JP2004196323A - サンドイッチ用包装用紙箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】直角二等辺三角形状の対向する第1側壁2及び第2側壁3を備え、第1側壁2の斜辺に折目28を介して方形状の蓋片8が設けられると共に、該蓋片8、第1側壁2及び第2側壁3に全体を扁平な折り畳み状態とするための折目25、26、31が設けられている。第2側壁3と第1側壁2とに連なる背壁1の底辺及び第2側壁3の斜辺に折目24、27を介して各々接合片5、6が連設され、こられ接合片5、6に底壁12が貼着されて全体が二つ折り可能に形成されている。蓋片8に窓孔10が設けられ、該窓孔10は、透明合成樹脂フィルム11により覆われている。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、サンドイッチ用包装用紙箱、特に平面視三角形状に形成されてなるサンドイッチの包装用紙箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、平面視直角三角形状に形成されてなるサンドイッチは、スーパーマーケットやコンビニ等の量販店で販売される場合、一般に、前記直角三角形状の複数個のサンドイッチが厚み方向に重ね合わされた状態でかつその外面にプラスチックフィルムが密着するような態様で包装されている。そして、このようなプラスチックフィルムを用いた包装形態に関しては、種々の提案がなされている(特許文献1〜2参照)。
【0003】
一方、包装用紙箱では、断面形状が直角三角形である包装用紙箱に関しては種々の提案がなされている(特許文献3〜4)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2742651号公報(図1〜図10)
【0005】
【特許文献2】
特開平2001−58687号公報(図1〜図5)
【0006】
【特許文献3】
実公昭61−28742号公報(第1図〜第5図)
【0007】
【特許文献4】
実開平1−63618号公報(第1図〜第3図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらプラスチックフィルムによる包装は、包装機械を用いる場合には適しているが、手作業で体裁よく包装するには熟練した技術を要する。また、プラスチックを多用することは廃棄処理上いささか問題がある。
【0009】
そこで、本出願人は、廃棄処理上の問題が少なく、包装作業すなわち箱への詰め込み作業も容易である紙製の箱を用いることに思い至ったが、平面視直角三角形状のサンドイッチに対応するような形状の紙箱は、これまでに用いられたことがなかった。
【0010】
もとより、前記のとおり、断面形状が直角三角形である包装用紙箱に関しては種々の提案がなされているが(特許文献3〜4)、このような包装用紙箱をサンドイッチに適合するサイズのものとしても、使い勝手が悪いことがわかった。 すなわち、このような包装用紙箱は、その開口が直角三角形状に形成されているために、具の異なる複数のサンドイッチが複数段に積層状態に収容されている場合、蓋を開けただけでは、どの段にどのような具を備えたサンドイッチが存在するかが一見しただけではわからない。
【0011】
従って、これを食する者が単に上段から順に食していけば特に問題はないが、ある種の具のサンドイッチの食する順番を決めている者の嗜好を満足させることができない。また、サンドイッチを包装している際に、先に箱の中に容れたサンドイッチがどの具を備えているものであるかは、それを箱から取り出して見なければ確認できないという不便さがある。
【0012】
この発明は、このような課題を解決することを目的としてなされたもので、少なくとも蓋を開けると同時にサンドイッチの種類を確認することができると共に廃棄処理上も問題の少ないサンドイッチ包装用紙箱を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
而して、上記目的を達成するために、この発明は、複数個の平面視直角三角形状のサンドイッチを厚さ方向に並べて収容するサンドイッチ用包装用紙箱であって、直角三角形状の対向する第1側壁及び第2側壁を備え、第1側壁の斜辺に折目を介して方形状の蓋片が設けられると共に、該蓋片、第1側壁及び第2側壁に全体を扁平な折り畳み状態とするための折目が設けられてなることを特徴とするサンドイッチ用包装用紙箱、を要旨とする。
【0014】
この発明によれば、直角三角形状の対向する第1側壁及び第2側壁を備え、第1側壁の斜辺に折目を介して方形状の蓋片が設けられているので、サンドイッチは、その斜辺部すなわちパンとパンとの間のはさまれた具の内容がわかる面を開口に臨ませることになる。その結果、購買者が蓋を開けると、複数個のサンドイッチの中味が一目瞭然となり、購買者に使い勝手の良いサンドイッチ用包装用紙箱を提供できる。また、サンドイッチ製造者あるいは販売者にとっても、使い勝手の良いサンドイッチ用包装用紙箱を提供できる。仮に、収容すべきサンドイッチの種類を間違えた場合でも、その間違いに気がつきやすい上に、間違いに気がついた場合には、入れ替えも行い易いからである。さらに、この発明によれば、全体を扁平な折り畳み状態とするための折目が設けられているので、使用に供するまでは扁平な折り畳み状態としておくことができ、保管上あるいは輸送上嵩張らないサンドイッチ用包装用紙箱を提供できる。
【0015】
なお、前記側壁とは直角三角形状サンドイッチの食パンの三角形状面に対応する壁部を指称する相対的な名称であって、以下の説明においては、この語が統一的に使用されることになるが、これを底壁又は上壁と指称することにより他の部位を側壁と指称することは任意である。
【0016】
請求項2に係る発明は、第2側壁と第1側壁とに連なる背壁の底辺及び第2側壁の斜辺に各々折目を介して接合片が連設され、これら接合片に底壁が貼着されて全体が二つ折り可能に形成されてなる構成を採用する。
【0017】
この発明によれば、所要部が接合されると共に、使用に供するまでは扁平な折り畳み状態が保持され、使用に際して極めて容易に組み立てることのできるサンドイッチ用包装用紙箱を提供できる。
【0018】
請求項3に係る発明は、蓋片に窓孔が設けられ、該窓孔は、透明合成樹脂フィルムにより覆われてなる構成を採用する。
【0019】
この発明によれば、収容されたサンドイッチの種類を蓋片を開けることなく視認できるので、購買者はもとよりサンドイッチ製造者あるいは販売者のより一層の使い勝手を向上させたサンドイッチ用包装用紙箱を提供できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係るサンドイッチ用包装用紙箱を図面に示す実施形態に基づいて説明する。この実施形態のサンドイッチ用包装用紙箱(A)は、図3に示す展開状態から所要箇所を接合された後、所期する形態に組み立てられるものである。
【0021】
図3は、このサンドイッチ用包装用紙箱(A)をその内面を表面として示した展開状態の平面図で、方形状の底壁(1)の一対の長辺に折目(21)(22)を介して直角二等片三角形状の第1側壁(2)及び第2側壁(3)が連設されている。
【0022】
底壁(1)の一方の短辺には折目(23)を介してフラップ(4)が連設される一方、他方の短辺に折目(24)を介して第1接合片(5)が連設されている。
【0023】
両側壁(2)(3)には、各斜辺の中央から直角コーナー部に向かう二つ折り用折目(25)(26)が設けられている。また、第2側壁(3)の一辺には前記第1接合片(5)と横並び状に第2接合片(6)が折目(27)を介して連設されると共に、上部に前記二つ折り用折目(26)に跨る上向き円弧状切目(7)が設けられている。
【0024】
前記第1側壁(2)には、斜辺に折目(28)を介して方形状の蓋片(8)が連設される一方、他の辺には折目(29)を介して前記底壁(1)と同形同大の背壁(12)が連設されている。
【0025】
前記蓋片(8)は、中央部に蓋片の1/2以上の面積を占める窓孔(10)が設けられ、該窓孔(10)は内側から透明合成樹脂フィルム(11)により覆われている。前記窓孔(10)は、蓋片(8)の幅方向いっぱいに大きく広げられているので、該窓孔(10)を覆う合成樹脂フィルム(11)の短辺側端部は蓋片(8)の内面に貼着されているが、長辺側端部は第1側壁(2)及び後述の差し込み片(9)の内面に貼着されている。
【0026】
また、該蓋片(8)の遊端側長辺には、折目(30)を介して前記第2側壁(3)の円弧状切目(7)に差し込まれる差し込み片(9)が連設されると共に、該差し込み片(9)には第1側壁(2)の二つ折り用折目(25)の延長線上に同様の二つ折り用折目(31)が設けられている。
【0027】
而して、このサンドイッチ用包装用紙箱(A)は、使用に供するまでは、図5に示すような二つ折り状態に置かれるものであるが、前記展開状態からこの二つ折り状態に至る製作過程について説明する。先ず、展開状態から図4に示すように、第2側壁(3)を二つ折り用折目(26)から内側に折り返し、第2接合片(6)を底壁(1)の内面に重ね合わせると共に、第1接合片(5)を同様に内側に折り曲げて底壁(1)の内面に重ね合わせる。その後、第1側壁(2)及び蓋片(8)及び差し込み片(9)を折目(25)(31)から背壁(12)と合一的に内側に折り返して、背壁(12)を第1接合片(5)及び第2接合片(6)に貼着する。図5は前記貼着後の全体が二つ折り状態となったサンドイッチ用包装用紙箱(A)の平面図である。
【0028】
そして、最後にこの扁平折り畳み状態を解除して、両側壁(2)(3)を底壁(1)又は背壁(12)から起立状態にさせると、図6に示すような所期する形態のサンドイッチ用包装用紙箱(A)が得られる。実際は、紙の弾性反発力により先の扁平折り畳み状態に復元しようとするので、いささかサンドイッチを収容し難いものである。しかし片手で両側壁(2)(3)を軽く挟み込むようにしながら最初に一つのサンドイッチ(S)を収容した後、該サンドイッチ(S)をいずれか一方の側壁にも凭れ掛からせるように箱を傾けると、紙の弾性反発力も弱まり、2つ目、3つ目のサンドイッチ(S)を収容する際には、強いて強い力で両側壁(2)(3)を挟み込む必要はなくなり、収容操作も行い易くなる。
【0029】
所定個数のサンドイッチ(S)(S)…を収容した後、閉蓋して差し込み片(9)を切目(7)に差し込むことにより図1に示すような閉蓋状態が保持された包装状態が得られる。
【0030】
なお、上記実施形態のサンドイッチ用包装用紙箱(A)の窓孔(10)の大きさは蓋片(8)の面積の1/2強の面積を占めるものと設定されているが、これを余り小さくしすぎると、蓋を閉めた状態のままでは収容されたサンドイッチ(S)が見えにくくなるし、大きくしすぎると蓋片の強度が低下するので、1/3〜2/3程度にしておくことが好ましい。
【0031】
また、同窓孔(10)は、その外形より僅かに大なる透明合成樹脂フィルム(11)により覆われているが、例えば、防水処理又は美粧化のためにサンドイッチ用包装用紙箱の内面全体に透明合成樹脂フィルムがラミネートされる場合には、その透明合成樹脂フィルムにより覆われるものとしても良い。
【0032】
【発明の効果】
上述の次第で、請求項1に係る発明は、直角三角形状の対向する第1側壁及び第2側壁を備え、第1側壁の斜辺に折目を介して方形状の蓋片が設けられているので、サンドイッチはその具の内容がわかる面を開口に臨ませることになる。その結果、購買者が蓋を開けると、複数個のサンドイッチの中味が一目瞭然となり、購買者に使い勝手の良いサンドイッチ用包装用紙箱を提供できる。また、サンドイッチ製造者あるいは販売者が、収容すべきサンドイッチの種類を間違えた場合でも、その間違いに気がつきやすい上に、間違いに気がついた場合には、入れ替えも行い易いサンドイッチ用包装用紙箱を提供できる。さらに、この発明によれば、全体を扁平な折り畳み状態とするための折目が設けられているので、使用に供するまでは扁平な折り畳み状態としておくことができ、保管上あるいは輸送上嵩張らないサンドイッチ用包装用紙箱を提供できる。もとより、紙箱であるので、合成樹脂フィルムにより全体を包装する場合に比べて廃棄処理上の問題を軽減できる。
【0033】
請求項2に係る発明は、所要部が接合されると共に、使用に供するまでは扁平な折り畳み状態が保持され、使用に際して極めて容易に組み立てることのできるサンドイッチ用包装用紙箱を提供できる。
【0034】
請求項3に係る発明は、蓋片に窓孔が設けられ、該窓孔は、透明合成樹脂フィルムにより覆われてなる構成が採用されているので、収容されたサンドイッチの種類を蓋片を開けることなく視認できるので、購買者はもとよりサンドイッチ製造者あるいは販売者のより一層の使い勝手を向上させたサンドイッチ用包装用紙箱を提供できる。
【0035】
請求項4に係る発明は、第1側壁及び第2側壁が直角二等辺三角形に形成されているので、二つ折りした際に紙箱の半体どうしがきっちり重なり合って、紙箱の内面が露出することがないので、使用に供するまでの保管時に不本意に内面が汚れたりするおそれのないサンドイッチ用包装用紙箱を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るサンドイッチ用包装用紙箱の使用状態の斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】同展開状態の平面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】同蓋片を開けた状態の斜視図である。
【符号の説明】
A…サンドイッチ用包装用紙箱
1…底壁
2…第1側壁
3…第2側壁
5…第1接合片
6…第2接合片
10…窓孔
11…透明合成樹脂フィルム
24、25、26、27、31…折目
Claims (4)
- 複数個の平面視直角三角形状のサンドイッチを厚さ方向に並べて収容するサンドイッチ用包装用紙箱であって、
直角三角形状の対向する第1側壁及び第2側壁を備え、第1側壁の斜辺に折目を介して方形状の蓋片が設けられると共に、該蓋片、第1側壁及び第2側壁に全体を扁平な折り畳み状態とするための折目が設けられてなることを特徴とするサンドイッチ用包装用紙箱。 - 第2側壁と第1側壁とに連なる背壁の底辺及び第2側壁の斜辺に折目を介して各々接合片が連設され、これら接合片に底壁が貼着されて全体が二つ折り可能に形成されてなる請求項1に記載のサンドイッチ用包装用紙箱。
- 蓋片に窓孔が設けられ、該窓孔は、透明合成樹脂フィルムにより覆われてなる請求項1又は請求項2に記載のサンドイッチ用包装用紙箱。
- 第1側壁及び第2側壁が直角二等辺三角形に形成されてなる請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のサンドイッチ用包装用紙箱。
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-
2002
- 2002-12-17 JP JP2002365068A patent/JP2004196323A/ja active Pending
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