JP2004187099A - 通信制御方法、通信システム及び通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パケット再送時におけるスループットを向上させた通信制御方法、通信システム及び通信装置を提供する。
【解決手段】受信ノード40は、送信ノード20からのパケットが通信中に複数連続して消失した場合に、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを送信ノード20へ通知する。送信ノード20は、これら連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とに基づいて、連続して消失したパケットを連続して再送する。
【選択図】 図3
【解決手段】受信ノード40は、送信ノード20からのパケットが通信中に複数連続して消失した場合に、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを送信ノード20へ通知する。送信ノード20は、これら連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とに基づいて、連続して消失したパケットを連続して再送する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置間でパケット通信を行う際の通信制御方法と、当該通信制御方法を利用する通信システム及び通信装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、TCPプロトコルにおける通信では、通信時の送信確認及び受信確認の制御(フロー制御)において、ウィンドウ制御が採用されている。このウィンドウ制御は、送信ノードが受信ノードからの受信確認を待つことなく、連続してパケットを送信することができるようにすることで、スループットの向上を図るものである。
【0003】
具体的には、図1に示すように、送信ノードが受信ノードに対してコネクション要求(SYN)を送信すると、受信ノードは、受信バッファの空き容量(ウィンドウサイズ)を含んだコネクション確立の応答(ACK)と、送信ノードに対するコネクション確立の要求(SYN)とを送信ノードへ送信する。ACK(x,y)における「x」は送信ノードに対して次に要求するパケットの順序情報であり、「y」はウィンドウサイズである。ここではACKの内容はACK(1,10)となる。
【0004】
送信ノードは、ウィンドウサイズを含んだコネクション確立の応答と、コネクション確立の要求とを受信したことに対して、応答(ACK)を返す。更に、送信ノードは、通知されたウィンドウサイズに基づいて、受信ノードからの受信確認を待たずに連続して送信可能なパケットの数を認識する。ここでは、ウィンドウサイズは「10」であり、送信ノードが送信したいパケット数は「6」である。従って、送信ノードは、6個のパケット全てを受信ノードからの受信確認を待たずに連続して送信可能であると認識し、これらのパケットを連続して送信し、受信ノードが受信する(SND(1)〜SND(6))。
【0005】
受信ノードは、送信ノードからの6個のパケットを受信した後、送信ノードに対し、次のパケットを要求する応答(ACK)を送信する。この際、ACKの内容は、送信ノードに対して次に要求するパケットの順序情報の「7」と、ウィンドウサイズの「4」とを含むACK(7,4)となる。送信ノードは、このACK(7,4)により、受信ノードが6個のパケット全てを受信したことを認識する。
【0006】
ところで、上述したTCPプロトコルにおけるウィンドウ制御を採用した通信では、通信中に複数の連続するパケットが消失した場合、以下のように再送制御が行われる。
【0007】
図2に示すように、受信ノードは、送信ノードからのパケットを順次受信する。しかし、連続する3番目及び4番目のパケットが通信中に消失した場合、受信ノードは2番目のパケットを受信した後(SND(2))、5番目のパケットを受信する(SND(5))。このため、受信ノードは3番目及び4番目のパケットが消失したと判断し、送信ノードへ応答(ACK)を返す。更に、受信ノードは、6番目のパケットを受信した際にも、送信ノードへ同様の応答(ACK)を返す。これらのACKの内容は、送信ノードに対して次に要求するパケット、即ち、連続して消失した先頭のパケットである3番目のパケットの順序情報「3」と、3番目以降のパケットを受信していない場合におけるウィンドウサイズ「8」とを含むACK(3,8)となる。送信ノードは、このACK(3,8)により、受信ノードが3番目のパケットを要求していることを認識し、3番目のパケットを再送する(SND(3))。
【0008】
受信ノードは、この3番目のパケットを受信すると、送信ノードに対して次に要求するパケット、即ち、3番目のパケットの次に消失した4番目のパケットの順序情報「4」と、4番目以降のパケットを受信していない場合におけるウィンドウサイズ「7」とを含むACK(4,7)を送信ノードへ返す。送信ノードは、このACK(4,7)により、受信ノードが4番目のパケットを要求していることを認識し、4番目のパケットを再送する(SND(4))。
【0009】
受信ノードは、この4番目のパケットを受信すると、6個のパケットを全て受信したことになるので、送信ノードに対して次に要求するパケットの順序情報の「7」と、ウィンドウサイズの「4」とを含むACK(7,4)を送信ノードへ返す。送信ノードは、このACK(7,4)により、受信ノードが6個のパケット全てを受信したことを認識する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した再送制御では、送信ノードは、通信中に連続して消失したパケットを1個ずつ再送しているため、ウィンドウ制御の利点を生かすことができず、スループットが向上しない。このため、パケットの再送時においてもウィンドウ制御の利点を生かし、スループットを向上させることが要求されている。
【0011】
本発明は、上記問題点を解決するものであり、その課題は、パケット再送時におけるスループットを向上させた通信制御方法、通信システム及び通信装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は請求項1に記載されるように、通信装置間でパケット通信を行う際の通信制御方法において、受信側通信装置は、送信側通信装置へ受信バッファの空き容量を通知し、送信側通信装置は、前記受信バッファに格納可能な複数のパケットを連続して送信し、前記受信側通信装置は、前記送信側通信装置からのパケットが通信中に複数連続して消失した場合に、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを前記送信側通信装置へ通知し、前記送信側通信装置は、前記連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、前記連続して消失したパケットの数とに基づいて、前記連続して消失したパケットを連続して再送することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、パケット再送時において、受信側通信装置は、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを送信側通信装置へ通知している。即ち、受信側通信装置は、従来のように受信バッファの空き容量を通知する代わりに、連続して消失したパケットの数を通知する。このため、送信側通信装置は、従来は認識することができなかった、連続して消失したパケットの数を認識することができ、更に、これら連続して消失したパケットを連続して再送することにより、スループットを向上させることができる。
【0014】
また、本発明は請求項2に記載されるように、請求項1に記載の通信制御方法において、前記パケット通信は、TCPプロトコルにおけるウィンドウ制御によるパケット通信であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は請求項3に記載されるように、通信装置間でパケット通信を行う通信システムにおいて、受信側通信装置は、送信側通信装置へ受信バッファの空き容量を通知する空き容量通知手段を備え、送信側通信装置は、前記受信バッファの空き容量に基づいて、該受信バッファに格納可能な複数のパケットを連続して送信するパケット送信手段を備え、前記受信側通信装置は、前記送信側通信装置からのパケットが通信中に複数連続して消失した場合に、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを前記送信側通信装置へ通知するパケット消失通知手段を備え、前記送信側通信装置は、前記連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、前記連続して消失したパケットの数とに基づいて、前記連続して消失したパケットを連続して再送するパケット再送手段を備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明は請求項4に記載されるように、請求項3に記載の通信システムにおいて、前記送信側通信装置及び受信側通信装置は、TCPプロトコルにおけるウィンドウ制御によるパケット通信を行うことを特徴とする通信システム。
【0017】
また、本発明は請求項5に記載されるように、パケットの受信先となる場合に、送信側通信装置へ受信バッファの空き容量を通知する空き容量通知手段と、前記送信側通信装置からのパケットが複数連続して消失した場合に、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを前記送信側通信装置へ通知するパケット消失通知手段とを備えることを特徴とする通信装置である。
【0018】
また、本発明は請求項6に記載されるように、パケットの送信元となる場合に、受信側通信装置から通知される該受信側通信装置内の受信バッファの空き容量に基づいて、該受信バッファに格納可能な複数のパケットを連続して送信するパケット送信手段と、前記送信されたパケットが通信中に複数連続して消失した場合に、前記受信側通信装置から通知される連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とに基づいて、前記連続して消失したパケットを連続して再送するパケット再送手段とを備えることを特徴とする通信装置である。
【0019】
また、本発明は請求項7に記載されるように、請求項5又は6に記載の通信装置において、TCPプロトコルにおけるウィンドウ制御によるパケット通信を行うことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図3は、本発明の実施形態の通信システムの構成例を示す図である。同図に示すこの通信システム100では、TCPプロトコルにおけるウィンドウ制御によるパケット通信が行われる。この通信システム100は、送信ノード20及び受信ノード40と、これら送信ノード20及び受信ノード40を接続する通信ネットワーク60によって構成される。送信ノード20及び受信ノード40は、サーバ、パーソナルコンピュータ、通信端末等の通信可能な様々な装置である。また、通信ネットワーク60は、電話回線、専用線、インターネット等の様々な通信回線である。
【0021】
送信ノード20は、パケット通信制御部22及び送受信部30を備える。これらのうち、パケット通信制御部22は、送信制御機能24、ウィンドウサイズ認識機能26及び再送制御機能28を備える。
【0022】
一方、受信ノード40は、パケット通信制御部42、受信バッファ50及び送受信部52を備える。これらのうち、パケット通信制御部42は、ウィンドウサイズ通知機能44、受信制御機能46及びパケット消失検出機能48を備える。
【0023】
送信ノード20及び受信ノード40は、パケット通信において以下の処理を行う。送信ノード20内のパケット通信制御部22の送信制御機能24は、パケットの送信に先立って、コネクション要求を送受信部30へ送る。送受信部30は、このコネクション要求を、通信ネットワーク60を介して受信ノード40へ送信する。
【0024】
受信ノード40内の送受信部52は、コネクション要求を受信し、パケット通信制御部42へ送る。パケット通信制御部42は、コネクション要求が送られると、送信ノード20との間にコネクションを確立するため、コネクション要求を送受信部52へ送る。更に、パケット通信制御部42のウィンドウサイズ通知機能44は、受信バッファ50の空き容量(ウィンドウサイズ)を含んだ応答(コネクション確立応答)を送受信部52へ送る。送受信部52は、これらコネクション要求と、コネクション確立応答とを、通信ネットワーク60を介して送信ノード20へ送信する。
【0025】
送信ノード20内の送受信部30は、コネクション要求と、コネクション確立応答とを受信し、パケット通信制御部22へ送る。パケット通信制御部22の送信制御機能24は、送受信部30からのコネクション確立応答により、受信ノード40とのパケット通信が可能になったことを認識し、コネクション要求に対する応答(コネクション確立応答)を送受信部30へ送る。送受信部30は、このコネクション確立応答を、通信ネットワーク60を介して受信ノード40へ送信する。
【0026】
受信ノード40内の送受信部52は、コネクション確立応答を受信し、パケット通信制御部42へ送る。パケット通信制御部42内の受信制御機能46は、送受信部52からのコネクション確立応答により、送信ノード20との間にコネクションが確立されたことを認識する。
【0027】
また、送信ノード20内のパケット通信制御部22のウィンドウサイズ認識機能26は、送受信部30からのコネクション確立応答に含まれるウィンドウサイズにより、受信ノード40からの受信確認を待たずに連続して送信可能なパケットの数を認識する。
【0028】
次に、パケット通信制御部22の送信制御機能24は、受信ノード40からの受信確認を待たずに連続して送信可能なパケットの数以下のパケットを、送受信部30へ送る。これらのパケットには、それぞれパケットの順序を示す情報(順序情報)が含まれている。送受信部30は、これらのパケットを、通信ネットワーク60を介して受信ノード40へ連続して送信する。
【0029】
受信ノード40内の送受信部52は、送信ノード20から送信されるパケットを受信し、パケット通信制御部42へ送る。パケット通信制御部42の受信制御機能46は、送受信部52から送られるパケットを受信バッファ50へ格納する。また、パケット通信制御部42の受信制御機能46は、送受信部52から所定時間、パケットが送られてこなかった場合、送信ノード20から連続して送信されたパケットを全て受信したと判断し、次に要求するパケットの順序情報とその時点でのウィンドウサイズとを含んだ応答(受信完了応答)を、送受信部52及び通信ネットワーク60を介して送信ノード20へ送る。
【0030】
送信ノード20内の送受信部30は、受信完了応答を受信し、パケット通信制御部22へ送る。パケット通信制御部22は、この受信完了応答により、送信ノード20が連続して送信したパケットを受信ノード40が全て受信したことを認識する。
【0031】
また、受信ノード40内のパケット通信制御部42のパケット消失検出機能48は、受信制御機能46によるパケットの受信処理と並行して、送受信部52から送られるパケットに含まれる順序情報を監視し、順序情報が連続していない場合、通信中にパケットが消失したと判断する。更に、パケットが連続して消失していた場合、パケット通信制御部42のパケット消失検出機能48は、これら連続して消失したパケットのうち、先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを含んだ応答(パケット消失応答)を、送受信部52へ送る。送受信部52は、このパケット消失応答を、通信ネットワーク60を介して送信ノード20へ送信する。
【0032】
送信ノード20内の送受信部30は、パケット消失応答を受信し、パケット通信制御部22へ送る。パケット通信制御部22の再送制御機能28は、パケット消失応答に含まれる先頭パケットの順序情報により、再送すべき先頭のパケットを認識する。更に、パケット通信制御部22の再送制御機能28は、パケット消失応答に含まれる連続して消失したパケットの数により、再送すべきパケットの数を認識する。
【0033】
次に、パケット通信制御部22の再送制御機能28は、連続して消失したパケットを送受信部30へ送る。送受信部30は、これら連続して消失したパケットを通信ネットワーク60を介して受信ノード40へ連続して送信する。
【0034】
次に、図4に示すフローチャートを参照しつつ、送信ノード20及び受信ノード40によるパケットの通信制御及び再送制御の具体例を説明する。
【0035】
送信ノード20は、パケット通信に先立って、受信ノード40に対してコネクション要求(SYN)を送信する。受信ノード40は、このコネクション要求を受信すると、コネクション要求(SYN)と、受信バッファの空き容量(ウィンドウサイズ)を含んだコネクション確立応答(ACK)とを送信ノード20へ送信する。ACK(x,y)における「x」は受信ノード40が送信ノード20に対して次に要求するパケットの順序情報であり、「y」はウィンドウサイズである。ここでは、受信ノード40は、まだ送信ノード20からのパケットを受信していないため、送信ノード20に対して次に要求するパケットの順序情報は「1」である。また、ウィンドウサイズは「10」であるものとする。このため、コネクション確立応答(ACK)の内容はACK(1,10)となる。
【0036】
送信ノード20は、コネクション要求と、コネクション確立応答とを受信したことに対して、受信ノード40へコネクション確立応答(ACK)を返す。更に、送信ノード20は、受信したコネクション確立応答に含まれるウィンドウサイズに基づいて、受信ノード40からの受信確認を待たずに連続して送信可能なパケットの数を認識する。ここでは、ウィンドウサイズは「10」であり、送信ノード20が送信したいパケット数は「6」であるものとする。従って、送信ノード20は、6個のパケット全てを受信ノード40からの受信確認を待たずに連続して送信可能であると認識し、これら6個のパケットを連続して受信ノード40へ送信する(SND(1)〜SND(6))。これら送信される6個のパケットには、送信順序に応じて、「1」〜「6」のパケットの順序情報が含まれている。
【0037】
受信ノード40は、送信ノード20からのパケットを順次受信する。しかし、送信ノード20が送信する6個のパケットのうち、連続する3番目及び4番目のパケットが通信中に消失した場合、受信ノード40は2番目のパケットを受信した後(SND(2))、5番目のパケットを受信する(SND(5))。このため、受信ノード40は、3番目及び4番目のパケットが消失したと判断し、送信ノード20へパケット消失応答(ACK)を返す。更に、受信ノード40は、6番目のパケットを受信した際にも、送信ノード20へ同様のパケット消失応答(ACK)を返す。これらのパケット消失応答ACKの内容は、受信ノード40が送信ノード20に対して次に要求するパケット、即ち、連続して消失した先頭のパケットである3番目のパケットの順序情報「3」と、連続して消失したパケットの数「2」とを含むACK(3,2)となる。
【0038】
送信ノード20は、このパケット消失応答(ACK(3,2))により、受信ノード30が3番目のパケットから連続する2つのパケット、即ち、3番目及び4番目のパケットを受信していないと判断し、これら3番目及び4番目のパケットを連続して受信ノード40へ再送する(SND(3)、SND(4))。
【0039】
受信ノード40は、これら3番目及び4番目のパケットを受信する。この時、受信ノード40は、1番目から6番目までの全てのパケットを受信したことになる。受信ノード40は、その後所定時間、パケットが送られてこなかった場合、送信ノード20から連続して送信されたパケットを全て受信したと判断し、送信ノード20に対して次に要求するパケット、即ち、7番目のパケットの順序情報「7」と、その時点におけるウィンドウサイズ「4」とを含む受信完了応答(ACK(7,4))を送信ノードへ返す。
【0040】
送信ノード20は、この受信完了応答(ACK(7,4))により、受信ノード20が6個のパケット全てを受信したことを認識する。
【0041】
このように、本実施形態の通信システム100では、送信ノード20によって送信されたパケットが連続して消失した場合、受信ノード40は、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを送信ノード20へ通知している。即ち、受信ノード40は、従来のように受信バッファの空き容量を通知する代わりに、連続して消失したパケットの数を通知する。このため、送信ノード20は、従来は認識することができなかった、連続して消失したパケットの数を認識することができ、更に、これら連続して消失したパケットを1個ずつでなく連続して再送することができ、スループットを向上させることが可能となる。
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、パケット再送時におけるスループットを向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の通信制御を示すシーケンス図である。
【図2】従来の再送制御を示すシーケンス図である。
【図3】本実施形態の通信システムの構成例を示す図である。
【図4】本実施形態の通信制御及び再送制御を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
20 送信ノード
22、42 パケット通信制御部
24 送信制御機能
26 ウィンドウサイズ認識機能
28 再送制御機能
30、52 送受信部
40 受信ノード
44 ウィンドウサイズ通知機能
46 受信制御機能
48 パケット消失検出機能
50 受信バッファ
60 通信ネットワーク
100 通信システム
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置間でパケット通信を行う際の通信制御方法と、当該通信制御方法を利用する通信システム及び通信装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、TCPプロトコルにおける通信では、通信時の送信確認及び受信確認の制御(フロー制御)において、ウィンドウ制御が採用されている。このウィンドウ制御は、送信ノードが受信ノードからの受信確認を待つことなく、連続してパケットを送信することができるようにすることで、スループットの向上を図るものである。
【0003】
具体的には、図1に示すように、送信ノードが受信ノードに対してコネクション要求(SYN)を送信すると、受信ノードは、受信バッファの空き容量(ウィンドウサイズ)を含んだコネクション確立の応答(ACK)と、送信ノードに対するコネクション確立の要求(SYN)とを送信ノードへ送信する。ACK(x,y)における「x」は送信ノードに対して次に要求するパケットの順序情報であり、「y」はウィンドウサイズである。ここではACKの内容はACK(1,10)となる。
【0004】
送信ノードは、ウィンドウサイズを含んだコネクション確立の応答と、コネクション確立の要求とを受信したことに対して、応答(ACK)を返す。更に、送信ノードは、通知されたウィンドウサイズに基づいて、受信ノードからの受信確認を待たずに連続して送信可能なパケットの数を認識する。ここでは、ウィンドウサイズは「10」であり、送信ノードが送信したいパケット数は「6」である。従って、送信ノードは、6個のパケット全てを受信ノードからの受信確認を待たずに連続して送信可能であると認識し、これらのパケットを連続して送信し、受信ノードが受信する(SND(1)〜SND(6))。
【0005】
受信ノードは、送信ノードからの6個のパケットを受信した後、送信ノードに対し、次のパケットを要求する応答(ACK)を送信する。この際、ACKの内容は、送信ノードに対して次に要求するパケットの順序情報の「7」と、ウィンドウサイズの「4」とを含むACK(7,4)となる。送信ノードは、このACK(7,4)により、受信ノードが6個のパケット全てを受信したことを認識する。
【0006】
ところで、上述したTCPプロトコルにおけるウィンドウ制御を採用した通信では、通信中に複数の連続するパケットが消失した場合、以下のように再送制御が行われる。
【0007】
図2に示すように、受信ノードは、送信ノードからのパケットを順次受信する。しかし、連続する3番目及び4番目のパケットが通信中に消失した場合、受信ノードは2番目のパケットを受信した後(SND(2))、5番目のパケットを受信する(SND(5))。このため、受信ノードは3番目及び4番目のパケットが消失したと判断し、送信ノードへ応答(ACK)を返す。更に、受信ノードは、6番目のパケットを受信した際にも、送信ノードへ同様の応答(ACK)を返す。これらのACKの内容は、送信ノードに対して次に要求するパケット、即ち、連続して消失した先頭のパケットである3番目のパケットの順序情報「3」と、3番目以降のパケットを受信していない場合におけるウィンドウサイズ「8」とを含むACK(3,8)となる。送信ノードは、このACK(3,8)により、受信ノードが3番目のパケットを要求していることを認識し、3番目のパケットを再送する(SND(3))。
【0008】
受信ノードは、この3番目のパケットを受信すると、送信ノードに対して次に要求するパケット、即ち、3番目のパケットの次に消失した4番目のパケットの順序情報「4」と、4番目以降のパケットを受信していない場合におけるウィンドウサイズ「7」とを含むACK(4,7)を送信ノードへ返す。送信ノードは、このACK(4,7)により、受信ノードが4番目のパケットを要求していることを認識し、4番目のパケットを再送する(SND(4))。
【0009】
受信ノードは、この4番目のパケットを受信すると、6個のパケットを全て受信したことになるので、送信ノードに対して次に要求するパケットの順序情報の「7」と、ウィンドウサイズの「4」とを含むACK(7,4)を送信ノードへ返す。送信ノードは、このACK(7,4)により、受信ノードが6個のパケット全てを受信したことを認識する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した再送制御では、送信ノードは、通信中に連続して消失したパケットを1個ずつ再送しているため、ウィンドウ制御の利点を生かすことができず、スループットが向上しない。このため、パケットの再送時においてもウィンドウ制御の利点を生かし、スループットを向上させることが要求されている。
【0011】
本発明は、上記問題点を解決するものであり、その課題は、パケット再送時におけるスループットを向上させた通信制御方法、通信システム及び通信装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は請求項1に記載されるように、通信装置間でパケット通信を行う際の通信制御方法において、受信側通信装置は、送信側通信装置へ受信バッファの空き容量を通知し、送信側通信装置は、前記受信バッファに格納可能な複数のパケットを連続して送信し、前記受信側通信装置は、前記送信側通信装置からのパケットが通信中に複数連続して消失した場合に、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを前記送信側通信装置へ通知し、前記送信側通信装置は、前記連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、前記連続して消失したパケットの数とに基づいて、前記連続して消失したパケットを連続して再送することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、パケット再送時において、受信側通信装置は、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを送信側通信装置へ通知している。即ち、受信側通信装置は、従来のように受信バッファの空き容量を通知する代わりに、連続して消失したパケットの数を通知する。このため、送信側通信装置は、従来は認識することができなかった、連続して消失したパケットの数を認識することができ、更に、これら連続して消失したパケットを連続して再送することにより、スループットを向上させることができる。
【0014】
また、本発明は請求項2に記載されるように、請求項1に記載の通信制御方法において、前記パケット通信は、TCPプロトコルにおけるウィンドウ制御によるパケット通信であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は請求項3に記載されるように、通信装置間でパケット通信を行う通信システムにおいて、受信側通信装置は、送信側通信装置へ受信バッファの空き容量を通知する空き容量通知手段を備え、送信側通信装置は、前記受信バッファの空き容量に基づいて、該受信バッファに格納可能な複数のパケットを連続して送信するパケット送信手段を備え、前記受信側通信装置は、前記送信側通信装置からのパケットが通信中に複数連続して消失した場合に、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを前記送信側通信装置へ通知するパケット消失通知手段を備え、前記送信側通信装置は、前記連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、前記連続して消失したパケットの数とに基づいて、前記連続して消失したパケットを連続して再送するパケット再送手段を備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明は請求項4に記載されるように、請求項3に記載の通信システムにおいて、前記送信側通信装置及び受信側通信装置は、TCPプロトコルにおけるウィンドウ制御によるパケット通信を行うことを特徴とする通信システム。
【0017】
また、本発明は請求項5に記載されるように、パケットの受信先となる場合に、送信側通信装置へ受信バッファの空き容量を通知する空き容量通知手段と、前記送信側通信装置からのパケットが複数連続して消失した場合に、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを前記送信側通信装置へ通知するパケット消失通知手段とを備えることを特徴とする通信装置である。
【0018】
また、本発明は請求項6に記載されるように、パケットの送信元となる場合に、受信側通信装置から通知される該受信側通信装置内の受信バッファの空き容量に基づいて、該受信バッファに格納可能な複数のパケットを連続して送信するパケット送信手段と、前記送信されたパケットが通信中に複数連続して消失した場合に、前記受信側通信装置から通知される連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とに基づいて、前記連続して消失したパケットを連続して再送するパケット再送手段とを備えることを特徴とする通信装置である。
【0019】
また、本発明は請求項7に記載されるように、請求項5又は6に記載の通信装置において、TCPプロトコルにおけるウィンドウ制御によるパケット通信を行うことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図3は、本発明の実施形態の通信システムの構成例を示す図である。同図に示すこの通信システム100では、TCPプロトコルにおけるウィンドウ制御によるパケット通信が行われる。この通信システム100は、送信ノード20及び受信ノード40と、これら送信ノード20及び受信ノード40を接続する通信ネットワーク60によって構成される。送信ノード20及び受信ノード40は、サーバ、パーソナルコンピュータ、通信端末等の通信可能な様々な装置である。また、通信ネットワーク60は、電話回線、専用線、インターネット等の様々な通信回線である。
【0021】
送信ノード20は、パケット通信制御部22及び送受信部30を備える。これらのうち、パケット通信制御部22は、送信制御機能24、ウィンドウサイズ認識機能26及び再送制御機能28を備える。
【0022】
一方、受信ノード40は、パケット通信制御部42、受信バッファ50及び送受信部52を備える。これらのうち、パケット通信制御部42は、ウィンドウサイズ通知機能44、受信制御機能46及びパケット消失検出機能48を備える。
【0023】
送信ノード20及び受信ノード40は、パケット通信において以下の処理を行う。送信ノード20内のパケット通信制御部22の送信制御機能24は、パケットの送信に先立って、コネクション要求を送受信部30へ送る。送受信部30は、このコネクション要求を、通信ネットワーク60を介して受信ノード40へ送信する。
【0024】
受信ノード40内の送受信部52は、コネクション要求を受信し、パケット通信制御部42へ送る。パケット通信制御部42は、コネクション要求が送られると、送信ノード20との間にコネクションを確立するため、コネクション要求を送受信部52へ送る。更に、パケット通信制御部42のウィンドウサイズ通知機能44は、受信バッファ50の空き容量(ウィンドウサイズ)を含んだ応答(コネクション確立応答)を送受信部52へ送る。送受信部52は、これらコネクション要求と、コネクション確立応答とを、通信ネットワーク60を介して送信ノード20へ送信する。
【0025】
送信ノード20内の送受信部30は、コネクション要求と、コネクション確立応答とを受信し、パケット通信制御部22へ送る。パケット通信制御部22の送信制御機能24は、送受信部30からのコネクション確立応答により、受信ノード40とのパケット通信が可能になったことを認識し、コネクション要求に対する応答(コネクション確立応答)を送受信部30へ送る。送受信部30は、このコネクション確立応答を、通信ネットワーク60を介して受信ノード40へ送信する。
【0026】
受信ノード40内の送受信部52は、コネクション確立応答を受信し、パケット通信制御部42へ送る。パケット通信制御部42内の受信制御機能46は、送受信部52からのコネクション確立応答により、送信ノード20との間にコネクションが確立されたことを認識する。
【0027】
また、送信ノード20内のパケット通信制御部22のウィンドウサイズ認識機能26は、送受信部30からのコネクション確立応答に含まれるウィンドウサイズにより、受信ノード40からの受信確認を待たずに連続して送信可能なパケットの数を認識する。
【0028】
次に、パケット通信制御部22の送信制御機能24は、受信ノード40からの受信確認を待たずに連続して送信可能なパケットの数以下のパケットを、送受信部30へ送る。これらのパケットには、それぞれパケットの順序を示す情報(順序情報)が含まれている。送受信部30は、これらのパケットを、通信ネットワーク60を介して受信ノード40へ連続して送信する。
【0029】
受信ノード40内の送受信部52は、送信ノード20から送信されるパケットを受信し、パケット通信制御部42へ送る。パケット通信制御部42の受信制御機能46は、送受信部52から送られるパケットを受信バッファ50へ格納する。また、パケット通信制御部42の受信制御機能46は、送受信部52から所定時間、パケットが送られてこなかった場合、送信ノード20から連続して送信されたパケットを全て受信したと判断し、次に要求するパケットの順序情報とその時点でのウィンドウサイズとを含んだ応答(受信完了応答)を、送受信部52及び通信ネットワーク60を介して送信ノード20へ送る。
【0030】
送信ノード20内の送受信部30は、受信完了応答を受信し、パケット通信制御部22へ送る。パケット通信制御部22は、この受信完了応答により、送信ノード20が連続して送信したパケットを受信ノード40が全て受信したことを認識する。
【0031】
また、受信ノード40内のパケット通信制御部42のパケット消失検出機能48は、受信制御機能46によるパケットの受信処理と並行して、送受信部52から送られるパケットに含まれる順序情報を監視し、順序情報が連続していない場合、通信中にパケットが消失したと判断する。更に、パケットが連続して消失していた場合、パケット通信制御部42のパケット消失検出機能48は、これら連続して消失したパケットのうち、先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを含んだ応答(パケット消失応答)を、送受信部52へ送る。送受信部52は、このパケット消失応答を、通信ネットワーク60を介して送信ノード20へ送信する。
【0032】
送信ノード20内の送受信部30は、パケット消失応答を受信し、パケット通信制御部22へ送る。パケット通信制御部22の再送制御機能28は、パケット消失応答に含まれる先頭パケットの順序情報により、再送すべき先頭のパケットを認識する。更に、パケット通信制御部22の再送制御機能28は、パケット消失応答に含まれる連続して消失したパケットの数により、再送すべきパケットの数を認識する。
【0033】
次に、パケット通信制御部22の再送制御機能28は、連続して消失したパケットを送受信部30へ送る。送受信部30は、これら連続して消失したパケットを通信ネットワーク60を介して受信ノード40へ連続して送信する。
【0034】
次に、図4に示すフローチャートを参照しつつ、送信ノード20及び受信ノード40によるパケットの通信制御及び再送制御の具体例を説明する。
【0035】
送信ノード20は、パケット通信に先立って、受信ノード40に対してコネクション要求(SYN)を送信する。受信ノード40は、このコネクション要求を受信すると、コネクション要求(SYN)と、受信バッファの空き容量(ウィンドウサイズ)を含んだコネクション確立応答(ACK)とを送信ノード20へ送信する。ACK(x,y)における「x」は受信ノード40が送信ノード20に対して次に要求するパケットの順序情報であり、「y」はウィンドウサイズである。ここでは、受信ノード40は、まだ送信ノード20からのパケットを受信していないため、送信ノード20に対して次に要求するパケットの順序情報は「1」である。また、ウィンドウサイズは「10」であるものとする。このため、コネクション確立応答(ACK)の内容はACK(1,10)となる。
【0036】
送信ノード20は、コネクション要求と、コネクション確立応答とを受信したことに対して、受信ノード40へコネクション確立応答(ACK)を返す。更に、送信ノード20は、受信したコネクション確立応答に含まれるウィンドウサイズに基づいて、受信ノード40からの受信確認を待たずに連続して送信可能なパケットの数を認識する。ここでは、ウィンドウサイズは「10」であり、送信ノード20が送信したいパケット数は「6」であるものとする。従って、送信ノード20は、6個のパケット全てを受信ノード40からの受信確認を待たずに連続して送信可能であると認識し、これら6個のパケットを連続して受信ノード40へ送信する(SND(1)〜SND(6))。これら送信される6個のパケットには、送信順序に応じて、「1」〜「6」のパケットの順序情報が含まれている。
【0037】
受信ノード40は、送信ノード20からのパケットを順次受信する。しかし、送信ノード20が送信する6個のパケットのうち、連続する3番目及び4番目のパケットが通信中に消失した場合、受信ノード40は2番目のパケットを受信した後(SND(2))、5番目のパケットを受信する(SND(5))。このため、受信ノード40は、3番目及び4番目のパケットが消失したと判断し、送信ノード20へパケット消失応答(ACK)を返す。更に、受信ノード40は、6番目のパケットを受信した際にも、送信ノード20へ同様のパケット消失応答(ACK)を返す。これらのパケット消失応答ACKの内容は、受信ノード40が送信ノード20に対して次に要求するパケット、即ち、連続して消失した先頭のパケットである3番目のパケットの順序情報「3」と、連続して消失したパケットの数「2」とを含むACK(3,2)となる。
【0038】
送信ノード20は、このパケット消失応答(ACK(3,2))により、受信ノード30が3番目のパケットから連続する2つのパケット、即ち、3番目及び4番目のパケットを受信していないと判断し、これら3番目及び4番目のパケットを連続して受信ノード40へ再送する(SND(3)、SND(4))。
【0039】
受信ノード40は、これら3番目及び4番目のパケットを受信する。この時、受信ノード40は、1番目から6番目までの全てのパケットを受信したことになる。受信ノード40は、その後所定時間、パケットが送られてこなかった場合、送信ノード20から連続して送信されたパケットを全て受信したと判断し、送信ノード20に対して次に要求するパケット、即ち、7番目のパケットの順序情報「7」と、その時点におけるウィンドウサイズ「4」とを含む受信完了応答(ACK(7,4))を送信ノードへ返す。
【0040】
送信ノード20は、この受信完了応答(ACK(7,4))により、受信ノード20が6個のパケット全てを受信したことを認識する。
【0041】
このように、本実施形態の通信システム100では、送信ノード20によって送信されたパケットが連続して消失した場合、受信ノード40は、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを送信ノード20へ通知している。即ち、受信ノード40は、従来のように受信バッファの空き容量を通知する代わりに、連続して消失したパケットの数を通知する。このため、送信ノード20は、従来は認識することができなかった、連続して消失したパケットの数を認識することができ、更に、これら連続して消失したパケットを1個ずつでなく連続して再送することができ、スループットを向上させることが可能となる。
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、パケット再送時におけるスループットを向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の通信制御を示すシーケンス図である。
【図2】従来の再送制御を示すシーケンス図である。
【図3】本実施形態の通信システムの構成例を示す図である。
【図4】本実施形態の通信制御及び再送制御を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
20 送信ノード
22、42 パケット通信制御部
24 送信制御機能
26 ウィンドウサイズ認識機能
28 再送制御機能
30、52 送受信部
40 受信ノード
44 ウィンドウサイズ通知機能
46 受信制御機能
48 パケット消失検出機能
50 受信バッファ
60 通信ネットワーク
100 通信システム
Claims (7)
- 通信装置間でパケット通信を行う際の通信制御方法において、
受信側通信装置は、送信側通信装置へ受信バッファの空き容量を通知し、
送信側通信装置は、前記受信バッファに格納可能な複数のパケットを連続して送信し、
前記受信側通信装置は、前記送信側通信装置からのパケットが通信中に複数連続して消失した場合に、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを前記送信側通信装置へ通知し、
前記送信側通信装置は、前記連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、前記連続して消失したパケットの数とに基づいて、前記連続して消失したパケットを連続して再送することを特徴とする通信制御方法。 - 請求項1に記載の通信制御方法において、
前記パケット通信は、TCPプロトコルにおけるウィンドウ制御によるパケット通信であることを特徴とする通信制御方法。 - 通信装置間でパケット通信を行う通信システムにおいて、
受信側通信装置は、送信側通信装置へ受信バッファの空き容量を通知する空き容量通知手段を備え、
送信側通信装置は、前記受信バッファの空き容量に基づいて、該受信バッファに格納可能な複数のパケットを連続して送信するパケット送信手段を備え、
前記受信側通信装置は、前記送信側通信装置からのパケットが通信中に複数連続して消失した場合に、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを前記送信側通信装置へ通知するパケット消失通知手段を備え、
前記送信側通信装置は、前記連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、前記連続して消失したパケットの数とに基づいて、前記連続して消失したパケットを連続して再送するパケット再送手段を備えることを特徴とする通信システム。 - 請求項3に記載の通信システムにおいて、
前記送信側通信装置及び受信側通信装置は、TCPプロトコルにおけるウィンドウ制御によるパケット通信を行うことを特徴とする通信システム。 - パケットの受信先となる場合に、送信側通信装置へ受信バッファの空き容量を通知する空き容量通知手段と、
前記送信側通信装置からのパケットが複数連続して消失した場合に、連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とを前記送信側通信装置へ通知するパケット消失通知手段と、
を備えることを特徴とする通信装置。 - パケットの送信元となる場合に、受信側通信装置から通知される該受信側通信装置内の受信バッファの空き容量に基づいて、該受信バッファに格納可能な複数のパケットを連続して送信するパケット送信手段と、
前記送信されたパケットが通信中に複数連続して消失した場合に、前記受信側通信装置から通知される連続して消失した先頭のパケットの順序情報と、連続して消失したパケットの数とに基づいて、前記連続して消失したパケットを連続して再送するパケット再送手段と、
を備えることを特徴とする通信装置。 - 請求項5又は6に記載の通信装置において、
TCPプロトコルにおけるウィンドウ制御によるパケット通信を行うことを特徴とする通信装置。
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