JP2004186250A - プリント配線板 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハンダボールの発生を低減することのできるプリント配線板を提供する。
【解決手段】複数のハンダランド5が電子部品実装面4に形成されているプリント配線板21において、リフローによるハンダ付け時に、ハンダランド5に吸収されずにハンダランド5から分離するハンダを吸着可能なハンダ吸着ランド23を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のハンダランド5が電子部品実装面4に形成されているプリント配線板21において、リフローによるハンダ付け時に、ハンダランド5に吸収されずにハンダランド5から分離するハンダを吸着可能なハンダ吸着ランド23を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リフローによるハンダ付けによってハンダランド上に電子部品を実装するのに好適なプリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、リフローによるハンダ付けによってLSIおよびチップ化したコイル、変成器、コンデンサ、抵抗器、振動素子、ブロックフィルタ、遅延回路などの電子部品(以下、チップ部品と呼ぶ)を実装することのできるプリント配線板が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなプリント配線板は、電子部品を搭載した実装回路基板として、液晶表示装置のモジュールなどの各種の装置に用いられている。
【0003】
図6および図7は従来のプリント配線板のハンダランドを模式的に示す断面図および平面図で、従来のプリント配線板1は、絶縁性基板2を有している。図6に示すこの絶縁性基板2の上面は、図7に2点鎖線にて示すチップ部品(ここでは抵抗器、積層セラミックスコンデンサに代表される角形チップ部品)3を搭載するための電子部品実装面4とされている。そして、絶縁性基板2の電子部品実装面4には、チップ部品3の電極と電気的に接続されるチップ部品用端子としての左右1対のハンダランド5が形成されている。このハンダランド5は、平面縦長矩形に形成されており、その外周縁には、所定パターンの導体からなる引き回し配線(図示せず)が接続されている。また、絶縁性基板2の上面には、絶縁性基板2上に形成した配線パターンを外部環境から保護するためや、ハンダ不要部分の配線パターンにハンダが付着することを防止するために、エポキシ樹脂などの絶縁性を有する素材により形成されたソルダーレジスト6がハンダランド5の外周を囲繞するように配置されている(図7に斜線領域にて示してある)。
【0004】
絶縁性基板2としては、薄くて充分な強度を有する積層板あるいはポリイミドなどの絶縁性を有する素材により厚さが例えば25μm程度に形成された可撓性フィルムなどが製品の仕様、設計コンセプトなどの必要に応じて選択使用されている。
【0005】
ハンダランド5および引き回し配線などの配線パターンは、一般的に、絶縁性基板2の表面に貼着された銅などの金属の導体をエッチングすることによって形成されている。
【0006】
このようなプリント配線板1においては、図8に示すように、ハンダランド5に対してチップ部品3の電極をハンダ7Aによって電気的に接続することで、チップ部品3が搭載された実装回路基板8が容易に得られるようになっている。
【0007】
また、プリント配線板1へのチップ部品3のハンダ付けは、例えば直径30μm程度の球状のハンダ粒子と液状フラックスを混和させたペースト状のハンダであるクリームハンダ7(図10参照)をハンダランド5に印刷した後、クリームハンダ7を介してハンダランド5にチップ部品3を搭載し、この状態でプリント配線板1を加熱炉などにより加熱してクリームハンダ7中のハンダ粒子を溶融してから融合し再凝固させるリフローによるハンダ付けによって行われている。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−135070号公報(図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のプリント配線板1においては、リフローによるハンダ付けによりチップ部品3を搭載した際に、ハンダランド5の近傍に、球状のハンダボール9(図16、図17参照)が生成されるという問題点があった。このハンダボール9は、プリント配線板1が振動したり、プリント配線板1に衝撃が加わったりすると容易に移動し、配線パターンの短絡などの不具合の原因となる。
【0010】
ここで、ハンダボール9の発生メカニズムについて図9から図17により説明する。
【0011】
リフローによるハンダ付けは、クリームハンダ7を介してハンダランド5にチップ部品3を搭載した状態でプリント配線板1を加熱炉などにより、図9に示す温度曲線の如く加熱および冷却を行うことにより実行される。
【0012】
そして、図9の符号aにて示す初期温度範囲においては、温度がほぼ室温を保持しており、図10および図11に示すように、クリームハンダ7は、ハンダランド5上に一様の厚さで印刷された状態を保持している。
【0013】
ついで、図9の符号bにて示す中間温度上昇範囲においては、クリームハンダ7のフラックスの粘度が加熱により低下して、図12および図13に示すように、クリームハンダ7がハンダランド5を越えて広がる。この時、フラックスが活性化して、ハンダランド5およびチップ部品3の電極をそれぞれ清浄化するとともにハンダとの濡れ特性を向上させる。また、クリームハンダ7中のハンダ粒子は溶融しておらず粒子の状態を保持している。
【0014】
ついで、図9の符号cにて示すハンダ溶融温度範囲においては、クリームハンダ7中のハンダ粒子が溶融する。この溶融したハンダ粒子は、融合して特定の金属には付着するが、それ以外のものには付着しないという性質があるので、広がった溶融状態のハンダ7Aの大部分は、ハンダ7Aが再凝固する前にハンダランド5に引き寄せられるが、ハンダランド5の外に広がったハンダ7Aの先端部分は、図14および図15に示すように、ハンダランド5に引き寄せられずにハンダランド5の外に残ることになる。この時、フラックスは、活性を失った不活性の樹脂となる。
【0015】
ついで、図9の符号dにて示すハンダ再凝固温度範囲においては、溶融したハンダ7Aが凝固する。この時、ハンダランド5に引き寄せられずにハンダランド5の外に残ったハンダ7Aは、図16および図17に示すように、ハンダランド5の近傍でボール状のハンダボール9になるとともに、不活性となった樹脂によりソルダーレジスト6上に付着する。
【0016】
このようなハンダボール9の発生メカニズムからもわかるように、ハンダボール9は、クリームハンダ7の量が多すぎた場合や、クリームハンダ7の印刷時の位置ずれが大きな場合に発生しやすい。また、ハンダボール9は、クリームハンダ7の特性バラツキ、プリント配線板1に形成するハンダランド5の寸法バラツキ、クリームハンダ7の印刷条件バラツキなどの各種要因によっても生じるため、完全に防止することはできない。
【0017】
このハンダボール9の発生を防止する対策として、図18に示すように、ハンダランド5の面積を大きくすることにより、リフロー時にクリームハンダ7がハンダランド5の外へ広がる範囲を相対的に小さくしてハンダランド5の外に残るハンダの発生を防止する構成が考えられる。しかしながら、このようなハンダランド5の面積を大きくする構成では、図18に符号Aにて示すハンダランド5とチップ部品3との接続に寄与する接合部分のハンダ量が少なくなり、接続不良が生じるなど、接続の信頼性が低下する。また、ハンダランド5の面積を大きくすると、近年の高密度実装の阻害要因となる。
【0018】
また、ハンダボール9の発生を防止する対策として、図19および図20に示すように、ハンダランド5の周辺のソルダーレジスト6上に、ハンダランド5の外へ広がるハンダの広がりを防止するための堤防となるソルダーレジスト6の枠10をシルク印刷などにより1重に配設する構成も考えられる。
【0019】
しかしながら、このような枠10を設ける構成では、図21および図22に示すように、リフロー時にクリームハンダ7が枠10を乗り越える場合があり、枠10を乗り越えたハンダ7Aは、図23および図24に示すように、溶融したハンダ7Aが枠10によりハンダランド5と分断され、図25およびに図26に示すように、ハンダランド5の近傍にハンダボール9が発生しやすくなる。
【0020】
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、ハンダボールの発生を低減することのできるプリント配線板を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明のプリント配線板の特徴は、リフローによって電子部品をハンダ付けするための複数のハンダランドが電子部品実装面に形成されてるプリント配線板において、リフローによるハンダ付け時に、前記ハンダランドに吸収されずに前記ハンダランドから分離するハンダを吸着可能なハンダ吸着ランドが設けられている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、リフローによるハンダ付けを行うと、ハンダランドの外に広がったクリームハンダ中のハンダ粒子が溶融してから融合し再凝固する際に、ハンダランドに引き寄せられずにハンダランドの外に残った部分がハンダ吸着ランドの表面に引き寄せられて凝固するので、ハンダボールの発生を低減することができる。
【0022】
また、請求項2に係る本発明のプリント配線板の特徴は、請求項1において、前記ハンダ吸着ランドが、前記ハンダランドの周囲の実装される電子部品との対向領域外に間隔を置いて点状あるいは線状に形成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、隣接する配線パターンと短絡しないように配置することができる。
【0023】
また、請求項3に係る本発明のプリント配線板の特徴は、請求項1または請求項2において、前記ハンダ吸着ランドが、前記ハンダランドと同一素材により形成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、ハンダ吸着ランドをハンダランドの形成と同時に形成することができるので、ハンダ吸着ランドを容易に形成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。なお、前述した従来のものと同一ないし相当する構成については図面中に同一の符号を付してある。
【0025】
図1は本発明に係るプリント配線板の第1実施形態のハンダランド近傍を示す模式的な拡大平面図である。
【0026】
本実施形態のプリント配線板のハンダランドは、チップ化された電子部品として、抵抗器や積層セラミックスコンデンサなどに代表される角形チップ部品を搭載できるものを例示している。
【0027】
図1に示すように、本実施形態のプリント配線板21は、絶縁性基板2を有しており、この絶縁性基板2の表面が図示しないチップ部品(図8参照)を搭載するための電子部品実装面4とされている。そして、電子部品実装面4には、左右1対とされた2つのハンダランド5が従来と同様に形成されている。これらのハンダランド5は、平面縦長矩形状に形成されている。そして、左右1対のハンダランド5のうち図1の左方に示すハンダランド5の外周の左辺と上辺には、引き回し配線22の一端がそれぞれ接続されている。また、図1の右方に示すハンダランド5の外周の下辺には、引き回し配線22の一端が接続されている。
【0028】
図1の左方に示すハンダランド5の外周の上辺、左辺および下辺の3辺の近傍には、全体としてほぼ逆コ字状に形成された線状のハンダ吸着ランド23がそのハンダランド5から所定の間隔を置いて設けられている。また、図1の右方に示すハンダランド5の外周の上辺、右辺および下辺の3辺の近傍には、全体としてほぼコ字状に形成された線状のハンダ吸着ランド23がそのハンダランド5から所定の間隔を置いて設けられている。
【0029】
したがって、1つのハンダランド5毎に、その周囲にハンダ吸着ランド23が配置されている。
【0030】
すなわち、本実施形態において、図1の左方に示すハンダランド5には、チップ部品の一端が搭載され、図1の右方に示すハンダランド5には、チップ部品の他端が搭載されるようになっている。このため、左右1対のハンダランド5の相互間、詳しくは図1の左方に示すハンダランド5の右辺と図1の右方に示すハンダランド5の左辺との間には、ハンダ吸着ランド23を設けない構成とされている。
【0031】
言い換えると、ハンダ吸着ランド23を、電子部品実装面4に実装されるチップ部品との対向領域外に形成することにより、電子部品実装面4とチップ部品との対向面間にハンダが残留してハンダランド5からチップ部品の電極が大きく離間するなどの接続不良を生じたり、接続信頼性が低下するという不都合の発生を防止することができる。
【0032】
前記ハンダランド5とハンダ吸着ランド23との間隔としては、好ましくは0.15〜0.50mmの範囲とする。この範囲より間隔が狭いとハンダ吸着ランド23に吸着されるハンダ量が多くなり、ハンダランド5のハンダ量が少なくなる傾向があり、この範囲より間隔が広いとハンダランド5の外に広がったハンダを十分吸着できなくなる傾向がある。
【0033】
前記ハンダ吸着ランド23の線幅としては、好ましくは0.15〜0.30mmの範囲とする。この範囲より間隔が狭いとハンダランド5の外に広がったハンダを十分吸着できなくなる傾向があり、この範囲より間隔が広いと高密度実装の阻害要因となる傾向がある。
【0034】
本実施形態のハンダ吸着ランド23は、ハンダランド5と同一素材により形成されている。すなわち、絶縁性基板2の表面に貼着された銅などの金属の導体をエッチングすることによってハンダランド5を形成する際に同時に形成されている。勿論、ハンダ吸着ランド23をハンダを吸着しやすい他の金属素材により形成してもよい。
【0035】
また、本実施形態のハンダ吸着ランド23は、引き回し配線22の一部が兼用されていてもよい。すなわち、図1に示す本実施形態のプリント配線板21は、図2に示すハンダランド5および引き回し配線22に対して、図3に示すハンダ吸着ランド23を設けたものである。このため、引き回し配線22の一部、詳しくは、図1の左方のハンダランド5に対して形成されているハンダ吸着ランド23においては、図1の左方のハンダランド5の上辺および左辺に接続される配線パターン22の接続端近傍の表面(図2に斜線にて囲って示す)が図1の斜線領域にて示すソルダーレジスト6により覆われておらず開口とされて外部に露出され、図1の右方のハンダランド5に対して形成されているハンダ吸着ランド23においては、図1の右方のハンダランド5の下辺に接続される配線パターン22の接続端近傍の表面(図2に斜線にて囲って示す)が図1の斜線領域にて示すソルダーレジスト6により覆われておらず開口とされて外部に露出されている。
【0036】
なお、ハンダ吸着ランド23は、隣接する他の配線パターンと短絡しないように形成することが肝要である。
【0037】
その他の構成は、従来のプリント配線板1と同一であるので、その詳しい説明は省略する。
【0038】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【0039】
本実施形態のプリント配線板21によれば、従来と同様に、リフローによるハンダ付けを行うと、ハンダランド5の外に広がったクリームハンダ中のハンダ粒子が溶融してから融合し再凝固する際に、ハンダランド5に引き寄せられずにハンダランド5の外に残った部分は、ハンダ吸着ランド23の表面に引き寄せられて凝固するので、ハンダボールの発生を低減することができる。
【0040】
このことは、同一寸サイズのハンダランド5を用いてチップ部品の実装試験を行ったところ、本実施形態のハンダ吸着ランド23を設けたプリント配線板21によるハンダボールの発生が、従来のプリント配線板1によるハンダボールの発生の1/10未満になることにより確認できた。
【0041】
また、本実施形態のプリント配線板21によれば、ハンダ吸着ランド23が、ハンダランド5の周囲の実装される電子部品との対向領域外に間隔を置いて線状に形成されているので、隣接する配線パターン22と短絡しないように配設することができる。
【0042】
さらに、本実施形態のプリント配線板21によれば、ハンダ吸着ランド23が、ハンダランド5と同一素材により形成されているから、ハンダ吸着ランド23をハンダランド5の形成と同時に形成することができるので、ハンダ吸着ランド23を容易に形成することができる。
【0043】
図4は、本実施形態のプリント配線板の第2実施形態を示すものである。本実施形態のプリント配線板21Aは、ハンダ吸着ランド23Aを点状に形成したものである。このハンダ吸着ランド23Aそのものの形状を図5に示す。
【0044】
その他の構成は、前述した第1実施形態のプリント配線板21と同一であるので、その詳しい説明は省略する。
【0045】
このような構成により、本実施形態のプリント配線板21Aは、前述した第1実施形態のプリント配線板21Aと同様の効果を奏することができるとともに、ハンダ吸着ランド23Aが点状に形成されているので、ハンダランド5の間に他の配線パターンが配設されている場合においても、その配線パターンとの短絡を防止することがより容易にできる。すなわち、左右1対のハンダランド5の間に配線パターンが配設される場合であっても、隣接する配線パターンとの短絡を容易に回避することができるので、高密度実装を容易かつ確実に実現できる。
【0046】
なお、本発明は、絶縁基板の表裏両面にチップ部品を搭載するものにも用いることができる。
【0047】
また、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る本発明のプリント配線板によれば、ハンダボールの発生を低減することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0049】
また、請求項2に係る本発明のプリント配線板によれば、隣接する配線パターンと短絡しないように配置することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0050】
また、請求項3に係る本発明のプリント配線板によれば、ハンダ吸着ランドを容易に形成することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリント配線板の第1実施形態のハンダランド近傍の要部を示す模式的な拡大平面図
【図2】図1のプリント配線板のハンダランドおよび引き回し配線を示す模式的な平面図
【図3】図1のプリント配線板のハンダ吸着ランドを示す模式的な平面図
【図4】本発明に係るプリント配線板の第2実施形態のハンダランド近傍の要部を示す模式的な拡大平面図
【図5】図4のプリント配線板のハンダ吸着ランドを示す模式的な平面図
【図6】従来のプリント配線板のハンダランドの要部を示す模式的な拡大断面図
【図7】図6の模式的な平面図
【図8】図6のプリント配線板にチップ部品を搭載した実装回路基板の要部を示す拡大側面図
【図9】リフローによるハンダ付け時の温度と時間との関係の一例を示す曲線図
【図10】従来のリフローによるハンダ付け時の初期温度範囲におけるクリームハンダの状態を示す模式的な側面図
【図11】図10の要部を示す模式的な平面図
【図12】従来のリフローによるハンダ付け時の中間温度上昇範囲におけるクリームハンダの状態を示す模式的な側面図
【図13】図12の要部を示す模式的な平面図
【図14】従来のリフローによるハンダ付け時のハンダ溶融温度範囲における溶融ハンダの状態を示す模式的な側面図
【図15】図14の要部を示す模式的な平面図
【図16】従来のリフローによるハンダ付け時のハンダ再凝固温度範囲におけるハンダの状態を示す模式的な側面図
【図17】図16の要部を示す模式的な平面図
【図18】従来のプリント配線板におけるハンダランドの面積を大きくしてチップ部品を搭載した実装回路基板の要部を示す模式的な側面図
【図19】従来のプリント配線板におけるハンダランドの周辺に枠を設ける構成の初期温度範囲におけるクリームハンダの状態を示す模式的な側面図
【図20】図19の要部を示す模式的な平面図
【図21】図19のプリント配線板におけるリフロー時のクリームハンダが枠を乗り越えた状態の要部を示す部分拡大側面図
【図22】図21の要部を示す模式的な平面図
【図23】図19のプリント配線板におけるリフロー時の溶融したハンダが枠により分断された状態の要部を示す部分拡大側面図
【図24】図23の要部を示す模式的な平面図
【図25】図19のプリント配線板におけるハンダボールが形成された状態の要部を示す部分拡大側面図
【図26】図25の要部を示す模式的な平面図
【符号の説明】
2 絶縁性基板
4 電子部品実装面
5 ハンダランド
6 ソルダーレジスト
21、21A プリント配線板
22 引き回し配線
23、23A ハンダ吸着手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、リフローによるハンダ付けによってハンダランド上に電子部品を実装するのに好適なプリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、リフローによるハンダ付けによってLSIおよびチップ化したコイル、変成器、コンデンサ、抵抗器、振動素子、ブロックフィルタ、遅延回路などの電子部品(以下、チップ部品と呼ぶ)を実装することのできるプリント配線板が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなプリント配線板は、電子部品を搭載した実装回路基板として、液晶表示装置のモジュールなどの各種の装置に用いられている。
【0003】
図6および図7は従来のプリント配線板のハンダランドを模式的に示す断面図および平面図で、従来のプリント配線板1は、絶縁性基板2を有している。図6に示すこの絶縁性基板2の上面は、図7に2点鎖線にて示すチップ部品(ここでは抵抗器、積層セラミックスコンデンサに代表される角形チップ部品)3を搭載するための電子部品実装面4とされている。そして、絶縁性基板2の電子部品実装面4には、チップ部品3の電極と電気的に接続されるチップ部品用端子としての左右1対のハンダランド5が形成されている。このハンダランド5は、平面縦長矩形に形成されており、その外周縁には、所定パターンの導体からなる引き回し配線(図示せず)が接続されている。また、絶縁性基板2の上面には、絶縁性基板2上に形成した配線パターンを外部環境から保護するためや、ハンダ不要部分の配線パターンにハンダが付着することを防止するために、エポキシ樹脂などの絶縁性を有する素材により形成されたソルダーレジスト6がハンダランド5の外周を囲繞するように配置されている(図7に斜線領域にて示してある)。
【0004】
絶縁性基板2としては、薄くて充分な強度を有する積層板あるいはポリイミドなどの絶縁性を有する素材により厚さが例えば25μm程度に形成された可撓性フィルムなどが製品の仕様、設計コンセプトなどの必要に応じて選択使用されている。
【0005】
ハンダランド5および引き回し配線などの配線パターンは、一般的に、絶縁性基板2の表面に貼着された銅などの金属の導体をエッチングすることによって形成されている。
【0006】
このようなプリント配線板1においては、図8に示すように、ハンダランド5に対してチップ部品3の電極をハンダ7Aによって電気的に接続することで、チップ部品3が搭載された実装回路基板8が容易に得られるようになっている。
【0007】
また、プリント配線板1へのチップ部品3のハンダ付けは、例えば直径30μm程度の球状のハンダ粒子と液状フラックスを混和させたペースト状のハンダであるクリームハンダ7(図10参照)をハンダランド5に印刷した後、クリームハンダ7を介してハンダランド5にチップ部品3を搭載し、この状態でプリント配線板1を加熱炉などにより加熱してクリームハンダ7中のハンダ粒子を溶融してから融合し再凝固させるリフローによるハンダ付けによって行われている。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−135070号公報(図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のプリント配線板1においては、リフローによるハンダ付けによりチップ部品3を搭載した際に、ハンダランド5の近傍に、球状のハンダボール9(図16、図17参照)が生成されるという問題点があった。このハンダボール9は、プリント配線板1が振動したり、プリント配線板1に衝撃が加わったりすると容易に移動し、配線パターンの短絡などの不具合の原因となる。
【0010】
ここで、ハンダボール9の発生メカニズムについて図9から図17により説明する。
【0011】
リフローによるハンダ付けは、クリームハンダ7を介してハンダランド5にチップ部品3を搭載した状態でプリント配線板1を加熱炉などにより、図9に示す温度曲線の如く加熱および冷却を行うことにより実行される。
【0012】
そして、図9の符号aにて示す初期温度範囲においては、温度がほぼ室温を保持しており、図10および図11に示すように、クリームハンダ7は、ハンダランド5上に一様の厚さで印刷された状態を保持している。
【0013】
ついで、図9の符号bにて示す中間温度上昇範囲においては、クリームハンダ7のフラックスの粘度が加熱により低下して、図12および図13に示すように、クリームハンダ7がハンダランド5を越えて広がる。この時、フラックスが活性化して、ハンダランド5およびチップ部品3の電極をそれぞれ清浄化するとともにハンダとの濡れ特性を向上させる。また、クリームハンダ7中のハンダ粒子は溶融しておらず粒子の状態を保持している。
【0014】
ついで、図9の符号cにて示すハンダ溶融温度範囲においては、クリームハンダ7中のハンダ粒子が溶融する。この溶融したハンダ粒子は、融合して特定の金属には付着するが、それ以外のものには付着しないという性質があるので、広がった溶融状態のハンダ7Aの大部分は、ハンダ7Aが再凝固する前にハンダランド5に引き寄せられるが、ハンダランド5の外に広がったハンダ7Aの先端部分は、図14および図15に示すように、ハンダランド5に引き寄せられずにハンダランド5の外に残ることになる。この時、フラックスは、活性を失った不活性の樹脂となる。
【0015】
ついで、図9の符号dにて示すハンダ再凝固温度範囲においては、溶融したハンダ7Aが凝固する。この時、ハンダランド5に引き寄せられずにハンダランド5の外に残ったハンダ7Aは、図16および図17に示すように、ハンダランド5の近傍でボール状のハンダボール9になるとともに、不活性となった樹脂によりソルダーレジスト6上に付着する。
【0016】
このようなハンダボール9の発生メカニズムからもわかるように、ハンダボール9は、クリームハンダ7の量が多すぎた場合や、クリームハンダ7の印刷時の位置ずれが大きな場合に発生しやすい。また、ハンダボール9は、クリームハンダ7の特性バラツキ、プリント配線板1に形成するハンダランド5の寸法バラツキ、クリームハンダ7の印刷条件バラツキなどの各種要因によっても生じるため、完全に防止することはできない。
【0017】
このハンダボール9の発生を防止する対策として、図18に示すように、ハンダランド5の面積を大きくすることにより、リフロー時にクリームハンダ7がハンダランド5の外へ広がる範囲を相対的に小さくしてハンダランド5の外に残るハンダの発生を防止する構成が考えられる。しかしながら、このようなハンダランド5の面積を大きくする構成では、図18に符号Aにて示すハンダランド5とチップ部品3との接続に寄与する接合部分のハンダ量が少なくなり、接続不良が生じるなど、接続の信頼性が低下する。また、ハンダランド5の面積を大きくすると、近年の高密度実装の阻害要因となる。
【0018】
また、ハンダボール9の発生を防止する対策として、図19および図20に示すように、ハンダランド5の周辺のソルダーレジスト6上に、ハンダランド5の外へ広がるハンダの広がりを防止するための堤防となるソルダーレジスト6の枠10をシルク印刷などにより1重に配設する構成も考えられる。
【0019】
しかしながら、このような枠10を設ける構成では、図21および図22に示すように、リフロー時にクリームハンダ7が枠10を乗り越える場合があり、枠10を乗り越えたハンダ7Aは、図23および図24に示すように、溶融したハンダ7Aが枠10によりハンダランド5と分断され、図25およびに図26に示すように、ハンダランド5の近傍にハンダボール9が発生しやすくなる。
【0020】
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、ハンダボールの発生を低減することのできるプリント配線板を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明のプリント配線板の特徴は、リフローによって電子部品をハンダ付けするための複数のハンダランドが電子部品実装面に形成されてるプリント配線板において、リフローによるハンダ付け時に、前記ハンダランドに吸収されずに前記ハンダランドから分離するハンダを吸着可能なハンダ吸着ランドが設けられている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、リフローによるハンダ付けを行うと、ハンダランドの外に広がったクリームハンダ中のハンダ粒子が溶融してから融合し再凝固する際に、ハンダランドに引き寄せられずにハンダランドの外に残った部分がハンダ吸着ランドの表面に引き寄せられて凝固するので、ハンダボールの発生を低減することができる。
【0022】
また、請求項2に係る本発明のプリント配線板の特徴は、請求項1において、前記ハンダ吸着ランドが、前記ハンダランドの周囲の実装される電子部品との対向領域外に間隔を置いて点状あるいは線状に形成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、隣接する配線パターンと短絡しないように配置することができる。
【0023】
また、請求項3に係る本発明のプリント配線板の特徴は、請求項1または請求項2において、前記ハンダ吸着ランドが、前記ハンダランドと同一素材により形成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、ハンダ吸着ランドをハンダランドの形成と同時に形成することができるので、ハンダ吸着ランドを容易に形成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。なお、前述した従来のものと同一ないし相当する構成については図面中に同一の符号を付してある。
【0025】
図1は本発明に係るプリント配線板の第1実施形態のハンダランド近傍を示す模式的な拡大平面図である。
【0026】
本実施形態のプリント配線板のハンダランドは、チップ化された電子部品として、抵抗器や積層セラミックスコンデンサなどに代表される角形チップ部品を搭載できるものを例示している。
【0027】
図1に示すように、本実施形態のプリント配線板21は、絶縁性基板2を有しており、この絶縁性基板2の表面が図示しないチップ部品(図8参照)を搭載するための電子部品実装面4とされている。そして、電子部品実装面4には、左右1対とされた2つのハンダランド5が従来と同様に形成されている。これらのハンダランド5は、平面縦長矩形状に形成されている。そして、左右1対のハンダランド5のうち図1の左方に示すハンダランド5の外周の左辺と上辺には、引き回し配線22の一端がそれぞれ接続されている。また、図1の右方に示すハンダランド5の外周の下辺には、引き回し配線22の一端が接続されている。
【0028】
図1の左方に示すハンダランド5の外周の上辺、左辺および下辺の3辺の近傍には、全体としてほぼ逆コ字状に形成された線状のハンダ吸着ランド23がそのハンダランド5から所定の間隔を置いて設けられている。また、図1の右方に示すハンダランド5の外周の上辺、右辺および下辺の3辺の近傍には、全体としてほぼコ字状に形成された線状のハンダ吸着ランド23がそのハンダランド5から所定の間隔を置いて設けられている。
【0029】
したがって、1つのハンダランド5毎に、その周囲にハンダ吸着ランド23が配置されている。
【0030】
すなわち、本実施形態において、図1の左方に示すハンダランド5には、チップ部品の一端が搭載され、図1の右方に示すハンダランド5には、チップ部品の他端が搭載されるようになっている。このため、左右1対のハンダランド5の相互間、詳しくは図1の左方に示すハンダランド5の右辺と図1の右方に示すハンダランド5の左辺との間には、ハンダ吸着ランド23を設けない構成とされている。
【0031】
言い換えると、ハンダ吸着ランド23を、電子部品実装面4に実装されるチップ部品との対向領域外に形成することにより、電子部品実装面4とチップ部品との対向面間にハンダが残留してハンダランド5からチップ部品の電極が大きく離間するなどの接続不良を生じたり、接続信頼性が低下するという不都合の発生を防止することができる。
【0032】
前記ハンダランド5とハンダ吸着ランド23との間隔としては、好ましくは0.15〜0.50mmの範囲とする。この範囲より間隔が狭いとハンダ吸着ランド23に吸着されるハンダ量が多くなり、ハンダランド5のハンダ量が少なくなる傾向があり、この範囲より間隔が広いとハンダランド5の外に広がったハンダを十分吸着できなくなる傾向がある。
【0033】
前記ハンダ吸着ランド23の線幅としては、好ましくは0.15〜0.30mmの範囲とする。この範囲より間隔が狭いとハンダランド5の外に広がったハンダを十分吸着できなくなる傾向があり、この範囲より間隔が広いと高密度実装の阻害要因となる傾向がある。
【0034】
本実施形態のハンダ吸着ランド23は、ハンダランド5と同一素材により形成されている。すなわち、絶縁性基板2の表面に貼着された銅などの金属の導体をエッチングすることによってハンダランド5を形成する際に同時に形成されている。勿論、ハンダ吸着ランド23をハンダを吸着しやすい他の金属素材により形成してもよい。
【0035】
また、本実施形態のハンダ吸着ランド23は、引き回し配線22の一部が兼用されていてもよい。すなわち、図1に示す本実施形態のプリント配線板21は、図2に示すハンダランド5および引き回し配線22に対して、図3に示すハンダ吸着ランド23を設けたものである。このため、引き回し配線22の一部、詳しくは、図1の左方のハンダランド5に対して形成されているハンダ吸着ランド23においては、図1の左方のハンダランド5の上辺および左辺に接続される配線パターン22の接続端近傍の表面(図2に斜線にて囲って示す)が図1の斜線領域にて示すソルダーレジスト6により覆われておらず開口とされて外部に露出され、図1の右方のハンダランド5に対して形成されているハンダ吸着ランド23においては、図1の右方のハンダランド5の下辺に接続される配線パターン22の接続端近傍の表面(図2に斜線にて囲って示す)が図1の斜線領域にて示すソルダーレジスト6により覆われておらず開口とされて外部に露出されている。
【0036】
なお、ハンダ吸着ランド23は、隣接する他の配線パターンと短絡しないように形成することが肝要である。
【0037】
その他の構成は、従来のプリント配線板1と同一であるので、その詳しい説明は省略する。
【0038】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【0039】
本実施形態のプリント配線板21によれば、従来と同様に、リフローによるハンダ付けを行うと、ハンダランド5の外に広がったクリームハンダ中のハンダ粒子が溶融してから融合し再凝固する際に、ハンダランド5に引き寄せられずにハンダランド5の外に残った部分は、ハンダ吸着ランド23の表面に引き寄せられて凝固するので、ハンダボールの発生を低減することができる。
【0040】
このことは、同一寸サイズのハンダランド5を用いてチップ部品の実装試験を行ったところ、本実施形態のハンダ吸着ランド23を設けたプリント配線板21によるハンダボールの発生が、従来のプリント配線板1によるハンダボールの発生の1/10未満になることにより確認できた。
【0041】
また、本実施形態のプリント配線板21によれば、ハンダ吸着ランド23が、ハンダランド5の周囲の実装される電子部品との対向領域外に間隔を置いて線状に形成されているので、隣接する配線パターン22と短絡しないように配設することができる。
【0042】
さらに、本実施形態のプリント配線板21によれば、ハンダ吸着ランド23が、ハンダランド5と同一素材により形成されているから、ハンダ吸着ランド23をハンダランド5の形成と同時に形成することができるので、ハンダ吸着ランド23を容易に形成することができる。
【0043】
図4は、本実施形態のプリント配線板の第2実施形態を示すものである。本実施形態のプリント配線板21Aは、ハンダ吸着ランド23Aを点状に形成したものである。このハンダ吸着ランド23Aそのものの形状を図5に示す。
【0044】
その他の構成は、前述した第1実施形態のプリント配線板21と同一であるので、その詳しい説明は省略する。
【0045】
このような構成により、本実施形態のプリント配線板21Aは、前述した第1実施形態のプリント配線板21Aと同様の効果を奏することができるとともに、ハンダ吸着ランド23Aが点状に形成されているので、ハンダランド5の間に他の配線パターンが配設されている場合においても、その配線パターンとの短絡を防止することがより容易にできる。すなわち、左右1対のハンダランド5の間に配線パターンが配設される場合であっても、隣接する配線パターンとの短絡を容易に回避することができるので、高密度実装を容易かつ確実に実現できる。
【0046】
なお、本発明は、絶縁基板の表裏両面にチップ部品を搭載するものにも用いることができる。
【0047】
また、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る本発明のプリント配線板によれば、ハンダボールの発生を低減することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0049】
また、請求項2に係る本発明のプリント配線板によれば、隣接する配線パターンと短絡しないように配置することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0050】
また、請求項3に係る本発明のプリント配線板によれば、ハンダ吸着ランドを容易に形成することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリント配線板の第1実施形態のハンダランド近傍の要部を示す模式的な拡大平面図
【図2】図1のプリント配線板のハンダランドおよび引き回し配線を示す模式的な平面図
【図3】図1のプリント配線板のハンダ吸着ランドを示す模式的な平面図
【図4】本発明に係るプリント配線板の第2実施形態のハンダランド近傍の要部を示す模式的な拡大平面図
【図5】図4のプリント配線板のハンダ吸着ランドを示す模式的な平面図
【図6】従来のプリント配線板のハンダランドの要部を示す模式的な拡大断面図
【図7】図6の模式的な平面図
【図8】図6のプリント配線板にチップ部品を搭載した実装回路基板の要部を示す拡大側面図
【図9】リフローによるハンダ付け時の温度と時間との関係の一例を示す曲線図
【図10】従来のリフローによるハンダ付け時の初期温度範囲におけるクリームハンダの状態を示す模式的な側面図
【図11】図10の要部を示す模式的な平面図
【図12】従来のリフローによるハンダ付け時の中間温度上昇範囲におけるクリームハンダの状態を示す模式的な側面図
【図13】図12の要部を示す模式的な平面図
【図14】従来のリフローによるハンダ付け時のハンダ溶融温度範囲における溶融ハンダの状態を示す模式的な側面図
【図15】図14の要部を示す模式的な平面図
【図16】従来のリフローによるハンダ付け時のハンダ再凝固温度範囲におけるハンダの状態を示す模式的な側面図
【図17】図16の要部を示す模式的な平面図
【図18】従来のプリント配線板におけるハンダランドの面積を大きくしてチップ部品を搭載した実装回路基板の要部を示す模式的な側面図
【図19】従来のプリント配線板におけるハンダランドの周辺に枠を設ける構成の初期温度範囲におけるクリームハンダの状態を示す模式的な側面図
【図20】図19の要部を示す模式的な平面図
【図21】図19のプリント配線板におけるリフロー時のクリームハンダが枠を乗り越えた状態の要部を示す部分拡大側面図
【図22】図21の要部を示す模式的な平面図
【図23】図19のプリント配線板におけるリフロー時の溶融したハンダが枠により分断された状態の要部を示す部分拡大側面図
【図24】図23の要部を示す模式的な平面図
【図25】図19のプリント配線板におけるハンダボールが形成された状態の要部を示す部分拡大側面図
【図26】図25の要部を示す模式的な平面図
【符号の説明】
2 絶縁性基板
4 電子部品実装面
5 ハンダランド
6 ソルダーレジスト
21、21A プリント配線板
22 引き回し配線
23、23A ハンダ吸着手段
Claims (3)
- リフローによって電子部品をハンダ付けするための複数のハンダランドが電子部品実装面に形成されてるプリント配線板において、
リフローによるハンダ付け時に、前記ハンダランドに吸収されずに前記ハンダランドから分離するハンダを吸着可能なハンダ吸着ランドが設けられていることを特徴とするプリント配線板。 - 前記ハンダ吸着ランドが、前記ハンダランドの周囲の実装される電子部品との対向領域外に間隔を置いて点状あるいは線状に形成されている請求項1に記載のプリント配線板。
- 前記ハンダ吸着ランドが、前記ハンダランドと同一素材により形成されている請求項1または請求項2に記載のプリント配線板。
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