JP2004157301A - 正電荷制御剤およびこれを用いた電子写真用トナー - Google Patents
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Abstract
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法、静電記録法、トナージェット法など、静電気を利用した記録法において、静電潜像を可視化するトナーおよびそれに用いられる正電荷制御剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真法には様々な方式が知られているが、光導電性物質(感光体)上に静電気による潜像を形成し、ついでこの潜像を可視化するために結着樹脂中に着色剤が分散したトナー粒子を付着させ、必要に応じて紙、プラスチィックフィルムなどの媒体に転写した後、熱・圧力などで媒体上にトナー画像を定着する方法が一般的である。
トナー粒子を使用して潜像を可視化する方法としては、トナー粒子と磁性を有するキャリア粒子とを混合したものを現像剤として使用する2成分法と、キャリア粒子を使用しない1成分法がある。
これらのうち2成分法においては、トナー粒子とキャリア粒子とを混合攪拌し、これらに摩擦による静電気を生じさせて、比較的大きなキャリア粒子の表面に微細なトナー粒子を保持させたものを現像剤として使用する。そして、この現像剤を、感光体表面に形成された潜像に近づけることにより、現像剤中のトナー粒子が潜像の電界に吸引され吸着し、潜像が可視化されるようになっている。
【0003】
このように2成分法において現像剤は、消費された分のトナー粒子が供給されつつ、常に攪拌混合されているので、キャリア粒子の表面上にトナー粒子がつぶれて付着してしてしまう、いわゆるスペント化が進行するという問題があった。そこで、キャリア粒子の表面を樹脂でコーティングして、トナー粒子の付着を防ぐ方法が検討されてきた。
しかし、表面が樹脂でコーティングされたキャリア粒子を使用すると、トナー粒子にも結着樹脂が含まれるために、トナー粒子を十分に帯電させることができないという問題があった。
【0004】
そこで、トナー粒子の帯電性を一層高めるために、トナー粒子の構成成分である結着樹脂や着色剤の摩擦帯電性を利用する方法が検討されてきた。しかしながら、この方法では、帯電性が不十分で安定しないことから、感光体上の潜像を十分に現像できず、画像が不鮮明になったり、カブリと呼ばれる紙面の汚れが生じたり、さらには、湿度などの使用環境の条件によっては、画像が不安定なったりするなど、様々な問題が生じた。
以上のような観点から、最近では、トナー粒子中に結着樹脂や着色剤とともに電荷制御剤を含有させる方法が一般的であり、電荷制御剤のうち正電荷制御剤としては、例えばニグロシン系染料(例えば、特許文献1参照。)、第4級アンモニウム塩(例えば、特許文献2および3参照。)、キサンテン系染料をレーキ化したもの(例えば、特許文献4参照。)などが知られている。
【0005】
ところが、これらの正電荷制御剤はいずれも結着樹脂との相溶性が不十分でトナー粒子中に均一に分散させることが困難であった。そのため、このような正電荷制御剤を含有するトナー粒子を使用した場合、正電荷制御剤の脱離によるキャリアのスペント化が進行しやすいという問題があった。また、染料系の正荷電制御剤を使用すると、トナー粒子がその染料の色に着色されてしまうため、所望の色にしにくく、カラーコピー、カラープリントなどに使用できないという問題があった。一方、第4級アンモニウム塩からなる正荷電制御剤は帯電性が未だ不十分であるという問題があった。
そこで、透明性を備え、カラーコピー、カラープリントに使用でき、また、結着樹脂との相溶性にも優れ、均一分散が可能なためにスペント化も抑制された正荷電制御剤として、第4級アンモニウム塩基含有共重合体が知られている(例えば、特許文献5参照。)
【0006】
【特許文献1】
特開昭41−2427号公報
【特許文献2】
米国特許第3565654号明細書
【特許文献3】
特開昭60−169857号公報
【特許文献4】
特公昭59−9906号公報
【特許文献5】
特開昭63−60458号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献5に記載されているような電荷制御剤は樹脂であって、帯電を生じる単位質量あたりの官能基量に限界があるため、帯電力が不十分で、その結果、正電荷制御剤の使用量が増加してしまう傾向があった。また、結着樹脂として、定温定着に優れたポリエステル樹脂を使用した場合、このポリエステル樹脂自体が強い負帯電性を備えているため、トナーを正電化するためにはより大量の正電荷制御剤を使用しなければならならず、トナー粒子の物性に悪影響を与えたり、コストが高まるという問題があった。
さらに最近の複写機、プリンタなどには、省エネルギーモードが設けられ、使用毎にスイッチを入れて直ちにコピーしたり、プリントしたりできるものも多くなっているが、特許文献5に記載されている電荷制御剤では、初期帯電立ち上がり性が不十分であり、省エネルギーモードを備えた複写機、プリンタでの使用に適さないという問題もあった。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、透明性を備え、結着樹脂との相溶性、分散性が良好で、帯電力と初期帯電立ち上がり性にも優れた正電荷制御剤およびこれを含有する電子写真用トナー(以下、トナーという。)を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の正電荷制御剤は、下記式(1)で示される化合物を含有することを特徴とする。
【化3】
(式(1)中、R1〜R4はそれぞれ水素、アルキル基、アルコキシル基、水酸基、ニトロ基からなる群より選ばれるいずれかを示す。)
前記正電荷制御剤は、4級アンモニウム塩基含有単位と、その他の単位とから構成される4級アンモニウム塩基含有共重合体とをさらに含有してもよい。
前記その他の単位は、スチレン系単量体および/または(メタ)アクリル系単量体から主に構成されることが好ましい。
前記4級アンモニウム塩基含有単位は、下記式(2)で示されることが好ましい。
【化4】
(式(2)中、R5は水素原子またはメチル基であり、R6はアルキレン基であり、R7〜R9はそれぞれアルキル基である。)
前記4級アンモニウム塩基含有共重合体は、前記4級アンモニウム塩基含有単位を、0.5〜35質量%含有することが好ましい。
本発明のトナーは、結着樹脂100質量部に対して、前記正電荷制御剤が1〜10質量部配合されていることを特徴とする。また、平均粒径が3〜25μmであることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の正電荷制御剤は、少なくとも下記式(1)で示される化合物を含有する。
【化5】
式(1)中、R1〜R4はそれぞれ水素、アルキル基、アルコキシル基、水酸基、ニトロ基からなる群より選ばれるいずれかを示す。
【0011】
式(1)で示される化合物の具体例としては、パラニトロ安息香酸、3−メチル−パラニトロ安息香酸、3,4−ジニトロ安息香酸、4−ニトロサリチル酸などが挙げられる。
このような化合物は透明性を備えているので、後述するように、これを正電荷制御剤としてトナーに含有させても、トナーの色に影響を与えることがない。よって、任意の着色剤とともに、カラーコピー用、カラープリンタ用などのカラートナーに使用することができる。また、式(1)の化合物は、樹脂との相溶性、分散性も良好であるので、これを正電荷制御剤としてトナーに含有させた際に、トナーのマトリクス成分である結着樹脂中に容易かつ均一に分散し、安定した帯電力を発現することができる。また、このような化合物は、帯電力に優れるとともに初期帯電立ち上がり性も良好である。
【0012】
式(1)で示される化合物は単独で正電荷制御剤として使用することができるが、他の正電荷制御剤と併用してもよい。
他の正電荷制御剤としては特に制限はないが、好ましい例として、4級アンモニウム塩基含有共重合体からなる正電荷制御剤が挙げられる。
4級アンモニウム塩基含有共重合体は、4級アンモニウム塩基含有単位と、その他の単位とから構成されるものであって、好ましい4級アンモニウム塩基含有単位としては、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートから後述する方法で第4級化の工程を経て誘導される、下記式(2)で示される単位が挙げられる。
【化6】
式(2)中、R5は水素原子またはメチル基であり、R6はアルキレン基であり、R7〜R9はそれぞれアルキル基である。
【0013】
ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのジ(低級アルキル)アミノエチル(メタ)アクリレートが好適である。
【0014】
一方、その他の単位としては、4級アンモニウム塩基含有単位とともに共重合体を構成できるものであれば特に制限はないが、スチレン系単量体および/または(メタ)アクリル系単量体から主に構成される単位が好ましい。
スチレン系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレンなどが挙げられ、(メタ)アクリル系単量体としては、(メタ)アクリル酸の他、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチルなどの(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。これらの単量体については、1種単独で使用しても、2種以上を併用してもよいが、少なくともスチレン系単量体を使用すると、得られる4級アンモニウム塩基含有共重合体の透明性が高く、また、トナーに使用する際に、結着樹脂への相溶性も優れるため好ましい。
【0015】
また、その他の単位としては、スチレン系単量体および/または(メタ)アクリル系単量体から構成される単位とともに、下記式(3)で示される単位を含んでいてもよい。式(3)で示される単位は、その他の単位中、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは10〜15質量%の範囲である。このような範囲で式(3)の単位が含まれると、4級アンモニウム塩基含有共重合体を式(1)で示される化合物とともに正電荷制御剤としてトナーに含有させた場合、結着樹脂への相溶性が一層向上する。
【化7】
式(3)中、R10は水素原子またはメチル基であり、R11はアルキル基、好ましくはメチル基、エチル基、n−またはiso−プロピル基、n−またはiso−ブチル基、2−エチルヘキシル基のいずれかである。
【0016】
好ましい4級アンモニウム塩基含有共重合体としては、4級アンモニウム塩基含有単位0.5〜35質量%と、その他の単位99.5〜65質量%とからなるものが挙げられる。4級アンモニウム塩基含有単位が0.5質量%未満では、この共重合体を式(1)で示される化合物とともに正電荷制御剤として使用してトナーに含有させた場合、結着樹脂への相溶性は向上するものの、正電荷制御剤としての帯電性が不十分となる傾向がある。一方、35質量%を超えると、結着樹脂への相溶性が低下するとともに、耐湿性も不十分となる傾向がある。より好ましい4級アンモニウム塩基含有単位の含有量は2〜20質量%である。
【0017】
4級アンモニウム塩基含有共重合体を製造する方法としては、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートと、スチレン系単量体などその他の単位を構成する単量体とを、重合開始剤の存在下に共重合させ、生成した共重合体を、パラトルエンスルホン酸メチル、パラトルエンスルホン酸エチル、パラトルエンスルホン酸プロピルなどのパラトルエンスルホン酸アルキルエステルで第4級化する方法がある。この方法によれば、ハロゲン化水素の副生が少なく好ましい。
また、その他の方法としては、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートを常法にしたがって、あらかじめメチルクロライド、メチルブロマイド、エチルクロライド、エチルブロマイド、プロピルクロライド、プロピルブロマイド、ブチルクロライド、ブチルブロマイドなどのアルキルハライドで第4級アンモニウムハライドに変え、得られた第4級アンモニウムハライドとその他の単位を構成する単量体と共重合させ、生成した共重合体をパラトルエンスルホン酸と反応させる方法でもよい。
【0018】
ここで共重合に使用する重合開始剤としては、例えばアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、アゾビス(2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)、2−フェニルアゾ(2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)などのアゾ系開始剤が挙げられる。重合開始剤は、使用する単量体の混合物の合計質量を100質量部とした時、これに対して、0.5〜10質量部の範囲で用いるのが好ましい。
また、共重合法としては、溶液重合、懸濁重合、塊状重合、乳化重合など、いずれの方法を用いてもよく、制限はないが、得られる共重合体の質量平均分子量の制御が比較的容易であること、また、得られた共重合体をパラトルエンスルホン酸またはそのアルキルエステルと反応させる操作が容易であることなどから、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジオキサン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、イソブチルケトンなどの有機溶剤、または、これら有機溶剤とメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールなどの低級アルコールとの混合溶剤中で、単量体の混合物を共重合させる溶液重合法が特に好ましい。
【0019】
生成した共重合体とパラトルエンスルホン酸アルキルエステルまたはパラトルエンスルホン酸との反応は、共重合体の溶液にパラトルエンスルホン酸アルキルエステルまたはパラトルエンスルホン酸を加え、65〜95℃の温度に加熱することにより進行し、その結果、4級アンモニウム塩基含有共重合体が得られる。パラトルエンスルホン酸アルキルエステルまたはパラトルエンスルホン酸の使用量は、これと反応させる共重合体中に含まれるジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートまたはその第4級アンモニウムハライドの単位1モル当り、通常0.8〜1モル、好ましくは0.9〜1モルの範囲とする。
【0020】
なお、このようにして得られた4級アンモニウム塩基含有共重合体においては、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの一部が第4級化されずに未反応のまま、あるいは中間体のアンモニウムハライドの形で共重合体中に導入されている場合もあるが、特に問題はない。ただし、このような未反応の単位が存在すると、後のトナーの製造工程中の熱履歴によっては、アミン臭を発生することがあるので、このような単位は4級アンモニウム塩基含有共重合体中3.5質量%以下、好ましくは2.0質量%以下、より好ましくは1.0質量%以下にまで抑えることが好ましい。
【0021】
また、4級アンモニウム塩基含有共重合体は、質量平均分子量が1500〜50000の範囲内であることが好ましい。このような範囲であると、高湿度環境下であっても帯電性が低下しにくく、定着時にオフセットが発生しにくい。また、トナーとした際における結着樹脂との相溶性、分散性が良好であるとともに、トナーをキャリアとともに使用した場合でも、スペント化が進行しにくい。4級アンモニウム塩基含有共重合体のより好ましい質量平均分子量は、5000〜20000である。
さらに、4級アンモニウム塩基含有共重合体は、そのガラス転移温度が50〜80℃であると、トナーとした際の定着性を維持したまま、高温での保存安定性が良好となる。
【0022】
以上説明したように、式(1)で示される化合物は単独で、または、上述の4級アンモニウム塩基含有共重合体などと任意の質量比で組み合わせて、正荷電制御剤として使用することができる。具体的には、式(1)の化合物を単独で使用すると、その使用量が少なくても高い帯電力が得られ、一方、4級アンモニウム塩基含有共重合体と併用すると、高い帯電力が得られることはもちろん、耐湿性などその他の性能もバランスよく備えるものとなる。
【0023】
この正荷電制御剤を、結着樹脂に対して、必要に応じて着色剤、その他の添加剤などとともに配合して、例えば平均粒径3〜25μm程度の粒子にすることによって、帯電性、帯電立ち上がり性に優れ、キャリアと攪拌混合した際にもスペント化の進行しにくいトナーとすることができる。ここで、正荷電制御剤の好ましい配合量は、正荷電制御剤中における式(1)の化合物の含有量などにもよるが、通常、結着樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部である。
ここで、0.1質量部未満であると、十分な帯電性が得られにくいとともに帯電立ち上がり性が不十分となる傾向があり、一方、10質量部を超えると、オフセット発生温度が低下する傾向がある。
【0024】
トナーに使用される結着樹脂としては、スチレン−アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などが好ましく、1種単独で、または、2種以上を組み合わせて使用できるが、特に好ましくはスチレン−アクリル樹脂である。また、結着樹脂は、酸価が20mgKOH/g以下であって、帯電性が低いものであることが好ましい。
スチレン−アクリル樹脂としては、スチレンおよび/またはα−メチルスチレンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合体が例示でき、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどが挙げられ、これらのなかでもメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートを使用することが好ましい。また、これらは1種単独、または、2種以上を組合わせて使用できる。
【0025】
スチレンおよび/またはα−メチルスチレンと、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合比率は、スチレンおよび/またはα−メチルスチレン:(メタ)アクリル酸アルキルエステルが、質量比で50:50〜90:10の範囲であることが好ましく、より好ましくは60:40〜85:15の範囲内である。また、このようなスチレン−アクリル樹脂は、ガラス転移温度が約50〜約80℃であることが好ましく、さらには50〜70℃の範囲であることが好ましい。
さらに、このようなスチレン−アクリル樹脂は、質量平均分子量と数平均分子量との比率(質量平均分子量/数平均分子量)が、2〜50であることが好ましく、さらには10〜40の範囲であることが好ましい。
【0026】
なお、スチレン−アクリル樹脂は、必要に応じて、第3の単量体単位を少量、好ましくはスチレン−アクリル樹脂中、3質量%以下の範囲で含有していてもよい。このような第3の単量体としては、共重合性不飽和基を1分子中に2個以上有する化合物であればよく、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレートなどのアルキレンまたはジ−もしくはポリ−アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートのような多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート類;アリル(メタ)アクリレート;ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどが挙げられ、これらの単量体を用いることにより、部分的に三次元架橋構造をもつ樹脂とすることができる。
【0027】
結着樹脂に使用されるポリエステル樹脂としては、基本的にはジカルボン酸成分とグリコール成分とから構成され、軟化点が好ましくは50〜160℃、より好ましくは50〜130℃、水酸基価が好ましくは100mgKOH/g以下、酸価が好ましくは20mgKOH/g以下、より好ましくは3mgKOH/g以下、数平均分子量が好ましくは1000〜30000、より好ましくは2000〜15000の範囲のものである。
【0028】
ジカルボン酸成分としては、例えばマイレン酸、フマール酸、メサコニン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタール酸、イソフタール酸、テレフタール酸、ジクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、リノレイン酸などや、これらの酸無水物または低級アルコールエステルが挙げられる。
グリコール成分としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジメチロールベンゼン、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、水素化ビスフェノールAなどが挙げられる。
【0029】
また、ポリエステル樹脂は、トナーの特性をより良好とするために、そのグリコール成分の一部を、ソルビトール、ヘキサテトロール、ジペンタエリスリトール、グリセロール、蔗糖などの3価または4価のアルコールに置き換えたり、カルボン酸成分の一部を、ベンゼントリカルボン酸、シクロヘキサントリカルボン酸、ナフタレントリカルボン酸、ブタントリカルボン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸などの3価または4価のカルボン酸に置き換えたりして、部分的に三次元架橋構造をもたせてもよい。または、エポキシ基やウレタン結合などを適宜導入して部分的架橋構造やグラフト状としてもよい。
【0030】
結着樹脂に使用されるエポキシ樹脂としては、1分子中に平均して2個以上のエポキシ基を有するものを含み、また、軟化温度が好ましくは50〜170℃、より好ましくは60〜150℃、分子量が700〜8000、より好ましくは900〜6000、エポキシ当量が150〜4000、より好ましくは200〜3500のものが好適である。このようなエポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ポリアルキレンエーテル型エポキシ樹脂、環状脂肪族型エポキシ樹脂などが挙げられる。
【0031】
トナーに必要に応じて適宜含有される着色剤としては、特に制限はなく、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料(C.I.No.50415B)、アニリンブルー(C.I.No.50405)、カルコオイルブルー(C.I.No.azoee Blue 3)、クロムイエロー(C.I.No.14090)、ウルトラマリンブルー(C.I.No.77103)、デュポンオイルレッド(C.I.No.26105)、キノリンイエロー(C.I.No.47005)、メチレンブルークロライド(C.I.No.52015)、フタロシアニンブルー(C.I.No.74160)、マラカイトグリーンオクサレート(C.I.No.42000)、ランプブラック(C.I.No.77266)、ローズベンガル(C.I.No.45435)などが挙げられ、これらを1種単独で、または、2種以上組み合わせて使用できる。
これら着色剤は、十分な濃度の可視像を形成可能な質量割合で配合されるが、通常、結着樹脂100質量部に対して、1〜20質量部程度、好ましくは2〜7質量部である。
【0032】
また、トナーにはさらに必要に応じて、トナー特性の改良、耐オフセット性の向上を目的として、高級脂肪酸類または高級脂肪酸の金属塩類、天然または合成のワックス類、高級脂肪酸エステル類またはその部分ケン化物類、アルキレンビス脂肪酸アミド類、フッ素樹脂、シリコン樹脂などの離型性を有する物質を配合できる。その配合量は結着樹脂100質量部に対して、1〜10質量部程度である。
また、トナーの流動性、保存安定性を維持する目的で、コロイダルシリカ、疎水性シリカなどをトナー粒子100質量部に対して1〜5質量部程度の範囲で配合して、トナー粒子表面を処理してもよい。
【0033】
さらに、1成分系トナーの場合には磁性体粉末を配合する。
磁性体粉末としては、フェライト、マグネタイトをはじめとする鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性を示す金属または合金、さらに、これらの元素を含む化合物、強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施すことによって強磁性を示すようになる、マンガン−銅−アルミニウム、マンガン−銅−錫などのマンガンと銅とを含むホイスラー合金と呼ばれる種類の合金、さらに、二酸化クロムなどが挙げられる。
これらの磁性体粉末は、平均粒径が0.1〜1μmの微粉末の形で結着樹脂中に均一に分散される。その配合量は、結着樹脂100質量部に対して、通常20〜70質量部、好ましくは40〜70質量部である。
【0034】
トナーを調製する場合には、まず、上述した各成分を、ヘンシェルミキサー、ボールミルなどの混合機にて充分に混合した後、加熱ロール、ニーダー、エクストルーダーなどの熱混練機中で溶融混練し、冷却固化する。ついで、ハンマーミル、ジェットミルなどの粉砕機で粉砕し、得られた粉砕物を分級して、平均粒径が好ましくは3〜25μmの粒子を回収することにより調製できる。
その他には、各成分が溶融または分散している有機溶媒溶液を噴霧乾燥法などで、200℃以下の条件で乾燥する方法、結着樹脂を構成する単量体の混合物中に他の各成分を混合して乳化懸濁液とし、これを共重合する方法などによっても調製できる。
【0035】
以上説明したように式(1)で示される化合物は、結着樹脂との相溶性、分散性が良好であって、帯電力と初期帯電立ち上がり性に優れる。よって、正荷電制御剤としてトナーに配合する際に大量に使用しなくても、優れた帯電性および帯電立ち上がり性を付与することができる。また、省エネルギーモードを備えたプリンタ、複写機で使用されるトナーへの配合にも適している。また、結着樹脂に均一に分散されるので、キャリアとともに使用した場合であってもスペント化が進行しにくい。さらに、式(1)で示される化合物は透明性を備えているので、任意の着色剤とともに使用して、所望の色のカラートナーとすることができる。また、以上説明した正荷電制御剤は、上述したようにトナーへ使用する以外にも、例えば、キャリアや、電子写真装置の具備するブレードなどにコーティングして、これらを正に帯電させるために使用してもよい。このようにコーティングすると、トナーに対して効率的に負帯電性を与えることができる。
さらに、この正荷電制御剤は、静電塗装における粉体トナーに対しても使用することができる。
【0036】
【実施例】
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明する。
[実施例1]
結着樹脂であるスチレン−アクリル樹脂(藤倉化成(株)製FSR−018)100質量部に対して、正電荷制御剤としてパラニトロ安息香酸1質量部を配合し、ラボプラストミル(東洋精機製)を使用して溶融混練し、冷却固化後、ジェットミル(日本オートマチック製)で粉砕した。その後、得られた粉砕物を分級して、平均粒径が10μmの粒子を回収し、これをトナーとした。このトナーは透明性を備えた白色で、外観は均一であった。
なお、使用したスチレン−アクリル樹脂は、スチレン80質量%と、ブチルアクリレート20質量%とからなり、ガラス転移温度は65℃で、質量平均分子量/数平均分子量は22である。
【0037】
トナー:フェライトキャリア(パウダーテック社製F−150)=3:100の質量比でサンプル瓶に入れ、これをローテーター(井内盛栄堂製)で毎分60回転で回転させ、(a)10分後、(b)60分後にサンプル瓶から内容物を抜き出し、ブローオフ粉体帯電量測定装置TB−203(東芝ケミカル社製)を使用して、定法により帯電量を測定した。なお、このような測定は、20℃、65%相対湿度(標準条件)、30℃m80%相対湿度(高湿条件)に維持された環境試験室内で行った。
その結果、標準条件において、初期帯電立ち上がり性の指標となる(a)10分後の帯電量の値が29μC/g、飽和帯電量の指標となる(b)60分後の帯電量の値が35μC/gであった。
また、高湿条件においては、(a)10分後の値が27μC/g、(b)60分後の値が33μC/gであった。
また、トナーをガラス板上に塗布後、加熱溶解させて形成された塗膜は無色透明であって、カラートナーへの使用に適したものであった。
これらの結果を表1に示す。
【0038】
[実施例2、比較例1〜5]
正荷電制御剤として、パラニトロ安息香酸の代わりに、表1に示すものを使用した以外は、実施例1と同様にしてトナーを得て、帯電性を測定した。結果を表1に示す。
【0039】
[実施例3〜4]
正荷電制御剤として添加するパラニトロ安息香酸の量を、実施例3では6質量部、実施例4では0.3質量部とした以外は、実施例1と同様にしてトナーを得て、帯電性を測定した。結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
表1に示すように、実施例1〜4で得られたトナーは、標準条件、高湿条件のいずれにおいても、初期帯電立ち上がり性と飽和帯電量が優れていた。また、トナーをガラス板上に塗布後、加熱溶解させて形成された塗膜は無色透明であって、カラートナーへの使用に適したものであった。一方、比較例1〜4で得られたトナーはいずれの条件においても帯電性が悪かった。また、比較例5で得られたトナーは帯電性は良好ではあったが、塗膜が黒紫色であって、カラートナーへの使用には適さないものであった。
【0042】
[実施例5]
市販の第4級アンモニウム塩基含有共重合体アクリベースFCA−201−PS(藤倉化成(株)製)100質量部に対して、パラニトロ安息香酸1質量部を添加したものをメチルエチルケトンに溶解して、均一な溶液を得た。これを135℃で加熱乾燥したものを正電荷制御剤とした。
ついで、結着樹脂であるスチレン−アクリル樹脂(藤倉化成(株)製FSR−018)100質量部に対して、正電荷制御剤3質量部を配合し、ラボプラストミル(東洋精機製)を使用して溶融混練し、冷却固化後、ジェットミル(日本オートマチック製)で粉砕した。その後、得られた粉砕物を分級して、平均粒径が10μmの粒子を回収し、これをトナーとした。このトナーは透明性を備えた白色で、外観は均一であった。
【0043】
なお、使用した市販の第4級アンモニウム塩基含有共重合体アクリベースFCA−201−PS(藤倉化成(株)製)は、粒子状であって、4級アンモニウム塩基含有単位としては、式(2)中のR5がメチル基であり、R6は−CH2−CH2−であり、R7〜R9はそれぞれエチル基、メチル基、エチル基であるものを含有し、その他の単位としてはスチレンとブチルアクリレート単量体から構成される単位を含有している。そして、4級アンモニウム塩基含有共重合体における4級アンモニウム塩基含有単位の含有率は、15質量%となっている。また、質量平均分子量は12000、ガラス転移温度は67℃である。
また、使用したスチレン−アクリル樹脂は、スチレン80が質量%と、ブチルアクリレート20質量%とからなり、ガラス転移温度は65℃で、質量平均分子量/数平均分子量は22である。
【0044】
ついで、得られたトナーについて、実施例1と同様にして帯電性を測定した。結果を表2に示す。
また、トナーをガラス板上に塗布後、加熱溶解させて形成された塗膜は無色透明であって、カラートナーへの使用に適したものであった。
【0045】
[実施例6〜9、比較例6〜10]
パラニトロ安息香酸の代わりに、表2に示すものを使用した以外は、実施例5と同様にしてトナーを得て、帯電性を測定した。結果を表2に示す。
また、各トナーをガラス板上に塗布後、加熱溶解させて形成した塗膜は無色透明であって、カラートナーへの使用に適したものであった。
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の正荷電制御剤は、透明性を備え、結着樹脂との相溶性、分散性が良好で、帯電力と初期帯電立ち上がり性にも優れている。また、結着樹脂中に均一に分散されるので、キャリアとともに使用した場合であってもスペント化が進行しにくい。したがって、このような正荷電制御剤を含有する本発明のトナーは、通常のプリンタ、複写機はもちろん、省エネルギーモードが設けられたプリンタ、複写機においても、カラートナーとして十分に使用できる。また、正荷電制御剤を大量に含有しなくても、十分な帯電性を発現するため、低コストである。
Claims (7)
- 4級アンモニウム塩基含有単位と、その他の単位とから構成される4級アンモニウム塩基含有共重合体を、さらに含有することを特徴とする請求項1に記載の正電荷制御剤。
- 前記その他の単位は、スチレン系単量体および/または(メタ)アクリル系単量体から主に構成されることを特徴とする請求項2に記載の正電荷制御剤。
- 前記4級アンモニウム塩基含有共重合体は、前記4級アンモニウム塩基含有単位を、0.5〜35質量%含有することを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の正電荷制御剤。
- 結着樹脂100質量部に対して、請求項1ないし5のいずれかに記載の正電荷制御剤が0.1〜10質量部配合されていることを特徴とする電子写真用トナー。
- 平均粒径が3〜25μmであることを特徴とする請求項6に記載の電子写真用トナー。
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