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JP2004171865A - カードコネクタ - Google Patents

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JP2004171865A
JP2004171865A JP2002334972A JP2002334972A JP2004171865A JP 2004171865 A JP2004171865 A JP 2004171865A JP 2002334972 A JP2002334972 A JP 2002334972A JP 2002334972 A JP2002334972 A JP 2002334972A JP 2004171865 A JP2004171865 A JP 2004171865A
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card
housing
card connector
pair
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Application number
JP2002334972A
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English (en)
Inventor
Tomohisa Hirata
平田 智久
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Molex LLC
Original Assignee
Molex LLC
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Publication date
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Priority to AU2003297289A priority patent/AU2003297289A1/en
Priority to DE60311513T priority patent/DE60311513T2/de
Priority to CN 200380105086 priority patent/CN1720643A/zh
Priority to US10/535,560 priority patent/US20060270263A1/en
Priority to PCT/US2003/036952 priority patent/WO2004047228A1/en
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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
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    • H01R12/70Coupling devices
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

【課題】カバーの再装着が容易でカバーを閉じたことの確認が容易な技術提供。
【解決手段】ハウジング10と、ハウジング10に対してスライドし、スライド方向所定の位置で回動自在に開閉し、開状態にある時にカード2を挿抜可能なカバー20と、カバー20の一端に形成されて当該カバーをハウジングに支持する一対の支持片24,24と、一対の支持片24,24に形成され同一軸線上に位置する凸部24b,24bと、ハウジング両側部10a,10aにそれぞれ形成され凸部24bと嵌合する一対の凹部12,13と、凸部24bを一対の凹部12,13のうちの一方の凹部13から他方の凹部12に移動すると、凹部12及び凸部24bの嵌合によりカバー20をハウジング10に対して回動する回動機構20Aと、凸部24bが凹部12から凹部13に移動すると、凹部13及び凸部24bの嵌合を契機にカバー20を閉状態でロックするロック機構20Bとを有する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型電話機等の携帯機器に用いるカードコネクタの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯機器のうち例えば携帯型電話機には、加入者識別情報の他に、電話番号、または着信音のメロディ情報等を記憶できる記憶用のメモリICカードが備えられている。このメモリICカードは、携帯型電話機本体に取り付けられたICカード接続用コネクタ(以下「カードコネクタ」と称する)に対して挿抜可能であり、カードコネクタにメモリICカードを挿入するとその中に記憶されている情報を利用することができる。
【0003】
このため例えば携帯型電話機を新規電話機と交換した場合でも利用者はメモリICカードに新たに情報の書込みや書換えを行う必要はない。すなわち、新規電話機の動作環境を整備する必要がないので便利である。
【0004】
カードコネクタは、基台となるハウジングと、このハウジングに対して開閉し、開いたときに開口部からカードを挿抜可能なカバーとを備えている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−48879号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載のカードコネクタは、ハウジングからカバーが外れないことを前提として作られている。よって、万一カバーが外れた場合には、ハウジングにカバーを再装着するのは面倒であった。
【0007】
また、これまでの技術では、カードコネクタに装着されたカードがロック状態にあるか否かを確認する手立てがなかった。このため、従来のカードコネクタにあっては、ロックが不完全であることに起因して不用意にカバーが開いてしまうこともあった。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであり、その解決しようとする課題は、カバーの脱落時の再装着が容易であり、またカバーが回動しえる状態、及びカバーが閉じられてロックされた状態にあることが容易に確認できる技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明は以下の手段とした。
【0010】
即ち、本発明のカードコネクタは、基台となるハウジングと、このハウジングに対してスライドし、スライド方向所定の位置で回動自在に開閉し、開状態にある時にカードを挿抜可能なカバーと、このカバーの一端に形成されて当該カバーを前記ハウジングに支持する一対の支持片と、当該一対の支持片にそれぞれ形成され同一軸線上に位置する凸部と、前記ハウジングの両側部にそれぞれ形成され前記凸部と嵌合する一対の凹部と、前記凸部を前記一対の凹部のうちの一方の凹部から他方の凹部に移動すると、前記他方の凹部及び前記凸部の嵌合により前記カバーを前記ハウジングに対して回動する回動機構と、前記凸部が前記他方の凹部から前記一方の凹部に移動すると、前記一方の凹部及び前記凸部の嵌合を契機に前記カバーを閉状態でロックするロック機構とを有する。
【0011】
本発明のカードコネクタにあっては、ハウジングに取り付けられたカバーをスライドさせることで、カバーをハウジングに対して回動する回動機構と、カバーをハウジングに対して閉状態でロックするロック機構とを切り換えられるので、例えばスライド方向における一方向にカバーをスライドすればカバーはロックされるようになり、他方向にスライドすればカバーは回動できるようになるよう設定しておき、そのことを利用者に認識させておく。なおロックされる側へのスライド及び回動できる側へのスライドが一旦なされた後は、反対方向へのスライドしかできないようにしておけば、利用者は、予めわかっていたカバーのスライド方向と現在可能なスライド方向とから、カバーが現在ロック状態にあるのか回動可能状態にあるのかを認識できる。
【0012】
また、本発明のカードコネクタは、回動用凹部またはロック用凹部と嵌合する凸部を一対の支持片にそれぞれ備えたため、凸部がハウジングの側面に乗り上げると、当該乗り上げた分、即ち凸部の高さ分一対の支持片が湾曲し、一対の支持片はその変形量に応じて弾性エネルギーを蓄えるようになる。このため、一対の支持片は、その凸部が凹部と嵌入する際には、蓄積されていた弾性エネルギーが一気に放出されるようになるので、凸部が凹部に嵌入する際にクリック感(節度感)のある嵌合が得られる。よって、カバーがハウジングに対してロック解除されたか否かを利用者に認識させることができる。
【0013】
さらに、本発明のカードコネクタによれば、ハウジングに形成されている凹部と、カバーの一対の支持片にそれぞれ形成されている凸部との嵌合により、ハウジングとカバーとは一体化されている。
【0014】
そして、凸部の形成されている一対の支持片は、それぞれが曲がり易い一端固定多端自由な支持片であるからハウジングからカバーが外れてしまった場合には、一対の支持片の間を拡開することでカバーをハウジングに容易に再装着できる。
【0015】
さらにまた、前記一対の支持片の形状をそれぞれが対向する側、すなわちカバーの内側に曲折されたクランク形状にすれば、前記カバーをスライドすることにより前記凸部が回動用の他方の凹部とロック用の一方の凹部との間を移動する際に、前記凸部が前記ハウジングの側板に乗り上げた場合における、その乗り上げ量に起因して上記一対の支持片が弾性変形しても、上記一対の支持片同士の間の最大拡開幅がカバーの幅員内に収まるように凸部の高さ寸法と一対の支持片の長さ寸法を設定しておけば、ハウジングに対するカバー挿抜にあたって周囲の部品に一対の支持片が当たってしまうこともないため作業性が良好になる。
【0016】
加えて、凸部及び前記凹部を円錐形にしておけば、凸部を凹部のどこからでも入れられるので、一層作業性は良くなる。前記凸部及び前記凹部はそれぞれ扁平円形凸部及び扁平円形凹部であってもよい。
【0017】
また凹部及び凸部は、円錐形に限られるものでなく、これ以外にも、例えば扁平円形凸部及び扁平円形凹部にすることもできる。
【0018】
そして、前記ロック用の一方の凹部の一部を切り欠いておけば、これがロック用の凹部であることを視認できるので、目視によっても前記回動用の他方の凹部と簡単に区別が付けられる。よって、スライド方向の間違いを防止し易くなる。
【0019】
また、カバーを金属製にするとともに横断面(長手方向に対して直角な方向に切断した面のこと)で下方に向いたコの字状、すなわち左右上方の三方で閉塞し下方で開口する形状にし、当該横断面の左方に位置する左閉塞壁及び右方に位置する右閉塞壁の各自由端部をそれぞれ対向する側に鋭角で屈曲せしめて前記各閉塞壁に鈍角な屈曲部を形成し、この屈曲部をカード挿抜時にカードを案内するカード案内部にすることもできる。このようにすることでカバーにカードを挿入した時に前記カード案内部はカードの主面(以下カード主面)に対して異なった向きとなって対面しないので非接触状態になる。
【0020】
カバーは板金を加工して形成され、またカード主面には電気端子であるコンタクトが配置されている。しかし、このようにカード案内部がカード主面と非接触状態にあれば、カード案内部が前記コンタクトと接触しようにも両者は向きが異なっておりかつ離れているので、ショートすることが無い。カード案内部がコンタクトと接触しなければ、前記コンタクトをカードの外周近傍にまで配置することも可能になる。よって、それだけカードにおけるコネクタの設計の自由度を高められる。
【0021】
前記カバーは、その長手方向における前端及び後端にそれぞれ対向片を形成し、その内の一方の対向片に、カバーに差し込まれたカードを他方の対向片側に付勢する板バネを設けるようにしてもよい。
【0022】
この場合、カードがカバーに入れられると、一方の対向片に形成された板バネの弾性力によりカードは他方の対向片の側に押しやられ、カードの反挿入側の端部は他方の対向片に弾発的に当接するようになる。このため、カードは板バネと他方の対向片との間に挟まれるようになるので、カバーから外れ難くなる。
【0023】
また、ハウジングの前記両側部のうち前記他方の凹部形成箇所、すなわちカバーをハウジングに対して回動する回動機構を構成する箇所の上面部を円弧形状にすると共に当該上面部の曲率中心と、前記円形な他方の凹部の中心とを同じにしてもよい。
【0024】
このようにすることで、前記一方の対向片をカバーに備えなくともカードを備えたカバーの回動ができる。詳しくは、カバーが前記一方の対向片を有しないと、カバーを開いた状態、すなわちカバーが傾いた状態では、カバー内のカードは、重力により後退し、その後端縁が、カバーから突出しその結果前記上面部に当接するようになる。
【0025】
そして当該当接状態でカバーを回動しても、既述のごとく前記上面部の曲率中心と前記他方の凹部の中心(当該凹部に嵌合する前記凸部が形成された前記支持片を有するカバーの回動中心)とは同じ点で共通であるから、カバーの回動によりカバーを少し開いたことに起因してカードがカバー内を後方に移動し、もってハウジングの前記両側部のうち前記他方の凹部形成箇所の上面部にカードの後端縁が当接した後は、当該当接状態を維持しつつ、カバーの開閉に合わせてカードは前記上面部を時計回りに又は反時計回りに滑ることが可能になる。この結果、既述のように一方の対向片をカバーに設けなくてもカードを備えたカバーの回動を支障なくできる。
【0026】
加えて、前記一対の凹部の形成箇所と前記凸部の形成箇所とを入れ替えて、前記凸部を前記ハウジングの両側部にそれぞれ形成し、前記一対の凹部を前記一対の支持片にそれぞれ形成することも考えられる。このようにすることにより設計の自由度が高まる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明であるカードコネクタの実施の形態(以下「実施形態」という)を説明する。
(第1の実施の形態)
【0028】
図1から図22を参照して本発明に係る第1の実施の形態(以下「第1実施形態」)を説明する。
【0029】
図1に示すように、カードコネクタ1は、メモリICカード(以下「ICカード」と称する)2を例えば携帯型電話機3に取り付けるための装置であって、この実施形態では、携帯型電話機3の筐体3aに形成した取付凹部3bに取り付けた状態を示す。
【0030】
カードコネクタ1は、例えば図2に示すように、カード2を挿抜可能な金属製のカバー20と、カバー20の基台であり、かつモールド成型されたハウジング10とを有する。
【0031】
カバー20は、例えば図1〜図4からわかるようにカード2よりも短い。またカバー20とハウジング10とはほぼ同じ長さ寸法である。
【0032】
また、カバー20は、例えば図5,図6,図8及び図9からわかるように、横断面でほぼコ字形を呈する。すなわちカバー20は、カード2が挿入された時にカードの表裏面であるカード主面(図2参照)を覆う主面部21と、主面部21の両側縁から垂下してカード2の左右側面を覆う左右閉塞壁22l,22r(図3参照)とを有する。なおカード主面を符号2c,2cで示し、その内、電気端子であるコンタクト30のある側の主面を便宜上符号2c’を用いて示し、コンタクト30のない側の主面2cと区別する。
【0033】
さらに、カバー20はハウジング10の長手方向に対してスライドし、スライド方向所定の位置でハウジング10に対して自在に 回動する。詳しくは、カバー20は、左右閉塞壁22l,22rの一部としてそれらの後端に延在され、カバー20の長手方向(カード2の挿抜方向)に延びる一端固定他端自由な板状をした一対の支持片24,24を有し、これら一対の支持片24,24の自由端部を結ぶ仮想の軸線を回動中心軸としてハウジング10に対してカバー20が回動することで開閉する。
【0034】
なお、本明細書において前後とは、カバー20のうちカード2が挿抜される開口20aの側が前であり、その反対側が後である。また、左右とは、カバー20の開口20aに正対して右と左の側をいう。そして上下とは、カバー20の開口20aに正対して上と下の側をいう。
【0035】
各一対の支持片24は、カバーの内側に曲折するクランク形状をしている。そして、その後端部24aはほぼ円形であり、そこには円錐形凸部24bがプレス成形されている。各一対の支持片24の円錐形凸部24b同士を結んだ線が前記軸線であり符号24cで示す(図3,図5参照)。よって各円錐形凸部24bは、カバー20の一端縁に平行な同一の軸線24c上に位置する。また、一対の支持片24がカバーの内側に曲折されたクランク形状をしている関係で、例えば図3に示すように、後端部24a同士の間隔W1は、カバーの幅員W2よりも狭い。
【0036】
さらにカバー20は、図1,図5,図6,図8,図9からわかるように、左右閉塞壁22l,22rの前端部下縁においてカバー20の内側に直角に折り曲げられた左右のカード案内部25l,25rを有する。
【0037】
カード案内部25l,25rは、図8に示すように、矩形状をした板部の一隅を切り落としたごとき板状部であり、カード2をカバー20に対して挿抜する時にカード2をカバー20内に案内し易くするとともに、カバー20の回動時、カード2がカバー20の下方に位置した時にカード2がカバー20から落下しないようにするためのものである。
【0038】
カバー20にカード案内部25l,25rを設けることにより、カバー20の主面部21と、左右閉塞壁22l,22rと、カード案内部25l,25rとから画成され、かつ下方に開口する空間部Sは断面チャネル(溝)状になる。よって、カード2はその主面2c’の一部を除きカバー20により囲繞されるとともにカード案内部25l,25rを有するので、カバー20に対してカード2の挿抜がし易くなる。
【0039】
また例えば図2,図4,図5及び図9等からわかるように、左右閉塞壁22l,22rの長手方向には、適度の間隔をあけて内側にわずかに曲折された横断面L字形の爪部26を二つ有する。爪部26は、カバー20を閉じたときにハウジング10に係止してカバー20の閉状態を維持するためのものである。
【0040】
次に、ハウジング10について説明する。
【0041】
図10に示すように、ハウジング10は、その全体形状が概略板状をしており、カバー20を閉じたときにカード2と携帯型電話機3とを電気的に接続する。当該電気的な接続を実行するためにハウジング10は複数(この実施形体では6本)のコンタクト11を有する。
【0042】
コンタクト11は、ハウジング10の中央に位置し、ほぼ中央で曲折されてU字形状をしている。コンタクト11は、ハウジング10に取り付けられた時に上側に位置し、カード2のコンタクト30と電気的に接触するカード側接点部11aと、同下側に位置し携帯型電話機3の図示しないコンタクトと電気的に接触する電話機側接点部11bとからなる。また、コンタクト11をこのようにU字形にした関係で、カバー20を閉じた時に弾性力を生じる。この弾性力は、カバー20を閉じた時にコンタクト11がカード2の前記コンタクトと確実に接触するように作用する。
【0043】
板状のハウジング10は、コンタクト11が配置される矩形状のコンタクト配置部10Aと、コンタクト配置部10Aの両側に位置しかつコンタクト配置部10Aよりも後方に延びる一対のカバー取付け腕10a,10aとからなる。カバー取付け腕10aはハウジング10の側部といえる。
【0044】
コンタクト配置部10Aは、その中央に前記コンタクト11を収納する複数(この実施形形体では6つ)の収納溝が左右前後に整列して形成されており、これら各溝内でコンタクト11が保持される。
【0045】
カバー取付け腕10aは、横断面が矩形の柱形状をしている。そして、カバー取付け腕10aの後端部10a1に支持された状態で、カバー20が回動したりスライドしたりする。
【0046】
カバー取付け腕10aは、その後端部10a1の外側面における前後方向(長手方向)に配列されかつ隣接する2つの凹部12,13を有する。なお、この明細書では、凹部12,13を便宜上それぞれ他方の凹部および一方の凹部として取り扱う。他方の凹部12よりも他方の凹部13の方が前方に位置する。後端部10a1はカバー取付け腕10aの他の部位よりも大きめなほぼ直方体形状をした部位である。
【0047】
凹部12は、この凹部12にカバー20の円錐形凸部24bが嵌合することでカバー20をハウジング10に対して回動する回動機構20Aを構成する円錐形凹部である。よって凹部12を特に断らない限り回動用円錐凹部12という。
【0048】
凹部13は、カバー20の閉状態をロックする際に円錐形凸部24bと嵌合し、当該嵌合を契機にカバー20をハウジング10に対して閉状態でロックする、後述のロック機構20Bを機能させる。よって凹部13をロック用円錐凹部13という。
【0049】
また、カバー取付け腕10aは、その外側面の長手方向における略中央部にカバー20の爪部26が挿入される爪部挿入凹部14A,14Bを有する。
【0050】
爪部挿入凹部14Aは、上方,下方及び側方に開いており、その前部には、爪部挿入凹部14Aに爪部26が挿入された際に爪部26と係止してカバー20の閉状態を保持する爪部係止部14aを有する。
【0051】
爪部挿入凹部14Aのうち爪部係止部14a以外の部位では、爪部26は係止されずに解放された状態になる。よって、当該部位を爪部解放部と呼称し符号14bで示す。このような爪部挿入凹部14Aは、その側面形状が矩形の四隅のうちの一隅部を矩形に除去したごとき形状である。
【0052】
爪部係止部14aと爪部26とは、共に前記ロック機構20Bの構成部材である(図4,図18,図20参照)。図4に示すように、爪部係止部14aの爪部解放部14bに爪部26を入れた後、カバー20をハウジング10の長手方向における前方にスライドすることで爪部26を爪部係止部14aに係止させると、カバー20のハウジング10に対する閉状態が維持される。
【0053】
そして、その状態から爪部26が爪部解放部14bに位置するようにカバー20をハウジング10の長手方向における後方にスライドすると、爪部26と爪部係止部14aとの前記係止が解かれるため、カバー20を開けるようになる。
【0054】
爪部挿入凹部14Bは、爪部挿入凹部14Aとほぼ同じであるが、相違点は、後方に開いている点と、カバー20のスライド方向に応じて、爪部26を爪部係止部14aや爪部解放部14bに案内するガイド部14cを有することである。
【0055】
爪部挿入凹部14Bが後方にも開いているのは、爪部挿入凹部14Bのさらに後方に他の爪部挿入凹部がないからである。この関係で、爪部挿入凹部14Bに係る爪部解放部14bは、爪部挿入凹部14Aに係る爪部解放部14bよりも大きい。
【0056】
次にカバー20のハウジング10への取り付けについて述べる。
【0057】
カバー20をハウジング10に取り付けるには、カバー20の一対の支持片24,24をハウジング10の幅寸法よりも拡開する(図11,図12参照)。そして、図12に示すように、一対の支持片24の後端部24aに形成されている円錐形凸部24bをハウジング10の回動用円錐凹部12の近傍に当接させた後、図13に示すように回動用円錐凹部12に向けて(図11〜13の例示では上から下に向けて)カバー20を移動して嵌合する。当該嵌合により、カバー20をハウジング10に対して回動する前記回動機構20Aが形成される。なお、カバー20の円錐形凸部24bをハウジング10のロック用円錐凹部13に嵌合しても、カバー20をハウジング10に対して回動することはそれ自体可能であるが、正規な回動位置ではないので完全にカバー20を閉じることができないようになっている。このため、カバー20のハウジング10に対する回動を確保するためには、カバー20のハウジング10への取り付けにあたり、円錐形凸部24bを回動用円錐凹部12に確実に嵌合することを要する。
【0058】
回動機構20Aにより、カバー20はハウジング10に対して、軸線24cを回動軸として時計回りに又は反時計回りに回動できるようになる。そしてカバー20を回動することによってカバー20がハウジング10から離れた状態にある時には、カバー20に対するカード2の挿抜ができる。そして、当該状態にカバー20があるときをこの明細書ではカバー20が開いた状態にあるという。
【0059】
反対に開状態にあるカバー20がハウジング10に向けて回動することで、両者20,10が、重なり合った状態をカバー20が閉じた状態にあるという。当該閉状態でロック機構20Bが機能すると、カバー20はハウジング10に対して開かなくなり、カバー20に対するカード2の抜き差しができなくなる。
【0060】
次にカバー20が回動機構20Aによる回動可能状態からロック機構20Bによりロックされるまでの状態および反対にカバー20がロックされた状態から回動できるようになるまでの状態を詳説する。
【0061】
図2は、ロック機構20Bによりカバー20がハウジング10にロックされて開かない状態を示す。当然ながらこのとき、円錐形凸部24b及びロック用円錐凹部13は嵌合状態にある。
【0062】
ロック機構20Bによるロック状態を解除して非ロック状態にするには、図2〜図4の矢印A方向にカバー20をスライドする。すると、それまで嵌合状態にあった円錐形凸部24bとロック用円錐凹部13との嵌合が解かれて、図14及び図15に示すように、円錐形凸部24bは、ロック用円錐凹部13と回動用円錐凹部12との間の狭間部15に乗り上げる。
【0063】
円錐形凸部24bが狭間部15に乗り上げると、一対の支持片24は自由端部である後端部24aが外側に幾分変位し、支持片24全体でわずかに外側に湾曲せしめられる。ただし、その変位量は、カバー20の幅員W2内に収まるように、一対の支持片24の長さ寸法や円錐形凸部24bの高さ寸法が設定されている。また一対の支持片24が湾曲しているとき、一対の支持片24には弾性エネルギーが蓄えられる。
【0064】
さらにカバー20を矢印A方向にスライドすると、それまで爪部係止部14aにあった爪部26が爪部解放部14bに変位する(図18参照)。このため、ロック機構20Bによるカバー20のロックは解除される。また、ロック解除前にロック用円錐凹部13と嵌合していた円錐形凸部24bは、ロック用円錐凹部13との嵌合が解かれて回動用円錐凹部12と嵌合する。
【0065】
円錐形凸部24bの回動用円錐凹部12との嵌合にあたり、湾曲により一対の支持片24に蓄積されていた弾性エネルギーは一気に開放されて一対の支持片24は変形前の元の状態に戻る。この結果、円錐形凸部24bが回動用円錐凹部12に衝突する。よって、利用者はクリック感(節度感)を覚えるため、カバー20がロック解除されたか否かを認識できる。当該クリック感は、円錐形凸部24bがロック用円錐凹部13と嵌合する場合にも同様に認識できる。
【0066】
円錐形凸部24bと回動用円錐凹部12との嵌合により、回動機構20Aが機能するようになる。
【0067】
カードコネクタ1は、図4の状態にあっては、既述のようにカバー20はロック状態にあるのでカバー20は開かない。
【0068】
また図16〜図19は、図4の状態からカバー20をハウジング10に対してその長手方向における後方にスライドすることで、回動機構20Aによりカバー20を図4において時計回りに開くことができる状態にあることを示す。なお図19は図18の状態にあるカードコネクタの適所で切った縦断面図であり、ハウジング10のU字形をしたコンタクト11のカード側接点部11aと電話機側接点部11bとが閉じた状態にあり、その状態でカード2のコンタクト30(図1参照)とハウジング10のコンタクト11とが当接状態にあることを示す。
【0069】
図20は、図18の状態からカバー20を鋭角状態で開くことにより、カード2の挿入が矢印C方向において可能であり、矢印D方向においてカード2を抜くことが可能であることを示す。図21は鋭角に開いた状態にあるカードコネクタを適所で切った縦断面図である。カバー20を開いた状態ではハウジング10のコンタクト11がその弾性により拡開した状態にあることがわかる。
【0070】
図22は、カバー20を鈍角状態で開きカバー20を携帯型電話機3の筐体3aに当接させた状態でもカード2の挿抜が矢印C及びD方向にできる状態にあることを示す。
【0071】
開いた状態のカバー20を閉じるときは、図22においてカバー20を時計回りに回動する。
【0072】
カバー20にカード2を挿入後カバー20を閉じると、ハウジング10のコンタクト11とカード2のコンタクト30とが接触し、もってカードコネクタ1とカード2との電気的接続がなされ、カードコネクタ1を介して携帯型電話機3とカード2との間で情報のやりとりが可能になる。
【0073】
このような構成の第1の実施形態に係るカードコネクタ1にあっては、次のような作用効果を奏する。
【0074】
カード2をカードコネクタ1のカバー20に収納し、カバー20を閉じる方向に回動して閉じた後、携帯型電話機3の筐体3aに形成した取付凹部3b内において図2や図4等で示した矢印B方向にカバー20をハウジング10に対してスライドすると、カバー20はロック機構20Bによってロックされた状態になる(図4参照)。なお、この状態でカード2のうちカード2が差し込まれる側と反対側の端縁である前端縁2aが、携帯型電話機3の筐体3aの内壁面3a1に当接する程近接するように、前記取付凹部3bにおけるカードコネクタ1の長さ寸法やカバー20のスライド量等を設定しておけば、カバー20からのカード2の抜けを確実に防止できる。
【0075】
さらに、カードコネクタ1によれば、ハウジング10に形成されている回動用円錐凹部12と、カバー20の一対の支持片に形成されている円錐形凸部24bとの嵌合によりハウジング10とカバー20とは一体化されているけれども、円錐形凸部24bは、曲がり易い一端固定他端自由な一対の支持片24に形成されているので、ハウジング10からカバー20が外れてしまった場合には、一対の支持片24,24の間を拡開することでカバー20をハウジング10に容易に装着することができる。
【0076】
さらにまた、前記一対の支持片24,24はその形状がカバー20の内側に曲折されたクランク形状であるから、カバー20をハウジング10に対してスライドすることで円錐形凸部24bがハウジング10の側板のうち回動用円錐凹部12とロック用円錐凹部13との間の狭間部15を移動する際に、円錐形凸部24bが当該狭間部15に乗り上げた際のその乗り上げ量に起因して一対の支持片24,24が拡開する方向に湾曲しても、一対の支持片24,24同士の間の最大拡開幅がカバー20の幅員W2内に収まるように円錐形凸部24bの高さ寸法と一対の支持片24,24の長さ寸法を設定してあるので、ハウジング10に対するカバー20の挿抜にあたって周囲の部品に湾曲した一対の支持片24が当たってしまうことはない。したがって作業性が良好である。
【0077】
加えて、円錐形凸部24b及び回動用円錐凹部12が錐形状であるから、円錐形凸部24bを回動用円錐凹部12のどこからでも入れられる。よって、カードコネクタ1にあってはその組み立て作業性が良好になる。円錐形はその斜面の傾きを任意に設計できるため、円錐形凸部24b及び回動用円錐凹部12の嵌合時の外れにくさと、カバー20をハウジング10に対してスライドした時のカバー20の操作性を考慮した最適な傾きを選択できるので設計の自由度が広がる。
【0078】
なお、カバー20を図7に示すように変形することもできる。図7は図6に相当する横断面図である。
【0079】
図7に係るカバー20は、下方を向いたコの字状すなわち左右上方の三方で閉塞し下方で開口する形状をしている。そしてカバー20の、横断面における自由端縁を外側から内側に向けて鋭角で折り曲げて鈍角な屈曲部25’l,25’rを形成し、当該屈曲部25’l,25’rを、カード挿抜時にカード2を案内するカード案内部にしてある。
【0080】
図7より、カード案内部25’l,25’rがカード2のコンタクト30が設けられている側のカード主面2c’と非接触状態にあることがわかる。要するに第1の変形例にあってはカード案内部の曲げ角度が相違する。
【0081】
カバー20は金属製であり、またカード2の主面2c’には電気端子であるコンタクト30が配置されている。しかし、このようにカード案内部25’l,25’rがカード主面2c’と非接触状態にあれば、カード案内部25’l,25’rがカード主面2c’にあるコンタクト30と接触しようにも、カード案内部25’l,25’rとコンタクト30とは離れており、接触できないようになっているのでショートすることがない。
【0082】
カード案内部25’l,25’rがコンタクト11と接触しなければ、コンタクト30をカード2の中心部に限定することなく外周近傍にも配置することも可能になる。よって、それだけカード2におけるコンタクト30の設計の自由度を高められる。
【0083】
また、図9に図2のIX−IX線に沿って切断した一部省略断面図を示す。
【0084】
爪部26がコンタクト30に当接しないように、左右閉塞壁22l,22rの長さ寸法をカード2の厚みよりも大きくすると好適である。
(第2の実施の形態)
【0085】
図23から図28を参照して本発明カードコネクタの第2の実施の形態(以下「第2実施形態」)を説明する。本実施形態のカードコネクタを符号1Aで示す。
【0086】
第2実施形態に係るカードコネクタ1Aが第1実施形態に係るカードコネクタ1と異なる点は、ハウジング10に形成されている回動機構とロック機構の形態である。よって他の同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0087】
第1実施形態に係る回動機構では、回動用の凹部がロック用の凹部よりも後方にあったが、本実施形態では逆であり、回動用凹部がロック用凹部よりも前方にある。また、ロック用凹部の形状は開口が半円状の切欠円錐状であり、その形成位置は図24に示すように、切り欠き側が後方を向いた状態で、カバー取付け腕10aの後端部10a1の外形線にまで臨むようになっている。一方、回動用凹部は円錐形である。本実施形態に係る回動用凹部及びロック用凹部をそれぞれ符号12Aおよび13Aで示す。また、回動機構及びロック機構をそれぞれ符号20A’及び20B’で示す。
【0088】
また、本実施形態では、カバー取付け腕10aの長手方向において回動用凹部12Aがロック用凹部13Aよりも前方に位置する関係上、ロック機構の爪部係止部は、その形成箇所が爪部挿入凹部の後方に位置する。本実施形態では爪部係止部および爪部解放部をそれぞれ符号14a’および14b’で示し、爪部挿入凹部を符号14A’,14B’で示す。また、爪部挿入凹部14A’に係る爪部解放部14b’の方が,爪部挿入凹部14B’に係る爪部解放部14b’よりも大きく、この点第1の実施形態の場合と逆である。
【0089】
次に図25〜図28を参照して、本実施形態の作用効果を説明する。
【0090】
図25及び図26はカバー20のロック状態を示し、図27及び図28はカバー20の非ロック(回動可能)状態を示し、それぞれカバー20の回動前の状態及び回動している状態を示す。
【0091】
カバー20を非ロック状態にするには、カバー20を図26の矢印B方向にスライドする。すると、それまで嵌合状態にあった円錐形凸部24bとロック用凹部13Aとの嵌合が解かれて、カバー20の円錐形凸部24bは、ロック用凹部13Aと回動用円錐凹部12Aとの間にある狭間部15に乗り上げる(図示せず)。
【0092】
このとき、第1実施形態と同様その乗り上げ量を含む各一対の支持片24の後端部24a同士の間隔W1は、カバー20の幅員W2内に収まるようになっている。従って、第2実施形態に係るカードコネクタ1にあっても第1実施形態の場合と同様、携帯型電話機3への設置場所の面積が限られる場合に、カードコネクタ1の周囲に確保する必要のある空間を少なくできる。
【0093】
カバー20をさらに矢印B方向にスライドさせると、図27に示すように円錐形凸部24bは、回動用凹部12Aと嵌合する。このとき、前述のように、円錐形凸部24bが回動用凹部12Aに嵌入する際にクリック感(節度感)が得られ、カバー20がハウジング10に対してロック解除されたか否かを利用者に認識させることができる。
【0094】
円錐形凸部24bと回動用凹部12Aとの嵌合により回動機構20A’を構成し、図28のようにカバー20を図27の状態から反時計回りに回動し、もってカバー20を開くことができる。
【0095】
反対にカバー20を閉じるときは、図28の状態から時計回りにカバー20を回動して図27のようにカバー20を閉じる。その後カバー20を図27の矢印A方向にスライドし、図26で示すようにロック機構20Bを作動させカバー20が開かないようにする。ロック機構20Bが確実に機能しているか否かの判断も第1実施形態の場合と同様クリック感を認識することで実現する。
【0096】
本実施形態に係るカードコネクタ1にあっては、ロック用凹部13Aが半円錐形状であるから、円錐形をした回動用凹部12Aとの形状差は歴然としている。よってカバー20をハウジング10に装着する際に、利用者はカバー20の取付位置を間違えることがない。また、カバー取付け腕10aの長手方向における前後に回動用凹部12Aとロック用凹部13Aとは配置されており、ロック用凹部13Aは、その開口が半円状の切欠円錐状でかつ切り欠き側が後方を向いているので、それだけハウジング10の長さ寸法を小さくできる。よってハウジング10、延いてはカードコネクタ1の小型化ができる。また材料の節約になる。
(第3の実施の形態)
【0097】
図29から図38を参照して本発明カードコネクタの第3の実施の形態(以下「第3実施形態」)を説明する。
【0098】
図29は本発明第3の実施形態に係るカードコネクタ1Bの全体斜視図であって、カバーを閉じた状態を示す。また、図30はカバーを開いた状態を示すカードコネクタの一部切欠斜視図であり、図31は図30の矢印IIIXI方向から見た状態でハウジング10からカバー20’を取り外した図である。さらに図32はハウジングの全体斜視図であり、図33は図32の要部拡大斜視図である。
【0099】
第3実施形態に係るカードコネクタ1Bが第2実施形態に係るカードコネクタ1Aと異なる点は、回動機構とロック機構の形態、カバー内にカードが全部収納されるようになっている点、カバーの構成、これら相違点に関連する箇所にある。よって第2実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0100】
図33のカードコネクタ1Bの要部拡大斜視図からわかるように、カードコネクタ1Bでは回動機構を構成する回動用凹部は 扁平な円形凹部であり、ロック用凹部は回動用凹部を半分にした扁平な半円形凹部である。回動用凹部及びロック用凹部をそれぞれ符号12B及び13Bで示す。
【0101】
また、回動用凹部12B及びロック用凹部13Bが扁平凹部である関係上、一対の支持片24の凸部もそれに合わせて高さは低い。当該凸部を符号24b’で示す。またこれまでの実施形態では当該凸部は円錐形であったが、回動用凹部12Bやロック用凹部13Bに合わせて扁平円柱凸部にしてもよいのは勿論である。要は凸部24b’と回動用凹部12B又はロック用凹部13Bとが好適に嵌合できればよい。また、回動用凹部12Bとロック用凹部13Bとはそれらの並び方向において二次面的に見て点接触(奥行き方向においては線接触)しているので、両凹部を離して形成した場合に比べ、ハウジング10のカバー取付け腕10aの後端部10a1の長さ寸法を短くできる。なお、両凹部を交叉させることも可能であり、この場合、後端部10a1の長さ寸法をさらに短くできる。
【0102】
また、第3実施形態に係るロック機構は、第2実施形態に係るロック機構20B’(図26,図27参照)と同種のものであるが、ロック機構を構成する爪部係止部14a’を含む爪部挿入凹部の形成位置が、矩形状のコンタクト配置部10Aの長手方向における両端部近傍にある点で異なる。なお、本実施形態では、爪部挿入凹部の形態は、その形成位置に拘わらず第2実施形態の爪部挿入凹部14B’と同一であるので同一符号を付して説明を省略する(図34参照)。
【0103】
また、第3実施形態のカバーを符号20’で示す。
【0104】
カバー20’は、その長手方向における前端及び後端にそれぞれ対向片となる、庇片27(他方の対向片)及びカード支持片28(一方の対向片)を有する。
【0105】
庇片27は、カバー20’の前端縁からカバー20’の主面部21(図29参照)に対して直角に折り曲げられた細長い板状片である。
【0106】
カード支持片28は、カバー20’の後端縁に設けられた横断面L字形をなす細長い板状片である。カード支持片28は、カバー20’の主面部21との間でカード2を挟めるように主面部21の内側に折り曲げられている。そして、カード支持片28には、カバー20’に差し込まれたカード2を庇片27側に向けて付勢する板バネ28aをカード支持片28のうちカバー20’と連結されている連結部28bに有する。板バネ28aは、連結部28bの一部をU字形に切り欠いて上方に曲折した片持ち梁状の板バネである。
【0107】
このような構成の第3の実施形態に係るカードコネクタ1Bにあっては、第1及び第2の実施形態と同様の効果を得られる以外に次のような作用効果を奏する。
【0108】
すなわち、カード2はその先端がカード支持片28と主面部21との間に入ると、板バネ28aの弾性力によりカード2は庇片27側に向けて押しやられる。このため、カード2はその両端がそれぞれ庇片27及びカード支持片28に弾発的に当接した状態になる。このため、カード2は板バネ28aと庇片27との間に挟まれるようになり、よって第1実施形態で述べたカード案内部25がなくても、当該弾発力を解除しない限りカード2はカバー20’から落下しなくなる。
【0109】
カバー20のロック及び解除の方法においては第1実施形態の場合と同様であるので、説明は省略する。
(第1変形例)
【0110】
図34〜図36を参照して第3実施形態に係る第1変形例のカードコネクタ1B’を説明する。このカードコネクタ1B’がカードコネクタ1Bと相違する点は、カード支持片に係わる箇所およびそれに関連する箇所だけである。よって、他の同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本第1変形例のカード支持片を符号28’で示す。
【0111】
カードコネクタ1B’のカード支持片28’がカードコネクタ1Bのカード支持片28と相違する点は、片持ち梁状の弾性片28cを有する点である(図34参照)。
【0112】
片持ち梁状の弾性片28cは、カバー20’を閉じた場合にカバーを開く方向に弾性を生じる。
【0113】
すなわち弾性片28cは、カバー20’が開いているときは、図35に示すように”への字状”をしているが、カバー20’を閉じると、カバー20’とハウジング10との間で挟まれて屈曲点28c1が図36に示すように下方に変位するようになっている。このため、弾性片28cは、カバー20’が開いた状態にある時の弾性片28c(図35参照)を反転したごとき形状になり(換言すれば弾性片28cは、下方に鈍角で開いていた状態から上方に鈍角で開いた状態になる。)、カード支持片28には弾性エネルギーが蓄積されるようになる。そしてこの時にカバー20’が非ロック状態にないと当該弾性エネルギはカバー20’を開くように作用する。
【0114】
よって、この第1の変形例にあっては、当該弾性エネルギがカバー20’に作用することによりカバー20’を開き易くなるという特有の効果を奏する。
【0115】
なお、ハウジング10において弾性片28cが当接する部位には溝10bを形成してある。当該溝10bは弾性片28cに対応していればハウジング10のどこにあってもよいが、この実施形態ではコンタクト配置部10Aのうち一方(右側)のカバー取付け腕10aの近傍に形成されている。
(第2変形例)
【0116】
第2変形例に係るカードコネクタを符号1C(図37参照)で示す。
【0117】
また、図38は、カードコネクタ1Cの要部拡大斜視図である。カードコネクタ1Cが第1変形例に係るカードコネクタ1B’と相違する主要な部分は、回動用凹部及びロック用凹部及びそれに伴う関連箇所だけである。よってカードコネクタ1B’と同一部分及び他の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0118】
本変形例に係る回動用凹部12B’及びロック用凹部13B’が、第1変形例に係る回動用凹部12B及びロック用凹部13B(図33参照)と相違する点は、(1)前者の回動用凹部12B’にあっては、図33に示す円形の回動用凹部12Bにその中心点Cを交叉する仮想十字線C1の垂直線に沿って延びる扁平な縦溝(以下「扁平溝」と」称す)16をカバー取付け腕10aの後端部10a1に形成した点、(2)後者のロック用凹部13B’にあっては、その形成箇所及び形状がロック用凹部13Bの場合と異なる点にある。
【0119】
また、これら(1)及び(2)の相違に基づいて、カードコネクタ1Cにあっては、(3)ハウジング両側部である一対のカバー取付け腕10a,10aに形成されている爪部挿入凹部の形態が相違する。
【0120】
扁平溝16は横断面で劣弧形状をした浅めな溝であり、回動用凹部12B’に一対の支持片24の凸部を案内する案内溝として機能する。なお、凸部24b’を扁平な円柱形状とした場合、扁平溝16の溝幅もそれに合わせて拡大することで、凸部24b’が溝16内を通過できるようにすると好適である。
【0121】
なお、扁平溝16はその横断面が劣弧形状をしたものを示したがこれに限定されないのは勿論である。要するに、回動用凹部12B’に一対の支持片24の凸部24b’を案内できる形状をした溝であればなんでもよい。
【0122】
扁平溝16は、既述した各種実施形態にも適用できる。
【0123】
ロック用凹部13B’は、回動用凹部12B’の前方に形成され図38に示した状態で、前方上部が90°切り欠かれた一部切欠き円形状の凹部である。
【0124】
本第2変形例にあっては、回動用凹部12B’の前方にロック用凹部13B’があるので、第1実施形態で述べた場合と同様、爪部係止部14a,爪部解放部14b及びガイド部14cを有する一対の爪部挿入凹部14Bが一対のカバー取付け腕10a,10aに形成されている(図37参照)。
【0125】
この第2変形例の場合も既述した第2実施形態の場合と同様、ロック用凹部13B’が切り欠かれておりそのことが視認できるので、目視によっても前記回動用凹部12B’と簡単に区別が付けられる。よって、スライド方向の間違いを防止し易くなる。また、回動用凹部12B’とロック用凹部13B’とはそれらの並び方向において二次面的に見て点接触(奥行き方向においては線接触)しているので、両凹部12B’,13B’を離して形成した場合に比べ、ハウジング10のカバー取付け腕10aの後端部10a1の長さ寸法を短くできる。よって材料の節約ができる。
【0126】
さらに、回動用凹部12B’に支持片24の凸部24b’を案内する案内溝として扁平溝16が機能するので、扁平溝16に支持片24の凸部24b’を当てた状態で、回動用凹部12B’に向けて凸部24b’を滑らせれば回動用凹部12B’に支持片24の凸部24b’が自動的に嵌合するようになる。よって回動用凹部12B’と凸部24b’との嵌合を確実に行える。
【0127】
また、図38に示すように、カバー取付け腕10aの後端部10a1の上面部10a11の形状が横断面で円弧形状であり、その曲率中心(曲率半径R)と回動用凹部12B’の中心(曲率半径r)とは同じである。当該中心を符号Cで示す。
【0128】
このようにすることで、カード支持片28’をカバー20’に備えなくともカード2を備えたカバー20’の回動ができる。詳述すると、カバー20’がカード支持片28’を有しないと、カバー20’を開いた状態、すなわちカバー20’が傾いた状態では、カバー内のカード2は、重力により後退し、その後端縁2bが、カバー20’の後方から突出し、その結果前記上面部10a11に当接するようになる。
【0129】
そして当該当接状態でカバー20’を回動しても、既述のごとく後端部10a1の上面部10a11の曲率中心と回動用凹部12B’の中心、すなわち当該凹部12B’に嵌合する前記凸部24b’が形成された前記支持片24を有するカバー20’の回動中心とは既述のごとく同じ点Cで共通であるから、カバー20’の回動によりカバー20’を少し開くことに起因してカード2がカバー20’内を後方に移動し、もってハウジング10の前記一対のカバー取付け腕10a,10aのうち、回動用凹部12B’が形成されている箇所の上面部10a11にカード2の後端縁2bが当接した後は、当該当接状態を維持しつつ、カバー20’の開閉に合わせてカード2は前記上面部10a11を時計回りに又は反時計回りに滑ることが可能になる(図39,図40参照)。この結果、既述のようにカード支持片28’をカバー20’に設けなくてもカード2を備えたカバー20’の回動が支障なくできる。
【0130】
このように、ハウジングのカバー取付け腕のうち前記他方の凹部形成箇所の上面部の外形線を円弧形状にすると共に当該上面部の曲率中心と、前記円形な他方の凹部の中心とを同じにするという技術的思想は、既述した他の実施形態にも適用できる。
【0131】
例えば、わかりやすい例で、ハウジングのカバー取付け腕のうち前記他方の凹部形成箇所の上面部の外形線が丸みを帯びている図24に示す本発明第2実施形態に係るハウジング10に適用した場合を図41を参照して述べると、ハウジング10のカバー取付け腕10aのうち前記他方の凹部12A形成箇所の上面部10a11の曲率中心と、前記円形な他方の凹部12Aの中心とを同じにすることで適用できる。これらは共通であるので符号Cで示す。
【0132】
なお、回動用凹部12B’と凸部24b’とが嵌合してなる本変形例に係る回動機構を符号20A”で示す。なお、本第2変形例にあってはロック機構には第1実施形態に係るロック機構20Bが適用されている。
【0133】
また、前記した各実施形態で述べた一対の凹部12,13、12A,13A,13B,12B’,13B’の形成箇所である一対のカバー取付け腕10a,10aと、これらの凹部12,13、12A,13A,13B,12B’,13B’に対応する前記凸部24bや24b’の形成箇所である前記一対の支持片24,24とを入れ替えて、前記凸部24bや24b’を一対のカバー取付け腕10aに形成し、前記凹部12,13、12A,13A,13B,12B’,13B’を前記一対の支持片に形成してもよい。このようにすることで設計の自由度が高まる。
【0134】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明のカードコネクタによれば、万が一カバーがハウジングから外れた場合でもカバーの脱落時の再装着が容易にできるので作業性が向上する。またハウジングの両側部に一対の凹部を設け、カバーには前記凹部と嵌合する凸部を設けて凹凸嵌合可能とし、当該凹凸嵌合の利用によって、カバーがハウジングに対して回動可能状態であることとロックされた状態で閉じられていることとが容易に確認できる技術を提供するという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施形態に係るカードコネクタを携帯型電話機に適用した場合の一例を示す図である。
【図2】本発明第1の実施形態に係るカードコネクタにカードを挿入しカバーを閉じた状態の全体斜視図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明第1の実施形態に係るカバーの全体斜視図である。
【図6】図5の矢印VI方向から見たカバー端面図である。
【図7】本発明第1の実施形態に係る変形例であって図6に相当する図である。
【図8】本発明第1の実施形態に係るカバーの裏面図である。
【図9】図2のIX−IX線に沿って切断した一部省略断面図である。
【図10】本発明第1の実施形態に係るハウジングの全体斜視図である。
【図11】本発明第1の実施形態に係るカードコネクタの分解斜視図である。
【図12】図11の状態からカバーをハウジングに取り付ける直前の斜視図である。
【図13】図12の状態からカバーをハウジングに取り付けた状態を示す斜視図である。
【図14】図2の状態においてカバーをスライドすることで、カバーをロック状態から回動可能状態に移行する中途状態を示す斜視図である。
【図15】図14の平面図である。
【図16】図14の状態からカバーをさらにスライドして、カバーが回動可能状態に移行した状態を示す斜視図である。
【図17】図16の平面図である。
【図18】図4の状態からカバーをスライドし、回動機構によりカバーを開くことができる状態にあることを示す図である。
【図19】図18の状態におけるカードコネクタの縦断面図である。
【図20】カバーを鋭角で開きカードの挿抜ができる状態を示す図である。
【図21】鋭角状態におけるカードコネクタの縦断面図である。
【図22】カバーを鈍角状態で開きカバーを携帯型電話機の筐体に当接させた状態でカードの挿抜ができる状態を示す図である。
【図23】本発明第2の実施形態に係るカードコネクタにおいてカバーを鋭角で開いている状態を示す全体斜視図である。
【図24】本発明第2の実施形態に係るハウジングの全体斜視図である。
【図25】本発明第2の実施形態に係るカードコネクタにカードを挿入しカバーを閉じた状態の全体斜視図である。
【図26】図25の矢印IIXVI方向から見た側面図である。
【図27】図26の状態からカバーをスライドし、カバーが回動可能状態に移行した状態を示す側面図である。
【図28】図27の状態からカバーを鋭角状態で開きカードの挿抜ができる状態を示す図である。
【図29】本発明第3の実施形態に係るカードコネクタの全体斜視図であって、カバーを閉じた状態を示す図である。
【図30】本発明第3の実施形態に係るカードコネクタの一部切欠斜視図であって、カードが挿入されている状態でカバーを開いた状態を示す図である。
【図31】図30の矢印IIIXI方向から見たカバーの一部切り欠き図である。
【図32】本発明第3の実施形態に係るハウジングの全体斜視図である。
【図33】図32の領域IIIXIII部分の拡大図である。
【図34】本発明第3の実施形態に係るカードコネクタの第1の変形例を示す全体斜視図である。
【図35】図34の鈍角で開いているカバーを鋭角で開いた場合の縦断面図であって、カード支持片の弾性片を含む箇所での縦断面図である。
【図36】図35に係るカードコネクタを閉じている状態を示す縦断面図である。
【図37】本発明第3実施形態における第2の変形例に係るカードコネクタの全体斜視図である。
【図38】本発明第3実施形態における第2の変形例に係るカードコネクタの要部拡大斜視図であって図33に相当する図である。
【図39】図37のIIIXIX−IIIXIX線に沿って切断した垂直断面図である。
【図40】図39の状態からカバーを閉じた場合の垂直断面図である。
【図41】第2変形例の適用例であって図24の領域IVXI部分の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 カードコネクタ
1A カードコネクタ
1B カードコネクタ
1B’ カードコネクタ
1C カードコネクタ
2 カード
2a カードの前端縁
2b カードの後端縁
2c カード主面
2c’カード主面
3 携帯型電話機
3a 筐体
3a1 内壁面
3b 取付凹部
10 ハウジング
10A コンタクト配置部
10a カバー取付け腕
10a1 後端部
10a11 後端部の上面部
10b 溝
11 ハウジングのコンタクト
11a カード側接点部
11b 電話機側接点部
12 回動用円錐凹部
12A 回動用凹部
12B 回動用凹部
12B’ 回動用凹部
13 ロック用円錐凹部
13A ロック用凹部
13B ロック用凹部
13B’ロック用凹部
14A 爪部挿入凹部
14B 爪部挿入凹部
14A’ 爪部挿入凹部
14B’ 爪部挿入凹部
14a 爪部係止部
14a’ 爪部係止部
14b 爪部解放部
14b’ 爪部解放部
14c ガイド部
15 狭間部
16 扁平溝
20 カバー
20’カバー
20A 回動機構
20A’回動機構
20A”回動機構
20B ロック機構
20B’ロック機構
20a カバーの開口
21 カバーの主面部
22l カバーの左閉塞壁
22r カバーの右閉塞壁
24 一対の支持片
24a 一対の支持片の後端部
24b 円錐形凸部
24b’ 扁平凸部
24c 軸線
25 カード案内部
25l カード案内部
25r カード案内部
25’l カード案内部
25’r カード案内部
26 爪部
27 庇片
28 カード支持片
28’ カード支持片
28a 板バネ
28b 連結部
28c1 屈曲点
28c 弾性片
30 カードのコンタクト
C 回動用凹部またはカバー取付け腕の後端部上面部の中心点
C1 仮想十字線

Claims (9)

  1. 基台となるハウジング(10)と、
    このハウジング(10)に対してスライドし、スライド方向所定の位置で回動自在に開閉し、開状態にある時にカード(2)を挿抜可能なカバー(20)と、
    このカバー(20)の一端に形成されて当該カバー(20)を前記ハウジング(10)に支持する一対の支持片(24,24)と、
    当該一対の支持片(24,24)にそれぞれ形成され同一軸線上に位置する凸部(24b)と、
    前記ハウジング(10)の両側部(10a,10a)にそれぞれ形成され前記凸部(24b)と嵌合する一対の凹部(12,13)と、
    前記凸部(24b)を前記一対の凹部(12,13)のうちの一方の凹部(13)から他方の凹部(12)に移動すると、前記他方の凹部(12)及び前記凸部(24b)の嵌合により前記カバー(20)を前記ハウジング(10)に対して回動する回動機構(20A)と、
    前記凸部(24b)が前記他方の凹部(12)から前記一方の凹部(13)に移動すると、前記一方の凹部(13)及び前記凸部(24b)の嵌合を契機に前記カバー(20)を閉状態でロックするロック機構(20B)とを有するカードコネクタ(1)。
  2. 前記一対の支持片(24,24)は、一端固定他端自由な支持片であって、それぞれが対向する側に曲折されたクランク形状をしていることを特徴とする請求項1に記載のカードコネクタ(1)。
  3. 前記凸部(24b)及び前記凹部(12,13)は円錐形であることを特徴とする請求項1または2に記載のカードコネクタ(1)。
  4. 前記凸部(24b)及び前記凹部(12,13)はそれぞれ扁平円形凸部及び扁平円形凹部であることを特徴とする請求項1または2に記載のカードコネクタ(1)。
  5. 前記一方の凹部(13A,13B,13B’)は、一部が切り欠かれていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカードコネクタ(1)。
  6. 前記カバー(20)は、金属製であり、その横断面が左右上方の三方で閉塞し下方で開口する形状にされ、当該横断面の左方に位置する左閉塞壁(22l)及び右方に位置する右閉塞壁(22r)の各自由端部をそれぞれ対向する側に鋭角で屈曲せしめて前記各閉塞壁に鈍角な屈曲部(25’l,25’r)を形成し、この屈曲部をカード挿抜時にカード(2)を案内するカード案内部(25’l,25’r)にすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカードコネクタ(1)。
  7. 前記カバー(20’)は、その長手方向における前端及び後端にそれぞれ対向片(27,28)を有し、
    その内の一方の対向片(28)は、カバー(20’)に差し込まれたカード(2)を他方の対向片(27)側に付勢する板バネ(28a)を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカードコネクタ(1B)。
  8. 前記ハウジング(10)の両側部(10a,10a)のうち前記他方の凹部(12A,12B’)形成箇所の上面部(10a11)の外形線を円弧形状にすると共に当該上面部(10a11)の曲率中心と、前記円形な他方の凹部(12A,12B’)の中心とが同じであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のカードコネクタ(1)。
  9. 前記一対の凹部(12,13)の形成箇所(10a,10a)と前記凸部(24b)の形成箇所(24,24)とを入れ替えて、前記凸部(24b)を前記ハウジング両側部(10a,10a)に形成し、前記凹部(12,13)を前記一対の支持片(24,24)に形成することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のカードコネクタ(1)。
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