JP2004179203A - 通気ギャラリー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体ケース2と、本体ケース2に収容されるフィルター3と、本体ケース2の前面を覆う通気自在なカバー4とを備えている。本体ケース2は、フィルター3を収容する収容部5と、収容部5の開口周縁に張り出るフランジ6と、収容部5の周囲に設けられて、取付開口1の周縁壁に係合する係合爪16とを備えている。本体ケース2は、左右一対の分割枠2A・2Bと、両分割枠2A・2Bの分割縁どうしを繋ぐヒンジ片15とで構成する。屈折した本体ケース2を取付開口1に押し付けて偏平化するだけで装着できる。カバー4は、本体ケース2の収容部5に内嵌するカバー枠20と、ルーバー壁21とを有する。カバー4を本体ケース2に組み付けた状態において、カバー枠20と、ルーバー壁21の殆どの部分を収容部5内に収容することにより、カバー4が壁面から大きく突出するのを防止できる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋内に設置される制御盤、計器盤、コンピュータ関連のサーバー等の電気機器ボックスに適用される通気ギャラリーに関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関して、ギャラリー本体と、その内部に装填されるフィルターとで構成した通気ギャラリーが公知である(特許文献1参照)。ギャラリー本体は、四角形の枠部の前面開口にルーバー壁を多段状に形成し、前面周縁にフランジ壁を張り出し形成したプラスチック成形品からなる。通気ギャラリーの取り付け時には、壁面の取付開口に枠部を壁外面側から差し込み装填し、枠部内面の4隅に締結した押さえ金具とフランジ壁とで取付開口の周縁壁を内外に挟持することにより、ギャラリー本体を壁面に分離不能に固定できる。強制換気を行う場合には、枠部内面の4隅にインサート固定したナットを利用してファンユニットを取り付けることができる。
【0003】
【特許文献1】
実公平5−37508号公報(2頁、第1図)
【0004】
本発明の通気ギャラリーは、取付開口に装着される本体ケースと、本体ケースに収容されるフィルターと、本体ケースの前面開口を覆うカバーとで構成するが、この種の通気ギャラリーは市販されている(リタール株式会社、商品名フィルターファンユニット)。そこでは先の通気ギャラリーと同様に、本体ケースの内面4隅に設けた挿通穴を利用してファンユニットを取り付けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に係る通気ギャラリーを壁面に取り付ける場合には、ギャラリー本体を壁外面側から取付開口に装填した後、壁内面側へ回り込んで、ギャラリー本体の内面に4個の押さえ金具をビス止めしなければならず、通気ギャラリーの取り付けに多くの手間が掛かる。取付開口の開口位置によっては、取付開口に装填したギャラリー本体を落下しないように支え保持しておく必要があり、通気ギャラリーの取り付けに2名の作業者を要し、その分余分なコストが掛る不利もある。
【0006】
この点、市販品の通気ギャラリーの場合には、本体ケースの左右両側に係合爪が設けてあるので、本体ケースを壁外面側から取付開口に押し込むだけで仮組み状態を維持でき、しかも、壁外面側からビスをねじ込んで本体ケースを固定できるので、壁の内面側へ回り込む必要がなく、通気ギャラリーの取り付けを簡便に行える。しかし、本体ケースの前面開口より外面側にルーバー壁を設ける構造を採るので、通気ギャラリーを壁面に装着した状態において、カバーが壁面から大きく(10mm以上)突出する不利がある。つまり、カバーに他物が接触しやすく、最悪の場合にはカバーが破損することもある。
【0007】
本発明の目的は、壁面に対する取り付けの手間を軽減できるうえ、カバーの壁前面からの突出寸法を最小限化でき、従って、他物との接触を防止できる通気ギャラリーを提供することにある。本発明の目的は、本体ケースをワンタッチで仮止め装着でき、従って、より少ない手間で迅速に取り付けられる通気ギャラリーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の通気ギャラリーは、図1に示すように壁面の取付開口1に装着される本体ケース2と、本体ケース2に収容されるフィルター3と、本体ケース2の前面を覆う通気自在なカバー4とを備えている。本体ケース2は、フィルター3を収容する通気自在な収容部5と、収容部5の開口周縁に張り出されるフランジ6と、収容部5の周囲に設けられて、取付開口1の周縁壁と係合する係合爪16を備えている。本体ケース2は、フランジ6および収容部5を横切る分割線で分割された一対の分割枠2A・2Bと、両分割枠2A・2Bの分割縁どうしを繋ぐヒンジ片15とで構成してあることを特徴とする。
【0009】
上記のカバー4と本体ケース2との間には、互いに係合してカバー4の装着状態を維持する弾性変形可能な係合爪24と、係合段部25とが設けられる。以て、係合爪24をカバー4の外面から操作して、係合爪24と係合段部25との係合状態を解除できるように構成する。
【0010】
カバー4は、本体ケース2の収容部5に内嵌するカバー枠20と、カバー枠20の内面を多段状に区分するルーバー壁21と、カバー枠20の前面周縁に張り出し形成されるカバーフランジ22とで構成する。カバー4を本体ケース2に組み付けた状態において、カバーフランジ22は本体ケース2のフランジ6に外接する。
【0011】
カバー4は、個別に形成された一対の分割枠4A・4Bで構成する。各分割枠4A・4Bの接合縁に、互いに係合して両分割枠4A・4Bどうしを屈折可能に連結する一対の連結体42・43を形成する。
【0012】
本発明の別の通気フランジは、壁面の取付開口1に装着される本体ケース2と、本体ケース2に収容されるフィルター3と、本体ケース2の前面を覆う通気自在なカバー4とを備えている。本体ケース2は、フィルター3を収容する通気自在な収容部5と、収容部5の開口周縁に張り出されるフランジ6と、収容部5の周囲壁に設けられて、取付開口1の周縁壁と係合する係合爪16を備えている。本体ケース2は、フランジ6および収容部5の中央を横切る分割線で分割されて、互いに点対称な関係にある一対の分割枠2A・2Bで構成する。各分割枠2A・2Bの接合縁の近傍に、互いに係合して両分割枠2A・2Bどうしを屈折可能に連結する一対の連結体39・40を形成する。
【0013】
カバー4と本体ケース2との間に、互いに係合してカバー4の装着状態を維持する弾性変形可能な係合爪24と、係合段部25とを設ける。係合爪24をカバー4の外面から操作して、係合爪24と係合段部25との係合状態を解除できるように構成する。
【0014】
カバー4は、個別に形成された一対の分割枠4A・4Bで構成する。各分割枠4A・4Bの接合縁に、互いに係合して両分割枠4A・4Bどうしを屈折可能に連結する一対の連結体42・43を形成する。
【0015】
【発明の作用効果】
本発明に係る通気ギャラリーにおいては、一対の分割枠2A・2Bと、両分割枠2A・2Bの分割縁どうしを繋ぐヒンジ片15とで本体ケース2を構成し、ヒンジ片15中心にして山形に屈折した本体ケース2を取付開口1に当て嵌めながら、屈曲部分を押圧してケース全体を扁平化することにより、本体ケース2を取付開口1にワンタッチで仮組み装填できるようにするので、本体ケース2の壁面に対する取り付けの手間を省いて、通気ギャラリーの取り付けをより少ない手間で迅速に行える。本体ケース2を取付開口1に装着した状態においては、係合爪16が取付開口1の周縁壁と係合して、本体ケース2の仮組み状態を維持できるので、従来の通気ギャラリーにおいて不可欠であった、本体ケース2を仮組み姿勢のままで支持する作業者を省いて、一人の作業者のみで本体ケース2の組み付けを行うことができ、その分だけ通気ギャラリーの取り付け作業に要するコストを削減できる(請求項1)。
【0016】
本体ケース2に装着したカバー4は、外部振動を受け、あるいは他物が接当するなど、外力を受けて本体ケース2から分離脱落するおそれがある。こうしたカバー4の脱落とフィルター3の分離を確実に防止するために、カバー4と本体ケース2との間に、互いに係合する係合爪24と、係合段部25とを設けて、カバー4の分離脱落を阻止している。フィルター3は、必要に応じて交換し、あるいは洗浄するなどの保守や点検を行う必要がある。その場合には、カバー4を本体ケース2から取り外す必要があり、そのために、係合爪24をカバー4の外面から操作して、係合爪24と係合段部25との係合状態を解除できるようにしている(請求項2)。
【0017】
収容部5に内嵌するカバー枠20と、カバー枠20の内面のルーバー壁21と、カバーフランジ22とで構成したカバー4によれば、カバー4を本体ケース2に組み付けた状態において、カバー枠20とルーバー壁21の大半の部分を収容部5内に収容して、壁外面に突出する部材をカバーフランジ22と本体ケース2のみに限ることができるので、カバー4の壁面からの突出寸法を最小限化でき、従って、カバー4が他物と接触するのを極力防止できる通気ギャラリーが得られる(請求項3、請求項6)。
【0018】
個別に形成した一対の分割枠4A・4Bで構成したカバー4によれば、各分割枠4A・4Bどうしを連結体42・43で連結することにより、両分割枠4A・4Bどうしを屈折できるので、山形に屈折したカバー4を本体ケース2の収容部5に当て嵌めながら、屈曲部分を押圧してカバー全体を扁平化することにより、カバー4を本体ケース2に対してワンタッチで装填でき、その分だけ取り付けの手間を省くことができる(請求項4、請求項7)。
【0019】
本体ケース2を、互いに点対称な関係にある一対の分割枠2A・2Bで構成した通気ギャラリ−によれば、両分割枠2A・2Bを同一部品化できるので、本体ケース2の全体を同時成形する場合に比べて、金型の製作費用を節約できるうえ、分割枠2A・2Bの1個あたりの成形費用をも節約して、通気ギャラリーを低コストで提供できる。分割枠2A・2Bのいずれか一方が破損した場合にでも、破損した分割枠を交換すればよく、本体ケース2の全体を交換する場合に比べて、交換コストを削減できる。一対の連結体39・40で連結した両分割枠2A・2Bは互いに屈折できるので、山形に屈折した本体ケース2を取付開口1に当て嵌めながら、屈曲部分を押圧してケース全体を扁平化することにより、本体ケース2を取付開口1にワンタッチで仮組み装填でき、先の本体ケース2と同様に壁面に対する取り付けの手間を省くことができる(請求項5)。
【0020】
【実施例】
(実施例1) 図1ないし図6に、本発明に係る通気ギャラリーの実施例を示す。図2において、通気ギャラリーは、電気機器ボックスの壁面に開口した取付開口1に装着される本体ケース2と、本体ケース2に収容される防塵用のフィルター3と、本体ケース2の前面の開口を覆う通気自在なカバー4とで構成する。
【0021】
図2および図3において本体ケース2は、フィルター3を収容する通気自在な収容部5と、収容部5の前面の開口周縁に張り出されるフランジ6とを備えている。収容部5は、四角枠状の周壁8と、周壁8の後面開口を通気自在に区分する格子体9と、格子体9の後面4隅を塞ぐ三角形状の取付壁10とで構成してある。フランジ6の4隅には本体ケース2を取付開口1の周縁壁に締結するためのビス穴11が形成してある。各取付壁10にも同様のビス穴12を形成するが、このビス穴12は後述するファンユニット30を装着する場合に使用する。
【0022】
本体ケース2の取付開口1に対する装着をワンタッチで行うために、本体ケース2は左右一対の分割枠2A・2Bで構成する。図1および図2に示すように、分割枠2A・2Bは、上下のフランジ6と収容部5との左右中央を通る縦方向の分割線で左右均等に区分されており、それぞれの分割縁の上下3個所が逆V字状のヒンジ片15で繋いである。なお、両分割枠2A・2Bとヒンジ片15との三者は同時に一体成形される。
【0023】
図1に示すように両分割枠2A・2Bは、ヒンジ片15を中心にして山形に屈折でき、全体を扁平にした状態では、両分割枠2A・2Bの分割縁どうしが密着して、分割されたフランジ6、および格子体9どうしを連続させることができる。なお、図3に示すように、自由状態における左右の分割枠2A・2Bは、小さな隙間を介して隣接している。
【0024】
本体ケース2を取付開口1に装着するとき、本体ケース2の装着状態を維持するために、左右で対向する両分割枠2A・2Bの周壁8外面に、それぞれ取付開口1の周縁壁と係合する係合爪16を一体に形成し、さらに、周壁8の上下の分割縁寄りに先の周縁壁と係合する係合片17を一体に膨出形成している。図1において係合爪16はフランジ6の後面から周壁8に沿って突設される爪腕16aと、爪腕16aに多段状に設けた係合段部16bを備えており、爪腕16aの左右方向への弾性変形を容易化するために、係合爪16は周壁8から分離してある。係合段部16bを多段状に形成するのは、電気機器ボックスの壁面の厚みの違いに対応するためである。係合片17は、フランジ6と協同して取付開口1の周縁壁を内外から挟持する(図6参照)。
【0025】
フィルター3は、連続気泡性の発泡プラスチックシート、あるいは繊維を絡ませて形成したマットなどを素材にして形成してあり、外形が先の収容部5の内面形状に合わせて正方形状に形成してある。目詰まりによって通気量が低下するのを是正するために、フィルター3は一定期間ごとに新規フィルターと交換される。
【0026】
カバー4は、本体ケース2の収容部5に嵌まり込む四角形状のカバー枠20と、カバー枠20の内面を多段状に区分するルーバー壁21と、カバー枠20の前面周縁に張り出されるカバーフランジ22とを一体に形成したプラスチック成形品からなる。カバーフランジ22の周縁には、本体ケース2のフランジ6の周縁外面を覆い隠す周縁壁23が一体に形成してある。
【0027】
本体ケース2に対するカバー4の装着状態を維持するために、両者2・4間に互いに係合する係合爪24と係合段部25とを設ける。詳しくは、図3および図6に示すように、本体ケース2のフランジ6の一側隅寄りに係合爪24を設け、カバー枠20の側に係合段部25を設ける。係合爪24は、カバーフランジ22の開口を介して、カバー外面に臨んでいるので、必要時には開口を介して係合爪24を係合解除操作することにより、カバー4を本体ケース2から取り外すことができる。
【0028】
以上のように構成した通気ギャラリーの組み立て手順を以下に説明する。まず、本体ケース2を取付開口1に組む。自由状態の両分割枠2A・2Bを、図1に示すようにヒンジ片15を中心にして山形に屈折したうえで、周壁8の左右壁を取付開口1内に嵌め込む。次に、矢印で示すように屈折中心部分を押圧して、本体ケース2の全体を扁平にしながら、周壁8の上下壁を取付開口1内に嵌め込む。周壁8の全体が取付開口1内に嵌まり込んだ状態では、両分割枠2A・2Bの分割縁どうしが密着し、ヒンジ片15は収容部5の内面に突出する。つまり、本体ケース2は、屈折中心部分を押圧するだけのワンタッチ操作で、取付開口1に仮組み装着できる。収容部5の内面に突出するヒンジ片15は、フィルター3の遊動を防ぐことにも役立つ。
【0029】
図4に示すように、周壁8の左右に設けた4個の係合爪16は、それぞれ取付開口1の周縁壁の内面に係合して、フランジ6が壁面から浮き上がるのを阻止する。同様に上下の係合片17も取付開口1の周縁壁の内面に係合する。このとき左右の分割枠2A・2Bには、ヒンジ片15の弾性によって互いに離れようとする力が作用し、互いに突っ張り合う。そのため、係合爪16は取付開口1の周縁壁との係合状態を維持でき、仮組み状態を維持し続けることができる。
【0030】
上記の状態で、4隅のビス穴11に挿通したビス29でフランジ6を締結固定する。次に、収容部5にフィルター3を嵌め込み装着した後、カバー枠20を収容部5に装填することにより、フィルター3がカバー枠20の後面と格子体9とで前後に挟み保持され、カバーフランジ22がフランジ6に密着する。このように、カバー4を本体ケース2に装着した状態においては、図5に示すように、両フランジ6・22の合計厚み分が壁面から突出するだけに過ぎず、従来のこの種の通気ギャラリーに比べて、カバー4の突出寸法を小さくできる。
【0031】
カバー4を本体ケース2に組み付けた状態では、図6に示すように両者2・4間に設けた係合爪24と係合段部25とが係合するので、カバー4が本体ケース2から分離することはない。フィルター3を交換する場合には、開口26に臨んでいる係合爪24を係合解除操作して、カバー4の全体を本体ケース2から取り外し、新旧のフィルター3を交換した後、カバー4を再装着する。通気ギャラリーは単体で使用できるが、図11(a)に示すように複数個の通気ギャラリーを上下に隣接する状態で取り付けて使用することができる。
【0032】
電気機器ボックス内を強制換気する場合には、ファンユニット30を本体ケース2の内面側に装着する。図4に示すように、ファンユニット30は、導風筒を兼ねるファン枠31の内部に扁平なモーター32と軸流ファン33とを配置したユニット部品からなり、ファン枠31の4隅の取付ブラケットにビス穴35が設けてある(図5参照)。ビス36を収容部5側からビス穴12を介してビス穴35にねじ込むことにより、ファンユニット30を本体ケース2と一体化できる。なお、ファンユニット30を併用しない場合には、フランジ6をビス29で締結固定する必要はなく、取付開口1の周縁壁と係合する係合爪16の係合力のみで本体ケース2の装着状態を維持し続けることができる。
【0033】
(実施例2) 図7および図8に、本発明の通気ギャラリーの別の実施例を示す。そこでは、フランジ6および収容部5の左右中央を縦方向の分割線で分割した、左右一対の分割枠2A・2Bで本体ケース2を構成する点が、先の実施例と基本的に異なる。左右一対の分割枠2A・2Bは、同一部品であって互いに点対称な関係にある。各分割枠2A・2Bの接合縁の近傍には、互いに係合して両分割枠2A・2Bどうしを連結する一対の連結体39・40が形成してある。
【0034】
片方の連結体39は格子枠9と一体に形成した丸軸からなり、他方の連結体40は先の丸軸に係合するU字状のソケットからなる。各分割枠2A・2Bにおいては、丸軸状の連結体39とソケット状の連結体40とが互いに対の関係となるうえ、それぞれの対の連結中心が一致しているので、これらを係合連結することにより、屈折可能な本体ケース2が得られ、先の実施例と同様にして、本体ケース2をワンタッチで取付開口1に装着できる。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同じ扱いとする。
【0035】
(実施例3) 図9および図10はカバー4の別の実施例を示す。そこでは、カバー枠20とカバーフランジ22を横方向の分割線で分割して得られる上下一対の分割枠4A・4Bでカバー4を構成した。上下の分割枠4A・4Bの接合縁には、互いに係合して両分割枠4A・4Bどうしを連結する一対の連結体42・43が形成してある。片方の連結体42は上半分側のカバー枠20の接合縁に形成した丸軸からなり、他方の連結体43は下半分側のカバー枠20の接合縁に形成したU字状のソケットからなる。カバー枠20の上下壁には、弾性変形可能な係合脚44が左右一対ずつ形成してある。
【0036】
両連結体42・43を係合連結することにより、屈折可能なカバー4が得られ、先の実施例と同様にして、カバー4をワンタッチで本体ケース2に装着でき、装着状態における係合脚44は、図10に示すように、本体ケース2に通設した通口45を介してケース外へ突出し、取付開口1の周縁壁と係合する。従って、図11(b)に示すように、複数個の通気ギャラリーを左右横長の取付開口1に装着する場合には、係合脚44が取付開口1の周縁壁と係合することによって、カバー4と本体ケース2の両者を分離不能に固定できることになる。
【0037】
実施例1においては、左右の分割枠2A・2Bを左右均等に分割したが、その必要はなく、分割枠の一方を他方より大きく形成するなど、非対称形状に形成することができる。また、分割線は縦、横、斜め、のいずれでも良く、必要があれば湾曲線や波形の分割線に沿って分割することができる。係合爪24を周壁8の側に形成して、その爪遊端をフランジ6と対向させることができる。
【0038】
実施例2で説明した分割枠2A・2Bは、ヒンジボスを格子枠9と一体に設けておいて、上下に隣接するヒンジボスどうしをピンや軸で連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本体ケースの装着要領を示す断面図である。
【図2】通気ギャラリーの分解斜視図である。
【図3】本体ケースの正面図である。
【図4】図5におけるA−A線断面図である。
【図5】通気ギャラリーの縦断側面図である。
【図6】カバーの固定構造を示す断面図である。
【図7】本体ケースの別の実施例を示す正面図である。
【図8】連結体どうしを連結した状態の横断平面図である。
【図9】カバーの別の実施例を示す縦断側面図である。
【図10】カバーの装着状態を示す断面図である。
【図11】通気ギャラリーの使用例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 取付開口
2 本体ケース
2A・2B 分割枠
3 フィルター
4 カバー
5 収容部
6 フランジ
16 係合爪
20 カバー枠
21 ルーバー壁
22 バーフランジ
24 係合爪
25 係合段部
39・40 連結体
Claims (7)
- 壁面の取付開口1に装着される本体ケース2と、本体ケース2に収容されるフィルター3と、本体ケース2の前面を覆う通気自在なカバー4とを備えており、
本体ケース2は、フィルター3を収容する通気自在な収容部5と、収容部5の開口周縁に張り出されるフランジ6と、収容部5の周囲壁に設けられて、取付開口1の周縁壁と係合する係合爪16を備えており、
本体ケース2が、フランジ6および収容部5を横切る分割線で分割された一対の分割枠2A・2Bと、両分割枠2A・2Bの分割縁どうしを繋ぐヒンジ片15とで構成してあることを特徴とする通気ギャラリー。 - カバー4と本体ケース2との間に、互いに係合してカバー4の装着状態を維持する弾性変形可能な係合爪24と、係合段部25とが設けられており、
係合爪24をカバー4の外面から操作して、係合爪24と係合段部25との係合状態を解除できる請求項1記載の通気ギャラリー。 - カバー4が、本体ケース2の収容部5に内嵌するカバー枠20と、カバー枠20の内面を多段状に区分するルーバー壁21と、カバー枠20の前面周縁に張り出し形成されるカバーフランジ22とで構成されており、
カバー4を本体ケース2に組み付けた状態において、カバーフランジ22が本体ケース2のフランジ6に外接している請求項1または2記載の通気ギャラリー。 - カバー4が、個別に形成された一対の分割枠4A・4Bで構成されており、
各分割枠4A・4Bの接合縁に、互いに係合して両分割枠4A・4Bどうしを屈折可能に連結する一対の連結体42・43が形成してあることを特徴とする請求項1、2または3記載の通気ギャラリー。 - 壁面の取付開口1に装着される本体ケース2と、本体ケース2に収容されるフィルター3と、本体ケース2の前面を覆う通気自在なカバー4とを備えており、
本体ケース2は、フィルター3を収容する通気自在な収容部5と、収容部5の開口周縁に張り出されるフランジ6と、収容部5の周囲壁に設けられて、取付開口1の周縁壁と係合する係合爪16を備えており、
本体ケース2が、フランジ6および収容部5の中央を横切る分割線で分割されて、互いに点対称な関係にある一対の分割枠2A・2Bで構成されており、
各分割枠2A・2Bの接合縁の近傍に、互いに係合して両分割枠2A・2Bどうしを屈折可能に連結する一対の連結体39・40が形成してあることを特徴とする通気ギャラリー。 - カバー4と本体ケース2との間に、互いに係合してカバー4の装着状態を維持する弾性変形可能な係合爪24と、係合段部25とが設けられており、
係合爪24をカバー4の外面から操作して、係合爪24と係合段部25との係合状態を解除できる請求項5記載の通気ギャラリー。 - カバー4が、個別に形成された一対の分割枠4A・4Bで構成されており、
各分割枠4A・4Bの接合縁に、互いに係合して両分割枠4A・4Bどうしを屈折可能に連結する一対の連結体42・43が形成してあることを特徴とする請求項5または6記載の通気ギャラリー。
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