JP2004176401A - Locking device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダ錠や、番号錠など、各種の施錠装置に関するものであり、特に、外部からの不正開錠を防止するものである。
【0002】
【従来の技術】
鍵は、本来、留守中にドアを施錠するものである。そのため従来のピッキング防止技術は、いずれも外出時の不正開錠を防止するためのものであり、その構成はドアの屋外側(外側)から、何らかの防止手段を講ずるものであった。それら先行技術を以下示す。
【0003】
(1)特開2002−295076
この先行技術は、施錠装置を覆うカバーを設け、このカバーを警報装置に連動することで不正開放に対抗にするものである。このカバーは屋外側から取付けるものであり、在宅中には作動させることはできない。また、警報装置が作動したとしても、ピッキング自体は可能であるので、ドアの内部に進入できる問題点がある。
【0004】
【特許文献1】特開2002−295076
(2)特開2002−266531
この先行技術は、ダミーの施錠装置を設けるものである。ダミーの施錠装置を設けることにより、不正進入の抑止力は働くものの、正規の施錠装置が一旦開放されてしまうと、ドアは開放してしまう。よって、実際に進入を試みられるとその効果は少ない。
【特許文献2】特開2002−266531
(3)特開2002−256737
この先行技術の構成例を図9に示す。図9に示すように、本件は、シリンダ錠901に対し、ダミー錠903を挿入し、このダミー錠903を可撓線材905と、鍵孔封鎖装置907により、保持する。このように、施錠時にはシリンダを封鎖しておくことでピッキングを防止するものである。しかし、屋内からこの鍵封鎖装置907を設定することはできない。よって、在宅時のピッキングを防止することはできない。
【特許文献3】特開2002−256737
以上の通り、住人が外出中の不正開錠を防止する先行技術は存在する。しかし、近年は室内に住人がいるにも関わらず、ピッキングにより進入される問題点が生じている。その例としては、住人の就寝時や、また、強盗を目的とした進入である。このような在宅時における進入は、窃盗のみならず、その後、住人への暴行、傷害といった事件に発展する危険性を備えており、特に女性にとって極めて重大な問題であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、住人の在宅中、特に就寝時における不正開錠を防止するための施錠装置の提供をその課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
「1」 上記課題を達成するため、本発明はドアに取付けられ、第1位置と第2位置との間でスライド可能なスライド部材を備え、前記スライド部材が前記第1位置にあるときには前記ドアの開閉動作が可能であり、前記第2位置にあるときには前記ドアの開閉動作が不可能である施錠装置において、前記ドアの閉鎖時であって、前記スライド部材が前記第2位置に移動したときに、前記スライド部材の移動を規制する係止手段を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明は、ドアの不正開錠を防止する手段として、独立した装置を設けるのではなく、ドアの閉鎖に用いられるスライド部材を利用するものであり、このスライド部材が第2位置にあるときに、その移動を規制することを特徴とする。これにより、簡易な構成でありながら、ドアの不正開放を防止する。
【0008】
本発明における施錠装置とは、ドアに取付けられ、ドアの開閉を規制する各種装置が含まれ、シリンダ錠のほか、電子式及び機械式番号錠、カード式錠など、鍵を用いない施錠装置を含んでもよい。
【0009】
本発明におけるドアは、その端部を支点に揺動するドアのほか、引き戸などを含んでもよい。
本発明におけるスライド部材は、上記第2位置においてドアの開放を適宜に規制するものであり、その形状について特に制限はない。円柱や四角柱のほか、三角柱や板状であってもよい。
【0010】
前記スライド部材、係止手段としては、様々な形態で実施可能である。望ましい形態としては、上記施錠装置において、前記施錠装置は、シリンダ錠を含み、前記スライド部材は前記シリンダ錠におけるデットボルトであり、前記係止手段は、前記デッドボルトの表面に設けられた孔部と、前記孔部に挿入可能な挿入部材とを備え、前記デッドボルトが前記第2位置に移動したときに、前記ドアまたは壁に設けられた貫通孔を介して前記孔部に前記挿入部材を挿入可能とすることを特徴とするものである。
【0011】
このように、スライド部材としてデッドボルトを用い、また、係止手段として挿入部材などを用いて、ドアの閉鎖時に挿入部材をデッドボルトの孔部に挿入することで、簡易な構成でありながら、デッドボルトの不正な移動を規制することができる。
【0012】
この挿入部材を挿入する方向は、在宅者が室内側から施錠する用途に用いる場合は、室内側に設けられる。一方、牢屋など囚人を収容した室内側からのピッキングを防止する用途に用いる形態としては、鍵を用いて施錠する側(屋外側、室内の反対側)から挿入する形態とする。
【0013】
デッドボルトとは、シリンダ錠などドアの内側に組み込まれる各種施錠装置に用いられる部材であって、施錠装置に挿入された鍵の動きに応じ(または、入力された暗証番号に応じて)、上記第1位置と第2位置とを往復移動可能な部材である。図1は、デットボルト20がドア12の外側に突出した状態であり、デッドボルト20の第2位置を示す。
【0014】
挿入部材とは、孔部に挿入される部材をいる。その形状はピン型が望ましいが、必ずしもピン形状にとらわれることなく、本発明における係止手段としての機能を発揮する様々な形状で実施可能である。ピン形状の挿入部材を挿入ピンとする。
【0015】
また、本発明におけるスライド部材としては、デッドボルトだけでなくラッチボルトを用いてもよい。その形態は、上記施錠装置において、前記施錠装置は、シリンダ錠を含み、前記スライド部材は前記シリンダ錠におけるラッチボルトであり、前記係止手段は、前記ラッチボルトの表面に設けられた孔部と、前記孔部に挿入可能な挿入部材とを備え、前記ラッチボルトが前記第2位置に移動したときに、前記ドアまたは壁に設けられた貫通孔を介して前記孔部に前記挿入部材を挿入可能とすることを特徴とする。
【0016】
施錠装置(シリンダ錠)によってはデッドボルトを用いないものもある。本発明は、そのような施錠装置に対しても、スライド部材としてラッチボルトを利用し、かつ、このラッチボルトの孔部に挿入部材を挿入することで実施可能である。
【0017】
ラッチボルトとは、上記デットボルトとは独立した部材であって、ドアノブの動きに応じて第1位置と第2位置との間で移動可能なものである。一般的なラッチボルトは第2位置側にバネ付勢されている。
【0018】
また、本発明のスライド部材としては、棒状もしくは細長い板状であって、前記ドアと壁との間に跨るように前記ドアの面に沿ってスライド可能に取付けられ、かつ、その表面には前記ドアの面に向けて貫通する貫通孔を備え、前記係止手段は、前記ドアまたは壁の面上に設けられた孔部と、前記孔部に挿入可能な挿入部材とを備え、
前記スライド部材が前記第2位置に移動したときに、前記スライド部材に設けられた前記貫通孔を介して前記孔部に前記挿入部材を挿入可能とすることを特徴としてもよい。
【0019】
この実施形態を図5に示す。図5に示すように、本発明における施錠装置は、ドアノブ214とは独立した構成として実施されてもよい。また、従来のシリンダ錠等と、この形態の施錠装置とを併用してもよい。この形態であれば、孔部212やホールド部206を設ける程度の工事によって、本発明の施錠装置を取付けることができ、取付容易といった利点がある。
【0020】
上記係止手段における挿入部材は、施錠者の手動によって挿入される形態で実施される形態のほか、各種アクチュエータ(ソレノイドやモータ、各種ピストン)を用いて実施することもできる。そして、簡易な構造で、上記挿入部材の動きを迅速に制御する観点から、本発明の望ましい実施形態は、上記施錠装置において、前記係止手段は、前記挿入部材をその長手方向に移動可能なソレノイドを備え、前記ソレノイドのスイッチのオン・オフの切換により前記挿入部材の前記孔部への挿脱を行うことを特徴とする。
【0021】
ソレノイドを作動させる装置としては、手動のスイッチの他、ドアの閉鎖時に、閉鎖された信号をセンサーに感知させ、その信号に応じて作動させる形態、また、無線通信やネットワークなどを介して遠隔操作する形態などで実施可能である。
【0022】
また、本発明の実施形態としては、操作し易く、挿入部材が不用意に抜け落ちないよう手段を設けることが望ましい。その実施形態は、上記施錠装置において、前記挿入部材は常時前記孔部への非挿入位置側に向けてバネ付勢され、前記挿入部材を前記孔部に挿入した場合に、前記バネ付勢により前記挿入部材が押し戻されることを防止する挿入部材の固定手段を備えることを特徴とする。
【0023】
この実施形態であれは、施錠者は挿入部材を指で押し込むだけでよい。また、一旦挿入された挿入部材は固定手段により、容易に抜けることがなくなり、施錠の安全性が高まる。また、挿入部材は施錠者側にバネ付勢されているので、固定手段を開放すれば、挿入部材はバネによって抜き出される。このように、挿入部材の挿入、抜き出しの操作性を向上させることができる。
【0024】
また、挿入部材の抜けを防止する手段として、前記係止手段は、前記挿入部材に向けて常時バネ付勢されたボールを備え、前記挿入部材の表面であって、前記挿入部材が前記孔部に挿入された場合に、前記挿入部材と前記ボールとが当接する部分に窪み部を設け、前記窪み部に前記ボールが嵌まり込むことにより、前記挿入部材の移動を規制していることを特徴とする形態も望ましい。
【0025】
このように、固定手段として窪み部とボールを用い、これらを適宜に当接させて、前記挿入部材の移動を適宜に規制する。この形態であれば、挿入されている挿入部材は窪み部により適宜な力で押さえられているので、不用意に抜け落ちることはなく、また、抜き出す場合も少し強い力で引き出せばよい。片手で挿入部材を操作できる利点がある。上記ボールは球状が望ましい。しかし、略球状もしくは適宜位置に球面を備えた部材であればよく、必ずしも正確な球状である必要はない。
【0026】
【発明の実施の形態】
本願発明を図面に基づき以下説明する。図1、図2は本発明の第1の実施形態を示し、本発明をシリンダ錠10に用いたものである。図1は本発明が適用されたシリンダ錠10を示す斜視図であり、図2はシリンダ錠10の分解斜視図である。
【0027】
<第1の実施形態>
図1、図2は本発明をシリンダ錠10(施錠装置)に用いた実施形態を示す。図1は、本発明の施錠装置を使用する者が居る室内側からドア12を描いている。図中、手前側を施錠者側、もしくは、室内側とし、奥側を室外側とする。
【0028】
図1に関して、ドア12の中央付近には施錠装置であるシリンダ錠10が設けられ、ドアノブ16がシリンダ錠10の近傍に設けられている。シリンダ錠10の本体はドア12内部に設けられ、施錠つまみ部18が室内側に突出している。この施錠つまみ部18は略90°回動可能であり、その回動動作により、デッドボルト20がドアの側端面14から出没可能となっている。図1では、施錠つまみ部18を90°回転し、デットボルト20が側端面14から突出した状態を示している。
【0029】
図2は、上記シリンダ錠10の構成を具体的に示している。デッドボルト20の両側(室内側と室外側)には、デッドボルト20を挟む形態で、室内側錠部22と室外側錠部24とが設けられる。室外側錠部24の内部には、鍵26の凹凸辺28に対応したシリンダが設けられる。シリンダ形状と凹凸辺28とが合致する場合に鍵26を回転させることができ、これによりデッドボルト20の移動(施錠、開錠)を可能とする。デッドボルト20は、デッドボルト20より若干大きな内径を備えた筒状部材30を備える第1取付部材32の内側に収容されている。シリンダ錠10は、第1取付部材32がドア12の側端面14と面一となるように、ドア12に取付けられる。この第1取付部材32に対向する壁側には、壁側枠34が設けられている。
【0030】
ドアノブ16は、側端面14から突出するラッチボルト36と連結されており、ラッチボルト36は、側端面14から突出する方向に常時、バネ付勢される。ラッチボルト36は、ドアノブ16の回動動作によりドア12の側端面14から出没する。ラッチボルト36は、筒状部材を備えた第2取付部材38に収容され、ドア12に取付けられている。
【0031】
本実施の形態では、デッドボルト20が本発明におけるスライド部材として機能する。デッドボルト20は第1位置と第2位置との間でスライド可能である。第1位置とは、デッドボルト20が第1取付部材32に収容された状態をいい、その場合、ドア12の開閉動作は可能である。第2位置とは、図1及び図2に示すように、デッドボルト20が第1取付部材32から突出した状態をいい、このときドア12の開閉動作は不可能である。
【0032】
係止手段として、この実施形態では、挿入部材としての挿入ピン40、第1貫通孔42、第2貫通孔44、孔部46を設ける。
挿入ピン40は、円柱の形状であって、挿入部40aと、径を若干径を大きくした頭部40bとを備える。
【0033】
第1貫通孔42は、ドア12の表面に設けられる孔である。その位置は、図1に示されるように、デッドボルト20が設けられた位置と重なる領域とする。第1貫通孔42の内径は、挿入ピン40の挿入部40aの外径と略同一(もしくは、若干大きく)とする。
【0034】
第2貫通孔44は、図2に示されるように、第1取付部材32における筒状部材30に設けられる孔であり、その向きはドア12の室内側である。第2貫通孔44の径は、第1貫通孔42の径と略同一とする。更に、ドア12に取付けられた状態で、上記第1貫通孔42と整合する位置に、この第2貫通孔44は設けられる。図1に示す第1貫通孔42の内側には、同じ径を備えた第2貫通孔44が配置されている。
【0035】
孔部46は、デッドボルト20の表面に室内側に向けて形成されている。図2において、孔部46は点線で示される。孔部46の内径は、二つの貫通孔42、44及び挿入ピン40の挿入部40aの外径と略同一とする。孔部46は、デッドボルト20が第2位置に移動した状態で、第2貫通孔44と整合する位置に設けられる。孔部46の深さは、挿入ピン40を挿入する程度に応じて適宜に決定すればよく、デッドボルト20を貫通する形態、メクラ孔の形態のいずれでも構わない。
【0036】
以上の構成により、デッドボルト20が第2位置に移動すると、第1貫通孔42と第2貫通孔44と孔部46とが互いに整合し(連通した状態となり)、ドア12の室内側から、貫通孔42、44を介して、孔部46に挿入ピン40を挿入することが可能となる。
【0037】
尚、図2中破線で示すように、ドア側に形成する第2貫通孔44の代わりに壁側に第2貫通孔44’を設け、そこに挿入ピン40’を挿入可能な構成とすることもできる。
【0038】
(操作説明)
施錠装置の利用者は、鍵26により、施錠されているシリンダ錠10を開錠し、入室する。シリンダ錠10が開錠されることにより、デッドボルト20は第1位置となる。
【0039】
入室した施錠者は、ドア12を閉めた後、施錠つまみ部18を回転させ、デッドボルト20を第1位置から第2位置にスライドさせる。これにより通常の施錠が完了する。デッドボルト20が第2位置にスライドしたことにより、孔部46と貫通孔42、44とは、連通した状態となる。
【0040】
施錠者は、挿入ピン40を、貫通孔42、44を介して孔部46に挿入する。これにより、デッドボルト20のスライドをロックする。このロックにより、ピッキングなどによって不正にシリンダを回転させようとしても、このデッドボルト20を第1位置に移動させることはできない(デッドボルト20の移動が規制される)。この発明は、不正に作成された合鍵による開錠をも防止することが可能である。
【0041】
施錠者が施錠を開放する際は、挿入ピン40を手前に引きぬくことでロックを解除でき、更に、通常と同様に、施錠つまみ部18を回転させデッドボルト20を第2位置から第1位置へ移動させる。
【0042】
本発明において、上記係止手段を設ける位置は、デッドボルト20側だけでなく、ラッチボルト36側であってもよい。また、取付けられるシリンダ錠の構成によっては、デッドボルトが存在しないものもある。本発明の第2の実施形態は、デッドボルトを用いないシリンダ錠における本発明の実施形態であって、ラッチボルトに係止手段を設けたものである。その構成を図3に示す。図3は、図2と同様にシリンダ錠100の構成のみを表示するものである。第2の実施形態では、このラッチボルト102が本発明のスライド部材である。
【0043】
図3は、ラッチボルト102を挟み、二つのドアノブ104a(室内側)、104b(室外側)を対向させて配置したものである。ラッチボルト102は筒状部材106を備えた取付部材108により、ドアに取付けられる。ラッチボルト102はバネ付勢され(図中、バネの構成は省略)、図3に示すように、常に取付部材108から突出した状態とされる。ラッチボルト102が突出した状態はドアの開閉動作が不可能な第2位置である。ラッチボルト102が取付部材108内へ引っ込むとドアの開閉動作が可能な第1位置となる。
【0044】
室内側に位置するドアノブ104aには、ロックボタン110が設けられる。このロックボタン110は、ラッチボルト102のスライドを制御する機能を備える。ロックボタン110が押し込まれると、ラッチボルト102は、図2に示す第2位置で固定され、これによりシリンダ錠100は施錠される。
【0045】
ドアノブ104bの内部には、図示しないものの、所定の鍵により回転可能なシリンダが設けられ、鍵によりシリンダが回転させられることで、上記ラッチボルト102のロックが解除され、ロックボタン110は元の突出状態に戻る。
【0046】
本発明の係止手段として、筒状部材106に所要寸法の第2貫通孔112が設けられ、ラッチボルト102の表面には孔部114が設けられる。図示しないものの、ドアの室内側表面には、シリンダ錠100が取付けられた際に、第2貫通孔112と整合する第1貫通孔が設けられる。ラッチボルト102が第2位置に移動すると、孔部114、第2貫通孔112、及び、第1貫通孔(図中省略)は、連通した状態となり、貫通孔を介して孔部114に挿入ピン116(挿入部材)が挿入可能となる。
【0047】
(操作説明)
この第2の実施形態においては、入室した施錠者は、ロックボタン110をONにして、ラッチボルト102を第2位置に固定する。そして、挿入ピン40を室内側から孔部114に挿入し、ラッチボルト102のロックを完了する。これにより、不正な開錠が試みられた場合、シリンダを回転させようとしても、ラッチボルト102は挿入ピン116により固定されているので、第1位置に移動することはできない。これにより、不正開錠を回避することが可能となる。
【0048】
なお、第2の実施形態では、ドアノブ104はシリンダ錠100を含む構成として説明した。しかし、ラッチボルト104は鍵機能のない、通常のドアにも用いられる。鍵機能のないラッチボルト102に対してであっても、この発明は実施可能である。その場合、ラッチボルト102と貫通部112と挿入ピン116と孔部114とにより施錠装置として機能する。
【0049】
本発明における挿入部材はピン形状でなくとも実施可能である。その実施形態を図4に示す。図4は、図1と同様に、デッドボルト152を含むシリンダ錠150と、ラッチボルト154を含むドアノブ(図中省略)を示すものであり、そのドア156の内部構成を示すものである。この実施形態においても、ラッチボルト154はドア156から突出する方向にバネ付勢されている。
【0050】
この実施形態において、スライド部材はラッチボルト154であり、図4に示すようにドア156から突出した状態が第2位置、ドア156内に収容される状態が第1位置となる。
【0051】
この実施形態では、係止手段として、切欠部158、挿入部材160、挿入部材160の駆動装置162を設ける。
ラッチボルト154には、図中、下向きに切欠いた切欠部158が形成される。切欠部158の下側には、上下方向にスライド可能な挿入部材160を設ける。スライドする方向を矢印A1で示す。挿入部材160の形状は、縦長の板状であって、その先端(挿入部160a)は、上方向に向けて凸とする。挿入部160aの形状は、切欠部158の切欠形状と相似させ、挿入された際に、お互いが整合するようにする。挿入部材160が配置されるのは、ラッチボルト154が第2位置となったときに、切欠部158に挿入部材160を挿入可能となる位置とする。挿入部材160の側面(図中、右側面)には、ラック状のギア歯160bを設ける。
【0052】
前記挿入部材160に近接する位置に、駆動装置162を設ける。駆動装置162は、矢印A2方向に回動可能であり、その回動力を得るために、ドア156の表面から突出したつまみ部162aを設ける。駆動装置162の挿入部材160側には、上記ギア歯160bと噛合可能な円弧状のギア歯164bが設けられる。つまみ部162aをひねると、駆動装置162は一方向に回転し、ギア歯164bと噛合するギア歯160bを介して、その回動力は、挿入部材160に伝達され、挿入部材160は矢印A1方向に移動する。尚、挿入部材160の自然落下により駆動装置162が自然に回転しないように、駆動装置162には適宜のストッパー装置が設けられている。
【0053】
(操作説明)
ドア156が閉じられると、バネ付勢により、ラッチボルト154は図4に示す第2位置となる。施錠者は、つまみ部162aを回転させ、挿入部材160を上方向に移動させる。上方向に移動した挿入部材160の先端(挿入部160a)は、図4に示すように切欠部158に挿入され、これによりラッチボルト154は第1位置に戻ることができなくなる。
【0054】
不正開錠により、デッドボルト152が開錠されたとしても、この実施形態であれば、ラッチボルト154が移動できないため、ドア126が開くことはない。
【0055】
本発明における施錠装置は、ドアの内部に設けられる形態に限られない。ドアの室内側に施錠装置が設けられた実施形態を図5に示す。図5は、ドア200が閉じられた状態を上方向から見た断面図である。図5aはロック前であってスライド部材が第1位置にある状態を示し、図5bはロック後であってスライド部材202が第2位置にある状態を示す。図中、中央右側の部材はドア200、左側は壁204である。
【0056】
ドア200の室内側には、ドア200の面上をスライド可能な細長い板状のスライド部材202を設ける。スライドすることにより、ドア200と壁204との間を跨ぐことが可能となる。スライド部材202のスライドを可能とすべく、ホールド部材206を適宜間隔で、直線状に、ドア200の面上に設ける。ホールド部材206は、スライド部材206のスライド方向に開口部を備えた矩形部材であって、その開口部を貫通する形態でスライド部材202を保持する。ホールド部材206は、上記直線の延長上であって、壁204の室内側にも設けられる。ドア200側に設けられたホールド部材を符号206a、壁204側に設けられたホールド部材を符号206bとして示す。スライド部材202は、これらホールド部材206により、ドア200に取付けられ、矢印A3の方向に移動可能である。図5aに示すように、スライド部材202がドア200側に移動した位置を第1位置とする。図5bに示すように、スライド部材202が左方向にスライドし、壁22に設けたホールド部材206bを貫通し、これにより、ドア12の開閉動作を不可能とした位置を第2位置とする。
【0057】
係止手段として、挿入部材としての挿入ピン208の他、スライド部材202には貫通孔210を設け、壁204には孔部212を設ける。貫通孔210は、ドア200の室内側の面に対して垂直方向に設けられた孔であり、その内径は、挿入される挿入ピン208と略同一である。孔部212の径は挿入ピン208と略同一とする。貫通孔210を設ける位置は、スライド部材202が第2位置となったときに、孔部212と整合する位置とする。
【0058】
(操作説明)
入室した施錠者は、ドア200を閉じ、スライド部材202を左に移動させる。移動したスライド部材202は、ホールド部材206bを貫通し、更に、適宜分移動し、第2位置となる。スライド部材202が第2部材に配置されることにより、貫通孔210と孔部212は整合する。この状態で、施錠者は貫通孔210を介して、孔部212に挿入ピン208を挿入する。スライド部材202に挿入ピン208が挿入されることにより、スライド部材202の移動が規制される(ロック完了)する。
【0059】
なお、この実施形態4においても、従来からあるシリンダ錠と併用することは可能であり、その場合、この施錠装置によって、不正開錠を防止することが可能となる。また、孔部212を設ける位置は、壁204側に限られず、ドア200側であってもよい。
【0060】
本発明における係止手段は、上記した通り、挿入部材としての挿入ピン(40、116、208)を孔部に挿入する、もしくは、挿入部材160を切欠部に係止するといった、形態で実施可能である。この挿入ピン(40、116、208)などの挿入形態は、施錠者が手動で行うほか、各種アクチュエータを利用してもよい。アクチュエータとしてソレノイドを用いた実施形態を図6に示す。
【0061】
図6は、閉じられた状態のドア300を上から見た断面図である。図上側が室外側であり、図下側が室内側である。左には壁302があり、図6は、この壁302側にデッドボルト304が移動した第2位置の状態を示している。この実施形態において、貫通孔306は、ドア300側ではなく、壁302側に設けられている。
【0062】
壁302の室内側には、ソレノイド308が設けられ、そこから電磁作用により出没可能に設けられたロッド310は挿入ピンとして機能する(以下、このロッドを挿入ピン310とする)。ソレノイド308をオン・オフ(ON/OFF)とすると、その状態に合せて、挿入ピン310はA4方向に移動する。オン・オフの操作を実現する一例として、この実施形態では、室内側にスイッチを設け(図中省略)、施錠者がそのスイッチを操作する。
【0063】
図6に示すソレノイド308を用いて挿入ピン310を孔部に挿入する形態は、上記第3を除く全ての実施形態に用いることが可能であり、また、第3実施形態においても、適宜なアクチュエータ(ソレノイドを含む)を適宜位置に用いることで、挿入部材の電気的制御が可能となる。
【0064】
なお、図6に示す実施形態は、壁302側に貫通孔306を設けた形態であるが、ソレノイド308が配置される位置は、壁302側に限られない。図1などに示すようにドア300側に貫通孔306を設け、ドア300側にソレノイド308を配置する形態であってもよい。またこのようなソレノイド308を適用する場合には、自動車における無線式のドアロック機構のように、使用者が携帯する電波発信装置から発信された特定周波数の電波を、ソレノイド308側に設けた受信機が受信したときに、ソレノイド308の挿入ピン310が引っ込むようにすることもできる。このような構成により、部屋の使用者が部屋の外にいるときにも、挿入ピン308の貫通孔306内への挿入と引っ込みを制御することができる。また更に、図4に示す駆動装置162に適宜なアクチュエータを設けてもよい。
【0065】
また、本発明における係止手段としては、操作性を向上させ、更に、挿入部材を固定する手段(抜けを防止する手段)を設ける形態が望ましい。図7は、図6と同様に壁330側に、係止手段を設けた形態であって、挿入ピン332が設けられた位置において、壁330の室内側から室外側方向に向けての縦断面を示す。
【0066】
この実施形態では、室内側に、挿入ピン332の固定手段として、抜け防止用孔334a、抜け防止用ピン336を設けている。
図中、壁330の内部には、貫通孔338と、第2位置に移動したデッドボルト340が示され、このデッドボルト340の表面には、貫通孔338と整合する孔部342が設けられている。
【0067】
この実施形態において、挿入ピン332は常時室内側に向けてバネ付勢される。具体的には、挿入ピン332を収容する係止部本体344は、貫通孔338と連結される穴を有し、この穴の中にコイルバネ346が配置され、またコイルバネ346を貫通するように挿入ピン332が設置されている。挿入ピン332の室内側端部には、所要形状の操作端部334が形成され、操作端部334の一部(図では上側)には、抜け防止用孔334aが形成されている。
【0068】
係止部本体344の上側には、上下に移動可能で抜け防止用孔334aに挿入可能な抜け防止用ピン336が設けられ、自由落下可能な状態で保持されている。挿入ピン332が孔部342に押込まれるまで、抜け防止用ピン336の下端は、操作端部334の上面334bに接触し、落下が規制される。
【0069】
(操作説明)
施錠者が、操作端部334を孔部342方向に押込むと、抜け防止用ピン336の下端と抜け防止用孔334aとが整合する。そのタイミングで抜け防止用ピン336は自由落下し、抜け防止用孔334aに挿入される。これにより、バネ付勢によって挿入ピン336が押し戻されることが防止され(挿入ピン336は孔部342に挿入された状態で固定)、また、不用意に挿入ピン332が孔部342から外れる事態を回避することができる。
【0070】
更に、挿入ピン332を抜き取る際には、抜け防止用ピン336を上方向に抜き出せば、挿入ピン332はコイルバネ346の付勢により、室内側に押し出される。
【0071】
挿入ピンの抜けを防止する手段としては、窪み部とボールを用いてもよい。図8は、図7と同様の壁360の縦断面であり、図7における抜け防止用ピン336の代わりに、ボール362と窪み部364を設けたものである。図8は、挿入ピン366を孔部368から抜き出した状態である。
【0072】
ボール362は、図中、ケース374内に設けられた空間に配置され、更に、バネ370(コイルバネ)によって常時下方に付勢される。このケース374は、壁360の室内側に設けられた係止部本体376によって取付けられる。挿入ピン366は、デッドボルト372に設けられれた孔部368に挿入できるよう、スライド可能であって、その上方に、上記ボール362の球面に整合した窪み(窪み部364)を設ける。
【0073】
窪み部364は、所定間隔で形成された第1窪み部364aと第2窪み部364bとから成る。第1窪み部364aは、挿入ピン366が孔部368から抜き出したときに、ボール362と整合する位置に形成され、第2窪み部364bは、挿入ピン366が孔部368に挿入されたときに、ボール362と整合する位置に形成されている。
【0074】
ボール362が挿入ピン366を保持する力は、第1及び第2窪み部364の深さとバネ370の強さ(バネ係数)により決定する。そこで、上記窪み部364の深さは、挿入ピン366の不用意な抜けを防止する程度に適宜に保持し、かつ、挿入ピン366を指で押し込んだり、または、引き出したりする際に、ある程度の力によって、ボール362が窪み364から外れる程度とする。
【0075】
(操作説明)
まず、第1窪み部364aにボールが嵌まり込み、その状態で挿入ピン366は保持されている。施錠者はドアを閉鎖し、施錠することで、デッドボルト372が第2位置に移動する。第2位置に移動したデッドボルト372の孔部368は、図8に示すように貫通孔378と整合する。
【0076】
施錠者が指で挿入ピン366の後端部366aを押すと、挿入ピン366は孔部368に向けて移動し(矢印A6方向)、ボール362は第1窪み部364aから外れる。挿入ピン366が移動を続け、その先端が孔部368に挿入されると、第2窪み部364bとボール362が整合する。ボール362はバネ370により挿入ピン366側に付勢されているので、第2窪み部364bにボール362が嵌り込む。この状態により、挿入ピン366は移動が制限され、不用意な抜けが防止される。一方、挿入ピン366を抜き出す際、施錠者は指で挿入ピン366の後端部366aを摘み、若干力を入れて引き出せば足りる。なお、孔部368に挿入された挿入ピン366の不用意な移動のみを防止する観点から、第1窪み部364aのみを設けた形態でもよい。
【0077】
また、挿入ピンの抜けを防止する手段としては、様々な形態で実施可能である。図8において、挿入ピン366を室内側に常時バネ付勢する形態とし、一回目のプッシュでは挿入ピン366を孔部368に挿入させ、その状態で保持可能とする。二回目のプッシュで上記挿入ピン366の保持を解消させ、バネ付勢により孔部368から排出させる機能を備えた形態も望ましい。
【0078】
【発明の効果】
(1) 本発明は、ドアの不正開錠を防止する手段として、独立した装置を設けるのではなく、ドアの閉鎖に用いられるスライド部材を利用するものであり、このスライド部材が第2位置(ドアの開閉動作が不可能な位置)にあるときに、その移動を制御することを特徴とする。これにより、簡易な構成でありながら、ドアの不正開錠(特に、ピッキング)を防止する。またラッチボルトによる施錠に加え、挿入ピンによる施錠を行うから、2系統の施錠即ち2重の施錠を行うことができる。
(2) スライド部材としてデッドボルトもしくはラッチボルトを用い、また、係止部材として挿入ピンなどを用い、ドアの閉鎖時に挿入ピンをデッドボルトに挿入することとする。これにより、簡易な構成でありながら、デッドボルトやラッチボルトの移動を規制し、不正開錠を防止することができる。
(3) 挿入ピンの移動を電動駆動としたり、また、挿入ピンの抜けを防止する手段を設けることにより、本発明における施錠装置の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態の全体を示すものである。
【図2】本願発明における施錠装置の展開図である(デッドボルト型)。
【図3】本願発明における施錠装置の展開図である(ラッチボルト型)
【図4】挿入部材をつまみ部により操作する実施形態を示す図である。
【図5】スライド部材をドアの室内側に配置する実施形態を示す図である。(a)は第1位置を、(b)は第2位置を示す。
【図6】挿入ピンの駆動手段としてソレノイドを用いた実施形態を示す図である。
【図7】挿入ピンの抜けを防止する手段として、挿入ピンの固定手段を設けた実施形態を示す図である。
【図8】挿入ピンの抜けを防止する手段として、ボールと窪み部を設けた実施形態を示す図である。
【図9】従来技術のピッキング防止手段を示す図である。
【符号の説明】
10、100、150 シリンダ錠
12、156、200、300 ドア
20、152、304、340、372 デッドボルト
36、102、154 ラッチボルト
40、116、208、310 挿入ピン(挿入部材)
42、44、112、210、306、338、378 貫通孔
46、114、212、342、368 孔部
160 挿入部材
204、302、330、360 壁
308 ソレノイド
362 ボール
364 窪み部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to various locking devices such as a cylinder lock and a number lock, and particularly to preventing unauthorized unlocking from the outside.
[0002]
[Prior art]
The key locks the door while you are away. Therefore, all of the conventional picking prevention techniques are for preventing unauthorized unlocking when going out, and the configuration is to take some prevention means from the outdoor side (outside) of the door. The prior arts are described below.
[0003]
(1) JP-A-2002-295076
In this prior art, a cover for covering a locking device is provided, and this cover is linked to an alarm device to counter unauthorized opening. This cover is installed from the outside and cannot be activated while at home. Further, even if the alarm device is activated, the picking itself is possible, so that there is a problem that the alarm device can enter the inside of the door.
[0004]
[Patent Document 1] JP-A-2002-295076
(2) JP-A-2002-266531
In this prior art, a dummy locking device is provided. Although the provision of the dummy locking device provides a deterrent to unauthorized entry, once the proper locking device is opened, the door is opened. Therefore, the effect is small when actually trying to enter.
[Patent Document 2] JP-A-2002-266531
(3) JP-A-2002-256737
FIG. 9 shows a configuration example of this prior art. As shown in FIG. 9, in this case, a
[Patent Document 3] JP-A-2002-256737
As described above, there is prior art for preventing unauthorized unlocking while a resident is out. However, in recent years, there has been a problem that the vehicle is invaded by picking despite the presence of a resident in the room. Examples of this are when a resident goes to bed or when he enters for robbery. Such invasion at home was not only a theft, but also a risk of developing into cases such as assault and injury to residents, and was a very serious problem, especially for women.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, an object of the present invention is to provide a locking device for preventing unauthorized unlocking while a resident is at home, particularly at bedtime.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
[1] In order to achieve the above object, the present invention includes a slide member attached to a door and slidable between a first position and a second position, wherein the slide member is in the first position when the slide member is in the first position. Opening / closing operation is possible, and when the door is closed, the sliding member is moved to the second position when the door is closed. And a locking means for restricting the movement of the slide member.
[0007]
The present invention utilizes a slide member used for closing the door, instead of providing an independent device, as a means for preventing unauthorized unlocking of the door, and when the slide member is in the second position. The movement is regulated. This prevents unauthorized opening of the door while having a simple configuration.
[0008]
The locking device according to the present invention includes various devices that are attached to a door and regulate opening and closing of the door, and include a locking device that does not use a key, such as an electronic and mechanical number lock and a card type lock, in addition to a cylinder lock. May be included.
[0009]
The door in the present invention may include a sliding door in addition to a door swinging around its end as a fulcrum.
The slide member in the present invention appropriately regulates the opening of the door at the second position, and there is no particular limitation on its shape. In addition to a cylinder or a square pillar, a triangular pillar or a plate may be used.
[0010]
The slide member and the locking means can be implemented in various forms. As a desirable mode, in the locking device, the locking device includes a cylinder lock, the slide member is a deadbolt in the cylinder lock, and the locking means is a hole provided on a surface of the deadbolt. And an insertion member that can be inserted into the hole, and when the dead bolt moves to the second position, the insertion member is inserted into the hole through a through hole provided in the door or the wall. It is characterized in that it can be inserted.
[0011]
As described above, the dead bolt is used as the slide member, and the insertion member is inserted into the hole of the dead bolt when the door is closed by using the insertion member or the like as the locking means. Unauthorized movement of the deadbolt can be restricted.
[0012]
The direction in which the insertion member is inserted is provided on the indoor side when the home is used for locking from the indoor side. On the other hand, as a form used for the purpose of preventing picking from the indoor side where prisoners are housed, such as a prison, a form is inserted from the side to be locked with a key (outdoor side, opposite side of the room).
[0013]
The deadbolt is a member used in various locking devices incorporated inside a door such as a cylinder lock, and according to the movement of a key inserted into the locking device (or according to an input password), It is a member that can reciprocate between a first position and a second position. FIG. 1 shows the
[0014]
The insertion member is a member inserted into the hole. The shape is desirably a pin shape, but the shape is not necessarily limited to the pin shape, and can be implemented in various shapes that function as the locking means in the present invention. The pin-shaped insertion member is referred to as an insertion pin.
[0015]
Further, as the slide member in the present invention, not only a dead bolt but also a latch bolt may be used. In the locking device, in the locking device, the locking device includes a cylinder lock, the slide member is a latch bolt in the cylinder lock, and the locking unit includes a hole provided on a surface of the latch bolt. An insertion member that can be inserted into the hole, and when the latch bolt moves to the second position, inserts the insertion member into the hole through a through hole provided in the door or wall. It is characterized in that it is possible.
[0016]
Some locking devices (cylinder locks) do not use dead bolts. The present invention can also be implemented in such a locking device by using a latch bolt as a slide member and inserting an insertion member into a hole of the latch bolt.
[0017]
The latch bolt is a member independent of the dead bolt, and is movable between a first position and a second position in accordance with the movement of the door knob. A general latch bolt is spring-biased toward the second position.
[0018]
Further, the slide member of the present invention has a rod shape or an elongated plate shape, is slidably attached along the surface of the door so as to straddle between the door and a wall, and has a surface It has a through hole penetrating toward the surface of the door, the locking means comprises a hole provided on the surface of the door or wall, and an insertion member that can be inserted into the hole,
When the slide member is moved to the second position, the insertion member may be inserted into the hole through the through hole provided in the slide member.
[0019]
This embodiment is shown in FIG. As shown in FIG. 5, the locking device according to the present invention may be implemented as a configuration independent of the
[0020]
The insertion member of the locking means can be implemented by using various actuators (solenoids, motors, various pistons) in addition to the embodiment in which the insertion member is manually inserted by the locker. From a viewpoint of quickly controlling the movement of the insertion member with a simple structure, a preferred embodiment of the present invention provides the locking device, wherein the locking means is capable of moving the insertion member in a longitudinal direction thereof. A solenoid is provided, and the insertion member is inserted into and removed from the hole by switching on / off of a switch of the solenoid.
[0021]
As a device to operate the solenoid, in addition to a manual switch, when the door is closed, a sensor detects a closed signal and operates according to the signal, and a remote control via wireless communication or a network, etc. It can be implemented in such a form.
[0022]
Further, as an embodiment of the present invention, it is desirable to provide a means that is easy to operate and prevents the insertion member from accidentally falling off. In the embodiment, in the locking device, the insertion member is always spring-biased toward the non-insertion position side into the hole, and when the insertion member is inserted into the hole, the spring is biased. It is characterized in that it is provided with a fixing means of the insertion member for preventing the insertion member from being pushed back.
[0023]
In this embodiment, the locker need only push the insertion member with his finger. Further, once inserted, the insertion member is not easily removed by the fixing means, and the safety of locking is improved. Further, since the insertion member is biased by the spring toward the locker, the insertion member is pulled out by the spring when the fixing means is opened. In this manner, the operability of inserting and extracting the insertion member can be improved.
[0024]
Further, as means for preventing the insertion member from coming off, the locking means includes a ball which is constantly spring-biased toward the insertion member, and is a surface of the insertion member, wherein the insertion member is provided with the hole. When inserted into the recess, a recess is provided in a portion where the insertion member and the ball come into contact with each other, and the ball is fitted into the recess, thereby restricting the movement of the insertion member. Is also desirable.
[0025]
In this way, the depression and the ball are used as fixing means, and these are appropriately brought into contact with each other to appropriately regulate the movement of the insertion member. With this configuration, the inserted insertion member is pressed by the concave portion with an appropriate force, so that it does not fall out carelessly, and when it is extracted, it may be pulled out with a slightly strong force. There is an advantage that the insertion member can be operated with one hand. The ball is desirably spherical. However, any member having a substantially spherical shape or a spherical surface at an appropriate position may be used, and it is not always necessary to have an accurate spherical shape.
[0026]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present invention will be described below with reference to the drawings. 1 and 2 show a first embodiment of the present invention, in which the present invention is applied to a
[0027]
<First embodiment>
1 and 2 show an embodiment in which the present invention is applied to a cylinder lock 10 (locking device). FIG. 1 illustrates a
[0028]
Referring to FIG. 1, a
[0029]
FIG. 2 specifically shows the configuration of the
[0030]
The
[0031]
In the present embodiment, the
[0032]
In this embodiment, an
The
[0033]
The first through
[0034]
As shown in FIG. 2, the second through
[0035]
The
[0036]
With the above configuration, when the
[0037]
As shown by a broken line in FIG. 2, a second through hole 44 'is provided on the wall side instead of the second through
[0038]
(Operation explanation)
The user of the locking device unlocks the locked
[0039]
After closing the
[0040]
The locker inserts the
[0041]
When the locker releases the lock, the lock can be released by pulling the
[0042]
In the present invention, the position where the locking means is provided may be not only on the
[0043]
FIG. 3 shows a configuration in which two
[0044]
A
[0045]
Although not shown, a cylinder rotatable by a predetermined key is provided inside the
[0046]
As the locking means of the present invention, the
[0047]
(Operation explanation)
In the second embodiment, the locker who has entered the room turns on the
[0048]
In the second embodiment, the door knob 104 has been described as including the
[0049]
The insertion member according to the present invention can be implemented without having a pin shape. The embodiment is shown in FIG. FIG. 4 shows a
[0050]
In this embodiment, the slide member is a
[0051]
In this embodiment, a
The
[0052]
A driving
[0053]
(Operation explanation)
When the
[0054]
In this embodiment, even if the
[0055]
The locking device according to the present invention is not limited to the form provided inside the door. FIG. 5 shows an embodiment in which a locking device is provided on the indoor side of the door. FIG. 5 is a cross-sectional view of the closed state of the
[0056]
On the indoor side of the
[0057]
As a locking means, in addition to the
[0058]
(Operation explanation)
The locked person who has entered the room closes the
[0059]
In addition, also in the fourth embodiment, it is possible to use together with a conventional cylinder lock, and in this case, the locking device can prevent unauthorized unlocking. Further, the position where the
[0060]
As described above, the locking means in the present invention can be embodied in the form of inserting the insertion pin (40, 116, 208) as an insertion member into the hole or locking the
[0061]
FIG. 6 is a cross-sectional view of the
[0062]
A
[0063]
The mode of inserting the
[0064]
In the embodiment shown in FIG. 6, the through
[0065]
Further, as the locking means in the present invention, it is desirable to improve the operability and further provide a means for fixing the insertion member (a means for preventing the insertion member from coming off). FIG. 7 shows a form in which locking means is provided on the side of the
[0066]
In this embodiment, a
In the drawing, a through
[0067]
In this embodiment, the
[0068]
Above the locking part
[0069]
(Operation explanation)
When the locker pushes the
[0070]
Further, when removing the
[0071]
As a means for preventing the insertion pin from coming off, a depression and a ball may be used. FIG. 8 is a vertical cross-section of a
[0072]
The
[0073]
The
[0074]
The force by which the
[0075]
(Operation explanation)
First, the ball is fitted into the
[0076]
When the locker pushes the
[0077]
As means for preventing the insertion pin from coming off, various means can be used. In FIG. 8, the
[0078]
【The invention's effect】
(1) The present invention utilizes a slide member used for closing a door, instead of providing an independent device, as means for preventing unauthorized unlocking of a door, and the slide member is located at a second position ( When the door is in a position where the opening / closing operation of the door is impossible), the movement is controlled. This prevents unauthorized unlocking (especially picking) of the door while having a simple configuration. Further, since locking is performed by the insertion pin in addition to locking by the latch bolt, two-system locking, that is, double locking can be performed.
(2) A dead bolt or a latch bolt is used as a slide member, and an insertion pin or the like is used as a locking member, and the insertion pin is inserted into the dead bolt when the door is closed. This makes it possible to restrict the movement of the dead bolt and the latch bolt, and prevent unauthorized unlocking, with a simple configuration.
(3) The operability of the locking device according to the present invention can be improved by electrically moving the insertion pin or by providing a means for preventing the insertion pin from coming off.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an entire embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a development view of a locking device according to the present invention (deadbolt type).
FIG. 3 is a development view of the locking device according to the present invention (latch bolt type).
FIG. 4 is a view showing an embodiment in which an insertion member is operated by a knob.
FIG. 5 is a diagram showing an embodiment in which a slide member is disposed on the indoor side of a door. (A) shows the first position and (b) shows the second position.
FIG. 6 is a diagram showing an embodiment in which a solenoid is used as a driving means of the insertion pin.
FIG. 7 is a diagram showing an embodiment in which fixing means of the insertion pin is provided as means for preventing the insertion pin from coming off.
FIG. 8 is a view showing an embodiment in which a ball and a recess are provided as means for preventing the insertion pin from coming off.
FIG. 9 is a view showing a conventional picking prevention means.
[Explanation of symbols]
10, 100, 150 cylinder lock
12, 156, 200, 300 door
20, 152, 304, 340, 372 Deadbolt
36, 102, 154 Latch bolt
40, 116, 208, 310 Insertion pin (insertion member)
42, 44, 112, 210, 306, 338, 378 Through holes
46, 114, 212, 342, 368 holes
160 insertion member
204, 302, 330, 360 walls
308 solenoid
362 balls
364 hollow
Claims (7)
前記ドアの閉鎖時であって、前記スライド部材が前記第2位置に移動したときに、前記スライド部材の移動を規制する係止手段を備えることを特徴とする施錠装置。A sliding member attached to the door and slidable between a first position and a second position, wherein the door can be opened and closed when the sliding member is at the first position; In some cases, a locking device that cannot open and close the door,
A locking device, comprising: locking means for restricting the movement of the slide member when the door is closed and the slide member moves to the second position.
前記施錠装置は、シリンダ錠を含み、
前記スライド部材は前記シリンダ錠におけるデットボルトであり、
前記係止手段は、前記デッドボルトの表面に設けられた孔部と、前記孔部に挿入可能な挿入部材とを備え、
前記デッドボルトが前記第2位置に移動したときに、前記ドアまたは壁に設けられた貫通孔を介して前記孔部に前記挿入部材を挿入可能とすることを特徴とする施錠装置。The locking device according to claim 1,
The locking device includes a cylinder lock,
The slide member is a dead bolt in the cylinder lock,
The locking means includes a hole provided on the surface of the deadbolt, and an insertion member that can be inserted into the hole.
When the deadbolt moves to the second position, the insertion member can be inserted into the hole through a through hole provided in the door or the wall.
前記施錠装置は、シリンダ錠を含み、
前記スライド部材は前記シリンダ錠におけるラッチボルトであり、
前記係止手段は、前記ラッチボルトの表面に設けられた孔部と、前記孔部に挿入可能な挿入部材とを備え、
前記ラッチボルトが前記第2位置に移動したときに、前記ドアまたは壁に設けられた貫通孔を介して前記孔部に前記挿入部材を挿入可能とすることを特徴とする施錠装置。The locking device according to claim 1,
The locking device includes a cylinder lock,
The slide member is a latch bolt in the cylinder lock,
The locking means includes a hole provided on a surface of the latch bolt, and an insertion member that can be inserted into the hole.
A locking device, wherein when the latch bolt is moved to the second position, the insertion member can be inserted into the hole through a through hole provided in the door or the wall.
前記スライド部材は、棒状もしくは細長い板状であって、前記ドアと壁との間に跨るように前記ドアの面に沿ってスライド可能に取付けられ、かつ、その表面には前記ドアの面に向けて貫通する貫通孔を備え、
前記係止手段は、前記ドアまたは壁の面上に設けられた孔部と、前記孔部に挿入可能な挿入部材とを備え、
前記スライド部材が前記第2位置に移動したときに、前記スライド部材に設けられた前記貫通孔を介して前記孔部に前記挿入部材を挿入可能とすることを特徴とする施錠装置。The locking device according to claim 1,
The slide member has a rod shape or an elongated plate shape, and is slidably mounted along a surface of the door so as to straddle between the door and a wall, and has a surface facing the surface of the door. With a through hole that penetrates
The locking means includes a hole provided on a surface of the door or the wall, and an insertion member insertable into the hole.
The locking device, wherein when the slide member moves to the second position, the insertion member can be inserted into the hole through the through hole provided in the slide member.
前記係止手段は、前記挿入部材をその長手方向に移動可能なソレノイドを備え、前記ソレノイドのスイッチのオン・オフの切換により前記挿入部材の前記孔部への挿脱を行うことを特徴とする施錠装置。The locking device according to any one of claims 2 to 4,
The locking means includes a solenoid capable of moving the insertion member in a longitudinal direction thereof, and inserts and removes the insertion member into and from the hole by switching on / off of a switch of the solenoid. Locking device.
前記挿入部材は常時前記孔部への非挿入位置側に向けてバネ付勢され、前記挿入部材を前記孔部に挿入した場合に、前記バネ付勢により前記挿入部材が押し戻されることを防止する挿入部材の固定手段を備えることを特徴とする施錠装置。The locking device according to claim 2,
The insertion member is always spring-biased toward the non-insertion position side into the hole, and prevents the insertion member from being pushed back by the spring when the insertion member is inserted into the hole. A locking device comprising fixing means for an insertion member.
前記係止手段は、前記挿入部材に向けて常時バネ付勢されたボールを備え、前記挿入部材の表面であって、前記挿入部材が前記孔部に挿入された場合に、前記挿入部材と前記ボールとが当接する部分に窪み部を設け、前記窪み部に前記ボールが嵌まり込むことにより、前記挿入部材の移動を規制していることを特徴とする施錠装置。The locking device according to claim 2,
The locking means includes a ball which is constantly spring-biased toward the insertion member, and is provided on the surface of the insertion member, and when the insertion member is inserted into the hole, the insertion member and the insertion member A locking device, wherein a recess is provided in a portion where the ball contacts, and the movement of the insertion member is restricted by fitting the ball into the recess.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002343564A JP2004176401A (en) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | Locking device |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002343564A JP2004176401A (en) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | Locking device |
Publications (1)
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JP2004176401A true JP2004176401A (en) | 2004-06-24 |
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ID=32705318
Family Applications (1)
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JP2002343564A Pending JP2004176401A (en) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | Locking device |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004176401A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016510846A (en) * | 2013-03-14 | 2016-04-11 | ロック・セカンド・エル・エル・シー | Safe lock |
JP7428525B2 (en) | 2020-01-31 | 2024-02-06 | プレス工業株式会社 | luggage storage |
-
2002
- 2002-11-27 JP JP2002343564A patent/JP2004176401A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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