JP2004170314A - 試験装置、試験方法、及び電流測定器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子デバイスの高速で変化した電源電流を高い精度で測定する。
【解決手段】電子デバイスを試験する試験装置であって、電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、電流検知電圧を伝送する伝送線と、伝送線を介して受け取る電流検知電圧に基づき、アンプ出力電圧を出力する検知アンプと、検知アンプに電流検知電圧を与えるか否かを切換える切換部と、アンプ出力電圧に基づく値を積分した積分値を出力する積分器と、当該積分値に基づき、電子デバイスの良否を判定する判定部とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】電子デバイスを試験する試験装置であって、電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、電流検知電圧を伝送する伝送線と、伝送線を介して受け取る電流検知電圧に基づき、アンプ出力電圧を出力する検知アンプと、検知アンプに電流検知電圧を与えるか否かを切換える切換部と、アンプ出力電圧に基づく値を積分した積分値を出力する積分器と、当該積分値に基づき、電子デバイスの良否を判定する判定部とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試験装置、試験方法、及び電流測定器に関する。特に本発明は、電子デバイスを試験する試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、被試験デバイスの電源電流を、積分器を用いて測定する試験装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。これらの試験装置において、電源電流を検出する電流検出部や、電流検出部が検出した電流値に応じた電圧を出力する電流電圧変換部は、被試験デバイスに電源電流を供給するデバイス電源部内に設置されていた。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−324552号公報(第3〜7頁、第6図)
【特許文献2】
特開2000−241454号公報(第3〜7頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、例えば、LSI等の電子デバイスを試験する場合においては、電子デバイスの近傍に、多くの電子回路を実装するための十分なスペースがない場合がある。この場合、被試験デバイスの近傍にデバイス電源部を設けることは困難である。そのため、従来、被試験デバイスの高速で変化した電源電流を高い精度で測定するのが困難な場合があった。
【0005】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる試験装置、試験方法、及び電流測定器を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、電子デバイスを試験する試験装置であって、電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、電流検知電圧を伝送する伝送線と、伝送線を介して受け取る電流検知電圧に基づき、アンプ出力電圧を出力する検知アンプと、検知アンプに電流検知電圧を与えるか否かを切換える切換部と、アンプ出力電圧に基づく値を積分した積分値を出力する積分器と、当該積分値に基づき、電子デバイスの良否を判定する判定部とを備える。
【0007】
また、切換部は、検知アンプと、伝送線を介して直列に接続され、検知アンプに、電流検知電圧又は予め定められた電位のいずれを与えるかを切換えてよい。判定部は、積分値に基づき、電源電流のピーク電流を算出することにより、電子デバイスの良否を判定してよい。また、検知電圧出力部と検知アンプとの距離は、検知電圧出力部と電子デバイスとの距離より大きくてよい。
【0008】
また、電子デバイスを保持するICソケットを裁置するパフォーマンスボードを更に備え、検知電圧出力部及び切換部は、パフォーマンスボード上に設けられ、検知アンプは、パフォーマンスボードの外部に設けられ、伝送線は、同軸ケーブルであり、切換部は、電流検知電圧を、同軸ケーブルを介して検知アンプに与えてよい。
【0009】
また、電子デバイスを保持するICソケットを裁置し、かつ、電源電流を伝送する電源配線を有するプリント基板により形成されたパフォーマンスボードを更に備え、検知電圧出力部は、パフォーマンスボード上に設けられ、かつ、電源配線の少なくとも一部が有する配線抵抗に基づき、電流検知電圧を出力してよい。
【0010】
また、積分器は、アンプ出力電圧に基づく電流に応じた電荷を蓄積することにより、当該電荷に基づき、積分値を出力する蓄積コンデンサを有し、試験装置は、蓄積コンデンサから、予め定められた大きさの電流を放出させることにより、積分値にオフセットを与えるオフセット加算部を更に備えてよい。また、電子デバイスを試験するための試験パターンを出力する試験パターン出力部を更に備え、切換部は、試験パターンの少なくとも一部に応じて、検知アンプに電流検知電圧を与えるか否かを切換え、積分器は、試験パターン出力部が試験パターンの出力を開始する以前に、積分値を予め定められた値に初期化する初期化部を有し、試験装置は、試験パターン出力部が試験パターンの出力を終了した後に、積分器の出力をAD変換するAD変換器を更に備え、判定部は、AD変換器の出力に基づき、電子デバイスの良否を判定してよい。
【0011】
また、切換部は、検知アンプと、伝送線を介して直列に接続され、検知アンプに電流検知電圧又は予め定められた電位のいずれかを与え、試験パターン出力部は、試験パターンを複数回繰り返して出力し、初期化部は、試験パターン出力部が試験パターンを複数回繰り返して出力する繰り返し期間の以前に、積分値を初期化し、かつ、繰り返し期間、積分値を初期化せずに保ち、切換部は、試験パターンの少なくとも一部に応じて、試験パターン出力部が試験パターンを出力する毎に、検知アンプに電流検知電圧を与え、かつ、試験パターン出力部が試験パターンを出力しない期間、検知アンプに予め定められた電位を与え、積分器は、繰り返し期間に渡って積分した積分値を出力してよい。
【0012】
また、並列に接続された複数の検知アンプと、複数の検知アンプのそれぞれに対応して設けられ、対応する検知アンプに、それぞれ異なるタイミングで電流検知電圧を与える複数の切換部と、複数の検知アンプのそれぞれに対応して設けられ、対応する検知アンプが出力するアンプ出力電圧に基づく値をそれぞれ積分した積分値を、それぞれ出力する複数の積分器とを備え、判定部は、複数の積分器がそれぞれ出力する積分値に基づき、電子デバイスの良否を判定してよい。
【0013】
また、電子デバイスは、複数の電源から電源電流を受け取り、試験装置は、複数の電源のそれぞれに対応して設けられ、対応する電源から電子デバイスが受け取る電源電流に基づく電流検知電圧をそれぞれ出力する複数の検知電圧出力部と、複数の検知電圧出力部がそれぞれ出力する電流検知電圧に基づくアンプ出力電圧をそれぞれ出力する複数の検知アンプとを備え、積分器は、複数の検知アンプがそれぞれ出力するアンプ出力電圧に基づく値の加算値を積分してよい。
【0014】
また、電子デバイスは、電源電流を受け取る複数の電源端子を備え、試験装置は、複数の電源端子のそれぞれに対応して設けられ、対応する電源端子に電子デバイスが受け取る電源電流に基づく電流検知電圧をそれぞれ出力する複数の検知電圧出力部と、複数の検知電圧出力部のそれぞれに対応して設けられ、対応する検知電圧出力部から電流検知電圧を受け取る複数の検知アンプと、複数の検知アンプのそれぞれに対応して設けられ、対応する検知アンプが出力するアンプ出力電圧に基づく値をそれぞれ積分した積分値を、それぞれ出力する複数の積分器とを備え、判定部は、複数の積分器がそれぞれ出力する積分値に基づき、電子デバイスの良否を判定してよい。
【0015】
また、電子デバイスを試験するための試験パターンを、複数回繰り返し出力する試験パターン出力部と、試験パターンにおける予め定められた測定期間、切換部を、検知アンプに電流検知電圧を与える状態に保持し、かつ、パターン出力部が試験パターンを出力する毎に、測定期間より短い予め定められた変更時間、測定期間の開始のタイミングを変更する切換制御部とを更に備え、積分器は、パターン出力部が試験パターンを出力する毎に、当該試験パターンに対応する積分値を出力し、判定部は、複数回の試験パターンに対応する複数の測定期間の間で重複する重複期間の平均電流を、複数回の試験パターンに対応して積分器がそれぞれ出力する複数の積分値に基づいて算出し、算出した平均電流に基づき、電子デバイスの良否を判定してよい。
【0016】
本発明の第2の形態によると、電子デバイスを試験する試験装置であって、電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、電流検知電圧に基づく値を積分する積分器と、積分器に、電流検知電圧又は予め定められた電位のいずれを与えるかを切換える切換部とを備える。
【0017】
本発明の第3の形態によると、電子デバイスを試験する試験装置であって、電子デバイスを試験するための試験パターンを複数回繰り返して出力する試験パターン出力部と、電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、パターン出力部が試験パターンを複数回繰り返して出力する繰り返し期間に渡って、電流検知電圧に基づく値を積分する積分器と、試験パターンの少なくとも一部に応じて、試験パターン出力部が試験パターンを出力する毎に、積分器に電流検知電圧に基づく値を与え、かつ、試験パターン出力部が試験パターンを出力しない期間、積分器に電流検知電圧に基づく値を与えるのを停止する切換部と、繰り返し期間の後に、積分器の出力をAD変換するAD変換器と、AD変換器の出力に基づき、電子デバイスの良否を判定する判定部とを備える。
【0018】
本発明の第4の形態によると、電子デバイスを試験する試験方法であって、電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力段階と、電流検知電圧を伝送する伝送段階と、伝送段階において伝送された電流検知電圧に基づくアンプ出力電圧を検知アンプに出力させるアンプ出力段階と、検知アンプに電流検知電圧を与えるか否かを切換える切換段階と、アンプ出力電圧に基づく値を積分した積分値を積分器に出力させる積分段階と、積分値に基づき、電子デバイスの良否を判定する判定段階とを備える。
【0019】
本発明の第5の形態によると、被測定電流を測定する電流測定器であって、被測定電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、電流検知電圧を伝送する伝送線と、伝送線を介して受け取る電流検知電圧に基づき、アンプ出力電圧を出力する検知アンプと、検知アンプに電流検知電圧を与えるか否かを切換える切換部と、アンプ出力電圧に基づく値を積分した積分値を出力する積分器と、を備える。
【0020】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態に係る試験装置100の構成の一例を示す。本例の試験装置100は、電子デバイス10が受け取る高速で変化した電源電流のピーク電流を高い精度で測定することができる。また、これにより、試験装置100は、電子デバイス10を高い精度で試験する。試験装置100は、ICソケット116、パフォーマンスボード114、電源132、コンデンサ120、コンデンサ122、検知電圧出力部102、切換部110、切換制御部124、伝送線104、オペアンプ106、積分器108、AD変換器128、オフセット加算部126、及び試験信号処理部112を備える。
【0023】
ICソケット116は、パフォーマンスボード114上に裁置され、電子デバイス10を保持する。パフォーマンスボード114は、ICソケット116と試験信号処理部112とを接続する接続ユニットである。本例において、パフォーマンスボード114は、プリント基板により形成される。当該プリント基板は、電子デバイス10に供給される電源電流(Idd)を伝送する電源配線を有する。
【0024】
電源132は、検知電圧出力部102を介して電子デバイス10に電源電流を供給する。本例において、電源132は、電子デバイス10の電源端子に正電圧を印加することにより、電子デバイス10に電源電流を供給する。また、コンデンサ120及びコンデンサ122のそれぞれは、電源配線における検知電圧出力部102の前段及び後段のそれぞれにおいて、電源電流を平滑化する。コンデンサ120及びコンデンサ122は、電源電流を平滑化することにより、検知電圧出力部102に、電源電流に基づく平滑電流(Ia)を与える。
【0025】
検知電圧出力部102は、パフォーマンスボード114上において、電子デバイス10の近傍に設けられ、電源電流に基づく電流検知電圧を出力する。検知電圧出力部102は、例えば、電子デバイス10に対する信号の入出力を行うテストヘッド上に設けられてもよい。
【0026】
検知電圧出力部102は、抵抗206及びオペアンプ208を有する。抵抗206は、電源132と電子デバイス10との間に挿入されており、電源電流に基づく平滑電流を流すことにより、両端に平滑電流に略比例する電圧を生じる。これにより、抵抗206は、電源電流に基づく電圧を両端に生じる。また、オペアンプ208は、抵抗206の両端の電圧に基づく電流検知電圧(Vd)を出力する。本例において、オペアンプ208は、抵抗206における電源132に近い端部の電位を正入力に受け取り、電子デバイス10に近い端部の電位を負入力に受け取る。これにより、オペアンプ208は、電流検知電圧として、大きさが平滑電流に略比例した電圧を出力する。
【0027】
尚、本例において、抵抗206は、パフォーマンスボード114における電源配線の一部により形成される。この場合、検知電圧出力部102は、電源配線の一部が有する配線抵抗に基づき、電流検知電圧を出力する。本例によれば、抵抗206の両端に生じる電圧を小さくすることにより、電源132と電子デバイス10との間における電圧降下の大きさを小さくすることができる。
【0028】
切換部110は、スイッチ210及びスイッチ212を有する。スイッチ210及びスイッチ212は、切換制御部124から受け取る指示に応じてオン又はオフになり、一方がオンになった場合、他方がオフになる。スイッチ210は、検知電圧出力部102から受け取る電流検知電圧を伝送線104に出力するか否かを切換る。また、スイッチ212は、接地電位を伝送線104に出力するか否かを切換える。これにより、切換部110は、オペアンプ106に電流検知電圧又は接地電位のいずれを与えるかを切換える。
【0029】
尚、本例において、切換部110は、パフォーマンスボード114上に設けられる。切換部110は、オペアンプ106と、伝送線104を介して直列に接続され、電流検知電圧を、伝送線104を介してオペアンプ106に与える。他の例において、切換部110は、伝送線104とオペアンプ106との間に設けられてもよい。この場合、切換部110は、伝送線104を介して受け取る電流検知電流を、オペアンプ106に与えるか否かを切換える。
【0030】
切換制御部124は、試験信号処理部112から試験パターンの一部を受け取り、これに応じて、切換部110を切換える。そのため、切換部110は、試験パターンの一部に応じて、オペアンプ106に電流検知電圧を与えるか否かを切換える。
【0031】
伝送線104は、切換部110とオペアンプ106とを電気的に接続することにより、電流検知電圧を伝送する。本例において、伝送線104は、同軸ケーブルである。この場合、伝送線104において生じるノイズを低減することにより、電流検知電圧を適切に伝送することができる。
【0032】
オペアンプ106は、パフォーマンスボード114の外部に設けられ、伝送線104を介して受け取る電流検知電圧に基づき、アンプ出力電圧を出力する。本例において、オペアンプ106は、ボルテージフォロアである。この場合、オペアンプ106は、電流検知電圧と略等しい大きさのアンプ出力電圧を出力する。他の例において、オペアンプ106は、電流検知電圧を増幅又は低減した大きさのアンプ出力電圧を出力してもよい。
【0033】
尚、オペアンプ106は、高い入力インピーダンスを有する。そのため、本例によれば、伝送線104に流れる電流を低減することにより、伝送線104において生じる電圧降下を低減できる。これにより、伝送線104は、高い精度で電流検知電圧を伝送する。
【0034】
積分器108は、オペアンプ216、抵抗214、コンデンサ218、及びスイッチ220を有する。オペアンプ216は、正入力が接地され、負入力に抵抗214を介してアンプ出力電圧を受け取る。これにより、抵抗214は、アンプ出力電圧に略比例する被蓄積電流を流す。
【0035】
コンデンサ218は、オペアンプ216の出力と負入力との間に挿入されることにより、抵抗214が流す被蓄積電流に応じた電荷を蓄積する。コンデンサ218は、蓄積された電荷に基づき、アンプ出力電圧に基づく値を積分した積分値(Vm)を出力する。これにより、積分器108は、アンプ出力電圧に基づく値を積分する。また、スイッチ220は、オンになった場合に、コンデンサ218の両端を電気的に短絡させることにより、積分器108が出力する積分値を初期化する初期化部の一例である。
【0036】
尚、他の例において、オペアンプ216は、正入力に、接地電位と異なる所定の基準電位を受け取ってもよい。この場合、積分器108は、アンプ出力電圧と当該基準電位の差に基づく値を積分する。また、切換部110が有するスイッチ212は、オンになった場合に、当該基準電位を出力するのが好ましい。
【0037】
AD変換器128は、積分器108が出力する積分値をAD変換して、試験信号処理部112に供給する。また、オフセット加算部126は、抵抗222及び定電圧源224を有する。抵抗222は、定電圧源224とオペアンプ216の負入力とを電気的に接続することにより、コンデンサ218から予め定められた大きさの放出電流(Ix)を放出させる。これにより、オフセット加算部126は、積分器108が出力する積分値にオフセットを与える。
【0038】
これにより、オフセット加算部126は、積分器108が出力する積分値を、AD変換器128の入力レンジに合わせて適切に変更する。そのため、本例によれば、試験装置100は、広範囲の電源電流を適切に測定することができる。更には、本例によれば、定電圧源224の出力電圧、又は抵抗222の大きさを変更することにより、オフセット加算部126が積分器108に与えるオフセットの大きさを容易に変更することができる。尚、本例において、抵抗222は、コンデンサ218から、負の放出電流を放出させる。他の例において、抵抗222は正の放出電流を放出させてもよい。
【0039】
試験信号処理部112は、試験パターン出力部204、判定部202、及びテスタ制御部200を有する。試験パターン出力部204は、電子デバイス10を試験するための試験パターンを出力して、電子デバイス10に与える。また、試験パターン出力部204は、試験パターンの一部を切換制御部124に与えることにより、切換制御部124を制御する。
【0040】
判定部202は、試験パターン出力部204が出力する試験パターンと、AD変換器128がAD変換した積分値とに基づき、電子デバイス10の良否を判定する。判定部202は、例えば、当該積分値に基づき、電源電流のピーク電流を算出することにより、電子デバイス10の良否を判定する。また、テスタ制御部200は、判定部202、試験パターン出力部204、及びスイッチ220を制御する。
【0041】
ここで、本例において、積分器108は、電流検知電圧に基づく値を、アンプ出力電圧を介して受け取って積分する。この場合、検知電圧出力部102とオペアンプ106との距離は、検知電圧出力部102と電子デバイス10との距離より大きくてよい。そのため、本例によれば、検知電圧出力部102を、例えばパフォーマンスボード114上等の、電子デバイス10の近傍に設け、かつ、オペアンプ106及び積分器108を、パフォーマンスボード114の外部等の、電子デバイス10から離れた位置に設けることができる。この場合、電子デバイス10の近傍において回路を実装する余裕が小さい場合であっても、電源電流を高い精度で検知することができる。
【0042】
また、本例において、切換部110は、電流検知電圧、又は接地電位のいずれかを伝送線104を介してオペアンプ106に与える。そのため、本例によれば、スイッチ210がオフである期間においても、オペアンプ106の出力を適切に保つことができる。また、これにより、積分器108に適切に積分を行わせることができる。
【0043】
また、他の例において、電子デバイス10は、半導体ウェハであってもよい。この場合、検知電圧出力部102及び切換部110は、当該半導体ウェハと電気的に接続されるプローブカード上に設けられるのが好ましい。この場合、高い精度で半導体ウェハを試験することができる。
【0044】
図2は、試験装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。試験装置100は、試験パターン出力部204が出力する試験パターンにおける、時間Txに対応する区間での電源電流の平均値を測定する。
【0045】
時刻ta1以前において、スイッチ212はオンであり、スイッチ210はオフであるため、切換部110は接地電位をオペアンプ106に供給している。また、スイッチ220はオンであるため、コンデンサ218の両端は電気的に短絡され、積分器108における積分値は初期化されている。
【0046】
時刻ta1において、テスタ制御部200は、スイッチ220をオフにすることにより、積分器108に積分を開始させ、切換制御部124は、スイッチ212をオフ、スイッチ210はオンにすることにより、切換部110に電流検知電圧を出力させる。
【0047】
この場合、平滑電流(Ia)、及び電流検知電圧(Vd)は、電子デバイス10が受け取る電源電流(Idd)に応じて変化し、また、積分器108が出力する積分値(Vm)は、電流検知電圧の変化に応じて変化する。尚、スイッチ220は、時刻ta1以前にオフになってもよい。スイッチ220は、試験パターン出力部204が試験パターンの出力を開始する以前に、積分値を予め定められた値に初期化するのが好ましい。
【0048】
そして、時刻ta3において、切換制御部124は、スイッチ212をオン、スイッチ210はオフにすることにより、切換部110に電流検知電圧の出力を終了させ、接地電位を出力させる。これにより、オペアンプ106は、アンプ出力電圧の出力を終了するため、積分器108は、時刻ta3において、電源電流に基づく値の積分を終了する。
【0049】
そして、時刻ta4において、AD変換器128は、積分器108が出力する積分値をAD変換して判定部202に供給する。AD変換器128は、試験パターン出力部204が試験パターンの出力を終了した後に、積分器108の出力をAD変換してよい。そして、時刻ta5において、テスタ制御部200は、スイッチ220をオンにすることにより、積分値を初期化する。
【0050】
ここで、判定部202は、AD変換された積分値に基づき、時刻ta1からta3までの時間Txの期間における、電源電流の平均値を算出する。これにより、試験装置100は、例えば、電子デバイス10に対してIdd試験を行う。本例によれば、電源電流を高い精度で測定することにより、電子デバイス10に対するIdd試験を高い精度で行うことができる。
【0051】
また、本例において、切換部110は、スイッチ210がオフである期間において、接地電位を出力する。そのため、積分器108は、スイッチ210がオフである期間において積分を続けたとしても、スイッチ210がオンである期間に積分した積分値を保持する。そのため、AD変換器128は、試験パターンの変化と比べて時定数の大きな時間分解能により、積分値をAD変換してよい。本例によれば、オペアンプ106、積分器108、及びAD変換器128等として、安価な汎用部品を用いることができる。これにより、試験装置100のコストを低減することができる。
【0052】
また、切換制御部124は、試験パターンに応じてスイッチ210及びスイッチ212を制御する。この場合、積分器108がアンプ出力電圧に基づく値を積分する期間を、高い精度で規定することができる。尚、テスタ制御部200は、スイッチ220を、試験パターンの変化と比べて時定数の大きな時間精度で制御してよい。
【0053】
尚、本例において、AD変換器128は、時刻ta1以降、ta3以前の時刻ta2において、積分器108が出力する積分値を更にAD変換する。この場合、積分値の変化をモニターすることにより、更に高い精度で電子デバイス10を試験することができる。
【0054】
図3は、試験装置100の動作の他の例を示すタイミングチャートである。本例において、試験パターン出力部204は、所定の繰り返し期間Tcに渡って、時間Txに対応する試験パターンを複数回繰り返して出力する。
【0055】
ここで、スイッチ220は、繰り返し期間Tcの以前に、オンになって積分器108の積分値を初期化し、かつ、繰り返し期間Tcにおいて、オフ状態を保持することにより、積分値を初期化せずに保つ。そのため、積分器108は、電源電流に基づく値を繰り返し期間Tcに渡って積分した積分値を、出力する。
【0056】
また、スイッチ210は、試験パターン出力部204がこの試験パターンを出力する毎にオンになる。そのため、切換部110は、試験パターン出力部204がこの試験パターンを出力する毎に、試験パターンの一部に応じて、オペアンプ106に電流検知電圧を与える。また、切換部110は、試験パターン出力部204がこの試験パターンを出力しない期間、オペアンプ106に接地電位を与える。切換部110は、試験パターン出力部204がこの試験パターンを出力しない期間、積分器108に電流検知電圧に基づく値を与えるのを停止してよい。
【0057】
これにより、積分器108は、一回の試験パターンに対応する積分値を、試験パターンの繰り返し回数の応じて加算する。そして、積分器108は、繰り返し期間Tcの後において、当該加算値を、積分値として出力する。積分器108は、繰り返し期間Tcに渡って、電源検知電圧に基づく値を積分してよい。
【0058】
判定部202は、AD変換器128によりAD変換された積分値と、試験パターンの繰り返し回数に基づき、一回の試験パターンに対応する期間における電源電流の平均値を算出する。本例によれば、電源電流の平均値を、更に高い精度で算出することができる。
【0059】
図4は、試験装置100の動作の更なる他の例を示すタイミングチャートである。本例において、試験パターン出力部204は、時間Txに対応する試験パターンを複数回繰り返して出力する。
【0060】
また、切換制御部124は、各回の試験パターンが持続する時間Txの一部の期間に、切換部110に電流検知電圧を出力させる。本例において、切換制御部124は、1回目の試験パターンに対し、時間Txのうちの、tm0からtm2に対応する期間、切換部110に電流検知電圧を出力させる。切換制御部124は、2回目及び3回目の試験パターンに対し、tm1からtm2、及びtm2からtm3に対応する期間、切換部110に電流検知電圧をそれぞれ出力させる。
【0061】
すなわち、切換制御部124は、試験パターンにおける予め定められた測定期間、切換部110におけるスイッチ210及びスイッチ212を、オペアンプ106に電流検知電圧を与える状態に保持する。また、切換制御部124は、判定部202が試験パターンを出力する毎に、測定期間より短い予め定められた変更時間、測定期間の開始のタイミングを変更する。
【0062】
また、積分器108は、試験パターン出力部204が試験パターンを出力する毎に、その試験パターンに対応する積分値を出力する。そして、AD変換器128は、それぞれの試験パターンに対応して積分器108が出力する積分値をAD変換して判定部202の供給する。スイッチ220は、AD変換器128が、AD変換を行う毎に、積分器108の積分値を初期化する。
【0063】
また、判定部202は、複数回の試験パターンに対応して積分器108がそれぞれ出力する複数の積分値を受け取る。そして、判定部202は、1回目及び2回目の試験パターンに対応する複数の積分値に基づき、試験パターンにおける、tm1〜tm2に対応する時間の平均電流を算出する。また、2回目及び3回目の試験パターンに対応する複数の積分値に基づき、試験パターンにおける、tm2〜tm3に対応する時間の平均電流を算出する。すなわち、判定部202は、複数の積分値に基づき、複数回の試験パターンに対応する複数の測定期間の間で重複する重複期間の平均電流を算出する。そして、判定部202は、算出した平均電流に基づき、電子デバイス10の良否を判定する。本例によれば、測定期間より短い期間における平均電流を測定することができる。
【0064】
図5は、検知電圧出力部102の構成の他の例を示す。本例において、検知電圧出力部102は、抵抗206(図1参照)に代えて、コイル232及び抵抗234を有する。
【0065】
コイル232は、内部に電源配線を通過させることにより、電源電流に基づく平滑電流(Ia)の変化に応じた電圧を両端に生じる。また、コイル232の一端及び他端のそれぞれは、オペアンプ208の正入力及び負入力のそれぞれに電気的に接続される。これにより、オペアンプ208は、電源電流に基づく電流検知電圧を出力する。
【0066】
また、抵抗234は、コイル232と並列に接続されることにより、オペアンプ208の正入力と負入力とを電気的に接続する。抵抗234は、コイル232の両端に生じる電圧に応じた電流を流すことにより、オペアンプ208の入力端子に電荷が蓄積されるのを防止する。これにより、抵抗234は、オペアンプ208の入力の電位を適切に保つ。本例によっても、電源電流を適切に測定することができる。
【0067】
図6は、試験装置100の構成の他の例を示す。本例において、試験装置100は、それぞれ対応して設けられた複数の切換部110a〜b、複数の伝送線104a〜b、複数のオペアンプ106a〜b、複数の積分器108a〜b、複数のオフセット加算部126a〜b、及び複数のスイッチ130a〜bを備える。複数のスイッチ130a〜bのそれぞれは、複数の積分器108a〜bのそれぞれが出力する積分値を、AD変換器128に与えるか否かを切換える。スイッチ130a〜bは、オンになった場合に、対応する積分値をAD変換器128に与える。
【0068】
本例において、複数のオペアンプ106a〜bは、並列に接続される。切換制御部124は、複数の切換部110a〜bを、それぞれ異なるタイミングで切換える。複数の切換部110a〜bは、対応するオペアンプ106a〜bに、それぞれ異なるタイミングで電流検知電圧を与えることにより、オペアンプ106a〜bに、それぞれ異なるタイミングでアンプ出力電圧を出力させる。また、積分器108は、対応するオペアンプ106が出力するアンプ出力電圧に基づく値をそれぞれ積分した積分値(Vma〜b)を、それぞれ出力する。AD変換器128は、複数のスイッチ130a〜bのそれぞれを介して、複数の積分器108a〜bのそれぞれが積分した積分値を受け取ってAD変換する。判定部202は、複数の積分器108a〜bがそれぞれ出力する積分値に基づき、電子デバイス10の良否を判定する。
【0069】
本例において、複数の積分器108a〜bは、それぞれ異なる期間において、アンプ出力電圧に基づく値を積分する。そのため、本例によれば、連続する複数の期間において、電源電流を適切に測定することができる。尚、上記以外の点において、図6において、図1と同じ符号を付した構成は、図1における構成と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。
【0070】
図7は、図6を用いて説明した試験装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。最初の時刻ta1において、スイッチ210aはオフ、スイッチ220aはオン、スイッチ210bはオフ、スイッチ220bはオン、スイッチ130aはオン、スイッチ130bはオフである。尚、スイッチ212a及びスイッチ212bのそれぞれは、スイッチ210a及びスイッチ210bのそれぞれと反対の状態を保つのため、動作の説明を省略する。
【0071】
また、時刻ta1において、AD変換器128は、積分器108aが出力する積分値(Vma)をAD変換する。これにより、判定部202は、積分値が初期化された状態における積分器108aの出力を測定する。
【0072】
そして、時刻ta2において、スイッチ210a、スイッチ220a、及びスイッチ130a〜bは状態を反転し、時刻ta3において、AD変換器128は、積分器108bが出力する積分値(Vmb)をAD変換する。これにより、判定部202は、積分値が初期化された状態における積分器108bの出力を測定する。
【0073】
そして、時刻ta4において、スイッチ210a〜b、スイッチ220b、スイッチ130a〜bは状態を反転し、時刻ta5において、AD変換器128は、積分器108aの積分値(Vma)をAD変換する。判定部202は、時刻ta1において測定した積分値(Vma)の初期値に基づき、時刻ta5において測定した積分値(Vma)のオフセット誤差を修正してよい。この場合、更に高い精度で電源電流を測定することができる。
【0074】
そして、時刻ta6において、スイッチ220aは状態を反転し、積分器108aの積分値(Vma)を初期化し、時刻ta7において、AD変換器128は、再度、初期化された積分値(Vma)をAD変換する。
【0075】
そして、時刻ta8において、スイッチ210a〜b、スイッチ220a、及びスイッチ130a〜bは状態を反転し、時刻ta9において、AD変換器128は、積分器108bの積分値(Vmb)をAD変換する。判定部202は、時刻ta3に測定した積分値(Vmb)の初期値に基づき、オフセット誤差を修正してよい。そして、時刻ta10において、スイッチ220bは状態を反転し、積分器108bの積分値を初期化する。本例によれば、電源電流を、連続して測定することができる。
【0076】
図8は、試験装置100の構成の更なる他の例を示す。本例において、電子デバイス10は、複数の電源132a〜bから電源電流を受け取る。試験装置100は、複数の電源132a〜bにそれぞれ対応して設けられた複数の検知電圧出力部102a〜b、複数の切換部110a〜b、複数の伝送線104a〜b、及び複数のオペアンプ106a〜bを備える。
【0077】
複数の検知電圧出力部102a〜bのそれぞれは、対応する電源132から電子デバイス10が受け取る電源電流に基づく電流検知電圧をそれぞれ出力する。複数のオペアンプ106a〜bは、複数の検知電圧出力部102a〜bのそれぞれから電流検知電圧を受け取り、これに基づくアンプ出力電圧をそれぞれ出力する。
【0078】
また、本例において、積分器108は、複数のオペアンプ106a〜bにそれぞれ対応して、並列に設けられた複数の抵抗214a〜bを有する。複数の抵抗214a〜bは、オペアンプ216の負入力と、対応するオペアンプ106の出力とを電気的に接続する。これにより、積分器108は、複数のオペアンプ106a〜bがそれぞれ出力するアンプ出力電圧に基づく値の加算値を積分する。そのため、本例によれば、複数の電源132から電子デバイス10が受け取る電源電流を適切に測定することができる。
【0079】
尚、本例において、電子デバイス10は、複数の電源132a〜bに対応する複数の電源端子を備える。それぞれの電源端子は、対応する電源132からの電源電流を受け取る。他の例において、電子デバイス10は、一の電源端子に、複数の電源132a〜bからの電源電流を受け取ってもよい。また、上記以外の点において、図8において、図1と同じ符号を付した構成は、図1における構成と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。
【0080】
図9は、試験装置100の構成の更なる他の例を示す。本例において、電子デバイス10は、電源電流を受け取る複数の電源端子を備える。また、試験装置100は、複数の電源端子のそれぞれに対応して設けられた複数の検知電圧出力部102a〜b、複数の切換部110a〜b、複数の伝送線104a〜b、複数のオペアンプ106a〜b、複数の積分器108a〜b、複数のオフセット加算部126a〜b、及び複数のスイッチ130a〜bを備える。
【0081】
複数の検知電圧出力部102a〜bのそれぞれは、対応する電源端子に電子デバイス10が受け取る電源電流に基づき、電流検知電圧をそれぞれ出力する。また、複数のオペアンプ106a〜bのそれぞれは、対応する検知電圧出力部102から電流検知電圧を受け取る。複数の積分器108a〜bのそれぞれは、対応するオペアンプ106が出力するアンプ出力電圧に基づく値をそれぞれ積分した積分値を、それぞれ出力する。
【0082】
また、複数のスイッチ130a〜bのそれぞれは、積分器108a〜bのそれぞれが出力する積分値を、AD変換器128に与えるか否かを切換える。そして、AD変換器128は、複数の積分器108a〜bのそれぞれが出力する積分値をAD変換して、試験信号処理部112に供給する。本例において、試験信号処理部112は、図1を用いて説明した判定部202と同一又は同様の機能を有する判定部202(図示せず)を有する。
【0083】
判定部202は、複数の積分器108a〜bがそれぞれ出力する積分値に基づき、電子デバイス10の良否を判定する。判定部202は、電子デバイス10における複数の電源端子のそれぞれが受け取る電源電流を、それぞれ測定してよい。この場合、判定部202は、例えば、それぞれの電源端子に対応する電源電流の測定結果に基づき、電子デバイス10の内部に形成された電子回路における故障箇所を特定する。本例によれば、更に高い精度で電子デバイス10の良否を判定することができる。尚、上記以外の点において、図9において、図1と同じ符号を付した構成は、図1における構成と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。
【0084】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0085】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、電子デバイスの電源電流を高い精度で測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験装置100の構成の一例を示す図である。
【図2】試験装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図3】試験装置100の動作の他の例を示すタイミングチャートである。
【図4】試験装置100の動作の更なる他の例を示すタイミングチャートである。
【図5】検知電圧出力部102の構成の他の例を示す図である。
【図6】試験装置100の構成の他の例を示す図である。
【図7】試験装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図8】試験装置100の構成の更なる他の例を示す図である。
【図9】試験装置100の構成の更なる他の例を示す図である。
【符号の説明】
10・・・電子デバイス、100・・・試験装置、102・・・検知電圧出力部、104・・・伝送線、106・・・オペアンプ、108・・・積分器、110・・・切換部、112・・・試験信号処理部、114・・・パフォーマンスボード、116・・・ICソケット、120・・・コンデンサ、122・・・コンデンサ、124・・・切換制御部、126・・・オフセット加算部、128・・・AD変換器、130・・・スイッチ、132・・・電源、200・・・テスタ制御部、202・・・判定部、204・・・試験パターン出力部、206・・・抵抗、208・・・オペアンプ、210・・・スイッチ、212・・・スイッチ、214・・・抵抗、216・・・オペアンプ、218・・・コンデンサ、220・・・スイッチ、222・・・抵抗、224・・・定電圧源、226・・・定電圧源、228・・・抵抗、230・・・電流計、232・・・コイル、234・・・抵抗
【発明の属する技術分野】
本発明は、試験装置、試験方法、及び電流測定器に関する。特に本発明は、電子デバイスを試験する試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、被試験デバイスの電源電流を、積分器を用いて測定する試験装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。これらの試験装置において、電源電流を検出する電流検出部や、電流検出部が検出した電流値に応じた電圧を出力する電流電圧変換部は、被試験デバイスに電源電流を供給するデバイス電源部内に設置されていた。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−324552号公報(第3〜7頁、第6図)
【特許文献2】
特開2000−241454号公報(第3〜7頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、例えば、LSI等の電子デバイスを試験する場合においては、電子デバイスの近傍に、多くの電子回路を実装するための十分なスペースがない場合がある。この場合、被試験デバイスの近傍にデバイス電源部を設けることは困難である。そのため、従来、被試験デバイスの高速で変化した電源電流を高い精度で測定するのが困難な場合があった。
【0005】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる試験装置、試験方法、及び電流測定器を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、電子デバイスを試験する試験装置であって、電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、電流検知電圧を伝送する伝送線と、伝送線を介して受け取る電流検知電圧に基づき、アンプ出力電圧を出力する検知アンプと、検知アンプに電流検知電圧を与えるか否かを切換える切換部と、アンプ出力電圧に基づく値を積分した積分値を出力する積分器と、当該積分値に基づき、電子デバイスの良否を判定する判定部とを備える。
【0007】
また、切換部は、検知アンプと、伝送線を介して直列に接続され、検知アンプに、電流検知電圧又は予め定められた電位のいずれを与えるかを切換えてよい。判定部は、積分値に基づき、電源電流のピーク電流を算出することにより、電子デバイスの良否を判定してよい。また、検知電圧出力部と検知アンプとの距離は、検知電圧出力部と電子デバイスとの距離より大きくてよい。
【0008】
また、電子デバイスを保持するICソケットを裁置するパフォーマンスボードを更に備え、検知電圧出力部及び切換部は、パフォーマンスボード上に設けられ、検知アンプは、パフォーマンスボードの外部に設けられ、伝送線は、同軸ケーブルであり、切換部は、電流検知電圧を、同軸ケーブルを介して検知アンプに与えてよい。
【0009】
また、電子デバイスを保持するICソケットを裁置し、かつ、電源電流を伝送する電源配線を有するプリント基板により形成されたパフォーマンスボードを更に備え、検知電圧出力部は、パフォーマンスボード上に設けられ、かつ、電源配線の少なくとも一部が有する配線抵抗に基づき、電流検知電圧を出力してよい。
【0010】
また、積分器は、アンプ出力電圧に基づく電流に応じた電荷を蓄積することにより、当該電荷に基づき、積分値を出力する蓄積コンデンサを有し、試験装置は、蓄積コンデンサから、予め定められた大きさの電流を放出させることにより、積分値にオフセットを与えるオフセット加算部を更に備えてよい。また、電子デバイスを試験するための試験パターンを出力する試験パターン出力部を更に備え、切換部は、試験パターンの少なくとも一部に応じて、検知アンプに電流検知電圧を与えるか否かを切換え、積分器は、試験パターン出力部が試験パターンの出力を開始する以前に、積分値を予め定められた値に初期化する初期化部を有し、試験装置は、試験パターン出力部が試験パターンの出力を終了した後に、積分器の出力をAD変換するAD変換器を更に備え、判定部は、AD変換器の出力に基づき、電子デバイスの良否を判定してよい。
【0011】
また、切換部は、検知アンプと、伝送線を介して直列に接続され、検知アンプに電流検知電圧又は予め定められた電位のいずれかを与え、試験パターン出力部は、試験パターンを複数回繰り返して出力し、初期化部は、試験パターン出力部が試験パターンを複数回繰り返して出力する繰り返し期間の以前に、積分値を初期化し、かつ、繰り返し期間、積分値を初期化せずに保ち、切換部は、試験パターンの少なくとも一部に応じて、試験パターン出力部が試験パターンを出力する毎に、検知アンプに電流検知電圧を与え、かつ、試験パターン出力部が試験パターンを出力しない期間、検知アンプに予め定められた電位を与え、積分器は、繰り返し期間に渡って積分した積分値を出力してよい。
【0012】
また、並列に接続された複数の検知アンプと、複数の検知アンプのそれぞれに対応して設けられ、対応する検知アンプに、それぞれ異なるタイミングで電流検知電圧を与える複数の切換部と、複数の検知アンプのそれぞれに対応して設けられ、対応する検知アンプが出力するアンプ出力電圧に基づく値をそれぞれ積分した積分値を、それぞれ出力する複数の積分器とを備え、判定部は、複数の積分器がそれぞれ出力する積分値に基づき、電子デバイスの良否を判定してよい。
【0013】
また、電子デバイスは、複数の電源から電源電流を受け取り、試験装置は、複数の電源のそれぞれに対応して設けられ、対応する電源から電子デバイスが受け取る電源電流に基づく電流検知電圧をそれぞれ出力する複数の検知電圧出力部と、複数の検知電圧出力部がそれぞれ出力する電流検知電圧に基づくアンプ出力電圧をそれぞれ出力する複数の検知アンプとを備え、積分器は、複数の検知アンプがそれぞれ出力するアンプ出力電圧に基づく値の加算値を積分してよい。
【0014】
また、電子デバイスは、電源電流を受け取る複数の電源端子を備え、試験装置は、複数の電源端子のそれぞれに対応して設けられ、対応する電源端子に電子デバイスが受け取る電源電流に基づく電流検知電圧をそれぞれ出力する複数の検知電圧出力部と、複数の検知電圧出力部のそれぞれに対応して設けられ、対応する検知電圧出力部から電流検知電圧を受け取る複数の検知アンプと、複数の検知アンプのそれぞれに対応して設けられ、対応する検知アンプが出力するアンプ出力電圧に基づく値をそれぞれ積分した積分値を、それぞれ出力する複数の積分器とを備え、判定部は、複数の積分器がそれぞれ出力する積分値に基づき、電子デバイスの良否を判定してよい。
【0015】
また、電子デバイスを試験するための試験パターンを、複数回繰り返し出力する試験パターン出力部と、試験パターンにおける予め定められた測定期間、切換部を、検知アンプに電流検知電圧を与える状態に保持し、かつ、パターン出力部が試験パターンを出力する毎に、測定期間より短い予め定められた変更時間、測定期間の開始のタイミングを変更する切換制御部とを更に備え、積分器は、パターン出力部が試験パターンを出力する毎に、当該試験パターンに対応する積分値を出力し、判定部は、複数回の試験パターンに対応する複数の測定期間の間で重複する重複期間の平均電流を、複数回の試験パターンに対応して積分器がそれぞれ出力する複数の積分値に基づいて算出し、算出した平均電流に基づき、電子デバイスの良否を判定してよい。
【0016】
本発明の第2の形態によると、電子デバイスを試験する試験装置であって、電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、電流検知電圧に基づく値を積分する積分器と、積分器に、電流検知電圧又は予め定められた電位のいずれを与えるかを切換える切換部とを備える。
【0017】
本発明の第3の形態によると、電子デバイスを試験する試験装置であって、電子デバイスを試験するための試験パターンを複数回繰り返して出力する試験パターン出力部と、電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、パターン出力部が試験パターンを複数回繰り返して出力する繰り返し期間に渡って、電流検知電圧に基づく値を積分する積分器と、試験パターンの少なくとも一部に応じて、試験パターン出力部が試験パターンを出力する毎に、積分器に電流検知電圧に基づく値を与え、かつ、試験パターン出力部が試験パターンを出力しない期間、積分器に電流検知電圧に基づく値を与えるのを停止する切換部と、繰り返し期間の後に、積分器の出力をAD変換するAD変換器と、AD変換器の出力に基づき、電子デバイスの良否を判定する判定部とを備える。
【0018】
本発明の第4の形態によると、電子デバイスを試験する試験方法であって、電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力段階と、電流検知電圧を伝送する伝送段階と、伝送段階において伝送された電流検知電圧に基づくアンプ出力電圧を検知アンプに出力させるアンプ出力段階と、検知アンプに電流検知電圧を与えるか否かを切換える切換段階と、アンプ出力電圧に基づく値を積分した積分値を積分器に出力させる積分段階と、積分値に基づき、電子デバイスの良否を判定する判定段階とを備える。
【0019】
本発明の第5の形態によると、被測定電流を測定する電流測定器であって、被測定電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、電流検知電圧を伝送する伝送線と、伝送線を介して受け取る電流検知電圧に基づき、アンプ出力電圧を出力する検知アンプと、検知アンプに電流検知電圧を与えるか否かを切換える切換部と、アンプ出力電圧に基づく値を積分した積分値を出力する積分器と、を備える。
【0020】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態に係る試験装置100の構成の一例を示す。本例の試験装置100は、電子デバイス10が受け取る高速で変化した電源電流のピーク電流を高い精度で測定することができる。また、これにより、試験装置100は、電子デバイス10を高い精度で試験する。試験装置100は、ICソケット116、パフォーマンスボード114、電源132、コンデンサ120、コンデンサ122、検知電圧出力部102、切換部110、切換制御部124、伝送線104、オペアンプ106、積分器108、AD変換器128、オフセット加算部126、及び試験信号処理部112を備える。
【0023】
ICソケット116は、パフォーマンスボード114上に裁置され、電子デバイス10を保持する。パフォーマンスボード114は、ICソケット116と試験信号処理部112とを接続する接続ユニットである。本例において、パフォーマンスボード114は、プリント基板により形成される。当該プリント基板は、電子デバイス10に供給される電源電流(Idd)を伝送する電源配線を有する。
【0024】
電源132は、検知電圧出力部102を介して電子デバイス10に電源電流を供給する。本例において、電源132は、電子デバイス10の電源端子に正電圧を印加することにより、電子デバイス10に電源電流を供給する。また、コンデンサ120及びコンデンサ122のそれぞれは、電源配線における検知電圧出力部102の前段及び後段のそれぞれにおいて、電源電流を平滑化する。コンデンサ120及びコンデンサ122は、電源電流を平滑化することにより、検知電圧出力部102に、電源電流に基づく平滑電流(Ia)を与える。
【0025】
検知電圧出力部102は、パフォーマンスボード114上において、電子デバイス10の近傍に設けられ、電源電流に基づく電流検知電圧を出力する。検知電圧出力部102は、例えば、電子デバイス10に対する信号の入出力を行うテストヘッド上に設けられてもよい。
【0026】
検知電圧出力部102は、抵抗206及びオペアンプ208を有する。抵抗206は、電源132と電子デバイス10との間に挿入されており、電源電流に基づく平滑電流を流すことにより、両端に平滑電流に略比例する電圧を生じる。これにより、抵抗206は、電源電流に基づく電圧を両端に生じる。また、オペアンプ208は、抵抗206の両端の電圧に基づく電流検知電圧(Vd)を出力する。本例において、オペアンプ208は、抵抗206における電源132に近い端部の電位を正入力に受け取り、電子デバイス10に近い端部の電位を負入力に受け取る。これにより、オペアンプ208は、電流検知電圧として、大きさが平滑電流に略比例した電圧を出力する。
【0027】
尚、本例において、抵抗206は、パフォーマンスボード114における電源配線の一部により形成される。この場合、検知電圧出力部102は、電源配線の一部が有する配線抵抗に基づき、電流検知電圧を出力する。本例によれば、抵抗206の両端に生じる電圧を小さくすることにより、電源132と電子デバイス10との間における電圧降下の大きさを小さくすることができる。
【0028】
切換部110は、スイッチ210及びスイッチ212を有する。スイッチ210及びスイッチ212は、切換制御部124から受け取る指示に応じてオン又はオフになり、一方がオンになった場合、他方がオフになる。スイッチ210は、検知電圧出力部102から受け取る電流検知電圧を伝送線104に出力するか否かを切換る。また、スイッチ212は、接地電位を伝送線104に出力するか否かを切換える。これにより、切換部110は、オペアンプ106に電流検知電圧又は接地電位のいずれを与えるかを切換える。
【0029】
尚、本例において、切換部110は、パフォーマンスボード114上に設けられる。切換部110は、オペアンプ106と、伝送線104を介して直列に接続され、電流検知電圧を、伝送線104を介してオペアンプ106に与える。他の例において、切換部110は、伝送線104とオペアンプ106との間に設けられてもよい。この場合、切換部110は、伝送線104を介して受け取る電流検知電流を、オペアンプ106に与えるか否かを切換える。
【0030】
切換制御部124は、試験信号処理部112から試験パターンの一部を受け取り、これに応じて、切換部110を切換える。そのため、切換部110は、試験パターンの一部に応じて、オペアンプ106に電流検知電圧を与えるか否かを切換える。
【0031】
伝送線104は、切換部110とオペアンプ106とを電気的に接続することにより、電流検知電圧を伝送する。本例において、伝送線104は、同軸ケーブルである。この場合、伝送線104において生じるノイズを低減することにより、電流検知電圧を適切に伝送することができる。
【0032】
オペアンプ106は、パフォーマンスボード114の外部に設けられ、伝送線104を介して受け取る電流検知電圧に基づき、アンプ出力電圧を出力する。本例において、オペアンプ106は、ボルテージフォロアである。この場合、オペアンプ106は、電流検知電圧と略等しい大きさのアンプ出力電圧を出力する。他の例において、オペアンプ106は、電流検知電圧を増幅又は低減した大きさのアンプ出力電圧を出力してもよい。
【0033】
尚、オペアンプ106は、高い入力インピーダンスを有する。そのため、本例によれば、伝送線104に流れる電流を低減することにより、伝送線104において生じる電圧降下を低減できる。これにより、伝送線104は、高い精度で電流検知電圧を伝送する。
【0034】
積分器108は、オペアンプ216、抵抗214、コンデンサ218、及びスイッチ220を有する。オペアンプ216は、正入力が接地され、負入力に抵抗214を介してアンプ出力電圧を受け取る。これにより、抵抗214は、アンプ出力電圧に略比例する被蓄積電流を流す。
【0035】
コンデンサ218は、オペアンプ216の出力と負入力との間に挿入されることにより、抵抗214が流す被蓄積電流に応じた電荷を蓄積する。コンデンサ218は、蓄積された電荷に基づき、アンプ出力電圧に基づく値を積分した積分値(Vm)を出力する。これにより、積分器108は、アンプ出力電圧に基づく値を積分する。また、スイッチ220は、オンになった場合に、コンデンサ218の両端を電気的に短絡させることにより、積分器108が出力する積分値を初期化する初期化部の一例である。
【0036】
尚、他の例において、オペアンプ216は、正入力に、接地電位と異なる所定の基準電位を受け取ってもよい。この場合、積分器108は、アンプ出力電圧と当該基準電位の差に基づく値を積分する。また、切換部110が有するスイッチ212は、オンになった場合に、当該基準電位を出力するのが好ましい。
【0037】
AD変換器128は、積分器108が出力する積分値をAD変換して、試験信号処理部112に供給する。また、オフセット加算部126は、抵抗222及び定電圧源224を有する。抵抗222は、定電圧源224とオペアンプ216の負入力とを電気的に接続することにより、コンデンサ218から予め定められた大きさの放出電流(Ix)を放出させる。これにより、オフセット加算部126は、積分器108が出力する積分値にオフセットを与える。
【0038】
これにより、オフセット加算部126は、積分器108が出力する積分値を、AD変換器128の入力レンジに合わせて適切に変更する。そのため、本例によれば、試験装置100は、広範囲の電源電流を適切に測定することができる。更には、本例によれば、定電圧源224の出力電圧、又は抵抗222の大きさを変更することにより、オフセット加算部126が積分器108に与えるオフセットの大きさを容易に変更することができる。尚、本例において、抵抗222は、コンデンサ218から、負の放出電流を放出させる。他の例において、抵抗222は正の放出電流を放出させてもよい。
【0039】
試験信号処理部112は、試験パターン出力部204、判定部202、及びテスタ制御部200を有する。試験パターン出力部204は、電子デバイス10を試験するための試験パターンを出力して、電子デバイス10に与える。また、試験パターン出力部204は、試験パターンの一部を切換制御部124に与えることにより、切換制御部124を制御する。
【0040】
判定部202は、試験パターン出力部204が出力する試験パターンと、AD変換器128がAD変換した積分値とに基づき、電子デバイス10の良否を判定する。判定部202は、例えば、当該積分値に基づき、電源電流のピーク電流を算出することにより、電子デバイス10の良否を判定する。また、テスタ制御部200は、判定部202、試験パターン出力部204、及びスイッチ220を制御する。
【0041】
ここで、本例において、積分器108は、電流検知電圧に基づく値を、アンプ出力電圧を介して受け取って積分する。この場合、検知電圧出力部102とオペアンプ106との距離は、検知電圧出力部102と電子デバイス10との距離より大きくてよい。そのため、本例によれば、検知電圧出力部102を、例えばパフォーマンスボード114上等の、電子デバイス10の近傍に設け、かつ、オペアンプ106及び積分器108を、パフォーマンスボード114の外部等の、電子デバイス10から離れた位置に設けることができる。この場合、電子デバイス10の近傍において回路を実装する余裕が小さい場合であっても、電源電流を高い精度で検知することができる。
【0042】
また、本例において、切換部110は、電流検知電圧、又は接地電位のいずれかを伝送線104を介してオペアンプ106に与える。そのため、本例によれば、スイッチ210がオフである期間においても、オペアンプ106の出力を適切に保つことができる。また、これにより、積分器108に適切に積分を行わせることができる。
【0043】
また、他の例において、電子デバイス10は、半導体ウェハであってもよい。この場合、検知電圧出力部102及び切換部110は、当該半導体ウェハと電気的に接続されるプローブカード上に設けられるのが好ましい。この場合、高い精度で半導体ウェハを試験することができる。
【0044】
図2は、試験装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。試験装置100は、試験パターン出力部204が出力する試験パターンにおける、時間Txに対応する区間での電源電流の平均値を測定する。
【0045】
時刻ta1以前において、スイッチ212はオンであり、スイッチ210はオフであるため、切換部110は接地電位をオペアンプ106に供給している。また、スイッチ220はオンであるため、コンデンサ218の両端は電気的に短絡され、積分器108における積分値は初期化されている。
【0046】
時刻ta1において、テスタ制御部200は、スイッチ220をオフにすることにより、積分器108に積分を開始させ、切換制御部124は、スイッチ212をオフ、スイッチ210はオンにすることにより、切換部110に電流検知電圧を出力させる。
【0047】
この場合、平滑電流(Ia)、及び電流検知電圧(Vd)は、電子デバイス10が受け取る電源電流(Idd)に応じて変化し、また、積分器108が出力する積分値(Vm)は、電流検知電圧の変化に応じて変化する。尚、スイッチ220は、時刻ta1以前にオフになってもよい。スイッチ220は、試験パターン出力部204が試験パターンの出力を開始する以前に、積分値を予め定められた値に初期化するのが好ましい。
【0048】
そして、時刻ta3において、切換制御部124は、スイッチ212をオン、スイッチ210はオフにすることにより、切換部110に電流検知電圧の出力を終了させ、接地電位を出力させる。これにより、オペアンプ106は、アンプ出力電圧の出力を終了するため、積分器108は、時刻ta3において、電源電流に基づく値の積分を終了する。
【0049】
そして、時刻ta4において、AD変換器128は、積分器108が出力する積分値をAD変換して判定部202に供給する。AD変換器128は、試験パターン出力部204が試験パターンの出力を終了した後に、積分器108の出力をAD変換してよい。そして、時刻ta5において、テスタ制御部200は、スイッチ220をオンにすることにより、積分値を初期化する。
【0050】
ここで、判定部202は、AD変換された積分値に基づき、時刻ta1からta3までの時間Txの期間における、電源電流の平均値を算出する。これにより、試験装置100は、例えば、電子デバイス10に対してIdd試験を行う。本例によれば、電源電流を高い精度で測定することにより、電子デバイス10に対するIdd試験を高い精度で行うことができる。
【0051】
また、本例において、切換部110は、スイッチ210がオフである期間において、接地電位を出力する。そのため、積分器108は、スイッチ210がオフである期間において積分を続けたとしても、スイッチ210がオンである期間に積分した積分値を保持する。そのため、AD変換器128は、試験パターンの変化と比べて時定数の大きな時間分解能により、積分値をAD変換してよい。本例によれば、オペアンプ106、積分器108、及びAD変換器128等として、安価な汎用部品を用いることができる。これにより、試験装置100のコストを低減することができる。
【0052】
また、切換制御部124は、試験パターンに応じてスイッチ210及びスイッチ212を制御する。この場合、積分器108がアンプ出力電圧に基づく値を積分する期間を、高い精度で規定することができる。尚、テスタ制御部200は、スイッチ220を、試験パターンの変化と比べて時定数の大きな時間精度で制御してよい。
【0053】
尚、本例において、AD変換器128は、時刻ta1以降、ta3以前の時刻ta2において、積分器108が出力する積分値を更にAD変換する。この場合、積分値の変化をモニターすることにより、更に高い精度で電子デバイス10を試験することができる。
【0054】
図3は、試験装置100の動作の他の例を示すタイミングチャートである。本例において、試験パターン出力部204は、所定の繰り返し期間Tcに渡って、時間Txに対応する試験パターンを複数回繰り返して出力する。
【0055】
ここで、スイッチ220は、繰り返し期間Tcの以前に、オンになって積分器108の積分値を初期化し、かつ、繰り返し期間Tcにおいて、オフ状態を保持することにより、積分値を初期化せずに保つ。そのため、積分器108は、電源電流に基づく値を繰り返し期間Tcに渡って積分した積分値を、出力する。
【0056】
また、スイッチ210は、試験パターン出力部204がこの試験パターンを出力する毎にオンになる。そのため、切換部110は、試験パターン出力部204がこの試験パターンを出力する毎に、試験パターンの一部に応じて、オペアンプ106に電流検知電圧を与える。また、切換部110は、試験パターン出力部204がこの試験パターンを出力しない期間、オペアンプ106に接地電位を与える。切換部110は、試験パターン出力部204がこの試験パターンを出力しない期間、積分器108に電流検知電圧に基づく値を与えるのを停止してよい。
【0057】
これにより、積分器108は、一回の試験パターンに対応する積分値を、試験パターンの繰り返し回数の応じて加算する。そして、積分器108は、繰り返し期間Tcの後において、当該加算値を、積分値として出力する。積分器108は、繰り返し期間Tcに渡って、電源検知電圧に基づく値を積分してよい。
【0058】
判定部202は、AD変換器128によりAD変換された積分値と、試験パターンの繰り返し回数に基づき、一回の試験パターンに対応する期間における電源電流の平均値を算出する。本例によれば、電源電流の平均値を、更に高い精度で算出することができる。
【0059】
図4は、試験装置100の動作の更なる他の例を示すタイミングチャートである。本例において、試験パターン出力部204は、時間Txに対応する試験パターンを複数回繰り返して出力する。
【0060】
また、切換制御部124は、各回の試験パターンが持続する時間Txの一部の期間に、切換部110に電流検知電圧を出力させる。本例において、切換制御部124は、1回目の試験パターンに対し、時間Txのうちの、tm0からtm2に対応する期間、切換部110に電流検知電圧を出力させる。切換制御部124は、2回目及び3回目の試験パターンに対し、tm1からtm2、及びtm2からtm3に対応する期間、切換部110に電流検知電圧をそれぞれ出力させる。
【0061】
すなわち、切換制御部124は、試験パターンにおける予め定められた測定期間、切換部110におけるスイッチ210及びスイッチ212を、オペアンプ106に電流検知電圧を与える状態に保持する。また、切換制御部124は、判定部202が試験パターンを出力する毎に、測定期間より短い予め定められた変更時間、測定期間の開始のタイミングを変更する。
【0062】
また、積分器108は、試験パターン出力部204が試験パターンを出力する毎に、その試験パターンに対応する積分値を出力する。そして、AD変換器128は、それぞれの試験パターンに対応して積分器108が出力する積分値をAD変換して判定部202の供給する。スイッチ220は、AD変換器128が、AD変換を行う毎に、積分器108の積分値を初期化する。
【0063】
また、判定部202は、複数回の試験パターンに対応して積分器108がそれぞれ出力する複数の積分値を受け取る。そして、判定部202は、1回目及び2回目の試験パターンに対応する複数の積分値に基づき、試験パターンにおける、tm1〜tm2に対応する時間の平均電流を算出する。また、2回目及び3回目の試験パターンに対応する複数の積分値に基づき、試験パターンにおける、tm2〜tm3に対応する時間の平均電流を算出する。すなわち、判定部202は、複数の積分値に基づき、複数回の試験パターンに対応する複数の測定期間の間で重複する重複期間の平均電流を算出する。そして、判定部202は、算出した平均電流に基づき、電子デバイス10の良否を判定する。本例によれば、測定期間より短い期間における平均電流を測定することができる。
【0064】
図5は、検知電圧出力部102の構成の他の例を示す。本例において、検知電圧出力部102は、抵抗206(図1参照)に代えて、コイル232及び抵抗234を有する。
【0065】
コイル232は、内部に電源配線を通過させることにより、電源電流に基づく平滑電流(Ia)の変化に応じた電圧を両端に生じる。また、コイル232の一端及び他端のそれぞれは、オペアンプ208の正入力及び負入力のそれぞれに電気的に接続される。これにより、オペアンプ208は、電源電流に基づく電流検知電圧を出力する。
【0066】
また、抵抗234は、コイル232と並列に接続されることにより、オペアンプ208の正入力と負入力とを電気的に接続する。抵抗234は、コイル232の両端に生じる電圧に応じた電流を流すことにより、オペアンプ208の入力端子に電荷が蓄積されるのを防止する。これにより、抵抗234は、オペアンプ208の入力の電位を適切に保つ。本例によっても、電源電流を適切に測定することができる。
【0067】
図6は、試験装置100の構成の他の例を示す。本例において、試験装置100は、それぞれ対応して設けられた複数の切換部110a〜b、複数の伝送線104a〜b、複数のオペアンプ106a〜b、複数の積分器108a〜b、複数のオフセット加算部126a〜b、及び複数のスイッチ130a〜bを備える。複数のスイッチ130a〜bのそれぞれは、複数の積分器108a〜bのそれぞれが出力する積分値を、AD変換器128に与えるか否かを切換える。スイッチ130a〜bは、オンになった場合に、対応する積分値をAD変換器128に与える。
【0068】
本例において、複数のオペアンプ106a〜bは、並列に接続される。切換制御部124は、複数の切換部110a〜bを、それぞれ異なるタイミングで切換える。複数の切換部110a〜bは、対応するオペアンプ106a〜bに、それぞれ異なるタイミングで電流検知電圧を与えることにより、オペアンプ106a〜bに、それぞれ異なるタイミングでアンプ出力電圧を出力させる。また、積分器108は、対応するオペアンプ106が出力するアンプ出力電圧に基づく値をそれぞれ積分した積分値(Vma〜b)を、それぞれ出力する。AD変換器128は、複数のスイッチ130a〜bのそれぞれを介して、複数の積分器108a〜bのそれぞれが積分した積分値を受け取ってAD変換する。判定部202は、複数の積分器108a〜bがそれぞれ出力する積分値に基づき、電子デバイス10の良否を判定する。
【0069】
本例において、複数の積分器108a〜bは、それぞれ異なる期間において、アンプ出力電圧に基づく値を積分する。そのため、本例によれば、連続する複数の期間において、電源電流を適切に測定することができる。尚、上記以外の点において、図6において、図1と同じ符号を付した構成は、図1における構成と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。
【0070】
図7は、図6を用いて説明した試験装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。最初の時刻ta1において、スイッチ210aはオフ、スイッチ220aはオン、スイッチ210bはオフ、スイッチ220bはオン、スイッチ130aはオン、スイッチ130bはオフである。尚、スイッチ212a及びスイッチ212bのそれぞれは、スイッチ210a及びスイッチ210bのそれぞれと反対の状態を保つのため、動作の説明を省略する。
【0071】
また、時刻ta1において、AD変換器128は、積分器108aが出力する積分値(Vma)をAD変換する。これにより、判定部202は、積分値が初期化された状態における積分器108aの出力を測定する。
【0072】
そして、時刻ta2において、スイッチ210a、スイッチ220a、及びスイッチ130a〜bは状態を反転し、時刻ta3において、AD変換器128は、積分器108bが出力する積分値(Vmb)をAD変換する。これにより、判定部202は、積分値が初期化された状態における積分器108bの出力を測定する。
【0073】
そして、時刻ta4において、スイッチ210a〜b、スイッチ220b、スイッチ130a〜bは状態を反転し、時刻ta5において、AD変換器128は、積分器108aの積分値(Vma)をAD変換する。判定部202は、時刻ta1において測定した積分値(Vma)の初期値に基づき、時刻ta5において測定した積分値(Vma)のオフセット誤差を修正してよい。この場合、更に高い精度で電源電流を測定することができる。
【0074】
そして、時刻ta6において、スイッチ220aは状態を反転し、積分器108aの積分値(Vma)を初期化し、時刻ta7において、AD変換器128は、再度、初期化された積分値(Vma)をAD変換する。
【0075】
そして、時刻ta8において、スイッチ210a〜b、スイッチ220a、及びスイッチ130a〜bは状態を反転し、時刻ta9において、AD変換器128は、積分器108bの積分値(Vmb)をAD変換する。判定部202は、時刻ta3に測定した積分値(Vmb)の初期値に基づき、オフセット誤差を修正してよい。そして、時刻ta10において、スイッチ220bは状態を反転し、積分器108bの積分値を初期化する。本例によれば、電源電流を、連続して測定することができる。
【0076】
図8は、試験装置100の構成の更なる他の例を示す。本例において、電子デバイス10は、複数の電源132a〜bから電源電流を受け取る。試験装置100は、複数の電源132a〜bにそれぞれ対応して設けられた複数の検知電圧出力部102a〜b、複数の切換部110a〜b、複数の伝送線104a〜b、及び複数のオペアンプ106a〜bを備える。
【0077】
複数の検知電圧出力部102a〜bのそれぞれは、対応する電源132から電子デバイス10が受け取る電源電流に基づく電流検知電圧をそれぞれ出力する。複数のオペアンプ106a〜bは、複数の検知電圧出力部102a〜bのそれぞれから電流検知電圧を受け取り、これに基づくアンプ出力電圧をそれぞれ出力する。
【0078】
また、本例において、積分器108は、複数のオペアンプ106a〜bにそれぞれ対応して、並列に設けられた複数の抵抗214a〜bを有する。複数の抵抗214a〜bは、オペアンプ216の負入力と、対応するオペアンプ106の出力とを電気的に接続する。これにより、積分器108は、複数のオペアンプ106a〜bがそれぞれ出力するアンプ出力電圧に基づく値の加算値を積分する。そのため、本例によれば、複数の電源132から電子デバイス10が受け取る電源電流を適切に測定することができる。
【0079】
尚、本例において、電子デバイス10は、複数の電源132a〜bに対応する複数の電源端子を備える。それぞれの電源端子は、対応する電源132からの電源電流を受け取る。他の例において、電子デバイス10は、一の電源端子に、複数の電源132a〜bからの電源電流を受け取ってもよい。また、上記以外の点において、図8において、図1と同じ符号を付した構成は、図1における構成と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。
【0080】
図9は、試験装置100の構成の更なる他の例を示す。本例において、電子デバイス10は、電源電流を受け取る複数の電源端子を備える。また、試験装置100は、複数の電源端子のそれぞれに対応して設けられた複数の検知電圧出力部102a〜b、複数の切換部110a〜b、複数の伝送線104a〜b、複数のオペアンプ106a〜b、複数の積分器108a〜b、複数のオフセット加算部126a〜b、及び複数のスイッチ130a〜bを備える。
【0081】
複数の検知電圧出力部102a〜bのそれぞれは、対応する電源端子に電子デバイス10が受け取る電源電流に基づき、電流検知電圧をそれぞれ出力する。また、複数のオペアンプ106a〜bのそれぞれは、対応する検知電圧出力部102から電流検知電圧を受け取る。複数の積分器108a〜bのそれぞれは、対応するオペアンプ106が出力するアンプ出力電圧に基づく値をそれぞれ積分した積分値を、それぞれ出力する。
【0082】
また、複数のスイッチ130a〜bのそれぞれは、積分器108a〜bのそれぞれが出力する積分値を、AD変換器128に与えるか否かを切換える。そして、AD変換器128は、複数の積分器108a〜bのそれぞれが出力する積分値をAD変換して、試験信号処理部112に供給する。本例において、試験信号処理部112は、図1を用いて説明した判定部202と同一又は同様の機能を有する判定部202(図示せず)を有する。
【0083】
判定部202は、複数の積分器108a〜bがそれぞれ出力する積分値に基づき、電子デバイス10の良否を判定する。判定部202は、電子デバイス10における複数の電源端子のそれぞれが受け取る電源電流を、それぞれ測定してよい。この場合、判定部202は、例えば、それぞれの電源端子に対応する電源電流の測定結果に基づき、電子デバイス10の内部に形成された電子回路における故障箇所を特定する。本例によれば、更に高い精度で電子デバイス10の良否を判定することができる。尚、上記以外の点において、図9において、図1と同じ符号を付した構成は、図1における構成と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。
【0084】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0085】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、電子デバイスの電源電流を高い精度で測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験装置100の構成の一例を示す図である。
【図2】試験装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図3】試験装置100の動作の他の例を示すタイミングチャートである。
【図4】試験装置100の動作の更なる他の例を示すタイミングチャートである。
【図5】検知電圧出力部102の構成の他の例を示す図である。
【図6】試験装置100の構成の他の例を示す図である。
【図7】試験装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図8】試験装置100の構成の更なる他の例を示す図である。
【図9】試験装置100の構成の更なる他の例を示す図である。
【符号の説明】
10・・・電子デバイス、100・・・試験装置、102・・・検知電圧出力部、104・・・伝送線、106・・・オペアンプ、108・・・積分器、110・・・切換部、112・・・試験信号処理部、114・・・パフォーマンスボード、116・・・ICソケット、120・・・コンデンサ、122・・・コンデンサ、124・・・切換制御部、126・・・オフセット加算部、128・・・AD変換器、130・・・スイッチ、132・・・電源、200・・・テスタ制御部、202・・・判定部、204・・・試験パターン出力部、206・・・抵抗、208・・・オペアンプ、210・・・スイッチ、212・・・スイッチ、214・・・抵抗、216・・・オペアンプ、218・・・コンデンサ、220・・・スイッチ、222・・・抵抗、224・・・定電圧源、226・・・定電圧源、228・・・抵抗、230・・・電流計、232・・・コイル、234・・・抵抗
Claims (17)
- 電子デバイスを試験する試験装置であって、
前記電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、
前記電流検知電圧を伝送する伝送線と、
前記伝送線を介して受け取る前記電流検知電圧に基づき、アンプ出力電圧を出力する検知アンプと、
前記検知アンプに前記電流検知電圧を与えるか否かを切換える切換部と、
前記アンプ出力電圧に基づく値を積分した積分値を出力する積分器と、
前記積分値に基づき、前記電子デバイスの良否を判定する判定部と
を備えることを特徴とする試験装置。 - 前記切換部は、前記検知アンプと、前記伝送線を介して直列に接続され、前記検知アンプに、前記電流検知電圧又は予め定められた電位のいずれを与えるかを切換えることを特徴とする請求項1に記載の試験装置。
- 前記判定部は、前記積分値に基づき、前記電源電流のピーク電流を算出することにより、前記電子デバイスの良否を判定することを特徴とする請求項1に記載の試験装置。
- 前記検知電圧出力部と前記検知アンプとの距離は、前記検知電圧出力部と前記電子デバイスとの距離より大きいことを特徴とする請求項1に記載の試験装置。
- 前記電子デバイスを保持するICソケットを裁置するパフォーマンスボードを更に備え、
前記検知電圧出力部及び前記切換部は、前記パフォーマンスボード上に設けられ、
前記検知アンプは、前記パフォーマンスボードの外部に設けられ、
前記伝送線は、同軸ケーブルであり、
前記切換部は、前記電流検知電圧を、前記同軸ケーブルを介して前記検知アンプに与えることを特徴とする請求項1に記載の試験装置。 - 前記電子デバイスを保持するICソケットを裁置し、かつ、前記電源電流を伝送する電源配線を有するプリント基板により形成されたパフォーマンスボードを更に備え、
前記検知電圧出力部は、前記パフォーマンスボード上に設けられ、かつ、前記電源配線の少なくとも一部が有する配線抵抗に基づき、前記電流検知電圧を出力することを特徴とする請求項1に記載の試験装置。 - 前記積分器は、前記アンプ出力電圧に基づく電流に応じた電荷を蓄積することにより、当該電荷に基づき、前記積分値を出力する蓄積コンデンサを有し、
前記試験装置は、前記蓄積コンデンサから、予め定められた大きさの電流を放出させることにより、前記積分値にオフセットを与えるオフセット加算部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の試験装置。 - 前記電子デバイスを試験するための試験パターンを出力する試験パターン出力部を更に備え、
前記切換部は、前記試験パターンの少なくとも一部に応じて、前記検知アンプに前記電流検知電圧を与えるか否かを切換え、
前記積分器は、前記試験パターン出力部が前記試験パターンの出力を開始する以前に、前記積分値を予め定められた値に初期化する初期化部を有し、
前記試験装置は、前記試験パターン出力部が前記試験パターンの出力を終了した後に、前記積分器の出力をAD変換するAD変換器を更に備え、
前記判定部は、前記AD変換器の出力に基づき、前記電子デバイスの良否を判定することを特徴とする請求項1に記載の試験装置。 - 前記切換部は、前記検知アンプと、前記伝送線を介して直列に接続され、前記検知アンプに前記電流検知電圧又は予め定められた電位のいずれかを与え、
前記試験パターン出力部は、前記試験パターンを複数回繰り返して出力し、
前記初期化部は、前記試験パターン出力部が前記試験パターンを前記複数回繰り返して出力する繰り返し期間の以前に、前記積分値を初期化し、かつ、前記繰り返し期間、前記積分値を初期化せずに保ち、
前記切換部は、前記試験パターンの少なくとも一部に応じて、前記試験パターン出力部が前記試験パターンを出力する毎に、前記検知アンプに前記電流検知電圧を与え、かつ、前記試験パターン出力部が前記試験パターンを出力しない期間、前記検知アンプに前記予め定められた電位を与え、
前記積分器は、前記繰り返し期間に渡って積分した前記積分値を出力することを特徴とする請求項8に記載の試験装置。 - 並列に接続された複数の前記検知アンプと、
前記複数の検知アンプのそれぞれに対応して設けられ、対応する前記検知アンプに、それぞれ異なるタイミングで前記電流検知電圧を与える複数の前記切換部と、
前記複数の検知アンプのそれぞれに対応して設けられ、対応する前記検知アンプが出力する前記アンプ出力電圧に基づく値をそれぞれ積分した前記積分値を、それぞれ出力する複数の前記積分器と
を備え、
前記判定部は、前記複数の積分器がそれぞれ出力する前記積分値に基づき、前記電子デバイスの良否を判定することを特徴とする請求項1に記載の試験装置。 - 前記電子デバイスは、複数の電源から前記電源電流を受け取り、
前記試験装置は、
前記複数の電源のそれぞれに対応して設けられ、対応する前記電源から前記電子デバイスが受け取る前記電源電流に基づく前記電流検知電圧をそれぞれ出力する複数の前記検知電圧出力部と、
前記複数の検知電圧出力部がそれぞれ出力する前記電流検知電圧に基づく前記アンプ出力電圧をそれぞれ出力する複数の前記検知アンプと
を備え、
前記積分器は、前記複数の検知アンプがそれぞれ出力する前記アンプ出力電圧に基づく値の加算値を積分することを特徴とする請求項1に記載の試験装置。 - 前記電子デバイスは、前記電源電流を受け取る複数の電源端子を備え、
前記試験装置は、
前記複数の電源端子のそれぞれに対応して設けられ、対応する前記電源端子に前記電子デバイスが受け取る前記電源電流に基づく前記電流検知電圧をそれぞれ出力する複数の前記検知電圧出力部と、
前記複数の前記検知電圧出力部のそれぞれに対応して設けられ、対応する前記検知電圧出力部から前記電流検知電圧を受け取る複数の前記検知アンプと、
前記複数の検知アンプのそれぞれに対応して設けられ、対応する前記検知アンプが出力する前記アンプ出力電圧に基づく値をそれぞれ積分した前記積分値を、それぞれ出力する複数の前記積分器と
を備え、
前記判定部は、前記複数の積分器がそれぞれ出力する前記積分値に基づき、前記電子デバイスの良否を判定することを特徴とする請求項1に記載の試験装置。 - 前記電子デバイスを試験するための試験パターンを、複数回繰り返し出力する試験パターン出力部と、
前記試験パターンにおける予め定められた測定期間、前記切換部を、前記検知アンプに前記電流検知電圧を与える状態に保持し、かつ、前記パターン出力部が前記試験パターンを出力する毎に、前記測定期間より短い予め定められた変更時間、前記測定期間の開始のタイミングを変更する切換制御部と
を更に備え、
前記積分器は、前記パターン出力部が前記試験パターンを出力する毎に、当該試験パターンに対応する前記積分値を出力し、
前記判定部は、複数回の前記試験パターンに対応する複数の前記測定期間の間で重複する重複期間の平均電流を、前記複数回の試験パターンに対応して前記積分器がそれぞれ出力する複数の前記積分値に基づいて算出し、算出した前記平均電流に基づき、前記電子デバイスの良否を判定することを特徴とする請求項1に記載の試験装置。 - 電子デバイスを試験する試験装置であって、
前記電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、
前記電流検知電圧に基づく値を積分する積分器と、
前記積分器に、前記電流検知電圧又は予め定められた電位のいずれを与えるかを切換える切換部と
を備えることを特徴とする試験装置。 - 電子デバイスを試験する試験装置であって、
前記電子デバイスを試験するための試験パターンを複数回繰り返して出力する試験パターン出力部と、
前記電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、
前記パターン出力部が前記試験パターンを複数回繰り返して出力する繰り返し期間に渡って、前記電流検知電圧に基づく値を積分する積分器と、
前記試験パターンの少なくとも一部に応じて、前記試験パターン出力部が前記試験パターンを出力する毎に、前記積分器に前記電流検知電圧に基づく値を与え、かつ、前記試験パターン出力部が前記試験パターンを出力しない期間、前記積分器に前記電流検知電圧に基づく値を与えるのを停止する切換部と、
前記繰り返し期間の後に、前記積分器の出力をAD変換するAD変換器と、
前記AD変換器の出力に基づき、前記電子デバイスの良否を判定する判定部とを備えることを特徴とする試験装置。 - 電子デバイスを試験する試験方法であって、
前記電子デバイスが電源から受け取る電源電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力段階と、
前記電流検知電圧を伝送する伝送段階と、
前記伝送段階において伝送された前記電流検知電圧に基づくアンプ出力電圧を検知アンプに出力させるアンプ出力段階と、
前記検知アンプに前記電流検知電圧を与えるか否かを切換える切換段階と、
前記アンプ出力電圧に基づく値を積分した積分値を積分器に出力させる積分段階と、
前記積分値に基づき、前記電子デバイスの良否を判定する判定段階と
を備えることを特徴とする試験方法。 - 被測定電流を測定する電流測定器であって、
前記被測定電流に基づく電流検知電圧を出力する検知電圧出力部と、
前記電流検知電圧を伝送する伝送線と、
前記伝送線を介して受け取る前記電流検知電圧に基づき、アンプ出力電圧を出力する検知アンプと、
前記検知アンプに前記電流検知電圧を与えるか否かを切換える切換部と、
前記アンプ出力電圧に基づく値を積分した積分値を出力する積分器と、
を備えることを特徴とする電流測定器。
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