JP2004170375A - Thermopile array sensor - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば二次元的な広がりのある対象物の温度を非接触で測定する温度測定装置などに用いられるサーモパイルアレイセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2002−22652号公報
前記サーモパイルアレイセンサとしては、例えば前記特許文献1に記載されるように、赤外二次元画像などを解析する装置に組み込まれるなどして用いられている。図7は、従来のサーモパイルアレイセンサ70の一例を概略的に示すもので、前記サーモパイルアレイセンサ70は、Si基板などの半導体基板よりなるセンサチップ71に測定用サーモパイル72を複数並設してなる。そして、このような構成のサーモパイルアレイセンサ70においては、各測定用サーモパイル72からの出力を、センサチップ71に設けられたスイッチ73によって切換えを行うことによって順次取り出し、この取り出した信号をDCアンプ74で増幅した後、AD変換器75を介してCPU76に取り込むようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構成のサーモパイルアレイセンサ70においては、測定用サーモパイル72自身の固有抵抗成分72Rに起因するホワイトノイズや、サーモパイルアレイセンサ70の周囲温度変化に起因するノイズ、さらには、DCアンプ74に起因する1/fノイズなどが発生し、これらのノイズがサーモパイルアレイセンサ70の出力に重畳し、結果的にS/Nが悪くならざるを得なかった。
【0004】この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、センサー自身のホワイトノイズや周囲温度変化に起因するノイズやDCアンプに起因する1/fノイズなど影響を巧みに除去し、S/Nに優れたサーモパイルアレイセンサを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、この発明では、請求項1に記載されているように、半導体基板に測定用サーモパイルを複数並設してなるサーモパイルアレイセンサにおいて、前記半導体基板に、遮光された補償用サーモパイルを設けるとともに、前記測定用サーモパイルおよび補償用サーモパイルのそれぞれに信号取り出しのためのスイッチを設け、測定用サーモパイルと補償用サーモパイルの出力の差に基づいて演算処理を行うように構成している。
【0006】アンプには、電圧・電流オフセットと1/fノイズがあり、前記オフセットは、周囲温度により変化する。また、前記1/fノイズは、周波数が低いほど大きくなる。したがって、上記のように、複数の測定用サーモパイルを設けた半導体基板に補償用サーモパイルを設けることにより、測定用サーモパイルと補償用サーモパイルとが同じ抵抗値を持ち、同一特性を有することになるので、前記半導体基板に形成されたスイッチを例えば高速でスイッチング動作させてそれぞれの信号を取り出して、両者の差をとることにより、前記各ノイズの影響を大幅に低減することができる。また、サーモパイルは、その周囲温度が変化すると、その温度変化の微分値に比例する信号が本来の信号に加算されるが、前記測定用サーモパイルと補償用サーモパイルの信号の差を取ることにより、前記周囲温度変化の影響も除去される。
【0007】そして、請求項2に記載されているように、請求項1に記載のサーモパイルアレイセンサにおいて、測定用サーモパイルを複数のm行n列(m,nは1以上かつ同時に1ではない整数)に配置し、各行に補償用サーモパイルを設け、行スキャンごとに補償用サーモパイルの出力を取り出すようにしてもよい。
【0008】また、請求項3に記載されているように、請求項1に記載のサーモパイルアレイセンサにおいて、測定用サーモパイルの出力と補償用サーモパイルの出力を交互に取り出すようにしてもよい。
【0009】さらに、請求項4に記載されているように、請求項1に記載のサーモパイルアレイセンサにおいて、測定用サーモパイルを複数のm行n列(m,nは1以上かつ同時に1ではない整数)に配置し、前記複数の測定用サーモパイルに共通に一つの補償用サーモパイルを設け、全ての測定用サーモパイルの出力を取り出した後に前記補償用サーモパイルの出力を取り出すようにしてもよい。
【0010】そして、請求項5に記載されているように、請求項1〜4に記載のサーモパイルアレイセンサにおいて、測定用サーモパイルおよび補償用サーモパイルの出力の非反転出力と反転出力との差に基づいて演算処理を行うようにした場合、DCアンプなど外部回路のバイアス電流などによるオフセットをキャンセルすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の詳細を、図を参照しながら説明する。図1〜図6は、この発明の一つの実施の形態を示している。図1は、この発明のサーモパイルアレイセンサを組み込んだ温度計測装置を概略的に示すもので、この図において、1は温度計測装置で、赤外光IRを遮断するように形成された筒体2内に、サーモパイルアレイセンサ3が収容され、筒体2の一端側、すなわち、サーモパイルアレイセンサ3の前面側には赤外光集光レンズ4が設けられている。この赤外光集光レンズ4は、例えばカルコゲンガラスやBaF2 など赤外光透過性素材よりなる。なお、赤外光集光レンズ4は、球面、非球面、フレネルレンズ形状などいずれの形状であってもよい。
【0012】前記サーモパイルアレイセンサ3は、半導体基板(半導体チップ)としてのシリコン基板(シリコンチップ)5に複数のサーモパイル6を縦横に複数個、例えば4行×5列マトリックス状に配置してなるもので、そのうちの4行×4列は測定用サーモパイル(以下、符号A1 〜A4 ,B1 〜B4 ,C1 〜C4 ,D1 〜D4 で表す)であり、4行×1列は補償用サーモパイルパイル(以下、符号X1 〜X4 で表す)である。
【0013】前記サーモパイルアレイセンサ3を構造を、図2を参照しながら、より詳しく説明すると、シリコン基板5の上面には、4×5個の平面視矩形状の凹部7が形成してあって、それぞれの凹部7の下方には、サーモパイル素子6aが設けられており、サーモパイル6が形成されている。前記サーモパイル素子6aは、前記凹部7を横断するように水平に設けられる絶縁薄膜8の上面に熱伝材料を接続した複数の熱電対9を直列に接続してなるもので、サーモパイル素子6aの下方は、熱放出空間10となるように外部に開放されている。また、前記凹部7のサーモパイル素子6aの上面側の側面11は、ミラー面に形成されるとともに上方に向かって末広がり状に傾斜して、上方から凹部7内に入射する光(赤外光IR)をサーモパイル素子6a方向に集光するように形成してある。
【0014】そして、前記サーモパイル6のうち、符号A1 〜A4 ,B1 〜B4 ,C1 〜C4 ,D1 〜D4 で示すもの4×4個(図2では、D4 のみ示している)については、前記凹部7の上面が開放され、赤外光集光レンズ4を経た赤外光IRがそのまままたはミラー面11に反射されてサーモパイル素子6aに入射する測定用サーモパイルに形成される一方、符号X1 〜X4 で示すもの4×1個(図2では、X4 のみ示している)については、前記凹部7の上面に赤外光IRの凹部7内への入射を阻止する例えばアルミニウム膜などの遮光膜12が設けられ、サーモパイル素子6aへの赤外線IRの入射が遮断された構造の補償用サーモパイルに形成されている。
【0015】つまり、この実施の形態におけるサーモパイルアレイセンサ3は、4×4素子よりなる測定用サーモパイルA1 〜A4 ,B1 〜B4 ,C1 〜C4 ,D1 〜D4 と、4×1個の補償用サーモパイルX1 〜X4 とが一つのシリコン基板5にマトリックス状に形成されており、しかも、前記測定用サーモパイルおよび補償用サーモパイルは、遮光膜12を除いて、互いに形状(サイズ)および構造が同一であり、同じ特性を有する。なお、測定用サーモパイルA1 〜A4 ,B1 〜B4 ,C1 〜C4 ,D1 〜D4 と、補償用サーモパイルX1 〜X4 を総称するときは、単にサーモパイル6という。
【0016】図3は、前記サーモパイルアレイセンサ3の電気回路の一例を示すもので、この図において、13は測定部であり、14はこの測定部13に連なる信号出力部である。まず、測定部13は、前記各サーモパイル6および各サーモパイル6にそれぞれ設けられる信号取り出しスイッチとしての行選択用スイッチQr11 〜Qr45 および列選択用スイッチQc11 〜Qc45 とから主として構成されている。これらのスイッチQr11 〜Qr45 ,Qc11 〜Qc45 には、行選択用スイッチSW−1〜SW−X、列選択用スイッチSW−A〜SW−Dを介してそれぞれ入力される行選択信号、列選択信号によってオン、オフ制御される。なお、行選択用スイッチQr11 〜Qr45 および列選択用スイッチQc11 〜Qc45 をそれぞれ総称するときは、行選択用スイッチQr 、列選択用スイッチQc という。
【0017】そして、信号出力部14は、測定部13における各サーモパイル6によってそれぞれ得られる信号を出力するもので、この実施の形態においては、反転・非反転部15と出力端子部16とからなる。反転・非反転部15は、前記各サーモパイル6の信号の極性を反転または非反転するもので、反転用接続スイッチQi1,Qi2と非反転用接続スイッチQn1,Qn2とを組み合わせてなり、これらの接続スイッチQi1,Qi2,Qn1,Qn2は、反転信号入力スイッチSW−INV、反転信号入力スイッチSW−NINVを介してそれぞれ入力される反転信号、非反転信号によってオン、オフ制御される。そして、出力端子部16は、正の端子16Pと負の端子16Nとからなる。また、Qs は短絡用スイッチで、前記正の端子16Pと負の端子16Nをそれらの入力側において短絡するように設けられ、短絡信号入力スイッチSW−SHORTを介して入力される短絡信号によって制御される。
【0018】なお、上記各スイッチQr ,Qc ,Qi1,Qi2,Qn1,Qn2,Qs は、例えばMOS−FET(アナログスイッチ)で構成されている。また、図3において、C−A1 〜C−A4 ,C−B1 〜C−B4 ,C−C1 〜C−C4 ,C−D1 〜C−D4 ,C−X4 〜C−X4 は、各サーモパイル6の一端側に接続されるコンデンサ、C−COMは、前記各サーモパイル6の他端側に共通して接続されるコンデンサである。
【0019】さらに、図3において、17はオペアンプ、18はAD変換回路、19はCPUである。
【0020】次に、上記構成のサーモパイルアレイセンサ3の作動について、図4〜図6をも参照しながら説明する。例えば被測定対象(図示していない)からの赤外光IRは、赤外光集光レンズ4を経てサーモパイルアレイセンサ3に向かう。この場合、測定用サーモパイルA1 〜A4 ,B1 〜B4 ,C1 〜C4 ,D1 〜D4 が形成されている凹部7に入った赤外光IRは、サーモパイル素子6aに入射するが、補償用サーモパイルX1 〜X4 が形成されている凹部7には、その入口側に遮光膜12が形成されているので、前記赤外光IRはそのサーモパイル素子6aに入射することはない。
【0021】前記赤外光IRの入射によって、サーモパイルアレイセンサ3の測定部13におけるサーモパイル6においてはそれぞれ信号が発生する。これら各サーモパイル6における信号は、図3に示すように、各行選択用スイッチQr および各列選択用スイッチQc をそれぞれ行選択信号、列選択信号によってオン、オフ制御することにより、順次取り出される。すなわち、図3に示す例では、例えば、第1行の測定用サーモパイルA1 〜D1 における信号を取り出した後に、補償用サーモパイルX1 の出力を取り出すようにし、第2行以下のサーモパイルにおいても同様にしている。つまり、行スキャンごとにその行に位置する補償用サーモパイルX1 〜X4 の信号を取り出すようにしている。なお、図3において、Tr は各行の測定時間、Tf は全行の測定時間を示している。
【0022】上述のようにして、各サーモパイル6から取り出された信号は、信号出力部14に順次送られ、その反転・非反転部15において、反転または非反転の処理を受けて、出力端子部16の負端子16Nまたは正端子16Pに出力される。より詳しくは、反転用接続スイッチQi1,Qi2および非反転用接続スイッチQn1,Qn2を、反転信号入力スイッチSW−INV、反転信号入力スイッチSW−NINVを経て入力される反転信号または非反転信号によってオン、オフ制御することにより、前記接続スイッチQi1,Qi2,Qn1,Qn2が適宜オンまたはオフとなる。そして、接続スイッチQn1,Qn2がオンで、接続スイッチQi1,Qi2がオフのときは、前記サーモパイルA1 〜D1 ,A2 〜D2 ,A3 〜D3 ,A4 〜D4 ,X1 〜X4 の信号がそのままの極性で正端子16Pに出力される。また、接続スイッチQn1,Qn2がオフで、接続スイッチQi1,Qi2がオンのときは、前記信号の極性が反転され負端子16Nに出力される。
【0023】そして、上記正端子16Pおよび負端子16Nに出力された各サーモパイル6の出力信号は、オペアンプ17およびAD変換回路18を経て、CPU19に順次入力する。そして、前記CPU19においては、図5に示すように、前記非反転時のAD変換出力と反転時のAD変換出力との差に基づいて演算処理を行う。これにより、オペアンプ17やAD変換回路18などの外部回路のバイアス電流などに起因するオフセットが巧みにキャンセルされる。
【0024】上述したように、上記実施の形態におけるサーモパイルアレイセンサ3においては、一つのシリコン基板5に、測定用サーモパイルA1 〜A4 ,B1 〜B4 ,C1 〜C4 ,D1 〜D4 を複数並設するとともに、遮光された補償用サーモパイルX1 〜X4 を設け、測定用サーモパイルA1 〜A4 ,B1 〜B4 ,C1 〜C4 ,D1 〜D4 の出力と補償用サーモパイルX1 〜X4 の出力の差に基づいて演算処理を行うようにしているので、以下のような優れた効果を奏する。
【0025】すなわち、今、r行、c列目の測定用サーモパイルのAD変換データ(非反転時出力と反転時出力との差)をVrcとし、r行の補償用サーモパイルのAD変換データ(非反転時出力と反転時出力との差)をVrxとすると、測定対象の温度計算に、前記AD変換データVrcおよびVrxの差(Vrc−Vrx)を用いることにより、シリコン基板5内のリーク電流、チャージインジェクション、あるいは、サーモパイルアレイセンサ3の周囲温度の急変によるサーモパイル6の起電力(冷接点と温接点との間の熱抵抗、温接点・受光部の熱容量に起因する)などに基づく誤差要因がキャンセルされる。したがって、S/Nに優れた測定結果を得ることができる。
【0026】そして、上記実施の形態においては、サーモパイルアレイセンサ3の測定部13の各サーモパイル6において発生する信号を、図3に示すように、各行選択用スイッチQr および各列選択用スイッチQc をそれぞれ行選択信号、列選択信号によってオン、オフ制御することにより、順次取り出すとともに、信号出力部14の反転・非反転部15において、反転用接続スイッチQi1,Qi2および非反転用接続スイッチQn1,Qn2を切換えることにより、反転出力および非反転出力を取り出すようにしているが、行選択用スイッチQr および極性反転のためのスイッチQi1,Qi2,Qn1,Qn2の切換え時のチャージインジェクションが生ずることがある。
【0027】そこで、この実施の形態においては、前記各スイッチQr ,Qi1,Qi2,Qn1,Qn2のゲート電圧は、図5における符号a,bで示す部分を拡大して示した図6(A),(B)に示すように、列選択用スイッチQc をオフ状態にしてから変更するようにして、上記切換え時にチャージインジェクションが生じないようにしている。このとき、外部回路であるオペアンプ17の入力インピーダンスを低く抑えるため、短絡用スイッチQs をオン状態にしておく。これによって、行選択用スイッチQr および極性反転のためのスイッチQi1,Qi2,Qn1,Qn2のチャージインジェクションの放電経路を形成される。
【0028】この発明は、上述の実施の形態に限られるものではなく、種々に変形して実施することができ、測定用サーモパイルA1 〜A4 ,B1 〜B4 ,C1 〜C4 ,D1 〜D4 の出力と補償用サーモパイルX1 〜X4 の出力を交互に取り出すようにしてもよい。つまり、例えば、図3において、第1行の測定用サーモパイルA1 〜D1 の出力を読み取る場合、A1 →X1 →B1 →X1 →C1 →X1 →D1 →X1 というように、測定用サーモパイルと補償用サーモパイルとから信号を交互に取り出すのである。この場合、チョッピングを加えるようにしてもよく、このようにした場合、ノイズをより低減することができる。
【0029】また、全ての測定用サーモパイルA1 〜A4 ,B1 〜B4 ,C1 〜C4 ,D1 〜D4 に対して共通に一つの補償用サーモパイルXを設け、全ての測定用サーモパイルA1 〜A4 ,B1 〜B4 ,C1 〜C4 ,D1 〜D4 の出力を取り出した後に補償用サーモパイルXの出力を取り出すようにしてもよい。
【0030】また、それぞれのサーモパイル6に並列にコンデンサを設けるようにしてもよく、このようにした場合、サーモパイル6自身のホワイトノイズをより低減することができるとともに、スパイクノイズも低減することができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明のサーモパイルアレイセンサは、一つの半導体基板に、測定用サーモパイルを複数設けるとともに、遮光された補償用サーモパイルを設け、測定用サーモパイルの出力と補償用サーモパイルの出力の差に基づいて演算処理を行うようにしているので、センサー自身のホワイトノイズや周囲温度変化に起因するノイズやDCアンプに起因する1/fノイズなど影響を巧みに除去することができ、S/Nに優れた測定結果を得ることができる。
ことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のサーモパイルアレイセンサを組み込んだ温度測定装置を概略的に示す斜視図である。
【図2】前記サーモパイルアレイセンサの構成を概略的に示す図である。
【図3】前記サーモパイルアレイセンサの電気的構成の一例を示す図である。
【図4】サーモパイルからの信号取り出しを説明するためのタイミングチャートである。
【図5】前記信号取り出し時における反転・非反転を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】(A)は図5におけるa部分の拡大図、(B)は図5におけるb部分の拡大図である。
【図7】従来のサーモパイルアレイセンサを概略的に示す図である。
【符号の説明】3…サーモパイルアレイセンサ、5…半導体基板、A1 〜A4 ,B1 〜B4 ,C1 〜C4 ,D1 〜D4 …測定用サーモパイル、X1 〜X4 …補償用サーモパイル、Qr11 〜Qr45 ,Qc11 〜Qc45 …信号取り出しのためのスイッチ。[0001]
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1] Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-22652 As the thermopile array sensor, for example, as described in
[0003]
However, in the
[0004] The present invention has been made in consideration of the above-mentioned matters, and its object is to take advantage of the influence of white noise of the sensor itself, noise caused by a change in ambient temperature, and 1 / f noise caused by a DC amplifier. To provide a thermopile array sensor excellent in S / N.
[0005]
According to a first aspect of the present invention, there is provided a thermopile array sensor in which a plurality of thermopiles for measurement are arranged in parallel on a semiconductor substrate. A semiconductor substrate is provided with a light-shielded compensating thermopile, and a switch for extracting a signal is provided in each of the measuring thermopile and the compensating thermopile, and arithmetic processing is performed based on a difference between outputs of the measuring thermopile and the compensating thermopile. Is configured to be performed.
An amplifier has a voltage / current offset and 1 / f noise, and the offset varies depending on the ambient temperature. Also, the 1 / f noise increases as the frequency decreases. Therefore, as described above, by providing a compensation thermopile on a semiconductor substrate provided with a plurality of measurement thermopiles, the measurement thermopile and the compensation thermopile have the same resistance value and have the same characteristics. The influence of each of the noises can be significantly reduced by operating the switch formed on the semiconductor substrate, for example, at a high speed to extract each signal and taking the difference between them. When the ambient temperature changes, a signal proportional to the differential value of the temperature change is added to the original signal.However, by taking the difference between the signal of the measuring thermopile and the signal of the compensating thermopile, The effects of ambient temperature changes are also eliminated.
According to a second aspect of the present invention, in the thermopile array sensor according to the first aspect, the thermopile for measurement includes a plurality of m rows and n columns (m and n are integers of 1 or more and not simultaneously 1). ), A compensating thermopile may be provided for each row, and the output of the compensating thermopile may be extracted for each row scan.
According to a third aspect of the present invention, in the thermopile array sensor according to the first aspect, the output of the measuring thermopile and the output of the compensating thermopile may be alternately taken out.
Further, as described in
According to a fifth aspect of the present invention, in the thermopile array sensor according to the first to fourth aspects, based on a difference between a non-inverted output and an inverted output of the outputs of the measuring thermopile and the compensating thermopile. In the case where the arithmetic processing is performed by using such a method, an offset due to a bias current of an external circuit such as a DC amplifier can be canceled.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS The details of the present invention will be described below with reference to the drawings. 1 to 6 show one embodiment of the present invention. FIG. 1 schematically shows a temperature measuring device incorporating a thermopile array sensor of the present invention. In this figure,
The
The structure of the
In the
That is, the
FIG. 3 shows an example of an electric circuit of the
The
[0018] Incidentally, the switches Q r, Q c, Q i1 , Q i2, Q n1, Q n2, Q s is constituted for example by MOS-FET (analog switch). Also, in FIG. 3, CA 1 to CA 4 , CB 1 to CB 4 , CC 1 to CC 4 , CD 1 to CD 4 , CX 4 -C-X 4, the capacitor, C-COM is connected to one end of each
Further, in FIG. 3, 17 is an operational amplifier, 18 is an AD conversion circuit, and 19 is a CPU.
Next, the operation of the
Signals are generated in the
As described above, the signals extracted from each of the
The output signals of the
As described above, in the
[0025] That is, now, r rows, AD conversion data of the thermopile for measuring c-th column (the difference upon non-inversion output and the inverting on output) and V rc, AD conversion data of the compensation thermopile r rows ( Assuming that the difference between the non-inverted output and the inverted output) is V rx , the difference between the AD conversion data V rc and V rx (V rc −V rx ) is used to calculate the temperature of the measurement object, and the
In the above-described embodiment, as shown in FIG. 3, a signal generated in each
In this embodiment, the gate voltages of the switches Q r , Q i1 , Q i2 , Q n1 , and Q n2 are shown by enlarging the portions indicated by symbols a and b in FIG. As shown in FIGS. 6A and 6B, the column selection switch Qc is turned off and then changed, so that charge injection does not occur at the time of the switching. At this time, in order to suppress the input impedance of the operational amplifier 17 is an external circuit low, leaving the shorting switch Q s in the ON state. Thus, a discharge path for charge injection of the row selection switch Qr and the polarity inversion switches Q i1 , Q i2 , Q n1 , and Q n2 is formed.
The present invention is not limited to the above-described embodiment, but can be implemented in various modifications. The thermopiles A 1 to A 4 , B 1 to B 4 , and C 1 to C 4 for measurement are used. , D 1 to D 4 and the outputs of the compensating thermopiles X 1 to X 4 may be alternately taken out. That is, for example, in FIG. 3, when reading the outputs of the measurement thermopiles A 1 to D 1 in the first row, A 1 → X 1 → B 1 → X 1 → C 1 → X 1 → D 1 → X 1 In this way, signals are alternately extracted from the thermopile for measurement and the thermopile for compensation. In this case, chopping may be added. In such a case, noise can be further reduced.
One compensation thermopile X is provided in common for all the measurement thermopiles A 1 to A 4 , B 1 to B 4 , C 1 to C 4 , and D 1 to D 4 . The output of the compensating thermopile X may be extracted after extracting the outputs of the thermopiles A 1 to A 4 , B 1 to B 4 , C 1 to C 4 , and D 1 to D 4 .
A capacitor may be provided in parallel with each
[0031]
As described above, in the thermopile array sensor of the present invention, a plurality of thermopiles for measurement are provided on a single semiconductor substrate, a thermopile for compensation is provided which is shielded from light, and the output of the thermopile for measurement and the thermopile for compensation are provided. The arithmetic processing is performed based on the difference between the outputs of the sensors, so that the effects such as white noise of the sensor itself, noise caused by changes in ambient temperature, and 1 / f noise caused by the DC amplifier can be skillfully removed. , S / N can be obtained.
That is.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view schematically showing a temperature measuring device incorporating a thermopile array sensor of the present invention.
FIG. 2 is a diagram schematically showing a configuration of the thermopile array sensor.
FIG. 3 is a diagram showing an example of an electrical configuration of the thermopile array sensor.
FIG. 4 is a timing chart for explaining signal extraction from a thermopile.
FIG. 5 is a timing chart for explaining inversion / non-inversion at the time of signal extraction.
6A is an enlarged view of a portion a in FIG. 5, and FIG. 6B is an enlarged view of a b portion in FIG.
FIG. 7 is a diagram schematically showing a conventional thermopile array sensor.
[Reference Numerals] 3 ... thermopile array sensor, 5 ... semiconductor substrate, A 1 ~A 4, B 1 ~
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