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JP2004165030A - 燃料電池 - Google Patents

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JP2004165030A
JP2004165030A JP2002330368A JP2002330368A JP2004165030A JP 2004165030 A JP2004165030 A JP 2004165030A JP 2002330368 A JP2002330368 A JP 2002330368A JP 2002330368 A JP2002330368 A JP 2002330368A JP 2004165030 A JP2004165030 A JP 2004165030A
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heat
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JP2002330368A
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Hideaki Kume
英明 久米
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】燃料電池全体が0℃以上に暖機されなくても発電可能であり、効率的な暖機が可能な、燃料電池の提供。
【解決手段】(1)セパレータ面内方向におけるセパレータの一部18aに対して加熱部29が設けられている、燃料電池。(2)セパレータ面内方向におけるセパレータの一部18aに対して加熱部29が設けられており、セパレータの一部18aが他の部分18bより熱伝導率の低い材料から構成されている。(3)セパレータ面内方向におけるセパレータの一部18aに対して加熱部29が設けられており、セパレータの一部18aと他の部分18bとの間に、断熱部18cが設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料電池(たとえば、固体高分子電解質型燃料電池)に関し、とくに始動時の暖機性を向上させた燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池車両において、外気が0℃以下の低温時では、水分が凍ることなどにより反応が非常に少ないため、運転に必要な電力を得るためには、外部からの加熱により燃料電池スタックの温度を上昇させる必要がある。
このとき、スタック全体を同時に温度上昇させていては加熱時間が長くなり、始動性が低下する。そのため、特開2000−173638号公報では、低温始動時には、燃料電池を複数の発電部に分割したうちの1つの発電部に、ヒータで加熱した循環水を流すことにより、1つの発電部を速やかに暖機させ、1つの発電部が所定温度以上になった時に他の発電部へも循環水を循環させて全体を暖機するようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−173638号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の複数の発電部に分割した従来の燃料電池は、燃料電池スタックをセル積層方向に分割しているため、燃料電池スタックのうちの1つの分割域に温度が0℃以下のものがあると、その分割域のセルの発電性能が低くなりその電気抵抗が大となって、その分割域を直列に接続した燃料電池スタック全体に電流が流れにくくなる。その結果、燃料電池全体が0℃以上に暖機されるまでは燃料電池として成立しなくなり、一部を加熱する暖機方式が成立しなくなる。
また、セルは熱抵抗の大きい拡散層を含むため、セル積層方向の伝熱抵抗が大きい。そのため、1つの分割域を温度上昇させても、その領域の反応熱をその他の分割域に伝熱してスタック全体を暖機するには時間を要し、効率的な暖機が困難である。
本発明の目的は、燃料電池全体が0℃以上に暖機されなくても発電可能であり、効率的な暖機が可能な、燃料電池を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) セパレータを有する燃料電池であって、セパレータ面内方向における前記セパレータの一部に対して、該セパレータの一部を外部から加熱する加熱部が設けられている、燃料電池。
(2) セパレータを有する燃料電池であって、セパレータ面内方向における前記セパレータの一部に対して、該セパレータの一部を外部から加熱する加熱部が設けられており、前記セパレータの前記一部が他の部分より熱伝導率の低い材料から構成されている、燃料電池。
(3) セパレータを有する燃料電池であって、セパレータ面内方向における前記セパレータの一部に対して、該セパレータの一部を外部から加熱する加熱部が設けられており、前記セパレータの前記一部と他の部分との間に、前記セパレータの前記一部および前記他の部分より熱伝導率の低い材料から構成された断熱部が設けられている、燃料電池。
(4) 固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで挟持して構成される単位燃料電池セルを、前記セパレータを介して複数積層した燃料電池であって、前記セパレータの一部を前記積層方向に互いに重なるように積層した(1)または(2)または(3)記載の燃料電池。
【0006】
上記(1)の燃料電池では、セパレータの面内方向には一部のみの加熱であっても、セル積層方向に全数のセパレータの一部が0℃以上に昇温されれば、セパレータ面内方向の全域が0℃以上に暖機されなくても、燃料電池は発電可能であり、一部加熱の暖機方式が成立する。
セパレータの面内方向の一部を加熱するので、セパレータの面内方向の全域を加熱する場合より速やかにセパレータの一部の温度を0℃以上に上げることができる。また、昇温されたセパレータの面内方向の一部からセパレータの面内方向の全域への伝熱は、その一部を通過して他部へ流れる反応ガスによる伝熱、セパレータ自体内の熱伝導による伝熱により、セル積層方向の伝熱に比べて速やかに行われるので、燃料電池の暖機は効率的である。
これによって、0℃以下の低温からの燃料電池の始動性が向上する。
上記(2)の燃料電池では、セパレータの一部が他の部分より熱伝導率の低い材料から構成されているので(ただし、セパレータの一部とセパレータの他の部分とは接合されており、分離されてはいない)、セパレータの一部が加熱部により加熱された時に熱伝導により他の部分に熱が逃げにくく、セパレータの一部を速やかに昇温でき、燃料電池の低温始動性が向上する。
上記(3)の燃料電池では、セパレータの一部と他の部分との間に、熱伝導率の低い材料から構成された断熱部が設けられているので(セパレータの一部と他の部分はそれぞれ断熱部に接合されており、分離されてはいない)、セパレータの一部が加熱部により加熱された時に熱伝導により他の部分に熱が逃げにくく、セパレータの一部を速やかに昇温でき、燃料電池の低温始動性が向上する。
上記(4)の燃料電池では、積層方向に互いに重なるように積層されるセパレータの一部の暖機を促進して積層型燃料電池全体としての一部運転を素早く可能とすることができるので、積層型燃料電池の始動性を向上させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の燃料電池の望ましい実施例を、図1〜図11を参照して説明する。図1、図2は本発明の実施例1を示し、図3は本発明の実施例2を示し、図4は本発明の実施例3を示し、図5は本発明の実施例4を示し、図6は本発明の実施例5を示し、図7は本発明の実施例6を示し、図8は本発明の実施例7を示し、図9は本発明の実施例8を示す。図10、図11は本発明が適用できる燃料電池の一般的構成を示す。
本発明の全実施例にわたって共通する部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符合を付してある。
【0008】
まず、本発明の全実施例にわたって、または本発明の複数の実施例にわたって、共通する部分を、図1、図2、図10、図11を参照して説明する。
本発明の燃料電池10は、たとえば低温型燃料電池であり、たとえば固体高分子電解質型燃料電池である。燃料電池10は、たとえば車両に搭載される。ただし、車両搭載用に限るものではない。
【0009】
図10、図11に示すように、固体高分子電解質型燃料電池10は、膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane−Electrode Assembly )とセパレータ18との積層体からなる。膜−電極アッセンブリは、イオン交換膜からなる電解質膜11とこの電解質膜の一面に配置された触媒層12からなる電極(アノード、燃料極)14および電解質膜の他面に配置された触媒層15からなる電極(カソード、空気極)17とからなる。膜−電極アッセンブリとセパレータ18との間には、アノード側、カソード側にそれぞれ拡散層13、16が設けられてもよい。セパレータ18にはアノード14、カソード17に燃料ガス(水素)および酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するためのガス流路27、28(燃料ガス流路27、酸化ガス流路28)および/または冷媒(通常、冷却水)を流すための冷媒流路26が形成されている。膜−電極アッセンブリとセパレータ18を重ねてセルを構成し、少なくとも1つのセルからモジュール19を構成し、モジュールを積層してセル積層体とし、セル積層体のセル積層方向両端に、ターミナル20、インシュレータ21、エンドプレート22を配置し、セル積層体をセル積層方向に締め付け、セル積層体の外側でセル積層方向に延びる締結部材(たとえば、テンションプレート24)、ボルト・ナット25にて固定して、スタック23を構成する。
【0010】
各セルの、アノード側では、水素を水素イオン(プロトン)と電子にする反応が行われ、水素イオンは電解質膜中をカソード側に移動し、カソード側では酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパレータを通してくる、またはセル積層方向一端のセルのアノードで生成した電子が外部回路を通して他端のセルのカソードにくる)から水を生成する反応が行われ、かくして発電が行われる。
アノード側:H→2H+2e
カソード側:2H+2e+(1/2)O→H
【0011】
セパレータ18は燃料ガス、酸化ガス、冷媒を区画するため不透過性でなければならず、また隣接セル間の電子通路となるため導電性をもたなければならない。そのために、セパレータ18は、通常、カーボンプレート(カーボン、黒鉛等の導電材料と樹脂との混合材料の成型カーボンプレート、あるいはカーボン、黒鉛等の導電材料の焼結カーボンプレート)、導電性樹脂に流体流路を形成したもの、あるいはメタルプレート(たとえば、SUSプレート)に流体流路を形成したもの、あるいはメタルプレートに流体流路を形成したものと樹脂フレームとの組み合わせ、等からなる。
【0012】
セパレータ18は、セパレータ面内方向(セル積層方向と直交する面と平行な方向)におけるセパレータの一部18aに対して、該セパレータの一部18aを外部から加熱する加熱部29が設けられている。たとえば表面が電気的に絶縁されているヒータからなる外部熱源が、加熱部29でセパレータの一部18aに接触して、セパレータの一部18aを加熱する。セパレータの一部18aは加熱部29部位のみで加熱される。加熱部29は低温下からの燃料電池始動時のみオンとされてセパレータの一部18aを加熱し、燃料電池暖機後はオフとなる。
加熱部29はセパレータの辺に設けられる。加熱部29による加熱により昇温されたセパレータの一部18aでの反応熱が反応ガスの流れにのってセパレータの他部18bに流れ、他部18bを昇温させることができるように、加熱部29は反応ガス(エア、または水素)の流入側近傍に設けられることが望ましい。
【0013】
セパレータの一部18aと他部18bとは、直接、または低熱伝導性の材料からなる断熱部18cを挟んで、接続または接合している。したがって、セパレータの一部18aと他部18bとは分離してはいない。セパレータ18に形成されたガス流路27、28や冷媒流路26、あるいはガスマニホールドや冷媒マニホールドが、セパレータの一部18aと他部18bとにわたってまたがっていても、一部18aと他部18bとの境界でガスもれや水もれは生じない。
セパレータの一部18aは、セパレータの他部18bよりも面積が小であることが望ましい(ただし、大であってもよい)。面積が小の場合は、より速やかにセパレータの一部18aを昇温でき、暖機性がよい。
【0014】
セパレータの一部18aと他部18bとは、材質が同一であってもよいし、材質が異なっていてもよい。
材質が同一である場合は、セパレータの一部18aと他部18bとを一体に作製できる。境界部の強度は境界部以外の部分に比べて低下せず、境界部の強度を維持するのに特別な対策を講じる必要はない。
材質が異なる場合は、セパレータの一部18aと他部18bとを別々に作製しておいて、それらを接合する。接合は、たとえば圧着、接着、ロー付け、溶接(ロー付け、溶接はメタルセパレータの場合に限る)、溶着(導電性樹脂セパレータの場合に限る)などによる。接合部での破損を防止するには、セル積層方向に隣接するセパレータの接合部をセル面内方向にずらして互い違いに配置することが有効である。セパレータの一部18aと他部18bの材質が異なっていても、それと無関係にガス流路27、28、冷媒流路26、ガスマニホールド、冷媒マニホールドがセパレータの一部18aと他部18bにまたがって形成されてもよい。
【0015】
セパレータの一部18aと他部18bの材質が異なる場合、セパレータの一部18a(加熱部29が設けられる方)の材料の熱伝導率がセパレータの他部18bの材料の熱伝導率より低いことが望ましい。セパレータの一部18aを形成する熱伝導率が低い材料としては、たとえば、SUS、ニッケル、成型カーボンがあり、セパレータの他部18bを形成する熱伝導率がよい材料としては、たとえば、銅、アルミ、焼結カーボンがある。
【0016】
セパレータの一部18aと他部18bとの間に断熱部18cが挟まれる場合、セパレータの一部18aと他部18bとは、材質が同一であってもよいし、あるいは異なってもよい。セパレータの一部18aと他部18bと、断熱部18cとは、互いに接合され、その接合は、たとえば圧着、接着、ロー付け、溶接(ロー付け、溶接はメタルセパレータの場合に限る)、溶着(導電性樹脂セパレータの場合に限る)などによる。接合部での破損を防止するには、セル積層方向に隣接するセパレータの接合部をセル面内方向にずらして互い違いに配置することが有効である。ガス流路27、28、冷媒流路26、ガスマニホールド、冷媒マニホールドは、セパレータの一部18aと他部18bにまたがって形成されてもよい。
断熱部18cを構成する材料としては、カーボンクロス、カーボンペーパーなどがある。
【0017】
つぎに、本発明の全実施例にわたって、または本発明の複数の実施例にわたって、共通する部分の作用を説明する。
セパレータ18の面内方向には一部のみの加熱であっても、セル積層方向に全数のセパレータの一部18aが0℃以上に昇温されれば、セパレータ面内方向の全域(18a+18b)が0℃以上に暖機されなくても、暖機されたセパレータの一部18aを通って電流がセル積層方向に流れるので、燃料電池18は発電可能であり、一部加熱の暖機方式が成立する。
【0018】
セパレータの面内方向の一部18aを加熱するので、セパレータの面内方向の全域(18a+18b)を加熱する場合より速やかにセパレータの一部18aの温度を0℃以上に上げることができる。
また、昇温されたセパレータの面内方向の一部18aからセパレータの面内方向の全域(18a+18b)への伝熱は、その一部18aを通過して他部18bへ流れる反応ガスによる伝熱、セパレータ18自体内の熱伝導による伝熱により、セル積層方向の伝熱に比べて速やかに行われるので、燃料電池の暖機は効率的に行われる。
これによって、0℃以下の低温からの燃料電池の始動性が向上する。
【0019】
セパレータの一部18aが他の部分18bより熱伝導率の低い材料から構成されている場合は、セパレータの一部18aの保温性がよいため、セパレータの一部18aが加熱部29により加熱された時に熱伝導により他の部分18bに熱が逃げにくく、セパレータの一部18aを速やかに昇温でき、燃料電池の低温始動性が向上する。ただし、熱伝導が低い材料の部分をセパレータの一部18aのみとした理由は、セパレータの面内方向全域を熱伝導が低い材料とすると、始動性が向上するものの、通常運転時の冷却性が損なわれるので、それを避けるためである。
【0020】
セパレータの一部18aと他の部分18bとの間に、熱伝導率の低い材料から構成された断熱部18cが設けられている場合は(セパレータの一部と他の部分はそれぞれ断熱部に接合されており、分離されてはいない)、セパレータの一部18aが他部18bから熱遮断されているため、セパレータの一部18aが加熱部29により加熱された時に熱伝導により他の部分18bに熱が逃げにくく、セパレータの一部18aを速やかに昇温でき、燃料電池の低温始動性が向上する。ただし、セパレータの一部18aと他の部分18bをそれぞれ断熱部18cに接合した理由は、セパレータの一部と他の部分を分離するとガス入口、出口が増え、発電システム全体の容積が増加し、構造が複雑になり、車両への搭載性が悪くなるので、それを避けるためである。
【0021】
つぎに、本発明の各実施例を説明する。
本発明の実施例1では、図1、図2に示すように、セパレータの一部18aはほぼ正方形でセパレータ18の4隅の1つに位置し、セパレータの一部18aの一辺に加熱部29が設けられている。セパレータの一部18aはSUS、ニッケル、成型カーボンなど、熱伝導が低い材料から構成されており、他部18bが銅、アルミ、焼結カーボンなど熱伝導がよい材料から構成されている。2つの部分18a、18bは電気伝導性がよい溶剤(接着剤)で接合されている。
その作用については、セパレータの一部18aを速やかに昇温させることができ、燃料電池の低温からの暖機性がよい。図2は加熱部29で加熱した時のセパレータ18の温度分布を示す。
【0022】
本発明の実施例2では、図3に示すように、セパレータの一部18aは矩形でセパレータ18の4辺の1辺の全長に沿って位置し、セパレータの一部18aの短辺に加熱部29が設けられている。セパレータの一部18aは熱伝導が低い材料から構成されており、他部18bが熱伝導がよい材料から構成されている。2つの部分18a、18bは接合されている。
その作用については、セパレータの一部18aを速やかに昇温させることができ、燃料電池の低温からの暖機性が改善される。
【0023】
本発明の実施例3では、図4に示すように、セパレータの一部18aは矩形でセパレータ18の4辺の1辺の全長に沿って位置し、セパレータの一部18aの長辺に加熱部29が設けられている。セパレータの一部18aは熱伝導が低い材料から構成されており、他部18bが熱伝導がよい材料から構成されている。2つの部分18a、18bは接合されている。
その作用については、セパレータの一部18aを速やかに昇温させることができ、燃料電池の低温からの暖機性が改善される。
【0024】
本発明の実施例4では、図5に示すように、セパレータの一部18aは三角形でセパレータ18の4隅の1つに位置し、セパレータの一部18aの直角を挟む2辺のうちの1辺に加熱部29が設けられている。セパレータの一部18aは熱伝導が低い材料から構成されており、他部18bが熱伝導がよい材料から構成されている。2つの部分18a、18bは接合されている。
その作用については、セパレータの一部18aを速やかに昇温させることができ、燃料電池の低温からの暖機性が改善される。
【0025】
本発明の実施例5では、図6に示すように、セパレータの一部18aはほぼ正方形でセパレータ18の4隅の1つに位置し、セパレータの一部18aの一辺に加熱部29が設けられている。セパレータの一部18aと他部18bとの間に断熱部18cが設けられている。2つの部分18a、18bと断熱部18cは電気伝導性がよい溶剤(接着剤)で接合されている。
その作用については、セパレータの一部18aを速やかに昇温させることができ、燃料電池の低温からの暖機性がよい。
【0026】
本発明の実施例6では、図7に示すように、セパレータの一部18aは矩形でセパレータ18の4辺の1辺の全長に沿って位置し、セパレータの一部18aの短辺に加熱部29が設けられている。セパレータの一部18aと他部18bとの間に断熱部18cが設けられている。2つの部分18a、18bと断熱部18cは電気伝導性がよい溶剤(接着剤)で接合されている。
その作用については、セパレータの一部18aを速やかに昇温させることができ、燃料電池の低温からの暖機性が改善される。
【0027】
本発明の実施例7では、図8に示すように、セパレータの一部18aは矩形でセパレータ18の4辺の1辺の全長に沿って位置し、セパレータの一部18aの長辺に加熱部29が設けられている。セパレータの一部18aと他部18bとの間に断熱部18cが設けられている。2つの部分18a、18bと断熱部18cは電気伝導性がよい溶剤(接着剤)で接合されている。
その作用については、セパレータの一部18aを速やかに昇温させることができ、燃料電池の低温からの暖機性が改善される。
【0028】
本発明の実施例8では、図9に示すように、セパレータの一部18aは三角形でセパレータ18の4隅の1つに位置し、セパレータの一部18aの直角を挟む2辺のうちの1辺に加熱部29が設けられている。セパレータの一部18aと他部18bとの間に断熱部18cが設けられている。2つの部分18a、18bと断熱部18cは電気伝導性がよい溶剤(接着剤)で接合されている。
その作用については、セパレータの一部18aを速やかに昇温させることができ、燃料電池の低温からの暖機性が改善される。
【0029】
【発明の効果】
請求項1の燃料電池によれば、セパレータの面内方向には一部のみの加熱であっても、セル積層方向に全数のセパレータの一部が0℃以上に昇温されれば、セパレータ面内方向の全域が0℃以上に暖機されなくても、燃料電池は発電可能であり、一部加熱の暖機方式が成立する。
また、セパレータの面内方向の一部を加熱するので、セパレータの面内方向の全域を加熱する場合より速やかにセパレータの一部の温度を0℃以上に上げることができる。また、昇温されたセパレータの面内方向の一部からセパレータの面内方向の全域への伝熱は、その一部を通過して他部へ流れる反応ガスによる伝熱、セパレータ自体内の熱伝導による伝熱により、セル積層方向の伝熱に比べて速やかに行われるので、燃料電池の暖機は効率的である。
これによって、低温からの燃料電池の始動性が向上する。
請求項2の燃料電池によれば、セパレータの一部が他の部分より熱伝導率の低い材料から構成されているので、セパレータの一部の保温性がよく、セパレータの一部を速やかに昇温でき、燃料電池の低温始動性が向上する。
請求項3の燃料電池によれば、セパレータの一部と他の部分との間に、熱伝導率の低い材料から構成された断熱部が設けられているので、セパレータの一部の熱遮断性がよく、セパレータの一部を速やかに昇温でき、燃料電池の低温始動性が向上する。
請求項4の燃料電池によれば、積層方向に互いに重なるように積層されるセパレータの一部の暖機を促進して積層型燃料電池全体としての一部運転を素早く可能とすることができるので、積層型燃料電池の始動性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の燃料電池のセパレータの正面図である。
【図2】本発明の実施例1の燃料電池のセパレータの温度分布図である。
【図3】本発明の実施例2の燃料電池のセパレータの正面図である。
【図4】本発明の実施例3の燃料電池のセパレータの正面図である。
【図5】本発明の実施例4の燃料電池のセパレータの正面図である。
【図6】本発明の実施例5の燃料電池のセパレータの正面図である。
【図7】本発明の実施例6の燃料電池のセパレータの正面図である。
【図8】本発明の実施例7の燃料電池のセパレータの正面図である。
【図9】本発明の実施例8の燃料電池のセパレータの正面図である。
【図10】一般の燃料電池(本発明にも適用可能)の全体側面図である。
【図11】図10の燃料電池の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 (固体高分子電解質型)燃料電池
11 電解質膜
12 触媒層
13 拡散層
14 電極(アノード、燃料極)
15 触媒層
16 拡散層
17 電極(カソード、空気極)
18 セパレータ
18a セパレータの一部
18b セパレータの他部
18c 断熱部
19 モジュール
20 ターミナル
21 インシュレータ
22 エンドプレート
23 スタック
24 締結部材(テンションプレート)
25 ボルト・ナット
26 冷媒流路
27 燃料ガス流路
28 酸化ガス流路
29 加熱部

Claims (4)

  1. セパレータを有する燃料電池であって、セパレータ面内方向における前記セパレータの一部に対して、該セパレータの一部を外部から加熱する加熱部が設けられている、燃料電池。
  2. セパレータを有する燃料電池であって、セパレータ面内方向における前記セパレータの一部に対して、該セパレータの一部を外部から加熱する加熱部が設けられており、前記セパレータの前記一部が他の部分より熱伝導率の低い材料から構成されている、燃料電池。
  3. セパレータを有する燃料電池であって、セパレータ面内方向における前記セパレータの一部に対して、該セパレータの一部を外部から加熱する加熱部が設けられており、前記セパレータの前記一部と他の部分との間に、前記セパレータの前記一部および前記他の部分より熱伝導率の低い材料から構成された断熱部が設けられている、燃料電池。
  4. 固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで挟持して構成される単位燃料電池セルを、前記セパレータを介して複数積層した燃料電池であって、前記セパレータの一部を前記積層方向に互いに重なるように積層した請求項1または請求項2または請求項3記載の燃料電池。
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