し、X−Yは、単結合、−CO−、−CO−O−等を示し、
4は、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基等を示し、
2は、アルキル基、シクロアルキル基等を示し、
3は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基または任意に置換されたアリール基等を示す)
【0017】
本願発明の化合物の有する作用は、上記一般式(D)で表される化合物の用途であるナトリウムチャンネルモデュレーターとは全く異なるものである。
【0018】
後記特許文献5(特表平10−509713号公報)には、下記一般式(E)で表される化合物がα−1Cアドレナリン作動性レセプターアンタゴニスト作用を有することが開示されている。
【0019】
【化8】
Figure 2004196678
〔式中、R1およびR3は、水素、フェニルまたはC1-6アルキル,C1-6アルコキシ,ハロゲン等で一または二置換されたフェニル等からなる群から選択され、
2は、水素、C1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル等から選択され、
Wは、C1-6アルキレン鎖または窒素であり、
mは、独立して整数0または1であり、
Xは、CHまたは窒素であり、但し、Wが窒素であるときには、XはCHであり、
qは、独立して1,2,3または4からなる群から選択される整数であり、
但し、R1がフェニルであるかまたはハロゲン、メチルまたはメトキシで一または二置換されたフェニルであり、R2が水素またはメチルであり、R3が水素、ヒドロキシまたはC1-6アルコキシであり、qが1,2,3または4であり、Wが(CH2)であり、mが1であるときは、XはCHとなる。〕
【0020】
本発明の化合物の有する作用は、上記一般式(E)で表される化合物の用途であるα−1Cアドレナリン作動性レセプターアンタゴニスト作用とは全く異なるものである。
【0021】
以上の特許文献1〜5に記載の化合物〔上記一般式(A)〜(E)〕は本発明の化合物と類似する化合物が開示されているが、本発明の化合物は具体的には全く記載されていない。
【0022】
【特許文献1】
国際公開第01/52845号パンフレット
【特許文献2】
特表平8−502508号公報
【特許文献3】
特表平11−504010号公報
【特許文献4】
国際公開第02/053559号パンフレット
【特許文献5】
特表平10−509713号公報
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、現在関心の高い多剤耐性菌による感染症に対して使用できる強い抗菌活性を有する薬が求められている。したがって、本発明の目的は、多剤耐性菌に対して強い抗菌活性を有する化合物を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、多剤耐性菌に対して強い抗菌活性を有する化合物を見出し、本発明を完成させた。
【0025】
本発明は細菌感染症の治療または予防に有用な、更に詳しくは、下記一般式(I)で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩を有効成分とする抗菌剤に関する。
【0026】
すなわち、本発明は、下記一般式(I)
【0027】
【化9】
Figure 2004196678
〔式中、R1は、一または二置換フェニル基(該置換基は、フェノキシ基、シクロヘキシルメトキシ基または1もしくは2個のハロゲン原子で置換されていてもよいベンジルオキシ基である);ベンジルフェニル基;ナフチル基;置換されていてもよいスチリル基(該置換基は、ハロゲン原子または1もしくは2個のハロゲン原子で置換されていてもよいベンジルオキシ基である);置換されていてもよいフェネチル基(該置換基は、1または2個のハロゲン原子で置換されていてもよいベンジルオキシ基である);インドリルアルキル基(該置換基は、アルキル基またはハロゲン原子である)あるいは置換されていてもよいインドリルアルケニル基(該置換基は、アルキル基またはハロゲン原子である)を意味し、
2は、アミノアルキル基;メチルアミノアルキル基;ヒドロキシアルキルアミノアルキル基;アルコキシカルボニルアルキルアミノアルキル基;シクロヘキサン環上が置換されていてもよいシクロヘキシルアミノアルキル基(該置換基は、アルコキシカルボニル基またはヒドロキシアルキル基である);ピペリジル基;水酸基で置換されていてもよいピロリジノ基;ピペラジン環上がアルキルスルファモイル基で置換されていてもよいピペラジニルアルキル基またはアルコキシカルボニルピペリジノアルキル基を意味し、
Aは、窒素原子または炭素原子を意味し、
Bは、C−R5、NHまたは酸素原子を意味する。
但し、Aが窒素原子のときは、BはC−R5を意味し、Aが炭素原子のときは、BはNHまたは酸素原子を意味する。
また、R3およびR4は、どちらか一方が水素原子;アルキル基;1または2個のハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基;フェノキシフェニル基;ベンジルオキシフェニル基;ピリジル基;1もしくは2個のハロゲン原子またはトリフルオロメチル基で置換されていてもよいベンジル基あるいはベンジル基で置換されていてもよいピペリジル基で置換しており、他方は水素原子または置換基は存在しない。
5は、水素原子、アルキル基またはハロゲン原子を意味し、
Aが窒素原子であって、かつBがC−R5であるとき、R1およびR5は一緒になってベンゼン環を形成していてもよく、形成されたベンゼン環は−O−R1’で置換していてもよく、R1’は、置換されていてもよいフェニルアルキル基(該置換基は、1もしくは2個のハロゲン原子,アルキル基またはアミノ基である)を意味する。〕
で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩、およびその医薬組成物を提供する。
【0028】
本発明の化合物は上記一般式(I)で表されるが、好ましい化合物としては下記(1)〜(4)に記載の化合物が挙げられる。
【0029】
(1)Aが窒素原子であり、かつBがC−R5である請求項1記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
(2)Aが炭素原子であり、かつBがNHである請求項1記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
(3)Aが炭素原子であり、かつBが酸素原子である請求項1記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
(4)Aが窒素原子であり、かつBがC−R5であって、R1およびR5が一緒になってベンゼン環を形成している請求項1記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
【0030】
更に好ましい化合物として具体的な化合物またはその塩を下記に記載する。
【0031】
・5−〔(1E)−2−(5−クロロインドール−3−イル)ビニル〕−1−(3−クロロフェニル)−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1.25塩酸塩.・1−〔1−ベンジル−(4−ピペリジル)〕−5−〔4−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)フェニル〕−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1塩酸塩.・1−(3−ブロモフェニル)−5−(2−ナフチル)−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1.65塩酸塩.
・1−(3−クロロフェニル)−3−(1−メチルアミノプロピル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピラゾール・1.2塩酸塩.
・5−〔(1E)−2−(3,4−ジクロロフェニル)ビニル〕−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・2塩酸塩.
・5−{(1E)―2−〔4−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)フェニル〕ビニル}−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1.7塩酸塩.
・1−ブチル−5−{(1E)−2−〔4−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)フェニル〕ビニル}−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1塩酸塩.
・5−〔(1E)−2−(5−クロロインドール−2−イル)ビニル〕−1−(3−クロロフェニル)−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1塩酸塩.
・5−メチルアミノメチル−3−(4−フェノキシフェニル)−1−(4−トリフルオロメチルベンジル)ピラゾール・1塩酸塩.
・1−(3−クロロフェニル)−5−〔(1E)−2−(3,4−ジクロロフェニル)ビニル〕−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1塩酸塩.
・1−(3−クロロフェニル)−3−メチルアミノメチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピラゾール・1フマル酸塩.
・4−ブロモ−1−(3−クロロフェニル)−5−(2−ナフチル)−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1臭化水素酸塩.
・1−(3−クロロフェニル)−5−〔3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)ブチル〕−3−(2−ナフチル)ピラゾール・1塩酸塩.
・5−〔(1E)−2−(5−クロロインドール−1−メチル−3−イル)ビニル〕−3−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシルアミノメチル)ピラゾール・1塩酸塩.
・1−(3−クロロフェニル)−5−〔(1Z)−2−(3,4−ジクロロフェニル)ビニル〕−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1塩酸塩.
・5−〔(1Z)−2−(5−クロロインドール−1−メチル−3−イル)ビニル〕−3−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシルアミノメチル)ピラゾール・1塩酸塩.
・5−(3−ベンジルオキシフェニル)−4−(3−クロロフェニル)−2−(4−ピペリジル)オキサゾール・1フマル酸塩.
・5−(3−ベンジルオキシフェニル)−4−(3−クロロフェニル)−2−(4−ピペリジル)イミダゾール・2塩酸塩.
・4−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)−3−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシルアミノメチル)−1H−インダゾール・1塩酸塩.
・4−(2,6−ジクロロフェネチルオキシ)−3−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシルアミノメチル)−1H−インダゾール・1塩酸塩.
【0032】
一般式(I)で表される本発明の化合物は製薬学的に許容される塩を形成していてもよく、その塩は酸付加塩であり、例えば、塩酸,臭化水素酸,ヨウ化水素酸,硫酸,リン酸,硝酸等の無機酸との塩、酢酸,シュウ酸,フマル酸,マレイン酸,マロン酸,乳酸,リンゴ酸,コハク酸,クエン酸,酒石酸,安息香酸,メタンスルホン酸,p−トルエンスルホン酸,グルコン酸等の有機酸との塩が挙げられる。
【0033】
本発明において「アルキル基」および「アルキル」部分とは直鎖状または分枝状のC1-5のアルキル基を意味し、特にC1-3のアルキル基が好ましく、具体例として、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基等が挙げられる。また、「アルコキシ基」および「アルコキシ」部分は、そのアルキル部分が上記の意味するアルキルオキシ基であり、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ等が挙げられる。また、「ハロゲン原子」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。
【0034】
一般式(I)で表される本発明の化合物またはその塩は、水和物および/または溶媒和物として存在することもあるが、このような形態の化合物も本発明の化合物に包含される。また、光学異性体、立体異性体またはこれらの混合物として存在しており、これらの総てが本発明に包含される。
【0035】
上記一般式(I)中にある破線で描く円は、五員環内の任意の位置にある2個の非隣接二重結合を示す。
【0036】
具体的には、一般式(I)において、Aが窒素原子であり、かつBがC−R5である場合、またはAが窒素原子であり、かつBがC−R5であってR1とR5が一緒になってベンゼン環を形成している場合、R3またはR4のどちらか一方が水素原子のとき、互変異性体が存在するが、これらの互変異性体もまた本発明の化合物に含まれる。
【0037】
更に、一般式(I)において、Aが炭素原子であり、かつBがNHである場合、下記式で表されるようにBが−NH−の場合と=N−の場合の互変異性体が考えられるが、これらもまた本発明の化合物に含まれる。
【0038】
【化10】
Figure 2004196678
【0039】
次に、本発明の化合物の製造法について以下に説明する。
【0040】
一般式(I)で表される本発明の化合物において、Aが窒素原子であり、かつBがC−R5である本発明の化合物(Ia)は下記製造法1〜3により製造することができる。
【0041】
〔製造法1〕
本発明の化合物(Ia)は、下記反応式にしたがって製造することができる。
【0042】
【化11】
Figure 2004196678
(式中、R3’は前掲のR3またはR4と同じであり、R1,R2およびR5は前掲に同じ。)
【0043】
すなわち、本発明の化合物(Ia)は、文献(Bioorg. Med. Chem., 1998, 6,743)記載の方法に準じて、1,3−ジオン誘導体(II)とR3’NHNH2を適当な溶媒中で反応させることにより製造することができる。また、化合物(II)において、R2に1級または2級のアミノ基を含む場合、R2のアミノ基を適当な保護基で保護した化合物を用いて、上記反応後脱保護することにより本発明の化合物(Ia)を製造することができる。
【0044】
反応温度は用いる原料化合物の種類などによって異なるが、通常−10〜150℃、好ましくは10〜100℃である。反応時間は通常約30分〜24時間、好ましくは約1〜10時間である。
【0045】
〔製造法2〕
また、本発明の化合物(Ia−1)および(Ia−2)は、下記反応式にしたがって製造することができる。
【0046】
【化12】
Figure 2004196678
(式中、Xはハロゲン原子,p−トルエンスルホニルオキシ基,メタンスルホニルオキシ基等の脱離基を意味し、R13は前掲のR3またはR4の水素原子以外の基と同じであり、R1,R2およびR5は前掲に同じ。)
【0047】
〔工程1〕:1,3−ジオン誘導体(II)にヒドラジンを適当な溶媒中で反応させることにより化合物(Ia−2)を製造することができる。
【0048】
反応温度は用いる原料化合物の種類などによって異なるが、通常−10〜150℃、好ましくは10〜100℃である。反応時間は通常約30分〜24時間、好ましくは約1〜10時間である。
【0049】
〔工程2〕:工程1で得られた化合物(Ia−2)とR13Xを塩基の存在下、適当な溶媒中で反応させることにより化合物(Ia−1)を製造することができる。また、化合物(II)において、R2に1級または2級のアミノ基を含む場合、R2のアミノ基を適当な保護基で保護した化合物を用いて、工程1および2の反応後脱保護することにより本発明の化合物(Ia−1)を製造することができる。
【0050】
反応温度は用いる原料化合物の種類などによって異なるが、通常−10〜150℃、好ましくは10〜100℃である。反応時間は通常約30分〜24時間、好ましくは約1〜10時間である。
【0051】
工程2の反応で用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム,水素化カリウムのような水素化アルカリ金属、水酸化ナトリウム,水酸化カリウムのような水酸化アルカリ金属、ナトリウムエトキシド,ナトリウムメトキシドのようなアルコキシアルカリ金属、炭酸ナトリウム,炭酸カリウムのような炭酸アルカリ金属またはピリジン,トリエチルアミン,ジイソプロピルエチルアミンのような有機塩基が挙げられる。溶媒としてはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミドまたはメタノール,エタノール,イソプロパノール,tert−ブタノールなどのアルコール類等および水が挙げられる。これらの溶媒は単独または2種以上の混合溶媒として使用してもよい。
【0052】
〔製造法3〕
本発明の化合物(Ia−1)は、下記反応式にしたがって製造することもできる。
【0053】
【化13】
Figure 2004196678
(式中、R13は前掲のR3またはR4の水素原子以外の基と同じであり、R1,R2およびR5は前掲に同じ。)
【0054】
すなわち、上記製造法2の工程1で得られる化合物(Ia−2)にR13B(OH)2および酢酸第二銅と適当な塩基存在下、適当な溶媒中で反応させることにより化合物(Ia−1)を製造することができる。また、化合物(Ia−2)において、R2に1級または2級のアミノ基を含む場合、製造法2における化合物(II)のR2のアミノ基を適当な保護基で保護した化合物を用いて、上記製造法2の工程1と同様に反応・処理し、次いで上記反応後脱保護をすることにより本発明の化合物(Ia−1)を製造することができる。
【0055】
反応温度は用いる原料化合物の種類などによって異なるが、通常−10〜150℃、好ましくは10〜100℃である。反応時間は通常約30分〜48時間、好ましくは約5〜24時間である。
【0056】
本反応で用いられる塩基としては、例えばピリジン、2,6−ルチジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンのような有機塩基が挙げられる。溶媒としてはジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエンが挙げられる。これらの溶媒は単独または2種以上の混合溶媒として使用してもよい。
【0057】
上記製造法1および製造法2の工程1で用いられる反応は、通常反応に影響を及ぼさない適当な溶媒中で行われる。溶媒としては、例えば、メタノール,エタノール,イソプロパノール,tert−ブタノールなどのアルコール類、アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホラミドおよび水等が挙げられる。これらの溶媒は単独にまたは2種以上の混合溶媒として使用してもよい。
【0058】
〔製造法4〕
一般式(I)で表される本発明の化合物において、Aが炭素原子であり、かつBが酸素原子である化合物(Ib)は、文献(J. Med. Chem., 1992, 35,3498)記載の方法に準じて下記反応式にしたがって製造することができる。
【0059】
【化14】
Figure 2004196678
(式中、R1,R2およびR4は前掲に同じ。)
【0060】
〔工程1〕:本発明の化合物(V)は、2−ヒドロキシエタン−1−オン誘導体(IV)とR2COOHを1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(WSC)・1塩酸塩の存在下、適当な溶媒中で反応させることにより製造することができる。
【0061】
反応温度は用いる原料化合物の種類などによって異なるが、通常−10〜150℃、好ましくは10〜100℃である。反応時間は通常約30分〜24時間、好ましくは約1〜10時間である。溶媒としてはジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミドが挙げられる。
【0062】
〔工程2〕:工程1で得られた化合物(V)を例えば酢酸アンモニウムと酢酸の存在下、適当な溶媒中で反応させることにより本発明の化合物(Ib)を製造することができる。また、R2COOHにおいて、R2に1級または2級のアミノ基を含む場合、R2のアミノ基を適当な保護基で保護した後、上記反応後脱保護をすることにより化合物(Ib)を製造することができる。
【0063】
反応温度は用いる原料化合物の種類などによって異なるが、通常−10〜150℃、好ましくは10〜100℃である。反応時間は通常約30分〜24時間、好ましくは約1〜10時間である。
【0064】
〔製造法5〕
一般式(I)で表される本発明の化合物において、Aが炭素原子であり、かつBがNHである化合物(Ic)は、文献(Tetrahedron Lett., 1994, 35, 1635)記載の方法に準じて下記反応式にしたがって製造することができる。
【0065】
【化15】
Figure 2004196678
(式中、R1,R2およびR4は前掲に同じ。)
【0066】
すなわち、本発明の化合物(Ic)は、1,2−ジオン誘導体(VI)とR2CHOを例えば酢酸アンモニウムおよび酢酸存在下、適当な溶媒中で反応させることにより製造することができる。また、R2CHOにおいて、R2に1級または2級のアミノ基を含む場合、R2のアミノ基を適当な保護基で保護した後、上記反応後脱保護をすることにより化合物(Ic)を製造することができる。
【0067】
反応温度は用いる原料化合物の種類などによって異なるが、通常−10〜150℃、好ましくは10〜100℃である。反応時間は通常約30分〜12時間、好ましくは約1〜5時間である。
【0068】
一般式(I)で表される本発明の化合物において、Aが窒素原子であり、かつBがC−R5であってR1およびR5とが一緒になってベンゼン環を形成している化合物(Id−1)および化合物(Id−2)は、それぞれ下記製造法6および7により製造することができる。
【0069】
〔製造法6〕
一般式(I)で表される本発明の化合物において、R3またはR4が水素原子以外の基である本発明の化合物(Id−1)は、下記反応式に示す方法1または方法2によって製造することができる。
【0070】
【化16】
Figure 2004196678
(式中、Xはハロゲン原子,p−トルエンスルホニルオキシ基,メタンスルホニルオキシ基等の脱離基を意味し、R13は前掲のR3またはR4の水素原子以外の基と同じであり、R1’およびR2は前掲に同じ。)
【0071】
〔方法1〕:本発明の化合物(Id−1)は、化合物(VII)とR1’Xを塩基の存在下、適当な溶媒中で反応させることにより製造することができる。
【0072】
反応温度は用いる原料化合物の種類などによって異なるが、通常−10〜150℃、好ましくは10〜100℃である。反応時間は通常約30分〜24時間、好ましくは約1〜10時間である。
【0073】
本反応で用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム,水素化カリウムのような水素化アルカリ金属、水酸化ナトリウム,水酸化カリウムのような水酸化アルカリ金属、ナトリウムエトキシド,ナトリウムメトキシドのようなアルコキシアルカリ金属、炭酸ナトリウム,炭酸カリウムのような炭酸アルカリ金属またはピリジン,トリエチルアミン,ジイソプロピルエチルアミンのような有機塩基が挙げられる。溶媒としてはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミドまたはメタノール,エタノール,イソプロパノール,tert−ブタノールなどのアルコール類等および水が挙げられる。これらの溶媒は単独または2種以上の混合溶媒として使用してもよい。
【0074】
〔方法2〕:本発明の化合物(Id−1)は、文献(J. Med. Chem., 1992, 35,1176)記載の方法に準じて製造することもできる。すなわち、本発明の化合物(Id−1)は、化合物(VII)と各種アルコールをジアルキルアゾジカルボキシレートおよびトリフェニルホスフィン存在下、適当な溶媒中で反応させることにより製造することができる。
【0075】
本反応で用いられる溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミド、ピリジン、ヘキサメチルホスホラストリアミド等が挙げられる。
【0076】
また、製造法6により製造される本発明の化合物(Id−1)のあるものは、後記の製造法7により製造される化合物(Id−2)を例えばアルキルハライド等の塩基の存在下、適当な溶媒中で反応させることにより製造することもできる。
【0077】
方法1および2において、化合物(VII)のR2に1級または2級のアミノ基を含む場合、R2のアミノ基を適当な保護基で保護した化合物を用いて、上記反応後脱保護することにより化合物(Id−1)を製造することができる。
【0078】
〔製造法7〕
一般式(I)で表される本発明の化合物において、R3またはR4が水素原子である本発明の化合物(Id−2)は、下記反応式にしたがって製造することができる。
【0079】
【化17】
Figure 2004196678
(式中、Xはハロゲン原子,p−トルエンスルホニルオキシ基,メタンスルホニルオキシ基等の脱離基を意味し、R3’’は保護基を意味し、R1’およびR2は前掲に同じ。)
【0080】
すなわち、本発明の化合物(Id−2)は、ピラゾール環部分を適当な保護基(R3’’)で保護した化合物(VII’)を上記製造法6にしたがって化合物(VIII)とし、次いで脱保護することにより製造することができる。また、化合物(VII’)において、R2に1級または2級のアミノ基を含む場合、R2のアミノ基を適当な保護基で保護した化合物を用いて、R3’’と同時にまたは別途脱保護することにより化合物(Id−2)を製造することができる。
【0081】
上記製造法1〜7により製造される式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id−1)および(Id−2)で表される本発明の化合物は、クロマトグラフィー,再結晶など通常の化学操作により単離・精製することができる。また、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id−1)および(Id−2)で表される本発明の化合物は、遊離塩基または酸付加塩の形で得られるが、両者は通常の方法により互いに変換することができる。
【0082】
次に、上記製造法1〜7で用いられる原料化合物は下記の方法により製造することができる。
【0083】
前記製造法1および2で用いられる化合物(II)は、下記反応式に示される方法にしたがって製造することができる。
【0084】
【化18】
Figure 2004196678
(式中、R1,R2およびR5は前掲に同じ。)
【0085】
すなわち、化合物(II)は化合物(IX)と化合物(X)を適当な縮合剤の存在下または非存在下および適当な塩基の存在下に適当な溶媒中で反応させることにより製造することができる。化合物(IX)において、R2に1級または2級のアミノ基を含む場合、R2のアミノ基を適当な保護基で保護し、化合物(II)を製造することができる。
【0086】
前記製造法4および5でそれぞれ用いられる化合物(IV)および化合物(VI)は、下記反応式に示される方法にしたがって製造することができる。
【0087】
【化19】
Figure 2004196678
(式中、R1およびR4は前掲に同じ。)
【0088】
すなわち、化合物(VI)は、文献(J. Chem. Soc. Perkin Trans. 1, 1997,16, 2429)記載の方法に準じて製造される化合物(XI)とR1CHOを塩基の存在下、適当な溶媒中で反応させ、更に酸で処理することによって化合物(IV)とし、次いで、適当な酸化剤で酸化することにより製造することできる。
【0089】
前記製造法6で用いられる化合物(VII)は、下記反応式で示される方法にしたがって製造することができる。
【0090】
【化20】
Figure 2004196678
(式中、Proは保護基を意味し、Xはハロゲン原子,p−トルエンスルホニルオキシ基またはメチルスルホニルオキシ基等の脱離基を意味し、R13は前掲のR3またはR4の水素原子以外の基と同じであり、R2は前掲に同じ。)
【0091】
すなわち、化合物(VII)は、文献(J. Med. Chem., 2000, 43, 2664)記載の方法に準じて製造される化合物(XII)とアミン類を塩基の存在下または非存在下、適当な溶媒中でそれぞれ反応させて化合物(XIII)とし、化合物(XIII)において、R2に1級または2級のアミノ基を含む場合は、R2を適当な保護基で保護し、次いでProを選択的に脱保護して製造することができる。
【0092】
また、前記製造法7で用いられる化合物(VII’)は、上記製造法6で用いられる化合物(VII)におけるR13の代わりに適当な保護基であるR3’’で保護したものを用いて、上記反応式と同様に反応・処理することによって製造することができる。
【0093】
本発明の化合物は、特にグラム陽性菌に対し優れた抗菌活性を有する。また、本発明の化合物は、現在臨床において問題視されている薬剤耐性菌であるMRSA、VRE、PRSP等に対しても感受性菌と同等の抗菌力を有しており、これらの菌に起因する感染症の予防・治療薬として使用することができる。
【0094】
本発明の化合物の投与量は、化合物の種類,投与方法,症状,年齢等により異なるが、通常、1日につき、体重60kgあたり約2〜5000mg、好ましくは約5〜500mg、特に好ましくは30〜300mgである。投与経路は、経口投与でもよいが、非経口投与、特に静脈内投与が推奨される。
【0095】
本発明の化合物は、上記の如き医薬用途に使用する場合、通常、製剤用担体と混合して調製された製剤の形で投与される。製剤用担体としては、製剤分野において常用され、かつ本発明の化合物と反応しない無毒性の物質が用いられる。具体的には、例えばクエン酸,グルタミン酸,グリシン,乳糖,イノシトール,ブドウ糖,マンニトール,デキストラン,ソルビトール,シクロデキストリン,デンプン,部分アルファー化デンプン,白糖,パラオキシ安息香酸メチル,パラオキシ安息香酸プロピル,メタケイ酸アルミン酸マグネシウム,合成ケイ酸アルミニウム,結晶セルロース,カルボキシメチルセルロースナトリウム,ヒドロキシプロピルデンプン,カルボキシメチルセルロースカルシウム,イオン交換樹脂,メチルセルロース,ゼラチン,アラビアゴム,プルラン,ヒドロキシプロピルセルロース,低置換度ヒドロキシプロピルセルロース,ヒドロキシプロピルメチルセルロース,ポリビニルピロリドン,ポリビニルアルコール,アルギン酸,アルギン酸ナトリウム,軽質無水ケイ酸,ステアリン酸マグネシウム,タルク,トラガント,ベントナイト,ビーガム,カルボキシビニルポリマー,酸化チタン,ソルビタン脂肪酸エステル,ラウリル硫酸ナトリウム,グリセリン,脂肪酸グリセリンエステル,精製ラノリン,グリセロゼラチン,ポリソルベート,マクロゴール,植物油,ロウ,プロピレングリコール,エタノール,ベンジルアルコール,塩化ナトリウム,水酸化ナトリウム,塩酸,水等が挙げられる。
【0096】
剤型としては、錠剤,カプセル剤,顆粒剤,散剤,シロップ剤,懸濁剤,注射剤,坐剤,点眼剤,軟膏剤,塗布剤,吸入剤等が挙げられる。これらの製剤は常法にしたがって調製することができる。なお、液体製剤にあっては、用時、水又は他の適当な媒体に溶解または懸濁する形であってもよい。また、錠剤及び顆粒剤は周知の方法でコーティングしてもよい。更に、これらの製剤は治療上価値ある他の成分を含有していてもよい。
【0097】
【実施例】
以下に参考例、実施例および試験例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、これらは本発明を限定するものではない。本発明の化合物は、元素分析値,マス・スペクトル,IRスペクトル,NMRスペクトル,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)等により同定した。また、立体異性体の配置の決定は、NOESY(Nuclear Overhauser effect spectroscopy)により行った。
【0098】
明細書の記載を簡略化するために実施例および実施例中の表において以下に示すような略号を用いることもある。
【0099】
再結晶溶媒として用いられる記号としては、Eはエーテル、Iはジイソプロピルエーテル、ANはアセトニトリル、AEは酢酸エチル、ACはアセトン、CFはクロロホルム、MTはメタノール、ETはエタノールおよびIPはイソプロパノールを意味する。
【0100】
NMRに用いられる記号としては、sは一重線、dは二重線、tdは三重の二重線、tは三重線、qは四重線、quは五重線、mは多重線、brはなだらか、およびJは結合定数を意味する。
【0101】
参考例1
5−クロロ−1−メチルインドール−3−カルボキシアルデヒド
【0102】
【化21】
Figure 2004196678
【0103】
5−クロロインドール−3−カルボキシアルデヒド5.50gのテトラヒドロフラン溶液50mlを水素化ナトリウム(60%オイルディスパージョン)1.43gのテトラヒドロフラン30ml懸濁液に、氷冷下滴下し、室温で30分間攪拌した。次に、ヨウ化メチル2.30mlを加え、室温で12時間攪拌した。10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチル80mlで抽出した。抽出液を飽和食塩水20mlで洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。得られた粗結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、目的物4.40gを得た。
【0104】
参考例2
(1)3−〔(1E)−2−アセチルビニル〕−5−クロロインドール
【0105】
【化22】
Figure 2004196678
【0106】
5−クロロインドール−3−カルボキシアルデヒド2.00gのアセトン溶液7mlを水酸化ナトリウム1.35gのエタノール1mlと水15mlの混媒溶液に、氷冷下で滴下し、室温で1時間攪拌後、12時間加熱還流した。6mol/l塩酸を加え中和し、酢酸エチル30mlで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(50:1)で溶出・精製して目的物1.23gをアモルファスとして得た。
【0107】
参考例2における5−クロロインドール−3−カルボキシアルデヒドの代わりに対応するアルデヒドを用い、参考例2(1)に記載の方法にしたがって、同様に反応・処理して以下の化合物を得た。
【0108】
(2)3−〔(1E)−2−アセチルビニル〕−5−クロロ−1−メチルインドール
【0109】
【化23】
Figure 2004196678
【0110】
(3)2−〔(1E)−2−アセチルビニル〕−5−クロロインドール
【0111】
【化24】
Figure 2004196678
【0112】
(4)(3E)−4−〔4−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)フェニル〕ブト−3−エン−2−オン
【0113】
【化25】
Figure 2004196678
【0114】
参考例3
(1)1−〔4−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジル〕−3−〔(1E)−2−(5−クロロインドール−3−イル)ビニル〕プロパン−1,3−ジオン
【0115】
【化26】
Figure 2004196678
【0116】
1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン2.88mlのテトラヒドロフラン30ml溶液に、アルゴン雰囲気下、氷冷下で2.5mol/lのノルマルブチルリチウムのヘキサン溶液4.36mlを加え、同温で10分間攪拌した。次いで、参考例2(1)で得られた3−〔(1E)−2−アセチルビニル〕−5−クロロインドール1.00gのテトラヒドロフラン10ml溶液を−78℃で滴下し、同温で30分間攪拌した。1−tert−ブトキシカルボニルイソニペコチン酸1.10gと1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール0.77gのテトラヒドロフラン溶液30mlを室温で45分間攪拌した溶液をアルゴン雰囲気下滴下し、室温に戻した後、同温で12時間攪拌した。10%クエン酸溶液50mlを加え、酢酸エチルで抽出し飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(50:1)で溶出・精製し、目的物1.00gをアモルファスとして得た。
【0117】
対応する原料化合物を用いて、上記(1)と同様に反応・処理し、表1に示す化合物を得た。
【0118】
【表1】
Figure 2004196678
【0119】
参考例4
(1)1−〔(1E)−2−(5−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)ビニル〕−3−エトキシカルボニルプロパン−1,3−ジオン
【0120】
【化27】
Figure 2004196678
【0121】
ナトリウムエトキシド0.12gのジエチルエーテル20ml溶液に、アルゴン気流下、氷冷下、参考例2(2)で得られた3−〔(1E)−2−アセチルビニル〕−5−クロロ−1−メチルインドール0.5gを滴下し、次にシュウ酸ジエチル0.24mlを加え、室温にて12時間攪拌した。2mol/l塩酸を加えて酸性にし、酢酸エチル40mlで抽出し、飽和食塩水10mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルで再結晶し、目的物0.20gを得た。
【0122】
対応する原料化合物を用いて、上記(1)と同様に反応・処理し、以下の化合物を得た。
【0123】
(2)1−〔(1E)−2−(3,4−ジクロロフェニル)ビニル〕−3−エトキシカルボニルプロパン−1,3−ジオン
【0124】
【化28】
Figure 2004196678
【0125】
参考例5
(1)5−〔(1E)−2−(5−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)ビニル〕−3−エトキシカルボニルピラゾール
【0126】
【化29】
Figure 2004196678
【0127】
参考例4(1)で得られた1−〔(1E)−2−(5−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)ビニル〕−3−エトキシカルボニルプロパン−1,3−ジオン4.30gのエタノール100ml溶液にヒドラジン・1水和物1.02gと酢酸ナトリウム1.38gを加え、3時間加熱還流した。溶媒留去後、水20mlを加え、酢酸エチル100mlで抽出し飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ノルマルへキサン(2:1)で溶出・精製し、目的物2.90gをアモルファスとして得た。
【0128】
対応する原料化合物を用いて、上記(1)と同様に反応・処理し、以下の化合物を得た。
【0129】
(2)1−(3−クロロフェニル)−5−〔2−(エトキシカルボニル)エチル〕−3−(2−ナフチル)ピラゾール
【0130】
【化30】
Figure 2004196678
【0131】
(3)1−(3−クロロフェニル)−3−〔2−(エトキシカルボニル)エチル〕−5−(2−ナフチル)ピラゾール
【0132】
【化31】
Figure 2004196678
【0133】
(4)5−〔(1E)−2−(3,4−ジクロロフェニル)ビニル〕−3−エトキシカルボニルピラゾール
【0134】
【化32】
Figure 2004196678
【0135】
参考例6
(1)5−〔(1E)−2−(5−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)ビニル〕−3−ヒドロキシメチルピラゾール
【0136】
【化33】
Figure 2004196678
【0137】
参考例5(1)で得られた5−〔(1E)−2−(5−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)ビニル〕−3−エトキシカルボニルピラゾール1.00gのテトラヒドロフラン30ml溶液を、水素化リチウムアルミニウム0.25gのテトラヒドロフラン30ml懸濁液に氷冷下滴下し、室温で3時間攪拌した。1mol/l硫酸水溶液を滴下し中和後、酢酸エチル50mlで抽出し、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をノルマルへキサンより再結晶し、目的物0.63gを得た。
【0138】
対応する原料化合物を用いて、上記(1)と同様に反応・処理し、以下の化合物を得た。
(2)5−〔(1E)−2−(3,4−ジクロロフェニル)ビニル〕−3−ヒドロキシメチルピラゾール
【0139】
【化34】
Figure 2004196678
【0140】
参考例7
(1)2−(3−クロロフェニル)−2−トリメチルシリルオキシエタンニトリル
【0141】
【化35】
Figure 2004196678
【0142】
3−クロロベンズアルデヒド16.5gのジクロロメタン100ml溶液に、氷冷下トリメチルシリルシアニド16.4mlを滴下し、次にヨウ化亜鉛50mgを加え室温で48時間攪拌した。溶媒留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムで溶出・精製し、目的物を油状物として22.5gを得た。
【0143】
対応する原料化合物を用いて、上記(1)と同様に反応・処理し、次の化合物を得た。
【0144】
(2)2−(4−フェノキシフェニル)−2−トリメチルシリルオキシエタンニトリル
【0145】
【化36】
Figure 2004196678
【0146】
(3)2−(4−ブロモフェニル)−2−トリメチルシリルオキシエタンニトリル
【0147】
【化37】
Figure 2004196678
【0148】
(4)2−(3,5−ジベンジルオキシフェニル)−2−トリメチルシリルオキシエタンニトリル
【0149】
【化38】
Figure 2004196678
【0150】
参考例8
(1)2−(3−ベンジルオキシフェニル)−1−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエタン−1−オン
【0151】
【化39】
Figure 2004196678
【0152】
1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン5.24mlのテトラヒドロフラン50ml溶液に、アルゴン雰囲気下、氷冷下で2.5mol/lのノルマルブチルリチウムのヘキサン溶液10.0mlを加え、同温で10分間攪拌した。次いで、参考例7(1)で得られた2−(3−クロロフェニル)−2−トリメチルシリルオキシエタンニトリル6.00gのテトラヒドロフラン15ml溶液を−78℃で滴下し、同温で30分間攪拌した。3−ベンジルオキシベンズアルデヒド5.31gのテトラヒドロフラン溶液20mlを同温で滴下し、室温に戻した後、同温で12時間攪拌した。10%クエン酸溶液50mlを加え、酢酸エチル100mlで抽出し飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をメタノール10ml溶解し、5%硫酸水溶液12mlを加え、室温で30分間攪拌した。反応液をジエチルエーテル50mlで抽出し、0.5mol/l水酸化ナトリウム水溶液15mlで洗浄し、抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムで溶出・精製し、目的物8.60gをアモルファスとして得た。
【0153】
対応する原料化合物を用いて、上記(1)と同様に反応・処理し、表2に示す化合物を得た。
【0154】
【表2】
Figure 2004196678
【0155】
参考例9
(1)2−(3−ベンジルオキシフェニル)−1−(3−クロロフェニル)エタン−1,2−ジオン
【0156】
【化40】
Figure 2004196678
【0157】
硫酸第二銅7.50gのピリジン40mlと水10mlの混合溶液を10分間加熱還流し、参考例8(1)で得られた2−(3−ベンジルオキシフェニル)−1−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエタン−1−オン8.3gを加え、1時間加熱還流した。溶媒留去後、水20mlを加えジエチルエーテル50mlで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−ノルマルへキサン(3:1)で溶出・精製し、目的物5.82gを油状物として得た。
【0158】
対応する原料化合物を用いて、上記(1)と同様に反応・処理し、表3に示す化合物を得た。
【0159】
【表3】
Figure 2004196678
【0160】
参考例10
(1)3−ブロモメチル−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1H−インダゾール
【0161】
【化41】
Figure 2004196678
【0162】
文献(J. Med. Chem., 2000, 43, 2664)記載の方法にしたがって反応・処理して目的物を得た。
【0163】
対応する原料化合物を用い、上記(1)と同様に反応・処理して以下の化合物を得た。
【0164】
(2)3−ブロモメチル−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−1H−インダゾール
【0165】
【化42】
Figure 2004196678
【0166】
参考例11
(1)3−アミノ−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(シス・トランス混合物)・1塩酸塩
【0167】
【化43】
Figure 2004196678
【0168】
3−アミノシクロヘキサンカルボン酸(シス・トランス混合物)10.6gをメタノール75mlに加え、−10℃で塩化チオニル20mlを滴下し、室温で12時間攪拌した。溶媒留去し、アセトニトリルより結晶化し、目的物7.93gを得た。
【0169】
対応する原料化合物を用いて、上記(1)と同様に反応・処理し、以下の化合物を得た。
【0170】
(2)4−アミノブタン酸エチルエステル・1塩酸塩
【0171】
【化44】
Figure 2004196678
【0172】
参考例12
(1)1−tert−ブトキシカルボニル−3−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシル)〕アミノメチル−4−ヒドロキシ−1H−インダゾール
【0173】
【化45】
Figure 2004196678
【0174】
〔工程1〕:参考例10(2)で得られた3−ブロモメチル−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−1H−インダゾール2.00gをクロロホルム80mlとメタノール20mlの混媒に加え、室温下参考例11(1)で得られた3−アミノ−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル・1塩酸塩2.06gおよび10%水酸化ナトリウム水溶液4.24mlを加え、6時間加熱還流した。水50mlを加え、クロロホルム50mlで抽出し、抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(50:1)で溶出・精製し、1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−3−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシルアミノメチル)−1H−インダゾールをアモルファスとして1.44gを得た。
【0175】
〔工程2〕:上記工程1で得られた1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−3−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシルアミノメチル)−1H−インダゾール1.44gをアセトニトリル50mlに加え、室温下ジ−tert−ブチルジカーボネート0.54gを加え、室温で12時間攪拌した。溶媒留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(50:1)で溶出・精製し、1−tert−ブトキシカルボニル−3−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシル)〕アミノメチル−4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−1H−インダゾール1.29gをアモルファスとして得た。
【0176】
〔工程3〕:上記工程2で得られた1−tert−ブトキシカルボニル−3−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシル)〕アミノメチル−4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−1H−インダゾール1.29gをテトラヒドロフラン50mlに加え、室温下1.0mol/lのテトラブチルアンモニウムフロリドのテトラヒドロフラン溶液17.4mlを加え、室温で4時間攪拌した。水50mlを加え、酢酸エチル50mlで抽出し、抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムで溶出・精製し、目的物0.76gをアモルファスとして得た。
【0177】
1H-NMR(CDCl3)δ:1.22-1.33(m,2H), 1.40(s,9H),1.66(s,9H),1.73-1.96(m,6H),2.30-2.39(m,1H), 3.64(s,3H), 3.66-3.72(m,1H), 4.70-4.81(m 2H),6.74(d,J=8.0Hz,1H), 7.32(t,J=8.0Hz,1H), 7.59(d,J=8.0Hz,1H).
【0178】
対応する原料化合物を用いて、上記(1)と同様に反応・処理し、表4に示す化合物を得た。
【0179】
【表4】
Figure 2004196678
【0180】
上記表4にあるR2’は、R2が1級または2級のアミノ基を含む場合、R2のアミノ基に適当な保護基を付加したものを意味する。
【0181】
実施例1
5−〔(1E)−2−(5−クロロインドール−3−イル)ビニル〕−1−(3−クロロフェニル)−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1.25塩酸塩・1水和物
【0182】
【化46】
Figure 2004196678
【0183】
〔工程1〕:参考例3(1)で得られた1−〔4−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジル〕−3−〔(1E)−2−(5−クロロインドール−3−イル)ビニル〕プロパン−1,3−ジオン1.00gのエタノール30ml溶液に2mol/lの水酸化ナトリウム水溶液2.20mlと3−クロロフェニルヒドラジン・1塩酸塩0.83gを加え、12時間加熱還流した。反応液を濃縮後、10%クエン酸水溶液20mlを加え、酢酸エチル50mlで抽出し、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(50:1)で溶出・精製し、3−〔4−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジル〕−5−〔(1E)−2−(5−クロロインドール−3−イル)ビニル〕−1−(3−クロロフェニル)ピラゾール1.13gをアモルファスとして得た。
【0184】
〔工程2〕:上記工程1で得られた3−〔4−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジル〕−5−〔(1E)−2−(5−クロロインドール−3−イル)ビニル〕−1−(3−クロロフェニル)ピラゾール1.10gのジクロロメタン30ml溶液にトリフルオロ酢酸5mlを加え、室温で3時間攪拌した。溶媒留去後、残渣をCHP−20Pを用いた中圧カラムクロマトグラフィーに付して水−アセトニトリル(1:2)で溶出・精製し、減圧留去した。残渣をアセトニトリルから塩酸塩として再結晶し、目的物0.23gを得た。
融点158−161℃
【0185】
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.85-2.15(m,4H), 2.97-3.08(m,3H),3.26-3.34(m,2H),6.73(s,1H), 6.80(d,J=15.8Hz,1H), 7.13-7.77(m,9H),8.83(br,1H),9.02(br,1H),11.69(s,1H).
【0186】
上記の1H−NMRスペクトルデータおよびNOESYにより、標記化合物であることを決定した。
【0187】
対応する原料化合物を用いて実施例1と同様に反応・処理し、下記の表5〜9に示す実施例2〜34の化合物を得た。特に立体異性体が混在する場合は、上記で示したCHP−20Pを用いた中圧カラムクロマトグラフィーを用いた分離方法、もしくは分別再結晶を用いて、立体異性体をそれぞれ分離した。
【0188】
【表5】
Figure 2004196678
【0189】
【表6】
Figure 2004196678
【0190】
【表7】
Figure 2004196678
【0191】
【表8】
Figure 2004196678
【0192】
【表9】
Figure 2004196678
【0193】
実施例35
5−メチルアミノメチル−3−(4−フェノキシフェニル)−1−(4−トリフルオロメチルベンジル)ピラゾール・1塩酸塩・1水和物
【0194】
【化47】
Figure 2004196678
【0195】
〔工程1〕:参考例3(20)で得られた1−(N−tert−ブトキシカルボニル)メチルアミノメチル−3−(4−フェノキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン1.00gを用い、実施例1の工程1で用いた3−クロロフェニルヒドラジン・1塩酸塩の代わりにヒドラジン・1水和物を用いて同様に反応・処理し、3−(N−tert−ブトキシカルボニル)メチルアミノメチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピラゾールの粗生成物1.20gを得た。
【0196】
〔工程2〕:上記工程1で得られた3−(N−tert−ブトキシカルボニル)メチルアミノメチル−5−(4−フェノキシフェニル)−ピラゾール1.20gのテトラヒドロフラン10ml溶液を、氷冷下水素化ナトリウム(60%オイルディスパージョン)のテトラヒドロフラン20ml懸濁液に加え、室温で30分間攪拌した。次に、4−トリフルオロベンジルブロミド0.94mlを加え、4時間加熱還流した。10%クエン酸水溶液20mlを加え、酢酸エチル50mlで抽出し飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ノルマルヘキサン−アセトン(10:1)で溶出・精製し、5−(N−tert−ブトキシカルボニル)メチルアミノメチル−3−(4−フェノキシフェニル)−1−(4−トリフルオロメチルベンジル)ピラゾール0.20gをアモルファスとして得た。
【0197】
〔工程3〕:上記工程2で得られた5−(N−tert−ブトキシカルボニル)メチルアミノメチル−3−(4−フェノキシフェニル)−1−(4−トリフルオロメチルベンジル)ピラゾール0.20gを用い、実施例1における工程2と同様に反応・処理後凍結乾燥し、目的物0.21gを得た。
【0198】
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.60(s,3H), 4.28(s,2H), 5.64(s,2H), 6.98(s,1H),7.03-7.06(m,4H), 7.16(t, J=7.2Hz,1H), 7.37-7.42(m,4H),7.73-7.77(m,4H),9.40(br,2H).
【0199】
上記の1H−NMRスペクトルデータおよびNOESYにより、標記化合物であることを決定した。
【0200】
対応する原料化合物を用いて実施例35と同様に反応・処理し、表10に示す実施例36〜44の化合物を得た。特に立体異性体が混在する場合は、CHP−20Pを用いた中圧カラムクロマトグラフィーを用いた分離方法、もしくは分別再結晶を用いて、立体異性体をそれぞれ分離した。
【0201】
【表10】
Figure 2004196678
【0202】
実施例45
1−(3−クロロフェニル)−5−〔(1E)−2−(2,6−ジクロロフェニル)ビニル〕−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1塩酸塩
【0203】
【化48】
Figure 2004196678
【0204】
〔工程1〕:参考例3(11)で得られた 1−〔4−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジル〕−3−〔(1E)−2−(2,6−ジクロロフェニル)ビニル〕プロパン−1,3−ジオン2.00gを用い、実施例1の工程1で用いた3−クロロフェニルヒドラジン・1塩酸塩の代わりにヒドラジン・1水和物を用いて同様に反応・処理し、3−〔4−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジル〕−5−〔(1E)−2−(2,6−ジクロロフェニル)ビニル〕ピラゾール1.13gをアモルファスとして得た。
【0205】
〔工程2〕:上記工程1で得られた3−〔4−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジル〕−5−〔(1E)−2−(2,6−ジクロロフェニル)ビニル〕ピラゾール1.05gのジクロロメタン40ml溶液に、3−クロロフェニルボロン酸0.78g、酢酸第二銅(無水)0.68g、モレキュラーシーブ(4A)2.00gおよびピリジン0.40mlを加え、室温で24時間攪拌した。不溶物をろ別し、溶媒留去後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、3−〔4−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジル〕−1−(3−クロロフェニル)−5−〔(1E)−2−(2,6−ジクロロフェニル)ビニル〕ピラゾールとその立体異性体の混合物0.98gをアモルファスとして得た。
【0206】
〔工程3〕:上記工程2で得られた、3−〔4−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジル〕−1−(3−クロロフェニル)−5−〔(1E)−2−(2,6−ジクロロフェニル)ビニル〕ピラゾールとその立体異性体の混合物0.96gを用い、実施例1の工程2と同様に反応・処理し、アセトニトリル−エタノールから塩酸塩として再結晶し、目的物0.51gを得た。
融点242−245℃
【0207】
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.82-2.22(m,4H), 2.98-3.38(m,5H), 6.90(s,1H),6.94(d,J=16.0Hz,1H), 7.22(d,J=16.0Hz,1H), 7.33-7.61(m,7H), 8.93(br,2H).
【0208】
上記の1H−NMRスペクトルデータおよびNOESYにより、標記化合物であることを決定した。
【0209】
対応する原料化合物を用いて実施例45と同様に反応・処理し、表11に示す実施例46〜49の化合物を得た。特に立体異性体が混在する場合は、CHP−20Pを用いた中圧カラムクロマトグラフィーを用いた分離方法、もしくは分別再結晶を用いて、立体異性体をそれぞれ分離した。
【0210】
【表11】
Figure 2004196678
【0211】
実施例50
4−クロロ−1−(3−クロロフェニル)−5−(2−ナフチル)−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1塩酸塩
【0212】
【化49】
Figure 2004196678
【0213】
実施例45の工程1および工程2に記載の方法と同様にして、対応する原料化合物を用い処理して得られた3−〔4−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジル〕−1−(3−クロロフェニル)−5−(2−ナフチル)ピラゾール0.30gのクロロホルム20ml溶液に、氷冷下塩化スルフリル0.06mlを加え、1時間加熱還流した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液15mlを加え、クロロホルム20mlで抽出し、抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、エタノール−アセトニトリルから塩酸塩として再結晶し、目的物0.08gを得た。融点218−221℃
【0214】
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.02-2.06(m,4H), 3.08-3.41(m,5H), 7.09(d,J=4.0Hz,1H),7.27-7.44(m,5H), 7.56-7.63(m,2H), 7.94-8.01(m,3H), 8.76(br,2H).
【0215】
対応する試薬を用いて実施例50と同様に反応・処理し、実施例51および52の化合物を得た。
【0216】
実施例51
4−ブロモ−1−(3−クロロフェニル)−5−(2−ナフチル)−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1臭化水素酸塩
融点243−246℃
【0217】
【化50】
Figure 2004196678
【0218】
実施例52
1−(3−クロロフェニル)−4−フルオロ−5−(2−ナフチル)−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1塩酸塩
融点197−200℃
【0219】
【化51】
Figure 2004196678
【0220】
実施例53
(a)1−(3−クロロフェニル)−5−〔3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロピル〕−3−(2−ナフチル)ピラゾール・1塩酸塩
【0221】
【化52】
Figure 2004196678
【0222】
(b)1−(3−クロロフェニル)−3−〔3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロピル〕−5−(2−ナフチル)ピラゾール・1塩酸塩
【0223】
【化53】
Figure 2004196678
【0224】
〔工程1〕:参考例5(2)および(3)で得られた 1−(3−クロロフェニル)−5−〔2−(エトキシカルボニル)エチル〕−3−(2−ナフチル)ピラゾールおよび1−(3−クロロフェニル)−3−〔2−(エトキシカルボニル)エチル〕−5−(2−ナフチル)ピラゾールの混合物1.50gにエタノールアミン4.48mlを加え、120℃で3時間攪拌した。10%クエン酸水溶液30mlを加え、クロロホルム50mlで抽出し、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(25:1)で溶出・精製し、1−(3−クロロフェニル)−5−〔2−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニル)エチル〕−3−(2−ナフチル)ピラゾールおよび1−(3−クロロフェニル)−3−〔2−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニル)エチル〕−5−(2−ナフチル)ピラゾールの混合物として1.39gを得た(アモルファス)。
【0225】
〔工程2〕:上記工程1で得られた1−(3−クロロフェニル)−5−〔2−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニル)エチル〕−3−(2−ナフチル)ピラゾールおよび1−(3−クロロフェニル)−3−〔2−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニル)エチル〕−5−(2−ナフチル)ピラゾールの混合物0.95gのテトラヒドロフラン30ml溶液に1.0mol/lのジボランのテトラヒドロフラン溶液4.52mlを加え、室温で12時間攪拌した。次いで、30%塩酸−エタノール溶液3mlを加え、1時間加熱還流した。溶媒留去後、10mol/l水酸化ナトリウム水溶液10mlを加え、クロロホルム30mlで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をCHP−20Pを用いた中圧カラムクロマトグラフィーに付して0.02mol/l塩酸水溶液−アセトニトリル(3:2)で溶出・分離精製後凍結乾燥し、目的物(a)0.04gおよび目的物(b)0.31gをそれぞれアモルファスとして得た。
【0226】
実施例53(a):
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.02-2.07(m,2H),2.87(t,J=7.2Hz,2H), 2.99(br,4H),3.65(br,1H), 5.26(br,1H), 7.04(s,1H), 7.49-7.62(m,5H), 7.74(br,1H),7.88-8.06(m,4H), 8.38(br,1H), 8.66(br,2H).
【0227】
実施例53(b):
1H-NMR(CDCl3)δ:2.38(br,2H), 2.91(t,J=7.1Hz,2H), 3.16(br,4H),3.96(br,2H), 6.49(s,1H), 7.07-7.26(m,4H), 7.45-7.53(m,3H),7.71-7.82(m,4H), 9.32(br,2H).
【0228】
上記の1H−NMRスペクトルデータおよびNOESYにより、標記化合物であることを決定した。
【0229】
実施例54
5−〔(1E)−2−(5−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)ビニル〕−3−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシルアミノメチル)−ピラゾール・1塩酸塩
【0230】
【化54】
Figure 2004196678
【0231】
〔工程1〕:参考例6(1)で得られた5−〔(1E)−2−(5−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)ビニル〕−3−ヒドロキシメチルピラゾール0.30gのジクロロメタン20ml溶液に、2.0mol/lオキサリルクロリドのジクロロメタン溶液0.63mlを滴下し、30分加熱還流した。溶媒留去し、3−クロロメチル−5−〔(1E)−2−(5−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)ビニル〕ピラゾールの粗生成物0.40gを得た。
【0232】
〔工程2〕:上記工程1で得られた3−クロロメチル−5−〔(1E)−2−(5−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)ビニル〕ピラゾールの粗生成物0.40gをクロロホルム20mlとメタノール5mlの混媒に加え、室温下参考例11(1)で得られた3−アミノシクロヘキサンカルボン酸メチルエステル・1塩酸塩1.00gおよび10%水酸化ナトリウム水溶液2.09mlを加え、4時間加熱還流した。水20mlを加え、クロロホルム20mlで抽出し、抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣を表面を塩基処理したシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(20:1)で溶出・分離精製し、減圧留去した。残渣をアセトニトリル−エーテルから塩酸塩として再結晶し、目的物のシス・トランスのうち低極性側の一方を0.10g得た。
融点175−178℃
【0233】
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.16-1.33(m,4H), 1.75-2.48(m,5H), 3.03(br,1H),3.60(s,3H), 3.81(s,3H), 4.13(br,2H), 6.61(s,1H), 6.87-6.97(m,1H),7.24(d,J=8.9Hz,1H), 7,32(d,J=16.6Hz,1H), 7.53(d,J=8.9Hz,1H),7.76(d,J=16.6Hz,1H), 7.92(br,1H), 8.11(br,2H), 9.31(br,1H).
【0234】
対応する原料化合物を用いて実施例54と同様に反応・処理し、表12に示す実施例55〜57の化合物を得た。
【0235】
【表12】
Figure 2004196678
【0236】
実施例58
1−(3−クロロフェニル)−5−〔(1Z)−2−(2,6−ジクロロフェニル)ビニル〕−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1塩酸塩
【0237】
【化55】
Figure 2004196678
【0238】
実施例45で得られた1−(3−クロロフェニル)−5−〔(1E)−2−(2,6−ジクロロフェニル)ビニル〕−3−(4−ピペリジル)ピラゾール・1塩酸塩0.41gをメタノール400mlに溶解し、室温で5時間自然光を照射した。溶媒留去後、残渣をアセトニトリル−ジエチルエーテルから塩酸塩として再結晶して、目的物0.25gを得た。
融点82−85℃
【0239】
1H-NMR(CDCl3)δ:1.76-1.83(m,4H), 2.63-2.73(m,3H), 3.06-3.10(m,2H),5.54(s,1H), 6.51(d,J=12.1Hz,1H), 6.59(d,J=12.1Hz,1H), 7.20-7.26(m,1H),7.34-7.41(m,5H), 7.56(br,1H).
【0240】
上記の1H−NMRスペクトルデータにより、標記化合物であることを決定した。
【0241】
対応する原料化合物を用いて実施例58と同様に反応・処理し、表13に示す実施例59〜61の化合物を得た。
【0242】
【表13】
Figure 2004196678
【0243】
実施例62
5−(3−ベンジルオキシフェニル)−4−(3−クロロフェニル)−2−(4−ピペリジル)オキサゾール・1フマル酸塩
【0244】
【化56】
Figure 2004196678
【0245】
〔工程1〕:参考例8(1)で得られた2−(3−ベンジルオキシフェニル)−1−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエタン−1−オン1.70g、N−(tert−ブトキシカルボニル)イソニペコチン酸1.22g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・1塩酸塩0.94gおよび4−ジメチルアミノピリジン0.59gのジクロロメタン40ml溶液を室温で6時間攪拌した。反応液を10%クエン酸水溶液30mlを加え、クロロホルム50mlで抽出し硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、2−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1−(3−ベンジルオキシフェニル)エチル−1−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボキシレートの粗生成物1.20gを得た。
【0246】
〔工程2〕:上記工程1で得られた2−(3−クロロフェニル)−2−オキソ−1−(3−ベンジルオキシフェニル)エチル−1−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボキシレートの粗生成物1.20gを酢酸40mlで溶解し、酢酸アンモニウム0.93gを加え、6時間加熱還流した。溶媒留去後、残渣をCHP−20Pを用いた中圧カラムクロマトグラフィーに付して水−アセトニトリル(15:85)で溶出・分離精製し、減圧留去した。エタノール−ジエチルエーテルから、フマル酸塩として再結晶し、目的物1.04gを得た。
融点123−126℃
【0247】
1H-NMR(CDCl3)δ:1.81-1.93(m,2H), 2.10-2.14(m,2H), 2.74-2.81(m,2H),3.00-3.05(m,2H), 3.19-3.23(m,2H), 5.01(s,2H), 6.95-6.97(m,1H),7.15-7.18(m,2H), 7.23-7.39(m,10H), 7.50-7.53(m,1H), 7.70(br,1H).
【0248】
対応する原料化合物を用いて実施例62と同様に反応・処理し、表14に示す実施例63および64の化合物を得た。
【0249】
【表14】
Figure 2004196678
【0250】
実施例65
5−(3−ベンジルオキシフェニル)−4−(3−クロロフェニル)−2−(4−ピペリジル)イミダゾール・2塩酸塩・1.40水和物
【0251】
【化57】
Figure 2004196678
【0252】
参考例9(1)で得られた2−(3−ベンジルオキシフェニル)−1−(3−クロロフェニル)エタン−1,2−ジオン3.00g、N−(tert-ブトキシカルボニル)イソニペコチノアルデヒド1.82gおよび酢酸アンモニウム5.27gの酢酸50ml溶液を60℃で2時間攪拌した。溶媒留去後、水30mlを加えクロロホルム60mlで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をCHP−20Pを用いた中圧カラムクロマトグラフィーに付して水−アセトニトリル(1:4)で溶出・精製し、水−アセトニトリルより塩酸塩として再結晶し、目的物1.10gを得た。
融点140−141℃
【0253】
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.06-2.34(m,4H), 2.97-3.16(m,2H), 3.39-3.53(m,3H),5.11(s,2H), 7.03(d,J=8.0Hz,1H), 7.09-7.21(m,2H), 7.35-7.53(m,9H),7.64(br,1H), 9.24(br,2H).
【0254】
対応する原料化合物を用いて実施例65と同様に反応・処理し、表15に示す実施例66〜69の化合物を得た。
【0255】
【表15】
Figure 2004196678
【0256】
実施例70
4−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)−3−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシルアミノメチル)−1H−インダゾール・1塩酸塩
【0257】
【化58】
Figure 2004196678
【0258】
〔工程1〕:参考例12(1)で得られた1−tert−ブトキシカルボニル−3−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシル)〕アミノメチル−4−ヒドロキシ−1H−インダゾール1.63gを、氷冷下水素化ナトリウム(60%オイルディスパージョン)0.14gのジメチルホルムアミド50ml懸濁液に加え、室温で30分間攪拌した後、3,4−ジクロロベンジルクロリド0.52mlを加え、室温で12時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液30mlを加え、ジエチルエーテル50mlで2回抽出し、抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ノルマルヘキサン−酢酸エチル(4:1)で溶出・精製し、1−tert−ブトキシカルボニル−3−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシル)〕アミノメチル−4−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)−1H−インダゾール1.50gをアモルファスとして得た。
【0259】
〔工程2〕:上記工程1で得られた1−tert−ブトキシカルボニル−3−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシル)〕アミノメチル−4−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)−1H−インダゾール0.30gを用い、実施例1における工程2と同様に反応・処理し、アセトニトリル−ジエチルエーテルから塩酸塩として結晶化し、シス・トランスの混合物として目的物0.16gを得た。
【0260】
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.16-1.48(m,4H), 1.74-2.35(m,5H), 3.06(br,1H),3.60(s,3H), 4.53(br,2H), 5.26(s,2H), 6.66(d,J=8.0Hz,1H),7.14(d,J=8.0Hz,1H), 7.28-7.38(m,1H), 7.58(dd,J=1.7Hz,J=8.2Hz,1H),7.69(d,J=8.2Hz,1H), 7.88(d,J=1.7Hz,1H), 9.17(br,2H), 13.43(s,1H).
【0261】
対応する原料化合物を用いて実施例70と同様に反応・処理し、表16に示す実施例71〜80の化合物を得た。
【0262】
【表16】
Figure 2004196678
【0263】
【表17】
Figure 2004196678
【0264】
実施例81
4−(2,6−ジクロロフェネチルオキシ)−3−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシルアミノメチル)−1H−インダゾール・1塩酸塩
【0265】
【化59】
Figure 2004196678
【0266】
〔工程1〕:参考例12(1)で得られた1−tert−ブトキシカルボニル−3−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシル)〕アミノメチル−4−ヒドロキシ−1H−インダゾール150mgおよび2−(2,6−ジクロロフェニル)エタノール63mgのテトラヒドロフラン20ml溶液に、トリフェニルホスフィン110mgおよびジイソプロピルアゾジカルボキシレート65μlを加え、2時間加熱還流した。溶媒留去後、残渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ノルマルヘキサン−酢酸エチル(4:1)で溶出・精製し、1−tert−ブトキシカルボニル−3−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシル)〕アミノメチル−4−(2,6−ジクロロフェネチルオキシ)−1H−インダゾール110mgをアモルファスとして得た。
【0267】
〔工程2〕:上記工程1で得られた1−tert−ブトキシカルボニル−3−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−(3−メトキシカルボニルシクロヘキシル)〕アミノメチル−4−(2,6−ジクロロフェネチルオキシ)−1H−インダゾール110mgを用い、実施例1における工程2と同様に反応・処理し、アセトニトリル−ジエチルエーテルから塩酸塩として結晶化し、シス・トランスの混合物として目的物30mgを得た。
【0268】
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.19-1.52(m,4H), 1.84-2.50(m,5H), 3.22(br,1H),3.50(t,J=7.60Hz,2H), 3.60(s,3H), 4.35(t,J=7.6Hz,2H), 4.52(s,2H),6.69(d,J=8.0Hz,1H), 7.12(d,J=8.0Hz,1H), 7.29(t,J=8.0Hz,1H),7.35(t,J=8.0Hz,1H), 7.53(d,J=8.0Hz,2H), 9.13(s,2H), 13.37(s,1H).
【0269】
対応する原料化合物を用いて実施例81と同様に反応・処理し、表18に示す実施例82〜84の化合物を得た。
【0270】
【表18】
Figure 2004196678
【0271】
かくして製造された本発明の化合物について抗菌試験を行った。以下に、試験方法および結果について説明する。
【0272】
試験例:in vitroにおける抗菌活性(MIC:μg/ml)
【0273】
本発明の化合物について、The National Committee for Clinical LaboratoryStandards(NCCLS)の定める標準法に準じて、最小発育阻止濃度(MIC:μg/ml)を測定した。表19および20に代表的な本発明の化合物の抗菌結果を示した。
【0274】
【表19】
Figure 2004196678
【0275】
【表20】
Figure 2004196678
【0276】
菌株 A: Staphylococcus aureus FDA 209P
菌株 B: Staphylococcus aureus KMP9 (MRSA)*
菌株 C: Enterococcus faecium ATCC19434
菌株 D: Enterococcus faecium 1778 (VRE)*
菌株 E: Streptococcus pneumoniae ATCC49619
菌株 F: Streptococcus pneumoniae KT2524 (PRSP)*
*:臨床分離株である。
また、以上の菌株はすべてグラム陽性菌である。
【0277】
表19および20から明らかなように本発明の化合物は、多剤耐性菌(MRSA、VRE、PRSP等)に極めて優れた抗菌作用を有するので、抗菌剤として有用である。
【0278】
【発明の効果】
本発明の化合物は、特にグラム陽性菌に対し優れた抗菌活性を有する。また、本発明の化合物は、現在臨床において問題視されている薬剤耐性菌であるMRSA、VRE、PRSP等に対しても感受性菌と同等の抗菌力を有しており、これらの菌に起因する感染症の予防・治療薬として使用することができる。

Claims (7)

  1. 下記一般式(I)
    Figure 2004196678
    〔式中、R1は、一または二置換フェニル基(該置換基は、フェノキシ基、シクロヘキシルメトキシ基または1もしくは2個のハロゲン原子で置換されていてもよいベンジルオキシ基である);ベンジルフェニル基;ナフチル基;置換されていてもよいスチリル基(該置換基は、ハロゲン原子または1もしくは2個のハロゲン原子で置換されていてもよいベンジルオキシ基である);置換されていてもよいフェネチル基(該置換基は、1または2個のハロゲン原子で置換されていてもよいベンジルオキシ基である);置換されていてもよいインドリルアルキル基(該置換基は、アルキル基またはハロゲン原子である)あるいは置換されていてもよいインドリルアルケニル基(該置換基は、アルキル基またはハロゲン原子である)を意味し、
    2は、アミノアルキル基;メチルアミノアルキル基;ヒドロキシアルキルアミノアルキル基;アルコキシカルボニルアルキルアミノアルキル基;シクロヘキサン環上が置換されていてもよいシクロヘキシルアミノアルキル基(該置換基は、アルコキシカルボニル基またはヒドロキシアルキル基である);ピペリジル基;水酸基で置換されていてもよいピロリジノ基;ピペラジン環上がアルキルスルファモイル基で置換されていてもよいピペラジニルアルキル基またはアルコキシカルボニルピペリジノアルキル基を意味し、
    Aは、窒素原子または炭素原子を意味し、
    Bは、C−R5、NHまたは酸素原子を意味する。
    但し、Aが窒素原子のときは、BはC−R5を意味し、Aが炭素原子のときは、BはNHまたは酸素原子を意味する。
    また、R3およびR4は、どちらか一方が水素原子;アルキル基;1または2個のハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基;フェノキシフェニル基;ベンジルオキシフェニル基;ピリジル基;1もしくは2個のハロゲン原子またはトリフルオロメチル基で置換されていてもよいベンジル基あるいはベンジル基で置換されていてもよいピペリジル基で置換しており、他方は水素原子または置換基は存在しない。
    5は、水素原子、アルキル基またはハロゲン原子を意味し、
    Aが窒素原子であって、かつBがC−R5であるとき、R1およびR5は一緒になってベンゼン環を形成していてもよく、形成されたベンゼン環は−O−R1’で置換していてもよく、R1’は、置換されていてもよいフェニルアルキル基(該置換基は、1もしくは2個のハロゲン原子,アルキル基またはアミノ基である)を意味する。〕
    で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩。
  2. Aが窒素原子であり、かつBがC−R5である請求項1記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
  3. Aが炭素原子であり、かつBがNHである請求項1記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
  4. Aが炭素原子であり、かつBが酸素原子である請求項1記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
  5. Aが窒素原子であり、かつBがC−R5であって、R1およびR5が一緒になってベンゼン環を形成している請求項1記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
  6. 請求項1〜5記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩を有効成分とする医薬組成物。
  7. 請求項1〜5記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩を有効成分とする抗菌剤。
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